JP2019051023A - 医療ライトガイド - Google Patents

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Osamu Shimakawa
修 島川
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Abstract

【課題】光ファイバの破損を防止すると共に、大型化を抑制することができる医療ライトガイドを提供する。【解決手段】光ファイバ10は、コア11と、クラッド12と、クラッド12を覆う被覆13とを有し、光ファイバ10が延びる長手方向に順に、第1の被覆部10bと、第1のクラッド部10cと、第2の被覆部10dと、コア部10aと、第3の被覆部10eと、第2のクラッド部10fと、先端部14とを有し、カバーチューブ20は、少なくとも第1の被覆部10bから第2のクラッド部10fまでの光ファイバ10を覆っており、コア部10aの表面は粗面化されており、コア部10aの表面とカバーチューブ20の間には間隙Sが設けられており、少なくとも、第1のクラッド部10cとカバーチューブ20、及び第2のクラッド部10fとカバーチューブ20が、接着剤Aによって互いに固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、医療ライトガイドに関する。
従来から、医療ライトガイドとしては種々のものが知られている。特許文献1には、光線力学的癌治療(PDT:Photo Dynamic Therapy)に用いられる光散乱ライトガイドの構造が開示されている。光散乱ライトガイドは、内視鏡チューブの内部に挿入されて使用される。光散乱ライトガイドは、光ファイバと、光ファイバを覆うと共に光を散乱する散乱物質を含む押し出しチューブとを備える。光ファイバは、コア表面が剥き出しとなった部分を有し、当該部分は粗面化されている。光ファイバを通る光は、粗面化された当該部分において光ファイバの側方に散乱し、更に押し出しチューブによって均一化されて光ファイバの側方に出射する。
米国特許第6315775号公報
前述したように、光ファイバの一部を粗面化する方法としては、例えば、エッチング、サンドブラスト又はやすりによって光ファイバの表面を粗らす手段が考えられる。しかしながら、いずれの手段で粗面化を行っても、光ファイバに傷をつけていることになるため、光ファイバが外力に対して脆くなり破損する可能性が生じうる。また、一般的に、プラスチック製のコアを有する光ファイバは、ガラス製のコアを有する光ファイバよりも破損しにくい。
しかしながら、プラスチック製のコアを有する光ファイバは、ガラス製のコアを有する光ファイバよりも光の透過率が劣る。そこで、光の透過率を高く維持するためにガラス製の光ファイバを用いる場合には、コアの粗面化した部分を保護する保護構造が必要である。但し、この保護構造によって医療ライトガイドが大型化する可能性があり、この場合、内視鏡チューブの内部への挿入が困難となることが懸念される。
本発明は、光ファイバの破損を防止すると共に、大型化を抑制することができる医療ライトガイドを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る医療ライトガイドは、光ファイバと、光ファイバを覆うカバーチューブとを備える医療ライトガイドであって、光ファイバは、コアと、クラッドと、クラッドを覆う被覆とを有し、光ファイバが延びる長手方向に順に、コア及びクラッドが被覆に覆われた第1の被覆部と、被覆が除去されクラッドが露出した第1のクラッド部と、コア及びクラッドが被覆に覆われた第2の被覆部と、被覆及びクラッドが除去されコアが露出したコア部と、コア及びクラッドが被覆に覆われた第3の被覆部と、被覆が除去されクラッドが露出した第2のクラッド部と、先端部と、を有し、カバーチューブは、少なくとも第1の被覆部から第2のクラッド部までの光ファイバを覆っており、コア部の表面は粗面化されており、コア部の表面とカバーチューブの間には間隙が設けられており、少なくとも、第1のクラッド部とカバーチューブ、及び第2のクラッド部とカバーチューブが、接着剤によって互いに固定されている。
本発明の一側面によれば、光ファイバの破損を防止すると共に、大型化を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る医療ライトガイドを示す斜視図である。 図2は、図1の医療ライトガイドの光ファイバを示す斜視図である。 図3は、図1の医療ライトガイドを示す側断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係る医療ライトガイドは、光ファイバと、光ファイバを覆うカバーチューブとを備える医療ライトガイドであって、光ファイバは、コアと、クラッドと、クラッドを覆う被覆とを有し、光ファイバが延びる長手方向に順に、コア及びクラッドが被覆に覆われた第1の被覆部と、被覆が除去されクラッドが露出した第1のクラッド部と、コア及びクラッドが被覆に覆われた第2の被覆部と、被覆及びクラッドが除去されコアが露出したコア部と、コア及びクラッドが被覆に覆われた第3の被覆部と、被覆が除去されクラッドが露出した第2のクラッド部と、先端部と、を有し、カバーチューブは、少なくとも第1の被覆部から第2のクラッド部までの光ファイバを覆っており、コア部の表面は粗面化されており、コア部の表面とカバーチューブの間には間隙が設けられており、少なくとも、第1のクラッド部とカバーチューブ、及び第2のクラッド部とカバーチューブが、接着剤によって互いに固定されている。
