JP2019023409A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜面に位置する建設機械の上部旋回体が駐車ブレーキにより制動された状態で、上部旋回体の旋回操作が行われたときに、駐車ブレーキの解除に応じて該上部旋回体が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止し得るように該上部旋回体の旋回動作を行うこと。【解決手段】建設機械1は、下部走行体2と、上部旋回体3と、旋回モータ21と、駐車ブレーキ22と、油圧ポンプ23と、方向切換弁24と、方向切換弁を駆動させるための操作装置25とを備えている。制御装置50は、操作装置25の操作によって駐車ブレーキ22により制動された上部旋回体3を旋回させるときに、旋回モータ21の保持圧の検出値が、記憶部51に記憶した旋回モータ21の保持圧と同じになったときに、駐車ブレーキ22の解除を行うように駐車ブレーキ22を作動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、上部旋回体を有する建設機械に関する。
油圧ショベル等の建設機械では、バケット等を有する作業装置が取り付けられた上部旋回体を備え、該上部旋回体を、旋回用の油圧モータである旋回モータにより旋回させ得るように構成されたものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
この種の建設機械では、斜面での駐車時等に、作業装置に作用する重力等に起因して上部旋回体が旋回してしまうのを防止するために、上部旋回体と一体に、もしくは連動して回転する回転部に摩擦力を付与することで、該上部旋回体の旋回を制動する駐車ブレーキが備えられている。
実開平5−6266号公報
上記建設機械が斜面での駐車時等に、旋回モータと油圧ポンプとの間の油通路が旋回モータ用の方向切換弁(中立位置の方向切換弁)により遮断されることに加えて、駐車ブレーキも作動することで、上部旋回体の旋回は制動された状態に保持される。
しかし、このとき時間の経過と共に油圧ポンプと旋回モータとの間の方向切換弁などから作動油が徐々に漏れることで油圧モータの保持圧(旋回モータの作動油の入出ポートに作用する圧力)が低下することがある。この状態で上部旋回体を山側に旋回させる(重力に起因して上部旋回体に作用する旋回力の方向と逆方向に旋回させる)ように旋回操作を行って、方向切換弁の駆動を開始すると、上部旋回体もしくは作業装置に作用する重力に起因して駐車ブレーキの解除と同時に上部旋回体が谷側に動いてしまうおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、斜面に位置する建設機械の上部旋回体が駐車ブレーキにより制動された状態で、上部旋回体の旋回操作が行われたときに、駐車ブレーキの解除に応じて該上部旋回体が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止し得るように該上部旋回体の旋回動作を行うことができる建設機械を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明の建設機械は、
地面を走行可能な下部走行体と、
前記下部走行体に旋回自在に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体を旋回させる駆動源としての旋回モータと、
前記上部旋回体を制動する駐車ブレーキと、
前記旋回モータの油圧供給源としての油圧ポンプと、
前記旋回モータに前記油圧ポンプから吐出される作動油を供給する方向切換弁と、
前記方向切換弁を駆動させるための操作装置とを備えた建設機械であって、
前記駐車ブレーキの作動の開始当初における前記旋回モータの保持圧の検出値を記憶する記憶部と、
前記駐車ブレーキにより制動された前記上部旋回体を前記操作装置の操作によって旋回させるときに、前記旋回モータの保持圧の検出値が、前記記憶部に記憶した前記旋回モータの保持圧に達したときに、前記駐車ブレーキの解除を行うように前記駐車ブレーキを作動させる制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、記憶部は、駐車ブレーキの作動の開始当初における旋回モータの保持圧の検出値を記憶する。斜面での駐車時においては、駐車ブレーキが作動した状態(駐車ブレーキによる上部旋回体の制動状態)では、上部旋回体の旋回位置は保持されるが、時間の経過と共に、旋回モータの保持圧は方向切換弁などの作動油の漏れにより低下する。そこで、制御装置は、操作装置の操作によって駐車ブレーキにより制動された上部旋回体を旋回させるときに、旋回モータの保持圧の検出値が、記憶部に記憶した旋回モータの保持圧に達したときに、駐車ブレーキの解除を行うように駐車ブレーキを作動させる。このため、建設機械を斜面で駐車した後、上部旋回体を山側に動かすように旋回操作をして上部旋回体の駐車ブレーキを解除した際に、上部旋回体が谷側に動くのを防止することができる。
よって、本発明によれば、斜面に位置する建設機械の上部旋回体が駐車ブレーキにより制動された状態で、上部旋回体の旋回操作が行われたときに、駐車ブレーキの解除に応じて該上部旋回体が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止し得るように該上部旋回体の旋回動作を行うことができる。
