JP2019047497A - 制御装置、投射型表示装置および記憶媒体 - Google Patents

制御装置、投射型表示装置および記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019047497A
JP2019047497A JP2018160841A JP2018160841A JP2019047497A JP 2019047497 A JP2019047497 A JP 2019047497A JP 2018160841 A JP2018160841 A JP 2018160841A JP 2018160841 A JP2018160841 A JP 2018160841A JP 2019047497 A JP2019047497 A JP 2019047497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
aperture
diaphragm
light
rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018160841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7254466B2 (ja
Inventor
大作 長浜
Daisaku Nagahama
大作 長浜
隆弘 岡村
Takahiro Okamura
隆弘 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Publication of JP2019047497A publication Critical patent/JP2019047497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7254466B2 publication Critical patent/JP7254466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3155Modulator illumination systems for controlling the light source
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2053Intensity control of illuminating light
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2046Positional adjustment of light sources
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/73Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the exposure time
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/57Control of contrast or brightness
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/74Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
    • H04N5/7416Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal
    • H04N5/7441Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor involving the use of a spatial light modulator, e.g. a light valve, controlled by a video signal the modulator being an array of liquid crystal cells

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】絞りの連続動作によるモータの駆動音と劣化を抑制可能な制御装置、投射型表示装置および制御プログラムを提供すること。
【解決手段】制御装置は、画像データの特徴量に基づいて、投射型表示装置の目標調光率を算出する算出手段と、目標調光率が属する範囲ごとに設定されている目標絞り位置に基づいて、絞り手段の絞り位置を制御する絞り制御手段と、目標調光率および絞り位置に基づいて、光源手段の光量を制御する光源制御手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、投射型表示装置および記憶媒体に関する。
従来、投射型表示装置が投射する画像のコントラストを向上させるために、光源の発光光量を制御する方法や、絞りを利用して出力される光量を制御する方法が提案されている。特許文献1では、絞りでの遮光量が大きい場合に絞りが劣化することを抑制するために、光源の発光光量の制御および絞り制御を組み合わせて出力する光量を調整する方法が開示されている。また、特許文献2では、絞りの劣化に加えて、ランプ光源で光量を下げた場合に発生するランプ寿命劣化を抑制するために、ランプ調光およびシャッタ調光の調光率のバランスを取る方法が開示されている。
特許4238765号公報 特開2013−57930号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された方法では、絞りを主に使用し、頻繁に調光を行う必要がある場合、絞り駆動用のモータの連続動作により、モータの駆動音が騒音として聞こえる場合や、モータが劣化してしまうおそれがある。
本発明は、絞りの連続動作によるモータの駆動音と劣化を抑制可能な制御装置、投射型表示装置および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、画像データの特徴量に基づいて、投射型表示装置の目標調光率を算出する算出手段と、目標調光率が属する範囲ごとに設定されている目標絞り位置に基づいて、絞り手段の絞り位置を制御する絞り制御手段と、目標調光率および絞り位置に基づいて、光源手段の光量を制御する光源制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、絞りの連続動作によるモータの駆動音と劣化を抑制可能な制御装置、投射型表示装置および制御プログラムを提供することができる。
実施例1の投射型表示装置のブロック図である。 実施例1の調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。 実施例1の絞り調光率に対応する閾値の一例を示す表である。 実施例1の絞り調光率に対応する閾値を表すグラフである。 目標調光率および絞り調光率の変化の一例を示すグラフである。 実施例2の投射型表示装置のブロック図である。 実施例2の調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。 実施例2における絞り調光率の閾値の一例を示す表である。 実施例3の投射型表示装置のブロック図である。 実施例3の調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。 実施例4の投射型表示装置のブロック図である。 実施例4の調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。 実施例5の投射型表示装置のブロック図である。 実施例5の絞りの制御方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本実施例の投射型表示装置について説明する。図1は、本実施例の投射型表示装置であるプロジェクタ1のブロック図である。