この医療ライトガイドは、コア、クラッド及び被覆を有する光ファイバを備える。光ファイバは、被覆及びクラッドが除去されてコアが露出したコア部を有し、コア部の表面は粗面化されている。従って、光ファイバのコアを通る光を粗面化されたコア部から光ファイバの側方に照射することができる。また、光ファイバは、コア及びクラッドが被覆に覆われた第1の被覆部、第2の被覆部及び第3の被覆部を有し、粗面化されたコア部は、第2の被覆部と第3の被覆部の間に設けられている。よって、光ファイバの長手方向におけるコア部の両側に第2の被覆部と第3の被覆部が設けられ、第2の被覆部及び第3の被覆部の外側にカバーチューブが設けられ、更に、カバーチューブとコア部の表面との間には間隙が設けられている。すなわち、カバーチューブの内側に第2の被覆部及び第3の被覆部が介在することによってコア部の外側に間隙が設けられる。従って、カバーチューブに対して外力が付与されても、間隙の内側に位置するコア部に当該外力を伝達させにくくすることができるので、コア部の破損を防止することができる。更に、第1のクラッド部及び第2のクラッド部を接着剤を塗布する箇所として有効利用することができる。以上より、光ファイバの第2の被覆部及び第3の被覆部を有効利用してコア部を保護することができるので、光ファイバの破損を防止すると共に、大型化を抑制することができる。
また、カバーチューブは、ガラスによって形成されていてもよい。この場合、粗面化されたコア部の外側に位置するカバーチューブとして曲がりにくいガラスを用いることにより、外力をコア部に一層伝達させにくくすることができる。従って、粗面化されたコア部をより確実に外力から保護することができる。
また、カバーチューブは、光ファイバを挿通して覆う光ファイバ保持孔を有し、光ファイバ保持孔の内径は、第1の被覆部の外径、第2の被覆部の外径、及び第3の被覆部の外径、のいずれよりも大きく、当該内径と第1の被覆部の外径との差、当該内径と第2の被覆部の外径との差、及び当該内径と第3の被覆部の外径との差、はいずれも100μm以下であってもよい。この場合、光ファイバ保持孔の内径と、各被覆部の外径との差が小さいことにより、光ファイバとカバーチューブとの接着固定をより効果的に行うことができる。
また、コア及びクラッドは、共に、プラスチックによって形成されており、コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コア及びクラッドがプラスチック製であるため、より外力に強い医療ライトガイドとすることができる。
また、コアはガラスによって形成されており、クラッドはプラスチックによって形成されており、コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コアがガラス製であるため、コアの内部を通る光の透過率を高めることができる。
また、コアはガラスによって形成されており、クラッドはプラスチックによって形成されており、コア部の表面は、微小な凹凸によって粗面化されていてもよい。この場合、微小な凹凸によってコア部の表面を形成することにより、コア部が脆くなることをより確実に抑制することができる。
また、コア及びクラッドは、共に、ガラスによって形成されており、コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コア及びクラッドがガラス製であることにより、光ファイバの加工性を高めることができる。
また、コア及びクラッドは、共に、ガラスによって形成されており、コア部の表面は、微小な凹凸によって粗面化されていてもよい。この場合、コア部の表面が微小な凹凸によって粗面化されていることにより、コア部が脆くなることをより確実に抑制することができる。
また、カバーチューブは、石英ガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブの強度を高めることができる。
また、カバーチューブは、サファイアガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブの強度を高めることができると共に、割れ及び欠けを防止してチッピングをより確実に抑制することができる。
