JP2019046779A - イオン注入装置およびイオン注入方法 - Google Patents
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【課題】複数の注入エネルギー領域や複数の注入角度領域を容易に形成可能なイオン注入装置およびイオン注入方法を提供する。【解決手段】一の実施形態によれば、イオン注入装置は、イオンビームを発生させるイオンソースを備える。さらに、前記装置は、前記イオンビームの被照射体への照射位置を変化させるスキャナを備える。さらに、前記装置は、前記イオンビーム中のイオンを加速する第1電極を備える。さらに、前記装置は、前記イオンソースから発生後の前記イオンビームを制御することで、前記イオンビームのエネルギーおよび照射角度の少なくともいずれかを前記照射位置に応じて変化させる制御部を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、イオン注入装置およびイオン注入方法に関する。
近年、3次元メモリを製造する場合などに、イオンの注入エネルギーの異なる複数の注入エネルギー領域をウェハ内に形成することがある。この場合、ウェハ上にレジストマスクを形成する工程と、ウェハ内にイオンを注入する工程とを交互に繰り返し、イオン注入ごとにイオンソースを調整して注入エネルギーを変化させることが一般的である。しかしながら、イオンソースの調整が原因でイオン注入の生産性が低下することが問題となる。同様の問題は、イオンの注入角度の異なる複数の注入角度領域をウェハ内に形成する場合にも起こり得る。
複数の注入エネルギー領域や複数の注入角度領域を容易に形成可能なイオン注入装置およびイオン注入方法を提供する。
一の実施形態によれば、イオン注入装置は、イオンビームを発生させるイオンソースを備える。さらに、前記装置は、前記イオンビームの被照射体への照射位置を変化させるスキャナを備える。さらに、前記装置は、前記イオンビーム中のイオンを加速する第1電極を備える。さらに、前記装置は、前記イオンソースから発生後の前記イオンビームを制御することで、前記イオンビームのエネルギーおよび照射角度の少なくともいずれかを前記照射位置に応じて変化させる制御部を備える。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図1は、第1実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図1のイオン注入装置は、イオンソース11と、アナライザ12と、Qレンズ13と、スキャナ14と、パラレルレンズ(Pレンズ)15と、後段加速電極16と、エネルギーフィルタ17と、ファラデーカップ18と、複数の制御電極19と、制御部20とを備えている。後段加速電極16は第1電極の例であり、制御電極19の第2電極の例である。
イオンソース11は、符号Bで示すようにイオンビームを発生させる。アナライザ12は、所定の質量および価数のイオンをQレンズ13に出力する。Qレンズ13は、アナライザ12で広がったイオンビームを絞り込む。スキャナ14は、イオンビームのウェハ1への照射位置を変化させることで、イオンビームによりウェハ1を走査する。その結果、イオンビームをウェハ1全体に照射することが可能となる。
パラレルレンズ15は、スキャナ14を通過したイオンビームを平行化する。後段加速電極16は、イオンビーム中のイオンを加速して、イオンビームのエネルギーを変化させる。ここで、イオンの加速には、イオンの加速度が正の場合だけでなく、イオンの加速度が負の場合も含む。また、イオンビームのエネルギーとは、イオンビーム中の各イオンのエネルギーを示し、例えばkeV単位で表される。エネルギーフィルタ17は、所定のエネルギーを有するイオンをウェハ1に出力する。ファラデーカップ18は、イオンビーム中のイオンを計数する。
図1では、ウェハ1の左側の面がウェハ1の表面であり、ウェハ1の右側の面がウェハ1の裏面である。ウェハ1の表面に垂直な方向、すなわち、図1の左右方向が、ウェハ1の深さ方向に相当する。一方、ウェハ1の表面に平行な方向が、ウェハ1の面内方向に相当する。ウェハ1は、不図示の処理室内に収容されており、ウェハ1の表面にイオンビームが照射される。ウェハ1は、例えば半導体ウェハであり、被照射体の一例である。
複数の制御電極19は、後段加速電極16の後段側に設けられており、具体的には、ウェハ1の裏面側に設けられている。これらの制御電極19は、イオンビーム中のイオンを加速して、イオンビームのエネルギーを変化させる。
図1は、一例として、18個の制御電極19を示している。これらの制御電極19は、3つの円と3本の直線により18個に分割されており、ウェハ1の表面に平行な方向に互いに隣接している。符号D1、D2、D3はそれぞれ、1つ目の円の内側に位置する1つの制御電極19と、2つ目の円の内側に位置する1つの制御電極19と、3つ目の円の内側に位置する1つの制御電極19とを示している。これらの制御電極19は、全体として円板形状を有しており、ウェハ1に平行に配置されている。なお、制御電極19の個数は18個以外でもよい。
