JP2019035509A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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【課題】気圧調整弁の取り付け作業を容易に行うことが可能な冷却貯蔵庫を提供する。【解決手段】貯蔵室14を有する箱状の貯蔵庫本体と、貯蔵庫本体11(天井壁部11A)に設けられる冷却ユニット20と、冷却ユニット20に設けられ、貯蔵室14と貯蔵庫本体の外部空間とを連通することで貯蔵室14内部の気圧調整を行う気圧調整弁40と、を備え、冷却ユニット20は、圧縮機と、凝縮器22と、冷却器23と、天井壁部11Aに形成された貫通孔11Bを塞ぐ冷却器ケース30と、を備え、気圧調整弁40は、冷却器ケース30に設けられていることに特徴を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却貯蔵庫に関する。
従来、冷却貯蔵庫として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、貯蔵庫内の気圧が低下した際に、外気圧によって開放される弁体(リリーフ弁)を備え、弁体が開放することで、貯蔵庫内に外気を流入させる構成の気圧調整弁(気圧調整装置)が記載されている。このような気圧調整弁を設けることで、貯蔵庫内外の気圧差を小さくすることができ、扉の開閉を容易に行うことが可能となっている。
特開2009−174736号公報
上記気圧調整弁を取り付けるためには、貯蔵庫を構成する壁部に取付孔を貫通形成し、その取付孔に気圧調整弁を取り付ける必要があり、手間がかかる。このため、気圧調整弁の取り付け作業を容易に行うことが可能な構成が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、気圧調整弁の取り付け作業を容易に行うことが可能な冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵室を有する箱状の貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体に設けられる冷却ユニットと、前記冷却ユニットに設けられ、前記貯蔵室と前記貯蔵庫本体の外部空間とを連通することで前記貯蔵室内部の気圧調整を行う気圧調整弁と、を備え、前記冷却ユニットは、圧縮機と、凝縮器と、冷却器と、前記貯蔵庫本体を構成する壁部に形成された貫通孔を塞ぐ閉塞部材と、を備え、前記気圧調整弁は、前記閉塞部材に設けられていることに特徴を有する。閉塞部材に気圧調整弁を設けることで、気圧調整弁専用の取付孔を貯蔵庫本体の壁部に形成する必要がない。また、冷却ユニットと気圧調整弁とを一括して貯蔵庫本体に取り付けることができる。以上のことから、気圧調整弁の取り付け作業を容易に行うことができる。
また、前記閉塞部材は、前記冷却器が収容される収容空間を有する冷却器ケースとされ、前記収容空間は、前記貫通孔を介して、前記貯蔵室と連通されているものとすることができる。収容空間に配された冷却器によって生成された冷気を貫通孔を通じて貯蔵室内に送ることが可能となる。
また、前記冷却器には、前記冷却器の除霜を行う除霜ヒータが取り付けられ、前記除霜ヒータの一部は、前記気圧調整弁に隣接する形で配されているものとすることができる。除霜ヒータによって気圧調整弁を加熱することができ、気圧調整弁が凍結する事態を抑制できる。このため、気圧調整弁を加熱するための専用のヒータを設ける必要がなく、好適である。
また、前記冷却ユニットは、膨張手段と、前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張手段及び前記冷却器を循環接続する冷媒配管と、を備え、前記冷媒配管のうち、前記圧縮機の吐出側と前記膨張手段の入口側とを接続する部分の一部が、前記気圧調整弁に隣接する形で配されているものとすることができる。冷媒配管において、圧縮機の吐出側と膨張手段の入口側とを接続する部分を流れる高温冷媒の熱によって、気圧調整弁を加熱することができ、気圧調整弁が凍結する事態を抑制できる。このため、気圧調整弁を加熱するための専用のヒータを設ける必要がなく、好適である。
