JP2019032126A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】浄化対象空間に存在する人間以外の動物の嗅覚を利用して、その動物のストレスを緩和する空気清浄機を提供する。【解決手段】空気清浄機100Aは、本体10に吸い込まれた空気を第1分離手段21及び第2分離手段22により清浄化する。清浄化された空気は、本体10に形成されている吹出口10Bから浄化対象空間に空気が吹き出される。浄化対象空間に動物が存在することを検知した場合に、臭気調整手段23に捕集されている第2臭気を放出させるものである。【選択図】図3

Description

本発明は、浄化対象空間に存在するペットのストレスを緩和する空気清浄機に関するものである。
人間と長く共生してきた身近な動物を伴侶動物という。以下、伴侶動物をペットと称するものとする。
近年では、ペットは、家族の一員として認識されるようになっており、ペットの重要性が増している。ペットの代表としては、例えばネコ、イヌ、及び、イタチ(フェレット)等が挙げられる。
ペット業界では、人間とペットとの共生に対応する取り組み、及び、人間及びペット双方の超高齢化社会に対応する取り組みが各方面で行われている。
例えば、ペットフードに関して言えば、ペットの年齢層に対応した添加物を考慮したペットフードの提供などが進んでおり、これがペットの高齢化につながっている。
また、国の方針によれば、人間の高齢者の健康維持年齢、いわゆる健康寿命を、今よりも+1歳を目標としている。このためには、人間とペットとの共生が欠かせなくなっていることが、医学会でのデータからも検証されている。また、人間とペットとの共生は、人間の寿命にも影響していることが確認されている。
特に、ネコに関しては、「家飼い」が基本となりつつある。それは、群れを成さないというネコの特性から、外部環境の刺激に弱く、ストレスを受けやすいことが問題となっており、屋外に連れ出すことは基本的に推奨されていないからである。
しかし、ネコが屋内に居たとしても、「多頭飼い」、または、見知らぬ訪問者によって、ネコがストレスを受けることが容易に想定される。なお、「多頭飼い」には、ネコの多頭飼いは勿論、ネコと他のペットとの共存による多頭飼いも含まれる。
また、地震などの自然災害が発生した場合においては、自然災害の規模にもよるが、ペットも飼い主と一緒に避難することがある。近年の災害時対応によれば、飼い主との共生、及び、飼い主とペットの両者の健康維持のために、飼い主とペットの「同行避難」が一般化されつつある。
このような場合、ペットは、今までとは異なる環境下にさらされることとなり、ペットの健康維持が困難になることも想定される。
特許文献1に記載されているように、ペットの健康を管理するペット健康管理システムが提案されている。特許文献1には、香り成分及びエッセンシャルオイルの少なくとも一方を放出する香り等放出部を有している空気調和装置を備えるペット健康管理システムが一例として記載されている。
特開2006−42670号公報
特許文献1に記載のペット健康管理システムでは、香り成分及びエッセンシャルオイルの少なくとも一方を空気調和装置に充填させる必要がある。そのため、手間がかかってしまうという問題点があった。また、特許文献1に記載のペット健康管理システムでは、予めペットの好む香りなどを調べておく必要があり、この点からも手間がかかってしまうことになる。
本発明は、上述の課題を背景になされたもので、浄化対象空間に存在する人間以外の動物の嗅覚を利用して、その動物のストレスを緩和する空気清浄機を提供することを目的としている。
本発明に係る空気清浄機は、吸込口及び吹出口を有する本体と、前記本体に設けられ、前記吸込口を介して空気を吸い込み、前記吹出口を介して空気を吹き出す送風手段と、前記本体に設けられ、吸い込まれた空気から異物を分離する第1分離手段と、前記本体の前記第1分離手段の下流側に設けられ、前記第1分離手段で分離された空気から第1臭気を分離する第2分離手段と、前記本体の前記第2分離手段の下流側に設けられ、前記第2分離手段で分離された空気に含まれる第2臭気を捕集し、捕集した前記第2臭気の一部を放出する臭気調整手段と、前記送風手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、前記第1臭気は、人間に無臭のものであり、前記第2臭気は、前記本体が設置される浄化対象空間に存在する人間以外の動物に由来するものであり、前記制御手段は、前記浄化対象空間に前記動物が存在することを検知した場合に、前記臭気調整手段に捕集されている前記第2臭気を放出させるものである。
本発明に係る空気清浄機によれば、浄化対象空間に動物が存在する場合に、特定のニオイ成分を清浄化された空気に含ませるので、浄化対象空間に存在する動物を自身になれたニオイでリラックスさせることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の機能を模式的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の空気清浄装置の風路構成を模式的に示す風路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の空気清浄装置の風路構成を模式的に示す風路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の臭気調整手段の構成例を模式的に示した模式図である。 本発明の実施の形態2に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る空気清浄機の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る空気清浄機の機能を模式的に示す模式図である。 音声発生装置の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。 音声発生装置の機能を模式的に示す模式図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気清浄機100Aの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図2は、空気清浄機100Aの機能を模式的に示す模式図である。以下、図1及び図2に基づいて、空気清浄機100Aについて説明する。
