JP2019046629A - 発電装置、制御装置、および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池の温度を適切に制御する発電装置、制御装置、および制御プログラムを提供する。【解決手段】発電装置1は、複数の燃料電池24と、複数の燃料電池24に供給される気体の流量を制御する制御部10と、を備える。制御部10は、複数の燃料電池24に関連する温度の平均値および複数の燃料電池24に関連する温度の最大値に応じて、複数の燃料電池24に供給される気体の流量を増加させる。【選択図】図2
Description
本開示は、発電装置、制御装置、および制御プログラムに関する。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell(以下、SOFCと記す))等のような燃料電池を備える発電装置は、ガス、水、および空気などを供給されて発電する(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池を複数備える発電システムにおいては、セルスタックに対するダメージの軽減などの観点から、各燃料電池において適切な温度制御が行われるようにするのが望ましい。
本開示の目的は、燃料電池の温度を適切に制御する発電装置、制御装置、および制御プログラムを提供することにある。
一実施形態に係る発電装置は、
複数の燃料電池と、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる。
複数の燃料電池と、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部と、を備える。
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる。
一実施形態に係る制御装置は、
複数の燃料電池を備える発電装置を制御する。
前記制御装置は、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる。
複数の燃料電池を備える発電装置を制御する。
前記制御装置は、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる。
一実施形態に係る制御プログラムは、
複数の燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置に実行させる制御プログラムである。
当該制御プログラムは、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御ステップと、
記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる増加ステップと、
を実行させる。
複数の燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置に実行させる制御プログラムである。
当該制御プログラムは、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御ステップと、
記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる増加ステップと、
を実行させる。
一実施形態に係る発電装置、制御装置および制御プログラムによれば、燃料電池の温度を適切に制御することができる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る発電装置の構成を説明する。
図1は、一実施形態に係る発電装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。また、図2は、一実施形態に係る発電装置の構成の一部を、より詳細に示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る発電装置(発電ユニット)1は、貯湯タンク60と、負荷100と、商用電源(grid)200とに接続される。また、図1に示すように、発電装置1は、外部から原燃料ガス、水、および空気が供給されることにより発電し、発電した電力を負荷100等に供給する。
図1に示すように、発電装置1は、制御部10と、記憶部12と、燃料電池モジュール20と、原燃料ガスを供給するガス供給部32と、改質水供給部34と、酸素含有ガスとしての空気を供給する空気供給部36と、インバータ40と、排熱回収処理部50と、循環水処理部52とを備える。
発電装置1は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、制御部10として少なくとも1つのプロセッサを含む。種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路、および/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実現されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実現されることが可能である。
ある実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続または処理を実行するために構成された、1以上の回路またはユニットを含む。例えば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含むことにより、以下に説明する機能を実行してもよい。
制御部10は、記憶部12と、燃料電池モジュール20と、ガス供給部32と、改質水供給部34と、空気供給部36と、インバータ40とに接続され、これらの各機能部をはじめとして発電装置1の全体を制御および管理する。制御部10は、記憶部12に記憶されているプログラムを取得して、このプログラムを実行することにより、発電装置1の各部に係る種々の機能を実現する。制御部10から他の機能部に制御信号または各種の情報などを送信する場合、制御部10と他の機能部とは、有線または無線により接続されていればよい。制御部10が行う本実施形態に特徴的な制御については、さらに後述する。また、本実施形態において、制御部10は、燃料電池モジュール20に含まれるセルスタックの稼働時間(例えば発電時間)を計測するなど、所定の時間を計測することができるものとする。
記憶部12は、制御部10から取得した情報を記憶する。また記憶部12は、制御部10によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部12は、例えば制御部10による演算結果などの各種データも記憶する。さらに、記憶部12は、制御部10が動作する際のワークメモリ等も含むことができるものとして、以下説明する。記憶部12は、例えば半導体メモリまたは磁気ディスク等により構成することができるが、これらに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。例えば、記憶部12は、光ディスクのような光学記憶装置としてもよいし、光磁気ディスクなどとしてもよい。
図1に示す燃料電池モジュール20は、図2により詳細に示すように、改質器22と、セルスタック24と、温度センサ80とを備えている。図2は、図1に示した発電装置1において、制御部10、燃料電池モジュール20、および空気供給部36のみを示し、その他の機能部は省略している。図2に示すように、本実施形態において、燃料電池モジュール20は、2つの改質器22Aおよび改質器22Bと、2つのセルスタック24Aおよび24Bとを備えている。以下、改質器22Aと改質器22Bとを特に区別しない場合、単に、改質器22のように総称する。同様に、以下、セルスタック24Aとセルスタック24Bとを特に区別しない場合、単に、セルスタック24のように総称する。