画像信号入力部101は、画像信号入力用インターフェースコネクタを含み、プロジェクタ1の外部から画像信号(画像データ)を受信する。画像信号は、ケーブルを通る際にそれぞれの伝送形式に応じた信号形態となっているため、画像信号入力部101により以降の画像処理で処理しやすい信号形式に変換される。変換された画像信号は、画像解析部102に送信される。
画像解析部102は、画像信号入力部101から送信された画像信号を受信し、画像の解析を行う。画像解析部102は、1フレームごとの画像から最も明るい輝度の値、最も暗い輝度の値、および全ピクセルの輝度平均値などを取得する。また、画像解析部102は、輝度階調値のヒストグラムや、画面を複数ブロックに分けた状態でそれぞれのブロックから上述した情報を取得してもよい。画像解析部102は、画像信号入力部101から受信した画像信号をそのまま画像信号処理部103に送信し、取得した解析情報を制御部(制御手段)104に送信する。
画像信号処理部103は、画像解析部102から受信した画像信号に対して、台形補正、スケーリング、明るさ補正、コントラスト補正および色補正などの各種処理を行う。画像信号処理部103で処理された画像信号は、パネル駆動部105に送信される。
制御部104は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)を含み、コンピュータプログラムとしての制御プログラムにしたがってプロジェクタ1内の各部を制御する。
目標調光率算出部(算出手段)104aは、画像解析部102から取得した解析情報(特徴量)に基づいて、プロジェクタ1全体での光量調整の目標値である目標調光率を算出する。本実施例では、目標調光率算出部104aは、絞りが開放状態で、光源光量が100%である場合の出力光量に対する割合として目標調光率を算出する。すなわち、調光率が100%である状態が、絞りが開放状態で、光源光量が100%の状態である。なお、本実施例では上記方法を用いて目標調光率を算出するが、本発明はこれに限定されない。
閾値設定部104bは、照明光学系109内の光束を遮光可能なシャッタ絞り109aの絞り調光率を切り替える際に使用される、絞り調光率ごとの目標調光率の変更範囲を設定する。目標調光率の変更範囲を設定することは、変更範囲の端部である閾値を設定することと言い換えられる。閾値設定部104bによる絞り調光率ごとの閾値の設定方法は、図3A and 3Bを用いて後述する。閾値設定部104bは、メニュー等からのユーザー操作やイメージモードに連動して閾値を設定してもよい。
絞り制御部(絞り制御手段)104cは、目標調光率算出部104aにより算出された目標調光率、および閾値設定部104bにより設定された閾値に基づいて、絞り調光率(目標絞り調光率)を算出する。絞り制御部104cは、算出した絞り調光率に対応するシャッタ絞り109aの絞り位置(開口径)を取得する。本実施例では、絞り制御部104cは、あらかじめ不図示の記憶部に保存された絞り調光率と絞り位置との対応表を用いて算出した絞り調光率に対応するシャッタ絞り109aの絞り位置を取得する。絞り制御部104cは、シャッタ絞り109aの絞り位置が、取得した絞り位置になるように絞り駆動部108を駆動する。すなわち、絞り制御部104cは、シャッタ絞り109aによる光量調整を制御する。画像の変化に合わせた調光が可能になるため、シャッタ絞り109aの絞り位置を映像の垂直同期信号に同期して変更することが望ましい。なお、本実施例では、遮光手段としてシャッタ絞りが使用されているが、光彩絞りなどを使用してもよい。
光源制御部(光源制御手段)104dは、目標調光率算出部104aにより算出された目標調光率、および絞り制御部104cにより算出された絞り調光率に基づいて、目標調光率に到達させるための光源調光率(目標光源調光率)を算出する。光源調光率とは、光源部(光源手段)107の最大出力光量に対する目標出力光量の比のことである。本実施例では、光源制御部104dは、目標調光率から絞り調光率を除すことで、光源調光率を算出する。光源制御部104dは、算出した光源調光率に対応する光源部107の光量設定値を取得する。本実施例では、光源制御部104dは、あらかじめ不図示の記憶部に保存された光源調光率と光量設定値との対応表を用いて算出した光源調光率に対応する光源部107の光量設定値を取得する。記憶部は、対応表ではなく、光源調光率と光量設定値との換算式を保持していてもよい。光源制御部104dは、光源部107の光量が取得した光量設定値になるように光源駆動部106を駆動する。すなわち、光源制御部104dは、光源部107の光量を制御する。なお、光源制御部104dは、光量設定値が無段階で設定可能である場合、取得した値をそのまま光量設定値として使用してよいが、光量設定値が段階的に設定可能である場合、取得した値から最も近い、または切り上げた値を光量設定値として使用すればよい。また、画像の変化に合わせた調光が可能になるため、光源部107の光量は画像の垂直同期信号に同期して変更することが望ましい。
ゲイン率算出部(ゲイン算出手段)104eは、目標調光率または絞り調光率および光源調光率に基づいて画像の伸長を行うゲイン調整率を算出する。画像信号処理部103は、画像解析部102から受信した画像信号に対して、ゲイン率算出部104eから受信したゲイン調整率に基づいてゲイン処理を行うことで、画像の伸長を行う。ゲイン調整率に基づいて画像にゲイン処理を行うことで、目標調光率に調光されることで暗くなった画像を明るくすることができ、画像の明るい箇所では、その明るさを保つことができる。
光源駆動部106は、光源部107の光量を変更するために、絞り制御部104cの制御により光源部107を駆動する電気的回路である。光源駆動部106は、光源部107の方式に応じた構成を有する。例えば、光源部107が放電ランプである場合、光源駆動部106は放電用の高電圧を発生させるバラスト基板を有する。また、光源部107がレーザー等の固体光源であれば、光源駆動部106は、定電流のドライバが搭載された駆動回路を有する。
光源部107は、放電ランプ、またはレーザーやLED等の固体光源から構成される。本実施例では、光源部107として、光量制御を素早く、精密に行うことが容易な固体光源を使用しているが、光量制御が可能であれば放電ランプを使用してもよい。固体光源を使用する場合、光源において不足する色を補完するため、一部蛍光体へ照射した光も合わせて使用する場合がある。
光源部107から射出された光は、照明光学系109に設けられたミラーやレンズなどの光学素子により調整される。絞り駆動部108は、ドライバIC等を含む電気回路、および絞り駆動用モータから構成され、絞り制御部104bの制御によりシャッタ絞り109aの絞り位置を変化させる。シャッタ絞り109aは、遮光板、モータおよびギア等から構成されている。
