JP2019049231A - 内燃機関のリンク機構のアクチュエータ - Google Patents

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希志郎 永井
佳裕 須田
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佳裕 須田
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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑制した内燃機関の可変圧縮比機構に用いられるリンク機構のアクチュエータを提供する。【解決手段】内燃機関の可変圧縮比機構用のリンク機構のアクチュエータでは、制御軸11の軸部本体23の内部に形成されて、径方向に開口する第1径方向油路65cを有する軸方向油路64bを設け、第1径方向油路をアームリンク13の側面に開口するようにした。これにより、製造コストの増加を抑制することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、内燃機関の機関弁の作動特性を可変にする可変動弁機構に用いられるリンク機構や、内燃機関の機械的な実圧縮比を可変にする可変圧縮比機構に用いられるリンク機構のアクチュエータに関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、内燃機関の可変圧縮比機構のアクチュエータにおいて、第2制御軸の軸内には、軸方向油路に連通する複数の径方向油路を有する。1つの径方向油路は、アームリンクの内部に形成された油孔に連通しており、この油孔を介して連結用孔の内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油を供給している。
特開2016−138467号公報
特許文献1に記載の技術では、連結用孔の内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油を供給するために、油孔をアームリンクの内部に形成しているため、加工費用が増加してしまう恐れがあった。
本発明は、上記課題に着目されたもので、製造コストの増加を抑制した内燃機関用リンク機構のアクチュエータを提供することを一つの目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の好ましい態様によれば、内燃機関の可変圧縮比機構のアクチュエータでは、制御軸の軸部本体の内部に形成されて、径方向に開口する第1径方向油路を有する軸方向油路を設け、第1径方向油路をアームリンクの側面に開口するようにした。
よって、本発明の好ましい態様によれば、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータを備えた内燃機関の概略図である。 本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの分解斜視図である。 本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの斜視図である。 本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの左側面図である。 実施例1の図4のA−A断面図である。 実施例1のアームリンクの単品図である。 実施例2の図4のA−A断面図である。 実施例3の図4のA−A断面図である。
〔実施例1〕
図1は本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータを備えた内燃機関の概略図であって、ここでは内燃機関用リンク機構として内燃機関の可変圧縮比機構を示している、図2は、本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの分解斜視図、図3は本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの斜視図、図4は本発明が適用される内燃機関用リンク機構のアクチュエータの左側面図、図5は実施例1の図4におけるA−A断面図、図6は、実施例1のアームリンクの単品図((a) 正面図、(b) 左側面図、(c) 右側面図)である。
内燃機関のシリンダブロックのシリンダ内を往復運動するピストン1には、ピストンピン2を介してアッパリンク3の上端が回転自在に連結されている。アッパリンク3の下端には、連結ピン6を介してロアリンク5が回転自在に連結されている。ロアリンク5には、クランクピン4aを介してクランクシャフト4が回転自在に連結されている。また、ロアリンク5には、連結ピン8を介して第一制御リンク7の上端部が回転自在に連結されている。第一制御リンク7の下端部は、複数のリンク部材を有する連結機構9と連結されている。連結機構9は、第1制御軸10と、制御軸としての第2制御軸11と、第1制御軸10及び第2制御軸11とを連結するアクチュエータリンク12と、を有する。
