JP2019022416A - ステータユニット及びモータ - Google Patents

ステータユニット及びモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2019022416A
JP2019022416A JP2017141956A JP2017141956A JP2019022416A JP 2019022416 A JP2019022416 A JP 2019022416A JP 2017141956 A JP2017141956 A JP 2017141956A JP 2017141956 A JP2017141956 A JP 2017141956A JP 2019022416 A JP2019022416 A JP 2019022416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
stator
axial direction
stator unit
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017141956A
Other languages
English (en)
Inventor
俊輔 藤
Shunsuke Fuji
俊輔 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Techno Motor Corp
Original Assignee
Nidec Techno Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Techno Motor Corp filed Critical Nidec Techno Motor Corp
Priority to JP2017141956A priority Critical patent/JP2019022416A/ja
Priority to CN201821145337.1U priority patent/CN208522569U/zh
Publication of JP2019022416A publication Critical patent/JP2019022416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】水が口出部から内部に入ることを抑制できる技術を提供する。
【解決手段】モータ用のステータユニット2は、中心軸を中心とする環状のステータ20と、前記ステータの少なくとも一部を覆うケーシング21と、前記ステータが有するコイルに、電気的に接続される導線と、前記導線を通す口出部23と、を有する。前記ケーシングは、前記中心軸を中心とする筒状のケーシング本体部210と、前記ケーシング本体部の径方向外方に配置される環状壁211と、前記ケーシング本体部と前記環状壁との間に位置し、前記ステータの径方向外方に配置されるロータと軸方向に対向する環状底面212と、を有する。前記環状壁は、前記環状壁の外周面と内周面とを接続するスリット部2110を有する。前記口出部は、前記ケーシングの軸方向一方側に配置される前記スリット部に対して、前記ケーシングを挟んで軸方向他方側に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明はステータユニット及びモータに関する。
特開平3−117343号公報には、モールドモータのドレン構造の改良に関する発明が開示される。このモールドモータは、固定子鉄心及び巻線をモールドしてなる合成樹脂製のハウジングと、前記固定子鉄心を外側から覆うようにハウジングに接合固定された金属製のブラケットと、前記ブラケットに支持された回転軸と、前記回転軸に結合されたロータとを具備する。前記ブラケットが接合するハウジングの接合面にドレン溝が形成されている。
特開平3−117343号公報
特開平3−117343号公報に開示されるモールドモータが中心軸を水平に向けて使用される場合、ドレン溝は鉛直方向下側に配置されればよい。これにより、重力の作用によって、モータの内部の水を外部に排出することができる。また、ドレン溝から内部に水が浸入することを抑制できる。
ただし、この場合に、給電線等の導線をモータの外部から内部へと通す口出部が、ドレン溝の、モータの外部に面する外部開口に接近して配置されると、口出部に水がかかり易くなる。口出部が、ドレン溝の外部開口から周方向に離して配置されると、口出部に水がかかり難くなる。しかし、この場合には、口出部の位置が鉛直方向下側から離れた位置になるために、口出部からモータの内部に水が入り易くなる。
本発明は、水が口出部から内部に入ることを抑制できる技術を提供することを目的とする。
