JP2019022483A - 肌トラブルリスクの検出方法、その方法に使用するための検出試薬、肌状態鑑別用試薬、及び化粧品又は医薬部外品の選択方法 - Google Patents
肌トラブルリスクの検出方法、その方法に使用するための検出試薬、肌状態鑑別用試薬、及び化粧品又は医薬部外品の選択方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】肌トラブルリスクの検出方法、その方法に使用するための検出試薬、肌状態鑑別用試薬、及び化粧品又は医薬部外品の選択方法を提供する。【解決手段】被験者の生体試料から配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、前記遺伝子多型が特定のアレル型である場合に、前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定する肌トラブルリスクの検出方法である。また、前記遺伝子多型を検出するための検出プローブを含む検出試薬である。また、前記遺伝子多型を検出するための検出プローブを含み、肌の状態を鑑別するためのものである肌状態鑑別用試薬である。また、前記検出方法により判定された結果に基づいて化粧品又は医薬部外品を選択する、化粧品又は医薬部外品の選択方法である。【選択図】なし
Description
本発明は、肌トラブルリスクの検出方法、その方法に使用するための検出試薬、肌状態鑑別用試薬、及び化粧品又は医薬部外品の選択方法に関する。
シミ、目の下のシワ、目尻のシワ、ゴルゴライン、目の下のたるみ、法令線、目の下のクマ等の肌の状態、特に顔面の肌の状態は、対人の印象に与える影響が大きいため、そのケアに対する関心は高い。
従来、種々の作用機序による化粧品が開発されており、消費者は好みや所望の効果に応じてそれらの化粧品を選択することができる。その選択をより各人に適したものとし、適切な肌の手入れをサポートするものとして、シミやソバカス等の発生しやすさを予測することが提案されている。例えば、シミの原因となる過剰なメラニン量を細胞又は皮膚レベルで測定し、解析することにより、シミの程度や発生しやすさを評価する方法が知られている。また、遺伝的要因の解析による方法も提案されており、特許文献1には特定遺伝子の遺伝子多型がシミやソバカスの発生確率と相関していることに基づく、シミ等の発生確率を鑑別する方法が開示されている。
ヒトが個々に有する遺伝情報に基づいて肌トラブルリスクを検出することができれば、肌に症状が出る前や症状が顕著に表われていない段階にも予防的に化粧品等を処方して、より効率的な肌のケアが可能となる。
本発明の目的は、上記従来技術に鑑み、ヒトが個々に有する遺伝情報のうち、肌トラブルリスクとの関連度が高い遺伝子多型を同定し、これを利用して、肌トラブルリスクの検出方法を提供することにある。また、その方法に使用するための検出試薬、肌状態鑑別用試薬、並びにその方法による化粧品又は医薬部外品の選択方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は下記構成を備えるものである。
[1] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[2] 被験者の生体試料から、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[3] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の肌の評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(1)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(2)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(1)
オッズ比={肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(2)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の肌の評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(1)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(2)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(1)
オッズ比={肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(2)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[4] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[5] 被験者の生体試料から、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[6] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の肌のシミに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌のシミについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(3)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(4)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(3)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(4)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の肌のシミに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌のシミについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(3)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(4)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(3)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(4)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[7] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[8] 被験者の生体試料から、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[9] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(5)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(6)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(5)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(6)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の目の下のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(5)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(6)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(5)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(6)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[10] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[11] 