JP2019035543A - コンベクション装置 - Google Patents

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幾生 太田
Ikuo Ota
幾生 太田
善之 太田
Yoshiyuki Ota
善之 太田
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Abstract

【課題】食材の加熱処理を均一に効率よく実施できるコンベクション装置を提供する。【解決手段】食材を加熱処理するコンベクション装置であって、コンベクション装置は、加熱槽10と、加熱槽に加熱流体を供給する加熱流体供給部20と、加熱槽内部に食材を支持する支持部材とを備え、食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段を備える。さらに、食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段は、支持部材を回転させる機構である。【選択図】図1

Description

本発明は、食材に加熱処理を行うコンベクション装置に関する。
従来から、図4に示すような、食材を加熱処理する装置としてコンベクション装置1が知られている。従来のコンベクション装置1としては、図4に示すように、加熱槽10と、加熱槽10の側部に加熱流体供給部10と、加熱処理する食材Fを載置したテーブルを固定するフック13とを備えている。加熱流体供給部20は加熱槽10内の空気を加熱するヒータ22と加熱された熱気(加熱流体)を加熱槽10と加熱流体供給部との間で循環させる循環ファン21とを備えている。また、加熱槽10には、加熱流体供給部10で生成された熱気(加熱流体)を加熱槽10に吹き出す送風口11と、加熱槽10内を巡った熱気(加熱流体)を加熱流体供給部に吹き入れる吸気口12とを備えている。
従来のコンベクション装置1による食材Fの加熱処理は、加熱流体供給部20で生成された熱気を、送風口を介して加熱槽10内に吹き出し、吹き出された熱気は加熱槽10のフック13によって固定されたトレー30に載置された食材Fに接触することにより食材Fの加熱処理(焼き)が施される。加熱槽10内を食材Fに接触しながら巡った熱気は吸気口12を介して加熱槽10から加熱流体供給部20に噴出されるようになっている。図4に示す矢印は、加熱流体の流れを模式的に示している。
しかしながら、上述した従来のコンベクション装置1は、循環ファン21の力で加熱槽10内に噴出した熱気(加熱流体)を循環させることにより、食材Fに接触する加熱槽10内の熱気の温度を均一にしようとしているが、食材Fの大きさや形状、食材Fのトレー30に対する設置場所によって、熱気が強く当たる食材と弱く当たる食材とが生じてしまい、食材Fの均一な加熱ができなかった。
本発明は、食材の加熱処理を均一に効率よく実施できるコンベクション装置を提供する。
本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
食材を加熱処理するコンベクション装置であって、
加熱槽と、
前記加熱槽に加熱された流体を供給する加熱流体供給部と、
前記加熱槽内部に前記食材を支持する支持部材と、
前記食材と前記加熱された流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段と
を備える、コンベクション装置。
(項目2)
前記手段は、前記支持部材を回転させる機構である、項目1に記載のコンベクション装置。
(項目3)
前記流体は空気および/または蒸気である、項目1または2に記載のコンベクション装置。
(項目4)
前記手段は、前記支持部材を垂直方向に回転させる機構である、項目1〜3のいずれか1項に記載のコンベクション装置。
(項目5)
前記加熱槽は加熱流体供給口を備え、前記回転させる機構による回転方向は、前記加熱流体供給口に向かい合う方向を含む、項目2、項目2を従属する項目3または項目4のいずれか一項に記載のコンベクション装置。
(項目6)
前記流体は水または油である、項目1または2、または項目1または2を従属する項目4または5のいずれか一項に記載のコンベクション装置。
(項目7)
前記手段は、前記流体に気泡を混入させるバブリング機構である、項目6に記載のコンベクション装置。
本発明によれば、食材の加熱処理を均一に効率よく実施できるコンベクション装置が実現される。本発明のコンベクション装置は、食材の均一な加熱処理を短時間で行うことができる。
