JP2019021546A - すべり軸受構造およびこの軸受構造を用いた回転陽極x線管 - Google Patents
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Abstract
Description
沸点:>1300 ℃
融点:-19 ℃
比重:6.44 g/cm3
粘度:0.0024 Pa・s(20℃にて)
熱伝導率:16.5 W・m−1・K−1
各々がグルーブパターン(図3等のL1a,L1b;L2a,L2b)を持つすべり軸受部110aとすべり軸受部110bの間には、プレーン部110cが形成される。プレーン部110cの表面と軸受回転部113の内周面との間の隙間g2は、すべり軸受部110aの表面と軸受回転部113の内周面との間の隙間より大きく、すべり軸受部110bの表面と軸受回転部113の内周面との間の隙間より大きくなっている。
ところで、図7の距離D1aは、図4や図5の距離D1aより短い。同様に、図7の距離D2aは、図4や図5の距離D2aより短い。上記のことから、図7のすべり軸受構造より、図4や図5のすべり軸受構造の方が、プレーン部L1c及びプレーン部L2cは、ターゲット106の熱応力を受け難い。
例えば、第1の内側グルーブパターンL1bの幅が第1の外側グルーブパターンL1aの幅より大きく設定され(L1a<L1b)、かつ、第2の内側グルーブパターンL2bの幅が第2の外側グルーブパターンL2aの幅より大きく設定されている(L2a<L2b)場合、第1の外側グルーブパターンL1aの幅と第2の外側グルーブパターンL2aの幅が等しく(L1a=L2a)、第1の内側グルーブパターンL1bの幅と第2の内側グルーブパターンL2bの幅が等しく(L1b=L2b)ともよい。
液体金属すべり軸受を有する回転陽極X線管において、すべり軸受の固定シャフト(112)側に設けられたグルーブパターン(L1a,L1b;L2a,L2b)が非対称に構成され、すべり軸受中間に設けられたプレーン部(L1c;L2c)が軸受中心(G)からずれて構成される。これにより、回転陽極ターゲット(106)からの熱応力に起因したすべり軸受回転部(113)の変形による負荷能力低下を緩和し、高耐G性能を持った高冷却型回転陽極X線管を提供する。
実施形態に係るすべり軸受構造によれば、すべり軸受部(110a,110b)のプレーン部(L1c,L2c)を高温となる回転陽極ターゲット(106)から離すことが可能となり、耐G性能の低下を防止することができる。
[1] 一実施の形態に係るすべり軸受構造は、シャフト(112)と、このシャフトより高温になるターゲット(106)をこのシャフトに回転可能に軸支する構造を持つ。このすべり軸受構造において、前記シャフト(112)は、このシャフトの軸長方向に複数のグルーブパターン(L1a,L1b;L2a,L2b)を持つすべり軸受(110)を備える。
前記シャフトが内部に挿通され前記ターゲットと一体に形成された軸受回転部と、
前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間に存在する液体金属(LM)とをさらに備え、
前記シャフト(112)の表面のうち、前記ターゲット(106)の重心(G)を含むエリア(例えば幅La1のエリア)における前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間(g2:例えば100μm)が、前記すべり軸受(110)を構成する複数の軸受部(110a,110b)の1つ(例えば110a)のエリアにおける前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間(g1:例えば10μm)よりも大きい。
Claims (8)
- シャフトと、このシャフトより高温になるターゲットをこのシャフトに回転可能に軸支するすべり軸受構造において、
前記シャフトは、このシャフトの軸長方向に複数のグルーブパターンを持つすべり軸受を備え、
前記すべり軸受を構成する複数の軸受部の1つは、前記シャフトの軸長方向に外側グルーブパターンと内側グルーブパターンを含み、これらのグルーブパターンの間にプレーン部を含み、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記内側グルーブパターンの幅は前記外側グルーブパターンの幅より大きく、前記内側グルーブパターンの位置は前記外側グルーブパターンの位置よりも前記ターゲットに近い位置にあり、
前記プレーン部の位置が前記ターゲットからみて前記内側グルーブパターンの位置よりも離れた位置にくるように構成された
すべり軸受構造。 - シャフトと、このシャフトより高温になるターゲットをこのシャフトに回転可能に軸支するすべり軸受構造において、
前記シャフトは、このシャフトの軸長方向に複数のグルーブパターンを持つすべり軸受を備え、
前記すべり軸受は第1のすべり軸受部および第2のすべり軸受部を含み、
前記第1のすべり軸受部は、前記シャフトの軸長方向に第1の外側グルーブパターンと第1の内側グルーブパターンを含み、これらのグルーブパターンの間に第1のプレーン部を含み、
