JP2019033610A - 受電装置及び電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことのできる受電装置及び電動工具を提供する。【解決手段】受電装置10は、ワイヤレス給電による電力を受電する受電コイルと、受電コイルによる受電及び受電コイルで受電された電力による充電対象の充電を制御する第1モードと、第1モードより消費電力の少ない第2モードとを有する制御部と、を備え、制御部は、充電対象が充電されていないと判定した場合に、第1モードから第2モードに切り替わる。【選択図】図1

Description

本発明は、受電装置及び電動工具に関する。
従来、インパクトドライバ等の電動工具は、着脱式のリチウムイオン電池等に蓄電された電力で駆動することがあった。このようなリチウム電池等を充電する際は、一般的に、これを電動工具から取り外して有線式の専用充電器等によって充電する手法が採られる。
このような構成の電動工具に対して、近年、ワイヤレス給電の受電装置と、受電装置に接続されたリチウムイオンキャパシタ等とを内蔵する電動工具が用いられ始めている。このような内蔵型のリチウムイオンキャパシタ等は、電動工具の本体から取り外すことなく、ワイヤレス給電の受電装置によって充電することが可能である。
ワイヤレス給電の受電装置には、受電の開始や終了等を含む一連のプロセスを制御するマイクロコンピュータ等の制御部が搭載されることがある。例えば、下記特許文献1には、ワイヤレス給電による受電のプロセスを制御する制御部が搭載された携帯機器が開示されている。
特開2015−109785号公報
上記のような受電のプロセスを制御する制御部は、リチウムイオンキャパシタ等の充電対象から電力の供給を受けて動作するように構成されることがある。このような構成を採る場合、受電装置の受電のプロセスを制御していない期間にも待機電力を消費するため、充電対象の蓄電残量を減らしてしまう。リチウムイオンキャパシタ等の充電対象の蓄電残量が減ってしまうと、充電対象の電圧が降下し、充電対象を安全に使用することのできる下限電圧を下回るおそれがある。また、充電対象の電圧が所定値以下となると、電動工具のアクチュエータを適切に駆動することができなくなり、電動工具が正常に動作しなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことのできる受電装置及び電動工具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る受電装置は、ワイヤレス給電による電力を受電する受電コイルと、受電コイルによる受電及び受電コイルで受電された電力による充電対象の充電を制御する第1モードと、第1モードより消費電力の少ない第2モードとを有する制御部と、を備え、制御部は、充電対象が充電されていないと判定した場合に、第1モードから第2モードに切り替わる。
この態様によれば、充電対象が充電されていないと判定された場合に、制御部が第1モードより消費電力の少ない第2モードに切り替わる。よって、煩雑な操作を行わずとも、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
上記態様において、オン状態の場合に充電対象と制御部とを電気的に接続し、オフ状態の場合に充電対象と制御部とを電気的に切断する第1スイッチをさらに備え、制御部は、充電対象が充電されていないと判定した場合に、第1スイッチをオフ状態とすることで、第1モードから第2モードに切り替わってもよい、
この態様によれば、充電対象が充電されていないと判定された場合に、第1スイッチをオフ状態に切り替えることで、制御部と充電対象の電気的接続が自動的に切断され、煩雑な操作を行わずとも、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
上記態様において、第2モードは、充電対象が充電されているか否かを判定する時間間隔が、第1モードの場合よりも長くてもよい。
この態様によれば、充電対象が充電されていないと判定された場合に、充電対象が充電されているか否かを判定する時間間隔が第1モードの場合よりも長く設定され、煩雑な操作を行わずとも、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
上記態様において、オン状態の場合に充電対象とアクチュエータとを電気的に接続し、オフ状態の場合に充電対象とアクチュエータとを電気的に切断する第2スイッチをさらに備え、制御部は、充電対象の電圧が所定値以下である場合に、第2スイッチをオフ状態に切り替えてもよい。
この態様によれば、充電対象の電圧が所定値以下である場合に、充電対象とアクチュエータとの電気的接続が自動的に切断され、煩雑な操作を行わずとも、アクチュエータが正常に動作しない事態を防ぐことができる。
上記態様において、制御部に電気的に接続された表示部をさらに備え、制御部は、充電対象の電圧に応じて表示部の表示態様が変化するように、表示部による表示を制御してもよい。
この態様によれば、充電対象の電圧に応じて表示部の表示態様が変化することで、充電の緊急性を視覚的に把握することができる。
上記態様において、制御部は、充電対象の電圧の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象が充電されていないと判定してもよい。
