JP2019021857A - フェライトコアホルダおよび印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きさが異なるフェライトコアを収容することができる。
【解決手段】フェライトコアホルダ60は、大きさが異なるフェライトコア51、52の何れかが収容される収容部73を備え、収容部73は、フェライトコア51、52の何れかの挿入方向D1に延びた面の一部と接触する第1接触部81と、フェライトコア51、52の何れかの挿入方向D1の一端と接触する第2接触部82と、第1接触部81と対向し、第2接触部82から挿入方向D1に延び、第1接触部81側に向かって弾性力を付与する第1支持部材91と、第1支持部材91から第1接触部81側に向かって突出し、フェライトコア51と接触可能な第1突起83と、第1支持部材91における第1突起83の位置よりも第2接触部82側と反対側の部位から第1接触部81側に向かって突出し、フェライトコア52と接触可能な第2突起84と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、フェライトコアホルダおよび印刷装置に関する。詳しくは、フェライトコアを収容するホルダ、および、それを備えた印刷装置に関する。
従来から、印刷装置には、インクヘッドと制御装置とを繋ぐフレキシブルケーブルから発生する高周波数のノイズを除去するために、フレキシブルケーブルにフェライトコアが取り付けられている。例えば、特許文献1には、フェライトコアを収容するためのフェライトコアホルダを備えた画像形成装置が開示されている。
特許文献1に開示された画像形成装置は、例えば、内部に設けられた電装ボックスと、電装ボックス内に設置された電装基板とを備えている。電装基板には、フレキシブルケーブルの一例であるフラットケーブルが接続され、フラットケーブルにフェライトコアが取り付けられている。そして、フェライトコアホルダは、フェライトコアを収容した状態で、電装ボックスに固定されている。
特開2012−189813号公報
ところで、画像形成装置などの印刷装置の機種によって、ノイズが発生する周波数、および、除去したいノイズが発生する周波数が異なることがあり得る。除去したいノイズの周波数によって、フレキシブルケーブルに取り付けられるフェライトコアの大きさがことなることがあり得る。しかしながら、特許文献1に開示されたフェライトコアホルダには、1つの大きさのフェライトコアのみを収容することが可能である。そのため、印刷装置の機種毎に、フェライトコアホルダを新たに作成しなければならなかった。また、1つの印刷装置であっても、除去したいノイズの周波数が変更されて、フェライトコアの大きさを変更した場合、フェライトコアホルダも変更する必要があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、大きさが異なるフェライトコアを収容することが可能なフェライトコアホルダおよび印刷装置を提供することである。
本発明に係るフェライトコアホルダは、フレキシブルケーブルが挿入される第1フェライトコア、および、前記フレキシブルケーブルが挿入され、前記フレキシブルケーブルが挿入される挿入方向における長さが前記第1フェライトコアよりも長い第2フェライトコアのうち何れか一方が収容される収容部を備えている。前記収容部は、第1接触部と、第2接触部と、第1支持部材と、第1突起と、第2突起とを備えている。前記第1接触部は、前記第1フェライトコアおよび前記第2フェライトコアの何れかにおける前記挿入方向に延びた面の一部と接触する。前記第2接触部は、前記第1フェライトコアおよび前記第2フェライトコアの何れかにおける前記挿入方向の一端と接触する。前記第1支持部材は、前記第1接触部と対向する位置に設けられ、前記第2接触部から前記挿入方向に延び、前記第1接触部側に向かって弾性力を付与する。前記第1突起は、前記第1支持部材から前記第1接触部側に向かって突出し、前記第1フェライトコアと接触可能である。前記第2突起は、前記第1支持部材における前記第1突起が設けられた位置よりも前記第2接触部側とは反対側の部位から前記第1接触部側に向かって突出し、前記第2フェライトコアと接触可能である。
前記フェライトコアホルダによれば、例えば、収容部に第1フェライトコアを収容する場合、第1フェライトコアの一端が第2接触部に接触するように、第1フェライトコアを収容部に収容する。このとき、第1フェライトコアは、第1支持部材の弾性力を利用して、第1突起によって第1接触部に押し当てられる状態となる。よって、第1突起の突出量によって第1フェライトコアが収容部から脱落しないように、第1フェライトコアを第1接触部側に押す力が調整されているので、収容部から第1フェライトコアが簡単に取り外され難い。例えば、フレキシブルケーブルから挿入される挿入方向の長さが第1フェライトコアよりも長い第2フェライトコアを収容部に収容する場合、第2フェライトコアの一端が第2接触部に接触するように、第2フェライトコアを収容部に収容する。このとき、第2フェライトコアは、第1支持部材の弾性力を利用して、第2突起によって第1接触部に押し当てられる状態となる。よって、第2突起の突出量によって第2フェライトコアが収容部から脱落しないように、第2フェライトコアを第1接触部側に押す力が調整されているので、収容部から第2フェライトコアが簡単に取り外され難い。したがって、1つの収容部に大きさが異なるフェライトコアのいずれを収容しても脱落することなく収容することができる。
本発明によれば、大きさが異なるフェライトコアを収容することが可能なフェライトコアホルダおよび印刷装置を提供することができる。
実施形態に係る印刷装置の正面図である。 キャリッジの記録媒体と対向する側の面の構成を示す模式図である。 印刷装置のブロック図である。 キャリッジの内部の構成を模式的に示した正面図である。 第1フェライトコアおよび第2フェライトコアの斜視図である。 フェライトコアホルダの斜視図である。 収容部の斜視図である。 収容部に第1フェライトコアが収容された状態を示す斜視図である。 収容部に第2フェライトコアが収容された状態を示す斜視図である。 図8のX−X断面におけるフェライトコアホルダの断面図である。 図9のXI−XI断面におけるフェライトコアホルダの断面図である。 他の実施形態に係るフェライトコアホルダの断面図であり、図10相当図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の実施形態に過ぎず、当然ながら本発明を限定することを意図したものではない。