第1制御軸10は、内燃機関内部の気筒列方向に延在するクランクシャフト4と平行に延在する。第1制御軸10は、内燃機関本体に回転自在に支持される第一ジャーナル部10aと、第一制御リンク7の下端部が回転自在に連結される制御偏心軸部10bと、アクチュエータリンク12の一端部12aが回転自在に連結された偏心軸部10cと、を有する。
第一アーム部10dは、一端が第一ジャーナル部10aと連結され、他端が第一制御リンク7の下端部と連結される。制御偏心軸部10bは、第一ジャーナル部10aに対して所定量偏心した位置に設けられる。第二アーム部10eは、一端が第一ジャーナル部10aと連結され、他端がアクチュエータリンク12の一端部12aと連結される。
偏心軸部10cは、第一ジャーナル部10aに対して所定量偏心した位置に設けられる。アクチュエータリンク12の他端部12bは、アームリンク13の一端が回転自在に連結されている。アームリンク13の他端には、制御軸としての第2制御軸11が連結されている。アームリンク13と第2制御軸11は相対移動しない。第2制御軸11は、後述するハウジングとしてのハウジング本体20内に複数のジャーナル部を介して回転自在に支持されている。
アクチュエータリンク12は、レバー形状であり、偏心軸部10cに連結された一端部12aは、略直線的に形成されている。一方、図2のアクチュエータの分解斜視図に示すように、アームリンク13が連結された他端部12bは、湾曲形成されている。また、一端部12aの先端部には、偏心軸部10cが回動自在に挿通される挿通孔12cが貫通形成されている。他端部12bは、先端部12dを有する。先端部12dには、第1孔としての連結用孔12eが貫通形成されている。また、アームリンク13の基部としての円環状部13fから外周に向けて突出して二股状に形成された第1アーム部13bと第2アーム部13b'には、それぞれ連結用孔12eと略同径の第2孔としての連結用孔13cが貫通形成されている。アームリンク13の二股状に形成された第1アーム部13bと第2アーム部13b'の間には、アクチュエータリンク12の先端部12dが挿通され、この状態で、連結ピン14が連結用孔12e及び13cを貫通し、連結用孔12eに圧入固定される。
アームリンク13は、図2のアクチュエータの分解斜視図および図6の実施例1のアームリンク単品図に示すように、第2制御軸11とは別体として形成されている。アームリンク13は、鉄系金属材料によって形成された肉厚部材であり第3孔としての圧入用孔13aが貫通形成された円環状部13fと、円環状部13fから外周に向けて突出して、二股状に形成された第1アーム部13bと第2アーム部13b'と、を有する。円環状部13fに形成された圧入用孔13aは、第2制御軸11の各ジャーナル部の間に形成された固定部23bが圧入され、この圧入により第2制御軸11とアームリンク13とが固定される(図5参照)。円環状部13fから突出して、二股状に形成された第1アーム部13bと第2アーム部13b'のそれぞれには、連結ピン14が回動自在に支持される一対の連結用孔13cが形成されている。この連結用孔13cの軸心(連結ピン14の軸心)は、第2制御軸11の軸心から径方向に所定量偏心している。
第2制御軸11は、内燃機関用リンク機構のアクチュエータの一部である波動歯車型減速機21を介して電動モータとしての駆動モータ22から伝達されたトルクによって回転位置が変更される。第2制御軸11の回転位置が変更されると、アクチュエータリンク12の姿勢が変化して第1制御軸10が回転し、第一制御リンク7の下端部の位置を変更する。これにより、ロアリンク5の姿勢が変化し、ピストン1のシリンダ内におけるストローク位置やストローク量を変化させ、これに伴って機関圧縮比を変更する。
[内燃機関用リンク機構のアクチュエータの構成]
内燃機関用リンク機構のアクチュエータは、図3〜図5に示すように、駆動モータ22と、駆動モータ22の先端側に取り付けられた波動歯車型減速機21と、波動歯車型減速機21を内部に収容するハウジングとしてのハウジング本体20と、ハウジング本体20に回転自在に支持された第2制御軸11と、を有する。
また、第1回転軸Pは、第2制御軸11の回転軸である。
(駆動モータの構成)