燃料電池モジュール20のセルスタック24は、改質器22から供給される燃料ガス、および空気供給部36から供給される酸素含有ガスである空気を用いて発電する。燃料ガスは、例えば水素を含む。燃料電池モジュール20内で発電した直流電力は、インバータ40に出力される。燃料電池モジュール20は、ホットモジュールとも呼ばれる。燃料電池モジュール20において、セルスタック24は、発電に伴い発熱する。本開示において、実際に発電を行うセルスタック24を、適宜、「燃料電池」と記す。また、本開示において、セルスタック24を含めた任意の機能部を、適宜、「燃料電池」と総称することがある。例えば、「燃料電池」としては、単体のセル、セルスタック、または燃料電池モジュールなどが挙げられる。本実施形態において、セルスタック24Aを第1燃料電池とし、セルスタック24Bを第2燃料電池とする。すなわち、本実施形態に係る発電装置1は、複数の燃料電池を備えている。図2に示す例においては、発電装置1は2つの燃料電池を備えているが、後述するように、本実施形態に係る発電装置は、任意の数の複数の燃料電池を備えてもよい。
改質器22は、ガス供給部32から供給される原燃料ガス、および、改質水供給部34から供給される改質水を用いて、例えば、水素および/または一酸化炭素のような燃料ガスを生成する。すなわち、改質器22は、ガス供給部32から供給される原燃料ガスを、セルスタック22に供給される燃料ガスに改質する。例えば、改質器22は、改質水供給部34から供給される改質水を用いて水蒸気を生成する。さらに、改質器22は、生成した水蒸気を用いた水蒸気改質により、ガス供給部32から供給される原燃料ガスを用いて、水素および/または一酸化炭素のような燃料ガスを生成する。セルスタック24は、改質器22で生成された水素および/または一酸化炭素のような燃料ガスと、空気中の酸素とを反応させることにより、発電する。すなわち、本実施形態において、セルスタック24は、電気化学反応により発電する。
改質器22は、実際の構成としては、セルスタック24の上方に設置されてもよい。改質器22の出口には、セルスタック24の下方に出口のある配管が設置されている。改質器22は、この配管を通して、改質器22において生成された水素および/または一酸化炭素を、セルスタック24に供給する。
図2に示すように、改質器22Aおよび改質器22Bには、それぞれ別個にガス供給部32から原燃料ガスが供給される。また、図2に示すように、改質器22Aはセルスタック24Aに接続され、改質器22Bはセルスタック24Bに接続される。これらの接続により、改質器22Aおよび改質器22Bは、それぞれセルスタック24Aおよびセルスタック24Bに、水素および/または一酸化炭素のような燃料ガスを供給することができる。このように、本実施形態において、改質器22Aは、ガス供給部32からセルスタック24Aに供給される原燃料ガスを、燃料ガスに改質する。また、本実施形態において、改質器22Bは、ガス供給部32からセルスタック24Bに供給される原燃料ガスを、燃料ガスに改質する。
以下、セルスタック24は、SOFC(固体酸化物形燃料電池)であるとして説明する。しかしながら、本実施形態に係るセルスタック24はSOFCに限定されない。本実施形態に係るセルスタック24は、例えば固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell(PEFC))、リン酸形燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell(PAFC))、および溶融炭酸塩形燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell(MCFC))などのような燃料電池で構成してもよい。なお、セルスタック24が例えばPEFC等、SOFCと異なるタイプの場合、セルスタック24は、改質器22と同じ筺体内に含まれなくてもよく、前述したような燃料電池モジュール20を有していなくてもよい。また、セルスタック24が例えばPEFC等、SOFCと異なるタイプの場合、セルスタック24と改質器22が同じ筺体内であっても近傍に位置しなくてもよい。また、後述するように、本実施形態において、セルスタック24は、例えば単体で700W程度の発電ができるものを4つ備えてもよい。この場合、燃料電池モジュール20は、全体として3kW程度の電力を出力することができる。しかしながら、本実施形態に係るセルスタック24および燃料電池モジュール20は、このような構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。本実施形態において、発電装置1は、ガスを利用して発電を行う燃料電池を複数備えていればよい。したがって、例えば、発電装置1は、燃料電池として、セルスタック24ではなく、単に1つのみのセルを備える燃料電池を複数備えてもよい。また、本実施形態に係る燃料電池は、例えばPEFCのように、モジュールのない燃料電池としてもよい。
ガス供給部32は、燃料電池モジュール20の改質器22に原燃料ガスを供給する。このとき、ガス供給部32は、制御部10からの制御信号に基づいて、改質器22に供給する原燃料ガスの流量を制御する。本実施形態において、ガス供給部32は、例えばガスポンプ等によって構成することができる。またガス供給部32は、原燃料ガスの脱硫処理を行ってもよいし、原燃料ガスを予備的に加熱してもよい。原燃料ガスを加熱する熱源として、セルスタック24の排熱が利用されてもよい。原燃料ガスは、例えば、都市ガス、またはLPG等であるが、これらに限定されない。例えば、原燃料ガスは、燃料電池に応じて、天然ガスまたは石炭ガスなどとしてもよい。
改質水供給部34は、燃料電池モジュール20の改質器22に改質水を供給する。このとき、改質水供給部34は、制御部10からの制御信号に基づいて、改質器22に供給する改質水の流量を制御する。本実施形態において、改質水供給部34は、例えば改質水ポンプ等によって構成することができる。改質水供給部34は、セルスタック24の排気から回収された水を原料として改質水を生成してもよい。
空気供給部36は、燃料電池モジュール20のセルスタック24に空気を供給する。このとき、空気供給部36は、制御部10からの制御信号に基づいて、セルスタック24に供給する空気の流量を制御する。本実施形態において、空気供給部36は、後述するように、例えば空気ブロワ等によって構成することができる。また空気供給部36は、外部から取り込んだ空気を予備的に加熱して、セルスタック24に供給してもよい。空気を加熱する熱源として、セルスタック24の排熱が利用されてもよい。本実施形態において、空気供給部36は、セルスタック24が発電する際の電気化学反応に用いられる空気を供給する。空気供給部36が供給する気体は空気に限定されず、水素等の燃料ガスと反応して発電できる気体であればよい。例えば、空気供給部36は、酸素を含有する空気以外の気体を供給してもよい。このように、本実施形態に係る発電装置1において、制御部10は、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体(例えば空気)の流量を制御する。この場合、本実施形態に係る発電装置1は、燃料電池に気体(例えば空気)を供給する気体供給部(例えば空気供給部34)を備えてもよい。そして、制御部10は、空気供給部が燃料電池に供給する気体の流量を制御してもよい。本実施形態において、「燃料電池」とは、1つ(単体)の燃料電池のみならず、適宜、複数の燃料電池も含意する。
空気供給部36は、セルスタック24の下方に出口のある配管を通して、空気をセルスタック24に供給する。
図2に示すように、本実施形態において、空気供給部36は、2つの空気ブロワ96Aおよび空気ブロワ96Bと、2つの流量計98Aおよび98Bとを備えている。以下、空気ブロワ96Aと空気ブロワ96Bとを特に区別しない場合、単に、空気ブロワ96のように総称する。同様に、以下、流量計98Aと流量計98Bとを特に区別しない場合、単に、流量計98のように総称する。
図2に示すように、本実施形態において、空気供給部36に供給される空気は、1つの供給源から2つの経路に分岐されて、それぞれ空気ブロワ96Aおよび空気ブロワ96Bに供給される。また、図2に示すように、空気ブロワ96Aは流量計98Aに接続され、空気ブロワ96Bは流量計98Bに接続される。これらの接続により、空気ブロワ96Aおよび空気ブロワ96Bは、それぞれ流量計98Aおよび流量計98Bを経て、セルスタック24Aおよびセルスタック24Bにそれぞれ空気を供給することができる。図2に示す例においては、1つの供給源から2つの経路に分岐された空気が、それぞれ空気ブロワ96Aおよび96Bに供給されている。しかしながら、例えば空気ブロワ96Aおよび96Bには、それぞれ別個の供給源から空気が供給されるようにしてもよい。