[2]また、本発明においては、前記制御装置は、前記駐車ブレーキが作動したときに前記記憶部に記憶した保持圧の検出値が所定の閾値より大きいときは、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体を旋回させるときの保持圧の検出値が、前記記憶部に記憶された保持圧に達したときに前記駐車ブレーキの解除を行う。
ここで、平地で停止した際には、記憶部に記憶した保持圧の検出値が所定の閾値より小さくなる。このため、平地で停止した際には、記憶部に記憶された保持圧の検出値によらずに、操作装置の操作に応じて直ちに駐車ブレーキを解除する。このため、上部旋回体の旋回を円滑に開始できる。また、上部旋回体の駐車時にいわゆるこもり圧が残っていても、駐車ブレーキの解除に応じて上部旋回体が急に旋回されるのを防止できる。
[3]また、本発明においては、当該建設機械は、前記上部旋回体の傾斜角を検出する傾斜角センサを備えており、前記制御装置は、前記駐車ブレーキの作動の開始当初に前記傾斜角センサで検出された傾斜角と、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角との相違に応じて、前記記憶部に記憶された保持圧を補正し、当該補正前の保持圧の代わりに当該補正後の保持圧を用いて前記駐車ブレーキの解除を行うように構成されていることが好ましい。
これによれば、上部旋回体の制動後に建設機械の走行などで上部旋回体の傾斜角が変化し、旋回モータの保持圧が変化した場合であっても、制御装置は、駐車ブレーキの作動の開始当初に傾斜角センサで検出された傾斜角と、操作装置の操作によって上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角との相違に応じて、記憶部に記憶された保持圧を補正することで、操作装置の操作によって上部旋回体の旋回を開始しようとするときの上部旋回体の傾斜角に整合させるように、記憶部に記憶された保持圧を補正することができる。そして、当該補正後の保持圧を用いて駐車ブレーキの解除を行う(旋回モータの保持圧の検出値が当該補正後の保持圧に達したときに駐車ブレーキの解除を行う)ことによって、駐車ブレーキの作動中における建設機械の走行等によって上部旋回体の傾斜状態が変化していても、上部旋回体が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止することを適切に実現できる。
[4]また、本発明においては、当該建設機械は、作業装置と、当該作業装置の姿勢を検出するための姿勢検出センサとを備えており、前記制御装置は、前記駐車ブレーキの作動の開始当初に前記姿勢検出センサで検出された姿勢と、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された姿勢との相違に応じて、前記記憶部に記憶された保持圧を補正し、当該補正前の保持圧の代わりに当該補正後の保持圧を用いて前記駐車ブレーキの解除を行うように構成されていることが好ましい。
姿勢検出センサによって作業装置の姿勢を検出することで、上部旋回体の制動後に操作装置の操作などで作業装置の姿勢が変化し、上部旋回体の保持圧が変化した場合であっても、制御装置は、駐車ブレーキの作動の開始当初に姿勢検出センサで検出された姿勢と、操作装置の操作によって上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された姿勢との相違に応じて、記憶部に記憶された保持圧を補正することで、操作装置の操作によって上部旋回体の旋回を開始しようとするときの作業装置の姿勢に整合させるように、記憶部に記憶された保持圧を補正することができる。そして、当該補正後の保持圧を用いて駐車ブレーキの解除を行う(旋回モータの保持圧の検出値が当該補正後の保持圧に達したときに駐車ブレーキの解除を行う)ことによって、駐車ブレーキの作動中における作業装置の操作等によって作業装置の姿勢が変化していても、上部旋回体が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止することを適切に実現できる。
第1実施形態に係る建設機械としての油圧ショベルの側面図。 第1実施形態の建設機械に備えた油圧システムの回路構成と、その制御に係る構成を示す図。 図2に示す制御装置により実行される処理を示すフローチャート。 第2実施形態の建設機械に備えた油圧システムの回路構成と、その制御に係る構成を示す図。 第2実施形態に係る建設機械の移動態様を示す図。 第2実施形態に係る上部旋回体の傾斜角を説明する図。 第2実施形態に係る作業装置が折りたたまれた姿勢を示す図。 第2実施形態に係る作業装置が延ばされた姿勢を示す図。 図4に示す制御装置により実行される処理を示すフローチャート。
(第1実施形態)
図を参照して、本発明の実施形態の建設機械1を詳しく説明する。図1に示すように、本実施形態の建設機械1は、例えば油圧ショベルである(以下、建設機械を油圧ショベルという)。この油圧ショベル1は、地面(斜面)60を走行可能なクローラ式の下部走行体2と、当該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、当該上部旋回体3に取り付けられた作業装置4とを備える。
