JP2019020705A - 表示装置及びその設計方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路配置がシンプルで額縁幅の狭い周辺回路レイアウトを実現する。【解決手段】複数の列回路ブロック及び複数の行回路ブロックは、複数の段のそれぞれに対向する複数の回路ブロックユニットを含む。複数の回路ブロックユニットのそれぞれは、対向する段の画素行及び画素列の順序と一致する順序で、対向する段の外側頂点を結ぶ仮想線に沿って一列に配列された、m個の列回路ブロックとn個の行回路ブロックとで構成される。m個の列回路ブロックの仮想線に対向する辺を仮想線に射影した長さと、n個の行回路ブロックの仮想線に対向する辺を仮想線に射影した長さと、の総和は、仮想線の長さ以下である。表示領域の画素に電源を供給する第1電源線は、表示領域の外周であって、表示領域と、前記複数の行回路ブロック及び前記複数の列回路ブロックとの間に配置される。【選択図】図2A

Description

本開示は、表示装置及びその設計方法に関する。
従来の表示装置の表示領域は、一般に、矩形形状を有している。最近、ウォッチ型のモバイルディスプレイや車載ディスプレイ等において、デザイン性又は表示領域面積の観点から、非矩形表示領域、特に円形の表示領域が採用されてきている。例えば、特許文献1は、様々な形状の非矩形表示領域を開示している。
走査回路及びデータ回路を含む周辺回路は複数のTFTを含み、例えば、表示領域の外側、表示パネルの外周領域に、内蔵される。表示領域の外形が矩形である場合、一般に、走査回路及びデータ回路は、矩形表示領域の異なる辺に沿って配置される。
特開2015−203870号公報 米国特許第9837022号
表示領域の外形が非矩形である場合、走査回路とデータ回路の両方を配置する領域が存在することがある。その領域では異なる機能を有する回路を配置するため、配線及び回路要素のレイアウトが複雑になる。また、走査回路とデータ回路とが、表示領域の径方向において二列に配置されることで、額縁幅が広がる結果となる。
例えば、特許文献1に示される例は、共通電圧部、信号線駆動回路及び走査線駆動回路が、表示領域の径方向において重なるように配置される。信号線、走査線及び共通電圧部が、同層で交差しないように配線(回路)レイアウトを十分に検討しなければならず、額縁領域も広くなる。したがって、外形が非矩形の表示領域を含む表示装置において、回路配置がシンプルで幅の狭い周辺回路レイアウトが望まれる。
本開示の一態様の表示装置は、複数の画素列と複数の画素行とを含む表示領域と、前記表示領域の外形に沿って一列に配列されている複数の行回路ブロック及び複数の列回路ブロックと、前記表示領域の画素に電源を供給する第1電源線と、を含む。前記複数の行回路ブロックそれぞれは、対応する画素行への第1信号を供給する。前記複数の列回路ブロックそれぞれは、対応する画素列への第2信号を供給する。前記表示領域の外周は、複数の画素の辺を含む連続する複数の段を含む。前記複数の段の各段は、m画素列それぞれの画素と、n画素行それぞれの画素とで、構成される。m及びnは、段に応じて決まる自然数を表す変数である。前記複数の列回路ブロック及び前記複数の行回路ブロックは、前記複数の段のそれぞれに対向する複数の回路ブロックユニットを含む。前記複数の回路ブロックユニットのそれぞれは、対向する段の画素行及び画素列の順序と一致する順序で、前記対向する段の外側頂点を結ぶ仮想線に沿って一列に配列された、m個の列回路ブロックとn個の行回路ブロックとで構成される。前記m個の列回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、前記n個の行回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、の総和は、前記仮想線の長さ以下である。前記第1電源線は、前記表示領域の外周であって、前記表示領域と、前記複数の行回路ブロック及び前記複数の列回路ブロックとの間に配置される。
本開示の一態様によれば、外形が非矩形の表示領域を含む表示装置において、回路配置がシンプルで額縁幅の狭い周辺回路レイアウトを実現できる。
一実施形態に係る表示装置の構成例を模式的に示す。 図1Aにおいて回路部を含む、表示装置の一部の詳細を示す。 走査回路ブロックとデータ回路ブロックとが混在する回路部と表示部との間の関係の詳細を示す。 図2Aに示す段に対応する回路ブロックの構成を示す。 データ回路ブロックの構成例を示す。 走査回路ブロックの構成例を示す。 β=αである条件における、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgとαとの関係を示す。 α(=Wg/Wd)が1の条件における、仮想線の長さL及び回路ブロックの幅の総和Wと、βとの関係の例を示す。 α(=Wg/Wd)が2の条件における、仮想線の長さL及び回路ブロックの幅の総和Wと、βとの関係の例を示す。 段に共通のレイアウト(データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wg)を決定するフローチャートの例を示す。 一つの段のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定するフローチャートを示す。 段及び段に対応する回路ブロックの構成例を示す。 図10AにおけるXB-XB´切断線での断面図である。 画素回路の等価回路と、OLED素子とを示す。 OLEDの副画素の画素回路のレイアウトを示す。 図12Aに示すレイアウトにおける半導体層のレイアウト(パターン)を示す。 図12AからOLED電源線と同一の金属層を除いたレイアウトを示す。 図12AにおけるXIID−XIID´切断線での断面図である。 トップエミッション型の画素構造の例を示す。 表示装置の他の構成例を模式的に示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
[表示装置の構成]
図1Aは、一実施形態に係る表示装置の構成例を模式的に示す。本実施形態に係る表示装置10の表示領域は、非矩形の外形を有する。矩形は正方形を含む。非矩形は、矩形(四角形)以外の形状であり、例えば、円形、楕円形、星形、ハート形である。図1の例において、表示領域(表示部101)は、円形の外形を有する。表示領域は、マトリックス状に配置された画素で構成されている。一つの画素は、一色又は複数色の副画素で構成されている。以下に説明する例においては、一つの画素は、赤、緑、青の三色の副画素で構成されている。
表示装置10は、基板102上に形成された表示部101及び表示部101の副画素(画素)を制御する周辺回路を含む。表示部101は、副画素それぞれを制御する回路(画素回路)に信号を伝送する走査線103及びデータ線105を含む。このように、本例の表示装置10は、アクティブマトリックス表示装置である。図1の例において、左右方向に延在する複数の走査線103は、上下方向に配列されている。上下方向に延在する複数のデータ線105は、左右方向に配列されている。
副画素の一例は、例えば、対向する電極、電極間の液晶及びカラーフィルタを含んで構成される液晶表示装置の副画素である。液晶表示装置は、副画素におけるバックライトからの光の透過量を制御することで、所望の画像を表示する。透過量は駆動用トランジスタにより制御される。副画素の他の例は、対向する電極と電極間の有機発光層を含んで構成されるOLED(Organic Light Emitting Diode)表示装置の副画素である。OLED表示装置は、副画素の発光量を駆動用トランジスタにより制御することで、所望の画像を表示する。本開示の特徴は、任意タイプの表示装置に適用することができる。なお、OLED表示装置については、図10A以下で詳細に説明する。
副画素を制御する画素回路は、例えば、1又は複数の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含んで構成される。TFTは、例えば、ポリシリコンTFTである。各走査線103は、表示領域における副画素から、接続されている複数の副画素を選択する。各データ線105は、接続されている副画素において、走査線103によって選択されている副画素の光量を示す信号を、当該副画素の画素回路に対して与える。
