JP2019049310A - チェックバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制できるチェックバルブを提供する。【解決手段】燃料タンクに接続される第1接続部21及びキャニスタに接続される第2接続部22を有し、弁室内に正圧弁座23が形成されたバルブケース20と、正圧弁座23に対して接離するようにスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路31が形成され、貫通路31の燃料タンク側の開口部に負圧弁座32が設けられた正圧弁30と、正圧弁30を正圧弁座23に当接させるように付勢し、燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて正圧弁30を開かせるスプリング40と、正圧弁30に組付けられ、常時は負圧弁座32に弾性的に当接して貫通路31を閉塞し、燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁50とを備え、正圧弁30の開方向から見て、正圧弁座23の周りに、正圧弁30の開方向と反対方向へ向かって、正圧弁座23を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部24が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、チェックバルブに関する。
より詳しくは、自動車等の燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇したとき燃料蒸気を外部に流出させ、燃料タンク内の圧力が外気圧よりも所定値以下に低下したとき燃料タンク外から燃料タンク内に外気を流入させるチェックバルブに関するものである。
従来、チェックバルブとして、例えば特許文献1に見られるように、
燃料タンクに連通する配管が接続される第1接続部(33)、及び、前記燃料タンクの外部に配置されるキャニスタに連通する配管が接続される第2接続部(43)を有し、内部が弁室(V)をなすと共に、前記弁室(V)内に正圧弁座(37)が形成されたバルブケース(20)と、
前記正圧弁座(37)に対して接離するように前記弁室(V)内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路(68)が形成され、該貫通路(68)の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座(69)が設けられた正圧弁(50)と、
前記バルブケース(20)内に配置され、前記正圧弁(50)を前記正圧弁座(37)に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁(50)を開かせるスプリング(53)と、
前記正圧弁(50)に組付けられ、常時は前記負圧弁座(69)に弾性的に当接して前記貫通路(68)を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁(55)とを備えたチェックバルブ(10)が知られている。
このようなチェックバルブ(10)によれば、燃料タンク(図示せず)の内圧が所定の圧力以上となったときにのみ正圧弁(50)が開き、バルブ内排気通路、第2接続部(43)、これに接続された配管、およびキャニスタ(図示せず)を通じて燃料タンク内の燃料蒸気が大気に排出されるから、大気への燃料蒸気の拡散を抑制することができる。
一方、上記のようなチェックバルブによると、正圧弁(50)が開いて排気がなされる際に、排気音(音鳴き)が発生することがある。
特開2016-80008号公報
本発明が解決しようとする課題は、燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制できるチェックバルブを提供することである。
上記課題を解決するために請求項1記載のチェックバルブは、
第1接続部、及び、第2接続部を有し、内部が弁室をなすと共に、前記弁室内に正圧弁座が形成されたバルブケースと、
前記正圧弁座に対して接離するように前記弁室内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路が形成され、該貫通路の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座が設けられた正圧弁と、
前記バルブケース内に配置され、前記正圧弁を前記正圧弁座に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁を開かせるスプリングと、
前記正圧弁に組付けられ、常時は前記負圧弁座に弾性的に当接して前記貫通路を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁とを備えたチェックバルブにおいて、
