JP2019033919A - 計測装置 - Google Patents

計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019033919A
JP2019033919A JP2017157500A JP2017157500A JP2019033919A JP 2019033919 A JP2019033919 A JP 2019033919A JP 2017157500 A JP2017157500 A JP 2017157500A JP 2017157500 A JP2017157500 A JP 2017157500A JP 2019033919 A JP2019033919 A JP 2019033919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical system
line image
image
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017157500A
Other languages
English (en)
Inventor
朋之 池上
Tomoyuki Ikegami
朋之 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017157500A priority Critical patent/JP2019033919A/ja
Priority to PCT/JP2018/030189 priority patent/WO2019035441A1/ja
Publication of JP2019033919A publication Critical patent/JP2019033919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成であってもフルレンジOCT撮像技術による撮像と通常のOCTによる撮像とを適宜実行することができる計測装置を提供する。【解決手段】光源001と、光源からの測定光を成形したライン像を被検査物に導く測定光学系102と、該光源からの参照光の光路長を調整する参照光学系103と、参照光学系を経た参照光と被検査物を経た測定光とを合波させて干渉光を生成する合波手段と、干渉光を受光して出力信号を生成する受光手段と、を備えた計測装置に、参照光の中間ライン像を形成する参照光用ライン像形成光学系101と、中間ライン像の結像位置に配されて参照光の反射角度を変更可能な傾斜ミラー022と、を配する。【選択図】図1

Description

本発明は、被検査物の光干渉像を取得する計測装置に関する。
眼科分野において、計測光を被検眼上或いは内部で走査し、該被検眼の検査を行う計測装置が知られている。中でも、近年、非侵襲で眼底及び前眼部の断層を観察/計測できる光干渉断層計測法(Optical Coherence Tomography:OCT)を用いた装置(以下OCT装置という)の普及が進んでいる。OCTでは、低コヒーレント光(測定光)を被検眼に照射し、被検眼からのその戻り光と参照光とを合波させて得た干渉光を用いて、被検眼の断層に関する情報を得ている。また、この測定光を被検眼の例えば眼底上の所定範囲に走査することで、該所定範囲の3次元断層情報が得られる。当該方法を具現化するOCT装置は、医療において研究から臨床まで広く使われている。
OCTは、タイムドメインOCT及びフーリエドメインOCTの2種に大別されている。更に、フーリエドメインOCTには、スペクトラルドメインOCT(SD−OCT)とスウェプトソースOCT(SS−OCT)とがある。これらフーリエドメインOCTは、広い波長帯域を有する光源からの光を利用し、得られた干渉光を分光して信号取得を行い、取得した信号にフーリエ変換等の処理を施すことで、被検眼の情報を得ている。広帯域光を用いるSD−OCTは、得られた干渉光を分光器により空間的に分光して周波数毎の情報を得ている。波長掃引光源からの光を用いるSS−OCTでは、時間的に異なる波長の光を発する光源からの光を用いて、得られた干渉光を時間的に分光して周波数毎の情報を得ている。
例えば測定時間の短縮化を目的として、スポット状の測定光を用いるのではなく、線状に成形した測定光を用いて断層情報を得るライン走査式マイケルソン型のOCT装置(以下ラインOCT装置という)が非特許文献1に紹介されている。該ラインOCT装置では、光源から射出した光をコリメータレンズ及びシリンドリカルレンズを用いてライン状に成形し、被検眼の眼底上に測定光をライン像として照射する。そして眼底から戻ってきた測定光と、同様にライン状に成形した参照光とを合波させ、発生した干渉光をラインセンサで受光する。従来、Aスキャンとして眼底にスポット光を照射し、Bスキャンとして該スポット光をライン状に走査して取得していた情報を、該ラインOCT装置によればライン像として並列で一度に取得することができる。これにより、従来のBスキャンに対応する信号の取得時間を大幅に低減させることができる。
D. J. Fechtig, B. Grajciar, T. Schmoll, C. Blatter, R. M. Werkmeister, W. Drexler, and R. a Leitgeb, "Line−field parallel swept source MHz OCT for structural and functional retinal imaging.," Biomed. Opt. Express, vol. 6, no. 3, pp. 716−35, Mar. 2015.(https://www.osapublishing.org/boe/fulltext.cfm?uri=boe-6-3-716&id=311687)
OCTにおいて、データ解析又は処理において問題を引き起こしうる種々のアーチファクトがあり、そのひとつに複素共役アーチファクトの問題がある。干渉信号は実数値として検出されるので、フーリエ変換処理により再構成された深さ方向プロファイルには、複素共役曖昧性(complex conjugate ambiguity)が発生する。具体的には、測定光路の光路長が参照光路の光路長に等しいゼロ遅延位置に対し、実像とは反対側に、実像の鏡像として複素共役アーチファクトが現れる。鏡像が実像に重なるとOCTデータの誤解析につながり得る。この複素共役アーチファクトは、眼底の広い範囲の断層情報を得ようとした場合、或いは眼底の深い位置までの断層情報を得ようとした場合において生じやすい。
非特許文献1では、複素共役アーチファクトを除去する手段として、ラインOCTに位相シフト法を適用したフルレンジOCT撮像技術が提案されている。即ち、ライン状に形成された参照光の波面に一定の傾斜を与え、Bスキャン方向(参照光延在方向)に等間隔の時間遅延を与えることで位相シフトを発生させる。この状態で得られた干渉信号に対して、通常のAスキャン方向ではなく、Bスキャンの空間方向にフーリエ変換処理を行い、信号を解析することで、複素共役干渉信号を取得することができる。取得された複素共役干渉信号をゼロ値とし、残された信号に対して通常のフーリエ変換処理を行うことにより、複素共役アーチファクトを除去した断層像が得られる。
しかし、このように複素共役干渉信号をゼロ値としてしまうことにより、実際に画像形成に用いられるデータが1/2に減少し、横解像力が劣化してしまう。即ち、非特許文献1に提案されるフルレンジOCT撮像技術では、良好な画像深度と横解像力とは両立しない。しかし、実際の被検眼の診断に際しては、上述した広範囲或いは深い位置までの断層情報と、それほど範囲も深さも無いが横解像度が高い画像が得られる断層情報とを適宜取得できることが望まれる。即ち、例えば被検眼の局所的に狭い範囲を詳細に観察したいケースや、一方で大まかに全体的な構造を広い範囲で観察したいケースなど、ケースバイケースで観察方法を切り替える手段が望まれる。
