JP2019047354A - 通信システム、照明制御システム、及び通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の通信装置の間での通信の干渉を低減すること。【解決手段】通信システムは、複数の通信装置(無線ユニット)を備える。複数の通信装置の各々は、第1機能と、第2機能と、を有する。第1機能は、時分割多元接続方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロットTS1にて1以上の端末に対して第1信号を送信する機能である。第2機能は、所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロットTS2にて1以上の端末に対して第2信号M2を送信する機能である。複数の通信装置のうちの1以上の通信装置の各々は、第2信号M2の送信タイミングを、他の通信装置の第2信号M2の送信タイミングと異ならせる。【選択図】図1
Description
本開示は、一般に通信システム、照明制御システム、及び通信装置に関し、より詳細には、複数の端末との間で通信可能な通信システム、照明制御システム、及び通信装置に関する。
従来、照明負荷を無線で制御する負荷制御システムが知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の負荷制御システムは、無線通信装置と、無線アダプタ装置と、負荷制御装置と、を備える。無線通信装置は、LAN(Local Area Network)ケーブルを介して制御指令を無線アダプタ装置へ送信する。無線アダプタ装置は、無線通信装置から制御指令を受け取ると、制御指令に対応した制御コマンドを無線信号として負荷制御装置へ送信する。負荷制御装置は、無線信号を受信すると、制御コマンドに対応してスイッチ素子をオン又はオフすることで、照明負荷を点灯又は消灯する。
特許文献1に記載の負荷制御システム(通信システム)では、複数の無線アダプタ装置(通信装置)を備える場合に、複数の通信装置の間での通信の干渉が生じ得る、という問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、複数の通信装置の間での通信の干渉を低減することのできる通信システム、照明制御システム、及び通信装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る通信システムは、それぞれ1以上の端末との間で通信可能な複数の通信装置を備える。前記複数の通信装置の各々は、第1機能と、第2機能と、を有する。前記第1機能は、時分割多元接続方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロットにて前記1以上の端末に対して第1信号を送信する機能である。前記第2機能は、所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロットにて前記1以上の端末に対して第2信号を送信する機能である。前記複数の通信装置のうちの1以上の通信装置の各々は、前記第2信号の送信タイミングを、他の通信装置の前記第2信号の送信タイミングと異ならせる。
本開示の一態様に係る照明制御システムは、上記の通信システムである。前記1以上の端末は、制御対象となる制御端末を含んでいる。前記制御端末の制御対象は、照明器具である。
本開示の一態様に係る通信装置は、上記の通信システムに用いられる通信装置である。
本開示は、複数の通信装置の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
(1)概要
以下、本実施形態の通信システム10について図1及び図2を用いて説明する。本実施形態の通信システム10は、例えば、オフィスビル、店舗、病院、学校、又は工場等の施設に用いられ、施設に設置されている照明器具4等の制御対象を制御するためのシステムである。本実施形態では、通信システム10が照明器具4を制御するための照明制御システム100である場合を例として説明する。
以下、本実施形態の通信システム10について図1及び図2を用いて説明する。本実施形態の通信システム10は、例えば、オフィスビル、店舗、病院、学校、又は工場等の施設に用いられ、施設に設置されている照明器具4等の制御対象を制御するためのシステムである。本実施形態では、通信システム10が照明器具4を制御するための照明制御システム100である場合を例として説明する。
通信システム10は、図2に示すように、複数の無線ユニット(通信装置)2(無線ユニット201,202,…,20n(“n”は自然数))を備えている。言い換えれば、無線ユニット2は、通信システム10に用いられる通信装置である。複数の無線ユニット2は、それぞれ照明コントローラ(親機)1と通信可能に構成されている。また、複数の無線ユニット2は、それぞれ自己の配下にある1以上の端末3と通信可能に構成されている。つまり、任意の無線ユニット2の配下にある1以上の端末3は、他の無線ユニット2の配下にある1以上の端末3とは異なっている。
以下では、複数の無線ユニット201,202,…,20nをそれぞれ「ユニット1」、「ユニット2」、…、「ユニットn」として説明することもある。また、本実施形態では、照明コントローラ1及び複数の端末3は、通信システム10の構成要素に含まれないこととして説明する。
複数の端末3は、主として制御端末3Aと監視端末3Bとの2種類に分類される。制御端末3Aは、制御対象である照明器具4と一体に構成されている。又は、制御端末3Aは、制御対象である照明器具4と別体であってもよい。この場合、制御端末3Aは、照明器具4、又は照明器具4への給電路上に設けられたリレーに電気的に接続される。制御端末3Aは、無線ユニット2から送信される電文(message)に従って、例えば、照明器具4のオン/オフ、調光、又は調色等の制御を行う機能を有する。ここでいう「電文」とは、所定の形式に従って記述された、装置間で送信又は受信されるひとまとまりのデータである。このように、本実施形態では、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3は、制御対象となる制御端末3Aを含んでいる。そして、制御端末3Aの制御対象は、照明器具4である。
監視端末3Bは、例えば、壁等に取り付けられてユーザの操作を受け付けるスイッチ、又は各種のセンサにて構成されている。ここでいうセンサは、例えば、人感センサ、照度センサ、熱線センサ、又は温度センサ等である。人感センサは、人の存在の存否を検知するだけではなく、検知範囲内に存在する人の数を計測する機能を有するセンサを含む。監視端末3Bは、例えば、スイッチにてユーザの操作を検知する、又はセンサにて人の存在を検知する等、特定の事象が発生すると、無線ユニット2に対して電文を送信する。
複数の無線ユニット2の各々は、第1機能と、第2機能と、を有している。第1機能は、時分割多元接続(Time Division Multiple Access)方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロットTS1にて、自己の配下にある1以上の端末3に対して第1信号(要求電文(図3参照))M1を送信する機能である。複数の無線ユニット2の各々は、要求電文M1を1以上の端末3の全てへ送信することで、端末3の状態を監視する監視動作を行う。
第1タイムスロットTS1は、所定の周期T1を分割した複数の区間のうちの1つである。所定の周期T1は、いずれかの無線ユニット2から定期的に(例えば、数分間に1回)送信される同期信号を起点とした一定時間である。同期信号は、例えば照明コントローラ1、複数の無線ユニット2、及び複数の端末3の各々で時刻を同期するために用いられる。図1及び図3に示す「U1」、「Un−2」、「Un−1」、及び「Un」は、いずれも第1タイムスロットTS1である。「U1」、…、「Un」は、それぞれ無線ユニット201,…,20nの第1タイムスロットTS1に対応する。
第2機能は、所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロットTS2にて、自己の配下にある1以上の端末3に対して第2信号(制御電文)M2を送信する機能である。複数の無線ユニット2の各々は、制御電文M2を1以上の端末3(制御端末3A)へ送信することで、制御端末3Aを制御する制御動作を行う。本実施形態では、所定の条件は、複数の無線ユニット2の各々と通信可能な照明コントローラ1から送信される所定の信号(制御電文)M3を受信することである。
