JP2019029996A - 複合型フィルタ装置、高周波フロントエンド回路および通信装置 - Google Patents

複合型フィルタ装置、高周波フロントエンド回路および通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各フィルタの通過帯域の損失を低減しやすい複合型フィルタ装置を提供する。【解決手段】複合型フィルタ装置120は、共通端子12と、送信側端子13と、受信側端子15と、送信用フィルタ100と、送信用フィルタ100の通過帯域より高域の通過帯域をもつ受信用フィルタ200とを備える。送信用フィルタ100は共通端子12と送信側端子13との間に、受信用フィルタ200は共通端子12と受信側端子15との間に接続される。共通端子12と受信側端子15とを結ぶ経路上において、共通端子12と受信用フィルタ200との間にインダクタ14が設けられる。受信用フィルタ200において共通端子12に最も近い共振器である並列腕共振器206の共振周波数は、送信用フィルタ100の通過帯域の高域端周波数より低く、かつ、受信用フィルタ200が備える他の並列腕共振器のいずれの共振周波数よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のフィルタを備えた複合型フィルタ装置、高周波フロントエンド回路、および、通信装置に関する。
近年の移動体通信装置では、一端末で複数の周波数帯域に対応する、いわゆるマルチバンド化が要求されている。このような要求に対応すべく、1つのアンテナに対し、互いに通過帯域の異なる複数のフィルタを接続する複合型フィルタ装置が開発されている。
そのような複合型フィルタ装置の例として、特許文献1には、送受信共通端子に、第1フィルタと、第1フィルタの通過周波数帯域より高い通過周波数帯域を有する第2フィルタとが接続された分波器が示されている。第1フィルタおよび第2フィルタはそれぞれ、直列腕共振器と、直列腕共振器と接地との間に配置された並列腕共振器とを備えている。さらに送受信共通端子と第1フィルタとの間には、移相器が接続されている。
特開2008−294780号公報
特許文献1にあるように、第2フィルタが第1フィルタと共に共通端子に接続されると、第1フィルタを通過する信号の一部が第2フィルタ側に漏洩する場合がある。なぜならば、第2フィルタの通過帯域より低域である第1フィルタの通過帯域において移相器の誘導成分が小さくなるため、第2フィルタを共通端子側から見た場合に、第2フィルタのインピーダンス小さくなりやすいためである。当該インピーダンスが低いと、第1フィルタの通過帯域において第2フィルタに漏洩する信号が生じてしまう。
信号の漏洩を防ぐためには、移相器の誘導成分を大きくして共通端子側から見た第2フィルタのインピーダンスを、第1フィルタの通過周波数帯域において充分に高めれば(オープン状態、すなわち正規化インピーダンスの実数成分あるいは虚数成分の少なくとも一方が無限大(∞)となるようにすれば)よい。しかしながら移相器の誘導成分を大きくすると、移相器の挿入損失が増加するため、第2フィルタの通過帯域の損失が増加することがあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、各フィルタの通過帯域の損失を低減しやすい複合型フィルタ装置、高周波フロントエンド回路、および、通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る複合型フィルタ装置は、共通端子と、第1端子と、第2端子と、共通端子と第1端子との間に接続され、第1通過帯域を有する第1フィルタと、共通端子と第2端子との間に接続され、第1通過帯域より高域である第2通過帯域を有する第2フィルタと、共通端子と第2フィルタとの間に設けられた第1インダクタとを備える複合型フィルタ装置であって、第2フィルタは、1以上の直列腕回路と、2以上の並列腕共振器とを有し、1以上の直列腕回路は、共通端子と第2端子とを結ぶ経路上で互いに直列に接続され、2以上の並列腕共振器は、直列腕回路のうち共通端子に最も近い第1直列腕回路と第1インダクタとを結ぶ経路上のノードと、基準端子とに接続された、第1並列腕共振器と、第1直列腕回路と第2端子とを結ぶ経路上のノードと基準端子とに接続された1以上の他の並列腕共振器とを含み、第1並列腕共振器の反共振周波数は、第2通過帯域内に位置しており、第1並列腕共振器の共振周波数は、第1通過帯域における高域端周波数より低く、かつ、1以上の他の並列腕共振器のいずれの共振周波数よりも低い。
上記構成によれば、共通端子側から見た第2フィルタのインピーダンスを、インピーダンスの位相を進める機能をもつ素子である第1インダクタの誘導成分、および、第1並列腕共振器の誘導成分の双方を用いて、オープン状態に近づくよう調整できる。そのため、上記位相を進める機能をもつ素子の誘導成分のみを用いて位相を調整するときに比べて、当該素子の誘導成分を低減できる。従って、第2フィルタの通過帯域の損失を増加させずに、第1フィルタの通過帯域の損失を低減できる。
なお、上記位相を進める機能をもつ素子として、配線でも構成可能なインダクタを設けることにより、移相器を設ける場合に比べて複合型フィルタ装置のサイズの小型化も見込める。
また、上記第2フィルタは、第1並列腕共振回路を備え、第1並列腕共振回路は、第1並列腕共振器と、第1並列腕共振器と第1並列腕共振器が接続された基準端子とを結ぶ経路上に設けられた第2インダクタを備えていると好ましい。
上記構成によれば、第2フィルタ中に、第1並列腕共振器の共振周波数より低い共振周波数を有する第1並列腕共振回路が形成される。当該第1並列腕共振回路の誘導成分は第1並列腕共振器単体に比べて増加する。従って、共通端子側から見た第2フィルタのインピーダンスは、第1フィルタの通過帯域において位相がより進んでオープン状態に近づくため、第1フィルタの通過帯域の損失をより低減できる。
また、第2インダクタは、第1並列腕共振器と、第1並列腕共振器が接続された基準端子とを結ぶ経路上のみに設けられていると好ましい。
上記構成によれば、第1並列腕共振器に加わる第2インダクタの誘導成分の大きさは、インダクタが他の並列腕共振器の2つ以上の並列腕共振器に接続される場合に比べて増加する。つまり、上記構成では、第1並列腕共振回路の誘導成分がより増えるため、第2フィルタのインピーダンスの位相はスミスチャート上で時計回りにより大きく進む。従って、当該インピーダンスは、第1フィルタの通過帯域においてオープン状態にさらに近づくため、第1フィルタの通過帯域の損失をより低減できる。
