JP2019020321A - 核医学診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがガンマ線検出器と被検体の位置を目視しながら精度良く撮影範囲の位置決めを行なうことができるよう支援することができる核医学診断装置を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る核医学診断装置は、ガンマ線を検出する検出器と、前記検出器に入射する前記ガンマ線をコリメートするコリメータと、前記コリメータの一面に設けられ、撮影範囲に関する情報を提示する提示部と、を備える。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の一実施形態に係る核医学診断装置は、ガンマ線を検出する検出器と、前記検出器に入射する前記ガンマ線をコリメートするコリメータと、前記コリメータの一面に設けられ、撮影範囲に関する情報を提示する提示部と、を備える。
【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、核医学診断装置に関する。
核医学検査において、ガンマ線検出器と被検体の位置をユーザが目視しながら撮影範囲の位置決めが行われる。あらかじめ放射性医薬品が被検体に投与されていれば、まず対象臓器を含むパーシスト画像を取得し、パーシスト画像中の注目する対象臓器部分を改めて撮像範囲として被検体から離れた位置に設置されたコンソールで指定することができる。
しかし、動態検査で放射性医薬品が被検体に投与される前に撮像範囲の位置決めが必要である場合は、パーシスト画像を利用することはできず、位置決めが難しい。また、注目する臓器を詳細に撮像するためにガンマ線検出器上の一部分を拡大して収集する拡大撮影を行う場合や、半導体検出器などの視野が狭いガンマ線検出器が用いられる場合も、わずかな位置ずれが大きな画像ずれを生むため、位置決めすることは難しい。
このような位置決めが難しい場合には、一般に、ユーザは、被検体の外観から推定される臓器位置の近傍位置にガンマ線検出器を近接させ、ガンマ線検出器と対象部位の相対関係を目視することによって位置決めを行うことになる。
本発明が解決しようとする課題は、ユーザがガンマ線検出器と被検体の位置を目視しながら精度良く撮影範囲の位置決めを行なうことができるよう支援することができる核医学診断装置を提供することである。
本発明の一実施形態に係る核医学診断装置は、上述した課題を解決するために、核医学診断装置は、ガンマ線を検出する検出器と、前記検出器に入射する前記ガンマ線をコリメートするコリメータと、前記コリメータの一面に設けられ、撮影範囲に関する情報を提示する提示部と、を備えたものである。
本発明に係る核医学診断装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施形態に係る核医学診断装置は、シンチグラフィを行なうためのガンマ線検出器を備えた各種装置に適用することが可能である。以下の説明では、本発明に係る核医学診断装置として2検出器型のガンマ線検出器回転型のSPECT装置を用いる場合の一例について示す。なお、ガンマ線検出器回転型SPECT装置としては、ガンマ線検出器が1つまたは3以上のものであってもよい。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る核医学診断装置1の一例を示すブロック図である。核医学診断装置1は、スキャナ装置2およびコンソール3を有する。なお、本実施形態では、床面に対し垂直である軸方向をy軸方向、天板24の長手方向をz軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をx軸方向とそれぞれ定義するものとする(図1参照)。
図1は、本発明の一実施形態に係る核医学診断装置1の一例を示すブロック図である。核医学診断装置1は、スキャナ装置2およびコンソール3を有する。なお、本実施形態では、床面に対し垂直である軸方向をy軸方向、天板24の長手方向をz軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をx軸方向とそれぞれ定義するものとする(図1参照)。
スキャナ装置2は、ガンマ線検出器11および12と、ガンマ線検出器11および12のそれぞれに着脱自在に設けられた2つのコリメータ13および14と、回転架台15と、固定架台16と、回転駆動装置21と、データ収集回路22と、寝台装置23とを有する。