<実施形態>
図1は、本実施形態に係る印刷装置100の正面図である。以下の説明では、印刷装置100を正面から見たときに、印刷装置100から遠ざかる方を前方、印刷装置100に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、印刷装置100を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。図面中Zは、高さ方向、すなわち、上下方向を示している。ただし、これら方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、印刷装置100の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
図1に示すように、印刷装置100は、画像が印刷される対象物である紙などの記録媒体5にインクを吐出することで、記録媒体5に対して印刷を行う装置である。ここでは、印刷装置100は、インクジェット式のプリンタである。しかしながら、印刷装置100の種類は特に限定されない。例えば、印刷装置100は、インパクト式のプリンタであっても良いし、レーザ式のプリンタであってもよいし、熱転写式のプリンタであってもよい。例えば印刷装置100は、ロール状の記録媒体5を順次前方に移動させると共に、主走査方向Yに移動するインクヘッド35(図1参照)からインクを吐出させることによって、記録媒体5に画像を印刷する。
印刷装置100は、印刷本体10aと、脚11と、プラテン16と、ヘッド移動機構31と、媒体搬送機構32と、インクヘッド35と、制御装置40を備えている。印刷本体10aは、主走査方向Yに延びたケーシングを有する。脚11は、印刷本体10aを支持するものであり、印刷本体10aの下面に設けられている。
プラテン16は、記録媒体5への印刷を行う際、記録媒体5を支持するものである。プラテン16には、記録媒体5が載置される。記録媒体5への印刷は、プラテン16上で行われる。ここでは、プラテン16は、主走査方向Yに延びている。
ヘッド移動機構31は、プラテン16に載置された記録媒体5に対してインクヘッド35を相対的に主走査方向Yに移動させる機構である。本実施形態では、ヘッド移動機構31は、インクヘッド35を主走査方向Yに移動させる。なお、ヘッド移動機構31の構成は特に限定されない。本実施形態では、ヘッド移動機構31は、ガイドレール20と、プーリ21と、プーリ22と、無端状のベルト23と、第1駆動モータ24と、キャリッジ30とを有している。ガイドレール20は、キャリッジ30の主走査方向Yへの移動をガイドするものである。ガイドレール20は、プラテン16の上方に配置されている。ガイドレール20は、主走査方向Yに延びている。プーリ21は、ガイドレール20の左端部分に設けられている。プーリ22は、ガイドレール20の右端部分に設けられている。ベルト23は、プーリ21とプーリ22とに巻き掛けられている。本実施形態では、右側のプーリ22には、第1駆動モータ24が接続されている。この場合、右側のプーリ22が駆動プーリであり、左側のプーリ21が従動プーリである。ただし、第1駆動モータ24は、左側のプーリ21に接続されていてもよい。本実施形態では、第1駆動モータ24が駆動して、プーリ22が回転することで、プーリ21とプーリ22との間においてベルト23が走行する。
キャリッジ30は、ベルト23に取り付けられている。キャリッジ30は、ガイドレール20に係合しており、ガイドレール20に摺動自在に設けられている。キャリッジ30には、インクヘッド35が搭載されている。本実施形態では、ヘッド移動機構31は、第1駆動モータ24の駆動によってベルト23が走行して、キャリッジ30が主走査方向Yに移動することに伴い、キャリッジ30に搭載されたインクヘッド35を主走査方向Yに移動させる。
媒体搬送機構32は、プラテン16に載置された記録媒体5をインクヘッド35に対して相対的に副走査方向X(図2参照)に移動させるものである。ここでは、媒体搬送機構32は、プラテン16に載置された記録媒体5を副走査方向Xに移動させる。なお、媒体搬送機構32の構成は特に限定されない。本実施形態では、媒体搬送機構32は、グリットローラ25と、ピンチローラ26と、第2駆動モータ27(図3参照)とを有している。グリットローラ25は、プラテン16に設けられている。ここでは、グリットローラ25の少なくとも一部は、プラテン16に埋設されている。ピンチローラ26は、記録媒体5を上から押えつけるものである。ピンチローラ26は、プラテン16の上方であって、グリットローラ25の上方に配置されている。ピンチローラ26は、グリットローラ25と上下方向Zに対向する位置に設けられている。ピンチローラ26は、上下方向Zに移動可能に構成されている。なお、グリットローラ25およびピンチローラ26のそれぞれの設置位置および数は特に限定されない。本実施形態では、図1に示すように、グリットローラ25およびピンチローラ26は、プラテン16の左端部および右端部にそれぞれ配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、第2駆動モータ27は、グリットローラ25に接続されている。グリットローラ25とピンチローラ26との間に記録媒体5が挟まれた状態で、第2駆動モータ27が駆動してグリットローラ25が回転すると、記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。
