JP3193355U - 携帯端末の充電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末に備えられた二次電池の充電状態を、充電保管庫から離れた場所でも容易に確認できる携帯端末の充電システムを提供する。【解決手段】携帯端末12を設置した充電保管庫14を含む範囲内にビーコン発信装置38がBLE信号Sを、発信状態を所定時間毎に変化させて発信する。携帯端末12のビーコン受信部24により受信したBLE信号Sの発信状態が変化したときに検出プログラム30が起動して充電回路22による二次電池13の充電状態を検出する。検出した二次電池13の充電状態を通信部28が外部端末により閲覧可能にネットワークを介して送信する。【選択図】図1
Description
本考案は、例えばスマートデバイスなどの携帯端末に備えられた二次電池を充電する携帯端末の充電システムに関する。
従来、多数の携帯端末のそれぞれの電源である二次電池(バッテリ)を纏めて充電及び保管するために充電保管庫を用いる場合がある。このような構成において、各携帯端末の充電状態を外部から目視可能とするために、充電保管庫に充電量表示メータを設けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、例えば二次電池を充電するとともにこの充電状態を監視する充電確認機能を各携帯端末に備え、これら充電確認機能を介して二次電池の充電状態を確認できるようにした構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記特許文献1記載の構成の場合には、使用者が充電保管庫の近くまで行かないと二次電池の充電状態を確認できない。
また、スマートフォンなどの携帯端末は、充電中は二次電池の消費を抑制するように通常パワーセーブモード(スリープモード)などとすることが望ましいが、上記特許文献2記載の構成の場合、携帯端末自身に充電確認機能を備えているので、充電中に携帯端末をパワーセーブモードとすると充電確認機能も停止してしまう。このため、充電中に携帯端末をパワーセーブモードとすることができず、効果的な充電ができない。
したがって、二次電池を効果的に充電しつつ、携帯端末に備えられた二次電池の充電状態を、充電台から離れた場所でも容易に確認できるようにすることが望まれる。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、携帯端末に備えられた二次電池の充電状態を、充電台から離れた場所でも容易に確認できる携帯端末の充電システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の携帯端末の充電システムは、携帯端末に備えられた二次電池を充電する携帯端末の充電システムであって、前記二次電池を充電する充電回路と、携帯端末が設置され、前記充電回路に電源を供給する充電台と、携帯端末と別体で、前記充電台を含む範囲内に無線信号を発信可能で、かつ、この無線信号の発信状態を所定時間毎に変化させる発信装置と、携帯端末に設けられ、前記発信装置から発信された無線信号を受信可能な受信手段と、携帯端末に設けられ、前記受信手段により受信した無線信号の発信状態が変化したときに起動されて前記充電回路による二次電池の充電状態を検出する検出手段と、携帯端末に設けられ、前記検出手段により検出した二次電池の充電状態を外部装置により閲覧可能にネットワークを介して送信する送信手段とを具備したものである。
請求項2記載の携帯端末の充電システムは、請求項1記載の携帯端末の充電システムにおいて、充電回路は、携帯端末に設けられ、充電台は、複数の携帯端末が設置可能であり、これら複数の携帯端末のそれぞれに設けられた充電回路にそれぞれ電源を供給するものである。
請求項3記載の携帯端末の充電システムは、請求項1または2記載の携帯端末の充電システムにおいて、携帯端末に備えられた端子に着脱可能に接続され、この端子により供給される信号によって発光可能な発光手段と、携帯端末に設けられ、検出手段により検出した二次電池の充電状態に応じて端子に供給する信号を制御することでこの端子に接続された前記発光手段の発光状態を制御する点灯制御手段とを具備したものである。
請求項4記載の携帯端末の充電システムは、請求項3記載の携帯端末の充電システムにおいて、発光手段は、携帯端末に備えられた端子としてのヘッドホン端子に接続されるものである。
請求項5記載の携帯端末の充電システムは、請求項3または4記載の携帯端末の充電システムにおいて、発光手段は、LEDであるものである。