制御部20は、イオン注入装置の種々の動作を制御する。例えば、制御部20は、イオンソース11によるイオンビーム発生、スキャナ14によるスキャン動作、後段加速電極16の電圧、制御電極19の電圧などを制御する。制御部20の例は、プロセッサ、電気回路、コンピュータなどである。
制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、複数の制御電極19に印加する電圧を制御電極19ごとに制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。制御部20は、これらの制御電極19の電圧を独立に制御可能である。
例えば、符号D1で示す制御電極19に正の電圧が印加される場合、プラスイオンビームはウェハ1の中心領域に照射される際に減速度が大きくなり、イオンビームのエネルギーが減少する。その結果、ウェハ1の中心領域においてイオンが浅く注入される。なお、用いるイオンがマイナスイオンの場合や、制御電極19に負の電圧が印加される場合は、これと逆の事象が発生する。
図2は、第1実施形態のイオン注入装置の動作を説明するためのグラフである。
図2の横軸は、ウェハ1の表面に平行なX座標を示し、図2の縦軸は、イオンビームのエネルギーを示す。図2は、イオンビームの照射位置と、ウェハ1の表面におけるイオンビームのエネルギーとの関係の一例を示している。
図2では、イオンビームのエネルギーがE1〜E3に設定されている。この場合、イオンビームがウェハ1の中心領域に照射される際に、イオンビームのエネルギーが小さくなり、イオンが浅く注入される。一方、イオンビームがウェハ1の周辺領域に照射される際に、イオンビームのエネルギーが大きくなり、イオンが深く注入される。この場合、符号D1で示す制御電極19には低い電圧が印加され、符号D3で示す制御電極19には高い電圧が印加される。
図3は、図2の説明を補足するための図である。
図3は、ウェハ1の表面の点P1〜P3を示している。上記の例では、点P1〜P3にそれぞれエネルギーE1〜E3のイオンビームが照射される。その結果、点P1ではイオンが浅く注入され、点P3ではイオンが深く注入される。
図4は、第1実施形態のイオン注入装置の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部20は、ウェハ1の面内の各領域の注入加速エネルギーを設定する(ステップS1)。次に、制御部20は、設定した注入加速エネルギーに合わせて、後段加速電極16に印加する加速電圧と、各制御電圧19に印加する加速電圧とを設定する(ステップS2)。
次に、制御部20は、イオンソース11を調整して、イオンビームの状態を所望のスペックに調整する(ステップS3)。次に、制御部20は、個々の被注入領域へのイオン注入を開始するとともに(ステップS4)、イオン注入量の測定を開始する(ステップS5)。
次に、制御部20は、個々の被注入領域へのイオン注入量が所定量に到達したら(ステップS6)、イオン注入を停止するとともに(ステップS7)、イオン注入量の測定を停止する(ステップS8)。こうして、ウェハ1へのイオン注入が終了する。
図5は、第1実施形態の比較例のイオン注入装置の動作を示すフローチャートである。本比較例のイオン注入装置は、制御電極19を備えていない。
まず、制御部20は、ある被注入領域にイオンビームを照射する前に、この被注入領域の注入加速エネルギーに合わせて、後段加速電極16に印加する加速電圧を設定する(ステップS11)。
次に、制御部20は、イオンソース11を調整して、イオンビームの状態を所望のスペックに調整する(ステップS3)。次に、制御部20は、この被注入領域へのイオン注入を開始するとともに(ステップS4)、イオン注入量の測定を開始する(ステップS5)。
次に、制御部20は、この被注入領域へのイオン注入量が所定量に到達したら(ステップS6)、イオン注入を停止するとともに(ステップS7)、イオン注入量の測定を停止する(ステップS8)。こうして、この被注入領域へのイオン注入が終了する。
次に、制御部20は、次の被注入領域にイオンビームを照射する前に、注入加速エネルギーの変更が必要か否かを判断する(ステップS12)。注入加速エネルギーの変更が必要な場合には、ステップS11を実行した後、ステップS3〜S8を再度実行する。注入加速エネルギーの変更が不要な場合には、ステップS11をスキップして、ステップS3〜S8を再度実行する。
このように、本比較例では、被注入領域を変更するごとに、イオンソース11を調整する必要がある。そのため、イオンソース11の調整が原因で、イオン注入の生産性が低下してしまう。