第2タイムスロットTS2は、共用区間T2を分割した複数の区間のうちの1つである。共用区間T2は、2以上の無線ユニット2で共用され、所定の周期T1とは異なる。また、共用区間T2は、所定の周期T1に割り込む形で開始される。したがって、共用区間T2が開始するときに、所定の周期T1は中断している。図1に示す二点鎖線は、所定の周期T1が中断していることを表している。図3、図4、及び図7でも同様である。図1に示す「ST1」、「ST2」、「STn−1」及び「STn」は、いずれも第2タイムスロットTS2である。図1に示す例では、共用区間T2にて全ての無線ユニット2がそれぞれ制御電文M2を送信するので、「ST1」、…、「STn」は、それぞれ無線ユニット201,…,20nの第2タイムスロットTS2に対応する。
そして、複数の無線ユニット2のうちの1以上の無線ユニット2の各々は、制御電文M2の送信タイミングを、他の無線ユニット2の制御電文M2の送信タイミングと異ならせている。図1に示す例では、2つの無線ユニット2のうち一方の「ユニット2」が、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2において、第2タイムスロットTS2の開始時点から第1遅延時間D1を経過した後に、制御電文M2を送信している。この場合に、他方の「ユニット3」は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2において、第2タイムスロットTS2の開始時点から第2遅延時間D2を経過した後に、制御電文M2を送信している。
上述のように、本実施形態では、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信する場合に、制御電文M2の送信タイミングを、他の無線ユニット2の制御電文M2の送信タイミングと異ならせている。このため、本実施形態では、仮に1以上の無線ユニット2に割り当てられた第2タイムスロットTS2と、他の無線ユニット2に割り当てられた第2タイムスロットTS2とが重なる場合でも、制御電文M2が干渉し難い。つまり、本実施形態では、複数の無線ユニット2の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の通信システム10の構成について、図2を用いて詳細に説明する。既に述べたように、本実施形態の通信システム10は、照明コントローラ1と通信可能な複数の無線ユニット2を構成要素として備えている。
以下、本実施形態の通信システム10の構成について、図2を用いて詳細に説明する。既に述べたように、本実施形態の通信システム10は、照明コントローラ1と通信可能な複数の無線ユニット2を構成要素として備えている。
照明コントローラ1は、2線式の信号線L1にて複数の無線ユニット2と有線接続されている。照明コントローラ1は、複数の無線ユニット2との間で有線通信により双方向に電文を送信及び受信可能に構成されている。本実施形態では、照明コントローラ1と複数の無線ユニット2との間において、例えば、双極性(±24V)の時分割多重信号からなる伝送信号により電文の送信及び受信が行われる。具体的には、照明コントローラ1は、電文を含む伝送信号を信号線L1に出力する。これにより、照明コントローラ1から複数の無線ユニット2に電文が送信される。また、複数の無線ユニット2の各々は、伝送信号の返送期間において、電文を電流モード信号として返送する。これにより、複数の無線ユニット2の各々から照明コントローラ1に電文が送信される。ここでいう「電流モード信号」とは、信号線L1の線間を開放した状態と、線間に低インピーダンスの素子を接続した状態との切り替えによって生じる電流変化で表される信号である。
無線ユニット2は、複数の端末3との間で無線通信により双方向で電文を送信及び受信可能に構成されている。つまり、無線ユニット2は、照明コントローラ1との間では有線通信により電文を送信及び受信し、端末3との間では無線通信により電文を送信及び受信する。これにより、無線ユニット2は、照明コントローラ1から有線通信にて受信した電文を、無線通信にて端末3に中継(転送)することができる。また、無線ユニット2は、端末3から無線通信にて受信した電文を、有線通信にて照明コントローラ1に中継(転送)することができる。本実施形態では、無線ユニット2と端末3との間の通信方式は、例えば、免許を必要としない小電力無線(特定小電力無線)、又はWi−Fi(登録商標)等の無線通信である。この種の小電力無線については、用途等に応じて使用する周波数帯域や空中線電力などの仕様が各国で規定されている。日本国においては、920MHz帯又は420MHz帯の電波を使用する小電力無線が規定されている。
無線ユニット2は、第1通信部21と、第2通信部22と、制御部23と、を有している。
第1通信部21は、照明コントローラ1との通信を行うための通信インタフェースであって、信号線L1にて照明コントローラ1と接続されている。第1通信部21は、照明コントローラ1との間で、伝送信号を用いて有線通信により双方向に電文の送信及び受信を行う。
第2通信部22は、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3との通信を行うための通信インタフェースである。第2通信部22は、端末3との間で、無線通信により双方向に電文の送信及び受信を行う。第2通信部22にて通信可能な1以上の端末3、つまり、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3のアドレスは、制御部23のメモリ等に予め登録されている。言い換えれば、第2通信部22は、アドレスが登録されている端末3との間でのみ、通信可能である。
制御部23は、第1通信部21、及び第2通信部22を制御する。制御部23は、例えばプロセッサ及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。つまり、制御部23は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部23として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又は無線ユニット2からの無線信号を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
上述のように構成される無線ユニット2は、例えば、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3が設置された部屋の天井等、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3との間で無線通信を行うのに適した位置に配置される。ただし、無線ユニット2は、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3と直接的に通信する構成に限らない。例えば、無線ユニット2からの無線信号(電波)が届かない位置にある端末3との間においては、無線ユニット2は、中継器を介して間接的に通信してもよい。
端末3は、端末側通信部31と、端末側制御部32と、機能モジュール33と、を有している。
端末側通信部31は、通信システム10(無線ユニット2)との通信を行うための通信インタフェースである。端末側通信部31は、無線ユニット2との間で、無線通信により双方向に電文の送信及び受信を行う。端末側通信部31にて通信可能な無線ユニット2のアドレスは、端末側制御部32のメモリ等に予め登録されている。言い換えれば、端末側通信部31は、アドレスが登録されている無線ユニット2との間でのみ、通信可能である。
端末側制御部32は、端末側通信部31及び機能モジュール33を制御する。端末側制御部32は、例えばプロセッサ及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。つまり、端末側制御部32は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムにて実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが端末側制御部32として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
機能モジュール33は、端末3における通信システム10(無線ユニット2)との通信以外の機能を実現するモジュールである。端末3が制御端末3Aであれば、機能モジュール33は、制御対象である照明器具4のオン/オフ、調光、又は調色等の制御を行う機能を有する。端末3が監視端末3Bであれば、機能モジュール33は、スイッチ、又は各種のセンサとしての機能を有する。つまり、端末3は、機能モジュール33の機能に、通信システム10との通信機能が付加された構成である。