空気清浄機100Aは、空気清浄の対象となる空間、つまり浄化対象空間の空気を吸気し、吸気した空気を浄化して、浄化した空気を浄化対象空間に吹き出すものである。また、空気清浄機100Aは、浄化対象空間に存在する人間以外の動物の嗅覚を利用して、その動物のストレスを緩和するものである。人間以外の動物とは、ネコ、イヌ、及び、イタチ(フェレット)等を含むペットのことを意味しており、以下の説明ではペットと称するものとする。
<空気清浄機100Aの概略構成>
図1に示すように、空気清浄機100Aは、本体10を含んで構成されている。本体10には、吸込口10A及び吹出口10Bが開口形成されている。また、本体10には、空気清浄装置20と、送風手段30、及び、制御手段50が少なくとも搭載されている。
本体10は、箱状に構成され、空気清浄機100Aの外郭を構成するものである。また、本体10は、吸込口10A、空気清浄装置20、送風手段30、及び、吹出口10Bを連通する風路を有している。
なお、本体10の形状、大きさ、及び、構成素材を特に限定するものでなく、吸込口10A及び吹出口10Bが開口形成されていればよい。また、吸込口10A及び吹出口10Bの形成箇所、形状、及び、大きさを特に限定するものではない。
空気清浄装置20は、吸込口10Aから吸い込まれた空気から異物を分離する第1分離手段21を有している。また、空気清浄装置20は、本体10の第1分離手段21の下流側に設けられ、第1分離手段21で分離された空気を第1臭気を含む空気と第2臭気を含む空気とに分離する第2分離手段22を有している。さらに、空気清浄装置20は、本体10の第2分離手段22の下流側に設けられ、第2分離手段22で分離された空気に含まれる第2臭気を捕集し、捕集した第2臭気の一部を放出する臭気調整手段23を有している。
なお、第1分離手段21、第2分離手段22及び臭気調整手段23については、以下で図3及び図4を用いて詳細に説明する。
送風手段30は、駆動されることで、吸込口10Aを介して空気を吸い込み、吹出口10Bは介して空気を吹き出すものである。送風手段30は、空気を搬送できるものであればよく、種類を特に限定するものではない。送風手段30の駆動は、制御手段50によって制御される。
制御手段50は、送風手段30の駆動を制御する。また、制御手段50は、浄化対象空間にペットが存在する場合に、臭気調整手段23に捕集されている臭気を放出させる機能を有している。制御手段50は、回路デバイスなどのハードウェア、又は、CPUなどの演算装置上で実行されるソフトウェアで構成されるものである。なお、制御手段50については、第1分離手段21、第2分離手段22及び臭気調整手段23とともに、後段で詳細に説明する。
<空気清浄機100Aの空気清浄化動作の概略>
ユーザからの運転指示あるいはタイマーオン等があると、制御手段50は送風手段30を駆動する。送風手段30が駆動すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の空気が本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた空気は、空気清浄装置20の第1分離手段21及び第2分離手段22により清浄化される。清浄化された空気は、本体10に形成されている吹出口10Bから浄化対象空間に空気が吹き出される。これにより、浄化対象空間の空気が、空気清浄機100Aによって清浄化された空気に入れ替わり、浄化対象空間の空気が清浄なものとなっていくことになる。
<空気清浄機100Aの第2臭気放出動作の概略>
ユーザからの運転指示あるいはタイマーオン等があると、制御手段50は送風手段30を駆動する。送風手段30が駆動すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の第1臭気及び第2臭気が空気とともに本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた第2臭気は、空気清浄装置20の臭気調整手段23に捕集される。捕集された第2臭気の一部は、浄化対象空間に捕集された第2臭気の発生源であるペットが存在するタイミングで、臭気調整手段23から放出される。放出された第2臭気は、本体10に形成されている吹出口10Bから浄化対象空間に吹き出される。これにより、浄化対象空間には、清浄化された空気とともに、臭気調整手段23で捕集されていた第2臭気が吹き出されることになる。
図3及び図4は、空気清浄機100Aの空気清浄装置20の風路構成を模式的に示す風路構成図である。図3及び図4に基づいて、空気清浄装置20の風路構成について詳しく説明する。なお、図3及び図4においては、送風手段30を空気清浄装置20の上流側に設置している状態を例に示しているが、送風手段30の設置位置を特に限定するものではなく、送風手段30を空気清浄装置20の下流側に設置してもよい。
図3及び図4に示すように、第1分離手段21は、吸込口10Aの下流側に設けられている。第1分離手段21は、吸込口10Aから吸い込まれた空気から異物を分離する機能を有している。第1分離手段21で分離された異物は、異物回収部28で回収される。また、第1分離手段21で異物が分離された空気は、第2分離手段22に流入する。第1分離手段21の具体的な構成を特に限定するものではないが、フィルター等を第1分離手段21として用いることができる。
なお、第1分離手段21で分離された異物は、図3及び図4に「三角」で示される固体、及び、「菱形」で示される液体である。また、第1分離手段21で異物が分離された空気は、図3及び図4に「丸囲みA」、「丸囲みB」及び「丸囲みC」で示される空気である。