本発明は以上の状況に鑑みたものであって、簡易な構成であってもフルレンジOCT撮像技術による撮像と通常のOCTによる撮像とを適宜実行することができる計測装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る計測装置は、
光源と、
前記光源からの測定光を成形したライン像を被検査物に導く測定光学系と、
前記光源からの参照光の光路長を調整する参照光学系と、
前記参照光学系を経た前記参照光と前記被検査物を経た前記測定光とを合波させて干渉光を生成する合波手段と、
前記干渉光を受光して出力信号を生成する受光手段と、
前記参照光の中間ライン像を形成する参照光用ライン像形成光学系と、
前記中間ライン像の結像位置に配されて前記参照光の反射角度を変更可能な傾斜ミラーと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成であってもフルレンジOCT撮像技術による撮像と通常のOCTによる撮像とを適宜実行することができる。
本発明の第1の実施例に係るラインOCT装置の光学系を説明するための概略構成図である。 本発明の第1の実施例に係るラインOCT装置の制御部を説明するためのブロック図である。 図1に示した参照光学系における参照光用ライン像形成光学系、波面傾斜ミラー、及び参照光用リレーレンズ系の概略構成図である。 通常得られる断層像と位相シフトにより得られる断層像とを例示する図である。 周波数分布の分離を説明するための図である。 参照光波面の傾斜の微調整に伴う断層像の傾斜の変化を説明するための図である。 参照光波面の傾斜の微調整に伴う周波数分布の分離を説明するための図である。 参照光波面のデフォーカスの制御を説明するための参照光学系におけるライン像形成光学系、波面傾斜ミラー、及び参照用リレーレンズ系の概略構成図である。 参照光波面のデフォーカスの制御に伴う断層像の湾曲の変化を説明するための図である。 参照光波面のデフォーカスの制御に伴う周波数分布の分離を説明するための図である。 参照光波面の傾斜及びデフォーカスの制御に伴う断層像の変化を説明するための図である。 第1の実施例に係る制御アプリケーションのユーザインターフェース画面を説明するための図である。 本発明の第2の実施例に係るラインOCT装置の光学系を説明するための概略構成図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施例を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施例で説明される寸法、材料、形状、及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。
[第1の実施例]
以下の実施例では、本発明を適用した計測装置としてラインOCT装置を例として説明する。参照する図1はラインOCT装置の光学系を説明するための概略構成図であり、図2は当該ラインOCT装置の制御部を説明するためのラインOCT装置の全体構成を示すブロック図である。なお、本実施例で示すラインOCT装置はマイケルソン式の干渉系ではなくマッハツェンダー式の干渉系を有する。しかしマイケルソン式の干渉系を用いることとしてもよい。
本実施例に係るラインOCT装置におけるOCT光学系は、光源001、カプラ002、ライン像形成光学系101、サンプル光学系(測定光学系)102、参照光学系103、ビームスプリッタ025、及び受光光学系104を有する。波長掃引可能な光源001(SS光源)より射出された光は光ファイバによりカプラ(光カプラ)002に導かれ、所望の分割比の下で該カプラ002によって測定光と参照光とに分割される。測定光はライン像形成光学系101へ、参照光は参照光学系103へと各々光ファイバを介して導かれる。なお、光源001からの光は光ファイバによって導かれ且つカプラ002により分割されているが、空間光として導き且つビームスプリッタ等によって分割されてもよい。
(ライン像形成光学系)
ライン像形成光学系101は、カプラ002側から順に、コリメータレンズ003、シリンドリカルレンズ004、及びレンズ005を有する。カプラ002より得られた測定光は、ライン像形成光学系101へ導かれ、コリメータレンズ003によりコリメート光とされる。該コリメート光は更に、シリンドリカルレンズ004及びレンズ005によって、仮想平面006上にライン像を形成するライン状の光線に成形される。なお、図中、実線は紙面に垂直のサジタル方向において仮想平面006上で集光する光線を、破線は紙面に平行のタンジェンシャル方向において仮想平面006上でコリメートされている光線をそれぞれ示している。
(サンプル光学系)
測定光は、ビームスプリッタ025を通過してサンプル光学系102へ導かれる。サンプル光学系102は、ビームスプリッタ025側から順に、フォーカスレンズ007、絞り008、ガルバノメトリックミラー009、レンズ010、及び対物レンズ011を有する。ガルバノメトリックミラー009は、被検眼012の前眼部と略共役な位置に配置され、光軸に対する角度が可変とされている。レンズ010及び対物レンズ011は、対物レンズ系を形成し、測定光を被検眼012へ導いて眼底上にライン像を形成する。
フォーカスレンズ007は、後述するフォーカス駆動手段0081によって光軸上を移動可能とされている。該フォーカスレンズ007は、仮想平面006と被検眼012の眼底とが光学的に共役になるように、光軸上の位置が制御される。また、眼底上に導かれた測定光によるライン像は、ガルバノメトリックミラー009の回転駆動により、ライン像の状態で眼底上を走査される。被検眼012の眼底で反射散乱した測定光は、戻り光としてサンプル光学系102内の上述した光学要素を逆に伝わった後、ビームスプリッタ025に至る。該ビームスプリッタ025によって反射された戻り光は受光光学系104へ導かれ、後述する仮想平面026上に、測定光(戻り光)のライン像を形成する。
(受光光学系)
受光光学系104では、ビームスプリッタ025の射出面近傍に位置する仮想平面026が、被検眼012の眼底及び仮想平面006と光学的に共役となっている。更に該仮想平面026は、レンズ027及びレンズ028を介してラインセンサ029の受光面とも共役となっている。このため、眼底上のライン像から反射散乱された測定光(戻り光)がラインセンサ029へと達し、結像することになる。
(参照光学系)
一方、カプラ002より分割された参照光は、光ファイバを経て参照光学系103へ導かれる。参照光学系103は、コリメータレンズ014、NDフィルター015、ミラー016、ミラー018、レトロリフレクタ017、ミラー019、シリンドリカルレンズ020、レンズ021、波面傾斜ミラー022、レンズ023、及びレンズ024を有する。これら構成は、該光ファイバの射出端より順に配置される。コリメータレンズ014によりコリメート光とされた参照光は、NDフィルター015を通過して所定光量に減衰される。これにより、眼底を経た測定光と参照光との光量差の調整がなされる。その後、参照光はコリメートされた状態を保持したまま、ミラー016及びミラー018で反射され、光軸方向に移動可能なレトロリフレクタ017で折り返され、ミラー018、ミラー016、及びミラー019で反射される。更に、該参照光はシリンドリカルレンズ020及びレンズ021によって成形され、波面傾斜ミラー022上に中間像としてのライン像を形成する。中間像としてのライン像を中間ライン像と称する場合がある。シリンドリカルレンズ020及びレンズ021は参照光用ライン像形成レンズ系を構成する。波面傾斜ミラー022上に形成されたライン状の中間像はレンズ023及びレンズ024を介し、ビームスプリッタ025を透過して、仮想平面026上に参照光によるライン像を形成する。レンズ023及びレンズ024は参照光用リレーレンズ系を構成する。仮想平面026は上述のようにラインセンサ029の受光面とも共役となっているため、結果として、中間ライン像はラインセンサ029の受光面と共役関係となる。