また、カバーチューブは、ホウ珪酸ガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブのコストを抑えることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る医療ライトガイドの具体例を図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は理解を容易にするため一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、実施形態に係る医療ライトガイド1を示す斜視図である。医療ライトガイド1は、例えば、内視鏡チューブの内部に挿入され、光線力学的治療法(PDT:Photo Dynamic Therapy)と称される癌治療に用いられる。PDTでは、光感受性物質への光照射によって光化学反応を発生させる。例えば、体内にレザフィリン(登録商標)と称される光感受性物質が投与されると、光感受性物質は癌細胞に蓄積される。光感受性物質が蓄積された箇所に医療ライトガイド1から赤色レーザを照射すると、光感受性物質が蓄積された癌細胞を選択的に破壊することが可能となる。このように、PDTでは、医療ライトガイド1からの赤色レーザの照射によって癌細胞を破壊できるため、外科手術が不要であり、患者への負担が小さいという特徴を有する。例えば、医療ライトガイド1は、使い捨てのライトガイドであってもよく、また、赤色レーザの波長は664nmである。なお、以下の説明では、赤色レーザを光と称する。
医療ライトガイド1は、方向D1に延びる棒状とされており、方向D1に沿うように患者の体内に挿入される。医療ライトガイド1の方向D1の長さは、例えば、10mm以上且つ20mm以下である。医療ライトガイド1は、光ファイバ10と、光ファイバ10を覆う硬質のカバーチューブ20とを備える。カバーチューブ20は筒状とされている。カバーチューブ20の外径は600μm以上且つ1500μm以下であり、カバーチューブ20の内径は400μm以上且つ800μm以下である。カバーチューブ20は、ガラスによって形成されており、具体的には、石英ガラス、サファイアガラス又はホウ珪酸ガラスによって形成されている。
図2は、光ファイバ10を示す斜視図である。光ファイバ10は、光を医療ライトガイド1の側方D2に照射すると共に方向D1に延びるコア部10aを有する。方向D1は、光ファイバ10及び医療ライトガイド1の長手方向である。側方D2は、光ファイバ10及び医療ライトガイド1の長手方向に交差する方向であり、例えば、光ファイバ10の外周面に交差する方向に一致する。
図3は、光ファイバ10及びカバーチューブ20を示す側断面図である。カバーチューブ20は、光ファイバ10を挿通して覆う光ファイバ保持孔21を有する。光ファイバ10は、コア11と、クラッド12と、被覆13とを備える。前述したコア部10aは、コア11が剥き出しにされており、且つコア11が粗面化された部分である。例えば、コア11の外径は200μm以上且つ500μm以下であり、クラッド12の外径は300μm以上且つ600μm以下であり、被覆13の外径は400μm以上且つ700μm以下である。コア11及びクラッド12の材料は、ガラス又はプラスチックである。被覆13は樹脂製である。
医療ライトガイド1は、方向D1に沿って、第1の被覆部10bと、第1のクラッド部10cと、第2の被覆部10dと、前述したコア部10aと、第3の被覆部10eと、第2のクラッド部10fと、先端部14(終端部)と、をこの順に備える。第1の被覆部10b、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eは、コア11、クラッド12及び被覆13を有する部位に相当し、被覆13が剥ぎ取られずに残された部分である。
第1の被覆部10bの外径、第2の被覆部10dの外径、及び第3の被覆部10eの外径は、共に、光ファイバ保持孔21の内径よりも小さい。光ファイバ保持孔21の内径と第1の被覆部10bの外径との差、当該内径と第2の被覆部10dの外径との差、及び当該内径と第3の被覆部10eの外径との差は、いずれも100μm以下である。また、第1の被覆部10b、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eの外面は、カバーチューブ20の内面に接触又は密着してもよい。
第1の被覆部10bと第2の被覆部10dの間に第1のクラッド部10cが設けられており、第3の被覆部10eと先端部14の間に第2のクラッド部10fが設けられている。第1のクラッド部10cはコア部10aの方向D1の一方側に設けられ、第2のクラッド部10fはコア部10aの方向D1の他方側に設けられる。すなわち、コア部10aは、第1のクラッド部10cと第2のクラッド部10fの間に設けられる。