本発明によれば、気圧調整弁の取り付け作業を容易に行うことが可能な冷却貯蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る冷却貯蔵庫の斜視図 冷却ユニットを示す断面図 気圧調整弁を示す斜視図 気圧調整弁の内部構造を示す断面図 実施形態2に係る冷却器ケース内部を示す断面図(上方から視た状態) 実施形態2に係る冷却器ケース内部を示す断面図(側方から視た状態) 実施形態3に係る冷却器ケース内部を示す断面図(上方から視た状態) 実施形態3に係る気圧調整弁の内部構造を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図4によって説明する。本実施形態では冷却貯蔵庫10としてプレハブ式冷蔵庫を例示する。冷却貯蔵庫10の貯蔵庫本体11は、図1に示すように、貯蔵室14を有する箱状をなしており、複数の断熱パネルを組み付けることで構成されている。貯蔵庫本体11を構成する断熱パネルは、外殻体の内部に断熱材が発泡充填されることで構成されている。貯蔵庫本体11の前面壁には貯蔵室14への出入口となる開口部12が形成され、開口部12には、これを開閉する断熱扉13が設けられている。断熱扉13は、庫外側から引くことで開状態となる構成となっている。
貯蔵庫本体11の天井壁部11Aには、冷却ユニット20が取り付けられている。冷却ユニット20は、図1及び図2に示すように、板状をなすユニット台26と、圧縮機21と、凝縮器22と、冷却器23と、電装箱24と、冷却ファン25と、冷却器ケース30と、を備える。圧縮機21、凝縮器22、冷却器23、電装箱24、冷却ファン25、及び冷却器ケース30は、ユニット台26上に配されることでユニット化されている。また、凝縮器22には、図示しない凝縮器ファンが付設されている。冷却器23は、圧縮機21及び凝縮器22を主体として構成される冷却装置と冷媒配管(図示せず)によって循環接続されている。これにより、電装箱24内に設けられた制御部(図示せず)の制御に基づいて冷却装置が駆動することで冷却器23が冷気を生成する構成となっている。
図2に示すように、冷却ユニット20は、全体としては、貯蔵庫本体11の天井壁部11Aから上方に突出する形態をなしている。冷却器ケース30は、下方に開口された収容空間31を有している。冷却器23は、断熱性を有する冷却器ケース30の収容空間31に収容されている。天井壁部11A(貯蔵庫本体を構成する壁部)には、その収容空間31の開口と連通する貫通孔11Bが形成されており、ユニット台26には、貫通孔11Bと重なる箇所に貫通孔26Aが形成されている。冷却器ケース30(閉塞部材)は、貫通孔11B,26Aを外側から塞ぐ形で配されている。これにより、収容空間31は、貫通孔11B,26Aを介して貯蔵室14と連通されている。冷却器23の下方には、側面視L字状をなす壁部27が設けられている。この壁部27によって、吸込口27A及び吹出口27Bが構成されている。
また、収容空間31において、冷却器23に対して吹出口27B側となる位置には、冷却ファン25が配されている。圧縮機21及び冷却ファン25が駆動すると、貯蔵室14内の空気が、吸込口27Aから収容空間31(冷却器室)に吸引され(空気の流れを矢線F1で示す)、冷却器23を通過する過程で熱交換により冷やされた後、吹出口27Bから貯蔵室14内に吹き出される(空気の流れを矢線F2で示す)。このような空気の流れが循環することで、貯蔵室14内が冷却されるようになっている。
また、冷却器ケース30を構成する壁部32には、気圧調整弁40が設けられている。気圧調整弁40は、壁部32を貫通する形で取り付けられ、収容空間31(庫内)と貯蔵庫本体11の外部空間(庫外)とを連通することで貯蔵室14内部の気圧調整を行うことが可能となっている。図3に示すように、気圧調整弁40は、庫内側のルーバー41、庫外側のルーバー42と、ルーバー41,42に挟まれた枠部材43とを少なくとも備える。図4に示すように、枠部材43の内部には、側面視L字状をなす壁部45が設けられており、壁部45は上方且つ庫外側を向く開口部45Aを有している。壁部45の上端部には、弁体46が回動可能に取り付けられている。なお、図4では、右側が庫外側であり、左側が庫内側である。
弁体46の回動軸48付近には、重り47が取り付けられており、自然状態では、弁体46は、壁部45に対して接触し、開口部45Aを閉じる構成となっている。一方、庫内(収容空間31及び貯蔵室14)の気圧が、庫外の気圧よりも一定以上低くなると、弁体46が図4の時計回りに回動する(図4において回動後の弁体46を2点鎖線で示す)。この結果、弁体46が壁部45から遠ざかる方向に変位することで、開口部45Aが開放される構成となっている。開口部45Aが開放されることで、庫外と庫内が連通し、開口部45Aを通じて庫外の空気が庫内に侵入することで、庫外と庫内の気圧差が解消される。