図3及び図4に示すように、第2分離手段22は、第1分離手段21の異物が分離された空気の流れ下流側に設けられている。第2分離手段22は、第1分離手段21で分離された空気を第1臭気を含む空気と第2臭気を含む空気とに分離する機能を有している。第2分離手段22で分離された第1臭気を含む空気は、清浄化された空気とともに吹出口10Bから室内などの浄化対象空間に吹き出される。また、第2分離手段22で分離された第2臭気を含む空気は、臭気調整手段23に流入する。第2分離手段22の具体的な構成を特に限定するものではないが、臭気成分を特定の臭気成分で分離できる気体分離膜等を第2分離手段22として用いることができる。
なお、第2分離手段22で分離された第1臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みA」で示される無臭の空気である。また、第2分離手段22で分離された第2臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みB」及び「丸囲みC」で示される有臭の空気である。
図3及び図4に示すように、臭気調整手段23は、第2分離手段22の第1臭気を含む空気が分離された空気の流れ下流側に設けられ、第2分離手段22で分離された空気に含まれる第2臭気を捕集し、捕集した第2臭気の一部を放出する機能を有している。臭気調整手段23の具体的な構成については、図5で詳細に説明する。
なお、臭気調整手段23で捕集される第2臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みB」及び「丸囲みC」で示される有臭の空気である。また、臭気調整手段23から放出される第2臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みC’」で示される有臭の空気である。
図3及び図4に示すように、第2分離手段22の下流側であって臭気調整手段23の上流側には風路切替手段25が設置されている。風路切替手段25は、制御手段50により駆動が制御され、第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通又は遮断する。図3では、第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通するように風路切替手段25が制御されている状態を示している。図4では、第2分離手段22と臭気調整手段23とを遮断するように風路切替手段25が制御されている状態を示している。
図3及び図4に示す記号について説明する。
「三角」は、固体を示している。個体としては、空気に含まれる埃、花粉、及び、ペットの毛などが一例として考えられる。
「菱形」は、液体を示している。液体としては、空気に含まれる水分、及び、油分などが一例として考えられる。
「丸囲みA」は、第1臭気を含む空気、つまり無臭の空気を示している。無臭の空気とは、人間にとって無臭の空気である。
「丸囲みB」は、第2臭気を含む空気の一部、つまり有臭の空気のうち不要な空気を示している。有臭の空気のうち不要な空気とは、人間及びペットに不快な臭気成分を有する空気である。
「丸囲みC」は、第2臭気を含む空気の一部、つまり有臭の空気のうち本体10が設置される浄化対象空間に存在するペットに由来する空気を示している。ペットに由来する空気とは、ペットの身体から放出されるそのペットに特有の臭気成分を含む空気である。
「丸囲みC’」は、「丸囲みC」を加工したものである。「丸囲みC」の加工とは、「丸囲みC」の空気から、不要な成分を除去したり、「丸囲みC」の空気が必要な成分のみを抽出したり、することであり、こうすることで「丸囲みC’」を生成できる。
図3及び図4に基づいて、空気清浄機100Aの空気清浄化動作について説明する。
上述したように、送風手段30が制御手段50により駆動を開始すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の空気が本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた空気は、第1分離手段21に流入する(図3及び図4の(1))。第1分離手段21では、吸い込んだ空気に含まれる異物が分離される。分離された異物は、異物回収部28で回収される(図3及び図4の(2))。一方、第1分離手段21で異物が分離された空気は、第2分離手段22に流入する(図3及び図4の(3))。
第2分離手段22では、異物が分離された空気が第1臭気を含む空気と第2臭気を含む空気とに分離される。第2分離手段22で分離された第1臭気を含む空気は、無臭の空気であるため、清浄化された空気として、吹出口10Bから浄化対象空間に吹き出される(図3及び図4の(4))。このように、空気清浄機100Aでは、空気清浄化動作を実行する。
ここで、第2分離手段22と臭気調整手段23とが連通していれば、第2臭気放出動作が実行される。一方、第2分離手段22と臭気調整手段23とが遮断されていれば、第2臭気放出動作が実行されない。
次に、図3に基づいて、第2臭気放出動作について説明する。
第2臭気放出動作を実行する場合、制御手段50は、風路切替手段25を制御して、第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させる。そのため、第2分離手段22で分離された第2臭気を含む空気は、臭気調整手段23に流入する(図3の(5))。臭気調整手段23では、第2臭気を捕集する。捕集した第2臭気のうちの一部は、不要であるため、捕集されたままとなる。一方、捕集した第2臭気のうちの一部は、ペットに由来する臭気成分であるため、臭気調整手段23から放出される(図3の(6))。放出された第2臭気は、第2分離手段22で分離された第1臭気を含む空気とともに、吹出口10Bから浄化対象空間に吹き出される(図3の(7))。このように、空気清浄機100Aでは、第2臭気放出動作を実行する。
<第2臭気放出動作の実行タイミング>