各端末3には、固有のアドレスが設定される。各端末3のアドレスは、例えば専用のアドレス設定器を用いて設定される。照明コントローラ1は、これらのアドレスを用いて端末3を個別に認識する。本実施形態では、1台の端末3には1つのアドレスが設定されていることとして説明する。ただし、この構成に限らず、1台の監視端末3Bに複数のスイッチ又は複数のセンサが備わっている場合に、複数のスイッチ又は複数のセンサの各々に固有のアドレスが設定されてもよい。同様に、1台の制御端末3Aに複数の照明器具4が接続されている場合には、複数の照明器具4の各々に固有のアドレスが設定されてもよい。
更に、図1では図示を省略しているが、信号線L1には、有線端末が接続される。有線端末は、端末3とは異なり、無線ユニット2を介さずに、照明コントローラ1に対して信号線L1により直接的に接続される。有線端末は、基本的には端末3と同様の構成を有しており、端末3と同様に、制御端末と監視端末との2種類に分類される。ただし、有線端末の端末側通信部は、無線ユニット2を介さずに、照明コントローラ1との間で有線通信により双方向の電文の送信及び受信を行う点で、端末3の端末側通信部とは相違する。本実施形態では、照明コントローラ1と有線端末との間において、伝送信号により電文の送信及び受信が行われる。
(3)動作
次に、本実施形態に係る通信システム10の動作について図3を用いて説明する。以下では、複数の端末3は、いずれも制御端末3Aであると仮定する。もちろん、複数の端末3には、監視端末3Bが含まれていてもよい。また、ここでは、全ての無線ユニット2は、いずれかの無線ユニット2から定期的に送信される同期信号により同期しており、かつ、同期にずれが生じていないと仮定する。
次に、本実施形態に係る通信システム10の動作について図3を用いて説明する。以下では、複数の端末3は、いずれも制御端末3Aであると仮定する。もちろん、複数の端末3には、監視端末3Bが含まれていてもよい。また、ここでは、全ての無線ユニット2は、いずれかの無線ユニット2から定期的に送信される同期信号により同期しており、かつ、同期にずれが生じていないと仮定する。
(3.1)監視動作
まず、監視動作について説明する。以下では、無線ユニット2は、要求電文M1を定期的に送信しているが、例えば照明コントローラ1から、監視動作の実行を要求する指令を含む電文を受信した場合に、要求電文M1を送信してもよい。ここでいう「要求電文M1」とは、1以上の端末3に対して、個々の状態の返信を要求する指令を含む電文である。また、ここでいう「状態」とは、例えば端末3が制御端末3Aであれば、照明器具4の点灯状態(照明器具のオン/オフ、調光比、又は色温度等)である。また、「状態」とは、例えば端末3が監視端末3Bであれば、各種センサの状態等である。具体的には、例えば端末3が照度センサであれば、「状態」とは、照度センサの検知した検知範囲における照度である。その他、例えば端末3が人感センサであれば、「状態」とは、人感センサの検知した検知範囲内における人の有無や、人数である。
まず、監視動作について説明する。以下では、無線ユニット2は、要求電文M1を定期的に送信しているが、例えば照明コントローラ1から、監視動作の実行を要求する指令を含む電文を受信した場合に、要求電文M1を送信してもよい。ここでいう「要求電文M1」とは、1以上の端末3に対して、個々の状態の返信を要求する指令を含む電文である。また、ここでいう「状態」とは、例えば端末3が制御端末3Aであれば、照明器具4の点灯状態(照明器具のオン/オフ、調光比、又は色温度等)である。また、「状態」とは、例えば端末3が監視端末3Bであれば、各種センサの状態等である。具体的には、例えば端末3が照度センサであれば、「状態」とは、照度センサの検知した検知範囲における照度である。その他、例えば端末3が人感センサであれば、「状態」とは、人感センサの検知した検知範囲内における人の有無や、人数である。
複数の無線ユニット2の各々は、所定の周期T1ごとに、自己に割り当てられた第1タイムスロットTS1にて、自己の配下にある全ての端末3に対して要求電文M1を送信する。図3に示す例では、「ユニット1」及び「ユニットn」は、それぞれ自己に割り当てられた「U1」及び「Un」の第1タイムスロットTS1にて要求電文M1を送信している。
複数の無線ユニット2の各々は、要求電文M1の送信後、自己に割り当てられた第1タイムスロットTS1の終了時点まで、自己の配下にある全ての端末3からの応答電文S1を待ち受ける。ここでは、要求電文M1の送信時点から第1タイムスロットTS1の終了時点までの期間は、更に1以上のタイムスロットに分割されている。1以上のタイムスロットは、それぞれ無線ユニット2の配下にある1以上の端末3に対して、予め1対1に割り当てられている。つまり、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3の各々は、自己に割り当てられたタイムスロットをメモリ等に記憶している。
要求電文M1を受信した端末3は、自己に割り当てられたタイムスロットを用いて、要求電文M1に対する応答電文S1を無線ユニット2に送信する。つまり、無線ユニット2の配下にある全ての端末3は、それぞれ要求電文M1を受信すると、応答電文S1を時分割多元接続方式により無線ユニット2へ送信する。
複数の無線ユニット2の各々は、自己の配下にある全ての端末3からの応答電文S1を受信すると、応答電文S1に含まれる個々の端末3の状態を表すデータをメモリ等に記憶する。そして、複数の無線ユニット2の各々は、照明コントローラ1からの要求に応じて、全ての端末3の状態を表すデータを、個別に又は一括して照明コントローラ1へ送信する。
(3.2)制御動作
次に、制御動作について説明する。制御動作は、監視動作に割り込む形で実行される。以下では、制御用の電文(制御電文M3)は照明コントローラ1で発生すると仮定して説明する。また、以下では、特に断りの無い限り、複数の無線ユニット2のうちの1台の無線ユニット2を介して、無線ユニット2の配下にある制御端末3Aを制御する場合について説明する。ここでいう「制御電文M3」は、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3のうち制御対象となる制御端末3Aの制御内容を含んでいる。制御電文M2も同様である。例えば、照明コントローラ1は、制御電文M3の送信先となる無線ユニット2とは別の無線ユニット2の配下の監視端末、又は有線端末である監視端末から、監視用の電文(監視電文)を受信した場合に、制御電文M3を発生する。監視電文は、監視端末において特定の事象が発生すると、監視端末から照明コントローラ1に、無線ユニット2を介して送信される。
次に、制御動作について説明する。制御動作は、監視動作に割り込む形で実行される。以下では、制御用の電文(制御電文M3)は照明コントローラ1で発生すると仮定して説明する。また、以下では、特に断りの無い限り、複数の無線ユニット2のうちの1台の無線ユニット2を介して、無線ユニット2の配下にある制御端末3Aを制御する場合について説明する。ここでいう「制御電文M3」は、無線ユニット2の配下にある1以上の端末3のうち制御対象となる制御端末3Aの制御内容を含んでいる。制御電文M2も同様である。例えば、照明コントローラ1は、制御電文M3の送信先となる無線ユニット2とは別の無線ユニット2の配下の監視端末、又は有線端末である監視端末から、監視用の電文(監視電文)を受信した場合に、制御電文M3を発生する。監視電文は、監視端末において特定の事象が発生すると、監視端末から照明コントローラ1に、無線ユニット2を介して送信される。
制御電文M3を発生した照明コントローラ1は、複数の無線ユニット2の各々へ制御電文M3を送信する。このとき送信される制御電文M3は、制御内容を示すデータ領域と、制御電文の宛先を指定するアドレス領域と、を少なくとも含んでいる。ここで、アドレス領域には、送信先(宛先)の、つまり監視電文の送信元である監視端末のアドレスに対応する制御端末3Aのアドレスが含まれている。具体的には、照明コントローラ1は、まず無線ユニット2に対して、伝送信号を用いて制御電文M3を送信する。制御電文M3を受信した無線ユニット2は、制御電文M3にアドレスが含まれている制御端末3Aに対して、無線通信にて制御電文M2を送信する。制御電文M2を受信した制御端末3Aは、データ領域の制御内容に従って、例えば、制御対象である照明器具4のオン/オフ、調光、又は調色等の制御を行う。
