JP2019051875A - ステアリング機構を備えたトレーラ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレーラの高さを高くすることなく、ステアリンク機構を備えたトレーラを提供する。【解決手段】トレーラはメインフレーム14、15およびメインフレームの間に連結されるクロスバー16a、16fを備えた荷台11を有し、荷台11の先端部側には回動自在に駆動側の旋回部材が装着され、荷台11の下側には左右の車輪を支持する車輪支持ユニットが配置される。車輪支持ユニットには従動側の旋回部材が取り付けられ、駆動側の旋回部材と従動側の旋回部材との間にはステアリングロッド44が連結される。クロスバー16a、16fは、凹部45が設けられた主部46と、主部46に着脱自在に装着される着脱部47とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、牽引車両により牽引されて走行するトレーラであって、牽引車両の進行方向の変更に追従してトレーラの車軸角度を変えるためのステアリンク機構を備えたトレーラに関する。
牽引車両に牽引されて走行する被牽引車両であるトレーラには、セミトレーラとフルトレーラとがある。セミトレーラは、荷物収納用の箱体が設けられていない牽引車両である単車のトラクタに連結されて牽引走行されるトレーラである。フルトレーラは、トラクタまたはセミトレーラを牽引車両としてこれに連結されて牽引走行されるトレーラである。セミトレーラとフルトレーラには、荷物収納用の箱体が設けられるタイプと、箱体が設けられず、荷台の上に直接被運搬物を搭載するようにしたタイプとがある。箱体が設けられるタイプのトレーラには、箱体を構成する側壁と天壁とが固定壁となったバンタイプと、側壁と天壁とが上下方向に開閉するウイングタイプとがあり、さらに、車軸がトレーラの進行方向中央部に配置されるタイプはセンタアクスル式と言われる。
特許文献1にはセンタアクスル式のトレーラが記載されている。このトレーラは、セミトレーラや箱体を備えた荷室付きトラクタに連結されるフルトレーラとしたり、単車のトラクタに連結されるセミトレーラとしたりすることができる。
特開2002−200989号公報
トレーラを牽引した牽引車両が進行方向を変更するために旋回されるときに、牽引車両の車輪とトレーラの車輪との間には内輪差が発生する。牽引車両の車軸の旋回方向角度に対して逆位相の方向にトレーラの車軸角度を傾動させると、内輪差を小さくすることができる。例えば、トレーラの前端部に前側車軸が配置され、後端部に後側車軸が配置された形態のフルトレーラにおいては、トラクタの旋回走行時に、後側車軸を前側車軸に対して逆位相の方向に車軸角度を傾動させると、前側の車輪と後側の車輪との内輪差を小さくすることができる。
内輪差を小さくするために、前側車軸の角度をセンサにより検出し、油圧等により後側車軸を逆位相に傾斜させるようにするようにしたステアリング機構を備えたトレーラが開発されている。しかしながら、このような油圧式のステアリング機構は、構造が複雑となるという問題点がある。
そこで、牽引車両の旋回角度に応じて、機械的にトレーラの車軸を回動させるようにしたステアリング機構が望まれている。機械式のステアリング機構には、トレーラの長手方向に長い寸法のステアリングロッドを設ける必要がある。トレーラは荷台を有し、荷台はトレーラの長手方向に延びる複数本のメインフレームと、車幅方向に延びてメインフレームの間に連結固定されるクロスバーとを備えている。左右の車輪を支持するためのサスペンション等を備えた車軸支持ユニットが荷台の下側に設けられる。
荷台の下側つまり荷台と車軸支持ユニットとの間にステアリングロッドを配置すると、ステアリングロッドの配置スペースを確保するために、荷台を高い位置に設けなければならず、荷物収納用の箱体が搭載されるトレーラにおいては、トレーラの高さ、つまり箱体の天井面が高くなってしまう。
一方、箱体が搭載されないトレーラにおいては荷台の上側にステアリングロッドを配置することができず、箱体が搭載されるトレーラにおいては、箱体と荷台との間にスペースを設けてそのスペースにステアリングロッドを配置すると、トレーラの高さつまり箱体の天井面の位置が高くなってしまうだけでなく、ステアリングロッドを点検したり、交換したりするときに荷台が邪魔となってステアリングロッドのメンテナンスを行うことができなくなる。
