JP2019036385A - 電池温度制御装置 - Google Patents

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Toshio Odagiri
俊雄 小田切
慎司 広瀬
Shinji Hirose
慎司 広瀬
正彰 鈴木
Masaaki Suzuki
正彰 鈴木
裕人 佐藤
Hiroto Sato
裕人 佐藤
西垣 研治
Kenji Nishigaki
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Abstract

【課題】昇温に起因する補機電池の劣化を抑制し、かつ、低温に起因する補機電池の出力低下を抑制する電池温度制御装置を提供する。【解決手段】冷却水が流れるパイプP2と、パイプP2に設置され、冷却水の流れを調節するバルブV1と、パイプP2に隣接して設置された電池Eの温度が第1の温度以下である場合にバルブV1を開き、電池Bの温度が第1の温度を超えた場合にバルブV1を閉じ、電池Bの温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合にバルブV1を開く制御部Cとを備えて電池温度制御装置12を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、電池温度制御装置に関する。
ハイブリッド車やガソリン車等の車両では、電装品や電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)といった補機に電力を供給する補機電池は、車軸を駆動するエンジンと共にエンジンコンパーメント内に搭載される。エンジンが駆動し昇温すると、エンジンコンパーメント内は、運転席を含む車室内と比べて高温になる。
なお、関連する技術として、特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特開2006−151091号公報 実開昭61−35368号公報 実開昭63−145705号公報
例えば、リチウムイオン電池では、電池温度が高くなると化学反応の進行が速くなり、劣化が促進する。このため、補機電池にリチウムイオン電池が用いられた場合、駆動によるエンジンの昇温に伴って補機電池が昇温し、補機電池の劣化が促進する。また、電池は、電池温度が低くなると出力電力が小さくなる。
本発明の一側面に係る目的は、昇温に起因する補機電池の劣化を抑制し、かつ、低温に起因する補機電池の出力低下を抑制する電池温度制御装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である電池温度制御装置は、パイプ、バルブ、及び制御部を備える。パイプには冷却水が流れる。バルブは、パイプに設置され、冷却水の流れを調節する。制御部は、パイプに隣接して設置された電池の温度が第1の温度以下である場合にバルブを開き、電池の温度が第1の温度を超えた場合にバルブを閉じ、電池の温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合にバルブを開く。
一実施形態に従った電池温度制御装置によれば、昇温に起因する補機電池の劣化を抑制し、かつ、低温に起因する補機電池の出力低下を抑制できる。
第1の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態に従った電池温度制御装置が実行する電池温度制御の一例を説明する図である。 第2の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。 第3の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。図1に示す一例では、冷却システム1は、第1のパイプP1、第2のパイプP2、第1のバルブV1、ラジエータR、電池B、制御部C、温度センサS、及びエンジンEを含む。
第1のパイプP1及び第2のパイプP2には、不凍液(LLC:Long Life Coolant)等の冷却水が流れる。
第1のパイプP1は、エンジンEに隣接して設置され、第1のパイプP1内の冷却水は、エンジンEの周囲を循環する。すなわち、第1のパイプP1の経路は、ラジエータRから始まり、冷却水の流れに沿ってラジエータRの下流にあるエンジンEを経由し、さらにエンジンEの下流にあるラジエータRに戻るまでの経路である。エンジンEは、冷却水によって冷却される冷却対象物の一例である。エンジンEは、エンジンEを搭載した車両の車軸(図示せず)を駆動する。
