JP2009197649A - ブリスク - Google Patents

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Abstract

【課題】翼に生じる振動を、摩擦を利用して減衰可能な軸流式空気機械用のブリスクを提供する。
【解決手段】ブリスク10は、軸流式空気機械のロータを構成するものであり、翼20とロータディスク30が一体に成形されたものである。ブリスク10は、ロータ回転軸の周方向に延びており、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスク30のプラットホーム部33に接して、当該ロータディスク30との間に摩擦を発生可能な摩擦リング60を有する。ロータが回転したときに、摩擦リング60にはロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、ロータディスク30のプラットホーム部33に押し付けられる。翼20が振動しブリスク10が変形して、ロータディスク30と摩擦リング60との間に相対的な変位が生じても、ロータディスク30と摩擦リング60との間には、当該変位を抑制する方向に摩擦力が生じる。
【選択図】図3

Description

本発明は、タービンや圧縮機等の軸流式空気機械に用いられ、ロータを構成する翼とロータディスクが一体に成形されたブリスクに関する。
航空機用ジェットエンジンや、ガスタービン、蒸気タービン等には、通常、タービンや圧縮機などの軸流式空気機械を有している。このような軸流式空気機械には、通常、翼(動翼)が外周に配列された回転体であるロータを有している。
このようなロータを構成するために、円板状の部材である複数のロータディスクと、各ロータディスクの外周に配列される翼に、ロータを分割した構造として、各ロータディスクの外周に翼を配列し結合した結合体を構成し、複数の結合体をロータ回転軸の軸方向に列をなして重ねて結合する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
下記の特許文献1,2には、それぞれ別体としてタービンの動翼と、ロータディスク(ディスク)を成形し、ロータディスクの外周に形成された翼溝に、動翼の植込み部(翼根)を嵌め込むことで、ロータディスクと翼とを結合する技術が記載されている。
また、従来から、削り出しや精密鋳造により、ロータディスクと翼が一体に成形された結合体であるブリスク(Blade in disk:Blisk )を構成し、これをロータ回転軸の軸方向に列をなして重ねて結合することで、軸流式空気機械のロータを構成する技術が知られている。
実開平6−18602号公報 特開平6−26302号公報
上述のような軸流式空気機械において、翼の振動を抑制するため、特許文献1には、隣り合う翼の翼根(プラットホーム)の間に、弾性を有する振動減衰材を配設することで、翼に生じる振動を減衰させる技術が提案されている。また、特許文献2には、ロータディスクの溝と、翼の植込み部との間に弾性体を配設することで、翼の振動を減衰させる技術が提案されている。
しかし、特許文献1,2に記載の技術では、ロータディスクと翼とを別々に製作し、結合する必要があるため、ロータディスクと翼とを一体に成形するブリスクを構成してロータを製作する場合に比べて必要なコストが高くなるという問題がある。
一方、上述のブリスクでロータを構成する場合、特許文献1,2のように翼根と翼溝との間に生じる摩擦を利用して、翼の振動を減衰することができない。ブリスクの隣り合う翼同士をルースワイヤ等により接続することで翼の振動を減衰する技術も提案されているが、この技術を採用すると、翼にルースワイヤ等を装着するための構造や加工が必要となるため好ましくない。したがって、ブリスクにより軸流式空気機械のロータを構成する場合、翼に新たな構造を付加することなく、軸流式空気機械の運転中に、翼に生じる振動を減衰する技術が要望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、翼に生じる振動を、摩擦を利用して減衰可能な軸流式空気機械用のブリスクを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るブリスクは、軸流式空気機械に用いられ、ロータを構成する翼とロータディスクが一体に成形されたブリスクであって、ロータ回転軸の周方向に延びており、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスクに接して、当該ロータディスクとの間に摩擦を発生可能な摩擦部材、を有することを特徴とする。