ここで、第2臭気放出動作の実行タイミング、つまり第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させるタイミングについて説明する。
制御手段50は、浄化対象空間にペットが存在することを検知した場合に第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させる。本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「ペットモードボタン」のユーザ操作によって、制御手段50はペットの存在を検知する。あるいは、本体10に赤外線センサー又は赤外線カメラ、マイクロフォン等を設置し、それらの測定情報を用いて制御手段50はペットの存在を検知してもよい。
ユーザにより第2臭気放出動作の実行タイミングを任意に決定できるようにしておくとよい。このようにすれば、制御手段50がペットの存在を検知したとしても、ユーザ操作がない場合には、制御手段50は、第2臭気放出動作を実行しないことになる。
<臭気調整手段23の構成例について>
図5は、空気清浄機100Aの臭気調整手段23の構成例を模式的に示した模式図である。図5に基づいて、臭気調整手段23の仕組みについて説明する。
図5に示すように、臭気調整手段23は、第1フィルター23a、第2フィルター23b、及び、第3フィルター23cを有している。また、臭気調整手段23は、臭気測定手段26を有している。
第1フィルター23aは、空気の流れ最上流側に設置され、第2臭気が含まれる空気のうち「丸囲みB」で示される空気を通過させず、「丸囲みC」で示される空気だけを通過させるものである。
第2フィルター23bは、空気の流れ最下流側に設置され、「丸囲みC’」に示す空気を吸着することで捕集し、任意のタイミングで放出するものである。なお、第2フィルター23bによる第2臭気の捕集及び放出を、まとめて第2臭気の吸脱着と称する場合がある。
第3フィルター23cは、第1フィルター23aと第2フィルター23bとの間に設置され、「丸囲みC」で示される空気を「丸囲みC’」に示す空気に加工するものである。
臭気測定手段26は、第1フィルター23aの上流側に設置され、第1フィルター23aに到達した空気のうち「丸囲みC」で示される空気として第1フィルター23aを通過させる第2臭気を判定するものである。臭気測定手段26には、「丸囲みC」で示される空気が予め登録してあるものとする。臭気測定手段26は、一般的な臭気センサー等で構成するとよい。
空気清浄機100Aは、第2臭気放出動作を実行する前に、捕集する第2臭気を予め登録する第2臭気登録動作と、登録した第2臭気を第2フィルター23bに捕集する第2臭気捕集動作と、を実行する。こうすることで、空気清浄機100Aは、第2臭気放出動作を実行することが可能になる。
空気清浄機100Aの第2臭気登録動作について説明する。
ユーザは、第2臭気の発生源であるペットを特定する。ペットを特定したら、ユーザは、そのペットの身体から放出される特有の臭気成分を、第2臭気として臭気測定手段26に登録させる。空気清浄機100Aの第2臭気登録動作は、本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「登録ボタン」等をユーザが操作することによって開始される。
具体的には、ユーザは、ペットを浄化対象空間に存在させた状態で空気清浄機100Aの第2臭気登録動作を開始する。そうすると、空気清浄機100Aでは、吸込口10Aから吸い込まれた空気が、第1分離手段21及び第2分離手段22を通過し、臭気調整手段23に至る。そこで、臭気測定手段26は、臭気調整手段23に至った空気のうちペットの身体から放出される特有の臭気成分を、第2臭気として登録する。登録が完了したら、第2臭気登録動作が終了する。
次に、空気清浄機100Aの第2臭気捕集動作について説明する。
ユーザは、第2臭気登録動作が完了した後、登録された第2臭気を第2フィルター23bに捕集する第2臭気捕集動作を実行する。空気清浄機100Aの第2臭気捕集動作は、本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「捕集ボタン」等をユーザが操作することによって開始される。
具体的には、ユーザは、ペットを浄化対象空間に存在させた状態で空気清浄機100Aの第2臭気捕集動作を開始する。そうすると、空気清浄機100Aでは、吸込口10Aから吸い込まれた空気が、第1分離手段21及び第2分離手段22を通過し、臭気調整手段23に至る。そこで、臭気測定手段26は、既に登録してある第2臭気を検知し、検知した第2臭気のみを第1フィルター23aに通過させる。第1フィルター23aを通過した第2臭気を含む空気は、第3フィルター23cで加工され、第2フィルター23bに到達する。
第2フィルター23bに到達した第2臭気は、第2フィルター23bに捕集される。静電気を利用すれば、第2フィルター23bで第2臭気を吸着捕集することができる。予め定めた閾値以上の第2臭気が捕集できたら、第2臭気捕集動作が終了する。
その後、空気清浄機100Aの第2臭気放出動作によって、捕集した第2臭気を放出する。なお、第2フィルター23bの帯電を停止し、第2フィルター23bに吸着捕集した第2臭気を放出することができる。第2臭気の放出タイミングは、第2臭気の捕集量、放出時間、放出する時間間隔、あるいは、ユーザ操作に応じて決定すればよい。
なお、浄化対象空間に放出する第2臭気は、人間の嗅覚で感知できず、第2臭気の発生元となるペットの嗅覚で感知できるレベル、つまり臭気強度とするとよい。臭気測定手段26に臭気強度も測定できるようにしておき、その測定結果が入力された制御手段50が予め設定してある上限値を超えないように第2臭気の第1フィルター23aの通過量を調整するとよい。
<空気清浄機100Aの奏する効果>
空気清浄機100Aは、浄化対象空間にペットが存在することを制御手段50が検知した場合、制御手段50は第2臭気放出動作を実行するので、第2臭気の吸脱着ができ、清浄化した空気にペット由来の第2臭気を含ませることができる。ペットは、自身に由来している臭気を、自身の嗅覚で感知することでリラックスすることができる。そのため、空気清浄機100Aによれば、第2臭気放出動作を実行することで、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
