JP2019047371A - 投影装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

投影装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】投影装置で光源の光を照明として用いる場合に電力効率的に明るさを向上させることができる投影装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供する。【解決手段】プロジェクタ100は、光源301と、画像信号に対して信号処理を行なう画像処理部203と、画像処理部203で信号処理された画像信号に基づき、光源301からの光を変調する液晶パネル303と、液晶パネル303で変調された光を投射する投影部205と、投影部205から投射される光を拡散させる拡散部307と、照射モードの場合に、投影モードの場合より、画像処理部203に対して、画像信号の表示階調を低減させる信号処理、および画像処理部203に対して、画像信号の表示領域を限定させる信号処理の少なくとも一方を緩和させる制御部200とを備える。【選択図】図8B

Description

本発明は、投影装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、照明を行う機能と、画像の投影表示を行う機能とを有する投影装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
従来より、画像信号に基づき光源の光を変調し、スクリーン等の被投射面上に投射することで、その反射光により画像を表示する投影装置が知られている。また近年、光源の光を照明として用いる投影装置も登場してきている。例えば、特許文献1では、光源が放つ光を画像信号に規定された変調光に変換する光変調部と、光変調部から射出される光の拡散度合いを調整する高分子分散型液晶とを有する投影装置の技術が開示されている。以下、高分子分散型液晶をPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)と称す。この技術によれば、PDLCにより、射出する光の拡散率を高くさせることにより、例えば、光を部屋内に広範囲に照射させるように制御することができる。また、射出する光の拡散度合いを低くさせることにより、例えば、画像の投影表示を行うことや、局所的な領域を照明するスポットライト照明を行うことができる。
特開2014−021428号公報
しかしながら、投影装置で光源の光を照明として用いる場合であっても、照明装置として使用する場合は電力効率的に明るさを向上させることが望まれる。ここで、電力効率的な明るさ向上とは、換言すれば、電力の上昇を抑えつつ明るさを向上させる、若しくは、明るさの低減を抑えつつ電力を低減させることである。
そこで本発明は、投影装置で光源の光を照明として用いる場合に電力効率的に明るさを向上させることができる投影装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る投影装置は、光源と、画像信号に対して信号処理を行なう信号処理手段と、前記信号処理手段で信号処理された画像信号に基づき、前記光源からの光を変調する変調手段と、前記変調手段で変調された光を投射する投射手段と、前記投射手段から投射される光を拡散させる拡散手段と、前記拡散手段で少なくとも一部の光を拡散させる場合に、前記拡散手段で前記少なくとも一部の光を拡散させない場合より、前記信号処理手段に対して、前記画像信号の表示階調を低減させる第1の信号処理、および前記信号処理手段に対して、前記画像信号の表示領域を限定させる第2の信号処理の少なくとも一方を緩和させる制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、投影装置で光源の光を照明として用いる場合に電力効率的に明るさを向上させることができる。
本発明に係る投影装置としてのプロジェクタの使用形態を説明するための図である。 実施例1及び実施例2に係るプロジェクタのハードウェア構成を示すブロック図である。 図2の投影部における光学系の構成を説明するためのブロック図である。 図3の液晶パネルの構成を説明するための図である。 図2の画像処理部の構成を説明するためのブロック図である。 図5における画像処理部に含まれる各回路により実行される画像処理の説明するための図である。 図5におけるむら補正回路で行われるむら補正処理を説明するための図である。 実施例1,2に係るプロジェクタにおける動作処理の手順を示すフローチャートである。 図8AのステップS101,S112の投影モード設定処理、及びステップS113の照明モード設定処理のそれぞれの詳細を示すフローチャートである。 入力画像上に重畳されるメニュー画像を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
まず、図1を用いて、本発明に係る投影装置としてのプロジェクタ100の使用形態を説明する。
図1において、部屋内には使用者101が存在する。プロジェクタ100は、投影モードの場合、不図示の信号源から入力された画像信号を光学的に投射し、部屋の壁面に投射画像102(第1の光)として表示させる。これにより、使用者101は、表示された投射画像102を鑑賞することができる。一方、プロジェクタ100は、照明モードの場合、投射画像102を表示する代わりに、部屋内を広範囲に照明する拡散光103(第2の光)を出力する。この拡散光103により部屋内が照明されるために、部屋内において、使用者101は様々な作業が可能となる。また、使用者101は、操作端末104を介してプロジェクタ100への操作指示を行うことができる。例えば、プロジェクタ100に対して、投射画像102の表示を行う投影モードと、拡散光103の出力を行う照明モードとを切り替えるよう操作が可能である。
本実施例のプロジェクタ100は、後述するPDLCが透過状態である場合と拡散状態である場合とが二者択一に構成されるプロジェクタである。本実施例では以降、PDLCが所定の透過状態であり、投射画像102が表示されている状態を投影モードと呼ぶ。また、PDLCが投影モード時に比べ拡散する割合が高い状態であり、投影部205から拡散光103が出力されている状態を照明モードと呼ぶ。
以下、プロジェクタ100の内部のブロック構成を、図2を用いて説明する。
200は、制御部である。制御部200は、マイクロコンピュータから構成され、プロジェクタ100全体を制御する。制御部200の動作については後述する。
201は、バスである。バス201を介し、制御部200は、プロジェクタ100内の各部と通信可能である。
202は、映像入力部である。映像入力部202は、不図示の信号源から画像信号を入力し、後段の回路が処理できる形式に画像データを変換し、画像処理部203に対し出力する。また、映像入力部202は制御部200から指示された画像を入力し、同様の処理を行ない出力することもできる。
203は、画像処理部(信号処理部)である。画像処理部203は、映像入力部202から受信した画像データに対し、制御部200の指示に従い、画像処理を行って出力画像とする。画像処理部203は、画像処理として、階調変換処理、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、画像合成処理、幾何学補正処理、パネル補正といった機能を実行することが可能である。ここで、階調変換処理とは、ゲインやオフセット、ガンマ補正等の画像処理を指し、幾何学補正処理とは、キーストン補正や曲面補正等の画像処理を指す。特に、画像処理部203は、画像合成処理として、制御部200から指示された画像を出力画像に重畳することができる。それにより、例えば、使用者101がプロジェクタ100の設定を行うためのメニュー画像を投射画像102として出力画像中に重畳表示することが可能となる。更に、画像処理部203は、制御部200からの指示に従って画像処理を行なった出力画像またはその出力画像にメニュー画像等を重畳したものを、入力画像データとして後述するパネル駆動部204に出力する。