前記正圧弁の開方向から見て、前記正圧弁座の周りに、正圧弁の開方向と反対方向へ向かって、前記正圧弁座を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部が設けられていることを特徴とする。なお、「前記正圧弁座を形成するのに必要な凹み」には凹み量が0の場合も含まれるものとする。
また、上記課題を解決するために請求項2記載のチェックバルブは、
第1接続部、及び、第2接続部を有し、内部が弁室をなすと共に、前記弁室から前記第1接続部に至る部分に正圧弁座が形成されたバルブケースと、
前記正圧弁座に対して接離するように前記弁室内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路が形成され、該貫通路の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座が設けられた正圧弁と、
前記バルブケース内に配置され、前記正圧弁を前記正圧弁座に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁を開かせるスプリングと、
前記正圧弁に組付けられ、常時は前記負圧弁座に弾性的に当接して前記貫通路を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁とを備えたチェックバルブにおいて、
前記正圧弁が前記正圧弁座から離間する際に、該正圧弁を前記正圧弁座に対して傾けて離間させる離間制御機構を有していることを特徴とする。
請求項2記載のチェックバルブにおいては、
前記離間制御機構は、前記スプリングが前記正圧弁の軸線方向からみて、正圧弁を、該正圧弁の軸線の一方側より他方側を弱く付勢する構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいては、
前記離間制御機構は、前記スプリングの軸線と、正圧弁の軸線とを偏倚させることで構成することができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいては、
前記離間制御機構は、前記スプリング軸線と、第1接続部の軸線とを偏倚させることで構成することができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいては、
前記離間制御機構は、前記正圧弁の、第1接続部に臨む側に、燃料タンクからの気体を正圧弁に対して偏向させて案内するガイド部を有している構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいては、
前記離間制御機構は、前記正圧弁の軸線と、第1接続部の軸線とを偏倚させることで構成することができる。
請求項1記載のチェックバルブは、例えば、第1接続部に燃料タンクを接続し、第2接続部にキャニスタを接続して使用することができ、その場合、燃料タンクの内圧が所定の圧力以上となったときにのみ正圧弁が開き、キャニスタを通じて燃料タンク内の燃料蒸気が大気に排出されるから、大気への燃料蒸気の拡散を抑制することができる。
そして、このチェックバルブによれば、前記正圧弁の開方向から見て、前記正圧弁座の周りに、正圧弁の開方向と反対方向へ向かって、前記正圧弁座を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部が設けられているので、正圧弁が開いて正圧弁と正圧弁座との間の隙間を通じてバルブ内排気通路へと流出した燃料蒸気が、前記膨張凹部へも流れ込むこととなる。この燃料蒸気の前記膨張凹部への流れ込みは、燃料蒸気の圧力最大振幅を小さくするように作用するため、排気音(音鳴き)が抑制されることとなる。
以上のように、このチェックバルブによれば、燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制することができる。
請求項2記載のチェックバルブは、例えば、第1接続部に燃料タンクを接続し、第2接続部にキャニスタを接続して使用することができ、その場合、燃料タンクの内圧が所定の圧力以上となったときにのみ正圧弁が開き、キャニスタを通じて燃料タンク内の燃料蒸気が大気に排出されるから、大気への燃料蒸気の拡散を抑制することができる。
そして、このチェックバルブによれば、前記正圧弁が前記正圧弁座から離間する際に、該正圧弁を前記正圧弁座に対して傾けて離間させる離間制御機構を有しているので、正圧弁が正圧弁座から離間する際には、正圧弁が正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなる。この正圧弁座に対する傾斜状態での正圧弁の離間は、正圧弁の下流側に流れる気体の脈動を抑制するように作用するため、排気音(音鳴き)が抑制されることとなる。