本発明の目的は、トレーラの高さを高くすることなく、ステアリンク機構を備えたトレーラを提供することにある。
本発明のステアリング機構を備えたトレーラは、長手方向に延びる複数本のメインフレームと前記メインフレームの間に連結されるクロスバーとを有する荷台を備え、牽引車両に牽引されて走行するトレーラと、前記荷台の先端部側に回動自在に装着され、前記牽引車両の旋回に伴って垂直軸を中心に荷台に対して旋回駆動される駆動側の旋回部材と、前記旋回部材よりも後方に位置させて前記荷台の下側に配置され、左右の車輪を支持する車輪支持ユニットと、前記車輪支持ユニットに取り付けられ、前記荷台に対して回動する従動側の旋回部材と、前記駆動側の旋回部材と前記従動側の旋回部材との間に連結されるステアリングロッドと、を有し、前記クロスバーは、下向きに開口された凹部が設けられ前記メインフレームに固定される主部と、前記主部に着脱自在に装着され前記凹部により前記ステアリングロッドが貫通する貫通孔を形成する着脱部とを有する。
クロスバーは主部とこれに取り付けられる着脱部とにより形成されており、クロスバーにはステアリングロッドが貫通する貫通孔が形成される。着脱部は主部に積層されるので、貫通孔が形成されていても、それぞれのクロスバーを所望の強度とすることができる。また、ステアリングロッドは、クロスバーの中つまり荷台の内部に組み込まれるので、トレーラの荷台の高さを高くすることなく、ステアリングロッドをトレーラに搭載することが可能となる。さらに、それぞれのクロスバーは主部と着脱部とを備えているので、ステアリングロッドを保守点検したり、新品に交換したりする際には、着脱部を主部から取り外すことにより、容易にステアリングロッドを荷台の内部から取り外すことができる。
一実施の形態であるステアリング機構を備えたトレーラの側面図である。 箱体を除去した状態における図1のトレーラの平面図である。 図1の右側面図であり、トレーラの後端面を示す。 (A)は図2におけるA部の拡大平面図であり、(B)は図2におけるB部の拡大平面図である。 図4におけるC−C線拡大断面図である。 メインフレームのクロスバーを示し、(A)は図2におけるD−D線拡大断面図であり、(B)は図2におけるE−E線拡大断面図である。 図6(A)に示されたクロスバーを後方側から見た斜視図である。 メインフレームに設けられたガイドホルダーを示し、(A)は図2におけるF−F線拡大断面図であり、(B)は図2におけるG−G線拡大断面図である。 図8に示されたガイドホルダーを示す斜視図である。 (A)はセミトレーラを牽引車両とし、後側に前後の車輪設けられた後輪2軸式のフルトレーラを示す概略図であり、(B)はトラクタを牽引車両とするセミトレーラを示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すトレーラ10はフルトレーラであり、荷台11を有している。このトレーラ10の荷台11の上側には箱体12が取り付けられており、箱体12は床板と前壁と後壁と左右の側壁と天壁とを有し、これらは荷台11に固定されており、トレーラ10はバンタイプである。箱体12の後壁には図3に示されるように扉13が開閉自在に設けられている。
荷台11は、図2に示されるように、トレーラ10の長手方向にそれぞれ延びる左右2本のメインフレーム14、15と、メインフレーム14、15の間に連結される複数本のクロスバー16a〜16fとを有している。メインフレーム14、15はそれぞれI形の鋼材により形成され、クロスバー16a〜16fは溝形の鋼材を備えており、荷台11として必要な強度がメインフレームとクロスバーにより維持されている。図2に示されるトレーラ10においては、符号a〜fで示すように、6本のクロスバー16a〜16fが設けられているが、その本数は任意に設定される。荷台11の左右両側には、図1および図2に示されるように、水平方向に延びる複数本の棒材からなるサイドガード17が取り付けられている。なお、図1においては、一方のメインフレーム14が取り除かれた状態の荷台11の内部を示す。
荷台11の後端部側には車輪支持ユニット21が配置され、車輪支持ユニット21には、図2に示されるように、左右に2つずつ車輪22が設けられている。車輪支持ユニット21は、車輪22を支持する車軸23と、図示しないばね部材等からなり車軸23を支持する図示しないサスペンション等とを備えている。図2において、二点鎖線S1は車軸23の中心線を示す。