204は、パネル駆動部である。パネル駆動部204は、画像処理部203からの入力画像データを、投影部205中の図3で後述する液晶パネル303上に像を形成させるための駆動信号に変換し、液晶パネル303に出力する。また、パネル駆動部204は、制御部200からの指示に基づき、RGBの成分毎に入力画像データの階調値にゲインを掛けることができる。例えば、制御部200からの指示に従い、パネル駆動部204は入力画像データの階調値にRGB共に0.5のゲインを掛けた場合、液晶パネル303上で形成される階調値が50%になり、プロジェクタ100から出力される光の量は50%になるのである。
205は、投影部(投射部)である。投影部205は、後述する光源301や、液晶パネル303等を含む。投影部205により、光源301からの光は、液晶パネル303で変調されて、紙面右方向のプロジェクタ100外部に投射され、画像として投影表示される。
206は、ROMである。ROM206は、不揮発性のメモリであり、制御部200が動作するためのプログラムコードやデータが格納されている。また、ROM206は、プロジェクタ100が動作するために必要なデータを記憶する。
207は、RAMである。RAM207は、揮発性のメモリであり、制御部200が動作するためのワークメモリとして使用される。
208は、通信部である。通信部208は、不図示のケーブルを介した有線通信モジュールや、無線通信モジュールから構成され、不図示の外部機器との間でデータを送受信する。これにより、プロジェクタ100は、通信部208を介して、外部機器から入力画像を受信することや、プロジェクタ100に対する指示を受信することが可能となる。特に、図1の操作端末104を介した使用者101からの操作指示を受信することができる。
次いで、操作端末104について、図2を用いて説明する。操作端末104は、プロジェクタ100から分離されて構成され、使用者101からの操作指示を入力されて、その操作指示を、端末側通信部209を介して、無線通信でプロジェクタ100に送信する。
操作端末104には、使用者101からの操作指示を入力するための電源ボタン210、メニューボタン211、上ボタン212、下ボタン213、左ボタン214、右ボタン215、決定ボタン216を有する。また、外部機器からの画像データをプロジェクタ100で入力し、投射画像102として表示することと、プロジェクタ100内に内蔵された画像データを表示することを切り替える入力切替ボタン217を有する。また、投影モードと、照明モードの切替のための照明投影モード切替ボタン218を持たせてもよい。また、投影モード時の光(投射画像102)や照明モード時の拡散光103の色味(目標色)を切り替えるための色切替ボタン219を有する。但し、上述した操作端末104の構成は例示であって、これに限定されるものではない。例えば、スマートフォン等にプロジェクタ100の専用アプリをインストールし、その専用アプリを起動することによりスマートフォン上に表示される各種アイコンを用いて使用者101はプロジェクタ100への操作指示を入力するような構成であってもよい。
なお、操作端末104の破線内のボタンは後述する実施例2において使用されるボタンであり、本実施例では使用されない。
続いて、図3を用いて、投影部205の詳細構成を説明する。
300は、光源制御部である。光源制御部300は、バス201経由で受信する制御部200の指示に従い、後述する光源301のオン/オフの制御や光量の制御をするものである。
301は、光源である。光源301は、画像の投影、若しくは、照明のための光を発する。光源301には、高圧水銀ランプやハロゲンランプ、LED(発光ダイオード)、レーザ光源を用いることができる。尚、本実施例では、光源301として、白色の光源が用いられるが、これに限定されない。例えば、後述する実施例4のようにR(Red)、G(Green)、B(Blue)の色成分毎の複数の光源からなるように構成してもよい。或いは、Bの光源と、B光をY光に変換する蛍光体とから構成するようにしてもよい。
302は、照明光学系(照射手段)である。照明光学系302は、複数のレンズからなり、光源301からの光を均一化、平行光化して、後述する液晶パネル303を照明するためのものである。光源301が白色の光源であった場合には、照明光学系302に色分解光学系を含むようにしてもよい。これにより、光源301からの白光を、照明光学系302においてRGBの色成分毎に独立して、後述する液晶パネル303を照明することができる。
303は、液晶パネルである。液晶パネル303上には、画素構造がマトリクス状に配置される。パネル駆動部204で生成された駆動信号に基づき、画素毎に入射光を変調することで、液晶パネル303上に像が形成される。液晶パネル303としては、透過型液晶パネルや、反射型液晶パネルを用いることができる。液晶パネル303は複数のパネル板で構成してもよい。本実施例では、液晶パネル303は、R光に対応した液晶パネル303R、G光に対応した液晶パネル303G、B光に対応した液晶パネル303Bの3つのパネル板により構成される。また、投影部205は、液晶パネル303R,303G,303Bのそれぞれで変調された光を合成する色合成光学系(不図示)を有する。これにより、RGBのフルカラーの画像を形成することが可能である。
液晶パネル303の構成を、図4を用いて説明する。ここで、図4では、液晶パネル303を構成する3つのパネル板のうち、液晶パネル303Rのみが図示されているが、液晶パネル303G,303Bも同様の構成を有する。
液晶パネル303Rは、横1920画素、縦1200画素である領域400を有する。通常、画像は領域400上に形成される。また、液晶パネル303Rは、領域400の外側に領域401を有するように構成してもよい。例えば、領域401は上下左右に4画素の幅とすることができる。通常、領域401は黒の階調となるように制御される。即ち、液晶パネル303Rは、合わせて横1928画素、縦1208画素を有する。ここで、プロジェクタ100の組み立ての際、メカ的に相対的な液晶パネル303R,303G,303Bの位置に違いが生じることがある。例えば、プロジェクタ100の組み立て時、液晶パネル303Rが液晶パネル303Gに対して、パネル面と水平の方向で10μm程度の位置ずれが生じたとする。その場合、投射される画像のR成分とG成分との間で1画素程度の位置ずれ(レジストレーションずれ)が発生することがある。そこで本実施例においては、液晶パネル303Rに領域401を付加し、この領域をマージンとして用いる。これにより、液晶パネル303R上に形成される画像を領域400から最大4画素ずらして形成させることができる。この場合、液晶パネル303R上にて、レジストレーションずれと反対方向で1画素ずらして画像を形成することで、投射される画像のR成分とG成分のレジストレーションずれを打ち消すことができる。液晶パネル303上の画像の形成位置は、制御部200からの指示に基づきパネル駆動部204が生成する駆動信号により、制御される。