空気ブロワ96Aおよび96Bは、空気供給部36に供給された空気を、それぞれ流量計98Aおよび98Bを経て、燃料電池モジュール20のセルスタック24Aおよびセルスタック24Bにそれぞれ送出する。空気ブロワ96Aおよび96Bは、セルスタック24Aおよび24Bに空気を送出できるものであれば、例えばファンにより構成されるものなど、任意のものを採用することができる。
流量計98Aおよび98Bは、それぞれを経て流れる空気の流量を測定する。ここで、流量計98Aおよび98Bがそれぞれ計測する空気の流量とは、例えば、単位時間あたりに空気が流量計98Aまたは98Bを経て移動する量とすることができる。流量計98Aおよび98Bは、空気の流量を計測できるものであれば、任意のものを採用することができる。
図2に示すように、空気供給部36は、制御部10と有線または無線により通信可能に接続される。流量計98Aおよび流量計98Bがそれぞれ計測した空気の流量の情報は、制御部10に送信される。これにより、制御部10は、流量計98Aおよび流量計98Bがそれぞれ計測した空気の流量を把握することができる。また、制御部10は、空気供給部36と通信可能に接続されることにより、空気ブロワ96Aおよび96Bがそれぞれセルスタック24Aおよび24Bに送出する空気の流量を調整(増減)することができる。したがって、本実施形態において、制御部10は、セルスタック24Aに供給される空気の流量およびセルスタック24Bに供給される空気の流量を調整することができる。
本実施形態に係る発電装置において、空気供給部36は、図2に示すような構成に限定されるものではない。例えば、図2に示す空気供給部36においては、流量計98は、空気ブロワ96によって送出された後の空気の流量を測定している。しかしながら、空気供給部36において、流量計98は、空気ブロワ96によって送出される前の空気の流量を測定してもよい。
図2に示す発電装置は、2つの空気ブロワ96Aおよび空気ブロワ96Bを備え、それぞれが独立してセルスタック24Aおよびセルスタック24Bに空気を供給した。しかしながら、図2に示す発電装置を簡略化した例として、発電装置が空気ブロワ96を1つのみ備える構成としてもよい。この場合、1つの空気ブロワ96が、セルスタック24Aおよびセルスタック24Bに空気を供給するような構成としてもよい。
図1に示すインバータ40は、燃料電池モジュール20内のセルスタック24に電気的に接続される。インバータ40は、セルスタック24が発電した直流電力を、交流電力に変換する。インバータ40から出力される交流電力は、分電盤などを介して、負荷100に供給される。負荷100は、分電盤などを介して、インバータ40から出力された電力を受電する。図1において、負荷100は、1つのみの部材として図示してあるが、負荷を構成する任意の個数の各種電気機器とすることができる。また、負荷100は、分電盤などを介して、商用電源200から受電することもできる。図1に示すように、インバータ40と制御部10とは、有線または無線により通信可能に接続されるようにしてもよい。この接続により、制御部10は、インバータ40による交流電力の出力を制御することができる。
排熱回収処理部50は、セルスタック24の発電により生じる排気から排熱を回収する。排熱回収処理部50は、例えば熱交換器等で構成することができる。排熱回収処理部50は、循環水処理部52および貯湯タンク60に接続される。
循環水処理部52は、貯湯タンク60から排熱回収処理部50へ水を循環させる。排熱回収処理部50に供給された水は、排熱回収処理部50で回収された排熱によって加熱され、貯湯タンク60に戻る。排熱回収処理部50は、排熱を回収した排気を外部に排出する。
貯湯タンク60は、排熱回収処理部50および循環水処理部52に接続される。貯湯タンク60は、燃料電池モジュール20のセルスタック24などから回収された排熱を利用して生成された湯を、貯えることができる。
図2に示すように、発電装置1は、セルスタック24に関連する温度を検出する温度センサ80を備えている。図2に示すように、本実施形態において、燃料電池モジュール20は、2つの温度センサ80Aおよび80Bを備えている。図2に示すように、温度センサ80Aはセルスタック24A近傍に設置され、温度センサ80Bはセルスタック24B近傍に設置される。以下、温度センサ80Aと温度センサ80Bとを特に区別しない場合、単に、温度センサ80のように総称する。
ここで、温度センサ80が検出する「セルスタック24に関連する温度」とは、セルスタック24に関する各部位の温度とすることができる。例えば、温度センサ80は、図2に示すように、セルスタック24近傍の温度を検出する位置に設置することができる。ここで、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、発電装置1においてセルスタック24に関連する温度の測定に好適な位置、例えばセルスタック24が発生する熱が適度に伝導する位置とすることができる。例えば、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、発電するセルスタック24の中心の温度としてもよい。また、本実施形態において、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、セルスタック24そのものが存在する位置であってもよい。また、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、例えばセルスタック24の全体、またはセルスタック24内部の一部(例えばセル)などであってもよい。
温度センサ80は、例えば熱電対などにより構成することができる。この場合、例えば、セルスタック24に空気を導入する導入板の中に、熱電対が挿入されるようにしてもよい。一方、温度センサ80は、当該温度センサ80を構成する素材によっては、過度の高熱を計測できない場合も想定される。このような場合、温度センサ80は、例えばセルスタック24から離れているが、セルスタック24が発生する熱が伝導する位置における温度を検出してもよい。温度センサ80がセルスタック24から離れている場合、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、例えばセルスタック24上方の燃焼部に位置してもよい。また、温度センサ80がセルスタック24から離れている場合、温度センサ80が温度を検出するセルスタック24近傍とは、前記燃焼部上方から少し離れていても、セルスタック24付近の温度を十分に測定できる位置であればよい。
温度センサ80は、熱電対に限定されず、温度を測定できる部材であれば、任意のものを採用することができる。例えば、温度センサ80は、サーミスタまたは白金測温抵抗体としてもよい。温度センサ80は、制御部10に接続される。このため、図2に示すように、燃料電池モジュール20は、制御部10と有線または無線により通信可能に接続される。温度センサ80は、検出した温度に基づく信号を制御部10に送信する。この信号を受信することで、制御部10は、セルスタック24に関連する温度を把握することができる。
次に、本実施形態に係る発電装置1の動作について説明する。
本実施形態に係る発電装置1は、発電を開始すると、複数のセルスタック24それぞれに関連する温度(例えばセルスタック24の中心温度)に応じて、適切にセルスタック24の温度を制御する。燃料電池においては、例えばセルスタックの温度が過度に高くなるなどして、温度が適切に制御されないと、セルスタックの劣化が早まるなどの不都合が生じ得る。したがって、本実施形態に係る発電装置1は、セルスタック24の温度を適切に制御することにより、セルスタック24の劣化の進行度合いを抑制する。具体的には、発電装置1は、空気供給部36がセルスタック24に供給する空気の流量を調整することによって、セルスタック24の温度を適切に制御する。これにより、本実施形態に係る発電装置1においては、セルスタック24の長寿命化などが期待できる。以下、このような制御について説明する。
本実施形態においては、セルスタック24の温度が比較的高いと判定される場合、原則として、空気供給部36がセルスタック24に供給する空気を増量する。ここで、本実施形態においては、セルスタック24に供給する空気を増量する制御(以下、「空気増量制御」と記す)を、以下の4つのモードに分けて行う。すなわち、本実施形態において、発電装置1は、各種の開始条件に応じて、(1)オフモード、(2)調整モード、(3)最大モード、および(4)電力抑制モード、以上4つの空気増量制御を行う。