図5の実施例1の図4におけるA−A断面図に示すように、駆動モータ22は、ブラシレスモータであり、有底円筒状のモータケーシング45と、モータケーシング45の内周面に固定された筒状のコイル46と、コイル46の内側に回転自在に設けられたロータ47と、一端部48aがロータ47の中心に固定されたモータ駆動軸48と、モータ駆動軸48の回転角度を検出するレゾルバ55と、を有する。
モータ駆動軸48は、モータケーシング45の底部に設けられたボールベアリング52により回転可能に支持されている。モータケーシング45は、前端外周に4つのボス部45aを有する。ボス部45aには、ボルト49が挿通するボルト挿通孔45bが貫通形成されている。
レゾルバ55は、モータ駆動軸48の外周に圧入固定されたレゾルバロータ55aと、レゾルバロータ55aの外周面に形成された複歯状のターゲットを検出するセンサ部55bと、を有し、モータケーシング45の開口から突出した位置に設けられる。センサ部55bは、2本のビスによってカバー28の内部に固定されると共に、図外のコントロールユニットに検出信号を出力する。モータケーシング45をカバー28に取り付ける際は、レゾルバ55の端面とカバー28との間にOリング51を介在させつつボス部45aにボルト49を挿通し、カバー28の駆動モータ22側に形成された雄ねじ部にボルト49を締め付ける。これにより、モータケーシング45をカバー28に固定する。モータケーシング45及びカバー28によって駆動モータ22を収容するモータ収容室は、潤滑油等を供給しない乾燥室として構成する。
(第2制御軸の構成)
制御軸としての第2制御軸11は、軸方向に延在された軸部本体23と、軸部本体23から拡径した固定用フランジ24とを有する。第2制御軸11は、鉄系金属材料により軸部本体23及び固定用フランジ24が一体形成されている。軸部本体23は、軸方向に段差形状が形成され、角度センサ32の内周に位置するセンサ軸部231と、センサ軸部231よりも大径であって、第2制御軸11の軸方向波動歯車型減速機側への移動を規制する規制部材であるリテーナ350が圧入固定されたリテーナ軸部232とを有する。センサ軸部231の外周には、角度センサ32の部品として機能するロータ32bを有する。また、第2制御軸11は、リテーナ軸部232よりも波動歯車型減速機側において、先端部側の小径な第1ジャーナル部23aと、アームリンク13の圧入用孔13aが第1ジャーナル部23a側から圧入される中径な固定部23bと、大径部としての固定用フランジ24側の大径な第2ジャーナル部23cとを有する。また、固定部23bと第2ジャーナル部23cとの間には、段差部としての第1段差部23dが形成されている。また、第1ジャーナル部23aと固定部23bとの間には、第2段差部23eが形成されている。また、第1ジャーナル部23aとリテーナ軸部232との間には、第3段差部23fが形成されている。この第3段差部23fは、リテーナ350をリテーナ軸部232に圧入する際のストッパとなるため、容易に圧入することができる。
第1段差部23dは、アームリンク13の円環状部13fに形成された圧入用孔13aを第1ジャーナル部23a側から固定部23bに圧入するとき、第2ジャーナル部23c側の一方側の圧入用孔13a端部が軸方向から当接する。これにより、アームリンク13の第2ジャーナル部23c側への移動を規制する。また、第1段差部23dは、第1溝13dと第1回転軸Pの軸方向においてオーバーラップしている。これにより、第1段差部23dによってアームリンクの位置決めができると共に、第1溝13dを第1回転軸Pの軸方向から覆うことで孔のような構造を形成することができ、オイルの噴射方向が定まり易く、潤滑性が向上できる。
一方、第2段差部23eは、軸部本体23をハウジング本体20内に形成された支持孔30に圧入されたボールベアリング700の内輪701内に挿通した際、支持孔30及び軸受301の段差孔縁部30cに当接することで、第2制御軸11の軸方向であって波動歯車型減速機21側とは反対側への移動を規制する。尚、軸部本体23は、軸受301の第1軸受孔301a内、及び第1軸受部としての軸受304の第2軸受孔304a内を回動自在であって、かつ、若干の軸方向移動を許容可能に支持されている。言い換えると、第1軸受孔301aの内周と軸部本体23との間及び第2軸受孔304aの内周と軸部本体23との間には若干の隙間を有する。固定用フランジ24は、外周部の円周方向に6つのボルト挿通孔24aが等間隔に形成されている。このボルト挿通孔24aに6本のボルト25を挿通し、スラストプレート26を介して波動歯車型減速機21の内歯である波動歯車出力軸部材27と結合する。