一方、本実施形態では、被注入領域を変更するごとに、イオンソース11を調整する必要はなくなる。よって、本実施形態によれば、イオンソース11の調整時間によるイオン注入装置の稼働ロスを削減することが可能となり、複数の注入エネルギー領域を短時間で形成することが可能となる。また、本実施形態では、イオン注入に問題が生じたら、制御電極19の電圧の調整により容易に対応できる。よって、本実施形態によれば、半導体デバイスの特性ばらつきを抑制することや、半導体デバイスの歩留まりを向上させることが可能となる。
以上のように、制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、複数の制御電極19に印加する電圧を制御電極19ごとに制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。よって、本実施形態によれば、複数の注入エネルギー領域を容易に形成することが可能となる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図6は、第2実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図6のイオン注入装置は、第2電極の例として、複数の制御電極19の代わりに単一の制御電極21を備えている。
制御電極21は、後段加速電極16の後段側に設けられており、具体的には、ウェハ1の裏面側に設けられている。制御電極21は、イオンビーム中のイオンを加速して、イオンビームのエネルギーを変化させる。制御電極21は、円板形状を有しており、ウェハ1に平行に配置されている。
本実施形態の制御部20は、第1実施形態と同様に、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。ただし、本実施形態の制御部20は、制御電極21に印加する電圧と、スキャナ14によるイオンビームの走査速度とを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。これにより、イオンの注入エネルギーの異なる複数の注入エネルギー領域をウェハ1内に形成することができる。
図7は、第2実施形態のイオン注入装置の動作を説明するためのグラフである。
図7(a)の横軸は、ウェハ1の表面に平行なX座標を示し、図7(a)の縦軸は、イオンビームの走査速度を示す。本実施形態では、ウェハ1をイオンビームにより2回走査する。曲線Saは、1回目の走査時の走査速度を示し、曲線Sbは、2回目の走査時の走査速度を示している。1回目の走査時にはウェハ1の中心領域が高速で走査され、2回目の走査時にはウェハ1の中心領域が低速で走査される。
図7(b)の横軸は、ウェハ1の表面に平行なX座標を示し、図7(b)の縦軸は、イオンビームのドーズ量を示す。曲線Daは、1回目の走査時のイオンビームのドーズ量を示し、曲線Dbは、2回目の走査時のイオンビームのドーズ量を示している。
1回目の走査時には、ウェハ1の中心領域が高速で走査される。そのため、ウェハ1の中心領域に入射するイオンビームは、後段加速電極16や制御電極21により短時間加速される。その結果、ウェハ1の中心領域のイオンビームのドーズ量は、曲線Daで示すように低くなる。
一方、2回目の走査時には、ウェハ1の中心領域が低速で走査される。そのため、ウェハ1の中心領域に入射するイオンビームは、後段加速電極16や制御電極21により長時間加速される。その結果、ウェハ1の中心領域のイオンビームのドーズ量は、曲線Dbで示すように高くなる。
曲線Daは、ウェハ1の中心領域が破線で示され、ウェハ1の周辺領域が実線で示されている。一方、曲線Dbは、ウェハ1の中心領域が実線で示され、ウェハ1の周辺領域が破線で示されている。これは、ウェハ1の中心領域では2回目の走査によるイオン注入が支配的であり、ウェハ1の周辺領域では1回目の走査によるイオン注入が支配的であることを示している。この例によれば、ウェハ1の中心領域と周辺領域とに高エネルギーの注入エネルギー領域を形成し、中心領域と周辺領域との間の領域に低エネルギーの注入エネルギー領域を形成することができる。
本実施形態では、1回目の走査の影響の大きさと、2回目の走査の影響の大きさを、制御電極21または後段加速電極16に印加する電圧により調整可能である。例えば、1回目の走査時に制御電極21の電圧を高く設定し、2回目の走査時に制御電極21の電圧を低く設定すれば、1回目の走査の影響が、2回目の走査の影響に比べて増加する。
以上のように、制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、制御電極21に印加する電圧と、スキャナ14によるイオンビームの走査速度とを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。よって、本実施形態によれば、複数の注入エネルギー領域を容易に形成することが可能となる。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図8は、第3実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図8のイオン注入装置は、第2電極の例として、複数の制御電極19の代わりに複数の制御電極22を備えている。