請求項6記載の携帯端末の充電システムは、請求項1ないし5いずれか一記載の携帯端末の充電システムにおいて、発信装置は、無線信号のオンオフを所定時間毎に切り換え、検出手段は、受信手段により前記発信装置からの無線信号のオンオフを検出したときに起動されて充電回路による二次電池の充電状態を検出するものである。
請求項7記載の携帯端末の充電システムは、請求項1ないし5いずれか一記載の携帯端末の充電システムにおいて、発信装置は、無線信号に含まれるIDを所定時間毎に変化させ、検出手段は、受信手段により受信した前記発信装置からの無線信号に含まれるIDが変化したときに起動されて充電回路による二次電池の充電状態を検出するものである。
請求項8記載の携帯端末の充電システムは、請求項1ないし7いずれか一記載の携帯端末の充電システムにおいて、検出手段は、携帯端末に組み込まれた基本ソフトウェア上で動作されるプログラムであるものである。
請求項9記載の携帯端末の充電システムは、請求項8記載の携帯端末の充電システムにおいて、検出手段は、待ち受け状態が所定時間以上継続したときにパワーセーブモードに遷移する携帯端末に組み込まれた基本ソフトウェア上で動作されるプログラムであるものである。
請求項1記載の携帯端末の充電システムによれば、携帯端末が設置された充電台を含む範囲内に無線信号を発信可能な発信装置がこの無線信号の発信状態を所定時間毎に変化させ、携帯端末の受信手段により受信した無線信号の発信状態が変化したときに検出手段が起動して充電回路による二次電池の充電状態を検出し、この検出した二次電池の充電状態を送信手段が外部装置により閲覧可能にネットワークを介して送信するので、携帯端末に備えられた二次電池の充電状態を、充電台から離れた場所でも容易に確認できる。
請求項2記載の携帯端末の充電システムによれば、充電回路をそれぞれ備えた複数の携帯端末を充電台に設置可能とすることで、例えば学校やオフィスなど、多数の携帯端末を用いる環境下であっても、各携帯端末に備えられた二次電池の充電状態を、一台ずつ直接確認することなく、外部装置によって纏めて容易に確認できる。
請求項3記載の携帯端末の充電システムによれば、携帯端末に備えられた端子に接続した発光手段を、検出手段により検出した二次電池の充電状態に応じて端子に供給する信号を点灯制御手段によって制御することで、発光手段の点灯状態によって、二次電池の充電状態を容易に視覚的に確認できる。
請求項4記載の携帯端末の充電システムによれば、携帯端末に通常予め備えられた端子としてのヘッドホン端子を発光手段の接続に利用することで、別途の構成を何ら追加することなく汎用の携帯端末に対して発光手段を容易に接続できる。
請求項5記載の携帯端末の充電システムによれば、発光手段をLEDとすることで、電力消費を抑制しつつ、容易に点灯制御できる。
請求項6記載の携帯端末の充電システムによれば、受信手段による発信装置からの無線信号のオンオフの検出をトリガとして検出手段が起動するので、発信装置の簡単な制御で検出手段を確実に起動させることができる。
請求項7記載の携帯端末の充電システムによれば、受信手段により受信した発信装置からの無線信号に含まれるIDの変化をトリガとして検出手段が起動するので、発信装置の簡単な制御で検出手段を確実に起動させることができる。
請求項8記載の携帯端末の充電システムによれば、検出手段が、携帯端末に組み込まれた基本ソフトウェア上で動作されるプログラムであるため、携帯端末自体に構成を何ら追加することなく、汎用の携帯端末に対してこのプログラムを組み込むだけで二次電池の充電状態を容易に確認できる構成を実現できる。
請求項9記載の携帯端末の充電システムによれば、待ち受け状態が所定時間以上継続したときにパワーセーブモードに遷移する携帯端末の場合、通常このパワーセーブモードにおいてはプログラムを動作させないものの、このパワーセーブモード中であっても受信手段により受信した無線信号の発信状態が変化したときにはプログラムである検出手段を強制的に動作させて二次電池の充電状態を検出できる。したがって、パワーセーブモードを備えた携帯端末であっても二次電池の充電状態を容易に確認できる。
本考案の第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2において、11は充電システムであり、この充電システム11は、例えばオフィスや学校など、多数の携帯端末12を同時に使用することがある環境下で、これら携帯端末12に備えられた電源となる二次電池(バッテリ)13を纏めて電源供給装置としての充電台である充電保管庫14によって充電する際に好適に用いられるものである。そして、この充電システム11は、概略として、インターネットなどの外部のネットワークNWを介して各携帯端末12から充電情報管理サーバ15に二次電池13の充電情報(充電情報を少なくとも含む情報)を通知し、この情報を確認用の外部装置である汎用の外部端末16よりネットワークNWを介して閲覧プログラム(ブラウザ)17経由で閲覧可能とすることで、携帯端末12の二次電池13の充電状態を遠隔的に監視可能としたものである。