第2制御軸11の軸内には、図外のオイルポンプから圧送された潤滑油を導入する導入部を有する。導入部は、固定用フランジ24の中央に形成され、後述する軸方向油路64bから潤滑油が供給される円錐状の油室64aと、油室64aから第2制御軸の軸心方向に沿って形成された有底の軸方向油路64bとを有する。軸方向油路64bの油室64a側の端部には、軸心に沿って貫通する細孔401が形成された細孔部材400が圧入されている。細孔401の軸直角方向断面積は、軸方向油路64bの軸直角方向断面積よりも小さいため、絞りとして機能する。これにより、油室64a側から大径の軸方向油路64bを穿設したとしても、油室64a側の潤滑油吐出口付近に設けられた細孔401により絞り効果を発揮でき、潤滑油を油室64a内に拡散することができる。油室64aに供給された潤滑油は、後述する波動歯車型減速機21に供給される。また、第2制御軸11の軸内には、軸方向油路64bに連通する複数の径方向油路65a、65b(第2径方向油路)、および65c(第1径方向油路)を有する。
また、第1軸受部としての軸受304に対して潤滑油をハウジング本体20から供給する径方向の第1ハウジング油路としての径方向油路65dを有する。
軸受301の径方向には、後述する第2潤滑油供給油路202と連通し、第2制御軸11の径方向油路65aに臨む位置で開口する軸受部潤滑油供給油路302を有する。径方向油路65aの径方向外側は、第1ジャーナル部23aの外周面と第1軸受孔301aとの間のクリアランスに開口し、第1ジャーナル部23aに潤滑油を供給する。また、第1ジャーナル部23aに供給された潤滑油が径方向油路65aに流れ込み、軸方向油路64bへと供給される。第1径方向油路としての径方向油路65c、第2径方向油路としての径方向油路65bは、アームリンク13の両表面にそれぞれ形成された第1溝13d、第2溝13eに連通しており、矢印で示すように、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給する。
また、アームリンク13の両表面にそれぞれ形成された第1溝13d、第2溝13eに対向するハウジング本体20には、それぞれに近接して対向する第1対向面20dと、第2対向面20eとが形成されている。
このため、第1溝13d、第2溝13eからの潤滑油の拡散を抑制することができる。
なお、第1対向面20dと、第2対向面20eとは、アームリンク13のすべての回転位置において、第1溝13d、第2溝13eと少なくとも一部は対向するように形成されている。
また、矢印で示すように、径方向油路65dから第1軸受部としての軸受304を通過した潤滑油が、径方向油路65cからの潤滑油と合流する。これにより、アームリンク13側へ潤滑油が押し付けられるため、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間への潤滑油の供給量を多くすることができる。
(ハウジング本体の構成)
図3、図4および図5に示すように、ハウジングとしてのハウジング本体20は、アルミニウム合金材料によって略立方体形状に形成されている。ハウジング本体20の後端側には大径円環状の開口溝部20aが形成されている(図5参照)。この開口溝部20aは、Oリング51を介してカバー28により閉塞される。カバー28は、中央位置にモータ軸貫通孔28aが貫通するモータ軸貫通孔28aと、径方向外周側に向けて拡径された4つのボス部28bとを有する。カバー28とハウジング本体20とは、ボス部28bに貫通形成されたボルト挿通孔にボルト43を挿通することでモータ固定部22aにて締結固定される。
また、ハウジング本体20の図3の上側面には、ハウジング本体20から第2制御軸11から径方向に遠ざかる方向に突出して、不図示のオイルクーラが設置される台座部800が形成されている。この台座部800には、不図示のオイルフィルタを経由したオイルがオイル入口800dからオイルクーラに流入し、冷却された後、オイル出口800eからエンジン側へ供給される。台座部800の上面には、オイルクーラを固定するための固定面800gが形成され、オイル入口800d側の周囲に形成される合わせ部800bと軽量化のために肉抜きされ、中央に形成される凹部800cを有している。さらに、凹部800cの底面800fには、この凹部800cに洩れ出てくるオイル等の排出用に設けられた外部と鉛直方向に連通する排出孔800aが設けられている。
開口溝部20aの開口方向と直交する側面には、アームリンク13と連結されたアクチュエータリンク12用の開口が形成されている。この開口が形成されたハウジング本体20内部には、アームリンク13及びアクチュエータリンク12の作動領域となる収容室29が形成されている(図5参照)。開口溝部20aと収容室29との間には、第2制御軸11の第2ジャーナル部23cが貫通する減速機側貫通孔30bが形成されている。収容室29の軸方向側面には、第2制御軸11の第1ジャーナル部23aが貫通する支持孔30が形成されている。支持孔30と第1ジャーナル部23aとの間には軸受301が配置され、支持孔30bと第2ジャーナル部23cとの間には第1軸受部としての軸受304が配置される。
