JP2019034826A - 作業機械を構成するラチス構造物の結合ユニット - Google Patents

作業機械を構成するラチス構造物の結合ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】作業機械を構成するラチス構造物における複数のメインパイプと複数のコネクタとの溶接にかかわらず当該複数のコネクタ同士の相対位置を精度よく規定することを可能にするための結合ユニット60Aを提供する。【解決手段】結合ユニット60Aは、ラチス構造物16Bを構成する複数のメインパイプ52の端部52aに接合される複数のコネクタ62Aと、コネクタ62A同士を連結するコネクタ連結材64と、を備える。各コネクタ62Aは、メインパイプ52の端部52aに嵌合可能な嵌合部67と、他のラチス構造物16Cの端部に設けられる相手方コネクタ62Bと着脱可能に結合可能な着脱結合部68と、嵌合部67がメインパイプ52の端部52aに嵌合された状態で当該メインパイプ52の全周にわたり当該メインパイプ52の端部52aの外周面と溶接されることが可能な外周面66aと、コネクタ連結材64の端部が連結される被連結部と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、作業機械を構成するラチス構造物に関する。
一般に、大型の作業機械、例えば大型クレーン、に装備される作業用の起伏部材には、軽量で高い強度をもつラチス構造が採用される。さらに、長尺の起伏部材は、その輸送のため、互いに切り離し可能に連結される複数のラチス構造物により構成される。その場合、各ラチス構造物には、当該ラチス構造物をこれに隣接するラチス構造物に結合するための複数のコネクタが設けられる。
特許文献1は、クレーンのブームを構成する複数のブームセグメントを開示する。当該複数のブームセグメントのそれぞれは、4本のメインパイプ(特許文献1では「上部弦材」及び「下部弦材」)と、当該メインパイプ同士をつないでラチス構造を形成する多数の連結パイプ(特許文献1では「格子要素」)と、を有する。前記複数のブームセグメントは、相互連結される第1ブームセグメント及び第2ブームセグメントを含み、第1ブームセグメントを構成する各メインパイプの端部には第1コネクタが接合され、第2ブームセグメントを構成する各メインパイプの端部には前記第1コネクタと着脱可能に結合される第2コネクタが接合される。前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのそれぞれにはピン穴が設けられ、当該ピン穴に共通の連結ピンが挿入されることにより前記第1及び第2コネクタが相互に結合され、これにより前記第1ブームセグメントと前記第2ブームセグメントとが相互に連結される。
前記メインパイプのそれぞれの端部と前記第1及び第2コネクタとの結合は、一般に溶接によって行われる。特許文献2は、メインパイプと、コネクタを構成するヨークと、を溶接するための方法を開示する。前記ヨークは、前記メインパイプの端部の内側に嵌め込まれることが可能な嵌合部を有し、当該嵌合部と前記メインパイプの端部とが嵌合された状態で当該ヨークと当該メインパイプとの境界部分が全周に亘って溶接される。
特開2009−149438号公報 特開2003−117693号公報
前記メインパイプと前記第1及び第2コネクタとの接合のための溶接は、その接合部分における熱ひずみを伴う。当該熱ひずみは、複数のメインパイプのそれぞれに溶接される複数の第1コネクタ同士及び第2コネクタ同士の相対位置関係、特にメインパイプの軸方向と直交する方向についての相対位置関係、に狂いを生じさせ、最悪の場合には複数の第1コネクタとこれに対応する複数の第2コネクタとの結合を不可能にする。当該熱ひずみにかかわらず第1及び第2コネクタ同士の結合を可能にするには、前記溶接を完了してからそれぞれのコネクタにピン穴を加工すればよいが、このようなピン穴の後加工は生産効率の著しい低下を招く。
前記特許文献2は、メインパイプの両端部にコネクタである各ヨークを軸方向に押付けて両者の相対位置を固定した状態で溶接を行う方法を開示するが、その実行のためには大掛かりな専用の押付けシリンダを要し、かつ、当該押付けシリンダによって長時間にわたり前記各ヨークに軸力を与え続けなければならない。また、溶接を完了した後に前記軸力を解除した時点で残留ひずみによるヨーク同士の相対変位が生ずるおそれがある。
本発明は、作業機械を構成するラチス構造物における複数のメインパイプと複数のコネクタとの溶接にかかわらず当該複数のコネクタ同士の相対位置を精度よく規定することを可能にする技術の提供を目的とする。
前記目的を達成するための手段として、本発明者らは、作業機械を構成するラチス構造物に含まれる複数の連結材に着目した。当該複数の連結材は、当該ラチス構造物を構成する複数のメインパイプ同士を相互に連結するためのものである。当該複数の連結材の一部に代え、あるいはこれに加え、前記複数のメインパイプではなくそれぞれの端部に溶接されるべき複数のコネクタにそれぞれコネクタ連結材を接合して当該複数のコネクタ同士を相互に連結することにより、大掛かりな設備を要することなく当該複数のコネクタ同士の相対位置を正確に決めることが可能である。
本発明は、このような観点からなされたものである。すなわち、本発明により提供されるのは、複数のメインパイプと当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並べられた状態で当該複数のメインパイプ同士を連結する複数の連結材とを含むラチス構造物の端部を構成して当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物の端部と連結される結合ユニットであって、前記複数のメインパイプの軸方向の端部にそれぞれ1個ずつ配置されて当該軸方向の端部に接合される複数のコネクタと、当該複数のコネクタ同士を連結する少なくとも一つのコネクタ連結材と、を備える。前記複数のコネクタのそれぞれは、当該コネクタに対応する前記メインパイプの端部に嵌合可能な嵌合部と、前記他のラチス構造物の端部に設けられる相手方コネクタと着脱可能に結合可能な着脱結合部と、前記嵌合部が前記メインパイプの端部に嵌合された状態で当該メインパイプの全周にわたり当該メインパイプの端部の外周面と溶接されることが可能な外周面と、前記コネクタ連結部の端部が連結される被連結部と、を有する。
