JP2019021979A - 監視システム - Google Patents

監視システム

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Abstract

【課題】発信装置が配置された場所の照度を簡易に監視することが可能な監視システムを提供する。【解決手段】監視システムは、発信装置と端末装置とを備える。発信装置は、光が照射されることで発電する発電素子と、発電素子により発電された電力を蓄電する蓄電部と、発信装置の識別情報を含む所定信号を発信する発信部と、蓄電部の電圧値が第1閾値以上になった場合に、蓄電部からの電力供給により発信部を駆動し、発信部に所定信号を発信させる制御部とを含む。端末装置は、所定信号の受信間隔に基づいて、発電素子に照射される光の照度を監視する。【選択図】図1

Description

本開示は、監視システムに関する。
従来、近接通信を行なうための各種の方法が知られている。例えば、発信装置(例えば、ビーコン装置)がビーコン信号を送信し、端末装置がビーコン信号を受信するための技術(特許文献1)が知られている。特開2015−200609号公報(特許文献1)は、ビーコンを用いて屋内でも現在地の位置情報を正確に取得して経路案内することを検討している。
特開2015−200609号公報
ところで、部屋の照度を監視する場合、照度の測定値を近接通信を用いて管理側の端末装置で受信する等が考えられる。例えば、部屋に設けられた照度計にて照度を測定し、その測定値を通信データに変換して通信回線で送るという方式、あるいは、日射計に電圧測定用のデータロガーを接続し、その測定値を通信データに変換して通信回線で送る等の方式がある。上記方式では、照度計(あるいは、日射計)、データロガー、データ変換部、データ送信機等を含むシステムが必要となる。
しかしながら、上記システムでは、各機器において電力が必要となる。例えば、ビル等の多数箇所の照度を監視する必要がある場合、それぞれの箇所で各機器に電力を供給するための配線工事を行なう必要がある。各機器を電池で駆動する場合であっても定期的に電池を交換する必要がある。そのため、照度の監視が煩雑となるという問題がある。
本開示は、ある局面では、発信装置が配置された場所の照度を簡易に監視することが可能な監視システムを提供することを目的とする。
ある実施の形態に従うと、発信装置と端末装置とを備える監視システムが提供される。発信装置は、光が照射されることで発電する発電素子と、発電素子により発電された電力を蓄電する蓄電部と、発信装置の識別情報を含む所定信号を発信する発信部と、蓄電部の電圧値が第1閾値以上になった場合に、蓄電部からの電力供給により発信部を駆動し、発信部に所定信号を発信させる制御部とを含む。端末装置は、所定信号の受信間隔に基づいて、発電素子に照射される光の照度を監視する。
本開示によると、発信装置が配置された場所の照度を簡易に監視することが可能な監視することが可能となる。
実施の形態1に従う監視システムの全体構成を説明するための図である。 実施の形態1に従う発信動作を説明するための図である。 光の照度と信号停止期間との関係を説明するための図である。 実施の形態1に従う椅子の座面に埋め込まれた発信装置を示す図である。 実施の形態1に従う監視システムによる着席および離席の判定方式を説明するための図である。 人が着席状態から離席状態に移行した際の受信間隔の推移を示す図である。 外光の照度変化に伴う受信間隔の推移を示す図である。 実施の形態1に従う端末装置の処理手順の一例を示す図である。 実施の形態2に従う発信回路の発信動作を説明するための図である。 実施の形態3に従う監視システムによる着席および離席の判定方式を説明するための図である。 実施の形態3に従う端末装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態4に従う監視システムを説明するための図である。 実施の形態5に従う監視システムを説明するための図である。 実施の形態5に従う端末装置のハードウェア構成である。 実施の形態5に従う端末装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<システム構成>
図1は、実施の形態1に従う監視システム1000の全体構成を説明するための図である。図1を参照して、監視システム1000は、太陽電池が搭載された発信装置10と、発信装置からの信号を受信する端末装置20とを含み、発信装置10が設けられた場所の照度を監視するように構成されている。
発信装置10は、発電素子11と、コンデンサ12と、制御回路13と、発信回路14とを含む。典型的には、発電素子11、コンデンサ12、制御回路13および発信回路14は、同一の筐体内に設けられている。
発電素子11は、光が照射されることで発電する太陽電池であり、1つ又は複数の太陽電池セル(図示しない)を有している。本実施の形態では、発電素子11は、色素増感太陽電池である。色素増感太陽電池は、屋外だけでなく室内用途にも適している。室内は屋外と比べて低照度だが、室内照明器具から得られる照度下においても、色素増感太陽電池は高い発電性能を発揮する。
コンデンサ12は、発電素子11で生成された電荷を蓄えたり放出したりする素子であり、発電素子11と並列に接続されている。コンデンサ12は、発電素子11からの発電電力を蓄電するための蓄電部として機能する。制御回路13によって、コンデンサ12から発信回路14に向けて放電される。コンデンサ12として、例えば、電気二重層コンデンサを用いることができる。コンデンサ12と、発電素子11との間に、発電素子11から入力される電圧を、コンデンサ12の蓄電に適した電圧に昇圧する昇圧部を有していてもよい。
制御回路13は、コンデンサ12に蓄電された電力を用いて動作しており、発信装置10の全体制御を行なう。具体的には、制御回路13は、コンデンサ12の電圧値(以下、「コンデンサ電圧」とも称する。)を常時監視しており、当該コンデンサ電圧に基づいて、発信回路14への給電の開始および停止を制御する。
具体的には、制御回路13は、コンデンサ電圧が閾値Th1(例えば、3.2V)以上になった場合、発電素子11によって得られる発電電力を発信回路14に給電して、発信回路14を駆動させる。制御回路13は、コンデンサ電圧が閾値Th2(例えば、2.4V)以下になった場合、発信回路14への当該発電電力の給電を停止することにより、発信回路14を停止させる。
