JP2019022362A - 往復動式リニアモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、弾性体の非線形性を考慮した、制御性の良好な往復動式リニアモータを提供することにある。【解決手段】磁極歯121d,121u及び巻線122を有する電機子120と、永久磁石111を有する界磁子110と、電機子120又は界磁子110に弾性力を与える弾性体201と、を備え、電機子120又は界磁子110のうちいずれか一方を可動子110とし他方を固定子120とし、電機子120の巻線122に電流を流すことで発生する推力と弾性体201の弾性力とを利用して可動子110を往復動させる往復動式リニアモータ100において、可動子110の往復動範囲を、弾性体201の弾性力と、磁極歯121d,121uと永久磁石111との間に働くディテント力と、の合力の、固定子120に対する可動子110の変位に対する傾きの符号が同じ範囲に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は往復動式リニアモータに関する。
往復動式リニアモータでは、共振現象を利用して駆動するため、弾性体による力や可動子の永久磁石とコイルの磁極とが引き合う磁気吸引力(ディテント力)といった復元力が必要となる。
往復動式リニアモータとして、特開2016−101019号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。特許文献1の往復動式リニアモータは、Z方向に並んだ二つの磁極と二つの磁極それぞれに巻回した巻線とを有する電機子と、永久磁石を有し電機子に対してZ方向に相対移動する可動子と、二つの磁極の間に設けられた第一補助磁極と、第一補助磁極と磁極との間に設けられたブリッジと、を備え、二つの磁極それぞれに巻回した巻線を電気的に接続している(要約参照)。この往復動式リニアモータは、第一補助磁極を備えることで永久磁石が受けるディテント力(磁気吸引力)の最大振幅値を小さくし、制御性を向上させている。
特開2016−101019号公報
往復動式リニアモータでは、モータのコスト低減や小型化が求められている。モータの小型化の際、可動子の磁石とモータコイルの磁極との距離が小さくなるため、ディテント力の影響が相対的に大きくなり、復元力の非線形性が増加する。復元力の非線形性が増加すると、ピストン振幅が急変するなど、制御が困難になるため、ディテント力の影響を考慮して、共振バネの設計を行うことが望まれる。
しかしながら特許文献1では、往復動式リニアモータに第一補助磁極を備えることでディテント力を小さくして制御性を向上させることに配慮しているものの、共振バネと組み合わせた復元力の非線形性については考慮していない。
したがって、弾性体の設計値によっては、復元力の非線形性が大きくなり、制御が困難になる場合がある。
本発明の目的は、弾性体の非線形性を考慮した、制御性の良好な往復動式リニアモータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のリニアモータは、
磁極歯及び巻線を有する電機子と、永久磁石を有する界磁子と、前記電機子又は前記界磁子に弾性力を与える弾性体と、を備え、前記電機子又は前記界磁子のうちいずれか一方を可動子とし他方を固定子とし、前記電機子の前記巻線に電流を流すことで発生する推力と前記弾性体の弾性力とを利用して前記可動子を往復動させるリニアモータにおいて、
前記可動子の往復動範囲を、前記弾性体の弾性力と、前記磁極歯と前記永久磁石との間に働くディテント力と、の合力の、前記固定子に対する前記可動子の変位に対する傾きの符号が同じ範囲に設定する。