被験者の生体試料から、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[12] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目尻のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目尻のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(7)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(8)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(7)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(8)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の目尻のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目尻のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(7)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(8)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(7)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(8)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[13] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[14] 被験者の生体試料から、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[15] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者のゴルゴラインに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、ゴルゴラインについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(9)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(10)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(9)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(10)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者のゴルゴラインに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、ゴルゴラインについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(9)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(10)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(9)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(10)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[16] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[17] 被験者の生体試料から、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[18] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のたるみに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のたるみについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(11)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(12)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(11)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(12)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の目の下のたるみに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のたるみについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(11)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(12)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(11)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(12)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[19] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[20] 被験者の生体試料から、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[21] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の法令線に関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、法令線についての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(13)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(14)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(13)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(14)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の法令線に関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、法令線についての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(13)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(14)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(13)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(14)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[22] 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[23] 被験者の生体試料から、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[24] 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のクマに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のクマについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(15)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(16)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(15)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(16)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
前記予備対象者の目の下のクマに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のクマについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(15)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(16)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(15)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(16)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。
[25] [1]〜[24]のいずれか一項に記載の検出方法に使用するための検出試薬であって、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出するための検出プローブを含むことを特徴とする検出試薬。
[26] 配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出するための検出プローブを含み、肌の状態を鑑別するためのものであることを特徴とする肌状態鑑別用試薬。
[27] [1]〜[24]のいずれか一項に記載の検出方法により判定された結果に基づいて化粧品又は医薬部外品を選択する、化粧品又は医薬部外品の選択方法。
本発明によれば、ヒトが個々に有する遺伝情報のうち、肌トラブルリスクとの関連度が高い遺伝子多型を同定し、これを利用して、肌トラブルリスクを検出するので、客観的に精度良く、肌の状態を鑑別することができる。そして、その結果に基づき化粧品又は医薬部外品を選択して、より効率的な肌のケアが可能となる。
本発明は、被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、その遺伝情報に基づいて肌トラブルリスクを検出する方法に関する。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、肌の状態と高い相関性を示すので、その遺伝子多型を検出することによって、肌トラブルリスクが高いかどうかを鑑別することができる。
更により具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
よって、上記特定のアレル型(メジャー型又はマイナー型)が検出された被験者では肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別することができる。
その場合、検出は、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。また、特に、配列番号1〜配列番号6、配列番号58〜配列番号65、配列番号66〜配列番号79、配列番号116〜配列番号122、配列番号123〜配列番号128、配列番号148〜配列番号154、配列番号155〜配列番号171、配列番号188〜配列番号197、配列番号198〜配列番号202、配列番号224〜配列番号225、配列番号226〜配列番号235、配列番号290〜配列番号299、配列番号300〜配列番号305、配列番号332〜配列番号337、配列番号338〜配列番号389、配列番号392〜配列番号433、配列番号434〜配列番号482、配列番号483〜配列番号513、配列番号514〜配列番号551、配列番号552〜配列番号578、配列番号579〜配列番号818、配列番号827〜配列番号832、配列番号833〜配列番号1348、配列番号1374〜配列番号1383、配列番号1384〜配列番号1593、配列番号1706〜配列番号1815、配列番号1816〜配列番号2007、配列番号2014〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
なお、本明細書において「肌トラブルリスク」とは、皮膚のトラブル症状の発生しやすさのことであり、シミ、目の下のシワ、目尻のシワ、ゴルゴライン、目の下のたるみ、法令線、目の下のクマ等の肌の状態への成り易さをも含む意味である。適用対象とされる部位としては、顔面、四肢、頸部、胴部、全身等、特に限定はされないが、顔面の肌の状態は対人の印象に与える影響が大きいため、本発明の方法は、顔面の肌のケアの目的に特に好適に使用され得る。皮膚のトラブル症状は、その状態が生じる前であると、生じた後であるとは問われない。また、症状が顕著であると、顕著に表れていない段階であるとは問われない。すなわち、本発明の方法により得られた結果に基づいて、症状が顕れている場合だけでなく、予防的な肌のケアも可能である。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、肌のシミの状態と高い相関性を示すので、肌のシミについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、肌のシミについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号1〜配列番号6、配列番号58〜配列番号65、配列番号338〜配列番号389、配列番号392〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、目の下のシワの状態と高い相関性を示すので、目の下のシワについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、目の下のシワについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号66〜配列番号79、配列番号116〜配列番号122、配列番号434〜配列番号482、配列番号483〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、目尻のシワの状態と高い相関性を示すので、目尻のシワについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、目尻のシワについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号123〜配列番号128、配列番号148〜配列番号154、配列番号514〜配列番号551、配列番号552〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、ゴルゴラインの状態と高い相関性を示すので、ゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、ゴルゴラインについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号155〜配列番号171、配列番号188〜配列番号197、配列番号579〜配列番号818、配列番号827〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、目の下のたるみの状態と高い相関性を示すので、目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、目の下のたるみについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号198〜配列番号202、配列番号224〜配列番号225、配列番号827〜配列番号832、配列番号833〜配列番号1348の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、法令線の状態と高い相関性を示すので、法令線についての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、法令線についての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号226〜配列番号235、配列番号290〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1593、配列番号1706〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
また、後述の実施例に示されるように、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)は、目の下のクマの状態と高い相関性を示すので、目の下のクマについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別するのに、特に適している。
より具体的には、後述の実施例に示されるように、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、目の下のクマについての肌トラブルリスクが通常に比べて高いといえる。