本発明の例示的なステータユニットは、中心軸を中心とする環状のステータと、前記ステータの少なくとも一部を覆うケーシングと、前記ステータが有するコイルに、電気的に接続される導線と、前記導線を通す口出部と、を有する。前記ケーシングは、前記中心軸を中心とする筒状のケーシング本体部と、前記ケーシング本体部の径方向外方に配置される環状壁と、前記ケーシング本体部と前記環状壁との間に位置し、前記ステータの径方向外方に配置されるロータと軸方向に対向する環状底面と、を有する。前記環状壁は、前記環状壁の外周面と内周面とを接続するスリット部を有する。前記口出部は、前記ケーシングの軸方向一方側に配置される前記スリット部に対して、前記ケーシングを挟んで軸方向他方側に配置されている。
また、本発明の例示的なモータは、上述した本発明の例示的なステータユニットと、前記ロータと、前記ロータを覆い、前記ケーシングに取り付けられるカバーと、を有する。前記カバーと前記スリット部とにより開口を構成する。
例示的な本発明のステータユニット及びモータにおいては、水が口出部から内部に入ることを抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータの斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータの断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るステータユニットの斜視図である。 図4は、口出部とスリット部との関係を拡大して示す断面図である。 図5は、スリット部を及びその周辺を拡大して示す斜視図である。 図6は、ケーシングと口出部との関係を拡大して示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態に係るモータが有するカバーの斜視図である。 図8は、カバーとケーシングとの関係を拡大して示す断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るステータユニットの変形例を示す平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、モータ1の中心軸Aと平行な方向を「軸方向」、モータ1の中心軸Aに直交する方向を「径方向」、モータ1の中心軸Aを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、図2に示す方向にモータ1が配置された場合における、中心軸Aと直交する面を鉛直面とし、当該鉛直面に直交する面を水平面とする。水平方向は水平面に平行な方向であり、鉛直方向は水平面と垂直な方向である。ただし、これらの方向の定義は、本発明に係るモータ1の使用時の向きを限定することを意図しない。
また、ステータユニット3に関しても、モータ1内に組み込まれた状態においてモータ1の軸方向、径方向及び周方向と一致する方向を、単に「軸方向」、「径方向」及び「周方向」と呼ぶことにする。
<1.モータの概略構成>
まず、本発明の例示的な実施形態に係るモータの概略構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータ1の斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るモータ1の断面図である。図1及び図2に示すように、モータ1は、ステータユニット2と、回転部3と、カバー4とを有する。なお、ステータユニット2は、モータ用のステータユニットである。モータ1は、アウターロータ型のモータである。
ステータユニット2は、ステータ20と、ケーシング21と、導線22と、口出部23と、を有する。
ステータ20は中心線Aを中心とする環状である。ステータ20はモータ1の電機子である。ステータ20は、ステータコア201と、コイル202と、インシュレータ203とを有する。ステータコア201は、例えば、ケイ素鋼板等の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。ステータコア201は、中心軸Aを中心とする円環状のコアバック201aを有する。ステータコア201は、コアバック201aから径方向外方に向けて突出する複数のティース201bを有する。複数のティース201bは、周方向に等間隔に配列される。
コイル202は、インシュレータ203を介して各ティース201bに導線を巻き付けることによって構成される。すなわち、コイル202は、周方向に複数配置される。インシュレータ203は、ステータコア201の少なくとも一部を覆う。インシュレータ203は、ステータコア201とコイル202とを電気的に絶縁する絶縁性の樹脂部材である。