周辺回路は、表示部101の外周に沿って弧状に配置されている。周辺回路は、基板102上に半導体製造プロセスを使用して直接に実装される。周辺回路は、走査線103に信号(いわゆる走査信号)を与える走査回路と、データ線105に信号(いわゆるデータ信号)を与えるデータ回路とを含む。図1の例において、周辺回路は、三つの部分に分かれている。
回路部107は、走査回路のみで構成されている。回路部109は、データ回路のみで構成されている。回路部125は、表示部101の外縁に沿って回路部107と回路部109の間に位置し、走査回路とデータ回路とで構成されている。
図1Bは、図1Aにおいて回路部125を含む、表示装置10の一部145の詳細を示す。表示部101は、マトリックス状に配置された複数の画素111を含む。表示部101は、複数の画素行113及び複数の画素列115を含む。画素行113は、図1Bにおいて左右方向に配列された画素111で構成されており、画素列115は、図1Bにおいて上下方向に配列された画素111で構成されている。
回路部107の一部、回路部109の一部、及び回路部125のそれぞれの凡その範囲が、破線で示されている。回路部107は、表示部101の外周に沿って一列に配列された、複数の走査回路ブロック171で構成されている。図1Bは、回路部107における三つの走査回路ブロック171を示す。図1Bにおいて、一部の走査回路ブロックのみが、符号171で指示されている。
回路部109は、表示部101の外周に沿って一列に配列された、複数のデータ回路ブロック191で構成されている。図1Bは、回路部109における三つのデータ回路ブロック191を示す。図1Bにおいて、一部のデータ回路ブロックのみが、符号191で指示されている。
回路部125は、表示部101の外周に沿って一列に配列された、複数の走査回路ブロック171及び複数のデータ回路ブロック191で構成されている。回路部125において、1又は複数の走査回路ブロック171からなる組と、1又は複数のデータ回路ブロックからなる組とが、交互に配列されている。
図1Bの回路部125の例において、一つのデータ回路ブロック191、二つの走査回路ブロック171、一つのデータ回路ブロック191、二つの走査回路ブロック171、一つのデータ回路ブロック191、一つの走査回路ブロック171、二つのデータ回路ブロック191、一つの走査回路ブロック171、二つのデータ回路ブロック191、一つの走査回路ブロック171が、この順序で配列されている。
回路部125は、表示部101(表示領域)の外周の階段状部分に対向している。階段状部分は、連続する複数の段からなる。図1Bの例において、階段状部分は五つの段で構成されており、それらのうちの三つの段が、それぞれ、符号117A、117B、117Cで指示されている。
段は、表示部101の外周(端)に位置する画素で画定される、言い換えれば、画素の辺で構成されている。具体的には、一つの段は、n個の画素行それぞれの端の画素と、m個の画素列それぞれの端の画素で画定されている。n及びmは、それぞれ、自然数である。言い換えれば、段は、n画素行及びm画素列で画定され、n画素行の端辺及びm画素列の端辺で構成されている。端辺は、画素行又は画素列が延びる方向に垂直な辺である。
段の一部を画定する画素が行に属するか列に属するかは、その画素が段を画定する辺、つまり、段の凹部で露出している辺に依存する。その辺が行方向の端辺であれば、当該画素は画素行に属し、辺が列方向の端辺であれば、当該画素は画素列に属すると見なされる。
本例において、走査線103は行方向の延び、データ線は列方向に延びている。画素の走査線が段(凹部)において露出している場合、当該画素は当該段において画素行に属すると見なされる。画素のデータ線が段(凹部)において露出している場合、当該画素は当該段において画素列に属すると見なされる。
例えば、段117Aは、三つの画素111(ハッチングされた画素参照)で画定されており、具体的には、1列の画素と、2行の画素で画定されている。段117Bは、二つの画素111(ハッチングされた画素参照)で画定されており、具体的には、1列の画素と、1行の画素で画定されている。段117Cは、三つの画素111(ハッチングされた画素参照)で画定されており、具体的には、2列の画素と、1行の画素で画定されている。
段に対向する回路ブロック群は、それぞれ、段を画定する画素行又は画素列への信号を供給する。走査回路ブロック171は、対向する段の対応する画素行の走査線と接続し、当該走査線と接続される画素行に信号を与える。データ回路ブロック191は、対向する段の対応する画素列の3本のデータ線と接続し、当該データ線と接続される画素列に信号を与える。
図1Bに示すように、段を画定する画素行及び画素列の配列順序と、対応する走査回路ブロック171及びデータ回路ブロック191の配列順序とは一致している。例えば、段117Aにおいて、列、行、行の順で配列されている。対応する(対向する)回路ブロック群は、データ回路ブロック191、走査回路ブロック171、走査回路ブロック171の順で一列に配列された回路ブロックで構成されている。
段117Bにおいて、列、行の順で配列されている。対応する(対向する)回路ブロック群は、データ回路ブロック191、走査回路ブロック171の順で一列に配列された回路ブロックで構成されている。さらに、段117Cにおいて、列、列、行の順で配列されている。対応する(対向する)回路ブロック群は、データ回路ブロック191、データ回路ブロック191、走査回路ブロック171の順で一列に配列された回路ブロックで構成されている。
上述のように、走査回路ブロック171とデータ回路ブロック191とが混在するように回路ブロックを配列することで、走査回路ブロック171とデータ回路ブロック191を表示領域の外周に沿って一列に配列でき、狭額縁が実現される。さらに、それら回路ブロック及びそれら回路ブロックと表示部101との間の配線の交差が避けられ、よりシンプルな回路構成が実現できる。
走査回路は、走査線103を順次選択する。各走査回路ブロック171は、一つの走査線に接続されており、その走査線に第1信号(いわゆる走査信号)を与える。本例において、一つの走査線は、一つの画素行113に接続され、その画素行113を選択する。
データ回路は、走査回路に選択されている画素(副画素)に第2信号(いわゆるデータ信号)を供給する。後述するように、本例において、各データ回路ブロック191は、三つのデータ線105に接続されており、それらのデータ線105を順次選択して、信号を与える。本例において、三つのデータ線は、それぞれ、一つの画素列115の副画素列に接続される。
各データ回路ブロック191は、接続されている三つのデータ線105から一つのデータ線105を選択して接続されている画素列115から副画素列を選択する。各データ回路ブロック191は、選択した副画素列において、走査回路に選択されている副画素にデータ信号を与える。
図2Aは、走査回路ブロック171とデータ回路ブロック191とが混在する回路部125と表示部101との間の関係の詳細を示す。図2Aは、液晶表示装置の構成例を示す。表示部101の外周に沿って、走査回路とデータ回路が交互に配置されている。図2Aに示すように、画素111は、行方向に並ぶ三つの連続する副画素で構成されている。図2Aは、表示部101の外周における3段の階段状部を示す。具体的には、段117X、117Y、117Zが図示されている。
段117X、117Y、117Zの行数及び列数は同一であり、画素列数は1、画素行数は2である。隣接する段117X、117Yは、一つの画素を共有し、隣接する段117Y、117Zは、一つの画素を共有している。
データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bが、段117Xに対向し、それぞれ、相互接続配線106及び108を介して、データ線105及び走査線103に接続されている。相互接続配線106及び108は、それぞれ、データ線及び走査線と同層でも異なる層でもよい。例えば、相互接続配線106及び108は、走査線と同層であり、データ線とは異なる層である。この点は、他の段と回路ブロックとの間の相互接続配線に同様である。相互接続配線108は第1信号線の例であり、相互接続配線106は第2信号線の例である。
段117Xの列数と、対向し接続されるデータ回路ブロックの数が一致する。段117Xの行数と、対向し接続される走査回路ブロックの数が一致する。データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bの配列順序は、段117Xの対応する(信号を供給する)画素列(データ線)及び画素行(走査線)の配列順序に一致している。
データ回路ブロック191B及び走査回路ブロック171C、171Dが、段117Yに対向し、それぞれ、相互接続配線106及び108を介して、そのデータ線105及び走査線103に接続されている。段117Yの列数と、対向し接続されるデータ回路ブロックの数が一致する。段117Yの行数と、対向し接続される走査回路ブロックの数が一致する。データ回路ブロック191B及び走査回路ブロック171C、171Dの配列順序は、段117Yの対応する(信号を供給する)画素列(データ線)及び画素行(走査線)の配列順序に一致している。
データ回路ブロック191C及び走査回路ブロック171E、171Fが、段117Zに対向し、それぞれ、相互接続配線106及び108を介して、そのデータ線105及び走査線103に接続されている。段117Zの列数と、対向し接続されるデータ回路ブロックの数が一致する。段117Zの行数と、対向し接続される走査回路ブロックの数が一致する。データ回路ブロック191C及び走査回路ブロック171E、171Fの配列順序は、段117Zの対応する(信号を供給する)画素列(データ線)及び画素行(走査線)の配列順序に一致している。
走査回路ブロック171A〜171F及びデータ回路ブロック191A〜191Cと、表示部101(画素111)との間に、周辺COM配線147(第1電源線)が配設されている。周辺COM配線147は、表示部101内に配設されている複数の内部COM配線149に接続されている。内部COM配線149は、本例において、行方向に延びている。なお、例えば、OLED表示装置においては、COM配線に代わり電源線が配設される。周辺COM配線147を表示部101に近づけることにより、電圧降下(IR DROP)を抑制し画質劣化を抑制できる。
各段において、相互接続配線106及び108は、交差することなく離間して配設されている。相互接続配線106及び108は、周辺COM配線147と交差している。相互接続配線106及び108と周辺COM配線147とが異なる層であることで、レイアウトを容易に設計することができる。例えば、周辺COM配線147は、データ線と同層である。
図2Bは、図2Aに示す段117X及び段117Xに対応する回路ブロック191A、171A、171Bの構成を示す。以下の説明は、他の段及びそれらに対応する回路ブロックに対しても適用することができる。
段117Xは、列の画素111c、行の画素111r1、行の画素111r2で画定されている。画素列のピッチ(行方向における画素のピッチ)はPcである。画素行のピッチ(列方向における画素のピッチ)はPrである。一例において、PcとPrは同一である。なお、行方向(又は列方向)における画素のピッチとは、行方向(又は列方向)における各画素の配置の周期、すなわち各画素の配置の繰り返し単位を意味する。
データ回路ブロック191Aは、画素111cが属する列の三つのデータ線105に、相互接続配線106を介して接続されている。データ回路ブロック191Aは、表示部101(画素111)と対向する辺に端子を有し、端子を介してデータ線105に接続されている。各相互接続配線106は、他の相互接続配線106及び108、並びに他の回路ブロックと交差することなく延びている。相互接続配線106はCOM配線147と交差しているが、これらは異なるメタル層であり、設計時にそれらの接触を考慮する必要はない。
走査回路ブロック171A、171Bは、それぞれ、画素111r1、111r2が属する行のゲート線(走査線)108gに、相互接続配線108を介して接続されている。ゲート線108g、相互接続配線108は、同層に配置されている。各相互接続配線108は、他の相互接続配線106及び他の回路ブロックと交差することなく延びている。相互接続配線108はCOM配線147と交差しているが、これらは異なるメタル層であり、設計時にそれらの接触を考慮する必要はない。
図2Bに示すように、段117Xの二つの外側頂点を結ぶ仮想線(対角線)VLが定義される。仮想線VLの長さは、Lで表わされている。段117X及び仮想線VLは、直角三角形状の凹部(空間)を画定する。図2Bの例において、データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bは、仮想線VLの外側、つまり、仮想線VLよりも表示部101(対応する段)から離れた領域内に配置される。これにより、同層の配線交差を避けるレイアウトを容易に設計できる。設計により、1又は複数の回路ブロックの一部又は全部が仮想線VLの内側に配置されてもよい。
データ回路ブロック191Aが表示部101(段117X)と対向する辺の長さは、Wdである。以下において、Wdをデータ回路ブロックのレイアウト幅又は単に幅と呼ぶ。同様に、走査回路ブロック171A、171Bそれぞれが表示部101(段117X)と対向する辺の長さは、Wgである。以下において、Wgを走査回路ブロックのレイアウト幅又は単に幅と呼ぶ。
図2Bの例において、データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bは、それぞれ、四角形の外形を有し、特に、矩形の外形を有する。矩形は正方形を含む。これら回路ブロックは、他の外形を有してもよい。例えば、回路ブロックの外形は矩形と異なる平行四辺形でもよく(平行四辺形は矩形を含む)、台形でもよい。台形の回路ブロックは、平行な2辺の短辺が表示部101と対向するように配置される。
段117Xの画素行及び画素列に信号を与える回路ユニットは、データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bで構成される。当該回路ユニットの外形は、回路ブロック191A、171A及び171Bを含む最小の四角形で定義される。回路ユニットの表示部101(段117X)と対向する辺の長さ(幅)は、データ回路ブロック191Aの幅Wd及び走査回路ブロック171A、171Bの幅Wgの和(Wd+2Wg)で表わされる。本例において、回路ユニットにおける回路ブロック間のギャップが存在しない。不要なギャップを減らすことは、狭額縁に寄与する。ギャップが存在してもよい。
図2Bの例において、データ回路ブロック191A及び走査回路ブロック171A、171Bの表示部101と対向する辺は、段117Xの仮想線VLと平行である。以下において、回路ブロックの表示部101(段117X)と対向する辺を、対向辺と呼ぶ。これら対向辺は、仮想線VLと平行でなくてもよい。
仮想線VLに射影したデータ回路ブロック191Aの対向辺の長さと、仮想線VLに射影した走査回路ブロック171A、171Bの対向辺の長さと、の和は、仮想線VLの長さL以下である。
図2Bの例において、回路ブロック191A、171A、171Bの対向辺は仮想線VLと平行である。従って、データ回路ブロック191Aの幅Wd及び走査回路ブロック171A、171Bの幅Wgの和(Wd+2Wg)が、仮想線VLの長さL以下である。段の画素列の数をm、段の画素行の数をnとする。回路ブロックの対向辺が仮想線と平行である場合、(n*Wg+m*Wd)は、L以下である。ここで、Lは、画素ピッチPc、Prを使用して、((m*Pc)+(n*Pr)1/2で表わされる。
上記条件を満たすように設計することにより、容易に、隣接する段の間で、走査回路ブロック及びデータ回路ブロックが干渉しないように(部分的にも重ならないように)、走査回路ブロック及びデータ回路ブロックのレイアウトを決定することができる。