照明光学系109で調整された光は、光変調部110に入射する。光変調部110は、色分解光学系110a、液晶パネル110bおよび色合成光学系110cを備える。色分解光学系110aは、照明光学系109からの光(白色光)をRGBの3色光(R光、G光、B光)に分解する。液晶パネル110bは、3つの光変調素子から構成され、3色光のそれぞれを光変調する。色合成光学系110cは、液晶パネル110bにより光変調された3色光を合成する。このような構成において、光変調部110は、パネル駆動部105から受信した駆動信号に基づいて液晶パネル110bを駆動し、入射光を変調する(光変調を行う)。なお、液晶パネル110bは、透過型でも反射型でもよい。また、本実施例では、光変調素子として、液晶パネル110bを使用しているが、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を使用してもよい。この場合、照明光学系109からの白色光からカラーフィルタにより順次抽出されたR光、G光、B光が1つのDMDに順次入射して光変調される。
光変調部110により変調された光(すなわち、画像)は、レンズやミラーなどの光学系を備える投射光学系(投射部、投射レンズ)111を介して、スクリーンなどの投射面(不図示)に投射される。投射光学系111は、プロジェクタ1に一体的に固定されていてもよいし、プロジェクタ1に対して交換可能に取り付けられていてもよい。
次に、図2を参照して、本実施例の制御部104による調光率変更の制御方法(画像に応じてシャッタ絞り109aと光源部107の調光率変更を行う方法)について説明する。図2は、調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。
ステップS101では、制御部104は、プロジェクタ1の現在設定されている調光率(全体調光率)を取得する。
ステップS102では、制御部104は、画像信号入力部101に入力された画像データが動画であるか否かを判定する。具体的には、制御部104は、前フレームと現フレームとの差分の絶対値の和が所定の閾値より大きいかどうかで判定する。画像データが動画である場合、ステップS103に進み、画像データが静止画である場合、ステップS102へのループを繰り返す。
ステップS103では、目標調光率算出部104aは、画像解析部102から取得した解析結果に基づいて、プロジェクタ1全体での光量調整の目標値である目標調光率を算出する。
ステップS104では、絞り制御部104cは、ステップS101で取得された現在の調光率とステップS103で算出された目標調光率との間に、閾値設定部104bで設定されている閾値が存在しているかどうかを判定する。現在の調光率と目標調光率との間に閾値が存在している場合、ステップS105に進む。現在の調光率と目標調光率との間に閾値が存在していない場合、シャッタ絞り109aを駆動させることなく、言い換えると、シャッタ絞り109aの現在の絞り位置が維持され、ステップS107に進む。
ここで、図3Aおよび図4を参照して、シャッタ絞り109aの絞り調光率を100%、80%、60%、40%の4通りに設定可能な場合の各絞り調光率に対応する閾値の例について説明する。すなわち、本実施例では、最も小さい絞り調光率を40%としているため、絞り調光率を40%以下に設定することはできない。図3Aは、絞り調光率に対応する閾値の一例を示す表である。図4は、図3Aをグラフ化した図であり、横軸は絞り調光率、縦軸は目標調光率である。
図3Aに示されるように、絞り調光率ごとに、上側と下側の閾値が設定されている。上側の閾値は現在の調光率に対して目標調光率が上昇する場合に使用され、下側の閾値は現在の調光率に対して目標調光率が下降する場合に使用される。本実施例では、上側の閾値は対応する絞り調光率の−5%、下側の閾値は対応する絞り調光率より1段低い絞り調光率の設定値−15%に設定されている。すなわち、絞り位置が所定位置に設定されている場合に、目標調光率が前回の目標調光率から下降する場合に使用される下側の閾値は、目標調光率が前回の目標調光率から上昇する場合に使用される上側の閾値に比べて小さくなるように設定されている。ただし、絞り調光率を100%以上、または最も小さい絞り調光率40%以下に設定することができないため、絞り調光率が100%である場合の上側の閾値および絞り調光率が40%である場合の下側の閾値は設定されていない。
図4に示されるように、絞り調光率と目標調光率との関係は、目標調光率が75%−65%の間、55%−45%の間、35%−25%の間でヒステリシス特性を有する。このような特性を有することで、目標調光率が特定の閾値付近を頻繁に前後することによるシャッタ絞り109aの連続動作を抑制することができる。ヒステリシスを大きくするほど、シャッタ動作の頻度は下がる。ただし、ヒステリシスは、対応する絞り調光率より小さくする必要がある。例えば、絞り調光率が100%、現在の調光率が70%、目標調光率が60%である場合、絞り制御部104cは、現在の調光率に対して目標調光率が下降しているので、図3Aから現在の調光率と目標調光率との間に下側の閾値65%が存在していると判定する。また、絞り調光率が60%、現在の調光率が40%、目標調光率が50%である場合、絞り制御部104cは、現在の調光率に対して目標調光率が上昇しているので、図3A and 3Bから現在の調光率と目標調光率との間には上側の閾値が存在していないと判定する。
なお、本実施例では、閾値はヒステリシス特性を有しているが、図3Bに示されるように、閾値がヒステリシス特性を有さない場合であってもよい。この場合、絞り制御部104cは、ステップS103で算出された目標調光率がステップS101で取得された現在の絞り調光率において設定されている目標調光率の変更可能範囲内に属しているかどうかを判定すればよい。属している場合、ステップS105に進み、属していない場合、ステップS107に進む。ヒステリシス特性を有さない場合であっても、シャッタ絞り109aが目標調光率の変更に伴い頻繁に動作することを抑制可能である。
ステップS105では、絞り制御部104cは、ステップS104における閾値に対応する絞り調光率を算出する。なお、閾値が複数存在する場合は、目標調光率に最も近い閾値を使用すればよい。例えば、ステップS104で、絞り調光率が100%、現在の調光率が70%、目標調光率が60%であって、下側の閾値65%が存在すると判定された場合、絞り制御部104cは、図3Aおよび図4から絞り調光率を80%と算出する。また、ステップS104で、絞り調光率が40%、現在の調光率が30%、目標調光率が70%であって、上側の閾値35%、55%が存在すると判定された場合、絞り制御部104cは、閾値55%のほうが目標調光率に近いため、図3A and 3Bおよび図4から絞り調光率を80%と算出する。
ステップS106では、絞り制御部104cは、まず、ステップS105で算出された絞り調光率に対応するシャッタ絞り109aの目標絞り位置を算出する。続いて、絞り制御部104cは、目標絞り位置に基づいて絞り駆動部108を介してシャッタ絞り109aを駆動することで、シャッタ絞り109aによる光量調整を制御する。
