JP2019032126A - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
Description
近年では、ペットは、家族の一員として認識されるようになっており、ペットの重要性が増している。ペットの代表としては、例えばネコ、イヌ、及び、イタチ(フェレット)等が挙げられる。
例えば、ペットフードに関して言えば、ペットの年齢層に対応した添加物を考慮したペットフードの提供などが進んでおり、これがペットの高齢化につながっている。
また、国の方針によれば、人間の高齢者の健康維持年齢、いわゆる健康寿命を、今よりも+1歳を目標としている。このためには、人間とペットとの共生が欠かせなくなっていることが、医学会でのデータからも検証されている。また、人間とペットとの共生は、人間の寿命にも影響していることが確認されている。
しかし、ネコが屋内に居たとしても、「多頭飼い」、または、見知らぬ訪問者によって、ネコがストレスを受けることが容易に想定される。なお、「多頭飼い」には、ネコの多頭飼いは勿論、ネコと他のペットとの共存による多頭飼いも含まれる。
このような場合、ペットは、今までとは異なる環境下にさらされることとなり、ペットの健康維持が困難になることも想定される。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気清浄機100Aの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図2は、空気清浄機100Aの機能を模式的に示す模式図である。以下、図1及び図2に基づいて、空気清浄機100Aについて説明する。
図1に示すように、空気清浄機100Aは、本体10を含んで構成されている。本体10には、吸込口10A及び吹出口10Bが開口形成されている。また、本体10には、空気清浄装置20と、送風手段30、及び、制御手段50が少なくとも搭載されている。
なお、本体10の形状、大きさ、及び、構成素材を特に限定するものでなく、吸込口10A及び吹出口10Bが開口形成されていればよい。また、吸込口10A及び吹出口10Bの形成箇所、形状、及び、大きさを特に限定するものではない。
なお、第1分離手段21、第2分離手段22及び臭気調整手段23については、以下で図3及び図4を用いて詳細に説明する。
ユーザからの運転指示あるいはタイマーオン等があると、制御手段50は送風手段30を駆動する。送風手段30が駆動すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の空気が本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた空気は、空気清浄装置20の第1分離手段21及び第2分離手段22により清浄化される。清浄化された空気は、本体10に形成されている吹出口10Bから浄化対象空間に空気が吹き出される。これにより、浄化対象空間の空気が、空気清浄機100Aによって清浄化された空気に入れ替わり、浄化対象空間の空気が清浄なものとなっていくことになる。
ユーザからの運転指示あるいはタイマーオン等があると、制御手段50は送風手段30を駆動する。送風手段30が駆動すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の第1臭気及び第2臭気が空気とともに本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた第2臭気は、空気清浄装置20の臭気調整手段23に捕集される。捕集された第2臭気の一部は、浄化対象空間に捕集された第2臭気の発生源であるペットが存在するタイミングで、臭気調整手段23から放出される。放出された第2臭気は、本体10に形成されている吹出口10Bから浄化対象空間に吹き出される。これにより、浄化対象空間には、清浄化された空気とともに、臭気調整手段23で捕集されていた第2臭気が吹き出されることになる。
なお、臭気調整手段23で捕集される第2臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みB」及び「丸囲みC」で示される有臭の空気である。また、臭気調整手段23から放出される第2臭気を含む空気は、図3及び図4に「丸囲みC’」で示される有臭の空気である。
「三角」は、固体を示している。個体としては、空気に含まれる埃、花粉、及び、ペットの毛などが一例として考えられる。
「菱形」は、液体を示している。液体としては、空気に含まれる水分、及び、油分などが一例として考えられる。
「丸囲みB」は、第2臭気を含む空気の一部、つまり有臭の空気のうち不要な空気を示している。有臭の空気のうち不要な空気とは、人間及びペットに不快な臭気成分を有する空気である。