本発明によれば、弾性体の非線形性を考慮した、制御性の良好な往復動式リニアモータを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る往復動式リニアモータ100の斜視図である。 図1Aに示すリニアモータ100のXZ平面断面図である。 リニア圧縮機200のXZ断面を示す概略図である。 可動子110の変位に対するディテント力の関係図である。 可動子110の変位に対する弾性力とディテント力とその合力との関係図である。 可動子110の変位に対する弾性力とディテント力とその合力との関係図である。 本発明に係るリニアモータ100を用いたリニア圧縮機200の外観を示す斜視図である。 図6Aに示すリニア圧縮機200の要部断面図である。 本発明に係るリニアモータ100を用いた冷蔵庫2001の構成図である。 本発明に係るリニアモータ100を用いた車両用エアサスペンション3004の構成図である。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に説明する。同様の構成要素には同じ符号を付し、また、同様の説明は繰り返さない。説明のため、互いに直交するX,Y,Z方向という語を用いるが、重力方向は、X,Y,Z方向のいずれかと平行でもよいし、それ以外の方向であってもよい。
後述する実施例の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、或る構成要素が他の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
[実施例1]
<リニアモータ100>
図1Aは、本発明の一実施例に係る往復動式リニアモータ100の斜視図である。図1Bは、図1Aに示すリニアモータ100のXZ平面断面図である。
リニアモータ100は、3枚の永久磁石111を有する界磁子110と、電機子120と、を備える。本実施例では、界磁子110が可動子であり、電機子120が固定子である構成について説明する。界磁子110が固定子であり、電機子120が可動子である構成でもよい。以下、界磁子110を可動子と呼んで説明する。
<電機子120>
電機子120は、2つの磁極121と、4つの巻線122と、2つの磁極121の間に設けられるスペーサ124と、2つの端部ブリッジ123と、を有する。それぞれの磁極121は、Z方向に空隙を介して対抗する2つの磁極歯121u,121d(磁極歯組121a)を有しており、各磁極歯121u,121dには巻線122が巻回されている。
<可動子110>
可動子110は磁極歯組121aの間の空隙に位置しており、電機子120に対してX方向に相対運動する。可動子110は、3つの永久磁石111と、永久磁石111を固定するフレーム112、とを有する。電機子120の巻線に電圧を印加して電流を流すことで磁極歯121u,121d間に磁束を発生させ、永久磁石111を有する可動子110に推力を与え、可動子110を往復動させる。
可動子110は、永久磁石111の並び方向であるX方向を長手方向として構成される。可動子110は、平板状を成し、その板面(永久磁石111の磁極面)がZ方向に垂直である。可動子110及び電機子120においてX方向及びZ方向に垂直なY方向は幅方向であり、可動子110においてZ方向は厚み方向である。
なお、可動子110及び電機子120において、永久磁石111及び磁極歯組121aの個数は上記の個数に限定されない。本実施例では、永久磁石111及び磁極歯組121aが複数個設けられるものとする。
<リニア圧縮機200>
図2は、リニア圧縮機200のXZ断面を示す概略図である。
リニア圧縮機200は、圧縮要素210とリニアモータ100と弾性体である共振バネ201A,201Bと弾性体支持部材202とベース部材203とが密閉容器101内に配置されたレシプロ圧縮機である。
圧縮要素210はシリンダ211とピストン212とを含む。シリンダ211内に供給された作動流体はピストン211の往復動によって圧縮され、圧縮された作動流体は圧縮機外部に連通する吐出管(不図示)へと送られる。
可動子110の一端部には弾性体支持部材202が設けられている。弾性体である共振バネ201A,201Bは、共振バネ201Aが弾性体支持部材202と電機子120との間に、共振バネ201Bが弾性体支持部材202とベース部材203との間に、それぞれ取り付けられている。なお本実施例では、共振バネ201A,201Bは、コイルばねで構成される。
電機子120及びベース部材203は固定部であり、可動子110は弾性体支持部を介して共振バネ201A,201Bのばね力を受けて共振する。この共振バネ201A,201Bなどによる共振現象を利用することで、効率よく圧縮機200を駆動することができる。その際、可動子110の質量、共振バネ201A,201Bのバネ定数、及びシリンダ211内の圧力から決まる共振周波数で可動子110が往復動するように、巻線122に流す電流の周波数を制御することが望ましい。