この結合ユニットでは、前記少なくとも一つのコネクタ連結材が前記複数のコネクタ同士を連結することにより当該複数のコネクタ同士の相対位置が固定されるので、当該複数のコネクタのそれぞれの嵌合部が前記複数のメインパイプに嵌合された状態で当該複数のコネクタの外周面とメインパイプの外周面が全周にわたり溶接されても、その熱ひずみによる複数のコネクタ同士の相対位置の変化を前記コネクタ連結材によって有効に抑止することができ、これにより、当該複数のコネクタとこれらに対応する複数の相手方コネクタとの着脱可能な連結をより確実に行うことができる。また、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタがそれぞれ溶接される複数のメインパイプ同士を相互に連結する連結材としても機能し得るので、ラチス構造物全体の部品点数及び重量の大幅な増加を伴うことなく、前記複数のコネクタと前記複数の相手方コネクタとの結合が可能になる。
具体的な態様として、前記複数のコネクタは、前記メインパイプの軸方向から見て3以上の頂点をもつ多角形の当該頂点にそれぞれ対応する位置に配置される3以上のコネクタを含み、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタのうち互いに隣接するコネクタ同士をそれぞれ連結するように配置される3以上のコネクタ連結材を含むものが、好適である。当該コネクタ連結材の配置は、前記3以上のコネクタ同士を効率よくかつ有効に相互連結することを可能にする。
前記複数のコネクタのそれぞれの被連結部は、前記着脱結合部と前記嵌合部との間に位置し、かつ、当該被連結部に対して前記コネクタ連結材の端部がその全周に亘って接合されることを許容する大きさを有するものが、好適である。このことは、当該コネクタと当該コネクタ連結部との安定した結合を可能にし、これにより、前記複数のコネクタ同士の相対位置関係をより安定させることを可能にする。
また、本発明によれば、作業機械を構成するラチス構造物であって当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物と着脱可能に結合されるものが、提供される。当該ラチス構造物は、複数のメインパイプと、当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並べられた状態で当該複数のメインパイプを相互に連結する複数の連結材と、前記結合ユニットと、を備え、当該結合ユニットの複数のコネクタのそれぞれの嵌合部が前記メインパイプの軸方向の端部に嵌合された状態で当該コネクタの外周面が当該メインパイプの全周にわたり当該メインパイプの端部の外周面と溶接されるものである。
このラチス構造物において、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のメインパイプの軸方向の端部にそれぞれ接合される複数のコネクタ同士を直接的に相互連結することにより、例えば前記ラチス構造物にその中心軸回りのねじり荷重が作用する場合にも、そのねじり荷重に起因して前記複数のコネクタ同士の相対位置関係が変化してしまうことを有効に抑止することができる。このことは、当該ラチス構造物の繰返しの使用にかかわらず、当該ラチス構造物の各コネクタとこれに隣接する他のラチス構造物の相手方コネクタとの相互着脱を保証する。また、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタがそれぞれ溶接される複数のメインパイプ同士を相互に連結する連結材としても機能するので、ラチス構造物全体の部品点数及び重量の大幅な増加を伴うことがない。
具体的な態様として、前記複数のメインパイプは、当該メインパイプの軸方向から見て3以上の頂点をもつ多角形の当該頂点にそれぞれ対応する位置に配置される3以上のメインパイプを含み、前記複数のコネクタは、前記3以上のメインパイプの軸方向の端部にそれぞれ接合される3以上のコネクタを含み、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタのうち互いに隣接するコネクタ同士をそれぞれ連結するように配置される3以上のコネクタ連結材を含むものが、好適である。
前記コネクタ連結材は、その少なくとも一部が前記コネクタに接合されていればよい。例えば、当該コネクタ連結材は、当該コネクタと当該コネクタが溶接されるメインパイプの端部とに跨って接合されてもよい。しかし、前記複数のコネクタのそれぞれの被連結部に前記コネクタ連結材の端部がその全周に亘って溶接されていることが、より好ましい。このことは、前記メインパイプの端部の外周面と前記コネクタの外周面との全周に亘る溶接と、当該コネクタの被連結部とコネクタ連結材の端部との全周に亘る溶接と、を相互独立させることを可能にし、これにより、それぞれの溶接の強度を十分に確保することを可能にする。
また、本発明によれば、作業機械を構成するラチス構造物であって当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物と着脱可能に結合されるものを製造するための方法が、提供される。この方法は、複数のメインパイプと当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並べられた状態で当該複数のメインパイプを相互に連結する複数の連結材とを含む構造物本体を用意する工程と、前記複数のメインパイプにそれぞれに対応する複数のコネクタであってそれぞれが前記メインパイプの端部に嵌合可能な嵌合部及び前記他のラチス構造物の端部に設けられる相手方コネクタと着脱可能に結合可能な着脱結合部を有するものを用意する工程と、前記複数のメインパイプの端部のそれぞれに前記複数のコネクタを仮接合する工程であって当該仮接合は前記メインパイプの端部に前記コネクタの嵌合部を嵌合することを含みかつ当該メインパイプの端部に対する当該コネクタの相対変位を許容する接合である工程と、前記メインパイプの端部と前記コネクタとの前記仮接合が行われた状態で当該複数のコネクタ同士を少なくとも一つのコネクタ連結材を介して相互に連結することにより当該複数のコネクタと当該少なくとも一つのコネクタ連結材を含む結合ユニットを形成して当該複数のコネクタ同士の相対位置関係を固定する工程と、前記複数のコネクタが前記メインパイプの端部にそれぞれ嵌合され、かつ、前記結合ユニットの形成により前記複数のコネクタ同士の相対位置関係が固定された状態で、当該複数のコネクタの外周面と前記メインパイプの端部の外周面とを当該メインパイプの全周にわたり溶接する本接合を行う工程と、を含む。
この方法では、前記複数のコネクタが前記少なくとも一つのコネクタ連結材によって相互連結されることにより当該複数のコネクタ同士の相対位置関係が固定された結合ユニットが形成された状態で、本接合、すなわち当該複数のコネクタのそれぞれの外周面とこれに対応するメインパイプの端部の外周面との全周にわたる溶接、が行われるので、当該溶接に伴う熱ひずみに起因して当該複数のコネクタ同士の相対位置関係が狂うことが有効に抑止される。このことは、前記本接合における溶接にかかわらず、当該複数のコネクタと前記他のラチス構造物における複数の相手方コネクタとの正常な連結を保証することができる。