この場合も、検出は、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種について行ってもよいし、任意の2種以上について行ってもよい。鑑別の精度を上げる観点からは、2種以上の遺伝子多型について検出することが好ましく、3種以上の遺伝子多型について検出することがより好ましく、5種以上の遺伝子多型について検出することが更により好ましい。特に、配列番号300〜配列番号305、配列番号332〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2007、配列番号2014〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型(一塩基多型)のうち任意の1種又は2種以上について、検出を行うのがより好ましい。
上記遺伝子多型(一塩基多型)の検出は、具体的には多型部位の塩基種の決定をいう。すなわち、通常、ヒトで多数を占める塩基種であるか(本明細書においては、これを「メジャー型」という。)、あるいは、通常、ヒトで少数を占める塩基種であるか(本明細書においては、これを「マイナー型」という。)を決定できればよい。この際に、必ずしも当該部位についてA、G、T、Cのいずれの塩基種であるかを判別しなくてもよく、既知のマイナー型の塩基種ではないこと、又はメジャー型の塩基種ではないことが判別する程度であってもよい。更には、遺伝子多型(一塩基多型)には、遺伝的距離が近いなどの理由により、有意に連鎖する他の対応する遺伝子多型(一塩基多型)が存在するケースも多い。その場合、本発明に係る遺伝子多型(一塩基多型)のアレル型がメジャー型かマイナー型かについて、その対応する遺伝子多型(一塩基多型)のアレル型を決定することによっても、その検出が実質的に可能といえる。そこで本発明における上記検出は、そのように有意に遺伝的に連鎖する他の対応する遺伝子多型(一塩基多型)の検出に拠ることもできる。
上記遺伝子多型(一塩基多型)の多型部位の塩基種を決定する方法は、種々の公知の方法を利用すればよく、特に限定されない。例えば、PCR法を応用した解析方法として、TaqMan PCR法、AcycloPrime法、MALDI−TOF/MS法等が実用化されている。また、PCRに依らない方法として、Invader法やRCA法等が知られている。更にDNAアレイを用いる方法も適用できる。これらの方法に用いるプライマーやプローブとなるオリゴヌクレオチドは、検出対象となる遺伝子多型(一塩基多型)を含む遺伝子の既知の塩基配列等から適宜設計することができる。
上記遺伝子多型(一塩基多型)の検出に用いる生体試料としては、DNAを調製できる限り、特に限定されない。例えば、血液、口腔粘膜、唾液、毛髪、眉毛等が挙げられる。生体試料からのDNAの調製は、適宜、その試料に適した手法で行うことができる。また、市販のDNA調製用のキットを使用することもできる。
一方、本発明の別の態様としては、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型について、予め複数の予備対象者に対して、肌の評価と遺伝子多型との関係性を検証しておき、肌トラブルリスクとの関連度がより高い遺伝子多型を選定したうえ、これに、被験者の遺伝子多型の検出結果を当てはめて、上述した鑑別を行なえるようにしてもよい。その際の肌の評価は、例えば、皮膚計測機器等により撮影した画像を、肌の状態を段階的に照会したグレード標準写真と対比してスコア付けするなどすればよい。被験者の遺伝子多型との関係性は、例えば、SPSS(IBM社)やSAS(SAS・Institute・Japan)等の市販されているソフトウェアやフリーソフト等の解析ソフトを適宜用いて、統計的に意義のある関連度として算出することができる。肌の評価は、客観性を担保するためには、複数人の専門パネラーにより行うことが好ましい。また、統計的に有意な相関性を見出すには、好ましくは30名以上、より好ましくは50名以上、更により好ましくは100名以上の予備対象者で検証を行うことが望ましい。予備対象者の性別は、男女混合でもよいが、男性のみ又は女性のみとしてもよい。年齢は何歳でもよいが、望ましくは20歳以上である。
例えば、後述の実施例において肌の評価と遺伝子多型との関係性が検証された際の「オッズ比」が、遺伝子多型と肌トラブルリスクとの関連度のよい指標となる(「オッズ比」の算出法については後述の実施例に記載する。)。より具体的には、例えば、検出した遺伝子多型のアレル型に対応するアレル型に係るオッズ比が2超の場合又は検出した遺伝子多型のアレル型でないアレル型に係るオッズ比が0.5未満の場合に、その遺伝子多型を肌トラブルとの関連度がより高いと判定することができる。また、そのオッズ比の閾値を、より好ましくは「0.33未満又は3超」、更により好ましくは「0.2未満又は5超」などとすることにより、肌トラブルリスクと関連度がより高い遺伝子多型を選定することができる。
一方、本発明の別の観点としては、上述した肌トラブルリスクの検出方法に使用するための検出試薬を提供することができる。この検出試薬は、上述した検出方法に使用するため配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の遺伝子多型を検出するための検出プローブを含んでいる。検出プローブとしては、上記遺伝子多型(アレル型の種別を含む)を検出可能に設計された特異的な配列を有するオリゴヌクレオチドなどを好ましく例示できる。検出プローブは支持体に固定したマイクロアレイとして提供されてもよい。検出プローブには、蛍光標識、放射標識、化学標識、酵素標識等、適宜検出のための標識を施してもよい。
また、本発明の他の観点としては、肌の状態を鑑別するためのものである肌状態鑑別用試薬を提供することができる。この肌状態鑑別用試薬は、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の遺伝子多型を検出するための検出プローブを含んでおり、これを使用して上述した肌トラブルリスクの検出方法により、肌トラブルリスクが高い肌の状態であるかを鑑別することができるものとされる。検出プローブとしては、上述の検出試薬と同様に、上記遺伝子多型(アレル型の種別を含む)を検出可能に設計された特異的な配列を有するオリゴヌクレオチドなどを好ましく例示できる。検出プローブは支持体に固定したマイクロアレイとして提供されてもよい。検出プローブには、蛍光標識、放射標識、化学標識、酵素標識等、適宜検出のための標識を施してもよい。
また、本発明の更に他の観点としては、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づいて化粧品又は医薬部外品を選択する、化粧品又は医薬部外品の選択方法を提供することができる。
ここで、肌のシミについては、その主な原因が、色素沈着等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に肌のシミについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、リノール酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、エラグ酸、4MSK(4−メトキシサリチル酸カリウム塩)、ニコチン酸アミド、ルシノ―ル(4−n−ブチルレゾルシノール)、マグノリグナン、t−シクロアミノ酸誘導体、カモミラET等の美白有効成分を選択することが好ましい。
また、目の下のシワについては、その主な原因が、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、乾燥、アイメイクのやり方の不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に目の下のシワについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、好中球エラスターゼ抑制成分(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na(ニールワン))、保湿成分配合(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン)、はり改善成分(ビタミンC誘導体、レチノール、コラーゲン)、コラーゲン促進成分(レチノール)等を選択することが好ましい。
