JP2019035354A - 排気ダンパを備えるガスタービン発電システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ダンパを備えるガスタービン発電システムにおいて、排気ダンパの開閉とガスタービンの動作とを適切に連動させることにより信頼性を高める【解決手段】ガスタービンエンジン(11)および発電機(13)を有するガスタービン発電装置(1)と、前記ガスタービンエンジンの排気を外部へ排出する排気口(23)が形成された、前記ガスタービン発電装置(1)を収容する発電装置室(3)と、前記排気口を開閉可能に動作する排気ダンパ(5)と、前記発電装置室内の異常を検知する異常検知装置(7)と、当該ガスタービン発電システム(S)の動作を制御する制御装置(9)とを備えるシステムにおいて、前記制御装置(9)は、前記異常検知装置によって異常状態が検知され、かつ、前記ガスタービンエンジンの回転速度が定格回転速度よりも低い所定値(CV)以下の場合に前記排気ダンパ(5)を閉じる排気ダンパ制御部(43)を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、排気ダンパを備えるガスタービン発電システムおよびその制御方法に関する。
地震や台風などによって商用電源が使用できなくなった非常時用の発電装置として、ガスタービンエンジンを駆動源とするガスタービン発電装置が一般的に用いられている(例えば、特許文献1)。
上述のようなガスタービン発電装置が設置される発電装置室の区画壁には、通常、ガスタービンエンジンの動作に必要な吸排気を行うための吸気口や排気口が設けられている。
特開2009−275624号公報
地震や台風などの非常時には、発電装置室内で火災が発生することが想定される。その場合に吸排気口から室外への延焼を防止するために、吸排気口を開閉するダンパを設け、火災発生時にダンパ閉じるように構成することが有効であると考えられる。しかし、ガスタービンエンジンからの排気を排出するための排気ダンパを、ガスタービンエンジンの定常運転中に閉じた場合、高温の排気がエンジン内で渋滞するので、エンジンの故障の原因となりかねない。また、ガスタービンエンジンを再始動させる際に排気ダンパが閉状態となっている場合にも同様の問題が生じる。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、ガスタービン発電システムにおいて排気ダンパを設けるとともに、排気ダンパの開閉とガスタービンエンジンの動作とが適切に連動するように制御することにより、ガスタービン発電システム全体の信頼性を高めることにある。
前記した目的を達成するために、本発明の第1構成に係るガスタービン発電システムは、ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を有するガスタービン発電装置と、
前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を外部へ排出する排気口が形成された発電装置室と、
前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
前記発電装置室内で発生した異常状態を検知する異常検知装置と、
を備える。
さらに、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御装置は、前記異常検知装置によって異常状態が検知され、かつ、前記ガスタービンエンジンの回転速度が定格回転速度よりも低い所定値以下である場合に前記排気ダンパを閉じる排気ダンパ制御部を有する。また、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御方法では、前記異常検知装置によって異常状態が検知され、かつ、前記ガスタービンエンジンの回転速度が定格回転速度よりも低い所定値以下である場合に前記排気ダンパを閉じる。
この構成によれば、ガスタービンエンジンの定常運転時に異常検知がされた場合、即時に排気ダンパを閉じるのではなく、ガスタービンの回転速度が所定値まで下降してから、つまりガスタービンの排気の量および温度が低下してから排気ダンパを閉じるので、高温排気の滞留によるガスタービンエンジンの故障を防止することができる。したがって、火災のような異常の発生時にも、排気ダンパの開閉とガスタービンエンジンの動作とを適切に連動させて、従来の防災性能を維持しながらガスタービン発電システムを再起動することができる。
本発明の一実施形態において、前記回転速度の所定値が、前記ガスタービンエンジンの運転制御の基準値として用いられる値であってもよい。前記ガスタービンエンジンの運転制御の基準値として、例えば、ガスタービンエンジンの主燃料弁を開閉する基準値が用いられる。この構成によれば、従来ガスタービン制御に用いられていた信号を兼用することにより、従来のシステムに加える変更を抑制しながら排気ダンパの開閉制御を行うことができる。
本発明の第2構成に係るガスタービン発電システムは、
ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を備えるガスタービン発電装置と、