また、上記第1並列腕共振回路の共振周波数は、第1通過帯域の低域端周波数より低いと好ましい。
上記構成によれば、第1フィルタの通過帯域の全域が誘導性となる程度まで、第1並列腕共振回路の誘導成分が増加する。そのため、共通端子側から見た第2フィルタのインピーダンスは、第1フィルタの通過帯域において、スミスチャート上の位相が大きく進む。すなわち、当該インピーダンスは、第1フィルタの通過帯域においてオープン状態にさらに近づくため、第1フィルタの通過帯域の損失をより低減できる。
さらに、上記複合型フィルタ装置において、共通端子側から第2フィルタ単体を見たインピーダンスが、第1通過帯域において少なくとも一部がオープン状態となっていると好ましい。
また、上記第1フィルタは、複数の共振器を備え、第1フィルタにおける複数の共振器のうち共通端子に最も近い共振器は、直列腕共振器であると好ましい。
フィルタが備える共振器のうち並列腕共振器は、フィルタの低域側の通過特性(通過帯域および減衰帯域)を形成する共振器である。そのような共振器を第1フィルタにおいて共通端子に最も近い共振器とすると、第1フィルタの通過帯域より高域である第2フィルタの通過帯域において、共通端子側から見た第1フィルタのインピーダンスはオープン状態より低くなる。このような構成では第2フィルタの損失が増加するため、インピーダンスの位相を進める機能をもつ素子を共通端子と第1フィルタとの間に設け、インピーダンスを高めて第2フィルタの損失特性悪化を防いでいる。
これに対して上記構成によれば、共通端子に最も近い共振器は、フィルタの高域側の通過特性(通過帯域および減衰帯域)を形成する直列腕共振器である。この場合、第1フィルタのインピーダンスは第2フィルタの通過帯域において高まるため、共通端子と第1フィルタとの間に上記素子を設けなくとも、第2フィルタの通過帯域の信号は減衰される。従って、並列腕共振器を共通端子に最も近い位置に設ける場合に比べて、複合型フィルタ装置のサイズを小型化できる。
また、上記複合型フィルタ装置はさらに、第3端子と、共通端子と第3端子との間に接続され、第2通過帯域より高域である第3通過帯域を有する第3のフィルタと、共通端子と第3フィルタとの間に設けられた第3インダクタとを備え、第3フィルタは、1以上の直列腕回路と、2以上の並列腕共振器とを有し、第3フィルタにおける1以上の直列腕回路は、共通端子と第3端子とを結ぶ経路上で互いに直列に接続され、第3フィルタにおける2以上の並列腕共振器は、第3フィルタにおける1以上の直列腕回路のうち共通端子に最も近い第2直列腕回路と第3インダクタとを結ぶ経路上のノードと基準端子とに接続された第2並列腕共振器と、第2直列腕回路と第3端子とを結ぶ経路上のノードと基準端子とに接続された1以上の他の並列腕共振器とを含み、第2並列腕共振器と第2並列腕共振器が接続された基準端子とを結ぶ経路には第4インダクタが設けられ、少なくとも第2並列腕共振器と第4インダクタとにより第2並列腕共振回路が形成されており、第2並列腕共振回路の反共振周波数は、第3通過帯域内に位置しており、第2並列腕共振回路の共振周波数は、第1通過帯域の高域端周波数より低く、かつ、第3フィルタにおける1以上の他の並列腕共振器よりも低くてもよい。
少なくとも3つのフィルタが共通端子にまとめて接続された複合型フィルタ装置において、3つのフィルタのうち最も高域の通過帯域を有する第3フィルタには、第1フィルタと第2フィルタとを通過する2種類の信号がそれぞれ回り込む恐れがある。ここで、共通端子と第3フィルタとの間に第2インダクタを設ければ、共通端子側から見た第3フィルタのインピーダンスは、第1フィルタの通過帯域および第2フィルタの通過帯域双方において、スミスチャート上で時計回りに回転して位相が進む。
このとき、上記構成によれば、第2インダクタの誘導成分、および、共通端子に最も近い第2並列腕共振器の誘導成分の双方を用いて、第3フィルタのインピーダンスの位相を進めてオープン状態に近づけることができる。
ここで、第2並列腕共振器に第4インダクタを接続することで、第2並列腕共振器単体に比べて誘導成分が増加した第2並列腕共振回路を形成できる。このとき当該誘導成分が、第2フィルタの通過帯域と、第2フィルタの通過帯域より低域にある第1フィルタの通過帯域との双方を誘導性とする程度まで増加すれば、両通過帯域におけるインピーダンスの位相を進めてオープン状態に近づけることができる。従って、上記構成によれば3以上のフィルタを備える複合型フィルタ装置においても、各フィルタの通過帯域の損失を低減できる。
また、第2並列腕共振回路の共振周波数は、第1通過帯域の低域端周波数より低いと好ましい。
上記構成によれば、第3フィルタにおける第2並列腕共振回路の誘導成分が、第2フィルタの通過帯域より低域である第1フィルタの通過帯域全域を誘導性とする程度まで増加している。従って、第1フィルタおよび第2フィルタの通過帯域において、インピーダンスの位相を進めてオープン状態により近づけることができ、第3フィルタの通過帯域の損失をより低減できる。
また、本発明の一態様に係る高周波フロントエンド回路は、上記複合型フィルタ装置と、上記複合型フィルタ装置に接続された増幅回路とを備える。
さらに、本発明の一態様に係る通信装置は、アンテナ素子で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、アンテナ素子とRF信号処理回路との間で高周波信号を伝達する上記高周波フロントエンド回路とを備える。
本発明に係る複合型フィルタ装置、高周波フロントエンド回路および通信装置によれば、それぞれが備える各フィルタの通過帯域の損失を低減しやすくすることが可能となる。
