JP2019050837A - ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】ストラットに設けられた機械的な接続構造と生分解性材料とによりストラット同士の接続を所望の期間に亘って良好に維持し得るステントを提供する。【解決手段】円筒形状のステント100のリンク部は、隣り合うストラット同士のそれぞれに一体的に設けられ、互いに対向した状態で配置されている第1接続部112および第2接続部113と、第1接続部および第2接続部に介在して第1接続部および第2接続部を接続する生分解性材料121と、を含む。第1接続部および第2接続部は、円筒形状の周方向D2において互いに重なる位置に配置されている。各接続部は、円筒形状の軸方向D1において他方の接続部と重なる位置に形成されるとともに、円筒形状の径方向から見たときに直線状をなす直線部112d、113dを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ステントに関する。
ステントは、血管等の生体管腔内に生じた狭窄部位または閉塞部位に拡張した状態で留置されて生体管腔の開存状態を維持するものであり、拡張した状態を保持するための強度が求められる。その一方で、ステントには生体管腔の形状に追従する柔軟性も求められ、柔軟性を向上させるための様々な試みがなされている。
例えば、下記特許文献1には、生分解性材料(生体吸収性ポリマー)で構成されたブリッジでストラット同士を接続し、生体管腔内に留置した後、所定の期間が経過した後にストラット同士の接続を解除することにより所望の柔軟性を発揮し得るように構成されたステントが開示されている。
国際公開第2007/013102号
しかしながら、生分解性材料で構成されたブリッジのみを利用してストラット同士を接続した場合、ステントに不用意に力が付加されると、ストラット同士の接続が解除されてしまい、ステントの機械特性が意図せずに変化してしまうことが起こり得る。例えば、ステントを生体管腔内にデリバリーする際や、バルーンにクリンプしたステントを生体管腔内で拡張する際や、留置後にステントの内腔を通じて各種の医療器具を導入して処置を行う際などには、ブリッジによる接続が解除されてしまう可能性が高くなる。
また、例えば、生分解性材料で構成されたブリッジのみに依らずに、ストラットに形状等を付加して機械的な接続構造を設けることにより、ストラット間の接続力を補強することは可能であると考えられるが、これまでは接続力を向上させるのに適したストラットの接続構造については十分な検討がなされていなかった。
そこで、本発明は、ストラットに設けられた機械的な接続構造と生分解性材料とによりストラット同士の接続を所望の期間に亘って良好に維持し得るように構成されたステントを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のステントは、隙間が形成された円筒形状の外周を形作る線状のストラットと、前記隙間で前記ストラット同士を接続する複数のリンク部と、を有するステントである。前記リンク部の少なくも一つは、隣り合う一の前記ストラットと他の前記ストラットのそれぞれに一体的に設けられており、互いに対向した状態で配置される一の接続部および他の接続部と、前記一の接続部および前記他の接続部に介在して前記一の接続部および前記他の接続部を接続する生分解性材料と、を含む。前記一の接続部および前記他の接続部は、前記円筒形状の周方向において互いに重なる位置に配置されている。前記一の接続部および前記他の接続部の少なくとも一方は、前記円筒形状の軸方向において他方の前記接続部と重なる位置に形成されるとともに、前記円筒形状の径方向から見たときに直線状をなす直線部を有する。
上記構成を有するステントによれば、ストラット同士を接続するリンク部は、生分解性材料に加え、機械的な接続構造として一対の接続部を有している。一対の接続部のうち少なくとも一方の接続部は、ステントの円筒形状の軸方向において他方の接続部と重なる位置に直線部を有する。このため、仮に、ステントに不用意に力が加わり、接続部同士の位置がずれたとしても、少なくとも一方の接続部が他方の接続部を生分解性材料を介して直線部で受け止めることができるため、接続部同士が接続された状態を良好に維持することができる。その結果、ステントを生体管腔内に留置し、所定の期間が経過して生分解性材料が分解されるまでの間、ストラット同士の接続を良好に維持することができる。
実施形態のステントの斜視図である。 実施形態のステントの外周の一部を軸方向に沿って直線状に切断して展開した展開図である。 (A)は実施形態のステントのリンク部の拡大図、(B)は、(A)の3B−3B線に沿う拡大断面図である。 実施形態のリンク部の直線部の配置の説明に供する図である。 比較例のリンク部の拡大図である。 変形例のリンク部の拡大図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる。
図1および図2は、実施形態のステント100の構造を示す概略図である。図3および図4は、実施形態のステント100のリンク部120の構造を示す概略図である。なお、図4では、生分解性材料121(図3(A)参照)を省略して示している。以下、図1〜図4を参照して、実施形態のステント100について説明する。
