JP2019047640A - ケーブル支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置が容易であって、コストが抑えられるとともに、ケーブルの本数が多くなっても整理して配設することができるケーブル支持具を提供する。【解決手段】ケーブル支持具1は、上方に開口した樋状体からなりかつ底部上面がケーブル載置部20となされるトレー2と、天井7から所定方向に間隔をおいて垂下した複数の吊りボルト8のそれぞれに着脱自在に取り付けられるとともにトレー2を複数の吊りボルト8に架け渡して保持しうるようにトレー2の長さ方向所要位置にそれぞれ取り付けられる複数の保持金具3とを備えている。【選択図】図1

Description

この発明は、天井の下方に配設されるケーブルを支持するために用いられるケーブル支持具に関する。
この発明を特定するに当たり、「ケーブル」には、通信ケーブル・電力ケーブル等のケーブルの他、冷暖房設備等の配管が含まれるものとする。
例えば建物内の天井の下方にケーブルを配設する場合、天井から垂下した複数の吊りボルトに、金属製の梯子型ケーブルラックを取り付けて、同ケーブルラック上にケーブルを載置する手段が一般的に採用されている(例えば下記特許文献1参照)。
また、より簡易なケーブル配設手段として、天井から垂下した複数の吊りボルトに、フック部を有するケーブル支持金具を取り付けて、同支持金具のフック部にケーブルを掛けて支持するものも知られている(例えば下記特許文献2参照)。
特開平10−23632号公報 特許第4441764号公報
しかしながら、天井の下方へのケーブルの配設に梯子型ケーブルラックを使用する場合、設置が大掛かりとなり、コストが嵩むという問題があった。
一方、ケーブル支持金具を使用する場合、設置が簡単で、コストは抑えられるが、配設するケーブルの本数が多くなると、ケーブルをうまく整理して配設することができないという問題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、設置が容易であって、コストが抑えられるとともに、ケーブルの本数が多くなっても整理して配設することができるケーブル支持具を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
1)上方に開口した樋状体からなりかつ底部上面がケーブル載置部となされるトレーと、天井から所定方向に間隔をおいて垂下した複数の吊りボルトのそれぞれに着脱自在に取り付けられるとともにトレーを前記複数の吊りボルトに架け渡して保持しうるようにトレーの長さ方向所要位置にそれぞれ取り付けられる複数の保持金具とを備えている、ケーブル支持具。
2)複数の保持金具が、側面より見て略く字形をなしかつ上下傾斜部に係止用切欠きを有している板バネよりなり上下傾斜部の係止用切欠きの縁が吊りボルトに弾性的に係り止められることによって吊りボルトに着脱自在に取り付けられる吊りボルト側取付部材と、吊りボルト側取付部材の長さ中央部に連結されかつトレーの一方の側部に取り付けられてトレーを複数の吊りボルトの側方に保持するトレー側取付部材とをそれぞれ備えている、上記1)のケーブル支持具。
3)トレーが、水平な底壁と、底壁の両縁部から上方にのびる2つの垂直な側壁とを備えたものであって、一方の側壁の上縁部が、同側壁の外面側に折り返されて先端が下向きとなされた折り返し縁部よりなるとともに、同折り返し縁部の先端の裏面側に係合爪が形成されており、
各保持金具のトレー側取付部材が、片面の上下長さ中間部が吊りボルト側取付部材の長さ中央部と重ねられて連結手段により連結されかつ上端部にトレーの前記係合爪と係り合わせられる係合爪を有している垂直壁と、垂直壁の下端から垂直壁の他面側に向かって突出しかつ上面でトレーの底壁における前記一方の側壁側の縁部を受ける第1張出し壁とを備えており、