上部旋回体3は、下部走行体2に対して、旋回軸心Cz周りの方向(ヨー方向)に旋回し得るように、該下部走行体2に取り付けられており、後述する旋回モータ21により旋回駆動される。この上部旋回体3の前部には、作業者が搭乗する運転室5が備えられ、後部には、図示を省略するエンジンや油圧機器(油圧ポンプ、方向切換弁等)等が収容された機械室6が備えられている。上部旋回体3には、水平面に対する上部旋回体3の傾斜角を検出する傾斜角センサ7が備えられている。なお、第1実施形態では、傾斜角センサ7は省略されてもよい。
作業装置4は、上部旋回体3の前部から延設されたブーム11と、ブーム11の先端部から延設されたアーム12と、アーム12の先端部に組付けられたアタッチメント13と、ブーム11を上部旋回体3に対して揺動させるブームシリンダ14と、アーム12をブーム11に対して揺動させるアームシリンダ15と、アタッチメント13をアーム12に対して揺動させるバケットシリンダ16とを備える。
なお、アタッチメント13の先端部は、図示例では、バケットであるが、他の種類のアタッチメントであってもよい。
油圧ショベル1には、さらに、図2に示す油圧システムとその動作制御に係る制御システムとが搭載されている。
具体的には、油圧ショベル1は、上部旋回体3の旋回用の油圧モータである旋回モータ21と、旋回モータ21の回転駆動力の出力軸である回転軸21cを摩擦力により制動する駐車ブレーキ22と、旋回モータ21を含む油圧アクチュエータの油圧供給源としての油圧ポンプ23と、旋回モータ21に油圧ポンプ23から吐出される作動油を供給する方向切換弁24と、方向切換弁24を駆動させるための操作装置25と、油圧ショベル1の運転制御を行う制御装置50とを含む。
油圧ポンプ23は、比例弁23aを介して吐出量を制御可能な可変容量型のポンプであり、油圧ショベル1に搭載されたエンジン(図示省略)により駆動され、その駆動状態で作動油を吐出する。
旋回モータ21は、油圧ポンプ23から方向切換弁24を介して作動油を供給することで、回転軸21cから回転駆動力(トルク)を出力する。
駐車ブレーキ22は、旋回モータ21の回転軸21c(又は該回転軸21cと一体に、もしくは連動して回転し得る部材)の所定の部位に、該回転軸21cの回転を制動する摩擦力(接触摩擦力)を付与する摩擦係合部22aと、該摩擦係合部22aを上記所定の部位(以降、制動摩擦力付与部という)に対して進退させるアクチュエータとしてのシリンダ22bとを備える。なお、制動摩擦力付与部は、換言すれば、上部旋回体3と共に回転し得る部位である。
駐車ブレーキ22の油室22dと図示しないパイロットポンプとの間の油通路31には、ブレーキ用切換弁26が介装されている。ブレーキ用切換弁26は電磁切換弁であり、制御信号(電気信号)が付与されていない状態では、油通路31を閉弁し、パイロットポンプから油室22dの作動油の供給を遮断する。制御信号(電気信号)を付与することで、ブレーキ用切換弁26は、パイロットポンプから油室22dに供給するように作動する。
駐車ブレーキ22のシリンダ22bの筒内には、摩擦係合部22aを制動摩擦力付与部に圧接させる方向に付勢するばね22cが内蔵されていると共に、パイロットポンプから作動油が供給されるブレーキ用切換弁26に油通路31を介して接続された油室22dが形成されている。そして、油室22dにパイロットポンプから作動油を供給して、該油室22dの圧力を所定値以上の圧力に上昇させることによって、摩擦係合部22aがばね22cの付勢力に抗して制動摩擦力付与部から後退して、制動摩擦力付与部への摩擦力の付与が解除されるようになっている。
また、油室22dの圧力を上記所定値よりも低くすることで、ばね22cの付勢力により、摩擦係合部22aが制動摩擦力付与部に圧接される。ひいては、該制動摩擦力付与部に、回転軸21cの回転を制動する摩擦力が付与される。この摩擦力により回転軸21cの回転、ひいては、上部旋回体3の旋回動作が制動されることとなる。
また、油圧ポンプ23には、油通路32を介して方向切換弁24が接続されている。方向切換弁24のパイロットポートには、右旋回用のパイロット油通路33及び左旋回用のパイロット油通路34を介して旋回リモコン弁27が接続される。当該旋回リモコン弁27は操作レバー28で操作される。旋回リモコン弁27には、図示されないパイロットポンプから作動油が供給される。操作装置25は、旋回リモコン弁27と、操作レバー28をと含み、操作レバー28の操作方向及び操作量に応じて旋回リモコン弁27により生成されたパイロット圧は、パイロット油通路33、34を介して方向切換弁24のパイロットに付与される。
右旋回用のパイロット油通路33には、当該右旋回用のパイロット油通路33の油圧を検出するパイロット圧センサ33aが備えられ、左旋回用のパイロット油通路34には、当該左旋回用のパイロット油通路34の油圧を検出するパイロット圧センサ34aが備えられている。これらのパイロット圧センサ33a、34aの出力信号は、制御装置50に入力される。
パイロット圧センサ33a、34aは、換言すれば、操作レバー28の操作量を検出するものである。なお、実施形態では、パイロット圧センサ33a、34aを用いたが、ポテンショメータ等で操作レバー28の操作量を検出してもよい。