図1に示すように、実施形態のステント100は、線状の構成要素であるストラット110、111を有する。ストラット110、111は、隙間が形成された円筒形状の外周を形作っている。
なお、明細書中、ストラット110、111によって形作られた円筒形状の軸方向は、単に「軸方向D1」と記載し(図1参照)、円筒形状の周方向は、単に「周方向D2」と記載する(図3(A)参照)。
ストラット110は、軸方向D1の両端に位置し、波状に折り返されつつ周方向D2に延在して無端の環状形状を形作っている。
ストラット111は、一端のストラット110と他端のストラット110との間において、波状に折り返されつつ軸方向D1のまわりに螺旋状に延在している。
ストラット110、111を形成する材料は、例えば、生体内で分解しない非生分解性の材料である。そのような材料としては、例えば、ステンレス鋼、コバルト−クロム合金(例えばCoCrWNi合金)等のコバルト系合金、プラチナ−クロム合金(例えばPtFeCrNi合金)等の弾性金属、ニッケル−チタン合金等の超弾性合金等が挙げられる。
図2に示すように、実施形態のステント100は、複数のリンク部120、130を有する。
リンク部120は、隣り合うストラット111とストラット111との間の隙間でそれらを接続している。リンク部130は、隣り合うストラット110とストラット111との間の隙間でそれらを接続している。
リンク部120は、隙間を空けて隣り合うストラット111同士の離間方向S1に対して交差する方向S2において、所定の間隔で配置されている。リンク部130は、周方向D2において、所定の間隔で配置されている。
図3(A)に示すように、リンク部120は、第1接続部112および第2接続部113、ならびに生分解性材料121を含む。
第1接続部112および第2接続部113は、隣り合うストラット111とストラット111のそれぞれに一体的に設けられるとともに、互いに対向した状態で配置されており、生分解性材料121によって接続されている。
第1接続部112は、隣接する2つのストラット111のうち、一方のストラット111の一部が部分的に突出して形成されており、第2接続部113は、他方のストラット111の一部が部分的に突出して形成されている。
図3(A)、(B)に示すように、第1接続部112は、第2接続部113側に向けて突出する突出部112aと、突出部112aに連なり、第2接続部113の突出部113aの外形形状に応じた凹形状を有する収容部112bと、ストラット111の表面から厚み方向D3に貫通して形成されて生分解性材料121を保持する保持部112cと、を有する。また、第2接続部113は、第1接続部112側に向けて突出する突出部113aと、突出部113aに連なり、第1接続部112の突出部112aの外形形状に応じた凹形状を有する収容部113bと、ストラット111の表面から厚み方向D3に貫通して形成されて生分解性材料121を保持する保持部113cと、を有する。
突出部112aは、図3(A)に示すように、円筒形状の径方向(図1の矢印Rで示す方向。以下、「径方向R」と記載する)から見たときに、突出部113aと対向する側において、直線状をなす直線部112dを備えている。同様に、突出部113aは、径方向Rから見たときに、突出部113aと対向する側において、直線状をなす直線部113dを備えている。なお、明細書中において、「直線状」とは、厳密に直線状であるという意味ではなく、寸法公差の範囲内で凹凸形状を備えていることをも意味する。
直線部112dおよび直線部113dは、径方向Rから見たときに互いに平行に延在している。
第1接続部112および第2接続部113は、周方向D2において互いに重なる位置に配置されている。第1接続部112および第2接続部113において、周方向D2において互いに重なっている部分の軸方向D1に沿う長さは、L1である。また、直線部112dおよび直線部113dは、軸方向D1において互いに重なる位置に形成されている。直線部112dおよび直線部113dにおいて、軸方向D1において互いに重なっている部分の周方向D2に沿う長さは、L2である。
突出部112aの外形形状において、径方向Rから見たときに直線部112dが形成されている部分以外の部分は、湾曲した外形形状を備えている。同様に、突出部113aの外形形状において、径方向Rから見たときに、直線部113dが形成されている部分以外の部分は、湾曲した外形形状を備えている。
収容部112bの凹形状は、突出部113aの外形形状よりも大きく形成されている。突出部113aは、収容部112bの凹形状内に隙間を設けて収容される。また、収容部113bの凹形状は、突出部112aの外形形状よりも大きく形成されている。突出部112aは、収容部113bの凹形状内に隙間を設けて収容される。なお、突出部112aは、収容部113bに部分的に接触してもよい。また、突出部113aは、収容部112bに部分的に接触してもよい。
図4に示すように、収容部112bは、当該収容部112bに接続されている側のストラット111から、隣り合う他方のストラット111に向かって延在する基部112eを備えている。同様に、収容部113bは、当該収容部113bに接続されている側のストラット111から、隣り合う他方のストラット111に向かって延在する基部113eを備えている。
