JP2019037660A - 医療器具の包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】線状の医療器具を振動や衝撃から保護するとともに、医療機関における作業量の低下及び医療器具の破損のリスクを低減させた医療器具の包装体を提供する。
【解決手段】環状に束ねられた状態で結束され、内部にガイドワイヤ2等の線状の医療器具を収納する中空部を有する長尺管状部材3と、長尺管状部材3を保持する保持面15を有する保持板4と、を備える。また、保持板4は、保持板4を折曲又は湾曲させる為の脆弱部20が保持面15に設けられ、脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域の内、一の領域に長尺管状部材3を固定する固定部16、17を備え、長尺管状部材3は、固定部16、17を備える領域以外に取出口11が位置する状態で保持板4に保持される。
【選択図】図7
【解決手段】環状に束ねられた状態で結束され、内部にガイドワイヤ2等の線状の医療器具を収納する中空部を有する長尺管状部材3と、長尺管状部材3を保持する保持面15を有する保持板4と、を備える。また、保持板4は、保持板4を折曲又は湾曲させる為の脆弱部20が保持面15に設けられ、脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域の内、一の領域に長尺管状部材3を固定する固定部16、17を備え、長尺管状部材3は、固定部16、17を備える領域以外に取出口11が位置する状態で保持板4に保持される。
【選択図】図7
Description
本発明は、線状の医療器具を収納又は運搬する為に包装する包装体に関する。
ガイドワイヤやカテーテル等の柔軟性且つ精密な構造を有する線状の医療器具について収納や運搬を行う際には、それらの医療器具を破損や雑菌から保護する為に従来より中空形状を有する長尺管状部材が用いられる。具体的には、長尺管状部材の内部にガイドワイヤやカテーテルを挿入し、更に滅菌袋に覆われた状態で長尺管状部材と一体に収納や運搬を行う。そして、使用する直前に滅菌袋及び長尺管状部材からガイドワイヤやカテーテルが取り出され、使用される。
また、ガイドワイヤやカテーテルは数十センチから数mの長尺形状を有する為、一般的に長尺管状部材は直線状ではなく環状に束ねられた状態で滅菌袋に覆われる。更に、長尺管状部材の内部にあるガイドワイヤやカテーテルを衝撃や振動から保護する為に、板状の部材に対して管状に束ねられた長尺管状部材を固定する方法が用いられていた。例えば、特開2006−6782号公報には、ガイドワイヤが挿入されたチューブを、環状に束ねられた状態で板状のトレイに対して固定する技術について開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された固定方法によりトレイに対して長尺管状部材が固定された状態のままでは、長尺管状部材からガイドワイヤやカテーテルを取り出すことは非常に困難であった。無理に取り出そうとすればガイドワイヤやカテーテルの破損や汚染を招く虞もある。従って、ガイドワイヤやカテーテルを使用する前にトレイから長尺管状部材を外し、その後に長尺管状部材からガイドワイヤやカテーテルを引き抜いて使用する必要があった。その結果、上記医療器具を使用する医療機関では作業量が増加することとなる。また、トレイから長尺管状部材を外す作業において、ガイドワイヤやカテーテルが破損する虞もあった。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、線状の医療器具を振動や衝撃から保護するとともに、医療機関における作業量の低下及び医療器具の破損のリスクを低減させた医療器具の包装体を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る医療器具の包装体は、環状に束ねられた状態で結束され、内部に線状の医療器具を収納する中空部を有する長尺管状部材と、前記長尺管状部材を保持する保持面を有する保持板と、を備える。また、前記保持板は、前記長尺管状部材の前記保持面への投影面積よりも大きな面積を有し、前記保持面には、前記保持面を複数の領域に区分する脆弱部が設けられ、前記脆弱部によって区分される前記保持面の複数の領域の内、一の領域に前記長尺管状部材を固定する固定部を備え、前記長尺管状部材は、前記線状の医療器具を取り出す取出口を備え、前記保持面の複数の領域の内、前記一の領域以外に前記取出口が位置する状態で前記保持板に保持されることを特徴とする。