図2は、キャリッジ30の記録媒体5と対向する側の面(本実施形態では下面)の構成を示す模式図である。図2に示すように、インクヘッド35はインクを吐出するものである。インクヘッド35は、キャリッジ30に搭載されており、キャリッジ30の下面に保持されている。図1に示すように、インクヘッド35は、プラテン16よりも上方に配置され、キャリッジ30を介してガイドレール20に摺動自在に設けられている。インクヘッド35は、ヘッド移動機構31によってガイドレール20に沿って主走査方向Yに移動する。図2に示すように、インクヘッド35の底面には、副走査方向Xに並んだ複数のノズル36が形成されている。これら複数のノズル36からインクが吐出される。本実施形態では、インクヘッド35の数は、8つである。しかしながら、インクヘッド35の数は特に限定されない。8つのインクヘッド35は、主走査方向Yに並んで配置されている。例えば、8つのインクヘッド35からそれぞれ異なる色調のインクが吐出される。
なお、本実施形態では、複数のインクヘッド35は、それぞれ図示しないインク供給路によって、インクカートリッジ37(図1参照)に接続されている。インクカートリッジ37は、例えば印刷本体10aの左端部に着脱自在に配置されている。なお、インクの材料は特に限定されず、従来から印刷装置のインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。上記インクは、例えば、ソルベント系(溶剤系)顔料インクや水性顔料インクであってもよいし、水性染料インク、あるいは、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型顔料インクなどであってもよい。
図3は、印刷装置100のブロック図である。図3に示すように、制御装置40は、記録媒体5への印刷を制御するものである。制御装置40の構成は特に限定されない。制御装置40は、例えばマイクロコンピュータからなっている。制御装置40は、中央処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。ここでは、制御装置40は、マイクロコンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、印刷に関する制御を行う。本実施形態では、制御装置40は、キャリッジ30および印刷本体10aの内部に設けられている。ここでは、制御装置40の少なくとも一部は、キャリッジ30に設けられている。
本実施形態では、制御装置40は、ヘッド移動機構31の第1駆動モータ24と、媒体搬送機構32の第2駆動モータ27と、インクヘッド35と通信可能に接続されている。制御装置40は、第1駆動モータ24、第2駆動モータ27、および、インクヘッド35を制御する。制御装置40は、ヘッド移動機構31の第1駆動モータ24の駆動を制御することで、プーリ22の回転、および、ベルト23(図1参照)の走行を制御する。このことで、制御装置40は、インクヘッド35における主走査方向Yへの移動を制御する。制御装置40は、媒体搬送機構32の第2駆動モータ27の駆動を制御してグリットローラ25の回転を制御することで、プラテン16に載置された記録媒体5における副走査方向Xへの移動を制御する。制御装置40は、インクヘッド35がインクを吐出するタイミングなどを制御する。
図4は、キャリッジ30の内部の構成を模式的に示した正面図である。ところで、本実施形態では、図4に示すように、制御装置40と、インクヘッド35とは、フレキシブルケーブル50によって互いが電気的に接続されている。なお、フレキシブルケーブル50の形状は、例えば扁平状であるが、特に限定されない。ここでは、1つのインクヘッド35に1つのフレキシブルケーブル50が接続され、フレキシブルケーブル50の数は、インクヘッド35の数と同じである。ここでは、フレキシブルケーブル50の数は、8である。制御装置40は、フレキシブルケーブル50を介して信号をインクヘッド35に送信し、インクヘッド35は、受信した信号に基づいてインクを吐出する。制御装置40とインクヘッド35との間に信号が伝達される際、フレキシブルケーブル50には高電流が流れる。その結果、フレキシブルケーブル50がアンテナとして作用することで、フレキシブルケーブル50から放射ノイズ(以下、単に「ノイズ」という。)が発生することがあり得る。このノイズは、印刷装置100の周辺の機器に誤作動を起こさせるおそれがあり、除去されることが望ましい。特に、高周波数帯域で発生されるノイズは、周辺機器に誤作動を起こさせる可能性が高く、除去されることが望ましい。ノイズが発生し易い周波数や除去したいノイズの周波数は、印刷装置100の機種ごとに異なるものである。
図5は、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52の斜視図である。そこで、本実施形態では、フレキシブルケーブル50から発生するノイズを除去するために、フレキシブルケーブル50には、フェライトコア51、52が取り付けられる。ここでは、1つのフレキシブルケーブル50には、1つのフェライトコア51、52の何れかが取り付けられる。なお、図4の例では、フレキシブルケーブル50には、フェライトコア51が取り付けられている。フェライトコア51、52は、特定の周波数で発生するノイズを除去するものである。例えばフェライトコア51、52の大きさなどによって、除去できるノイズの周波数が異なる。
本実施形態では、印刷装置100において、図5に示すように、大きさが異なる2種類のフェライトコア51、52のうちの何れかが使用される。以下の説明において、フェライトコア51を第1フェライトコア51と称し、フェライトコア52を第2フェライトコア52と称する。フェライトコア51、52は、フレキシブルケーブル50が挿入された状態で使用される。ここでは、第1フェライトコア51には、フレキシブルケーブル50が挿入される第1挿入口55が形成されている。第2フェライトコア52には、フレキシブルケーブル50が挿入される第2挿入口56が形成されている。フェライトコア51、52は、扁平状である。しかしながら、フェライトコア51、52の形状は特に限定されない。