この態様によれば、電気2重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のように、蓄電容量が比較的小さく、電圧変動が比較的大きい充電対象を用いる場合に、充電対象が充電されているか否かを容易に判定することができ、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
上記態様において、制御部は、充電対象に流れる電流の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象が充電されていないと判定してもよい。
この態様によれば、鉛蓄電池等のように、蓄電容量が比較的大きく、電圧変動が比較的小さい充電対象を用いる場合であっても、充電対象が充電されているか否かを容易に判定することができ、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
上記態様において、制御部は、充電対象が所定の量以上放電していないと判定した場合に、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。
この態様によれば、充電対象が所定の量以上放電していないと判定された場合に、制御部が第1モードより消費電力の少ない第2モードに切り替わることで、充電対象が負荷に電力を供給していない場合に、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
本発明の他の態様に係る電動工具は、上記態様に係る受電装置と、受電コイルで受電された電力で充電される充電対象と、を備える。
この態様によれば、充電対象が充電されていないと判定された場合に、受電装置のスイッチをオフ状態に切り替えることで、受電装置の制御部と充電対象との電気的接続が自動的に切断される。よって、煩雑な操作を行わずとも、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
本発明によれば、制御部の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことのできる受電装置及び電動工具を提供することができる。
本発明の実施形態に係る受電装置を含むワイヤレス給電システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る受電装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る受電装置により実行される第1処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る受電装置により実行される第2処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る受電装置により実行される第3処理のフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本発明の実施形態に係る受電装置10を含むワイヤレス給電システムの概要を示す図である。同図に示すワイヤレス給電システムは、本実施形態に係る電動工具100に非接触で給電するシステムであり、電動工具100に備えられた受電装置10と、送電装置30とを含む。電動工具100は、受電装置10の他に充電対象20、アクチュエータ22及びLED24(Light Emitting Diode)を備え、受電装置10によって受電した電力Eを充電対象20に充電し、充電対象20に充電された電力でアクチュエータ22を駆動する。また、充電対象20の蓄電状況をLED24によって表示する。電動工具100は、例えばインパクトドライバであってよい。充電対象20は、蓄電した電力を電動工具100が備えるアクチュエータ22に供給するものであり、例えば電気2重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又は鉛蓄電池であってよい。
図2は、本発明の実施形態に係る受電装置10の機能ブロック図である。本実施形態に係る受電装置10は、電動工具100に備えられ、受電した電力Eを充電対象20に充電する。もっとも、受電装置10は、電動工具100以外の機器に備えられてもよいし、受電装置10によって受電された電力Eは、アクチュエータ22等の充電対象20以外の機器に供給されてもよい。また、受電装置10の制御部16は、LED24に電気的に接続される。LED24は、表示部の一例であり、表示部は、液晶表示装置等であってもよい。
受電装置10は、受電コイル11及び受電回路12を備える。受電コイル11は、ワイヤレス給電による電力Eを受電する。受電コイル11は、送電装置30の送電コイルから伝送される電力Eを受電する。受電回路12は、整流平滑回路13、保護回路14、制御部16、第1スイッチ17及び第2スイッチ18を含む。
整流平滑回路13は、受電コイル11によって受電した高周波電力を入力として受け付け、高周波電力を整流し、平滑化して出力する。保護回路14は、受電コイル11と充電対象20との間に接続される。保護回路14は、抵抗及びコンデンサを含んでよく、抵抗及びコンデンサは、受電コイル11と充電対象20との間に並列に接続されてよい。後に詳細に説明するように、保護回路14に含まれる抵抗及びコンデンサは、整流平滑回路13等の受電回路12に含まれる他の素子に過電圧や過電流が加わることを防止する。