第1の実施形態の実施例1に係る複合型フィルタ装置の回路構成を示す回路図である。 比較例1に係る複合型フィルタ装置において、共通端子側から見た受信用フィルタにおけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 第1の実施形態の実施例1に係る複合型フィルタ装置において、共通端子側から見た受信用フィルタにおけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 比較例2に係る複合型フィルタ装置において、共通端子側から見た受信用フィルタにおけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 比較例2に係る複合型フィルタ装置、および、実施例1に係る複合型フィルタ装置における受信用フィルタの通過特性を示す図である。 第1の実施形態の実施例2に係る複合型フィルタ装置が備える受信用フィルタの回路構成を示す回路図である。 第1の実施形態の実施例2に係る複合型フィルタ装置において、共通端子側から見た受信用フィルタにおけるインピーダンスを示すスミスチャートである。 比較例1、第1の実施形態の実施例1および実施例2に係る複合型フィルタ装置における送信用フィルタの通過特性を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る複合型フィルタ装置が備える第1フィルタの回路構成を示す回路図である。 第2の実施形態に係る複合型フィルタ装置の回路構成を示す回路図である。 高周波フロントエンド回路および通信装置の回路構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立の請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る複合型フィルタ装置について、Band25(送信通過帯域:1850−1915MHz、受信通過帯域:1930−1995MHz)に適用されるデュプレクサを例に、図1〜9を参照して説明する。
〈実施例1〉
図1は、本発明の第1の実施形態の実施例1に係る複合型フィルタ装置120の回路構成を示す、回路図である。同図に示すように、複合型フィルタ装置120は、共通端子12と、送信側端子13と、インダクタ14と、受信側端子15と、送信用フィルタ100と、受信用フィルタ200とを備える。複合型フィルタ装置120は、共通端子12を介してアンテナ素子(不図示)などに接続されている。
送信用フィルタ100は、送信回路(RFICなど)で生成された送信信号を、Band25の送信通過帯域(1850−1915MHz)でフィルタリングする、バンドパスフィルタである。送信信号は、送信側端子13を経由して送信用フィルタ100へと入力され、共通端子12へ出力される。
同図に示すように、送信用フィルタ100は、直列腕共振器101〜105、並列腕共振器106〜109、インダクタ116〜119を備える。直列腕共振器101〜105は、共通端子12と送信側端子13とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器106〜109は、共通端子12と送信側端子13とを結ぶ経路上のノードと、基準端子(グランド)とを結ぶ経路上に設けられている。これら複数の共振器101〜109のうち、共通端子12に最も近い共振器は、直列腕共振器101となっている。なお、本明細書において「共通端子に最も近い」とは、「共通端子に電気回路的に最も近い」ことを指す。また、インダクタ116〜119は並列腕共振器106〜109と基準端子とにそれぞれ接続され、並列腕共振器106〜109とともに並列腕共振回路16〜19を構成している。
受信用フィルタ200は、アンテナ素子(不図示)などから受信された受信信号をBand25の送信通過帯域より高域(高周波数域)であるBand25の受信通過帯域(1930−1995MHz)でフィルタリングする、バンドパスフィルタである。このとき受信信号は、共通端子12から受信用フィルタ200へと入力され、受信側端子15へ出力される。共通端子12と受信側端子15とを結ぶ経路上において共通端子12と受信用フィルタ200との間には、インダクタ14が設けられている。
同図に示すように、受信用フィルタ200は、直列腕共振器201〜204と、並列腕共振器206〜209とを備える。本図では直列腕回路は全て直列腕共振器となっているが、例えば縦結合型フィルタ部などを用いてもよい。直列腕共振器201〜204は、共通端子12と送信側端子13とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器206〜209は、共通端子12と送信側端子13とを結ぶ経路上のノードと、基準端子(グランド)とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器206は、直列腕共振器201〜204のうち共通端子に最も近い直列腕共振器201とインダクタ14とを結ぶ経路上のノードと、基準端子とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器207〜209は直列腕共振器201と受信側端子15とを結ぶ経路上のノードと、基準端子とを結ぶ経路上にそれぞれ設けられている。すなわち、受信用フィルタ200が備える複数の共振器201〜204、206〜209のうち共通端子12に最も近い共振器は、並列腕共振器206となっている。
本実施形態に係る複合型フィルタ装置120は、受信用フィルタ200について、(1)共通端子12と受信用フィルタ200との間にインダクタ14が設けられている、(2)並列腕共振器206の共振周波数が送信用フィルタ100の通過帯域における高域端周波数より低い、(3)並列腕共振器206の共振周波数が他の並列腕共振器207〜209のいずれの共振周波数よりも低い。
上記構成を有する複合型フィルタ装置120では、受信用フィルタ200の通過帯域の損失を劣化させずに、送信用フィルタ100の通過帯域の損失を低減させることが可能となる。
本実施形態のように、通過帯域が互いに異なる複数のフィルタが共通端子にまとめて接続されている複合型フィルタ装置では、フィルタ同士が影響を及ぼし合って通過特性が劣化する。特に、複数のフィルタのうち、相対的に低域である通過帯域を有するフィルタ(以下、低域フィルタと称する。)を通過する信号の一部が、相対的に高域である通過帯域を有するフィルタ(以下、高域フィルタと称する。)に漏洩し、低域フィルタの通過帯域の損失が悪化するという問題が生じやすい。
この問題は、共通端子側から見た高域フィルタのインピーダンスが、低域フィルタの通過帯域において充分に高くならない(オープン状態にならない)ために生じる。当該インピーダンスが低いと、低域フィルタの通過帯域において高域フィルタに漏洩する信号が生じてしまう。
高域フィルタのインピーダンスが、低域フィルタの通過帯域において低くなるのは、フィルタの低域側の減衰帯域を形成するのが共振器の反共振周波数ではなく、共振周波数であることが要因である。
共振器を備えるフィルタにおいて、通過帯域高域側の減衰帯域は共振器の反共振周波数を用いて形成される一方、通過帯域低域側の減衰帯域は共振器の共振周波数を用いて形成される。このような共振器を備えるフィルタは、その通過帯域および減衰帯域において、共振器が有する容量成分および誘導成分の影響を受けるフィルタとなる。具体的には、共振器の共振周波数より低い周波数帯域、および、共振器の反共振周波数より高い周波数帯域は容量成分の影響を受けて容量性の帯域となる。一方、共振周波数と反共振周波数との間の周波数帯域は、誘導成分の影響を受けて誘導性の帯域となる。