(干渉光学系)
本実施例において、干渉光学系はビームスプリッタ025により構成される。参照光学系103を経た参照光とサンプル光学系102を介して被検眼012の眼底を経た測定光とは、ビームスプリッタ025により合波され、仮想平面026上で参照光と測定光の各々のライン像が干渉する。該干渉したライン像は、レンズ027及びレンズ028を介してラインセンサ029で受光され、得られた出力信号が該ラインセンサ029より出力される。
(偏光調整)
上述したラインOCT装置の光学系において、カプラ002から参照光学系103に至る光ファイバには、該光ファイバを複数の環状に束ねた偏光調整用パドル013が配される。該偏光調整用パドル013には、それを駆動する偏光調整駆動手段0061が併せて配されている。本ラインOCT装置は、これら構成によって、測定光と参照光との干渉状態が良くなるように、測定光の偏光状態に対する参照光の偏光状態を調整できるようになっている。
(制御系)
図2に示すように、本実施例におけるラインOCT装置は、上述したOCT光学系加えて、サンプリング部030、メモリ031、信号処理手段032、モニタ033、操作入力手段034、及び制御手段035を含む制御系を有する。制御手段035は汎用のコンピュータ等により構成され、サンプリング部030、メモリ031、信号処理手段032、モニタ033、及び操作入力手段034と接続される。そして、これら構成への制御信号等の入力、これら構成からの出力信号の受信等を行う。
操作入力手段034は制御手段035への指示を行うための入力装置であり、例えばキーボード、マウス等により構成される。モニタ033は制御手段035から送られる各種情報や各種画像、操作入力手段034の操作に従ったマウスカーソル等を表示する。サンプリング部030はラインセンサ029と接続されて、該ラインセンサ029を制御して所定のタイミングにて干渉信号を取得する。メモリ031は取得した干渉信号、ガルバノメトリックミラー009の位置情報、干渉信号より生成した画像等の計測に関する各種情報、及び計測を実行するための各種プログラム等を記憶する。信号処理手段032はサンプリング部030が取得した干渉信号に対してフーリエ変換等の処理を施し、輝度情報、断層像等の断層情報を生成する。なお、図中ここで述べた制御手段035、モニタ033等はそれぞれ個別に示されているが、これらは一部又は全体が一体として構成されていてもよい。また、制御手段035とOCT光学系とが一体として構成されてもよい。
制御手段035は、上述した構成の他に、光源001、ラインセンサ029、ミラー駆動手段051、偏光調整駆動手段0061、リフレクタ駆動手段0071、フォーカス駆動手段0081、及びガルバノ駆動手段0091にも接続されている。これら構成はOCT光学系の各構成の制御のためのものであり、これによりOCT光学系における各構成に対する制御手段035による制御も可能となっている。フォーカス駆動手段0081は、フォーカスレンズ007を光軸方向に移動させ、該フォーカスレンズ007の光軸上の位置を制御する。ガルバノ駆動手段0091は、ガルバノメトリックミラー009を駆動してライン状の測定光の眼底上の走査を行わせる。リフレクタ駆動手段0071は、レトロリフレクタ017を光軸方向に移動させ、測定光の光路長と参照光の光路長との光路長差を調整する。制御手段035は更に、光源001の発光制御、及びサンプリング部030に対する干渉信号の取得タイミングの制御等も行う。
(スキャン制御)
上述したように、ラインセンサ029からの出力信号は、サンプリング部030により取得される。その際、ガルバノメトリックミラー009のガルバノ駆動角度は、ガルバノ駆動手段0091により制御されている。サンプリング部030は、任意のガルバノ駆動角度における光源001の1回の波長掃引に対応してラインセンサ0029の画素毎にこの出力信号を取得して各々の画素が1つの干渉信号を得る。そして、次のガルバノ駆動角度においても、光源001の1回の波長掃引に対応してラインセンサ029の画素毎にこの出力信号を取得して次の干渉信号を得る。以降はこの繰り返しで干渉信号が次々に取得される。サンプリング部030で取得された干渉信号は、メモリ031にガルバノ駆動角度と共に記憶される。ガルバノ駆動角度は、眼底上における測定光の走査位置と対応付けられる。メモリ031に記憶された干渉信号は、信号処理手段032により、周波数解析され、眼底上の位置に対応付けられる。以上の処理により生成された被検眼012の眼底の断層像は、メモリ031に記憶されると共にモニタ033に表示される。このように、ガルバノ駆動角度の情報を干渉信号に併せて取得することによって、三次元の眼底ボリューム像を生成し、モニタ033に表示することもできる。
(参照光用リレーレンズ系)
図3は、図1に示した参照光学系103中の一部である、シリンドリカルレンズ020、レンズ021、波面傾斜ミラー022、レンズ023及びレンズ024を詳細に図示したものである。シリンドリカルレンズ020及びレンズ021により波面傾斜ミラー022上に中間ライン像が形成される。本実施例においては、図3(a)に示す波面傾斜ミラー022は光軸に対して45度方向に配置されており、これにより反射後の参照光の中心軸は後の光学系の光軸に一致する。
ここでレンズ023及びレンズ024の位置関係について説明する。レンズ023の焦点距離をF23とすると、レンズ023は波面傾斜ミラー022からF23だけ離れた距離に配置される。即ち、レンズ023の前側焦点面に中間ライン像が一致する。このとき、レンズ023の後側焦点面である仮想平面SPには中間ライン像の瞳像が形成される。つまり、中間ライン像においてコリメートされていた実線で示すサジタル方向の光線は仮想平面SP上で集光し、一方で中間ライン像において集光されていた破線で示すタンジェンシャル方向の光線は仮想平面SP上でコリメートされた状態になる。即ち、ライン軸が90度回転したような状態で、仮想平面SP上に中間ライン像の瞳像として形成される。
一方、レンズ024の焦点距離をF24とすると、レンズ024は仮想平面SPからF24だけ離れた距離に配置される。即ち、レンズ024の前側焦点面に仮想平面SPが一致する。このとき、レンズ024の後側焦点面には、中間ライン像がリレーされたライン像が形成される。F23とF24が等しければこれらライン像は等倍であり、異なればその比に応じた倍率がかかったライン像となる。このレンズ024の後側焦点面を、サンプル光学系102を経た測定光(戻り光)のライン像が形成される仮想平面026に一致するように参照光学系全体を配置すれば、仮想平面026上において参照光と測定光とが合波することになる。従って、この状態で得られた位相シフトの無い干渉信号からは、例えば後述する図4における断層像Ta1として示されるように、傾きの無い断層図が得られる。
(波面の傾斜)
ここで、参照光においては、後述するフルレンジ処理のために波面に傾斜を与えることが必要になる。図3(b)は波面傾斜ミラー022に45度とは異なる傾斜を与えた場合である。波面傾斜ミラー022の傾斜変化は、ミラー駆動手段0051により該波面傾斜ミラー022に取り付けられた不図示のステッピングモータ等を介して、制御手段035により電動制御することができる。波面傾斜ミラー022に45+θ/2度だけの傾斜を与えると反射後の参照光の中心角度はθだけ傾斜する。このとき、コリメート方向の光線は一様にθだけ傾斜し、同時に参照光の等位相面である波面もθだけ傾斜する。レンズ023を通過した参照光は仮想平面SP上に瞳像を形成するが、その形成位置はF23×tanθだけシフトする。その後、レンズ024で仮想平面026上にリレーされた参照光のライン像を形成される。しかし、仮想平面SP上の瞳像がF23×tanθだけシフトしているために、仮想平面026に向かうコリメート光線はこれに併せて一様にθ’だけ傾斜することになる。即ち、仮想平面026面上における参照光の波面はθ’だけ傾斜することになる。ここで、F23=F24である場合は、θ’=−θであり、F23≠F24である場合は、θ’=−θ×F23/F24の関係となる。なお、波面傾斜ミラー022の傾斜は1軸方向のタンジェンシャル方向にのみ与えているため、実線で示すサジタル方向の光線の結像関係は不変である。