また、目尻のシワについては、その主な原因が、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、乾燥、表情のクセ、アイメイクのやり方の不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に目尻のシワについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、好中球エラスターゼ抑制成分(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na(ニールワン))、保湿成分配合(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン)、高保湿成分(ワセリン、セラミド、ヒアルロン酸)、はり改善成分(ビタミンC誘導体、レチノール、コラーゲン)、コラーゲン促進成分(レチノール)等を選択することが好ましい。
また、ゴルゴラインについては、その主な原因が、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、スキンケアの不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特にゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、好中球エラスターゼ抑制成分(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na(ニールワン))、はり改善成分(ビタミンC誘導体、レチノール、コラーゲン)、高保湿成分(ワセリン、セラミド、ヒアルロン酸)等を選択することが好ましい。
また、目の下のたるみについては、その主な原因が、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、スキンケアの不備、アイメイクのやり方の不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、好中球エラスターゼ抑制成分(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na(ニールワン))、はり改善成分(ビタミンC誘導体、レチノール、コラーゲン)、高保湿成分(ワセリン、セラミド、ヒアルロン酸)等を選択することが好ましい。
また、法令線については、その主な原因が、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、スキンケアの不備、アイメイクのやり方の不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に法令線についての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、好中球エラスターゼ抑制成分(三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na(ニールワン))、ハリ・うるおい改善(ビタミンC誘導体、レチノール、プレセンタエキス、コラーゲン)、高保湿成分(ワセリン、セラミド、ヒアルロン酸)等を選択することが好ましい。
また、目の下のクマについては、その主な原因が、色素沈着、血行不良、加齢によるコラーゲン・エラスチンの低下(ハリの低下)、アイメイクのやり方の不備等である。よって、上述した肌トラブルリスクの検出方法により判定された結果に基づき、特に目の下のクマについての肌トラブルリスクが高い肌の状態であると鑑別された場合には、例えば、化粧品・医薬部外品のアドバイスとして、はり改善成分(ビタミンC誘導体、レチノール、コラーゲン)、保湿成分配合(ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン)、高保湿成分(ワセリン、セラミド、ヒアルロン酸)、美白有効成分(トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、リノール酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、エラグ酸、4MSK(4−メトキシサリチル酸カリウム塩)、ニコチン酸アミド、ルシノ―ル(4−n−ブチルレゾルシノール)、マグノリグナン、t−シクロアミノ酸誘導体、カモミラET)等を選択することが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[試験例1]
20代〜50代の一般女性ボランティア211名を対象にして、各人が有する遺伝情報と肌状態との関係性を、以下のとおり検証した。
20代〜50代の一般女性ボランティア211名を対象にして、各人が有する遺伝情報と肌状態との関係性を、以下のとおり検証した。
<遺伝子多型>
対象者から血液を採取して、常法に従い、DNAを抽出・増幅し、該DNAを「ジャポニカアレイ」(遺伝子多型解析用アレイ、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構製)にかけて、各対象者の遺伝子多型を検出した。なお、この「ジャポニカアレイ」は、日本人の大規模ゲノム解析の成果に基づいて作製された、約66万個の一塩基多型(SNP)が搭載された遺伝子多型解析用アレイである。
対象者から血液を採取して、常法に従い、DNAを抽出・増幅し、該DNAを「ジャポニカアレイ」(遺伝子多型解析用アレイ、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構製)にかけて、各対象者の遺伝子多型を検出した。なお、この「ジャポニカアレイ」は、日本人の大規模ゲノム解析の成果に基づいて作製された、約66万個の一塩基多型(SNP)が搭載された遺伝子多型解析用アレイである。
<肌の評価>
皮膚計測機器(「VISIA CR」、Canfield Scientific社製)により撮影した画像(標準モード(シミ、目の下のたるみ、目の下のクマの場合)、あるいはクロスモード(目の下のシワ、目尻のシワ、ゴルゴライン、法令線の場合)で撮影)を、3人の評価者が、下記に示すグレード標準写真に基づきスコア付けし、その平均値をスコアとした。
皮膚計測機器(「VISIA CR」、Canfield Scientific社製)により撮影した画像(標準モード(シミ、目の下のたるみ、目の下のクマの場合)、あるいはクロスモード(目の下のシワ、目尻のシワ、ゴルゴライン、法令線の場合)で撮影)を、3人の評価者が、下記に示すグレード標準写真に基づきスコア付けし、その平均値をスコアとした。
(グレード標準写真)
(1) シミ:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
(2) 目の下のシワ:「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p44目の下のシワ)」の10段階のグレード写真
(3) 目尻のシワ:「新規効能取得のための抗シワ製品ガイドライン(香粧会誌 Vol. 30 No.4 (2006) Fig.1シワグレード標準)」の8段階のグレード標準写真
(4) ゴルゴライン:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
(5) 目の下のたるみ:「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p43目袋)」の7段階のグレード写真
(6) 法令線: 「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p52鼻唇溝(法令線)」の8段階のグレード写真
(7) 目の下のクマ:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
(1) シミ:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
(2) 目の下のシワ:「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p44目の下のシワ)」の10段階のグレード写真
(3) 目尻のシワ:「新規効能取得のための抗シワ製品ガイドライン(香粧会誌 Vol. 30 No.4 (2006) Fig.1シワグレード標準)」の8段階のグレード標準写真
(4) ゴルゴライン:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
(5) 目の下のたるみ:「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p43目袋)」の7段階のグレード写真
(6) 法令線: 「スキンエイジングアトラス第2巻アジア系編(ローラン・バザン フレデリック・フラマン著 p52鼻唇溝(法令線)」の8段階のグレード写真
(7) 目の下のクマ:過去取得した顔写真から作成した5段階のグレード写真
<解析>