例えば、段に対応する走査回路ブロック及びデータ回路ブロック(からなる回路ユニット)は、仮想線VLの両端点から仮想線VLに垂直に延びる線で画定される領域内に配置される。他の例において、段に対応する走査回路ブロック及びデータ回路ブロック(からなる回路ユニット)は、表示部101の中心又は重心から仮想線VLの両端点を介して延びる線で画定される領域内に配置される。
図3は、データ回路ブロック191の構成例を示す。データ回路ブロック191の外形は矩形であり、その幅はWdである。データ回路ブロック191は、DeMUX回路であり、複数のTFTと配線を含んで構成される。複数のTFTを、例えば符号TRg1で示す。この複数のTFTは、少なくともデータ信号の供給を制御する第2制御トランジスタを含む。データ回路ブロック191は、三つの副画素列からなる一つの画素列に接続される。データ回路ブロック191は、コントローラ(不図示)からの指示に従って、三つの副画素列のデータ線を順次選択する。
データ回路ブロック191は、T1配線、T2配線及びT3配線、並びに、D1端子、D2端子及びD3端子を含む。D1端子、D2端子及びD3端子は、それぞれ、対応する副画素列のデータ線に接続される。T1配線、T2配線及びT3配線は、それぞれ、TFTを介してD1端子、D2端子及びD3端子に接続されている。T1配線、T2配線及びT3配線の延伸方向は、図2Bの仮想線VLと平行であることが好ましい。この延伸方向が仮想線VLと平行であることにより、T1配線、T2配線及びT3配線が配置される領域を狭くすることができ、その結果、狭額縁化を実現できる。T1配線、T2配線及びT3配線は、データ回路ブロック191を制御する信号(例えば、ON又はOFFを示す制御信号)が供給される配線の一例である。
T1配線の信号がONであるとき、データ回路ブロック191は、DS配線を介して与えられるデータ信号を、D1端子からデータ線に出力する。T2配線の信号がONであるとき、データ回路ブロック191は、DS配線を介して与えられるデータ信号を、D2端子からデータ線に出力する。T3配線の信号がONであるとき、データ回路ブロック191は、DS配線を介して与えられるデータ信号を、D3端子からデータ線に出力する。
図4は、走査回路ブロック171の構成例を示す。走査回路ブロック171は、シフトレジスタ回路であり、複数のTFTと配線を含んで構成される。複数のTFTを、例えば符号TRg2で示す。この複数のTFTは、少なくとも走査信号の供給を制御する第1制御トランジスタを含む。走査回路ブロック171の外形は矩形であり、その幅はWdである。端子Sが、対応する走査線に接続される。
VDD配線及びVSS配線は、電源配線であり、走査回路ブロック171に異なる電位を与える。CLK1配線及びCLK2配線は走査回路ブロックを制御する制御信号、例えばクロック信号が供給される配線である。VDD配線、VSS配線、CLK1配線及びCLK2配線は、走査回路ブロック171に共通である。
VDD配線、VSS配線、CLK1配線及びCLK2配線の延伸方向は、図2Bの仮想線VLと平行であることが好ましい。この延伸方向が仮想線VLと平行であることにより、VDD配線、VSS配線CLK1配線及びCLK2配線が配置される領域を狭くすることができ、その結果、狭額縁化を実現できる。
Yn配線は端子Sと接続されており、走査回路ブロック171の走査線への出力を与える。Yn配線は両隣の走査回路ブロックに接続される。Yn+1配線は、次段の走査回路ブロックの出力を与える配線であり、次段の走査回路と接続されている。CLK1配線のクロック信号とCLK2配線のクロック信号は相補関係を有する。CLK1信号とCLK2信号の変化に同期して、走査回路ブロック171が、順次、走査線に選択信号を出力する。
上記例において、走査回路ブロックが画素行に信号を与える行回路ブロックであり、データ回路ブロックが画素列に信号を与える列回路ブロックである。これと異なり、走査回路ブロックが列回路ブロックであり、データ回路ブロックが行回路ブロックであってもよい。走査回路ブロック、データ回路ブロック、行回路ブロック及び列回路ブロックは、回路ブロックである。
上記例において、各段に対向する回路ユニットにおいて、データ回路ブロックの外形及び回路構成は共通であり、走査回路ブロックの外形及び回路構成は共通である。図2Aが示す構成例において、隣接するデータ回路ブロックと走査回路ブロックの高さは共通である。これにより額縁の均一化、回路特性の均整化が実現できる。また図2Aが示す構成例において、複数の段に対応する全てのデータ回路ブロック及び走査回路ブロックの高さが共通である。
上述のように、一例において、一つの段に対向する全ての回路ブロックの高さは共通である。異なる段の間において、回路ブロックの高さは異なっていてもよい。これにより、表示領域の段に応じて額縁幅を狭くすることができる。全ての回路ブロックの高さが共通である構成は、額縁の均一化、回路特性の均整化を実現できる。
[表示装置の設計]
以下において、データ回路及び走査回路を含む、周辺回路のレイアウトのための設計方法を説明する。上述のように、混合回路部125は、隣接して配置された走査回路ブロックとデータ回路ブロックとを含む。狭額縁のためには、同一段に対向する走査回路ブロックとデータ回路ブロックとが同一のレイアウト高さ(単に高さとも呼ぶ)を有することが有効である。回路ブロックの高さは、幅に垂直な方向の長さである。例えば、図2Bに示すように、回路ブロックの対向辺が仮想線VLと平行である場合、回路ブロックの高さは、仮想線VLに垂直な方向の長さである。
走査回路ブロックとデータ回路ブロックの大きさは、それらを構成するトランジスタの数やトランジスタのチャネルサイズに依存して変化する。DeMUX回路であるデータ回路ブロックに対して低いオン抵抗が要求されるため、データ回路ブロックのトランジスタサイズは大きくなる。シフトレジスタ回路である走査回路ブロックは、複雑なロジック回路であり、走査回路ブロックのトランジスタ数が多くなる。
走査回路ブロックの幅Wgとデータ回路ブロックの幅Wdの比αは、Wg/Wdで表わされる。以下の説明において、走査回路ブロックとデータ回路ブロックの高さは同一である。走査回路ブロック及びデータ回路ブロックの設計において、αは、定数として与えることができる。走査回路ブロックのサイズがデータ回路ブロックのサイズよりも大きい場合、αは1より大きい。逆に、データ回路ブロックのサイズが走査回路ブロックのサイズよりも大きい場合、αは1より小さい。
回路構成が同一である場合、走査回路ブロック及びデータ回路ブロックにおいて、レイアウト高さとレイアウト幅とは、反比例の関係にある。レイアウト幅を大きくすれば、レイアウト高さを小さくする、つまり、額縁幅をより狭くすることができる。
周辺回路のレイアウト設計は、表示部101の段に対応(対向)する回路ユニットにおいて、データ回路ブロックと走査回路ブロックそれぞれのレイアウト幅Wd、Wgを、以下のように決定することができる。
段の画素列数をm、段の画素行数をn、画素行のピッチをPr、画素列のピッチをPc、とする。上述のように、段の仮想線(対角線)VLの長さLは、以下のように表わされる。
L=((mPc)+(nPr)1/2 (1)
さらに、画素ピッチが行方向と列方向において同一であり、そのピッチをPと表わす場合、段の仮想線(対角線)VLの長さLは、以下のように表わされる。
L=P(m+n1/2 (2)
段に対向し、段の画素行(走査線)及び画素列(データ線)に信号を与えるデータ回路ブロックの数及び走査回路ブロックの数は、それぞれ、m及びnである。以下の説明において、m個のデータ回路は同一の構成を有し、n個の走査回路ブロックは同一の構成を有する。したがって、段に対向するデータ回路ユニットと走査回路ユニットの幅合計Wは以下のように表わされる。
W=mWd+nWg (3)
回路ブロックの幅の総和Wが、段の対角線の長さL以下であれば、回路ブロックを表示部101に近づけつつ、隣接する段の回路ブロックが互いに干渉する(重複する)ことがないように、容易に回路ブロックをレイアウトすることができる。さらに、回路ブロックの幅の総和Wが、段の対角線の長さLと一致する場合、データ回路ブロックの幅Wd及び走査回路ブロックの幅Wgが最も大きく、額縁領域が狭い。