方向切換弁24に一端が接続された油通路35は、他端が旋回モータ21のAポート21aに接続されている。方向切換弁24に一端が接続された油通路36は、他端が旋回モータ21のBポート21bに接続されている。Aポート21aは、上部旋回体3の左旋回時(上方から見て反時計回り方向の旋回時)における旋回モータ21のメータイン側ポート、Bポート21bは、上部旋回体3の右旋回時(上方から見て時計回り方向の旋回時)における旋回モータ21のメータイン側のポートである。
方向切換弁24は、スプール式の位置切換弁である。油通路32から分岐油通路38し、分岐油通路38は方向切換弁24に接続されている。
方向切換弁24の動作位置C1は、油圧ポンプ23からの作動油を油通路36に流してBポート21bに送り、Aポート21aからの作動油を油通路35から油タンク37に戻す位置である。換言すると、方向切換弁24の動作位置C1では、油圧ポンプ23からの作動油が分岐油通路38から油通路36に流れてBポート21bに送られ、Aポート21aからの作動油が油通路35から油タンク37に流れる。
方向切換弁24の動作位置C2は、中立位置であり、油圧ポンプ23から旋回モータ21側への作動油の流れを止めて作動油を油タンク37に戻すと共に、Aポート21a及びBポート21bから油タンク37への作動油の流れを止める位置である。換言すると、方向切換弁24の動作位置C2では、油圧ポンプ23からの作動油が、油通路32から油タンク37に流れ、油通路35、36から油タンク37への作動油の流れが止められる。
方向切換弁24の動作位置C3は、油圧ポンプ23からの作動油を油通路35に流してAポート21aに送り、Bポート21bからの作動油を油通路36から油タンク37に戻す位置である。換言すると、方向切換弁24の動作位置C3では、油圧ポンプ23からの作動油が分岐油通路38から油通路35に流れてAポート21aに送られ、Bポート21bからの作動油が油通路36から油タンク37に流れる。
なお、油通路32から分岐する分岐油通路38には、方向切換弁24から油通路32への作動油の逆流を防止する逆止弁39が設けられている。
油通路35には、旋回モータ21のAポート21a側の圧力を検出するAポート圧検出センサ41が設けられている。油通路36には、旋回モータ21のBポート21b側の圧力を検出するBポート圧検出センサ42が設けられている。これらのポート圧検出センサ41、42の出力信号は、制御装置50に入力される。
制御装置50には、記憶部51が備えられている。Aポート圧検出センサ41で検出した圧力の検出値及びBポート圧検出センサ42で検出した圧力の検出値は、それぞれ記憶部51に記憶される。
また、油通路35と油通路36との間に掛け渡されるようにして油通路43及び油通路44が配設され、油通路43と油通路44との間に掛け渡されるようにして油通路45が配設され、当該油通路45から分岐した油通路46が油タンク37に接続されている。油通路46には逆止弁46aが設けられている。
油通路43には、Aポート21a側の圧力が所定値以上に高くなった場合に油通路35の作動油を油通路45に逃がすリリーフ弁43aと、Bポート21b側の圧力が所定値以上に高くなった場合に油通路36の作動油を油通路45に逃がすリリーフ弁43bとが備えられている。
油通路44には、油通路35から油通路45への作動油の流れを防止する逆止弁44aと、油通路36から油通路45への作動油の流れを防止する逆止弁44bとが備えられている。
制御装置50は、CPU、メモリ、インターフェイス回路等を含む電子回路ユニットにより構成され、実装されたハードウェア構成とプログラムとにより実現される処理により各種制御処理を実行する機能を有する。例えば、制御装置50は、駐車ブレーキ22により制動された上部旋回体3を操作装置25の操作によって旋回させるときに、旋回モータ21の保持圧の検出値が、記憶部51に記憶した旋回モータ21の保持圧(以下、記憶保持圧という。)に達したときに、駐車ブレーキ22の解除を行うように駐車ブレーキ22を作動させる制御処理を実行する。
この駐車ブレーキ22を解除するときの制御処理は、図3のフローチャートに示す如く実行される。
STEP1で、制御装置50は、操作装置25の操作レバー28の操作(以降、旋回操作という。)が有るか否かをパイロット圧センサ33a、34aの検出値に基づいて判断する。旋回操作が有れば(STEP1でYES)、STEP2に進む。旋回操作が無ければ(STEP1でNO)、STEP1の判断処理を繰り返す。
なお、操作装置25で右旋回の操作をすると、方向切換弁24が動作位置C3に動作してBポート21bから旋回モータ21に作動油が供給され、上部旋回体3が右旋回する。操作装置25で左旋回の操作をすると、方向切換弁24が動作位置C1に動作してAポート21aから旋回モータ21に作動油が供給され、上部旋回体3が左旋回する。
操作装置25の操作レバー28が旋回操作無しの状態に維持されて、STEP1の判断結果が肯定的になると、制御装置50は、ブレーキ用切換弁26への制御信号の出力を中止することで、駐車ブレーキ22のブレーキ状態を解除する。そして、制御装置50は、STEP2で、駐車ブレーキ22がブレーキ状態(上部旋回体3の制動状態)となったか否か判断する。駐車ブレーキ22が作動していれば(STEP2でYES)、STEP3に進む。駐車ブレーキ22が作動してなければ(STEP2でNO)、STEP1に戻る。