なお、本実施形態では、断熱扉13を開閉した際に外気が庫内に流入し、庫内で冷やされることで、庫内の気圧が低下し、負圧となる事態が想定され、このような場合に気圧調整弁40が動作する。また、本実施形態では、気圧調整弁40が取り付けられた状態の冷却ユニット20を外側から天井壁部11Aに取り付ける構成となっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、冷却器ケース30に気圧調整弁40を設けることで、冷却器23で生じた冷気を貯蔵室14に送るために形成した貫通孔11Bを利用して、気圧調整弁40を動作させることができるため、気圧調整弁専用の取付孔を貯蔵庫本体11の壁部に貫通形成する必要がない。また、冷却ユニット20と気圧調整弁40とを一括して貯蔵庫本体11に取り付けることができる。以上のことから、気圧調整弁40の取り付け作業を容易に行うことができる。なお、貯蔵庫本体11の壁部は、断熱パネルによって構成されているから、貯蔵庫本体11に取付孔を形成する際には、断熱パネルの外殻体を工具で庫外側と庫内側からそれぞれ切断し、外殻体内部の断熱材を除去する必要があり、工数が多くなり易い。
また、本実施形態では、冷却ユニット20を庫外側から天井壁部11Aに対して着脱することができる。このため、冷却ユニット20を庫外側から取り外すことで、気圧調整弁40を天井壁部11Aから取り外すことができ、気圧調整弁40のメンテナンス(部品交換など)を容易に行うことができる。また、図1に示すように、冷却ユニット20の周りには壁などが配されておらず、作業空間を十分に確保し易い。このため、冷却ユニット20を天井壁部11Aから取り外すことなく、気圧調整弁40のメンテナンスを行うことも可能である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5から図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、図5の下側及び図6の左側が冷却貯蔵庫10の前側である。本実施形態では、冷却器ケース30内の構成が上記実施形態と相違する。本実施形態では、冷却器ケース30における前側の壁部33を貫通する形で気圧調整弁40が設けられている。気圧調整弁40は、冷却器23と対向する形で配されている。冷却器ケース30の収容空間31には、図5に示すように、冷却器23の除霜を行う除霜ヒータ132が配されている。除霜ヒータ132は、図6に示すように、冷却器23の下部に沿う形で気圧調整弁40側に延びた後、上方に向かう形で屈曲されている。除霜ヒータ132の屈曲部132A(除霜ヒータの一部)は、気圧調整弁40に隣接する形(又は当接する形)で配されている。このような構成とすれば、除霜ヒータ132によって気圧調整弁40を加熱することができ、気圧調整弁40が凍結する事態を抑制できる。このため、気圧調整弁40を加熱するための専用のヒータを設ける必要がなく、好適である。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図7から図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態では、冷却器ケース30内の構成が上記各実施形態と相違する。本実施形態では、図7に示すように、冷却ユニット220が備える冷媒配管211の一部が、冷却器23と冷却器ケース30の壁部33との間を通って、圧縮機21及び凝縮器22側(図7の左側)に向かう形で延びている。なお、冷却ユニット220が備える膨張弁28(膨張手段)は、冷却器ケース30内に配されている。冷媒配管211は、圧縮機21、凝縮器22、膨張弁28、冷却器23を循環接続することで冷却サイクルを構成するもので、冷却器23の吐出側と圧縮機21の入口側とを接続する第1延設部211Aと、凝縮器22の吐出側と膨張弁28の入口側とを接続する第2延設部211Bと、を少なくとも備える。