ステップS107では、光源制御部104dは、まず、ステップS103で算出された目標調光率、およびステップS105で算出された絞り調光率に基づいて、光源調光率を算出する。続いて、光源制御部104dは、光源調光率に対応する光源部107の光量設定値を算出する。
ステップS108では、光源制御部104dは、ステップS107で算出された光量設定値に基づいて光源駆動部106を介して光源部107を駆動する。
ステップS109では、ゲイン率算出部104eは、ステップS105で算出された絞り調光率、およびステップS107で算出された光源調光率に基づいて、画像のゲイン調整率を算出する。算出されたゲイン調整率は、画像信号処理部103に送信される。本処理の終了後、処理が終了したらステップ101に進むことで、処理をループさせる。
図5は、目標調光率および絞り調光率の変化の一例を示すグラフである。横軸は時間、縦軸は調光率である。図5において、実線は目標調光率、破線は絞り調光率を表している。灰色の領域は、絞り調光率の変更が発生する閾値で囲まれる範囲を表している。本実施例では、今回の目標調光率が、前回の目標調光率が所属する灰色の領域とは異なる灰色の領域に移行した場合、絞り調光率が変更される。目標調光率は図5に示されるように常に絞り調光率を下回っているが、本実施例では光源調光率によりこのギャップを補っている。図5では、10秒から20秒付近で目標調光率が下側の閾値65%付近を前後しているが、前述したように、絞り調光率と目標調光率との関係はヒステリシス特性を有するため、シャッタ絞り109aの連続動作が行われていない。
以上説明したように、本実施例によれば、目標調光率に応じて頻繁に光量を制御する場合であっても、目標調光率および絞り調光率に対応する閾値を用いてシャッタ絞り109aの駆動を制御するため、シャッタ絞り109aの駆動を少なくすることができる。このため、シャッタ絞り109aの連続動作による絞り駆動用モータの駆動音と劣化を抑制することが可能である。
まず、図6を参照して、本実施例の投射型表示装置について説明する。図6は、本実施例の投射型表示装置であるプロジェクタ1Aのブロック図である。本実施例では、実施例1のプロジェクタ1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付すことで説明に代える。
絞り調光率の設定数が増加すると、上側の閾値と下側の閾値との間の間隔が狭くなり、目標調光率が少し変化した場合でも絞り駆動部108に設けられた絞り駆動用モータが駆動してしまう。本実施例では、目標調光率の変化率に応じて、絞り調光率の設定数と絞り調光率に対応する閾値を変更するために、制御部104は変化率設定部104fを有する。
変化率設定部104fは、目標調光率の変化率を設定する。目標調光率の変化率は、最速でフレームごとのリアルタイム更新となるが、光量の変化が短い周期で発生することにより、ユーザーが視聴時に違和を感じるおそれがある。その場合、目標調光率をリアルタイムに算出後、算出結果にローパスフィルター(LPF)をかけることで、目標調光率の時間的変化を緩やかにする方法が知られている。設定するLPFの度合いにより、目標調光率の変化率を調整することが可能である。LPFは時間軸および調光率軸のどちらにかけてもよい。時間軸のLPFであれば、所定時間(例えば、10秒)以下の変化は無視する方法がある。調光率軸のLPFであれば、一度の目標調光率の変化率を所定値(例えば、1%)以下にする場合が考えられる。両方を同時に行ってもよい。
本実施例では、閾値設定部104bは、変化率設定部104fに応じて絞り調光率の刻み量を設定する。また、閾値設定部104bは、刻み量に応じて絞り調光率に対応する閾値を設定する。
次に、図7を参照して、本実施例の制御部104による調光率変更の制御方法について説明する。図7は、調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。
ステップS201では、制御部104は、プロジェクタ1の現在設定されている調光率を取得する。
ステップS202では、変化率設定部104fは、目標調光率の変化率を設定する。
ステップS203では、閾値設定部104bは、ステップS102で設定された目標調光率の変化率に基づいて、絞り調光率の刻み量および閾値を設定する。例えば、ステップS202において1秒ごとの変化率を5%以下(すなわち、最大変化率5%/秒)にすることが設定された場合、閾値設定部104bは図8に示されるように10%ごとの刻み量、および5%以上(図8では15%)のヒステリシスを有する閾値を設定すればよい。この場合、目標調光率が最大変化率5%/秒で減少すると仮定すると、目標調光率は通常、1秒後に下側閾値を下回らないが、2秒後に下側閾値を下回る。具体的には、現在の全体調光率および目標調光率が80%、新たに設定される(後述するステップS206で設定される)目標調光率が60%、目標調光率が最大変化率5%/秒で減少する場合を仮定する。この場合、目標調光率は、1秒後は75%で、下側閾値(72%)を下回らないが、2秒後は70%で、下側閾値を下回る。目標調光率が最大変化率5%/秒で増加する場合も同様である。すなわち、シャッタ絞り109aが動作するまで、通常、最低でも2秒以上かかると考えられる。また、閾値周辺で目標調光率が変化した場合であっても閾値が5%以上のヒステリシスを有するため、シャッタ絞り109aが頻繁に動作することはない。
ステップS204では、制御部104は、変化率設定部104fで設定された時間だけ待機する。ステップS203の例では、制御部104は1秒間の待機を行う。
ステップS205では、制御部104は、新しい画像データを受信したか否かを判定する。新しい画像データを受信した場合、ステップS206に進み、新しい画像データを受信していない場合、ステップS204に戻る。
ステップS206では、目標調光率算出部104aは、画像解析部102から取得した解析結果に基づいて、プロジェクタ1全体での光量調整の目標値である目標調光率を算出する。本実施例では、目標調光率算出部104aは、変化率設定部104fにより設定された変化率による制限も加味して目標調光率を算出する。
ステップS207では、絞り制御部104cは、ステップS101で取得された現在の調光率とステップS206で算出された目標調光率との間に、閾値設定部104bで設定されている閾値が存在しているかどうかを判定する。現在の調光率と目標調光率との間に閾値が存在している場合、ステップS208に進み、現在の調光率と目標調光率との間に閾値が存在していない場合、ステップS210に進む。
ステップS208では、絞り制御部104cは、ステップS204における閾値に対応する絞り調光率を算出する。
ステップS209では、絞り制御部104cは、まず、ステップS208で算出された絞り調光率に対応するシャッタ絞り109aの目標絞り位置を算出する。続いて、絞り制御部104cは、目標絞り位置に基づいて絞り駆動部108を介してシャッタ絞り109aを駆動することで、シャッタ絞り109aによる光量調整を制御する。
ステップS210では、光源制御部104dは、まず、ステップS206で算出された目標調光率、およびステップS208で算出された絞り調光率に基づいて、光源調光率を算出する。続いて、光源制御部104dは、光源調光率に対応する光源部107の光量設定値を算出する。