第2のパイプP2は、電池Bに隣接して設置される。第2のパイプP2は、ラジエータRとエンジンEとの間の位置で第1のパイプP1から分岐し、エンジンEとラジエータRとの間の位置で第1のパイプP1に合流する。すなわち、第2のパイプP2の経路は、エンジンEの下流にある第1のパイプP1と第2のパイプP2との分岐点から始まり、分岐点の下流にある電池Bを経由し、さらに電池Bの下流であってラジエータRの上流にある第1のパイプP1と第2のパイプP2との合流点に至るまでの経路である。電池Bは、電池Bの温度に従って該電池Bの化学反応の進行が変化する電池である。具体的には、例えば、電池Bには、常温(例えば、25℃)付近において所望の電力が出力される化学反応が生じる。また、電池Bの温度が常温と比較して低温になるに従って電池Bの化学反応の進行は遅くなり、電池Bの出力電力は小さくなる。一方、電池Bの温度が常温と比較して高温になるに従って電池Bの化学反応の進行は速くなり、電池Bの出力電力は大きくなる。
電池B及びエンジンEは、エンジンコンパーメントといった同じ区画室内に設置され得る。したがって、エンジンEが駆動によって昇温し、区画室内が昇温すると、電池Bも昇温し得る。
第1のバルブV1は、第1の実施形態に従ったバルブの一例である。第1のバルブV1は、第2のパイプP2に設置され、第1のパイプP1から第2のパイプP2への冷却水の流れを調節する。具体的には、図1に示すように、第1のバルブV1は、第2のパイプP2の経路上の、第1のパイプP1と第2のパイプP2との分岐点から電池Bまでの間に設置される。第1のバルブV1が閉じた場合、第1のパイプP1から第2のパイプP2への冷却水の流れは塞き止められる。この結果、冷却水は、エンジン冷却装置11の駆動中、第1のパイプP1内を循環する。すなわち、冷却水は、電池Bと同じ区画室内に設置されたエンジンEの周囲を循環する。一方、第1のバルブが開いた場合、エンジン冷却装置11の駆動中、冷却水は、第1のパイプP1内を循環すると共に、第1のパイプP1から第2のパイプP2へ流れる。すなわち、冷却水は、エンジン及び電池Bの周囲を循環する。
制御部Cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、又はプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)により構成される。制御部Cは、例えば、電池Bの状態を監視及び制御する電池制御ECUである。なお、実施形態によっては、制御部Cは、エンジンEの駆動制御等、車両の走行を制御する走行制御ECUであってもよい。
温度センサSは、例えば、サーミスタ等により構成される。温度センサSは、電池Bの温度を計測し、計測値を制御部Cへ出力する。
ラジエータRは第1のパイプP1に設置される。ラジエータRは、エンジンEの周囲、又はエンジンE及び電池Bの周囲を循環する冷却水を放熱する。
図1に示すように、第1のパイプP1及びラジエータRは、エンジン冷却装置11を構成する。また、第2のパイプP2、第1のバルブV1、制御部C、及び温度センサSは、電池温度制御装置12を構成する。
エンジン冷却装置11は、駆動により昇温するエンジンEを冷却する場合に駆動する。例えば、エンジン冷却装置11はエンジンEの駆動中に駆動し、ラジエータRによって冷却された冷却水は、駆動により昇温するエンジンEの周囲を循環するように構成される。なお、冷却水を循環させるポンプ(図示せず)が第1のパイプP1に更に設置されてもよい。
電池温度制御装置12は、電池Bの温度を制御する場合に駆動する。電池温度制御装置12は、エンジン冷却装置11の駆動中に駆動し得る。
電池温度制御装置12が実行する電池温度制御の一例を、図2を更に参照しながら説明する。図2は、第1の実施形態に従った電池温度制御装置が実行する電池温度制御の一例を説明する図である。なお、以下の説明では、エンジンEが駆動により昇温し、該エンジンEを冷却するエンジン冷却装置11が駆動しているものと仮定する。すなわち、昇温するエンジンEに隣接して設置された第1のパイプP1内を冷却水が循環しているものと仮定する。
まず、電池Bの温度が常温と比較して低温である場合、電池Bの化学反応の進行は遅く、電池Bの出力電力は小さい。それ故、電池Bの温度が低温である場合には、電池Bを昇温することが望ましい。そこで、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度以下である場合、制御部Cは、電池Bを昇温するために第1のバルブV1を開く。第1の温度は、常温(例えば、25℃)に設定されてもよい。
