JP2019027650A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室の使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供する。【解決手段】貯蔵室を形成する断熱箱体と、冷気を生成する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルからの冷気を送風ファンによって前記貯蔵室に供給する冷気供給路と、前記貯蔵室の前面の引き出し扉と、前記引き出し扉に取り付けられた支持アームと、前記支持アームに懸架されている下段貯蔵容器と、前記下段貯蔵容器の上に設けられる上段貯蔵容器と、を備えた冷蔵庫において、前記上段貯蔵容器を、前後方向に複数の位置で選択的に、前記下段貯蔵容器に対して保持する。【選択図】図5
Description
本発明は食品や飲料水等を冷蔵或いは冷凍して貯留する冷蔵庫に関するものである。
最近では核家族化や共働き夫婦の増加等の家庭環境の変化により、冷蔵庫での食品保存法が多様化する傾向にある。保存方法の多様化に伴い貯蔵室内に複数の容器を設置し、下段容器に対して上段容器を前後方向に摺動可能とした構造が一般的となっている。
例えば、下記特許文献1に記載の冷蔵庫では、上段貯蔵容器を前後に分割し、前方容器を後方容器に対して摺動させることが開示されている。また、下記特許文献2には、上段貯蔵容器を最前方位置までスライドしたときに下段貯蔵容器に対してロックすることが開示されている。
上記特許文献1の貯蔵室は、下段貯蔵容器に対して上段貯蔵容器が前後方向に相対的にスライド可能となっているが、下段貯蔵容器を特定の位置に保持してはいない。また、上記特許文献2の貯蔵室は、上段貯蔵容器が最前方位置にある状態でしか保持できない。
そこで、本発明の目的は、貯蔵室の使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供することにある。
本発明は、貯蔵室を形成する断熱箱体と、冷気を生成する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルからの冷気を送風ファンによって前記貯蔵室に供給する冷気供給路と、前記貯蔵室の前面の引き出し扉と、前記引き出し扉に取り付けられた支持アームと、前記支持アームに懸架されている下段貯蔵容器と、前記下段貯蔵容器の上に設けられる上段貯蔵容器と、を備えた冷蔵庫において、前記上段貯蔵容器を、前後方向に複数の位置で選択的に、前記下段貯蔵容器に対して保持する。
本発明によれば、貯蔵室の使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
本発明の具体的な実施例を説明する前に、本発明の実施形態が適用される冷蔵庫の構成を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は冷蔵庫の正面外観図であり、図2は図1の縦断面を示す断面図であり、図3は図1に示す冷蔵庫の庫内の背面内部の構成を示す正面図である。尚、図2においては製氷室の断面は示されていない。
図1、及び図2において、冷蔵庫1は、上方から冷蔵室2、製氷室(冷凍室の一部である)3及び上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6を有する。ここで、製氷室3と上部冷凍室4は、冷蔵室2と下部冷凍室5との間に左右に並べて設けている。一例として、冷蔵室2はおよそ+3℃、野菜室6はおよそ+3℃〜+7℃の冷蔵温度帯の貯蔵室である。また、製氷室3、上部冷凍室4及び下部冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室である。尚、図示していないが、製氷室3と上部冷凍室4と間には縦方向に配置された仕切部が設けられており、この仕切壁を境に製氷室3と上部冷凍室4とが左右方向に並設されている。また、上部冷凍室4は、その下方に隣設される下部冷凍室5より幅寸法が小さく、下部冷凍室5より容積が小さく、少量の食品が冷凍、貯蔵されるものである。
冷蔵室2は前方側に、左右に分割された観音開き(いわゆるフレンチ型)の冷蔵室扉2a、2bを備えている。製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6は夫々引き出し式の製氷室扉3a、上部冷凍室扉4a、下部冷凍室扉5a、野菜室扉6aを備えている。