ステップS211では、光源制御部104dは、ステップS210で算出された光量設定値に基づいて光源駆動部106を介して光源部107を駆動する。
ステップS212では、ゲイン率算出部104eは、ステップS208で算出された絞り調光率、およびステップS210で算出された光源調光率に基づいて、画像のゲイン調整率を算出する。本処理の終了後、処理が終了したらステップ201に進むことで、処理をループさせる。
以上説明したように、本実施例によれば、目標調光率に応じて頻繁に調光率を制御する場合であっても、シャッタ絞り109aの駆動を少なくすることができる。さらに、目標調光率の変化率に応じてよりシャッタ絞り109aの設定を細かくしつつもシャッタ絞り109aの駆動量を減らすことができる。このため、シャッタ絞り109aの連続動作による絞り駆動用モータの駆動音と劣化を抑制することが可能である。
コントラスト向上のために入力画像に応じてシャッタ絞りおよび光源を同時に制御する場合、絞り駆動速度と光源制御速度が異なることから、画像にチラつきが発生してしまう場合がある。特に、絞り駆動速度が目標速度に比べて遅れてしまうため、画像にチラつきが発生してしまう。本実施例では、このようなチラつきを抑制する方法について説明する。
まず、図9を参照して、本実施例の投射型表示装置について説明する。図9は、本実施例の投射型表示装置であるプロジェクタ1Bのブロック図である。本実施例では、実施例1のプロジェクタ1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付すことで説明に代える。
操作部112は、ユーザーがプロジェクタ1Bを操作するための操作用インターフェースである。ユーザーは操作部112を介して動作モード選択部113を操作することにより、プロジェクタ1Bの動作モードを選択することができる。本実施例では、閾値設定部104bは、動作モード選択部113の選択結果を受信し、選択された動作モードに応じて閾値を設定する。
本実施例では、ユーザーは、コントラスト優先モードと静音優先モードを選択することができる。コントラスト優先モードは、閾値設定部104bにより設定される閾値の数を静音優先モードよりも多くし、目標調光率に対する絞り駆動の追従性を高くすることで、静音優先モードよりも入力画像に応じたコントラストで画像を投射可能なモードである。静音優先モードは、閾値設定部104bにより設定される閾値の数をコントラスト優先モードよりも少なくし、シャッタ絞り109aの駆動頻度を減らすことで、コントラスト優先モードよりも絞り駆動用モータの駆動音を低減可能なモードである。なお、動作モードについては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば様々な動作モードを用意してもよい。
絞り位置検出部(検出手段)114は、シャッタ絞り109aの絞り位置を検出可能であり、検出結果を絞り制御部104bに送信する。本実施例では、絞り制御部104cは、絞り位置検出部114により検出された絞り位置データを用いてフィードバック制御を行う。
次に、図10を参照して、本実施例の制御部104による調光率変更の制御方法について説明する。図10は、調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。
ステップS301では、制御部104は、現在設定されているプロジェクタ1Bの動作モードがコントラスト優先モードに設定されているかどうかを判定する。コントラスト優先モードに設定されている場合、ステップS302に進み、コントラスト優先モードに設定されていない場合、すなわち静音優先モードに設定されている場合、ステップS303に進む。
ステップS302では、閾値設定部104bは、コントラスト優先モード用の閾値を設定する。本実施例では、閾値設定部104bは、4つの閾値(20%,40%,60%,80%)を設定する。表1−1には、目標調光率と絞り調光率との関係が表されている。
ステップS303では、閾値設定部104bは、静音優先モード用の閾値を設定する。本実施例では、閾値設定部104bは、2つの閾値(40%,70%)を設定する。表1−2には、目標調光率と絞り調光率との関係が表されている。
なお、本実施例では、実施例1,2とは異なり、簡単のため上側の閾値および下側の閾値については考慮していない。また、閾値については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば様々な閾値を設定してもよい。
ステップS304からステップS309までの処理はそれぞれ、図1のステップS101からステップ106までの処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS310では、光源制御部104dは、ステップS306で算出された目標調光率、および絞り位置検出部114により検出されたシャッタ絞り109aの現在の絞り位置に対応する絞り調光率に基づいて光源調光率(現在光源調光率)を算出する。本実施例では、シャッタ絞り109aの現在の絞り位置に対応する絞り調光率は、あらかじめ不図示の記憶部に保存されたシャッタ絞り109aの絞り位置と絞り調光率との対応表を用いて取得される。表2には、絞り位置と絞り調光率との対応表の一例が表されている。光源制御部104dは、目標調光率と絞り調光率との差分を光源調光率として算出する。目標調光率と絞り調光率との差分は、絞り駆動の遅れが原因で発生する。
ステップS311およびステップS312の処理はそれぞれ、図1のステップS108およびステップ109の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、目標調光率に応じて頻繁に調光率を制御する場合であっても、シャッタ絞り109aの駆動を少なくすることができる。このため、シャッタ絞り109aの連続動作による絞り駆動用モータの駆動音と劣化を抑制することが可能である。また、本実施例では、光源調光率は、絞り駆動の遅れにより生じる現在のシャッタ絞り109aの絞り位置に対応する絞り調光率と目標調光率との差分として算出される。すなわち、本実施例では、光源は、絞り駆動の遅れにより生じる現在のシャッタ絞り109aの絞り位置に対応する絞り調光率と目標調光率との差分を補正(除去)するように制御される。したがって、コントラスト向上のために入力画像に応じてシャッタ絞りおよび光源を制御する場合であっても、絞り駆動の遅れにより画像に発生するチラつきを抑制することが可能である。
まず、図11を参照して、本実施例の投射型表示装置について説明する。図12は、本実施例の投射型表示装置であるプロジェクタ1Cのブロック図である。本実施例では、実施例1のプロジェクタ1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付すことで説明に代える。シャッタ絞り109aの絞り位置は、実施例3では、絞り位置検出部114により直接検出されたが、本実施例では、後述するように、駆動開始前の絞り位置、目標絞り位置、および絞り移動時間保存部115から取得した絞り移動時間を用いて予測される。
絞り移動時間保存部115は、シャッタ絞り109aが移動する際に要する時間(絞り移動時間)を保存している。