304は、光学系制御部である。光学系制御部304は、バス201経由で受信する制御部200の指示に従い、後述する投影光学系305で生成される投射画像102の拡大、縮小、焦点調整、レンズシフトなどの制御を行うための指示を投影光学系305に送信する。
305は、投影光学系である。投影光学系305は、液晶パネル303で変調された光を投射画像102として外部に投射する。投影光学系305は、複数のレンズ及びレンズ駆動用のアクチュエータからなり、光学系制御部304からの指示に基づきその複数のレンズをアクチュエータにより駆動することで、投射画像102の拡大、縮小、焦点調整、レンズシフトなどを行う。
306は、拡散部制御部である。拡散部制御部306は、バス201経由で受信する制御部200の指示に従い、後述する拡散部307の拡散度合いの制御を行うための指示を拡散部307に送信する。
307は、拡散部である。拡散部307は、投影光学系305から投射された光(投射画像102)の少なくとも一部の光を拡散させ、その拡散される光以外の光を透過させる。本実施例では、拡散部307として、印加される電圧に応じて光の拡散、透過の割合を制御する高分子分散型液晶(PDLC)が用いられる。
なお、本実施例では、拡散部307を投影光学系305の後段に配置しているが、本発明はその配置に限定されない。光源301からの光を拡散或いは透過させ、その後の光をプロジェクタ100から射出できる位置に配置できれば、拡散部307をどの位置に配置してもかまわない。例えば、拡散部307を投影光学系305の前段に配置してもよい。
次いで、画像処理部203の詳細について図5を用いて説明する。
画像処理部203は、直列に接続した階調補正回路500、解像度変換回路501、画像重畳回路502、ガンマ回路503、台形歪補正回路504、レジストレーションずれ補正回路505、むら補正回路506により構成される。これらの回路が夫々、映像入力部202から出力された画像データに対して画像処理を行なう。最終的に、得られた画像データをパネル駆動部204に出力する。各回路について説明する。
500は、階調補正回路である。階調補正回路500は、ゲインやオフセット処理回路、ルックアップテーブル回路、マトリクス演算回路等から構成される。階調補正回路500は、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、入力画像データに対して、ゲイン補正、オフセット補正、ガンマ補正、色補正といった処理を行なうことができる。階調補正回路500は、処理後の画像データを解像度変換回路501に出力する。
501は、解像度変換回路である。解像度変換回路501は、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、入力画像データに対して解像度変換処理を行う。解像度変換回路501は、処理後の画像データを画像重畳回路502に出力する。なお、解像度変換回路501での処理の詳細については図6(a),(b)において後述する。
502は、画像重畳回路である。画像重畳回路502は、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、メニューやダイアログといった画像を入力画像データに重畳する処理を行う。解像度変換回路501は、処理後の画像データをガンマ回路503に出力する。なお、画像重畳回路502での処理の詳細については、図6(c)において後述する。
503は、ガンマ回路である。ガンマ回路503は、ルックアップテーブル回路から構成される。ガンマ回路503は、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、入力画像データに対して、ガンマ処理を行なう。これにより、入力画像データを、階調に対して、輝度が線形になるように変換できる。ガンマ回路503は、処理後の画像データを台形歪補正回路504に出力する。
504は、台形歪補正回路である。台形歪補正回路504は、制御部200からバス201を介して、入力画像データの垂直方向及び/または水平方向の角度情報を受信する。そして、台形歪補正回路504は、受信した角度情報に基づき入力画像データに対して射影変換処理を行う。この処理により、図1のプロジェクタ100が、投影面に対して煽った角度で設置されたとしても、投影面上の投射画像102は、台形補正歪が補正されて表示される。台形歪補正回路504は、処理後の画像データをレジストレーションずれ補正回路505に出力する。なお、台形歪補正回路504での処理の詳細については、図6(d)において後述する。
505は、レジストレーションずれ補正回路である。レジストレーションずれ補正回路505は、入力画像に対して前述の領域401に相当する領域を付加した上で、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、R、G、B別に位置シフトを行なう。レジストレーションずれ補正回路505は、処理後の画像データをむら補正回路506に出力する。なお、液晶パネル303が単板であった場合には、レジストレーションずれ補正回路505では処理を行なわなくてもよい。なお、レジストレーションずれ補正回路505での具体的なレジストレーションずれ補正処理の方法については図6(e)を用いて後述する。
506は、むら補正回路である。むら補正回路506は、制御部200からのバス201を介した指示に基づき、入力画像に対して色むら補正処理、或いは、輝度むら補正処理を行ない、出力画像を生成する。これにより、光源301、液晶パネル303や各光学系で生じた色むら、或いは、輝度むらが補正される。むら補正回路506は、処理後の画像データを画像処理部203の外部に出力する。なお、むら補正回路506での具体的なむら補正処理の方法については図7及び図6(f),(g)を用いて後述する。
ここで、図6を用いて、上述した各画像処理の例を説明する。
解像度変換回路501で行なわれる解像度変換処理について図6(a),(b)を用いて説明する。図6(a)は、解像度変換回路501に入力された画像データの例を示す。この例では、横1024画素、縦768画素の画像600が入力される。なお、以下、縦N画素、横M画素で構成される画像やパネルに関して、N×Mという略称を用いることがある。図6(b)は、解像度変換回路501から出力される画像データの例を示す。この例では、横1920画素、縦1200画素の画像601が出力される。例えば、解像度変換回路501は、入力された画像600を、出力する画像601内に収まるように最大に拡大する。この例では、解像度変換回路501は画像600を1.5625倍に拡大し、横1600画素、縦1200画素の画像600’を生成する。更に、解像度変換回路501は、画像600’を画像601の中央に配置し、残りの領域(斜線部)を黒とするように画像601を生成する。解像度変換回路501は、画像601を出力画像として出力する。
画像重畳回路502で行なわれる解像度変換処理について図6(c)を用いて説明する。画像重畳回路502は、入力された画像601(画像信号)の部分領域に重畳用画像602を重畳させて、画像601’を得る。画像重畳回路502は、画像601’を出力する。ここで、重畳用画像602は、画像601の上記部分領域の表示階調より低い表示階調の画像であれば、メニューやダイアログといった上記例示した内容以外の画像であってもよい。
台形歪補正回路504で行なわれる台形歪補正処理について図6(d)を用いて説明する。画像重畳回路502は、入力された画像601’に対し、射影変換を行ない、画像601”を得る。更に、画像重畳回路502は、画像601”について出力画像サイズに満たない領域を黒階調(斜線部)として得られた画像603を出力する。