荷台11の前端部側には前側の車輪支持ユニット25が配置され、車輪支持ユニット25には、図2に示されるように、左右2つずつ車輪26が設けられている。車輪支持ユニット25は、前輪の車輪支持ユニット21と同様に、車軸27とこれを支持する図示しないサスペンション等とを備えている。図2において、二点鎖線S2は車軸27の中心線を示す。図1および図2に示されるトレーラ10は、その先端部側と後端部側とに車輪が設けられた形態である。
図4(A)は図2におけるA部の拡大平面図であり、図4(B)は図2におけるB部の拡大平面図であり、図5は図4におけるC−C線拡大断面図である。
前側の車輪支持ユニット25には、図2および図4(A)に示されるように、円形の環状部材31が固定されている。環状部材31は、図5に示されるように、コの字型の鋼材からなる本体部31aとこれに接合される環状の鋼板からなる取付部31bとにより形成されており、取付部31bは図示しないねじ部材により荷台11の先端部側の車輪支持ユニット25に固定される。本体部31aの上面には、L字型の鋼材からなる回動リング32が固定される。回動リング32は垂直部32aとこれと一体となった取付部32bとを有し、取付部32bが図示しないねじ部材により本体部31aに固定される。
2本のメインフレーム14、15の下面にはガイドリング33が固定され、ガイドリング33は2本のメインフレーム14、15を連結している。ガイドリング33は垂直部32aの内側に挿入される垂直部33aと、これと一体となった取付部33bとを有し、取付部33bがメインフレーム14、15に図示しないねじ部材により固定される。ガイドリング33と回動リング32との間には、回動リング32がガイドリング33に対して円滑に回動するように、ボール34が組み込まれている。
回動リング32は、図5に示されるように、回動中心軸つまり垂直軸Vを中心にガイドリング33により案内されてメインフレーム14、15つまり荷台11に対して回動する。環状部材31には連結部材35が取り付けられており、連結部材35は径方向に延びるとともに一部が環状部材31の上方に突出している。連結部材35には、駆動側の旋回部材としての駆動ピン36が回動自在に取り付けられており、駆動ピン36の中心軸Pは垂直軸Vから偏心量E1ずれている。駆動ピン36の偏心方向は、垂直軸Vに対して車幅方向一方側であり、駆動ピン36は垂直軸Vを中心として旋回する。
環状部材31には、図1および図2に示されるように、連結棒つまりドローバー37が取り付けられ、ドローバー37の先端部にはピン取付孔38が設けられている。トレーラ10がトラクタ等の牽引車両に連結されるときには、牽引車両に設けられたピンがピン取付孔38に挿入され、ドローバー37によりトレーラ10は牽引車両に連結される。トレーラ10が牽引車両に牽引されて牽引走行しているときに、牽引車両の進行方向が変更されて左右の一方に牽引車両が旋回すると、ドローバー37が回動中心軸である垂直軸Vを中心として回動するので、環状部材31と車輪支持ユニット25も回動する。これにより、前側の車輪26は牽引車両の進行方向に旋回される。このときには、駆動ピン36は、垂直軸Vを中心に荷台11に対して車輪支持ユニット25と同一方向に、牽引車両の旋回に伴って旋回駆動される。
図2および図4(B)に示されるように荷台11の後端部側には、上述した環状部材31と同様の構造の環状部材41が設けられ、環状部材41は車輪支持ユニット21に取り付けられている。上述した環状部材31と同様に、環状部材41には上述した回動リング32と同様の回動リングが固定され、メインフレーム14、15には上述したガイドリング33と同様のガイドリングが固定されている。環状部材41には連結部材42が取り付けられており、連結部材42には従動側の旋回部材としての従動ピン43が取り付けられている。従動ピン43の中心軸Qは垂直軸Vから偏心量E2ずれている。従動ピン43の偏心方向は、垂直軸Vに対して車幅方向他方側であり、駆動ピン36の偏心方向とは逆方向である。従動ピン43は、上述のように、連結部材42および環状部材41を介して車輪支持ユニット21に取れ付けられている。