支持孔30の角度センサ32側端部には、支持孔30の開口よりも大径のリテーナ収容孔31が形成されている。支持孔30の角度センサ32側の開口とリテーナ収容孔31との間には、第2制御軸11に対して略直行方向に形成された段差面31aを有する。リテーナ350は、段差面31aと当接することで、第2制御軸11の軸方向波動歯車型減速機側への移動を規制する。ハウジング本体20内には、図外のオイルポンプから圧送された潤滑油を導入する第1潤滑油供給油路201と、第2潤滑油供給油路202とを有する。第1潤滑油供給油路201は、第2制御軸11と略直行方向に延在する。また、第2潤滑油供給油路202は、第1潤滑油供給油路201と支持孔30とを接続する。リテーナ収容孔31の下方には、リテーナ収容孔31と連通すると共に潤滑油を収容室29側に還流する潤滑油還流油路203を有する。
(角度センサの構成)
角度センサ32は、リテーナ収容孔31をハウジング本体20の外部から閉塞するように取り付けられたセンサホルダ32aを有する。センサホルダ32aは、内周部に検知コイル32a2が配置された貫通孔32a1と、ボルトによりハウジング本体20に固定するためのフランジ部32a2とを有する。センサホルダ32aとハウジング本体20との間にはシールリング33が設けられ、リテーナ収容孔31と外部との間の液密性を確保する。また、センサホルダ32aの外周側には、貫通孔32a1を閉塞するセンサカバー32cを有する。センサカバー32cとセンサホルダ32aとの間にはシールリング323が設けられ、リテーナ収容孔31や貫通孔32a1と外部との間の液密性を確保する。
貫通孔32a1内には、外周にロータ32bが取り付けられたセンサ軸部231が挿入されている。ロータ32bは、略楕円形上の部品である。角度センサ32は、貫通孔32a1の内周とロータ32bとの間に設定された距離がロータ32bの回転により変化したことを検知コイルのインダクタンス変化により検出する。これにより、ロータ32bの回動位置、すなわち第2制御軸11の回転角度を検出する。角度センサ32は、上述したように所謂レゾルバセンサであり、機関運転状態を検出する図外のコントロールユニットに回転角度情報を出力する。
次に、作用効果を説明する。
実施例1の内燃機関用リンク機構のアクチュエータにおいては、以下に列挙する作用効果を奏する。
(1) 制御軸としての第2制御軸11の軸部本体23の内部に第1回転軸Pの軸方向に形成され、径方向に開口する第1径方向油路としての径方向油路65cを有する油通路を設け、径方向油路65cをアームリンクの一側面に開口し、アームリンク13の表面を流通して、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給する。
よって、アームリンク13の加工の必要がなく、製造コストの増加を抑制することができる。この場合、第2制御軸11の径方向油路65cから供給される潤滑油が油圧を有しており、その油圧により連結ピン14に向けて潤滑油が飛ぶことにより連結ピン14に潤滑油が供給される。また、潤滑油がアームリンク13の表面を伝うことで、別途専用の孔を設けずとも多量の潤滑油を供給できる。
(2) 径方向油路65cは、アームリンク13の表面に形成された連結用孔13cと圧入用孔13aをつなぐ第1溝13dに連通しており、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給する。
よって、アームリンク13の単純な加工のみで、製造コストの増加を抑制することができるとともに、より確実に第1溝13dを通して、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給することができる。
ここで、アームリンク13の表面を伝う潤滑油が表面張力により第1溝13dに沿って連結ピン14へ向かうため、より多量の潤滑油を供給できる。
(3) 第2制御軸11は、回転軸としての第1回転軸Pの軸方向において、アームリンク13と当接する第1段差部23dを有し、第1段差部23dは、第1溝13dと第1回転軸Pの軸方向においてオーバーラップしている。
よって、第1段差部23dによってアームリンクの位置決めができると共に、第1溝13dを第1回転軸Pの軸方向から覆うことで孔のような構造を形成することができ、オイルの噴射方向が定まり易く、潤滑性が向上できる。
(4) アームリンク13は、第1回転軸Pの軸方向において第1溝側13eとは反対側の表面において連結用孔13cと圧入用孔13aをつなぐ第2溝13eを有し、油通路は、第2溝13eと連通する径方向に開口する径方向油路65bと、を有し、第1溝側13eと第2溝13eを通して、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給する。