発信回路14は、発電電力の供給を受けて駆動する。発信回路14は、発信装置10の識別情報(ビーコンID)を含むビーコン信号15を、発信装置10の周囲に送信する。ビーコン信号15の発信方式の詳細については後述する。
端末装置20は、発信装置10から送信されるビーコン信号15を受信する。端末装置20は、発信回路14から送信されるビーコン信号15の受信間隔に基づいて、発信装置10の発電素子11の受光面(表面)に照射されている光の照度を監視(推定)する。照度の監視方式については後述する。なお、受信間隔は、ビーコン信号15を受信してから次のビーコン信号15を受信するまでの経過時間である。
端末装置20は、例えば、PC(personal computer)である。ただし、端末装置20は、スマートフォン、タブレット端末装置、ラップトップPC(personal computer)等のような他の機器であってもよい。
端末装置20は、主たる構成要素として、プロセッサ21と、メモリ22と、受信アンテナ23と、通信インターフェイス(I/F)24と、入力装置25と、ディスプレイ26とを含む。
プロセッサ21は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Multi Processing Unit)といった演算処理部である。プロセッサ21は、メモリ22に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、端末装置20の各部の動作を制御する制御部として機能する。プロセッサ21は、当該プログラムを実行することによって、後述する端末装置20の処理(ステップ)の各々を実現する。
メモリ22は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ22は、プロセッサ21より実行されるプログラム、またはプロセッサ21により用いられるデータなどを記憶する。
受信アンテナ23は、発信装置10から送信されるビーコン信号15を受信する。端末装置20と、発信回路14との間で用いられる通信規格としては、例えば、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)等の近距離無線通信規格である。例えば、BLE規格に対応する発信装置10は、ビーコンIDを含むアドバタイジングデータをビーコン信号としてブロードキャストにより発信装置10の周囲に送信する。
通信インターフェイス24は、外部装置(例えば、サーバ)と各種データをやり取りするための通信インターフェイスであり、アダプタやコネクタなどによって実現される。通信方式としては、無線LANなどによる無線通信方式が採用されるが、USBケーブルを用いた有線通信方式であってもよい。
入力装置25は、端末装置20に対する操作入力を受け付ける。例えば、入力装置25は、キーボード、マウス、タッチパネル等である。ディスプレイ26は、端末装置20による照度の監視結果等の各種情報を表示する。
<照度の監視方式>
次に、実施の形態1に従う照度の監視方式について説明する。
図2は、実施の形態1に従う発信動作を説明するための図である。図2においては、時刻t0から発電素子11に光が照射される場面を想定する。
制御回路13は、コンデンサ電圧が閾値Th1以上になった場合に発信回路14を駆動し、発信回路14にビーコン信号15を発信させる。また、制御回路13は、コンデンサ電圧が閾値Th2以下になった場合に発信回路14を停止させ、発信回路14によるビーコン信号15の発信を停止する。より具体的には、制御回路13は、コンデンサ電圧が閾値Th2以下になるまで、発信回路14にビーコン信号15を所定周期(例えば、1秒)で発信させる。
図2を参照すると、時刻t0から時刻t1直前までの期間T1は、ビーコン信号15の発信が停止している信号停止期間である。期間T1では、発電素子11による発電電力がコンデンサ12に蓄電されており、発電素子11が受光している光の照度に応じてコンデンサ電圧が上昇する。
時刻t1から時刻t2までの期間T2は、信号強度Dのビーコン信号15が所定周期で発信されている信号発信期間である。具体的には、時刻t1に、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達すると、発信回路14が駆動し、所定周期(例えば、1秒)でビーコン信号15を4回発信する。期間T2では、発信回路14の発信動作によりコンデンサ12に蓄電された電力が消費される。時刻t2においてコンデンサ電圧が閾値Th2以下に低下すると、発信回路14が停止し、ビーコン信号15の発信が停止する。
時刻t2直後から時刻t3直前までの期間T3は、ビーコン信号15の発信が停止している信号停止期間である。具体的には、期間T3では、発電素子11により生成された発電電力が、コンデンサ12に蓄電される。時刻t3において、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達すると、発信回路14によるビーコン信号15を発信が再度開始される。
時刻t3直後から時刻t4直前までの期間T4は、信号強度Dのビーコン信号15が所定周期で発信されている信号発信期間である。期間T2と同様に、発信回路14は、信号強度Dのビーコン信号15を所定周期で4回発信する。時刻t4において、コンデンサ電圧が閾値Th2以下になると、ビーコン信号15の発信が停止する。
時刻t4直後から時刻t5直前までの期間T5は、ビーコン信号15の発信が停止している信号停止期間である。期間T3と同様に期間T5においても、発電素子11により生成された発電電力は、コンデンサ12に蓄電される。時刻t5において、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達すると、ビーコン信号15を発信が再度開始される。
図2を参照すると、期間T5は期間T3よりも短いことがわかる。これは、期間T5におけるコンデンサ電圧の上昇速度が、期間T3におけるコンデンサ電圧の上昇速度よりも速いことを意味する。すなわち、期間T5では、期間T3よりも、発電素子11が受光している光の照度が高いことを意味する。なぜなら、発電素子11が受ける光の照度が大きいほど発電電力が大きくなり、結果として、コンデンサ電圧の上昇速度が速くなるためである。
