JP2019051033A - 口腔洗浄装置 - Google Patents

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Naganobu Sudo
長信 須藤
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Abstract

【課題】歯並びによらず、適切にブラッシングを行う【解決手段】歯列L全体を洗浄する歯ブラシ1であって、歯列Lに沿って湾曲すると共に、歯ブラシ1を上の歯列の洗浄領域と、下の歯列の洗浄領域とに区画する基部10と、厚み方向に沿って基部10から離れる方向に延出すると共に、歯列Lの表側と対向する外周側周壁部15と、厚み方向に沿って基部10から離れる方向に延出すると共に、歯列Lの裏側と対向する内周側周壁部16と、を有しており、基部10と、外周側周壁部15と、内周側周壁部16とは、歯列Lとの対向面にブラシ部2が設けられており、外周側周壁部15と内周側周壁部16には、基部10の厚み方向に平行な直線に沿ってそれぞれスリット3、4が形成されており、スリット3、4は、歯列Lに沿う方向に間隔を空けて複数形成されている構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、口腔洗浄装置に関する。
口腔洗浄装置には、上下の歯列全体を包み込むようにしてブラッシングを行うことができるマウスピース型の歯ブラシが知られている(例えば、特許文献1)。
実開平2−88531号公報
この種のマウスピース型の歯ブラシは、モルディングによって一定の形状に形成されている。
しかしながら、使用者の歯並びは一定ではない。よって、従来のマウスピース型の歯ブラシでは、使用者によっては形状が合わないこともある。そうすると、歯ブラシのブラシ部が歯にフィットせず、磨き残しが生じる。
そのため、使用者の歯並びによらず磨き残しを生じさせないようにすることが求められている。
本発明は、
上下の歯列全体を洗浄する口腔洗浄装置であって、
前記上下の歯列に沿って湾曲すると共に、前記口腔洗浄装置を前記上の歯列を洗浄する領域と、前記下の歯列を洗浄する領域とに区画する区画壁と、
前記区画壁の厚み方向に沿って当該区画壁から離れる方向に延出すると共に、前記上下の歯列の表側と対向する外周側周壁部と、
前記区画壁の厚み方向に沿って当該区画壁から離れる方向に延出すると共に、前記上下の歯列の裏側と対向する内周側周壁部と、を有しており、
前記区画壁と前記外周側周壁部と前記内周側周壁部には、前記上下の歯列との対向面にブラシ部が設けられており、
前記外周側周壁部と前記内周側周壁部には、前記区画壁の厚み方向に平行な直線に沿うスリットが形成されており、
前記スリットは、前記上下の歯列に沿う方向に間隔を空けて複数形成されている構成の口腔洗浄装置とした。
本発明によれば、使用者の歯並びによらず磨き残しを生じさせないようにすることができる。
口腔洗浄装置を説明する図である。 口腔洗浄装置を説明する図である。 口腔洗浄装置を説明する図である。 変形例にかかる口腔洗浄装置を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、歯ブラシ1を説明する図である。
図1の(a)は、歯ブラシ1の斜視図である。
図1の(b)は、図1の(a)における上面図である。
図1の(c)は、図1の(a)における面Aによる切断面を模式的に示す図である。
図1の(d)は、図1の(a)における面Bによる切断面を模式的に示す図である。
なお、図1の(b)では、ブラシ部2の記載は省略してある。
実施の形態にかかる口腔洗浄装置は、口腔内に含み、上下の歯列全体を洗浄するマウスピース型の歯ブラシ1である。
[基部10]
図1の(a)、(b)に示すように、上下の歯列(以下、歯列Lとも標記する)に沿って湾曲する基部10を有している。
基部10は、上面視において略U字形状を成している板状部材である。この基部10は、歯列Lに沿う方向における一端101と他端103の中間位置で、歯列Lに沿って湾曲する湾曲部102を有している。