前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を、発電装置室の外部へ排出させる排気口が形成された発電装置室と、
前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
前記ガスタービンエンジンの始動を規制可能に構成された始動インターロックと、
を備える。
さらに、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御装置は、前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除する始動インターロック制御部を有する。また、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御方法では、前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除する。
具体的には、例えば、上記ガスタービン発電システムが前記排気ダンパの開閉状態を検知する複数の開閉検知器を備えており、前記複数の開閉検知器のうちの一部の開閉検知器から開状態信号を受け取ることにより前記排気ダンパが開状態にあるとの判断がなされてよい。
この構成によれば、排気ダンパが閉じられたままの状態で誤ってガスタービンエンジンを再始動させることを防止できる。したがって、ガスタービン発電装置の再始動時においても、排気ダンパの開閉とガスタービンエンジンの動作とを適切に連動させて、当該システム全体の信頼性を高めることができる。なお、当該システムにおける始動時インターロックおよび始動インターロック制御部は、上記第1構成に係るガスタービン発電システムと組み合わせてもよい。
以上のように、本発明に係るガスタービン発電システムおよびその制御方法によれば、排気ダンパを備えるガスタービン発電システムにおいて、排気ダンパの開閉とガスタービンエンジンの動作とが適切に連動するように制御することにより、ガスタービン発電システム全体の信頼性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るガスタービン発電システムSを示す概略図である。 図1のガスタービン発電システムSの概略構成を示すブロック図である。 図1のガスタービン発電システムSの制御方法の一例を示すフロー図である。 図1のガスタービン発電システムSにおけるガスタービンエンジンの回転速度プロファイルの一例を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るガスタービン発電システムSの概略構成を示すブロック図である。 図5の一部を拡大して示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るガスタービン発電システムSの概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1に、本発明の第1実施形態に係るガスタービン発電システムS(以下、単に「発電システムS」と称する。)の概略構成を示す。発電システムSは、ガスタービン発電装置1、発電装置室3、排気ダンパ5、異常検知装置7および制御装置9(図2)を備えている。発電システムSは、例えば、地震や台風などによって商用電源が使用できなくなった非常時用の電源として用いられる。
図2に示すように、ガスタービン発電装置1は、ガスタービンエンジン(以下、単に「ガスタービン」と称する。)11およびガスタービン11によって駆動される発電機13を備える。ガスタービン11は、圧縮機15、燃焼器17およびタービン19を主要な構成要素として備える。ガスタービン11に取り入られた作動媒体である空気は、圧縮機15で圧縮されて燃焼器17に送られ、燃焼器17において圧縮空気と燃料が混合された後に燃焼される。燃焼器17で生成した高温の燃焼ガスがタービン19に送られてタービン19を回転駆動する。タービン19の回転動力が、出力回転軸21を介して出力される。ガスタービン11の出力回転軸21には、図示しない減速機を介して、負荷である発電機13およびガスタービン11を始動させるスタータモータ22が連結されている。なお、図示の例では、発電機13とは別にスタータモータ22が設けられているが、発電機13がスタータモータとして兼用されてもよい。
図1に示すように、ガスタービン発電装置1は発電装置室3に収容されている。なお、本明細書における「発電装置室」は、ガスタービン発電装置1が設置される設置空間Rを画定する壁のことを指す。発電装置室3は、例えば、当該発電システムSが設置される建物内の一区画として形成されている。発電装置室3は密閉可能に構成されている。発電装置室3には、ガスタービン11から排出される排気を、発電装置室3の外部へ排出する排気口23が設けられている。図示の例では、発電装置室3の一側壁25に排気口23が設けられており、この排気口23にガスタービン11の排気ダクト27が接続されている。なお、ガスタービン11と排気ダクト27の間には排気消音器(図示せず。)が介在していてもよい。また、発電装置室3において排気口23を設ける箇所は側壁25に限定されず、ガスタービン11の設置箇所や仕様、発電装置室3の当該建物内における位置などに応じて適宜変更してよい。