制御部16は、受電コイル11による受電及び受電コイル11で受電された電力による充電対象20の充電を制御する第1モードと、第1モードより消費電力の少ない第2モードとを有する。また、制御部16は、充電対象20の電圧に応じて表示部(LED24)の表示態様が変化するように、表示部による表示を制御する。制御部16は、例えばマイクロコンピュータで構成されてよく、ワイヤレス給電による受電の開始や終了等を含む一連のプロセスの制御を行う。
第1スイッチ17は、受電コイル11で受電された電力Eで充電される充電対象20と制御部16との電気的接続を切り替える。第1スイッチ17は、オン状態の場合に充電対象20と制御部16とを電気的に接続し、オフ状態の場合に充電対象20と制御部16とを電気的に切断する。第1スイッチ16は、ゲートが検出部(フォトカプラ14)に接続され、ソース及びドレインの一方が充電対象20に接続され、ソース及びドレインの他方が制御部15に接続されたトランジスタである。本例において、第1スイッチ17は、ゲートが制御部16に接続され、ソースが充電対象20に接続され、ドレインが制御部16に接続されたPチャネル型の電界効果トランジスタである。もっとも、第1スイッチ17は、Nチャネル型の電界効果トランジスタや、その他のトランジスタで構成されてもよいし、トランジスタ以外のスイッチング素子で構成されてもよい。
制御部16は、充電対象20が充電されていないと判定した場合に、第1スイッチ17をオフ状態とすることで、第1モードから第2モードに切り替わる。また、第2モードは、充電対象20が充電されているか否かを判定する時間間隔が、第1モードの場合よりも長く設定されたモードであってもよい。制御部16は、測定箇所Dの電圧及び電流、すなわち充電対象20の電圧及び電流の少なくともいずれかを所定の時間間隔で測定して、この測定結果を充電対象20が充電されているか否かの判定に用いる。制御部16は、充電対象20の電圧の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が充電されていないと判定する。また、制御部16は、充電対象20に流れる電流の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が充電されていないと判定する。さらに、制御部16は、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定した場合に、第1スイッチ17をオフ状態とすることで、第1モードから第2モードに切り替わってもよいし、充電対象20が放電しているか否かを判定する時間間隔を、第1モードの場合よりも長く設定することで、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。ここで、所定の量は、例えば、アクチュエータ22が駆動する場合における充電対象20の放電の量以下であり、充電対象20の自然放電による放電の量よりも大きい量であってよい。
第2スイッチ18は、充電対象20とアクチュエータ22との電気的接続を切り替える。第2スイッチ18は、オン状態の場合に充電対象20とアクチュエータ22とを電気的に接続し、オフ状態の場合に充電対象20とアクチュエータ22とを電気的に切断する。本例において、第2スイッチ18は、ゲートが制御部15に接続され、ソースが充電対象20に接続され、ドレインがアクチュエータ22に接続されたPチャネル型の電界効果トランジスタである。もっとも、第2スイッチ18は、Nチャネル型の電界効果トランジスタや、その他のトランジスタで構成されてもよいし、トランジスタ以外のスイッチング素子で構成されてもよい。
制御部16は、充電対象20の電圧が所定値以下である場合に、第2スイッチ18をオフ状態に切り替える。ここで、電圧の所定値は、アクチュエータ22を正常に動作させるために必要とされる電圧の下限値又は充電対象20を安全に使用するために必要とされる電圧の下限値によって定められてよい。充電対象20の電圧が所定値以下である場合に、第2スイッチ18をオフ状態に切り替えて、アクチュエータ22への電源の供給を自動的に断つことで、アクチュエータ22を正常に駆動するために必要とされる電圧が確保されない場合には、アクチュエータ22を駆動させないようにすることができ、煩雑な操作を行わずとも、アクチュエータが正常に動作しない事態を防ぐことができる。
図3は、本発明の実施形態に係る受電装置10により実行される第1処理のフローチャートである。第1処理は、充電対象20の電圧の変動に基づいて、制御部16の動作モードを自動的に切り替える処理である。
はじめに、受電装置10は、所定期間のカウントを開始する(S10)。ここで、所定期間は、例えば10分間であってよい。受電装置10の制御部16は、測定箇所Dの電圧、すなわち充電対象20の電圧を測定する(S11)。制御部16は、測定箇所Dの電圧を継続的に測定し、電圧の変動が閾値以下であるか判定する(S12)。制御部16は、例えば、100msec(100ミリ秒)毎に測定箇所Dの電圧を測定してよく、閾値は、例えば0.1V/minとすることができる。
電圧の変動が閾値以下でない場合(S12:NO)、所定期間のカウントを再び開始し(S10)、充電対象20の電圧を再び測定する(S11)。この場合、制御部16と充電対象20の電気的接続が維持される。一方、電圧の変動が閾値以下である場合(S12:YES)、制御部16は、電圧の変動が閾値以下である状態で所定期間経過したか否かを判定する(S13)。