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、保持板によって線状の医療器具を振動や衝撃から保護することが可能となる一方で、脆弱部で保持板を折曲又は湾曲すれば、長尺管状部材を保持板から取り外すことなく、長尺管状部材の内部にある線状の医療器具を取り出すことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、保持板によって線状の医療器具を振動や衝撃から保護することが可能となる一方で、脆弱部で保持板を折曲又は湾曲すれば、長尺管状部材を保持板から取り外すことなく、長尺管状部材の内部にある線状の医療器具を取り出すことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
また、本発明に係る医療器具の包装体は、前記長尺管状部材の一端に、前記中空部に液体を注入する注入口を有し、前記一の領域以外の領域に、前記注入口が位置する状態で前記保持面に保持されることを特徴とする。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、例えばフラッシュなどの作業を行う際に、長尺管状部材を保持板から取り外すことなく作業を行うことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、例えばフラッシュなどの作業を行う際に、長尺管状部材を保持板から取り外すことなく作業を行うことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
また、本発明に係る医療器具の包装体は、前記保持板は、透過性を有する又は白色であることを特徴とする。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、包装体内部の異物混入の確認を、長尺管状部材を滅菌袋から取り出すことなく目視にて行うことが可能となる。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、包装体内部の異物混入の確認を、長尺管状部材を滅菌袋から取り出すことなく目視にて行うことが可能となる。
また、本発明に係る医療器具の包装体は、前記固定部は、前記保持面を切り出して形成され、前記長尺管状部材を挟持することによって固定することを特徴とする。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、固定の為の部品を別途用いることなく保持板に対して長尺管状部材を固定できるので、長尺管状部材の内部にある医療器具の汚染や破損のリスクを低減させることが可能となる。また、構造を単純化することによってコストダウンについても実現可能となる。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、固定の為の部品を別途用いることなく保持板に対して長尺管状部材を固定できるので、長尺管状部材の内部にある医療器具の汚染や破損のリスクを低減させることが可能となる。また、構造を単純化することによってコストダウンについても実現可能となる。
また、本発明に係る医療器具の包装体は、前記長尺管状部材は、ガイドワイヤを収納する収納体であることを特徴とする。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、特にガイドワイヤについて、振動や衝撃からの保護、並びに、医療機関における作業量の低下、破損のリスク低減を実現することが可能となる。
上記構成を有する医療器具の包装体によれば、特にガイドワイヤについて、振動や衝撃からの保護、並びに、医療機関における作業量の低下、破損のリスク低減を実現することが可能となる。
前記構成を有する本発明に係る医療器具の包装体によれば、保持板によって線状の医療器具を振動や衝撃から保護することが可能となる一方で、脆弱部で保持板を折曲すれば、長尺管状部材を保持板から取り外すことなく、長尺管状部材の内部にある線状の医療器具を取り出すことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
以下、本発明に係る医療器具の包装体について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明に係る医療器具の包装体は、線状(紐のように細長い形状)の医療器具の包装体であり、特に以下の説明ではガイドワイヤの包装体に適用した例について説明する。但し本発明は必ずしもガイドワイヤの包装体のみに適用されるわけではなく、例えばカテーテル等のその他の線状の医療器具の包装体においても適用可能である。