第1のクラッド部10c及び第2のクラッド部10fは、光ファイバ10から被覆13が剥ぎ取られた部分である。第1のクラッド部10c及び第2のクラッド部10fは、光ファイバ10及びカバーチューブ20の接着部に相当する。すなわち、第1のクラッド部10c及び第2のクラッド部10fのそれぞれの外面と光ファイバ保持孔21の内面との間には接着剤Aが介在している。このように、コア部10aの一方側の第1のクラッド部10c、及びコア部10aの他方側の第2のクラッド部10fに接着剤Aが介在することにより、コア部10aの両側を確実に接着固定させることが可能となる。なお、接着剤Aは、カバーチューブ20の基端20aと光ファイバ10の外周面との間にも塗布されている。
第1のクラッド部10cの外側の接着剤Aは第1の被覆部10b及び第2の被覆部10dの間に入り込んでおり、第2のクラッド部10fの外側の接着剤Aは第3の被覆部10eから見てコア部10aの反対側に入り込んでいる。従って、被覆13が残された第1の被覆部10b、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eによって、コア部10aへの接着剤Aの流れ出しを抑制することができる。
コア部10aは、第2の被覆部10dと第3の被覆部10eの間に設けられる。コア部10aの方向D1の長さは、例えば、5mm以上且つ15mm以下である。コア部10aの外面と光ファイバ保持孔21の内面との間には間隙S(空気層)が設けられている。また、コア部10aの表面は粗面化されている。コア部10aの表面は、スクラッチ傷、又は微小な凹凸によって粗面化されている。ここで、微小な凹凸とは、コア部10aの強度を維持しつつ、コア部10aからの側方D2への光の照射が可能となる程度の大きさの凹凸を示している。微小な凹凸は、具体例として、凹に対する凸の高さ(凸に対する凹の深さ)が光の波長の半分以上且つ0.1mm以下である凹凸を示している。当該高さ(深さ)が光の波長の半分以上であることによって光の側方D2への照射を確実に行うことができる。また、当該高さ(深さ)が0.1mm以下であることによりコア部10aの強度を維持することができる。
コア部10aのスクラッチ傷は、コア部10aの表面の全体に形成されていてもよく、スクラッチ傷は、例えば、サンドブラスト又はやすり加工によって形成される。コア11及びクラッド12が共にプラスチック製である場合、クラッド12が剥かれた後にコア部10aの表面がスクラッチ傷によって粗面化され、具体的には、サンドブラスト又はやすり加工によって方向D1に延びるスクラッチ傷が形成される。
コア11がガラス製でクラッド12がプラスチック製である場合、クラッド12が剥かれた後にコア部10aの表面がエッチング、レーザ加工、サンドブラスト又はやすり加工によって粗面化される。エッチング又はレーザ加工によってコア部10aが粗面化された場合、コア部10aには微小な凹凸が形成される。一方、サンドブラスト又はやすり加工によってコア部10aが粗面化された場合、コア部10aにはスクラッチ傷が形成される。また、コア11及びクラッド12が共にガラス製である場合、クラッド12がエッチングによって除去された後に、コア部10aの表面がエッチング、レーザ加工、サンドブラスト又はやすり加工によって粗面化される。
コア部10aから見て医療ライトガイド1の先端側には先端部14が設けられる。先端部14は、医療ライトガイド1の終端に設けられる。先端部14の端面は凸曲面状とされており、例えば、半球状とされていてもよい。先端部14は、例えば、フッ素樹脂によってコーティングされていてもよく、この場合、内視鏡チューブへの挿入時等における医療ライトガイド1の摩擦を低減させることができる。先端部14は、X線を遮蔽する金属によって形成されていてもよい。この場合、先端部14をX線不透過マーカとして機能させることができる。従って、X線によって先端部14の位置を検出することにより、体内における医療ライトガイド1の位置を容易に把握することができる。
また、先端部14に反射部が設けられていてもよい。この場合、光ファイバ10から先端部14に到達した光を反射部によって反射することができる。よって、先端部14から医療ライトガイド1の外部への光出射を抑制することができると共に、コア部10aから側方D2への光照射の効率を高めることができる。なお、先端部14の構成は適宜変更可能であり、先端部14の構成を変更することによって種々の効果を得ることができる。
次に、本実施形態に係る医療ライトガイド1から得られる作用効果についてより詳細に説明する。
医療ライトガイド1は、コア11、クラッド12及び被覆13を有する光ファイバ10を備える。光ファイバ10は、被覆13及びクラッド12が除去されてコア11が露出したコア部10aを有し、コア部10aの表面は粗面化されている。従って、光ファイバ10のコア11を通る光を粗面化されたコア部10aから光ファイバ10の側方D2に照射することができる。また、光ファイバ10は、コア11及びクラッド12が被覆13に覆われた第1の被覆部10b、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eを有し、粗面化されたコア部10aは、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eの間に設けられている。