歯列Lに接する接線に直交する方向における基部10の幅Wは、一端101及び他端103から湾曲部102に向かうにつれて狭くなっている(以下、歯列Lに接する接線に直交する方向を基部10の幅方向とも標記する)。
ここで、詳細は後述するが、歯ブラシ1は使用者の口腔内に含まれた状態において、基部10の湾曲部102側が使用者の前歯側に位置し、基部10の一端101側及び他端103側が使用者の臼歯側に位置する(図3の(b)参照)。
また、幅方向における基部10の外周側は使用者の歯列Lの表側に位置し、基部10の内周側は、使用者の歯列Lの裏側に位置する(図3の(b)参照)。
[第一外周側周壁部11]
図1の(c)、(d)に示すように、幅方向における基部10の外周側の側縁には、当該基部10の厚み方向における一方の面10a側(図中、上側)に延出した第一外周側周壁部11が形成されている。
この第一外周側周壁部11は、歯列Lに沿う方向における基部10の全長に亘って形成されている。
[第一内周側周壁部12]
図1の(c)、(d)に示すように、幅方向における基部10の内周側の側縁には、当該基部10の厚み方向における一方の面10a側(図中、上側)に延出した第一内周側周壁部12が形成されている。
この第一内周側周壁部12は、歯列Lに沿う方向における基部10の全長に亘って形成されている。
[第二外周側周壁部13]
また、図1の(c)、(d)に示すように、幅方向における基部10の外周側の側縁には、当該基部10の厚み方向における他方の面10b側(図中、下側)に延出した第二外周側周壁部13が形成されている。
この第二外周側周壁部13は、歯列Lに沿う方向における基部10の全長に亘って形成されている。
[第二内周側周壁部14]
図1の(c)、(d)に示すように、幅方向における基部10の内周側の側縁には、当該基部10の厚み方向における他方の面10b側(図中、下側)に延出した第二内周側周壁部14が形成されている。
この第二内周側周壁部14は、歯列Lに沿う方向における基部10の全長に亘って形成されている。
これら第一外周側周壁部11、第二外周側周壁部13、第一内周側周壁部12及び第二内周側周壁部14は、均一な高さHで基部10から延出していると共に、均一な厚みTで基部10と一体に形成されている。
なお、図1の(a)に示すように、以下の説明では、第一外周側周壁部11と第二外周側周壁部13を合わせて外周側周壁部15とも標記する。また、第一内周側周壁部12と第二内周側周壁部14を合わせて内周側周壁部16とも標記する。
これら外周側周壁部15、内周側周壁部16及び基部10は、可撓性を有する材料(例えば、シリコン系材料)で形成されている。
前記したとおり、基部10の歯列Lに接する接線に直交する方向の幅Wは、一端101及び他端103から湾曲部102に向かうにつれて狭くなっている。
よって、基部10の幅方向における外周側周壁部15と内周側周壁部16の間隔W1も、一端101及び他端103から湾曲部102に向かうにつれて短くなっている(図1の(c)、(d)参照)。
ここで、図1の(c)、(d)に示すように、第一外周側周壁部11と第一内周側周壁部12における互いの対向面11a、12aは、基部10の厚み方向における一方の面10aと直交する。
また、第二外周側周壁部13と第二内周側周壁部14における、互いの対向面13a、14aは、基部10の厚み方向における他方の面10bに直交する。
基部10の厚み方向における一方の面10aと他方の面10bは、それぞれ厚み方向に直交する平坦面となっている。
[ブラシ部]
また、図1の(c)、(d)に示すように、第一外周側周壁部11と第一内周側周壁部12の互いの対向面11a、12aと、基部10の厚み方向における一方の面10aには、それぞれ全面に亘ってブラシ部2が設けられている。
第二外周側周壁部13と第二内周側周壁部14の互いの対向面13a、14aと、基部10の厚み方向における他方の面10bにも、それぞれ全面に亘ってブラシ部2が設けられている。ブラシ部2のブラシ毛20は、これらの面に略直交して設けられている。ブラシ部2のブラシ毛20は、例えば、直径0.02mm程度の極細毛が好ましい。
[スリット]
図2は、歯ブラシ1を説明する図である。