先ず、本実施形態に係る医療器具の包装体1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る包装体1の外観図である。
図1に示すように本実施形態に係る包装体1は、内部にガイドワイヤ2を収納する中空部を有する長尺管状部材3と、長尺管状部材を保持する保持板4とを基本的に有する。尚、包装体1は、通常は滅菌袋(図示せず)によって更に全体を覆われており、ガイドワイヤ2の使用直前において滅菌袋から取り出される。尚、図1は滅菌袋から取り出された状態の包装体1を示す。
ここで、長尺管状部材3は樹脂等の柔軟性を有する素材によって成形され、内部にガイドワイヤ2を収納する為の中空部を有する管状形状(チューブ形状)を有する。尚、長尺管状部材3の素材は特に限定されないが、柔軟性があり、且つガイドワイヤ2を長尺管状部材3から引き抜く際にスムーズに引き抜きが行えるように適度な滑り性を有する素材であることが望ましい。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等がある。
また、図1に示すように長尺管状部材3は、環状に束ねられた状態で複数の止め具5〜8によって固定され、結束される。本実施形態では図1に示すように略等間隔に4か所を止め具5〜8によって固定されている。図2は止め具5の側面図(特に長尺管状部材3の長さ方向から見た側面図)を示す。
ここで、図2に示すように、止め具5〜8は直方体形状を有しており、一方の側面から他方の側面まで貫通する溝部10が複数設けられている。尚、図2は特に止め具5を示すが、他の止め具6〜8についても同様の構成を有している。但し、溝部10の数は適宜変更しても良い。そして、複数の溝部10に、それぞれ環状に束ねられた長尺管状部材3が嵌め込まれ、全体として長尺管状部材3が環状状態で保持されている。止め具6〜8を形成する材料は、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニルのコポリマー、ポリアセタール又はポリカーボネート等の樹脂材料であるが、これに限定されることなく、他の樹脂材料であってもよい。
尚、図1に示す例では長尺管状部材3は、略円形状に束ねられているが、束ねる形状としては楕円形状や多角形形状としても良い。また、長尺管状部材3が描く環状のサイズ(図1に示すように円形である場合には円の半径)は、輸送時の衝撃等でガイドワイヤ2が長尺管状部材3から抜け出てこない程度に小さく、且つガイドワイヤ2の引き抜きがスムーズに行うことができる程度に大きいのが望ましい。
また、長尺管状部材3は、一端にガイドワイヤ2を取り出す為の取出口11を備える、また、他端には保護キャップ12が取り付けられている。ここで、図3は特に取出口11の周辺を拡大した拡大図である。図3に示すように取出口11は、ガイドワイヤ2の基端部分が突出されており、更に突出されたガイドワイヤ2の基端の一部は保護チューブ13内に保持されている。そして、ガイドワイヤ2を長尺管状部材3から取り出す際には、図4に示すように保護チューブ13からガイドワイヤ2の基端を取り出し、図4の矢印方向に引き抜くことによってガイドワイヤ2を長尺管状部材3から取り出すことが可能となる。
保護キャップ12は、長尺管状部材3の他端(取出口11と反対側の端部)からガイドワイヤ2が突出しないように保護するキャップである。また、保護キャップ12の代わりに、インサータ(図示せず)が取り付けられていても良い。
一方、保持板4は、略正方形形状を有する板状部材である。そして、一方の面(以下、保持面15という)に対して上述した環状に結束された長尺管状部材3を、位置を固定した状態で保持する。保持板4を構成する材料は特に限定されないが、長尺管状部材3を保持する為の一定の強度を有し、且つ後述のようにガイドワイヤ2の取出しを行う際に折曲することから、ある程度の柔軟性も有する材料であることが望ましい。例えば上質紙、クラフト紙、片艶クラフト紙、表面コート紙、ポリプロピレン等を用いた合成紙や樹脂シート等が挙げられる。また、透過性を有する部材、或いは少なくとも保持面が白色であるのが望ましい。それによって、包装体内部の異物混入の確認を、長尺管状部材を滅菌袋から取り出すことなく目視にて行うことが可能となる。