また、図示の例では、発電装置室3には、作動媒体や冷却空気としてガスタービン11に導入される空気を外部から取り入れるための給気口29およびガスタービン11内を冷却した後の空気を外部に排出するための換気口31が設けられている。
発電装置室3の排気口23には、この排気口23を開閉可能に動作する排気ダンパ5が取り付けられている。同様に、給気口29および換気口31にも、それぞれ、開閉可能に動作する給気ダンパ33、換気ダンパ35が取り付けられている。
異常検知装置7は、発電装置室3内で発生した異常状態を検知する。本実施形態における異常検知装置7は、発電装置室3内における火災の発生を検知する火災検知装置であり、図示の例では発電装置室3の天面3aに取り付けられている。
制御装置9は、発電システムS全体の動作を制御する。本実施形態では、制御装置9は、ガスタービン発電装置1の動作を制御するガスタービン制御部41と、排気ダンパ5の開閉動作を制御する排気ダンパ制御部43を有する。
次に、このように構成された発電システムSにおける制御装置9による制御動作、すなわち発電システムSの制御方法について説明する。
図2に示すガスタービン11は、始動時にはスタータモータ22によって駆動され、ガスタービン制御部41による制御により、回転速度が所定値に達したときに、自立運転に切り替えられる。自立運転への切り替えは、回転速度が所定値に達したときに、燃焼器17へ主燃料を供給する主燃料供給路45に設けられた主燃料弁47を開くことによって行われる。以下の説明では、主燃料弁47を開く基準となる回転速度値を「主燃料弁開基準値FV」と呼ぶ。
制御装置9の排気ダンパ制御部43は、異常検知装置7によって異常状態が検知され、かつ、ガスタービン11の回転速度が定格回転速度RVよりも低い所定値(以下、「ダンパ閉基準値CV」という。)以下である場合に排気ダンパ5を閉じる。ガスタービン11の回転速度は図示しない回転センサによって検知される。
以下の過程S0〜S3の流れを図3に示す。図2の排気ダンパ制御部43は、ガスタービン11の停止中であっても運転中であっても、平常時は排気ダンパ5を開状態に維持している(図3のS0)。異常検知装置7は、発電装置室3内の異常(本実施形態では火災の発生)を検知すると(S1)、異常検知信号ASを制御装置9に送る。異常検知信号ASは、制御装置9のガスタービン制御部41および排気ダンパ制御部43にそれぞれ送られる。ガスタービン制御部41は、異常検知信号ASを受けて、燃焼器17への燃料供給を停止して、ガスタービン11の停止に向けた減速運転に移行する(S2)。その後、ガスタービン11の回転速度がダンパ閉基準値まで下降したとき、ガスタービン制御部41から排気ダンパ制御部43へ基準値検知信号SSが送られる。排気ダンパ制御部43は、異常検知信号ASおよび基準値検知信号SSの両信号が入力されたことを条件として、排気ダンパ5を閉じる(S3)。
本実施形態では、図4に示すように、ダンパ閉基準値CVとして、ガスタービン11の運転制御の基準値として用いられる値、具体的には主燃料弁開基準値FVを使用している。
ガスタービン11の主燃料弁開基準値FVは、ガスタービン11の種類、サイズ、出力等によって異なるが、一般的に停止信号として用いられる、定格回転速度の概ね6%よりも大きな値を採用することができる。本実施形態における主燃料弁開基準値FVは、定格回転速度の約20%である。この領域まで回転速度が低下すれば、ガスタービン11の排気の温度および排出量は、排気ダンパ5を閉じてもガスタービン11に悪影響を及ぼさない程度に低下する。他方、ガスタービン11の定格運転状態において、異常検知信号ASを受けて主燃料供給弁45を緊急停止した場合、定格回転速度から主燃料弁開基準値FVまで低下するのに要する時間は、ガスタービン11の種類、サイズ、出力等によって異なるが、数分程度である。異常検知から排気ダンパ5を閉じるまで、この程度の時間であれば、防災上も許容できる。
もっとも、ダンパ閉基準値CVとしては、主燃料弁開基準値FV以外の値を用いてもよい。主燃料弁開基準値FV以外の値であっても、ガスタービン11の運転制御の基準値として用いられる他の値を用いた場合には、従来ガスタービン制御に用いられていた信号を兼用することにより、従来のシステムに加える変更を抑制しながら排気ダンパ5の開閉制御を行うことができる。また、ダンパ閉基準値CVとして、ガスタービン11の運転制御の基準値として用いられる値以外の値を、ダンパ閉基準の専用値として新たに設定してもよい。この場合には、ガスタービン11の仕様に応じた、より適切な基準値の設定が可能となる。
なお、基準値検知信号SSは、ガスタービン11の回転速度がダンパ閉基準値CV以下の状態にある場合に出力される信号として設定されている。したがって、異常が検知された時点でガスタービン11の回転速度が閉基準値CV以下にある場合には、排気ダンパ制御部43に基準値検知信号SSがすでに入力されているので、異常検知信号ASが入力されれば排気ダンパ5が閉じられる。
なお、発電システムSが図1に示した給気ダンパ33や換気ダンパ35を備える場合、制御装置9はこれらのダンパを制御する機能も有しており、例えば、異常が検知されたときに即時に排気ダンパ5以外のダンパ33,35を閉じるように制御してもよい。