ガンマ線検出器11および12は、回転架台15に保持される。回転架台15が回転駆動装置21を介して所定の回転軸rの周り(z軸周り)に回転することにより、2つのガンマ線検出器11および12は一体として回転軸rの周りを回転する。回転架台15は、固定架台16に対して回転可能に支持された回転板を有する。ガンマ線検出器11および12は、この回転架台15の回転板に保持される。固定架台16は、土台に固定された筐体で構成される。回転架台15および固定架台16は、たとえば架台カバーにより覆われる。回転架台15、固定架台16、およびこれらを覆う架台カバーの中央部分には、撮像領域を内包する開口が設けられる。
ガンマ線検出器11は、被検体(たとえば患者)Pに投与されたテクネシウムなどのRI(放射性同位元素)から放射されるガンマ線を検出する。なお、ガンマ線検出器12はガンマ線検出器11と同様の構成および作用を有するため、説明を省略する。ガンマ線検出器11は、シンチレータ型検出器であってもよいし、半導体型検出器であってもよい。
ガンマ線検出器11がシンチレータ型検出器である場合は、ガンマ線検出器11は、ガンマ線の入射角度を規定するためのコリメータ13と、コリメータ13によってコリメートされたガンマ線が入射すると瞬間的な閃光を発するシンチレータと、ライトガイドと、シンチレータから射出された光を検出する2次元に配列された複数の光電子増倍管と、シンチレータ用電子回路などを有する。シンチレータは、たとえばタリウム活性化ヨウ化ナトリウムNaI(Tl)により構成される。
シンチレータ用電子回路は、ガンマ線が入射する事象(イベント)が発生するごとに、複数の光電子増倍管の出力にもとづいて複数の光電子増倍管により構成される検出面内におけるガンマ線の入射位置情報(位置情報)、入射強度情報および入射時刻情報を生成しコンソール3の処理回路35に出力する。この位置情報は、検出面内の2次元座標の情報であってもよいし、あらかじめ検出面を複数の分割領域(1次セル)に仮想的に分割しておき(たとえば1024×1024個に分割しておき)、どの1次セルに入射があったかを示す情報であってもよい。
一方、ガンマ線検出器11が半導体型検出器である場合は、ガンマ線検出器11は、コリメータ13と、コリメータ13によりコリメートされたガンマ線を検出するための2次元に配列された複数のガンマ線検出用半導体素子(以下、半導体素子という)と、半導体用電子回路などを有する。半導体素子は、たとえばCdTeやCdZnTe(CZT)により構成される。
半導体用電子回路は、ガンマ線が入射する事象(イベント)が発生するごとに、半導体素子の出力にもとづいて入射位置情報、入射強度情報および入射時刻情報を生成して処理回路35に出力する。この位置情報は、複数の半導体素子(たとえば1024×1024個)のうちのどの半導体素子に入射したかを示す情報である。
すなわち、ガンマ線検出器11は、イベントごとに入射位置情報、入射強度情報および入射時刻情報を出力する。また、位置情報は、1次セルのどの位置にガンマ線が入射したかを示す情報および検出面内の2次元座標の情報の少なくとも一方である。
ガンマ線検出器11および12は、処理回路35により撮像タイミングを制御される。
コリメータ13および14はそれぞれ、鉛やタングステンなどの放射線を透過しづらい物質により構成され、光子が飛来する方向を規制するための複数の孔が設けられる。この孔は、たとえば六角形などの多角形形状を有する。
コリメータ13および14の少なくとも一方の一面には、撮影範囲を提示するための提示部および撮影範囲を設定するための入力部の少なくとも一方が設けられる。提示部の構成例については、以下の第1実施形態で、入力部の構成例については第2実施形態で、それぞれ後述する。
回転駆動装置21は、回転架台15を所定の回転軸(z軸)の周りに高速回転させるためのモータなどの回転手段、回転手段の回転を制御するための電子部品、および回転手段の回転を回転架台15に伝達するローラなどの伝達手段などを有する。回転駆動装置21は、データ収集回路22を介して処理回路35に制御されて、回転架台15を所定の回転軸(z軸)の周りに回転させる。たとえば、処理回路35は、回転架台15を介してガンマ線検出器11および12を被検体Pの周りに連続にあるいはステップ的に回転させることにより、複数方向からの被検体の投影データを収集することが可能である。
データ収集回路22は、たとえばプリント回路基板により構成され、処理回路35により制御されて、ガンマ線検出器11および12、回転駆動装置21および天板駆動装置25を制御することにより、被検体Pの撮像を実行する。