トレーの長さ方向にのびて互いに嵌め合わせられる嵌合リブおよび嵌合溝のうち一方が、トレーの底壁の下面における前記一方の側壁側の縁部に形成され、同他方が、各保持金具のトレー側取付部材における第1張出し壁の上面に形成されている、上記2)のケーブル支持具。
4)各保持金具のトレー側取付部材が、垂直壁の下端から第1張出し壁と反対側に向かって突出しかつ先端が吊りボルトの側部に当接させられる第2張出し壁をさらに備えている、上記3)のケーブル支持具。
5)トレーの底部に、同底部を横断する方向にのびる2つの略平行な長孔よりなりかつ同底部の上面に載置された複数のケーブルを結束固定する結束バンドが通されるバンド挿通部が、1つまたはトレーの長さ方向に間隔をおいて複数形成されている、上記1)〜4)のいずれか1つのケーブル支持具。
上記1)のケーブル支持具によれば、樋状体よりなるトレーを、複数の保持金具によって、複数の吊りボルトに架け渡して保持する構成となされているので、例えば上記特許文献1記載の従来の梯子型ケーブルラックと比べて設置が容易であり、コストも抑えられる。
しかも、上記1)のケーブル支持具によれば、トレーの底部上面がケーブル載置部となされているので、配設するケーブルの本数が多くなっても、ケーブルを整理して配設することができ、例えば上記特許文献2記載の従来のケーブル支持金具を使用した場合の問題点が解消される。
上記2)のケーブル支持具によれば、各保持金具の吊りボルト側取付部材が、板バネよりなるので、吊りボルトへの取付および取外しを容易に行うことができる上、取付高さ位置も任意に調整することができる。
また、上記2)のケーブル支持具によれば、複数の保持金具のトレー側取付部材によって、トレーが複数の吊りボルトの側方に保持されるので、複数のトレーを、上下多段状にかつ必要に応じて複数の吊りボルトの両側に振り分けて設置したり、さらには、吊りボルトの配置によっては、複数のトレーを平面より見て交差状に設置したりすることが可能となり、天井の下方の限られたスペースを有効利用してケーブルの配設を行いうる。
上記3)のケーブル支持具によれば、各保持金具のトレー側取付部材にトレーを取り付ける際、トレーの一方の側壁をトレー側取付部材の垂直壁に沿って下方に移動させていくと、両者の係合爪が係り合わせられるとともに、嵌合リブおよび嵌合溝が嵌め合わせられて連結されるので、その取付作業を容易にかつ確実に行いうる。
上記4)のケーブル支持具によれば、各保持金具のトレー側取付部材に備えられた第2張出し壁により、トレー側取付金具の取付姿勢が安定し、ひいては、トレーを安定した状態で保持することができる。
上記5)のケーブル支持具によれば、トレーの底部上面に載置された複数のケーブルを、バンド挿通部に通した結束バンドによって結束しかつ同底部に固定しておくことができるので、複数のケーブルがばらけたり、トレーから落下したりするのが効果的に防止される。また、バンド挿通部は、トレーの底部を横断する方向にのびる2つの略平行な長孔からなるので、トレーの底部上面に載置するケーブルの本数や太さに応じて結束バンドの挿通位置を調整することができ、ケーブルの結束固定が支障なく行われる。
この発明の実施形態に係るケーブル支持具の正面図である。 図1のII−II線方向から見た同ケーブル支持具の側面図である。 同ケーブル支持具の平面図である。 図1のIV−IV線に沿う同ケーブル支持具の拡大断面図である。 図4のV−V線方向から見た同ケーブル支持具の部分背面図である。 図1のVI−VI線に沿う同ケーブル支持具の拡大断面図である。 図6のVII−VII線方向から見た同ケーブル支持具の部分底面図である。 トレーにアース線の端子を取り付けた状態を示す図6相当図である。
この発明の実施形態を、図1〜図8を参照して以下に説明する。
なお、以下の説明において、図2,4,6,8の各右を「前」、同左を「後」といい、図1,3の各左右を「左右」というものとする。
図1〜図3は、この発明の実施形態に係る3つのケーブル支持具(1)を、建物内の天井(7)から左右方向に間隔をおいて垂下した2本の吊りボルト(8)に架設した状態を示すものである。
