JP2019035944A - 加熱器および定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

加熱器および定着装置並びに画像形成装置 Download PDF

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【課題】抵抗発熱体を均一に発熱させることのできる加熱器等を提供する。【解決手段】ヒーター23は、基板(基材30および断熱層31)と、基板の一面上に軸方向に並べて形成されている複数の発熱部41〜45と、基板の一面上に形成され、各々の発熱部41〜45の軸方向に直交する通過方向両側に電気的に接続されている複数の電極部51〜56と、を備え、各々の発熱部41〜45は、軸方向に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成され、各々の抵抗発熱体40は、軸方向の寸法に対する通過方向の寸法の寸法比が1以上100以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱器および定着装置並びに画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、媒体上のトナーを熱定着させる定着装置を備えている。
例えば、特許文献1に記載の定着装置のヒーターは、記録材の搬送方向に直交する方向に長い基板と、基板の長手方向に長いパターンで基板の上に形成された抵抗発熱体と、抵抗発熱体の短手方向の両端部でそれぞれ長手方向に亘って形成された第1の導体部及び第2の導体部と、を有している。抵抗発熱体は、第1の導体部と第2の導体部との間で記録材搬送方向に電流を流すと発熱する。第1の導体部は、長手方向で複数に分割された分割導体を有している。定着装置では、分割導体に対応する抵抗発熱体ごとに独立して電力を供給して、記録材が通過しない非通紙領域における昇温を抑制している。
特許第5241144号公報
上記したヒーターでは、複数の分割導体およびこれに対応した複数の抵抗発熱体が、それぞれ、異なる長さで、且つ長手方向に長く形成されていた。この抵抗発熱体(通電発熱抵抗層)は、スクリーン印刷等によって形成された薄膜であった。このような薄膜では密度等が不均一になりやすいため、電気抵抗に斑ができていた。長手方向に長い抵抗発熱体において電気抵抗の斑が長手方向に分布している場合、その抵抗発熱体を均一に発熱させることができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、抵抗発熱体を均一に発熱させることのできる加熱器および定着装置並びに画像形成装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の加熱器は、基板と、前記基板の一面上に第1方向に並べて形成されている複数の発熱部と、前記基板の一面上に形成され、各々の前記発熱部の前記第1方向に直交する第2方向両側に電気的に接続されている複数の電極部と、を備え、各々の前記発熱部は、前記第1方向に並べられた複数の抵抗発熱体によって構成され、各々の前記抵抗発熱体は、前記第1方向の寸法に対する前記第2方向の寸法の寸法比が1以上100以下である。
この場合、前記複数の抵抗発熱体は、それぞれ、前記第2方向に同じ寸法であることが好ましい。
この場合、前記複数の電極部は、前記複数の発熱部に共通して接続されたコモン電極と、各々の前記発熱部に接続された複数の個別電極と、を含み、前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記第1方向外側の位置まで延びた引出部を有し、前記コモン電極の前記引出部の長さは、各々の前記個別電極の前記引出部の長さよりも短いことが好ましい。
この場合、前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記引出部の先端部に電極端末部を有し、前記コモン電極の前記電極端末部の前記第1方向の長さは、各々の前記個別電極の前記電極端末部の前記第1方向の長さよりも長いことが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、軸周りに回転しながら媒体上のトナーを加熱する定着部材と、軸周りに回転しながら前記定着部材との間に加圧領域を形成し、前記加圧領域を通過する前記媒体上のトナーを加圧する加圧部材と、前記定着部材を挟んで前記加圧領域に対応して設けられ、前記定着部材を加熱する加熱器と、を備え、前記加熱器は、基板と、前記基板の一面上に前記定着部材の軸方向に並べて形成されている複数の発熱部と、前記基板の一面上に形成され、各々の前記発熱部の前記軸方向に直交する通過方向両側に電気的に接続されている複数の電極部と、を含み、各々の前記発熱部は、前記軸方向に並べられた複数の抵抗発熱体によって構成され、各々の前記抵抗発熱体は、前記軸方向の寸法に対する前記通過方向の寸法の寸法比が1以上100以下である。