以下の説明において、フェライトコア51、52において、フレキシブルケーブル50が挿入される方向を挿入方向D1と称する。また、平面視において、挿入方向D1と直交する方向を直交方向D2と称する。挿入方向D1および直交方向D2と直交する方向を高さ方向D3と称する。また、以下のフェライトコアホルダ60の説明では、挿入方向D1の一端の方向を前方とし、他端の方向を後方とする。直交方向D2の一端の方向を左方とし、他端の方向を右方とする。そして、高さ方向D3の一端の方向を上方とし、他端の方向を下方とする。
本実施形態では、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11は、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21よりも短い。第1フェライトコア51の直交方向D2の長さL12は、第2フェライトコア52の直交方向D2の長さL22よりも短い。また、第1フェライトコア51の高さ方向D3の長さL13は、第2フェライトコア52の高さ方向D3の長さL23よりも若干長い。
本実施形態では、図4に示すように、印刷装置100は、フェライトコアホルダ60を備えている。フェライトコアホルダ60は、フェライトコア51、52を収容することが可能なものである。ここでは、フェライトコアホルダ60は、大きさが異なる複数(ここでは2つ)の種類のフェライトコア51、52のうち何れかを収容することが可能である。本実施形態では、1つのフェライトコアホルダ60には、4つのフェライトコア51、52を収容することが可能である。そのため、印刷装置100には、2つのフェライトコアホルダ60が設けられている。ただし、1つのフェライトコアホルダ60に収容可能なフェライトコア51、52の数は特に限定されない。例えば、1つのフェライトコアホルダ60に収容可能なフェライトコア51、52の数は、1つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
本実施形態では、フェライトコアホルダ60は、インクヘッド35が搭載されたキャリッジ30内に固定されている。具体的には、キャリッジ30内には、インクヘッド35の上方において、フェライトコアホルダ60が取り付けれる被取付部38が設けられている。被取付部38は、例えば板金によって形成されている。2つのフェライトコアホルダ60は、被取付部38に固定されている。2つのフェライトコアホルダ60は、直交方向D2(ここでは、主走査方向Y)に並ぶように配置されている。
ここでは、2つのフェライトコアホルダ60は、同様の構成をしている。図6は、フェライトコアホルダ60の斜視図である。本実施形態では、図6に示すように、フェライトコアホルダ60は、ベース71と、取付部72と、収容部73とを備えている。ベース71は、直交方向D2(ここでは、主走査方向Y)に延びた板状の部材である。取付部72は、キャリッジ30の被取付部38に取り付けられる部位であって、ベース71の左側端部に設けられている。取付部72の構成は特に限定されない。例えば、板金の被取付部38には、取付孔が形成されており、取付部72は、被取付部38の上記取付孔に差し込むようにして取り付けられる樹脂ばねである。
収容部73は、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52のうち何れかが収容されるものである。本実施形態では、1つのフェライトコアホルダ60につき、4つの収容部73が設けられている。4つの収容部73は、ベース71に設けられており、直交方向D2に並んで配置されている。本実施形態では、ベース71に形成された孔に収容部73が設けられている。なお、各収容部73は同じ構成をしているため、ここでは、1つの収容部73の構成について説明する。
図7は、収容部73の斜視図である。図8は、収容部73に第1フェライトコア51が収容された状態を示す斜視図である。図9は、収容部73に第2フェライトコア52が収容された状態を示す斜視図である。図10は、図8のX−X断面におけるフェライトコアホルダ60の断面図である。図11は、図9のXI−XI断面におけるフェライトコアホルダ60の断面図である。図7に示すように、収容部73の内部には空間が形成されている。この空間に、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52の何れかが収容される。ここでは、収容部73は、後部が開口している。本実施形態では、収容部73は、第1接触部81と、第2接触部82と、第1突起83と、第2突起84と、第3突起85と、第1ガイド部87と、第2ガイド部88とを有している。図8および図9に示すように、第1接触部81は、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52のうち何れかにおける挿入方向D1に延びた面である上面、下面および側面のうち上面と接触する部位である。本実施形態では、第1接触部81は、収容部73の上部を構成している。第1接触部81は、ベース71と高さ方向D3で対向している。第1接触部81は、板状の部材である。ここでは、第1接触部81は、2つ設けられており、2つの第1接触部81は、直交方向D2に並ぶように配置されている。本実施形態では、2つの第1接触部81の間に所定の大きさの空間90が形成されるように、2つの第1接触部81は配置されている。なお、この空間90の直交方向D2の長さは、フレキシブルケーブル50の幅よりも長い。
図7に示すように、第2接触部82は、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52の何れかにおける挿入方向D1の一端部と接触する部位である。本実施形態では、第2接触部82は、収容部73の前部を構成している。第2接触部82は、高さ方向D3に延びた板状の部材である。本実施形態では、第2接触部82は、ベース71と第1接触部81との間に設けられている。図6に示すように、第2接触部82は、第1接触部81と同様に2つ設けられており、2つの第2接触部82は、直交方向D2に並ぶように配置されている。ここでは、2つの第2接触部82の間には、所定の空間90が形成されている。直交方向D2の一端側に配置された第2接触部82は、直交方向D2の一端側に配置された第1接触部81の前端と連続している。直交方向D2の他端側に配置された第2接触部82は、直交方向D2の他端側に配置された第1接触部81の前端と連続している。本実施形態では、2つの第2接触部82の間には、収容部73に収容されたフェライトコア51、52の挿入口55、56に挿入されたフレキシブルケーブル50が配置される。