前記複数のメインパイプの端部と前記複数のコネクタとのそれぞれの前記仮接合は、少なくとも当該メインパイプの端部と当該コネクタの嵌合部との嵌合を含んでいればよい。しかし、当該仮接合は、当該メインパイプの端部に対する当該コネクタの相対変位を許容しながら当該メインパイプからの当該コネクタの脱落を阻止する接合を含むことが、より好ましい。
また、前記方法において、前記結合ユニットを形成するための前記複数のコネクタと前記少なくとも一つのコネクタ連結材との接合は、少なくとも当該コネクタ連結材によって当該複数のコネクタ同士の相対位置関係を固定できる程度のものであればよく、必ずしも完全な溶接でなくてもよい。例えば、前記結合ユニットの形成は、前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとの当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接すなわち最終接合よりも程度の低い接合により行われ、前記本接合が完了した後に前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとの当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接が行われてもよい。逆に、前記結合ユニットの形成が、前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとが当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接により行われ、その後に前記複数のコネクタと前記複数のメインパイプの端部との前記本接合が行われてもよい。さらに、前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとの前記コネクタ連結材の全周にわたる溶接は必須のものではない。
以上のように、本発明によれば、クレーンのブーム等を構成するラチス構造物における複数のメインパイプと複数のコネクタとの溶接にかかわらず当該複数のコネクタ同士の相対位置を精度よく規定することが、可能である。
本発明の実施の形態に係るクレーンの側面図である。 図1において枠IIで囲まれた部分の拡大図である。 前記クレーンのラチスブームを構成する第2ブーム部材の斜視図である。 前記第2ブーム部材とこれに隣接する他のラチス構造物である第3ブーム部材との連結のための構造を示す一部断面平面図である。 前記第2ブーム部材を構成するコネクタとこれに溶接されるメインパイプ及びコネクタ連結材の端部を示す斜視図である。 比較例に係る第2ブーム部材と第3ブーム部材との連結構造を示す一部断面平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るクレーン10の側面図である。なお、以後、各図には、「上」、「下」、「前」および「後」の方向が示されているが、当該方向は、本発明に係るクレーン10の構造および組立方法を説明するために便宜上示すものであり、クレーン10の移動方向や使用態様などを限定するものではない。
前記クレーン10は、上部旋回体12と、この上部旋回体12を旋回可能に支持する下部走行体14と、ラチスブーム16と、ジブ18と、マスト20と、リアストラット21と、フロントストラット22と、を備える。上部旋回体12の後部には、クレーン10のバランスを調整するためのカウンタウエイト13が積載され、上部旋回体12の前端部には運転席であるキャブ15が搭載されている。
前記ラチスブーム16は、ブームフット17を構成する下端部を有し、これを支点として起伏方向に回動可能となるように前記上部旋回体12の旋回フレームに支持される。当該ラチスブーム16は、相互に連結される複数のラチス構造物、すなわち、基端側から順に並ぶ第1ブーム部材16A、第2ブーム部材16B、第3ブーム部材16C及び第4ブーム部材16D、を有する。
前記第1ブーム部材16Aは、基端側ブーム部材であって、前記ブームフット17を含む基端部と、その反対側の先端部と、を有する。前記ブームフット17は、前記上部旋回体12の前部に前記起伏方向に回動可能となるように連結される。
前記第2〜第4ブーム部材16B,16C,16Dは、前記第1ブーム部材16Aに近い側からその順に並び、その並び方向(すなわちラチスブーム16の軸方向)に隣接するブーム部材同士が着脱可能に相互連結される。すなわち、前記第2及び第3ブーム部材16B,16Cは、中間ブーム部材であって、それぞれの基端側に隣接するブーム部材に着脱可能に連結される基端部と、それぞれの先端側に隣接するブーム部材に着脱可能に連結される先端部と、を有する。また、第4ブーム部材16Dは、先端側ブーム部材であって、前記第3ブーム部材16Cの先端部に着脱可能に連結される基端部と、その反対側の端部であって前記ラチスブーム16の先端を構成する先端部と、を有する。
前記ジブ18は、前記ラチスブーム16の先端、すなわち前記第4ブーム部材16Dの先端部、に回動可能に連結される。前記マスト20、前記リアストラット21及び前記フロントストラット22は前記ジブ18を回動させるための部材である。前記リア及びフロントストラット21,22は前記ラチスブーム16の先端に回動可能に軸支される。前記マスト20は、前記ブーム16の起伏方向と同方向に回動可能となるように上部旋回体12に支持される基端部と、その反対側の先端部と、を有する。当該先端部は、左右一対のブーム用ガイライン24を介して前記ブーム16の先端に連結される。前記リアストラット21は、左右一対のバックストップ25及び該リンク26により、ラチスブーム16の先端からブーム起立側(図1では左側)に張り出す姿勢で保持される。前記フロントストラット22は、ジブ18と連動して(一体的に)回動するように、左右一対のジブ用ガイライン28を介して前記ジブ18に連結される。