所定期間経過していない場合(S13:NO)、電圧の測定(S11)と電圧の変動が閾値以下であるか否かの判定(S12)を再び行う。一方、電圧の変動が閾値以下である状態で所定期間経過した場合(S13:YES)、制御部16は、充電対象20の電圧が閾値以下であるか否かを判定する(S14)。ここで、電圧の閾値は、任意に設定されてよいが、例えば、アクチュエータ22を正常に動作させるために必要とされる電圧の下限値や、充電対象20を安全に使用するために必要とされる電圧の下限値によって定められてよい。
充電対象20の電圧が閾値以下でない場合(S14:NO)、制御部16は、第1モードから第2モードに切り替わる(S15)。第1モードでは、測定箇所Dの電圧を測定する時間間隔を例えば100msecとして、第2モードでは、測定箇所Dの電圧を、例えば、1秒毎に測定することとしてもよい。
一方、充電対象20の電圧が閾値以下である場合(S14:YES)、制御部16は、第1スイッチ17のゲートにハイ電圧を印加して、スイッチをオフ状態に切り替えることで、第1モードから第2モードに切り替わる(S16)。以上により、第1処理が終了する。
本実施形態に係る受電装置10によれば、充電対象20が充電されていないと判定された場合に、制御部16が第1モードより消費電力の少ない第2モードに切り替わる。よって、煩雑な操作を行わずとも、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。また、本実施形態に係る電動工具100によれば、受電装置10を備えることで、煩雑な操作を行わずとも、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
充電対象20が充電されていないと判定された場合に、第1スイッチ17をオフ状態に切り替えることで、制御部16と充電対象20の電気的接続が自動的に切断され、煩雑な操作を行わずとも、制御部16の待機電力によって充電対象の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
また、充電対象20が充電されていないと判定された場合に、充電対象20が充電されているか否かを判定する時間間隔を第1モードの場合よりも長く設定することで、制御部16が第1モードより消費電力の少ない第2モードに切り替わり、煩雑な操作を行わずとも、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
また、充電対象20の電圧の変動に基づいて充電対象20が充電されているか判定することで、充電対象20として電気2重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のように、蓄電容量が比較的小さく、電圧変動が比較的大きい蓄電デバイスを用いる場合に、充電対象20が充電されているか否かを容易に判定することができ、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
本実施形態に係る受電装置10の制御部16は、充電対象20の電圧の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が充電されていないと判定し、第1スイッチ17をオフ状態に切り替える。この場合、制御部16は、充電対象20の電圧が充電時間の経過とともに上昇していき、充電対象20が満充電に近付いて電圧の変動が閾値以下になったかどうかを判定することとなる。
また、制御部16は、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定した場合に、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。充電対象20が放電している場合、充電対象20の電圧が時間の経過とともに降下していくこととなるため、制御部16は、電圧の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定して、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。
本実施形態に係る受電装置10によれば、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定された場合に、制御部が第1モードより消費電力の少ない第2モードに切り替わることで、充電対象20が負荷に電力を供給していない場合に、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
図4は、本発明の実施形態に係る受電装置10により実行される第2処理のフローチャートである。第2処理は、充電対象20に流れる電流の変動に基づいて、制御部16の動作モードを自動的に切り替える処理である。
はじめに、受電装置10は、所定期間のカウントを開始する(S20)。ここで、所定期間は、例えば10分間であってよい。受電装置10の制御部16は、測定箇所Dの電流、すなわち充電対象20に流れている電流を測定する(S21)。制御部16は、測定箇所Dの電流を継続的に測定し、電流の変動が閾値以下であるか判定する(S22)。制御部16は、例えば、100msec(100ミリ秒)毎に測定箇所Dの電流を測定してよく、閾値は、例えば100mA/minとすることができる。
電流の変動が閾値以下でない場合(S22:NO)、所定期間のカウントを再び開始し(S20)、充電対象20の電流を再び測定する(S21)。この場合、制御部16と充電対象20の電気的接続が維持される。一方、電流の変動が閾値以下である場合(S22:YES)、制御部16は、電流の変動が閾値以下である状態で所定期間経過したか否かを判定する(S23)。