<ディテント力>
ディテント力は、可動子(界磁子)110の永久磁石111と電機子120の磁極121とが引き合う磁気吸引力である。
可動子110が電機子120から受ける力には、電機子120に電圧を印加し電流を流すことで磁束を発生させて可動子110に与えられる推力と、電機子120の磁性体部分から受けるディテント力(磁気吸引力)と、がある。ディテント力は電機子120の磁性体部分との相対的な位置関係で決定する。
図3は、可動子110の変位に対するディテント力の関係図である。図3において、縦軸は永久磁石111が受けるディテント力Faの大きさFであり、横軸は可動子110中心のX方向位置xである。ディテント力は+X方向に作用する力を正としている。図3に示すように、ディテント力はX方向位置xの変化に対して非線形に変化する。
<復元力>
リニア圧縮機200が共振現象を利用するためには、復元力が必須である。本実施例では、可動子110が共振バネ201A,201Bから受ける力と、電機子120の磁性体部分から受けるディテント力と、を足し合わせたものを、復元力とする。
ディテント力は電機子120と可動子110との相対位置で決定されるが、共振バネ201A,201Bから受ける力も相対位置により決定される。したがって、可動子110が受ける復元力は電機子120と可動子111との相対位置の関数となる。
ここで可動子110の相対位置(変位)をx、ディテント力は変位の関数としてFa(x)と表す。作動流体を圧縮する方向を正とすると、復元力Fcは次式のように表すことができる。
Fc=Fa(x) − k・x …(1)
ここでkはバネ定数である。
図4は、可動子110の変位に対する弾性力とディテント力とその合力との関係図である。図4において、縦軸は復元力Fc、ディテント力Fa、及び共振バネ201A,201Bから受ける力(バネ力又は弾性力)Fbの大きさFであり、横軸は可動子110中心のX方向位置xである。
図4に示すように、バネ力Fbは線形性を有し、ディテント力Faは非線形性を有する。復元力Fcは、上述したように、ディテント力Faとバネ力Fbとを足し合わせた力である。バネ力Fbに対してディテント力Faの影響が大きくなると、復元力Fcの非線形性が大きくなってくる。非線形性が大きくなると、可動子110の往復運動の振幅が急激に変化するなど、制御性が悪化する。
以下、リニアモータ100の構造に起因するディテント力Faに対し、制御性が悪化しないような、電機子120と共振バネ201との関係について説明する。
<復元力の非線形性>
図5は、可動子110の変位に対する弾性力とディテント力とその合力との関係図である。図4と同じく、縦軸は復元力Fc、ディテント力Fa、及び共振バネ201A,201Bから受ける力(バネ力又は弾性力)Fbの大きさFであり、横軸は可動子110中心のX方向位置xである。
図5では、図4に対して、共振バネ201のバネ定数が小さい場合の各力の関係を示している。共振バネ201のバネ定数が小さくなると、バネ力Fbの変化に対してディテント力Faの変化が相対的に大きくなり、復元力Fcの非線形性が大きくなる。このため復元力Fcは、X方向の変位xに対して一様に増加または減少せず、X方向の変位xの途中で、増加から減少に、或いは減少から増加に切り替わる。
すなわち図5では、復元力Fcは、その非線形性が大きいため、X方向の変位xに対して、変曲点を持つ。変曲点を持つと、可動子110の変位xを徐々に大きくした際、変曲点付近で急激に変位が大きくなり、制御が困難になる。このような現象を抑制して制御を安定させるためには、図4に示すように、復元力Fcが変位xに対して変曲点を持たないようにすれば良い。すなわち、復元力Fcの変位xに対する微分値が、可動子110の往復動範囲で、常に負、又は0であるような、電機子102と共振バネ201との組み合わせを選べばよい。復元力Fcの変位xに対する微分値Fc’は次式のように求められる。
Fc’=Fa’(x) − k …(2)