また、各扉の貯蔵室側の面には、各扉の外縁に沿うように磁石が内蔵されたパッキン(図示せず)を設けており、各扉の閉鎖時、鉄板で形成された冷蔵庫外箱のフランジや各仕切り鉄板に密着し貯蔵室内への外気の侵入、及び貯蔵室からの冷気の漏れを抑制する構成とされている。
ここで、図2に示すように冷蔵庫本体10の下部には機械室11が形成され、この中に圧縮機12が内蔵されている。冷却器収納室13と機械室11には水抜き通路14によって連通され、凝縮水が排出できるようになっている。
図2に示すように、冷蔵庫本体10の庫外と庫内は、内箱と外箱との間に発泡断熱材(発泡ポリウレタン)を充填することにより形成される断熱箱体15により隔てられている。また冷蔵庫本体10の断熱箱体15は複数の真空断熱材16を実装している。冷蔵庫本体10は、上側断熱仕切壁17aにより冷蔵室2と上部冷凍室4及び製氷室3(図1参照、図2中で製氷室3は図示されていない)とが区画され、下側断熱仕切壁17bにより下部冷凍室5と野菜室6とが区画されている。
また、下部冷凍室5の上部には横仕切部18を設けている。横仕切部18は、製氷室3及び上部冷凍室4と下部冷凍室5とを上下方向に仕切っている。ただ、製氷室3、上部冷凍室4及び下部冷凍室5は流体的につながれているので、同じ冷気が供給されている。また、横仕切部18の上部には、製氷室3と上部冷凍室4との間を左右方向に仕切る縦仕切部を設けている。
横仕切部18は、下側断熱仕切壁17bの前面及び左右側壁前面と共に、下部冷凍室扉5aの貯蔵室側の面に設けたパッキン(図示せず)と接触する。製氷室扉3aと上部冷凍室扉4aの貯蔵室側の面に設けたパッキン(図示せず)は、横仕切部18、縦仕切部53(図4)、上側断熱仕切壁17a及び冷蔵庫本体1の左右側壁前面と接することで、各貯蔵室と各扉との間での冷気の移動をそれぞれ抑制している。なお、製氷室3、上部冷凍室4及び下部冷凍室5は、同じ冷凍温度帯で保たれているので、横仕切部18及び縦仕切部53の断熱性能は、上側断熱仕切壁17aや下側断熱仕切壁17bほどは要求されない。
図2に示すように、上部冷凍室4、下部冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの貯蔵室の前方に備えられた扉4a、5a、6aが取り付けられている。また、上部冷凍室4には上部冷凍貯蔵容器41が配置され、下部冷凍室5には複数段の冷凍貯蔵容器、すなわち最上段冷凍貯蔵容器63、上段冷凍貯蔵容器61及び下段冷凍貯蔵容器62が配置されている。更に、野菜室6には上段野菜貯蔵容器71、下段野菜貯蔵容器72が配置されている。
そして、製氷室扉3a、上部冷凍室扉4a、下部冷凍室扉5a及び野菜室扉6aは、それぞれ図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、製氷貯蔵容器3b(図示せず)、上部冷凍貯蔵容器41、下段冷凍貯蔵容器62、上段野菜貯蔵容器71、下段野菜貯蔵容器72が引き出せるようになっている。
詳しくは、下段冷凍貯蔵容器62は冷凍室扉内箱に取り付けられた支持アーム5dに下段冷凍貯蔵容器62の側面上部のフランジ部が懸架されており、上段冷凍貯蔵容器61は下段冷凍貯蔵容器62の側面上部フランジ部の上に載置されており、冷凍室扉5aを引き出すと同時に下段冷凍貯蔵容器62及び上段冷凍貯蔵容器61が引き出される。最上段冷凍貯蔵容器63は、冷凍室5の側面壁に形成された凹凸部(図示しない)に載置されており前後方向にスライド可能になっている。
下段野菜貯蔵容器72も同様にフランジ部が野菜室扉6aの内箱に取り付けられた支持アーム6dに懸架され、上段野菜貯蔵容器71は下段野菜貯蔵容器72のフランジ部の上に載置されている。また、この野菜室6には断熱箱体15に固定された電熱ヒーター6Cが設けられており、この電熱ヒーター6Cによって野菜室6の温度が冷やし過ぎにならないように、野菜の貯蔵に適した温度になるようにしている。尚、この電熱ヒーター6Cは必要に応じて設けられれば良いものであるが、本実施例では野菜の貯蔵がより上手く行えるように電熱ヒーター6Cを設けるようにしている。