よって、光ファイバ10の長手方向である方向D1におけるコア部10aの両側に第2の被覆部10dと第3の被覆部10eが設けられ、第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eの外側にカバーチューブ20が設けられ、更に、カバーチューブ20とコア部10aの表面との間には間隙Sが設けられている。すなわち、カバーチューブ20の内側に第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eが介在することによってコア部10aの外側に間隙Sが設けられる。従って、カバーチューブ20に対して外力が付与されても、間隙Sの内側に位置するコア部10aに当該外力を伝達させにくくすることができるので、コア部10aの破損を防止することができる。更に、第1のクラッド部10c及び第2のクラッド部10fを接着剤Aを塗布する箇所として有効利用することができる。以上より、光ファイバ10の第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eを有効利用してコア部10aを保護することができるので、光ファイバ10の破損を防止すると共に、大型化を抑制することができる。
また、医療ライトガイド1では、光ファイバ10の被覆13が部分的に残されており、部分的に残された第2の被覆部10d及び第3の被覆部10eの各外面がカバーチューブ20の内面に対向する。よって、光ファイバ10のコア11及びクラッド12はカバーチューブ20の内面に直接接触しないので、コア11及びクラッド12に外力をより伝わりにくくすることができる。
また、カバーチューブ20は、ガラスによって形成されている。よって、粗面化されたコア部10aの外側に位置するカバーチューブ20として曲がりにくいガラスを用いることにより、外力をコア部10aに一層伝達させにくくすることができる。従って、粗面化されたコア部10aをより確実に外力から保護することができる。
また、光ファイバ保持孔21の内径は、第1の被覆部10bの外径、第2の被覆部10dの外径、及び第3の被覆部10eの外径、のいずれよりも大きく、当該内径と第1の被覆部10bの外径との差、当該内径と第2の被覆部10dの外径との差、及び当該内径と第3の被覆部10eの外径との差は、いずれも100μm以下である。よって、光ファイバ保持孔21の内径と、各被覆部10b,10d,10eの外径との差が小さいことにより、光ファイバ10とカバーチューブ20との接着固定をより効果的に行うことができる。
また、コア11及びクラッド12は、共に、プラスチックによって形成されており、コア部10aの表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コア11及びクラッド12がプラスチック製であるため、より外力に強い医療ライトガイド1とすることができる。
また、コア11はガラスによって形成されており、クラッド12はプラスチックによって形成されており、コア部10aの表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コア11がガラス製であるため、コア11の内部を通る光の透過率を高めることができる。
また、コア11はガラスによって形成されており、クラッド12はプラスチックによって形成されており、コア11の表面は、微小な凹凸によって粗面化されていてもよい。この場合、微小な凹凸によってコア部10aの表面を形成することにより、コア部10aが脆くなることをより確実に抑制することができる。
また、コア11及びクラッド12は、共に、ガラスによって形成されており、コア部10aの表面は、スクラッチ傷によって粗面化されていてもよい。この場合、コア11及びクラッド12がガラス製であることにより、光ファイバ10の加工性を高めることができる。
また、コア11及びクラッド12は、共に、ガラスによって形成されており、コア部10aの表面は、微小な凹凸によって粗面化されていてもよい。この場合、コア部10aの表面が微小な凹凸によって粗面化されていることにより、コア部10aが脆くなることをより確実に抑制することができる。
また、カバーチューブ20は、石英ガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブ20の強度を高めることができる。カバーチューブ20は、サファイアガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブ20の強度を高めることができると共に、割れ及び欠けを防止してチッピングをより確実に抑制することができる。また、カバーチューブ20は、ホウ珪酸ガラスによって形成されていてもよい。この場合、カバーチューブ20のコストを抑えることができる。