複数の制御電極22は、後段加速電極16の後段側に設けられており、具体的には、後段加速電極16とエネルギーフィルタ17との間に設けられている。これらの制御電極22は、イオンビーム中のイオンを加速して、イオンビームのエネルギーを変化させる。また、本実施形態のパラレルレンズ15は、後段加速電極16と制御電極22との間に配置されており、後段加速電極16を通過したイオンビームを平行化する。
図8は、一例として、符号F1〜F5で示す制御電極22を示している。これらの制御電極22は、ウェハ1の表面に平行な方向に互いにずらして配置されている。各制御電極22は、この方向に可動なように構成されており、かつ、この方向の幅が可変なように構成されている。これにより、図2に示すE1〜E3の分布をX方向に移動したり、各分布のX方向の幅を変更することができる。各制御電極22の平面形状の例は、円形、環形、正方形、長方形などである。また、各制御電極22の平面形状は、上述のD1のように円形を分割した形状や、上述のD2やD3のように環形を分割した形状でもよい。
例えば、符号F1で示す制御電極22に高い電圧が印加される場合は、イオンビームはこの制御電極22の位置で最終エネルギーとなる。一方、符号F4、F5で示す制御電極22に高い電圧が印加される場合は、符号F1で示す制御電極22よりも下流側で最終エネルギーとなる。この場合、ウェハ中心領域に相当する符号F1の電極を通過するイオンビームは、より上流側で最終エネルギーまで加速されるため、中性化の影響が少なくなり、低いエネルギーの成分が少なくなる。一方、ウェハ外周領域に相当する符号F4、F5の電極を通過するイオンビームは、最終エネルギーまで加速される前に中性化して低いエネルギーとなる成分が多く存在するため、ウェハ外周領域に注入されるイオンのエネルギーは中心領域と比較して低くなる。
よって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、複数の注入エネルギー領域を形成することが可能となる。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図9は、第4実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の制御部20は、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、後段加速電極16によるイオンの加速と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることで、イオンビームのエネルギーを照射位置に応じて変化させる。これにより、イオンの注入エネルギーの異なる複数の注入エネルギー領域をウェハ1内に形成することができる。制御部20はさらに、エネルギーフィルタ17の動作も、後段加速電圧16およびスキャナ14の動作と同期させる。
図9はさらに、スキャナ14を構成する走査電圧引加器14a、14bを示しており、以下その詳細を説明する。
図10は、図9の走査電圧引加器14a、14bの動作を説明するためのグラフである。
図10は、走査電圧引加器14aから出力される電圧と、走査電圧引加器14bから出力される電圧とを示している。これらの電圧は、1/数100秒〜1/数1000秒の間の所定の周期、例えば、1/1000秒周期で変化する。走査電圧引加器14aからの電圧が正になると、イオンビームが走査電圧引加器14a側から斥力を受け、走査電圧引加器14aからの電圧が負になると、イオンビームが走査電圧引加器14a側から引力を受ける。同様に、走査電圧引加器14bからの電圧が正になると、イオンビームが走査電圧引加器14b側から斥力を受け、走査電圧引加器14bからの電圧が負になると、イオンビームが走査電圧引加器14b側から引力を受ける。その結果、イオンビームの照射位置は、1/1000秒周期で変化することになる。
図11は、図9の走査電圧引加器14a、14bの動作を説明するための図である。
図11(a)は、スキャナ14に入射するイオンビーム(スポットビーム)の断面形状を示す。イオンビームの位置は、スキャナ14を通過する際に、図11(a)に示す矢印のように変化する。すなわち、イオンビームの位置は、所定方向に沿って1/1000秒周期で振動する。所定方向とは、走査電圧引加器14aから走査電圧引加器14bへと向かう方向であり、後述するX方向と平行である。
図11(b)は、イオンビームが1/1000秒の間に通過する断面領域を示したものである。符号K1の位置を通過するイオンビームは、ウェハ1の中心領域に照射され、符号K2、K3の位置を通過するイオンビームは、ウェハ1の周辺領域に照射される。