「丸囲みC’」は、「丸囲みC」を加工したものである。「丸囲みC」の加工とは、「丸囲みC」の空気から、不要な成分を除去したり、「丸囲みC」の空気が必要な成分のみを抽出したり、することであり、こうすることで「丸囲みC’」を生成できる。
上述したように、送風手段30が制御手段50により駆動を開始すると、本体10に形成されている吸込口10Aから浄化対象空間の空気が本体10に吸い込まれる。本体10に吸い込まれた空気は、第1分離手段21に流入する(図3及び図4の(1))。第1分離手段21では、吸い込んだ空気に含まれる異物が分離される。分離された異物は、異物回収部28で回収される(図3及び図4の(2))。一方、第1分離手段21で異物が分離された空気は、第2分離手段22に流入する(図3及び図4の(3))。
ここで、第2分離手段22と臭気調整手段23とが連通していれば、第2臭気放出動作が実行される。一方、第2分離手段22と臭気調整手段23とが遮断されていれば、第2臭気放出動作が実行されない。
第2臭気放出動作を実行する場合、制御手段50は、風路切替手段25を制御して、第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させる。そのため、第2分離手段22で分離された第2臭気を含む空気は、臭気調整手段23に流入する(図3の(5))。臭気調整手段23では、第2臭気を捕集する。捕集した第2臭気のうちの一部は、不要であるため、捕集されたままとなる。一方、捕集した第2臭気のうちの一部は、ペットに由来する臭気成分であるため、臭気調整手段23から放出される(図3の(6))。放出された第2臭気は、第2分離手段22で分離された第1臭気を含む空気とともに、吹出口10Bから浄化対象空間に吹き出される(図3の(7))。このように、空気清浄機100Aでは、第2臭気放出動作を実行する。
ここで、第2臭気放出動作の実行タイミング、つまり第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させるタイミングについて説明する。
制御手段50は、浄化対象空間にペットが存在することを検知した場合に第2分離手段22と臭気調整手段23とを連通させる。本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「ペットモードボタン」のユーザ操作によって、制御手段50はペットの存在を検知する。あるいは、本体10に赤外線センサー又は赤外線カメラ、マイクロフォン等を設置し、それらの測定情報を用いて制御手段50はペットの存在を検知してもよい。
図5は、空気清浄機100Aの臭気調整手段23の構成例を模式的に示した模式図である。図5に基づいて、臭気調整手段23の仕組みについて説明する。
図5に示すように、臭気調整手段23は、第1フィルター23a、第2フィルター23b、及び、第3フィルター23cを有している。また、臭気調整手段23は、臭気測定手段26を有している。
第2フィルター23bは、空気の流れ最下流側に設置され、「丸囲みC’」に示す空気を吸着することで捕集し、任意のタイミングで放出するものである。なお、第2フィルター23bによる第2臭気の捕集及び放出を、まとめて第2臭気の吸脱着と称する場合がある。
第3フィルター23cは、第1フィルター23aと第2フィルター23bとの間に設置され、「丸囲みC」で示される空気を「丸囲みC’」に示す空気に加工するものである。
ユーザは、第2臭気の発生源であるペットを特定する。ペットを特定したら、ユーザは、そのペットの身体から放出される特有の臭気成分を、第2臭気として臭気測定手段26に登録させる。空気清浄機100Aの第2臭気登録動作は、本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「登録ボタン」等をユーザが操作することによって開始される。
ユーザは、第2臭気登録動作が完了した後、登録された第2臭気を第2フィルター23bに捕集する第2臭気捕集動作を実行する。空気清浄機100Aの第2臭気捕集動作は、本体10及び図示省略のリモコンの少なくともいずれかに設置されている「捕集ボタン」等をユーザが操作することによって開始される。
その後、空気清浄機100Aの第2臭気放出動作によって、捕集した第2臭気を放出する。なお、第2フィルター23bの帯電を停止し、第2フィルター23bに吸着捕集した第2臭気を放出することができる。第2臭気の放出タイミングは、第2臭気の捕集量、放出時間、放出する時間間隔、あるいは、ユーザ操作に応じて決定すればよい。