まず、上記4つのモードで空気増量制御を行うに際し、複数のセルスタック24に関連する温度の検出について説明する。以下、本実施形態において、「セルスタックに関連する温度」とは、例えばセルスタックの中心温度として説明する。
図3は、本実施形態において、セルスタック24の中心温度の目標値を定めた一例を示す図である。図3において、縦方向にセルスタック24が発電するDC電流を示し、横方向にセルスタック24の発電時間を示す。
図3に示すように、本実施形態において、セルスタック24の中心温度の目標値(目標温度)は、セルスタック24の発電時間と、セルスタック24が発電しているDC電流とに応じて、定めてよい。例えば、セルスタック24が発電しているDC電流が0[A]の場合、目標値(目標温度)は、発電時間0[h]から90000[h]以上にわたって660[℃]である。また、セルスタック24が発電しているDC電流が5[A]の場合、目標値(目標温度)は、発電時間0[h]から90000[h]以上にわたって、665[℃]から680[℃]まで、発電時間が増えるにつれてほぼ増大する。また、セルスタック24が発電しているDC電流が11[A]以上の場合、目標値(目標温度)は、発電時間0[h]から90000[h]以上にわたって、670[℃]から700[℃]まで、発電時間が増えるにつれてほぼ増大する。
図3に示したセルスタック24の中心温度の目標値(目標温度)の数値は一例であり、より細かく区分されたセルスタック24の発電時間と、セルスタック24が発電しているDC電流とに応じて、より詳細に定めてもよい。また、図3に示したセルスタック24の中心温度の目標値(目標温度)の数値は、より粗く区分されたセルスタック24の発電時間と、セルスタック24が発電しているDC電流とに応じて、より粗く定めてもよい。また、セルスタック24の中心温度の目標値(目標温度)の数値は、例えばスタック24の発電時間およびセルスタック24が発電しているDC電流の少なくとも一方に基づいて定めてもよい。
図3に示したセルスタック24の発電時間は、例えば制御部10が計測してもよい。また、図3に示したセルスタック24が発電しているDC電流は、例えばインバータ40が検出したデータを、制御部10に送信してもよい。本実施形態において、図3に示したような目標温度に基づいて、制御部10は、空気供給部36がセルスタック24に供給する空気の流量を制御してもよい。また、本実施形態において、制御部10は、図3に示したような目標温度に近づくように、セルスタック24が発電する電力を調整してもよい。この場合、制御部10は、インバータ40に供給される電力を調整してもよい。
本実施形態にかかる発電装置1は、セルスタック24を複数備えている。ここで、本実施形態において、複数のセルスタック24に関連する温度の平均値を、セルスタックの中心温度の平均値Taと記す。また、本実施形態において、複数のセルスタック24に関連する温度の最大値を、セルスタックの中心温度の最大値Tmと記す。図2に示す燃料電池モジュール20は、セルスタック24Aおよびセルスタック24Bの2つのセルスタック24を備えている。しかしながら、本実施形態において、複数のセルスタック24とは、任意の複数個としてもよい。このように、本実施形態において、制御部10は、複数の燃料電池(セルスタック24)に関連する温度の平均値Taおよび複数の燃料電池に関連する温度の最大値Tmに応じて、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体(例えば空気)の流量を増加させる。
本実施形態において、複数のセルスタック24の中心温度の平均値Taから、セルスタック24の中心温度の目標値Tt1を引いた値を、「平均値の差分Da」と定義する。ここで、セルスタック24の中心温度の目標値Tt1は、図3に示したように、セルスタック24の発電時間と、セルスタック24が発電しているDC電流とに応じて、定められる値である。
また、本実施形態において、複数のセルスタック24の中心温度の最大値Tmから、セルスタック24の中心温度の目標値Tt2を引いた値を、「最大値の差分Dm」と定義する。ここで、セルスタック24の中心温度の目標値Tt2は、図3に示した表において、発電時間3万時間のセルスタック24の中心温度の目標値として定められる値である。すなわち、セルスタック24が発電するDC電流が0[A]の場合、セルスタック24の中心温度の目標値Tt2は660[℃]である。セルスタック24が発電するDC電流が5[A]の場合、セルスタック24の中心温度の目標値Tt2は675[℃]である。セルスタック24が発電するDC電流が11[A]以上の場合、セルスタック24の中心温度の目標値Tt2は690[℃]である。また、本実施形態において、例えば、目標値Tt1および目標値Tt2の少なくとも一方を、図3に示す例のように定めてもよい。
本実施形態において、セルスタック24の発電時間が3万時間未満の場合、「平均値の差分Da」および「最大値の差分Dm」のうち、大きい方の値を、「差分D」とする。一方、本実施形態において、セルスタック24の発電時間が3万時間以上の場合、「最大値の差分Dm」の値を「差分D」とする。このように、本実施形態において、制御部10は、第1の差分Daおよび第2の差分Dmに応じて、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を増加させてもよい。ここで、第1の差分Daは、平均値Taから第1の所定値(目標値Tt1)を引いたものであり、第2の差分Dmは、最大値Tmから第2の所定値(目標値Tt2)を引いたものである。また、制御部10は、第1の差分Daおよび第2の差分Dmのうち大きい方の値に応じて、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を増加させてもよい。また、上述したように、第1の所定値(目標値Tt1)および第2の所定値(目標値Tt2)の少なくとも一方は、燃料電池(セルスタック24A,24B)が発電する電流および燃料電池の発電時間の少なくとも一方に基づいて定められる。
以下、本実施形態にかかる発電装置1が実行する、(1)オフモード、(2)調整モード、(3)最大モード、および(4)電力抑制モード、以上4つの空気増量制御について、より詳細に説明する。
(1)オフモード
本実施形態において、空気増量制御のオフモードは、空気の増量の制御をオフにするモードである。したがって、オフモードにおいては、基本的に空気の流量を増大させない。
本実施形態において、空気増量制御のオフモードは、空気の増量の制御をオフにするモードである。したがって、オフモードにおいては、基本的に空気の流量を増大させない。
オフモードにおいては、例えば以下のような制御を実行する。
・発電装置1の動作開始時(例えば発電開始時)は、この(1)オフモードとする。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続すると、後述の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧−2℃のとき、後述の(2)調整モードに移行する。
・空気供給ライン1つあたりの空気増量分>0[NL/min]のとき、−8[NL/min]の速度で空気増量分を減少させるように制御する。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量が増加している場合、空気の流量が増加する速度を減らす。
・発電装置1の動作開始時(例えば発電開始時)は、この(1)オフモードとする。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続すると、後述の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧−2℃のとき、後述の(2)調整モードに移行する。
・空気供給ライン1つあたりの空気増量分>0[NL/min]のとき、−8[NL/min]の速度で空気増量分を減少させるように制御する。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量が増加している場合、空気の流量が増加する速度を減らす。