この場合、前記複数の抵抗発熱体は、それぞれ、前記通過方向に同じ寸法であることが好ましい。
この場合、前記複数の電極部は、前記複数の発熱部に共通して接続されたコモン電極と、各々の前記発熱部に接続された複数の個別電極と、を含み、前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記軸方向外側の位置まで延びた引出部を有し、前記コモン電極の前記引出部の長さは、各々の前記個別電極の前記引出部の長さよりも短いことが好ましい。
この場合、前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記引出部の先端部に電極端末部を有し、前記コモン電極の前記電極端末部の前記軸方向の長さは、各々の前記個別電極の前記電極端末部の前記軸方向の長さよりも長いことが好ましい。
この場合、各々の前記電極部は、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記軸方向外側の位置まで延びた先端部に電極端末部を有し、前記複数の抵抗発熱体の寸法比は、前記電極端末部から離間するにしたがって徐々にまたは段階的に大きくなるように設定されていることが好ましい。
他の場合、前記加圧領域を通過する前記媒体の前記軸方向端部に対応する前記抵抗発熱体は、他の前記抵抗発熱体よりも大きな寸法比を有していることが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の定着装置を備えている。
本発明によれば、加熱器の抵抗発熱体を均一に発熱させることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンターを示す概略図(正面図)である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るヒーターを模式的に示す底面図である。 図3のIV−IV断面図である。 本発明の一実施形態に係るヒーターの一部を模式的に示す底面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るヒーターを模式的に示す底面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係るヒーターを模式的に示す底面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係るヒーターを模式的に示す底面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。
[プリンターの全体構成]
図1を参照して、画像形成装置の一例としてのプリンター1について説明する。図1はプリンター1を示す概略図(正面図)である。
プリンター1は、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2の下部には、例えば、普通紙等のシートS(媒体)を収容する給紙カセット3が設けられている。装置本体2の上面には、排紙トレイ4が設けられている。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。
また、プリンター1は、給紙装置5と、作像装置6と、定着装置7と、を備えている。給紙装置5は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延びた搬送路8の上流端部に設けられている。作像装置6は搬送路8の中間部に設けられ、定着装置7は搬送路8の下流側に設けられている。
作像装置6は、トナーコンテナ10と、ドラムユニット11と、光走査装置12と、を含んでいる。トナーコンテナ10は、例えば、黒色のトナー(現像剤)を収容している。ドラムユニット11は、感光体ドラム13と、帯電装置14と、現像装置15と、転写ローラー16と、を含んでいる。転写ローラー16は、下側から感光体ドラム13に接触して転写ニップを形成している。なお、トナーは、トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよいし、磁性トナーから成る一成分現像剤であってもよい。
プリンター1の制御装置(図示せず)は各装置を適宜制御し、以下のように画像形成処理を実行する。帯電装置14は、感光体ドラム13の表面を帯電させる。感光体ドラム13は、光走査装置12から出射された走査光を受け、静電潜像を担持する。現像装置15は、トナーコンテナ10から供給されたトナーを用いて感光体ドラム13上の静電潜像をトナー像に現像する。シートSは給紙装置5によって給紙カセット3から搬送路8に送り出され、感光体ドラム13上のトナー像は転写ニップを通過するシートSに転写される。定着装置7は、トナー像をシートSに定着させる。その後、シートSは、排紙トレイ4に排出される。
[定着装置]
次に、図2ないし図5を参照して、定着装置7について説明する。図2は定着装置7を模式的に示す断面図である。図3はヒーター23を模式的に示す底面図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。図5はヒーター23の一部を模式的に示す底面図である。
