JP2019047595A - 連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具 - Google Patents
連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】索状体が揺動して連結ボルトが別の孔に移動するのを防止して、索状体の弛度を一定に保つことができる連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具を提供することを課題とする。【解決手段】構造物T及び索状体Wのうちの一方に連結された第1連結部材B1が挿通される基点用孔2と、構造物T及び索状体Wのうちの他方に連結された第2連結部材B2が挿通される調整用孔3であって、索状体Wの弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置Pが設定された調整用孔3と、が形成された連結具本体5を備えた弛度調整用連結具1に用いられる連結部材移動防止用具6であって、第2連結部材B2を保持する保持部61と、該保持部61を連結具本体5に固定するための固定部62と、を備える連結部材移動防止用具6。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、耐張クランプに連結されたクランプ側連結ボルト又は碍子連に連結された碍子側連結ボルトが、送電線等の架線の弛度を調整するための弛度調整用連結具に対して移動するのを防止するための連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具に関する。
従来から、送電線の弛度を調整するために、送電線を引留めるための耐張クランプと鉄塔に支持される碍子連との間に弛度調整用の金具が設けられている。このような弛度調整用の金具として、板状ヨーク本体を備え、該板状ヨーク本体に、耐張クランプに連結されたクランプ側連結ボルト又は碍子連に連結された碍子側連結ボルトの引留点となる長孔が複数形成された弛度調整ヨークが公知である(特許文献1)。
特許文献1の弛度調整ヨークでは、複数の長孔は、中央部で交差して互いに連通するように形成されており、長孔の両端は、クランプ側連結ボルト又は碍子側連結ボルトを引留める引留点となっている。そのため、特許文献1の弛度調整ヨークによれば、クランプ側連結ボルト又は碍子側連結ボルトを長孔内で移動させ、引留点に位置させることで送電線の弛度調整をすることができるので、送電線の弛度調整の際にクランプ側連結ボルト又は碍子側連結ボルトをいちいち取り外す必要が無く、弛度調整作業を簡単に行うことができる。
上記従来の弛度調整ヨークでは、長孔の両端は、クランプ側連結ボルト又は碍子側連結ボルトを引留める引留点となっており、複数の長孔は、中央部で交差して複数の引留点が放射状に位置するように形成されている。このため、例えば、複数の長孔のうち交差する2つの長孔の一方にクランプ側連結ボルトが挿通され、他方に碍子側連結ボルトが挿通された状態で両ボルトが離れる方向に直線状に張力がかけられ、この状態で送電線が揺動すると、クランプ側連結ボルト及び碍子側連結ボルトが交差する2つの長孔内を移動すると共に張力によって直線状に引っ張られ、何れか一方のボルトが、他方のボルトが挿通されている直線状に沿った長孔に移動してしまうことがある。そのため、上記従来の弛度調整ヨークでは、送電線の揺動に伴って連結ボルトが別の長孔に移動してしまい、弛度が一定に保たれないという問題があった。
このような問題は、送電線に限られず、例えば、電柱等の構造物と配電用の電線や通信用のケーブル等の索状体とを連結する場合にも同様に起こり得る。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、索状体が揺動して連結ボルトが別の孔に移動するのを防止して、索状体の弛度を一定に保つことができる連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具を提供することを課題とする。
本発明に係る連結部材移動防止用具は、構造物と索状体とを連結して該索状体の弛度を調整するための弛度調整用連結具であって、構造物及び索状体のうちの一方に連結された第1連結部材が挿通される基点用孔と、構造物及び索状体のうちの他方に連結された第2連結部材が挿通される調整用孔であって、索状体の弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置が設定され、第2連結部材が所定の弛度調整位置に位置するように、該第2連結部材が前記複数の弛度調整位置間を移動可能に構成された調整用孔と、が形成された連結具本体を備えた弛度調整用連結具に用いられる連結部材移動防止用具であって、
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える。
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える。