次に冷蔵庫の冷却方法について説明する。冷蔵庫本体1には冷却器収納室13が形成され、この中に冷却手段として冷却器19を備えている。冷却器19(一例として、フィンチューブ熱交換器)は、下部冷凍室5の背部に備えられた冷却器収納室13内に設けられている。また、冷却器収納室13内であって冷却器19の上方には送風手段として送風ファン20(一例として、プロペラファン)が設けられている。
冷却器19で熱交換して冷やされた空気(以下、冷却器19で熱交換した低温の空気を「冷気」と称する)は、送風ファン20によって冷蔵室送風ダクト21、冷凍室送風ダクト22、及び図示しない製氷室送風ダクトを介して、冷蔵室2、製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、野菜室6の各貯蔵室へそれぞれ送られる。
各貯蔵室への送風は、冷蔵温度帯の冷蔵室2への送風量を制御する第一の送風制御手段(以下、冷蔵室ダンパ23という)と、冷凍温度帯の冷凍室4、5への送風量を制御する第二の送風量制御手段(以下、冷凍室ダンパ24という)とにより制御される。ちなみに、冷蔵室2、製氷室3、上部冷凍室4、下部冷凍室5、及び野菜室6への各送風ダクトは、図3に破線で示すように冷蔵庫本体1の各貯蔵室の背面側に設けられている。具体的には、冷蔵室ダンパ23が開状態、冷凍室ダンパ24が閉状態のときには、冷気は、冷蔵室送風ダクト21を経て多段に設けられた吹き出し口25から冷蔵室2に送られる。
また、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられた冷蔵室戻り口26から冷蔵室−野菜室連通ダクト27を経て、下側断熱仕切壁18の下部右奥側に設けた野菜室吹き出し口28から野菜室6へ送風される。野菜室6からの戻り冷気は、下側断熱仕切壁18の下部前方に設けられた野菜室戻りダクト入口29から野菜室戻りダクト30を経て、野菜室戻りダクト出口から冷却器収納室13の下部に戻る。尚、別の構成として冷蔵室−野菜室連通ダクト27を野菜室6へ連通せずに、図3において冷却器収納室12の上面から見て、右側下部に戻す構成としてもよい。この場合の一例として、冷蔵室−野菜室連通ダクト27の前方投影位置に野菜室送風ダクトを配置して、冷却器19で熱交換した冷気を、野菜室吹き出し口28から野菜室6へ直接送風するようになる。
図2、図3に示すように、冷却器収納室13の前方には、各貯蔵室と冷却器収納室12との間を仕切る仕切部材31が設けられている。仕切部材31には、図3にあるように上下に一対の吹き出し口32a、32b、33a、33bが形成されており、冷凍室ダンパ24が開状態のとき、冷却器19で熱交換された冷気が送風ファン20により図示を省略した製氷室送風ダクトや上段冷凍室送風ダクト34を経て吹き出し口32a、32bからそれぞれ製氷室3、上部冷凍室4へ送風される。また、下段冷凍室送風ダクト35を経て吹き出し口、33a、33bから下部冷凍室5へ送風される。尚、下部冷凍室5には必要に応じて吹き出し口を増設しても良いものである。
また、冷蔵庫本体10の天井壁上面側にCPU、ROMやRAM等のメモリ、インターフェース回路等を搭載した制御装置が設けられており、外気温度センサ(図示せず)、冷却器温度センサ(図示せず)、冷蔵室温度センサ(図示せず)、野菜室温度センサ(図示せず)、冷凍室温度センサ(図示せず)、扉2a、2b、3a、4a、5a、6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサ(図示せず)、冷蔵室2内壁に設けられた図示しない温度設定器等と接続し、ROMに予め搭載されたプログラムにより、圧縮機12のON、OFF等の制御、冷蔵室ダンパ23及び冷凍室ダンパ24を個別に駆動するそれぞれのアクチュエータの制御、送風ファン20のON/OFF制御や回転速度制御、扉開放状態を報知するアラームのON/OFF等の制御を行うようになっている。
図1に戻って、冷蔵室扉2aには入力制御部40が設けられており、この入力制御部40は上述した制御装置に接続されている。したがって、入力制御部40からの入力によって冷蔵庫1の各貯蔵室の温度を設定できるようになっている。例えば圧縮機12の回転数、送風ファン20の回転数、冷蔵室ダンパ23及び冷凍室ダンパ24の開閉や開閉量等を制御することで各貯蔵室の温度を制御するものである。