各直線部112d、113dは、ステント100を拡張させる際にリンク部120に作用する引張力Fの方向T(以下、「引張方向T」と記載する)との関係を考慮して配置することができる。本実施形態においては、直線部112dは、径方向Rから見たときに、引張方向Tと直交する垂線Pに対して、基部112eの延在方向Eとの間の成す角度θが小さくなる方向a1に向けて傾斜するように延在している。同様に、直線部113dは、ステント100の径方向から見たときに、引張方向Tと直交する垂線Pに対して、基部113eの延在方向Eとの成す角度θが小さくなる方向a1に向けて傾斜するように延在している。なお、基部112e(または基部113e)の延在方向Eと直線部112d(または直線部113d)の成す角度θが小さくなる方向a1を、「喰い込み方向a1」と記載する。
引張方向Tは、リンク部の配置やストラットの形状等のステント構造、ステントの拡張時の形状等によって異なり、解析や実験等によって特定することができる。例えば、図2に示すように、本実施形態では、1つのリンク部120を中心として、隣接する他のリンク部120との間に設けられるストラット111の折り返し部111aの数は、第1範囲A1では2つであるのに対し、第2範囲A2では4つである。このため、ステント100の拡張に伴いストラット111が伸びたとき、折り返し部111aの数が少なく比較的伸びにくい第1範囲A1におけるストラット111の方が、第2範囲A2におけるストラット111よりもリンク部120を引っ張る力が強い。したがって、ステント構造に基づけば、本実施形態では、引張方向Tは、ステント100の軸方向D1に対して第1範囲A1側に傾くと概ね特定できる。
図3(B)に示すように、本実施形態では、各保持部112c、113cは、ストラット111を厚み方向D3に貫通する貫通穴によって構成されている。ただし、各保持部112c、113cは、生分解性材料121を保持可能であれば貫通穴である必要はなく、少なくともストラット111の厚み方向D3にある程度凹んだ形状であればよい。
図3(A)に示すように、各保持部112c、113cは、径方向Rから見たときに、円形の外形形状を備えている。保持部112cは、突出部112aに配置されている。保持部113cは、突出部113aに配置されている。
図3(A)、(B)に示すように、生分解性材料121は、ステント100が生体管腔内において留置された後、所定時間経過して分解されるまでの間、第1接続部112と第2接続部113とを繋ぎ止める。
生分解性材料121は、第1接続部112および第2接続部113の表面と、第1接続部112と第2接続部113の間の隙間と、各保持部112c、113c内とに一体的に連なって形成されている。第1接続部112および第2接続部113の表面だけでなく、第1接続部112と第2接続部113との間の隙間および各保持部112c、113c内に生分解性材料121を充填することにより、第1接続部112および第2接続部113をより良好に繋ぎ止めることができる。
生分解性材料121は、生体内で分解される材料である限り特に限定されず、そのような材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸−グリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、乳酸−カプロラクトン共重合体、グリコール酸−カプロラクトン共重合体、ポリ−γ−グルタミン酸等の生分解性合成高分子材料、あるいは、コラーゲン等の生分解性天然高分子材料、マグネシウム、亜鉛等の生分解性金属材料が挙げられる。
リンク部120は、生分解性材料121の表面に、薬剤を含む被覆体122を備える。被覆体122は、生分解性材料121の表面のうち、好ましくは、生体管腔の内周面と対向する側の外表面に形成されるが、これに限定されない。
被覆体122は、新生内膜の増殖を抑制可能な薬剤と、薬剤を担持するための薬剤担持体と、を含んでいる。なお、被覆体122は、薬剤のみによって構成されていてもよい。被覆体122に含まれる薬剤は、例えば、シロリムス、エベロリムス、ゾタロリムス、パクリタキセル等からなる群より選択される少なくとも1種である。薬剤担持体の構成材料としては、特に限定されないが、生分解性材料が好ましく、生分解性材料121と同様の材料を適用できる。
リンク部130は、ストラット110およびストラット111と一体的に形成されている。
次に本実施形態のステント100の作用効果について述べる。