レジストレーションずれ補正回路505で行なわれるレジストレーションずれ補正処理について図6(e)を用いて説明する。レジストレーションずれ補正回路505は、入力された画像603に対し、画像データのRGB成分毎に、上端にMarginT画素、下端にMarginB画素、左端にMarginL画素、右端にMarginR画素からなるマージン領域を付加する。なお、実際には、RGB毎の処理のため、例えば上端の場合、RGB毎にMarginT_R、MarginT_G、MarginT_B、という画素数となるが、RGB毎に処理は共通であるため、共通の符号で説明する。予め、出荷時に工場等で投影画像を測定し、レジストレーションずれを補正するように求めたRGB毎のMarginT、MarginB、MarginL、MarginRをROM206に記憶させておくようにする。そして、プロジェクタ100の投影表示時に、制御部200がそれらを読み取り、レジストレーションずれ補正回路505に指定することでレジストレーションずれによる画像劣化を低減することができる。なお、付加するマージン領域の各画素は黒階調とする。また、レジストレーションずれ補正回路505は、制御部200の指示に従い、付加する画素の内、一部或いは全部を任意の階調に変換できる。レジストレーションずれ補正回路505は、このような処理により得られた画像604を出力する。
むら補正回路506で行なわれるむら補正処理について図7及び図6(f),(g)を用いて説明する。まず、図7を用いて、むら補正テーブルについて説明する。むら補正テーブルは、液晶パネル303の水平、垂直方向の座標を量子化し、また液晶パネル303の画素の駆動階調を量子化し、それらの組み合わせ毎に補正値を有する構成である。図7は、位置と階調の量子化を説明する図である。本例では、液晶パネル303の横画素数は1928であるため、水平方向の座標をxとすると、xは1〜1928のいずれかの値を取る。液晶パネル303の縦画素数は1208であるため、垂直方向の座標をyとすると、yは1〜1208のいずれかの値を取る。また、液晶パネル303の各画素数の階調を8bitとすると、各画素の階調zは0〜255のいずれかの値を取る。液晶パネル303の水平方向の座標をX段階に量子化し(例えばX=8)、垂直方向の座標をY段階に量子化し(例えばY=5)、階調方向をZ段階に量子化する(例えばZ=3)と、図7の示す立体の格子点毎に補正値が存在することになる。補正値は、例えば、RGB毎に−64〜+63までの値を取れるものとする。このような構成の補正テーブルを用いれば、液晶パネル303の座標(x,y)の画素が階調zであった場合、それを図7中の点p(x,y,z)で表すことができる。図7より、任意の点pが含まれる近傍8格子点(q0,q1,...,q7)の領域が定まる。そして、q0,...,q7の各補正値について、pとの距離の近さに応じた重みを加味した加重平均を取ることにより、任意のpにおける補正値が得られる。予め、出荷時に工場等で白やRGB毎のベタ画像を投影し、それを撮像することで、色むらを検出し、色むらを打ち消すような上述の補正値を得ることができる。出荷時に、そのような補正値をROM206に書き込んでおく。そして、プロジェクタ100の投影表示時に、制御部200がそれらを読み取り、むら補正回路506に指定することで色むらによる画像劣化を低減することができる。例えば、工場出荷時に、プロジェクタ100に白のある階調zのベタ画像を表示させたところ、図6(f)のような画像605が撮像されたものとする。なお、画像605は台形歪補正処理が済んでいるものとする。このとき、画像605中の領域606に、黄色の色むらが検出されたとする。黄色の色むらであるので、領域606において、RおよびG成分が過剰であるか、或いは、その補色のB成分の階調が少ないことを意味する。そこで、領域606以外の領域について、むらを打ち消すように、B成分を加算する、或いは、R及びG成分を減算するような補正値を求める。この補正値を用いたむら補正回路506による補正により、図6(g)における領域607の階調が補正される。なお、色むらではなく、輝度むらを補正するようにしてもよい。画像605は、このような処理により得られた画像604’を出力する。
次に、図8Aのフローチャートを用いて、プロジェクタ100の基本的な動作処理について説明する。
プロジェクタ100に不図示の電源ケーブルにてAC電源が供給されると、制御部200、ROM206、RAM207、通信部208に電源が供給され、制御部200は起動し待機状態となる。ここで、使用者101から起動指示があったことを制御部200が検知すると、図8Aの動作処理が開始される。
なお、本実施例では、使用者101からの起動指示は、プロジェクタ100の本体に設けられる不図示の電源スイッチの押下により行われるが、これに限定されるものではない。例えば、通信部208経由で検知した操作端末104の電源ボタン210の押下や、通信部208経由で受信した他の制御装置からの制御コマンドを使用者101からの起動指示として用いることができる。或いは、プロジェクタ100に設けられる不図示のカメラによる使用者101の所定のジェスチャの検出や、不図示のマイクロフォンによる使用者101の所定の音声の検出を用いてもよい。
ステップS100にて、制御部200は、プロジェクタ100の各部の起動処理を行う。具体的には、各部に電源を供給するように制御を行ない、映像入力部202、画像処理部203、パネル駆動部204、光源制御部300、光学系制御部304、拡散部制御部306が動作可能にように設定を行う。次いで、制御部200は、光源301を発光させ、不図示の冷却ファンを作動させる。これにより、プロジェクタ100は、映像入力部202に入力された画像を投射画像102として表示する投影モードでの動作を開始する。また、制御部200は、画像処理部203の初期設定時には、画質調整値の初期値を画像処理部203に与える。例えば、制御部200は、映像入力部202から入力画像の縦画素数と横画素数を取得し、入力画像のアスペクトを保ったまま液晶パネル303に収まるように拡大するような拡大率を計算し、画像処理部203内の解像度変換回路501に対して与える。例えば、制御部200は、ROM206から読み込んだRGB毎のずれ量を読み出して、レジストレーションずれ補正回路505に与える。例えば、制御部200は、ROM206から読み込んだむら補正値を読み出して、むら補正回路506に与える。
次いで、ステップS101にて、制御部200は、拡散部307が透過状態となる投影モードの設定処理を行う。なお、このステップS101の処理の詳細は図8B(a)において後述する。
次いで、ステップS102にて、制御部200は、通信部208に問い合わせを行ない、使用者101からの操作指示を取得する。