本発明の実施形態1におけるコンベクション装置の主な内部構造を示す図。 本発明の実施形態2におけるコンベクション装置の主な内部構造を示す図。 本発明の実施形態3におけるコンベクション装置の主な内部構造を示す図。 従来のコンベクション装置の主な内部構造を示す図。
以下に本発明を、必要に応じて、添付の図面を参照して例示の実施例により説明する。
本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
(定義)
本明細書において、「食材」とは、人間が食することができる任意の物体をいう。
本明細書において、「蒸気」とは、水滴を含む気体をいう。典型的には、本発明の「蒸気」は、粒子径10μm以上の水滴を含み得る。
(好ましい実施形態)
一つの曲面において、本発明は食材を加熱処理するコンベクション装置であって、コンベクション装置は、加熱槽と、加熱槽に加熱流体を供給する加熱流体供給部と、加熱槽内部に食材を支持する支持部材とを備え、食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段を提供し得る。
加熱槽は、任意の形状であり得る。例えば、直方体状であってもよいし、円筒状であってもよいが、本発明はこれに限定されない。加熱される流体は、食材に接触することで食材の温度を上昇させることが可能な範囲で任意の流体であり得る。例えば、空気や蒸気などの気体であってもよいし、または水や油などの液体であってもよい。好ましい実施形態において、加熱処理において食材の旨味などの成分の流出を抑制できる空気および/または蒸気を用いるが、本発明はこれに限定されない。また、加熱される流体は一つの種類であってもよいし、複数の種類の混合であってもよい。
食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる手段は任意の手段であり得る。例えば、食材を支持する部材を回転もしくは、往復直線運動させる機構であってもよいし、食材を支持固定した状態で、加熱槽に供給された加熱流体を移動させる機構であってもよい。
食材を支持する部材を回転させる機構として、例えば、食材を載置したテーブルを回転させるターンテーブルであってもよいし、食材を刺した軸を回転させる機構であってもよい。食材を支持する部材を往復直線運動させる機構としては、例えば、食材を載置したテーブルや食材を刺した軸を往復直線運動させるボールねじによるリニアスライド機構であってもよいし、油圧によるシリンダ機構であってもよい。加熱槽に供給された加熱流体を移動させる機構としては、例えば、加熱槽に供給された加熱流体を攪拌するファンであってもよいし、加熱流体に気泡を混入するバブリング機構であってもよい。
(食材の加熱)
食材を加熱する場合、特に加熱流体として熱湯や蒸気を用いる場合は、処理食材に直接熱エネルギーが直接伝達せず、処理食材の外側に熱交換ゾーンが出来る。熱交換ゾーンでは高低の温度が交換される事から、加熱流体の温度が処理食材に直接作用せず、加熱エネルギーが効率的に食材の加熱に使用されない問題があることを本発明者らは見出した。
食材の周囲に形成される熱交換ゾーンの幅は、処理食材の温度が低い場合は大きく、温度が高ければ幅は小さい。この熱交換ゾーンの幅は、処理段階で食材の温度の上昇に伴い縮小する。
このように、食材周囲に形成される熱交換ゾーンによって、加熱流体と食材との間で直接的な熱交換が起こらず、加熱流体と食材周囲の熱交換ゾーンとの間で熱交換が起こり、食材に対して意図した加熱を直接行うことができない。これによって、食材の加熱に時間を要するし、ムラが生じることがある。
従って、本発明は、食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段を提供することにより、食材の加熱のための熱交換を阻害する熱交換ゾーンを可能な限り除去して、直接処理食材に加熱流体を接触させることを企図する。本発明のコンベクション装置においては、熱交換ゾーンは処理食材の内部に生じ、それによって極めて効率良い熱交換が達成され得る。これによって、加熱のムラもなくなるし、加熱効率が向上し加熱処理時間を低減させることが可能となる。
食材と加熱流体との間の相対的な移動を生じさせる手段としては、加熱流体を移動させて食材を移動させない様式、加熱流体を移動させずに食材を移動させる様式、または加熱流体と食材の双方を移動させる様式が挙げられる。加熱流体を移動させる様式によって熱交換ゾーンを除去する手段としては、加熱流体において継続的に風または対流をおこし除去する方法がある。これらは風または対流が効果的に食材に直接作用している領域においては有効であるが、風や対流が処理食材に直接作用しない場合は食材周囲に熱交換ゾーンが生じ得るので、加熱流体を移動の制御が重要である。