これらの図に示すように、各ケーブル支持具(1)は、上方に開口した樋状体からなりかつ底部上面がケーブル載置部(20)となされるトレー(2)と、左右2本の吊りボルト(8)のそれぞれに着脱自在に取り付けられるとともにトレー(2)を両吊りボルト(8)に架け渡して保持しうるようにトレー(2)の長さ方向所要位置にそれぞれ取り付けられる2つの保持金具(3)とを備えている。
3つのケーブル支持具(1)のうち1つのケーブル支持具(1)は、2本の吊りボルト(8)の下部に対応する高さ位置において、2つの保持金具(3)により、両吊りボルト(8)の前側に保持されている。もう1つのケーブル支持具(1)は、2本の吊りボルト(8)の長さ中間部に対応する高さ位置において、2つの保持金具(3)により、両吊りボルト(8)の後側に保持されている。残りの1つのケーブル支持具(1)は、2本の吊りボルト(8)の上部に対応する高さ位置において、2つの保持金具(3)により、両吊りボルト(8)の後側に保持されている。
上記3つのケーブル支持具(1)の構造は、前後の向き以外は全て同一であるので、これらを代表して、下位のケーブル支持具(1)の詳細な構造を以下に説明する。
ケーブル支持具(1)のトレー(2)は、左右方向にのびる水平な底壁(21)と、底壁(21)の前縁部から上方にのびる垂直な前側壁(22)と、底壁(21)の後縁部から上方にのびる垂直な後側壁(23)とを備えている。
トレー(2)の材料としては、適宜の金属材や合成樹脂材等が用いられるが、好適には、軽量で加工性に優れたアルミニウム押出形材(アルミニウム合金押出形材材を含む。)が用いられる。図示は省略したが、アルミニウム押出形材製トレー(2)の表面には、アルマイト処理により陽極酸化皮膜(好適には膜厚7μm以上)が形成されている。
底壁(21)は、フラットな上面を有しており、同上面がケーブル載置部(20)を構成している。載置されるケーブル(9)の本数は特に限定されないが、通常、1本〜数本程度である。底壁(21)下面の後縁部には、トレー(2)の長さ方向にのびる嵌合リブ(211)が形成されている。また、図3および図6,7に示すように、底壁(21)には、同底壁(21)を横断する方向(前後方向)にのびる2つの平行な長孔(241)(242)よりなりかつ同底壁(21)の上面に載置された複数のケーブル(9)を結束固定する結束バンド(4)が通されるバンド挿通部(24)が、1つまたはトレー(2)の長さ方向に間隔をおいて複数(ここでは、左右両端部および長さ中央部の3つ)形成されている。結束バンド(4)としては、各種のものがあり、その中から適宜選択して用いればよいが、具体的には、例えばインシュロック(登録商標)が挙げられる。底壁(21)の左右各端部に形成されたバンド挿通部(24)の2つの長孔(241)(242)のうち一方の長孔(242)は、その前端が前側壁(22)の高さ中間位置まで延長したものとなされている(図1,6,8参照)。図8に示すように、これらの長孔(242)の前側壁(22)に位置する部分には、例えば電源ケーブルを配設する際に必要なアース線(6)の端子(61)をボルト(62)およびナット(63)によって取り付けることができる。
前側壁(22)は、後側壁(23)よりも高さが低いものとなされている。前側壁(22)の上縁部は、ケーブル(9)との接触時にこれを損傷させることがないよう、横断面略円弧状の丸みを帯びたものとなされている。
後側壁(23)の上縁部は、後側壁(23)の外面側(後面側)に折り返されて先端が下向きとなされた折り返し縁部(231)よりなる。また、同折り返し縁部(231)の先端の裏面側(前面側)に、係合爪(231a)が形成されている。
トレー(2)の左右両端部には、合成樹脂等よりなるエンドキャップ(25)が嵌め被せられている。これらのエンドキャップ(25)により、トレー(2)の左右両端面が被覆されているため、同端面との接触によってケーブル(9)が損傷するのが回避される。