次いで、ステップS103にて、制御部200は、取得した操作指示が何かを判別する。もし、取得した操作指示が操作なしである場合には、ステップS102に戻る。一方、取得した操作指示が終了操作に関するものであった場合、ステップS104に進む。終了操作の一例としては、操作端末104の電源ボタン210の押下が挙げられる。取得した操作指示が入力切替操作に関するものであった場合、ステップS105に進む。入力切替操作の一例としては、操作端末104の入力切替ボタン217の押下が挙げられる。取得した操作指示が色切替操作に関するものであった場合、ステップS106に進む。色切替操作の一例としては、操作端末104の色切替ボタン219の押下が挙げられる。取得した操作指示がメニュー操作に関するものであった場合、ステップS107に進む。メニュー操作の例としては、操作端末104のメニューボタン211、決定ボタン216、上ボタン212、下ボタン213、左ボタン214、右ボタン215の各ボタンの押下が挙げられる。取得した操作指示がモード切替操作に関するものであった場合、ステップS111に進む。モード切替操作の一例としては、操作端末104の照明投影モード切替ボタン218の押下が挙げられる。なお、これら操作指示の例として操作端末104のボタンを操作する例のみを挙げたが、それら以外でもよい。例えば、不図示のプロジェクタ100本体上のスイッチの押下や、通信部208経由で受信した他の制御装置からの制御コマンド等を用いてもよい。或いは、不図示のカメラによる使用者101の所定のジェスチャの検出や、不図示のマイクロフォンによる使用者101の所定の音声の検出を用いてもよい。
ステップS103で終了操作に関する操作指示があったと判定された場合、ステップS104にて、制御部200は、プロジェクタ100の各部の終了処理を行う。具体的には、制御部200は、光源制御部300に指示を出し、光源301の発光を停止させ、プロジェクタ100各部の電源をシャットダウンさせて、制御部200、ROM206、RAM207、通信部208のみ電源が供給される状態とする。これにより、制御部200は待機状態に戻り、本処理を終了する。
一方、ステップS103で入力切替操作指示があったと判定された場合、ステップS105にて、制御部200は、映像入力部202に対して映像入力部202の入力元となる画像を変更する。具体的には、制御部200は、映像入力部202に不図示の外部機器からの画像データを入力させる第一の設定と、制御部200が指定した画像を映像入力部202に入力させる第二の設定とを、ステップS105に遷移する毎に交互に適用する。これにより、入力切替操作により、外部から入力した画像を表示するか、予めプロジェクタ100内に内蔵された画像を表示するか、使用者101は切り替えることができる。第二の設定の際に制御部200が指定する画像としては、例えば、白の矩形画像や、白の円形画像を用いてもよい。それにより、スポットライトのような効果のある光を照射することができる。なお、これらの画像はROM206に記憶しておけばよい。また、第一の設定と第二の設定を交互に適用するのは一例に過ぎず、その他の方法で設定を切り替えてもよい。例えば、入力切替操作指示がある毎に、第一の設定、矩形画像を指定する第二の設定、円形画像を指定する第二の設定の3つの設定を順番に切り替えて適用してもよい。この後、ステップS102に戻る。
一方、ステップS103で色切替操作指示があったと判定された場合は、ステップS106にて、制御部200は、パネル駆動部204に対して、RGB毎に異なるゲイン値を指定することで、投射する光の色味を変えるための設定を行なう。この後、ステップS102に戻る。
一方、ステップS103でメニュー操作指示があったと判定された場合は、ステップS107にて、制御部200は、現在のモードが投影モードであるか判定する。投影モードであればステップS108に進み、そうでなければステップS102に戻る。
次いで、ステップS108にて、制御部200は、画像処理部203において出力画像に重畳されるメニュー画像の更新を行う。この更新処理は、現在のメニュー画像重畳状態と、詳細な操作指示との組み合わせに応じて異なる処理となる。
具体的には、メニュー画像が重畳表示されていない状態で、操作端末104のメニューボタン211の押下があった場合、制御部200は、画像処理部203に対して、出力画像上への最初のメニュー画像の重畳指示を行う。この最初の重畳指示をうけて、最初に表示されるメニュー画像の例を図9に示す。900は、メニュー画像である。メニュー画像900は、4つの設定項目が存在する。設定項目901は、明るさ補正の指示を受けるための項目である。設定項目902は、コントラスト補正の指示を受けるための項目である。設定項目903は、水平方向の台形歪補正の指示を受けるための項目である。設定項目904は、垂直方向の台形歪補正の指示を受けるための項目である。各設定項目901〜904には、そのときの設定値が表示される。また、これら設定項目901〜904のうち、その時点で操作対象となる設定項目にカーソル905が存在している。本実施例では、図5に示すように、メニュー画像900の最初の表示時には、カーソル905は先頭の設定項目901に配置される。
メニュー画像が重畳表示されている状態で、操作端末104のメニューボタン211か決定ボタン216の押下があった場合、制御部200は、画像処理部203に対して、出力画像上からのメニュー画像の消去指示を行う。
メニュー画像が重畳表示されている状態で、操作端末104の上ボタン212か下ボタン213の押下があった場合、制御部200は、それをカーソル905の移動指示と判定する。即ち、制御部200は、その移動指示に応じてカーソル905を上の設定項目か下の設定項目に移動したメニュー画像を生成し、画像処理部203に重畳指示を行う。
メニュー画像が重畳表示されている状態に、操作端末104の左ボタン214か右ボタン215の押下があった場合、制御部200は、それをカーソル905が配置されている設定項目の設定値の増減指示と判定する。即ち、制御部200は、カーソル905が配置されている設定項目の設定値をその増減指示に応じて増減させたメニュー画像を生成し、画像処理部203に重畳指示を行う。
次いで、ステップS109にて、制御部200は、使用者101より画処理設定の要求があったか判定する。即ち、ステップS108にてメニュー画像900のカーソル905が配置されている設定項目の設定値に対して増減指示があったか判定する。画処理設定の要求があった場合には、ステップS110に進む。なかった場合には、ステップS102に戻る。
ステップS110にて、制御部200は、画処理設定の要求に応じて、カーソル905が配置されている設定項目の設定値を更新してその更新した設定値を画像処理部203に指示する画処理設定を行う。この画処理設定が完了するとステップS102に戻る。
一方、ステップS103でモード切替操作指示があったと判定された場合、ステップS111にて、制御部200は、現在のモードを確認する。現在のモードが照明モードであれば、ステップS112に進む。現在のモードが投影モードであれば、ステップS113に進む。
ステップS112では、制御部200は、拡散部307を透過状態とする投影モードの設定処理を行う。尚、このステップS112の処理の詳細は図8B(a)において後述する。この後、ステップS102に戻る。
ステップS113では、制御部200は、拡散部307が拡散状態となる照明モードの設定処理を行う。尚、このステップS113の処理の詳細は図8B(b)において後述する。この後、ステップS102に戻る。
なお図8Aの破線内のステップは後述する実施例2において実行されるステップであり、本実施例では実行されない。
以上説明した、図8Aに示す動作処理により、プロジェクタ100の基本的な動作が実現される。即ち、例えば、使用者101は、操作端末104の電源ボタン210の押下により、プロジェクタ100の起動と終了を切り替えることができる。また、例えば、使用者101は、操作端末104の入力切替ボタン217の押下により、外部からの入力画像を投影して鑑賞することと、プロジェクタ100に内蔵の白の矩形や円形の画像を投射してスポットライトのように使用することの切り替えが可能となる。また、例えば、使用者101は、操作端末104の色切替ボタン219の押下により、投影モード時の光(投射画像102)や照明モード時の拡散光103の色味を切り替えて使用することができる。また、例えば、使用者101は、操作端末104のメニュー関連のボタン211〜216を押下することにより、メニューを表示させ、所望な画処理を設定することができる。また、例えば、使用者101は、操作端末104の照明投影モード切替ボタン218の押下により、照明モードと投影モードの一方に切り替えることができる。ここで、照明モードとは、拡散光103により部屋を広範囲に照明するモードをいう。また、投影モードとは、形状が明瞭に視認できるスポットライトのような光(投射画像102)を投射するモードをいう。