加熱流体を移動させずに食材を移動させる様式としては、加熱環境を固定し、処理食材移動させる方法がある。この方法は、食材周囲の熱交換ゾーンがより確実に排除できるため好ましい。従来のコンベクション装置では、熱交換ゾーンを媒介した熱処理は効率的に作用しなかったため、熱センサーを多点に設置し、それにより加熱温度の平均化を行う事で加熱処理のムラを排除している。しかしながら、本発明によって熱エネルギー伝達効率を上げることができるので、簡易的な熱センサーを用いたとしても均一な加熱処理が達成される。
加熱槽内の処理食材の移動は、水平方向に回転させる方法、および/または垂直方向に回転させる方法がある。水平方向の回転は加熱槽の小型化が可能であるものの、加熱槽内の上下方向の熱移動により食材の位置によって上下で加熱に差異を生じ得る。この場合は加熱流体も移動させる(例えば、加熱流体に対流をおこす)ことが好ましい。垂直方向への回転移動は高低差による温度環境が均一化される事から、温度センサーを加熱槽内温度が平均的に測定できる位置に設置して温度管理をすれば理想的な熱交換が可能であると考えられる。従って、好ましい実施形態において、食材と加熱流体との間に相対的な移動を生じさせる手段は、食材を支持する部材を垂直に回転させる機構であり得る。
また、水平方向および垂直方向への回転する方向は、好ましくは加熱流体が加熱槽に吹き出す供給口に対して向かい合う方向を含むようにする。このようにすることで、加熱流体と食材との間に生じる相対的移動速度を大きくでき、その結果、熱交換ゾーンを除去するエネルギーを強くすることが可能となるためである。例えば、水平方向の回転で加熱流体の供給口が上部に設けられていた場合は、加熱流体の対流に立ち向かう方向をふくむようにし、また、垂直方向の回転で加熱流体の供給口が上部に設けられていた場合は、上部から吹き出す加熱流体に立ち向かうように食材を下部から上部に移動する回転方向を含むようにする。
(具体的な実施形態1)
以下に提供される実施形態は、本発明のよりよい理解のために提供されるものであり、本発明の範囲は以下の記載に限定されるべきではない。本明細書の記載を参酌して、本発明の範囲内で適宜改変を行うことができることは、当業者に明らかである。
図1は、本発明の実施形態1におけるコンベクション装置の内部構造を示す図である。図3の従来のコンベクション装置と同様の部分は原則同じ符号を示している。図1に示す細線矢印は、加熱流体の流れを模式的に示し、太線矢印はファンおよび回転棚の回転方向を示している。
図1に示すように、本発明のコンベクション装置1Aは、加熱槽10と、加熱槽20の内部に回転棚40と、加熱槽10の側部に加熱流体供給部20と、を備えている。
加熱槽10は略直方体状の形状を有しており、加熱槽10の右側面(図1を参照)には、加熱流体供給部20で生成された加熱流体を加熱槽10の内部に吹き出す加熱流体供給口11と、加熱槽10の内部を巡ったのちに加熱流体供給部の内部に排出する加熱流体送出口12とを備えている。また、一つの実施形態において、加熱槽10の内部に配置される回転棚40は、略直方体状からなり、その枠組みを金属からなる角材やパイプから形成されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、円筒形状であってもよいし、樹脂などから形成してもよい。回転棚40の上下中央部には、回転軸41と、回転軸41を駆動させる回転棚用回転モータ42とを備える。図1に示す実施形態においては、回転棚用回転モータ42を下側の回転軸41に設ける場合について説明したが、上側の回転軸41に設けてもよい。
回転棚40には、上下方向に複数のフック43が設けられ、フック43を介して食材Fを載置したトレー30が回転棚40に固定される。フック43とトレー30との固定手段は任意の手段であり得る。例えば、フック43とトレー30とが一体であってもよいし、フック43とトレー30とが着脱可能に固定されていてもよい。着脱可能な固定手段としては、例えば、磁石であってもよいし、ボルト締結であってもよいし、それぞれが有する凹凸による嵌合手段であってもよい。
加熱流体供給部20は、循環ファン21と、循環ファン21の近傍に配置されたヒータ22とを主に備えている。