また、本実施形態の通信システム10は、グループ制御動作及びパターン制御動作を行うことも可能である。ここでいう「グループ制御」は、複数の制御端末3Aに、同一の制御内容の制御を実行させることを意味する。また、ここでいう「パターン制御」は、複数の制御端末3Aの各々に、同一又は異なる制御内容の制御を実行させることを意味する。グループ制御動作及びパターン制御動作においては、照明コントローラ1は、複数の無線ユニット2の各々へ制御電文M3を送信する。制御電文M3を受信した無線ユニット2は、制御電文M3にアドレスが含まれている制御端末3Aに対して、無線通信にて制御電文M2を送信する。これにより、制御電文M2を受信した複数の制御端末3Aは、それぞれデータ領域の制御内容に従って制御を行う。
本実施形態では、無線ユニット2は、制御電文M3を照明コントローラ1から受信すると、2以上の無線ユニット2で共用される共用区間T2にて制御電文M2を制御端末3Aへ送信する。共用区間T2は、制御動作の開始時点(つまり、照明コントローラ1による制御電文M3の送信時点を基準とする時点)を起点とする一定時間である。また、共用区間T2は、所定の周期T1とは異なり、かつ、所定の周期T1よりも短い。共用区間T2は、制御対象の制御端末3Aを配下とする2以上の無線ユニット2の数に等しい数の第2タイムスロットTS2を有している。また、共用区間T2では、例えば2以上の無線ユニット2のうち最も識別番号の小さい無線ユニット2から順に第2タイムスロットTS2が割り当てられる。
図3に示す例では、「ユニット1」、…、「ユニットn」の各々は、「Un−1」の第1タイムスロットTS1にて制御電文M3を受信している。このため、共用区間T2は、「Un−1」の終了時点から開始している。また、図3に示す例では、複数の無線ユニット2のうち、「ユニット1」、「ユニット2」、「ユニット3」、及び「ユニットn」の4台が、それぞれ制御対象の制御端末3Aを配下としている。このため、共用区間T2は、4つの第2タイムスロットTS2を有している。また、「ST1」、「ST2」「ST3」、及び「ST4」の第2タイムスロットTS2には、それぞれ無線ユニット2の識別番号の小さい順に、「ユニット1」、「ユニット2」、「ユニット3」、及び「ユニットn」が割り当てられている。
そして、「ユニット1」、「ユニット2」、「ユニット3」、及び「ユニットn」は、それぞれ「ST1」、「ST2」「ST3」、及び「ST4」の第2タイムスロットTS2にて、制御電文M2を送信している。なお、制御対象の制御端末3Aを配下としていない他の無線ユニット2は、制御動作が終了する(つまり、共用区間T2が終了する)まで待機する。制御動作が終了すると、複数の無線ユニット2の各々は、中断していた監視動作を再開する。図3に示す例では、複数の無線ユニット2の各々は、「Un」の第1タイムスロットTS1から監視動作を再開する。
(3.3)制御電文の送信タイミング
図3に示す例では、複数の無線ユニット2の同期にずれが生じていないが、複数の無線ユニット2のうち少なくとも1台の無線ユニット2において、同期にずれが生じる場合がある。本実施形態では、複数の無線ユニット2の各々は、所定の周期T1ごとに同期信号を受信しているが、無線ユニット2の備えるタイマの精度によっては、同期信号の送信間隔において、同期にずれが生じる可能性がある。例えば、第1タイムスロットTS1が数百[ms]の長さであるとすれば、数[ms]程度の同期のずれが生じる可能性がある。
図3に示す例では、複数の無線ユニット2の同期にずれが生じていないが、複数の無線ユニット2のうち少なくとも1台の無線ユニット2において、同期にずれが生じる場合がある。本実施形態では、複数の無線ユニット2の各々は、所定の周期T1ごとに同期信号を受信しているが、無線ユニット2の備えるタイマの精度によっては、同期信号の送信間隔において、同期にずれが生じる可能性がある。例えば、第1タイムスロットTS1が数百[ms]の長さであるとすれば、数[ms]程度の同期のずれが生じる可能性がある。
以下、一例として、1台の無線ユニット2の同期にずれが生じた場合の制御動作について図4を用いて説明する。ここでは、図4に示すように、「ユニット3」の同期にずれが生じていると仮定する。この場合、「ユニット1」及び「ユニット2」では、「Un−1」の第1タイムスロットTS1にて制御電文M3を受信するのに対し、「ユニット3」では、「Un−2」の第1タイムスロットTS1にて制御電文M3を受信する。このため、「ユニット3」では、「ユニット1」及び「ユニット2」よりも早くに制御動作に切り替わるので、「ユニット3」は、本来のタイミングよりも早いタイミングで制御電文M2を送信することになる。
このように、複数の無線ユニット2のうち少なくとも1台の無線ユニット2の同期にずれが生じた場合、2以上の無線ユニット2から送信される制御電文M2が互いに干渉する可能性がある。制御電文M2の干渉が生じた場合、制御電文M2の送信先の制御端末3Aにて正常に制御が実行されない可能性がある。図4に示す例では、「ユニット2」が「ST2」の第2タイムスロットTS2にて送信する制御電文M2と、「ユニット3」が「ST3」の第2タイムスロットTS2にて送信する制御電文M2とが互いに干渉する可能性がある。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、複数の無線ユニット2のうちの1以上の無線ユニット2の各々は、制御電文M2の送信タイミングを、他の無線ユニット2の制御電文M2の送信タイミングと異ならせている。具体的には、第2タイムスロットTS2のスロット番号が偶数である無線ユニット2(以下、「偶数ユニット」ともいう)は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて、第1遅延時間D1が経過した後に制御電文M2を送信する。一方、第2タイムスロットTS2のスロット番号が奇数である無線ユニット2(以下、「奇数ユニット」ともいう)は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて、第2遅延時間D2が経過した後に制御電文M2を送信する。第2遅延時間D2は、第1遅延時間D1よりも長い。
図1に示す例では、「ユニット2」は、自己に割り当てられた「ST2」の第2タイムスロットTS2のスロット番号が偶数であることから、偶数ユニットである。このため、「ユニット2」は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2の開始時点から第1遅延時間D1が経過した後に、制御電文M2を送信している。一方、「ユニット3」は、自己に割り当てられた「ST3」の第2タイムスロットTS2のスロット番号が奇数であることから、奇数ユニットである。このため、「ユニット3」は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2の開始時点から第2遅延時間D2が経過した後に、制御電文M2を送信している。なお、図1に示す「CT1」は、電波の受信強度を監視するキャリアセンスに要するキャリアセンス時間CT1である。図5、図7、及び図8においても同様である。
つまり、偶数ユニットは、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2の中間時点よりも前で制御電文M2を送信するのに対し、奇数ユニットは、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2の中間時点よりも後で制御電文M2を送信する。このように、本実施形態では、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2のスロット番号に応じて、制御電文M2の送信タイミングを決定している。特に、本実施形態では、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2のスロット番号が偶数の場合と、第2タイムスロットTS2のスロット番号が奇数の場合とで、制御電文M2の送信タイミングを異ならせている。
上述のように、本実施形態では、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信する場合に、制御電文M2の送信タイミングを、他の無線ユニット2の制御電文M2の送信タイミングと異ならせている。このため、本実施形態では、仮に1以上の無線ユニット2に割り当てられた第2タイムスロットTS2と、他の無線ユニット2に割り当てられた第2タイムスロットTS2とが重なる場合でも、制御電文M2が干渉し難い。図1に示す例では、同期のずれが生じることにより、「ユニット2」に割り当てられた「ST2」の第2タイムスロットTS2と、「ユニット3」に割り当てられた「ST3」の第2タイムスロットTS2とが略重なっている。このような場合でも、本実施形態では、2以上の無線ユニット2から送信される制御電文M2が干渉し難い。つまり、本実施形態では、複数の無線ユニット2の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