前記上部旋回体12には、複数のウィンチが搭載される。当該複数のウィンチは、ブーム起伏用ウィンチ30と、ジブ起伏用ウィンチ32と、主巻用ウィンチ34Aと、補巻用ウィンチ34Bと、を含む。ブーム起伏用ウィンチ30は、ブーム起伏用ロープ38の巻き取り及び繰り出しを行うことによりマスト20を回動させ、これによりラチスブーム16を起伏させる。前記ブーム起伏用ロープ38は、マスト20の回動端部及び上部旋回体12の後端部にそれぞれ設けられたシーブブロック40,42に掛け渡されている。前記ジブ起伏用ウィンチ32は、リアストラット21とフロントストラット22との間に巻き回されたジブ起伏用ロープ44の巻き取り及び繰り出しを行うことによりフロントストラット22を回動させ、これによりジブ18を起伏させる。前記ジブ起伏用ロープ44は、リアストラット21の長手方向中間部に設けられたガイドシーブ46に掛けられ、かつ、リアストラット21の回動端部及びフロントストラット22の回動端部にそれぞれ設けられたシーブブロック47,48間に掛け渡されている。前記主巻用ウィンチ34Aは、前記ジブ18の先端から主巻ロープ36Aを介して吊り下げられる吊り荷の巻上げ及び巻下げを行い、補巻用ウィンチ34Bは、ジブ18の先端から補巻ロープ36Bを介して吊り下げられる吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。
以上説明したクレーン10において、前記ラチスブーム16を構成する第1〜第4ブーム部材16A〜16Dのそれぞれは、基本的に共通の構造を有する。そこで、前記第1〜第4ブーム部材16A〜16Dのうち代表的に、前記第2ブーム部材16B及びこれに隣接する第3ブーム部材16B,16Cの基本構造と、図2に示すように当該第2ブーム部材16Bと当該第3ブーム部材16Cとを相互に着脱可能に連結するための構造と、を図2〜図5を参照しながら説明する。
前記第2ブーム部材16Bは、図3に示すように、構造物本体50と、第1の結合ユニット60Aと、第2の結合ユニット60Bと、を有する。同様に、前記第3ブーム部材16Cも、構造物本体50と、第1の結合ユニット60Aと、第2の結合ユニット60Bと、を有する。前記第1及び第2の結合ユニット60A,60Bは、当該結合ユニットが含まれるラチス構造物をこれに隣接する他のラチス構造物に着脱可能に結合するためのものである。例えば、図2に示されるように、前記第2ブーム部材16Bの第1の結合ユニット60Aは当該第2ブーム部材16Bの先端部を構成する一方、前記第3ブーム部材16Cの第2の結合ユニット60Bは当該第3ブーム部材16Cの基端部を構成し、当該第1及び第2の結合ユニット60A,60Bが相互に結合されることにより前記第2ブーム部材16B及び前記第3ブーム部材16Cが相互に連結される。
本発明に係る「ラチス構造物」及び「他のラチス構造物」の概念は、相対的なものである。例えば、前記第2ブーム部材16Bを本発明に係る「ラチス構造物」としたとき、その第1の結合ユニット60Aが本発明に係る「結合ユニット」に相当し、前記第3ブーム部材16Cが前記「ラチス構造物」に隣接する「他のラチス構造物」に相当する。逆に、前記第3ブーム部材16Cを本発明に係る「ラチス構造物」としたとき、その第2の結合ユニット60Bが本発明に係る「結合ユニット」に相当し、前記第2ブーム部材16Bが「他のラチス構造物」に相当する。
前記構造物本体50は、前記ブーム16の軸方向に相当する長手方向を有する。当該構造物本体50は、複数のメインパイプ52と、複数の連結材54と、を有する。当該複数の連結材54は、前記複数のメインパイプ52がそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並べられた状態で、当該複数のメインパイプ52を相互に連結する。当該複数のメインパイプ52及び当該複数の連結材54は、互いに接合されることによってラチス構造を形成する。
前記複数のメインパイプ52のそれぞれは、直線状に延びる管材により構成され、第1の端部52aと、その反対側の第2の端部52bと、を有する。当該複数のメインパイプ52は、前記ラチスブーム16の軸方向と平行な方向であって前記構造物本体50の長手方向に延びるように互いに平行な姿勢で配置される。詳しくは、当該複数のメインパイプ52の軸方向からみて3以上の頂点を有する多角形のそれぞれの頂点に対応する位置に配せられる。この実施の形態に係るラチス構造物である前記中間ブーム部材16B,16Cは4本のメインパイプ52を含むので、当該メインパイプ52は四角形(図3に示す例では略正方形)の頂点となる位置にそれぞれ配置される。
前記第1の端部52aのそれぞれは、前記第2及び第3ブーム部材16B,16Cの先端側(ラチスブーム16の先端に近い側)を向き、前記第2の端部52bのそれぞれはその反対側である基端側(ラチスブーム16のブームフット17に近い側)を向く。
前記複数の連結材54は、それぞれのメインパイプ52と、当該メインパイプ52と隣り合うメインパイプ52とを相互に連結するように配置される。当該複数の連結材54のそれぞれは、直線状に延びる構造材(この実施の形態では管材)により構成される。各連結材54の両端部のうちの一方の端部は前記複数のメインパイプ52のうちの一つに接合され、他方の端部は前記第1の端部が接合されるメインパイプ52と隣り合うメインパイプ52に接合される。各連結材54は、いわゆる斜材に相当するものであって、強度上有利なラチス構造を形成すべく前記メインパイプ52の軸方向に対して傾斜する姿勢で配置される。なお、各連結部材54は、前記メインパイプ52の軸方向に対して直角な方向に配置されてもよい。
前記第1の結合ユニット60Aは、複数の第1のコネクタ62Aと、複数のコネクタ連結材64と、を備え、前記構造物本体50における前記複数のメインパイプ52の第1の端部52aにそれぞれ連結されることにより、ラチス構造物(例えば第2ブーム部材16B)の一方の端部を構成する。同様に、前記第2の結合ユニット60Bは、複数の第2のコネクタ62Bと、複数のコネクタ連結材64と、を備え、前記構造物本体50における前記複数のメインパイプ52の第2の端部52bにそれぞれ連結されることにより、前記ラチス構造物の他方の端部を構成する。前記複数のコネクタ連結材64のそれぞれは、一方向に延びる構造材(この実施の形態では前記連結材54と同じく管材)により構成される。
前記複数の第1のコネクタ62Aは、前記複数のメインパイプ52の第1の端部52aにそれぞれ1個ずつ配置され、当該第1の端部52aに溶接によって接合される。同様に、前記複数の第2のコネクタ62Bは、前記複数のメインパイプ52の第2の端部52bにそれぞれ1個ずつ配置され、当該第2の端部52bに溶接によって接合される。前記複数の第1のコネクタ62Aのそれぞれは、当該第1のコネクタ62Aを含むラチス構造物(以下に説明される例では第2ブーム部材16B)のすぐ先端側に位置する他のラチス構造物(同例では第3ブーム部材16C)に含まれる第2の結合ユニット60Bの第2のコネクタ62Bと着脱可能に結合される。