上述のように、データ回路ブロックと走査回路ブロックの高さが同一である場合、データ回路ブロックの幅Wdと走査回路ブロックの幅Wgの比αは実質的に一定であり、回路ブロックの幅Wd、Wgが大きい程回路ブロックの高さが小さくなるからである。なお、各回路ブロックの表示部101に対向する辺は仮想線VLに平行である。これらが平行でない場合、すなわち、各回路ブロックの表示部101に対向する辺が仮想線VLに対して傾いている場合、回路ブロックの幅の総和に代えて、回路ブロックの幅を仮想線VLに射影した数値を使用することができる。
ここで、以下の変数を定義する。
β=n/m (4)
α=Wg/Wd (5)
回路ブロックの幅の総和Wが、仮想線VLの長さLと一致する場合、α及びβを使用して、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、以下のように表わされる。
Wd=(Pc+(βPr)1/2/(1+αβ) (6)
Wg=α(Pc+(βPr)1/2/(1+αβ) (7)
さらに、画素ピッチが行方向と列方向において同一であり、そのピッチをPと表わす場合、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、以下のように表わされる。
Wd=P(1+β1/2/(1+αβ) (8)
Wg=αP(1+β1/2/(1+αβ) (9)
上述のように、データ回路ブロックと走査回路ブロックの高さが一致している場合、レイアウト設計においてαは定数として与えられ得る。また、βの値は段毎に決まっている値を示す。したがって、レイアウト設計は、上記式を使用して、段毎に最大のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定することができる。
上述のように段毎に回路ブロック幅を決定することで、段毎に狭い額縁領域を実現できる。レイアウト設計は、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを、上記式で与えられる最大値から、所定の要求(条件)に応じて小さくしてもよい。
レイアウト設計は、上述のように、データ回路ブロックと走査回路ブロックが混在する回路部125において、表示部101の段毎にデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決めてもよい。これに代えて、レイアウト設計は、段に共通のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定してもよい。これにより、額縁領域の均一化及び回路特性の均整化を実現できる。
データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgが最も小さい段の値を他の段に適用すれば、隣接する段の間での回路ブロックの干渉を避けつつ、容易に回路ブロックのレイアウトサイズを決定できる。
データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、それぞれ、上記式(6)及び式(7)で与えられる。データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、以下の条件を満たす段において最も小さい値を示す。
β=n/m=α/k (10)
k=(Pr/Pc) (11)
数式(10)の条件において、数式(6)及び数式(7)で示されるデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、任意の段において、回路ブロックの幅の総和Wが仮想線の長さL以下である。レイアウト設計は、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgのこれらの値以下の値を、共通値として全ての段に適用する。
βが、数式(10)が示す値の段又はこの値に最も近い段において、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは最小値を示す。画素ピッチが行方向と列方向において同一である場合、上記条件は、以下のように表わされる。
β=α (12)
数式(12)が満たされるとき、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、以下のように表わされる。
Wd=P/(1+α1/2 (13)
Wg=αP/(1+α1/2 (14)
図5は、式(12)が満たされる条件における、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgとαとの関係を示す。αの増加と共に、データ回路ブロック幅Wdが減少し、走査回路ブロック幅Wgが増加する。
図6は、α(=Wg/Wd)が1の条件における、仮想線VLの長さL及び回路ブロックの幅の総和Wと、βとの関係の例を示す。破線は段の仮想線VLの長さLを示す。実線は、段のデータ回路ブロック幅及び走査回路ブロック幅の総和Wを示す。
図6及び数式(12)が示すように、β(=n/m)が1の場合に、仮想線VLの長さLと回路ブロック幅の総和Wが一致する。図6が示すように、βが1以外の値の場合、回路ブロック幅の総和Wは、仮想線VLの長さLよりも小さい。従って、βが1の段の対角範囲に配置可能な幅のデータ回路ブロック及び走査回路ブロックは、他の任意の段においても配置可能である。βが1以外の段においては、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、対角範囲Lに対して余裕がある。
図7は、α(=Wg/Wd)が2の条件における、仮想線VLの長さL及び回路ブロックの幅の総和Wと、βとの関係の例を示す。破線は段の仮想線VLの長さLを示す。実線は、段のデータ回路ブロック幅及び走査回路ブロック幅の総和Wを示す。
図7及び数式(12)が示すように、β(=n/m)が2の場合に、仮想線VLの長さLと回路ブロック幅の総和Wが一致する。図7が示すように、βが2以外の値の場合、回路ブロック幅の総和Wは、仮想線VLの長さLよりも小さい。従って、βが2の段の対角範囲に配置可能な幅のデータ回路ブロック及び走査回路ブロックは、他の任意の段においても配置可能である。βが2以外の段においては、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgは、対角範囲Lに対して余裕がある。特にβ<1の段に配置する際に余裕がある。
以下において、レイアウト設計において、各段のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定するフローの例を説明する。図8は、段に共通のレイアウト(データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wg)を決定するフローチャートの例を示す。画素ピッチは、行方向及び列方向において同一のPである。例えば、設計者又はシステムが、本フローに従って共通レイアウトを決定できる。
レイアウト設計は、まず、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgの仮の値を決定する(S101)。仮の値を、画素ピッチP未満の値に決定される。データ回路ブロック及び走査回路ブロックの高さは同一の値に決定する。
次に、仮決定したデータ回路ブロックWd及び走査回路ブロック幅Wgを、それぞれ、P/(α+1)1/2及びαP/(α+1)1/2の値と比較する(S102)。数式(13)及び(14)に示すように、これらの値は、表示部101の段において、データ回路ブロックWd及び走査回路ブロック幅Wgの最小値である。データ回路ブロックWd及び走査回路ブロック幅Wgが、それぞれ、これらの値以下であれば、いずれの段においてもそれらの値を使用することができる。