制御部20は、イオンビームの位置に同期して、後段加速電極16に印加する電圧や、エネルギーフィルタ17に印加する電圧を変化させる。例えば、イオンビームが符号K1の位置を通過するときには、後段加速電極16やエネルギーフィルタ17に高電圧を印加する。その結果、ウェハ1の中心領域にイオンが深く注入される。一方、イオンビームが符号K2、K3の位置を通過するときには、後段加速電極16やエネルギーフィルタ17に低電圧を印加する。その結果、ウェハ1の周辺領域にイオンが浅く注入される。
図12は、第4実施形態のイオン注入装置の動作を説明するためのグラフである。
図12(a)と図12(b)において、横軸は、ウェハ1の表面に平行なX座標を示し、縦軸は、イオンビームのエネルギーを示している。ただし、図12(a)は、Y座標がY1の直線上でのエネルギー分布を示し、図12(b)は、Y座標がY1と異なるY2の直線上でのエネルギー分布を示している。Y座標は、ウェハ1の表面に平行で、X座標と垂直な座標軸である。本実施形態によれば、このような制御により、イオンビームの2次元的なエネルギー分布を設定することができる。
以上のように、制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームのエネルギーをその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、後段加速電極16によるイオンの加速と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることで、イオンビームのエネルギーを照射位置に応じて変化させる。よって、本実施形態によれば、複数の注入エネルギー領域を容易に形成することが可能となる。
なお、本実施形態のスキャナ14は、イオンビームの位置を電場により変化させているが、代わりに磁場により変化させてもよい。
(第5実施形態)
図13は、第5施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図13は、第5施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
本実施形態の制御部20は、イオンビームの照射角度をその照射位置に応じて変化させる。具体的には、制御部20は、パラレルレンズ15への電圧の印加と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることで、イオンビームの照射角度を照射位置に応じて変化させる。これにより、イオンの注入角度の異なる複数の注入角度領域をウェハ1内に形成することができる。
図13は、パラレルレンズ15に入射するイオンビームの例として、ビームB1〜B3を示している。図13中の符号Sは、ウェハ1の表面に平行な面を表す。ビームB1は、照射角度が面Sに垂直になるようにウェハ1に入射している。一方、ビームB2は、符号B2a(またはB2b)で示すように、照射角度が面Sに対して傾斜するようにウェハ1に入射している。同様に、ビームB3は、符号B3a(またはB3b)で示すように、照射角度が面Sに対して傾斜するようにウェハ1に入射している。このように、本実施形態では、イオンビームの照射角度が照射位置に応じて変化している。
図14は、図13のパラレルレンズ15の制御を説明するためのグラフである。
図14(a)は、スキャナ14に印加される電圧(スキャナ電圧)を示しており、具体的には、走査電圧印加器14aから出力される電圧を示している(図10を参照)。走査電圧印加器14aから出力される電圧と、走査電圧印加器14bから出力される電圧との関係は、図10と同様である。符号Tは、スキャナ電圧の周期を示す。符号V1、V2、V3はそれぞれ、図13のビームB1、B2、B3がスキャナ14を通過する際のスキャナ電圧を示す。
図14(b)と図14(c)はそれぞれ、パラレルレンズ15に印加される電圧(Pレンズ電圧)の第1の例と第2の例を示している。いずれの例においても、スキャナ電圧の変化の1周期が、Pレンズ電圧の変化の2周期に一致しており、両者の変化が同期している。これにより、パラレルレンズ15への電圧の印加と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることができる。
図15は、図14の説明を補足するための図である。
図14(b)の第1の例の場合、ビームB2、B3の軌道はそれぞれ、図13の符号B2a、B3aのように変化する。その結果、イオンビームは、図15(a)のようにウェハ1に入射する。この場合、イオンビームは、ウェハ1の中心領域に低角度に入射し、ウェハ1の周辺領域に内向きに傾斜して高角度に入射する。
図14(c)の第2の例の場合、ビームB2、B3の軌道はそれぞれ、図13の符号B2b、B3bのように変化する。その結果、イオンビームは、図15(b)のようにウェハ1に入射する。この場合、イオンビームは、ウェハ1の中心領域に低角度に入射し、ウェハ1の周辺領域に外向きに傾斜して高角度に入射する。