従って、本発明にいう「コネクタ」及び「相手方コネクタ」の概念も相対的なものである。例えば、以下に説明される第2ブーム部材16Bの第1のコネクタ62Aを本発明に係る「コネクタ」とした場合、第3ブーム部材16Cの第2のコネクタ62Bが本発明に係る「相手方コネクタ」に相当する。逆に、前記第3ブーム部材16Cの第2のコネクタ62Bを本発明に係る「コネクタ」とした場合、前記第2ブーム部材16Bの第1のコネクタ62Aが本発明に係る「相手方コネクタ」に相当する。
前記複数の第1のコネクタ62Aのそれぞれは、コネクタ本体66と、嵌合部67と、第1突出片68Aと、を有する。同様に、前記複数の第2のコネクタ62Bのそれぞれは、前記コネクタ本体66及び嵌合部67のそれぞれと同等のコネクタ本体66及び嵌合部67と、前記第1突出片68Aと着脱可能に結合可能な一対の第2突出片68Bと、を有する。
前記コネクタ本体66は、前記嵌合部67と前記第1突出片68A(第2のコネクタ62Bでは第2突出片68B)との間に位置するとともに、前記複数のコネクタ連結材64のうちの一つの端部が連結されることが可能な部位である被連結部を含む。この実施の形態では、当該コネクタ本体66は、当該コネクタ本体66に対して前記コネクタ連結材64の端部がその全周に亘って接合されることを可能にするのに十分な大きさの軸方向の寸法を有する。つまり、当該コネクタ本体66に含まれる前記被連結部は、当該被連結部に対して前記コネクタ連結材64の端部がその全周に亘って接合されることを許容する大きさをもつ。
この実施の形態に係る当該コネクタ本体66は、前記各メインパイプ52の外径と略同等の外径を有する円柱状をなす。従って、前記第1のコネクタ62Aにおけるコネクタ本体66は、前記各メインパイプ52の第1の端部52aの外周面(第2のコネクタ62Bのコネクタ本体66の場合は第2の端部52bの外周面)と全周に亘って溶接されることが可能な円筒状の外周面66aを有する。
前記嵌合部67は、前記複数のメインパイプ52のそれぞれの端部(第1のコネクタ62Aでは第1の端部52a、第2のコネクタ62Bの場合は第2の端部52b)と嵌合可能な形状を有する。具体的に、当該嵌合部67は、前記コネクタ本体66の軸方向の両端部のうち前記メインパイプ52に近い側の端部からさらに当該軸方向に突出し、前記第1の端部52a(または第2の端部52b)の内側に僅かな隙間をもって嵌入されることが可能な形状を有する。この実施の形態に係る嵌合部67は、前記メインパイプ52の内径よりも僅かに小さい外径をもつ円柱状をなす。しかし、当該嵌合部67は限定されない。当該嵌合部67は、例えば、メインパイプ52の内周面に沿って並ぶ複数の突出部により構成されてもよい。
前記第1突出片68Aは、前記第2のコネクタ62Bの一対の第2突出片68B同士の間に挿入されて当該一対の第2突出片68Bに連結ピン70を介して着脱可能に結合される。つまり、前記第1突出片68Aは、相手方コネクタである第2のコネクタ62Bの一対の第2突出片68Bと着脱可能に結合される雄型の着脱結合部を構成し、当該一対の第2突出片68Bは雌型の着脱結合部を構成する。
前記第1突出片68Aは、この実施の形態では、略平板状をなし、前記第1のコネクタ62Aのコネクタ本体66の両端部のうち前記嵌合部67と反対側の端部から所定寸法だけ突出する。同様に、前記一対の第2突出片68Bもそれぞれ略平板状をなし、前記第2のコネクタ62Bのコネクタ本体66の両端部のうち前記嵌合部67と反対側の端部から所定寸法だけそれぞれ突出する。当該一対の第2突出片68Bは、その間に前記第1突出片68Aが挿入されることを許容する大きさの隙間を挟む。
前記第1及び第2突出片68A,68Bのそれぞれには、図5に示すようなピン挿通孔69が形成されている。それぞれのピン挿通孔69は、前記連結ピン70の挿通を許容する内径を有する。各ピン挿通孔の位置は、図4に示されるように前記第1突出片68Aと前記第2突出片68Bとがその板厚方向(コネクタ本体66の軸方向と直交する方向)に重なった状態で前記連結ピン70がそれぞれのピン挿通孔を通りながら前記第1及び第2突出片68A,68Bを前記板厚方向に貫通することにより当該第1突出片68Aと当該第2突出片68Bとを着脱可能に結合することを可能にする位置に、設定されている。
前記複数の第1のコネクタ62Aは、それぞれが前記メインパイプ52の第1の端部52aに接合されるので、前記の3以上の頂点をもつ多角形(この実施の形態では四角形)の当該頂点にそれぞれ相当する位置に配置される。これに対し、前記複数のコネクタ連結材64のそれぞれは、前記複数の第1のコネクタ62Aのうちの一つと、これに隣り合う第1のコネクタ62Aと、を相互に連結するように配置される。すなわち、この実施の形態に係る第1の結合ユニット60A及び第2の結合ユニット60Bは、それぞれ4本のコネクタ連結材64を含み、当該4本のコネクタ連結材64は前記多角形(この実施の形態では四角形)の辺にそれぞれ相当する位置に配置され、各コネクタ連結材64の両端部のうちの一方の端部は前記複数の第1のコネクタ62Aのうちの一つの第1のコネクタ62A(第2の結合ユニット60Bにおいては第2のコネクタ62B)のコネクタ本体66の外周面に接合され、他方の端部は前記一つの第1のコネクタ62A(第2のコネクタ62B)に隣り合う第1のコネクタ62A(第2のコネクタ62B)のコネクタ本体66の外周面に接合される。
前記第2及び第3ブーム部材16B,16Cは、例えば次の工程を含む方法によって製造されることが可能である。
1)構造物本体50を用意する工程
この工程は、例えば、前記複数のメインパイプ52及び前記複数の連結材54を用意することと、当該複数の連結材54のそれぞれの端部を適当なメインパイプ52の外周面に溶接等によって接合して前記複数のメインパイプ52同士を前記複数の連結材54によって相互連結することと、により行われる。しかし、「構造物本体を用意する工程」はこれに限定されない。当該工程は、最終生成物として前記複数のメインパイプ及び前記複数の連結材を含むラチス構造の構造物本体が獲得されるものであればよい。
2)複数の第1及び第2のコネクタ62A,62B及び複数のコネクタ連結材64を用意する工程
この工程も、最終的に複数の第1及び第2のコネクタ62A,62B及び複数のコネクタ連結材64が獲得されるものであればよく、その具体的手段は限定されない。例えば、前記第1のコネクタ62Aの全体、及び、前記第2のコネクタ62Bの全体は、鋳造により単一の鋳物として与えられてもよいし、削りだし等の機械加工によって形成されてもよい。あるいは、前記コネクタ本体66に対して前記第1突出片68Aや前記第2突出片68Bが溶接によって接合されてもよい。また、この工程は前記の「構造物本体を用意する工程」と前後してもよい。
3)結合ユニット連結工程