冷媒配管211において第2延設部211Bの一部211C(冷媒配管のうち、圧縮機の吐出側と膨張手段の入口側とを接続する部分の一部)は、他の部分に比べて気圧調整弁40側に突出する形で配されており、その一部211Cが、気圧調整弁40に隣接する形で配されている。なお、図8に示すように、冷媒配管211の一部211Cは、例えば、気圧調整弁40の壁部45に当接する構成となっている。このような構成とすれば、冷媒配管211の第2延設部211B(高温配管の一部)を流れる高温冷媒の熱によって、気圧調整弁40を加熱することができ、気圧調整弁40が凍結する事態を抑制できる。このため、気圧調整弁40を加熱するための専用のヒータを設ける必要がなく、好適である。なお、冷媒配管211において、圧縮機21の吐出側と凝縮器22の入口側とを接続する部分を用いて気圧調整弁40を加熱する構成としてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、冷却器23が貯蔵庫本体11の外部に配されている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ユニット台26が貫通孔26Aを有しておらず、天井壁部11Aの貫通孔11Bを塞ぐ構成とされ、冷却器23がユニット台26から貯蔵室14の内部に吊り下げられる形で配されていてもよい。つまり、ユニット台26が閉塞部材を構成していてもよい。なお、この構成の場合には、冷却ユニット20を取り付ける際には、冷却器23が貫通孔11Bを通じて貯蔵室14内部に挿入される。
(2)気圧調整弁40の構成は上記実施形態で例示したものに限定されず、適宜変更可能である。例えば、弁体46がばねなどの付勢手段によって、開口部45Aを閉じる方向に付勢されていてもよい。
(3)上記実施形態において、気圧調整弁40の凍結を防止するための専用のヒータを備えていてもよい。その場合には、例えば、ヒータの制御を電装箱24内の制御部によって行う構成とすることができる。つまり、ヒータを制御するための電装箱を設ける必要がなく、好適である。
(4)冷却ユニット20の設置箇所は、天井壁部11Aに限定されない。例えば、冷却ユニット20及び気圧調整弁40を貯蔵庫本体11の側壁部に設置する構成としてもよい。
(5)上記実施形態3では、膨張手段として膨張弁28を例示したが、これに限定されない。膨張手段としてキャピラリーチューブなどを用いてもよい。
10…冷却貯蔵庫、11…貯蔵庫本体、11A…天井壁部(貯蔵庫本体を構成する壁部)、11B…貫通孔、14…貯蔵室、20,220…冷却ユニット、21…圧縮機、22…凝縮器、23…冷却器、28…膨張弁(膨張手段)、30…冷却器ケース(閉塞部材)、31…収容空間、40…気圧調整弁、132…除霜ヒータ、132A…除霜ヒータの屈曲部(除霜ヒータの一部)、211…冷媒配管、211C…第2延設部の一部(冷媒配管のうち、圧縮機の吐出側と膨張手段の入口側とを接続する部分の一部)

Claims (4)

  1. 貯蔵室を有する箱状の貯蔵庫本体と、
    前記貯蔵庫本体に設けられる冷却ユニットと、
    前記冷却ユニットに設けられ、前記貯蔵室と前記貯蔵庫本体の外部空間とを連通することで前記貯蔵室内部の気圧調整を行う気圧調整弁と、を備え、
    前記冷却ユニットは、
    圧縮機と、凝縮器と、冷却器と、前記貯蔵庫本体を構成する壁部に形成された貫通孔を塞ぐ閉塞部材と、を備え、
    前記気圧調整弁は、前記閉塞部材に設けられている冷却貯蔵庫。
  2. 前記閉塞部材は、前記冷却器が収容される収容空間を有する冷却器ケースとされ、
    前記収容空間は、前記貫通孔を介して、前記貯蔵室と連通されている請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記冷却器には、前記冷却器の除霜を行う除霜ヒータが取り付けられ、
    前記除霜ヒータの一部は、前記気圧調整弁に隣接する形で配されている請求項1又は請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記冷却ユニットは、
    膨張手段と、
    前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張手段及び前記冷却器を循環接続する冷媒配管と、を備え、
    前記冷媒配管のうち、前記圧縮機の吐出側と前記膨張手段の入口側とを接続する部分の一部が、前記気圧調整弁に隣接する形で配されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
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