JP2019042666A - 汚泥濃縮装置の運転方法及び、汚泥濃縮システム - Google Patents
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Abstract
Description
前記槽の原水中に浸漬され、前記原水から汚泥を分離して、表面に汚泥を濃縮するろ過
体と、
前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置と、を備える汚泥濃縮装置の運転方法であって、
前記吸引装置の吸引圧力の情報を取得し、
前記吸引装置の吸引流量を、取得した前記吸引圧力の情報に対応するように制御する、汚泥濃縮装置の運転方法である。
前記吸引装置の吸引流量を、吸引圧力の変化を示す情報に対応して増減させるように制御してもよい。これによれば、吸引圧力の変化量に対応して(微分成分を利用して)吸引流量を制御することができるので、制御の応答を早め、吸引流量の値をより早期に、吸引圧力の情報に対応した値に制御することが可能である。
前記吸引圧力の情報に対応する前記吸引流量は、1サイクルのろ過運転における吸引流量の合計が所定量以上となるように定められているようにしてもよい。
前記吸引圧力の情報に対応する前記吸引流量は、1サイクルのろ過運転における運転時間が所定時間以下となるように定められていることとしてもよい。
前記吸引圧力の値を含む所定の吸引圧力範囲に対して、該吸引圧力範囲における吸引流量の合計が、第三所定量以上となるように定められた値としてもよい。
前記槽の原水中に浸漬され、前記原水から汚泥を分離して、表面に汚泥を濃縮するろ過体と、
前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置と、
前記吸引装置の吸引圧力の情報を取得し、前記吸引装置の吸引流量を、取得した前記吸引圧力の情報に対応するように制御する制御装置を備える、汚泥濃縮システムであってもよい。
泥の処理効率をより高くすることが可能となる。
図1は、本実施例における上水汚泥濃縮装置1の概略構成を示す図である。本実施例における上水汚泥濃縮装置1は、凝集剤を添加した原汚泥Mを一旦貯留する原汚泥槽2、原汚泥Mを濃縮沈殿させる濃縮槽3、濃縮槽3において濃縮された濃縮汚泥を乾燥させる天日乾燥床5、装置の制御を行う制御部8及び圧力センサ9を含んでいる。
、合計の吸引流量を大きくし、汚泥の処理効率を向上させることとした。設定圧力は、ろ過水吸水ポンプ7の定格の到達圧力であってもよい。なお、本実施例では、吸引圧力が設定圧力まで低下し、一旦ろ過水吸引ポンプ7の作動を停止した後には、コンプレッサにより空気をろ布40内に注入することで、ろ布表面40aに堆積した濃縮汚泥を脱落させる。この一連の動作が、1サイクルの汚泥濃縮処理となる。
上とし、その際にろ布40に15L以上の汚泥を堆積させる場合には、図6に示すような吸引圧力・流量曲線を採用すれば良いことが分かった。なお、本実施例において、150Lは吸引流量の合計の所定量に相当し、15Lは、蓄積する汚泥の第二所定量に相当する。
次に、汚泥濃縮処理において得られる結果と、汚泥の性状としての原汚泥の濃度との関係について説明する。原汚泥の濃度が変わった場合には、同じ吸引流量で汚泥を吸引した場合に、ろ布表面40aに堆積する汚泥の量が変わるので、最大の堆積汚泥が得られる(汚泥の処理効率が最も高くなる)吸引圧力・流量曲線も変わる。
汚泥の性状に応じた吸引流量に制御することで、良好な処理効率を得ることが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、実施例1の吸引圧力と吸引流量の関係をあらかじめ定める点を、変更するものである。本実施例においては、実施例1と共通する部分の説明は省略する。本実施例においては、制御装置は、吸引の開始から終了までの間の所定タイミングで、吸引圧力に関する情報を取得し、取得した情報に対応させて吸引流量を制御する。