また、本実施形態では、複数の無線ユニット2の間での通信の干渉を低減するために、照明コントローラ1と複数の無線ユニット2との間で同期させる必要がないので、照明コントローラ1での処理負荷の増大を抑えることが可能である、という利点もある。更に、本実施形態では、制御動作を開始する前に、複数の無線ユニット2の間で制御動作を開始するタイミングの調整を行う必要がないので、余分な通信を行わずに済み、制御の応答性が損なわれ難い、という利点もある。
本実施形態では、偶数ユニットの第1遅延時間D1を変化させず、奇数ユニットの第2遅延時間D2を変化させているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、奇数ユニットの第2遅延時間D2を変化させず、偶数ユニットの第1遅延時間D1を変化させてもよい。つまり、制御電文M2の送信タイミングを変化させる1以上の無線ユニット2は、偶数ユニットであってもよいし、奇数ユニットであってもよい。その他、偶数ユニットの第1遅延時間D1及び奇数ユニットの第2遅延時間D2の両方を変化させてもよい。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の通信システム10では、1以上の無線ユニット2の各々が、照明コントローラ1から送信される所定の信号(制御電文)M3に含まれるデータに応じて、第2信号(制御電文)M2の送信タイミングを決定する点で上述の実施形態と異なっている。例えば、グループ制御動作の場合、複数の無線ユニット2の各々に送信される制御電文M3に含まれる制御内容(データ)は、いずれも同一である。したがって、無線ユニット2は、制御電文M3を受信することで、他の無線ユニット2に対する制御内容も知ることが可能である。この場合、1以上の無線ユニット2(ここでは、奇数ユニット)は、制御電文M3に含まれる制御内容、つまりデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を変化させる。
第1変形例の通信システム10では、1以上の無線ユニット2の各々が、照明コントローラ1から送信される所定の信号(制御電文)M3に含まれるデータに応じて、第2信号(制御電文)M2の送信タイミングを決定する点で上述の実施形態と異なっている。例えば、グループ制御動作の場合、複数の無線ユニット2の各々に送信される制御電文M3に含まれる制御内容(データ)は、いずれも同一である。したがって、無線ユニット2は、制御電文M3を受信することで、他の無線ユニット2に対する制御内容も知ることが可能である。この場合、1以上の無線ユニット2(ここでは、奇数ユニット)は、制御電文M3に含まれる制御内容、つまりデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を変化させる。
一方、例えばパターン制御動作の場合、複数の無線ユニット2の各々に送信される制御電文M3に含まれる制御内容(データ)は、いずれも同一であるとは限らない。この場合、無線ユニット2は、自己を送信先とする制御電文M3を受信しても、他の無線ユニット2に送信される制御電文M3に含まれる制御内容を知ることができない場合がある。そこで、複数の無線ユニット2の各々は、他の無線ユニット2に向けて送信された他の所定の信号(制御電文)M3を受信すると、他の制御電文M3に含まれるデータに応じて、第2信号(制御電文)M2の送信タイミングを決定してもよい。この場合、グループ制御動作の場合と同様に、1以上の無線ユニット2(ここでは、奇数ユニット)は、他の制御電文M3に含まれる制御内容、つまりデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を変化させる。
以下、パターン制御動作における具体例について図5A及び図5Bを用いて説明する。図5A及び図5Bに示す「ST2」及び「ST3」は、それぞれ「ユニット2」及び「ユニット3」に割り当てられた第2タイムスロットTS2を表している。また、図5A及び図5Bに示す例では、いずれも「ユニット2」に割り当てられた第2タイムスロットTS2と、「ユニット3」に割り当てられた第2タイムスロットTS2とが重なっていると仮定する。
図5Aに示す例では、偶数ユニットである「ユニット2」が送信する制御電文M2に含まれるデータ(つまり、制御電文M3に含まれるデータ)が比較的長くなっている。このため、奇数ユニットである「ユニット3」は、「ユニット2」の制御電文M3(つまり、他の制御電文M3)に含まれるデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を比較的長くしている。
図5Bに示す例では、偶数ユニットである「ユニット2」が送信する制御電文M2に含まれるデータ(つまり、制御電文M3に含まれるデータ)が比較的短くなっている。このため、奇数ユニットである「ユニット3」は、「ユニット2」の制御電文M3(つまり、他の制御電文M3)に含まれるデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を比較的短くしている。
上述のように、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、照明コントローラ1から送信される制御電文M3に含まれるデータに応じて、制御電文M2の送信タイミングを決定している。このため、本変形例では、制御電文M2を送信するまでの不必要な遅延時間を減らすことができるので、第2タイムスロットTS2を効率的に使用することができ、結果として通信の効率を向上することができる、という利点がある。
また、無線ユニット2が他の無線ユニット2に送信される制御電文M3に含まれる制御内容を知ることができる場合、無線ユニット2は、この制御内容から他の無線ユニット2が制御電文M2を送信する順番を知ることも可能である。この場合、無線ユニット2は、自機の前後の他の無線ユニット2のみに着目して制御電文M2の送信タイミングを決定すればよいので、第2タイムスロットTS2をより効率的に使用することが可能である。
以下、具体例について図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aに示す例では、奇数ユニットである「ユニット3」は、「ユニット2」に送信される制御電文M3に含まれる制御内容から、自機の前に「ユニット2」が制御電文M2を送信することを認識している。この場合、「ユニット2」の同期にずれが生じることで、「ユニット2」の共用区間T2が遅れて開始された場合に、制御電文M2が干渉する可能性がある。そこで、「ユニット3」は、「ユニット2」の制御電文M3(つまり、他の制御電文M3)に含まれるデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を変化させる。
また、図6Bに示す例では、奇数ユニットである「ユニット1」は、「ユニット2」に送信される制御電文M3に含まれる制御内容から、自機の後に「ユニット2」が制御電文M2を送信することを認識している。この場合、「ユニット2」の同期にずれが生じることで、「ユニット2」の共用区間T2が先行して開始された場合に、制御電文M2が干渉する可能性がある。そこで、「ユニット1」は、「ユニット2」の制御電文M3(つまり、他の制御電文M3)に含まれるデータの長さに応じて、第2遅延時間D2を変化させる。
(4.2)第2変形例
第2変形例では、1以上の無線ユニット2の各々が、第2機能において、制御電文M2を送信する前に一定強度以上の電波を受信しない空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続する点で、上述の実施形態と異なっている。そして、1以上の無線ユニット2の各々は、空白期間が生じると、第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信する。
第2変形例では、1以上の無線ユニット2の各々が、第2機能において、制御電文M2を送信する前に一定強度以上の電波を受信しない空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続する点で、上述の実施形態と異なっている。そして、1以上の無線ユニット2の各々は、空白期間が生じると、第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信する。