所定期間経過していない場合(S23:NO)、電流の測定(S21)と電流の変動が閾値以下であるか否かの判定(S22)を再び行う。一方、電流の変動が閾値以下である状態で所定期間経過した場合(S23:YES)、制御部16は、充電対象20の電圧が閾値以下であるか否かを判定する(S24)。ここで、電圧の閾値は、任意に設定されてよいが、例えば、充電対象20を安全に使用することのできる下限電圧を基準として定められてよい。
充電対象20の電圧が閾値以下でない場合(S24:NO)、制御部16は、第1モードから第2モードに切り替わる(S25)。第1モードでは、測定箇所Dの電流を測定する時間間隔を例えば100msecとして、第2モードでは、測定箇所Dの電圧を、例えば、1秒毎に測定することとしてもよい。
一方、充電対象20の電圧が閾値以下である場合(S24:YES)、制御部16は、第1スイッチ17のゲートにハイ電圧を印加して、スイッチをオフ状態に切り替えることで、第1モードから第2モードに切り替わる(S26)。以上により、第2処理が終了する。
本実施形態に係る受電装置10によれば、充電対象20に流れる電流の変動に基づいて、充電対象20が充電されているか判定することで、充電対象20として鉛蓄電池等のように、蓄電容量が比較的大きく、電圧変動が比較的小さい蓄電デバイスを用いる場合であっても、充電対象20が充電されているか否かを容易に判定することができ、制御部16の待機電力によって充電対象20の蓄電残量が低下することを防ぐことができる。
本実施形態に係る受電装置10の制御部16は、充電対象20に流れる電流の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が充電されていないと判定し、第1モードから第2モードに切り替わる。この場合、制御部16は、充電対象20に流れる電流が充電時間の経過とともに減少していき、充電対象20が満充電に近付いて電流の変動が閾値以下になったかどうかを判定することとなる。
また、制御部16は、測定箇所Dにおける電流の進行方向に基づいて、充電対象20が充電されているか又は放電しているかを判定してよい。制御部16は、整流平滑回路13から充電対象20に向かって閾値より大きい変動率で電流が流れている場合、充電対象20が充電されていると判定し、充電対象20からアクチュエータ22に向かって閾値より大きい変動率で電流が流れている場合、充電対象20が放電していると判定してよい。制御部16は、充電対象20が充電されていないと判定した場合のみならず、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定した場合に、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。充電対象20が放電しているか否かの判定も、例えば、100msec(100ミリ秒)毎に測定箇所Dの電流を測定して、電流の変動が100mA/min以下であるか否かを判定することにより行ってよい。充電対象20が放電している場合、充電対象20に流れる電流が時間の経過とともに増大していくこととなるため、制御部16は、電流の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、充電対象20が所定の量以上放電していないと判定して、第1モードから第2モードに切り替わってもよい。
図5は、本発明の実施形態に係る受電装置10により実行される第3処理のフローチャートである。第3処理は、充電対象20の充電状況に応じて、制御部16によってLED24(表示部)の表示態様を変化させる処理である。
制御部16は、充電対象20の電圧が所定値以下であるか否かを判定する(S30)。ここで、所定値は、任意に設定されてよいが、例えば、電圧の所定値は、アクチュエータ22を正常に動作させるために必要とされる電圧の下限値又は充電対象20を安全に使用するために必要とされる電圧の下限値によって定められてよい。充電対象20の電圧が所定値以下である場合(S30:YES)、制御部16は、第2スイッチ18をオフ状態に切り替える(S31)。そして、制御部16は、LED24を第1態様で点灯させる(S32)。これにより、ユーザは、アクチュエータ22に電源が供給されていないことを視覚的に確認することができる。
一方、充電対象20の電圧が所定値以下でない場合(S30:NO)、制御部16は、充電対象20に含まれる複数のセルの電圧が不揃いであるか否かを判定する(S33)。なお、受電対象20が複数のセルを含まない場合には、当該判定処理は行われなくてよい。
複数のセルの電圧が不揃いである場合(S33:YES)、制御部16は、LED24を第2態様で点灯させる(S34)。これにより、ユーザは、充電対象20に含まれる複数のセルの電圧が不揃いであることを把握することができ、充電対象20の交換の要否を判断する判断材料を得ることができる。
複数のセルの電圧が不揃いでない場合(S33:NO)、制御部16は、充電対象20の電圧が満充電の値であるか否かを判定する(S35)。ここで、満充電の値は、必ずしも充電対象の最大電圧でなくてもよく、充電対象20に十分な量の電荷が蓄えられている場合における充電対象20の電圧であってよい。