ケーシング21はステータ20の少なくとも一部を覆う。ケーシング21は樹脂製である。ケーシング21は、例えばインサート成型によってステータ20と一体化される。ケーシング21は、後述のシャフト30を回転可能に支持する軸受部5を保持する。軸受部5は、詳細には、軸方向に間隔をあけて2つ設けられる。軸受部5の数は変更可能である。軸受部5は、例えばボールベアリング又はスリーブ軸受等によって構成される。
導線22は、ステータ20が有するコイル202に、電気的に接続される。なお、導線22は、図2に示され、図1では省略されている。導線22は、例えば、線状のリード線であってもよいし、板状の導体板であってもよい。コイル202と同一部材であってよい。また、導線22は、コイル202に直接接続されてもよい。また、導線22は、回路基板などを介してコイル202に間接的に接続されてもよい。
口出部23は導線22を通す。口出部23を介して、ステータユニット2の内部から外部へと導線22が引き出される。本実施形態では、口出部23は複数の導線22を通す。詳細には、口出部23は、径方向に延びる孔23aを有し、当該孔23aに導線22が通される。孔23aの内部には、軸方向に延びる仕切壁23bが複数設けられる。仕切壁23bは周方向に等間隔に並ぶ。複数の仕切壁23bによって、孔23aに通される複数の導線22は、周方向に1本ずつに分けられた状態で並ぶ。本実施形態では、口出部23は、軸方向に並ぶ2つのパーツを組み合わせて構成される樹脂部材である。
なお、口出部23に通される導線には、外部からコイル202に給電する導線の他に、グランド線や、信号を送信する信号線等が含まれてよい。
回転部3は中心軸Aを中心として回転する。回転部3は、シャフト30と、ロータ31とを有する。すなわち、モータ1はロータ31を有する。ロータ31はステータ20の径方向外方に配置される。
シャフト30は中心軸Aに沿って延びる。シャフト30は、例えばステンレス等の金属で形成される柱状又はパイプ状の部材である。シャフト30は、軸受部5の径方向内方に配置され、軸受部5に回転可能に支持される。
ロータ31は、詳細には、ロータホルダ310と、マグネット311とを有する。ロータホルダ311は磁性材で構成される。ロータホルダ310は、軸方向他方側が開口したカップ形状であり、軸方向一方側からケーシング21に被せられる。ロータホルダ310の軸方向一端面の中央部には、シャフト30が通されるロータ孔部310aが設けられる。ロータ孔部310aは、ロータホルダ310の軸方向一端面を軸方向に貫通する。シャフト30は、例えばロータ孔部310aに圧入され、ロータホルダ310に固定される。ロータホルダ311はシャフト30と共に回転する。
マグネット311は永久磁石である。マグネット311は、ロータホルダ310の内周面に固定される。マグネット311はステータ20の径方向外方に位置する。マグネット311は単一の環状マグネットである。マグネット311の径方向内側の面には、N極とS極とが周方向に交互に着磁される。単一の環状マグネットに替えて、複数のマグネットがロータホルダ310の内周面に配置されてよい。この場合、複数のマグネットは周方向に等間隔に配置される。複数のマグネットは、N極の磁極面とS極の磁極面とが周方向に交互に配置される。
カバー4は、ロータ31を覆い、ケーシング21に取り付けられる。カバー4は樹脂製である。ただし、カバー4は金属製であってもよい。カバー4は、軸方向他方側が開口したカップ形状であり、軸方向一方側からロータ31を覆う。カバー4の軸方向一端面の中央部には、シャフト30が通されるカバー孔部4aが設けられる。カバー孔部4aは、カバー4の軸方向一端面を軸方向に貫通する。シャフト30は、カバー孔部4aを介してカバー4の外部に突出する。シャフト30のカバー4の外に突出した部分には、例えば送風用の羽根や、ギア等が取り付けられる。
モータ1は、その他、スリンガー6とブラケット7とを有する。
スリンガー6は、軸方向他方側が開口したカップ形状である。スリンガー6は板状であってもよい。スリンガー6は、上面の中央部にシャフト30を通すスリンガー孔部6aを有する。スリンガー6は、合成ゴムや天然ゴム等の弾性に富む部材で構成することが好ましい。スリンガー孔部6aにシャフト30が通されたスリンガー6は、その一部が弾性変形してシャフト30に設けられるシャフト溝30aに嵌り込み、シャフト30に固定される。シャフト溝30aは、シャフト30の表面に対して径方向内側に凹む。スリンガー6はシャフト30と共に回転する。スリンガー30は、カバー4の軸方向一方側に配置され、カバー孔部4aを覆う。スリンガー6は、カバー孔部4aから、水や塵埃等の異物がモータ1の外部から内部へと入ることを防止する。
ブラケット7は、軸方向一方側が開口したカップ状である。ブラケット7は、軸方向他方側からケーシング21に被せられる。ブラケット7はケーシング21に固定される。ブラケット7は、軸方向他方側に配置されて、ケーシング21の軸方向他端面の少なくとも一部を覆う。ブラケット7は、軸方向他方側に配置される軸受部5と、ケーシング21の軸方向他端面に取り付けられる回路基板8とを覆う。ブラケット7は、例えば樹脂製又は金属製である。