本実施例では、絞り制御部104cは、ステッピングモーターのような印加するパルス数で駆動量が決まるアクチュエータを使用して絞り駆動部108を駆動する。また、絞り制御部104cは、駆動開始前のシャッタ絞り109aの絞り位置、目標絞り位置、および絞り移動時間保存部115から取得した絞り移動時間を用いて、移動中のシャッタ絞り109aの絞り位置を予測する。表3には、駆動開始前のシャッタ絞り109aの絞り位置、目標絞り位置、および絞り移動時間保存部115に保存されているシャッタ絞り109aが移動する際に要する時間の関係が表されている。
次に、図12を参照して、本実施例の制御部104による調光率変更の制御方法について説明する。図12は、調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。
ステップS401からステップS408までの処理はそれぞれ、図10のステップS301からステップS308までの処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS409では、絞り制御部104cは、まず、ステップS408で算出された絞り調光率に対応するシャッタ絞り109aの目標絞り位置を算出する。続いて、絞り制御部104cは、駆動開始前のシャッタ絞り109aの絞り位置、目標絞り位置、および絞り移動時間保存部115から取得した絞り移動時間を用いて移動中の絞り位置を予測しながら、絞り駆動部108を介してシャッタ絞り109aを駆動する。
ステップS410では、光源制御部104dは、ステップS406で算出された目標調光率、およびステップS409で予測された絞り位置に対応する絞り調光率に基づいて光源調光率を算出する。本実施例では、シャッタ絞り109aの現在の絞り位置に対応する絞り調光率は、あらかじめ不図示の記憶部に保存されたシャッタ絞り109aの絞り位置と絞り調光率との対応表を用いて取得される。光源制御部104dは、目標調光率と絞り調光率との差分を光源調光率として算出する。目標調光率と絞り調光率との差分は、絞り駆動の遅れが原因で発生する。
ステップS411およびステップS412の処理はそれぞれ、図10のステップS311およびステップS312の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、目標調光率に応じて頻繁に調光率を制御する場合であっても、シャッタ絞り109aの駆動を少なくすることができる。このため、シャッタ絞り109aの連続動作による絞り駆動用モータの駆動音と劣化を抑制することが可能である。また、本実施例では、光源調光率は、絞り駆動の遅れにより生じる現在のシャッタ絞り109aの絞り位置に対応する絞り調光率と目標調光率との差分として算出される。すなわち、本実施例では、光源は、絞り駆動の遅れにより生じる現在のシャッタ絞り109aの絞り位置に対応する絞り調光率と目標調光率との差分を補正(除去)するように制御される。したがって、コントラスト向上のために入力画像に応じてシャッタ絞りおよび光源を制御する場合であっても、絞り駆動の遅れにより画像に発生するチラつきを抑制することが可能である。
まず、図13を参照して、本実施例の投射型表示装置について説明する。図13は、本実施例の投射型表示装置であるプロジェクタ1Dのブロック図である。本実施例では、実施例1のプロジェクタ1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付すことで説明に代える。
時間計測部117(時間計測手段)は、絞り制御部104cが絞り駆動部108を制御している時間、換言すると絞り駆動部108がシャッタ絞り109aを駆動している時間を計測し、その結果を駆動時間として駆動時間算出部118へ出力する。
駆動時間算出部118(駆動時間算出手段)は、記憶部116に記憶されている合計駆動時間(初期値は0)を読み出し、その時間に対し、時間計測部117から入力された駆動時間を加算する。駆動時間算出部118が算出した合計駆動時間は、記憶部116へ記憶される。
記憶部116は、さらに絞りの駆動頻度を切替えるための基準となる少なくとも1つ以上の切替基準時間(所定の時間閾値)を記憶する。切替基準時間は、予め決められている絞り駆動部108の駆動可能時間(寿命)より短い時間、例えば絞り駆動部108の駆動可能時間の80%となる時間などを記憶する。本実施例においては、絞り駆動部108の駆動可能時間の80%となる時間を切り替え基準時間として説明する。
絞り制御部104cは、記憶部116に記憶されている切替基準時間と、駆動時間算出部118が導出した合計駆動時間を読み出し、合計駆動時間が切替基準時間未満の場合は、現在の動作モードを継続し、駆動時間が切替基準時間以上の場合は動作モードを切り替える。本実施例の場合、駆動時間が切替基準時間未満の場合、実施例3の表1−2に示すコントラスト優先モードにより絞り駆動部108を制御し、シャッタ絞り109aを駆動し、駆動時間が切替基準時間以上の場合、実施例3の表1−2に示す静音優先モードにより絞り駆動部108を制御し、シャッタ絞り109aを駆動する。
つまり、合計駆動時間が切替基準時間以上となった場合、絞り制御手段104cが絞り駆動部108を制御し設定可能なシャッタ絞り109aの調光率の数を、合計駆動時間が所定の時間閾値未満の場合の調光率の数よりも少なくなるように設定する。これにより、絞り駆動部108およびシャッタ絞り109aの駆動頻度を低減する。
次に、図14を参照して、本実施例の制御部104による調光率変更の制御方法について説明する。図14は、調光率変更の制御方法を示すフローチャートである。
ステップS501では、絞り制御部104cが絞り駆動部108を制御し、絞り駆動部108がシャッタ絞り109aの駆動を開始したか否かを判定する。駆動を開始した場合、ステップS502へ移行し、駆動を開始していない場合、ステップS501へ戻る。
ステップS502では、時間計測部117により、絞り制御部104cが絞り駆動部108を制御し、絞り駆動部108がシャッタ絞り109aを駆動している駆動時間の計測を開始する。
ステップS503では、絞り駆動部108によるシャッタ絞り109aの駆動が停止したか否かを判定する。駆動が停止した場合、ステップS504へ移行し、駆動している場合、ステップS502へ戻り、駆動時間の計測を続ける。
ステップS504では、時間計測部117により、絞り駆動部108によるシャッタ絞り109aを駆動している駆動時間の計測を終了し、計測した駆動時間と記憶部116に保存されている合計駆動時間から、新たな合計駆動時間を算出する。
ステップS505では、合計駆動時間が切替基準時間以上になったか否かを判定する。駆動時間が切替基準時間以上になった場合、ステップS506へ移行し、合計駆動時間が切替基準時間未満の場合、終了する。
ステップS506では、絞り駆動部108によるシャッタ絞り109aを駆動する際の動作モードを、シャッタ絞り109aに設定可能な調光率の数を減らした動作モード(静音優先モード)に設定し、終了する。
以上説明したように、本実施例によれば、目標調光率に応じて調光率を制御する場合、合計駆動時間が切替基準時間以上となった場合、設定可能なシャッタ絞り109aの調光率の数を、合計駆動時間が所定の時間閾値未満の場合に設定可能な調光率の数よりも少なくなるように設定する。すなわち、絞り制御部108やシャッタ絞り109aの駆動時間が所定の時間閾値以上となった場合、絞り制御部108やシャッタ絞り109aの駆動頻度を少なくすることができる。このため、絞り制御部108やシャッタ絞り109aの連続動作による劣化を抑制することが可能である。