本実施形態に係る発電システムSおよびその制御方法によれば、ガスタービン11の定常運転時に異常検知がされた場合、即時に排気ダンパ5を閉じるのではなく、ガスタービン11の回転速度が所定値まで下降してから、つまりガスタービン11の排気の量および温度が低下してから排気ダンパ5を閉じるので、高温排気の滞留によるガスタービン11エンジンの故障を防止することができる。したがって、火災のような異常の発生時にも、排気ダンパ5の開閉とガスタービン11の動作とを適切に連動させて、従来の防災性能を維持しながら発電システムSを再起動することができる。
次に、図5に示す本発明の第2実施形態に係るガスタービン発電システムSについて説明する。本実施形態に係る発電システムSは、ガスタービン発電装置1、発電装置室3、排気ダンパ5、異常検知装置7および制御装置9を備えている点で第1実施形態と共通し、ガスタービン11の始動を規制可能に構成された始動インターロック51をさらに備え、かつ、制御装置9が、始動インターロック51の動作を制御する始動インターロック制御部53を有している点で、第1実施形態と異なる。以下、主に始動インターロック51および始動インターロック制御部53について説明し、第1実施形態と共通する点についての説明は省略する。
本実施形態における始動インターロック51は、ガスタービン11のスタータモータ22の起動を妨げる電気的回路として構成されている。もっとも、始動インターロック51は、この例に限定されず、例えば機械的にガスタービン11の始動を規制するものであってもよい。始動インターロック制御部53は、排気ダンパ5が開状態にあると判断した場合に始動インターロック51を解除する。
図6に示すように、排気ダンパ5には、排気ダンパ5の開閉状態を検知する開閉検知器55として、開閉回動軸5aの回動角度が所定値に達したことを検出するリミットスイッチ57が取付けられている。始動インターロック制御部53は、開閉検知器55からの信号を受けて、排気ダンパ5の開閉状態を判断し、排気ダンパ5が閉状態にあると判断した場合には始動インターロック51の作動状態を維持し、排気ダンパ5が開状態にあると判断した場合には始動インターロック51を解除する。
本実施形態では、開閉検知器55であるリミットスイッチ57は複数(図示の例では3個)設けられている。始動インターロック制御部53は、3個のリミットスイッチ57のうちの一部である2個のリミットスイッチ57から開状態信号を受け取ったときに、排気ダンパ5が開状態にあると判断する。このように、複数の開閉検知器55を設け、その一部の開閉検知器55からの信号によって排気ダンパ5の開状態を判断することによって、開閉検知器55を1つのみ設け、これによって出力される1つの信号のみによって排気ダンパ5が開状態にあると判断する場合に比べて、開閉検知器55の故障や断線等による誤動作の可能性を大幅に低減することができる。なお、開閉検知器55として、リミットスイッチ57に限らず、排気ダンパ5の開閉状態を検知できる適宜の装置を使用してよい。
なお、本実施形態のように、排気ダンパ5の開閉回動軸5aの回動角度を検出することによって排気ダンパ5の開閉状態を判断する場合、図1の排気口23の形状、寸法、ガスタービン11の排気ダクト27と排気口23との接続形態等を考慮して、排気ダクト27から排出口23を介して外部への排気を排出することが実質的に支障のない回動角度値を、開状態と判断する閾値として設定してよい。
本実施形態に係る発電システムSによれば、排気ダンパ5が閉じられたままの状態で誤ってガスタービン11を再始動させることを防止できる。したがって、ガスタービン発電装置1の再始動時においても、排気ダンパ5の開閉とガスタービン11エンジンの動作とを適切に連動させて、当該システム全体の信頼性を高めることができる。
なお、図7に第3実施形態として示すように、第2実施形態の発電システムSにおける異常検知装置7および制御装置9の排気ダンパ制御部43は省略してもよい。本実施形態によっても、排気ダンパ5が閉じられたままの状態で誤ってガスタービン11を再始動させることを防止するという効果を得ることができる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 ガスタービン発電装置
3 発電装置室
5 排気ダンパ
7 異常検知装置
9 制御装置
11 ガスタービンエンジン
13 発電機
23 排気口
43 排気ダンパ制御部
51 始動インターロック
53 始動インタ―ロック制御部
CV ダンパ閉基準値(所定値)
S ガスタービン発電システム

Claims (10)

  1. ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を有するガスタービン発電装置と、
    前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を外部へ排出する排気口が形成された発電装置室と、
    前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
    前記発電装置室内で発生した異常状態を検知する異常検知装置と、
    を備えるガスタービン発電システムであって、
