JP2019046915A - 固定構造、車載カメラ、ケーブル成形体、及び車載カメラの製造方法。 - Google Patents
固定構造、車載カメラ、ケーブル成形体、及び車載カメラの製造方法。 Download PDFInfo
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Abstract
Description
このため、シール部は、ケーブルと筐体との間の防水機能を確保できても、筐体に対しケーブルの引き抜き強度を確保しにくい構造となっている。
以下、車載カメラの実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態の車載カメラ1は、本体部10と、ケーブル成形体20と、収容部30と、を備える。
本体部10は、内部に撮像素子や電子回路や記憶装置等の複数の電気部品11を備える。本実施形態において、本体部10は、背面に、内部の電気部品11と接続されている複数の接続端子12を備える。なお。図1には、収容部30が透視して示されている。
ケーブル成形体20は、車載カメラ1の本体部10と車載カメラ1外部の電源、電気部品、光学部品等の外部装置EXDとをつないでいる。これにより、車載カメラ1は、ケーブル成形体20を通じて、外部装置EXDとの間で、電力の入出力や、信号の入出力を行うことができる。
図2に示すように、ケーブル成形体20は、ケーブル21と、熱収縮チューブ23と、コネクタ24と、成形樹脂部25と、を備える。
成形樹脂部25は、端部25Aと端部25Bとの間において、被嵌合部26をさらに有する。
成形樹脂部25は、収容部30より柔軟な部材で形成されている。
本実施形態の場合、成形樹脂部25の断面は、真円形状を有している。熱収縮チューブでまとめただけでは、断面を円形状に加工することは困難であるが、成形樹脂部25を成形加工することで、断面が真円形状の樹脂形状を形成することができる。
凸部27は、端部25A及び端部25Bの外周に対し、ケーブル21の径方向Drに円環状で突出している形状を有する。
本実施形態において、凸部27は、ケーブル21の軸方向Daに間隔をあけて、2つ設けられている。凸部27と凸部27との間隔に形成される凹みを凹部28とする。
図4及び図5に示されるように、収容部30は、成形樹脂部25に嵌め込まれる嵌め込み部31を有する。収容部30は、接続端子12を覆っている。収容部30は、本体部10に固定されている。
本実施形態では、収容部30は、成形樹脂部25の端部25B及び被嵌合部26を収容する。収容部30は、さらに、コネクタ24、及びコネクタ24と端部25Bとの間のケーブル21を収容する。
さらに上述のとおり、成形樹脂部25は、収容部30より柔軟な部材で形成されているので、収容部30は、成形樹脂部25を、嵌め込み部31において密着して挟む。
リアケース40は、開口部41を有している。開口部41は、接続端子12とコネクタ24とが接続可能なように、接続端子12を囲んで開口している。
ケーブルカバー50は、フック50Bを開口部41に嵌めると共に、ねじ50Aでねじ止めすることによって、リアケース40に取り外し可能に固定される。
固定時において、ケーブルカバー50は、リアケース40とケーブルカバー50との間の防塵性及び防水性を確保している。
上記構成のうち、成形樹脂部25及び収容部30は、固定構造60を形成している。すなわち、固定構造60は、成形樹脂部25と収容部30とを備える。
上述のとおり、収容部30の嵌め込み部31は、被嵌合部26に嵌め込まれるため、固定構造60は、ケーブル21を接続端子12に接続可能に固定している。
すなわち、図6には、円形断面を有し、複数の線材と一体化するように樹脂成形されている成形樹脂部25と、成形樹脂部25に嵌め込まれる嵌め込み部31を有し、接続端子を覆い、成形樹脂部25の一部を収容可能であり、本体部に固定されている収容部30とを備える固定構造60が示されている。
車載カメラ1の製造方法について、図7に沿って説明する。
まず、ケーブル21に、円形断面を有し、複数の線材22と一体化するように、成形樹脂部25を樹脂成形する(ST01:樹脂形成工程)。本実施形態では、成形樹脂部25は、金型を用いた樹脂成形により形成される。