仮決定したデータ回路ブロックWdが、P/(α+1)1/2より大きい、又は、走査回路ブロック幅WgがαP/(α+1)1/2よりも大きい場合(S102:NO)、データ回路ブロック及び走査回路ブロックのサイズを変更する(S103)。具体的には、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを小さくし、それらの高さを大きくする。その後、ステップS102に戻る。
仮決定したデータ回路ブロックWdがP/(α+1)1/2以下であり、走査回路ブロック幅WgがαP/(α+1)1/2以下である場合(S102:YES)、それらの回路ブロック幅を、共通レイアウトの幅と決定する(S104)。全ての段に共通レイアウトを適用する場合、ステップS104で決定されたレイアウトサイズが全てのデータ回路ブロック及び走査回路ブロックに適用される。
次に、段毎にデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定するフローを説明する。図9は、一つの段のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定するフローチャートを示す。
レイアウト設計は、共通レイアウトのαと選択されている段のβとを比較する(S201)。具体的には、図8のフローチャートに従って決定した共通レイアウトのデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを取得し、α=Wg/Wdを計算する。さらに、段のβ=n/mの値を計算する。αとβの差分が規定値より小さい場合βがαに近いと判定する。
段のβが共通レイアウトのαの値に近い場合(S201:YES)、共通レイアウトのデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを、当該段の値に決定する(S202)。段のβと共通レイアウトのαとの差分が大きい場合(S201:NO)、当該段に対してより適切なデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定する(S203)。
具体的には、数式(8)及び数式(9)に従って、データ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgをそれぞれ決定する。数式(8)及び数式(9)は、それぞれ、当該段に対する最大のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを示す最後に、数式(8)及び数式(9)により計算した値を、当該段のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgと決定する(S204)。
上記例は、共通レイアウトを参照することで、新たにデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定する段の数を低減する。これと異なり、共通レイアウトを参照することなく、全ての段に対して数式(8)及び数式(9)を使用してデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgを決定してもよい。各段のデータ回路ブロック幅Wd及び走査回路ブロック幅Wgの値は、数式(8)及び数式(9)で決まる値以下の値から選択できる。
次に、画素の他の例として、OLED画素について説明する。図10Aは、図2Aに示す段117Xに対応する段117X1及び回路ブロック191A、171A、171Bの構成を示す。図2A、図2Bは、画素の一例として液晶を含む画素を例示したが、図10Aでは、OLEDを含む画素について説明する。以下の説明は、他の段及びそれらに対応する回路ブロックに対しても適用することができる。
段117X1は、列の画素201c、行の画素201r1、行の画素201r2で画定されている。画素列のピッチ(行方向における画素のピッチ)はPcである。画素行のピッチ(列方向における画素のピッチ)はPrである。
データ回路ブロック191Aは、画素201cが属する列の三つのデータ線232に、相互接続配線106を介して接続されている。データ回路ブロック191Aは、表示部101(画素201c等の画素)と対向する辺に端子を有し、端子を介してデータ線232に接続されている。各相互接続配線106は、他の相互接続配線106及108、並びに他の回路ブロックと交差することなく延びている。相互接続配線106は主電源線231a(第1電源線)と交差しているが、これらは異なるメタル層であり、設計時にそれらの接触を考慮する必要はない。
走査回路ブロック171A、171Bは、それぞれ、画素201r1、201r2が属する行のゲート線108gに、相互接続配線108を介して接続されている。ゲート線108g、相互接続配線108は、同層である。各相互接続配線108は、他の相互接続配線106及108、並びに他の回路ブロックと交差することなく延びている。相互接続配線108は主電源線231aと交差しているが、これらは異なるメタル層であり、設計時にそれらの接触を考慮する必要はない。
各副画素は、列方向に沿って伸びるOLED電源線231bを含む。OLED電源線231bは、主電源線231aから分岐する第2電源線である。主電源線231aは、列方向に沿って配置された各副画素に、OLED電源線231bを介して、OLEDの発光に必要になる電流を供給する。
なお、副画素201crは、画素201cに含まれる副画素である。図10Aに示すように、主電源線231aは、回路ブロック191A、171A、171Bと表示部101(表示領域)との間に配置されている。主電源線231aを表示領域に近づけることで、電圧降下(IR DROP)を抑止できる。これにより、発光輝度が安定化され、画質劣化が抑制され得る。
図10Bは、図10AにおけるXB−XB´切断線での断面図である。TFT(TR1)、主電源線231a、データ回路ブロック191Aの相互接続配線106、及び走査回路ブロック171Aの相互接続配線108が、絶縁基板151上に形成されている。TFT(TR1)は、データ回路ブロック191Aの複数のTFT(TRg1)内の一つのTFTであり、第2制御トランジスタの例である。
より具体的には、絶縁膜152が絶縁基板151上に形成されている。TFT(TR1)のチャネル部(半導体層)213が、絶縁膜152上に形成されている。ゲート絶縁膜156が、チャネル部213及び絶縁膜152を覆うように形成されている。ゲート電極221並びに相互接続配線106及び108が、ゲート絶縁膜156上に形成されている。これらは同一の第1金属層(第2層)内の部分であり、同時形成することができる。
層間絶縁膜158が、ゲート電極221、相互接続配線106及び108、並びにゲート絶縁膜156を覆うように形成されている。層間絶縁膜158及びゲート絶縁膜156にコンタクトホールが形成されている。TFT(TR1)のソース/ドレイン電極233、234が、及び、主電源線231aが、層間絶縁膜158上に形成されている。これらは同一の第2金属層内の部分であり、同時形成することができる。
ソース/ドレイン電極233、234は、コンタクトホールを介してチャネル部213に接続されている。また、ソース/ドレイン電極234は、コンタクトホールを介して相互接続配線106に接続されている。ソース/ドレイン電極233、234、主電源線231a及び層間絶縁膜158は、最上層の平坦化膜161により覆われている。
[画素回路構成]
後記する基板の上には、複数の画素回路が形成されている。図11は、画素回路の等価回路と、OLED素子E1とを示す。図12Aは、OLEDの副画素の画素回路のレイアウトを示す。図11、図12Aを参照して、画素回路について説明する。各画素回路(例えば、画素回路201crc)は、駆動トランジスタ211DTと副画素選択用のトランジスタ212STと、保持容量HCとを含む。画素回路は、副画素のOLED素子E1の発光を制御する。トランジスタは、TFTである。なお、図12Aは、アノード電極251の仮想線を破線で示している。