図4は冷凍室の拡大断面である。最上段冷凍貯蔵容器63は急速冷却容器となっており、製氷室3と上部冷凍室4を仕切る縦仕切部53の奥行き側側面には温度検知手段50が設けられている。ここで、最上段冷凍貯蔵容器63の略全面には金属製の熱伝導板としてアルミトレイが敷設されており、このアルミトレイの上表面には凸部または凹部が奥行方向および左右方向に複数形成されている。アルミ自体が熱伝導性の高い材料であり、さらに複数の凹凸により表面積を増加させているので、上段冷凍貯蔵容器61や下段冷凍貯蔵容器62と比べて、最上段冷凍貯蔵容器63の冷却性能は高くなっている。温度検知手段50は、最上段冷凍貯蔵容器63の上方に近接して配置されているので、最上段冷凍貯蔵容器63に収納された食品の温度に左右される空間の温度を測定している。最上段貯蔵容器63に食品が投入されて、温度検知手段50が空間の温度上昇から、食品が投入されたと判定すると、急速冷却モードに移行する。
次に、以上のような構成の冷蔵庫において、本発明の実施形態について図4乃至図13を用いて説明する。
<実施例1>
図5から図8は、上段冷凍貯蔵容器61を前後方向に複数の位置で保持できる場合、かつ、下段冷凍貯蔵容器62の深さ寸法が2つに分かれている場合の収納形態例を示している。図5に示す上段冷凍貯蔵容器61の位置が、上段冷凍貯蔵容器61の最前方位置である。この収納形態は、上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の段つき部83の後端より前方に位置し、上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の前端と略同じところに位置している。図6に示す上段冷凍貯蔵容器61の位置が、上段冷凍貯蔵容器61の最後方位置である。この収納形態は上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の段つき部83の後端より後方に位置している。なお、下段冷凍貯蔵容器62の前方底部に段つき部83を形成することで、背の高い大型食品を収納しやすくなっている。
図5から図8は、上段冷凍貯蔵容器61を前後方向に複数の位置で保持できる場合、かつ、下段冷凍貯蔵容器62の深さ寸法が2つに分かれている場合の収納形態例を示している。図5に示す上段冷凍貯蔵容器61の位置が、上段冷凍貯蔵容器61の最前方位置である。この収納形態は、上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の段つき部83の後端より前方に位置し、上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の前端と略同じところに位置している。図6に示す上段冷凍貯蔵容器61の位置が、上段冷凍貯蔵容器61の最後方位置である。この収納形態は上段冷凍貯蔵容器61の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の段つき部83の後端より後方に位置している。なお、下段冷凍貯蔵容器62の前方底部に段つき部83を形成することで、背の高い大型食品を収納しやすくなっている。
また、下段冷凍貯蔵容器62の上端の開口縁に、前方から順に複数の凹部73a〜73cを設け、上段冷凍貯蔵容器61の底面の左右両側に、凸部74を設ける。凸部74を凹部73a〜73cのいずれかの位置に嵌め合わせることで、上段冷凍貯蔵容器61の保持位置を3箇所から選択できる。つまり、上段冷凍貯蔵容器61を、図5のような最前方位置(全開位置)と、図6のような最後方位置(全閉位置)と、の2箇所だけでなく、その間の位置にも保持できるので、使用者の使い勝手が向上する。
図7に、上段冷凍貯蔵容器61を最前方位置に保持して、引き出し扉を最大に引き出した状態を示す。引き出し扉を最大に引き出した状態では、下段冷凍貯蔵容器62の凹部73a〜73cがいずれも冷蔵庫本体より手前に位置する。図7に示す収納形態では、下段冷凍貯蔵容器62内に、食品82a〜82cが収納されて、上段冷凍貯蔵容器61内に食品82d〜82fが収納されて、最上段冷凍貯蔵容器63内に食品82g〜82iが収納されている。このとき、下段冷凍貯蔵容器62上面が冷蔵庫外に開放される開口面積は少なくなるので、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱を少なくできる。