かかる構成によれば、第2連結部材を索状体の弛度が適正な弛度となるように調整用孔内における弛度調整位置に位置させた状態で、保持部によって第2連結部材を保持し、固定部によって該保持部を連結具本体に固定する。これにより、第2連結部材を弛度調整位置で位置固定することができるので、索状体が揺動しても、第2連結部材が調整用孔内を移動するのを防止することができる。
本発明に係る弛度調整用連結具は、構造物と索状体とを連結して該索状体の弛度を調整するための弛度調整用連結具であって、
構造物及び索状体のうちの一方に連結された第1連結部材が挿通される基点用孔、及び 構造物及び索状体のうちの他方に連結された第2連結部材が挿通される調整用孔であって、索状体の弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置が設定され、第2連結部材が所定の弛度調整位置に位置するように、該第2連結部材が前記複数の弛度調整位置間を移動可能に構成された調整用孔が形成された連結具本体と、
第2連結部材を前記弛度調整位置で位置固定するための連結部材移動防止用具と、を備え、
連結部材移動防止用具は、
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える。
構造物及び索状体のうちの一方に連結された第1連結部材が挿通される基点用孔、及び 構造物及び索状体のうちの他方に連結された第2連結部材が挿通される調整用孔であって、索状体の弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置が設定され、第2連結部材が所定の弛度調整位置に位置するように、該第2連結部材が前記複数の弛度調整位置間を移動可能に構成された調整用孔が形成された連結具本体と、
第2連結部材を前記弛度調整位置で位置固定するための連結部材移動防止用具と、を備え、
連結部材移動防止用具は、
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える。
かかる構成によれば、第2連結部材を索状体の弛度が適正な弛度となるように調整用孔内における弛度調整位置に位置させた状態で、保持部によって第2連結部材を保持し、固定部によって該保持部を連結具本体に固定する。これにより、第2連結部材を弛度調整位置で位置固定することができるので、索状体が揺動しても、第2連結部材が調整用孔内を移動するのを防止することができる。
本発明の一態様として、連結部材移動防止用具は、連結具本体に連結するための連結部を備え、
前記連結具本体には、該連結具本体と前記連結部とを連結するための第3連結部材が挿通される本体側連結用孔が形成され、
前記連結部には、該第3連結部材を挿通するための防止用具側連結用孔が形成されていてもよい。
前記連結具本体には、該連結具本体と前記連結部とを連結するための第3連結部材が挿通される本体側連結用孔が形成され、
前記連結部には、該第3連結部材を挿通するための防止用具側連結用孔が形成されていてもよい。
かかる構成によれば、本体側連結用孔と防止用具側連結用孔とを重ね合わせて両孔に第3連結部材を挿通し、該第3連結部材を介して連結具本体と連結部材移動防止用具とを連結することができる。そのため、連結具本体と連結部材移動防止用具とを容易に連結することができる。
本発明の他態様として、前記連結具本体には、第3連結部材が内部を移動可能となるように構成された移動用孔が形成され、
前記本体側連結用孔は、各弛度調整位置に対応するように複数形成され、
各本体側連結用孔は、移動用孔と連通していてもよい。
前記本体側連結用孔は、各弛度調整位置に対応するように複数形成され、
各本体側連結用孔は、移動用孔と連通していてもよい。
かかる構成によれば、本体側連結用孔が各弛度調整位置に対応するように複数形成されていて、且つ移動用孔と連通しているので、移動用孔を介して、第3連結部材を本体側連結用孔間で移動させることができる。そのため、該第3連結部材を本体側連結用孔から取り外さずに第2連結部材を弛度調整位置間で移動させることができるので、弛度調整の際に連結部材移動防止用具を連結具本体から取り外す必要がなく、弛度調整作業を簡単に行うことができる。
以上より、本発明によれば、索状体が揺動して連結ボルトが別の孔に移動するのを防止して、索状体の弛度を一定に保つことができる連結部材移動防止用具及び該連結部材移動防止用具を備えた弛度調整用連結具を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る弛度調整用連結具について、図面を参照しつつ説明する。
弛度調整用連結具は、構造物と索状体とを連結して該索状体の弛度を調整するために使用される。本実施形態の弛度調整用連結具は、例えば、鉄塔に支持された送電線の弛度を調整するために使用される。図1に示すように、弛度調整用連結具1は、送電線Wを引留めるための耐張クランプSと鉄塔Tに支持される碍子連Gとの間に設けられる。弛度調整用連結具1は、連結金具J(例えば平行クレビス)を介して耐張クランプS及び碍子連Gと連結される。