各肌状態の評価について、211名の対象者にわたるスコアの中央値を境にして、その対象者を、肌トラブル群と通常群の2グループに分割し、各肌トラブルと遺伝子配列との相関性について、PLINK(Purcell S, Neale B, Todd-Brown K, Thomas L, Ferreira MAR, Bender D, et al.PLINK: a tool set for whole-genome association and population-basedlinkage analyses. Am J Hum Genet. 2007;81:559-75.)を使用して相関解析を行った。χ2乗検定によるp値が10−4以下を示す一塩基多型(SNP)を、統計学的に有意に肌トラブルと関連する遺伝子多型と判断し、抽出した。なお、p値が小さいほど、当該SNPと各肌トラブルの発生リスクとが、統計学的に有意に高い関連度を有することを示す。
各肌状態の評価について、211名の対象者にわたるスコアの中央値を境にして、その対象者を、肌トラブル群と通常群の2グループに分割し、各肌トラブルと遺伝子配列との相関性について、PLINK(Purcell S, Neale B, Todd-Brown K, Thomas L, Ferreira MAR, Bender D, et al.PLINK: a tool set for whole-genome association and population-basedlinkage analyses. Am J Hum Genet. 2007;81:559-75.)を使用して相関解析を行った。χ2乗検定によるp値が10−4以下を示す一塩基多型(SNP)を、統計学的に有意に肌トラブルと関連する遺伝子多型と判断し、抽出した。なお、p値が小さいほど、当該SNPと各肌トラブルの発生リスクとが、統計学的に有意に高い関連度を有することを示す。
また、統計学的に有意に高い関連度を有するものとして抽出した各SNPについて、下記式により、各肌トラブルごと、マイナー型に係るオッズ比を算出した。
(肌のシミ)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(3)
(目の下のシワ)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(5)
(目尻のシワ)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(7)
(ゴルゴライン)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(9)
(目の下のたるみ)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(11)
(法令線)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(13)
(目の下のクマ)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(15)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(3)
(目の下のシワ)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(5)
(目尻のシワ)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(7)
(ゴルゴライン)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(9)
(目の下のたるみ)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(11)
(法令線)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(13)
(目の下のクマ)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(15)
マイナー型に係るオッズ比は、以下のとおり、各SNPを有する際の肌トラブルの発生リスクの程度を表す指標となる。
・マイナー型に係るオッズ比が1より大きい場合は、マイナー型を有することがリスクになり、大きければ大きいほどリスクは高い
・マイナー型に係るオッズ比が1より小さい場合は、メジャー型を有することがリスクになり、小さければ小さいほどリスクは高い
・マイナー型に係るオッズ比が1より大きい場合は、マイナー型を有することがリスクになり、大きければ大きいほどリスクは高い
・マイナー型に係るオッズ比が1より小さい場合は、メジャー型を有することがリスクになり、小さければ小さいほどリスクは高い
例えば、下記表1−1の最上欄に示されるSNP(SNP ID:rs515311、米国立バオテクノロジー情報センター(NCBI)のアクセス番号)において、肌のシミについての肌トラブルに関し、マイナー型に係るオッズ比を算出すると、0.04973であり、この場合、当該遺伝子の遺伝子多型としてマイナー型である塩基Aを有する場合は、メジャー型である塩基Gを有する場合に比べてシミ発生リスクが0.04973倍高いといえる(すなわち、メジャー型である場合にリスクが高いといえる。)。
なお、統計学的に有意に高い関連度を有するものとして抽出した各SNPについて、下記式により、各肌トラブルごと、メジャー型に係るオッズ比を算出してもよい。
(肌のシミ)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(4)
(目の下のシワ)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(6)
(目尻のシワ)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(8)
(ゴルゴライン)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(10)
(目の下のたるみ)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(12)
(法令線)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(14)
(目の下のクマ)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(16)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(4)
(目の下のシワ)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(6)
(目尻のシワ)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(8)
(ゴルゴライン)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(10)
(目の下のたるみ)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(12)
(法令線)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(14)
(目の下のクマ)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(16)
メジャー型に係るオッズ比は、以下のとおり、各SNPを有する際の肌トラブルの発生リスクの程度を表す指標となる。
・メジャー型に係るオッズ比が1より大きい場合は、メジャー型を有することがリスクになり、大きければ大きいほどリスクは高い
・メジャー型に係るオッズ比が1より小さい場合は、マイナー型を有することがリスクになり、小さければ小さいほどリスクは高い
・メジャー型に係るオッズ比が1より大きい場合は、メジャー型を有することがリスクになり、大きければ大きいほどリスクは高い
・メジャー型に係るオッズ比が1より小さい場合は、マイナー型を有することがリスクになり、小さければ小さいほどリスクは高い
例えば、下記表1−1の最上欄に示されるSNP(SNP ID:rs515311、米国立バオテクノロジー情報センター(NCBI)のアクセス番号)において、肌のシミについての肌トラブルに関し、メジャー型に係るオッズ比を算出すると、20.10858637であり、この場合、当該遺伝子の遺伝子多型としてメジャー型である塩基Gを有する場合は、マイナー型である塩基Aを有する場合に比べてシミ発生リスクが20.10858637倍高いといえる(すなわち、メジャー型である場合にリスクが高いといえる。)。
表1には、各肌トラブルごと、統計学的に有意に高い関連度を有するものとして抽出した各SNPについて、マイナー型に係るオッズ比の順に、p値と配列の情報を示す。なお、メジャー型かマイナー型のうち、リスクが高い方のアレル型を網掛けで表記した。