ここで、端末装置20により受信されるビーコン信号15の受信間隔は、信号停止期間と同一とみなすことができる。したがって、端末装置20は、ビーコン信号15の受信間隔を監視することにより、間接的に、発信装置10の受光面に照射される光の照度を監視することができる。
図3は、光の照度と信号停止期間との関係を説明するための図である。図3を参照して、曲線300によると、例えば、発信装置10(の受光面)が10000ルクス(lux)の照度下に置かれている場合には、信号停止期間(すなわち、受信間隔)が約18秒である。また、例えば、発信装置10が1000ルクスの照度下に置かれている場合には、信号停止期間が約40秒である。端末装置20は、図3に示される光の照度と受信間隔との関係を示す関係情報X(例えば、曲線300)をメモリ22に予め記憶しておく。これにより、端末装置20は、発信装置10から受信するビーコン信号15の受信間隔と、関係情報Xとを比較することにより、発信装置10がどの程度の照度下におかれているのかを監視できる。
具体的には、端末装置20は、ビーコン信号15を前回受信した時点(例えば、時刻t2)と、ビーコン信号15を今回受信した時点(例えば、時刻t3)との受信間隔(例えば、期間T3)が、所定周期(例えば、1秒)よりも大きい場合に、当該受信間隔と関係情報Xとを比較して、発信装置10に照射される光の照度を推定する。例えば、期間T3は約18秒(図2参照)であるため、期間T3において発信装置10に照射された光の照度の平均値は、約10000luxであると推定される。
なお、端末装置20は、ビーコン信号15を前回受信した時点と、ビーコン信号15を今回受信した時点との受信間隔が所定周期以下である場合には、信号発信期間であると判断し(すなわち、所定周期で信号が発信されていると判断し)、当該受信間隔を用いた照度推定は行なわない。
<応用例>
監視システム1000を用いた応用例について説明する。ここでは、椅子に配置された発信装置10の照度変化を監視することにより、椅子に人が着席したか否かを判断する例について説明する。
図4は、実施の形態1に従う椅子の座面に埋め込まれた発信装置10を示す図である。図4を参照して、椅子400の座面401に、発信装置10の受光面が上方を向くように埋め込まれている。発信装置10は、椅子400に人が着席している場合には当該人により発電素子11の受光面が遮光され、椅子400に人が着席していない場合(すなわち、離席時)には発電素子11の受光面が遮光されないように椅子400に取り付けられていればよい。例えば、発信装置10は、椅子400の背もたれ402に埋め込まれていてもよい。
図5は、実施の形態1に従う監視システム1000による着席および離席の判定方式を説明するための図である。図5を参照して、椅子400は、窓501から太陽光等の外光が差し込む部屋に配置される。ここでは、外光以外の光の影響は無視するものとする。
図5(a)に示すように、人が椅子400に着席しているときには、発信装置10の受光面は、人により一部(または、全部が)遮光された状態となる。この場合、発電素子11の発電電力はかなり小さく(または、ゼロに)なる。そのため、発信装置10からのビーコン信号15の発信間隔は非常に長くなる(すなわち、端末装置20によるビーコン信号15の受信間隔は非常に長くなる)。
一方、図5(b)に示すように、人が椅子400から離席しているときには、発信装置10の受光面は、外光により照射された状態となる。この場合、発電素子11の発電電力は、一定電力以上となるため、ビーコン信号15は一定間隔で発信される。すなわち、端末装置20によるビーコン信号15の受信間隔は、着席時よりも大幅に短くなる。端末装置20は、着席時の受信間隔と離席時の受信間隔とが大きく異なることを利用して、着席したか否かを判定する。
図6は、人が着席状態から離席状態に移行した際の受信間隔の推移を示す図である。図6の縦軸は受信間隔を示しており、横軸は受信間隔の各計測回を示している。端末装置20により計測されるビーコン信号15の受信間隔は、例えば、図2の期間T3,T5等に相当する。図6においては、スタート時点で人が椅子400に着席しているとする。また、1回目〜6回目の受信間隔の計測中において、外光の照度は変化しないとする。
図6を参照して、受信間隔の計測を開始してから1回目および2回目の受信間隔はTaである。これは、人が椅子400に着席していることから(図5(a)参照)、受信間隔が長い状態で維持されているためである。なお、図6では、着席時でも発電素子11の受光面は完全に遮光されてはおらず、発信装置10からの発信信号は完全には停止していないと仮定している。
次に、2回目の計測終了直後に人が離席したとする(図5(b)参照)。この場合、3回目の受信間隔は、Taよりも大幅に短いTbとなっている。すなわち、受信間隔が急激に短くなっていることがわかる。これは、人が椅子400から離席したことにより、受光面の照度が大きくなり(すなわち、発電電力が大きくなり)、コンデンサ電圧の上昇速度が速くなった結果、端末装置20によるビーコン信号15の受信間隔が急激に短くなったことを示している。なお、4〜6回目の受信間隔はTbを維持している。
図6では、人が着席状態から離席状態に移行した際の受信間隔の推移を示しているが、人が離席状態から着席状態に移行した際の受信間隔についても同様に考えることができる。例えば、離席状態のときに計測されたn回目の受信間隔がTbであり、n回目の計測終了直後に人が着席した場合には、n+1回目の受信間隔はTaになる。
図7は、外光の照度変化に伴う受信間隔の推移を示す図である。図7の縦軸は受信間隔を示しており、横軸は受信間隔の各計測回を示している。図7においては、1回目〜6回目の受信間隔の計測中において、人は離席状態であり、外光の照度が徐々に増加していくものとする。
図7を参照して、1回目および2回目の受信間隔はTcである。この期間においては、外光照度が一定であり、受信間隔が一定に維持されている。
次に、2回目の計測終了直後に外光照度が増加し始めたとする。この場合、3回目の受信間隔は、Tcよりも少し短いTdとなっている。すなわち、受信間隔が緩やかに短くなっている。さらに、4回目の受信間隔は、Tdよりも少し短いTeとなっている。5回目の受信間隔は、Teよりも少し短いTfとなっている。6回目の受信間隔は、5回目の受信間隔と同じくTfである。これにより、2回目〜5回目の計測期間中では外光照度が徐々に増加しており、5回目〜6回目の期間中では外光照度が一定になったと推定される。