STEP3で、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初(開始時又はその直後)におけるAポート圧検出センサ41で検出された圧力を保持圧の検出値SMA1として記憶部51に記憶し、駐車ブレーキ22の作動の開始当初におけるBポート圧検出センサ42で検出された圧力を保持圧の検出値SMB1として記憶部51に記憶する。建設機械1が斜面などで停止すると上部旋回体3に自重により谷側へ旋回しようとする力が加わる。すると、SMA1とSMB1の一方が高圧になる。上部旋回体3は、駐車ブレーキ22及び作動油の入出が方向切換弁24により遮断された旋回モータ21により旋回が制動されているが、時間経過に伴い方向切換弁24などから作動油が徐々に漏れ、旋回モータ21の高圧側の保持圧が低下することがある。
なお、SMA1とSMB1の保持圧のうち高い方の保持圧を、高圧側の保持圧とする。上部旋回体3が右側に傾いたときは、Aポート21a側が高圧側の保持圧となり、Aポート21a側の保持圧SMA1が高くなる。上部旋回体3が左側に傾いたときは、Bポート21b側が高圧側の保持圧となり、Bポート21b側の保持圧SMB1が高くなる。
STEP4で、制御装置50は、再び操作レバー28の旋回操作がなされたか否か判断する。旋回操作があれば(STEP4でYES)、STEP5に進む。旋回操作がなければ(STEP4でNO)、STEP4の判断処理を繰り返す。
STEP5で、制御装置50は、建設機械1が平地にあるか否かを判断する。具体的には、制御装置50は、例えば、SMA1<閾値、且つSMB1<閾値、であれば建設機械1が平地にあると判断し(STEP5でYES)、STEP9に進み駐車ブレーキ22を解除する。SMA1<閾値、且つSMB1<閾値、でなければ建設機械1が平地にないと判断し(STEP5でNO)、STEP6に進む。
なお、建設機械1が平地にあるか否かの判断を、傾斜角センサ7で検出された上部旋回体3の傾斜角に基づき判断してもよい。この場合、検出された傾斜角が閾値よりも小さければ、建設機械1が平地にあると判断し(STEP5でYES)、STEP9に進み駐車ブレーキ22を解除する。検出された傾斜角が閾値よりも小さくなければ建設機械1が平地にないと判断し(STEP5でNO)、STEP6に進む。
STEP6で、制御装置50は、操作レバー28の操作が上部旋回体3を山側に旋回する操作か否かを判断する。具体的には、制御装置50は、Aポート21aとBポート21bのうち記憶保持圧が高い側に、作動油を供給するように操作レバー28が操作されていれば、山側への操作と判断し(STEP6でYES)、STEP7に進む。Aポート21aとBポート21bのうち記憶保持圧が高い側に、作動油を供給するように操作レバー28が操作されていなければ、谷側への操作と判断し(STEP6でYES)、STEP9に進み駐車ブレーキ22を解除する。
STEP7で、制御装置50は、山側が左側か否か判断する。具体的には、制御装置50は、例えば、SMA1>SMB1であれば山側が左側と判断し(STEP7でYES)、STEP8に進む。SMA1>SMB1でなければ山側が右側と判断し(STEP7でNO)、STEP10に進む。
STEP8で、左側が山側となっており、制御装置50は、現在の保持圧の検出値SMAと記憶保持圧SMA1を比較し、保持圧の検出値SMAが高圧側の記憶保持圧SMA1以上(SMA≧SMA1)であれば(STEP8でYES)、STEP9に進み駐車ブレーキ22を解除する。これにより、旋回操作の開始後、SMAがSMA1に達したときに駐車ブレーキ22が解除される。保持圧の検出値SMAが記憶保持圧SMA1以上でなければ(STEP8でNO)、油圧ポンプ23によりAポート21a側が昇圧されるのを待ちつつ、STEP8の判断処理を繰り返す。
STEP8で、右側が山側となっており、制御装置50は、現在の保持圧の検出値SMBと記憶保持圧SMB1を比較し、保持圧の検出値SMBが記憶保持圧SMB1以上(SMB≧SMB1)であれば(STEP10でYES)、STEP9に進み駐車ブレーキ22を解除する。これにより、旋回操作の開始後、SMBがSMB1に達したときに駐車ブレーキ22が解除される。保持圧の検出値SMBが記憶保持圧SMB1以上(SMB≧SMB1)でなければ(STEP10でNO)、油圧ポンプ23によりBポート21b側が昇圧されるのを待ちつつ、STEP10の判断処理を繰り返す。
このような制御をすることで、建設機械1を斜面60で駐車した後、上部旋回体3を山側に動かすように旋回操作をして上部旋回体3の駐車ブレーキ22を解除した際に、上部旋回体3が谷側に動くのを防止することができる。よって、本実施形態によれば、斜面60に位置する建設機械1の上部旋回体3が駐車ブレーキ22により制動された状態で、上部旋回体3の旋回操作が行われたときに、駐車ブレーキ22の解除に応じて該上部旋回体3が旋回操作に反して谷側に動いてしまうのを防止し得るように該上部旋回体3の旋回動作を行うことができる。
以上が、制御装置50の制御処理の詳細である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の建設機械1を図4〜図7に基づいて説明する。なお、第2実施形態の建設機械1において第1実施形態の建設機械1(以下、油圧ショベル1という)と同一の構成については第1実施形態と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図4に示すように、油圧ショベル1は、水平面に対する上部旋回体3の傾斜角を検出する傾斜角センサ7と、第1の姿勢検出センサ17と、第2の姿勢検出センサ18と、第3の姿勢検出センサ19とを備える。これらの検出信号が制御装置50に入力される。また、制御装置50は、その機能として、作業装置4の姿勢を演算する姿勢演算部8を備える。