図1及び図2に示すように、弛度調整用連結具1は、構造物Tとしての鉄塔T及び索状体Wとしての送電線Wのうちの一方に連結された第1連結部材B1が挿通される基点用孔2、鉄塔T及び送電線Wのうちの他方に連結された第2連結部材B2が挿通される調整用孔3、及び基点用孔2と調整用孔3との間に形成され、第3連結部材B3が挿通される本体側連結用孔7が形成された連結具本体5と、第2連結部材B2を調整用孔3内における所定の位置で位置固定するための連結部材移動防止用具6と、を備える。
本実施形態の弛度調整用連結具1は、基点用孔2側に鉄塔Tに支持された碍子連Gが連結され、調整用孔3側に送電線Wを引留める耐張クランプSが連結されている。しかしながら、基点用孔2側に耐張クランプSが連結され、調整用孔3側に碍子連Gが連結されてもよい。
図2に示すように、連結具本体5は、第3連結部材B3によって連結部材移動防止用具6と連結され、連結部材移動防止用具6を固定可能に構成されている。連結具本体5は、本体側連結用孔7に挿通された第3連結部材B3を介して連結部材移動防止用具6と連結される。図2に示すように、連結具本体5は、基点用孔2が形成された第1部分51と、調整用孔3が形成された第2部分52と、本体側連結用孔7が形成され、第1部分51と第2部分52との間に位置して両部分を連結する補強部53とを備える。連結具本体5は、板状に形成されている。連結具本体5は、基点用孔2と後述する基準孔31とが対向する縦方向の長さが、該縦方向に直交する横方向の長さよりも短くなるように形成されている。本実施形態の連結具本体5は扇形状に形成されている。
第1部分51は、縦方向における連結具本体5の一端側の部分を構成している。具体的には、第1部分51は、連結具本体5の扇形状の中心部(中心角を構成する部分)を含む部分である。
第2部分52は、縦方向における連結具本体5の他端側の部分を構成している。具体的には、第2部分52は、連結具本体5の扇形状の円弧部を含む部分である。
補強部53は、第1部分51と第2部分52との間に形成されている。即ち、第1部分51、第2部分52、及び補強部53は、縦方向における連結具本体5の一端側から他端に向けて第1部分51、補強部53、第2部分52の順に配置されている。本実施形態の補強部53には、本体側連結用孔7が形成され、該補強部53が連結部材移動防止用具6に連結される部分となっている。
本実施形態では、基点用孔2は1つ形成されている。本実施形態の基点用孔2は、円形状に形成されている。しかしながら、基点用孔2は楕円形状等の長孔状、矩形状に形成されていてもよく、基点用孔2の形状については特に限定されない。基点用孔2は、調整用孔3及び本体側連結用孔7とは独立して(連通せずに)形成されている。
調整用孔3には、送電線Wの弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置Pが設定されている。調整用孔3は、第2連結部材B2が所定の弛度調整位置Pに位置するように、該第2連結部材B2が前記複数の弛度調整位置P間を移動可能に構成されている。調整用孔3は、弛度調整位置Pが設定された弛度調整孔300及び第2連結部材B2が移動するための連結部材移動孔4を含む。
弛度調整孔300は、弛度調整位置Pの数に対応して複数形成されている。各弛度調整孔300は、連結部材移動孔4と連通し、且つ自身の先端中心30と基点用孔2の中心20とを結ぶ直線Lに沿って延びる長孔として形成されている。複数の弛度調整孔300は、送電線Wに対する基準弛度として設定された基準孔31と、基準弛度よりも弛度が大きくなるように設定された一次側孔32と、基準弛度よりも弛度が小さくなるように設定された二次側孔33とを含む。該基準孔31と基点用孔2とが対向する縦方向に直交する横方向において、基準孔31に対して連結具本体5の一端側に一次側孔32が形成され、他端側に二次側孔33が形成されている。
複数の弛度調整孔300は、第2部分52の端縁に沿って並ぶように形成されている。具体的には、複数の弛度調整孔300は、連結具本体5の円弧部に沿って、円弧状に並ぶように形成されている。本実施形態では、弛度調整孔300は奇数個形成されている。そして、奇数個の弛度調整孔300のうちの中心に位置する孔が基準孔31となっている。本実施形態では、各弛度調整孔300は、短軸側の径が等しくなるように形成されている。
本実施形態では、弛度調整孔300は、5つ以上形成されている。即ち、横方向において、基準孔31に対して連結具本体5の一端側に複数の一次側孔32が形成され、他端側に複数の二次側孔33が形成されている。本実施形態では、弛度調整孔300は、7つ形成されている。即ち、横方向において、基準孔31に対して連結具本体5の一端側に3つの一次側孔32が形成され、他端側に3つの二次側孔33が形成されている。また、本実施形態では、基準孔31から遠い一次側孔32及び二次側孔33ほど基準弛度との差が大きくなるように弛度が設定されている。
弛度調整孔300は、長軸方向における両端のうちの一端側で第2連結部材B2を係止し、他端側が連結部材移動孔4に繋がっている。即ち、弛度調整孔300は、弛度調整時に第2連結部材B2が収まる先端孔301と、該先端孔301と連結部材移動孔4とを連通すると共に、第2連結部材B2が移動可能な連通孔302とで構成されている。