    さらに、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記異常検知装置によって異常状態が検知され、かつ、前記ガスタービンエンジンの回転速度が定格回転速度よりも低い所定値以下である場合に前記排気ダンパを閉じる排気ダンパ制御部を有する、
    ガスタービン発電システム。
  2. 請求項1に記載のガスタービン発電システムにおいて、前記回転速度の所定値が、前記ガスタービンエンジンの運転制御の基準値として用いられる値であるガスタービン発電システム。
  3. 請求項2に記載のガスタービン発電システムにおいて、前記回転速度の所定値が、前記ガスタービンエンジンの主燃料弁を開閉する基準値として用いられる値であるガスタービン発電システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービン発電システムにおいて、
    さらに、
    前記ガスタービンエンジンの始動を規制可能に構成された始動インターロックを備え、
    前記制御装置が、前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除する始動インターロック制御部を有する、
    ガスタービン発電システム。
  5. ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を備えるガスタービン発電装置と、
    前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を、発電装置室の外部へ排出させる排気口が形成された発電装置室と、
    前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
    前記ガスタービンエンジンの始動を規制可能に構成された始動インターロックと、
    前記排気ダンパの開閉状態を検知する複数の開閉検知器と、
    を備えるガスタービン発電システムであって、
    さらに、当該ガスタービン発電システムの動作を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記複数の開閉検知器のうちの一部の開閉検知器から開状態信号を受け取ることにより前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除する始動インターロック制御部を有する、
    ガスタービン発電システム。
  6. ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を備えるガスタービン発電装置と、
    前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を外部へ排出する排気口が形成された発電装置室と、
    前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
    前記発電装置室内で発生した異常状態を検知する異常検知装置と、
    を備えるガスタービン発電システムを制御する方法であって、
    前記異常検知装置によって異常状態が検知され、かつ、前記ガスタービンエンジンの回転速度が定格回転速度よりも低い所定値以下である場合に前記排気ダンパを閉じることを含む、
    ガスタービン発電システムの制御方法。
  7. 請求項6に記載の制御方法において、前記回転速度の所定値が、前記ガスタービンエンジンの運転制御の基準値として用いられる値であるガスタービン発電システムの制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法において、前記回転速度の所定値が、前記ガスタービンエンジンの主燃料弁を開閉する基準値として用いられる値であるガスタービン発電システムの制御方法。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載の制御方法において、
    前記ガスタービン発電システムが、さらに、
    前記ガスタービンエンジンの始動を妨げる始動インターロックと、
    を備え、
    前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除することを含む、
    ガスタービン発電システムの制御方法。
  10. ガスタービンエンジンおよび前記ガスタービンエンジンによって駆動される発電機を備えるガスタービン発電装置と、
    前記ガスタービン発電装置を収容する発電装置室であって、前記ガスタービンエンジンから排出される排気を、発電装置室の外部へ排出させる排気口が形成された発電装置室と、
    前記発電装置室の排気口に取り付けられて、この排気口を開閉可能に動作する排気ダンパと、
    前記ガスタービンエンジンの始動を妨げる始動インターロックと、
    前記排気ダンパの開閉状態を検知する複数の開閉検知器と、
    を備えるガスタービン発電システムを制御する方法であって、
    前記複数の開閉検知器のうちの一部の開閉検知器から開状態信号を受け取ることにより前記排気ダンパが開状態にあると判断した場合に始動インターロックを解除することを含む、
    ガスタービン発電システムの制御方法。
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