ここで、波面傾斜ミラー022上の中間ライン像は、レンズ023及びレンズ024を介して仮想平面026上と共役の関係になっている。このために、波面傾斜ミラー022の光軸中心で反射した参照光の中心は、仮想平面026面上でシフトすることなく、再び光学系の光軸上に到達する。このような構成にすることにより、例えば参照光がシフトすることによるケラレや光強度分布の低下などを引き起こすことが無く、理想的に参照光に対して波面の変化のみを与えることができる。なお、参照光用リレーレンズ系の構成はここで好適に示されるものに限定されず、波面傾斜ミラー022上に形成された中間ライン像が仮想平面026上にリレーされる構成であれば、種々変更が可能である。
(フルレンジ処理)
図4は、信号処理手段032により得られた、被検眼012の眼底の断層像の例を示す。Ta1は参照光の波面に傾斜(角度θ)を与えない場合に取得された断層像である。これに対し、波面傾斜ミラー022により参照光の波面に傾斜(角度θ)を与えると、Tb1のように全体が傾斜したような断層像が得られる。波面の一様な傾斜は、一般に位相シフトと呼ばれ、Bスキャン方向に一様に位相の遅れを生じさせることになるため、断層像Tb1は断層像Ta1の形状に加え、線形的に深さ位置が変化する関係になる。
図5は、信号処理手段032により処理されるフルレンジ処理と称する処理過程の例である。フルレンジ処理では非特許文献1で開示されている次の処理を行う。まず、ラインセンサ029により取得された被検眼012からの干渉信号に対し、Bスキャン方向にフーリエ変換処理を行い、構造の周波数解析を行う。これにより、分離可能な、周波数信号の正像(実像)と鏡像とが得られる。周波数信号の鏡像を除去した後に、正像に対して逆フーリエ変換処理を行うことで、元の干渉信号の複素信号を得ることができる。この複素信号を通常のOCT信号処理と同様にAスキャン方向にフーリエ変換することにより、鏡像が除去された断層像が取得できる。
従来の通常のOCT信号処理であれば、正像と鏡像とが重なり合わずに離れた領域からしか正確な断層情報が得られず、このため得られる深度情報に制限があった。これに対し、フルレンジ処理では、ゼロ遅延位置であっても鏡像と分離された正像が得られることから、より深い深度まで断層情報を得ることが可能となる。なお、ここで述べた処理を行うことにより、鏡像に対応するデータが削減されることから横方向の解像度は半減する。これに対しては、解像度に優れた断層像を得ようとした場合には、波面傾斜ミラー022に角度θの傾きを与えず、参照光の波面を傾斜させずにデータを取得することで対処できる。
図5に示すグラフの横軸は周波数であり、縦軸は強度である。実線で示す周波数分布Sa1は参照光の波面に傾斜を与えない状態で周波数解析をした際の周波数分布である。これは図4における断層像Ta1に対応する。同図において、周波数の+側にピークを有する分布が正像に、−側にピークを有する分布が鏡像に対応する。この分布はゼロ周波数をまたがる形で広がっており、更には左右対称で生成される正像と鏡像とが重なった状態になっている。この状態だと、鏡像の分離除去は容易ではない。また、正像と鏡像とが重なった領域は正しい断層情報を表示することが難しいことからこの領域を避け、残された比較的浅い深度での断層情報しか用いることができない。
一方、破線で示す周波数分布Sb1は参照光の波面に傾斜を与えた状態で周波数解析をした際の周波数分布である。これは図4における断層像Tb1に対応する。この場合、両分布は互いにゼロ周波数から離れた位置に位置しており、更には正像と鏡像とが分離された状態になっている。具体的には、光源001の中心波長をλcとすれば、ラインセンサ029に到達する光線において、ラインセンサの隣り合う画素間でλc/4の位相差を一様に与えるように波面傾斜ミラー022の傾斜角度が設定されると良好に周波数分布の分離が可能になる。このような状態であれば、図5に示した周波数分布が好適に得られ、鏡像の周波数信号は容易にゼロ値に設定でき、鏡像の除去が可能となる。従って、波長掃引された光における広範な波長からの断層情報の取得が可能となり、より深い深度からの断層情報を得ることができる。
(傾斜の微調整)
ここで、上述した正像と鏡像との重なり部分の大きさ等は、断層像を取得しようとする被検眼012の眼底の光軸に垂直な面に対する傾斜の大きさにも依存する。図6は、被検眼012の眼底の周辺等、大きな傾斜がある領域に対して、参照光の波面に傾斜を与えて取得した断層像を示している。図6における断層像Ta2は参照光の波面に固定値で傾斜を与えた場合に得られる断層像を示している。この例においては、元々の眼底の構造に大きな傾斜があるために、参照光の波面の傾斜により与えられた位相の変化量が不足しており、それらの合計として取得される断層像に十分な傾斜が生じていない。図7は図6に示した断層像各々に対応する周波数分布を示しており、周波数分布Sa2は断層像Ta2に対応している。周波数分布Sa2は一部がゼロ周波数にまたがっており、更に正像と鏡像がわずかに重なっている。このため、上述したように鏡像のみを除去することは容易ではない。
一方、図6における断層像Tb2は、断層像Ta2の傾きを参照して、参照光の波面に十分な傾斜を与えて得た断層像である。具体的には、上述した固定値として波面傾斜ミラー022に与えていた傾斜に対して、ミラー駆動手段0051により更なる傾斜を付加してより大きな位相シフトを参照光の波面に与えている。この例において、図7における周波数分布Sb2に示すように、正像及び鏡像の両周波数分布がゼロ周波数にまたがることがなく、更に正像と鏡像とが分離された状態になっている。このような状態であれば、鏡像の周波数信号は容易にゼロ値に設定することができ、鏡像の除去が可能となる。即ち、波面傾斜ミラー022の傾斜角度を好適に制御することにより、様々な傾斜を持つ被検眼012の眼底に対しても、広範な領域に渡って所望の傾斜を与えた断層像を取得することが可能になる。
(湾曲の調整)
ここで、強度近視眼の様に、眼底に大きな湾曲を持つ例を考える。この様な被検眼が対象となる場合には、フルレンジ処理における周波数分布が大きな広がりを有する。このため、例え波面の傾斜による位相シフトを与えたとしても、良好に鏡像を分離することは容易ではない。このような被検眼を対象とする場合、参照光学系103においてコリメート光を発散させることにより対処できる。
図8は、このような被検眼への対処を目的とし、参照光学系103のコリメート光を発散させる場合の波面の変化の様子を説明する図である。なお、この場合、参照光学系103中のシリンドリカルレンズ020を、光軸方向に駆動させることが必要である。このため、図1に示した構成に対し、シリンドリカルレンズ020を光軸方向にフォーカス駆動するシリンドリカルレンズ駆動手段が加えられる。ここで、該シリンドリカルレンズ駆動手段により、シリンドリカルレンズ020を初期位置より矢印の方向にデフォーカスさせる。この場合、レンズ021を通過後の破線で示すタンジェンシャル方向の光束はコリメートされた状態ではなく、発散された状態になる。一方で、このデフォーカス効果はタンジェンシャル方向の成分のみに寄与するため、実線で示すサジタル方向の光線の結像関係は以降不変である。なお、該シリンドリカルレンズ駆動手段は、例えば制御手段35により制御される独立した構成としてもよく、制御手段035或いはフォーカス駆動手段0081により包含或いは兼用される構成としてもよい。