空気清浄機100Aによれば、第2分離手段22で分離された空気とともに、第2臭気を浄化対象空間に放出するので、室内空間の汚染することなく、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
空気清浄機100Aによれば、第2臭気を、人間の嗅覚では感知できない臭気強度で放出するので、人間に対して不快感を与えることなく、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
空気清浄機100Aによれば、ユーザ操作があった場合に第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通又は遮断することができるので、第2臭気放出動作を不要に実行することを回避でき、消費エネルギーを低減できる。ペットは、飼い主が同じ空間にいるような場合、自身に由来する匂いがなくてもリラックスできる。このような場合にまで、第2臭気の吸脱着を実行する必要はない。つまり、空気清浄機100Aでは、不要な機能を動作させないことで、第2臭気の吸脱着に要するエネルギー消費を回避できる。
空気清浄機100Aによれば、臭気調整手段23が、第1フィルター23aと、第2フィルター23bと、を有するので、複雑な風路構成を採用することなく、浄化対象空間に存在するペットに由来する臭気を抽出し、放出することができる。
空気清浄機100Aによれば、臭気調整手段23が、第3フィルター23cを有するので、第2臭気を加工した状態で浄化対象空間に放出することができ、人間に対しての不快感が更に軽減できる。
実施の形態2.
図6〜図10は、本発明の実施の形態2に係る空気清浄機100Bの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図6〜図10に基づいて、空気清浄機100Bについて説明する。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、空気清浄機100Bを、図6では空気清浄機100B−1とし、図7では空気清浄機100B−2とし、図8では空気清浄機100B−3とし、図9では空気清浄機100B−4とし、図10では空気清浄機100B−5としている。
実施の形態1では、本発明に係る空気清浄機の基本的な構成例を説明したが、実施の形態2では、浄化対象空間のペットに由来する第2臭気の収集効率を高めるための空気清浄機の構成例について説明する。まず、図6〜図8を用いて、ペットを本体10に近づけさせるための方策について説明する。
実施の形態1で説明したように、本体10には送風手段30が設置されている。通常、送風手段30はファンとファンを駆動するファンモータを有している。そこで、空気清浄機100B−1では、図6に示すように、本体10の上部にファンモータ60を配置し、吸込口10A及び吹出口10Bも本体10の上部に配置した。ペットがネコの場合を考えると、ネコは高い場所及び暖かい場所を好むという特性がある。そこで、空気清浄機100B−1では、本体10に設置されている発熱源つまりファンモータ60を本体10の天面近くに配置することで、本体10の天面を暖かくするようにしている。
または、図7の空気清浄機100B−2のように、本体10の上部にヒータ等の加熱手段65を配置してもよい。このように、空気清浄機100B−2では、本体10に設置されている加熱手段65を本体10の天面近くに配置することで、本体10の天面を暖かくするようにしている。こうすることで、ペットの特性を利用して、ペットが本体10に近づきやくできる。なお、本体10の天面を暖める加熱手段65を別途設けてもよく、本体10に元々設置されている凝縮器などの熱交換器を加熱手段65として設けてもよい。
または、図8の空気清浄機100B−3のように、本体10の上方に開閉する扉部71を備えた囲い部70を設けてもよい。ペットがネコの場合を考えると、ネコは囲まれた空間を好むという特性がある。そこで、空気清浄機100B−3では、本体10に囲い部70を配置することで、囲い部70にペットを本体10に誘導しやすくしている。なお、図8に示すように、加熱手段65を本体10の天面近くに配置してもよく、ファンモータ等の発熱源を本体10の天面近くに配置してもよい。また、囲い部70の構成材料を特に限定するものではないが、透明又は不透明の樹脂又は比較的軽い金属を構成材料とするとよい。さらに、吸込口10A及び吹出口10Bを本体10の上部に配置してもよい。
こうすることで、空気清浄機100B−1〜空気清浄機100B−3では、ペットの特性を利用して、ペットを本体10に近づきやすくできる。そのため、空気清浄機100B−1〜空気清浄機100B−3によれば、ペットを本体10に誘導しやすく、そのペット由来の第2臭気の収集効率を向上させることができる。
次に、図9及び図10を用いて、ペット由来の第2臭気の収集自体の効率を向上させるための方策について説明する。
実施の形態1で説明したように、ペット由来の第2臭気を吸込口10Aから空気とともに吸い込むようにしている。それに対して、実施の形態2では、吸込口10Aの他に臭気収集部を設けて、ペット由来の第2臭気を吸込口10Aからだけでなく、臭気収集部からも取り込み可能としている。臭気収集部を介して本体10に取り込まれた第2臭気を含む空気は、吸込口10Aから吸い込まれた空気とともに、第1分離手段21に送られる。第1分離手段21から先の流れについては、吸込口10Aから吸い込まれた空気と同じである。
図9の空気清浄機100B−4では、本体10の天面及び側面の一部の少なくとも1つに爪とぎ部を設け、この爪とぎ部を外部と連通可能な臭気収集部として機能させている。本体10の天面に凹部75を設け、凹部75の底面を爪とぎ部76としている。また、本体10の側面の一部、例えば正面に凹部77を設け、凹部77の背面を爪とぎ部78としている。本体10は、爪とぎ部76を介して本体10の外部と連通している。特に、爪とぎ部76と爪とぎ部78を区別する必要がない場合には、まとめて爪とぎ部と称するものとする。