以上のように、このチェックバルブによれば、燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制することができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいて、前記離間制御機構を、前記スプリングが前記正圧弁の軸線方向からみて、正圧弁を、該正圧弁の軸線の一方側より他方側を弱く付勢する構成とすることにより、正圧弁は、正圧弁座から離間する際、スプリングによって正圧弁の軸線方向からみて、正圧弁の軸線の一方側より他方側が弱く付勢されていることによって、弱く付勢されている側が正圧弁座から大きく離間する。すなわち、このような構成によって正圧弁は正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなるから、簡単な構造で離間制御機構を構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいて、前記離間制御機構を、前記スプリングの軸線と、正圧弁の軸線とを偏倚させることで構成することにより、第1接続部からの気体に対する、正圧弁のスプリングによる抗力が偏倚することで、正圧弁は正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構を構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいて、前記離間制御機構を、前記スプリング軸線と、第1接続部の軸線とを偏倚させることで構成することにより、第1接続部からの気体に対する、正圧弁のスプリングによる抗力が偏倚することで、正圧弁は正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構を構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいて、前記離間制御機構を、前記正圧弁の、第1接続部に臨む側に、燃料タンクからの気体を正圧弁に対して偏向させて案内するガイド部を有している構成とすることにより、第1接続部からの気体が正圧弁に対して偏向して当たることとなるため、正圧弁は正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構を構成とすることができる。
請求項2記載のチェックバルブにおいて、前記離間制御機構を、前記正圧弁の軸線と、第1接続部の軸線とを偏倚させることで構成することにより、第1接続部からの気体が正圧弁に対して偏倚して当たることとなるため、正圧弁は正圧弁座に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構を構成とすることができる。
本発明に係るチェックバルブの一実施の形態の断面図。 正圧弁30の斜視図。 作動説明図。 作動説明図。 本発明に係るチェックバルブの他の実施の形態の断面図。 作動説明図。 本発明に係るチェックバルブのさらなる他の実施の形態の断面図。 作動説明図。 本発明に係るチェックバルブのさらなる他の実施の形態の断面図。 作動説明図。 (a)は本発明に係るチェックバルブのさらなる他の実施の形態の断面図。(b)は図(a)における部分省略b矢視図。 作動説明図。 本発明に係るチェックバルブのさらなる他の実施の形態の断面図。 作動説明図。
以下、本発明に係るチェックバルブの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1に示すチェックバルブ10は、内部が弁室20Vをなすバルブケース20と、このバブルケース20内に収容された正圧弁30と、この正圧弁30を付勢するスプリング40と、正圧弁30に組付けられた負圧弁50とを備えている。
バルブケース20は、燃料タンク(図示せず)に連通する配管(図示せず)が接続される第1接続部21、及び、燃料タンクの外部に配置されるキャニスタ(図示せず)に連通する配管が接続される第2接続部22を有し、弁室20V内に正圧弁座23が形成されている。
正圧弁30は、前記正圧弁座23に対して接離するように弁室20V内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路31が形成され、該貫通路31の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座32が設けられている。
スプリング40は、バルブケース20内に配置され、正圧弁30を前記正圧弁座23に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁30を開かせる(図3参照)。
負圧弁50は、前記正圧弁30に組付けられ、常時は前記負圧弁座32に弾性的に当接して前記貫通路31を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く(図4参照)。図4において、矢印G2は燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときにキャニスタを介して導入される外気の流れを示している。