図10に示すように、第1突起83は、第1接触部81と対向した位置に設けられ、第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第1フェライトコア51と接触するものである。第1突起83は、第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第1フェライトコア51を第1接触部81に押し当てるものである。図11に示すように、第2突起84は、第1接触部81と対向した位置に設けられ、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第2フェライトコア52と接触するものである。第2突起84は、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第2フェライトコア52を第2接触部81に押し当てるものである。図10に示すように、第2突起84は、第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第1フェライトコア51が収容部73から抜け出さないようにする抜け防止として機能する。本実施形態では、第2突起84は、第1突起83よりも第2接触部82から離れた位置に配置されている。平面視における挿入方向D1において、第2突起84と第2接触部82との間に、第1突起83が配置されている。
本実施形態では、収容部73は、第2接触部82から挿入方向D1に延びた第1支持部材91を備えている。第1支持部材91の上部に第1突起83および第2突起84が設けられている。詳しくは、第2突起84は、第1支持部材91の先端部分において上方に凸になるように設けられている。第1突起83は、第1支持部材91の中央部分において上方に凸になるように設けられている。本実施形態では、第1突起83の高さ方向D3の長さL31は、第2突起84の高さ方向D3の長さL32よりも短い。ここでは、平面視において、第2接触部82から第1突起83までの挿入方向D1の距離L41は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11よりも短く、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21(図11参照)よりも短い。平面視において、第2接触部82から第2突起84までの挿入方向D1の距離L42は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11よりも長く、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21よりも短い。ここで、「第2接触部82から第1突起83までの挿入方向D1の距離L41」とは、第2接触部82の後端と、第1突起83のうち第1フェライトコア51と接触する最も前端の部位とにおける挿入方向D1の距離のことである。「第2接触部82から第2突起84までの挿入方向D1の距離L42」とは、第2接触部82の後端と第2突起84のうち第2フェライトコア52と接触する最も前端の部位とにおける挿入方向D1の距離のことである。
図11に示すように、第3突起85は、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第2フェライトコア52が収容部73から抜け出さないようにする抜け防止として機能するものである。第3突起85は、第1接触部81と対向する位置に設けられている。第3突起85は、第1接触部81側に向かって突出した突起である。本実施形態では、第3突起85は、第1突起83および第2突起84よりも第2接触部82と反対側に位置している。ここでは、図7に示すように、第3突起85は、2つ設けられている。詳しくは、第1突起83および第2突起84の直交方向D2の両側に、1つずつ第3突起85が設けられている。
本実施形態では、収容部73は、第2接触部82から挿入方向D1に延びた2つの第2支持部材92を備えている。一方の第2支持部材92は、第1支持部材91の直交方向D2の一方側に配置されている。他方の第2支持部材92は、第1支持部材91の直交方向D2の他方側に配置されている。言い換えると、2つの支持部材92の間に第1支持部材91が配置されている。第3突起85は、第2支持部材92の先端部分において上方に凸となるように設けられている。
なお、本実施形態では、図11に示すように、2つの第3突起85の高さ方向D3の長さL33は同じであり、第2接触部82からの距離L43も同じである。ここでは、第3突起85の高さ方向D3の長さL33は、第1突起83の高さ方向D3の長さL31(図10参照)よりも長く、第2突起84の高さ方向D3の長さL32(図10参照)よりも長い。しかしながら、長さL31、L32、L33の長さの関係は特に限定されない。また、本実施形態では、平面視において、第2接触部82から第3突起85までの挿入方向D1の距離L43は、第2接触部82から第1突起83までの挿入方向D1の距離L41(図10参照)よりも長く、第2接触部82から第2突起84までの挿入方向D1の距離L42(図10参照)よりも長い。また、平面視において、第2接触部82から第3突起85までの距離L43は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11(図10参照)よりも長く、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21よりも長い。ここで、「第2接触部82から第3突起85までの挿入方向D1の距離L43」とは、第2接触部82の後端と第3突起85の最も前端とにおける挿入方向D1の距離のことである。