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータディスクには、ロータ回転軸の周方向に延びて摩擦部材を挿入可能な周方向溝が形成されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータディスクのうちロータ回転軸の径方向外側には、径方向内側に比べてロータ回転軸方向の幅が大きく設定されて、翼が結合されるプラットホーム部を有し、周方向溝は、プラットホーム部に形成されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝は、溝底がロータ回転軸の径方向内側に面するよう構成されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータ回転軸の軸方向外側を構成する側壁が切除された周方向溝と、当該側壁を有する周方向溝が混在して設けられているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、側壁が切除された周方向溝は、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンで配列されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝の溝底及び摩擦部材は、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲する略円弧状をなしているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝は、溝底がロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材は、平板状をなしており、ロータ回転軸の径方向外側の側壁に接するよう周方向溝に挿入されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材のうち周方向溝と接する面は、弾性材で構成されているものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材は、開端を有してC字状に延びている摩擦リングであるものとすることができる。
本発明に係るブリスクによれば、ロータ回転軸の周方向に延びており、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスクに接して、当該ロータディスクとの間に摩擦を発生可能な摩擦部材を有するものとしたので、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、摩擦部材にはロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、ロータディスクに押し付けられる。翼が振動しブリスクが変形して、ロータディスクと摩擦部材との間に相対的な変位が生じても、ロータディスクと摩擦部材との間には、当該変位を抑制する方向に摩擦力が生じる。この摩擦力により、翼の振動を減衰することができる。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータディスクには、ロータ回転軸の周方向に延びて摩擦部材を挿入可能な周方向溝が形成されているものとすることで、周方向溝が摩擦部材を収容すると共に、摩擦部材との間で良好に接して摩擦力を生じさせることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータディスクのうちロータ回転軸の径方向外側には、径方向内側に比べてロータ回転軸方向の幅が大きく設定されて、翼が結合されるプラットホーム部を有し、周方向溝は、プラットホーム部に形成されているものとすることで、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、ロータディスクに設けられた摩擦部材に作用する遠心力を極力高いものとすることができ、ロータディスクとの間に高い摩擦力を生じさせることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝は、溝底がロータ回転軸の径方向内側に面するよう構成されているものとすることで、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、周方向溝が確実に摩擦部材を保持して、摩擦部材との間に摩擦力を生じさせることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、ロータ回転軸の軸方向外側を構成する側壁が切除された周方向溝と、当該側壁を有する周方向溝が混在して設けられているものとすることで、側壁を有する周方向溝と摩擦部材との間に生じる摩擦力と、側壁が切除された周方向溝と摩擦部材との間に生じる摩擦力とを、ロータ回転軸の周方向の各部位に応じて異なるものにすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