図2に示すように、定着装置7は、定着ベルト21と、加圧ローラー22と、ヒーター23と、を備えている。定着ベルト21および加圧ローラー22は、筐体20(図1参照)の内部に設けられている。ヒーター23は、定着ベルト21を加熱するための熱源である。
<定着ベルト>
定着部材の一例としての定着ベルト21は、無端状のベルトであって、前後方向(軸方向)に長い略円筒状に形成されている。定着ベルト21の表層は、例えば、ポリイミド樹脂等の耐熱性および弾性を有する合成樹脂材料等で構成されている。定着ベルト21は、筐体20の内部上方に配置されている。定着ベルト21の軸方向両端部には、略円筒状の一対のキャップ(図示せず)が装着されている。なお、定着ベルト21の内部には、定着ベルト21の略円筒形状を保持するためのベルトガイド(図示せず)が設けられてもよい。
定着ベルト21の内部には、押圧部材24が設けられている。押圧部材24は、例えば、金属材料によって軸方向に長い略角筒状に形成されている。押圧部材24は、定着ベルト21(およびキャップ)を軸方向に貫通して筐体20に支持されている。上記した定着ベルト21は、押圧部材24に対して回転可能に支持されている。
<加圧ローラー>
加圧部材の一例としての加圧ローラー22は、前後方向(軸方向)に長い略円筒状に形成されている。加圧ローラー22は、筐体20の内部下方に配置されている。加圧ローラー22は、金属製の芯金22Aと、その外周面に積層されたシリコーンスポンジ等の弾性層22Bと、を含んでいる。芯金22Aの軸方向両端部は、筐体20に回転可能に支持されている。芯金22Aにはギア列等を介して駆動モーター(図示せず)が接続され、加圧ローラー22は駆動モーターによって回転駆動される。なお、定着装置7は、加圧ローラー22を昇降させて定着ベルト21に対する加圧ローラー22の接触圧を調整する圧力調整部(図示せず)を備えている。加圧ローラー22が定着ベルト21に押し付けられることで、定着ベルト21と加圧ローラー22との間に加圧領域Nが形成される。また、加圧領域Nとは、圧力が0PaであるシートSの搬送方向上流側の位置から最大圧力となる位置を経由して再び圧力が0PaとなるシートSの搬送方向下流側の位置までの領域を指している。
<ヒーター>
加熱器の一例としてのヒーター23は、前後方向(軸方向)に長い略矩形板状に形成されている。(図3参照)ヒーター23は、保持部材25を介して押圧部材24の下面に固定されている。保持部材25は、例えば、耐熱樹脂材料によって軸方向に長い略半円筒状に形成されている。保持部材25は、定着ベルト21の下側内面に沿うように湾曲している。
図3および図4に示すように、ヒーター23は、基材30と、断熱層31と、発熱接触部32と、を含んでいる。基材30は、保持部材25の下面に固定されている。断熱層31は、基材30の下面上に形成され、基材30と一体となって基板を構成する。発熱接触部32は、断熱層31の下面上に形成されている。なお、本明細書において、「通過方向(第2方向)」とは、軸方向(第1方向)に直交する方向であって、シートSが定着装置7の加圧領域Nを通過する方向(搬送される方向)を指す。また、以下の説明では、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、通過方向における「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
図4に示すように、ヒーター23は、発熱接触部32を加圧ローラー22に向けた姿勢で保持部材25の下面に保持され、発熱接触部32を定着ベルト21の内面に接触させている。ヒーター23が加圧ローラー22に押し付けられた定着ベルト21を受け止めることで、定着ベルト21と加圧ローラー22との接触部分に加圧領域Nが形成されている。ヒーター23は、定着ベルト21を挟んで加圧領域Nに対応して設けられ(図2も参照)、定着ベルト21を加熱する機能を有している。なお、筐体20には、定着ベルト21の表面温度またはヒーター23の温度を検知するための温度センサー(図示せず)が設けられている。
図3および図4に示すように、基材30は、例えば、セラミック等の電気絶縁性を有する材料で軸方向に長い略矩形板状に形成されている。基材30の上下両面は、略平滑に形成されている。
断熱層31は、基材30の一面(下面全域)上に積層(成膜)されている。断熱層31は、例えば、セラミック(ガラス)等の電気絶縁性を有すると共に熱伝導率の低い材料で基材30上に形成されている。断熱層31は、発熱接触部32で発生した熱が基材30側に伝達することを規制する機能を有している。
発熱接触部32は、断熱層31の一面(下面)上に積層されている。発熱接触部32は、複数(例えば5つ)の発熱部41〜45と、複数(例えば6つ)の電極部51〜56と、コート層60と、を含んでいる。