ステント100は、例えば、血管、胆管、気管、食道、または尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部位または閉塞部位に、バルーンカテーテル等のステントデリバリー用の医療器具を用いてデリバリーされる。この際、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まり、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、一方の接続部は、他方の接続部の直線部において生分解性材料121を介して受け止められる。このため、一方の接続部が、他方の接続部の直線部の延在方向に沿って多少動いたとしても、接続部112、113同士の接続が解除されるのを好適に防止することができる。また、本実施形態では、直線部112d、113d同士が対向しており、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、直線部112d、113d同士が生分解性材料を介して互いに受け止め合うため、接続部112、113同士の接続は、より一層解除されにくい。
また、デリバリーされたステント100は、生体管腔の狭窄部位または閉塞部位の病変部において拡張される。この際、図4に示すように、本実施形態のリンク部120では、各直線部112d、113dは、径方向Rから見たときに、引張方向Tと直交する垂線Pに対して、喰い込み方向a1に向けて傾斜するように延在している。このため、ステント100を拡張させた際に各接続部112、113に作用する引張力Fを、直線部112d、113dに沿う方向の成分fと、直線部112d、113dに直交する方向の成分fとに分解して表現すれば、成分fは、第1接続部112および第2接続部113が軸方向D1において互いに重なり合う方向に作用する。すなわち、ステント100を拡張させると、各接続部112、113には、軸方向D1において互いに重なり合う方向に引張力Fが作用する。したがって、ステント100の拡張に伴って、接続部112、113同士の接続が解除されるのを好適に防止することができる。その結果、ステント100の留置後においてもリンク部120の接続を良好に維持することができる。
図5は、比較例のリンク部220を示す図である。なお、図5では、図4と同様に、生分解性材料121(図3(A)参照)を省略して示している。
比較例のリンク部220は、径方向Rから見たときに、各突出部112a、113aが互いに対向する側において湾曲した湾曲部212d、213dを有する点において、本実施形態のリンク部120と相違する。このため、比較例のリンク部220では、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まった場合、湾曲部212d、213d同士が互いに受け止め合わないため、接続部112、113同士がずれやすく、また、接続部112、113同士の位置がずれた場合に接続が解除されやすい。したがって、比較例のリンク部220は、本実施形態のリンク部120と比べると、接続部112、113同士の接続が比較的解除されやすい。
本実施形態のステント100は、留置から日が浅く再治療の可能性のある急性期では、生分解性材料121の分解はあまり進行しておらず、また、前述したように第1接続部112および第2接続部113によってリンク部120の接続が良好に保たれている。このため、ステント100は、強度が高く、留置直後の大きく拡張した状態をより確実に維持するので、例えば、留置状態等の確認に適用されるIVUS(血管内超音波検査法)用のカテーテルもしくはOFDI(光干渉断層診断)用のカテーテル、または後拡張用のバルーンカテーテル等のデバイスを、ステント100の内側に通し易い。
また、ステント100は高い強度を保つため、例示した上記の各デバイス等が内側を通る際にステント100と意図せず接触したとしても、軸方向D1にステント100が変形(デフォメーション)するリスクが抑制される。
急性期後、内皮化が進行する時期にあっては、生分解性材料121がある程度分解され、リンク部120の接続が弱まる。
その結果、ステント100は、柔軟性が増し、生体管腔の形状に追従して変形し易い。
内皮化が進んだ後、慢性期に入ると、リンク部120は、生分解性材料121の分解によって接続を解除する。このため、ステント100は、特に高い柔軟性を有し、生体管腔の形状に柔軟に追従する。その結果、ステント100は、長期にわたって低侵襲に生体管腔を支持しつつ開存状態を維持することができる。
以上のように、本実施形態のステント100では、リンク部120は、隣り合う一のストラット111と他のストラット111のそれぞれに一体的に設けられており、互いに対向した状態で配置されている第1接続部112および第2接続部113と、第1接続部112および第2接続部113に介在して第1接続部112および第2接続部113を接続する生分解性材料121と、を含む。第1接続部112および第2接続部113は、周方向D2において互いに重なる位置に配置されている。第1接続部112および第2接続部113の少なくとも一方は、軸方向D1において他方の接続部と重なる位置に形成されるとともに、径方向Rから見たときに直線状をなす直線部を有する。
上記構成を有するステント100によれば、ストラット111同士を接続するリンク部120は、生分解性材料121に加え、機械的な接続構造として第1接続部112および第2接続部113を有している。第1、第2接続部112、113の少なくとも一方の接続部は、軸方向D1において他方の接続部と重なる位置に、径方向Rから見たときに直線状の直線部112d、113dを有する。このため、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まり、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、少なくとも一方の接続部が他方の接続部を生分解性材料121を介して直線部で受け止めるため、リンク部120における機械的な接続を良好に維持することができる。その結果、ステント100を生体管腔内に留置し、所定の期間が経過して生分解性材料121が分解されるまでの間、ストラット111同士の接続を良好に維持することができる。