第1の姿勢検出センサ17、第2の姿勢検出センサ18及び第3の姿勢検出センサ19は、角度センサであり、第1の姿勢検出センサ17で上部旋回体3に対するブーム11の回転角を検出し、第2の姿勢検出センサ18でブーム11に対するアーム12の回転角を検出し、第3の姿勢検出センサ19でアーム12に対するアタッチメント13の回転角を検出する。姿勢演算部8は、上部旋回体3に対するブーム11の回転軸からアタッチメント13への距離を、作業装置4の姿勢を表す指標として、第1〜第3の姿勢検出センサ17、18、19の検出値に基づいて算出する。
なお、実施形態では、第1の姿勢検出センサ17、第2の姿勢検出センサ18及び第3の姿勢検出センサ19として角度センサを用いたが、これに限定されず、例えば作業装置4が伸縮する形態であれば、その伸縮部の変位量を検出する。また、ブーム11、アーム12、アタッチメント13をそれぞれ駆動する油圧シリンダの伸縮量を検出するセンサを作業装置4の姿勢を検出するセンサとすることもできる。さらには、作業装置4の形態によらず当該作業装置4の姿勢を検出できればセンサの種類は問わない。
次に、油圧ショベル1の傾斜角が変化した際の保持圧(SMA1、SMB1)の補正について説明する。
図5Aに示すように、図左に示す油圧ショベル1は、傾斜した地面60(以下、斜面60という)で停止している。駐車ブレーキ22(図4参照)を作動させ上部旋回体3を制動する。ここで油圧ショベル1を、上部旋回体3を制動させた状態で図右に示す位置に移動させる。そうすると、斜面60の変化に伴い、上部旋回体3の傾斜角も変化し、駐車ブレーキ22が解除された状態で上部旋回体3を制動するために必要な旋回モータ21の高圧側の保持圧が変化する。
図5Bに示すように、水平面に対する上部旋回体3の傾斜角をθとする。制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に傾斜角センサ7で検出された傾斜角θ1と、例えば油圧ショベル1が移動することで斜面60が変化し、その後の操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角θとの相違(例えば、偏差)に応じて、記憶保持圧を補正する。
次に、作業装置4の姿勢が変化した際の保持圧(SMA1、SMB1)の補正について説明する。
図6Aに示すように、図左に示す油圧ショベル1は、作業装置4が折りたたまれた姿勢で停止している。駐車ブレーキ22(図4参照)を作動させ上部旋回体3を制動する。ここで図6Bに示すように、上部旋回体3を制動させた状態で作業装置4を作動させ、作業装置4が伸ばされた姿勢にする。そうすると、作業装置4の姿勢の変化に伴い、作業装置4を含めた上部旋回体3の旋回の慣性モーメントも変化し、駐車ブレーキ22が解除された状態で上部旋回体3を制動するために必要な旋回モータ21の高圧側の保持圧が変化する。
作業装置4が伸ばされた姿勢における斜面60に沿った方向の作業装置4の突出量(姿勢)をLとする。制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に、第1〜第3の姿勢検出センサ17、18、19による検出値に基づいて姿勢演算部8で算出された突出量L1と、例えば作業装置4のブーム11、アーム12、アタッチメント13を回動させることで作業装置4の突出量が変化し、その後の操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに第1〜第3の姿勢検出センサ17、18、19による検出値に基づいて姿勢演算部8で算出された突出量Lとの相違(例えば、偏差)に応じて記憶保持圧を補正する。
本実施形態では、駐車ブレーキ22を解除するときの制御処理は、図7のフローチャートに示す如く実行される。
STEP11で、制御装置50は、操作装置25の操作レバー28の操作(以降、旋回操作という。)が有るか否かをセンサの検出値に基づいて判断する。旋回操作が有れば(STEP11でYES)、STEP12に進む。旋回操作が無ければ(STEP11でNO)、STEP11の判断処理を繰り返す。
操作装置25の操作レバー28が旋回操作無しの状態に維持されて、STEP11の判断結果が肯定的になると、制御装置50は、ブレーキ用切換弁26への制御信号の出力を中止することで、駐車ブレーキ22のブレーキ状態を解除する。そして、制御装置50は、STEP12で、駐車ブレーキ22がブレーキ状態(上部旋回体3の制動状態)となったか否か判断する。駐車ブレーキ22が作動していれば(STEP12でYES)、STEP13に進む。駐車ブレーキ22が作動してなければ(STEP12でNO)、STEP11に戻る。
STEP13で、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初におけるAポート圧検出センサ41で検出された圧力を保持圧の検出値SMA1として記憶部51に記憶し、駐車ブレーキ22の作動の開始当初におけるBポート圧検出センサ42で検出された圧力を保持圧の検出値SMB1として記憶部51に記憶する。