このチェックバルブ10は、正圧弁30の開方向(図1において下方)から見て、正圧弁座23の周りに、正圧弁30の開方向と反対方向(図1において上方)へ向かって、正圧弁座23を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部24が設けられている。なお、「正圧弁座を形成するのに必要な凹み」というのは、例えば上記特許文献1(特開2016−080008号公報)図4において凸状の正圧弁座37を形成するために正圧弁座37の周りに設けられた凹みを意味する。したがって、「前記正圧弁座を形成するのに必要な凹み」には凹み量が0の場合、すなわち、正圧弁座が凸状でなく、したがって、正圧弁座の周りに凹みが設けられていない場合も含まれるものとする。
このチェックバルブ10によれば、燃料タンクの内圧が所定の圧力以上となったときにのみ図3に示すように正圧弁30が開き、第2接続部22に接続されるキャニスタを通じて燃料タンク内の燃料蒸気が大気に排出されるから、大気への燃料蒸気の拡散を抑制することができる。
そして、このチェックバルブ10によれば、正圧弁30の開方向から見て、正圧弁座23の周りに、正圧弁30の開方向と反対方向へ向かって、正圧弁座23を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部24が設けられているので、図3に示すように、正圧弁30が開いてバルブ内の排気通路へと流出した燃料蒸気Gが、正圧弁30と正圧弁座23との間の隙間Cを通じて矢印G1で示すように膨張凹部24へ流れ込むこととなる。この燃料蒸気Gの膨張凹部24への流れ込み(G1)は、燃料蒸気の圧力最大振幅を小さくするように作用するため、排気音(音鳴き)が抑制されることとなる。
また、燃料蒸気Gの膨張凹部24への流れ込み(G1)は、正圧弁30と正圧弁座23との間の隙間Cを通じてバルブ内の排気通路へと流出した燃料蒸気G1の流速を低下させるため、正圧弁30の振動を抑制する。したがって、この点からも、排気音(音鳴き)が抑制されることとなる。
以上のように、このチェックバルブ10によれば、燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制することができる。
この実施の形態では、バルブケース20は、ベース部20bと。このベース部20bに結合されるケース部20cとを有している。ケース部20cに第1接続部21が設けられ、ベース部20bに第2接続部22が設けられている。
図1,図2に示すように、この実施の形態の正圧弁30は、天板部33と、この天板部33と一体の周壁部34とを有する全体として略筒状の弁体であり、バルブケース20のケース部20cの内壁面で案内されて、軸線方向(図1において上下方向)にスライド可能である。
正圧弁30は、その天板部33の上部に、環状シール部材35が設けられている。環状シール部材35は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性樹脂材料で構成されている。したがって、正圧弁30は、環状シール部材35を介して前記正圧弁座23に弾性的に離当接する。
天板部33の中央には、シール止めピン36が装着される。
シール止めピン36は、先端にフック部36fを有する軸部36aと、軸部36aの他端側に設けられたフランジ部36bとを有している。
一方、天板部33の中央には、シール止めピン36の軸部36aが挿入される穴33hと、シール止めピン36のフック部36fと係合する係合爪33fとが設けられている。
環状シール部材35は、その中央部にシール止めピン36の軸部36aを挿通し、さらにシール止めピン36の軸部36aを天板部33の穴33hに挿入してシール止めピン36のフック部36fと天板部33の係合爪33fとを係合させることによって、シール止めピン36のフランジ部36bと天板33の上面とで挟圧されるようにして天板部33に取り付けられる。
貫通路31は、天板部33に設けた貫通穴31hと、この貫通穴32hに連通する軸部36a周りの空間31sと、この空間31sに連通するフランジ部36bに設けられた貫通穴31pで構成される。
負圧弁座32は、フランジ部36bの上面に一体に形成されたリング状リブの上面で形成される。
この負圧弁座32に弾性的に離当接する負圧弁50は、前記環状シール部材35と同様に環状をなしており、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性樹脂材料で構成されている。
シール止めピン36の中央に、負圧弁止めピン37が装着される。
負圧弁止めピン37は、係合凸部37fを有する軸部37aと、軸部37aの他端側に設けられたフランジ部37bとを有している。
一方、シール止めピン36の中央には、負圧弁止めピン37の軸部37aが挿入される穴36hと、負圧弁止めピン37の係合凸部37fと係合する係合凸部36pとが設けられている。