各携帯端末12は、例えばスマートフォンやiPad(登録商標)などのタブレットPCなどのスマートデバイスであり、二次電池13に加えて、図示しない電源ボタン、表示画面及び入力操作用のインターフェースとなる表示手段及び入力手段の機能を有するタッチパネル21(図7)、二次電池13の充電回路22、二次電池13の充電状態(電圧)を確認する電圧検出手段(電圧検出回路)などの充電状態確認部23、無線信号(電波信号)であるBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)信号Sを受信する受信手段であるビーコン受信部24、図示しないヘッドホンなどが接続される端子としてのヘッドホン端子25、このヘッドホン端子25を介して音声信号などを出力する図示しない音声信号制御部、ヘッドホン端子25に接続された別体の発光手段であるLED26の点灯を制御する点灯制御手段である点灯制御部27、図示しないアクセスポイントなどを介してネットワークNWと通信する機能を有する無線LANデバイスなどの送信手段である通信部28、及び、この通信部28と接続された通信アンテナ29などを備えている。これらの構成は、LED26(及び点灯制御部27)を除いて各携帯端末12に通常予め備えられているものであり、本実施の形態では、各携帯端末12に対して、さらに検出手段である検出プログラム(アプリ)30が組み込まれる。そして、各携帯端末12は、所定の基本ソフトウェアすなわちOS(例えばiOS(登録商標)、あるいはAndroid(登録商標)など)上で、検出プログラム30を含む各種プログラム(アプリ)が動作されるようになっている。
充電回路22は、例えば二次電池13に対して定電流を供給することで二次電池13を充電する定電流回路などであり、充電端子32と電気的に接続されている。なお、この充電回路22は、本実施の形態では、携帯端末12に予め備えられているものとするが、例えば充電保管庫14などに別途内蔵されていてもよい。
ヘッドホン端子25は、通常ヘッドホンを接続して音楽(音声信号)を聴くためのものであり、携帯端末12の側面などに備えられ、左右ステレオの音声信号を受ける信号端子25L,25Rと、接地(グランド)端子25Gとを備えている(図3)。
LED26は、複数、例えば2つのLED素子26a,26bを備え、これらLED素子26a,26bがヘッドホン端子25の信号端子25L,25R間にアノードとカソードとが互いに逆となるように双方向接続されている(図3)。
点灯制御部27は、ヘッドホン端子25の信号端子25L,25R間に、LED26の点灯制御用の信号を供給するものである。この点灯制御部27によるLED26の具体的な点灯制御については後述する。なお、点灯制御部27は、音声信号制御部と一体的に組み込まれていてもよい。
検出プログラム30は、充電状態確認部23からの出力を見て、点灯制御部27の動作を制御するとともに、その充電状態確認部23からの出力などの各種情報を通信部28によってネットワークNWから充電情報管理サーバ15へと、閲覧プログラム17によって閲覧できるデータとして送信させるようになっている。この検出プログラム30は、二次電池13の充電残量を例えば5%単位で検出できる。
一方、充電保管庫14は、図示しない筐体の内部に、充電用の電力を供給する電源ライン35と電気的に接続された電源接続部(電源接続器)36、及び、各携帯端末12を設置する棚などの設置部(図示せず)がそれぞれ設けられている。そして、この充電保管庫14の内部には、BLE信号Sを発信する発信装置であるビーコン発信装置(ビーコン発信機)38が取り付けられている。
電源接続部36は、電源ケーブル41を介して各携帯端末12の充電端子32と着脱可能に電気的に接続され、充電回路22、ビーコン受信部24、LED26、点灯制御部27及び通信部28などに電源ライン35からの電力を供給するようになっている。
ビーコン発信装置38は、例えば識別用のID(UUID)などの識別情報や携帯端末12との距離を示す情報などを含むBLE信号Sを、充電保管庫14を含む所定距離範囲(所定半径)の領域A内に発信するものであり、図示しない電池により駆動され、充電保管庫14と別体で、この充電保管庫14に取り付けられている。このビーコン発信装置38は、専用のプログラム(アプリ)を用いて動作を制御及び設定可能であり、本実施の形態では、所定時間毎、すなわち定期的にBLE信号Sを発信するようになっている。なお、このビーコン発信装置38としては、各携帯端末12のビーコン受信部24とともに、例えばBLE通信技術を用いたiBeacon(登録商標)などのシステムが好適に用いられる。