、側壁が切除された周方向溝は、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンで配列されているものとすることで、ミスチューニング効果を利用してブリスクに固有振動が生じることを抑制することができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝の溝底及び摩擦部材は、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲する略円弧状をなしているものとすることで、溝底と摩擦部材との接触面積を極力確保することができ、溝底と摩擦部材との間に摩擦力を良好に生じさせることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、周方向溝は、溝底がロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されているものとすることで、摩擦部材の周方向溝への挿入を容易なものとすることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材は、平板状をなしており、ロータ回転軸の径方向外側の側壁に接するよう周方向溝に挿入されているものとすることで、摩擦部材の製作を容易なものとしつつ、周方向溝の径方向外側の側壁と良好に接触させることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材のうち周方向溝と接する面は、弾性材で構成されているものとすることで、周方向溝と摩擦部材との間における摩擦係数、すなわち周方向溝と摩擦部材との間に生じる摩擦力を増大させることができる。
本発明に係るブリスクにおいて、摩擦部材は、開端を有してC字状に延びている摩擦リングであるものとすることで、ロータがロータ回転軸を中心に回転して摩擦部材に遠心力が作用したときに、摩擦部材を、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスクに良好に押し付けることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施例に係る軸流式空気機械用のブリスクについて図1〜図4を用いて説明する。図1は、ブリスクの全体構成を示す斜視図である。図2は、ブリスクの部分斜視図である。図3は、図1のA−A線によるブリスクの部分断面図である。図4は、ブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。なお、図3において、一点鎖線Bの右側には、摩擦部材が周方向溝に挿入された状態を示し、一点鎖線Bの左側には、摩擦部材が周方向溝に挿入される前の状態を示している。
本実施例に係るブリスク10は、航空機用エンジンの圧縮機やタービン等の軸流式空気機械のロータに用いられる。なお、軸流式空気機械には、ガスタービン及び蒸気タービンの圧縮機及びタービン等もある。
図1に示すように、ブリスク10は、動翼(以下、単に「翼」と記す)20と、複数の翼20が外周に配列されるロータディスク30から構成されており、複数の翼20とロータディスク30は、削り出しや鋳造等により一体に成形されている。つまり、ブリスク10は、翼20とロータディスク30が一体に成形された構造体である。ブリスク10は、図に一点鎖線Cで示すロータ回転軸の軸方向に、複数枚、列をなして重ねられ結合されて、軸流式空気機械のロータ(図示せず)を構成することとなる。
図1及び図2に示すように、ロータディスク30のうち、ロータ回転軸の径方向(図に矢印Rで示す)の外側には、径方向内側に比べて、ロータ回転軸の軸方向の幅が大きく設定されたプラットホーム部33が、全周に亘って形成されている。プラットホーム部33のうちロータ回転軸の径方向外側には、翼20のロータ回転軸の径方向内側の端、いわゆる翼根が結合されている。
図3に示すように、ロータディスク30のプラットホーム部33には、ロータ回転軸の周方向に延びる溝(以下、周方向溝と記す)40が、全周に亘って形成されている。周方向溝40は、プラットホーム部33の外表面のうち、ロータ回転軸の径方向内側の面35から径方向外側に掘り下げられて形成されている。つまり、周方向溝40は、溝底44がロータ回転軸の径方向内側に面するように構成されている。周方向溝40は、溝底44と溝底44のロータ回転軸の軸方向の両側にそれぞれ形成された側壁45,46により囲まれて、後述する摩擦リング60を収容する空間が構成されている。周方向溝40は、ブリスク10において、ロータ回転軸に直交する仮想平面(図に一点鎖線Bで示す)を挟んで軸方向の両側に、面対称な形状となるよう形成されている。