ケーブル支持具(1)の2つの保持金具(3)は、それぞれ、互いに連結された吊りボルト側取付部材(3A)およびトレー側取付部材(3B)によって構成されている。
吊りボルト側取付部材(3A)は、側面より見て略く字形の板バネよりなる。より詳細には、同部材(3A)を構成している板バネは、長さ中央部に位置する垂直部(31)と、垂直部(31)の上端から後斜め上向きにのびる上傾斜部(32)と、垂直部(31)の下端から後斜め下向きにのびる下傾斜部(33)とを有している。
上下各傾斜部(32)(33)には、係止用切欠き(321)(331)が形成されている。同切欠き(321)(331)は、上下各傾斜部(32)(33)の一側縁から切り込まれて形成されたものであり、その奥側部分が略C字形となされ、その入口側部分が上下各傾斜部(32)(33)の一側縁に向かって広がった略ハ字形となされている(図5参照)。
この吊りボルト側取付部材(3A)は、上下傾斜部(32)(33)の係止用切欠き(321)(331)の奥側部分の縁が吊りボルト(8)に弾性的に係り止められることによって、吊りボルト(8)の任意の高さ位置に任意の向きで着脱自在に取り付けられるようになっている。
上下各傾斜部(32)(33)の先端部分は、ほぼ真後ろを向くように屈曲させられており、これらの屈曲部が、吊りボルト側取付部材(3A)を上下方向に縮めて撓ませる際の摘み部(34)となされている。
吊りボルト側取付部材(3A)を構成する板バネの材質は、所要の強度およびばね弾性力を有する金属材であればよく、特に限定されるものではないが、好適には、変形が生じ難く耐食性にも優れたSUS301等のステンレス鋼材が用いられる。
トレー側取付部材(3B)は、吊りボルト側取付部材(3A)の垂直部(31)に連結されるとともに、トレー(2)の後側部に取り付けられて、トレー(2)を2本の吊りボルト(8)の前側方に保持するものである。
より詳細には、トレー側取付部材(3B)は、垂直壁(35)と、垂直壁(35)の下端から前方に向かって突出した第1張出し壁(36)と、垂直壁(35)の下端から後方に向かって突出した第2張出し壁(37)とを有している。
垂直壁(35)は、その後面の上下長さ中間部が、吊りボルト側取付部材(3A)の垂直部(31)と重ねられて連結手段により連結されている。両者(31)(35)の連結手段としては、例えば図4に示すように、リベット(38)を用いることができるが、その他、溶接、かしめ、ネジ等であってもよい。
垂直壁(35)の後面の上端部には、トレー(2)の後側壁(23)における折り返し縁部(231)の係合爪(231a)と係り合わせられる係合爪(351)が形成されている。
第1張出し壁(36)は、その上面で、トレー(2)の底壁(21)の後縁部を受けるようになっている。第1張出し壁(36)は、垂直壁(35)よりも厚みの大きいものとなされており、また、その下面の先端部は、前上がりの傾斜面となされている。第1張出し壁(36)の上面には、左右方向(トレー(2)の長さ方向)にのびかつトレー(2)の底壁(21)の嵌合リブ(211)と嵌め合わせられる嵌合溝(361)が形成されている。
第2張出し壁(37)は、略水平状のものであって、その先端が吊りボルト(8)の前側部に当接させられるようになっている。この第2張出し壁(37)により、トレー側取付部材(3B)が不用意に傾いたりせず常に適正な姿勢に保持され、ひいては、トレー(2)が適正な姿勢で安定的に保持される。
トレー側取付部材(3B)の材質は、所要の強度等が得られる金属材や合成樹脂材を用いればよいが、好適には、トレー(2)と同様に、アルミニウム押出形材(アルミニウム合金押出形材を含む。)が用いられる。
トレー(2)と、各保持金具(3)のトレー側取付部材(3B)とは、両者(2)(3B)の係合爪(231a)(351)どうしの係り合わせ、および、嵌合リブ(211)および嵌合溝(361)の嵌め合わせによって連結されているが、この実施形態では、さらに、トレー側取付部材(3B)の第1張出し壁(36)を前斜め下方から貫通してトレー(2)の底壁(21)の後縁部にねじ込まれたタッピンネジ(5)によって、より強固に連結一体化されている(図4参照)。