STEP14で、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に傾斜角センサ7で検出された上部旋回体3の傾斜角θ1を記憶部51に記憶(以下、記憶傾斜角という)する。
STEP15で、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に姿勢検出センサ17、18、19で検出された角度に基づいて姿勢演算部8で作業装置4の突出量L1を算出し、作業装置4全体の姿勢として記憶部51に記憶(以下、記憶突出量という)する。
STEP16で、制御装置50は、記憶部51に記憶された記憶傾斜角θ1及び記憶突出量L1と、操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角θ及び突出量Lとがそれぞれ同じか確認する。傾斜角θ及び突出量Lの両方とも記憶傾斜角θ1及び記憶突出量L1とそれぞれ同じ場合(STEP16でYES)は、STEP18に進む。傾斜角θ及び突出量Lの一方でも異なる場合(STEP16でNO)は、STEP17に進む。
STEP17で、制御装置50は、記憶傾斜角θ1と操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角θとの相違(偏差)と、記憶突出量L1と操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに姿勢検出センサ17、18、19で検出された角度に基づいて姿勢演算部8で算出された突出量Lとの相違(偏差)とに応じて、制御装置50に格納した補正マップ又は2パラメータの演算式によって補正量を求め、補正量によって記憶部51に記憶された保持圧(SMA1、SMB1)を補正し、STEP13に戻る。
STEP18で、制御装置50は、再び操作装置25の旋回操作がなされたか否か判断する。旋回操作があれば(STEP18でYES)、STEP19に進む。旋回操作がなければ(STEP18でNO)、STEP16に戻る。
STEP19で、制御装置50は、建設機械1が平地にあるか否かを判断する。制御装置50は、傾斜角θが所定の閾値より小さければ建設機械1が平地にあると判断し(STEP19でYES)、STEP24に進み駐車ブレーキ22を解除する。傾斜角θが所定の閾値以上であれば建設機械1が平地にないと判断し(STEP19でNO)、STEP20に進む。
なお、実施形態では、建設機械1が平地にあるか否かの判断を制御装置50が傾斜角θに基づき行ったが、これに限定されず、保持圧に基づき判断してもよい。すなわち、制御装置50は、補正後の補正圧SMA1’<閾値、且つ補正後の補正圧SMB1’<閾値、であれば建設機械1が平地にあると判断し(STEP19でYES)、STEP24に進み駐車ブレーキ22を解除する。補正後の保持圧SMA1’<閾値、且つ補正後の保持圧SMB1’<閾値、でなければ建設機械1が平地にないと判断し(STEP19でNO)、STEP20に進む。
STEP20で、制御装置50は、操作装置25の操作が山側への操作か判断する。具体的には、制御装置50は、Aポート21aとBポート21bの補正後の保持圧が高い側に、作動油を流すように操作装置25が操作されていれば、山側への操作と判断し(STEP20でYES)、STEP21に進む。Aポート21aとBポート21bの保持圧が低い側に、作動油を流すように操作装置25が操作されていなければ、谷側への操作と判断し(STEP20でYES)、STEP24に進み駐車ブレーキ22を直ちに解除する。
STEP21で、制御装置50は、山側が左側か否か判断する。具体的には、制御装置50は、傾斜角センサ7による検出値によって判断し、山側が左側と判断すれば(STEP21でYES)、STEP22に進む。山側が右側と判断すれば(STEP21でNO)、STEP23に進む。
なお、補正後の保持圧で判断し、制御装置50は、SMA1’>SMB1’あれば山側が左側と判断し(STEP21でYES)、STEP22に進み、SMA1’>SMB1’でなければ山側が右側と判断し(STEP21でNO)、STEP23に進む制御処理を行ってもよい。
STEP22で、左側が山側となっており、制御装置50は、現在の保持圧の検出値SMAと記憶した保持圧SMA1を比較し、保持圧の検出値SMAが補正後の保持圧SMA1’以上(SMA≧SMA1’)であれば(STEP22でYES)、STEP24に進み駐車ブレーキ22を解除する。保持圧の検出値SMAが補正後の保持圧SMA1’以上(SMA≧SMA1’)でなければ(STEP22でNO)、油圧ポンプ23によりAポート21a側が昇圧されるのを待ちつつ、現在の保持圧の検出値SMAと補正後の保持圧SMA1を比較に戻る(STEP22に戻る)。
STEP21で、右側が山側となっており、制御装置50は、現在の保持圧の検出値SMBと記憶した保持圧SMB1’を比較し、保持圧の検出値SMBが補正後の保持圧SMB1’以上(SMB≧SMB1’)であれば(STEP23でYES)、STEP24に進み駐車ブレーキ22を解除する。保持圧の検出値SMBが補正後の保持圧SMB1以上(SMB≧SMB1’)でなければ(STEP23でNO)、油圧ポンプ23によりBポート21b側が昇圧されるのを待ちつつ、現在の保持圧の検出値SMBと補正後の保持圧SMB1’を比較に戻る(STEP23に戻る)。