空気清浄機100Aは、浄化対象空間にペットが存在することを制御手段50が検知した場合、制御手段50は第2臭気放出動作を実行するので、第2臭気の吸脱着ができ、清浄化した空気にペット由来の第2臭気を含ませることができる。ペットは、自身に由来している臭気を、自身の嗅覚で感知することでリラックスすることができる。そのため、空気清浄機100Aによれば、第2臭気放出動作を実行することで、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
図6〜図10は、本発明の実施の形態2に係る空気清浄機100Bの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図6〜図10に基づいて、空気清浄機100Bについて説明する。また、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、空気清浄機100Bを、図6では空気清浄機100B−1とし、図7では空気清浄機100B−2とし、図8では空気清浄機100B−3とし、図9では空気清浄機100B−4とし、図10では空気清浄機100B−5としている。
実施の形態1で説明したように、ペット由来の第2臭気を吸込口10Aから空気とともに吸い込むようにしている。それに対して、実施の形態2では、吸込口10Aの他に臭気収集部を設けて、ペット由来の第2臭気を吸込口10Aからだけでなく、臭気収集部からも取り込み可能としている。臭気収集部を介して本体10に取り込まれた第2臭気を含む空気は、吸込口10Aから吸い込まれた空気とともに、第1分離手段21に送られる。第1分離手段21から先の流れについては、吸込口10Aから吸い込まれた空気と同じである。
空気清浄機100B−1は、送風手段30の一部であるファンモータ60を本体10の上部に配置している。そのため、空気清浄機100B−1によれば、ペットがネコの場合、高い場所及び暖かい場所を好むというネコの特性を利用して、ネコを本体10の上部に誘導しやすく、第2臭気の収集効率を高められる。したがって、空気清浄機100B−1では、本体10に設置される部材の1つであるファンモータ60の配置のみを変更すればよく、本体10の天面を暖かくする新たな部材が不要である。また、空気清浄機100B−1では、新たな熱源を必要としないので、その分のエネルギーを消費する必要がない。
図11は、本発明の実施の形態3に係る空気清浄機100Cの構成の一例を概略的に示す概略斜視図である。図12は、空気清浄機100Cの機能を模式的に示す模式図である。以下、図11及び図12に基づいて、空気清浄機100Cについて説明する。なお、実施の形態3では実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
空気清浄機100Cの基本的な構成は、実施の形態1に係る空気清浄機100Aと同じである。ただし、空気清浄機100Cは、図11に示すように、集音部84、及び、スピーカ85を備えている。集音部84は、本体10の正面上部に設けられ、本体10の周囲の音声を集音するものである。集音部84で集音された音声は、音声信号として制御手段50に入力される。スピーカ85は、本体10の正面上部に設けられ、特定の周波数範囲の音声を本体10の外部に出力するものである。
データ処理部51は、入力された音声信号及び臭気信号からペットの状態を判定するものである。データ処理部51には、集音部84、臭気測定手段26、スピーカ85、及び、通信部52が接続されている。データ処理部51には、集音部84で集音された音声の音声信号が入力される。また、データ処理部51は、吸込口10Aから吸い込まれた第2臭気の臭気信号が入力される。具体的には、音声信号及び臭気信号の時系列データを用いて、ペットの状態、特に健康状態を検知する。なお、臭気測定手段26とは別の臭気センサーを吸込口10Aに設け、吸込口10Aから吸い込まれた第2臭気を測定してもよい。いずれの場合も、第2臭気が臭気信号に変換され、データ処理部51に入力される。
データ受信部54では、外部通信手段500から、ペットに特有の音声、例えばネコの喉鳴り音の音声信号、及び、ペットの個体識別データが受信される。これの情報は、データ処理部51に入力される。
データ送信部55は、データ処理部51で検知されたペットの健康状態を、情報として外部通信手段500に送信する。
データベース56は、通信部52で送受信されるデータを格納するものである。
空気清浄化動作及び第2臭気放出動作については、実施の形態1で説明した通りである。ここでは、空気清浄機100Cが実行する音声出力動作について説明する。
空気清浄機100Cによれば、ペットに由来する音声をスピーカ85から出力するので、臭気だけでなく、自身が聞き慣れた音声を用いてペットを更にリラックスさせられる。そのため、空気清浄機100Cによれば、臭気及び音声を用いて、ペットのストレスを緩和することが可能になる。