[試験例2]
試験例1で得られたデータに基づきインピュテーション解析(SNP予測解析)を行って、更に1000万個相当の遺伝子多型に関して、211名のボランティアの各人が有する遺伝情報と肌状態との関係性を検証した。遺伝情報と肌状態との関係性の検証方法としては、試験例1と同様にして行った。なお、インピュテーション解析は、常法により、以下の利用可能ソフトを使用して行った。
「Blast」(https://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi?CMD=Web&PAGE_TYPE=BlastNews#1)
「Mach1」(http://csg.sph.umich.edu/abecasis/mach/index.html)
「Plink」(https://www.cog-genomics.org/plink2)
「Minimac3」(https://genome.sph.umich.edu/wiki/Minimac3)
その結果を表2に示す。
試験例1で得られたデータに基づきインピュテーション解析(SNP予測解析)を行って、更に1000万個相当の遺伝子多型に関して、211名のボランティアの各人が有する遺伝情報と肌状態との関係性を検証した。遺伝情報と肌状態との関係性の検証方法としては、試験例1と同様にして行った。なお、インピュテーション解析は、常法により、以下の利用可能ソフトを使用して行った。
「Blast」(https://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi?CMD=Web&PAGE_TYPE=BlastNews#1)
「Mach1」(http://csg.sph.umich.edu/abecasis/mach/index.html)
「Plink」(https://www.cog-genomics.org/plink2)
「Minimac3」(https://genome.sph.umich.edu/wiki/Minimac3)
その結果を表2に示す。
Claims (27)
- 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、配列番号66〜配列番号100、配列番号123〜配列番号138、配列番号155〜配列番号180、配列番号198〜配列番号210、配列番号226〜配列番号274、配列番号300〜配列番号312、配列番号338〜配列番号391、配列番号434〜配列番号482、配列番号514〜配列番号551、配列番号579〜配列番号823、配列番号833〜配列番号1369、配列番号1384〜配列番号1619、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、配列番号101〜配列番号122、配列番号139〜配列番号154、配列番号181〜配列番号197、配列番号211〜配列番号225、配列番号275〜配列番号299、配列番号313〜配列番号337、配列番号392〜配列番号433、配列番号483〜配列番号513、配列番号552〜配列番号578、配列番号824〜配列番号832、配列番号1370〜配列番号1383、配列番号1620〜配列番号1815、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の肌の評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(1)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(2)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(1)
オッズ比={肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(2)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号1〜配列番号39、又は配列番号338〜配列番号391のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号40〜配列番号65、又は配列番号392〜配列番号433のいずれかの配列で表される場合には、検出した遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の肌のシミに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、肌のシミについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(3)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(4)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(3)
オッズ比={肌のシミについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−肌のシミについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(4)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号1〜配列番号65、配列番号338〜配列番号433の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の肌のシミについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号66〜配列番号100、又は配列番号434〜配列番号482のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号101〜配列番号122、又は配列番号483〜配列番号513のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(5)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(6)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(5)
オッズ比={目の下のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(6)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号66〜配列番号122、配列番号434〜配列番号513の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号123〜配列番号138、又は配列番号514〜配列番号551のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号139〜配列番号154、又は配列番号552〜配列番号578のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目尻のシワに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目尻のシワについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(7)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(8)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(7)
オッズ比={目尻のシワについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目尻のシワについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(8)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号123〜配列番号154、配列番号514〜配列番号578の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目尻のシワについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号155〜配列番号180、又は配列番号579〜配列番号823のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号181〜配列番号197、又は配列番号824〜配列番号832のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者のゴルゴラインに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、ゴルゴラインについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(9)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(10)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(9)