これらの例は例えば、イオンビームをウェハ1に傾斜して入射させたい場合に使用される。例えば、ウェハ1上のトランジスタの下にHaloを注入する場合には、第1の例と第2の例の両方を使用することで、トランジスタの下にHaloを注入しやすくすることが可能となる。また、3次元メモリのメモリセルにイオンを注入する場合には、第1の例または第2の例を使用することで、アスペクト比の大きいメモリセル内に好適にイオンを注入することが可能となる。
なお、第1および第2の例では、ウェハ1に対するイオンビームの入射角度は、ウェハ1の中心で最小(0度)となり、ウェハ1の外端(べベル)で最大となる。ここで、イオンビームの入射角度とは、面Sの法線に対するイオンビームの進行方向の角度である。本実施形態のウェハ1の外端における入射角度は、30度以下、例えば、1〜10度程度である。
なお、イオンビームは、図15(a)や図15(b)のようにウェハ1の中心に対称となるようにウェハ1に入射してもよいし、図15(c)のようにウェハ1の中心に非対称となるようにウェハ1に入射してもよい。
以上のように、制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームを制御することで、イオンビームの照射角度をその照射位置に応じて変化させる。よって、本実施形態によれば、複数の注入角度領域を容易に形成することが可能となる。
(第6実施形態)
図16は、第6実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図16は、第6実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図16のイオン注入装置は、図13に示す構成要素に加え、ウェハ1を保持し、ウェハ1のティルト角度θを変化させることが可能なプラテン24を備えている。プラテン24は、保持部の一例である。
ティルト角度θは、スキャナ14、パラレルレンズ15、後段加速電極16、エネルギーフィルタ17等に対するウェハ1の傾斜角度に相当する。符号A1、A2はそれぞれ、ティルト角度が0、θの場合のプラテン24の中心軸を示す。本実施形態のイオン注入装置は、プラテン24を中心軸を中心に回転させることで、ウェハ1のツイスト角度φを変化させることもできる。
ティルト角度θおよびツイスト角度φは、本実施形態では制御部20がプラテン24を制御することで変化させるが、イオン注入装置の利用者が手動で変化させるようにしてもよい。
図17は、図16のパラレルレンズ15の制御を説明するためのグラフである。
図17(a)は、スキャナ14に印加される電圧(スキャナ電圧)を示しており、具体的には、走査電圧印加器14aから出力される電圧を示している。図17(a)の詳細は、図14(a)と同様である。符号V2a、V2b、V3a、V3bはそれぞれ、図16のビームB2a、ビームB2b、B3a、B3bに対応するスキャナ電圧を示す。符号V1、V1’はいずれも、図16のビームB1に対応するスキャナ電圧を示す。
図17(b)は、パラレルレンズ15に印加される電圧(Pレンズ電圧)の例を示している。この例のPレンズ電圧は、図14(b)や図14(c)と似た変化を示すが、時刻tにPレンズ電圧の位相が瞬間的に180度変化している。この例のPレンズ電圧は、このような瞬間的な位相変化を時間Tごとに繰り返す。これにより、ビームB2の軌道をB2aとB2bとに交互に変化させることや、ビームB3の軌道をB3aとB3bとに交互に変化させることが可能となる。
本実施形態によれば、ティルト角度θを0度以外に設定し、かつスキャナ電圧およびPレンズ電圧をこの例のように制御することで、イオンビームを、ウェハ1の中心領域に高角度に入射させ、ウェハ1の周辺領域に低角度に入射させることができる。また、Pレンズ電圧の位相を時間Tごと瞬間的に180度変化させることで、ウェハ1の各領域でイオンビームの入射方向を、内向きから外向き、または外向きから内向きに変化させることができる。このような制御は例えば、ウェハ1上のトランジスタの下にHaloを注入する場合に適用される。
図18は、第6実施形態のイオン注入装置の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部20は、ウェハ1の面内の各領域のイオンビーム角度を設定すると共に、ウェハ1(プラテン24)のティルト角度θおよびツイスト角度φを設定する(ステップS21)。次に、制御部20は、設定したイオンビーム角度に合わせて、パラレルレンズ15に印加する電圧を設定する(ステップS22)。
次に、制御部20は、イオンソース11を調整して、イオンビームの状態を所望のスペックに調整する(ステップS3)。次に、制御部20は、個々の被注入領域へのイオン注入を開始するとともに(ステップS4)、イオン注入量の測定を開始する(ステップS5)。