負圧弁50は、その中央内縁部51を、負圧弁止めピン37のフランジ部37bに設けたリング溝37rに嵌め合わせて負圧弁止めピン37に装着し、負圧弁止めピン37の軸部37aをシール止めピン36の穴36hに挿通して両者の係合凸部36p、37fを係合させることで、シール止めピン36の上部に組付けられる。
図1,図2に示すように、正圧弁30の周壁部34は、軸線方向に延びる複数本のリブ34rと、相隣接するリブ34r同士の間に形成されるスペースS1と、相隣接するリブ34r同士の間においてスペースS1に連なる開口34hとを有している。図3に示すように、スペースS1と開口34hは、燃料蒸気Gの排気通路を形成する。
この実施の形態の周壁部34は、前記膨張凹部24に入り込む延長壁34bを有している。
このような延長壁34bを設けると、図3に矢印G1で示すように、膨張凹部24内に燃料蒸気流を迂回させることができるため、排気音(音鳴き)をより確実に抑制することができる。
しかし、このような延長壁34bは必ずしも必須のものではなく、設けなくても上述した作用効果は得られる。
図5に示すチェックバルブ10は、内部が弁室20Vをなすバルブケース20と、このバブルケース20内に収容された正圧弁30と、この正圧弁30を付勢するスプリング40と、正圧弁30に組付けられた負圧弁50とを備えている。
これら各部材の基本構成は図1に示したものと同一であり、したがってその作動も同一であるが、正圧弁30が延長壁34bを有していない点で異なっている。
この実施の形態のチェックバルブ10は、正圧弁30が正圧弁座23から離間する際に、該正圧弁30を正圧弁座23に対して傾けて離間させる離間制御機構60をバルブケース20内に備えている。
図5に示すチェックバルブ10では、離間制御機構60は、スプリング40が正圧弁30の軸線30A方向(図5において上下方向)からみて、正圧弁30を、該正圧弁30の軸線の一方側より他方側を弱く付勢する構成となっている。例えば、ベース部20bのばね受部の他方側41よりも一方側42の方を高くする(ばね受部間距離を一方側に比べて他方側を長くする)。
このように構成すると、図6に示すように、正圧弁30は、正圧弁座23から離間する際、スプリング40によって正圧弁30の軸線方向からみて、正圧弁30の軸線の一方側(符号42側)より他方側(符号41側)が弱く付勢されていることによって、弱く付勢されている側が正圧弁座23から大きく離間する。
このチェックバルブ10によれば、正圧弁30が正圧弁座23から離間する際に、正圧弁30を正圧弁座23に対して傾けて離間させる離間制御機構60をバルブケース20内に備えているので、正圧弁30が正圧弁座23から離間する際には、正圧弁30が正圧弁座23に対して傾いた状態で離間することとなる。この正圧弁座23に対する傾斜状態での正圧弁30の離間は、正圧弁30の下流側に流れる気体の脈動を抑制するように作用するため、排気音(音鳴き)が抑制されることとなる。
以上のように、このチェックバルブによれば、燃料蒸気排出時の音鳴きを抑制することができる。
また、図5に示した離間制御機構60は、スプリング40が正圧弁30の軸線方向からみて、正圧弁30を、該正圧弁30の軸線の一方側より他方側を弱く付勢する構成となっているので、簡単な構造で離間制御機構60を構成とすることができる。
図7に示すチェックバルブ10では、離間制御機構60は、スプリング40の軸線40Aと、正圧弁0の軸線30Aとを偏倚させることで構成されている。偏倚量をE1で示す。
このように構成すると、図8に示すように、第1接続部21からの気体Gに対する、正圧弁30のスプリング40による抗力が偏倚することで、正圧弁30は正圧弁座23に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構60を構成とすることができる。
図9に示すチェックバルブ10では、離間制御機構60は、スプリング40の軸線40Aと、第1接続部21の軸線21Aとを偏倚させることで構成されている。偏倚量をE2で示す。
このように構成すると、図10に示すように、第1接続部21からの気体Gに対する、正圧弁30のスプリング40による抗力が偏倚することで、正圧弁30は正圧弁座23に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構60を構成とすることができる。
図11に示すチェックバルブ10では、離間制御機構60は、正圧弁30の、第1接続部21に臨む側に、燃料タンクからの気体Gを正圧弁30に対して偏向させて案内するガイド部37gを設けることで構成されている。
このように構成すると、図12に示すように、第1接続部21からの気体Gが正圧弁30に対して偏向して当たることとなるため、正圧弁30は正圧弁座23に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構60を構成とすることができる。
ガイド部37gは負圧弁止めピン37の頭部を傾斜面状にすることで構成することができる。