先端孔301は、張力がかけられた第2連結部材B2を周壁で係止するように構成されている。即ち、先端孔301は、第2連結部材B2を係止する係止部303を備える。弛度調整孔300の先端中心30は、第1連結部材B1及び第2連結部材B2に張力がかけられた状態における第2連結部材B2の中心Cと第1連結部材B1の中心(第2連結部材B2が収まる弛度調整孔300によって異なる)とを結ぶ線上に位置している。本実施形態では、先端中心30、基点用孔2の中心20、張力がかけられた状態における第2連結部材B2の中心C及び第1連結部材B1の中心は、同一の直線Lに位置する。
本実施形態の先端孔301は円形状に形成されており、弛度調整孔300の先端中心30は先端孔301の孔中心に一致している。図2には、弛度調整孔300内に、破線による2つの円が描かれているが、内側の円が第2連結部材B2の外縁を示し、外側の円が先端孔301の形状が円形状であることを示すための仮想線である。
連通孔302は、基点用孔2の中心20と先端孔301の先端中心30とを結ぶ直線Lに沿って延びるように形成されている。連通孔302は、弛度調整孔300の短軸方向で対向する一対の対向周壁302aを備える。即ち、一対の対向周壁302aは、弛度調整孔300の長軸方向に沿って(即ち先端孔301で係止する第2連結部材B2と基点用孔2に挿通された第1連結部材B1とに作用する張力方向に沿って)形成されている。本実施形態では、連通孔302は、一対の対向周壁302a同士が平行となるように形成されている。本実施形態では、連通孔302は、一対の対向周壁302aが先端孔301の直径分離間するように形成されている。
弛度調整位置Pは、弛度調整孔300の先端孔301内に設定されている。弛度調整位置Pとは、第1連結部材B1及び第2連結部材B2に張力がかけられた状態における第2連結部材B2の位置に対応している。そのため、弛度調整位置Pの中心Cは、第2連結部材B2の中心Cと一致している。弛度調整位置Pは、1つの弛度調整孔300に対して1つ設定されている。そのため、本実施形態では、弛度調整位置Pは7箇所設定されている。送電線Wが複数の弛度調整位置Pで異なる弛度となる構成については後述する。
連結部材移動孔4は、横方向に延びる長孔である。連結部材移動孔4は、自身の長手方向で対向する一対の第1側壁41、該一対の第1側壁41を繋ぐ第2側壁42、及び隣り合う弛度調整孔300同士の間に形成された第3側壁43によって画定されている。第1側壁41と第2側壁42とは、湾曲して接続されている。また、第2側壁42は、凹凸無く滑らかに形成されている。本実施形態の第2側壁42は、弛度調整孔300側に凸状となるように湾曲して形成されている。また、第3側壁43は湾曲して形成されている。そのため、第2連結部材B2を所定の弛度調整孔300から別の弛度調整孔300に移動させる際に第2連結部材B2が滑り易くなっており、第2連結部材B2を弛度調整位置P間(弛度調整孔300間)でスムーズに移動させることができる。
本体側連結用孔7は、各弛度調整位置Pに対応するように複数形成されている。そのため、本実施形態の本体側連結用孔7は、7つ形成されている。本実施形態では、本体側連結用孔7は、基点用孔2と調整用孔3との間に形成されている。具体的には、本体側連結用孔7は、基点用孔2と連結部材移動孔4との間に形成されている。本体側連結用孔7は、補強部53に形成されている。
本体側連結用孔7は、基点用孔2の中心20と先端孔301の先端中心30とを結ぶ直線L上に形成されている。具体的には、本体側連結用孔7は、中心70が直線L上に位置するように形成されている。本体側連結用孔7は、先端孔301よりも小さく形成されている。本実施形態では、各本体側連結用孔7は、独立して(連通せずに)形成されている。
弛度とは、鉄塔T等による送電線Wの支持点と送電線Wの弛みにより形成される該送電線Wの最下点との高さの差である。具体的には、基点用孔2の中心20と弛度調整孔300の先端中心30との距離Dが大きいほど送電線Wが下方側に弛むので、送電線Wの弛度としては大きくなる。これに対して基点用孔2の中心20と弛度調整孔300の先端中心30との距離Dが小さいほど送電線Wが張られた状態(上方に引き上げられた状態)となるので、送電線Wの弛度としては小さくなる。
本実施形態では、基点用孔2の中心20と基準孔31の先端中心30との基準距離D1が送電線Wの基準弛度となるように設定されている。また、複数の一次側孔32は、基準孔31から遠ざかるほど、弛度が大きくなるように形成されている。具体的には、一次側孔32のうちの基準孔31に最も近い一次側第1孔32aの先端中心30と基点用孔2の中心20との一次側第1距離D2が、基準距離D1よりも長くなるように一次側第1孔32aが形成されている。また、一次側孔32のうちの一次側第1孔32aの隣に位置する一次側第2孔32bの先端中心30と基点用孔2の中心20との一次側第2距離D3が、一次側第1距離D2よりも長くなるように一次側第2孔32bが形成されている。