波面傾斜ミラー022上においては発散したライン像として中間像が形成され、波面傾斜ミラー022の反射により参照光の波面には傾斜が与えられる。反射後の参照光は、レンズ023及びレンズ024により仮想平面026上で発散したライン像としてリレーされる。このとき、レンズ023により形成される瞳像は、仮想平面SPよりも後面にある。従って、レンズ024により生じるタンジェンシャル方向の発散光束の等位相面からなる波面WFは、円弧状に湾曲し、光束の中心領域よりも周辺領域が遅れて仮想平面026上に到達することになる。即ち、仮想平面026上においては、周辺領域の方がより光路長が長い光線が検出されることになる。なお、シリンドリカルレンズ020を逆方向にデフォーカスさせた場合は、逆に仮想平面026上の周辺領域よりも中心領域が遅れて参照光が到達することになる。
図9は、上述した眼底に大きな湾曲を持つ被検眼012の眼底に対して、波面傾斜ミラー022を傾斜させた状態で取得した断層像の例を示す図である。断層像Ta3は、シリンドリカルレンズ020が初期位置にある状態、即ち参照光が通常どおりコリメートされた状態で取得した断層像の例である。図に示されるように、断層像Ta3は眼底の湾曲の影響を受け、中心領域は深度が深く、周辺部分は深度が浅い断層像となっている。即ち、該断層像Ta3は、中心領域から周辺領域に渡って、様々な傾斜の成分を持つ構造となっている。図10は図9に示した断層像各々に対応する周波数分布を示しており、周波数分布Sa3は断層像Ta3に対応している。周波数分布Sa3は、眼底の構造の影響により広い周波数分布となっており、一部がゼロ周波数にまたがっており、更に正像と鏡像がわずかに重なっている。このため、上述したように鏡像のみの除去することは容易ではない。
一方、図9における断層像Tb3は、シリンドリカルレンズ020をデフォーカスさせた状態で得ている断層像である。具体的には、シリンドリカルレンズ020をシリンドリカルレンズ駆動手段により光軸方向においてレンズ021方向に移動させ、図中WFにて示される波面を参照光に与えている。なお、本実施例では、断層像Ta3を参照して、この処理を実行することとしている。同図に示されるように、参照光をデフォーカスさせたことにより、参照光自体の周辺領域の光路長の増加分が、元々の眼底の周辺部分の深度の浅さを相殺することとなる。従って、得られる断層像は、全体が一様な傾斜の成分を持つ構造となる。図10に示した例では、周波数分布Sb3に示すように、周波数分布がより狭い範囲に抑えられ、ゼロ周波数にまたがることがなく、更に正像と鏡像とが分離された状態になっている。このような状態であれば、鏡像の周波数信号は容易にゼロ値に設定ができ、鏡像の除去が可能となる。従って、眼底の湾曲により様々な傾斜成分を持つ被検眼012が対象となる場合であっても、所望の周波数分布に収まる断層像を取得することが可能になる。
(ロールオフ感度向上)
また、波面傾斜ミラー022の傾斜及びシリンドリカルレンズ020のデフォーカスの調整による、参照光の波面の制御により、次のような効果も得られる。図11は、強度近視眼の眼底周辺領域を撮像した場合の断層像を例示している。同図において、断層像Ta4によれば、被検眼が強度近視のために全体に大きな湾曲があり、周辺領域のために全体が傾斜した状態になっている。このような状態においては、断層像Ta4の左の領域は深度が浅い位置にあり、中心及び右の領域は深度が深い位置にある。一般にフーリエドメインOCTの原理特性として、ロールオフ感度特性があり、断層像の上端の領域は干渉信号の周波数が低く、高い感度が得られる。そして、断層像の下方になり深度が深くなるにつれて、干渉信号の周波数が高くなり、サンプリング部030による信号サンプリングがローパスフィルタとして作用し、感度が低下する。従って、断層像Ta4においては、左の領域は感度が高く、中心及び右の領域は感度が低い画像になり、全体として良好な感度の画像が得られない。
一方、断層像Tb4は、波面傾斜ミラー022の傾斜及びシリンドリカルレンズ020のデフォーカスの調整により、参照光の波面を好適に制御して得られたものである。具体的な調整として、まず波面傾斜ミラー022を被検眼012の周辺領域に合わせて調整し、参照光の波面に傾斜を与えることにより、湾曲が左右対称に近づいた状態を得る。続いて、シリンドリカルレンズ020を光軸方向に動かしてデフォーカスさせ、全体の湾曲の平坦化を図る。なお、どの程度まで平坦化するか否かについては、例えば、断層像を参照して判断してもよく、図10に示すように周波数分布の分離ができるか否かに基づいて判断すればよい。この様にして得られる断層像を成形することで、全体の干渉信号の周波数を低く抑え、全体として良好な感度の画像が取得できる。
このように、シリンドリカルレンズ020のフォーカス制御及び波面傾斜ミラー022の角度制御を実行することにより、フルレンジ処理を適用しない場合であっても、断層像の画質が向上する効果も見込める。ただし、以上の操作により得られた断層像Tb4は、結果として通常とは異なる形状の断層像となってしまうことに留意する必要がある。しかし、シリンドリカルレンズ020のフォーカス制御及び波面傾斜ミラー022の角度制御における両制御量は既知である。よって、これらを取得し、該両制御量に基づいて、断層像における画像の画素を再配置する画像処理を実行することにより、通常の断層像Ta4の形状のまま、画質が向上した画像が得られる。
(GUI)
次に、本発明におけるラインOCT装置の制御方法について説明する。該ラインOCT装置においては、通常の撮影モードと、フルレンジ処理を行う撮影モード(以降、フルレンジモード)との切り替え機能を有している。即ち、波面傾斜ミラー022及びシリンドリカルレンズ020の動作制御、並びに信号処理手段032による干渉信号の処理方法は、フルレンモードのオンオフと連動して切り替えられる。また、表示される断層像の画像解像度もこの切り替えに応じて変更される。
図12は、モニタ033上に表示された制御アプリケーションのユーザインターフェース画面の例を示す。図12(a)は、フルレンジモードがオフの場合の表示画面の一例を示している。モニタ033上には、画像表示のために、例えば断層像表示部201a、前眼部観察画像表示部202、及び眼底観察画像表示部203が配置される。また、併せて、例えばフォーカス駆動制御スライダ204、参照系リフレクタ駆動制御スライダ205、OCT観察プレビュー開始ボタン206、OCT撮影ボタン207、フルレンジモードボタン208、及び画角切り替えボタン209が表示される。
断層像表示部201aは、本OCT光学系により取得した断層像を表示する。前眼部観察画像表示部202は、被検眼012のアライメントのために用いる前眼部観察光学系(不図示)により取得した前眼部観察画像を表示する。眼底観察画像表示部203は、眼底の観察領域の指定のために用いる眼底観察光学系(不図示)により取得した眼底観察画像を表示する。ユーザは操作入力手段034を用いて、上述したスライダの調整或いはボタンのオンオフ操作を行うことにより、ラインOCT装置に対する各種指令を入力する。例えば、フルレンジモードボタン208のオンオフ操作を行うことにより、フルレンジモードのオンオフを切り替える。
フルレンジモードがオフの場合の表示例を図12(a)に示す。この表示例では、フルレンジモードがオフであるために、断層像表示部201aには撮像深度が通常の狭い範囲となった断層像が表示されている。この表示条件において強度近視眼の様な湾曲の大きい眼底を撮像した場合には、深度範囲が不足して図のように断層像の周辺領域が折り返して表示され、眼底の広範囲の観察には不適切となってしまう。
一方、図12(b)はフルレンジモードがオンの場合の表示例を示している。操作入力手段034を介してフルレンジモードボタン208をオンにすると、波面傾斜ミラー022の傾斜角度が調整されると共に、信号処理手段032においてフルレンジ処理が適用された断層像が取得される。図12(b)の断層像表示部201bには、フルレンジ処理に対応した断層像が表示される。この場合、フルレンジ処理により深度範囲が倍増されるため、断層像表示部では取得された断層像の画像高さが倍に表示される。また、フルレンジ処理の過程で横方向の画素解像度は半分になるために、画像幅を維持するように2倍にリサイズされる。その際の画像幅維持のための補間処理には、一般的な、バイリニア補間、バイキュービック補間等が用いられる。このように、制御手段035を表示制御手段として用い、モニタ033の制御様式を自動で変更させることにより、切り替えボタンのみの簡便なユーザ操作で、光学系を含めたフルレンジ処理に関わる一連の複雑な制御を連動して切り替えることができる。