次に、プロジェクタ100における、投影モード設定処理、及び照明モード設定処理について説明する。
まず、図8B(a)を用いて、図8AのステップS101,S112で実施される、投影モード設定処理の詳細を説明する。
最初に、ステップS200にて、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散部307に光を透過させる制御をするように指示を出す。具体的には、拡散部307としてPDLCを用いた場合は、制御部200は、拡散部制御部306に対し、PDLCの透過率が最も高くなるような電圧に印加するように制御する。また、拡散部307として可動の拡散板を用いた場合は、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散板を光路外に移動するように制御する。
次いで、ステップS201にて、制御部200は、画像処理部203に対し、画処理の初期設定を行なうように指示を出す。
最後に、ステップS202にて、現在のモードを示すRAM207上の領域に「投影モード」を意味する値を格納し、現在のモードを判別可能とし、本処理を終了する。
次いで、図8B(b)を用いて、図8AのステップS112で実施される、照明モード設定処理の詳細を説明する。
最初に、ステップS300にて、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散部307を拡散状態に変更するように指示を出す。具体的には、拡散部307としてPDLCを用いた場合は、制御部200は、拡散部制御部306に対し、PDLCの透過率が最も低くなるような(即ち、拡散率が最も高くなるような)電圧を印加するように制御する。また、拡散部307として可動の拡散板を用いた場合は、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散板を光路内に移動するように制御する。
次いで、ステップS301にて、制御部200は、画像処理部203に対し、一部の画処理を停止させる指示を出す。このような停止処理に関しては様々な種類の方法が存在するため、以下、一つずつ詳細に説明する。
制御部200は、ステップS301の停止処理として、解像度変換回路501に対し、入力画像のアスペクト比を保ったままの拡大を停止させるように指示してもよい。即ち、図6(a),(b)の例であれば、画像600をアスペクト比を保ったまま1600画素×1200画素に拡大するのではなく、1920画素×1200画素に拡大してもよい。そのようにすれば、斜線部の光が確保される。入力画像が白、元々の斜線部の領域が黒であり、投射光が面内一様に存在していた場合、1920*1200/(1600*1200)=1.2であり、20%光量が増加する。
制御部200は、ステップS301の停止処理として、画像重畳回路502に対し、メニュー画像等の画像の重畳を停止させてもよい。そのようにすれば、図6(c)の例での斜線部の光が確保される。例えば、入力画像が1920画素×1200画素の全白であり、重畳されていた画像の平均輝度が白に対して50%であり、そのサイズが450画素×600画素であり、投射光が面内一様に存在していたとする。この場合、1920*1200/(1920*1200−450*600*0.5)≒1.06となり、6%光量が増加する。
制御部200は、ステップS301の停止処理として、台形歪補正回路504に対し、台形歪補正を停止させてもよい。そのようにすれば、図6(d)の例での斜線部の光が確保される。入力画像が全白であり、台形歪後の領域(画像601”)の面積が70%であり、投射光が面内一様に存在していた場合、1/0.7=1.43となり、43%光量が増加する。
制御部200は、ステップS301の停止処理として、レジストレーションずれ補正回路505に対し、レジストレーションずれ補正処理を停止させてもよい。即ち、R、G、Bのパネルのマージン領域(図6での斜線部)を、最高階調(例えば255)とするようにレジストレーションずれ補正回路505に指示する。そのようにすれば、図6(e)の例での斜線部の光が確保される。入力画像が全白であり、マージン画素が上下左右4画素ずつ有り、投射光が面内一様に存在していた場合、(1920+4+4)*(1200+4+4)/1920/1200≒1.01となり、1%光量が増加する。
制御部200は、ステップS301の停止処理として、むら補正回路506に対し、最も高い階調のむら補正を停止させてもよい。以下、詳細に説明する。むら補正値は、前述したように図7で示した構成のテーブルとなっている。このうち、Z段階に分けた階調方向の補正値のうち、最も高階調z_max=255に対応する補正値について考える。255という値は8bitの値の最大の値であり、これ以上の値で液晶パネル303を駆動することはできない。そのため、むら補正値は前述したように−64〜63を取れるとしても、z_max=255に対応したむら補正値に関しては、その内、0以下しか取ることはできない。即ち、最も高い階調のむら補正を停止させる(補正値を0とする)ことで明るさを確保することができる。図6(g)の例であれば、斜線部の光が確保される。例えば、入力画像が全白であり、斜線部の平均むら補正値が−5%であり、むら補正面積が80%であり、投射光が面内一様に存在していたとする。この場合、1928*1208/(1928*1208*0.2+1928*1208*0.8*0.95)≒1.04となり、4%光量が増加する。
ステップS301では、制御部200は、以上の停止処理を全て適用してもよいし、一部のみ適用してもよい。
また、本発明は、以上の画処理に限定されることはなく、表示階調を低減する処理、表示領域を限定させる処理であれば、どのような画処理を用いても適用可能である。
最後に、ステップS302にて、現在のモードを示すRAM207上の領域に「照明モード」を意味する値を格納し、現在のモードを判別可能とし、本処理を終了する。
以上説明したように、拡散部307を有するプロジェクタにおいて、照明モード時に、画像信号の表示階調を低減させる信号処理、若しくは、画像信号の表示領域を限定させる信号処理の一部もしくは全部を停止する。尚、前者の信号処理としては、画像重畳処理、むら補正処理等が例示され、後者の信号処理としては、アスペクト比を考慮した拡大処理、台形歪補正処理、レジストレーションずれ補正等が例示される。これにより、プロジェクタ100から射出される光の量は増大する。すなわち、照明モードでは、拡散部307によりプロジェクタ100から射出される光は拡散されている。よって、照明モードでアスペクト比を考慮した拡大処理を停止したとしても、射出される光は拡散部307により拡散されているため、液晶パネル303上で入力画像と異なる縦横比の画像が形成されたとしても、画質妨害は視認されにくい。また、照明モードでメニュー画像等の画像重畳処理を停止したとしても、射出される光は拡散部307により拡散されているため、メニュー画像が視認できないことには変わらない。また、照明モードで台形補正歪処理を停止したとしても、射出される光は拡散部307により拡散されているため、台形歪は視認されにくい。また、照明モードでレジストレーション補正処理を停止したとしても、射出される光は拡散部307により拡散されているため、レジストレーションずれは視認されにくい。ここで、むら補正処理を停止したとしても、射出される光は拡散部307により拡散されているため、色むら或いは輝度むらは視認されにくい。従って、本発明を適用すると、照明モード時において、表示の品質の劣化を抑えつつ、明るさを向上させることができる。