複数の二次側孔33は、基準孔31から遠ざかるほど、弛度が小さくなるように形成されている。具体的には、二次側孔33のうちの基準孔31に最も近い二次側第1孔33aの先端中心30と基点用孔2の中心20との二次側第1距離D4が、基準距離D1よりも短くなるように二次側第1孔33aが形成されている。また、二次側孔33のうちの二次側第1孔33aの隣に位置する二次側第2孔33bの先端中心30と基点用孔2の中心20との二次側第2距離D5が、二次側第1距離D4よりも短くなるように二次側第2孔33bが形成されている。
本実施形態では、連結具本体5は、本体側連結用孔7の中心70と該本体側連結用孔7に対応する弛度調整位置Pの中心C(又は、弛度調整孔300の先端中心30)との距離が、一次側孔32a〜32c、基準孔31、及び二次側孔33a〜33cにおいて略一定となるように構成されている。
連結部材移動防止用具6は、第2連結部材B2を弛度調整位置Pで位置固定するための金具である。連結部材移動防止用具6は、連結具本体5に対して固定可能に構成されている。図2及び図3(a)に示すように、連結部材移動防止用具6は、第2連結部材B2を保持する保持部61と、該保持部61を連結具本体5に固定するための固定部62と、連結具本体5に連結するための連結部63とを備える。連結部材移動防止用具6は、第3連結部材B3を介して連結具本体5に連結される。
保持部61は、所定の間隔を開けて対向して配置された一対の保持片611と、該一対の保持片611の端部同士を繋ぐ接続部612とを有する。保持部61は、一対の保持片611及び接続部612によってU字状に形成されている。一対の保持片611は、第2連結部材B2を保持した保持状態で該第2連結部材B2の径方向における両側に位置する。即ち、一対の保持片611及び接続部612によって第2連結部材B2を保持する保持領域Qを形成している。
固定部62は、保持部61を連結具本体5に固定する部分である。本実施形態では、連結部材移動防止用具6は、弛度調整孔300に配置された第2連結部材B2を保持するため、保持部61は、第2連結部材B2を介して連結具本体5に固定される。そのため、本実施形態の固定部62は、保持部61に設けられている。具体的には、固定部62は、一対の保持片611に設けられている。固定部62が保持部61を連結具本体5に固定する態様については後述する。
連結部63は、連結部材移動防止用具6を連結具本体5に連結する部分である。連結部63には、第3連結部材B3を挿通するための防止用具側連結用孔60が形成されている。連結部63は、保持部61に連設されている。具体的には、連結部63は、保持領域Qに対して反対側に延びるように保持部61の接続部612から延設されている。本実施形態の防止用具側連結用孔60は、円形状に形成されている。
本実施形態に係る弛度調整用連結具1の説明は以上である。続いて、本実施形態に係る弛度調整用連結具1の使用方法(弛度調整方法及び第2連結部材B2を弛度調整位置Pで位置固定する方法)について説明する。
まず、弛度調整前の状態で、弛度調整用連結具1は、第1連結部材B1によって碍子連Gに接続され、第2連結部材B2によって耐張クランプSに接続され、碍子連Gと耐張クランプSとを連結し、張力がかかった状態となっている。作業者は、送電線Wと該送電線Wを引留めるためのワイヤーとを繋ぎ、該ワイヤーを鉄塔T等に連結することで、送電線Wの荷重の一部をワイヤーに預けた状態とする。このように、送電線Wの荷重の一部をワイヤーに預けることで、弛度調整用連結具1にかかる張力を下げて第2連結部材B2を連結部材移動孔4内で移動可能な状態にする。
作業者は、送電線Wの弛度が所望の弛度となるように、第2連結部材B2を連結部材移動孔4の第3側壁43を滑らせながら移動させる。作業者は、第2連結部材B2を目的の弛度調整位置Pに移動させた後、第2連結部材B2を弛度調整孔300の周壁の係止部303に係止し、ワイヤーを送電線Wから外して弛度調整用連結具1に送電線Wの荷重をかける。この状態で、弛度調整用連結具1に送電線Wによる張力を作用させ、該送電線Wを所望の弛度で鉄塔Tに支持させることができる。
以上のような手順によりワイヤーに送電線Wの荷重の一部預けながら作業(弛度調整)をする場合に、本実施形態の弛度調整用連結具1を使用することで、ワイヤーが送電線Wから誤って外れてしまっても、弛度調整用連結具1によって送電線Wと鉄塔T等とが連結された状態となっているので、送電線Wが誤って落下することがなく安心して送電線Wの弛度調整作業を行うことができる。
続いて、連結部材移動防止用具6で第2連結部B2を弛度調整位置Pに位置固定する方法について説明する。
第2連結部材B2は、弛度調整孔300内に位置しており、径方向における第2連結部材B2の両側には、一対の対向周壁302aが位置している。従って、一対の対向周壁302aが対向する方向における第2連結部材B2の移動は、該一対の対向周壁302aによって規制される。これに対して、第2連結部材B2の張力方向(直線Lの延びる方向)への移動は、規制されていない状態となっている。