充電情報管理サーバ15は、ネットワークNW上に位置するクラウドサーバなどであり、専用のものでもよいし、汎用のものでもよい。
外部端末16としては、例えばPCや別途の携帯端末(スマートデバイス)などが用いられる。
閲覧プログラム17は、外部端末16に搭載された基本ソフトウェアすなわちOS上で動作する専用、あるいは汎用のもので、例えば図6に示すように、各携帯端末12の端末名、これら携帯端末12に割り当てられたIPアドレス、各携帯端末12の二次電池13の充電残量、給電状態、および、検出プログラム30からの情報の最終更新日時などを目視可能に羅列させる。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
携帯端末12には、予め検出プログラム30を組み込んで(インストールして)おく。この検出プログラム30は、例えばネットワークNWを利用することで各携帯端末12に容易に組み込むことができる。
これら携帯端末12をそれぞれ使用した後には、使用者は充電保管庫14の各設置部にそれぞれ携帯端末12を設置するとともに、これら携帯端末12の充電端子32と各電源接続部36とを、汎用、あるいは専用の電源ケーブル41によって電気的に接続する。このとき、各携帯端末12のヘッドホン端子25には、それぞれLED26を接続しておく。
各電源接続部36を介して電源ライン35から供給された電力により、充電回路22によって各携帯端末12の二次電池13が充電されていく。このとき、各携帯端末12は、設置部に設置されたまま外部からの入力がない状態(待ち受け状態)となるため、このまま所定時間が経過するとパワーセーブモード(スリープモード)に遷移する。このパワーセーブモードにおいては、基本的に携帯端末12のOS上で動作するほぼ全てのプログラムが休眠状態となっており、充電回路22と、充電状態確認部23とが常時作動し、その他の各種ハードウェアは入力待ちの状態となっている。そして、このパワーセーブモードは、例えば電源ボタンやタッチパネル21の操作など、何らかの直接的な入力がなされたときに解除されるようになっている。
この充電中、ビーコン発信装置38は、所定時間毎、すなわち定期的にBLE信号Sをオンオフする(図7(a)及び図7(b))。このBLE信号Sの領域A内に位置する充電保管庫14に設置された各携帯端末12では、ビーコン受信部24がこのBLE信号Sの発信状態の変化、本実施の形態ではオンオフの切り換わりを検出したかどうかを判断する(図8のステップ1)。そして、各携帯端末12のビーコン受信部24がこのBLE信号Sのオンおよびオフを検出すると、検出プログラム30が起動され(図8のステップ2)、充電状態確認部23を介して二次電池13の充電状態を検出する(図8のステップ3)。なお、この状態で、携帯端末12が仮にパワーセーブモード(スリープモード)となっていた場合でも、基本的には検出プログラム30のみが動作し、このパワーセーブモードは解除されない。
そして、この検出した二次電池13の充電状態に応じて、点灯制御部27が、ヘッドホン端子25に供給する信号を制御することでこのヘッドホン端子25に接続されたLED26の発光状態(点灯状態)を制御する(図8のステップ4)。例えば図9の表に示すように、電源ケーブル41が接続されている場合に限り、LED26を点灯させ、電源ケーブル41が携帯端末12に接続されていない場合にはその携帯端末12のLED26は点灯させない(消灯する)。また、電源ケーブル41が接続されている携帯端末12においては、二次電池13の充電残量別に点灯制御部27によるLED26の点灯方法が異なり、例えば充電残量が少ないほど点灯制御部27はLED26の点滅を早くし、充電残量が多くなるにしたがって点灯制御部27はLED26の点滅を遅くする。具体的には、点灯制御部27は、ヘッドホン端子25の信号端子25L,25R間に、例えばLED26を点灯可能な電位以上のピーク−ピーク電圧を有する交流信号SL,SRを供給することで、これら信号端子25L,25R間の電位差Vd(=SL−SR)がLED26を点灯可能な電位差Vt(例えば2Vなど)以上となるとLED26のLED素子26a,26bが交互に点灯し、信号端子25L,25R間の電位差VdがLED26を点灯可能な電位差Vt未満となるとLED26のLED素子26a,26bが交互に消灯することとなる。