このとき誘導性となる帯域において、反共振周波数に近い帯域ほど誘導成分の影響が大きくなって誘導性が強くなり、共振周波数に近い帯域ほど誘導成分の影響は小さくなって誘導性が弱くなる。そのため、上記フィルタを複数個備える複合型フィルタ装置において共通端子側から見た各フィルタのインピーダンスは、誘導性が相対的に強い通過帯域高域側の減衰帯域では高く(オープン状態付近に)なりやすい。一方、誘導性が相対的に弱い通過帯域低域側の減衰帯域では低く(ショート状態付近に)なりやすい。したがって、高域フィルタのインピーダンスは、低域フィルタの通過帯域において低くなりやすい。
この問題を解消するには、複数のフィルタを接続した複合型フィルタ装置において、共通端子と高域フィルタとの間に、インピーダンスの位相を進める機能をもつ素子を接続すればよい。このような素子の接続により、共通端子側から見た高域フィルタのインピーダンスが、低域フィルタの通過帯域において、スミスチャート上で時計回りに回転して位相が進むようになる。これを用いて高域フィルタのインピーダンスをオープン状態まで進めれば、低域フィルタからの信号の回りこみを抑制することが可能となる。従って、上記構成(1)を有する複合型フィルタ装置によれば、低域フィルタの通過帯域の損失を改善することができる。なお、このとき上記素子を配線でも構成可能なインダクタとすれば、移相器を設ける場合に比べて複合型フィルタ装置の小型化も見込める。
このとき、上記素子の誘導成分が増えるほど、インピーダンスの位相も大きく進む。しかしながら、上記素子の誘導成分を増やすと、上記素子の挿入損失が増加する。上記素子は共通端子と高域フィルタが接続された入出力端子とを結ぶ経路上に設けられているため、上記素子の挿入損失が増えると上記経路を通過する信号の損失が大きくなり、高域フィルタの通過帯域の損失が増加する。
これに対して、本発明に係る複合型フィルタ装置は、上記素子の誘導成分に加えて、共通端子に最も近い並列腕共振器の誘導成分を用いて、インピーダンスの位相を進める。これにより、高域フィルタの通過帯域の損失を低減することが可能となる。
複数の並列腕共振器を備えるフィルタにおいて、フィルタの通過帯域および減衰帯域を容量性の帯域や誘導性の帯域とするのは、当該複数の並列腕共振器のうち共通端子に最も近い並列腕共振器の容量成分や誘導成分である。すなわち、誘導性の帯域となるのは、共通端子に最も近い並列腕共振器の共振周波数と反共振周波数との間の周波数帯域である。
したがって、共通端子に最も近い並列腕共振器の共振周波数が、低域フィルタの通過帯域において、通過帯域とする周波数のうち最も高い周波数である高域端周波数より低ければ、低域フィルタの通過帯域の一部が誘導性の帯域となる。すると、共通端子側から見た高域フィルタのインピーダンスが、低域フィルタの通過帯域において、スミスチャート上で時計回りに回転して位相が進む。このとき、低域フィルタの通過帯域中で誘導性となる帯域が増えるほど、すなわち、並列腕共振器の誘導成分が増えるほど、位相も大きく進む。
このように、上記素子の誘導成分と同時に並列腕共振器の誘導成分も用いて、高域フィルタのインピーダンスの位相を進めることができるため、上記素子の誘導成分を大きくせずとも、上記インピーダンスをオープン状態にまで高めることができる。従って、上記構成(1)に加えて(2)を有する複合型フィルタ装置によれば、低域フィルタの通過帯域の損失に加えて高域フィルタの通過帯域の損失も低減することができる。
また、誘導性の帯域となるのは、共通端子に最も近い並列腕共振器の共振周波数と反共振周波数との間の周波数帯域であるため、共通端子に最も近い並列腕共振器の共振周波数が低ければ低いほど、誘導性の帯域が広くなって誘導成分も大きくなる。すなわち、共通端子に最も近い並列腕共振器の共振周波数が他の並列腕共振器の共振周波数より低い場合には、他の並列腕共振器の共振周波数が共通端子に最も近い並列腕共振器より低い場合よりも、インピーダンスの位相をより大きく進めることができる。従って、上記構成(1)(2)に加えて(3)を有する複合型フィルタ装置によれば、複合型フィルタ装置の通過特性をより大きく改善することが可能となる。
ここで、上記構成(3)が奏する効果について、比較例1、2と対比して説明する。
まず比較例1に係る複合型フィルタ装置について説明する。比較例1に係る複合型フィルタ装置は、複合型フィルタ装置120に比べて、上記構成(3)を備えない点が異なる。
表1に上記各例に係る複合型フィルタ装置の受信用フィルタが備える並列腕共振器の共振周波数および反共振周波数の数値を示す。なお、表1においては、共通端子に最も近い並列腕共振器(図1では並列腕共振器206)をP1、2番目に近い並列腕共振器(図1では並列腕共振器207)をP2、3番目に近い並列腕共振器(図1では並列腕共振器208)をP3、4番目に近い並列腕共振器(図1では並列腕共振器209)をP4とする。
表1に示すように、比較例1に係る複合型フィルタ装置においては、並列腕共振器P1の共振周波数は、送信用フィルタの高域端周波数(1915MHz)より低くなってはいるが、並列腕共振器P4よりは高くなっている。すなわち、比較例1に係る複合型フィルタ装置は、上記構成(3)は備えていない。
一方、実施例1に係る複合型フィルタ装置においては、並列腕共振器P1の共振周波数は、送信用フィルタの高域端周波数より低くなっており、かつ、並列腕共振器P1〜P4の中で最も低くなっている。すなわち、実施例1に係る複合型フィルタ装置は、上記構成(3)を備えている。
なお、並列腕共振器P1の反共振周波数については、実施例1、比較例1のいずれの例に係る複合型フィルタ装置においても、受信用フィルタの通過帯域(1930−1995MHz)内に位置している。これは、並列腕共振器P1の反共振周波数が、受信用フィルタの通過帯域を形成するためである。
ここで、実施例1および比較例1にかかる複合型フィルタ装置において、反射特性(インピーダンス)、および、通過特性を比較する。なお、以降の説明に用いるスミスチャートでは50Ωを特性インピーダンスとしている。このとき、特性インピーダンスで正規化した正規化インピーダンスが0+0jとなる左端がショート状態(ショート)を示す。また、正規化インピーダンスがほぼ1+0jとなる中心部がインピーダンス整合状態を示す。さらに、正規化インピーダンスの実数成分あるいは虚数成分の少なくとも一方が無限大(∞)となる右端がオープン状態(オープン)を示す。