図2の(a)は、図1の(b)におけるA−A矢視方向から見た歯ブラシ1を歯列Lに沿って展開した模式図である。
図2の(b)は、図1の(b)におけるB−B矢視方向から見た歯ブラシ1を歯列Lに沿って展開した模式図である。
図2の(a)に示すように、外周側周壁部15(第一外周側周壁部11と第二外周側周壁部13)には、基部10の厚み方向に平行な直線Lpに沿ってスリット3が形成されている。
外周側周壁部15は、スリット3によって、歯列Lに沿う方向で複数の領域に分割されている。
具体的には、外周側周壁部15は基部10の一端101側から順に、基部10の厚み方向に平行な直線Lp1〜Lp13に沿って形成されたスリット301〜スリット313によって、歯列Lに沿う方向で14領域に分割されている。
以下の説明では、図2の(a)に示すように、分割された領域について基部10の一端101側から順に、外周側周壁部15a〜15nで標記する。
また、図2の(b)に示すように、内周側周壁部16(第一内周側周壁部12と第二内周側周壁部14)には、基部10の厚み方向に平行な直線Lqに沿ってスリット4が形成されている。
内周側周壁部16はスリット4によって、歯列Lに沿う方向で複数の領域に分割されている。
具体的には、内周側周壁部16は基部10の一端101側から順に、基部10の厚み方向に平行な直線Lq1〜Lq13に沿ってそれぞれ形成されたスリット401〜スリット413によって、歯列Lに沿う方向で14領域に分割されている。
以下の説明では、図2の(b)に示すように、分割された領域について基部10の一端101側から順に、内周側周壁部16a〜16nで標記する。
ここで、図1の(b)に示すように、スリット301とスリット401とは、歯列Lに接する接線に直交する直線Lm1上に位置する。
また、スリット302とスリット402と、から順番に、スリット313とスリット413と、についても、それぞれ歯列Lに接する接線に直交する直線Lm2〜直線Lm13上に位置する。
[切り欠き部8]
スリット3で分割された外周側周壁部15の1つの形状について説明する。
図2の(a)に示すように、外周側周壁部15a〜15nは、略同じ形状をしている。そこで、外周側周壁部15mを例に挙げて説明する。
図2の(a)の拡大図に示すように、外周側周壁部15mは、直線Lp12に沿う方向におけるスリット312の中間位置で、歯列Lに沿う方向における外周側周壁部15mの全長L1を狭める切り欠き部8aが形成されている。
また、外周側周壁部15mは、直線Lp13に沿う方向におけるスリット313の中間位置にも、歯列Lに沿う方向における外周側周壁部15mの全長L1を狭める切り欠き部8bが形成されている。
歯列Lに沿う方向における切り欠き部8aの切り欠き長さと、切り欠き部8bの切り欠き長さは、共に切り欠き長さL2で形成されている。
直線Lp12方向における切り欠き部8aの切り欠き幅と、直線Lp13方向における切り欠き部8bの切り欠き幅は、共に切り欠き幅W2で形成されている。
切り欠き幅W2は、基部10の厚みTよりも大きい(W2>T)。切り欠き部8(8a、8b)は、基部10の厚み方向における一方の面10a側の領域と他方の面10b側の領域とに跨って形成されている。
ここで、図2の(a)に示すように、切り欠き部8は外周側周壁部15a〜15nにそれぞれ形成されている。
切り欠き部8の切り欠き長さは、歯列Lに沿う方向における外周側周壁部15a〜15nの各々の全長に基づいて設定されており、外周側周壁部15a〜15nごとに異なる。一方、切り欠き部8の切り欠き幅は、歯列Lに沿う方向における外周側周壁部15a〜15nの各々の全長によらず一定である。
なお、スリット4で分割された内周側周壁部16の1つの形状については、前記した外周側周壁部15a〜15nと略同様であるので説明は省略する(図2の(b)参照)。
よって、外周側周壁部15と内周側周壁部16は、切り欠き部8を形成した分だけ剛性強度が下がる。
よって、スリット301〜313で分割された外周側周壁部15a〜15nと、スリット401〜413で分割された内周側周壁部16a〜16nは、それぞれ独立して変位しやすくなっている。
次に、歯ブラシ1を口腔内に含んだ状態について説明する。