(解析機能)
なお、フルレンジモードのオンオフ切り替えにおいては、制御手段035における解析機能についても、其々得られる断層像の特徴に対応するように、該切り替えに応じて連動させて切り替えてもよい。具体的には、フルレンジ処理なしの場合、得られる断層像には深度範囲が狭く、且つ横解像度が細かいといった特徴がある。この特徴に適した、比較的狭い範囲を詳細に解析する機能としては、黄斑部解析機能や視神経乳頭解析機能等が考えられる。一方、フルレンジ処理ありの場合は、得られる断層図には深度範囲が広いために眼底周辺部の断層像の折り返しが生じにくい反面、横解像度が粗いといった特徴がある。この特徴に適した、広い範囲を大まかに解析する機能としては網膜厚分布解析機能等が考えられ、眼底周辺部までを含めた解析を行うことにより緑内障などの疾患の早期発見につながる可能性が高い。即ち、フルレンジモードボタン208のオンオフ切り替えにより、それぞれに適した解析モードが連動して実行されてもよい。
以上に述べたように、本発明の第1の実施例では、ラインOCT装置による眼底の撮像において、該眼底の構造に応じて、波面傾斜ミラー022の光軸に対する傾斜角度を調整することとしている。即ち、フルレンジ処理が必要な眼底構造の場合には、参照光の光束の波面に一様の位相差を与え、得られた干渉信号にフルレンジ処理を適用することにより、深度が倍増した断層像の取得を可能としている。また、フルレンジ処理が不要な場合には、傾斜角度の調整によって波面に与える位相差を無くし、深度が比較的浅くとも解像度に優れた断層像の取得を可能としている。更には、モニタ画面上のユーザインターフェース操作により、光学系、信号処理、及び解析モードの変更を、このフルレンジ処理のオンオフに連動させてこのオンオフ切り替えを容易にしている。これにより、様々な眼底構造を持つ被検眼に対する診断、或いは診断に応じた断層像の取得及び解析が可能になる。
例えば、参照光の波面の傾斜を可変にする場合、非特許文献1のように、波面の傾斜の発生を参照ミラーにおける二面鏡の相対角度のみで実現させることも考えられる。しかし、このような構成とした場合、仮にこの相対角度を変化させると、ラインセンサ上において所望の傾斜の変化だけでなく、同時に光路のシフトずれが生じてしまう。これを回避する一つの手段としては、例えば干渉系をマッハツェンダー型として構成した上で、ゴニオステージを用いて、ラインセンサ中心を回転軸として参照光学系全体を回転させる構成も考えられる。しかしこのような対応は、装置の大幅な大型化や、大規模なステージ移動による干渉系の精度悪化が懸念される。上述した第1の実施例に示した構成とすることにより、ライン形状光束を用いたOCTにおいて、撮影深度増大のための参照光波面の傾斜の切り替えを、簡易な構成で実現することができる。従って、簡易な構成であってもフルレンジOCT撮像技術による撮像と通常のOCTによる撮像とを適宜実行することができる。
以上に述べたように、本実施例に係る計測装置は、光源001と、サンプル光学系102と、参照光学系103と、合波手段(ビームスプリッタ025)と、受光手段(ラインセンサ029)と、信号処理手段032とを備える。また、該計測装置は更に、参照光用ライン像形成光学系と、参照光用リレー光学系と、傾斜ミラーとを備える。サンプル光学系102は、光源001からの光を分割して得た測定光をライン像として成形して被検査物(被検眼012の眼底)に導く。参照光学系は、測定光に対応して光源001からの光を分割して得た参照光の光路長を調整する。合波手段は、参照光学系を経た参照光と眼底を経た測定光とを合波させて干渉光を生成し、受光手段は該干渉光を受光して出力信号を生成する。信号処理手段032は、この出力信号に上述したフーリエ変換等の処理を施して、眼底の断層像等の測定情報を出力する。
参照光用ライン像形成光学系は、上述した実施例ではシリンドリカルレンズ020及びレンズ021より構成されて、参照光の中間ライン像を形成する。参照光用リレー光学系は第1のレンズ(レンズ023)及び第2のレンズ(レンズ024)を少なくとも備え、中間ライン像とラインセンサ029とを共役関係とする。また、該中間ライン像の結像位置には傾斜ミラー(波面傾斜ミラー022)が配されて、ライン状とされた該参照光を反射して参照光用リレー光学系に導く。また、該傾斜ミラーは、該参照光の反射角度を変更可能となっており、光軸に対する傾斜角度を変更することにより参照光の波面に傾斜(位相シフト)を与える。
該参照光用リレー光学系を構成するレンズは単体から構成されてもよいが、レンズ群はとして構成してもよい。この場合、該参照光用リレー光学系は、第1のレンズ群及び第2のレンズ群から構成される。ここで、該参照光学系では、該第1のレンズ群の前側焦点面に中間ライン像が一致し、第2のレンズ群の後側焦点面に受光手段の光学面が一致し、第1のレンズ群の後側焦点面と第2のレンズ群の前側焦点面が一致する光学系配置となっている。なお、これら光学系は、参照光の光路長を調整するという意味での参照光学系とは独立して配置されてもよい。なお、上述したように、本実施例において受光手段はラインセンサを備える。しかし、同等の機能を有するものであれば該ラインセンサには限定されない。
また、上述した実施例において、計測装置は測定光をライン像として成形するライン像形成光学系101を更に備える。該ライン像形成光学系101は、直交する2つの経線方向の曲率が異なるライン像形成レンズを備える。本実施例では該ライン像形成レンズとしてシリンドリカルレンズ004を用いる。また、該計測装置は、光源001からの光を測定光と参照光とに分割する分割手段(カプラ002)を更に備える。また、参照光学系103は参照光から生成するライン像として第2のライン像を形成し、ビームスプリッタ025はライン像と該第2のライン像とを合波させてライン状の干渉光を生成する。
信号処理手段032は、ラインセンサ029からの出力信号を周波数解析して得られた実像と鏡像とから鏡像を除去して測定情報を生成する上述したフルレンジ処理を行う。また、上述した実施例において、計測装置は、傾斜ミラー(波面傾斜ミラー022)における参照光の反射角度を制御する制御手段035を更に備える。該制御手段035は、信号処理手段032におけるフルレンジ処理を行うか否かに応じて、傾斜ミラーの参照光の反射角度を変更する。また、該計測装置は、測定情報を表示する表示手段(モニタ033)を更に備える。制御手段035は、信号処理手段032におけるフルレンジ処理を行うか否かに応じて、表示手段による測定情報の表示様式を、例えば図12(a)から図12(b)の様式に変更する。また、参照光用ライン像形成光学系(シリンドリカルレンズ020及びレンズ021)は、例えば制御手段035或いはフォーカス駆動手段0081によってデフォーカス可能とすることが好ましい。これにより、眼底に大きな湾曲を持つ被検眼012の眼底に対しても適当な計測が可能となる。また、該計測装置は、測定光のライン像を、被検査物(被検眼012の眼底)においてライン像の延在方向とは垂直な方向に走査する走査手段(ガルバノメトリックミラー009)を更に備える。そして、光源001には、射出する光の波長を掃引する波長掃引型光源を用いている。
[第2の実施例]
(変倍切り替え)
本実施例は、光学系が変倍可能である点が上述した第1の実施例と異なる。OCT装置においては、眼底を広画角にて撮影したい場合或いは狭画角にて部分的に高分解能で撮影したい場合等、状況に応じて画角が切り替えられることが好ましい。広画角で撮影する場合には、周辺部で断層像が折り返しやすいため、より広い深度より信号が得られることが優先されることが多い。また、一方で、狭画角にて高分解能で撮影する場合には、より細かい画像解像度が優先されることが多い。その際に、其々の状況に適してフルレンジモードが連動して切り替わると、ユーザの操作性が向上する。本実施例は、このような要請に対応するものである。