駆動側の旋回部材としての駆動ピン36と、従動側の旋回部材としての従動ピン43との間には、図2に示されるようにステアリングロッド44が連結される。駆動ピン36は軸受36aを介してステアリングロッド44の前端部に連結され、従動ピン43は軸受43aを介してステアリングロッド44の後端部に連結される。駆動ピン36と従動ピン43とがそれぞれの回転中心軸が垂直軸Vに対して逆方向に偏心しているので、ステアリングロッド44は、荷台11の幅方向に傾斜している。したがって、駆動ピン36が、垂直軸Vを中心に荷台11に対して旋回駆動されると、ステアリングロッド44により、駆動ピン36の旋回運動は、逆位相となって従動ピン43の旋回運動に変換して伝達される。このように、ステアリングロッド44と駆動ピン36と従動ピン43等によりステアリング機構が構成される。
したがって、牽引車両が、例えば左方向に旋回されると、ドローバー37を介して車輪支持ユニット25が牽引車両と同一の方向に旋回され、駆動ピン36は図2において左方向に旋回駆動される。駆動ピン36の旋回運動がステアリングロッド44を介して従動ピン43の逆位相の旋回運動に伝達されると、後側の車輪支持ユニット21は右方向に旋回される。これにより、トレーラ10が旋回するときにおけるトレーラ10の前輪26と後輪22との内輪差を小さくすることができる。従動ピン43の偏心量E2は駆動ピン36の偏心量E1の2倍となっており、例えば、前側の車輪支持ユニット25が左方向に30度旋回したときには、後側の車輪支持ユニット21はステアリングロッド44を介して右方向に15度旋回する。ステアリングロッド44が駆動されると、ステアリングロッド44は車幅方向にずれ移動する。なお、ステアリングロッド44は、先端部44aと中央部44bと後端部44cの3本のロッドをねじ部材により連結することによって形成されている。
図6(A)は図2におけるD−D線拡大断面図であり、図6(B)は図2におけるE−E線拡大断面図である。図7は図6(A)に示されたクロスバー16aを後方側から見た斜視図である。
クロスバー16aは、図7に示されるように、下向きに開口された凹部45が設けられた主部46を有し、主部46はその両端部でメインフレーム14、15に固定される。主部46は、垂直壁46aとその上下に垂直壁46aと一体となった水平壁46b、46cとを有しており、主部46は、横断面がコの字形状の鋼材に凹部45を設けることにより形成される。
主部46には着脱部47がねじ部材48により着脱自在に装着される。着脱部47は主部46の垂直壁46aに突き当てられる垂直壁47aと、水平壁46cに突き当てられる水平壁47bとを有し、垂直壁47aには凹部45に対向する凹部45aが設けられている。着脱部47の垂直壁47aと水平壁47bにはそれぞれ取付孔48aが設けられ、それぞれの取付孔48aに対応させて主部46にも取付孔が設けられている。主部46に着脱部47を装着すると、主部46の凹部45と着脱部47の凹部45aとにより貫通孔49が形成される。この貫通孔49には、ステアリングロッド44が貫通する。なお、主部46に設けられた凹部45のサイズやステアリングロッド44の厚み等によっては、凹部45aが設けられていない着脱部47とすることができる。
クロスバー16fも、クロスバー16aと同様に、主部46と着脱部47とを備えており、主部46に着脱部47を装着すると、凹部45と着脱部47とにより貫通孔49が形成される。ただし、ステアリングロッド44は傾斜しているので、貫通孔49が形成される位置は、車幅方向に相違している。図6はクロスバー16a、16fを示しているが、他のクロスバー16b〜16eも同様に、主部46と着脱部47とを備えている。ただし、貫通孔49が形成される位置は、車幅方向に相違している。
図6(A)において符号T1は、クロスバー16aの貫通孔49内におけるステアリングロッド44の車幅方向にずれ移動のストロークを示し、図6(B)において符号T2はクロスバー16fの貫通孔49におけるステアリングロッド44の同様のずれ移動ストロークを示す。凹部45の車幅方向に長さは、ステアリングロッド44のずれ移動ストロークを含めた寸法に設定されている。
上述のように、それぞれのクロスバー16a〜16fを主部46とこれに取り付けられる着脱部47とにより形成すると、それぞれのクロスバーには貫通孔49が形成されるが、着脱部47は主部46に積層される部分を有しているので、それぞれのクロスバーを所望の強度とすることができる。また、荷台11と箱体12の間にステアリングロッド44を配置したり、ステアリングロッド44を荷台11の下側に配置したりすると、トレーラ10の高さが高くなってしまうが、ステアリングロッド44は、クロスバーの中つまり荷台11の内部に組み込まれるので、トレーラ10の高さを高くすることなく、ステアリングロッド44を含めたステアリング機構をトレーラ10に搭載することが可能となる。