また、ここで、空気供給ラインとは、空気ブロワ96からセルスタック24に供給される空気の経路である。例えば図2に示した例においては、セルスタック24Aおよびセルスタック24Bについて、それぞれ空気供給ラインが1つずつ形成されており、発電装置1全体としては、2つの空気供給ラインが形成されている。
図4は、上述した空気増量制御のオフモードにおける動作の一例を説明するフローチャートである。以下、図4を参照して、発電装置1が実行する空気増量制御のオフモードについて説明する。以下の図4〜図7に示す「1」、「2」、「3」、「4」の数字は、それぞれ、(1)オフモード、(2)調整モード、(3)最大モード、(4)電力抑制モードを表している。図4〜図7は、各モードにおける処理の一例を示すものであり、図4〜図7に示すのと異なる手順による処理を行うことにより、各モードにおける制御を実行してもよい。
図4に示す動作((1)オフモード)が開始すると、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続したか否か判定する(ステップS11)。ステップS11において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続したと判定されたら、制御部10は、後述(図6)の(3)最大モードの動作に移行する。このように、本実施形態において、制御部10は、平均値Taおよび最大値Tmの少なくとも一方に関する所定の条件が所定の時間(例えば、ここでは1秒)満たされたら、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を変化させる。
ステップS11において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS12の処理に移行する。ステップS12において、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧−2℃であるか否か判定する(ステップS12)。ステップS12において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧−2℃であると判定されたら、制御部10は、後述(図5)の(3)調整モードの動作に移行する。
ステップS12において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧−2℃でないと判定されたら、制御部10は、ステップS13の処理に移行する。ステップS13において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気増量分>0[NL/min]であるか判定する(ステップS13)。ステップS13において空気供給ライン1つあたりの空気増量分>0[NL/min]でないと判定されたら、制御部10は、ステップS11に戻って処理を継続する。一方、ステップS13において空気供給ライン1つあたりの空気増量分>0[NL/min]であると判定されたら、制御部10は、ステップS14の処理に移行する。
ステップS14において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気増量分を、−8[NL/min]の速度で減少させる(ステップS14)。ステップS14の処理を完了したら、制御部10は、ステップS11に戻って処理を継続する。このように、本実施形態において、制御部10は、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体(例えば空気)の流量が増加している場合、当該流量の増加の速度を低下させてもよい。また、本実施形態において、制御部10は、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)が発電している時に、燃料電池に供給される気体の流量を増加させてもよい。
(2)調整モード
本実施形態において、空気増量制御の調整モードは、空気の増量を調整するモードである。したがって、調整モードにおいては、温度に応じて空気の流量を増加させる。
本実施形態において、空気増量制御の調整モードは、空気の増量を調整するモードである。したがって、調整モードにおいては、温度に応じて空気の流量を増加させる。
調整モードにおいては、例えば以下のような制御を実行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続すると、後述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧5℃が5分継続すると、後述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃のとき、100msごとに空気供給ライン1つあたりの空気増量分に所定値αを加算する。ここで、例えば、所定値α=min(15,max(−15,差分D))×15/36000としてもよい。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量を徐々に増加させる。
・セルスタックの中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≦−10℃のとき、前述(図4)の(1)オフモードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続すると、後述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≧5℃が5分継続すると、後述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃のとき、100msごとに空気供給ライン1つあたりの空気増量分に所定値αを加算する。ここで、例えば、所定値α=min(15,max(−15,差分D))×15/36000としてもよい。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量を徐々に増加させる。
・セルスタックの中心温度の最大値Tm<730℃かつ差分D≦−10℃のとき、前述(図4)の(1)オフモードに移行する。
図5は、上述した空気増量制御の調整モードにおける動作の一例を説明するフローチャートである。以下、図5を参照して、発電装置1が実行する空気増量制御の調整モードについて説明する。
図5に示す動作((2)調整モード)が開始すると、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続したか否か判定する(ステップS21)。ステップS21において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続したと判定されたら、制御部10は、後述(図6)の(3)最大モードの動作に移行する。
ステップS21において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が1秒継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS22の処理に移行する。ステップS22において、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃であるか否か判定する(ステップS22)。ステップS22においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃でないと判定されたら、制御部10は、ステップS21に戻って処理を継続する。一方、ステップS22において、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃であると判定されたら、制御部10は、ステップS23の動作に移行する。
ステップS23において、制御部10は、100msごとに空気供給ライン1つあたりの空気増量分に所定値αを加算する(ステップS23)。ここで、所定値αは、例えば、(−15と差分Dの大きい方の値)と、15との小さい方の値に、15/36000を乗じた数値としてもよい。すなわち、ステップS23において、制御部10は、徐々に空気の流量を増やす。