図8に、上段冷凍貯蔵容器61を最後方位置に保持して、引き出し扉を最大に引き出した状態を示す。図8に示す収納形態では、下段冷凍貯蔵容器62内に、食品82a〜82bの他に、背の高い食品82jが前方のスペースに収納されている。このとき、下段冷凍貯蔵容器62上面が冷蔵庫外に開放される開口面積は多くなるものの、下段冷凍貯蔵容器62前方に大型食品を収納できる状態で上段冷凍貯蔵容器61を保持することが可能となっている。なお、このように下段冷凍貯蔵容器62の前方の開口面積が多くても、大型食品が前方に位置しているため、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱の経路が塞がれ、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱は少ない。
さらに上段冷凍貯蔵容器61は、最前方位置と最後方位置との間の位置にも、保持することができる。すなわち、下段冷凍貯蔵容器62内へ収納する食品の形状に合わせて、上段冷凍貯蔵容器61の位置を変更できるため、下段冷凍貯蔵容器61へ侵入する熱の経路を常に小さくできる。また、そのような位置で保持することで、引き出し扉を開閉しても上段冷凍貯蔵容器61の位置がズレず、食品との衝突を防ぐことも可能となっている。
このように、冷凍貯蔵容器の中で最大の貯蔵容量である下段冷凍貯蔵容器61への熱の侵入が抑制されるため、下部冷凍室扉5aの開閉時に冷蔵庫内部へ侵入する熱の量が少なくなくなる。結果として、侵入した熱を冷却するための、圧縮機の駆動電動機の電力が少なくなり、省エネルギ性能が向上する。
また、冷凍室内部へ侵入する熱が少なくなるため、食品投入時の冷凍室内部の温度上昇が少なくなる。そのため最上段冷凍貯蔵容器63に食品が投入された際の急冷却運転の急冷却運転にかかる負担が減少し、温度検知手段50による食品投入判定の誤検知の可能性も減少する。よって、省エネルギ性能と食品収納性能を両立した冷蔵庫を提供できる。
<実施例2>
図9から図13は、上段冷凍貯蔵容器61を前後に2分割して前方貯蔵容器75と後方貯蔵容器76で構成し、かつ、下段冷凍貯蔵容器62に前後の空間を仕切る仕切部84を備える場合の収納形態例を示している。図9に示す前方貯蔵容器75の位置が、前方貯蔵容器75の最前方位置である。この収納形態は、前方貯蔵容器75の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の仕切部84の後面より前方に位置している。図10に示す前方貯蔵容器75の位置が、前方貯蔵容器75の最後方位置である。この収納形態は、前方貯蔵容器75の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の仕切部84の後面より後方に位置している。
図9から図13は、上段冷凍貯蔵容器61を前後に2分割して前方貯蔵容器75と後方貯蔵容器76で構成し、かつ、下段冷凍貯蔵容器62に前後の空間を仕切る仕切部84を備える場合の収納形態例を示している。図9に示す前方貯蔵容器75の位置が、前方貯蔵容器75の最前方位置である。この収納形態は、前方貯蔵容器75の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の仕切部84の後面より前方に位置している。図10に示す前方貯蔵容器75の位置が、前方貯蔵容器75の最後方位置である。この収納形態は、前方貯蔵容器75の底面前端が下段冷凍貯蔵容器62の仕切部84の後面より後方に位置している。
また、下段冷凍貯蔵容器62の上端の開口縁に、前方から順に複数の凹部73a〜73cを設け、前方貯蔵容器75の底面の左右両側に、凸部77を設ける。凸部77を凹部73a〜73cのいずれかの位置に嵌め合わせることで、上段冷凍貯蔵容器61の保持位置を3箇所から選択できる。つまり、上段冷凍貯蔵容器61を、図9のような最前方位置(全開位置)と、図10のような最後方位置(全閉位置)と、の2箇所だけでなく、その間の位置にも保持できるので、使用者の使い勝手が向上する。
図11に示すように、前方貯蔵容器75の後方側面に凸部78を設け、後方貯蔵容器76の前方側面に凸部79を設ける。後方貯蔵容器76を前方貯蔵容器75の上方から載せて使用する。凸部78の前面壁80と、凸部79の後面壁81がストッパーの役割を果たし、前方貯蔵容器75を手前方向に引き出した際に、後方貯蔵容器76と分離することがない。