モータ1においては、コイル202に電流が供給されることにより、ティース201bに径方向の磁束が発生する。この磁束によって形成される磁界と、マグネット311によって形成される磁界とが作用して、ロータ31の周方向にトルクが発生する。このトルクによって、回転部3が中心軸Aを中心として回転する。コイル202への電流の供給が停止されると、回転部3の回転は停止される。
<2.ステータユニットの詳細>
図3は、本発明の実施形態に係るステータユニット2の斜視図である。図3に示すように、ケーシング21は、ケーシング本体部210と、環状壁211と、環状底面212とを有する。
ケーシング本体部210は、中心軸Aを中心とする筒状である。詳細には、ケーシング本体部210は円筒状である。ケーシング本体部210はステータ20を覆う。なお、本実施形態では、ティース201bの径方向外方の先端面は、ケーシング本体部210に覆われず、ケーシング本体部210の径方向の外周面において外部に露出する。このために、モータ1においては、ティース210bの径方向外方の先端面は、マグネット311に対向する。ケーシング本体部210は軸受部5を保持する。
環状壁211は、ケーシング本体部210の径方向外方に配置される。詳細には、環状壁211は、ケーシング本体部210から径方向外方に離れて位置する。環状壁211は円環状である。なお、本実施形態では、環状壁211の外周面から径方向外方に突出する取付脚部213が設けられる。取付脚部213は、周方向に等間隔に4つ設けられる。取付脚部213の数は変更されてよい。
環状底面212は、ケーシング本体部210と環状壁211との間に位置し、ステータ20の径方向外方に配置されるロータ31と軸方向に対向する。詳細には、環状底面212は、ケーシング本体部210と環状壁211の径方向間に位置する。環状底面212は円環状である。本実施形態では、環状底面212は、ロータホルダ310及びマグネット311の軸方向他端面と軸方向に対向する。なお、ロータ31の径方向の外周面の一部は、環状壁211と径方向に対向する。
環状壁211は、環状壁211の外周面と内周面とを接続するスリット部2110を有する。本実施形態では、スリット部2110の数は1つである。スリット部2110は軸方向一方側が開口した溝形状である。径方向からの平面視において、スリット部2110は矩形状である。ただし、スリット部2110の形状は、径方向からの平面視において台形状等の他の形状に変更されてよい。
ケーシング本体部210と、環状壁211と、環状底面212とによって、ケーシング21には環状溝214が構成される。スリット部2110は、環状溝214に水が溜まることを防止する。すなわち、スリット部2110は、環状溝214内の水を外部に排水する機能を有する。
口出部23は、ケーシング21の軸方向一方側に配置されるスリット部2110に対して、ケーシング21を挟んで軸方向他方側に配置されている。すなわち、口出部23とスリット部2110との軸方向の間には、ケーシング21が存在する。このために、本実施形態の構成では、口出部23とスリット部2110とを離して配置することができる。この結果、環状溝214からスリット部2110を介して排出される水が口出部23にかかることを低減して、口出部23から内部に水が入ることを抑制できる。また。口出部23とスリット部2110とは軸方向に間隔をあけて並ぶために、軸方向が水平方向となる向きにステータユニット2を配置する場合に、口出部23とスリット部2110との両方を鉛直方向下側に配置することができる。これにより、重力の作用によって、スリット部2110から水を効率良く排出できるとともに、口出部23から水が内部に入ることを抑制できる。
図4は、口出部23とスリット部2110との関係を拡大して示す断面図である。図4に示すように、口出部23は、スリット部2110よりも径方向内側に位置する。すなわち、口出部23とスリット部2110とは、径方向の位置がずれる。口出部23は、スリット部2110に対して内側に引っ込んだ位置に配置される。本実施形態の構成によれば、軸方向に加えて径方向においても口出部23とスリット部2110とを離して配置することができる。このために、環状溝214からスリット部2110を介して排出される水が口出部23にかかることを低減して、口出部23から内部に水が入ることを抑制できる。