図6に示すように、第1ガイド部87および第2ガイド部88は、フレキシブルケーブル50をガイドするものである。本実施形態では、図7に示すように、第1ガイド部87は、収容部73の前方におけるベース71の部位の上方に配置されている。第2ガイド部88は、収容部73の後方におけるベース71の部位の上方に配置されている。本実施形態では、収容部73の前方におけるベース71の部位には、フレキシブルケーブル50が載置される第1載置部93が形成されている。そして、第1載置部93の直交方向D2の一方側には、高さ方向D3に延びた第1縦部材95が設けられている。第1ガイド部87は、第1縦部材95の上端に接続され、直交方向D2に延びている。第1ガイド部87は、第1載置部93の上方に位置している。また、本実施形態では、収容部73の後方におけるベース71の部位には、フレキシブルケーブル50が載置される第2載置部94が形成されている。そして、第2載置部94の直交方向D2の一方側には、高さ方向D3に延びた第2縦部材96が設けられている。第2ガイド部88は、第2縦部材96の上端に接続され、直交方向D2に延びている。第2ガイド部88は、第2載置部94の上方に位置している。ここでは、収容部73に収容されたフェライトコア51、52が取り付けられたフレキシブルケーブル50は、第1載置部93と第1ガイド部87との間、および、第2載置部94と第2ガイド部88との間に配置されている。
なお、本実施形態では、フェライトコアホルダ60は、樹脂製である。具体的には、ベース71、取付部72、収容部73の第1接触部81、第2接触部82、第1突起83、第2突起84、第3突起85、第1ガイド部87、第2ガイド部88と、第1支持部材91、第2支持部材92、第1載置部93、第2載置部94、第1縦部材95、および、第2縦部材96は、樹脂製である。しかしながら、フェライトコアホルダ60を構成する部位の一部は、樹脂以外の材質によって形成されていてもよい。本実施形態では、第1支持部材91および第2支持部材92は、樹脂ばねとして機能し、第1接触部81側に向かって弾性力を付与する。そのため、第1支持部材91に設けられた第1突起83および第2突起84は、第1接触部81側に向かって、第1支持部材91の弾性力を付与する。第2支持部材92に設けられた第3突起85は、第1接触部81側に向かって、第2支持部材92の弾性力を付与する。
以上、本実施形態に係る印刷装置100の構成について説明した。次に、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52をフェライトコアホルダ60に収容する手順について説明する。まず、第1フェライトコア51をフェライトコアホルダ60に収容する場合、第1フェライトコア51の第1挿入口55にフレキシブルケーブル50を挿入した状態において、図8に示すように、第1フェライトコア51の挿入方向D1の一端を収容部73の後部の開口から内部に挿入する。そして、図10に示すように、第1フェライトコア51の挿入方向D1の一端と、収容部73の第2接触部82とが接触した状態となるように、第1フェライトコア51を挿入し続ける。このとき、第1フェライトコア51は、第1突起83と接触し、第1突起83にかかる第1支持部材91の弾性力によって、第1接触部81側に押し付けられる。このことによって、第1フェライトコア51は、収容部73に収容された状態となる。
第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第2突起84は、抜け防止機能として作用する。本実施形態では、第1フェライトコア51が収容部73に収容された状態において、第1フェライトコア51が第2接触部82と第2突起84に接触する範囲において、挿入方向D1に若干移動可能である。なお、第1フェライトコア51の第1挿入口55に挿入されたフレキシブルケーブル50は、第1載置部93と第1ガイド部87との間、および、第2載置部94と第2ガイド部88との間に位置する。第1フェライトコア51が収容部73に収容された状態において、フレキシブルケーブル50は、第1フェライトコア51に対して摺動可能である。そのため、フレキシブルケーブル50の位置の微調整を容易に行うことができる。
第2フェライトコア52をフェライトコアホルダ60に収容する場合、第2フェライトコア52の第2挿入口56にフレキシブルケーブル50が挿入された状態において、まず、図9に示すように、第2フェライトコア52の挿入方向D1の一端を収容部73の後部の開口から内部に挿入する。そして、図11に示すように、第2フェライトコア52の挿入方向D1の一端と、収容部73の第2接触部82とが接触する。このとき、第2フェライトコア52は、第2突起84と接触し、第2突起84にかかる第1支持部材91の弾性力によって、第1接触部81側に押し付けられる。このことによって、第2フェライトコア52は、収容部73に収容された状態となる。なお、本実施形態では、第2フェライトコア52が収容部73に収容された状態において、第2フェライトコア52は、第1突起83と接触していないが、第1突起83と接触していてもよい。
ここでは、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、2つの第3突起85は、第2フェライトコア52の抜け防止機能として作用する。本実施形態では、第2フェライトコア52が収容部73に収容された状態において、第2フェライトコア52が第2接触部82と第3突起85に接触する範囲において、挿入方向D1に若干移動可能である。なお、第2フェライトコア52が取り付けられたフレキシブルケーブル50は、第1載置部93と第1ガイド部87との間、および、第2載置部94と第2ガイド部88との間に位置する。第2フェライトコア52が収容部73に収容された状態において、フレキシブルケーブル50は、第2フェライトコア52に対して摺動可能である。そのため、フレキシブルケーブル50の位置の微調整を容易に行うことができる。