図12に、前方貯蔵容器75を最前方位置に保持して、引き出し扉を最大に引き出した状態を示す。引き出し扉を最大に引き出した状態では、下段冷凍貯蔵容器62の凹部73a〜73cがいずれも冷蔵庫本体より手前に位置する。図12に示す収納形態では、下段冷凍貯蔵容器62の上に、食品82a〜82cが収納されて、後方貯蔵容器76の上に食品82d〜82fが収納されて、前方貯蔵容器75の上に食品82kが収納されて、最上段冷凍貯蔵容器63の上に食品82g〜82iが収納されている。このとき、下段冷凍貯蔵容器62上面が冷蔵庫外に開放される開口面積は少なくなるので、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱を少なくできる。
図13に、前方貯蔵容器75を最後方位置に保持して、引き出し扉を最大に引き出した状態を示す。図13に示す収納形態では、下段冷凍貯蔵容器62内に、食品82a〜82bの他に、背の高い食品82jが前方のスペースに収納されている。このとき、下段冷凍貯蔵容器62上面が冷蔵庫外に開放される開口面積は多くなるものの、下段冷凍貯蔵容器62前方に大型食品を収納できる状態で前方貯蔵容器75を保持することが可能となっている。なお、このように下段冷凍貯蔵容器62の前方の開口面積が多くても、大型食品が前方に位置しているため、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱の経路が塞がれ、下段冷凍貯蔵容器62内へ侵入する熱は少ない。
さらに上段冷凍貯蔵容器61は、最前方位置と最後方位置との間の位置にも、保持することができる。すなわち、前方貯蔵容器75、後方貯蔵容器76および下段冷凍貯蔵容器62へ収納する食品の形状に合わせて前方貯蔵容器76の保持位置を変更できるため、下段冷凍貯蔵容器61へ侵入する熱の経路を常に小さくできる。また、そのような位置で保持することで、引き出し扉を開閉しても上段冷凍貯蔵容器61の位置がズレず、食品との衝突を防ぐことも可能となっている。
このように、冷凍貯蔵容器の中で最大の貯蔵容量である下段冷凍貯蔵容器61への熱の侵入が抑制されるため、下部冷凍室扉5aの開閉時に冷蔵庫内部へ侵入する熱の量が少なくなくなる。結果として、侵入した熱を冷却するための、圧縮機の駆動電動機の電力が少なくなり、省エネルギ性能が向上する。
また、冷凍室内部へ侵入する熱が少なくなるため、食品投入時の冷凍室内部の温度上昇が少なくなる。そのため最上段冷凍貯蔵容器63に食品が投入された際の急冷却運転の急冷却運転にかかる負担が減少し、温度検知手段50による食品投入判定の誤検知の危険性も減少する。よって、省エネルギ性能と食品収納性能を両立した冷蔵庫を提供できる。
<実施例3>
次に、下部冷凍室5内に2つの貯蔵容器、すなわち上段冷凍貯蔵容器61と下段冷凍貯蔵容器62のみが配置されている実施例3を説明する。尚、同じ参照番号は同じ構成部品を示しているので、詳細な説明が必要な場合に説明し、これ以外は省略する。
次に、下部冷凍室5内に2つの貯蔵容器、すなわち上段冷凍貯蔵容器61と下段冷凍貯蔵容器62のみが配置されている実施例3を説明する。尚、同じ参照番号は同じ構成部品を示しているので、詳細な説明が必要な場合に説明し、これ以外は省略する。
図14においては、上段冷凍貯蔵容器61を前後方向に、複数の位置で保持できる場合かつ、上段冷凍貯蔵容器61と下段冷凍貯蔵容器62のみが配置され、下段冷凍貯蔵容器62の深さ寸法が全面一定かつ、下段冷凍貯蔵容器62に仕切部が設けられておらず、温度検知手段50が設けられていない。本実施例においても、下段冷凍貯蔵容器62へ収納する食品の形状に合わせて、上段冷凍貯蔵容器61の位置を変更できるため、下段冷凍貯蔵容器61へ侵入する熱の経路を常に小さくすることができる。よって、省エネルギ性能と食品収納性能を両立した冷蔵庫を提供することができる。
以上の実施例では、下部冷凍室5の上段冷凍貯蔵容器61の保持位置を自在に設定できる。しかし、上段貯蔵容器の保持位置を自在にできる貯蔵室は、冷凍室に限らず、野菜室であっても良い。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上気した実施例は本発明を分かりやすく説明するために説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、またある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。例えば、下段貯蔵容器に段つき部がありかつ、上段貯蔵容器が前後に2分割されている実施形態や、下段貯蔵容器に仕切部が設けられておりかつ、最上段貯蔵容器が設けられていない実施形態や、下段貯蔵容器の深さ寸法が一定かつ、上段貯蔵容器が前後に2分割されている実施形態など様々な構成がある。