トレー(2)が各保持金具(3)のトレー側取付部材(3B)に取り付けられた状態において、トレー(2)の後側壁(23)と、トレー側取付部材(3B)の垂直壁(35)との間には、所定の隙間が生じるようになっており、この隙間にリベット(38)の頭部が配されている。
また、トレー(2)の後側壁(23)の後面には、リベット(38)の頭部よりもやや上方の高さ位置に、トレー(2)の長さ方向にのびる横断面略三角形の水平なリブ(232)が形成されており、同リブ(232)の先端部が、トレー側取付部材(3B)の垂直壁(35)の前面に当接させられるようになっている。つまり、このリブ(232)は、トレー(2)の後側壁(23)とトレー側取付部材(3B)の垂直壁(35)との隙間を保持するスペーサの役割を果たすとともに、係合爪(231a)(351)どうしを係り合わせるとともに嵌合リブ(211)および嵌合溝(361)を嵌め合わせてトレー(2)をトレー側取付部材(3B)に取り付ける際のスライドガイドの役割を果たすものである。
上記のケーブル支持具(1)は、例えば、次のようにして天井(7)の下方に設置することができる。
すなわち、まず、2本の吊りボルト(8)それぞれの所要高さ位置に、保持金具(3)を、所要の向きで取り付ける。具体的には、各保持金具(3)の吊りボルト側取付部材(3A)の上下摘み部(34)を片手の2本の指で摘まんで、同部材(3A)が上下方向に縮むように撓ませ、この状態で上下傾斜部(32)(33)の係止用切欠き(321)(331)の奥側部分に吊りボルト(8)を通した後、両摘み部(34)から手指を離すと、ばね弾性力によって両切欠き(321)(331)の奥側部分の縁が吊りボルト(8)に弾性的に係り止められる。
次に、トレー(2)を、左右の長さ方向所要位置において、各保持金具(3)のトレー側取付部材(3B)に取り付ける。具体的には、図4を参照して、トレー(2)の後側壁(23)の後面をトレー側取付部材(3B)の垂直壁(35)に斜め上方から近付けると、同後面のリブ(232)の先端が垂直壁(35)に当接するので、そのままで垂直下方にずらしていく。すると、トレー(2)およびトレー側取付部材(3B)の係合爪(231a)(351)どうしが係り合わせられるとともに、トレー(2)の嵌合リブ(211)とトレー側取付部材(3B)の嵌合溝(361)とが嵌め合わせられ、それによって両者(2)(3B)が連結される。さらに、タッピンネジ(5)によって、トレー側取付部材(3B)の第1張出し壁(36)とトレー(2)の底壁(21)の後縁部とを連結する。
以上により、トレー(2)が、2つの保持金具(3)によって、2本の吊りボルト(8)の側方に架け渡されて保持され、ケーブル支持具(1)の設置が完了する。
そして、ケーブル支持具(1)におけるトレー(2)の底壁(21)上面(ケーブル載置部(20))に所要数のケーブル(9)を載置し、また、載置されたケーブル(9)を結束バンド(4)によってトレー(2)の底壁(21)に結束固定することにより、ケーブル(9)の配設が完了する。
上記の通り、この実施形態のケーブル支持具(1)によれば、従来の梯子型ケーブルラックと比べて設置が容易であって、コストも抑えられ、また、配設するケーブル(9)の本数が多くなっても、ケーブル(9)を整理して配設することができる。
また、上記ケーブル支持具(1)によれば、吊りボルト(8)への各保持金具(3)の吊りボルト側取付部材(3A)の取付および取外しを容易に行うことができ、取付高さ位置も任意に調整することができる。