データ収集回路22は、ガンマ線検出器11および12のそれぞれの出力をたとえばリストモードで収集する。リストモードでは、ガンマ線の検出位置情報、強度情報、ガンマ線検出器11および12と被検体Pとの相対位置を示す情報(ガンマ線検出器11および12の位置や角度など)、およびガンマ線の検出時刻がガンマ線の入射イベントごとに収集される。
寝台装置23は、天板24と、天板駆動装置25とを有する。被検体Pは、天板24に載置される。天板駆動装置25は、データ収集回路22を介して処理回路35に制御されて、天板24を移動させる。具体的には、天板駆動装置25は、天板24をz軸方向やx軸方向に沿って移動させる駆動源としてのモータ、およびこのモータを制御するための電子部品などを有する。また、天板駆動装置25は、天板24を昇降させる駆動源としてのモータ、およびこのモータを制御するための電子部品などを有する。
また、スキャナ装置2は、天板24の短手方向に沿った軸(x軸)回りにガンマ線検出器11ごとコリメータ13を傾動させるコリメータ駆動装置26を備えてもよい。コリメータ駆動装置26はたとえば、天板24の短手方向に沿った軸(x軸)回りにガンマ線検出器11を回転させるためのモータなどの回転手段、回転手段の回転を制御するための電子部品などを有する。また、コリメータ駆動装置26は、コリメータ14もガンマ線検出器12ごと傾動させてもよい。
一方、核医学診断装置1のコンソール3は、たとえば一般的なパーソナルコンピュータやワークステーションなどにより構成され、入力回路31、ディスプレイ32、記憶回路33、ネットワーク接続回路34および処理回路35を有する。なお、コンソール3は独立して設けられずともよく、たとえばコンソール3の構成31−35の一部が固定架台16に分散して設けられてもよい。
入力回路31は、たとえばトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路35に出力する。たとえば、ユーザは、入力回路31を介して撮像対象部位や検査で用いる放射性同位元素を指定することができる。
また、コンソール3の入力回路31は、コリメータ13およびコリメータ14の撮影範囲の情報を受け付ける。受け付けられた撮影範囲は、コリメータ13および14の少なくとも一方の一面に設けられた提示部を介してユーザに提示される。
コンソール3のディスプレイ32は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成される。
記憶回路33は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶回路33は、処理回路35により制御されて、表示画素ごとの計数値や核医学画像を記憶する。これら記録媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされるように構成してもよい。
また、記憶回路33は、ネットワーク接続回路34を介してネットワーク上の画像サーバから取得した、被検体PのX線CT(Computed Tomography)画像や磁気共鳴イメージング画像などの医用画像を記憶する。
ネットワーク接続回路34は、たとえば所定のプリント回路基板を有するネットワークカードなどにより構成され、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続回路34は、この各種プロトコルに従って核医学診断装置1と他の機器とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
処理回路35は、記憶回路33に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、1つの検査で複数のコリメータ特徴量が要求される場合であっても、当該検査の種類に応じて1つのコリメータで好適な位置分解能および感度で撮像するための処理を実行するプロセッサである。
なお、本実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、本実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
本実施形態に係る核医学診断装置1は、ユーザがガンマ線検出器と被検体の位置を目視しながら精度良く撮影範囲の位置決めを行なうための手法を提供する。この手法として、第1実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ13および14上の撮影範囲をコリメータ面上で提示する提示部を備える。また、第2実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ面上でユーザが撮影範囲を設定するための入力部を備える。