よって、アームリンク13の両側から連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間に潤滑油を供給することができるので、より潤滑性を向上することができる。
(5) アームリンク13は、圧入用孔13aが形成される円環状部13fと、円環状部13fから第1回転軸Pの径方向に延びてアクチュエータリンク12を挟む第1アーム部13b及び第2アーム部13b'と、アームリンク13の表面に形成された連結用孔13cと圧入用孔13aをつなぐ第1溝13dと、を有し、
第2制御軸11を回転可能に軸支するハウジング20を有し、ハウジング20は、前記第1回転軸Pの軸方向において前記第1溝13dと対向する第1対向面20dを有する。
よって、ハウジング20にアームリンク13の第1溝13dと対向する第1対向面20dが形成してあるので、潤滑油が第1対向面20dに当たって跳ね返るために、第1溝13dからの拡散を抑える効果がある。
(6) ハウジング20は、第2制御軸11の第1段差部23dの第2ジャーナル部(大径部)23cを軸支する軸受304と、軸受304に連通して潤滑油を供給する径方向油路65dを有する。
よって、軸受304に潤滑油を供給しているので、軸受304から第1回転軸Pの軸方向に排出される潤滑油と第2制御軸11の径方向油路65cから出てくる潤滑油が合流するので、アームリンク13側へ潤滑油が押し付けられるため、潤滑油が第1溝13dから出てしまう量が少なくなり、連結用孔12eと連結用孔13cの内周面と連結ピン14の外周面との間への潤滑油の供給量を多くすることができる。
(7) 第1対向面20dは、アームリンク13のすべての回転位置において、第1溝13dと少なくとも一部が対向している。
よって、アームリンク13の全ての回転位置において、潤滑油が第1対向面20dに当たって跳ね返るために、第1溝13dからの拡散を抑える効果がある。
(8) ハウジング20は、第1回転軸Pの軸方向において、アームリンク13の第2溝13eと対向する第2対向面20eを有する。
よって、ハウジング20にアームリンク13と対向する第2対向面20eが形成してあるので、潤滑油が第2対向面20eに当たって跳ね返るために、第2溝13eからの拡散を抑える効果がある。
(9) 第2対向面20eは、アームリンク13のすべての回転位置において、第2溝13eと少なくとも一部が対向している。
よって、アームリンク13の全ての回転位置において、潤滑油が第2対向面20eに当たって跳ね返るために、第2溝13eからの拡散を抑える効果がある。
[実施例2]
図7は、実施例2の図4のA−A断面図である。
ハウジング20の第2溝13eと対向する第2対向面20eに、油路規制部材100を接着剤、溶接等により取り付けている。
この油路規制部材100は、ハウジング20に一体に形成してもよい。
これにより、第2溝13eを第1回転軸Pの軸方向から覆うことで孔のような構造を形成している点を除き、実施例1と同じ構成であるため、同じ構成には同一符号を付して、説明は省略する。
よって、実施例2では、実施例1の作用効果に加え、第2溝13eを通るオイルの噴射方向が定まり易く、より潤滑性が向上できる。
図8は、実施例3の図4のA−A断面図である。
制御軸としての第2制御軸11の固定部23bの第2溝13eと対向する位置に、油路規制部材101を圧入により取り付けている。
これにより、第2溝13eを第1回転軸Pの軸方向から覆うことで孔のような構造を形成している点を除き、実施例1と同じ構成であるため、同じ構成には同一符号を付して、説明は省略する。
よって、実施例3では、実施例1の作用効果に加え、第2溝13eを通るオイルの噴射方向が定まり易く、より潤滑性が向上できる。
〔他の実施例〕
以上、本発明を実施例1ないし実施例3に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1ないし実施例3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では内燃機関の圧縮比を可変とする機構に本内燃機関用リンク機構のアクチュエータを採用したが、例えば特開2009-150244のように吸気バルブや排気バルブの作動特性を可変とする内燃機関の可変動弁装置のリンク機構に本アクチュエータを採用してもよい。
また、実施例2の油路規制部材100、実施例3の油路規制部材101は、第1溝13d側の段差部23dの第2ジャーナル部23cに設けてもよい。
11 第2制御軸(制御軸)
12 アクチュエータリンク
12e 連結用孔(第1孔)