以下、具体例について図7を用いて説明する。図7に示す「ST2」及び「ST3」は、それぞれ「ユニット2」及び「ユニット3」に割り当てられた第2タイムスロットTS2を表している。また、図7に示す例では、上述の実施形態及び第1変形例とは異なり、第2遅延時間D2は、他の無線ユニット2(ここでは、「ユニット2」)の制御電文M2の送信タイミングを考慮した時間ではない。
図7に示す例では、「ユニット2」は、制御電文M2を送信する前に、キャリアセンス時間CT1にてキャリアセンスを実行する。キャリアセンス時間CT1においては、一定強度以上の電波を受信できないので、空白期間が生じる。このため、「ユニット2」は、キャリアセンス時間CT1の経過後に、制御電文M2を送信する。一方、「ユニット3」は、キャリアセンスの実行中に、「ユニット2」からの制御電文M2を受信する。このため、「ユニット3」は、空白期間が生じるまでキャリアセンスを実行する(つまり、キャリアセンス時間CT1を延長する)。その後、「ユニット2」による制御電文M2の送信が完了し、空白期間が生じると、「ユニット3」は、制御電文M2を送信する。
上述のように、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、キャリアセンスの実行中に一定強度以上の電波を受信した場合に、一定時間の経過後に再度キャリアセンスを実行するのではなく、空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続する。このため、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、空白期間が生じると直ぐに制御電文M2を送信することが可能であるため、制御電文M2を送信するまでの不必要な遅延時間を減らすことができる。その結果、本変形例では、第2タイムスロットTS2を効率的に使用することができ、結果として通信の効率を向上することができる、という利点がある。
(4.3)第3変形例
第3変形例では、1以上の無線ユニット2の各々が、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を再送する点で上述の実施形態と異なっている。また、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法と、第2変形例での制御電文M2の送信方法とを組み合わせて、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信している。
第3変形例では、1以上の無線ユニット2の各々が、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を再送する点で上述の実施形態と異なっている。また、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法と、第2変形例での制御電文M2の送信方法とを組み合わせて、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信している。
以下、具体例について図8を用いて説明する。図8に示す「ST2」及び「ST3」は、それぞれ「ユニット2」及び「ユニット3」に割り当てられた第2タイムスロットTS2を表している。また、図8に示す例では、いずれも「ユニット2」に割り当てられた第2タイムスロットTS2と、「ユニット3」に割り当てられた第2タイムスロットTS2とが重なっていると仮定する。
図8に示す例では、偶数ユニットである「ユニット2」は、第2タイムスロットTS2の開始時点から第1遅延時間D1が経過した後に、1回目の制御電文M2を送信し、その後、第3遅延時間D3が経過した後に、2回目の制御電文M2を送信している。ここまでは、「ユニット2」は、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法に従っている。その後、「ユニット2」は、2回目の制御電文M2を送信してから第4遅延時間D4が経過した後は、第2変形例での制御電文M2の送信方法に従う。つまり、「ユニット2」は、空白期間が生じるまでキャリアセンスを実行し、空白期間が生じると、3回目の制御電文M2を送信している。
一方、奇数ユニットである「ユニット3」は、第2タイムスロットTS2の開始時点から第2遅延時間D2が経過した後に、1回目の制御電文M2を送信している。ここまでは、「ユニット3」は、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法に従っている。その後、「ユニット3」は、1回目の制御電文M2を送信してから第4遅延時間D4が経過した後は、第2変形例での制御電文M2の送信方法に従う。つまり、「ユニット3」は、空白期間が生じるまでキャリアセンスを実行し、空白期間が生じると、2回目の制御電文M2を送信している。
上述のように、本変形例では、1以上の無線ユニット2の各々は、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法と、第2変形例での制御電文M2の送信方法とを組み合わせて、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を送信している。このため、本変形例では、第2変形例での制御電文M2の送信方法のみで制御電文M2を再送する場合と比較して、隠れ端末に対応することが可能である、という利点がある。
ここでいう「隠れ端末」は、無線ユニット2が他の無線ユニット2が送信する電波を受信できない場合における、無線ユニット2から見た他の無線ユニット2のことをいう。つまり、制御電文M2が干渉する可能性のある他の無線ユニット2が隠れ端末である場合、キャリアセンスを実行しても他の無線ユニット2から一定強度以上の電波を受信できない。このため、無線ユニット2は、他の無線ユニット2による制御電文M2の送信タイミングに依らず、空白期間が生じたとして制御電文M2を送信してしまうため、制御電文M2が干渉してしまう可能性がある。
本変形例では、無線ユニット2は、空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続してから制御電文M2を送信する方法だけでなく、第2タイムスロットTS2のスロット番号に応じて制御電文M2の送信タイミングを決定する方法を組み合わせている。このため、本変形例では、隠れ端末が存在する場合でも、制御電文M2の干渉を生じ難くすることが可能である、という利点がある。
本変形例では、偶数ユニットは、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を3回送信しているが、これに限定する趣旨ではない。同様に、奇数ユニットは、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2にて制御電文M2を2回送信しているが、これに限定する趣旨ではない。つまり、1以上の無線ユニット2の各々は、自己に割り当てられた第2タイムスロットTS2内であれば、可能な限り制御電文M2を送信してもよい。
(5)その他の変形例
以下、その他の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、「(4)変形例」に列挙した変形例を含めて、適宜組み合わせて適用可能である。
以下、その他の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、「(4)変形例」に列挙した変形例を含めて、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における通信システム10又は照明制御システム100の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における通信システム10又は照明制御システム100の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態では、無線ユニット2は、制御電文M2の送信対象を制御端末3Aとしているが、制御電文M2の送信対象は監視端末3Bであってもよい。この場合、無線ユニット2は、例えば監視端末3Bの動作のオン/オフを切り替えるといった制御が可能である。つまり、上述の実施形態では、監視端末3Bは、制御端末3Aとしての機能を有していてもよい。同様に、制御端末3Aは、監視端末3Bとしての機能を有していてもよい。このように、複数の端末3は、制御端末3Aと監視端末3Bとの2種類に明確に分類されていなくてもよく、制御端末3Aと監視端末3Bとを兼ね備えた端末を含んでいてもよい。