ステップS23において空気の増量分を加算したら、制御部10は、ステップS24の処理に移行する。ステップS24において、制御部10は、差分D≧5℃が5分継続したか否か判定する(ステップS24)。ステップS24において差分D≧5℃が5分継続したと判定されたら、制御部10は、後述の(3)最大モードに移行する。一方、ステップS24において差分D≧5℃が5分継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS25の処理に移行する。このように、本実施形態において、制御部10は、複数の燃料電池(セルスタック24)が所定の時間発電するまでは、差分Dの値に応じて、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体(例えば空気)の流量を増加させてもよい。ここで、差分Dとは、第1の差分Daおよび第2の差分Dmのうち大きい方の値である。
ステップS25において、制御部10は、差分D≦−10℃であるか否か判定する(ステップS25)。ステップS25において差分D≦−10℃でないと判定されたら、制御部10は、ステップS21に戻って処理を継続する。一方、ステップS25において差分D≦−10℃であると判定されたら、制御部10は、前述(図4)の(1)オフモードに移行する(図4)。
(3)最大モード
本実施形態において、空気増量制御の最大モードは、空気の増量を最大にするモードである。したがって、最大モードにおいては、基本的に、空気の流量を増加させる。
本実施形態において、空気増量制御の最大モードは、空気の増量を最大にするモードである。したがって、最大モードにおいては、基本的に、空気の流量を増加させる。
最大モードにおいては、例えば以下のような制御を実行する。
・差分D≦3℃が1秒継続すると、前述(図5)の(2)調整モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が5分継続すると、後述(図7)の(4)電力抑制モードに移行する。ここで、発電を抑制する電力は100[W/h]としてもよい。
・最大モードの時間が30分継続すると、後述(図7)の(4)電力抑制モードに移行する。ここで、発電を抑制する電力は100[W/h]としてもよい。
・空気供給ライン1つあたりの空気増量分<64[NL/min]のとき、1分あたり8[NL/min]の速度で空気増量分を増加させる。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量を徐々に増加させる。
・差分D≦3℃が1秒継続すると、前述(図5)の(2)調整モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が5分継続すると、後述(図7)の(4)電力抑制モードに移行する。ここで、発電を抑制する電力は100[W/h]としてもよい。
・最大モードの時間が30分継続すると、後述(図7)の(4)電力抑制モードに移行する。ここで、発電を抑制する電力は100[W/h]としてもよい。
・空気供給ライン1つあたりの空気増量分<64[NL/min]のとき、1分あたり8[NL/min]の速度で空気増量分を増加させる。すなわち、ここでは、空気供給ラインにおいて空気の流量を徐々に増加させる。
図6は、上述した空気増量制御の最大モードにおける動作の一例を説明するフローチャートである。以下、図6を参照して、発電装置1が実行する空気増量制御の最大モードについて説明する。
図6に示す動作((3)最大モード)が開始すると、制御部10は、差分D≦3℃が1秒継続したか否か判定する(ステップS31)。ステップS31において、差分D≦3℃が1秒継続したと判定されたら、制御部10は、前述(図5)の(2)調整モードの動作に移行する。
ステップS31において差分D≦3℃が1秒継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS32の処理に移行する。ステップS32において、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が5分継続したか否か判定する(ステップS32)。
ステップS32においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が5分継続したと判定されたら、制御部10は、後述(図7)の(4)電力抑制モードの動作に移行する。一方、ステップS32においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm≧730℃が5分継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS33の処理に移行する。
ステップS33において、制御部10は、(3)最大モードにおける動作が30分継続しているか否か判定する(ステップS33)。ステップS33において最大モードにおける動作が30分継続していると判定されたら、制御部10は、後述(図7)の(4)電力抑制モードの動作に移行する。一方、ステップS33において最大モードにおける動作が30分継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS34の処理に移行する。
ステップS34において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気増量分<64[NL/min]であるか否かを判定する(ステップS34)。ステップS34において空気供給ライン1つあたりの空気増量分<64[NL/min]でないと判定されたら、制御部10は、ステップS31に戻って処理を継続する。一方、ステップS34において空気供給ライン1つあたりの空気増量分<64[NL/min]であると判定されたら、制御部10は、ステップS35の処理に移行する。
ステップS35において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気増量分を、8[NL/min]の速度で増加させる(ステップS35)。ステップS35の処理を完了したら、制御部10は、ステップS31に戻って処理を継続する。
(4)電力抑制モード
本実施形態において、空気増量制御の電力抑制モードは、発電装置が発電する電力を抑制するモードである。電力抑制モードにおいては、空気の流量を制御しつつ、燃料電池が発電する電力を抑制する。
本実施形態において、空気増量制御の電力抑制モードは、発電装置が発電する電力を抑制するモードである。電力抑制モードにおいては、空気の流量を制御しつつ、燃料電池が発電する電力を抑制する。
電力抑制モードにおいては、例えば以下のような制御を実行する。
・差分D≧3℃が5分継続すると、発電する電力の抑制に100[W/h]を加算する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃が5分継続すると、発電する電力の抑制に−100[W/h]を加算する。
・抑制電力≦0[W]になると、前述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧735℃になると、セルスタック24が高温状態と判定する。
この場合、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を120[NL/min]にし、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]にする。
・セルスタックの中心温度の最大値Tm<735℃になると、セルスタックは非高温状態と判定する。
この場合、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を114[NL/min]にし、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]にする。
ここで、上述の温度735℃は、セルスタックが高温であり異常と判断される閾値(初期値750℃)−15℃として算出した値である。
・差分D≧3℃が5分継続すると、発電する電力の抑制に100[W/h]を加算する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃が5分継続すると、発電する電力の抑制に−100[W/h]を加算する。
・抑制電力≦0[W]になると、前述(図6)の(3)最大モードに移行する。
・セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧735℃になると、セルスタック24が高温状態と判定する。