13 アームリンク
13a 圧入用孔(第3孔)
13b 第1アーム部
13b' 第2アーム部
13c 連結用孔(第2孔)
13d 第1溝
13e 第2溝
13f 円環状部(基部)
14 ピン
20 ハウジング本体
20d 第1対向面
20e 第2対向面
22 駆動モータ(電動モータ)
23c 第2ジャーナル部(大径部)
23b 固定部
23d 第1段差部(段差部)
64b 軸方向油路
65b 径方向油路(第2径方向油路)
65c 径方向油路(第1径方向油路)
65d 径方向油路(第1ハウジング油路)
100 油路規制部材
101 油路規制部材
304 軸受(第1軸受部)
P 第1回転軸

Claims (9)

  1. 内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記内燃機関のリンク機構に連係され、所定角度範囲で回転することで前記内燃機関のリンク機構の姿勢を変化させるアクチュエータリンクと、
    前記アクチュエータリンクに形成された第1孔に挿通しているピンと、
    前記ピンが挿通する第2孔と、第3孔と、を有するアームリンクと、
    軸状に形成された軸部本体と前記軸部本体の外周面であって前記第3孔に挿通して固定される固定部と、前記軸部本体の内部に形成されて、前記アームリンクの側面に径方向に開口する第1径方向油路を有する軸方向油路と、を有する制御軸と、
    前記制御軸を回転させる電動モータと、を有する
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記アームリンクの表面に前記第2孔と第3孔をつなぐ第1溝を有し、
    前記第1径方向油路は、第1溝と連通する、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記制御軸は、前記制御軸の回転軸としての第1回転軸の軸方向において、前記アームリンクと当接する段差部を有し、前記段差部は、前記第1溝と前記第1回転軸の軸方向においてオーバーラップしている、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記アームリンクは、前記第1回転軸の軸方向において前記第1溝側とは反対側の表面において前記第2孔と第3孔をつなぐ第2溝を有し、
    前記軸方向油路は、前記第2溝と連通する径方向に開口する第2径方向油路を有する
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  5. 請求項3に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記アームリンクは、前記第3孔が形成される基部と、前記基部から前記第1回転軸の径方向に延びて前記アクチュエータリンクを挟む第1アーム部及び第2アーム部を有し、
    前記制御軸を回転可能に軸支するハウジングを有し、前記ハウジングは前記第1回転軸の軸方向において前記第1溝と対向する第1対向面を有する、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  6. 請求項5に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記ハウジングは、前記制御軸の段差部の大径部を軸支する第1軸受部と、
    前記第1軸受部に連通する第1ハウジング油路を有する、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  7. 請求項5に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記第1対向面は、前記アームリンクのすべての回転位置において、前記第1溝と少なくとも一部が対向している、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  8. 請求項5に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記ハウジングは、前記第1回転軸の軸方向において前記アームリンクの第2溝と対向する第2対向面を有する、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。
  9. 請求項8に記載の内燃機関のリンク機構のアクチュエータであって、
    前記第2対向面は、前記アームリンクのすべての回転位置において前記第2溝と少なくとも一部が対向している、
    ことを特徴とする内燃機関のリンク機構のアクチュエータ。

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