一つの実施形態において、加熱槽10の加熱を行う場合、ヒータ22へ電源を供給して発熱させるとともに循環ファン21を回転させることにより、循環ファン21は吸気口12から加熱槽10内部の空気を吸い込みヒータ21に吹き付ける。吹き付けられた空気はヒータ22の熱を奪って熱気(加熱流体)となって加熱槽10の加熱流体供給口11から噴出される。そして、加熱槽10の内部を巡った後、加熱流体送出口12から再び加熱流体供給部20に吸い込まれるようになっており、このようにして加熱槽10と加熱流体供給部20との間で加熱流体を循環させることが可能となる。熱気を加熱槽10内のテーブル31に載置された食材Fに接触させることにより焼きという加熱処理を行うことが可能となる。回転棚40の回転方向は加熱流体が吹き出す供給口に対して向かい合う方向を含むようにするのが好ましいが、本発明はこれに限定されない。
食材Fを加熱処理する温度は任意の温度であり得、当業者は加熱処理する食材や処理の目的に応じて適切に温度を設定することができる。一つの実施形態において、約60℃〜約300℃の範囲で設定可能である。
加熱流体供給部20は、蒸気発生器23を備えていてもよい。蒸気発生器23は水が貯蔵されるタンク24とタンク24内の水を加熱して蒸気(加熱流体)を発生させる蒸気用ヒータ25と、発生した蒸気を循環ファン21に噴出させる蒸気用送風口26とを備えている。蒸気発生器7の駆動によりタンク24に貯蔵される水を蒸気用ヒータ25で加熱し発生した蒸気は蒸気用送風口26を介して加熱槽10の内部に吹き込まれる。吹き込まれた蒸気は循環ファン21から吹き出す熱気とともに加熱槽10内部に供給される。
熱気とともに蒸気を食材Fに接触させた場合、食材Fに蒸し焼きという加熱処理を行うことが可能となる。
図1に示す例では、加熱流体供給部20で生成される加熱流体を、熱気ならびに熱気および蒸気の場合で説明したが、本発明はこれに限定されない。もちろん、蒸気だけであってもよい。蒸気だけの場合は食材Fを蒸すという加熱処理を行うことが可能である。
そして、トレー30には加熱処理される食材Fが載置される。
回転棚40の回転速度は食材Fの加熱処理の条件などによって任意の速度であり得る。一つの実施形態においては、毎分約3rpm〜約10rpm(好ましくは約5〜6rpmであるが、本発明はこれに限定されない。
次に実施形態1のコンベクション装置1Aにおける食材Fの加熱処理時の動作を説明する。
まず、加熱流体供給部のヒータ22と蒸気発生器23の蒸気用ヒータ25と循環ファン21とが駆動される。ヒータ22の駆動により加熱された空気(熱気)が循環ファン21および送風口11により加熱槽10内部に吹き込まれる。また、同様に蒸気用ヒータ25の駆動により生成された蒸気は蒸気用送風口26、循環ファン21および送風口11を介して加熱槽10の内部に吹き込まれる。その後、加熱処理する食材Fをテーブル31の上に載置する。食材Fが載置されたテーブル31を加熱槽10の底部に設けられたターンテーブル40の上に固定する。加熱槽10に吹き込まれた熱気および蒸気(加熱流体)はテーブル31に載置された食材Fに接触することで食材Fを加熱処理(蒸し焼き)する。その際に、食材Fを載置したトレー30は回転棚40の回転運動に伴って回転運動しているため、食材Fと加熱流体との間に相対的な移動が行われる。そのため、食材Fに接触する加熱流体は常に変化することにより、新鮮な加熱流体が食材Fに常に接触することとなる。その結果、食材Fのトレー30に載置される場所に関係なく均一に、効率よく食材Fを加熱処理することが可能となる。また、回転棚40の回転方向を加熱流体が加熱槽に吹き出す供給口11に対して向かい合う方向を含むようすることで、加熱流体と食材Fとの間に生じる相対的移動速度が大きくなり、さらに効率的に食材を加熱処理することが可能となる。
加熱槽10内部を巡った熱気および蒸気(加熱流体)は吸気口12を介して加熱槽10から加熱流体供給部20に吸い込まれることにより加熱槽10と加熱流体供給部20との間を循環しながら、トレー30に載置された食材Fを加熱処理する。
上述においては、加熱流体供給部20を駆動させた後に、食材Fを載置するトレー30を回転棚40に固定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。食材Fを載置するトレー30を回転棚40に固定した後に、加熱流体供給部20を駆動させてもよい。