図5は、スリット部2110を及びその周辺を拡大して示す斜視図である。図3、図4及び図5に示すように、環状底面212には、軸方向他方側に向けて凹む凹部2120がスリット部2110の径方向内側に設けられている。本実施形態では、凹部2120の周方向の幅は、スリット部2110の周方向の幅と同じである。ただし、凹部2120の周方向の幅は、スリット部2110の周方向の幅より大きくても、小さくてもよい。凹部2120は、ケーシング本体部210の径方向の外周面から環状壁211の内周面まで延びる。凹部2110の存在によって、スリット部2110の近傍において、ロータ31と環状底面212との軸方向の隙間を大きくしている。これにより、ロータ31と環状底面212との隙間を流れる水が表面張力で留まることを防ぎ、スリット部2110から効率良く外部に水を排出することができる。
図5に示すように、凹部2120の径方向外側には、凹部2120の底面から軸方向一方側に向けて突出する壁部2121が設けられる。壁部2121の軸方向一端面は、スリット部2110の底面を構成する。スリット部2110の底面は、凹部2120の底面を突出させることなく径方向に延ばして構成してもよい。ただし、本実施形態のように、壁部2121を設けることが好ましい。壁部2121によって、凹部2120に粉塵等の異物が入ることを防止することができる。
本実施形態においては、壁部2121の径方向内側の側面は、中心軸Aからの径方向の距離が軸方向一方側に向かうにつれて長くなる傾斜面2121aを有する。この構成では、軸方向が水平方向に向けられ、且つ、スリット部2110が鉛直方向下側に位置するステータユニット2において、傾斜面2121aに沿って水を効率良く外部に排出することができる。なお、傾斜面2121aは、壁部2121の径方向内側の側面の全部に設けられることが好ましいが、一部にのみ設けられてもよい。
図6は、ケーシング21と口出部23との関係を拡大して示す平面図である。図6は、ステータユニット2を軸方向他方側から見た図である。口出部23は、例えば、樹脂ケーシング21に対して嵌め合い、固定されている。ただし、口出部23は、樹脂製のケーシング21に設けられる第1口出構造部と、樹脂製のブラケット7に設けられる第2口出構造部とを組み合わせて構成されてもよい。あるいは、口出し部23は、インサート成形等によって樹脂製のケーシング21と一体化されてもよい。あるいは、ケーシング21に、ネジ等の固定具を用いて固定されたり、接着剤等の接合剤を用いて固定されたりしてよい。
図6に示すように、口出部23は、軸方向からの平面視において、周方向の端面に、径方向に凹凸が並ぶ第1凹凸部231を有する。詳細には、口出部23は、周方向の2つの端面の両方に第1凹凸部231を有する。すなわち、口出部23は2つの第1凹凸部231を有する。2つの第1凹凸部231は、口出部231の径方向と平行な二等分面を基準として対称配置される。詳細には、第1凹凸部231は、軸方向からの平面視において、径方向内側から外側に向けて、第1口出部側凹部、第1口出部側凸部、第2口出部側凹部、第2口出部側凸部、第3口出部側凹部の順に並ぶ。
ケーシング21は、周方向に対向する一対の取付面21aを有する。口出部231は、一対の取付面21aの間に位置する。一対の取付面21aは、軸方向からの平面視において、径方向に凹凸が並ぶ第2凹凸部21bを有する。すなわち、ケーシング21は2つの第2凹凸部21bを有する。2つの第2凹凸部21bは、口出部231の径方向と平行な二等分面を基準として対称配置される。詳細には、第2凹凸部21bは、軸方向からの平面視において、径方向内側から外側に向けて、第1取付面側凸部、第1取付面側凹部、第2取付面側凸部、第2取付面側凹部の順に並ぶ。
第1凹凸部231と第2凹凸部21bとは、凹凸の径方向位置が互いに異なり、嵌め合っている。第1凹凸部231と第2凹凸部21bとの嵌め合いは、口出部23の周方向の両端面で行われている。詳細には、第1凹凸部231の第1口出部側凹部と、第2凹凸部21bの第1取付面側凸部とが嵌め合う。第1凹凸部231の第1口出部側凸部と、第2凹凸部21bの第1取付面側凹部とが嵌め合う。第1凹凸部231の第2口出部側凹部と、第2凹凸部21bの第2取付面側凸部とが嵌め合う。
第1凹凸部231と第2凹凸部20bとの嵌め合いによって、口出部231の径方向の位置決めを行うことができる。口出部23とケーシング21との境界面において、径方向に凹凸が繰り返されるために、ステータユニット2の外部から径方向内側に向かう水が、内部に入り込むための距離が長くなる。すなわち、本実施形態の構成によれば、口出部23とケーシング21との境界面において、水の浸入距離を長くして、内部に水が浸入し難くすることができる。
<3.カバーの詳細>
図7は、本発明の実施形態に係るモータ1が有するカバー4の斜視図である。図8は、カバー4とケーシング21との関係を拡大して示す断面図である。図7及び図8に示すように、カバー4は、環状壁211の軸方向一方側の端面と接触する位置決め面40を有する。位置決め面40によって、ケーシング20に対する軸方向の位置を簡単に決めることができるために、モータ1の製造効率を向上することができる。