図9では、爪とぎ部76及び爪とぎ部78が設置されている状態を例に示しているが、いずれか1つでもよい。また、爪とぎ部78は、正面ではなく、背面、右側面、又は、左側面のいずれかに設置されていてもよい。さらに、爪とぎ部78を、本体10の複数の側面に設置してもよい。爪とぎ部を交換可能にしておくとよい。
ペットがネコの場合を考えると、ネコは爪とぎをするという特性がある。そこで、空気清浄機100B−4では、爪とぎをするというネコの特性を利用して、爪とぎをするネコの第2臭気を本体10の内部に取り込みやすくしている。
または、図10の空気清浄機100B−5のように、本体10の上部の角部に外部と連通可能な臭気収集部80を配置してもよい。ペットがネコの場合を考えると、ネコは頬又は顎等の顔の一部を尖った部分にこすりつけるという特性がある。そこで、空気清浄機100B−5では、顔の一部をこすりつけるというネコの特性を利用して、臭気収集部80を本体10の上部の角部に設け、ネコの第2臭気を本体10の内部に取り込みやすくしている。臭気収集部80は、本体10と外部とを連通する孔部を含んで構成されている。
なお、図10では、本体10の上部の4つの角部の全部に臭気収集部80が設置されている状態を例に示しているが、いずれか1つでもよい。また、本体10の側面の一部に角部を設け、それに臭気収集部80を設置するようにしてもよい。
<空気清浄機100Bの奏する効果>
空気清浄機100B−1は、送風手段30の一部であるファンモータ60を本体10の上部に配置している。そのため、空気清浄機100B−1によれば、ペットがネコの場合、高い場所及び暖かい場所を好むというネコの特性を利用して、ネコを本体10の上部に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を高められる。したがって、空気清浄機100B−1では、本体10に設置される部材の1つであるファンモータ60の配置のみを変更すればよく、本体10の天面を暖かくする新たな部材が不要である。また、空気清浄機100B−1では、新たな熱源を必要としないので、その分のエネルギーを消費する必要がない。
空気清浄機100B−2は、本体10の上部にヒータ又は凝縮器などの加熱手段65を設置している。そのため、空気清浄機100B−2によれば、ペットがネコの場合、高い場所及び暖かい場所を好むというネコの特性を利用して、ネコを本体10の上部に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を簡便な構成で高められる。
空気清浄機100B−3は、本体10の上方に囲い部70を設置している。そのため、空気清浄機100B−3によれば、ペットがネコの場合、囲まれた空間を好むというネコの特性を利用して、ネコを本体10の上部に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を簡便な構成で高められる。
空気清浄機100B−4は、本体10の天面及び側面の少なくとも1つに臭気収集部として機能する爪とぎ部を設置している。そのため、空気清浄機100B−4によれば、ペットがネコの場合、爪とぎをしてニオイ付けをするというネコの特性を利用して、ネコを本体10に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を簡便な構成で高められる。
空気清浄機100B−5は、本体10に形成されている角部の少なくとも1つに臭気収集部80を設置している。そのため、空気清浄機100B−5によれば、ペットがネコの場合、顔の一部を角部などのモノにこすりつけてニオイ付けをするというネコの特性を利用して、ネコを本体10に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を簡便な構成で高められる。
なお、実施の形態1及び実施の形態2では、第2臭気をペット自身から収集する場合を例に挙げて説明したが、対象となるペットから抜けた毛などを利用して、第2臭気を収集することもできる。この場合、毛などを吸込口10A又は臭気収集部に一定時間近づけ、第2臭気を収集すればよい。または、吸込口10A又は臭気収集部の入口側に毛などを収容可能な収容ボックスを設け、これに毛などをいれておけば、第2臭気を自動的に収集することが可能になる。さらに、図6〜図10で説明した内容を適宜組み合わせてもよい。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3に係る空気清浄機100Cの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図12は、空気清浄機100Cの機能を模式的に示す模式図である。以下、図11及び図12に基づいて、空気清浄機100Cについて説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態1及び実施の形態2では、ペット自身の匂いを利用することでペットをリラックスさせるようにしたが、実施の形態3では、さらに音声を利用することでペットをリラックスさせるようにしている。
<空気清浄機100Cの概略構成>
空気清浄機100Cの基本的な構成は、実施の形態1に係る空気清浄機100Aと同じである。ただし、空気清浄機100Cは、図11に示すように、集音部84、及び、スピーカ85を備えている。集音部84は、本体10の正面上部に設けられ、本体10の周囲の音声を集音するものである。集音部84で集音された音声は、音声信号として制御手段50に入力される。スピーカ85は、本体10の正面上部に設けられ、特定の周波数範囲の音声を本体10の外部に出力するものである。
制御手段50は、図12に示すように、データ処理部51と、通信部52と、データベース56と、を有している。