複数の発熱部41〜45は、例えば、電極部51〜56よりも抵抗値の高い金属等の導電性を有する材料で断熱層31の下面上に形成されている。図3に示すように、複数の発熱部41〜45は、軸方向に一列に並べて形成されている。また、各々の発熱部41〜45は、軸方向に一列に並べられた複数の抵抗発熱体40で構成されている。詳細は後述するが、複数の抵抗発熱体40は、それぞれ、通過方向に細長い略長方形状に形成されている。全ての抵抗発熱体40は、略同じ大きさに形成されている。
軸方向中央に配置された発熱部41は、加圧領域Nを通過する小サイズ(例えばA5サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。発熱部41の軸方向両側に配置された2つの発熱部42,43は、加圧領域Nを通過する中サイズ(例えばB5サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。発熱部42,43の軸方向両側に配置された2つの発熱部44,45は、加圧領域Nを通過する通常サイズ(例えばA4サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。
複数の抵抗発熱体40は、それぞれ、軸方向に同じ寸法に形成され、且つ通過方向に同じ寸法に形成されている。なお、本明細書において「同じ寸法」とは、完全に同じ寸法であることを要求するものではなく、製造上の僅かな誤差を許容する意味である。
図5に示すように、このヒーター23では、例えば、抵抗発熱体40の軸方向(前後方向)の寸法(W)(以下、「幅(W)」ともいう。)が約5mmに設定され、その通過方向(左右方向)の寸法(L)(以下、「長さ(L)」ともいう。)が約20mmに設定されている。このように、抵抗発熱体40の長さ(L)は、抵抗発熱体40の幅(W)以上に設定される。また、この抵抗発熱体40では、幅(W)に対する長さ(L)の寸法比(L/W)が「4」に設定されている。
図3に示すように、複数の電極部51〜56は、例えば、金属等の導電性を有する材料(抵抗発熱体40よりも抵抗値の低い)で断熱層31の下面上に形成されている。複数の電極部51〜56は、各々の発熱部41〜45の通過方向両側に電気的に接続されている。詳細には、複数の電極部51〜56は、複数の発熱部41〜45に共通して接続されたコモン電極56と、各々の発熱部41〜45に接続された複数(例えば5つ)の個別電極51〜55と、を含んでいる。個別電極51は、軸方向中央の発熱部41を構成する各抵抗発熱体40の下流端部(右端部)に接続されている。これと同様に、その他の個別電極52〜55は、それぞれ、発熱部42〜45を構成する各抵抗発熱体40の下流端部に接続されている。一方、コモン電極56は、全ての抵抗発熱体40の上流端部(左端部)に接続されている。なお、本明細書では、個別電極51〜55とコモン電極56とで共通する説明では、単に「電極部51〜56」と呼ぶこととする。
各々の電極部51〜56は、発熱部41〜45に接続された部分(接続部分51C〜56C)から発熱部41〜45よりも軸方向外側の位置まで延びた引出部51B〜56Bの先端部に接続された電極端末部51A〜56Aを有している。引出部51B〜56Bは、発熱部41〜45に接続された部分から引き出された部分であって、発熱部41〜45の軸方向外端と電極端末部56Aとの間に形成されている。電極端末部51A〜56Aは、電源等の外部機器と電気的に接続するための接続端子であるため、引出部51B〜56Bによって発熱部41〜45よりも軸方向外側にまで引き出されている。詳細には、個別電極51の引出部51Bは、発熱部41との接続部分51Cから軸方向両側に延びている。一対の電極端末部51Aは、一対の引出部51Bの両端部に接続され、上流側(左側)に屈曲している。個別電極52,54の引出部52B,54Bと個別電極53,55の引出部53B,55Bとは、発熱部42〜45との接続部分52C〜55Cから互いに離れるように軸方向外側に延びている。電極端末部52A〜55Aは、引出部52B〜55Bの先端部に接続され、上流側に屈曲している。電極端末部52A,53Aは、一対の電極端末部51Aよりも軸方向内側に配置され、電極端末部54A,55Aは電極端末部52A,53Aよりも軸方向内側に配置されている。一方、コモン電極56の引出部56Bは発熱部41〜45との接続部分56Cから軸方向両側に延びている。一対の電極端末部56Aは、引出部56Bの両端部に接続され、下流側(右側)に屈曲している。一対の電極端末部56Aは、電極端末部54A,55Aよりも軸方向内側に配置されている。
コモン電極56の引出部56Bの長さは、各々の個別電極51〜55の引出部51B〜55Bの長さよりも短く設定されている。ここで、引出部51B〜56Bの長さとは、発熱部41〜45に接続された部分(接続部分51C〜56C)との境界から電極端末部51A〜56Aまでの距離Hである(図3参照)。すなわち、引出部51B〜56Bは、発熱部41〜45との接続部分51C〜56Cと電極端末部51A〜56Aとを接続しており、図3ないし図5においては、引出部51B〜56Bの長さは、引出部51B〜56Bの軸方向における長さを意味する。また、コモン電極56の電極端末部56Aの軸方向の長さ(幅)は、各々の個別電極51〜55の電極端末部51A〜55Aの軸方向の長さ(幅)よりも長く設定されている。