この場合、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を120[NL/min]にし、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]にする。
・セルスタックの中心温度の最大値Tm<735℃になると、セルスタックは非高温状態と判定する。
この場合、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を114[NL/min]にし、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]にする。
ここで、上述の温度735℃は、セルスタックが高温であり異常と判断される閾値(初期値750℃)−15℃として算出した値である。
図7は、上述した空気増量制御の電力抑制モードにおける動作の一例を説明するフローチャートである。以下、図7を参照して、発電装置1が実行する空気増量制御の電力抑制モードについて説明する。
図7に示す動作((4)電力抑制モード)が開始すると、制御部10は、差分D≧3℃が5分継続したか否か判定する(ステップS41)。ステップS41において差分D≧3℃が5分継続したと判定されたら、制御部10は、セルスタック24が発電する電力の抑制を+100[W/h]とする(ステップS42)。すなわち、ステップS42において、制御部10は、セルスタック24が発電する電力の抑制を強めることにより、セルスタック24が発電する電力をより少なくする。このように、本実施形態において、制御部10は、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を所定値まで増加させたまま所定の時間経過したら、燃料電池が発電する電力を低下させる。ここで、制御部10は、インバータ40に供給される電力を抑制することにより、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)が発電する電力を低下させてもよい。ステップS42において電力を抑制したら、制御部10は、ステップS41に戻って処理を継続する。
一方、ステップS41において差分D≧3℃が5分継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS43の処理に移行する。ステップS43において、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃が5分継続したか否か判定する(ステップS43)。ステップS43においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃が5分継続したと判定されたら、制御部10は、ステップS44の処理に移行する。
ステップS44において、制御部10は、セルスタック24が発電する電力の抑制を−100[W/h]とする(ステップS44)。すなわち、ステップS44において、制御部10は、セルスタック24が発電する電力の抑制を弱めることにより、セルスタック24が発電する電力をより多くする。ステップS44において電力の抑制を弱めたら、制御部10は、ステップS41に戻って処理を継続する。
一方、ステップS43においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm<730℃が5分継続していないと判定されたら、制御部10は、ステップS45の処理に移行する。
ステップS45において、制御部10は、セルスタック24における発電の抑制電力≦0[W]を満たすか否かを判定する(ステップS45)。ステップS45においてセルスタック24における発電の抑制電力≦0[W]を満たすと判定されたら、制御部10は、前述(図6)の(3)最大モードに移行する。ここで、セルスタック24における発電の抑制電力≦0[W]を満たすと判定される場合とは、例えばセルスタック24が発電の抑制をしていない場合とすることができる。
一方、ステップS45においてセルスタック24における発電の抑制電力≦0[W]を満たさないと判定されたら、制御部10は、ステップS46の処理に移行する。ここで、セルスタック24における発電の抑制電力≦0[W]を満たさないと判定される場合とは、例えばセルスタック24が発電の抑制をしている場合とすることができる。
ステップS46において、制御部10は、セルスタック24の中心温度の最大値Tm≧735℃を満たすか否か判定する(ステップS46)。ステップS46においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm≧735℃を満たすと判定されたら、制御部10は、セルスタック24が高温状態と判断して、ステップS47の高温状態処理に移行する。ここで、上述の温度735℃は、セルスタックが高温であり異常と判断される閾値(初期値750℃)−15℃として算出した値である。
ステップS47(高温状態処理)において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を120[NL/min]にしつつ、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]に設定する。ステップS47の高温状態処理が完了したら、制御部は、ステップS41に戻って処理を継続する。
一方、ステップS46においてセルスタック24の中心温度の最大値Tm≧735℃を満たさないと判定されたら、制御部10は、セルスタック24が非高温状態と判断して、ステップS48の非高温状態処理に移行する。
ステップS48(非高温状態処理)において、制御部10は、空気供給ライン1つあたりの空気流量の最大値を114[NL/min]にしつつ、空気供給ライン1つあたりの空気増量分の最大値を64[NL/min]に設定する。ステップS48の非高温状態処理が完了したら、制御部は、ステップS41に戻って処理を継続する。
以上説明したように、本実施形態において、制御部10は、複数の燃料電池(セルスタック24)に関連する温度の平均値Taおよび複数のセルスタック24に関連する温度の最大値Tmに応じて、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を増加させる。
本実施形態にかかる発電装置1によれば、複数のセルスタック24が過度に高温になることは回避され、セルスタック24の温度を適切に制御することができる。これにより、本実施形態に係る発電装置1においては、セルスタック24の長寿命化、ひいては発電装置1全体の長寿命化などが期待できる。
また、本実施形態にかかる発電装置1によれば、複数のセルスタック24の中心温度の平均値Taおよび複数のセルスタック24の中心温度の最大値Tmに基づいて、セルスタック24の温度制御の要否を判定した。したがって、セルスタック24の温度制御の要否を判定するに際し、複数のセルスタック24を誤検出することにより、不適切な温度制御が行われるようなリスクを低減することができる。
本発明を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部およびステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
以上の開示においては、本実施形態として、SOFCとするセルスタック24を備える発電装置1について説明した。しかしながら、上述したように、本実施形態に係る発電装置1は、SOFCを備えるものに限定されず、例えばモジュールのないPEFCなど、各種の燃料電池を備えるものとすることができる。本開示において「燃料電池」とは、例えば発電システム、発電ユニット、燃料電池モジュール、ホットモジュール、セルスタック、またはセルなどを意味する。また、本開示における「燃料電池」は、燃料電池車に搭載される燃料電池であってもよい。
また、上述した実施形態においては、セルスタック24を2つ備える発電装置1について説明した。しかしながら、発電装置1が備えるセルスタック24は2つに限定されず、任意の複数個のセルスタック24を備えてもよい。