このようにして構成された周方向溝40には、図3及び図4に示すように、ロータディスク30のプラットホーム部33に、ロータ回転軸の径方向内側から外側に向けて接して、当該プラットホーム部33との間に摩擦を発生可能な摩擦部材として、断面が略円形をなし、ロータ回転軸の周方向に延びる摩擦リング60が設けられている。摩擦リング60は、開端62を有し、C字状に延びており、金属製の棒状部材を曲げて製作することが可能である。摩擦リング60は、開端62が閉じるよう力をかけて、周方向溝40内に挿入することができる。
摩擦リング60は、周方向溝40内に挿入されると、その外表面66が周方向溝40の溝底44、及び側壁46,45に接する。軸流式空気機械が作動して、そのロータ及びブリスク10がロータ回転軸を中心に回転すると、摩擦リング60には、ロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、外表面66が、より径方向外側にある溝底44に押し付けられる。
これにより、翼20が振動し、ブリスク10が変形して、周方向溝40と摩擦リング60との間で相対的な変位が生じても、溝底44と外表面66との間には、当該変位を抑制する方向の摩擦力が生じる。この摩擦力により、翼20の振動を減衰することができ、ブリスク10に作用する振動応力を低減することができる。
本実施例に係るブリスク10は、軸流式空気機械に用いられ、ロータを構成する翼20とロータディスク30が一体に成形されたブリスク10であって、ロータ回転軸の周方向に延びており、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスク30のプラットホーム部33に接して、当該ロータディスク30との間に摩擦を発生可能な摩擦部材として摩擦リング60を有するものとしたので、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、摩擦リング60にはロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、ロータディスク30のプラットホーム部33に押し付けられる。翼20が振動しブリスク10が変形して、ロータディスク30と摩擦リング60との間に相対的な変位が生じても、ロータディスク30と摩擦リング60との間には、当該変位を抑制する方向に摩擦力が生じる。この摩擦力により、翼20の振動を減衰することができる。
また、本実施例に係るブリスク10は、ロータディスク30には、ロータ回転軸の周方向に延びて摩擦リング60(摩擦部材)を挿入可能な周方向溝40が形成されているものとしたので、周方向溝40が摩擦リング60を収容すると共に、摩擦リング60との間で良好に接して摩擦力を生じさせることができる。
また、本実施例に係るブリスク10は、ロータディスク30のうちロータ回転軸の径方向外側には、径方向内側に比べてロータ回転軸方向の幅が大きく設定されて、翼20が結合されるプラットホーム部33を有し、周方向溝40は、プラットホーム部33に形成されているものとしたので、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、ロータディスク30に設けられた摩擦リング60に作用する遠心力を極力高いものとすることができ、ロータディスク30との間に高い摩擦力を生じさせることができる。
また、本実施例に係るブリスク10は、周方向溝40は、溝底44がロータ回転軸の径方向内側に面するよう構成されているものとしたので、ロータがロータ回転軸を中心に回転したときに、周方向溝40が確実に摩擦リング60を保持して、摩擦リング60との間に摩擦力を生じさせることができる。
また、本実施例に係るブリスク10は、摩擦部材は、開端62を有してC字状に延びている摩擦リング60であるものとしたので、ロータがロータ回転軸を中心に回転して摩擦リング60に遠心力が作用したときに、摩擦リング60を、ロータ回転軸の径方向内側から外側に向けてロータディスク30に良好に押し付けることができる。
本実施例に係る軸流式空気機械用のブリスクについて、図5〜図8を用いて説明する。図5は、図1のA−A線によるブリスクの部分断面図である。図6は、ブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。図7は、図1のA−A線による、変形例のブリスクの部分断面図である。図8は、変形例のブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。なお、図5及び図7において、一点鎖線Bの右側には、摩擦部材が周方向溝に挿入された状態を示し、一点鎖線Bの左側には、摩擦部材が周方向溝に挿入される前の状態を示している。