また、図1に示す例では保持板4の形状は略正方形形状であるが、保持する長尺管状部材3の形状によって適宜その形状は変形可能である。但し、保持板4は、保持面15に保持された長尺管状部材3を保護する目的から、長尺管状部材3の保持面15への投影面積よりは少なくとも大きい面積とする。例えば、長尺管状部材3が楕円形状に結束されている場合には、保持板4を長方形形状としても良い。
また、図1に示すように保持板4の保持面15には、長尺管状部材3を固定する為の複数の固定部16、17を有する。ここで、固定部16、17は、保持面15を所定形状(例えば図1に示す例では爪形状(円弧形状))に切り出すことによって形成される。ここで、図5は、固定部16の側面図(特に長尺管状部材3の長さ方向から見た側面図)を示す。
図5に示すように固定部16は、切り出された保持面15の一部と残りの保持面15との間で長尺管状部材3を挟持する。尚、図5は特に固定部16を示すが、他の固定部17についても同様の構成を有している。そして、図1に示すように複数の固定部16、17によって長尺管状部材3をそれぞれ挟持することによって、保持面15に対して環状に結束された長尺管状部材3を、位置を固定した状態で保持する。尚、図1に示す例では固定部16、17は、保持面15を爪形状(円弧形状)に切り出すことによって形成されているが、長尺管状部材3を挟持できるのであれば他の形状に切り出しても良い。例えば、矩形形状としても良い。また、固定部16、17の数は、1のみ或いは3以上あっても良い。但し、設置する数に関わらず全ての固定部16、17は、後述のように脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域の内、一の領域のみに配置する。
また、図1に示すように保持板4の保持面15には脆弱部20が設けられている。ここで、脆弱部20とは、保持板4の他の部分よりも強度が低く、荷重が加えられた場合において変形しやすい部分である。例えば保持板4を加工することによって折れ目やミシン目を形成し、その箇所を脆弱部20とする。
例えば、一例として脆弱部20を保持板4の他の部分と比べて厚みを薄くした形状とすることが可能である。その結果、例えば保持面15側から保持板4に荷重を加えた場合には、図6に示すように脆弱部20で保持板4が折曲する。尚、必ずしも保持板4を折り曲げ可能とする必要は無く、脆弱部20で湾曲可能となるようにしても良い。
また、図6に示すように長尺管状部材3の取出口11を、予め折曲される側に位置させた状態で保持板4に保持させることによって、保持板4が折曲された際に、取出口11と保持面15との間が離間することとなる。その結果、長尺管状部材3を保持板4から取り外すことなく、長尺管状部材3の内部にあるガイドワイヤ2を容易に取り出すことが可能となる。
尚、図1及び図6に示す例では、保持面15を上下均等に分割する位置に対して直線状に脆弱部20を設けているが、脆弱部20の位置及び形状は適宜変更可能である。例えば図7に示すように傾斜して脆弱部20を配置しても良い。更に、脆弱部20は複数本あっても良く、必ずしも直線状である必要もない。但し、脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域(図1に示す例では上半分の領域と下半分の領域)の内、固定部16、17は一の領域(図1に示す例では下半分の領域)のみに備えるようにする。また、脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域の内、固定部16、17を備える領域以外の領域(図1に示す例では上半分の領域)に取出口11が位置する状態で長尺管状部材3を保持板4に保持する。それによって、上述したように長尺管状部材3を保持板4から取り外すことなく、長尺管状部材3の内部にあるガイドワイヤ2を容易に取り出すことが可能となるという効果を奏する。
また、前述したように取出口11はフラッシュ作業において、フラッシュコネクタを接続し、生理食塩水を注入する為の注入口に相当する。従って、固定部16、17を備える領域以外の領域に取出口11が位置する状態で長尺管状部材3を保持板4に保持すれば、フラッシュ作業を行う際においても、保持板4を脆弱部20で折曲することによって長尺管状部材3を保持板4から取り外すことなく作業を行うことが可能となる。注入口は、長尺管状部材3の他端であっても良い。