(具体的な実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2におけるコンベクション装置の内部構造を示す図である。図3の従来のコンベクション装置および図1の実施形態1のコンベクション装置1Aと同様の部分は同じ符号を示している。図2に示す細線矢印は、加熱流体の流れを、太線矢印は支持軸の回転方向を模式的に示している。
実施形態2におけるコンベクション装置1Bの特徴は、実施形態1におけるコンベクション装置1Aにおいて用いる加熱流体が気体であるのに対して、液体を用いている点である。
図2に示すように、実施形態2におけるコンベクション装置1Bは、加熱流体である液体Lが充填される加熱槽10と、加熱槽の下部に加熱された液体Lを加熱槽10に供給する加熱流体供給部20と、加熱槽10内で食材Fを支持する支持軸44とを主に備える。液体Lは求められる加熱処理に応じて任意の液体であり得る。例えば、茹でるという加熱処理のために水であってもよいし、揚げるという加熱処理のための油であってもよい。
加熱槽10は加熱流体供給部20で生成された加熱された液体Lを加熱槽10内に供給する加熱流体供給口11と加熱槽10内を巡った加熱流体である液体Lを加熱流体供給部に排出する加熱流体送出口12とを備える。また、加熱槽10は食材Fを支持する支持軸44を固定するフック13と、支持軸44を回転させる支持軸用回転モータ45とを備えている。支持軸44の回転方向は、加熱槽10の底部にある加熱流体供給口11から吹き出す加熱流体の流れに立ち向かう方向を含むようにするのが好ましいが、本発明はこれに限定さない。加熱流体供給部20は、液体Lを貯蔵するタンク24Bと、タンク24Bの液体Lを加熱するヒータ22Bと、加熱された液体Lに気体を混入させるバブリング装置27とを備える。加熱槽10における加熱流体供給部20の位置は任意であり得る。一つの実施形態において、加熱槽10の下部に設ける場合であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱槽10の上部や側部に設ける場合であってもよい。
次に実施形態2のコンベクション装置1Bにおける食材Fの加熱処理時の動作を説明する。
まず、加熱槽10およびタンク24Bに液体Lを充填する。ヒータ22Bを駆動させタンク24Bの液体Lを加熱させ加熱された状態の液体Lを、バブリング装置27を介して気泡Bが混入された状態で加熱流体供給口11を介して加熱槽10に供給する。加熱槽10内を巡った加熱流体である液体Lは加熱流体送出口12を介して加熱槽10から加熱流体供給部に排出され、排出された液体Lはタンク24Bに充填されヒータ22Bにより加熱されバブリング装置27および加熱流体供給口11を介して加熱槽10に供給される。このような動きにより加熱流体である液体Lは循環される状態となる。
その後、食材Fを支持軸44に支持させ、食材Fを支持した支持軸44を加熱槽10内部のフック13に固定する。これにより食材Fは加熱流体供給口11から供給される加熱流体である液体Lと接触することにより加熱処理が行われる。この際、液体Lは気泡Bが混入されていることから、気泡の動きに伴い食材に接触する液体Lは常に流動的に動くことになる。そのため、食材Fと液体Lとの間に相対的な移動が常に生じ、食材Fには常に新鮮な加熱流体である液体Lが接触する。その結果、食材Fの支持軸44に載置される場所に関係なく均一に、効率よく食材Fを加熱処理することが可能となる。
さらに、食材Fを支持する支持軸44を支持軸用回転モータ45により回転させることにより、食材Fと液体Lとの相対的な移動がより促進されることにより、食材Fの均一でかつ効率的な加熱処理を実現することが可能となる。また、支持軸44の回転方向を加熱流体が加熱槽10に吹き出す供給口11に対して向かい合う方向を含むようすることで、加熱流体と食材Fとの間に生じる相対的移動速度が大きくなり、さらに効率的に食材を加熱処理することが可能となる。
(具体的な実施形態3)
図3は、本発明の実施形態3におけるコンベクション装置の内部構造を示す図である。図4の従来のコンベクション装置、図1の実施形態1のコンベクション装置1Aおよび図2の実施形態2のコンベクション装置1Bと同様の部分は同じ符号を示している。図3に示す細線矢印は、加熱流体の流れを模式的に示し、太線矢印はチェーンの回転方向を示している。