充電対象20の電圧が満充電の値でない場合(S35:NO)、制御部16は、LED24を第3態様で点灯させる(S36)。これにより、ユーザは、充電対象20の蓄電残量が減っていることを視覚的に確認することができる。一方、充電対象20の電圧が満充電の値である場合(S35:YES)、制御部16は、LED24を第4態様で点灯させる(S37)。これにより、ユーザは、充電対象20が満充電の状態であることを視覚的に確認することができる。以上により、第3処理が終了する。
なお、LED24の表示の第1態様、第2態様、第3態様及び第4態様は、それぞれ異なる表示態様であり、表示の色、点灯又は点滅の別及び点滅間隔等の要素を組み合わせて実現されてよい。充電対象20の電圧に応じてLED24の表示態様が変化することで、充電の緊急性を視覚的に把握することができる。
制御部16は、充電対象20が満充電になったと判定した場合に、第1スイッチ17をオフ状態にする前に、充電対象20と受電回路12の電気的接続を切断してもよい。この際、送電装置30は、受電装置10側のインピーダンスの変化を検出して、送電を停止することとしてもよい。しかしながら、充電対象20と受電回路12の電気的接続が切断されてから、送電装置30が送電を停止するまでの間、送電装置30から受電装置10に電力Eが送電され続ける期間が生じることがあり、受電回路12に含まれる素子に過電圧や過電流が加えられる場合がある。
本実施形態に係る受電装置10の受電回路12は、保護回路14を備え、受電コイル11と充電対象20との間に並列に接続された抵抗と、受電コイル11と充電対象20との間に並列に接続されたコンデンサと、が保護回路14に含まれることで、受電回路12と充電対象20の電気的接続を切断した後に、送電装置30からの送電が続く場合であっても、コンデンサによって電圧の急上昇が防止され、抵抗によって電力を消費することができるため、受電回路12に含まれる素子に過電圧や過電流が加えられることが防止され、受電回路12の故障が防止される。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
10…受電装置、11…受電コイル、12…受電回路、13…整流平滑回路、14…保護回路、16…制御部、17…第1スイッチ、18…第2スイッチ、19…LED、20…充電対象、22…アクチュエータ、24…LED、30…送電装置、100…電動工具、D…測定箇所、E…電力

Claims (9)

  1. ワイヤレス給電による電力を受電する受電コイルと、
    前記受電コイルによる受電及び前記受電コイルで受電された電力による充電対象の充電を制御する第1モードと、前記第1モードより消費電力の少ない第2モードとを有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記充電対象が充電されていないと判定した場合に、前記第1モードから前記第2モードに切り替わる、
    受電装置。
  2. オン状態の場合に前記充電対象と前記制御部とを電気的に接続し、オフ状態の場合に前記充電対象と前記制御部とを電気的に切断する第1スイッチをさらに備え、
    前記制御部は、前記充電対象が充電されていないと判定した場合に、前記第1スイッチをオフ状態とすることで、前記第1モードから前記第2モードに切り替わる、
    請求項1に記載の受電装置。
  3. 前記第2モードは、前記充電対象が充電されているか否かを判定する時間間隔が、前記第1モードの場合よりも長い、
    請求項1に記載の受電装置。
  4. オン状態の場合に前記充電対象とアクチュエータとを電気的に接続し、オフ状態の場合に前記充電対象と前記アクチュエータとを電気的に切断する第2スイッチをさらに備え、
    前記制御部は、前記充電対象の電圧が所定値以下である場合に、前記第2スイッチをオフ状態に切り替える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の受電装置。
  5. 前記制御部に電気的に接続された表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記充電対象の電圧に応じて前記表示部の表示態様が変化するように、前記表示部による表示を制御する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の受電装置。
  6. 前記制御部は、前記充電対象の電圧の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、前記充電対象が充電されていないと判定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の受電装置。
  7. 前記制御部は、前記充電対象に流れる電流の変動が所定の期間にわたって閾値以下である場合に、前記充電対象が充電されていないと判定する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の受電装置。
  8. 前記制御部は、前記充電対象が所定の量以上放電していないと判定した場合に、前記第1モードから前記第2モードに切り替わる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の受電装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の受電装置と、
    前記受電コイルで受電された電力で充電される前記充電対象と、
    を備える電動工具。
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