第1のバルブV1が開くと、冷却水は、第1のパイプP1内を循環すると共に、第1のパイプP1から第2のパイプP2に流入し、第2のパイプP2内を流れる。第1のパイプP1から第2のパイプP2に流入する冷却水は、駆動により昇温するエンジンEの付近を通過することによって昇温するため、電池Bは、昇温する冷却水に従って昇温する。昇温の結果、電池Bの温度が第1の温度に到達すると、電池Bは、化学反応によって所望の電力を出力する。
次に、電池Bの温度が常温と比較して高温である場合、化学反応の進行が速くなり、電池Bは、所望の電力を超える電力を出力可能になる。しかしながら、化学反応の進行が速くなると、電池Bの劣化が促進する。このような特徴を有する電池Bとして、例えば、リチウムイオン電池がある。したがって、電池Bの温度が常温と比較して高温である場合には、電池Bの出力向上よりも電池Bの劣化抑制を優先することが望ましい。そこで、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度を超えた場合、制御部Cは、電池Bの昇温を抑制するために第1のバルブV1を閉じる。
第1のバルブV1が閉じると、第1のパイプP1から第2のパイプP2への冷却水の流れは塞き止められる。この結果、冷却水は、第1のパイプP1内を循環し、エンジンEの昇温に伴って昇温する。また、電池Bは、冷却水の昇温から切り離され、エンジンE及び電池Bが配置された区画室内の昇温に伴って昇温する。電池Bの比熱は冷却水の比熱と比べて大きいため、図2に示すように、電池Bは、冷却水の昇温から切り離されることによって、冷却水の昇温と比べて緩やかに昇温する。
しかしながら、エンジンEの昇温に伴って昇温した冷却水は、ラジエータRによって冷却されるため、冷却水の昇温は所定温度(例えば、90℃)付近で止まり、冷却水の温度は該所定温度付近で一定になる。一方、冷却水の昇温から切り離された電池Bの昇温は、所定温度を超えて昇温し得る。そこで、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合、制御部Cは、電池Bの昇温を抑制するために第1のバルブV1を開く。第2の温度は、エンジンEの昇温に伴い昇温する冷却水の温度が一定になる所定温度(例えば、90℃)であってもよい。
第1のバルブV1が開くと、冷却水は、第1のパイプP1内を循環すると共に、第1のパイプP1から第2のパイプP2に流入し、第2のパイプP2内を流れる。この結果、電池Bの昇温は、第2のパイプP2に流れる冷却水の温度に従って停止或いは抑制される。
このように、電池Bの温度が第1の温度よりも低温である場合、電池温度制御装置12は、エンジンEによって昇温する冷却水を電池Bの周囲を循環させることで、電池Bの温度を第1の温度まで昇温し、電池Bの化学反応を促進させる。したがって、第1の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、所望の電力を出力可能な温度に電池温度を制御できる。
また、電池Bの温度が第1の温度よりも高温である場合、電池温度制御装置12は、電池Bを冷却水の昇温から切り離すことで、電池Bの昇温を抑制し、電池Bの化学反応の進行を抑制する。更に、電池Bの温度が、冷却水の昇温が停止する第2の温度に達した場合、電池温度制御装置12は、昇温が停止した冷却水を電池Bの周囲を循環させることで、電池Bの昇温を抑制し、電池Bの化学反応の進行を抑制する。したがって、第1の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、昇温に起因する補機電池の劣化を抑制できる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。例えば、上述した第1の実施形態を以下に示す第2の実施形態又は第3の実施形態のように改良、変更してもよい。また、第1〜第3の実施形態の内の2つ以上の実施形態を組み合わせてもよい。また、電池Bは、電池の温度が常温と比較して高温である場合に劣化が促進する電池であればリチウムイオン電池に限られない。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。図3において、図1と同様の構成要素には同様の参照符号が付されている。
図3に示すように、冷却システム1Aが含む電池温度制御装置12Aは第2のバルブV2を更に含む。第2のバルブV2は、第1のバルブV1と共に、第2の実施形態に従ったバルブの一例である。第2のバルブV2は、第2のパイプP2に設置され、第2のパイプP2から第1のパイプP1への冷却水の流れを調節する。具体的には、図3に示すように、第2のバルブV2は、電池Bから第1のパイプP1と第2のパイプP2との合流点までの間に設置される。第2のバルブV2が閉じた場合、第2のパイプP2から第1のパイプP1への冷却水の流れは塞き止められる。一方、第1のバルブが開いた場合、冷却水は、第1のパイプP1から第2のパイプP2へ流れる。