なお、本実施例では、上記説明したPDLCや可動の拡散板等で構成される拡散部307を用いたが、光源301からの光を拡散或いは透過させ、その後の光をプロジェクタ100から射出できる構成であれば拡散部307がなくてもよい。例えば、照明モード時には投影光学系305のフォーカスレンズを制御し、投影面上の像がデフォーカスするようにするような構成でもよい。このように場合も、同様に、本発明の効果を得ることができる。
本実施例は、拡散状態(照明モード)において拡散度合いが可変である点において実施例1と異なる。
以下、実施例1との差分を説明する。
プロジェクタ100の内部のブロック構成を、図2を用いて説明する。本実施例は、実施例1で説明した操作端末104とは、図2の破線部分のボタンが追加される点で異なる。
220は、高拡散ボタンである。高拡散ボタン220は、使用者101から、プロジェクタ100が射出する光の拡散度合いを増加させる指示を受けるための操作部材である。221は、低拡散ボタンである。低拡散ボタン221は、使用者101から、プロジェクタ100が射出する光の拡散度合いを低減させる指示を受けるための操作部材である。
次に、図8Aを用いて、本実施例に係るプロジェクタ100の基本的な動作処理を説明する。本実施例は、実施例1で説明した動作処理とは、図8Aの破線部分のステップが追加される点で異なる。
本実施例では、ステップS103において、取得した操作指示が拡散度合い変更操作に関するものであった場合、ステップS114に進む。拡散度合い変更操作指示の例としては、操作端末104の高拡散ボタン220、低拡散ボタン221のいずれかの押下が挙げられる。拡散度合い変更操作指示は、それら以外でもよい。例えば、プロジェクタ100の本体に設けられる不図示のスイッチの押下や、通信部208経由で受信した他の制御装置からの制御コマンド等を用いてもよい。或いは、不図示のカメラによる使用者101の所定のジェスチャの検出や、不図示のマイクロフォンによる使用者101の所定の音声の検出を用いてもよい。
ステップS103で拡散度合い変更操作指示があったと判定された場合、ステップS114にて、制御部200は、操作内容に基づく、拡散度合いの設定値を算出する。以下、ステップS114について詳しく説明する。制御部200は、RAM207上に拡散度合いを示す変数dを用意する。例えば、dは0〜7の8段階を取るものとし、0が最も拡散された状態、7が最も拡散されない状態を示す。また、dの起動時の初期値は0とする。ステップS114では、高拡散ボタン220の押下等の拡散度合いを増加させる指示がされていた場合には、制御部200はdを減少させる。一方、高拡散ボタン220の押下等の拡散度合いを低減させる指示がされていた場合には、制御部200はdを増加させる。
次いで、ステップS115にて、制御部200は、拡散度合を示す変数dに応じた拡散状態における照明モード設定処理を実行する。その後、ステップS102に戻る。
以下、図8B(b)の照明モード設定処理のフローチャートを用いて、本実施例のステップS115における照明モード設定処理を説明する。
本実施例では、ステップS300を次のように変形する。実施例1では、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散部307が拡散状態になるように制御する指示を行った。それに対し、本実施例では、制御部200は、拡散部制御部306に対し、拡散度合いを示す変数dに応じた電圧を印加するように指示を出す。例えば、拡散部307としてPDLCを用いた場合、制御部200は、拡散部制御部306に対しd=0のとき、PDLCの拡散度合いを最も高くするように指示する。制御部200は、dが増加するにつれ、よりPDLCの拡散度合いが低くなるように指示する。また、本実施例では、拡散部307として可動の拡散板を用いてもよい。この場合、拡散板をその位置に応じて入射する光に対する拡散率と透過率とが異なるようにしておき、制御部200は、dが増加するにつれ、入射光に対する拡散率が低くなる位置に移動するように拡散板を移動させるように拡散部制御部306に指示する。
また、ステップS301を次のように変形する。実施例1では、制御部200は、画像処理部203に対し、一部の画処理を停止させる指示を出した。それに対し、本実施例では、制御部200は、次のように拡散部307の拡散度合いdに応じて画処理を緩和させる。このような緩和処理に関しては様々な種類の方法が存在するため、以下、一つずつ詳細に説明する。
制御部200は、解像度変換回路501に対し、入力画像のアスペクト比を保ったままの拡大を、dに応じて緩和させるように指示してもよい。図6(a),(b)の例を用いて説明する。d=7のとき(最も拡散させないとき)、ほぼ拡散部307は透過状態であるため、画処理の緩和を行なわず、画像600をアスペクト比を保ったまま1600画素×1200画素に拡大する処理を維持する。また、d=6のとき、d=7のときに比べ拡散部307は入射光をより拡散させているため、処理を緩和し、画像600を1650画素×1200画素に拡大する。また、d=5のとき、d=6のときに比べ拡散部307は入射光をより拡散させているため、処理をさらに緩和し、画像600を1700画素×1200画素に拡大する。このように、dが小さくなるにつれ、より画処理を緩和していき、d=0のとき(最も拡散させるとき)は、画像600をアスペクト比を保ったまま1600画素×1200画素に拡大する処理を停止し、画像600を1920画素×1200画素に拡大する。制御部200は、このようにdに応じて緩和された拡大率の情報を解像度変換回路501に指定する。
制御部200は、画像重畳回路502に対し、メニュー画像等の画像の重畳を、dに応じて緩和させるように指示してもよい。図6(c)の例を用いて説明する。例えば、画素毎に重畳用画像602の処理前の階調をlo、画像601の階調をlb、重畳用画像602の処理後(緩和後)の階調をlo’としたときに、次のようにlo’を求めればよい。
lo’=lo+(lb−lo)/7*(7−d)
このようにすれば、d=7のとき(最も拡散させないとき)は、画処理の緩和は行なわれず、重畳用画像602は重畳されたままとなる。d=6からd=1の間は、dが減少するにつれ、重畳用画像602の階調が順次画像601の階調に近づく。また、d=0のとき(最も拡散させるとき)は、画処理は停止し、重畳用画像602の階調は画像601の階調に置換される。制御部200は、このようにdに応じて得られた重畳用画像602の処理後(緩和後)の階調の情報を画像重畳回路502に指定する。
制御部200は、台形歪補正回路504に対し、台形歪補正処理を、dに応じて緩和させるように指示してもよい。図6(d)の例を用いて説明する。例えば、当初a度の角度に相当する射影変換を行なっていた場合を考える。このとき、緩和後の角度a’を以下のように求めればよい。
a’=a/7*d