樹脂形成工程ST01に続いて、ケーブル21を接続端子12に接続する(ST02:ケーブル接続工程)。
ケーブル接続工程ST02に続いて、本体部10に固定され、接続端子12を覆い、成形樹脂部25の一部を収容する収容部30を、成形樹脂部25に嵌め込むように組み立てる(ST03:収容部組立工程)。
本実施形態の固定構造60では、収容部30は、成形樹脂部25に嵌め込まれるため、収容部30と成形樹脂部25との間の防塵性及び防水性を確保することができる。このため、車載カメラ1は、外部との気密性が高められる。
さらに、収容部30は、本体部10に固定されていると共に、成形樹脂部25に嵌め込まれるため、成形樹脂部25は、収容部30を介して本体部10に固定される。このため、本実施形態の固定構造60は、ケーブル21の引き抜き強度を確保しやすい。
第一に、各線材が結束バンドで締めつけられるために線材に負荷がかかり、断線やショートの危険性が発生する。
第二に、各線材は断面が円形であるため、寄り集めても各線材間で隙間が生じ、十分な気密が保てない。
第三に、引っ張り強度を持たせるには、結束バンドを本体付属のパーツに取り付ける必要があるため、結束バンドを固定するための構造や追加部品が必要となり、原価UPの要因となる。
本実施形態では、熱収縮チューブ23で各線材22を互いに寄り集めている。変形例として、熱収縮チューブ23を用いずに、各線材22を単に寄り集めておくだけでもよい。
10 本体部
11 電気部品
12 接続端子
20 ケーブル成形体
21 ケーブル
22 線材
23 熱収縮チューブ
24 コネクタ
25 成形樹脂部
25A 端部
25B 端部
26 被嵌合部
27 凸部
28 凹部
30 収容部
31 嵌め込み部
40 リアケース
41 開口部
50 ケーブルカバー
50A ねじ
50B フック
60 固定構造
EXD 外部装置
ST01 樹脂形成工程
ST02 ケーブル接続工程
ST03 収容部組立工程
Claims (9)
- 複数の線材が寄り集められているケーブルを、車載カメラの本体部の接続端子に接続可能に固定する固定構造であって、
円形断面、楕円形断面又は多角形断面を有し、前記複数の線材と一体化するように樹脂成形されている成形樹脂部と、
前記成形樹脂部に嵌め込まれる嵌め込み部を有し、前記接続端子を覆い、前記成形樹脂部の一部を収容可能であり、前記本体部に固定されている収容部と、を備える固定構造。 - 前記嵌め込み部が、前記成形樹脂部を直接挟む請求項1に記載の固定構造。
- 前記嵌め込み部が、前記成形樹脂部を密着して挟む請求項1又は請求項2に記載の固定構造。
- 前記成形樹脂部が、前記収容部より柔軟な部材で形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の固定構造。
- 前記嵌め込み部が、成形樹脂部の外周に沿う形状を有する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の固定構造。
- 前記収容部が、リアケースとケーブルカバーを備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の固定構造。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の固定構造と、
前記ケーブルと、
前記本体部と、
を備える車載カメラ。 - 請求項7の車載カメラに用いられるケーブル成形体であって、
前記ケーブルと、
前記成形樹脂部と、を備えたケーブル成形体。 - 複数の線材が寄り集められているケーブルが、本体部の接続端子に接続されると共に固定されている車載カメラを製造する製造方法であって、
前記ケーブルに、円形断面、楕円形断面又は多角形断面を有し、前記複数の線材と一体化するように、成形樹脂部を樹脂成形する工程と、
前記ケーブルを前記接続端子に接続する工程と、
前記本体部に固定され、前記接続端子を覆い、前記成形樹脂部の一部を収容する収容部を、前記成形樹脂部に嵌め込むように組み立てる工程と、を実施する車載カメラの製造方法。
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2017
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