図3の(a)は、歯ブラシ1を口腔内に含んだ状態を説明する図である。
図3の(b)は、図3の(a)におけるA−A断面を説明する図である。
図3の(c)は、図3の(b)におけるB−B断面を説明する図である。
図3の(d)は、図3の(b)におけるC−C断面を説明する図である。
なお、図3の(b)では、ブラシ部2の記載は省略してある。
図3の(a)に示すように、使用者が歯ブラシ1を口腔内に含むと、当該使用者の口腔内は、基部10によって上の歯列が洗浄される領域と下の歯列が洗浄される領域とに区画される。厚み方向における基部10の一方の面10aが上の歯列と対向し、厚み方向における基部10の他方の面10bが下の歯列と対向する。また、使用者の右側臼歯が基部10の一端101側に位置し、使用者の左側臼歯が基部10の他端103側に位置し、使用者の前歯が湾曲部102側に位置する。
また、図3の(c)、(d)に示すように、下の歯列については、第二外周側周壁部13の第二内周側周壁部14との対向面13aが、使用者の下の歯列の表側と対向する。
また、第二内周側周壁部14の第二外周側周壁部13との対向面14aが、使用者の下の歯列の裏側と対向する。基部10の厚み方向における他方の面10bが、使用者の下の歯列の先端(噛み合せ面)と対向する。
また、図示は省略するが、上の歯列についても同様に、第一外周側周壁部11の第一内周側周壁部12との対向面11aが、使用者の上の歯列の表側と対向する。
また、第一内周側周壁部12の第一外周側周壁部11との対向面12aが、使用者の上の歯列の裏側と対向する。基部10の厚み方向における一方の面10aが、使用者の上の歯列の先端(噛み合せ面)と対向する。
この場合において、外周側周壁部15と内周側周壁部16の基部10からの延出高さHは、使用者の歯茎まで及ぶ高さである(図3の(c)、(d)参照)。
この状態において、使用者は、歯ブラシ1を噛む動作、または、歯ブラシ1を指で任意の方向に動かす。そうすると、使用者の歯列Lは、全面に亘ってブラシ部2でブラッシングされると共に、使用者の歯茎はブラシ部2でマッサージされる。
ここで、図3の(b)に示すように、外周側周壁部15と内周側周壁部16は、前記したとおり歯列Lに沿って、それぞれスリット3(スリット301〜スリット313)、スリット4(スリット401〜スリット413)によって14領域に分割されている。これは歯列Lに沿う方向の歯の数と同じ数である。ここで、第3大臼歯(親知らず)は数に含めていないが、当該第3大臼歯を含めて16領域としたものであってもよい。
また、これらスリット3、4は、歯の数に合わせて設けられていなくても良い。例えば、歯列Lに沿う方向における、基部10の湾曲率の大きな領域にのみスリット3、4を設けたものであってもよい。
歯列Lに沿う方向で隣接するスリット3、4のそれぞれの間隔は、均等とするよりも、一本一本の歯の大きさに基づいた間隔で設定されているのが好ましい。
外周側周壁部15a〜15nと内周側周壁部16a〜16nが、歯列Lの表側と裏側で、1本の歯と略1対1でそれぞれ対向し、歯列Lの全長に亘ってブラシ部2がフィットするからである。
例えば、分割された領域の1つである外周側周壁部15mにおいて、第二外周側周壁部13側は、使用者の左側第一大臼歯の表側と対向している(図3の(b)参照)。
図3の(b)、(d)の仮想線で示すように、左側第一大臼歯は歯列Lに接する接線に直交する方向における外側に変位した歯並びとなっている。このような場合であっても、外周側周壁部15mの第二外周側周壁部13側のみが、当該左側第一大臼歯の歯並びに倣って変位する。
ここで、外周側周壁部15mと隣接している外周側周壁部15l、15nは、外周側周壁部15mの変位に引っ張られることなく、それぞれ左側第二小臼歯、左側第二大臼歯にフィットした状態を維持できる。
以上の通り、実施の形態では、
(1)歯列L(上下の歯列)全体を洗浄する歯ブラシ1(口腔洗浄装置)であって、
歯列Lに沿って湾曲すると共に、歯ブラシ1を上の歯列を洗浄する領域と、下の歯列を洗浄する領域とに区画する基部10(区画壁)と、
基部10の厚み方向に沿って当該基部10から離れる方向に延出すると共に、歯列Lの表側と対向する外周側周壁部15と、