オッズ比={ゴルゴラインについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−ゴルゴラインについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(10)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号155〜配列番号197、配列番号579〜配列番号832の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者のゴルゴラインについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号198〜配列番号210、又は配列番号833〜配列番号1369のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号211〜配列番号225、又は配列番号1370〜配列番号1383のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のたるみに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のたるみについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(11)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(12)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(11)
オッズ比={目の下のたるみについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のたるみについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(12)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号198〜配列番号225、配列番号833〜配列番号1383の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のたるみについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号226〜配列番号274、又は配列番号1384〜配列番号1619のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号275〜配列番号299、又は配列番号1620〜配列番号1815のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の法令線に関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、法令線についての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(13)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(14)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(13)
オッズ比={法令線についての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−法令線についての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(14)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号226〜配列番号299、配列番号1384〜配列番号1815の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオッズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の法令線についての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合に、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 被験者の生体試料から、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記遺伝子多型が、配列番号300〜配列番号312、又は配列番号1816〜配列番号2011のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がメジャー型である場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型が、配列番号313〜配列番号337、又は配列番号2012〜配列番号2193のいずれかの配列で表される場合には、その遺伝子多型がマイナー型である場合を、陽性とし、
前記検出した遺伝子多型の2種以上に陽性のものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 予め複数の予備対象者の生体試料から、配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記予備対象者の目の下のクマに関する評価を行い、その複数の予備対象者にわたる評価の中央値を境にして、該予備対象者を、目の下のクマについての肌トラブル群と通常群とに分け、
下記式(15)により前記遺伝子多型ごとのマイナー型に係るオッズ比を求め、又は、下記式(16)により前記遺伝子多型ごとのメジャー型に係るオッズ比を求め、
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるマイナー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるマイナー型の頻度)}/{通常群におけるマイナー型の頻度/(1−通常群におけるマイナー型の頻度)} …(15)
オッズ比={目の下のクマについての肌トラブルに群おけるメジャー型の頻度/(1−目の下のクマについての肌トラブル群におけるメジャー型の頻度)}/{通常群におけるメジャー型の頻度/(1−通常群におけるメジャー型の頻度)} …(16)
前記遺伝子多型がメジャー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が0.5未満の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が2超の場合を、陽性とし、
前記遺伝子多型がマイナー型である場合には、前記マイナー型に係るオッズ比が2超の場合又は前記メジャー型に係るオッズ比が0.5未満の場合を、陽性とし、
被験者の生体試料から、前記配列番号300〜配列番号337、配列番号1816〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出し、
前記被験者の生体試料から検出した遺伝子多型が、前記予備対象者におけるオズ比に基づいて陽性とされた遺伝子多型と一致するものが存在する場合に、
前記被験者の目の下のクマについての肌トラブルリスクが高いと判定することを特徴とする肌トラブルリスクの検出方法。 - 請求項1〜24のいずれか一項に記載の検出方法に使用するための検出試薬であって、配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出するための検出プローブを含むことを特徴とする検出試薬。
- 配列番号1〜配列番号2193の配列で表される遺伝子多型からなる群から選ばれた1種又は2種以上の該遺伝子多型を検出するための検出プローブを含み、肌の状態を鑑別するためのものであることを特徴とする肌状態鑑別用試薬。
- 請求項1〜24のいずれか一項に記載の検出方法により判定された結果に基づいて化粧品又は医薬部外品を選択する、化粧品又は医薬部外品の選択方法。
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