作業者は、連結部材移動防止用具6の一対の保持片611が第2連結部材B2の両側に位置するように、連結具本体5と連結金具J(平行クレビス)との間に該連結部材移動防止用具6を差し込む。そして、該連結部材移動防止用具6の保持領域Qに第2連結部材B2を位置させる。続いて、図2及び図3(b)に示すように、作業者は、該連結部材移動防止用具6の防止用具側連結用孔60を連結具本体5の本体側連結用孔7に重ね合せ、両孔に第3連結部材B3を挿通し、第3連結部材B3の軸部RにナットNを挿通するか、割りピンFを通す(又は、図3(b)に示すように、その両方の手段を併用してもよい)。これにより、第3連結部材B3が防止用具側連結用孔60及び本体側連結用孔7から抜けるのが防止される。連結部材移動防止用具6が連結具本体5に連結されると、連通孔302側に接続部612が位置するので、第2連結部材B2の張力方向への移動は接続部612によって規制され、第2連結部材B2は弛度調整位置Pで位置固定される。
ここで、連結部63が連結具本体5に対して連結された状態で、一対の保持片611が第2連結部材B2の軸部Rを挟んでいる。そのため、一対の保持片611が該一対の保持片611の対向方向(軸部Rの径方向)で軸部Rに引っ掛かり、連結部材移動防止用具6は、第2連結部材B2を介して連結具本体5に固定された状態となる。即ち、図3(a)に示すように、本実施形態では、保持部61を連結具本体5に固定するための固定部62は、一対の保持片611における第2連結部材B2に当接する部分である。
以上のように、上記実施形態の弛度調整用連結具1によれば、第2連結部材B2を送電線Wの弛度が適正な弛度となるように調整用孔3内における弛度調整位置Pに位置させた状態で、保持部61によって第2連結部材B2を保持し、固定部62によって該保持部61を連結具本体5に固定する。これにより、第2連結部材B2を弛度調整位置Pで位置固定することができるので、送電線Wが揺動しても、第2連結部材B2が調整用孔3内を移動するのを防止することができる。
また、上記実施形態では、連結具本体5には、該連結具本体5と連結部63とを連結するための第3連結部材B3が挿通される本体側連結用孔7が形成され、連結部63には、該第3連結部材B3を挿通するための防止用具側連結用孔60が形成されている。そのため、本体側連結用孔7と防止用具側連結用孔60とを重ね合わせて両孔に第3連結部材B3を挿通し、該第3連結部材B3を介して連結具本体5と連結部材移動防止用具6とを連結することができるので、連結具本体5と連結部材移動防止用具6とを容易に連結することができる。
また、上記実施形態では、連結具本体5は、本体側連結用孔7の中心70と該本体側連結用孔7に対応する弛度調整位置Pの中心C(又は、弛度調整孔300の先端中心30)との距離が、一次側孔32a〜32c、基準孔31、及び二次側孔33a〜33cにおいて略一定となるように構成されている。そのため、一種類の連結部材移動防止用具6によってどの弛度調整位置Pにおいても第2連結部材B2を位置固定することができ、複数種類の連結部材移動防止用具6を製作する必要もないし、予め準備して持ち運ぶ必要も無い。
また、上記実施形態では、本体側連結用孔7は、中心70が直線L上に位置するように形成されているため、連結部材移動防止用具6は、第2連結部材B2を保持した状態で張力方向に沿って延びる姿勢となっている。そのため、送電線Wが揺動して第2連結部材B2が連結部材移動防止用具6に当接しても、連結部材移動防止用具6の軸方向に沿って力が作用するので、連結部材移動防止用具6に対するダメージが軽減され、変形する等のトラブルが生じ難い。
また、上記実施形態では、各弛度調整孔300は、自身の先端中心30と基点用孔2の中心20とを結ぶ直線Lに沿って延びる長孔として形成されているので、送電線Wの張力方向に沿った長孔となっている。そのため、送電線Wの張力を弛度調整孔300の長軸方向に作用させることができるので、第2連結部材B2は、送電線Wが揺動することによって移動して弛度調整孔300の外に出ても、張力がかかることで長軸方向に沿って移動して元の位置(弛度調整孔300の先端側)に戻り易く、別の弛度調整孔300へ移動し難くなっている。
上記実施形態では、連結具本体5は、基点用孔2と調整用孔3との間に、連結具本体5を補強するための補強部53を備えているので、耐張性能がよいものとなっている。また、上記実施形態では、連結部材移動孔4の第2側壁42は、弛度調整孔300側に凸状となるように湾曲して形成されている。そのため、弛度調整孔300側に凸状となっている分、補強部53の面積を大きくとることができ、耐張性能がよい。
また、上記実施形態では、基準孔31を介して連結具本体5の一端側に一次側孔32が形成され、他端側に二次側孔33が形成されているので、第2連結部材B2を基準孔31に対して連結具本体5の一端側に移動させれば弛度を大きくすることができ、他端側に移動させれば弛度を小さくすることができ、基準弛度に対する弛度調整が容易である。