例えば、本実施形態にかかる発電装置は、図8に示す燃料電池モジュール20’のように、4つのセルスタック(24A,24B,24C,24D)を備えてもよい。図8は、図2と同様に、図1に示した発電装置1において、制御部10、燃料電池モジュール20’、およびガス供給部32のみを示し、その他の機能部は省略している。以下、セルスタック24A,24B,24C,24Dを特に区別しない場合、単に、セルスタック24のように総称する。それぞれのセルスタック24は、例えば単体で700W程度の発電が可能な場合、燃料電池モジュール20’は、全体として3kW程度の電力を出力することができる。このような構成においても、複数のセルスタック24の中心温度の平均値Taおよび複数のセルスタック24の中心温度の最大値Tmに基づいて、セルスタック24の温度制御の要否を判定することができる。本実施形態においては、このような構成の発電装置であっても、上述した実施形態にかかる発電装置1と同様の効果を見込むことができる。
本開示の実施形態は、図1に示す発電装置1の制御部10および記憶部12に相当する機能ブロックを、発電装置1の外部に有する構成として実現することもできる。このような実施形態の一例を図9に示す。図9に示す例においては、発電装置1を外部から制御する制御装置2は、制御部10と、記憶部12とを備える。図9に示す制御装置2の制御部10および記憶部12の機能は、図1に示す発電装置1の制御部10および記憶部12の機能とそれぞれ同等である。すなわち、本実施形態に係る制御装置2は、複数の燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)を備える発電装置1を制御する。制御装置2は、燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部10を備える。
また、本開示の実施形態は、例えば、図9に示す制御装置2に実行させる制御プログラムとして実現することもできる。すなわち、本実施形態に係る制御プログラムは、複数の燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)を備える発電装置1を制御する制御装置2に、燃料電池(燃料電池モジュール20またはセルスタック24)に供給される気体の流量を制御する制御ステップと、燃料電池に供給される気体の流量を増加させる増加ステップと、を実行させる。
1 発電装置
2 制御装置
10 制御部
12 記憶部
20 燃料電池モジュール
22 改質器
24 セルスタック
32 ガス供給部
34 改質水供給部
36 空気供給部
40 インバータ
50 排熱回収処理部
52 循環水処理部
60 貯湯タンク
70 温度センサ
100 負荷
200 商用電源
2 制御装置
10 制御部
12 記憶部
20 燃料電池モジュール
22 改質器
24 セルスタック
32 ガス供給部
34 改質水供給部
36 空気供給部
40 インバータ
50 排熱回収処理部
52 循環水処理部
60 貯湯タンク
70 温度センサ
100 負荷
200 商用電源
Claims (12)
- 複数の燃料電池と、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部と、を備える発電装置であって、
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、発電装置。 - 前記制御部は、前記平均値および前記最大値の少なくとも一方に関する所定の条件が所定の時間満たされたら、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を変化させる、請求項1に記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記平均値から第1の所定値を減じた第1の差分、および、前記最大値から第2の所定値を減じた第2の差分に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、請求項1または2に記載の発電装置。
- 前記第1の所定値および前記第2の所定値の少なくとも一方は、前記燃料電池が発電する電流および当該燃料電池の発電時間の少なくとも一方に基づいて定められる、請求項3に記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記第1の差分および前記第2の差分のうち大きい方の値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、請求項3または4に記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記複数の燃料電池が所定の時間発電するまでは、前記第1の差分および前記第2の差分のうち大きい方の値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、請求項5に記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記複数の燃料電池が発電している時に、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、請求項1から6のいずれかに記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量が増加している場合、当該流量の増加の速度を低下させる、請求項1から7のいずれかに記載の発電装置。
- 前記制御部は、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を所定値まで増加させたまま所定の時間経過したら、前記複数の燃料電池が発電する電力を低下させる、請求項1から8のいずれかに記載の発電装置。
- 前記複数の燃料電池に気体を供給する気体供給部を備え、
前記制御部は、前記気体供給部が前記複数の燃料電池に供給する気体の流量を制御する、請求項1から9のいずれかに記載の発電装置。 - 複数の燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置であって、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる、制御装置。 - 複数の燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置に、
前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を制御する制御ステップと、
記複数の燃料電池に関連する温度の平均値および前記複数の燃料電池に関連する温度の最大値に応じて、前記複数の燃料電池に供給される気体の流量を増加させる増加ステップと、
を実行させる、制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017167701A JP2019046629A (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 発電装置、制御装置、および制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017167701A JP2019046629A (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 発電装置、制御装置、および制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019046629A true JP2019046629A (ja) | 2019-03-22 |
Family
ID=65816567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017167701A Pending JP2019046629A (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 発電装置、制御装置、および制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019046629A (ja) |
-
2017
- 2017-08-31 JP JP2017167701A patent/JP2019046629A/ja active Pending
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