このように、人の着席または離席による受信間隔の変化(図6参照)と比較して、外光照度の変化に伴う受信間隔の変化は緩やかとなる。したがって、受信間隔の変化を監視することにより、人が着席(または離席)したのか、あるいは、外光照度が変化しているだけなのかを判定できる。
具体的には、今回の受信間隔(例えば、図6中の3回目の受信間隔Tb)から、前回の受信間隔(例えば、図6中の2回目の受信間隔Ta)を減算した減算値S(=Tb−Ta)の符号が負であり、絶対値が所定値K(例えば、20秒)以上である場合には、端末装置20は、今回の受信間隔の計測時点から前回の受信間隔の計測時点までの間に、椅子400から人が離席したと判定する。一方、今回の受信間隔から、前回の受信間隔を減算した減算値Sの符号が正であり、絶対値が所定値K以上である場合には、端末装置20は、今回の受信間隔の計測時点から前回の受信間隔の計測時点までの間に、発電素子11の受光面が遮光された、すなわち椅子400に人が着席したと判定する。
または、前回の受信間隔(例えば、図6中の2回目の受信間隔Ta)に対する、今回の受信間隔(例えば、図6中の3回目の受信間隔Tb)の比率(例えば、Tb/Ta)が所定比率L1(例えば、0.5)未満である場合には、端末装置20は、今回の受信間隔の計測時点から前回の受信間隔の計測時点までの間に、椅子400から人が離席したと判定してもよい。前回の受信間隔に対する今回の受信間隔の比率が所定比率L2(例えば、1/L1=2)以上である場合には、端末装置20は、今回の受信間隔の計測時点から前回の受信間隔の計測時点までの間に、発電素子11の受光面が遮光された、すなわち、椅子400に人が着席したと判定してもよい。
上記において、受信間隔の変化が、人の着席または離席に起因するのか、または外光照度に起因するのかを推定できればよいため、椅子400に人が着席した際に当該人により発電素子11の受光面が完全に遮光される必要はない。当該判定が適切に行なうことができるように、受光面が遮光される位置に取り付けられていればよい。
<処理手順>
図8は、実施の形態1に従う端末装置20の処理手順の一例を示す図である。図8に示す端末装置20の各ステップは、主に、プロセッサ21がメモリ22に格納されたプログラムを実行することによって実現される。ここでは、図5に示すように、外光が差し込む部屋500に配置された椅子400に発信装置10が取り付けられている場面を想定する。
図8を参照して、端末装置20は、受信アンテナ23を介して、ビーコン信号15を受信したか否かを判断する(ステップS10)。ビーコン信号15を受信していない場合には(ステップS10においてNO)、端末装置20はステップS10の処理に戻る。ビーコン信号15を受信した場合には(ステップS10においてYES)、端末装置20は、ビーコン信号15の受信間隔を計測(算出)する(ステップS12)。具体的には、端末装置20は、ビーコン信号15を前回受信した時点と、ビーコン信号15を今回受信した時点との間隔を計測する。
続いて、端末装置20は、計測した受信間隔が所定周期(例えば、1秒)よりも大きいか否かを判断する(ステップS14)。ここで、所定周期は、信号発信期間において発信回路14から発信されるビーコン信号15の発信周期である。当該受信間隔が所定周期以下である場合には(ステップS14においてNO)、端末装置20はステップS10の処理に戻る。当該受信間隔が所定周期よりも大きい場合には(ステップS14においてYES)、端末装置20は、今回の受信間隔から前回の受信間隔を減算した減算値Sの絶対値が所定値K以上であるか否かを判断する(ステップS16)。
減算値Sが所定値K未満である場合には(ステップS16においてNO)、端末装置20はステップS10に戻る。減算値Sの絶対値が所定値K以上である場合には(ステップS16においてYES)、端末装置20は減算値Sの符号が正であるか否かを判断する(ステップS18)。
当該符号が正である場合には(ステップS18においてYES)、端末装置20は、前回の受信間隔の計測時点から今回の受信間隔の計測時点までの間に、人が椅子400に着席したと判定し、ステップS10の処理に戻る。なお、端末装置20は、人が椅子400に着席したと判定した場合、推定結果をディスプレイ26に表示してもよい。あるいは、端末装置20は、スピーカ(図示しない)を介して判定結果を音声出力してもよい。
当該符号が負である場合には(ステップS18においてNO)、端末装置20は、前回の受信間隔の計測時点から今回の受信間隔の計測時点までの間に、人が椅子400から離席したと判定し(ステップS22)、ステップS10の処理に戻る。なお、端末装置20は、人が椅子400に離席したと判定した場合、判定結果をディスプレイ26に表示してもよい。
上記フローチャートでは、今回の受信間隔と前回の受信間隔との減算値Sを用いて、着席および離席を推定する方式について説明したが、今回の受信間隔に対する前回の受信間隔の比率を用いて、着席および離席を判定する方式であってもよい。
<利点>
実施の形態1によると、端末装置20において、発信装置10から発信されるビーコン信号15の受信間隔を監視することにより、発信装置10に照射されている光の照度を監視できる。また、色素増感太陽電池の発電電力により発信装置10は駆動するため、電力を供給するための配線工事、および電池の交換も不要となる。これにより、煩雑な手間が生じることなく、発信装置10が配置されている場所の照度を管理できる。
また、外光が差し込む部屋500に配置された椅子400の座面401に発信装置10を取り付けた場合には、受信間隔の変化を監視することにより人の着席および離席を判定することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、実施の形態1に係る発信装置10の発信動作とは異なる発信動作について説明する。
図9は、実施の形態2に従う発信回路の発信動作を説明するための図である。図9では、時刻tx0から発電素子11に光が照射される場面を想定する。