データ処理部51は、入力された音声信号及び臭気信号からペットの状態を判定するものである。データ処理部51には、集音部84、臭気測定手段26、スピーカ85、及び、通信部52が接続されている。データ処理部51には、集音部84で集音された音声の音声信号が入力される。また、データ処理部51は、吸込口10Aから吸い込まれた第2臭気の臭気信号が入力される。具体的には、音声信号及び臭気信号の時系列データを用いて、ペットの状態、特に健康状態を検知する。なお、臭気測定手段26とは別の臭気センサーを吸込口10Aに設け、吸込口10Aから吸い込まれた第2臭気を測定してもよい。いずれの場合も、第2臭気が臭気信号に変換され、データ処理部51に入力される。
通信部52は、データ受信部54及びデータ送信部55を有し、データベース56及び外部通信手段500と送受信可能に接続されている。
データ受信部54では、外部通信手段500から、ペットに特有の音声、例えばネコの喉鳴り音の音声信号、及び、ペットの個体識別データが受信される。これの情報は、データ処理部51に入力される。
データ送信部55は、データ処理部51で検知されたペットの健康状態を、情報として外部通信手段500に送信する。
データベース56は、通信部52で送受信されるデータを格納するものである。
<空気清浄機100Cの動作の概略>
空気清浄化動作及び第2臭気放出動作については、実施の形態1で説明した通りである。ここでは、空気清浄機100Cが実行する音声出力動作について説明する。
ペットは、自身に由来している臭気だけでなく、自身が聞き慣れた音声、例えば自身に由来する音声を自身の聴覚で感知することでリラックスすることができる。ペットがネコである場合、聴きなれた音声とは、自身で発した音声、例えば喉なり音などが一例として挙げられる。喉なり音とは、ネコが発生するいわゆる「ゴロゴロ音」として認識されている音声である。
ユーザは、スマートフォン等の外部通信手段500で自身のペットが発生する音声、例えば喉鳴り音を録音する。ユーザは、これを空気清浄機100Cに送信する。そうすると、外部通信手段500で録音された音声は、音声信号として通信部52のデータ受信部54で受信される。制御手段50は、データ受信部54で受信された音声信号を、スピーカ85から浄化対象空間に出力する。あるいは、制御手段50は、予め登録された喉鳴り音及び集音部84で集音された音声の少なくとも1つを特定の周波数範囲の音声として加工して、スピーカ85から浄化対象空間に出力してもよい。
集音部84から集音した音声の音声信号の時系列データをデータベース56に格納しておき、これらを利用してペットの健康状態を予測又は判定することができる。このようにすれば、ペットの普段の状態をデータで保持することができ、新しく取得したデータと比較することができ、ペットの健康状態を簡易かつ確実に把握することができる。すなわち、空気清浄機100Cでは、ペットのストレスを緩和することに加えて、ペットの健康状態の把握が容易になる。
なお、時系列データとしては、ペットの水飲み時間、ペットの水飲み回数、ペットの排泄時間、ペットの排泄回数、ペットが排泄した際の臭気、ペットの食事時間、又は、ペットの食事回数などが挙げられる。また、新しく取得したデータが予め記憶されている普段のデータと異なる場合、ペットが通常ではない健康状態にあるとして、飼い主に対してアラートとして報知してもよい。さらに、同一の浄化対象空間に、複数のペットが同時に存在する場合がある。この場合、ペットそれぞれの個体を識別する必要がある。そこで、個体識別に用いる音声と第2臭気に関わるデータをデータベース56に予め保持しておくとよい。
<空気清浄機100Cの奏する効果>
空気清浄機100Cによれば、ペットに由来する音声をスピーカ85から出力するので、臭気だけでなく、自身が聞き慣れた音声を用いてペットを更にリラックスさせられる。そのため、空気清浄機100Cによれば、臭気及び音声を用いて、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
空気清浄機100Cによれば、新しく取得した音声データを予め記憶されている音声データと比較し、比較結果を外部通信手段500に送信するので、ユーザ、つまり飼い主は自身のペットの健康状態を迅速に把握することが可能になる。
空気清浄機100Cは、外部通信手段500から送信されるデータを集音部84で集音した音声の音声データと比較するデータとして予め保持可能に構成されている。そのため、空気清浄機100Cによれば、ペットに由来する音声を特別な装置を用いることなく録音することができ、ペットの健康状態を簡便に把握できる。
なお、実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2の内容に加えてペットのストレスを軽減したものであるが、実施の形態1及び実施の形態2によらず、音声のみでペットのストレスを緩和することもできる。この場合、空気清浄機100Cから、空気清浄機能を切り離した装置、例えば音声発生装置を用いて音声をペットに提供してもよい。
図13は、音声発生装置200の構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図14は、音声発生装置200の機能を模式的に示す模式図である。図13及び図14に基づいて、音声発生装置200について説明する。
図13に示すように、音声発生装置200は、本体210を含んで構成されている。本体10は、制御手段250、上述した集音部84、及び、上述したスピーカ85を有している。つまり、本体210には、吸込口及び吹出口が形成されていない。
本体210は、箱状に構成され、音声発生装置200の外郭を構成するものである。
なお、本体210の形状、大きさ、及び、構成素材を特に限定するものでなく、制御手段250、集音部84、及び、スピーカ85を有していればよい。
音声発生装置200は、制御手段250が臭気に関する構成を備えていない点で、図12に示す空気清浄機100Cと異なっている。音声発生装置200のその他の構成については、空気清浄機100Cと同じである。