上述の実施形態では、照明コントローラ1及び複数の端末3は通信システム10の構成要素に含まれないこととして説明したが、これに限らず、照明コントローラ1及び複数の端末3は通信システム10の構成要素に含まれていてもよい。
上述の実施形態では、通信システム10が照明制御システム100である場合について例示したが、この例に限らず、通信システム10は種々の制御対象の制御に適用可能である。例えば、通信システム10は、空調機器(エアーコンディショナ)を制御するための空調制御システムに用いられてもよいし、複数種類の制御対象(例えば照明器具及び空調機器)を制御するためのシステムに用いられてもよい。また、通信システム10は、オフィスビル等の非住宅の施設に限らず、例えば、戸建住宅、又は集合住宅等の住宅に用いられてもよい。
上述の実施形態では、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2のスロット番号が偶数の場合と、第2タイムスロットTS2のスロット番号が奇数の場合とで、制御電文M2の送信タイミングを異ならせているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、1以上の無線ユニット2の各々は、第2タイムスロットTS2のスロット番号の大小に応じて、制御電文M2の送信タイミングを決定してもよい。
上述の実施形態において、1以上の無線ユニット2の各々は、制御電文M2の送信タイミングをランダムに決定してもよい。例えば、1以上の無線ユニット2の各々において、制御部23が擬似乱数を生成し、生成した擬似乱数の値の大小に応じて、制御電文M2の送信タイミングを決定してもよい。この態様では、1以上の無線ユニット2の各々は、他の無線ユニット2での制御電文M2の送信タイミングを予め除外した上で、制御電文M2の送信タイミングを決定するのが好ましい。
上述の実施形態では、所定の条件は、照明コントローラ(親機)1から送信される制御電文M3を受信することであるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、複数の無線ユニット2のうちの1台の無線ユニット2が照明コントローラ1の代わりに親機として機能する場合、所定の条件は、この無線ユニット2から送信される制御電文M3を受信することであってもよい。
上述の実施形態では、複数の通信装置(無線ユニット)2は、それぞれ自己の配下にある1以上の端末3と無線により通信可能に構成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、複数の通信装置2は、それぞれ自己の配下にある1以上の端末3と有線により通信可能に構成されていてもよい。
上述の実施形態では、複数の無線ユニット2の各々は、共用区間T2での制御動作が終了した後に、中断していた監視動作を再開しているが、リセットして監視動作を最初から開始してもよい。
第2変形例において、1以上の無線ユニット2の各々は、制御電文M2を送信した後に、監視制御により取得する自己の配下にある制御端末3Aの状態に応じて、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法を実行してもよい。つまり、1以上の無線ユニット2の各々は、第2機能において、1以上の端末3(制御端末3A)との通信結果に応じて、キャリアセンスを空白期間が生じるまで継続するか否かを切り替えてもよい。1以上の無線ユニット2の各々は、制御端末3Aの状態に応じて、隠れ端末の有無を知ることが可能である。つまり、制御電文M2の送信後において、制御端末3Aの状態が制御電文M2に含まれる制御内容に従った状態でなければ、隠れ端末の存在により制御電文M2の干渉が生じたと判断可能である。この場合、第2変形例での制御電文M2の送信方法を継続しても、キャリアセンスの実効性が失われているため、制御電文M2の干渉が生じ得る状態が継続してしまう。
そこで、この態様では、1以上の無線ユニット2の各々は、制御端末3Aの状態から隠れ端末が存在すると判断した場合、第2変形例での制御電文M2の送信方法から、上述の実施形態での制御電文M2の送信方法に切り替える。これにより、隠れ端末が存在する場合でも、制御電文M2の干渉を生じ難くすることが可能である。一方、1以上の無線ユニット2の各々は、制御端末3Aの状態から隠れ端末が存在しないと判断した場合、第2変形例での制御電文M2の送信方法を継続する。上述のように、この態様では、他の無線ユニット2からの一定強度以上の電波を受信できずにキャリアセンスが実効性を有さない場合においても、制御電文M2が干渉し難くなるような対応を図り易い、という利点がある。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る通信システム(10)は、それぞれ1以上の端末(3)との間で通信可能な複数の通信装置(無線ユニット)(2)を備える。複数の通信装置(2)の各々は、第1機能と、第2機能と、を有する。第1機能は、時分割多元接続方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロット(TS1)にて1以上の端末(3)に対して第1信号(要求電文)(M1)を送信する機能である。第2機能は、所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロット(TS2)にて1以上の端末(3)に対して第2信号(制御電文)(M2)を送信する機能である。複数の通信装置(2)のうちの1以上の通信装置(2)の各々は、第2信号(M2)の送信タイミングを、他の通信装置(2)の第2信号(M2)の送信タイミングと異ならせる。
以上述べたように、第1の態様に係る通信システム(10)は、それぞれ1以上の端末(3)との間で通信可能な複数の通信装置(無線ユニット)(2)を備える。複数の通信装置(2)の各々は、第1機能と、第2機能と、を有する。第1機能は、時分割多元接続方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロット(TS1)にて1以上の端末(3)に対して第1信号(要求電文)(M1)を送信する機能である。第2機能は、所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロット(TS2)にて1以上の端末(3)に対して第2信号(制御電文)(M2)を送信する機能である。複数の通信装置(2)のうちの1以上の通信装置(2)の各々は、第2信号(M2)の送信タイミングを、他の通信装置(2)の第2信号(M2)の送信タイミングと異ならせる。
この態様によれば、複数の通信装置(2)の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
第2の態様に係る通信システム(10)では、第1の態様において、所定の条件は、複数の通信装置(2)の各々と通信可能な親機(照明コントローラ)(1)から送信される所定の信号(制御電文)(M3)を受信することである。
この態様によれば、所定の信号により、2以上の通信装置(2)を一括して第2機能で動作させ易い、という利点がある。
第3の態様に係る通信システム(10)では、第2の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、所定の信号(M3)に含まれるデータに応じて、第2信号(M2)の送信タイミングを決定する。
この態様によれば、第2信号(M2)を送信するまでの不必要な遅延時間を減らすことができるので、第2タイムスロット(TS2)を効率的に使用することができ、結果として通信の効率を向上することができる、という利点がある。
第4の態様に係る通信システム(10)では、第2の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、他の通信装置(2)に向けて送信された他の所定の信号(M3)を受信すると、以下の動作を行う。すなわち、1以上の通信装置(2)の各々は、他の所定の信号(M3)に含まれるデータに応じて、第2信号(M2)の送信タイミングを決定する。
この態様によれば、第2信号(M2)を送信するまでの不必要な遅延時間を減らすことができるので、第2タイムスロット(TS2)を効率的に使用することができ、結果として通信の効率を向上することができる、という利点がある。
第5の態様に係る通信システム(10)では、第1又は第2の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、第2タイムスロット(TS2)のスロット番号に応じて、第2信号(M2)の送信タイミングを決定する。