また、第1接続部112と第2接続部113のそれぞれは、互いに対向する位置に形成された直線部112d、113dを有する。このため、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まって、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、直線部112d、113d同士が生分解性材料を介して互いに受け止め合うため、接続部112、113同士が接続された状態をより一層良好に維持することができる。
また、第1接続部112に形成された直線部112dと第2接続部113に形成された直線部113dとは、径方向Rから見たときに平行に延在する。このため、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まって、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、直線部112d、113dの延在方向に沿ってより広い範囲において直線部112d、113d同士が生分解性材料を介して互いに受け止め合うため、接続部112、113同士が接続された状態をより一層良好に維持することができる。
また、リンク部120には被覆体122が備えられており、新生内膜の増殖を抑制可能な薬剤が被覆体122から徐々に溶出するため、病変部位の再狭窄を抑制できる。
また、各接続部112、113は、一方のストラット111から他方のストラット111に向かって延在する基部112e、113eを有する。径方向Rから見たときに、直線部112dは、ステント100を拡張させる際にリンク部120に作用する引張力Fの方向Tと直交する垂線Pに対して、基部112eの延在方向Eと直線部112dの間の成す角度θが小さくなる方向a1に向けて傾斜するように延在する。直線部113dは、引張力Fの方向Tと直交する垂線Pに対して、基部112eの延在方向Eと直線部113dの間の成す角度θが小さくなる方向a1に向けて傾斜するように延在する。このため、ステント100を拡張させた際に、第1接続部112および第2接続部113には軸方向D1において互いに重なり合う方向に引張力Fが作用し、第1接続部112および第2接続部11の接続が解除されるのを好適に防止することができる。
また、ストラット111は、軸方向D1の周りに螺旋状に延在している。このため、螺旋状のストラット111を備えるステント100において、リンク部120の接続を良好に維持することができる。
(変形例)
図6は、変形例のリンク部320を示す図である。なお、本実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、図6では、図4と同様に、生分解性材料121(図3(A)参照)を省略して示している。
変形例のリンク部320は、直線部112d、113dが、径方向Rから見たときに、引張方向Tと直交する垂線Pに対して、喰い込み方向a1と反対側の方向a2に向けて傾斜するように延在する点において、上記実施形態のリンク部120と相違する。
このため、変形例のリンク部320では、ステント100を拡張させた際に各接続部112、113に作用する引張力Fを、直線部112d、113dに沿う方向の成分fと、直線部112d、113dに直交する方向の成分fとに分解して表現すれば、成分fは、第1接続部112および第2接続部113の軸方向D1における重なり合いが解除される方向に作用する。このため、変形例のリンク部320は、上記実施形態のリンク部120と比較すると、接続部112、113同士の接続が比較的解除されやすい。
ただし、変形例のリンク部320は、上記実施形態のリンク部120と同様に、直線部112d、113dを有する。このため、仮に、ステント100に不用意に力が加わり、生分解性材料121による接続部112、113同士の接続が弱まり、接続部112、113同士の位置関係がずれたとしても、一方の接続部は、生分解性材料121を介して他方の接続部の直線部において受け止められる。このため、一方の接続部が、他方の接続部の直線部の延在方向に沿って多少動いたとしても、第1接続部112および第2接続部113の接続が解除されるのを好適に防止することができる。
本発明は、上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変できる。
例えば、リンク部の種類は、少なくとも1つのリンク部が第1接続部、第2接続部および生体分解性材料を備えていればよく、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態において、リンク部130は、リンク部120と同様に第1接続部112、第2接続部113および生分解性材料121によって構成されていてもよい。