本実施例に係るブリスク10Bは、周方向溝40Bの溝底44B、及び摩擦リング70が、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲する略円弧形状をなしている点で、実施例1と異なり、以下に詳細を説明する。なお、実施例1と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施例に係るブリスク10Bにおいて、ロータディスク30のプラットホーム部33には、ロータ回転軸の周方向に延びる周方向溝40Bが全周に亘って形成されている。周方向溝40Bは、プラットホーム部33のロータ回転軸の径方向内側の面35から、径方向外側に掘り下げられて形成されている。周方向溝40Bの溝底44Bは、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲しており、ロータ回転軸の径方向内側に面するよう構成されている。溝底44Bは、径方向内側の面35に接続している。
このように構成された周方向溝40Bには、図5及び図6に示すように、ロータディスク30のプラットホーム部33と接して、当該プラットホーム部33との間に摩擦を発生可能な摩擦部材として、断面が略円弧状をなし、ロータ回転軸の周方向に延びている摩擦リング70が設けられている。摩擦リング70は、金属製であり、矩形の板状部材を、断面が略円弧状をなすよう湾曲させ、さらに長手方向に曲げることで製作することが可能である。摩擦リング70は、その外表面75の湾曲形状が、周方向溝40Bの溝底44Bの湾曲形状と略一致するように構成されている。
摩擦リング70は、周方向溝40B内に挿入されると、径方向外側の外表面75が溝底44Bに全面に亘って接する。ブリスク10Bがロータ回転軸を中心に回転すると、摩擦リング70には、ロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、外表面75が溝底44Bに押し付けられる。
これにより、翼20が振動し、ブリスク10Bが変形して、周方向溝44Bと摩擦リング70との間で相対的な変位が生じても、溝底44Bと外表面75との間には、当該変位を抑制する方向の摩擦力が生じる。この摩擦力により、翼20の振動を減衰することができ、ブリスク10Bに作用する振動応力を低減することができる。
本実施例に係るブリスク10Bでは、周方向溝40Bの溝底44Bと摩擦リング70の外表面75が全面に亘って接するため、周方向溝40Bと摩擦リング70との間で、良好に摩擦力を生じさせて、翼20の振動を減衰することができる。
また、周方向溝と摩擦リングとの間で生じる摩擦力をさらに増大させるために、図7及び図8に示すように、変形例のブリスク10Bにおいては、摩擦リング70Bの板本体74の上にコーティング層76が設けられている。図7及び図8において、コーティング層76をハッチングで示す。
コーティング層76は、ゴム系の材料等の弾性体(エラストマー)で構成されており、好ましくは、粘性を有する粘弾性体で構成されており、制振材として機能する。摩擦リング70Bにおいては、コーティング層76が、上述の摩擦リング70の外表面75上に被覆されている。すなわち、変形例の摩擦リング70Bは、その外表面78が、弾性体のコーティング層76で構成されている。
これにより、摩擦リング70Bの外表面78と、プラットホーム部33の周方向溝40Bの溝底44Bとの間における摩擦係数を増大させて、周方向溝40Bと摩擦リング70Bとの間に生じる摩擦力を、上述の摩擦リング70を用いた場合に比べて増大させている。これにより、翼20の振動を良好に減衰させることができる。
このように本実施例に係るブリスク10Bは、周方向溝40Bの溝底44B及び摩擦部材としての摩擦リング70は、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲する略円弧状をなしているものとしたので、溝底44Bと摩擦リング70との接触面積を極力確保することができ、溝底44Bと摩擦リング70との間に摩擦力を良好に生じさせることができる。
また、本実施例に係る変形例のブリスク10Bは、摩擦リング70Bのうち周方向溝40Bと接する面78は、弾性材のコーティング層76で構成されているものとしたので、周方向溝40Bと摩擦リング70Bとの間における摩擦係数、すなわち周方向溝40Bと摩擦リング70Bとの間に生じる摩擦力を、上述の摩擦リング70を用いる場合に比べて増大させることができる。
本実施例に係る軸流式空気機械用のブリスクについて、図9〜図12を用いて説明する。図9は、図1のA−A線によるブリスクの部分断面図である。図10は、ブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。図11は、図1のA−A線による、変形例のブリスクの部分断面図である。図12は、変形例のブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。なお、図9及び図11において、一点鎖線Bの右側には、摩擦部材が周方向溝に挿入された状態を示し、一点鎖線Bの左側には、摩擦部材が周方向溝に挿入される前の状態を示している。