尚、本発明の弛度調整用連結具1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。尚、以下の説明において、上記実施形態と共通する構成については同じ符号を付し、説明は繰り返さない。
上記実施形態では、弛度調整用連結具1の発明として説明したが、連結部材移動防止用具6に係る発明として捉えることもできる。
即ち、本発明に係る連結部材移動防止用具6は、構造物Tと索状体Wとを連結して該索状体Wの弛度を調整するための弛度調整用連結具1であって、構造物T及び索状体Wのうちの一方に連結された第1連結部材B1が挿通される基点用孔2と、構造物T及び索状体Wのうちの他方に連結された第2連結部材B2が挿通される調整用孔3であって、索状体Wの弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置Pが設定され、第2連結部材B2が所定の弛度調整位置Pに位置するように、該第2連結部材B2が前記複数の弛度調整位置間Pを移動可能に構成された調整用孔3と、が形成された連結具本体5を備えた弛度調整用連結具1に用いられる連結部材移動防止用具6であって、第2連結部材B2を保持する保持部61と、該保持部61を連結具本体に固定するための固定部62と、を備える。
かかる構成によれば、第2連結部材B2を索状体Wの弛度が適正な弛度となるように調整用孔3内における弛度調整位置Pに位置させた状態で、保持部61によって第2連結部材B2を保持し、固定部62によって該保持部61を連結具本体5に固定する。これにより、第2連結部材B2を弛度調整位置Pで位置固定することができるので、索状体Wが揺動しても、第2連結部材B2が調整用孔3内を移動するのを防止することができる。
上記実施形態では、連結具本体5が扇形状に形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。連結具本体5は、矩形状、三角形状、円形状等に形成されていてもよい。また、連結具本体5は、長尺に形成されていてもよい。
上記実施形態では、弛度調整孔300が奇数個(7つ)形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。弛度調整孔300は、偶数個形成されていてもよく、数については限定されない。例えば、図4に示すように、弛度調整孔300は、5つ形成されていてもよい。そして、基準孔31を介して連結具本体5の横方向における一端側に一次側孔32が2つ形成され、他端側に二次側孔33が2つ形成されていてもよい。
上記実施形態では、調整用孔3は、弛度調整孔300及び連結部材移動孔4を含み、弛度調整孔300に弛度調整位置Pが設定されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。図5に示すように、調整用孔3は、弛度調整孔300を含まず、連結具本体5の円弧部に沿って延びる長孔として形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、各本体側連結用孔7は、独立して(連通せずに)形成されている場合について説明したがこれに限定されるものではない。図5に示すように、連結具本体5には、第3連結部材B3が内部を移動可能となるように構成された移動用孔8が形成され、本体側連結用孔7は、各弛度調整位置Pに対応するように複数形成され、各本体側連結用孔7は、移動用孔8と連通していてもよい。
かかる構成によれば、本体側連結用孔7が各弛度調整位置Pに対応するように複数形成されていて、且つ移動用孔8と連通しているので、移動用孔8を介して、第3連結部材B3を本体側連結用孔7間で移動させることができる。そのため、該第3連結部材B3を本体側連結用孔7から取り外さずに第2連結部材B2を弛度調整位置P間で移動させることができるので、弛度調整の際に連結部材移動防止用具6を連結具本体5から取り外す必要がなく、弛度調整作業を簡単に行うことができる。
この場合、図6(a)及び図6(b)に示すように、連結部材移動防止用具6の固定部62は連結部63に設けられている。即ち、この場合、連結部材移動防止用具6は、第3連結部材B3を介して連結具本体5に固定される。
具体的には、図6(b)に示すように、第3連結部材B3として、防止用具側連結用孔60と嵌合する第1嵌合部91と、本体側連結用孔7に嵌合する第2嵌合部92とを備えたボルトを使用して、連結具本体5に対して連結部材移動防止用具6を固定する。第3連結部材B3の第1嵌合部91が防止用具側連結用孔60に嵌合し、且つ第2嵌合部92が本体側連結用孔7に嵌合することで、第3連結部材B3が連結部材移動防止用具6と連結具本体5とに跨って配置される。これにより、連結部材移動防止用具6が第3連結部材B3に対して回転するのが防止され、且つ連結具本体5が第3連結部材B3に対して回転するのが防止されるので、第2連結部材B2を保持した保持部61の位置が固定され、該第2連結部材B2が弛度調整位置Pで位置固定される。