図2は、比較例1に係る複合型フィルタ装置において、共通端子から受信用フィルタ単体を見たときのインピーダンスを示すスミスチャートである。同図は、共通端子と受信用フィルタとの間に設けられる直列インダクタ(図1ではインダクタ14)のインダクタ値を4.7nHとしたときの図である。
同図において、Band25の受信通過帯域に適用される受信用フィルタのインピーダンスは、送信用フィルタが適用するBand25の送信通過帯域の全域において、オープンから大きく外れている。
一方、図3は、実施例1に係る複合型フィルタ装置について、共通端子から受信用フィルタ単体を見たときのインピーダンスを示すスミスチャートである。本図においても、上記直列インダクタのインダクタ値は4.7nHとしている。
同図において、受信用フィルタのインピーダンスは、送信用フィルタが適用されるBand25の送信通過帯域において、比較例1と比べて時計回りに大きく回転している。すなわち、受信用フィルタのインピーダンスは、特にBand25の送信通過帯域の高域端周波数(1915MHz)付近においては、オープンとなっている。これは、実施例1に係る複合型フィルタ装置が上記構成(1)(2)に加えて(3)を備えることにより、Band25の送信通過帯域のうち誘導性となる帯域が比較例1に比べて増えたためである。このように上記直列インダクタのインダクタ値を固定した場合に上記構成(3)を備えると、インピーダンスの位相をよりオープンに近づけることができる。
なお、上記構成(3)を備えずに、上記直列インダクタの誘導成分を増加させることで受信用フィルタのインピーダンスの位相を進めることもできるが、この場合には受信用フィルタの通過帯域の損失が悪化する。次にこの問題について、実施例1を比較例2と対比して説明する。
比較例2に係る複合型フィルタ装置は、比較例1より大きい6.2nHのインダクタ値を有する直列インダクタを備える点で、比較例1と異なる。
図4は、比較例2に係る複合型フィルタ装置において、共通端子から受信用フィルタ単体を見たときのインピーダンスを示すスミスチャートである。同図においても、受信用フィルタのインピーダンスは、送信用フィルタが適用されるBand25の送信通過帯域において、図3と同程度位相が進んでいる。
しかしながら比較例2の複合型フィルタ装置においては、直列インダクタの誘導成分が上記実施例1に係る複合型フィルタ装置より大きい。そのため、受信用フィルタの通過帯域における通過特性が、上記実施例1に係る複合型フィルタ装置の受信用フィルタの通過帯域における通過特性より劣化してしまう。
図5は、実施例1に係る複合型フィルタ装置の通過特性(鎖線)、および、比較例2に係る複合型フィルタ装置の通過特性(点線)を示す図である。具体的には、受信用フィルタを経由する経路の通過特性が示されており、共通端子から入力された信号に対する受信側端子から出力された信号の強度比(S21)の絶対値である挿入損失が示されている。
同図の受信用フィルタの通過帯域(Band25の受信通過帯域)において、比較例2に係る複合型フィルタ装置に着目すると、特にその中心周波数付近において損失が大きく劣化している。一方、実施例1に係る複合型フィルタ装置は、比較例2に係る複合型フィルタ装置に比べて低損失を実現できている。つまり、上記構成(1)(2)に加えて(3)を備えた複合型フィルタ装置によれば、インピーダンスの位相をある一定量進める場合に直列インダクタの誘導成分の大きさを低減できるため、受信用フィルタの通過帯域における損失もより低減できる。
以上のように、本実施例に係る上記構成(1)(2)(3)を有する複合型フィルタ装置によれば、複合型フィルタ装置が備える各フィルタの通過帯域の損失を低減させて、複合型フィルタ装置の通過特性を大きく改善することが可能となる。
以下、第1の実施形態の実施例1に係る複合型フィルタ装置120によって奏される他の効果について説明する。
複合型フィルタ装置120の送信用フィルタ100においては、共通端子12に最も近い共振器は直列腕共振器101となっている。
フィルタが備える共振器のうち並列腕共振器は、フィルタの低域側の減衰帯域を形成する共振器である。そのような共振器を送信用フィルタ100において共通端子12に最も近い共振器とすると、送信用フィルタ100の高域側の減衰帯域の減衰特性が悪化する。すなわち、送信用フィルタ100より高域である受信用フィルタ200の通過帯域において、共通端子12側から見た送信用フィルタ100のインピーダンスはオープンより大きく外れるため、受信用フィルタ200の通過帯域の損失が悪化する。損失を改善するには、インピーダンスの位相を進める機能をもつ素子を共通端子12と送信用フィルタ100との間に設け、インピーダンスを高めることが考えられる。
これに対して、本実施例に係る複合型フィルタ装置120の送信用フィルタ100においては、フィルタの高域側の減衰帯域を形成する直列腕共振器を共通端子12に最も近い共振器としている。そのため、上記素子を接続せずとも、送信用フィルタ100の通過帯域より高域の周波数帯域におけるインピーダンスは高まる。すなわち、送信用フィルタ100の通過帯域より高域である受信用フィルタ200の通過帯域におけるインピーダンスも高まる。そのため、受信用フィルタ200側からの漏洩信号の回り込みが抑制され、受信用フィルタ200の損失は低減される。従って、本実施形態に係る複合型フィルタ装置120によれば、複合型フィルタ装置120のサイズを小型化できる。
〈実施例2〉
図6は本発明の第1の実施形態の実施例2に係る複合型フィルタ装置において、インダクタ14と受信側端子15とを結ぶ経路に設けられた受信用フィルタ220の回路構成を示す回路図である。同図に示すように、受信用フィルタ220では、共通端子12に最も近い並列腕共振器206と並列腕共振器206に接続されたインダクタ216とを含む並列腕共振回路26を備える。この受信用フィルタ220以外の回路構成は、実施例1に係る複合型フィルタ装置120の回路構成と同じである。
インダクタ216を含む並列腕共振回路26を形成することにより、実施例2に係る複合型フィルタ装置においては、並列腕共振回路26に含まれる並列腕共振器P1の共振周波数が実施例1に係る複合型フィルタ装置より低域側にシフトしている。例えば表1では、共通端子12に最も近い並列腕共振器P1(図6の並列腕共振器206)を含む並列腕共振回路26の共振周波数が、送信用フィルタ100の通過帯域とする周波数のうち最も低い周波数である低域端周波数(1850MHz)より低くなっている。これにより、並列腕共振回路26の誘導成分が実施例1に係る複合型フィルタ装置に比べて大きくなり、共通端子側から見た高域フィルタのインピーダンスの位相をよりオープン近くまで進めることができる。