本体210は、箱状に構成され、音声発生装置200の外郭を構成するものである。
なお、本体210の形状、大きさ、及び、構成素材を特に限定するものでなく、制御手段250、集音部84、及び、スピーカ85を有していればよい。
制御手段250は、対象空間にペットが存在する場合に、ペットに由来する音声をスピーカ85から出力する機能を有している。
なお、対象空間とは、本体210が設置され、音声を提示する空間を意味している。
Claims (15)
- 吸込口及び吹出口を有する本体と、
前記本体に設けられ、前記吸込口を介して空気を吸い込み、前記吹出口を介して空気を吹き出す送風手段と、
前記本体に設けられ、吸い込まれた空気から異物を分離する第1分離手段と、
前記本体の前記第1分離手段の下流側に設けられ、前記第1分離手段で分離された空気から第1臭気を分離する第2分離手段と、
前記本体の前記第2分離手段の下流側に設けられ、前記第2分離手段で分離された空気に含まれる第2臭気を捕集し、捕集した前記第2臭気の一部を放出する臭気調整手段と、
前記送風手段の駆動を制御する制御手段と、を備え、
前記第1臭気は、
人間に無臭のものであり、
前記第2臭気は、
前記本体が設置される浄化対象空間に存在する人間以外の動物に由来するものであり、
前記制御手段は、
前記浄化対象空間に前記動物が存在することを検知した場合に、前記臭気調整手段に捕集されている前記第2臭気を放出させる
空気清浄機。 - 前記浄化対象空間に放出される前記第2臭気は、
前記第2分離手段で分離された空気とともに、前記浄化対象空間に放出される
請求項1に記載の空気清浄機。 - 前記第2臭気は、
人間の嗅覚では感知できない臭気強度で放出される
請求項1又は2に記載の空気清浄機。 - 前記第2分離手段と前記臭気調整手段との間に風路切替手段を設け、
前記制御手段は、
前記風路切替手段を制御することで、前記第2分離手段と前記臭気調整手段とを連通又は遮断させる
請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記制御手段は、
ユーザ操作があった場合に前記風路切替手段を制御する
請求項4に記載の空気清浄機。 - 前記臭気調整手段は、
空気の流れ最上流側に設置され、前記第2臭気の一部を通過する第1フィルターと、
空気の流れ最下流側に設置され、前記第1フィルターを通過した前記第2臭気の一部を吸脱着する第2フィルターと、を有する
請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記臭気調整手段は、
前記第1フィルターと前記第2フィルターとの間に設置された第3フィルターを有し、
前記第3フィルターは、
前記第1フィルターを通過した前記第2臭気の一部を加工する
請求項6に記載の空気清浄機。 - 前記送風手段の一部であるファンモータが、
前記本体の上部に配置されている
請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体の上部に加熱手段を設置している
請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体の上方に囲い部を設置している
請求項1〜9のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体の天面及び側面の少なくとも1つに、外部と連通可能な臭気収集部として機能する爪とぎ部を設置している
請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体に形成されている角部の少なくとも1つに、外部と連通可能な臭気収集部を設置している
請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体の外部に音声を出力するスピーカを備え、
前記制御手段は、
前記動物に由来する音声を前記スピーカから出力させる
請求項1〜12のいずれか一項に記載の空気清浄機。 - 前記本体の周囲の音を集音する集音部を備え、
前記制御手段は、
前記集音部で集音した音声の音声データを予め格納されているデータと比較し、比較結果を、送受信可能に接続されている外部通信手段に送信する
請求項13に記載の空気清浄機。 - 前記制御手段は、
前記外部通信手段から送信されるデータを前記集音部で集音した音声の音声データと比較するデータとして予め保持可能に構成されている
請求項14に記載の空気清浄機。
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