例えば、供給する交流信号SL,SRの周波数が等しい場合(図4(a)及び図4(b))、信号端子25L,25R間の電位差Vd(図4(c))がLED26を点灯可能な電位差Vtとなっている期間T1ではLED26が点灯(LED素子26a,26bが交互点灯)し、その間の期間T2ではLED26が消灯する(図4(d))。また、点灯制御部27において、これら信号端子25L,25R間に供給する交流信号SL,SRの周波数をずらした場合(図5(a)及び図5(b)、例えば11Hzと10Hz)、信号端子25L,25R間の電位差Vdが周期的に変化し(図5(c))、その電位差がLED26を点灯可能な電位差Vt以上となる期間T1とその間の期間T2とでLED26のLED素子26a,26bが交互に一定間隔で点滅することとなる(図5(d))。このように、点灯制御部27では、交流信号SL,SR(差動信号)によってLED26のLED素子26a,26bを交互に点灯させるとともに、交流信号SL,SRの周波数差を調整することでLED26のLED素子26a,26bの点滅間隔を調整する。そして、二次電池13の充電が完了した場合には、例えば2回連続した点滅をするように点灯制御部27がLED26の点灯を制御する。なお、これらLED26の点灯制御は一例に過ぎず、点灯/点滅の制御だけでなく、例えば発光色を変えたり、明るさを変えたりするなど、任意に設定できる。
この後、各携帯端末12では、検出プログラム30により検出した二次電池13の充電状態を、通信部28を介してネットワークNW経由で充電情報管理サーバ15へと送信(アップロード)する(図8のステップ5)。なお、フローチャートの記載上、ステップ4とステップ5とは上記の順番としたが、これらの順番は逆とすることもできるし、同時並行的に進めることもできる。
そして、充電情報管理サーバ15に送信された二次電池13の充電状態は、ネットワークNWを介して、例えばPCや他の携帯端末などの外部端末16にインストールされた閲覧プログラム17を用いて閲覧することで、充電保管庫14(携帯端末12)から離れた位置で確認できる(図6)。
このように、携帯端末12が設置された充電保管庫14を含む範囲内にBLE信号Sを発信可能なビーコン発信装置38がこのBLE信号Sの発信状態を所定時間毎に変化させ、携帯端末12のビーコン受信部24により受信したBLE信号Sの発信状態が変化したときに検出プログラム30が起動して充電回路22による二次電池13の充電状態を検出し、この検出した二次電池13の充電状態を通信部28が外部端末16により閲覧可能にネットワークNWを介して送信するので、携帯端末12に備えられた二次電池13の充電状態を、充電保管庫14から離れた場所でも容易に確認できる。したがって、例えば携帯端末12の二次電池13の充電残量を確認するために携帯端末12を充電保管庫14から取り出して操作した際に、二次電池13の充電残量が少なくこの操作中に充電切れとなってしまうことや、充電保管庫14内で携帯端末12の充電端子32が電源ケーブル41と正しく接続されていない場合などに、気付かずに充電保管庫14内に携帯端末12を収納したまま二次電池13が充電切れとなってしまうことを防止できる。
特に、安全管理上、充電保管庫14に、収納されている携帯端末12を覆う扉が設けられている場合、充電中の各携帯端末12を充電保管庫14の外部から直接目視できず、そのままでは充電状態が確認できないので、上記のように充電状態を外部端末16により確認できるようにすることで、充電保管庫14や携帯端末12に直接アクセスすることなく、容易に充電状態を確認できる。
また、携帯端末12に備えられたヘッドホン端子25に接続したLED26を、検出プログラム30により検出した二次電池13の充電状態に応じてヘッドホン端子25に供給する信号を点灯制御部27によって制御することで、LED26の点灯状態によって、二次電池13の充電状態を容易に視覚的に確認できる。したがって、二次電池13の充電状態を、外部端末16を用いて充電保管庫14(携帯端末12)から離れた位置にて閲覧することもできるし、LED26を用いて充電保管庫14(携帯端末12)の近傍の位置にて目視で確認することもできる。いずれの場合であっても、携帯端末12を起動させたり移動させたりする必要がなく、二次電池13の充電状態を容易かつ確実に確認できる。
しかも、携帯端末12に通常予め備えられたヘッドホン端子25をLED26の接続に利用することで、別途の構成を何ら追加することなく汎用の携帯端末12に対してLED26を容易に接続できる。
また、LED26を用いることで、電力消費を抑制しつつ容易に点灯制御できる。