図7は、実施例2に係る複合型フィルタ装置について、共通端子から受信用フィルタ単体を見たインピーダンスを示すスミスチャートである。本図において、共通端子と受信用フィルタとの間に設けられた直列インダクタのインダクタ値は、実施例1と同じ4.7nHとしている。同図において、受信用フィルタのインピーダンスは、Band25の送信通過帯域の高域端周波数だけでなく、低域端周波数においても、オープン付近にまで回転している。これは、上記構成(1)〜(3)に加えてさらに、並列腕共振器P1の共振周波数がBand25の送信通過帯域の低域端周波数より低い、という構成を備えるために、Band25の送信通過帯域全域が誘導性となっているためである。
このように、受信用フィルタのインピーダンスが送信用フィルタの通過帯域においてオープンに近づくほど、送信用フィルタ側から漏洩する信号の回り込みが抑制され、送信用フィルタの通過帯域における通過特性を改善できる。
図8は、実施例1に係る複合型フィルタ装置の通過特性(鎖線)、実施例2に係る複合型フィルタ装置の通過特性(実線)、および、比較例1に係る複合型フィルタ装置の通過特性(点線)を示した図である。具体的には、送信用フィルタを経由する経路の通過特性が示されており、送信側端子から入力された信号に対する共通端子から出力された信号の強度比(S12)の絶対値である挿入損失が示されている。
同図に示すように、実施例2に係る複合型フィルタ装置は、送信用フィルタの通過帯域(Band25の送信通過帯域)において、実施例1に係る複合型フィルタ装置に比べて良好な通過特性を示している。また、実施例1および実施例2に係る複合型フィルタ装置は、図3、7で示したとおり、共通端子側から見た受信用フィルタのインピーダンスが送信通過帯域の少なくとも一部においてオープンとなるため、比較例1に係る複合型フィルタ装置より低損失な通過特性を実現できている。
以上のように、本実施例に係る複合型フィルタ装置によれば、複合型フィルタ装置が備えるフィルタの通過帯域における損失をさらに低減し、複合型フィルタ装置の通過特性をより改善することが可能となる。
また、実施例2に係る複合型フィルタ装置において、受信用フィルタ220の並列腕共振回路26が備えるインダクタ216は、並列腕共振器206と、並列腕共振器206が接続された基準端子とを結ぶ経路上のみに設けられている。すなわち、共通端子に最も近い直列腕回路(直列腕共振器)201と受信側端子15とを結ぶ経路上のノードと接続された他の並列腕共振器207〜209のいずれにも、インダクタ216は接続されていない。
共通端子12に最も近い並列腕共振回路26が有するインダクタ216が、並列腕共振器206だけでなく、他の並列腕共振器207〜209のいずれかにも接続されていた場合、各共振器に加わるインダクタ216の誘導成分は、インダクタ216が電気回路上の特定位置にある一共振器のみに接続される場合に比べて、減少してしまう。
これに対して上記構成によれば、共通端子12に最も近い並列腕共振回路26が備える並列腕共振器206のみにインダクタ216の誘導成分が加わるため、並列腕共振器206にかかる誘導成分が大きくすることができる。従って、受信用フィルタ200のインピーダンスは、送信用フィルタ100の通過帯域において、スミスチャート上で位相がより大きく進んでオープンに近づくなるため、送信用フィルタ100の通過帯域の損失がより低減できる。
〔変形例〕
以下、本実施例の変形例に係る複合型フィルタ装置について図9を参照して説明する。なお、変形例に係る複合型フィルタ装置はいずれも、本実施例に係る複合型フィルタ装置に比べて受信用フィルタの回路構成が以下のとおり異なる。
(変形例1)
図9(A)は、本実施例の変形例1に係る複合型フィルタ装置120の受信用フィルタ230の回路構成を示す回路図である。同図では、並列腕共振器206が、2つの並列腕共振器206A、206Bから構成されている。このように、本発明に係る複合型フィルタ装置が備える共振器は、その共振器が接続されたノードと、その共振器が接続された基準端子とを結ぶ経路に接続された複数の共振子から構成されていてもよい。
なお、同図のように共通端子12に最も近い並列腕共振器206が複数の共振子から構成されていた場合には、複数の共振子のうち少なくとも1つの共振子の共振周波数が、他の並列腕共振器より低ければよい。
(変形例2)
図9(B)は、本実施例の変形例2に係る複合型フィルタ装置120の受信用フィルタ240回路構成を示す回路図である。同図では、共通端子12に最も近い並列腕共振器206と並列腕共振回路26を構成するインダクタ216が、共通端子12に2番目に近い並列腕共振器207とも接続されている。
本変形例のように、インダクタ216は、共通端子12に2番目以降に近い並列腕共振器207〜209にも接続されていてもよい。このような複合型フィルタ装置120によればインダクタ216にから並列腕共振器206に加わる誘導成分は少なくなるものの、本発明の効果は充分に奏される。
《第2の実施形態》
本発明の第2の実施形態に係る複合型フィルタ装置について、Band25およびBand1(受信通過帯域:2110MHz−2170MHz)に適用されるトリプレクサを例に、図10を参照して説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る複合型フィルタ装置130の回路構成を示す、回路図である。同図に示す複合型フィルタ装置130は、第1の実施形態の実施例2に係る複合型フィルタ装置120に比べて、さらにインダクタ34と受信側端子35と受信用フィルタ300とを備える。
受信用フィルタ300は、アンテナ素子(不図示)等から受信した受信信号を、Band25の通過帯域(1930−1995MHz)より高いBand1の通過帯域(2110MHz−2170MHz)でフィルタリングするバンドパスフィルタである。このとき受信信号は、共通端子12から受信用フィルタ300へと入力され、受信側端子35へ出力される。共通端子12と受信側端子35とを結ぶ経路上において受信用フィルタ300と共通端子12との間には、インダクタ34が設けられている。
受信用フィルタ220と同様に、受信用フィルタ300は、直列腕共振器301〜304と並列腕共振器306〜309とを備える。本図では直列腕回路は全て直列腕共振器となっているが、例えば縦結合型フィルタ部などを用いてもよい。