[他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、画像信号入力部101に画像信号が入力された時点から、液晶パネル110bが駆動され光変調するまでの間には、処理のための時間遅延が発生する。そこで、制御部104は、投射状態に対する画像遅延時間(画像処理時間)を取得する画像遅延時間取得手段を有してもよい。画像取得遅延時間取得手段により取得された画像遅延時間に応じて、シャッタ絞り109aおよび光源部107の調光を行うことで、より投射画像の変化に合わせた、リアルタイム性のある調光が可能になる。
1,1A,1B,1C プロジェクタ(投射型表示装置)
104 制御部(制御装置)
104a 目標調光率算出部(算出手段)
104c 絞り制御部(絞り制御手段)
104d 光源制御部(光源制御手段)
107 光源部(光源手段)
109a シャッタ絞り(絞り手段)

Claims (18)

  1. 画像データの特徴量に基づいて、投射型表示装置の目標調光率を算出する算出手段と、
    前記目標調光率が属する範囲ごとに設定されている目標絞り位置に基づいて、絞り手段の絞り位置を制御する絞り制御手段と、
    前記目標調光率および前記絞り位置に基づいて、光源手段の光量を制御する光源制御手段と、を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記絞り制御手段は、前記目標調光率が前記絞り手段の現在の絞り位置が目標絞り位置として設定されている範囲に属する場合、前記絞り手段の現在の絞り位置を維持し、前記目標調光率が前記現在の絞り位置が設定されている範囲に属しない場合、前記絞り手段の絞り位置を変更させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記絞り制御手段は、前記目標調光率が前記絞り手段の現在の絞り位置が目標絞り位置として設定されている範囲に属する場合であって、前記投射型表示装置に現在設定されている全体調光率と前記目標調光率との間に前記現在の絞り位置が設定されている範囲の端値である閾値が存在しない場合、前記絞り手段の現在の絞り位置を維持し、前記閾値が存在する場合、前記絞り手段の絞り位置を変更させることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記絞り制御手段は、前記全体調光率が前記目標調光率より大きい場合、前記閾値として第1の閾値を使用し、前記全体調光率が前記目標調光率より小さい場合、前記閾値として前記第1の閾値より大きい第2の閾値を使用することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記光源制御手段は、前記目標調光率と前記絞り手段の目標絞り位置に対応する調光率とを用いて算出された前記光源手段の目標光源調光率に基づいて、前記光源手段の光量を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記光源制御手段は、前記目標調光率と前記絞り手段の現在の絞り位置に対応する調光率とを用いて算出された現在光源調光率に基づいて、前記光源手段の光量を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記光源制御手段は、前記絞り手段の絞り位置を検出可能な検出手段から前記絞り手段の現在の絞り位置を取得することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記光源制御手段は、前記絞り手段の現在の絞り位置、前記目標絞り位置、および前記絞り手段の移動時間に基づいて、前記絞り手段の現在の絞り位置を算出することを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
  9. 前記目標調光率と前記絞り手段の前記目標絞り位置に対応する調光率とを用いて算出された前記光源手段の目標光源調光率に基づいて、前記画像データに対してゲイン処理を行う際に使用されるゲイン調整率を算出するゲイン算出手段を更に有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記絞り制御手段により設定可能な前記絞り手段の絞り位置ごとに前記目標調光率の変更可能範囲を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記設定手段は、前記目標調光率の変化率に応じて、前記絞り制御手段が設定可能な前記絞り位置の数、および前記変更可能範囲を設定することを特徴とする請求項10に記載の制御装置。
  12. 前記設定手段は、前記投射型表示装置に設定された動作モードに応じて、前記絞り制御手段が設定可能な前記絞り位置の数、および前記変更可能範囲を設定することを特徴とする請求項10または11に記載の制御装置。
  13. 前記投射型表示装置に設定可能な動作モードは、静音優先モードおよびコントラスト優先モードであり、
    前記設定手段は、前記前記投射型表示装置が前記静音優先モードである場合に前記絞り制御手段が設定可能な前記絞り位置の数が、前記前記投射型表示装置が前記コントラスト優先モードである場合に前記絞り制御手段が設定可能な前記絞り位置の数より少なくなるように設定することを特徴とする請求項12に記載の制御装置。
  14. 前記絞り手段の駆動時間を計測する時間計測手段と、
    前記絞りの手段の合計駆動時間を算出する駆動時間算出手段と、
    前記合計駆動時間を記憶する記憶手段と、を有し、
    前記設定手段は、前記合計駆動時間が所定の時間閾値以上となった場合、前記絞り制御手段が設定可能な前記目標絞り位置の数を、前記合計駆動時間が所定の時間閾値以上となる前よりも少なくなるように設定することを特徴とする請求項10または11に記載の制御装置。
  15. 前記絞り制御手段は、モータを使用して前記絞り手段の絞り位置を制御することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の制御装置。
  16. 前記目標絞り位置に対応する調光率は、前記目標調光率に比べて大きくなることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の制御装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の制御装置を有することを特徴とする投射型表示装置。
  18. 請求項1から16のいずれか1項に記載の制御装置の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
JP2018160841A 2017-09-04 2018-08-29 制御装置、投射型表示装置および記憶媒体 Active JP7254466B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017169116 2017-09-04