以上、本実施形態では、例えば、図10に示すように、収容部73に第1フェライトコア51を収容する場合、第1フェライトコア51の一端が第2接触部82に接触するように、第1フェライトコア51を収容部73に収容する。このとき、第1フェライトコア51は、第1支持部材91の弾性力を利用して、第1突起83によって第1接触部81に押し当てられる状態となる。よって、第1突起83の突出量によって第1フェライトコア51が収容部73から脱落しないように、第1フェライトコア51を第1接触部81側に押す力が調整されているので、収容部73から第1フェライトコア51が簡単に取り外され難い。例えば、図11に示すように、第2フェライトコア52を収容部73に収容する場合、第2フェライトコア52の一端が第2接触部82に接触するように、第2フェライトコア52を収容部73に収容する。このとき、第2フェライトコア52は、第1支持部材の弾性力を利用して、第2突起84によって第1接触部81に押し当てられる状態となる。よって、第2突起84の突出量によって第2フェライトコア52が収容部73から脱落しないように、第2フェライトコア52を第1接触部81側に押す力が調整されているので、収容部73から第2フェライトコア52が簡単に取り外され難い。したがって、1つの収容部73に大きさが異なるフェライトコア51、52のいずれを収容しても脱落することなく収容することができる。
本実施形態では、図7に示すように、第1突起83は、第1支持部材91に形成され、第1接触部81側に向かって突出している。第2突起84は、第1支持部材91における第1突起83が形成された位置よりも第2接触部82側とは反対側に形成され、第1接触部81側に向かって第1突起83とは異なる高さで突出している。ここでは、第1突起83と第2突起84とは異なる高さを有するので、1つの第1支持部材91の弾性力によって、第1突起83および第2突起84には、異なる大きさの、第1接触部81側に押す力が発生する。よって、第1フェライトコア51および第2フェライトコア52の大きさ(ここでは、フレキシブルケーブルが挿入される挿入方向D1における長さ)が異なる場合であっても、1つの第1支持部材91の弾性力を利用して、第1突起83および第2突起84による第1接触部81側への異なる押圧力を発生させることで、1つの収容部73に大きさが異なるフェライトコア51、52を収容することができる。
また、本実施形態では、第2突起84は、第1突起83よりも第1接触部81側に向かって突出している。ここでは、図5に示すように、第1フェライトコア51の高さ方向D3の長さL13は、第2フェライトコア52の高さ方向D3の長さL23よりも若干長い。そのため、図10に示すように、第1突起83は、第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第1フェライトコア51を第1接触部81に押し当てることができる。一方、図11に示すように、第2突起84は、第1フェライトコア51よりも大きな第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第1突起83よりも大きな力で第2フェライトコア52を第1接触部81に押し当てることができる。よって、1つの収容部73に大きさが異なるフェライトコア51、52のいずれを収容しても脱落することなく収容することができる。
本実施形態では、図10に示すように、第2接触部82から第1突起83までの距離L41は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11よりも短い。第2接触部82から第2突起84までの距離L42は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11よりも長く、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21(図11参照)よりも短い。このことによって、図10に示すように、第2突起84は、第1フェライトコア51を収容部73に収容した際、第1フェライトコア51の抜け防止としての役割を担うことができる。また、図11に示すように、第2突起84は、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第2フェライトコア52を第1接触部81へ押し当てる機能として作用することができる。よって、第2突起84で2つの機能を実現することができるため、部品点数を削減することができる。
本実施形態では、図7に示すように、第3突起85は、第1接触部81と対向する位置に設けられ、第2接触部82から挿入方向D1に向かって延びた第2支持部材92に設けられている。第3突起85は、第2突起84よりも第2接触部82と反対側に位置している。第3突起85は、第1接触部81側に向かって突出している。図11に示すように、第2接触部82から第3突起85までの挿入方向D1の距離L43は、第2フェライトコア52の挿入方向D1の長さL21よりも長い。ここでは、第3突起85は、第2フェライトコア52が収容部73に収容された際、第2フェライトコア52の抜け防止の機能として作用する。よって、第3突起85によって、第2フェライトコア52が収容部73から取り外され難い。
本実施形態では、図7に示すように、第3突起85は、第2突起84の直交方向D2の両側に1つずつ設けられている。このことによって、第2フェライトコア52を収容部73に収容した際、第2フェライトコア52が収容部73から更に取り外され難くすることができる。
本実施形態では、フェライトコアホルダ60は、樹脂製である。具体的には、ベース71、取付部72、収容部73の第1接触部81、第2接触部82、第1突起83、第2突起84、第3突起85、第1ガイド部87、第2ガイド部88と、第1支持部材91、第2支持部材92、第1載置部93、第2載置部94、第1縦部材95、および、第2縦部材96は、樹脂製である。フェライトコアホルダ60は、キャリッジ30に取り付けられれるものである。よって、フェライトコアホルダ60が金属で形成されている場合と比較して、キャリッジ30全体の重さを軽くすることができる。したがって、キャリッジ30を移動させる際に必要な消費電力を小さくすることができる。