詳細には、位置決め面40はカバー4の内側に設けられる。位置決め面40は、カバー4の軸方向他端面4bに対して、軸方向一方側に少し離れた位置に設けられる。位置決め面40は、径方向に拡がる環状面であり、カバー4の内直径を変更する段差面である。位置決め面40の軸方向一方側に比べて軸方向他方側の方がカバー4の内直径は大きい。カバー4の位置決め面40より軸方向他方側においては、カバー4の内周面は環状壁211の外周面と対向する。より詳細には、カバー4の位置決め面40より軸方向他方側においては、カバー4の内周面は環状壁211の外周面と接触する。すなわち、カバー4は、ケーシング21に圧入される。
カバー4は、カバー4の軸方向他端面4aから軸方向他方側に向けて突出する複数の突起41を有する。本実施形態では、突起41の数は3つであるが、この数は変更されてよい。複数の突起41は、周方向に間隔をあけて配列される。複数の突起41は、周方向に等間隔に配列されてよい。突起41の先端には、径方向内方に突出する爪部41aが設けられる。環状壁21の外周面には、径方向内方に凹む径方向凹部2111が設けられる。本実施形態では、径方向凹部2111は、突起41の数に合わせて3つ設けられる。図8に示すように、カバー4がケーシング21に取り付けられた状態では、爪部41aは径方向凹部2111内に嵌り込む。このために、カバー4がケーシング21から簡単に外れることを防止できる。
図7に示すように、カバー4は、内周面に径方向内方に突出するリブ42を有する。リブ42は、詳細には、カバー4の内面側において、カバー孔部4aの近傍から放射状に延びる。リブ42によってカバー4の強度を向上することができる。図8に示すように、リブ42の径方向内側の端面42aは、環状壁211の内周面と比べて、径方向位置が同じ、或いは、径方向外方に位置する。本実施形態では、リブ42の径方向内側の端面42aは、環状壁211の内周面と比べて、径方向位置が同じである。これによれば、ロータ31がリブ42に接触することを防止できる。
図1に示すように、モータ1は、カバー4とスリット部2110とにより、開口9を構成する。モータ1は、カバー4によってロータ31が覆われるためにロータ31とケーシング21の間に、水や、塵埃等の異物が入ることを防止できる。そして、ロータ31とケーシング21との間に水が入り込んだ場合でも、当該水は開口9から外部に排出することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、カバー4の軸方向他端部に切欠部43が設けられる。切欠部43により、径方向において、スリット部2110はカバー4に覆われない。すなわち、カバー4がケーシング21に取り付けられても、排水に必要な面積が確保された開口9が得られる。なお、排水に必要な面積が確保される場合には、カバー4が、スリット部2110の一部と径方向に重なってもよい。切欠部43が設けられない構成であってもよい。
本実施形態では、モータ1は、中心軸Aが水平方向に延びる。開口9及び口出部23が鉛直方向下側に配置される。これによれば、重力の作用によって鉛直方向上側から落ちてくる水を開口9から効率良く外部に排出できる。また、本実施形態の構成によれば、口出部23からモータ1の内部に入ろうとする水は重力の作用を受けて鉛直方向下側に向けて落ちやすくなるために、口出部23からモータ1の内部に水が入り難くすることができる。
<4.変形例>
図9は、本発明の実施形態に係るステータユニット2の変形例を示す平面図である。図9は、変形例のステータユニット2Aを軸方向一方側から見た図である。なお、図9には、シャフト30Aも示されている。変形例のステータユニット2Aのケーシング21Aは、ステータ本体部210Aと、環状壁211Aと、環状底面212Aと、を有する。環状壁211Aには、スリット部2110Aが設けられる。環状底面212Aには、凹部2120Aが設けられる。これらの構成は、上述した実施形態のステータユニット2と同様である。
ケーシング本体部210Aは、軸方向一方側の端面にケーシング本体溝2101を有する。ケーシング本体溝2101は、軸方向他方側に向かって凹み、径方向に延びる。詳細には、ケーシング本体溝2101は、ケーシング本体部210Aの軸方向一端面に設けられる環状凹部2102と繋がる。環状凹部2102は、軸方向他方側に凹み、円環状である。ケーシング本体溝2101の底面と、環状凹部2102の底面とは面一である。
ケーシング本体溝2101は、スリット部2110と径方向に重なる。本変形例の構成によれば、外部からケーシング本体部210Aの軸方向一方側に入り込んだ水を、ケーシング本体溝2101によって、ケーシング本体部210Aの径方向外側に排出することができる。そして、ケーシング本体溝2101がスリット部2110Aと径方向に重なっているために、ケーシング本体部210Aの軸方向一方側から排出された水を素早くスリット部2110Aから外部に排出することができる。