制御手段250は、対象空間にペットが存在する場合に、ペットに由来する音声をスピーカ85から出力する機能を有している。
なお、対象空間とは、本体210が設置され、音声を提示する空間を意味している。
以上のように、音声発生装置200では、空気清浄機能を有していないものの、対象空間に存在するペットの聴覚を利用して、その動物のストレスを緩和することが可能になる。
10 本体、10A 吸込口、10B 吹出口、20 空気清浄装置、21 第1分離手段、22 第2分離手段、23 臭気調整手段、23a 第1フィルター、23b 第2フィルター、23c 第3フィルター、25 風路切替手段、26 臭気測定手段、28 異物回収部、30 送風手段、50 制御手段、51 データ処理部、52 通信部、54 データ受信部、55 データ送信部、56 データベース、60 ファンモータ、65 加熱手段、70 囲い部、71 扉部、75 凹部、76 爪とぎ部、77 凹部、78 爪とぎ部、80 臭気収集部、84 集音部、85 スピーカ、100A 空気清浄機、100B 空気清浄機、100B−1 空気清浄機、100B−2 空気清浄機、100B−3 空気清浄機、100B−4 空気清浄機、100B−5 空気清浄機、100C 空気清浄機、200 音声発生装置、210 本体、250 制御手段、500 外部通信手段。

Claims (15)

  1. 吸込口及び吹出口を有する本体と、
    前記本体に設けられ、前記吸込口を介して空気を吸い込み、前記吹出口を介して空気を吹き出す送風手段と、
    前記本体に設けられ、吸い込まれた空気から異物を分離する第1分離手段と、
    前記本体の前記第1分離手段の下流側に設けられ、前記第1分離手段で分離された空気から第1臭気を分離する第2分離手段と、
    前記本体の前記第2分離手段の下流側に設けられ、前記第2分離手段で分離された空気に含まれる第2臭気を捕集し、捕集した前記第2臭気の一部を放出する臭気調整手段と、
    前記送風手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1臭気は、
    人間に無臭のものであり、
    前記第2臭気は、
    前記本体が設置される浄化対象空間に存在する人間以外の動物に由来するものであり、
    前記制御手段は、
    前記浄化対象空間に前記動物が存在することを検知した場合に、前記臭気調整手段に捕集されている前記第2臭気を放出させる
    空気清浄機。
  2. 前記浄化対象空間に放出される前記第2臭気は、
    前記第2分離手段で分離された空気とともに、前記浄化対象空間に放出される
    請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記第2臭気は、
    人間の嗅覚では感知できない臭気強度で放出される
    請求項1又は2に記載の空気清浄機。
  4. 前記第2分離手段と前記臭気調整手段との間に風路切替手段を設け、
    前記制御手段は、
    前記風路切替手段を制御することで、前記第2分離手段と前記臭気調整手段とを連通又は遮断させる
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  5. 前記制御手段は、
    ユーザ操作があった場合に前記風路切替手段を制御する
    請求項4に記載の空気清浄機。
  6. 前記臭気調整手段は、
    空気の流れ最上流側に設置され、前記第2臭気の一部を通過する第1フィルターと、
    空気の流れ最下流側に設置され、前記第1フィルターを通過した前記第2臭気の一部を吸脱着する第2フィルターと、を有する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  7. 前記臭気調整手段は、
    前記第1フィルターと前記第2フィルターとの間に設置された第3フィルターを有し、
    前記第3フィルターは、
    前記第1フィルターを通過した前記第2臭気の一部を加工する
    請求項6に記載の空気清浄機。
  8. 前記送風手段の一部であるファンモータが、
    前記本体の上部に配置されている
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  9. 前記本体の上部に加熱手段を設置している
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  10. 前記本体の上方に囲い部を設置している
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  11. 前記本体の天面及び側面の少なくとも1つに、外部と連通可能な臭気収集部として機能する爪とぎ部を設置している
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  12. 前記本体に形成されている角部の少なくとも1つに、外部と連通可能な臭気収集部を設置している
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  13. 前記本体の外部に音声を出力するスピーカを備え、
    前記制御手段は、
    前記動物に由来する音声を前記スピーカから出力させる
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  14. 前記本体の周囲の音を集音する集音部を備え、
    前記制御手段は、
    前記集音部で集音した音声の音声データを予め格納されているデータと比較し、比較結果を、送受信可能に接続されている外部通信手段に送信する
    請求項13に記載の空気清浄機。
  15. 前記制御手段は、
    前記外部通信手段から送信されるデータを前記集音部で集音した音声の音声データと比較するデータとして予め保持可能に構成されている
    請求項14に記載の空気清浄機。
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