基部10の厚み方向に沿って当該基部10から離れる方向に延出すると共に、歯列Lの裏側と対向する内周側周壁部16と、を有しており、
基部10と、外周側周壁部15と、内周側周壁部16とは、歯列Lとの対向面にブラシ部2が設けられており、
外周側周壁部15には、基部10の厚み方向に平行な直線に沿ってスリット3が形成されており、
内周側周壁部16には、基部10の厚み方向に平行な直線に沿ってスリット4が形成されており、
スリット3、4は、歯列Lに沿う方向に間隔を空けて複数形成されている構成とした。
このように構成すると、外周側周壁部15と内周側周壁部16は、歯列Lに沿って複数の領域に分割される。そうすると、これら分割された領域の各々は、歯列Lに接する接線に直交する方向に独立して変位可能となる。
よって、使用者の歯並びに合わせてブラシ部2がフィットした状態を維持できる。これにより、歯並びによらず磨き残しを生じさせないようにすることができる。
(2)基部10は、歯列Lに接する接線に直交する方向の基部10の幅が、当該歯列Lに沿う方向における一端101及び他端103(両端)から湾曲部102(中央)に向かうにつれて狭くなっている構成とした。
歯ブラシ1を口腔内に含めると、使用者の左右の臼歯はそれぞれ一端101及び他端103(両端)側に位置し、使用者の前歯は、湾曲部102(中央)側に位置する。
このように構成すると、より適切に使用者の歯にブラシ部2をフィットさせることが出来る。
(3)外周側周壁部15と内周側周壁部16は、それぞれスリット3、4によって、外周側周壁部15a〜15n、内周側周壁部16a〜16n(歯の数と同数の領域)に分割されている構成とした。
このように構成すると、歯の一本一本に、ブラシ部2をフィットさせることが出来るので、確実に磨き残しを生じさせないようにすることができる。
(4)外周側周壁部15には、スリット3(スリット301〜スリット313)の中間位置で、歯列Lに沿う方向で歯の数と同数の領域に分割された外周側周壁部15a〜15nのそれぞれの全長を狭める切り欠き部8が形成されており、
内周側周壁部16には、スリット4(スリット401〜スリット413)の中間位置で、歯列Lに沿う方向で歯の数と同数の領域に分割された内周側周壁部16a〜16nのそれぞれの全長を狭める切り欠き部8が形成されている構成とした。
このように構成すると、歯列Lに接する接線に直交する方向における外周側周壁部15、内周側周壁部16の剛性強度が下がる。従って、スリット3、4で分割された領域がそれぞれ独立して歯列Lに接する接線に直交する方向に変位しやすくなり、歯の一本一本にブラシ部2をフィットさせた状態を維持できる。
(5)切り欠き部8は、歯ブラシ1における上の歯列を洗浄する領域と下の歯列を洗浄する領域とに跨っている構成とした。
このように構成すると、上の歯列を洗浄する領域と下の歯列を洗浄する領域とが、外部に開口する面積が増加してブラシ部2の通気性が向上する。これにより、使用後のブラシ部2の乾燥が早くなるので、歯ブラシ1を清潔に保つことが出来る。
(6)外周側周壁部15と内周側周壁部16の基部10からの延出高さHは、使用者が歯ブラシ1を口腔内に含んだ状態で、当該使用者の歯茎まで及ぶ高さである構成とした。
このように構成すると、歯列Lのブラッシングと共に歯茎のマッサージも出来る。
[変形例1]
ここで、変形例にかかる歯ブラシ1Aについて説明する。
実施の形態にかかる歯ブラシ1では、外周側周壁部15と内周側周壁部16は、基部10は均一な厚みTで形成されていることを例示したが、これに限定されるものではない。
以下の説明では、歯ブラシ1Aでは歯ブラシ1と異なる部分のみを説明する。その他の部分については歯ブラシ1と同様とする。
図4は、変形例にかかる歯ブラシ1Aを説明する図である。
図4の(a)は、歯ブラシ1Aを口腔内に含んだ状態を説明する図である。
図4の(b)は、図4の(a)における歯ブラシ1Aを面Aで切断した切断面を説明する図である。
図4の(c)は、図4の(a)におけるB−B断面を説明する図である。
図4に示すように、歯ブラシ1Aは、臼歯側から前歯側に向かうにつれて、基部10の厚みTが厚くなっている。