まず、第1実施形態に係る核医学診断装置1について説明する。なお、以下の説明では、コリメータ13の面上に提示部および入力部の少なくとも一方が設けられる場合の例について説明する。
(第1の実施形態)
第1実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ13の面上の撮影範囲40をコリメータ面上で提示する提示部を備える。
第1実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ13の面上の撮影範囲40をコリメータ面上で提示する提示部を備える。
図2(a)は、提示部として発光装置41を備えたコリメータ13の一例を示す正面図であり、(b)はその側面図である。
提示部としてコリメータ13の一面に発光装置41を設ける場合、処理回路35は、撮影範囲40に対応する領域を発光範囲42として発光させる。ユーザは、発光範囲42が発光した発光装置41が設けられたコリメータ13を被検体Pに近づけることにより、発光した光を被検体Pの体表面に照射させることができる。このため、ユーザは、発光範囲42と撮影部位50の位置を目視しながら精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
発光装置41は、少なくとも発光範囲42を制御可能に発光する装置により構成されればよく、たとえば複数の発光ダイオードにより構成されてもよい。また、発光装置41は、OLEDディスプレイや液晶ディスプレイなどのディスプレイにより構成されてディスプレイの面発光を利用してもよいし、タッチパネルにより構成されてタッチパネルのディスプレイの面発光を利用してもよい。
図3(a)は、提示部として画像表示装置43を備えたコリメータ13の一例を示す正面図であり、(b)はその斜視図である。
提示部としてコリメータ13の一面に画像表示装置43を設ける場合、処理回路35は、ネットワーク接続回路34を介してネットワーク上の画像サーバ等から取得した被検体PのX線CT(Computed Tomography)画像や磁気共鳴イメージング画像などの医用画像44を、撮影範囲40に対応する位置に表示させる。ユーザは、撮影範囲40に対応する位置に医用画像44が表示された画像表示装置43が設けられたコリメータ13を被検体Pに近づけることにより、医用画像44と撮影部位50の位置を目視しながら精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。この時、X線CT画像や磁気共鳴イメージング画像上で収集位置と撮影範囲40が分かる様に明示する。方法はX線CT画像や磁気共鳴イメージング画像を同一位置同一範囲になる様に拡大して表示するか、X線CT画像や磁気共鳴イメージング画像上に収集位置と撮影範囲が分かる様に矩形ROIを表示する。
このとき、処理回路35は、被検体Pに対するコリメータ13の位置を取得し、撮影範囲40に対応するコリメータ13面上の位置に、コリメータ13が現在位置する被検体Pの体軸方向(z方向)の位置に対応する被検体Pの医用画像を表示させるとよい。この場合、コリメータ13と被検体Pとの体軸方向(z方向)の位置関係の変化に応じて提示部に表示される医用画像44が変化することになり、位置合わせが容易となる。
画像表示装置43は、少なくとも医用画像を表示可能な装置により構成されればよく、たとえばOLEDディスプレイや液晶ディスプレイなどのディスプレイにより構成されてもよいし、タッチパネルにより構成されてタッチパネルのディスプレイの画像表示機能を利用してもよい。
また、画像表示装置43は、発光装置41の機能を兼ねてもよい。たとえば画像表示装置43がOLEDディスプレイにより構成される場合、撮影範囲40に対応する位置に対して、たとえばユーザによる設定に応じて医用画像44の表示(図3(a)参照)および同位置の面発光(図2(a)参照)のいずれかを行ってもよい。また、所定時間ごとに医用画像44の表示と面発光とを交互に繰り返してもよい。
図4(a)は、提示部として移動可能な棒状ポインタ45を複数備えたコリメータ13の一例を示す正面図であり、(b)はその斜視図である。また、図4(c)は、提示部として移動可能な面状ポインタ46を備えたコリメータ13の一例を示す正面図である。図4(c)は、図4(a)の変形例を示す。