STEP24で制御装置50は、駐車ブレーキ22の解除を行い、上部旋回体3の旋回を制動する前の状態となる。
以上が、制御装置50の処理の詳細である。
以上に説明した実施形態によれば、傾斜角センサ7によって上部旋回体3の傾斜角を検出することで、上部旋回体3の制動後に建設機械1の走行などで姿勢が変化し、上部旋回体3の保持圧が変化した場合であっても、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に傾斜角センサ7で検出された傾斜角と、操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角との相違に応じて、記憶部51に記憶された保持圧を補正し、補正した保持圧を用いて駐車ブレーキ22の解除を行うことができる。
姿勢検出センサ17、18、19によって作業装置4の姿勢を検出することで、上部旋回体3の制動後に操作装置25の操作などで作業装置4の姿勢が変化し、上部旋回体3の保持圧が変化した場合であっても、制御装置50は、駐車ブレーキ22の作動の開始当初に姿勢検出センサ17、18、19で検出された姿勢と、操作装置25の操作によって上部旋回体3の旋回を開始しようとするときに検出された姿勢との相違に応じて、記憶部51に記憶された保持圧を補正し、補正した保持圧を用いて駐車ブレーキ22の解除を行うことができる。
なお、以上説明した実施形態では、建設機械の一例として油圧ショベル1を例示したが、本発明における建設機械は、他の構造の建設機械であってもよい。例えば、旋回体が取り付けられた基体は、車輪式の走行体、あるいは、脚式の移動体であってもよい。
1 建設機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
7 傾斜角センサ
17 第1の姿勢検出センサ
18 第2の姿勢検出センサ
19 第3の姿勢検出センサ
21 旋回モータ
22 駐車ブレーキ
23 油圧ポンプ
24 方向切換弁
25 操作装置
50 制御装置
51 記憶部

Claims (4)

  1. 地面を走行可能な下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回自在に搭載された上部旋回体と、
    前記上部旋回体を旋回させる駆動源としての旋回モータと、
    前記上部旋回体を制動する駐車ブレーキと、
    前記旋回モータの油圧供給源としての油圧ポンプと、
    前記旋回モータに前記油圧ポンプから吐出される作動油を供給する方向切換弁と、
    前記方向切換弁を駆動させるための操作装置とを備えた建設機械であって、
    前記駐車ブレーキの作動の開始当初における前記旋回モータの保持圧の検出値を記憶する記憶部と、
    前記駐車ブレーキにより制動された前記上部旋回体を前記操作装置の操作によって旋回させるときに、前記旋回モータの保持圧の検出値が、前記記憶部に記憶した前記旋回モータの保持圧に達したときに、前記駐車ブレーキの解除を行うように前記駐車ブレーキを作動させる制御装置とを備えることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械であって、
    前記制御装置は、前記駐車ブレーキが作動したときに前記記憶部に記憶した保持圧の検出値が所定の閾値より大きいときは、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体を旋回させるときの保持圧の検出値が、前記記憶部に記憶された保持圧に達したときに前記駐車ブレーキの解除を行い、
    前記駐車ブレーキが作動したときに前記記憶部に記憶した保持圧の検出値が前記閾値より小さいときは、前記記憶部に記憶された保持圧の検出値によらずに、前記操作装置の操作に応じて直ちに前記駐車ブレーキを解除するように構成されていることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械であって、
    当該建設機械は、前記上部旋回体の傾斜角を検出する傾斜角センサを備えており、
    前記制御装置は、前記駐車ブレーキの作動の開始当初に前記傾斜角センサで検出された傾斜角と、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された傾斜角との相違に応じて、前記記憶部に記憶された保持圧を補正し、当該補正前の保持圧の代わりに当該補正後の保持圧を用いて前記駐車ブレーキの解除を行うように構成されていることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1に記載の建設機械であって、
    当該建設機械は、作業装置と、当該作業装置の姿勢を検出するための姿勢検出センサとを備えており、
    前記制御装置は、前記駐車ブレーキの作動の開始当初に前記姿勢検出センサで検出された姿勢と、前記操作装置の操作によって前記上部旋回体の旋回を開始しようとするときに検出された姿勢との相違に応じて、前記記憶部に記憶された保持圧を補正し、当該補正前の保持圧の代わりに当該補正後の保持圧を用いて前記駐車ブレーキの解除を行うように構成されていることを特徴とする建設機械。
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