しかも、上記ケーブル支持具(1)によれば、各保持金具(3)のトレー側取付部材(3B)へのトレー(2)の取付作業を簡単にかつ確実に行うことができる上、トレー(2)を適正な姿勢で安定して保持しておくことが可能であり、さらには、複数のトレー(2)を、上下多段状にかつ両吊りボルト(8)の前後両側に振り分けて設置することが可能となり(図1〜図3参照)、天井(7)の下方の限られたスペースを有効に利用してケーブル(9)の配設を行うことができる。なお、図示は省略したが、吊りボルト(8)が前後方向にも所定の間隔をおいて設けられている場合には、複数のトレー(2)を平面より見て交差状に設置することも可能である。
この発明は、例えば建物内の天井の下方に、通信ケーブル・電力ケーブル等のケーブルや、冷暖房設備等の配管を配設するためのケーブル支持具として好適に用いられる。
(1):ケーブル支持具
(2):トレー
(20):ケーブル載置部
(21):底壁
(211):嵌合リブ
(22):前側壁
(23):後側壁
(231):折り返し縁部
(231a):係合爪
(24):バンド挿通部
(241)(242):長孔
(3):保持金具
(3A):吊りボルト側取付部材(板バネ)
(31):垂直部(長さ中央部)
(32):上傾斜部
(321):係止用切欠き
(33):下傾斜部
(331):係止用切欠き
(3B):トレー側取付部材
(35):垂直壁
(351):係合爪
(36):第1張出し壁
(361):嵌合溝
(37):第2張出し壁
(4):結束バンド
(7):天井
(8):吊りボルト
(9):ケーブル

Claims (5)

  1. 上方に開口した樋状体からなりかつ底部上面がケーブル載置部となされるトレーと、天井から所定方向に間隔をおいて垂下した複数の吊りボルトのそれぞれに着脱自在に取り付けられるとともにトレーを前記複数の吊りボルトに架け渡して保持しうるようにトレーの長さ方向所要位置にそれぞれ取り付けられる複数の保持金具とを備えている、ケーブル支持具。
  2. 複数の保持金具が、側面より見て略く字形をなしかつ上下傾斜部に係止用切欠きを有している板バネよりなり上下傾斜部の係止用切欠きの縁が吊りボルトに弾性的に係り止められることによって吊りボルトに着脱自在に取り付けられる吊りボルト側取付部材と、吊りボルト側取付部材の長さ中央部に連結されかつトレーの一方の側部に取り付けられてトレーを複数の吊りボルトの側方に保持するトレー側取付部材とをそれぞれ備えている、請求項1記載のケーブル支持具。
  3. トレーが、水平な底壁と、底壁の両縁部から上方にのびる2つの垂直な側壁とを備えたものであって、一方の側壁の上縁部が、同側壁の外面側に折り返されて先端が下向きとなされた折り返し縁部よりなるとともに、同折り返し縁部の先端の裏面側に係合爪が形成されており、
    各保持金具のトレー側取付部材が、片面の上下長さ中間部が吊りボルト側取付部材の長さ中央部と重ねられて連結手段により連結されかつ上端部にトレーの前記係合爪と係り合わせられる係合爪を有している垂直壁と、垂直壁の下端から垂直壁の他面側に向かって突出しかつ上面でトレーの底壁における前記一方の側壁側の縁部を受ける第1張出し壁とを備えており、
    トレーの長さ方向にのびて互いに嵌め合わせられる嵌合リブおよび嵌合溝のうち一方が、トレーの底壁の下面における前記一方の側壁側の縁部に形成され、同他方が、各保持金具のトレー側取付部材における第1張出し壁の上面に形成されている、請求項2記載のケーブル支持具。
  4. 各保持金具のトレー側取付部材が、垂直壁の下端から第1張出し壁と反対側に向かって突出しかつ先端が吊りボルトの側部に当接させられる第2張出し壁をさらに備えている、請求項3記載のケーブル支持具。
  5. トレーの底部に、同底部を横断する方向にのびる2つの略平行な長孔よりなりかつ同底部の上面に載置されたケーブルを結束固定する結束バンドが通されるバンド挿通部が、1つまたはトレーの長さ方向に間隔をおいて複数形成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のケーブル支持具。
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