ここでFa’(x)はディテント力Faの変位に対する微分値である。つまり,このFc’が可動子110の往復動範囲で、常に負、又は0であればよい。
次に、リニアモータ100と共振バネ201A,201Bとの設計例を示す。
<共振バネ201A,201Bを基準にする場合>
共振バネ201A,201Bを基準とする場合は、復元力Fcの変位xに対する微分値Fc’が常に負、又は0であるような、ディテント力Faのリニアモータ100を設計すればよい。つまり数式2より、ディテント力Faの変位に対する微分Fa’(x)が、可動子110の往復動範囲で、バネ定数kと等しいか、バネ定数kよりも小さくなるように、リニアモータ100を設計すればよい。
<リニアモータ100を基準にする場合>
リニアモータ100を基準とする場合は、復元力Fcの変位xに対する微分値が常に負、又は0であるような、バネ力Fbの共振バネ201A,201Bを設計すればよい。つまり数式2より、バネ定数kが、可動子110の往復動範囲で、ディテント力Faの変位xに対する微分Fa’(x)と等しいか、大きくなるように、共振バネ201A,201Bを設計すればよい。
<可動子110の往復動範囲を設計する場合>
共振バネ201A,201Bとリニアモータ100とにおいて、上記のような設計ができない場合は、復元力Fcの変位xに対する微分値Fc’が常に負、又は0であるような範囲で、可動子110を往復動させればよい。
上記3つの設計例は、いずれの場合も、可動子110の往復動範囲を、共振バネ(弾性体)201A,201Bのバネ力(弾性力)Fbと、磁極121(磁極歯121u,121d)と永久磁石111との間に働くディテント力Faと、の合力(復元力)Fcの、固定子(電機子)120に対する可動子110の変位xに対する傾きの符号が同じ範囲に設定されることになる。
また、1番目と2番目の設計例では、ディテント力Faは、可動子110の往復動範囲において、変位xに対する傾きの符号が正負入れ替わり、共振バネ(弾性体)201A,201Bのバネ力(弾性力)Fbは、可動子110の往復動範囲において、変位xに対する傾きの符号が同じである場合に、共振バネ(弾性体)201A,201Bは、可動子110の往復動範囲において、共振バネ(弾性体)201A,201Bのバネ力(弾性力)Fbとディテント力Faとの合力Fcの変位xに対する傾きの符号が同じになるバネ定数kを有する。
次に、図6A及び図6Bを参照して、リニア圧縮機200について詳細に説明する。
図6Aは、本発明に係るリニアモータ100を用いたリニア圧縮機200の外観を示す斜視図である。図6Bは、図6Aに示すリニア圧縮機200の要部断面図である。なお、上述の実施例と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例の圧縮機200は、空気や窒素ガス、或いは酸素などの気体のほか、冷媒を圧縮する気体圧縮機として用いることができ、可動子110の往復動方向について、電機子120の一方側に設けた共振バネ201A,201Bと、電機子120の他方側に設けたピストン(シリンダ1200内に配置、図2の212)、シリンダ211、電磁弁1400(1400A,1400B)、排気弁1500、ドライヤ1600、及びインバータ1700を有する。
本実施例の圧縮機200では、ピストン212の駆動モータがリニアモータ100で構成されており、可動子110が扁平な板状(平板状)を成している。また、可動子110は端部部材(端部ブリッジ)123の後側端部から更に後方に突き出している。
シリンダ211には、電機子120及び共振バネ201A,201Bを収納するケーシング1800が取付けられている。本実施例では、ケーシング1800の前面として端部部材123を用いているが、端部部材123の前側にケーシング1800の前面を構成する部材を設けても良い。すなわち、端部部材123をケーシング1800の前面部材として兼用する代わりに、端部部材123とは別に前面部材を設けてもよい。
ケーシング1800は、筒状の側面(側面部材)1810と後面(後面部材、底面部材、ベース部材)203とが別体で構成されており、前後に延在する挿通部1830によって、底面203がシリンダ211にベース板1900を介して固定されている。これにより、側面1810は後面203及びシリンダ211に挟持されている。