制御部Cは、第1の実施形態において前述した第1のバルブV1の開閉に連動させて第2のバルブV2の開閉を制御する。
すなわち、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度以下である場合、制御部Cは第1のバルブV1及び第2のバルブを開く。第1のバルブV1及び第2のバルブが開くと、第2のパイプP2内を冷却水が流れ、昇温する冷却水に伴って電池Bは昇温する。この結果、電池Bの化学反応が促進し、電池Bの出力が向上する。
また、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度を超えた場合、制御部Cは第1のバルブV1及び第2のバルブV2を閉じる。第1のバルブV1及び第2のバルブV2が共に閉じると、第1のパイプP1と第2のパイプP2との間における冷却水の流れが塞き止められると共に、第1のパイプP1内の冷却水から第2のパイプP2内の冷却水への熱伝導が抑制される。この結果、電池Bは、冷却水の昇温から切り離されて緩やかに昇温するため、電池Bの化学反応の進行は抑制され、電池Bの劣化が抑制される。
更に、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合、制御部Cは第1のバルブV1及び第2のバルブV2を開く。第1のバルブV1及び第2のバルブV2が開くと、昇温が停止した冷却水が電池Bの周囲を流れ、電池Bの昇温が抑制される。この結果、電池Bの化学反応の進行は抑制され、電池Bの劣化が抑制される。
このように、第2の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、第1の実施形態に従った電池温度制御装置から得られる効果と同様の効果が得られる。
また、第2の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、第1のバルブV1及び第2のバルブV2が共に閉じることで、第1のパイプP1内の冷却水と第2のパイプP2内の冷却水との間の熱伝導が制御される。このため、第2の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、電池Bの昇温をより効果的に制御し、電池Bの劣化をより効果的に抑制できる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態において、第1のパイプP1と第2のパイプP2との分岐点は、エンジンEの下流ではなく、ラジエータRの下流であってエンジンEの上流にあってもよい。この場合、エンジンEの下流に分岐点がある場合と比べて、第1の温度まで電池の温度は緩やかに昇温するが、第2の温度を低くすることができる。したがって、昇温に起因する補機電池の劣化をより抑制できる。
<第3の実施形態>
図4は、第3の実施形態に従った電池温度制御装置を含む冷却システムの構成例を示す図である。図4において、図1及び図3と同様の構成要素には同様の参照符号が付されている。
図4に示すように、冷却システム1Bが含む電池温度制御装置12Bは、第3のパイプP3及び第3のバルブV3を更に含む。第3のパイプP3は、第2のパイプP2と共に、第3の実施形態に従ったパイプの一例である。第3のバルブV3は、第1のバルブV1と共に、第3の実施形態に従ったバルブの一例である。第3のパイプP3は、ラジエータRとエンジンEとの間の位置で第1のパイプP1から分岐し、第1のバルブV1と電池Bとの間の位置で第2のパイプP2に合流する。第3のバルブV3は第3のパイプP3に設置される。
電池温度制御装置12Bは、例えば、次の説明のような電池温度制御を更に実行する。
すなわち、電池Bの温度が第1の温度以下である場合、制御部Cは、第3のバルブV3を閉じ、第1のバルブV1を開く。第3のバルブV3が閉じ、第1のバルブV1が開くと、昇温するエンジンEによって温められた冷却水が第1のパイプP1から第2のパイプP2へ流入し、昇温する冷却水に伴って電池Bは昇温する。この結果、電池Bの化学反応が促進し、電池Bの出力が向上する。
また、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度を超えた場合、制御部Cは、第1のバルブV1及び第3のバルブV3を閉じる。第1のバルブV1及び第3のバルブV3が共に閉じると、第1のパイプP1と第2のパイプP2との間における冷却水の流れが塞き止められる。この結果、電池Bは、冷却水の昇温から切り離されて緩やかに昇温するため、電池Bの化学反応の進行は抑制され、電池Bの劣化が抑制される。