さらに、ビーコン受信部24によるビーコン発信装置38からのBLE信号Sのオンオフの検出をトリガとして検出プログラム30が起動するので、ビーコン発信装置38の簡単な制御で検出プログラム30を確実に起動させることができる。しかも、BLE信号Sを常時オンとしないので、特に電源として電池を用いるビーコン発信装置38の場合、電池の消耗を抑制でき、より長期に亘って電池を交換することなく使用できる。
また、検出手段として、携帯端末12に組み込まれた基本ソフトウェア(OS)上で動作される検出プログラム30を用いることで、携帯端末12自体に構成を何ら追加することなく、汎用の携帯端末12に対してこの検出プログラム30を組み込む(インストールする)だけで二次電池13の充電状態を容易に確認できる構成を実現できる。
すなわち、従前の充電システムに対して、検出プログラム30を携帯端末12に組み込むとともに、ビーコン発信装置38を充電保管庫14に追加するだけで本実施の形態の充電システム11を容易に実現でき、また、汎用の外部端末16に閲覧プログラム17を組み込む(インストール)するだけで二次電池13の充電状態を容易に閲覧できるなど、極めて汎用性が高く、かつ、安価に構成できる。
そして、待ち受け状態が所定時間以上継続したときにパワーセーブモードに遷移する携帯端末12の場合、通常このパワーセーブモードにおいてはプログラムを動作させないものの、このパワーセーブモード中であってもビーコン受信部24により受信したBLE信号Sの発信状態が変化したとき(オンオフが切り換わったとき)には検出プログラム30を強制的に動作させて二次電池13の充電状態を検出できる。したがって、パワーセーブモードを備えた携帯端末12であっても二次電池13の充電状態を容易に確認できる。しかも、パワーセーブモード中での二次電池13の充電及び充電状態の監視が可能となるので、二次電池13を必要以上に消耗することなく効果的に充電できる。
特に、学校やオフィスなど、多数の携帯端末12を同時に使用する機会があるときに、これら携帯端末12の充電状態を一台ずつ確認することは煩雑であるため、充電回路22をそれぞれ備えた複数の携帯端末12を充電保管庫14に設置可能とすることで、例えば学校やオフィスなど、多数の携帯端末12を用いる環境下であっても、各携帯端末12に備えられた二次電池13の充電状態を、一台ずつ直接確認することなく、外部端末16によって纏めて容易に確認できる。
次に、本考案の第2の実施の形態を図10及び図11を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成及び作用効果については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、ビーコン発信装置38が、BLE信号Sを所定時間毎にオンオフする構成に代えて、所定時間毎にBLE信号Sに含まれるID(UUID)を変化させるものである。
すなわち、ビーコン発信装置38は、携帯端末12の充電中、BLE信号Sを例えば常時発信し、その発信するBLE信号Sに含まれるIDを定期的に変える(図10(a)及び図10(b))。
図11のフローチャートに示すように、BLE信号Sの領域A内に位置する充電保管庫14に設置された各携帯端末12では、ビーコン受信部24がこのBLE信号Sの発信状態の変化、本実施の形態ではIDの変化を検出したかどうかを判断する(ステップ7)。そして、各携帯端末12のビーコン受信部24がこのBLE信号SのIDの変化を検出すると、上記第1の実施の形態のステップ2へと進む。
このように、ビーコン受信部24により受信したビーコン発信装置38からのBLE信号Sに含まれるIDの変化をトリガとして検出プログラム30が起動するので、ビーコン発信装置38の簡単な制御で検出プログラム30を確実に起動させることができる。
なお、上記各実施の形態において、充電台としては、多数の携帯端末12を同時に設置可能な充電保管庫に限らず、1つずつの携帯端末12を設置するものであっても対応して用いることができる。
11 充電システム
12 携帯端末
13 二次電池
14 充電台である充電保管庫
16 外部装置である外部端末
22 充電回路
24 受信手段であるビーコン受信部
25 端子としてのヘッドホン端子
26 発光手段であるLED
27 点灯制御手段である点灯制御部
28 送信手段である通信部
30 検出手段である検出プログラム
38 発信装置であるビーコン発信装置
S 無線信号であるBLE信号
NW ネットワーク
12 携帯端末
13 二次電池
14 充電台である充電保管庫
16 外部装置である外部端末
22 充電回路
24 受信手段であるビーコン受信部
25 端子としてのヘッドホン端子
26 発光手段であるLED
27 点灯制御手段である点灯制御部
28 送信手段である通信部
30 検出手段である検出プログラム
