JP2019035344A - ポンプロータおよびターボ分子ポンプ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の好ましい態様によれば、ポンプロータは、タービンブレードを複数備え、前記タービンブレードの翼傾斜面には加工節目ラインが形成され、前記加工節目ラインは直線状を成し、前記翼傾斜面の吸気側端部において、前記加工節目ラインの吸気側方向への前記接線ベクトルとロータ外径方向を向いた径方向ベクトルとの成す角度が、90度以上180度以下に設定されている。
さらに好ましい態様では、前記タービンブレードは、ブレード根元からブレード先端に近づくにつれて翼角度がより小さく設定されるねじれ翼であって、前記タービンブレードの吸気側翼傾斜面に形成された加工節目ラインの延在方向と、前記吸気側翼傾斜面に対向する隣接タービンブレードの排気側翼傾斜面に形成された加工節目ラインの延在方向とが同一方向であり、前記吸気側翼傾斜面をロータ軸芯に垂直な面に投影した投影像において、吸気側端部投影像における加工節目ライン投影像の接線ベクトルと、吸気側端部投影像における径方向ベクトルとの成す角度が90度以上、かつ、180度−(タービンブレード開き角)以下に設定されている。
本発明の好ましい態様によれば、ポンプロータは、タービンブレードを複数備え、前記タービンブレードの翼傾斜面には、前記翼傾斜面の吸気側端部から排気側端部まで延在する直線状の加工節目ラインが形成され、前記加工節目ラインは、前記翼傾斜面の吸気側端部と排気側端部との間の点において、前記加工節目ラインの吸気側方向への接線ベクトルと前記点からロータ外径方向を向いた径方向ベクトルとの成す角度が、90度に設定されている。
本発明の好ましい態様によれば、ターボ分子ポンプは、複数のタービンブレードが形成された固定翼と、上記態様のいずれか一つに記載のポンプロータと、を備える。
図3は、ねじれ翼の傾斜面Sの形状を説明する図であり、ねじれ翼の傾斜面Sの一例を模式的に示したものである。符号L0〜L4で示す半直線は、ロータ軸芯Jから径方向に延在する径方向ラインを示す。径方向ラインL1は、径方向ラインL0に対して角度θ1だけロータ回転方向Rにずれている。同様に、径方向ラインL0に対して、各径方向ラインL2〜L4は角度θ2,θ3,θ4だけそれぞれずれている。このように、各径方向ラインL2〜L4はロータ軸芯Jを軸としてねじれの関係にある。
ところで、図2に記載の回転翼110の場合、タービンブレード111cの裏面側(排気側)の加工は、タービンブレード111dの表面側(吸気側)を加工する際に行われる。例えば、図2のように加工工具90を矢印91の方向に移動させてタービンブレード111dの表面側を加工したならば、加工工具90をロータ軸芯Jの上方向に移動させ、その後、加工工具90を矢印91と逆方向に移動させてタービンブレード111cの裏面側を加工する。そのため、タービンブレード111cの裏面側には、タービンブレード111dの表面側に形成された加工節目ライン112aと同じ方向の加工節目ライン112bが破線で示すように形成される。
図7はタービンブレード111が平行翼の場合を示す図である。平行翼の場合、タービンブレード111は根元部分から先端まで翼角度が等しく、ブレードの幅や傾斜面Sの幅も根元部分から先端まで等しく設定されている。
(A)任意の翼形状であって任意形状の加工節目ラインの場合
・加工節目ラインにおける接線ベクトルと径方向ベクトルとの成す角度を、90度以上180度以下に設定する。
または、投影面での条件として
・加工節目投影ラインの接線ベクトルVssと径方向ベクトルVrとの成す角度を、90度以上180度以下に設定する。
(B)ねじれ翼または平行翼で直線の加工節目ラインの場合
・傾斜面Sの吸気側端部において、加工節目ラインの接線ベクトルVsと径方向ベクトルVrとの成す角度を、90度以上180度以下に設定。
または
・投影面上の吸気側端部において、加工節目投影ラインの接線ベクトルVssと径方向ベクトルVrとの成す角度を、90度以上180度以下に設定。
上述した実施形態では、傾斜面Sの全域にわたってパーティクルが吸気側に移動しないような加工節目ラインの条件について説明したが、傾斜面の一部領域に対して条件を設定するようにしても良い。
ただし、図10では加工節目投影ライン212が直線状なので、径方向ラインL100よりも吸気側においては、角度βsは90度よりも小さくなる。そのため、径方向ラインL100よりも吸気側の傾斜面Sに付着したパーティクルは、吸気側へ移動することになる。そこで、径方向ラインL100よりも吸気側における加工節目投影ライン212の形状を、接線ベクトルと径方向ベクトルとの成す角度が90度以上となるように構成することで、径方向ラインL100よりも吸気側においてパーティクルの吸気側への移動を防止することができる。
(C1)図3に示すように、タービンブレード111の傾斜面Sに形成された加工節目ライン112の任意の点において、加工節目ライン112の接線ベクトルVsと径方向ベクトルVrとの成す角度が、90度以上180度以下に設定されている。その結果、傾斜面Sに付着したパーティクルや気体分子が、遠心力の作用によって吸気側に移動するのを防止することができ、パーティクルや気体分子の吸気側への移動を低減することができる。
Claims (5)
- タービンブレードを複数備えるポンプロータにおいて、
前記タービンブレードの翼傾斜面には加工節目ラインが形成され、
前記加工節目ラインの任意の点において、前記加工節目ラインの吸気側方向への接線ベクトルと前記任意の点からロータ外径方向を向いた径方向ベクトルとの成す角度が、90度以上180度以下に設定されている、ポンプロータ。 - タービンブレードを複数備えるポンプロータにおいて、
前記タービンブレードの翼傾斜面には加工節目ラインが形成され、
前記加工節目ラインは直線状を成し、
前記翼傾斜面の吸気側端部において、前記加工節目ラインの吸気側方向への接線ベクトルとロータ外径方向を向いた径方向ベクトルとの成す角度が、90度以上180度以下に設定されている、ポンプロータ。 - 請求項2に記載のポンプロータにおいて、
前記タービンブレードは、ブレード根元からブレード先端に近づくにつれて翼角度がより小さく設定されるねじれ翼であって、
前記タービンブレードの吸気側翼傾斜面に形成された加工節目ラインの延在方向と、前記吸気側翼傾斜面に対向する隣接タービンブレードの排気側翼傾斜面に形成された加工節目ラインの延在方向とが同一方向であり、
前記吸気側翼傾斜面をロータ軸芯に垂直な面に投影した投影像において、吸気側端部投影像における加工節目ライン投影像の接線ベクトルと、吸気側端部投影像における径方向ベクトルとの成す角度が90度以上、かつ、180度−(タービンブレード開き角)以下に設定されている、ポンプロータ。 - タービンブレードを複数備えるポンプロータにおいて、
前記タービンブレードの翼傾斜面には、前記翼傾斜面の吸気側端部から排気側端部まで延在する直線状の加工節目ラインが形成され、
前記加工節目ラインは、前記翼傾斜面の吸気側端部と排気側端部との間の点において、前記加工節目ラインの吸気側方向への接線ベクトルと前記点からロータ外径方向を向いた径方向ベクトルとの成す角度が、90度に設定されている、ポンプロータ。 - 複数のタービンブレードが形成された固定翼と、
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のポンプロータと、を備えるターボ分子ポンプ。
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2017
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GB2618348B (en) * | 2022-05-04 | 2024-05-29 | Edwards Ltd | Rotor blade for a turbomolecular vacuum pump |
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