図13に、本実施例に係るOCT光学系の概略構成図を示す。なお、本実施例において、第1の実施例で述べた構成と同様の構成に関しては同じ参照符号を用いることによりここでの説明を省略する。以下では、第1の実施例と異なる構成について詳述する。本実施例に係るOCT光学系では、サンプル光学系102において、第1の実施例に比べて測定光の焦点距離をより小さくする対物レンズ011bが配置されている点において異なる。
対物レンズの焦点距離を小さくすることで、測定光の破線で示すタンジェンシャル方向の光束は、被検眼012により大きな画角で入射する。このために、タンジェンシャル方向に関しては眼底を広画角で撮像することができる。一方、実線で示すサジタル方向の光束は、瞳孔に照射されるビーム径が小さくなるために、眼底における集光スポットが大きくなり、横分解能が低下する。また、逆に対物レンズ011bの焦点距離が長い場合は、ここで述べた特性とは対照的な特性となり、画角が狭く、横分解能が向上した断層像が取得できる。
このように対物レンズ011bの焦点距離を可変にすることにより、画角及び横分解能を制御することができる。具体的な構成としては、例えば、装置内部に大小の焦点距離を持つ複数の対物レンズ011を内蔵し、電動駆動によるこれらを交換することにより、焦点距離を可変とすることができる。又は対物レンズ011を装置本体とは別体に着脱可能に構成し、ユーザの手作業により交換する方式としてもよい。更には交換ではなく、複数のレンズから構成されるズーム光学系を対物レンズ011の位置或いは対物レンズ011とレンズ010とが並べられる位置に配置し、これにより焦点距離を可変としても良い。なお、ここでは可変部を対物レンズとしたが、レンズ010の焦点距離を変更することによりサンプル光学系102を変倍としてもよい。即ち、サンプル光学系102における測定倍率を任意に変更可能であれば、具体的構成についてはここで述べたものに限られない。
次に、以上に述べたサンプル光学系102における変倍の操作とフルレンジモードと連動させて実行する制御の流れについて述べる。図12(a)に示すように、モニタ033に表示される制御アプリケーション用のユーザインターフェース画面には、画角切り替えボタン209が配置されている。例えば強度近視眼等の診断において、広画角で眼底を撮像したい場合には、ユーザ操作により画角切り替えボタン209を用いて広画角撮像制御状態(以下、広画角モード)が選択される。この操作により、制御手段035により、対物レンズ011の焦点距離が切り替わると共に、フルレンジモードがオンとなる。これに従い、波面傾斜ミラー022の傾斜角度、シリンドリカルレンズ020のデフォーカス、信号処理手段032による干渉信号の処理様式、モニタ033の表示画像解像度が連動して切り替えられる。なお、このときフルレンジモードボタン208はオンの状態に自動表示される。また、対物レンズ011をユーザの手作業による交換する構成とした場合には、対物レンズモジュールに検知センサを設けることで、交換作業の完了と共に自動で広画角モード及びフルレンジモードが連動して切り替わる制御としてもよい。
即ち、本実施例に係る計測装置において、サンプル光学系102は、被検査物(被検眼012の眼底)に測定光を照射する際の画角を変更する光学変倍系を備える。光学変倍系には、例えばレンズを011から011bに変更する構成が対応する。この場合、制御手段035は、光学変倍系の画角の変更に応じて、上述したフルレンジ処理を行うか否か、参照光の波面傾斜ミラー022からの反射角度、及びモニタ033の断層像の表示様式を変更する。以上の構成により、被検眼の眼底の特徴に応じて、撮影画角及び撮影深度を連動させて切り替えることで、簡便なユーザ操作で、光学系を含めた一連の複雑な制御を連動して切り替えることができる。
(その他の実施例)
上述した実施例では、被検査物として人間の目の特に眼底(網膜)を例としている。しかし、被検査物は眼底に限定されず、前眼部、硝子体等であってもよい。また、眼に限定されず、皮膚、臓器等であってもよい。この場合、上述したラインOCT装置は、眼科装置以外の例えば内視鏡等の医療機器用の計測装置としても構成することができる。
また、本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上に、実施例を参照して本発明について説明したが、本発明は上述した実施例に限定さるものではない。本発明の趣旨に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、上述した各実施例及び各変形例は、本発明の趣旨に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
101 ライン像形成光学系
102 サンプル光学系(測定光学系)
103 参照光学系
104 撮影光学系
001 光源
002 カプラ
011 対物レンズ
012 被検眼
022 波面傾斜ミラー
032 信号処理手段
033 モニタ
034 操作入力手段

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源からの測定光を成形したライン像を被検査物に導く測定光学系と、
    前記光源からの参照光の光路長を調整する参照光学系と、
    前記参照光学系を経た前記参照光と前記被検査物を経た前記測定光とを合波させて干渉光を生成する合波手段と、
    前記干渉光を受光して出力信号を生成する受光手段と、
    前記参照光の中間ライン像を形成する参照光用ライン像形成光学系と、
    前記中間ライン像の結像位置に配されて前記参照光の反射角度を変更可能な傾斜ミラーと、を備えることを特徴とする計測装置。
  2. 前記中間ライン像と前記受光手段とを共役関係とする参照光用リレー光学系を更に備えることを特徴とする請求項1記載の計測装置。
  3. 前記参照光用リレー光学系は第1のレンズ群及び第2のレンズ群から構成され、前記第1のレンズ群の前側焦点面に前記中間ライン像が一致し、前記第2のレンズ群の後側焦点面に前記受光手段の光学面が一致し、前記第1のレンズ群の後側焦点面と前記第2のレンズ群の前側焦点面が一致する光学系配置になっていることを特徴とする請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記受光手段は、ラインセンサを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の計測装置。
  5. 前記測定光を前記ライン像として成形するライン像形成光学系を更に備え、
    前記ライン像形成光学系は、直交する2つの経線方向の曲率が異なるライン像形成レンズを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の計測装置。
  6. 前記光源からの光を前記測定光と前記参照光とに分割する分割手段を更に備え、
    前記参照光学系は前記参照光の第2のライン像を形成し、
    前記合波手段は前記ライン像と前記第2のライン像とを合波させてライン状の前記干渉光を生成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の計測装置。
  7. 前記出力信号を処理して前記被検査物の測定情報を出力する信号処理手段を更に備え、
    前記信号処理手段は、前記出力信号を周波数解析して得られた実像と鏡像とから鏡像を除去して前記測定情報を生成するフルレンジ処理を行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の計測装置。