ケーシング1800側から前方に向けて電極が突出し、電極の一端部に巻線122の引き出し端部が電気的に接続されている。電極の他端部はベース板1900に形成された貫通孔(図示せず)を貫通してインバータ1700の内部に挿入され、内部のインバータ回路と電気的に接続されている。
ベース板1900にはガスの吸入吐出口1910が設けられている。ここで、ガスは、上述した空気や窒素ガス、或いは酸素などの気体のほか、冷媒などである。また、ベース1900には2つの電磁弁1400A,1400Bが取り付けられ、各電磁弁1400A,1400Bに対応してガスが流れる2つの貫通孔(ガス通路)1920a,1920bが設けられている。電磁弁1400A,1400Bは三方弁であり、ガスの吸入吐出弁を構成する。一方の電磁弁1400Aが吸入状態にある場合、他方の電磁弁1400bは吐出状態となる。一方の電磁弁1400Aは吸入状態において吸入吐出口1910から吸入したガスを、貫通孔1920aを通じてケーシング1800の内部に流す。このとき、他方の電磁弁1400Bは吐出状態になっており、貫通孔1920bを通じたガスの流れを遮断する。
電磁弁1400Aを通じてケーシング1800の内部に流入したガスは、可動子110と端部部材123及びベース板1900との隙間を流れてシリンダ211の内部に流れ、シリンダ211を通じてドライヤ1600に流れる。更に、ガスはドライヤ1600からもう一方の電磁弁1400Bを通じて吐出される。電磁弁1400A及び電磁弁1400Bの吸入吐出の状態が入れ替わると、ガスの流れは上述した経路の逆を辿って流れる。シリンダ211では必要に応じて流入したガスの圧縮を行う。ベース板1900の貫通孔1920bが設けられた側には、吸入吐出口1910に対応する位置に、図示しない吸入吐出口が設けられている。
シリンダ211のシリンダヘッド211Aには、ドライヤ1600がシリンダ211の内部と連通可能な状態で取り付けられている。
[実施例2]
図7は、本発明に係るリニアモータ100を用いた冷蔵庫2001の構成図である。なお、上述の実施例と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
冷蔵庫2001は、冷蔵室2002の前面側に左右に分割された観音開きの冷蔵室扉2002aを備え、製氷室2003と、上段冷凍室2004と、下段冷凍室2005と、野菜室2006との前面側に、それぞれ引き出し式の製氷室扉2003a、上段冷凍室扉2004a、下段冷凍室扉2005a、野菜室扉2006aを備えている。
野菜室2006の背面側には、機械室2020が設けられ、機械室2020に圧縮機2024が配置されている。また、製氷室2003、上段冷凍室2004、及び下段冷凍室2005の背面側には、蒸発器室2008が設けられ、蒸発器室2008に蒸発器2007が設けられている。冷蔵庫2001では、圧縮機2024及び蒸発器2007のほか、図示しない放熱器、減圧手段であるキャピラリチューブ及び三方弁等が冷媒配管で接続され、冷凍サイクル2030が形成されている。
本実施例では、冷蔵庫2001の冷凍サイクル2030を構成する圧縮機2024に、上述した各実施例のいずれかのリニアモータ100を採用する。例えば、圧縮機2024として実施例1で説明した圧縮機200を採用するとよい。これにより、冷凍サイクル2030を構成する圧縮機2024の大形化を抑制することができる。そして冷蔵室及び冷凍室のために大きなスペースを確保することが可能になり、外形寸法を大きくすることなく大容量の冷蔵庫を提供することが可能になる。
[実施例3]
図8は、本発明に係るリニアモータ100を用いた車両用エアサスペンション3004の構成図である。なお、上述した実施例と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例では、4輪自動車等の車両に、車両用エアサスペンションを搭載した場合を例に挙げて説明する。