図9を参照して、時刻tx0から時刻tx1直前までの期間Tx1は、ビーコン信号15の発信が停止している信号停止期間である。期間Tx1では、発電素子11による発電電力がコンデンサ12に蓄電されており、発信回路14は停止している。時刻tx1に、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達すると、発信回路14からビーコン信号15が1回発信され、端末装置20が当該ビーコン信号15を受信する。この場合、発信装置10のコンデンサ電圧は少し低下するが閾値Th2以下にはならないため、制御回路13は発信回路14への電力供給を維持する。これにより、発信回路14の駆動状態は維持される。
時刻tx1直後から時刻tx2直前までの期間Tx2では、期間Tx1と同様に信号停止期間である。期間Tx2では、発信回路14の駆動状態は維持されるがビーコン信号15は発信されないため、発電素子11により生成された発電電力がコンデンサ12に蓄電される。時刻tx2に、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達すると、発信回路14からビーコン信号15が1回発信され、端末装置20が当該ビーコン信号15を受信する。
時刻tx2直後から時刻tx3直前までの期間Tx3、時刻tx3直後から時刻tx4直前までの期間Tx4は信号停止期間であり、時刻tx3および時刻tx4にビーコン信号15が1回発信され、端末装置20が当該ビーコン信号15を受信する。以下同様に、tx5〜tx9において、ビーコン信号15が1回発信される。
図9を参照すると、期間Tx3は期間Tx2よりも短い。これは、期間Tx3におけるコンデンサ電圧の上昇速度が、期間Tx2におけるコンデンサ電圧の上昇速度よりも速いことを意味している。すなわち、期間Tx3では、期間Tx2よりも、発電素子11が受光している光の照度が大きいことを意味している。期間Tx4は、期間Tx3よりもさらに短くなっており、発電素子11が受光している光の照度がさらに大きくなっていることを意味している。
実施の形態1では、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達した場合、発信回路14は、コンデンサ電圧が閾値Th2以下になるまでビーコン信号15を所定周期で発信し続ける。一方、実施の形態2では、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達して発信回路14が駆動された場合、発信回路14はビーコン信号15を1回発信して、駆動状態を維持する(すなわち、コンデンサ電圧が閾値Th2以下にならないように発信する)。発信回路14が駆動された後、駆動状態を維持することができればよく、発信回数は1回に限られず、複数回であってもよい。このように、実施の形態2では、制御回路13は、発信回路14の駆動状態を維持しつつ、コンデンサ電圧が閾値Th1に到達するごとに発信回路14にビーコン信号15を発信させる。
したがって、図9に示すように発信装置10が発信動作を行なう場合であっても、端末装置20は、発信装置10(発信回路14)から発信されるビーコン信号15の受信間隔を監視することにより、間接的に、発信装置10の受光面に照射される光の照度を監視することができる。
より具体的には、端末装置20は、上記の発信動作を行なう場合における、光の照度と受信間隔との関係を示す情報(例えば、実施の形態1における関係情報Xに対応する情報)をメモリ22に予め記憶しておく。そして、端末装置20は、ビーコン信号15を前回受信した時点(例えば、時刻tx2)と、ビーコン信号15を今回受信した時点(例えば、時刻tx3)との受信間隔(例えば、期間Tx3)と、メモリ22に記憶された関係情報とを比較して、発信装置10に照射される光の照度を推定する。
椅子400に発信装置10を取り付けた場合における、実施の形態2に従う端末装置20の処理手順は、図8に示す処理手順とほぼ同様である。具体的には、端末装置20は、ステップS10,S12,S16〜S22を実行し、ステップS14を実行しない。
<利点>
実施の形態2によると、実施の形態1と同様の利点を有する。
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態1の<応用例>とは別の応用例について説明する。具体的には、実施の形態3では部屋500に照明装置がさらに取り付けられている例について説明する。
図10は、実施の形態3に従う監視システム1000Aによる着席および離席の判定方式を説明するための図である。図10では、部屋500の天井に照明装置800が設けられている点、および発信装置10Aが部屋500の隅に配置されている点が、図5と異なる。なお、説明の容易化のため、図10においては、人が椅子400に着席しているものとする。監視システム1000Aは、監視システム1000に発信装置10Aを追加した構成である。
実施の形態1では、着席または離席することによる受信間隔の変化が大きいことを利用して、人が椅子400に着席しているか否かを判定する構成について説明した。実施の形態3では、照明装置800の電源がONまたはOFFされると、椅子400に照射される光の照度が大きく変化するため、受信間隔も大きく変化すると考えられる。そのため、受信間隔の大きな変化が、照明装置800の電源がON(またはOFF)されたことに起因するのか、人が椅子400に着席(あるいは椅子400から離席)したことに起因するのかを精度よく判断できない可能性がある。
そこで、実施の形態3では、椅子400に取り付けられた発信装置10に加えて、照明装置800から照射される光の照度を監視するための発信装置10Aを利用して、椅子400に人が着席したのか否かを判定する構成について説明する。
発信装置10Aの配置場所は、部屋500内において、照明装置800により光が照射可能なエリアであって、かつ、照明装置800から光が照射されている場合に発電素子11の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されていればよい。図10の例では、発信装置10は、発電素子11の受光面が天井側(すなわち、照明装置800側)を向くように、部屋500の隅に配置されている。なお、照明装置800から照射される光の照度を精度よく監視するため、発信装置10は外光の影響を受けにくい場所に配置されていてもよい。