直列腕共振器301〜304は、共通端子12と受信側端子35とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器306〜309は、共通端子12と受信側端子35とを結ぶ経路上のノードと、基準端子とを結ぶ経路上に設けられている。
並列腕共振器306は、直列腕共振器301〜304のうち共通端子12に最も近い直列腕共振器301とインダクタ34とを結ぶ経路上のノードと基準端子とを結ぶ経路上に設けられている。並列腕共振器307〜309は直列腕共振器301と受信側端子35とを結ぶ経路上のノードと基準端子とを結ぶ経路上にそれぞれ設けられている。すなわち、受信用フィルタ300が備える複数の共振器のうち共通端子12に最も近い共振器は、並列腕共振器306となっている。この並列腕共振器306、並列腕共振器306と基準端子とに接続されたインダクタ316とにより、並列腕共振回路36が形成されている。
並列腕共振回路36の共振周波数は、インダクタ316により並列腕共振器306単体の共振周波数より低域側にシフトされている。これにより、並列腕共振回路36の共振周波数は、3つのフィルタのうち最も低域にある送信用フィルタ100の通過帯域の高域端周波数(1915MHz)より低く位置し、かつ、並列腕共振器307〜309より低くなっている。また、並列腕共振回路36の反共振周波数は、受信用フィルタ300の通過帯域(2110MHz−2170MHz)内に位置している。
このような並列腕共振回路36を備える受信用フィルタ300においては、送信用フィルタ100の通過帯域の少なくとも一部、および、送信用フィルタ100より高い周波数帯域にある受信用フィルタ200の通過帯域の全域が、誘導性の帯域となる。そのため、並列腕共振回路36を用いて、共通端子12から見た受信用フィルタ300のインピーダンスを、送信用フィルタ100および受信用フィルタ220の通過帯域において、スミスチャート上で時計回りに大きく回転させて位相を進めることが可能となる。すなわち、受信用フィルタ300の損失を大きく悪化させずに、送信用フィルタ100および受信用フィルタ220の通過帯域の損失を低減することができる。
さらにこのとき、並列腕共振回路36の共振周波数が送信用フィルタ100の通過帯域の低域端周波数(1870MHz)よりも低くなっていれば、受信用フィルタ220の通過帯域全域に加えて、送信用フィルタ100の通過帯域の全域も誘導性の帯域となる。これにより、共通端子12から見た受信用フィルタ300のインピーダンスを、送信用フィルタ100の通過帯域においてより大きく進めることができるため、送信用フィルタ100および受信用フィルタ220の通過帯域の損失をより低減することができる。
上記のようなトリプレクサにおいては、3つのフィルタのうち最も高域の通過帯域を有するフィルタに本発明の構成を適用すれば、そのフィルタより低域の通過帯域を有する複数のフィルタからの信号の回りこみを抑制できる。すなわち上記構成によれば、複合型フィルタ装置が3以上のフィルタを備えている場合にも、複合型フィルタ装置の低損失性を実現することができる。
なお、上記第1の実施形態及び第2の実施形態で説明した複合型フィルタ装置120、130は、当該複合型フィルタ装置120、130を備える高周波フロントエンド回路や通信装置に適用することができる。そこで、以降では、このような高周波フロントエンド回路や通信装置について、第2の実施形態に係る複合型フィルタ装置を備える構成を例に説明する。
図11は、複合型フィルタ装置130を備えた高周波フロントエンド回路10、および、高周波フロントエンド回路10を備えた通信装置1の構成を示す構成図である。同図には、複合型フィルタ装置130と増幅回路4とで構成される高周波フロントエンド回路10と、アンテナ素子2と、RF信号処理回路(RFIC)3とが示されている。高周波フロントエンド回路10及びRFIC3は、通信装置1を構成している。アンテナ素子2、高周波フロントエンド回路10、及びRFIC3は、例えば、マルチモード/マルチバンド対応の携帯電話のフロントエンド部に配置される。
アンテナ素子2は、高周波信号を送受信する、例えばLTE等の通信規格に準拠したマルチバンド対応のアンテナである。なお、アンテナ素子2は、例えば通信装置1の全バンドに対応しなくてもよく、低周波数帯域群または高周波数帯域群のバンドのみに対応していてもよい。また、アンテナ素子2は、通信装置1に内蔵されていてもかまわない。
RFIC3は、アンテナ素子2で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路である。具体的には、RFIC3は、アンテナ素子2から高周波フロントエンド回路10の受信側信号経路および送信側信号経路を介して入力された高周波信号を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をベースバンド信号処理回路(不図示)へ出力する。また、RFIC3は、ベースバンド信号処理回路から入力された送信信号をアップコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された高周波信号を高周波フロントエンド回路10の送信側信号経路に出力する。
高周波フロントエンド回路10は、アンテナ素子2とRFIC3との間で高周波信号を伝達する回路である。具体的には、高周波フロントエンド回路10は、RFIC3から出力された高周波信号を、送信側信号経路を介してアンテナ素子2に伝達する。また、高周波フロントエンド回路10は、アンテナ素子2で受信された高周波信号を、受信側信号経路を介してRFIC3に伝達する。
高周波フロントエンド回路10は、アンテナ素子2側から順に、複合型フィルタ装置130と、増幅回路4とを備える。
増幅回路4は、複合型フィルタ装置130またはRFIC3から入力された高周波信号を電力増幅する増幅器43、45、55によって構成される。本実施形態では、送信側端子13に接続された増幅器43はパワーアンプ、受信側端子15、35に接続された増幅器45、55はローノイズアンプとなっている。
なお、高周波フロントエンド回路10は、例えば、送信と受信とを切り替えるスイッチ、あるいは、複合型フィルタ装置を構成する複数のフィルタでローノイズアンプを共有するためのスイッチを備えていてもよい。
このように構成された高周波フロントエンド回路10は、アンテナ素子2から入力された高周波信号を、受信用フィルタ220または300でフィルタリングし、かつ、増幅器45、55で増幅して、RFIC3に出力する。または、RFIC3から入力された高周波信号を、増幅器43で増幅し、かつ、送信用フィルタ100でフィルタリングして、アンテナ素子2に出力する。なお、低域のバンド(ここではBand25)に対応するRFICと高域のバンド(ここではBand1)に対応するRFICとは、個別に設けられていてもよい。