この場合において、図4の(a)に示すように、切り欠き部8の切り欠き幅は、基部10の厚みに基づいて設定されている。
基部10の厚みTは、歯列Lに沿う方向における臼歯側(両端)から前歯側(中央)に向かうにつれて厚くなっている構成とした。
歯ブラシ1Aを口腔内に含むと、使用者の口は少し開いた状態となる。この状態において、上の歯列と下の歯列との間隔は、前歯側の方が臼歯側よりも大きくなる。
そこで、このように構成することで、歯ブラシ1Aのブラシ部2が使用者の歯及び歯茎にフィットした状態をより確実に維持することができる。
また、外周側周壁部15及び内周側周壁部16の基部10からの延出高さHについても、当該基部10の厚みに基づいて設定されるものであっても良い。例えば、歯列Lに沿う方向における臼歯側から前歯側に向かうにつれて、延出高さが高くなっていても良い。
1、1A 歯ブラシ
2 ブラシ部
3 スリット
4 スリット
10 基部
11 第一外周側周壁部
12 第一内周側周壁部
13 第二外周側周壁部
14 第二内周側周壁部
15 外周側周壁部
16 内周側周壁部
20 ブラシ毛
101 一端部
102 湾曲部
103 他端部
10a 一方の面
10b 他方の面
8 切り欠き部
L 歯列
Lm 直線
Lp 直線
Lq 直線
W 幅

Claims (7)

  1. 上下の歯列全体を洗浄する口腔洗浄装置であって、
    前記上下の歯列に沿って湾曲すると共に、前記口腔洗浄装置を前記上の歯列を洗浄する領域と、前記下の歯列を洗浄する領域とに区画する区画壁と、
    前記区画壁の厚み方向に沿って当該区画壁から離れる方向に延出すると共に、前記上下の歯列の表側と対向する外周側周壁部と、
    前記区画壁の厚み方向に沿って当該区画壁から離れる方向に延出すると共に、前記上下の歯列の裏側と対向する内周側周壁部と、を有しており、
    前記区画壁と前記外周側周壁部と前記内周側周壁部には、前記上下の歯列との対向面にブラシ部が設けられており、
    前記外周側周壁部と前記内周側周壁部には、前記区画壁の厚み方向に平行な直線に沿うスリットが形成されており、
    前記スリットは、前記上下の歯列に沿う方向に間隔を空けて複数形成されていることを特徴とする口腔洗浄装置。
  2. 前記区画壁は、前記上下の歯列に接する接線に直交する方向の前記区画壁の幅が、前記上下の歯列に沿う方向における両端から中央に向かうにつれて狭くなっていることを特徴とする請求項1に記載の口腔洗浄装置。
  3. 前記外周側周壁部と前記内周側周壁部は、前記スリットによって、それぞれ歯の数と同数の領域に分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の口腔洗浄装置。
  4. 前記外周側周壁部には、前記スリットの中間位置で、前記上下の歯列に沿う方向に前記歯の数と同数の領域に分割された外周側周壁部のそれぞれの全長を狭める切り欠き部が形成されており、
    前記内周側周壁部には、前記スリットの中間位置で、前記上下の歯列に沿う方向に前記歯の数と同数の領域に分割された内周側周壁部のそれぞれの全長を狭める切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の口腔洗浄装置。
  5. 前記切り欠き部は、前記口腔洗浄装置における前記上の歯列を洗浄する領域と前記下の歯列を洗浄する領域とに跨っていることを特徴とする請求項4に記載の口腔洗浄装置。
  6. 前記外周側周壁部と前記内周側周壁部の前記区画壁からの延出高さは、使用者が前記口腔洗浄装置を口腔内に含んだ状態で、当該使用者の歯茎まで及ぶ高さであることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の口腔洗浄装置。
  7. 前記区画壁の厚みは、前記上下の歯列に沿う方向における両端から中央に向かうにつれて大きくなっていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の口腔洗浄装置。
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