図10(a)に示すように、照明装置800から光が照射されている場合、発信装置10Aは、照明装置800(および外光)からの光を受けているため、発信装置10Aから発信されるビーコン信号15Aの発信間隔は比較的短い(すなわち、端末装置20によるビーコン信号15Aの受信間隔は比較的短い)。一方、図10(b)に示すように、照明装置800から光が照射されていない場合、発信装置10Aは、照明装置800からの光を受けていない(外光のみを受けている)ため、発信装置10Aから発信されるビーコン信号15Aの発信間隔は比較的長い(すなわち、端末装置20によるビーコン信号15Aの受信間隔は比較的長い)。
このように、端末装置20は、ビーコン信号15Aの受信間隔を監視することにより、照明装置800から光が照射されているか否か(すなわち、ONおよびOFF状態)を監視できる。また、図5で説明したように、端末装置20は、ビーコン信号15の受信間隔を監視することにより、発信装置10の受光面に照射されている照度の変化を監視できる。したがって、端末装置20は、ビーコン信号15の受信間隔と、ビーコン信号15Aの受信間隔とに基づいて、椅子400に人が着席しているか否かを判定する。
ここで、発信装置10,10Aは、実施の形態1に従う発信動作を行なうものとする。端末装置20は、ビーコン信号15に関して、今回の受信間隔から前回の受信間隔を減算した減算値Sを算出する。端末装置20は、ビーコン信号15Aに関して、今回の受信間隔から前回の受信間隔を減算した減算値Saを算出する。
次に、端末装置20は、減算値Sの絶対値が所定値K以上、かつ減算値Saの絶対値が所定値Ka以上であるか否かを判断する。減算値Sの絶対値が所定値K以上、かつ減算値Saの絶対値が所定値Ka以上である場合には、ビーコン信号15の受信間隔と、ビーコン信号15Aの受信間隔とが同じタイミングで急激に変化したことを意味する。
そして、減算値S(および減算値Sa)の符号が正である場合には、部屋500全体が明るい状態から暗い状態になったと推定されるため、人が椅子400に着席したのではなく、照明装置800が点灯状態から消灯状態になったと推定される。減算値S(および減算値Sa)の符号が負である場合には、部屋500全体が暗い状態から明るい状態になったと推定されるため、人が椅子400から離席したのではなく、照明装置800が消灯状態から点灯状態になったと推定される。
一方、減算値Sが所定値K以上であって、かつ減算値Saが所定値Ka未満である場合には、ビーコン信号15の受信間隔は急激に変化したが、ビーコン信号15Aの受信間隔は急激に変化していないことを意味する。そして、減算値Sの符号が正である場合には、発信装置10の受光面のみが明るい状態から暗い状態になったと推定されるため、人が椅子400に着席したと判定される。減算値Sの符号が負である場合には、発信装置10の受光面のみが暗状態から明状態になったと推定されるため、人が椅子400から離席したと判定される。
なお、ビーコン信号15の受信間隔が所定間隔M1以上であり、ビーコン信号15Aの受信間隔が所定間隔M2未満である場合には、発信装置10が受ける光の照度は小さいが、発信装置10Aが受ける光の照度は大きいことを意味するため、端末装置20は、人が椅子400に着席していると判定してもよい。
図11は、実施の形態3に従う端末装置20の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11を参照して、端末装置20は、各ビーコン信号15,15Aを受信する(ステップS50)。端末装置20は、ビーコン信号15の受信間隔と、ビーコン信号15Aの受信間隔とを計測する(ステップS52)。
端末装置20は、ビーコン信号15に関する減算値Sを算出し(ステップS54)、ビーコン信号15Aに関する減算値Saを算出する(ステップS56)。端末装置20は、減算値Sの絶対値が所定値K以上であるか否かを判断する(ステップS58)。減算値Sの絶対値が所定値K未満である場合には(ステップS58においてNO)、端末装置20はステップS50に戻る。減算値Sの絶対値が所定値K以上である場合には(ステップS58においてYES)、端末装置20は、減算値Saの絶対値が所定値Ka以上であるか否かを判断する(ステップS60)。
減算値Saの絶対値が所定値Ka以上である場合には(ステップS60においてYES)、端末装置20はステップS50に戻る。減算値Saの絶対値が所定値Ka未満である場合には(ステップS60においてNO)、端末装置20は減算値Sの符号が正であるか否かを判断する(ステップS62)。
当該符号が正である場合には(ステップS62においてYES)、端末装置20は、前回の受信間隔の計測時点から今回の受信間隔の計測時点までの間に、人が椅子400に着席したと判定し(ステップS64)、ステップS50の処理に戻る。
当該符号が負である場合には(ステップS62においてNO)、端末装置20は、前回の受信間隔の計測時点から今回の受信間隔の計測時点までの間に、人が椅子400から離席したと判定し(ステップS66)、ステップS50の処理に戻る。
上記フローチャートでは、今回の受信間隔と前回の受信間隔との減算値を用いて、着席および離席を推定する方式について説明したが、今回の受信間隔に対する前回の受信間隔の比率を用いて、着席および離席を推定する方式であってもよい。
<利点>
実施の形態3によると、照明装置800が設けられた環境下においても、椅子400に着席したか否かを精度よく判定できる。
[実施の形態4]
実施の形態4では、監視システムの他の応用例について説明する。具体的には、実施の形態4では、照明装置が設けられた各部屋に発信装置が配置されている構成について説明する。
図12は、実施の形態4に従う監視システム1100を説明するための図である。図12を参照して、各部屋には照明装置(図示しない)が設けられており、発信装置10が配置されている。各発信装置10は、照明装置により光が照射可能なエリアであって、かつ、照明装置から光が照射されている場合に発電素子11の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されている。
端末装置20は、各発信装置から発信されるビーコン信号15を受信する。端末装置20は、各ビーコン信号15について、受信間隔を算出する。ある部屋の照明装置から光が照射されている場合、当該部屋に配置された発信装置10から発信されるビーコン信号15の発信間隔は比較的短い(すなわち、端末装置20によるビーコン信号15Aの受信間隔は比較的短い)。そのため、端末装置20は、各部屋に配置された発信装置10から発信されるビーコン信号15の受信間隔を監視することにより、照明装置から光が照射されているか否か(すなわち、ONおよびOFF状態)を監視できる。