本実施例に係るブリスク10Cは、周方向溝40Cは、溝底44Cがロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されている点等で、実施例1と異なり、以下に詳細を説明する。なお、実施例1と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、本実施例に係るブリスク10Cにおいて、周方向溝40Cは、ロータディスク30のプラットホーム部33を構成するロータ回転軸の軸方向外側の面36から、軸方向内側に向けて掘り下げられて構成されている。つまり、周方向溝40Cの溝底44Cは、ロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されている。周方向溝40Cは、溝底44Cと、溝底44Cのロータ回転軸の径方向両側にそれぞれ形成された側壁47,48により囲まれて、摩擦リング80を収容する空間が構成されている。
このように構成された周方向溝40Cには、図9及び図10に示すように、ロータディスク30のプラットホーム部33と接して、当該プラットホーム部33との間に摩擦を発生可能な摩擦部材として、摩擦リング80が設けられている。摩擦リング80は、開端82を有し、C字形状をなしており、ロータ回転軸の周方向に延びている。摩擦リング80は、金属製であり、矩形の板状部材を長手方向に曲げることで製作することが可能である。
摩擦リング80は、周方向溝40C内に挿入されると、径方向外側の外表面85が周方向溝40Cの径方向外側の側壁48に全面に亘って接する。ブリスク10Cがロータ回転軸を中心に回転すると、摩擦リング80には、ロータ回転軸の径方向外側に向かう遠心力が作用して、外表面85が周方向溝40Cの側壁48に押し付けられる。
これにより、翼20が振動し、ブリスク10Cが変形して、周方向溝40Cと摩擦リング80との間で相対的な変位が生じても、周方向溝40Cの側壁48と外表面85との間には、当該変位を抑制する方向の摩擦力が生じる。この摩擦力により、翼20の振動を減衰することができ、ブリスク10Cに作用する振動応力を低減することができる。
本実施例に係るブリスク10Cでは、周方向溝40Cの側壁48と、平板状の摩擦リング80の外表面85が接するため、摩擦リング80の製作を容易なものとしつつ、周方向溝40Cと摩擦リング80が接する面を十分に確保することができる。これにより、周方向溝40Cと摩擦リング80との間で良好に摩擦力を生じさせて、翼20の振動を減衰することができる。
また、周方向溝と摩擦リングとの間で生じる摩擦力を、さらに増大させるために、図11及び図12に示すように、変形例のブリスク10Cにおいては、摩擦リング80Bの板本体84の上にコーティング層86が設けられている。図11及び図12において、コーティング層86をハッチングで示す。
コーティング層86は、ゴム系の材料等の弾性体、好ましくは、粘性を有する粘弾性体で構成されている。変形例の摩擦リング80Bにおいては、コーティング層86が、上述の摩擦リング80の外表面85の上に被覆されている。すなわち、摩擦リング80Bは、その外表面88が弾性体のコーティング層86で構成されている。
これにより、摩擦リング80Bの外表面88と、プラットホーム部33の周方向溝40Cの側壁48との間における摩擦係数を増大させて、周方向溝40Cと摩擦リング80Bとの間に生じる摩擦力を、上述の摩擦リング80を用いた場合に比べて増大させている。これにより、翼20の振動を良好に減衰させることができる。
このように本実施例に係るブリスク10Cは、周方向溝40Cは、溝底44Cがロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されているものとすることで、摩擦リング80(摩擦部材)の周方向溝40Cへの挿入を容易なものとすることができる。
また、本実施例に係るブリスク10Cにおいて、摩擦部材は、平板状をなしており、ロータ回転軸の径方向外側の側壁48に接するよう周方向溝44Cに挿入されているものとすることで、摩擦リング80の製作を容易なものとしつつ、周方向溝40Cの径方向外側の側壁48と良好に接触させることができる。
本実施例に係る軸流式空気機械用のブリスクについて、図13〜図15を用いて説明する。図13は、図1のA−A線によるブリスクの部分断面図である。図14は、図13に矢印Eで示す方向から見たブリスクの側面図である。図15は、ロータ回転軸の軸方向外側の側壁が切除された周方向溝の配列パターンの一例を示す図である。
本実施例に係るブリスク10Dは、ロータディスク30に設けられた周方向溝のうち一部は、ロータ回転軸の軸方向外側を構成する側壁が切除されている点で、実施例1と異なり、以下に詳細を説明する。なお、実施例1と略共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、図13において、一点鎖線Bの右側には、周方向溝の軸方向外側の側壁が切除されており、且つ摩擦部材が周方向溝に挿入された状態を示し、一点鎖線Bの左側には、切除されておらず、且つ摩擦部材が周方向溝に挿入される前の状態を示している。