実施形態3におけるコンベクション装置1Bは、実施形態2におけるコンベクション装置1Aに対して食材Fを回転させる機構のみ異なっている。図3に示すように、食材を回転させる機構として、ゴンドラ式の回転機構を採用している。ゴンドラ式の回転機構は、前後方向(図3の紙面に対して左右方向)の上下方向のそれぞれ4箇所に歯車51を備え、それぞれの歯車51の間に無端のチェーン50が噛まされている。さらに、左右方向(図3の紙面に対して垂直方向)の別の1か所に同様の構成が設けられている。左右方向に設けられている一対のチェーン50の間に所定の間隔で複数箇所(図3に示す場合は8箇所)吊軸52が設けられている。吊軸52には食材Fを載置するトレー30が載置される。複数の歯車51の少なくとも一つには歯車51を回転させる歯車用回転モータ53が接続されている。チェーン50におけるトレーを載置する吊軸52の間隔および個数は任意であり得る。
そして、液体Lからなる加熱流体が充填された加熱槽10の内部で歯車51の回転によりトレー30が載置された吊軸52を備えるチェーン50が回転することにより、トレー30に載置された食材Fには、常に加熱流体に対して相対的な移動が行われることになり、実施形態2と同様の効果を奏する。さらに、チェーン50による食材Fの回転は加熱槽10における上下方向の移動および水平方向の移動が交互に繰り返されることにより、高低差による温度環境が均一化される事から、温度センサーを加熱槽内温度が平均的に測定できる位置に設置して温度管理をすれば理想的な熱交換が可能であると考えられる。また、チェーン50の回転方向を加熱流体供給口11に向かい合う方向を含むようにすることが好ましい。このようにすることで、加熱流体である液体Lと食材Fとの間に生じる相対的移動速度を大きくでき、その結果、熱交換ゾーンを除去するエネルギーを強くすることが可能となり、さらに効率的に食材を加熱処理することが可能となる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、食材の加熱処理を均一に効率よく実施できるものとして有用である。
1、1A、1B コンベクション装置
10 加熱槽
11 加熱流体供給口
12 加熱流体送出口
13 フック
20 加熱流体供給部
21 循環ファン
22、22A、22B ヒータ
23 蒸気発生器
24A、24B タンク
26 蒸気用送風口
27 バブリング装置
30 トレー
40 回転棚
41 回転軸
42 回転棚用回転モータ
43 フック
44 支持軸
45 支持軸用回転モータ
50 チェーン
51 歯車
52 吊軸
53 歯車用回転モータ
F 食材
L 液体

Claims (7)

  1. 食材を加熱処理するコンベクション装置であって、
    加熱槽と、
    前記加熱槽に加熱された流体を供給する加熱流体供給部と、
    前記加熱槽内部に前記食材を支持する支持部材と、
    前記食材と前記加熱された流体との間に相対的な移動を生じさせる少なくとも一つの手段と
    を備える、コンベクション装置。
  2. 前記手段は、前記支持部材を回転させる機構である、請求項1に記載のコンベクション装置。
  3. 前記流体は空気および/または蒸気である、請求項1または2に記載のコンベクション装置。
  4. 前記手段は、前記支持部材を垂直方向に回転させる機構である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベクション装置。
  5. 前記加熱槽は加熱流体供給口を備え、前記回転させる機構による回転方向は、前記加熱流体供給口に向かい合う方向を含む、請求項2、請求項2を従属する請求項3または請求項4のいずれか一項に記載のコンベクション装置。
  6. 前記流体は水または油である、請求項1または2、または請求項1または2を従属する請求項4または5のいずれか一項に記載のコンベクション装置。
  7. 前記手段は、前記流体に気泡を混入させるバブリング機構である、請求項6に記載のコンベクション装置。
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Citations (3)

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JPS5871337U (ja) * 1981-11-06 1983-05-14 伊東 璋 熱風循環式オ−ブン
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JPS63116671A (ja) * 1986-11-05 1988-05-20 Mitsubishi Rayon Eng Co Ltd 蛸の煮沸装置

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