次に、制御部20は、個々の被注入領域へのイオン注入量が所定量に到達したら(ステップS6)、イオン注入を停止するとともに(ステップS7)、イオン注入量の測定を停止する(ステップS8)。こうして、ウェハ1へのイオン注入が終了する。
図19は、第6実施形態の比較例のイオン注入装置の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部20は、ある被注入領域にイオンビームを照射する前に、この被注入領域へのイオン注入のために、ウェハ1(プラテン24)のティルト角度θおよびツイスト角度φを設定する(ステップS31)。
次に、制御部20は、イオンソース11を調整して、イオンビームの状態を所望のスペックに調整する(ステップS3)。次に、制御部20は、この被注入領域へのイオン注入を開始するとともに(ステップS4)、イオン注入量の測定を開始する(ステップS5)。
次に、制御部20は、この被注入領域へのイオン注入量が所定量に到達したら(ステップS6)、イオン注入を停止するとともに(ステップS7)、イオン注入量の測定を停止する(ステップS8)。こうして、この被注入領域へのイオン注入が終了する。
次に、制御部20は、次の被注入領域にイオンビームを照射する前に、ツイスト角度φの変更が必要か否かを判断する(ステップS32)。ツイスト角度φの変更が必要な場合には、ステップS31を実行した後、ステップS3〜S8を再度実行する。ツイスト角度φの変更が不要な場合には、ステップS31をスキップして、ステップS3〜S8を再度実行する。
このように、本比較例では、被注入領域を変更するごとに、プラテン24を調整する必要がある。そのため、プラテン24の調整が原因で、イオン注入の生産性が低下してしまう。
一方、本実施形態では、被注入領域を変更するごとに、プラテン24を調整する必要はなくなる。よって、本実施形態によれば、プラテン24の調整時間によるイオン注入装置の稼働ロスを削減することが可能となり、複数の注入角度領域を短時間で形成することが可能となる。また、本実施形態では、イオン注入に問題が生じたら、制御電極19の電圧の調整により容易に対応できる。よって、本実施形態によれば、半導体デバイスの特性ばらつきを抑制することや、半導体デバイスの歩留まりを向上させることが可能となる。
以上のように、本実施形態では、イオンビームの照射角度を、パラレルレンズ15とプラテン24により変化させることができる。よって、本実施形態によれば、複数の注入角度領域を形成する自由度を向上させることが可能となる。
(第7実施形態)
図20は、第7実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図20は、第7実施形態のイオン注入装置の構成を示す模式図である。
図20のイオン注入装置は、図9のイオン注入装置の機能と、図13のイオン注入装置の機能の両方を有するように構成されている。具体的には、制御部20は、後段加速電極16によるイオンの加速と、パラレルレンズ15への電圧の印加と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることができる。
本実施形態の同期制御は、例えば以下のような場合に適用される。
上述のように、制御部20は、パラレルレンズ15への電圧の印加と、スキャナ14による照射位置の変化とを同期させることで、イオンビームの照射角度を照射位置に応じて変化させる。これにより、イオンの注入角度の異なる複数の注入角度領域をウェハ1内に形成することができる。
この場合、パラレルレンズ15に印加する電圧を照射位置に応じて変化させると、パラレルレンズ15の作用によりイオンビームのエネルギーも照射位置に応じて変化することが問題となる場合がある。そこで、このようなエネルギー変化を打ち消すために、制御部20は、パラレルレンズ15への電圧の印加と、スキャナ14による照射位置の変化とに同期して、後段加速電極16によりイオンを加速する。これにより、上記の問題を解決することができる。
また、本実施形態の同期制御は、後段加速電極16によるエネルギー制御を積極的に利用するために行ってもよい。すなわち、制御部は、この同期制御により、イオンビームのエネルギーと照射角度の両方を照射位置に応じて変化させてもよい。これにより、イオンの注入エネルギーの異なる複数の注入エネルギー領域と、イオンの注入角度の異なる複数の注入角度領域とをウェハ1内に形成することが可能となる。
以上のように、制御部20は、イオンソース11から発生後のイオンビームのエネルギーと照射角度とを制御する。よって、本実施形態によれば、より好適なイオン注入やより複雑なイオン注入を実現することが可能となる。
なお、本実施形態の同期制御は、第6実施形態のプラテン24の制御と組み合わせて適用してもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:ウェハ、11:イオンソース、12:アナライザ、