一例として、吸引圧力に関する情報は吸引圧力の情報であり、吸引開始時刻からの時間に対応して、あらかじめ定められた吸引圧力となるように吸引流量を制御する。このようにすれば、吸引圧力は時間の経過とともに直線状に変化することになり、汚泥濃縮装置による汚泥の処理効率を高めることが可能となる。また、別の例として、吸引圧力に関する情報は吸引圧力の変化を示す情報であり、吸引装置の吸引流量を、吸引圧力の変化を示す情報に対応して増減させるように制御する。このようにすれば、吸引圧力の変化量に対応して(微分成分を利用して)吸引流量を制御することができるので、制御の応答を早め、吸引流量の値をより早期に、吸引圧力の情報に対応した値に制御することが可能である。ここで、これらの制御を精度よく行うために、フィードバック制御等を取り入れてもよい。
2・・・原汚泥槽
3・・・濃縮槽
4・・・ろ布エレメント
5・・・天日乾燥床
6・・・原汚泥用ポンプ
7・・・ろ過水吸引ポンプ
8・・・制御部
9・・・圧力センサ
40・・・ろ布
M・・・原汚泥
F・・・ろ液
Claims (9)
- 汚泥を含む原水を取り込む槽と、
前記槽の原水中に浸漬され、前記原水から汚泥を分離して、表面に汚泥を濃縮するろ過体と、
前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置と、を備える汚泥濃縮装置の運転方法であって、
前記吸引装置の吸引圧力の情報を取得し、
前記吸引装置の吸引流量を、取得した前記吸引圧力の情報に対応するように制御する、汚泥濃縮装置の運転方法。 - 前記吸引圧力の情報は吸引圧力の値であり、
前記吸引装置の吸引流量を、吸引圧力の値に対応してあらかじめ定められた値となるように制御する、請求項1記載の汚泥濃縮装置の運転方法。 - 前記吸引圧力の情報は吸引圧力の変化を示す情報であり、
前記吸引装置の吸引流量を、吸引圧力の変化を示す情報に対応して増減させるように制御する、請求項1記載の汚泥濃縮装置の運転方法。 - 前記吸引圧力の情報に対応する前記吸引流量は、原水における汚泥の性状に応じて定められている、請求項1から3のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置の運転方法。
- 前記ろ過体表面の前記汚泥を剥離した状態から、前記原水のろ過により前記ろ過体表面に前記汚泥が蓄積することで前記吸引装置の吸引圧力が所定の値となるまでを1サイクルのろ過運転とした場合に、
前記吸引圧力の情報に対応する前記吸引流量は、1サイクルのろ過運転における吸引流量の合計が所定量以上となるように定められている請求項1から4のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置の運転方法。 - 前記所定量は、ろ過体表面に蓄積する汚泥の量が第二所定量以上となるような量である、請求項5に記載の汚泥濃縮装置の運転方法。
- 前記ろ過体表面の前記汚泥を剥離した状態から、前記原水のろ過により前記ろ過体表面に前記汚泥が蓄積することで前記吸引装置の吸引圧力が所定の値となるまでを1サイクルのろ過運転とした場合に、
前記吸引圧力の情報に対応する前記吸引流量は、1サイクルのろ過運転における運転時間が所定時間以下となるように定められている請求項1から5のいずれか一項に記載の汚泥濃縮装置の運転方法。 - 前記吸引圧力の値に対応してあらかじめ定められた値は、
前記吸引圧力の値を含む所定の吸引圧力範囲に対して、該吸引圧力範囲における吸引流量の合計が、第三所定量以上となるように定められた値であることを特徴とする、請求項2に記載の汚泥濃縮装置の運転方法。 - 汚泥を含む原水を取り込む槽と、
前記槽の原水中に浸漬され、前記原水から汚泥を分離して、表面に汚泥を濃縮するろ過体と、
前記ろ過体を介して前記槽の中の原水を吸引する吸引装置と、
前記吸引装置の吸引圧力の情報を取得し、前記吸引装置の吸引流量を、取得した前記吸引圧力の情報に対応するように制御する制御装置を備える、汚泥濃縮システム。
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