図13及び図14に示すように、本実施例に係るブリスク10Dにおいては、ロータディスク30のプラットホーム部33には、ロータ回転軸の軸方向外側に側壁46を有する周方向溝40と、当該側壁46が切除された周方向溝40Dが混在して設けられている。周方向溝40Dは、上述の周方向溝40の側壁46より軸方向外側の部分が全て取り除かれている。すなわち、ブリスク10Dの周方向溝(40,40D)のうち、一部は、側壁46が切り欠かれた周方向溝40Dで構成されている。周方向溝40Dは、プラットホーム部33を構成する外表面のうち、ロータ回転軸の径方向内側にあり、且つ溝底44よりもロータ回転軸の軸方向外側の面35cから、ロータ回転軸の径方向外側に掘り下げられて形成されている。周方向溝40の溝底44は、プラットホーム部33のロータ回転軸の軸方向外側を構成する側面43と接続されている。
図14及び図15に示すように、側壁46を有する周方向溝40と、側壁46が切除された周方向溝40Dは、ロータ回転軸の周方向に交互に設けられている。側壁46を有する周方向溝40と、側壁46が切除された周方向溝40Dにおいて、ロータ回転軸の軸方向内側の側壁45及び溝底44は、共通の形状となっており、連続するようロータディスク30に形成されている。
側壁が切除された周方向溝40Dは、ロータ回転軸を中心に所定の角度θをなして複数設けられている。側壁46が切除された周方向溝40Dは、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンでロータ回転軸の周方向に配列されている。
これにより、翼20が振動し、ブリスク10Dが変形して、周方向溝40及び周方向溝40Dと摩擦リング60との間で相対的な変位が生じると、側壁46を有する周方向溝40と摩擦リング60との間に生じる摩擦力と、側壁46を有しない周方向溝40Dと摩擦リング60との間に生じる摩擦力とを、部位に応じて異なるものにすることができる。側壁46を有しない周方向溝40Dは、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンで配列されているため、いわゆるミスチューニング効果を利用してブリスク10Dに固有振動が生じることを抑制することができ、翼20に作用する流体力が当該振動を増幅して、翼20の自励振動いわゆるフラッタが生じることを抑制することができる。
このように本実施例に係るブリスク10Dにおいて、ロータ回転軸の軸方向外側を構成する側壁46が切除された周方向溝40Dと、当該側壁46を有する周方向溝40が混在して設けられているものとしたので、側壁46を有する周方向溝40と摩擦リング60との間に生じる摩擦力と、側壁46が切除された周方向溝40Dと摩擦リング60との間に生じる摩擦力とを、ロータ回転軸の周方向の各部位に応じて異なるものにすることができる。
また、本実施例に係るブリスク10Dにおいて、側壁46が切除された周方向溝40Dは、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンで配列されているものとしたので、ミスチューニング効果を利用してブリスク10Dに固有振動が生じることを抑制することができる。
なお、上述した各実施例において、周方向溝(40;40B;40C)は、ロータ回転軸の周方向に、全周に亘って形成されているものとしたが、これに限定されるものではない。摩擦リング(60;70;70B;80;80B)の形状に応じてC字形状に形成するものとしても良い。
なお、上述した各実施例では、ブリスク(10;10B;10C;10D)には、ロータ回転軸の軸方向の両側に周方向溝が形成されるものとしたが、片側にのみ形成するものとしても良い。
また、上述した各実施例において、ロータディスク30と接してロータ回転軸の周方向に延びている摩擦部材としての摩擦リング(60;70;70B;80;80B)は、開端を有するC字状に延びているものとしたが、摩擦リングの形状は、これに限定されるものではない。ロータ回転軸の周方向に延びていれば良く、例えば、摩擦リングを、半円の円弧状のものとし、これを同一の周方向溝に複数並べて挿入するものとしても良い。摩擦リングの直径、重量、及び断面形状は、翼20における振動の減衰が最適なものとなるよう適宜設定される。
以上のように、本発明は、タービンや圧縮機等、軸流式空気機械に有用である。