なお、端末装置20は、ビーコン信号15に含まれる発信装置10の識別情報と、当該発信装置10の配置場所(例えば、番号nの部屋等)との関係を示す情報をメモリ22に格納している。例えば、識別情報「2」に対応する発信装置10が、番号206の部屋に配置されているとする。端末装置20は、識別情報「2」を含むビーコン信号15を受信した場合、当該ビーコン信号15を発信した発信装置10が番号206の部屋に配置されていると判断できる。
例えば、端末装置20は、番号206の部屋に配置された発信装置10から発信されるビーコン信号15の受信間隔が所定間隔M1未満である場合には、番号206の部屋の照明装置は点灯状態であると判定し、当該受信間隔が所定間隔M1以上である場合には、当該照明装置は消灯状態であると判定する。
<利点>
実施の形態4によると、各部屋の照明装置の点灯状態を把握することができる。
[実施の形態5]
実施の形態5では、監視システムの他の応用例について説明する。具体的には、実施の形態5では、会議室に設けられた各机に発信装置を配置する構成について説明する。
図13は、実施の形態5に従う監視システム1200を説明するための図である。図12を参照して、会議室に設けられた監視システム1200は、端末装置60と、複数の発信装置10とを含む。
会議室には照明装置(図示しない)が設けられている、各発信装置10は、照明装置により光が照射可能なエリアであって、かつ、照明装置から光が照射されている場合に発電素子11の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されている。具体的には、発信装置10は、会議室にコの字状に配置された各机50A〜50J(以下、「机50」とも総称する。)に埋め込まれている。例えば、PC53を机50B上に置くと、発電素子11の受光面がPC53により遮光されるように構成されている。以下の説明では、照明装置は点灯状態であるとする。
端末装置60は、実施の形態1の端末装置20に相当する装置であり、各発信装置10から発信されるビーコン信号15を受信する。端末装置60は、受信間隔を監視することにより発信装置10が受けている光の照度を監視する。
端末装置60は、各発信装置10から発信される所定信号の受信間隔に基づいて、各発信装置10が物体により遮光されたか否かを監視する。具体的には、端末装置60は、ある発信装置10から発信される所定信号の受信間隔が所定間隔M1以上である場合には、当該発信装置10が物体により遮光されたと判断する。図13の例では、端末装置60は、机50Bに配置された発信装置10(の発電素子11の受光面)がPC53により遮光されたと判断する。そして、端末装置20は、机50Bに向けてデータ70を送信する。これにより、PC53は、受信アンテナ(図示しない)を介してデータ70を受信する。
図14は、実施の形態5に従う端末装置60のハードウェア構成である。図14を参照して、端末装置60は、プロセッサ61と、メモリ62と、受信アンテナ63と、通信インターフェイス(I/F)64と、入力装置65と、送信アンテナ68とを含む。プロセッサ61、メモリ62、受信アンテナ63、通信インターフェイス64、入力装置65は、図1中のプロセッサ21、メモリ22、受信アンテナ23、通信インターフェイス24、入力装置25にそれぞれ対応する。
送信アンテナ68は、指向性を有しており、送信アンテナ68の電波送信方向(データ送信方向)を切り替えることによって、異なる複数方向へ電波(例えば、ミリ波)を送信できる。送信アンテナ68で用いられる無線通信規格は、例えば、第5世代移動通信システムである。
メモリ62には、各机50に配置された発信装置10の識別情報と、当該発信装置10の配置場所(例えば、各机50のうちのどの机に配置されているのかを示す位置情報)との関係を示す情報をメモリ22に格納している。
図15は、実施の形態5に従う端末装置60の処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に示す端末装置60の各ステップは、主に、プロセッサ61がメモリ62に格納されたプログラムを実行することによって実現される。端末装置60は、各発信装置10の各々について、当該発信装置10から発信されるビーコン信号15の受信が途絶えている時間(すなわち、受信間隔)を常時計測しているとする。
図15を参照して、端末装置60は、各発信装置10から発信されるビーコン信号15のうち、所定時間以上受信できないビーコン信号15が存在するか否かを判断する(ステップS100)。当該ビーコン信号15が存在しない場合(ステップS100においてNO)、端末装置60は処理を終了する。
当該ビーコン信号15が存在する場合(ステップS100においてYES)、端末装置60は、当該ビーコン信号15を発信する発信装置10が配置されている場所を特定する(ステップS102)。具体的には、端末装置60は、メモリ62を参照して、当該ビーコン信号15に対応する識別情報と関連付けられた位置情報を取得する。これにより、端末装置60は、所定時間以上ビーコン信号15を発信していない発信装置10の場所(例えば、机50)を特定する。続いて、端末装置60は、送信アンテナ68を介して、特定された場所(例えば、机50)に向けて、データを送信して(ステップS104)、処理を終了する。
上記では、各机50に配置された発信装置10の識別情報と、当該発信装置10の配置場所との関係を示す情報をメモリ62に格納する構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、当該情報は、外部サーバに格納されていてもよい。この場合、端末装置60は、ビーコン信号15に対応する識別情報を外部サーバに送信する。外部サーバは、受信した識別情報に関連付けられた位置情報を特定し、当該特定された位置情報を端末装置60に送信する。端末装置60は、当該位置情報を受信する。
<利点>
実施の形態5によると、机上に埋め込まれた発信装置10からの発信信号を監視することにより、発信装置10を遮光したPC53に対してデータを送信することができる。
[その他の実施の形態]