さらに、それぞれのクロスバーは主部46と着脱部47とを備えているので、ステアリングロッド44を保守点検したり、新品に交換したりする際には、ねじ部材48を緩めて着脱部47を主部46から取り外すことにより、容易にステアリングロッド44を荷台11の内部から取り外すことができる。ステアリングロッド44は先端部44a等の複数の部分を連結することにより形成されているので、ステアリングロッド44を荷台11の内部から取り外す際に、ステアリングロッド44を複数の部分に分離して、ステアリングロッド44を荷台11の取り外すこともできる。
図8(A)は、図2におけるF−F線拡大断面図であり、図8(B)は図2におけるG−G線拡大断面図である。図9は図8に示されたガイドホルダーを示す斜視図である。
両方のメインフレーム14、15の間には複数の支持棒材51a〜51cが取り付けられ、それぞれの支持棒材51a〜51cにはブラケット52が固定される。ブラケット52には、着脱式のガイドホルダー53がねじ止めされる。ガイドホルダー53は、図9に示されるように、それぞれL字型の鋼材からなる上側ガイド棒54と下側ガイド棒55とを備えており、それぞれねじ部材56によりブラケット52に取り付けられる。上側ガイド棒54と下側ガイド棒55の垂直部にはねじ部材56が貫通する長孔56aが設けられており、上側ガイド棒54と下側ガイド棒55の水平部の両端部は、ねじ部材57により連結されている。
下側ガイド棒55には、樹脂製のガイド部材58が取り付けられ、上側ガイド棒54には同様に樹脂製のガイド部材59が取り付けられている。両方のガイド部材58、59の間には、ステアリングロッド44が入り込む隙間60が形成される。この隙間60の上下方向の寸法は、ステアリングロッド44の上下方向に厚み寸法よりも僅かに大きい程度であり、ステアリングロッド44は下側のガイド部材58に摺動自在に支持される。トレーラ10の振動によって上側に移動すると、ステアリングロッド44の上面は上側のガイド部材59により支持される。
図8(A)に示されるガイドホルダー53と、図8(B)に示されるガイドホルダー53はそれぞれ同一の構造であり、支持棒材51a、51bに取り付けられる車幅方向の位置が相違している。さらに、図2に示される支持棒材51bに取り付けられるガイドホルダー53も他のガイドホルダーと同一の構造であり、車幅方向の位置が図8(A)と図8(B)に示される位置の中間の位置に位置させて支持棒材51bにガイドホルダー53が取り付けられる。ガイドホルダー53は、図2においては荷台11に3つ取り付けられているが、荷台11に取り付けられるガイドホルダー53の数は3つに限られない。
図2に示されるように、ガイドホルダー53を取り付けるための支持棒材51a〜51cによっても、荷台11の強度が高められる。また、ガイドホルダー53は、ねじ部材56を緩めることにより、ブラケット52から取り外すことができる。さらに、ねじ部材56を緩めることにより、下側ガイド棒55のみを取り外すことができる。これにより、ステアリングロッド44を保守点検したり、新品に交換したりする際には、ガイドホルダー53または下側ガイド棒55を取り外すことにより、容易にステアリングロッド44を荷台11の内部から取り外すことができる。
図1および図2は、後側の車軸が1軸のフルトレーラを示すが、後側の車軸は2軸またはそれ以上であっても良い。また、フルトレーラのみならず、セミトレーラにも上述したステアリング機構を適用することができる。
図10(A)は、セミトレーラ10aを牽引車両とし、後側に前後の車輪22a、22bが設けられた後輪2軸式のフルトレーラ10を示す概略図である。このフルトレーラ10は、ドローバー37により牽引車両であるセミトレーラ10aに連結される。図1および図2に示したトレーラ10は、セミトレーラ10aを牽引車両としてドローバー37により牽引車両に連結することができる。