実施例1に係るブリスクの全体構成を示す斜視図である。 実施例1に係るブリスクの部分斜視図である。 実施例1に係るブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 実施例1に係るブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。 実施例2に係るブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 実施例2に係るブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。 実施例2に係る変形例のブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 実施例2に係る変形例のブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。 実施例3に係るブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 実施例3に係るブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。 実施例3に係る変形例のブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 実施例3に係る変形例のブリスクに設けられる摩擦部材の部品図である。 実施例4に係るブリスクの部分断面図であり、図1のA−A線による断面図である。 図13に矢印Eで示す方向から見たブリスクの側面図である。 実施例4に係るブリスクにおいて、ロータ回転軸の軸方向外側の側壁が切除された周方向溝の配列パターンの一例を示す図である。
符号の説明
10,10B,10C,10D ブリスク
20 翼
30 ロータディスク
33 プラットホーム部
40,40B,40C,40D 周方向溝
44,44B,44C 周方向溝の溝底
45 軸方向内側の側壁
46 軸方向外側の側壁
47 径方向内側の側壁
48 径方向外側の側壁
60 摩擦リング(摩擦部材)
70,70B 摩擦リング(摩擦部材)
76 コーティング層
80,80B 摩擦リング(摩擦部材)
86 コーティング層
C ロータ回転軸
R ロータ回転軸の径方向

Claims (11)

  1. 軸流式空気機械に用いられ、ロータを構成する翼とロータディスクが一体に成形されたブリスクであって、
    ロータ回転軸の周方向に延びており、ロータ回転軸の径方向内側からロータディスクに接して、当該ロータディスクとの間に摩擦を発生可能な摩擦部材
    を有することを特徴とするブリスク。
  2. 請求項1に記載のブリスクにおいて、
    ロータディスクには、ロータ回転軸の周方向に延びて摩擦部材を挿入可能な周方向溝が形成されている
    ことを特徴とするブリスク。
  3. 請求項2に記載のブリスクにおいて、
    ロータディスクのうちロータ回転軸の径方向外側には、径方向内側に比べてロータ回転軸方向の幅が大きく設定されて翼が結合されるプラットホーム部を有し、
    周方向溝は、当該プラットホーム部に形成されている
    ことを特徴とするブリスク。
  4. 請求項3に記載のブリスクにおいて、
    周方向溝は、溝底がロータ回転軸の径方向内側に面するよう構成されている
    ことを特徴とするブリスク。
  5. 請求項4に記載のブリスクにおいて、
    ロータ回転軸の軸方向外側を構成する側壁が切除された周方向溝と、当該側壁を有する周方向溝が混在して設けられている
    ことを特徴とするブリスク。
  6. 請求項5に記載のブリスクにおいて、
    側壁が切除された周方向溝は、ロータ回転軸を中心として非対称なパターンで配列されている
    ことを特徴とするブリスク。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載のブリスクにおいて、
    周方向溝の溝底及び摩擦部材は、ロータ回転軸の径方向外側に凸となって湾曲する略円弧状をなしている
    ことを特徴とするブリスク。
  8. 請求項3に記載のブリスクにおいて、
    周方向溝は、溝底がロータ回転軸の軸方向外側に面するよう構成されている
    ことを特徴とするブリスク。
  9. 請求項8に記載のブリスクにおいて、
    摩擦部材は、平板状をなしており、ロータ回転軸の径方向外側の側壁に接するよう周方向溝に挿入されている
    ことを特徴とするブリスク。
  10. 請求項2〜9のいずれか1項に記載のブリスクにおいて、
    摩擦部材のうち周方向溝と接する面は、弾性材で構成されている
    ことを特徴とするブリスク。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のブリスクにおいて、
    摩擦部材は、開端を有してC字状に延びている摩擦リングである
    ことを特徴とするブリスク。
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