13:Qレンズ、14:スキャナ、14a、14b:走査電圧引加器、
15:パラレルレンズ、16:後段加速電極、17:エネルギーフィルタ、
18:ファラデーカップ、19:制御電極、20:制御部、
21:制御電極、22:制御電極、23:後段加速電極、24:プラテン
13:Qレンズ、14:スキャナ、14a、14b:走査電圧引加器、
15:パラレルレンズ、16:後段加速電極、17:エネルギーフィルタ、
18:ファラデーカップ、19:制御電極、20:制御部、
21:制御電極、22:制御電極、23:後段加速電極、24:プラテン
Claims (11)
- イオンビームを発生させるイオンソースと、
前記イオンビームの被照射体への照射位置を変化させるスキャナと、
前記イオンビーム中のイオンを加速する第1電極と、
前記イオンソースから発生後の前記イオンビームを制御することで、前記イオンビームのエネルギーおよび照射角度の少なくともいずれかを前記照射位置に応じて変化させる制御部と、
を備えるイオン注入装置。 - 前記第1電極の後段側に設けられ、前記イオンビーム中のイオンを加速する複数の第2電極をさらに備え、
前記制御部は、前記複数の第2電極に印加する電圧を前記第2電極ごとに制御することで、前記イオンビームのエネルギーを前記照射位置に応じて変化させる、請求項1に記載のイオン注入装置。 - 前記複数の第2電極は、前記被照射体の表面に平行な方向に互いに隣接して配置されている、請求項2に記載のイオン注入装置。
- 前記複数の第2電極は、前記被照射体の表面に平行な方向に互いにずらして配置されている、請求項2に記載のイオン注入装置。
- 前記第1電極の後段側に設けられ、前記イオンビーム中のイオンを加速する第2電極をさらに備え、
前記制御部は、前記第2電極に印加する電圧と、前記スキャナによる前記イオンビームの走査速度とを制御することで、前記イオンビームのエネルギーを前記照射位置に応じて変化させる、請求項1に記載のイオン注入装置。 - 前記第2電極は、前記被照射体の裏面側に設けられている、請求項2から5のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
- 前記第2電極は、前記第1電極と前記被照射体との間に設けられている、請求項2から5のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
- 前記制御部は、前記第1電極による前記イオンの加速と、前記スキャナによる前記照射位置の変化とを同期させることで、前記イオンビームのエネルギーを前記照射位置に応じて変化させる、請求項1に記載のイオン注入装置。
- 前記制御部は、前記イオンビームを平行化するレンズへの電圧の印加と、前記スキャナによる前記照射位置の変化とを同期させることで、前記イオンビームの照射角度を前記照射位置に応じて変化させる、請求項1から8のいずれか1項に記載のイオン注入装置。
- 前記被照射体を保持する保持部であって、前記被照射体のティルト角度を変化させることが可能な保持部をさらに備える、請求項9に記載のイオン注入装置。
- イオンビームをイオンソースから発生させ、
前記イオンビームの被照射体への照射位置をスキャナにより変化させ、
前記イオンビーム中のイオンを第1電極により加速し、
前記イオンソースから発生後の前記イオンビームを制御部により制御することで、前記イオンビームのエネルギーおよび照射角度の少なくともいずれかを前記照射位置に応じて変化させる、
ことを含むイオン注入方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15/905,896 US10381192B2 (en) | 2017-09-04 | 2018-02-27 | Ion implantation apparatus and ion implantation method |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019046779A true JP2019046779A (ja) | 2019-03-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018002898A Pending JP2019046779A (ja) | 2017-09-04 | 2018-01-11 | イオン注入装置およびイオン注入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019046779A (ja) |
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2018
- 2018-01-11 JP JP2018002898A patent/JP2019046779A/ja active Pending
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