JP2019034530A - シリコン製サーフボード・ボディーボード・ウインドサーフィン用ボード スタンドアップパドルボード用の滑り止めシート - Google Patents

シリコン製サーフボード・ボディーボード・ウインドサーフィン用ボード スタンドアップパドルボード用の滑り止めシート Download PDF

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Abstract

【課題】優れた滑り止め性、耐久性を備え、使用感もよく、デザイン性・カラーリングも損なうことのないボード用滑り止めシートを提供する。【解決手段】シリコン製基材シート4を有し、基材シート4の裏面にボードのデッキ上面と粘着させる為の粘着剤下面3を有するボード用滑り止めシート。粘着剤としては、アクリル系粘着剤を用いることができ、基材シート4の上面には、滑り止め加工や穴あけ加工1を施すことができる。粘着剤下面3は離型紙2で保護することができる。【選択図】図2

Description

本発明はサーフィン他、ボード上で行う競技での優れた滑り止め性、耐久性を実現し、使用感もよく、デザイン性・カラーリングも損なうことのないボード用滑り止めシートに関する。
背景技術分野
サーフボード・ボディーボード・ウインドサーフィン用ボード・スタンドアップパドルボード他の表面素材は滑りやすく、尚且つ、水中にて使用を目的としている為、そのデッキ上面には滑り止めの加工が施される。
従来、これらの滑り止め技術として石油系ロウ・植物系ロウなどを主成分とするボード用ワックスの使用が知られている。
ポリウレタン樹脂を用いたボード用滑り止めシートが開発されている。
凹凸を有した、ボード用滑り止めパッドである。
特開平8−72791 特開平10−315161
基材シートの上面に高分子短繊維を用いたボード用滑り止めシートも開発されている。
特開21−269436
コンプライ粘着剤を用いた滑り止めシートも開発されている。
特開平25−22748
発明が解決しようとする課題
先に述べた、石油系ロウ・植物系ロウなどを塗布するがあるが、使用時に毎回の塗布が必要であり、尚且つ、耐久性に欠ける。また、ウエットスーツや水着に容易に付着しやすいのも難点である。石油系ロウ・植物系ロウなどは、水温・気温にも敏感で、非常に扱いにくい。デザイン性を重視したボードには、石油系ロウ・植物系ロウなどを使うと、それらを損なう危険性もある。
ポリウレタン樹脂を用いた滑り止めパッドの技術は、高い滑り止め性能・耐久性能はあるものの多数の凸凹形状により、ウエットスーツや水着に摩擦をもたらし破損を招きかねない。また、素肌にも、損傷を与えかねない。石油系ロウ・植物系ロウなどと同様、素材が不透明ため、デザイン性を重視したボードには不向きである。
コンプライ粘着剤を用いた滑り止めシートの技術は、透明であり、デザイン性を重視したボードには優れているが、石油系ロウ・植物系ロウの併用では、それらをそこねてしまう。
従来の技術では滑り止めの性能が不十分な上、摩擦による使用感も損なわれていて、耐久性もなく、デザイン性を損なわない滑り止めシートはありませんでした。
本発明は、欠点をカバーしたボード用滑り止めシートを検討した結果、基材シートをシリコン製にしたところ、滑り止め性能、耐久性能、透明感、使用感でそれぞれに満足のいく本発明に達したものである。
すなわち、本発明は、基材シートはシリコン製を有し、基材シート上面には、エンボス加工・凹凸加工など滑り止め加工や穴あけ加工を施し、基材シート裏面にボードデッキ上面とを粘着させる為の粘着下面を有することを特徴とするボード用滑り止めシートである。
本発明に使用する基材シートはシリコン製で、3mm〜5mmが好ましい。
3mm以下の厚みだと、強度が保てなくなるので、好ましくない。また、基材シートは、1枚構成でも、数枚の構成でもいい。
本発明に使用する粘着剤は、アクリル系粘着剤が好ましい。
アクリル系粘着剤とは、ベースとなるポリマーのTgによって、タックの発現する温度領域が決まる。粘着体単体では、粘着力を発現できないので、架橋によって擬集力を発現させる手法がとられている。
溶剤系のアクリル系粘着剤は、一般的にはラジカル重合によって合成される。分子量分布が広く、数千から数百万までの分子の集まりである。
分子の絡み合いが少ないので、分子量の割には、せん断粘度が低い傾向を示す。
本発明によるボード用滑り止めシートを用いることにより、優れた滑り止め性、優れた耐久性、絶対なる使用感を提供擦る事が可能である。さらに、シリコン基材を使用することにより、ボードのデザイン、カラーリングを損なう事がない、ボード用滑り止めシートを提供する事ができる。
図1は、本発明のボード用滑り止めシートの断面図を示すもので、1は離型紙、2は粘着剤面、3はシリコン基材シートを示す。
本発明によるボード用滑り止めシートは、以下の工程で製造される。
シリコン基材シート3の一面に、滑り止め加工を施す。
シリコン基材シート3の他面に粘着剤を張り付ける。粘着剤としてはアクリル系粘着剤が使用できる。
本発明で使用するシリコン基材シートと粘着剤、双方を透明な材料を用いることによって、ボードのデザイン、カラーリングを損なう事のないボード用滑り止めシートを提供する事が出来る。
本発明によるボード用滑り止めシートはシリコン基材シート故、着色が可能であるが、ボードのデザイン、カラーが透けて見えることが好ましい。
ボード設置後、デザイン、カラーリングが透けて見えることができれば、無色透明を限定されるものではない。
本発明によるボード用滑り止めシートの実施形態として、滑り止めおよび透明性を向上させることを目的として、シリコン基材シートに貫通した穴を開けることも可能である。貫通する穴については、直径5mmから10mmが好ましい。もちろん、楕円でも可能である。穴の数は、10から60個が好ましい。これにより、本発明によるボード用滑り止めシートの重量も軽減でき滑り止め性能も向上する。穴を開ける方法は抜型のパンチングマシン他で穴あけすればいい。
実際の使用に際して、製造したボード用滑り止めシートには離型紙を付着させておく。量産を目的とする場合、一般的な形状で裁断しておく。離型紙をはがしボードの処望する位置に設置し滑り止めとして使用する。
本発明によるボード用滑り止めシートを長年使用し劣化、破損が見受けられた場合は、古いボード用滑り止めシートをはがし新しいボード用滑り止めシートを設置し、その滑り止め効果を持続させる。
本発明によるボード用滑り止めシートの平面図 発明によるボード用滑り止めシートの断面図(拡大図)

Claims (7)

  1. 基材シート本体はシリコン製を有し、基材シート裏面にボードのデッキ上面と粘着させる為の粘着剤下面を有することを特徴としたボード用滑り止めシート。。
  2. 基材シートはシリコン製である請求項1のボード用滑り止めシート。
  3. 粘着剤下面の粘着剤がアクリル系粘着剤である請求項1または2記載のボード用滑り止めシート。
  4. 基材シートのシリコンデッキ上面が、滑り止め加工や穴あけ加工を施してある、請求項1〜3いずれか記載のボード用滑り止めシート。
  5. 基材シートのシリコンデッキ上面、粘着剤下面は透明である請求項1〜4いずれか記載のボード用滑り止めシート。
  6. 基材シートのシリコンデッキ上面は、着色も可能である請求項1〜5いずれかの記載のボード用滑り止めシート。
  7. ボードのデッキ上面と粘着させる為の粘着剤下面が離型紙で保護された請求項1〜6いずれかの記載のボード用滑り止めシート。
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