本実施形態では、図6に示すように、収容部73は、直交方向D2に複数設けられている。このことによって、1つのフェライトコアホルダ60に複数のフェライトコア51、52を収容することができる。よって、1つのフェライトコアホルダ60で1つのフェライトコア51、52を収容する場合と比較して、使用されるフェライトコアホルダ60の数を減らすことができる。したがって、部品点数を減らすことができる。
<他の実施形態>
次に、他の実施形態に係るフェライトコアホルダ160について説明する。以下の説明では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を適宜使用し、その説明は適宜省略する。図12は、他の実施形態に係るフェライトコアホルダ160の断面図であり、図10相当図である。図12に示すように、フェライトコアホルダ160は、大きさが異なるフェライトコア51、52(図5参照)を収容可能な収容部173を備えている。収容部173は、第1接触部81と、第2接触部82と、第1突起83と、第2突起184と、第3突起85と、第1支持部材91と、第2支持部材92とを有している。
本実施形態では、第2突起184は、第1支持部材91に設けられており、第1接触部81と対向した位置に設けられている。第2突起184の高さ方向D3の長さL132は、第1突起83の高さ方向D3の長さL31と同じである。ここでは、平面視において、第2接触部82から第2突起184までの挿入方向D1の距離L142は、第1フェライトコア51の挿入方向D1の長さL11よりも短く、第2接触部82から第1突起83までの挿入方向D1の距離L41よりも長い。
本実施形態では、第1フェライトコア51を収容部173に収容した際、第2突起184は、第1フェライトコア51と接触し、第1フェライトコア51を第1接触部81に押し当てる。ここでは、第1フェライトコア51を収容部173に収容した際、第1支持部材91の弾性力を利用して、第1突起83および第2突起184の2つの突起によって、第1フェライトコア51は第1接触部81に押し当てられる状態となる。よって、第1突起83および第2突起184の突出量によって、第1フェライトコア51が収容部173から脱落しないように、第1フェライトコア51を第1接触部81側に押す力が調整されているので、収容部173から第1フェライトコア51が簡単に取り外され難い。
なお、図示は省略するが、本実施形態では、第2フェライトコア52を収容部173に収容した際、第2突起184は、第2フェライトコア52と接触する。このとき、第1突起83は、第2フェライトコア52と接触していてもよい。すなわち、第2フェライトコア52を収容部173に収容した際、第1突起83および第2突起184によって、第2フェライトコア52は、第1接触部81に押し当てられる状態となっていてもよい。
51 第1フェライトコア
52 第2フェライトコア
55 第1挿入口
56 第2挿入口
60 フェライトコアホルダ
73 収容部
81 第1接触部
82 第2接触部
83 第1突起
84 第2突起
85 第3突起
91 第1支持部材
100 印刷装置

Claims (7)

  1. フレキシブルケーブルが挿入される第1フェライトコア、および、前記フレキシブルケーブルが挿入され、前記フレキシブルケーブルが挿入される挿入方向における長さが前記第1フェライトコアよりも長い第2フェライトコアのうち何れか一方が収容される収容部を備え、
    前記収容部は、
    前記第1フェライトコアおよび前記第2フェライトコアの何れかにおける前記挿入方向に延びた面の一部と接触する第1接触部と、
    前記第1フェライトコアおよび前記第2フェライトコアの何れかにおける前記挿入方向の一端と接触する第2接触部と、
    前記第1接触部と対向する位置に設けられ、前記第2接触部から前記挿入方向に延び、前記第1接触部側に向かって弾性力を付与する第1支持部材と、
    前記第1支持部材から前記第1接触部側に向かって突出し、前記第1フェライトコアと接触可能な第1突起と、
    前記第1支持部材における前記第1突起が設けられた位置よりも前記第2接触部側とは反対側の部位から前記第1接触部側に向かって突出し、前記第2フェライトコアと接触可能な第2突起と、
    を備えた、フェライトコアホルダ。
  2. 前記第2突起は、前記第1突起よりも前記第1接触部側に向かって突出し、
    前記第2接触部から前記第1突起までの距離は、前記第1フェライトコアの前記挿入方向の長さよりも短く、
    前記第2接触部から前記第2突起までの距離は、前記第1フェライトコアの前記挿入方向の長さよりも長い、請求項1に記載されたフェライトコアホルダ。
  3. 前記収容部は、
    前記第1接触部と対向する位置に設けられ、前記第2接触部から前記挿入方向に向かって延びた第2支持部材と、
    前記第2突起よりも前記第2接触部と反対側に位置し、前記第2支持部材から前記第1接触部側に向かって突出した第3突起と、
    を備え、
    前記第2接触部から前記第3突起までの前記挿入方向の距離は、前記第2フェライトコアの前記挿入方向の長さよりも長い、請求項1または2に記載されたフェライトコアホルダ。
  4. 前記第2支持部材および前記第3突起は、前記挿入方向と直交する直交方向における前記第1支持部材の両側に1つずつ設けられている、請求項3に記載されたフェライトコアホルダ。
  5. 前記第1接触部、前記第2接触部、前記第1支持部材、前記第1突起および前記第2突起は、樹脂製である、請求項1から4までの何れか1つに記載されたフェライトコアホルダ。
  6. 前記収容部は、前記挿入方向と直交する直交方向に複数設けられている、請求項1から5までの何れか1つに記載されたフェライトコアホルダ。
  7. 請求項1から6までの何れか1つに記載されたフェライトコアホルダと、
    インクが吐出されるインクヘッドと、
    前記インクヘッドが搭載されたキャリッジと、
    前記インクヘッドに前記フレキシブルケーブルを介して電気的に接続された制御装置と、
    を備え、
    前記フェライトコアホルダは、前記キャリッジに取り付けられる取付部を備えた、印刷装置。

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