<5.留意点>
以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、以上に示した実施形態及び複数の変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
また、本発明は、中心軸Aが水平方向に延びるモータ1以外に適用されてよい。例えば、本発明は、中心軸Aが鉛直方向に延びるモータに適用されてよい。
本発明は、例えば屋外等の水がかかり易い環境に配置されるモータ等に広く適用できる。本発明は、例えば、鉄道用の空調機に適用されるモータに利用可能である。
1・・・モータ
2・・・ステータユニット
4・・・カバー
9・・・開口
20・・・ステータ
21・・・ケーシング
21a・・・取付面
21b・・・第2凹凸部
21・・・カバー
22・・・導線
23・・・口出部
31・・・ロータ
40・・・位置決め面
42・・・リブ
210・・・ケーシング本体部
211・・・環状壁
212・・・環状底面
231・・・第1凹凸部
2101・・・ケーシング本体溝
2110・・・スリット部
2120・・・凹部
2121・・・壁部
2121a・・・傾斜面
A・・・中心軸

Claims (11)

  1. モータ用のステータユニットであって、
    中心軸を中心とする環状のステータと、
    前記ステータの少なくとも一部を覆うケーシングと、
    前記ステータが有するコイルに、電気的に接続される導線と、
    前記導線を通す口出部と、
    を有し、
    前記ケーシングは、
    前記中心軸を中心とする筒状のケーシング本体部と、
    前記ケーシング本体部の径方向外方に配置される環状壁と、
    前記ケーシング本体部と前記環状壁との間に位置し、前記ステータの径方向外方に配置されるロータと軸方向に対向する環状底面と、
    を有し、
    前記環状壁は、前記環状壁の外周面と内周面とを接続するスリット部を有し、
    前記口出部は、前記ケーシングの軸方向一方側に配置される前記スリット部に対して、前記ケーシングを挟んで軸方向他方側に配置されている、ステータユニット。
  2. 前記口出部は、前記スリット部よりも径方向内側に位置する、請求項1に記載のステータユニット。
  3. 前記環状底面には、軸方向他方側に向けて凹む凹部が前記スリット部の径方向内側に設けられている、請求項1又は2記載のステータユニット。
  4. 前記凹部の径方向外側には、前記凹部の底面から軸方向一方側に向けて突出する壁部が設けられ、
    前記壁部の軸方向一端面は、前記スリット部の底面を構成する、請求項3に記載のステータユニット。
  5. 前記壁部の径方向内側の側面は、前記中心軸からの径方向の距離が軸方向一方側に向かうにつれて長くなる傾斜面を有する、請求項4に記載のステータユニット。
  6. 前記ケーシング本体部は、軸方向一方側の端面に、軸方向他方側に向かって凹み、径方向に延びるケーシング本体溝を有し、
    前記ケーシング本体溝は、前記スリット部と径方向に重なる、請求項1から5のいずれか1項に記載のステータユニット。
  7. 前記口出部は、軸方向からの平面視において、周方向の端面に、径方向に凹凸が並ぶ第1凹凸部を有し、
    前記ケーシングは、周方向に対向する一対の取付面を有し、
    前記口出部は、前記一対の取付面の間に位置し、
    前記一対の取付面は、軸方向からの平面視において、径方向に凹凸が並ぶ第2凹凸部を有し、
    前記第1凹凸部と前記第2凹凸部とは、凹凸の径方向位置が互いに異なり、嵌め合っている、請求項1から6のいずれか1項に記載のステータユニット。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のステータユニットと、
    前記ロータと、
    前記ロータを覆い、前記ケーシングに取り付けられるカバーと、
    を有し、
    前記カバーと前記スリット部とにより開口を構成する、モータ。
  9. 前記カバーは、前記環状壁の軸方向一方側の端面と接触する位置決め面を有する、請求項8に記載のモータ。
  10. 前記カバーは、内周面に径方向内方に突出するリブを有し、
    前記リブの径方向内側の端面は、前記環状壁の内周面と比べて、径方向位置が同じ、或いは、径方向外方に位置する、請求項8又は9に記載のモータ。
  11. 前記中心軸が水平方向に延び、
    前記開口及び前記口出部が鉛直方向下側に配置される、請求項8から10いずれか1項に記載のモータ。
JP2017141956A 2017-07-21 2017-07-21 ステータユニット及びモータ Pending JP2019022416A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141956A JP2019022416A (ja) 2017-07-21 2017-07-21 ステータユニット及びモータ