図4に示すように、コート層60は、発熱部41〜45および電極部51〜56(電極端末部51A〜56Aを除く)を被覆している。コート層60は、例えば、セラミック等の電気絶縁性を有すると共に定着ベルト21に対して滑り摩擦力の小さな材料で形成されている。コート層60は、定着ベルト21の内面に接触する面を構成している。なお、発熱部41〜45や電極部51〜56が積層されない部分には、断熱層31やコート層60等の電気絶縁性を有する材料が積層されている。
以上説明したヒーター23の製造には、例えば、スパッタリング等の成膜技術、プリント基板の製造技術、またはスクリーン印刷技術、若しくはこれらの技術の組み合せを用いることができる。例えば、断熱層31および発熱接触部32(発熱部41〜45、電極部51〜56、コート層60)がスパッタリングによって基材30上に成膜されてもよい。また、例えば、断熱層31および発熱接触部32は、プリント基板の製造技術であるフォトマスクを用いた露光、現像、エッチング、剥離、積層等の工程を繰り返すことによって基材30上に形成されてもよい。また、例えば、断熱層31および発熱接触部32は、電気絶縁性塗料または導電性塗料を基材30上に塗布(スクリーン印刷)することによって形成されてもよい。これらの製法であれば、断熱層31、発熱部41〜45および電極部51〜56を精度良く形成することができる。
なお、ヒーター23の電極部51〜56や駆動モーター等は、各種の駆動回路(図示せず)を介して電源(図示せず)に電気的に接続されている。また、ヒーター23(電極部51〜56)、駆動モーターおよび温度センサー等は、各種の回路を介してプリンター1の制御装置に電気的に接続されている。制御装置は、接続された装置等を制御する。
[定着装置の作用]
ここで、主に図2を参照して、定着装置7の作用(定着処理)について説明する。
まず、制御装置は、駆動モーターやヒーター23を駆動制御する。加圧ローラー22は駆動モーターの駆動力を受けて回転し、定着ベルト21は加圧ローラー22に従動して回転する(図2の実線細矢印参照)。各々の抵抗発熱体40は、発熱部41〜45を挟む複数の電極部51〜56の間で通過方向に電流を流すことで発熱する。これにより、定着ベルト21の加圧領域Nが加熱される。
この際、制御装置は、シートSのサイズに応じて発熱させる発熱部41〜45(図3参照)を変更する。例えば、通常サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合、制御装置は、全ての発熱部41〜45に電力を供給し、全ての発熱部41〜45を発熱させる。また、例えば、制御装置は、中サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41〜43を発熱させ、小サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41を発熱させる。これにより、シートSのサイズに合せて定着ベルト21(加圧領域N)の必要な部分のみを加熱することができる。その結果、定着ベルト21の軸方向両端部の過昇温を抑制することができる。
温度センサーは、定着ベルト21の表面温度を検出し、入力回路を介して検出信号を制御装置に送信する。制御装置は、温度センサーから設定温度(例えば150〜200℃)に達したことを示す検出信号を受信すると、その設定温度を維持するようにヒーター23を制御しながら、既に説明した画像形成処理の実行を開始する。トナー像が転写されたシートSは筐体20内に進入し、定着ベルト21は、軸周りに正回転しながら加圧領域Nを通過するシートS上のトナー(トナー像)を加熱する。加圧ローラー22は、軸周りに回転しながら加圧領域Nを通過するシートS上のトナーを加圧する。すると、トナー像がシートSに定着する。そして、トナー像が定着したシートSは、筐体20の外部に送り出されて排紙トレイ4に排出される。
ところで、薄膜である抵抗発熱体40では、その密度等が不均一になりやすいため、電気抵抗に斑ができやすい。仮に、抵抗発熱体40が軸方向に長い場合、電気抵抗の斑が軸方向に分布し、電流が流れ易いやすい方向に流れる。このため、抵抗発熱体40を均一に発熱させることができないことがあった。そこで、本実施形態に係る定着装置7(ヒーター23)では、抵抗発熱体40の長さ(L)を抵抗発熱体40の幅(W)以上とし、抵抗発熱体40の発熱効率(η)を向上させている。
ここで、発熱効率(η)は、下記の数式1によって求めることができる。
[数1]
η=((C×T)+G)÷(P×t)×100
C:抵抗発熱体の熱容量[J/K]
T:1秒間で上昇する温度[K]
G:放熱量[J]
P:供給電力[W]
t:電力供給時間[s]
例えば、抵抗発熱体40の幅(W)を3mmで固定し、抵抗発熱体40の長さ(L)を3mm、4mm、5mm(寸法比(L/W)=1.67)に変更して発熱効率(η)を計測すると、以下のようになった。