この工程では、前記構造物本体50の両端部にそれぞれ第1の結合ユニット60A及び第2の結合ユニット60Bが連結されることにより、第2ブーム部材16Bが形成される。このうち、前記構造物本体50の一方の端部であって前記複数のメインパイプ52の第2の端部52bに前記第2の結合ユニット60Bを連結する方法は、前記構造物本体50の他方の端部であって前記複数のメインパイプ52の第1の端部52aに前記第1の結合ユニット60Aを連結する方法と同等であるため、その代表として専ら後者の方法を以下に説明する。当該方法は、次の工程を含む。
3−1)コネクタ仮接合工程
この工程では、前記複数のメインパイプ52の第1の端部52aのそれぞれに第1のコネクタ62Aが仮接合される。この仮接合は、少なくとも、当該第1の端部52aに当該第1のコネクタ62Aの嵌合部67を嵌合することを含む。当該嵌合により、両者の相対位置が概ね規定される。
前記仮接合は、より好ましくは、前記嵌合に加え、本接合よりも程度が低い程度であって、前記第1の端部52aに対する前記第1のコネクタ62Aの微小な範囲での相対変位、特にメインパイプ52の軸方向と直交する方向の相対変位、を許容しながら当該第1の端部52aからの前記第1のコネクタ62Aの離脱を阻止する程度に前記第1の端部52aと前記第1のコネクタ62Aとを接合することを含む。ここでいう本接合とは、前記第1の端部52aと前記嵌合部67とが嵌合された状態で前記第1の端部52aの外周面とコネクタ本体66の外周面66aとに跨って両者を全周に亘って溶接することによる接合である。これに対し、前記嵌合に加えて前記仮接合に含まれることが好ましい接合としては、前記外周面の周方向に間隔を置いた複数の位置で行われるスポット溶接、簡易なリベット止め、ボルトを用いた仮締結、などが挙げられる。
3−2)結合ユニット形成工程
この工程は、前記のように複数の(この実施の形態では4つの)第1のコネクタ62Aがそれぞれ前記第1の端部52aに嵌合された状態(より好ましくは仮接合された状態)で当該複数の第1のコネクタ62A同士を複数のコネクタ連結材(この実施の形態では4本のコネクタ連結材)64を介して相互に連結することを含む。これにより、前記第1の結合ユニット60Aが形成される。具体的には、前記各第1のコネクタ62Aのコネクタ本体66に含まれる被連結部に、これに対応するコネクタ連結材64の一方の端部が接合される。
この接合は、少なくとも当該コネクタ連結材64によって前記複数の第1のコネクタ62A同士の相対位置関係を固定できる程度のものであればよく、必ずしも完全な接合、すなわち当該コネクタ連結材64の端部をその全周に亘って前記コネクタ本体66の外周面に溶接することによる接合、でなくてもよい。例えば、この工程すなわち第1の結合ユニット60Aを形成する工程では、前記第1の端部52aと前記第1のコネクタ62Aとの仮接合と同様、前記コネクタ連結材64の端部と前記コネクタ本体66とがスポット溶接、簡易なリベット止め、仮締結などの軽い接合のみが行われ、次に説明する「3−3)本接合工程」の後に前記コネクタ連結材64の全周にわたる当該コネクタ連結材64とコネクタ本体66との溶接による最終的な接合が行われてもよい。逆に、前記第1の結合ユニット60Aの形成が前記コネクタ連結材64の全周にわたる当該コネクタ連結材64とコネクタ本体66との完全な溶接により行われ、その後に次の「3−3)本接合工程」が行われてもよい。要は、次の本接合工程の前にコネクタ連結材64による各第1のコネクタ62Aの位置規制が行われればよい。従って、求められる強度が低い場合には、前記コネクタ連結材64と前記コネクタ本体66との完全溶接が省略されてもよい。
3−3)本接合工程
この本接合工程では、前記のように複数の第1のコネクタ62Aがそれぞれ前記メインパイプ52の第1の端部52aに仮接合され、かつ、前記第1の結合ユニット60Aの形成によって当該複数の第1のコネクタ62Aの相対位置関係が固定された状態で、それぞれの第1のコネクタ62Aのコネクタ本体66の外周面66aと前記第1の端部52aの外周面とを跨るように両者が当該メインパイプ52の全周にわたり溶接される。すなわち、当該第1のコネクタ62Aと当該第1の端部52aとの本接合が行われる。
この本接合において、前記第1の結合ユニット60Aにおける前記各コネクタ連結材64は、前記第1のコネクタ62A同士の相対位置関係を固定することにより、各コネクタ本体66の外周面66aと各第1の端部52aとの全周にわたる溶接に伴う熱ひずみに起因して当該複数のコネクタ同士の相対位置関係が狂うことを有効に抑止する。このことは、前記本接合に係る溶接にかかわらず、前記複数の第1のコネクタ62Aと、前記第2ブーム部材16Bに隣接する他のラチス構造物、すなわち第2ブーム部材16C、における複数の相手方コネクタ、すなわち第2のコネクタ62B、との正常な連結を保証する。
このようにして形成された前記第2及び第3ブーム部材16B,16Cでは、前記各コネクタ連結材64が前記第1及び第2コネクタ62A,62Bを介して複数のメインパイプ52同士を相互に連結する連結材(この実施の形態ではラチス構造物の端部において枠を形成する、いわゆる枠材)として機能するので、ラチス構造物全体の部品点数及び重量の大幅な増加を伴わずに前記の効果を得ることが可能である。
さらに、前記各コネクタ連結材64は、完成されたラチス構造物(例えば第2ブーム部材16B)において、複数の第1のコネクタ62A同士(第2のコネクタ62B同士)を直接的に相互連結することにより、例えば前記上部旋回体12の旋回に起因してラチス構造物である前記各ブーム部材16A〜16Dにその中心軸回りのねじり荷重が作用する場合にも、そのねじり荷重に起因して前記複数の第1のコネクタ62A同士及び第2のコネクタ62B同士の相対位置関係が変化してしまうことを有効に抑止して第1及び第2コネクタ62A,62Bの正常な結合を長期にわたって維持することができる。例えば、比較例として図6に示すように、第1のコネクタ63A同士及び第2のコネクタ63B同士をつなぐコネクタ連結材64ではなく従来のようにメインパイプ52の端部52a同士を相互に連結する枠材56では、コネクタ同士の相対変位を抑止することができず、当該相対変位によって第1のコネクタ63Aと第2のコネクタ63Bとの結合が不能となるおそれがあるが、前記実施の形態に係るコネクタ連結材64は前記第1及び第2のコネクタ62A,62Bの相互着脱を長期にわたって保証することを可能にする。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されない。本発明は、例えば次のような態様を包含する。
A)結合ユニットに含まれるコネクタ及びコネクタ連結材について