CN201821145337.1U CN208522569U (zh) 2017-07-21 2018-07-19 定子单元和马达

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017141956A JP2019022416A (ja) 2017-07-21 2017-07-21 ステータユニット及びモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019022416A true JP2019022416A (ja) 2019-02-07

Family

ID=65335050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017141956A Pending JP2019022416A (ja) 2017-07-21 2017-07-21 ステータユニット及びモータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019022416A (ja)
CN (1) CN208522569U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255592A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ
JP2021136781A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 日本電産サンキョー株式会社 アクチュエータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255592A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ
JP2021136781A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 日本電産サンキョー株式会社 アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
CN208522569U (zh) 2019-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11451119B2 (en) Motor with a board having microcomputer and drive circuit, and air conditioning apparatus having the motor
JP6398843B2 (ja) モータ
KR20160056232A (ko) 모터
US20180252223A1 (en) Base unit, motor, and air blowing device
JP6766535B2 (ja) ステータユニット、モータ、およびファンモータ
JP7293680B2 (ja) モータおよび送風装置
US20170353090A1 (en) Stator unit, motor, and blower
JP2019022416A (ja) ステータユニット及びモータ
US20180252222A1 (en) Base unit, motor, and air blowing device
US20180252224A1 (en) Base unit, motor, and air blowing device
JPWO2017170297A1 (ja) モータ
JP2021058078A (ja) モータおよび送風装置
JP7259683B2 (ja) 遠心ファン
KR102087523B1 (ko) 팬 모터
JP2019193537A (ja) ステータユニット、モータ、及び送風装置
JP2018093575A (ja) ステータユニットおよびモータ
JP2019022325A (ja) モータ
AU2016339430B2 (en) Electric motor and blower
JP2018198503A (ja) モータ
JP2019057967A (ja) ハウジング取付ユニット、モータ、および送風装置
JP2019122059A (ja) ブラシ付モータ、及びラジエータ冷却用ファンモータ
JP7363287B2 (ja) モータおよび送風装置
JP7210886B2 (ja) モータおよびファンモータ
JP2016103872A (ja) ファンモータ
JP2018074725A (ja) 直流モータ及びその製造方法