前記第2のすべり軸受部は、前記シャフトの軸長方向に第2の外側グルーブパターンと第2の内側グルーブパターンを含み、これらのグルーブパターンの間に第2のプレーン部を含み、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記第1の内側グルーブパターンの幅は前記第1の外側グルーブパターンの幅より大きく、前記第2の内側グルーブパターンの幅は前記第2の外側グルーブパターンの幅より大きく、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記第1の内側グルーブパターンの位置は前記第1の外側グルーブパターンの位置よりも前記ターゲットに近い位置にあり、前記第2の内側グルーブパターンの位置は前記第2の外側グルーブパターンの位置よりも前記ターゲットに近い位置にあり、
前記第1のプレーン部の位置は前記ターゲットからみて前記第1の内側グルーブパターンの位置よりも離れた位置にあり、
前記第2のプレーン部の位置は前記ターゲットからみて前記第2の内側グルーブパターンの位置よりも離れた位置にあり、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記第1の内側グルーブパターンと前記第2の内側グルーブパターンの間に、前記ターゲットの重心がくるように構成された
すべり軸受構造。 - 前記外側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し第1の回転方向に第1の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記内側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に第2の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記内側グルーブパターンの幅が前記外側グルーブパターンの幅より大きく設定され、前記第1の角度が前記第2の角度以上に設定される
請求項1に記載のすべり軸受構造。 - 前記第1の外側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し第1の回転方向に第1の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記第1の内側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に第2の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記第2の内側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し前記第1の回転方向に第3の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記第2の外側グルーブパターンは、前記シャフトの軸長方向に垂直な軸に対し前記第2の回転方向に第4の角度を持つ複数の溝で構成され、
前記シャフトの軸長方向に見た場合において、前記第1の内側グルーブパターンの幅が前記第1の外側グルーブパターンの幅より大きく設定され、前記第2の内側グルーブパターンの幅が前記第2の外側グルーブパターンの幅より大きく設定され、前記第1の角度が前記第2の角度以上に設定され,前記第4の角度が前記第3の角度以上に設定される
請求項2に記載のすべり軸受構造。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のすべり軸受構造において、
前記シャフトが内部に挿通され前記ターゲットと一体に形成された軸受回転部と、
前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間に存在する液体金属とをさらに備え、
前記シャフトの表面のうち、前記ターゲットの重心を含むエリアにおける前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間が、前記すべり軸受を構成する複数の軸受部の1つのエリアにおける前記シャフトと前記軸受回転部との間の隙間よりも大きい。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のすべり軸受構造を用い、回転する前記ターゲットに電子ビームを衝突させてX線を発生するように構成したX線管。
- 回転する陽極ターゲットと、この陽極ターゲットに電子ビームを衝突させる陰極を具備するX線管において、
前記陽極ターゲットは、すべり軸受のシャフトに形成された2つのすべり軸受部の間に回転可能に軸支され、
前記2つのすべり軸受部各々は、外側グルーブパターンと内側グルーブパターンとこれらのグルーブパターンの間にプレーン部を持ち、
前記内側グルーブパターンの存在により前記プレーン部が前記陽極ターゲットから離れるように構成し、
前記陽極ターゲットからの熱を前記2つのすべり軸受部を介して前記シャフト側に放熱するように構成した
回転陽極X線管。 - 請求項7に記載の回転陽極X線管おいて、前記シャフトの軸長方向にみて前記内側グルーブパターンの幅を前記外側グルーブパターンの幅より大きくし、前記外側グルーブパターンの溝角度を前記内側グルーブパターンの溝角度以上とする。
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