本発明に係る結合ユニットに含まれるコネクタの個数は、2以上であればよく、必ずしもメインパイプの本数と同等でなくてもよい。例えば、ラチス構造物を構成する複数のメインパイプのそれぞれに接合される複数のコネクタのうちの一部のコネクタのみがコネクタ連結材を介して連結される、つまり前記結合ユニットを構成する、ものであってもよい。このようにして前記複数のコネクタのうちの一部のコネクタ同士の相対位置関係が固定されるだけでも、当該複数のコネクタと相手方コネクタとの結合が不能になる確率を有効に低減することが可能である。
同様の理由により、本発明に係る結合ユニットは、2以上のコネクタ同士を連結するために少なくとも一つのコネクタ連結材を含んでいればよい。また、当該コネクタ連結材は必ずしも互いに隣り合うコネクタ同士を連結するものに限定されない。コネクタ連結材は、例えば、複数のコネクタが多角形の頂点にそれぞれ配置される場合において対角線上に位置するコネクタ同士を相互連結するように配置されてもよい。つまり、当該コネクタ連結材はラチス構造物のいわゆる対角材として機能するものでもよい。
B)コネクタとコネクタ連結材との連結の態様について
本発明に係るコネクタ連結材は、その端部の少なくとも一部がコネクタに接合されていればよい。例えば、前記実施の形態に係る第1のコネクタ62A(または第2のコネクタ62B)のコネクタ本体66と第1の端部52a(または第2の端部52b)とに跨るようにコネクタ連結材64の端部が両者に接合され、かつ当該端部の全周にわたって溶接が行われてもよい。しかし、前記実施の形態のように被連結部(コネクタ本体66の一部)に対して前記コネクタ連結材64の端部がその全周に亘って溶接されることは、図5に示されるように、前記メインパイプ52の端部(図5では第1の端部52a)の外周面とコネクタ(図5では第1のコネクタ62A)の外周面との全周に亘る溶接部分75と、当該コネクタの被連結部とコネクタ連結材64の端部との全周に亘る溶接部分76と、を相互独立させることを可能にし、これにより、それぞれの溶接部分75,76の強度を十分に確保することを可能にする。
C)ラチス構造物に含まれる結合ユニットについて
本発明に係る「ラチス構造物」は、少なくとも一つの結合ユニットを含んでいればよい。例えば、図1に示される第1〜第4ブーム部材16A〜16Dのうち、基端部がブームフット17を構成する第1ブーム部材16Aに本発明が適用される場合には、当該第1ブーム部材16Aの先端部にのみ結合ユニットが与えられればよい。逆に、先端部にジブ18等が連結される第4ブーム部材16Dに本発明が適用される場合には当該第4ブーム部材16Dの基端部にのみ結合ユニットが与えられればよい。また、前記第2ブーム部材16Bや第3ブーム部材16Cのような中間ブーム部材に本発明が適用される場合でも、そのうちの一方の端部にのみ本発明に係る結合ユニットが与えられてもよい。すなわち、複数のメインパイプの両端にそれぞれコネクタが接合されるラチス構造物において、当該複数のメインパイプの一方の端部にそれぞれ接合されるコネクタについてのみ、コネクタ連結材による相互連結が行われてもよい。
D)ラチス構造物の形状及び構造について
本発明に係るラチス構造物の具体的な形状及び構造は前記実施形態のものに限定されない。例えば、前記実施形態に係る中間ブーム部材16B,16Cを構成する複数のメインパイプ52はそれぞれの軸方向が互いに平行となるように配置されているが、本発明において複数のメインパイプが「それぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて」並ぶとは、前記実施形態に係るブーム部材16A,16Dのように複数のメインパイプのうちの少なくとも一部のメインパイプの軸方向が互いに平行でないもの、換言すれば、少なくとも一つのメインパイプの軸方向がラチス構造物の長手方向に対して傾斜する姿勢で当該複数のメインパイプが配置されるもの、例えばラチス構造物全体が角錐状または角錐台状をなすもの、も含む趣旨である。また、複数のメインパイプが「それぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並べられる」とは、当該長手方向の全域にわたって間隔をおいて並べられるものに限定する趣旨ではなく、少なくとも複数のコネクタが接合される端部においてメインパイプ同士に前記間隔が与えられていればよい。例えば、ラチス構造物が前記角錐状をなしていて前記コネクタが接合される端部と反対側の端部においてメインパイプ同士が相互につながっているものも本発明に係るラチス構造物に含まれる。
E)ラチス構造物の用途について
本発明に係るラチス構造物はクレーンのブームを構成する部材に限定されない。本発明に係るラチス構造物は、図1に示されるクレーンの他の起伏部材、例えばジブ18やストラット21,22を構成する部材にも適用されることが可能である。また、図示はしていないが、マスト20がラチス構造物である場合に当該マスト20に本発明が適用されることも可能である。本発明は、あるいは、クレーン以外の作業機械における長尺の作業部材を構成するラチス構造物にも適用されることが可能である。
F)コネクタの構造について
本発明に係るラチス構造物に含まれるコネクタは、図4に示されるような着脱結合部を有するコネクタ、すなわち、前記第1突出片68Aが相手方コネクタである第2のコネクタ62Bの一対の第2突出片68Bと着脱可能に結合される雄型の着脱結合部を構成しかつ当該一対の第2突出片68Bが雌型の着脱結合部を構成するコネクタ、に限定されない。すなわち、本発明に係るコネクタの着脱結合部の具体的な構造は限定されない。本発明は、例えば、コネクタが着脱結合部として一対の第1突出片68Aを有していて相手方コネクタが着脱結合部として一対の第2突出片68Bを含むものや、あるいは、一方のコネクタが一対の突出片を有していて他方のコネクタが3つの突出片を有するものでもよい。また、前記第1及び第2突出片68A,68Bがそれぞれ複数のピン挿通孔69を有していて当該複数のピン挿通孔69のそれぞれに連結ピン70が挿通されてもよい。
10 クレーン(作業機械)
16 ラチスブーム
16B 第2ブーム部材(ラチス構造物)
16C 第3ブーム部材(ラチス構造物)
50 構造物本体
52 メインパイプ
52a 第1の端部
52b 第2の端部
54 連結材
60A 第1の結合ユニット
60B 第2の結合ユニット
62A 第1のコネクタ
62B 第2のコネクタ
64 コネクタ連結材
66 コネクタ本体
66a コネクタ本体の外周面
67 嵌合部
68A 第1突出片(着脱結合部)
68B 第2突出片(着脱結合部)
70 連結ピン

Claims (10)