更に、温度センサSが計測した電池Bの温度が第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合、制御部Cは第1のバルブV1を閉じ、第3のバルブV3を開く。第1のバルブV1が閉じ、第3のバルブV3が開くと、ラジエータRが冷却した冷却水は、第1のパイプP1内でエンジンEへ流入する前に、第1のパイプP1から分岐した第3のパイプP3から第2のパイプP2へ流入する。この結果、ラジエータRが冷却した冷却水が電池Bの周囲を流れ、電池Bの昇温が抑制されるため、電池Bの化学反応の進行は抑制され、電池Bの劣化が抑制される。
このように、第3の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、第1の実施形態に従った電池温度制御装置から得られる効果と同様の効果が得られる。
また、第3の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、電池Bの温度が高温である場合には第1のバルブV1を閉じ、第3のバルブV3を開くことで、ラジエータRにより冷却された冷却水を用いて電池Bの昇温をより効果的に制御する。このため、第3の実施形態に従った電池温度制御装置によれば、電池Bの劣化をより効果的に抑制できる。
1、1A、1B 冷却システム
11 エンジン冷却装置
12、12A、12B 電池温度制御装置
B 電池
C 制御部
E エンジン
P1 第1のパイプ
P2 第2のパイプ
P3 第3のパイプ
R ラジエータ
V1 第1のバルブ
V2 第2のバルブ
V3 第3のバルブ
S 温度センサ

Claims (6)

  1. 冷却水が流れるパイプと、
    前記パイプに設置され、前記冷却水の流れを調節するバルブと、
    前記パイプに隣接して設置された電池の温度が第1の温度以下である場合に前記バルブを開き、前記電池の温度が前記第1の温度を超えた場合に前記バルブを閉じ、前記電池の温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度に達した場合に前記バルブを開く制御部と
    を備えることを特徴とする、電池温度制御装置。
  2. 請求項1に記載の電池温度制御装置であって、
    前記バルブが閉じた場合、前記冷却水は、前記電池と同じ区画室内に設置された冷却対象物の周囲を循環し、前記バルブが開いた場合、前記冷却水は前記冷却対象物及び前記電池の周囲を循環する
    ことを特徴とする、電池温度制御装置。
  3. 請求項2に記載の電池温度制御装置であって、
    前記パイプは、前記冷却対象物の周囲を前記冷却水が循環する第1のパイプから分岐し、前記第1のパイプに合流する前記第2のパイプを含み、
    前記バルブは、前記第2のパイプに設置された第1のバルブであって、前記第1のパイプから前記第2のパイプへの前記冷却水の流れを調節する前記第1のバルブを含む
    ことを特徴とする、電池温度制御装置。
  4. 請求項3に記載の電池温度制御装置であって、
    前記バルブは、前記第2のパイプに設置された第2のバルブであって、前記第2のパイプから前記第1のパイプへの前記冷却水の流れを調節する前記第2のバルブを更に含み、
    前記第1のバルブは前記第1のパイプと前記第2のパイプとの分岐点から前記電池までの間に設置され、前記第2のバルブは前記電池から前記第1のパイプと前記第2のパイプとの合流点までの間に設置される
    ことを特徴とする、電池温度制御装置。
  5. 請求項3又は4に記載の電池温度制御装置であって、
    前記パイプは、前記第1のパイプに設置されたラジエータであって前記冷却水を放熱する前記ラジエータと前記冷却対象物との間の位置で前記第1のパイプから分岐し、前記第1のバルブと前記電池との間の位置で前記第2のパイプに合流する第3のパイプを更に含み、
    前記バルブは、前記第3のパイプに設置された第3のバルブを更に含む
    ことを特徴とする、電池温度制御装置。
  6. 請求項5に記載の電池温度制御装置であって、
    前記制御部は、前記電池の温度が前記第1の温度以下である場合に、前記第3のバルブを閉じ、前記第1のバルブを開き、前記電池の温度が前記第2の温度に達した場合に、前記第1のバルブを閉じ、前記第3のバルブを開く
    ことを特徴とする、電池温度制御装置。
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