車体3002は、車両3001のボディを構成している。車体3002の下側には、左,右の前輪と左,右の後輪とからなる合計4個の車輪3003が設けられている。エアサスペンション3004は、車体3002と各車輪3003との間にそれぞれ設けられた4個の空気ばね3005と、空気圧縮機3006と、バルブユニット3008と、コントローラ3011とを備える。そして、エアサスペンション3004は、各空気ばね3005に対して空気圧縮機3006から圧縮空気が給排されることにより、車高調整を行う。
本実施例では、空気圧縮機3006の駆動モータとして、上述した各実施例のいずれかのリニアモータ100を採用する。例えば、空気圧縮機3006として実施例1で説明した圧縮機200を採用するとよい。空気圧縮機3006は、給排管路(配管)3007を通じてバルブユニット3008に接続されている。バルブユニット3008には、各車輪3003に対して設けられた、電磁弁からなる給排バルブ3008aが4個設けられている。バルブユニット3008と各車輪3003の空気ばね3005との間には、分岐管路(配管)3009が設けられている。空気ばね3005は、分岐管路3009、バルブ3008a、及び給排管路3007を介して、空気圧縮機3006に接続される。そして、バルブユニット3008は、コントローラ3011からの信号に応じて給排バルブ3008aを開,閉弁させることにより、各空気ばね3005に対して圧縮空気を給排し、車高調整を行う。
本実施例では、エアサスペンション3004を構成する空気圧縮機3006の大形化を抑制することができる。そして、車両3001における空気圧縮機3006の搭載スペースを小さくすることができ、空気圧縮機3006の配置の自由度が高まる。
[その他の態様]
本発明は、モータ(リニアモータ)のほか、固定子120及び可動子110を相対移動させる種々の機器に適用できる。例えば、発電機、圧縮機、電磁サスペンション、位置決め装置等に用いても同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…リニアモータ、110…可動子、111…永久磁石、120…電機子、121…磁極、121a…磁極歯組、121u…磁極歯、121d…磁極歯、122…巻線、123…端部ブリッジ、200…リニア圧縮機、201…共振バネ、202…弾性体支持部材、203…ベース部材、210…圧縮要素、211…シリンダ、212…ピストン、211…シリンダ。

Claims (4)

  1. 磁極歯及び巻線を有する電機子と、永久磁石を有する界磁子と、前記電機子又は前記界磁子に弾性力を与える弾性体と、を備え、前記電機子又は前記界磁子のうちいずれか一方を可動子とし他方を固定子とし、前記電機子の前記巻線に電流を流すことで発生する推力と前記弾性体の弾性力とを利用して前記可動子を往復動させる往復動式リニアモータにおいて、
    前記可動子の往復動範囲を、前記弾性体の弾性力と、前記磁極歯と前記永久磁石との間に働くディテント力と、の合力の、前記固定子に対する前記可動子の変位に対する傾きの符号が同じ範囲に設定したことを特徴とする往復動式リニアモータ。
  2. 請求項1に記載の往復動式リニアモータにおいて、
    前記ディテント力は、前記可動子の往復動範囲において、前記変位に対する傾きの符号が正負入れ替わり、
    前記弾性体の弾性力は、前記可動子の往復動範囲において、前記変位に対する傾きの符号が同じであり、
    前記弾性体は、前記可動子の往復動範囲において、前記弾性体の弾性力と前記ディテント力との合力の前記変位に対する傾きの符号が同じになるバネ定数を有することを特徴とする往復動式リニアモータ。
  3. 請求項2に記載の往復動式リニアモータにおいて、
    前記弾性体は、前記可動子を往復動する方向の一方向に付勢する第一コイルばねと、前記可動子を往復動する方向の他方向に付勢する第二コイルばねと、を有し、
    前記可動子は、前記第一コイルばねと前記第二コイルばねとの付勢力を受けて共振するように構成され、
    前記合力は、共振する前記可動子の復元力として機能することを特徴とする往復動式リニアモータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の往復動式リニアモータを備えた圧縮機。
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