(1)抵抗発熱体40の長さ(L)=3mm
寸法比(L/W)=1.00、発熱効率(η)=94%
(2)抵抗発熱体40の長さ(L)=4mm
寸法比(L/W)=1.33、発熱効率(η)=97%
(3)抵抗発熱体40の長さ(L)=5mm
寸法比(L/W)=1.67、発熱効率(η)=99%
以上のように、抵抗発熱体40の寸法比(L/W)が大きくなるに従って、発熱効率(η)が上昇する傾向を確認することができた。
本実施形態に係る定着装置7(ヒーター23)では、抵抗発熱体40の長さ(L)が20mm、抵抗発熱体40の幅(W)が5mmに設定されていたが、本発明はこの例示に限定されない。抵抗発熱体40の長さ(L)は、製造容易性や加圧領域Nの最大長さ等を考慮して、3mm以上20mm以下の範囲で設定することができる。抵抗発熱体40の幅(W)は、製造容易性や寸法比(L/W)等を考慮して、0.2mm以上5mm以下の範囲で設定することができる。また、各々の抵抗発熱体40は、軸方向の寸法(W)に対する通過方向の寸法(L)の寸法比(L/W)が1以上100以下となるように形成されていればよい。
以上説明した本実施形態に係る定着装置7(ヒーター23)では、抵抗発熱体40の通過方向の寸法(L)が、その軸方向の寸法(W)以上になる構成とした。この構成によれば、抵抗発熱体40の幅(W)の延長が抑えられるため、抵抗発熱体40の軸方向に電気抵抗の斑が分布するリスクを低減することができる。これにより、抵抗発熱体40全体に均一に電流を流すことができるため、抵抗発熱体40を均一に発熱させることができる。つまり、発熱効率(η)を向上させることができる。なお、本明細書において「均一」とは、完全に均一である(等しい)ことを要求するものではなく、例えば、発熱温度であれば数度の誤差を許容する意味である。
また、本実施形態に係る定着装置7によれば、全ての抵抗発熱体40が、同一の長さ(L)且つ同一の幅(W)に形成されているため、複数の抵抗発熱体40の抵抗値を一定にすることができる。これにより、抵抗発熱体40毎の発熱効率(η)を一定にすることができる。なお、本明細書において「一定」とは、完全に変動しないことを要求するものではなく、例えば、発熱効率(η)であれば数%の誤差を許容する意味である。
また、本実施形態に係る定着装置7(ヒーター23)によれば、コモン電極56の引出部56Bの長さが他の引出部51B〜55Bの長さよりも短いため、コモン電極56の電気抵抗を小さくすることができ、電力損失を抑えることができる。
ところで、電極端末部51A〜56Aは、発熱部41〜45よりも軸方向両外側に配置されているが、ヒーター23の小型化等の要求から、基材30上の限られた範囲に配置しなければならず、幅狭くせざるを得ない。しかしながら、コモン電極56には大電流が流れることになるため、電気抵抗による電力損失を抑制したいという要求がある。その点、本実施形態に係る定着装置7(ヒーター23)によれば、コモン電極56の電極端末部56Aの幅が他の電極端末部51A〜55Aの幅より広いため、コモン電極56の電気抵抗を更に小さくすることができ、電力損失を有効に抑えることができる。なお、コモン電極56に流れる電流の大きさによっては、コモン電極56の電極端末部56Aの幅を他の電極端末部51A〜55Aの幅と同一としてもよい。
[第1変形例]
以上のようなヒーター23を構成する回路(抵抗発熱体40や電極部51〜56等)では、電極端末部51A〜56Aから遠ざかるほど電圧降下の影響が大きくなる。このため、電極端末部51A〜56Aから離れた位置にある抵抗発熱体40の抵抗値の調整が必要になる。そこで、図6に示すように、本実施形態の第1変形例に係る定着装置7(ヒーター23)では、複数の抵抗発熱体40の寸法比(L/W)が、電極端末部51A〜56Aから離間するにしたがって段階的に大きくなるように設定されている。すなわち、全ての抵抗発熱体40は同一の長さ(L)に形成され、発熱部41の一部を構成する複数の抵抗発熱体40(以下、他の抵抗発熱体40と区別するために符号40A、40Bを付す。)は、他の抵抗発熱体40よりも軸方向に短く(幅狭く)形成されている。また、発熱部41の軸方向中央付近に配置された複数の抵抗発熱体40Aは、抵抗発熱体40Aの軸方向両側に配置された複数の抵抗発熱体40Bよりも軸方向に短く(幅狭く)形成されている。つまり、抵抗発熱体40,40A,40Bは、それぞれ、同一の長さ(L)で、異なる幅(W)に形成されている。この構成によれば、電極端末部51A〜56Aから離れた抵抗発熱体40A,40Bの軸方向の寸法(W)を相対的に狭くすることで、抵抗発熱体40A,40Bの抵抗値の調整を容易に行うことができる。なお、上記の一例では、複数の抵抗発熱体40の寸法比(L/W)が段階的に変更されていたが、これに限らず、複数の抵抗発熱体40の寸法比(L/W)は、電極端末部51A〜56Aから離間するにしたがって徐々に大きくなるように設定されてもよい(図示せず)。
[第2変形例]