また、保持板4の一部を軟性部材とすることによって、その軟性部材とした部分を脆弱部20とすることも可能である。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る医療器具の包装体1では、環状に束ねられた状態で結束され、内部にガイドワイヤ2等の線状の医療器具を収納する中空部を有する長尺管状部材3と、長尺管状部材3を保持する保持面15を有する保持板4と、を備える。また、保持板4は、保持板4を折曲又は湾曲させる為の脆弱部20が保持面15に設けられ、脆弱部20によって区分される保持面15の複数の領域の内、一の領域に長尺管状部材3を固定する固定部16、17を備え、長尺管状部材3は、固定部16、17を備える領域以外に取出口11が位置する状態で保持板4に保持される。その結果、保持板4によって線状の医療器具を振動や衝撃から保護することが可能となる一方で、脆弱部20で保持板4を折曲又は湾曲すれば、長尺管状部材3を保持板4から取り外すことなく、長尺管状部材3の内部にある線状の医療器具を取り出すことが可能となる。その結果、医療機関における作業量の低下を実現できる。また、医療器具の破損のリスクについても低減させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、本発明を特に線状の医療器具の包装体としてガイドワイヤ2の包装体について適用した例を説明したが、ガイドワイヤ2の包装体のみに適用されるわけではなく、例えばカテーテル等のその他の線状の医療器具の包装体においても適用可能である。また、長尺管状部材3の太さや長さは適用する医療器具の種類やサイズに応じて適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、本発明を特に線状の医療器具の包装体としてガイドワイヤ2の包装体について適用した例を説明したが、ガイドワイヤ2の包装体のみに適用されるわけではなく、例えばカテーテル等のその他の線状の医療器具の包装体においても適用可能である。また、長尺管状部材3の太さや長さは適用する医療器具の種類やサイズに応じて適宜変更することが可能である。
また、本実施形態では、長尺管状部材3を環状に結束する手段として止め具5〜8を用いているが、止め具5〜8については用いずに固定部16、17で代用しても良い。その場合には、例えば図8に示すように固定部16、17の先端を内側に湾曲させて長尺管状部材3を挟持、または固定部16、17で長尺管状部材3を覆い、先端を保持面15に固定することで、固定部16、17に対して止め具5〜8と同様に長尺管状部材3を環状状態で結束する機能についても持たせることが可能である。その結果、止め具5〜8を用いなくとも固定部16、17によって、長尺管状部材3を環状状態で結束しつつ、保持面15に対して保持することが可能となる。また、固定部16、17に対して止め具5〜8(図2参照)と同様に長尺管状部材3を嵌め込んで固定する部材を取り付けても良い。
1 包装体
2 ガイドワイヤ
3 長尺管状部材
4 保持板
11 取出口
12 保護キャップ
15 保持面
16、17 固定部
20 脆弱部
2 ガイドワイヤ
3 長尺管状部材
4 保持板
11 取出口
12 保護キャップ
15 保持面
16、17 固定部
20 脆弱部
Claims (5)
- 環状に束ねられた状態で結束され、内部に線状の医療器具を収納する中空部を有する長尺管状部材と、
前記長尺管状部材を保持する保持面を有する保持板と、を備え、
前記保持板は、
前記長尺管状部材の前記保持面への投影面積よりも大きな面積を有し、
前記保持面には、前記保持面を複数の領域に区分する脆弱部が設けられ、
前記脆弱部によって区分される前記保持面の複数の領域の内、一の領域に前記長尺管状部材を固定する固定部を備え、
前記長尺管状部材は、
前記線状の医療器具を取り出す取出口を備え、
前記保持面の複数の領域の内、前記一の領域以外に前記取出口が位置する状態で前記保持板に保持される医療器具の包装体。 - 前記長尺管状部材は、
前記中空部に液体を注入する注入口を有し、
前記一の領域以外の領域に、前記注入口が位置する状態で前記保持面に保持される請求項1に記載の医療器具の包装体。 - 前記保持板は、透過性を有する又は白色である請求項1又は請求項2に記載の医療器具の包装体。
- 前記固定部は、前記保持面を切り出して形成され、
前記長尺管状部材を挟持することによって固定する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の医療器具の包装体。 - 前記長尺管状部材は、ガイドワイヤを収納する収納体である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の医療器具の包装体。
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