図10(B)は、トラクタ10bを牽引車両とするセミトレーラ10cを示す概略図である。セミトレーラ10cにはキングピン61が設けられており、キングピン61はトラクタ10bに設けられたカプラ62の嵌合孔に嵌合され、セミトレーラ10cはトラクタ10bに連結される。荷台11の内部には旋回円板63が回動自在に組み込まれ、ステアリングロッド44の先端部が連結される図示しない駆動ピンが旋回円板63に設けられている。一方、旋回円板63の下面には、係合突起64が設けられており、この係合突起64はカプラ62に設けられた図示しないガイド溝に係合している。トラクタ10bが進行方向を変更する際には、トラクタ10bの旋回角度に応じて係合突起64がガイド溝に案内されて旋回駆動され、旋回円板63およびこれに取り付けられた駆動ピンがトラクタ10bの旋回方向に駆動される。これにより、ステアリングロッド44の後端部に設けられた従動ピン43が逆位相となって駆動される。このように、本発明のトレーラはトラクタ10bに連結して牽引走行することもできる。
いずれの形態においても、メインフレーム14、15とクロスバーとからなる荷台11の内部にステアリングロッド44を設けたので、荷台11の高さを一定の高さに抑制しつつ荷台11の強度を維持することができる。さらに、ステアリングロッド44を容易に荷台11内部から取り外すことができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図1および図2は、バンタイプのフルトレーラを示すが、ウイングタイプまたは箱体が搭載されないタイプのフルトレーラやセミトレーラにも本発明を適用することができる。さらに、センタアクスル式のトレーラにも本発明を適用することができる。
10 トレーラ
11 荷台
12 箱体
14 メインフレーム
16a〜16f クロスバー
21 車輪支持ユニット
23 車軸
25 車輪支持ユニット
27 車軸
31 環状部材
32 回動リング
33 ガイドリング
35 連結部材
36 駆動ピン(駆動側の旋回部材)
41 環状部材
42 連結部材
43 従動ピン(従動側の旋回部材)
44 ステアリングロッド
45 凹部
46 主部
47 着脱部
49 貫通孔
51a〜51c 支持棒材
52 ブラケット
53 ガイドホルダー
54 上側ガイド棒
55 下側ガイド棒
58、59 ガイド部材

Claims (5)

  1. 長手方向に延びる複数本のメインフレームと前記メインフレームの間に連結されるクロスバーとを有する荷台を備え、牽引車両に牽引されて走行するトレーラと、
    前記荷台の先端部側に回動自在に装着され、前記牽引車両の旋回に伴って垂直軸を中心に荷台に対して旋回駆動される駆動側の旋回部材と、
    前記旋回部材よりも後方に位置させて前記荷台の下側に配置され、左右の車輪を支持する車輪支持ユニットと、
    前記車輪支持ユニットに取り付けられ、前記荷台に対して回動する従動側の旋回部材と、
    前記駆動側の旋回部材と前記従動側の旋回部材との間に連結されるステアリングロッドと、を有し、
    前記クロスバーは、下向きに開口された凹部が設けられ前記メインフレームに固定される主部と、前記主部に着脱自在に装着され前記凹部により前記ステアリングロッドが貫通する貫通孔を形成する着脱部とを有する、ステアリング機構を備えたトレーラ。
  2. 請求項1記載のステアリング機構を備えたトレーラにおいて、前記メインフレームに着脱自在に取り付けられるガイドホルダーと、前記ガイドホルダーに設けられ前記ステアリングロッドの下面を摺動自在に支持する樹脂製のガイド部材とを有する、ステアリング機構を備えたトレーラ。
  3. 請求項1または2記載のステアリング機構を備えたトレーラにおいて、前記荷台の前端部側に配置され、前側の左右の車輪を支持する前側の車輪支持ユニットを有し、前記駆動側の旋回部材は前記前側の車輪支持ユニットに取り付けられる、ステアリング機構を備えたトレーラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のステアリング機構を備えたトレーラにおいて、前記ステアリングロッドは、前記駆動側の旋回部材の旋回運動を逆位相で前記従動側の旋回部材の旋回運動に伝達する、ステアリング機構を備えたトレーラ。
  5. 請求項4記載のステアリング機構を備えたトレーラにおいて、前記従動側の旋回部材は、前記駆動側の旋回部材の旋回角度よりも小さい旋回角度である、ステアリング機構を備えたトレーラ。
JP2017178566A 2017-09-19 2017-09-19 ステアリング機構を備えたトレーラ Active JP6826513B2 (ja)

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