JP2017169116 2017-09-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019047497A true JP2019047497A (ja) 2019-03-22
JP7254466B2 JP7254466B2 (ja) 2023-04-10

Family

ID=65518614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018160841A Active JP7254466B2 (ja) 2017-09-04 2018-08-29 制御装置、投射型表示装置および記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10558115B2 (ja)
JP (1) JP7254466B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200040325A (ko) * 2018-10-08 2020-04-20 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치 및 이의 구동 방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300899A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2006047334A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Olympus Corp プロジェクタ装置およびズーム制御方法
JP2012103642A (ja) * 2010-11-15 2012-05-31 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2013057930A (ja) * 2011-08-18 2013-03-28 Seiko Epson Corp 投射型表示装置及びその制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006064825A (ja) 2004-08-25 2006-03-09 Seiko Epson Corp 画像表示装置及びその駆動方法
JP4353151B2 (ja) 2004-09-08 2009-10-28 セイコーエプソン株式会社 プロジェクタ
JP4591724B2 (ja) * 2008-05-14 2010-12-01 セイコーエプソン株式会社 表示装置および表示方法
JP5842651B2 (ja) 2012-02-07 2016-01-13 セイコーエプソン株式会社 調光装置およびプロジェクター
JP6201358B2 (ja) 2013-03-22 2017-09-27 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、プロジェクター及び画像処理方法
JP2015001581A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP6086393B2 (ja) * 2014-05-27 2017-03-01 Nltテクノロジー株式会社 制御信号生成回路,映像表示装置,制御信号生成方法,及びそのプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300899A (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Seiko Epson Corp プロジェクタ
JP2006047334A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Olympus Corp プロジェクタ装置およびズーム制御方法
JP2012103642A (ja) * 2010-11-15 2012-05-31 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2013057930A (ja) * 2011-08-18 2013-03-28 Seiko Epson Corp 投射型表示装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10558115B2 (en) 2020-02-11
US20190072842A1 (en) 2019-03-07
JP7254466B2 (ja) 2023-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030223049A1 (en) Projection type display apparatus
JP4111238B2 (ja) 画像表示装置
JP4752569B2 (ja) 投影装置、光源制御方法及びプログラム
KR100803406B1 (ko) 광원 구동 방법 및 프로젝터
JP2005106951A (ja) プロジェクタおよびプロジェクタ用光源ランプの駆動制御
JP2009058786A (ja) 画像表示装置
KR20130020613A (ko) 투사형 표시 장치 및 그 제어 방법
JP2007272114A (ja) プロジェクタ
JP7254466B2 (ja) 制御装置、投射型表示装置および記憶媒体
JP2006285089A (ja) プロジェクタ
JP2019537076A (ja) 多重レーザー広帯域光源を備えるrgbプロジェクター、及び、画像のコントラスト比を動的に制御するためのシステム
JP2010039047A (ja) プロジェクタ、プロジェクタの制御方法及び制御プログラム
KR20090023275A (ko) 화상 표시 장치
JP2019047496A (ja) 制御装置、投射型表示装置および制御プログラム
KR100704759B1 (ko) 광학 장치의 광량 제어 장치
JP4983752B2 (ja) 光源駆動方法およびプロジェクタ
JP2016186556A (ja) 画像表示装置、及び、画像表示装置の制御方法
JP2015096880A (ja) 投射型画像表示装置及びその制御方法
JP2005266468A (ja) プロジェクタ及びパターン画像表示方法
JP2012155049A (ja) プロジェクター及びプロジェクターの光源制御方法
JP2007072208A (ja) プロジェクタ装置、ランプ駆動制御装置、ランプ駆動制御方法
JP6118095B2 (ja) 内視鏡装置
JP2019168545A (ja) 投影制御装置、投影装置、投影制御方法及びプログラム
JP5304843B2 (ja) 光源駆動方法およびプロジェクタ
JP2018010062A (ja) 投射型表示装置及び投射型表示装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230329

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7254466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151