また、図7に示すように、本実施形態の第2変形例に係る定着装置7(ヒーター23)では、加圧領域Nを通過するシートSの軸方向端部に対応する抵抗発熱体40(以下、他の抵抗発熱体40と区別するために符号40Cを付す。)が、他の抵抗発熱体40よりも大きな寸法比(L/W)を有している。すなわち、各々の発熱部41〜45の軸方向両端部を構成する一対の抵抗発熱体40Cは、他の抵抗発熱体40よりも軸方向に短く(幅狭く)形成されている。この構成によれば、軸方向に狭い抵抗発熱体40Cを定型サイズのシートSの幅方向端部に対応させることで、シートSの幅に合せて複数の抵抗発熱体40(40C)を並べることが容易になる。これにより、発熱部41〜45の軸方向の寸法をシートSの幅に精度良く合せることができ、シートSの幅方向端部の過昇温または加熱不足を抑制することができる。
なお、本実施形態の第1および第2変形例に係る定着装置7では、抵抗発熱体40の長さ(L)を固定して幅(W)を変えることで、抵抗発熱体40の寸法比(L/W)が変えられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、加圧領域Nの通過方向の長さが大きく変化しない程度であれば、抵抗発熱体40の幅(W)を固定して長さ(L)を変えることで、抵抗発熱体40の寸法比(L/W)を変えてもよい。
なお、本実施形態(第1および第2変形例を含む。以下同じ。)に係るヒーター23によれば、電極部51〜56は、発熱部41〜45に接続された部分(接続部分51C〜56C)から軸方向両側に引き出されているため、電極部51〜56を短く形成することができ、電極部51〜56の電気抵抗を小さくすることができる。
[第3変形例]
また、ヒーター23の小型化を図りたい場合、図8に示すように、電極部51,52,54,56が、発熱部41,42,44との接続部分51C,52C,54C,56Cから軸方向一方に引き出されていてもよい。すなわち、電極部51,52,54,56の電極端末部51A,52A,54A,56Aが片側に設けられていてもよい。この構成によれば、電極端末部51A,52A,54A,56Aと電源等の外部機器との接続を1箇所に集約することができるため、ヒーター23の小型化を図ることができる。なお、この場合、発熱部41,42,44は3種類のシートSのサイズに対応することになる。すなわち、通常サイズのシートSが加圧領域N(図2参照)を通過する場合、制御装置は、全ての発熱部41,42,44に電力を供給し、全ての発熱部41,42,44を発熱させる。また、例えば、制御装置は、中サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41,42を発熱させ、小サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41を発熱させる。また、この場合、電気抵抗の増加を考慮して、コモン電極56の電極端末部56Aが発熱抵抗体40の近傍に配置されることが好ましい。
なお、本実施形態に係る定着装置7では、発熱部41〜45が、3種類のシートSのサイズに対応していたが、本発明はこれに限定されない。発熱部(抵抗発熱体40)は、2種類以上のシートSのサイズに対応するように形成されていればよい。また、本実施形態に係る定着装置7では、加圧領域Nの軸方向中央をシートSが通過するように構成されていたが、これに限らず、加圧領域Nの軸方向一方に寄った位置をシートSが通過するように構成されていてもよい。また、本実施形態に係る定着装置7では、引出部51B〜56Bが、軸方向に長く延びた例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、引出部51B〜56Bが、上流側(左側)や下流側(右側)に延びる部分を有していてもよい。この場合における引出部51B〜56Bの長さは、接続部51C〜56Cと電極端末部51A〜56Aとを接続する部分の電極部51〜56の長さを意味する。
また、本実施形態に係る定着装置7では、加圧ローラー22を回転駆動させ、定着ベルト21を従動回転させていたが、これに限らず、定着ベルト21を回転駆動させ、加圧ローラー22を従動回転させてもよい。
また、本実施形態に係る定着装置7では、定着ベルト21に対して加圧ローラー22を昇降(接近または離間する方向に移動)させていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、加圧ローラー22に対して定着ベルト21を接近または離間する方向に移動させる構成としてもよい。
また、本実施形態の説明では、一例として、本発明をモノクロのプリンター1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、カラープリンター、複写機、ファクシミリまたは複合機等に本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る加熱器および定着装置並びに画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
7 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラー(加圧部材)