1…冷蔵庫本体、2…冷蔵室、2a,2b…冷蔵室扉、3…製氷室、3a…製氷室扉、4…上部冷凍室、4a…上部冷凍室扉、5…下部冷凍室、5a…下部冷凍室扉、5d…支持アーム、6…野菜室、6a…野菜室扉、6b…支持アーム、6c…電熱ヒータ、10…冷蔵庫本体、11…機械室、12…圧縮機、13…冷却器収納室、14…水抜き通路、15…断熱箱体、16…真空断熱材、17a…上側断熱仕切壁、17b…下側断熱仕切壁、18…横仕切部、19…冷却器、20…送風ファン、21…冷蔵室送風ダクト、22…冷凍室送風ダクト、23…冷蔵室ダンパ、24…冷凍室ダンパ、25…吹き出し口、26…冷蔵室戻り口、27…冷蔵室-野菜室ダクト、28…野菜室吹き出し口、29…野菜室戻りダクト入口、30…野菜室戻りダクト、31…仕切部材、32a,32b,33a,33b…吹き出し口、34…上段冷凍室送風ダクト、35…下段冷凍室送風ダクト、40…入力制御部、41…上部冷凍貯蔵容器、50…温度検知手段、53…縦仕切部、61…上段冷凍貯蔵容器、62…下段冷凍貯蔵容器、63…最上段冷凍貯蔵容器、71…上段野菜貯蔵容器、72…下段野菜貯蔵容器、73a,73b,73c…下段冷凍貯蔵容器凹部、74…上段冷凍貯蔵容器凸部、75…前方貯蔵容器、76…後方貯蔵容器、77…前方貯蔵容器凸部、78…前方貯蔵容器後方凸部、79…後方貯蔵容器前方凸部、80…凸部前面壁、81…凸部後面壁、82a、82b、82c、82d、82e,82f,82g,82h,82i,82j,82k…食品、83…下段冷凍貯蔵容器段つき部、84…下段冷凍貯蔵容器仕切部
Claims (4)
- 貯蔵室を形成する断熱箱体と、冷気を生成する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルからの冷気を送風ファンによって前記貯蔵室に供給する冷気供給路と、前記貯蔵室の前面の引き出し扉と、前記引き出し扉に取り付けられた支持アームと、前記支持アームに懸架されている下段貯蔵容器と、前記下段貯蔵容器の上に設けられる上段貯蔵容器と、を備えた冷蔵庫において、
前記上段貯蔵容器は、前後方向に複数の位置で選択的に、前記下段貯蔵容器に対して保持されることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、
前記上段貯蔵容器が、2分割された前方貯蔵容器と後方貯蔵容器とで構成され、
前記前方貯蔵容器と前記後方貯蔵容器との相対位置が、前後方向に変更されることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、
前記上段貯蔵容器は、最前方位置、最後方位置および前記最前方位置と前記最後方位置の間の位置で、前記下段貯蔵容器に対して保持されることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、
前記下段貯蔵容器内には、左右方向に延びる段つき部または仕切部を有し、
前記上段貯蔵容器の底面前端が、前記段つき部または前記仕切部の後端より前方に位置した状態と、
前記上段貯蔵容器の底面前端が、前記段つき部または前記仕切部の後端より後方に位置した状態と、
を含む位置で選択的に、前記下段貯蔵容器に対して保持されることを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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-
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- 2017-07-28 JP JP2017146049A patent/JP2019027650A/ja active Pending
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