この態様によれば、簡易な処理により、第2信号(M2)が干渉し難くなるように第2信号(M2)の送信タイミングを決定することができる、という利点がある。
第6の態様に係る通信システム(10)では、第5の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、スロット番号が偶数の場合と、スロット番号が奇数の場合とで、第2信号(M2)の送信タイミングを異ならせる。
この態様によれば、簡易な処理により、第2信号(M2)が干渉し難くなるように第2信号(M2)の送信タイミングを決定することができる、という利点がある。
第7の態様に係る通信システム(10)では、第1又は第2の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、第2信号(M2)の送信タイミングをランダムに決定する。
この態様によれば、簡易な処理により、第2信号(M2)が干渉し難くなるように第2信号(M2)の送信タイミングを決定することができる、という利点がある。
第8の態様に係る通信システム(10)では、第1又は第2の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、第2機能において、第2信号(M2)を送信する前に一定強度以上の電波を受信しない空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続する。そして、1以上の通信装置(2)の各々は、空白期間が生じると第2タイムスロット(TS2)にて第2信号(M2)を送信する。
この態様によれば、第2信号(M2)を送信するまでの不必要な遅延時間を減らすことができるので、第2タイムスロット(TS2)を効率的に使用することができ、結果として通信の効率を向上することができる、という利点がある。
第9の態様に係る通信システム(10)では、第8の態様において、1以上の通信装置(2)の各々は、第2機能において、1以上の端末(3)との通信結果に応じて、キャリアセンスを空白期間が生じるまで継続するか否かを切り替える。
この態様によれば、他の通信装置(2)からの一定強度以上の電波を受信できずにキャリアセンスが実効性を有さない場合においても、第2信号(M2)が干渉し難くなるような対応を図り易い、という利点がある。
第10の態様に係る照明制御システム(100)は、第1〜第9のいずれかの態様の通信システム(10)である。1以上の端末(3)は、制御対象となる制御端末(3A)を含んでいる。制御端末(3A)の制御対象は、照明器具(4)である。
この態様によれば、複数の通信装置(2)の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
第11の態様に係る通信装置(無線ユニット)(2)は、第1〜第9のいずれかの態様の通信システム(10)に用いられる。
この態様によれば、複数の通信装置(2)の間での通信の干渉を低減することができる、という利点がある。
第2〜第9の態様に係る構成については、通信システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 照明コントローラ(親機)
2,201,202,…,20n 無線ユニット(通信装置)
3 端末
3A 制御端末
4 照明器具
10 通信システム
100 照明制御システム
M1 要求電文(第1信号)
M2 制御電文(第2信号)
M3 制御電文(所定の信号)
TS1 第1タイムスロット
TS2 第2タイムスロット
2,201,202,…,20n 無線ユニット(通信装置)
3 端末
3A 制御端末
4 照明器具
10 通信システム
100 照明制御システム
M1 要求電文(第1信号)
M2 制御電文(第2信号)
M3 制御電文(所定の信号)
TS1 第1タイムスロット
TS2 第2タイムスロット
Claims (11)
- それぞれ1以上の端末との間で通信可能な複数の通信装置を備え、
前記複数の通信装置の各々は、
時分割多元接続方式の第1ルールに従って割り当てられた第1タイムスロットにて前記1以上の端末に対して第1信号を送信する第1機能と、
所定の条件を満たすと、時分割多元接続方式の第2ルールに従って割り当てられた第2タイムスロットにて前記1以上の端末に対して第2信号を送信する第2機能と、を有し、
前記複数の通信装置のうちの1以上の通信装置は、前記第2信号の送信タイミングを、他の通信装置の前記第2信号の送信タイミングと異ならせる
通信システム。 - 前記所定の条件は、前記複数の通信装置の各々と通信可能な親機から送信される所定の信号を受信することである
請求項1記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記所定の信号に含まれるデータに応じて、前記第2信号の送信タイミングを決定する
請求項2記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、他の通信装置に向けて送信された他の所定の信号を受信すると、前記他の所定の信号に含まれるデータに応じて、前記第2信号の送信タイミングを決定する
請求項2に記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記第2タイムスロットのスロット番号に応じて、前記第2信号の送信タイミングを決定する
請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記スロット番号が偶数の場合と、前記スロット番号が奇数の場合とで、前記第2信号の送信タイミングを異ならせる
請求項5記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記第2信号の送信タイミングをランダムに決定する
請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記第2機能において、前記第2信号を送信する前に一定強度以上の電波を受信しない空白期間が生じるまでキャリアセンスを継続し、前記空白期間が生じると前記第2タイムスロットにて前記第2信号を送信する
請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記1以上の通信装置の各々は、前記第2機能において、前記1以上の端末との通信結果に応じて、前記キャリアセンスを前記空白期間が生じるまで継続するか否かを切り替える
請求項8記載の通信システム。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の通信システムであって、
前記1以上の端末は、制御対象となる制御端末を含んでおり、
前記制御端末の制御対象は、照明器具である
照明制御システム。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の通信システムに用いられる
通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017169012A JP2019047354A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 通信システム、照明制御システム、及び通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017169012A JP2019047354A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 通信システム、照明制御システム、及び通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019047354A true JP2019047354A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65816613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017169012A Pending JP2019047354A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 通信システム、照明制御システム、及び通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019047354A (ja) |
-
2017
- 2017-09-01 JP JP2017169012A patent/JP2019047354A/ja active Pending
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