以上、本発明に係る医療ライトガイドの実施形態について説明したが、本発明に係る医療ライトガイドは、前述の実施形態に限定されず種々の変形が可能である。すなわち、医療ライトガイドの各部の構成は、特許請求の範囲の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
1…医療ライトガイド、10…光ファイバ、10a…コア部、10b…第1の被覆部、10c…第1のクラッド部、10d…第2の被覆部、10e…第3の被覆部、10f…第2のクラッド部、11…コア、12…クラッド、13…被覆、14…先端部、20…カバーチューブ、21…光ファイバ保持孔、A…接着剤、D1…方向、D2…側方、S…間隙。

Claims (11)

  1. 光ファイバと、前記光ファイバを覆うカバーチューブとを備える医療ライトガイドであって、
    前記光ファイバは、コアと、クラッドと、前記クラッドを覆う被覆とを有し、
    前記光ファイバが延びる長手方向に順に、
    前記コア及び前記クラッドが前記被覆に覆われた第1の被覆部と、
    前記被覆が除去され前記クラッドが露出した第1のクラッド部と、
    前記コア及び前記クラッドが前記被覆に覆われた第2の被覆部と、
    前記被覆及び前記クラッドが除去され前記コアが露出したコア部と、
    前記コア及び前記クラッドが前記被覆に覆われた第3の被覆部と、
    前記被覆が除去され前記クラッドが露出した第2のクラッド部と、
    先端部と、
    を有し、
    前記カバーチューブは、少なくとも前記第1の被覆部から前記第2のクラッド部までの前記光ファイバを覆っており、
    前記コア部の表面は粗面化されており、
    前記コア部の表面と前記カバーチューブの間には間隙が設けられており、
    少なくとも、前記第1のクラッド部と前記カバーチューブ、及び前記第2のクラッド部と前記カバーチューブが、接着剤によって互いに固定されている、
    医療ライトガイド。
  2. 前記カバーチューブは、ガラスによって形成されている、
    請求項1に記載の医療ライトガイド。
  3. 前記カバーチューブは、前記光ファイバを挿通して覆う光ファイバ保持孔を有し、
    前記光ファイバ保持孔の内径は、前記第1の被覆部の外径、前記第2の被覆部の外径、及び前記第3の被覆部の外径、のいずれよりも大きく、
    前記内径と前記第1の被覆部の外径との差、前記内径と前記第2の被覆部の外径との差、及び前記内径と前記第3の被覆部の外径との差、はいずれも100μm以下である、
    請求項1又は2に記載の医療ライトガイド。
  4. 前記コア及び前記クラッドは、共に、プラスチックによって形成されており、
    前記コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  5. 前記コアはガラスによって形成されており、前記クラッドはプラスチックによって形成されており、
    前記コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  6. 前記コアはガラスによって形成されており、前記クラッドはプラスチックによって形成されており、
    前記コア部の表面は、微小な凹凸によって粗面化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  7. 前記コア及び前記クラッドは、共に、ガラスによって形成されており、
    前記コア部の表面は、スクラッチ傷によって粗面化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  8. 前記コア及び前記クラッドは、共に、ガラスによって形成されており、
    前記コア部の表面は、微小な凹凸によって粗面化されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  9. 前記カバーチューブは、石英ガラスによって形成されている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  10. 前記カバーチューブは、サファイアガラスによって形成されている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
  11. 前記カバーチューブは、ホウ珪酸ガラスによって形成されている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の医療ライトガイド。
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