コンピュータを機能させて、上述の実施の形態で説明したような制御を実行させるプログラムを提供してもよい。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどの一時的でないコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
プログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。
また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜組み合わせて実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A 発信装置、11 発電素子、12 コンデンサ、13 制御回路、14 発信回路、15,15A ビーコン信号、20,60 端末装置、21,61 プロセッサ、22,62 メモリ、23,63 受信アンテナ、24,64 通信インターフェイス、25,65 入力装置、26 ディスプレイ、50 机、68 送信アンテナ、70 データ、206,n 番号、300 曲線、400 椅子、401 座面、402 背もたれ、500 部屋、501 窓、800 照明装置、1000,1000A,1100,1200 監視システム。

Claims (11)

  1. 発信装置と端末装置とを備える監視システムであって、
    前記発信装置は、
    光が照射されることで発電する発電素子と、
    前記発電素子により発電された電力を蓄電する蓄電部と、
    前記発信装置の識別情報を含む所定信号を発信する発信部と、
    前記蓄電部の電圧値が第1閾値以上になった場合に、前記蓄電部からの電力供給により前記発信部を駆動し、前記発信部に所定信号を発信させる制御部とを含み、
    前記端末装置は、前記所定信号の受信間隔に基づいて、前記発電素子に照射される光の照度を監視する、監視システム。
  2. 前記制御部は、前記蓄電部の電圧値が第2閾値以下になるまで、前記発信部に前記所定信号を所定周期で発信させるとともに、前記蓄電部の電圧値が前記第2閾値以下になった場合に前記蓄電部からの電力供給の停止により前記発信部を停止させ、
    前記端末装置は、前記所定信号を前回受信した第1時点と、前記所定信号を今回受信した第2時点との受信間隔が前記所定周期よりも大きい場合に、当該受信間隔に基づいて、前記発電素子に照射される光の照度を監視する、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記制御部は、前記発信部の駆動を維持しつつ、前記蓄電部の電圧値が前記第1閾値に到達するごとに前記発信部に前記所定信号を発信させ、
    前記端末装置は、前記所定信号を前回受信した第1時点と、前記所定信号を今回受信した第2時点との受信間隔に基づいて、前記発電素子に照射されている光の照度を監視する、請求項1に記載の監視システム。
  4. 前記端末装置は、今回の前記受信間隔から前回の前記受信間隔を減算した減算値が所定値以上である場合、前記発電素子の受光面が遮光されたと判定する、請求項2または3に記載の監視システム。
  5. 前記端末装置は、前回の前記受信間隔に対する今回の前記受信間隔の比率が所定比率以上である場合、前記発電素子の受光面が遮光されたと判定する、請求項2または3に記載の監視システム。
  6. 前記発信装置は、光が照射される部屋に配置された椅子であって、かつ、前記椅子に人が着席している場合には当該人により前記発電素子の受光面が遮光され、前記椅子に人が着席していない場合には前記発電素子の受光面が遮光されない位置に取り付けられており、
    前記端末装置は、前記発信装置から受信した所定信号の受信間隔に少なくとも基づいて、前記椅子に人が着席したか否かを判定する、請求項4または5に記載の監視システム。
  7. 前記部屋には、照明装置が設けられており、
    他の発信装置をさらに備え、
    前記他の発信装置は、前記照明装置により光が照射可能なエリアであって、かつ、前記照明装置から光が照射されている場合に前記発電素子の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されており、
    前記端末装置は、
    前記他の発信装置の発信部から発信される所定信号をさらに受信し、
    前記発信装置から受信した所定信号の受信間隔と、前記他の発信装置から受信された所定信号の受信間隔とに基づいて、前記椅子に人が着席したか否かを判断する、請求項6に記載の監視システム。
  8. 前記発信装置は、部屋に設けられた照明装置により光が照射可能なエリアであって、かつ、前記照明装置から光が照射されている場合に前記発電素子の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されており、
    前記端末装置は、前記発信装置から受信した所定信号の受信間隔に基づいて、前記照明装置から光が照射されているか否かを判定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の監視システム。
  9. 複数の前記発信装置の各々は、部屋に設けられた照明装置により光が照射可能なエリアであって、かつ、前記照明装置から光が照射されている場合に前記発電素子の受光面が当該光を受光可能な位置に配置されており、
    前記端末装置は、
    各前記発信装置から発信される所定信号を受信し、
    複数の前記発信装置の各々について、当該発信装置の識別情報および位置情報を格納しており、
    各前記発信装置から発信される所定信号の受信間隔に基づいて、各前記発信装置のうちの第1発信装置の発電素子の受光面が遮光されたと判断した場合、前記第1発信装置が配置された位置に向けてデータを送信する、請求項4または5に記載の監視システム。
  10. 前記蓄電部は、前記発電素子に並列接続されたコンデンサである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の監視システム。
  11. 前記発電素子は、色素増感太陽電池である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の監視システム。
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