上記実施形態では、基準孔31を中心に、連結具本体5の一端側に一次側孔32が形成され、他端側に二次側孔33が形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。弛度調整孔300は、連結具本体5の両端のうちの一端側から他端側に向かって弛度が大きくなるように、又は小さくなるように配置されていてもよい(並んでいてもよい)。また、弛度に関係なく、使用頻度が高い弛度調整孔300が中心位置に配置されていてもよい。
上記実施形態では、弛度調整孔300は、円形状の先端孔301と、一対の対向周壁302aが平行に、且つ先端孔301の直径分離間して配置された連通孔302とによって構成された長孔である場合について説明したが、これに限定されるものではない。弛度調整孔300は、自身の先端中心30と基点用孔2の中心20とを結ぶ直線Lに沿って延びていればよく、例えば、楕円形状であってもよい。また、先端孔301が連通孔302に対して拡径した形状の長孔であってもよい。
上記実施形態では、先端孔301が円形状に形成されている場合について説明した。しかしながら、先端孔301の形状は円形状に限定されない。先端孔301は、周壁の係止部303で第2連結部材B2を係止可能に構成されていればよく、四角形状、楕円形状等であってもよい。
上記実施形態では、一例として構造物Tが鉄塔Tである場合について説明したが、構造物Tは、例えば電柱等であってもよい。また、上記実施形態では、一例として索状体Wが送電線Wである場合について説明したが、索状体Wは、配電用の電線や、通信用のケーブル等であってもよい。
上記実施形態では、保持部61は、一対の保持片611及び接続部612によってU字状に形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。保持部61は、一対の保持片611を備えるものではなく、リング状に形成され、リングの孔に第2連結部材B2を挿入するように構成されていてもよい。
1…弛度調整用連結具、2…基点用孔、3…調整用孔、30…先端中心、31…基準孔、32…一次側孔、32a…一次側第1孔、32b…一次側第2孔、33…二次側孔、33a…二次側第1孔、33b…二次側第2孔、300…弛度調整孔、301…先端孔、302…連通孔、302a…一対の対向周壁、303…係止部、4…連結部材移動孔、41…第1側壁、42…第2側壁、43…第3側壁、5…連結具本体、51…第1部分、52…第2部分、53…補強部、6…連結部材移動防止用具、60…防止用具側連結用孔、61…保持部、62…固定部、63…連結部、7…本体側連結用孔、8…移動用孔、P…弛度調整位置、B1…第1連結部材、B2…第2連結部材、B3…第3連結部材、D,D1,D2,D3,D4,D5…調整用孔の先端中心と基点用孔の中心との距離、G…碍子連、J…連結金具、S…耐張クランプ、T…鉄塔(構造物)、W…送電線(索状体)
Claims (4)
- 構造物と索状体とを連結して該索状体の弛度を調整するための弛度調整用連結具であって、構造物及び索状体のうちの一方に連結された第1連結部材が挿通される基点用孔と、構造物及び索状体のうちの他方に連結された第2連結部材が挿通される調整用孔であって、索状体の弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置が設定され、第2連結部材が所定の弛度調整位置に位置するように、該第2連結部材が前記複数の弛度調整位置間を移動可能に構成された調整用孔と、が形成された連結具本体を備えた弛度調整用連結具に用いられる連結部材移動防止用具であって、
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える連結部材移動防止用具。 - 構造物と索状体とを連結して該索状体の弛度を調整するための弛度調整用連結具であって、
構造物及び索状体のうちの一方に連結された第1連結部材が挿通される基点用孔、及び 構造物及び索状体のうちの他方に連結された第2連結部材が挿通される調整用孔であって、索状体の弛度として異なる弛度が設定された複数の弛度調整位置が設定され、第2連結部材が所定の弛度調整位置に位置するように、該第2連結部材が前記複数の弛度調整位置間を移動可能に構成された調整用孔が形成された連結具本体と、
第2連結部材を前記弛度調整位置で位置固定するための連結部材移動防止用具と、を備え、
連結部材移動防止用具は、
第2連結部材を保持する保持部と、
該保持部を連結具本体に固定するための固定部と、を備える弛度調整用連結具。 - 連結部材移動防止用具は、連結具本体に連結するための連結部を備え、
前記連結具本体には、該連結具本体と前記連結部とを連結するための第3連結部材が挿通される本体側連結用孔が形成され、
前記連結部には、該第3連結部材を挿通するための防止用具側連結用孔が形成されている請求項2に記載の弛度調整用連結具。 - 前記連結具本体には、第3連結部材が内部を移動可能となるように構成された移動用孔が形成され、
前記本体側連結用孔は、各弛度調整位置に対応するように複数形成され、
各本体側連結用孔は、移動用孔と連通している請求項3に記載の弛度調整用連結具。
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