図11の例において、選択用トランジスタ212STはpチャネル型TFTであり、そのゲート端子は、ゲート線108g(走査線)に接続されている。ドレイン端子は、データ線232に接続されている。ソース端子は、駆動トランジスタ211DTのゲート端子に接続されている。
駆動トランジスタ211DTはOLED素子E1の駆動用のトランジスタ(駆動TFT)である。駆動トランジスタ211DTはpチャネル型TFTであり、そのゲート端子は選択用トランジスタ212STのソース端子に接続されている。駆動トランジスタ211DTのソース端子はOLED電源線231bに接続されている。ドレイン端子は、OLED素子E1のアノードに接続されている。駆動トランジスタ211DTのゲート端子とソース端子との間に保持容量HC1が物理的に形成されている。
次に、画素回路の動作を説明する。走査回路ブロックがゲート線108gに選択パルスを出力し、選択用トランジスタ212STを開状態にする。データ線232を介してデータ回路ブロック191Aから供給されたデータ電圧(データ信号)は、保持容量HC1に格納される。保持容量HC1は、格納された電圧を、1フレーム期間を通じて保持する。保持電圧によって、駆動トランジスタ211DTのコンダクタンスがアナログ的に変化し、駆動トランジスタ211DTは、発光諧調に対応した順バイアス電流をOLED素子E1に供給する。
なお、図12Aにおいて、図示を簡略化するために、1つの副画素における列方向の長さ分を図示しているが、OLED電源線231b、データ線232は、図10Aに示すように、列方向に延びている。
図12Bは図12Aに示すレイアウトにおける半導体層のレイアウト(パターン)を示す。図12Cは、図12AからOLED電源線231bと同一の金属層を除いたレイアウトを示す。図12Dは、図12AにおけるXIID−XIID´切断線での断面図である。
図12B及び12Dに示すように、選択用トランジスタ212STのチャネル部(半導体層)212及び駆動トランジスタ211DTのチャネル部211を含む半導体層のパターンが、絶縁膜152上に形成されている。チャネル部211及びチャネル部212は、TFT(TR1)のチャネル部213と同一の層(第1層)に配置されている。これらが同一層のパターンに含まれることにより、製造効率を高めることができる。
図12C及び12Dに示すように、半導体層のパターンはゲート絶縁膜156に覆われている。保持容量HCの電極、駆動トランジスタ211DTのゲート電極222、及び、走査線(ゲート線)108gを含む第1金属層のパターンが、ゲート絶縁膜156上に形成されている。保持容量HCの電極とゲート電極222とは連続している。
図12A及び12Dに示すように、OLED電源線231bを含む第2金属層のパターンが、層間絶縁膜158上に形成されている。OLED電源線231bは、主電源線231aと同一層(第3層)内に配置されている。層間絶縁膜158は、第1金属層のパターン及びゲート絶縁膜156を覆っている。第2金属層のパターンは、最上層の平坦化膜161により覆われている。
図13は、トップエミッション型の画素構造の例を示す。トップエミッション型の画素構造は、光が出射する側(図面上側)に、複数の画素に共通のカソード電極166が配置される。カソード電極166は、表示領域の全面を完全に覆う形状を有する。本開示の特徴は、ボトムエミッション型の画素構造を有するOLED表示装置にも適用できる。ボトムエミッション型の画素構造は、透明アノード電極と反射カソード電極を有し、図面下側に光を出射する。
OLED素子は、下部電極であるアノード電極、有機発光層、及び上部電極であるカソード電極を含んで構成される。すなわち、複数のOLED素子は、1つのカソード電極166と、複数のアノード電極251と、複数の有機発光層165により形成されている。
絶縁基板151は、例えばガラス又は樹脂で形成されており、不撓性又は可撓性基板である。なお、以下の説明において、絶縁基板151に近い側を下側、遠い側を上側と記す。ゲート絶縁膜156を介して、ゲート電極222が形成されている。ゲート電極222の層上に層間絶縁膜158が形成されている。
表示領域内において、層間絶縁膜158上にソース電極159、ドレイン電極160が形成されている。ソース電極159、ドレイン電極160は、例えば、高融点金属又はその合金で形成される。ソース電極159、ドレイン電極160は、層間絶縁膜158のコンタクトホールに形成されたコンタクト部167、168によって、半導体層211に接続されている。
ソース電極159、ドレイン電極160の上に、絶縁性の平坦化膜161が形成される。絶縁性の平坦化膜161の上に、アノード電極251が形成されている。アノード電極251は、平坦化膜161のコンタクトホールに形成されたコンタクト部によってドレイン電極160に接続されている。画素回路(図11参照)は、アノード電極251の下側に形成されている。
アノード電極251の上に、OLED素子を分離する絶縁性の画素定義層(Pixel Defining Layer:PDL)163が形成されている。OLED素子は、積層された、アノード電極251、有機発光層165、及びカソード電極166(の部分)で構成される。
絶縁性のスペーサ164は、2つのアノード電極251の間における、画素定義層163の面上に形成されている。スペーサ164の頂面は画素定義層163の上面よりも高い(封止基板300に近い)位置にあり、封止基板300が変形した場合に、封止基板300を支持して、OLED素子と封止基板300との間隔を維持する。
アノード電極251及び画素定義層163の一部の上に、有機発光層165が形成されている。有機発光層165の上にカソード電極166が形成されている。カソード電極166は、透明電極である。カソード電極166は、有機発光層165からの可視光の全て又は一部を透過させる。
アノード電極251、有機発光層165及びカソード電極166の積層膜が、OLED素子を構成する。カソード電極166は、分離して形成されているアノード電極251及び有機発光層165(OLED素子)に共通である。なお、カソード電極166の上には、不図示のキャップ層が形成されてもよい。
封止基板300は、透明な絶縁基板であって、例えばガラス基板である。封止基板300は、OLED素子を封止する。封止基板300の光出射面(前面)に、λ/4位相差板301と偏光板302とが配置され、外部から入射した光の反射を抑制する。なお、封止基板300に替えて、例えば、薄膜封止(TFE:Thin Film Encapsulation)により、OLED素子を封止してもよい。
図14は、表示装置の他の構成例を模式的に示す。図14に示すように、非矩形の形状の他の例として、表示装置10Aの表示領域101Aの一部が直線で、曲線状の角部を含む形状がある。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
10 表示装置、101 表示部、102 基板、103 走査線、105 データ線、106 相互接続配線、107 回路部、109 回路部、111 画素、113 画素行、115 画素列、117 段、125 混合回路部、171 走査回路ブロック、191 データ回路ブロック

Claims (15)

  1. 複数の画素列と複数の画素行とを含む表示領域と、
    前記表示領域の外形に沿って一列に配列されている複数の行回路ブロック及び複数の列回路ブロックと、
    前記表示領域の画素に電源を供給する第1電源線と、を含み、
    前記複数の行回路ブロックそれぞれは、対応する画素行への第1信号を供給し、
    前記複数の列回路ブロックそれぞれは、対応する画素列への第2信号を供給し、
    前記表示領域の外周は、複数の画素の辺を含む連続する複数の段を含み、
    前記複数の段の各段は、m画素列それぞれの画素と、n画素行それぞれの画素とで、構成され、m及びnは、段に応じて決まる自然数を表す変数であり、
    前記複数の列回路ブロック及び前記複数の行回路ブロックは、前記複数の段のそれぞれに対向する複数の回路ブロックユニットを含み、
    前記複数の回路ブロックユニットのそれぞれは、