23 ヒーター(加熱器)
30 基材(基板)
31 断熱層(基板)
40,40A,40B,40C 抵抗発熱体
41〜45 発熱部
51〜55 個別電極(電極部)
56 コモン電極(電極部)
51A〜56A 電極端末部
51B〜56B 引出部
51C〜56C 接続部分
N 加圧領域
S シート(媒体)

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板の一面上に第1方向に並べて形成されている複数の発熱部と、
    前記基板の一面上に形成され、各々の前記発熱部の前記第1方向に直交する第2方向両側に電気的に接続されている複数の電極部と、を備え、
    各々の前記発熱部は、前記第1方向に並べられた複数の抵抗発熱体によって構成され、
    各々の前記抵抗発熱体は、前記第1方向の寸法に対する前記第2方向の寸法の寸法比が1以上100以下であることを特徴とする加熱器。
  2. 前記複数の抵抗発熱体は、それぞれ、前記第2方向に同じ寸法であることを特徴とする請求項1に記載の加熱器。
  3. 前記複数の電極部は、
    前記複数の発熱部に共通して接続されたコモン電極と、
    各々の前記発熱部に接続された複数の個別電極と、を含み、
    前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記第1方向外側の位置まで延びた引出部を有し、
    前記コモン電極の前記引出部の長さは、各々の前記個別電極の前記引出部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱器。
  4. 前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記引出部の先端部に電極端末部を有し、
    前記コモン電極の前記電極端末部の前記第1方向の長さは、各々の前記個別電極の前記電極端末部の前記第1方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の加熱器。
  5. 軸周りに回転しながら媒体上のトナーを加熱する定着部材と、
    軸周りに回転しながら前記定着部材との間に加圧領域を形成し、前記加圧領域を通過する前記媒体上のトナーを加圧する加圧部材と、
    前記定着部材を挟んで前記加圧領域に対応して設けられ、前記定着部材を加熱する加熱器と、を備え、
    前記加熱器は、
    基板と、
    前記基板の一面上に前記定着部材の軸方向に並べて形成されている複数の発熱部と、
    前記基板の一面上に形成され、各々の前記発熱部の前記軸方向に直交する通過方向両側に電気的に接続されている複数の電極部と、を含み、
    各々の前記発熱部は、前記軸方向に並べられた複数の抵抗発熱体によって構成され、
    各々の前記抵抗発熱体は、前記軸方向の寸法に対する前記通過方向の寸法の寸法比が1以上100以下であることを特徴とする定着装置。
  6. 前記複数の抵抗発熱体は、それぞれ、前記通過方向に同じ寸法であることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記複数の電極部は、
    前記複数の発熱部に共通して接続されたコモン電極と、
    各々の前記発熱部に接続された複数の個別電極と、を含み、
    前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記軸方向外側の位置まで延びた引出部を有し、
    前記コモン電極の前記引出部の長さは、各々の前記個別電極の前記引出部の長さよりも短いことを特徴とする請求項5または6に記載の定着装置。
  8. 前記コモン電極および各々の前記個別電極は、それぞれ、前記引出部の先端部に電極端末部を有し、
    前記コモン電極の前記電極端末部の前記軸方向の長さは、各々の前記個別電極の前記電極端末部の前記軸方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 各々の前記電極部は、前記発熱部に接続された部分から前記発熱部よりも前記軸方向外側の位置まで延びた先端部に電極端末部を有し、
    前記複数の抵抗発熱体の寸法比は、前記電極端末部から離間するにしたがって徐々にまたは段階的に大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記加圧領域を通過する前記媒体の前記軸方向端部に対応する前記抵抗発熱体は、他の前記抵抗発熱体よりも大きな寸法比を有していることを特徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 請求項5ないし10のいずれかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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