このようにすれば、d=7のとき(最も拡散させないとき)は、画処理の緩和は行なわれず、当初の台形歪補正がされた重畳用画像602が重畳されたままとなる。d=6からd=1の間は、dが減少するにつれ、台形歪補正の角度が0度に順次近づく。また、d=0のとき(最も拡散させるとき)は、画処理は停止する。制御部200は、このように得られた緩和後の角度a’の情報を台形歪補正回路504に指定する。
制御部200は、レジストレーションずれ補正回路505に対し、レジストレーションずれ補正処理を、dに応じて緩和させるように指示してもよい。図6(e)の例を用いて説明する。例えば、上下にn画素のマージン領域があったとする。なお、左右方向のレジストレーションずれ補正処理の緩和方法については説明は割愛する。即ち、図6(e)においてn=MarginT+MarginBに相当する。レジストレーションずれ補正を行なっているため、RGB毎に考えると、Margin_T_RとMargin_T_GとMargin_T_Bは異なる値である可能性がある。同様に、Margin_B_RとMargin_B_GとMargin_B_Bも異なる値である可能性がある。しかしながら、レジストレーションずれ補正は、シフト処理であるために、Margin_TとMargin_Bの合計であるnをRGB毎に考えると、n_R=n_G=n_Bとなり、同じ値となる。前述したように、n画素のマージン領域は黒階調である。ここでは、n画素のうち、n’画素の黒階調表示を停止させ、最高階調(例えば255)の画素値に置換する。n’を以下のように求める。
n’=n/7*(7−d)
このようにすれば、d=7のとき(最も拡散させないとき)は、画処理の緩和は行なわれず、当初のマージン領域のままとなる。d=6からd=1の間は、dが減少するにつれ、マージン領域の黒領域が0画素に順次近づく。また、d=0のとき(最も拡散させるとき)は、画処理は停止する。制御部200は、このように得られたマージン領域のうち黒階調表示を停止させるn’画素に関する情報をレジストレーションずれ補正回路505に指定する。
制御部200は、むら補正回路506に対し、最も高い階調のむら補正処理を、dに応じて緩和させるように指示してもよい。図7の例を用いて説明する。z_max=255に対応したむら補正値をsとすると、緩和後の補正値s’は以下のように求められる。なお、sは値域としては上述の通り−64から+63までの値が取れるが、前述したように、最高階調のz_maxに対応した補正値であるため、0以下しか用いられない。なお、実際にはsはRGB毎に存在するが、処理は共通であるため、共通の符号sで説明する。
s’=s/7*d
このようにすれば、d=7のとき(最も拡散させないとき)は、画処理の緩和は行なわれず、当初の補正値のままとなる。d=6からd=1の間は、dが減少するにつれ、むら補正がされない状態に順次近づく。また、d=0のとき(最も拡散させるとき)は、画処理は停止する。制御部200は、このように得られたz_max=255に対応した緩和後の補正値s’の情報を台形歪補正回路504に指定する。
ステップS301では、制御部200は、以上の緩和処理を全て適用してもよいし、一部のみ適用してもよい。
また、本発明は、以上の画処理に限定されることはなく、表示階調を低減する処理、表示領域を限定させる処理であれば、どのような画処理を用いても適用可能である。
以上説明したように、拡散部307を有するプロジェクタにおいて、照明モード時に、画像信号の表示階調を低減させる信号処理、若しくは、画像信号の表示領域を限定させる信号処理を緩和することができる。これらにより、プロジェクタ100から射出される光の量は増大する。一方、プロジェクタ100から射出される光が拡散部307により弱く拡散していた場合、各種信号処理を停止するとその影響が視認できてしまうことがある。本発明によれば、拡散部307による拡散度合いに応じて、各種信号処理を緩和することにより、光の量を増大させつつ、信号処理の変更による影響の視認性を低減させることができる。従って、本発明を適用すると、照明モード時において、表示の品質の劣化を抑えつつ、明るさを向上させることができる。
(その他の実施形態)
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
200 制御部
204 パネル駆動部
205 投影部
206 ROM
300 光源制御部
301 光源
303 液晶パネル
305 投影光学系
307 拡散部
504 台形歪補正回路
506 むら補正回路

Claims (8)

  1. 光源と、
    画像信号に対して信号処理を行なう信号処理手段と、
    前記信号処理手段で信号処理された画像信号に基づき、前記光源からの光を変調する変調手段と、
    前記変調手段で変調された光を投射する投射手段と、
    前記投射手段から投射される光を拡散させる拡散手段と、
    前記拡散手段で少なくとも一部の光を拡散させる場合に、前記拡散手段で前記少なくとも一部の光を拡散させない場合より、前記信号処理手段に対して、前記画像信号の表示階調を低減させる第1の信号処理、および前記信号処理手段に対して、前記画像信号の表示領域を限定させる第2の信号処理の少なくとも一方を緩和させる制御手段とを備えることを特徴とする投影装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記拡散手段で前記少なくとも一部の光を拡散させる場合は、前記信号処理手段に対して、前記第1の信号処理及び前記第2の信号処理の少なくとも一方を停止させ、
    前記拡散手段で前記少なくとも一部の光を拡散させない場合は、前記信号処理手段に対して、前記第1の信号処理及び前記第2の信号処理を実施させることを特徴とする請求項1記載の投影装置。
  3. 前記第1の信号処理は、色むら補正処理であることを特徴とする請求項1又は2記載の投影装置。
  4. 前記第2の信号処理は、台形歪補正処理であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影装置。
  5. 前記変調手段は、前記画像信号を変調する複数の画素が形成される領域をそれぞれ有する複数のパネル板で構成される液晶パネルであり、
    前記第2の信号処理は、前記複数のパネル板のそれぞれの前記領域の上下左右に対する黒の階調の画素が形成される領域を付加する処理であることを特徴とした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影装置。
  6. 前記第1の信号処理は、前記画像信号の部分領域に、前記部分領域の表示階調より低い表示階調の画像を重畳する処理であることを特徴とする請求項1又は2記載の投影装置。
  7. 光源と、画像信号に対して信号処理を行なう信号処理部と、前記信号処理部で信号処理された画像信号に基づき、前記光源からの光を変調する変調部と、前記変調部で変調された光を投射する投射部と、前記投射部から投射される光を拡散させる拡散部とを備える投影装置の制御方法であって、
    前記拡散部で少なくとも一部の光を拡散させる場合に、前記拡散部で前記少なくとも一部の光を拡散させない場合より、前記信号処理部に対して、前記画像信号の表示階調を低減させる第1の信号処理、および前記信号処理部に対して、前記画像信号の表示領域を限定させる第2の信号処理の少なくとも一方を緩和させる制御ステップを有することを特徴とする投影装置の制御方法。
  8. 請求項7記載の制御方法を実行することを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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