  1. 複数のメインパイプと当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並んだ状態で当該複数のメインパイプを相互に連結する複数の連結材とを含むラチス構造物の端部を構成して当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物の端部と連結される結合ユニットであって、
    前記複数のメインパイプの軸方向の端部にそれぞれ1個ずつ配置されて当該軸方向の端部に接合される複数のコネクタと、当該複数のコネクタ同士を連結する少なくとも一つのコネクタ連結材と、を備え、
    前記複数のコネクタのそれぞれは、当該コネクタに対応する前記メインパイプの端部に嵌合可能な嵌合部と、前記他のラチス構造物の端部に設けられる相手方コネクタと着脱可能に結合可能な着脱結合部と、前記嵌合部が前記メインパイプの端部に嵌合された状態で当該メインパイプの全周にわたり当該メインパイプの端部の外周面と溶接されることが可能な外周面と、前記コネクタ連結材の端部が連結される被連結部と、を有する、ラチス構造物の結合ユニット。
  2. 請求項1記載のラチス構造物の結合ユニットであって、前記複数のコネクタは、前記メインパイプの軸方向から見て3以上の頂点をもつ多角形の当該頂点にそれぞれ対応する位置に配置される3以上のコネクタを含み、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタのうち互いに隣接するコネクタ同士をそれぞれ連結するように配置される3以上のコネクタ連結材を含む、ラチス構造物の結合ユニット。
  3. 請求項1または2記載のラチス構造物の結合ユニットであって、前記被連結部は、前記着脱結合部と前記嵌合部との間に位置し、かつ、当該被連結部に対して前記コネクタ連結材の端部がその全周に亘って接合されることを許容する大きさを有する、ラチス構造物の結合ユニット。
  4. 作業機械を構成するラチス構造物であり当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物と着脱可能に結合されるものであって、
    複数のメインパイプと、
    当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並んだ状態で当該複数のメインパイプを相互に連結する複数の連結材と、
    請求項1〜3のいずれかに記載の結合ユニットと、を備え、当該結合ユニットの複数のコネクタのそれぞれの嵌合部が前記メインパイプの軸方向の端部に嵌合された状態で当該コネクタの外周面が当該メインパイプの全周にわたり当該メインパイプの端部の外周面と溶接されている、ラチス構造物。
  5. 請求項4記載のラチス構造物であって、前記複数のメインパイプは、当該メインパイプの軸方向から見て3以上の頂点をもつ多角形の当該頂点にそれぞれ対応する位置に配置される3以上のメインパイプを含み、前記複数のコネクタは、前記3以上のメインパイプの軸方向の端部にそれぞれ接合される3以上のコネクタを含み、前記少なくとも一つのコネクタ連結材は、前記複数のコネクタのうち互いに隣接するコネクタ同士をそれぞれ連結するように配置される3以上のコネクタ連結材を含む、ラチス構造物。
  6. 請求項4または5記載のラチス構造物であって、前記複数のコネクタのそれぞれの被連結部は、前記着脱結合部と前記嵌合部との間に介在し、かつ、当該被連結部に前記コネクタ連結材の端部がその全周に亘って溶接されている、ラチス構造物。
  7. 作業機械を構成するラチス構造物であって当該ラチス構造物に隣接する他のラチス構造物と着脱可能に結合されるものを製造するための方法であって、
    複数のメインパイプと当該複数のメインパイプがそれぞれの軸方向と直交する方向に間隔をおいて並んだ状態で当該複数のメインパイプを相互に連結する複数の連結材とを含む構造物本体を用意する工程と、
    前記複数のメインパイプにそれぞれに対応する複数のコネクタであってそれぞれが前記メインパイプの端部に嵌合可能な嵌合部及び前記他のラチス構造物の端部に設けられる相手方コネクタと着脱可能に結合可能な着脱結合部を有するものを用意する工程と、
    前記複数のメインパイプの端部のそれぞれに前記複数のコネクタを仮接合する工程であって当該仮接合は前記メインパイプの端部に前記コネクタの嵌合部を嵌合することを含みかつ当該メインパイプの端部に対する当該コネクタの相対変位を許容する接合である工程と、
    前記メインパイプの端部と前記コネクタとの前記仮接合が行われた状態で当該複数のコネクタ同士を少なくとも一つのコネクタ連結材を介して相互に連結することにより当該複数のコネクタと当該少なくとも一つのコネクタ連結材を含む結合ユニットを形成して当該複数のコネクタ同士の相対位置関係を固定する工程と、
    前記複数のコネクタが前記メインパイプの端部にそれぞれ嵌合され、かつ、前記結合ユニットの形成により前記複数のコネクタ同士の相対位置関係が固定された状態で、当該複数のコネクタの外周面と前記メインパイプの端部の外周面とを当該メインパイプの全周にわたり溶接する本接合を行う工程と、を含む、ラチス構造物の製造方法。
  8. 請求項7記載のラチス構造物の製造方法であって、前記仮接合は、当該メインパイプの端部に対する当該コネクタの相対変位を許容しながら当該メインパイプからの当該コネクタの脱落を阻止する接合をさらに含む、ラチス構造物の製造方法。
  9. 請求項7または8記載のラチス構造物の製造方法であって、前記結合ユニットを形成するための前記複数のコネクタと前記少なくとも一つのコネクタ連結材との接合は、前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとの当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接よりも程度の低い接合であり、前記複数のコネクタと前記複数のメインパイプの端部との前記本接合が完了した後に前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとの当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接が行われる、ラチス構造物の製造方法。
  10. 請求項7または8記載のラチス構造物の製造方法であって、前記結合ユニットの形成が、前記コネクタ連結材の端部と前記コネクタとが当該コネクタ連結材の全周にわたる溶接により行われ、その後に前記複数のコネクタと前記複数のメインパイプの端部との前記本接合が行われる、ラチス構造物の製造方法。
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