図13に示すチェックバルブ10では、離間制御機構60は、正圧弁30の軸線30Aと、第1接続部21の軸線21Aとを偏倚させることで構成されている。偏倚量をE3で示す。
このように構成すると、図14に示すように、第1接続部21からの気体Gが正圧弁30に対して偏倚して当たることとなるため、正圧弁30は正圧弁座23に対して傾いた状態で離間することとなる。
したがって、簡単な構造で離間制御機構60を構成とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形、あるいは組み合わせ実施可能である。
10:チェックバルブ、20:バルブケース、20V:弁室、21:第1接続部、22:第2接続部、23:正圧弁座、24:膨張凹部、30:正圧弁、31:貫通路、32:負圧弁座、40:スプリング、50:負圧弁、60:離間制御機構。

Claims (7)

  1. 第1接続部(21)、及び、第2接続部(22)を有し、内部が弁室(20V)をなすと共に、前記弁室(20V)内に正圧弁座(23)が形成されたバルブケース(20)と、
    前記正圧弁座(23)に対して接離するように前記弁室(20V)内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路(31)が形成され、該貫通路(31)の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座(32)が設けられた正圧弁(30)と、
    前記バルブケース(20)内に配置され、前記正圧弁(30)を前記正圧弁座(23)に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁(30)を開かせるスプリング(40)と、
    前記正圧弁(30)に組付けられ、常時は前記負圧弁座(32)に弾性的に当接して前記貫通路(31)を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁(50)とを備えたチェックバルブにおいて、
    前記正圧弁(30)の開方向から見て、前記正圧弁座(23)の周りに、正圧弁(30)の開方向と反対方向へ向かって、前記正圧弁座(23)を形成するのに必要な凹みよりも大きく凹む膨張凹部(24)が設けられていることを特徴とするチェックバルブ。
  2. 第1接続部(21)、及び、第2接続部(22)を有し、内部が弁室(20V)をなすと共に、前記弁室(20V)内に正圧弁座(23)が形成されたバルブケース(20)と、
    前記正圧弁座(23)に対して接離するように前記弁室(20V)内にスライド可能に配置されると共に、内部に貫通路(31)が形成され、該貫通路(31)の前記燃料タンク側の開口部に負圧弁座(32)が設けられた正圧弁(30)と、
    前記バルブケース(20)内に配置され、前記正圧弁(30)を前記正圧弁座(23)に当接させるように付勢すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上になったときに圧縮されて前記正圧弁(30)を開かせるスプリング(40)と、
    前記正圧弁(30)に組付けられ、常時は前記負圧弁座(32)に弾性的に当接して前記貫通路(31)を閉塞すると共に、前記燃料タンク内の圧力が所定値以下になったときに開く負圧弁(50)とを備えたチェックバルブにおいて、
    前記正圧弁(30)が前記正圧弁座(23)から離間する際に、該正圧弁(30)を前記正圧弁座(23)に対して傾けて離間させる離間制御機構(60)を有することを特徴とするチェックバルブ。
  3. 請求項2において、
    前記離間制御機構(60)は、前記スプリング(40)が前記正圧弁(30)の軸線方向からみて、正圧弁(30)を、該正圧弁(30)の軸線の一方側より他方側を弱く付勢することを特徴とするチェックバルブ。
  4. 請求項2において、
    前記離間制御機構(60)は、前記スプリング(40)の軸線(40A)と、正圧弁(30)の軸線(30A)とを偏倚させることで構成されていることを特徴とするチェックバルブ。
  5. 請求項2において、
    前記離間制御機構(60)は、前記スプリング(40)軸線(40A)と、第1接続部(21)の軸線(21A)とを偏倚させることで構成されていることを特徴とするチェックバルブ。
  6. 請求項2において、
    前記離間制御機構(60)は、前記正圧弁(30)の、第1接続部(21)に臨む側に、燃料タンクからの気体を正圧弁(30)に対して偏向させて案内するガイド部(37g)を有していることを特徴とするチェックバルブ。
  7. 請求項2において、
    前記離間制御機構(60)は、前記正圧弁(30)の軸線(30A)と、第1接続部(21)の軸線(21A)とを偏倚させることで構成されていることを特徴とするチェックバルブ。
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