このように、高周波フロントエンド回路10は、第2の実施形態に係る複合型フィルタ装置130を備えることにより、良好な電気特性を得ることができる(損失を抑制できる)マルチバンド対応の高周波フロントエンド回路を実現できる。
なお、高周波フロントエンド回路は、第1の実施形態の実施例1、2や該実施例2の変形例1、2に係る複合型フィルタ装置を備える構成であってもかまわない。また、本実施形態では、送信側信号経路および受信側信号経路の双方に接続される複合型フィルタ装置が設けられた構成について説明した。しかし、高周波フロントエンド回路の構成はこれに限らず、受信側信号経路または送信側信号経路のいずれかに複合型フィルタ装置が接続された構成であってもよい。
今回開示された各実施の形態は、矛盾しない範囲で適宜組み合わされて実施されることも予定されている。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
12 共通端子、13 送信側端子、14 インダクタ、15 受信側端子、16〜19 並列腕共振回路、100 送信用フィルタ、101〜105,201〜204 直列腕共振器、106〜109,206〜209 並列腕共振器、120 複合型フィルタ装置、200 受信用フィルタ。

Claims (10)

  1. 共通端子と、
    第1端子と、
    第2端子と、
    前記共通端子と前記第1端子との間に接続され、第1通過帯域を有する第1フィルタと、
    前記共通端子と前記第2端子との間に接続され、前記第1通過帯域より高域である第2通過帯域を有する第2フィルタと、
    前記共通端子と前記第2フィルタとの間に設けられた第1インダクタと、
    を備える複合型フィルタ装置であって、
    前記第2フィルタは、1以上の直列腕回路と、2以上の並列腕共振器と、を有し、
    前記1以上の直列腕回路は、前記共通端子と前記第2端子とを結ぶ経路上で互いに直列に接続され、
    前記2以上の並列腕共振器は、
    前記1以上の直列腕回路のうち前記共通端子に最も近い第1直列腕回路と前記第1インダクタとを結ぶ経路上のノードと、基準端子と、に接続された第1並列腕共振器と、
    前記第1直列腕回路と前記第2端子とを結ぶ経路上のノードと、基準端子と、に接続された1以上の他の並列腕共振器と、
    を含み、
    前記第1並列腕共振器の反共振周波数は、前記第2通過帯域内に位置しており、
    前記第1並列腕共振器の共振周波数は、前記第1通過帯域の高域端周波数より低く、かつ、前記1以上の他の並列腕共振器のいずれの共振周波数よりも低い、
    複合型フィルタ装置。
  2. 前記第2フィルタは第1並列腕共振回路を備え、
    前記第1並列腕共振回路は、
    前記第1並列腕共振器と、前記第1並列腕共振器が接続された前記基準端子とを結ぶ経路上に設けられた第2インダクタを備える、請求項1に記載の複合型フィルタ装置。
  3. 前記第2インダクタは、前記第1並列腕共振器と前記第1並列腕共振器が接続された前記基準端子とを結ぶ経路上のみに設けられた、請求項2に記載の複合型フィルタ装置。
  4. 前記第1並列腕共振回路の共振周波数は、前記第1通過帯域の低域端周波数より低い、請求項2または3のいずれかに記載の複合型フィルタ装置。
  5. 前記複合型フィルタ装置において、
    前記共通端子側から前記第2フィルタ単体を見たインピーダンスが、前記第1通過帯域において少なくとも一部がオープン状態となっている、請求項1〜4のいずれかに記載の複合型フィルタ装置。
  6. 前記第1フィルタは複数の共振器を備え、
    前記第1フィルタにおける前記複数の共振器のうち、前記共通端子に最も近い共振器は、直列腕共振器である、請求項1〜5のいずれかに記載の複合型フィルタ装置。
  7. 前記複合型フィルタ装置はさらに、
    第3端子と、
    前記共通端子と前記第3端子との間に接続され、前記第2通過帯域より高域である第3通過帯域を有する第3フィルタと、
    前記共通端子と前記第3フィルタとの間に設けられた第3インダクタと、
    を備え、
    前記第3フィルタは、1以上の直列腕回路と、2以上の並列腕共振器と、を有し、
    前記第3フィルタにおける前記1以上の直列腕回路は、前記共通端子と前記第3端子とを結ぶ経路上で互いに直列に接続され、
    前記第3フィルタにおける前記2以上の並列腕共振器は、
    前記第3フィルタにおける前記1以上の直列腕回路のうち前記共通端子に最も近い第2直列腕回路と前記第3インダクタとを結ぶ経路上のノードと、基準端子と、に接続された第2並列腕共振器と、
    前記第2直列腕回路と前記第3端子とを結ぶ経路上のノードと、基準端子と、に接続された1以上の他の並列腕共振器と、
    を含み、
    前記第2並列腕共振器と、前記第2並列腕共振器が接続された前記基準端子と、を結ぶ経路上には、第4インダクタが設けられ、
    少なくとも前記第2並列腕共振器と前記第4インダクタとにより第2並列腕共振回路が形成されており、
    前記第2並列腕共振回路の反共振周波数は、前記第3通過帯域内に位置しており、
    前記第2並列腕共振回路の共振周波数は、前記第1通過帯域の前記高域端周波数より低く、かつ、前記第3フィルタにおける前記1以上の他の並列腕共振器の共振周波数よりも低い、請求項1〜6のいずれかに記載の複合型フィルタ装置。
  8. 前記第2並列腕共振回路の共振周波数は、前記第1通過帯域の前記低域端周波数より低い、請求項7に記載の複合型フィルタ装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の複合型フィルタ装置と、
    前記複合型フィルタ装置に接続された増幅回路と、を備える、
    高周波フロントエンド回路。
  10. アンテナ素子で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、
    前記アンテナ素子と前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝達する請求項9に記載の高周波フロントエンド回路と、を備える、
    通信装置。
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