また、リンク部の配置も上記実施形態に限定されず、適宜変更することが可能である。
また、ストラットの形態も上記実施形態および変形例に限定されない。本発明のステントは、例えば、上記実施形態のストラット111のような軸方向D1のまわりに螺旋状に延在するストラットを含まず、上記実施形態のストラット110のような、波状に折り返されつつ軸方向D1のまわりで周方向D2に延在して無端の環状形状を形作るストラットにより構成されていてもよい。
また、上記実施形態および変形例では、第1接続部および第2接続部の両方の接続部が直線部を有する場合を説明したが、少なくとも一方の接続部が、直線部を備えていればよい。仮に、ステントに不用意に力が加わり、生分解性材料による接続部同士の接続が弱まり、接続部同士の位置がずれたとしても、少なくとも一方の接続部が他方の接続部を直線部で生分解性材料121を介して受け止めることができるため、接続部同士が接続された状態を良好に維持することができる。その結果、ステントを生体管腔内に留置し、所定の期間が経過して生分解性材料が分解されるまでの間、ストラット同士の接続を良好に維持することができる。
また、突出部、収容部、保持部の外形形状は、上記実施形態に限定されない。例えば、突出部、収容部および保持部の外形形状は、任意の多角形状に形成することができる。
上記実施形態のストラット110、111は、非生分解性材料によって形成されているが、本発明はこの形態に限定されない。ストラットは、リンク部に含まれる生分解性材料よりも分解が遅い生分解性材料によって形成されていてもよい。
また、本発明は、被覆体122のない形態、および、生分解性材料121に新生内膜の増殖を抑制可能な薬剤が含まれている形態を含む。後者の形態では、生分解性材料121の分解とともに薬剤が徐々に溶出し、病変部位の再狭窄が抑制される。
100 ステント、
110 ストラット(軸方向両端に位置するストラット)、
111 ストラット(軸方向のまわりに螺旋状に延在するストラット)、
112 第1接続部、
113 第2接続部、
112a、113a 突出部、
112b、113b 収容部、
112c、113c 保持部、
112d、113d 直線部、
112e、113e 基部、
120、220、320 リンク部、
130 リンク部、
121 生分解性材料、
122 被覆体、
T 引張方向、
D1 軸方向、
D2 周方向、
D3 厚み方向、
E 基部の延在方向、
P 垂線、
R ステントの径方向。

Claims (6)

  1. 隙間が形成された円筒形状の外周を形作る線状のストラットと、前記隙間で前記ストラット同士を接続する複数のリンク部と、を有するステントであって、
    前記リンク部の少なくも一つは、
    隣り合う一の前記ストラットと他の前記ストラットのそれぞれに一体的に設けられており、互いに対向した状態で配置されている一の接続部および他の接続部と、前記一の接続部および前記他の接続部に介在して前記一の接続部および前記他の接続部を接続する生分解性材料と、を含み、
    前記一の接続部および前記他の接続部は、前記円筒形状の周方向において互いに重なる位置に配置され、
    前記一の接続部および前記他の接続部の少なくとも一方は、
    前記円筒形状の軸方向において他方の前記接続部と重なる位置に形成されるとともに、前記円筒形状の径方向から見たときに直線状をなす直線部を有する、ステント。
  2. 前記一の接続部と前記他の接続部のそれぞれは、互いに対向する位置に形成された前記直線部を有する、請求項1に記載のステント。
  3. 前記一の接続部に形成された前記直線部と前記他の接続部に形成された前記直線部とは、前記円筒形状の径方向から見たときに平行に延在する、請求項2に記載のステント。
  4. 前記一の接続部は、前記一のストラットから前記他のストラットに向かって延在する一の基部を有し、
    前記他の接続部は、前記他のストラットから前記一のストラットに向かって延在する他の基部を有し、
    前記円筒形状の径方向から見たときに、
    前記一の接続部が備える直線部は、当該ステントを拡張させる際に前記リンク部に作用する引張力の方向と直交する垂線に対して、前記一の基部の延在方向と当該直線部との間の成す角度が小さくなる方向に向けて傾斜するように延在し、
    前記他の接続部が備える直線部は、前記引張力の方向と直交する垂線に対して、前記他の基部の延在方向と当該直線部との間の成す角度が小さくなる方向に向けて傾斜するように延在する、請求項2または請求項3に記載のステント。
  5. 前記ストラットの少なくとも一部は、前記円筒形状の軸方向の周りに螺旋状に延在している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のステント。
  6. 前記リンク部は、新生内膜の増殖を抑制可能な薬剤を含む被覆体を、前記生分解性材料の表面に備える、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステント。
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