    対向する段の画素行及び画素列の順序と一致する順序で、前記対向する段の外側頂点を結ぶ仮想線に沿って一列に配列された、m個の列回路ブロックとn個の行回路ブロックとで構成され、
    前記m個の列回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、前記n個の行回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、の総和は、前記仮想線の長さ以下であり、
    前記第1電源線は、前記表示領域の外周であって、前記表示領域と、前記複数の行回路ブロック及び前記複数の列回路ブロックとの間に配置される、表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記表示領域の画素回路のそれぞれは、出射光を制御する駆動用トランジスタを含み、
    前記行回路ブロックは、前記第1信号の供給を制御する第1制御トランジスタを含み、
    前記列回路ブロックは、前記第2信号の供給を制御する第2制御トランジスタを含み、
    前記第1制御トランジスタのチャネル部及び前記第2制御トランジスタのチャネル部の少なくとも1つと、前記駆動用トランジスタのチャネル部とは、第1層に配置された、表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置であって、
    前記複数の行回路ブロックから前記対応する画素行への前記第1信号を伝送する第1信号線と、
    前記複数の列回路ブロックから前記対応する画素列への前記第2信号を伝送する第2信号線とを含み、
    前記第1信号線と前記第2信号線とは、前記表示領域の外周であって、前記表示領域と、前記複数の行回路ブロック及び複数の列回路ブロックとの間に配置され、
    前記第1信号線と前記第2信号線とは、前記第1層とは異なり、更に、絶縁層により絶縁された第2層に配置された、表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置であって、
    前記表示領域の各画素は、自発光素子を含み、
    前記表示装置は、前記第1電源線に接続され、列方向に沿って配置された画素列の各画素の自発光素子に電流を供給する第2電源線を含み、
    前記第1電源線と前記第2電源線とは、前記第1層と前記第2層とは異なり、更に、絶縁層により絶縁された第3層に配置された、表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置であって、
    前記第1制御トランジスタのゲートと前記第2制御トランジスタのゲートの少なくとも1つと、前記駆動用トランジスタのゲートは、前記第2層に配置された、表示装置。
  6. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記m個の列回路ブロックを制御する制御信号が供給される配線の延伸方向と、
    前記n個の行回路ブロックを制御する制御信号が供給される配線の延伸方向と、
    前記n個の行回路ブロックに電位を与える電源配線の延伸方向とが、
    前記仮想線と、平行である、表示装置。
  7. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記m個の列回路ブロックは共通の外形を有し、
    前記n個の行回路ブロックは共通の外形を有し、
    前記m個の列回路ブロックそれぞれの前記仮想線に対向する辺の長さはWc、
    前記n個の行回路ブロックそれぞれの前記仮想線に対向する辺の長さはWr、
    前記画素列のピッチはPc、
    前記画素行のピッチはPr、であり、
    (mWc+nWr)は、((mPc)+(nPr)1/2以下である、表示装置。
  8. 請求項7に記載の表示装置であって、
    (mWc+nWr)=((mPc)+(nPr)1/2
    である、表示装置。
  9. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記複数の回路ブロックユニットのそれぞれは、前記対向する段の前記仮想線よりも外側に配置されている、表示装置。
  10. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記m個の列回路ブロックの前記仮想線の法線方向における寸法と、前記n個の行回路ブロックの前記仮想線の前記法線方向における寸法とは同一である、表示装置。
  11. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記m個の列回路ブロックの前記仮想線に対向する辺の長さと、前記n個の行回路ブロックの前記仮想線に対向する辺の長さと、の総和は、前記仮想線の長さと一致する、表示装置。
  12. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記複数の回路ブロックユニットにおいて、列回路ブロックは共通の四角形状を有し、行回路ブロックは共通の四角形状を有する、表示装置。
  13. 表示装置を設計する方法であって、
    前記表示装置は、
    複数の画素列と複数の画素行とを含む表示領域と、
    前記表示領域の外形に沿って一列に配列されている複数の行回路ブロック及び複数の列回路ブロックと、
    前記表示領域の画素に電源を供給する第1電源線と、を含み、
    前記複数の列回路ブロックそれぞれは、対応する前記画素列への信号を供給し、
    前記複数の行回路ブロックそれぞれは、対応する前記画素行への信号を供給し、
    前記表示領域の外周は、前記複数の画素の辺からなる連続する複数の段を含み、
    前記複数の段の各段は、m画素列それぞれの画素と、n画素行それぞれの画素とで、構成され、m及びnは、段に応じて決まる自然数を表す変数であり、
    前記複数の列回路ブロック及び前記複数の行回路ブロックは、前記複数の段のそれぞれに対向する複数の回路ブロックユニットを含み、
    前記方法は、
    前記複数の回路ブロックユニットのそれぞれを、
    対向する段の画素行及び画素列の順序と一致する順序で、前記対向する段の外側頂点を結ぶ仮想線に沿って一列に配列された、m個の列回路ブロックとn個の行回路ブロックとで構成され、
    前記m個の列回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、
    前記n個の行回路ブロックの前記仮想線に対向する辺を前記仮想線に射影した長さと、の総和は、前記仮想線の長さ以下であり、
    前記第1電源線は、前記表示領域の外周であって、前記表示領域と、前記複数の行回路ブロック及び前記複数の列回路ブロックとの間に配置される、ように設計する、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    前記複数の回路ブロックそれぞれを、
    前記m個の列回路ブロックは共通の外形を有し、
    前記n個の行回路ブロックは共通の外形を有し、
    前記m個の列回路ブロックそれぞれの前記線に対向する辺の長さWc、
    前記n個の行回路ブロックそれぞれの前記線に対向する辺の長さWr、
    前記画素列のピッチPc、
    前記画素行のピッチPr、
    (mWc+nWr)は、((mPc)+(nPr)1/2以下である、ように設計する、方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、
    前記複数の回路ブロックユニットにおいて、全ての行回路ブロックと列回路ブロックが、同一の長さを有し、
    α=Wr/Wc
    β=n/m=α/k
    k=(Pr/Pc)
    Wc=(Pc+(βPr)1/2/(1+αβ)
    Wr=α(Pc+(βPr)1/2/(1+αβ)
    より決定されるWc、Wr以下の共通サイズを前記複数の回路ブロックユニットに適用する、方法。
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