38 発信装置であるビーコン発信装置
S 無線信号であるBLE信号
NW ネットワーク
Claims (9)
- 携帯端末に備えられた二次電池を充電する携帯端末の充電システムであって、
前記二次電池を充電する充電回路と、
携帯端末が設置され、前記充電回路に電源を供給する充電台と、
携帯端末と別体で、前記充電台を含む範囲内に無線信号を発信可能で、かつ、この無線信号の発信状態を所定時間毎に変化させる発信装置と、
携帯端末に設けられ、前記発信装置から発信された無線信号を受信可能な受信手段と、
携帯端末に設けられ、前記受信手段により受信した無線信号の発信状態が変化したときに起動されて前記充電回路による二次電池の充電状態を検出する検出手段と、
携帯端末に設けられ、前記検出手段により検出した二次電池の充電状態を外部装置により閲覧可能にネットワークを介して送信する送信手段と
を具備したことを特徴とする携帯端末の充電システム。 - 充電回路は、携帯端末に設けられ、
充電台は、複数の携帯端末が設置可能であり、これら複数の携帯端末のそれぞれに設けられた充電回路にそれぞれ電源を供給する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末の充電システム。 - 携帯端末に備えられた端子に着脱可能に接続され、この端子により供給される信号によって発光可能な発光手段と、
携帯端末に設けられ、検出手段により検出した二次電池の充電状態に応じて端子に供給する信号を制御することでこの端子に接続された前記発光手段の発光状態を制御する点灯制御手段と
を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末の充電システム。 - 発光手段は、携帯端末に備えられた端子としてのヘッドホン端子に接続される
ことを特徴とする請求項3記載の携帯端末の充電システム。 - 発光手段は、LEDである
ことを特徴とする請求項3または4記載の携帯端末の充電システム。 - 発信装置は、無線信号のオンオフを所定時間毎に切り換え、
検出手段は、受信手段により前記発信装置からの無線信号のオンオフを検出したときに起動されて充電回路による二次電池の充電状態を検出する
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の携帯端末の充電システム。 - 発信装置は、無線信号に含まれるIDを所定時間毎に変化させ、
検出手段は、受信手段により受信した前記発信装置からの無線信号に含まれるIDが変化したときに起動されて充電回路による二次電池の充電状態を検出する
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の携帯端末の充電システム。 - 検出手段は、携帯端末に組み込まれた基本ソフトウェア上で動作されるプログラムである
ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか一記載の携帯端末の充電システム。 - 検出手段は、待ち受け状態が所定時間以上継続したときにパワーセーブモードに遷移する携帯端末に組み込まれた基本ソフトウェア上で動作されるプログラムである
ことを特徴とする請求項8記載の携帯端末の充電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003826U JP3193355U (ja) | 2014-07-17 | 2014-07-17 | 携帯端末の充電システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP3193355U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020089264A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 富士通クライアントコンピューティング株式会社 | 充電保管庫 |
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2014
- 2014-07-17 JP JP2014003826U patent/JP3193355U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2020089264A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 富士通クライアントコンピューティング株式会社 | 充電保管庫 |
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