  8. 前記傾斜ミラーの前記反射角度を制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記信号処理手段における前記フルレンジ処理を行うか否かに応じて、前記反射角度を変更することを特徴とする請求項7に記載の計測装置。
  9. 前記測定情報を表示する表示手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記信号処理手段における前記フルレンジ処理を行うか否かに応じて、前記表示手段による前記測定情報の表示様式を変更することを特徴とする請求項8に記載の計測装置。
  10. 前記測定光学系は、前記被検査物に前記測定光を照射する際の画角を変更する光学変倍系を備え、
    前記制御手段は、該光学変倍系の前記画角の変更に応じて、前記フルレンジ処理を行うか否か、前記反射角度、及び前記表示様式を変更することを特徴とする請求項9に記載の計測装置。
  11. 前記参照光用ライン像形成光学系はデフォーカス可能であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の計測装置。
  12. 前記ライン像を、前記被検査物において前記ライン像の延在方向とは垂直な方向に走査する走査手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の計測装置。
  13. 前記光源は射出する光の波長を掃引する波長掃引型光源であることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の計測装置。
JP2017157500A 2017-08-17 2017-08-17 計測装置 Pending JP2019033919A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157500A JP2019033919A (ja) 2017-08-17 2017-08-17 計測装置
PCT/JP2018/030189 WO2019035441A1 (ja) 2017-08-17 2018-08-13 計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157500A JP2019033919A (ja) 2017-08-17 2017-08-17 計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019033919A true JP2019033919A (ja) 2019-03-07

Family

ID=65361829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017157500A Pending JP2019033919A (ja) 2017-08-17 2017-08-17 計測装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019033919A (ja)
WO (1) WO2019035441A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021044982A1 (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 株式会社ニデック Oct装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI749531B (zh) * 2020-04-22 2021-12-11 晉弘科技股份有限公司 掃描裝置以及光學同調斷層掃描系統
US11578965B2 (en) 2021-05-26 2023-02-14 Hong Kong Applied Science and Technology Research Institute Company Limited Cost-effective line-scan optical coherence tomography apparatus
CN113518909A (zh) * 2021-05-26 2021-10-19 香港应用科技研究院有限公司 具有成本效益的直线扫描光学相干断层成像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4688094B2 (ja) * 2004-11-02 2011-05-25 株式会社松風 光コヒーレンストモグラフィー装置
JP5297415B2 (ja) * 2010-04-30 2013-09-25 キヤノン株式会社 眼科装置及び眼科方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021044982A1 (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 株式会社ニデック Oct装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019035441A1 (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3628211A1 (en) Ophthalmologic information processing apparatus, ophthalmologic apparatus, and ophthalmologic information processing method
JP6616704B2 (ja) 眼科装置及び眼科検査システム
JP6685144B2 (ja) 眼科装置及び眼科検査システム
JP2013153793A (ja) 光干渉断層撮像装置、光干渉断層撮像装置の制御方法、およびプログラム
JP2010029648A (ja) 光断層像撮影装置
JP2010012111A (ja) 光断層像撮影装置
US20200375453A1 (en) Tomographic image acquisition apparatus and tomographic image acquisition method
JP6589020B2 (ja) 眼科装置
JP6703839B2 (ja) 眼科計測装置
WO2019035441A1 (ja) 計測装置
EP3216388B1 (en) Ophthalmologic apparatus and imaging method
US11986239B2 (en) Ophthalmologic apparatus and method of controlling the same
JP7368581B2 (ja) 眼科装置、及び眼科情報処理装置
JP7394948B2 (ja) 眼科装置
JP2019033956A (ja) 計測装置
JP6833081B2 (ja) 眼科装置及び眼科検査システム
JP7164328B2 (ja) 眼科装置、及び眼科装置の制御方法
JP5649679B2 (ja) 光干渉断層撮像装置、光干渉断層撮像装置の制御方法、およびプログラム
JP2019088957A (ja) Oct解析処理装置、及びoctデータ処理プログラム
JP7030577B2 (ja) 眼科装置
JP7231404B2 (ja) 眼科装置、及びその制御方法
EP3858228A1 (en) Ophthalmological imaging device, control method therefor, program, and recording medium
JP2024099210A (ja) 光コヒーレンストモグラフィ装置、その制御方法、及びプログラム
JP2024138784A (ja) 光画像形成装置、光画像形成装置の制御方法、及び、プログラム
JP2021142022A (ja) 眼科情報処理装置、眼科装置、眼科情報処理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126