提示部としてコリメータ13の面上で移動可能な棒状のポインタ45を複数設ける場合、処理回路35は、複数の棒状のポインタ45によって規定される領域が撮影範囲40に一致するように、ポインタ45を自動的に移動させる。ユーザは、棒状のポインタ45が撮影範囲40を示す位置に移動したコリメータ13を被検体Pに近づけることにより、棒状のポインタ45により提示された撮影範囲40に対応する領域と撮影部位50の位置を目視しながら精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
また、複数の棒状のポインタ45の一部または全部にかえて、面状のポインタ46を用いてもよい(図4(c)参照)。処理回路35は、面状のポインタ46を自動的に移動させることによっても、コリメータ13の面上における撮影範囲40の領域をユーザに提示することができる。
なお、処理回路35またはユーザは、撮影実行時には、撮影の妨げにならないように、ポインタ45および46をコリメータ13に設定された撮影範囲40から離れた位置に移動させておくとよい。
図5は、提示部としてタッチパネル47を備えたコリメータ13の一例を示す正面図である。
図5に示すように、提示部はタッチパネル47により構成されてもよい。タッチパネル47は、画像を表示するためのディスプレイおよび入力を受け付けるためのタッチセンサを有する。
提示部がタッチパネル47により構成される場合、タッチパネル47は、発光装置41および画像表示装置43の少なくとも一方の機能を備える。ユーザは、自らの指やペン状の入力デバイスなどを介してタッチパネル47のタッチセンサに対して入力操作を行う。また、この場合、処理回路35は、撮影範囲40以外の領域に、たとえば撮影条件、ガンマ線検出器11および12の近接動作指示や離反動作指示、天板24の移動指示等の入力を受け付けるためのソフトキー48を表示させてもよい。
一般に、動態検査で放射性医薬品が被検体に投与される前に撮像範囲の位置決めが必要である場合は、パーシスト画像を利用することはできず、位置決めが難しい。また、注目する臓器を詳細に撮像するためにガンマ線検出器上の一部分を拡大して収集する拡大撮影を行う場合や、半導体検出器などの視野が狭いガンマ線検出器が用いられる場合も、位置決めが難しい。
一方、以上説明した提示部を面上に設けられたコリメータ13によれば、ユーザは、ガンマ線検出器11と被検体Pの位置を直接目視しながら、精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ13の面上でユーザが撮影範囲40を設定するための入力部を備える。
第2の実施形態に係る核医学診断装置1は、コリメータ13の面上でユーザが撮影範囲40を設定するための入力部を備える。
図6は、入力部として移動可能な棒状ポインタ45Aを複数備えたコリメータ13の一例を示す説明図である。
入力部としてコリメータ13の面上で移動可能な棒状のポインタ45Aを複数設ける場合、ユーザは、まず、コリメータ13を被検体Pに近づける。次に、ユーザは、被検体Pの撮影部位50を目視しながら、ポインタ45Aを移動させてコリメータ13の面上における撮影範囲40を調整し、たとえばコンソール3の入力回路31を介して決定指示を入力する。そして、処理回路35は、この決定指示を受けて、現在のポインタ45Aの位置に対応する位置を撮影範囲40に設定する。
ユーザは、コリメータ13を被検体Pに近づけて、被検体Pの撮影部位50を直接目視しながら棒状のポインタ45Aを移動させるだけで、たとえば拡大撮影をする場合や視野の狭い検出器を用いる場合であっても、容易かつ直感的に撮影範囲40を設定することができ、精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
なお、図4(c)に示す変形例と同様に、棒状のポインタ45Aにかえて図示しない面状のポインタを用いてもよい。また、処理回路35またはユーザは、撮影実行時には、撮影の妨げにならないように、ポインタ45Aをコリメータ13に設定された撮影範囲40から離れた位置に移動させておくとよい。
図7は、入力部としてタッチパネル47を備えたコリメータ13の一例を示す正面図である。
図7に示すように、入力部はタッチパネル47により構成されてもよい。タッチパネル47は、画像を表示するためのディスプレイおよび入力を受け付けるためのタッチセンサを有する。
入力部がタッチパネル47により構成される場合、ユーザは、タッチパネル47を介してコリメータ13の面上で直接に撮影範囲40を設定してもよい。この場合も、棒状のポインタ45Aを用いる場合と同様に、ユーザは容易かつ直感的に撮影範囲40を設定することができ、精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
また、入力部がタッチパネル47により構成される場合、タッチパネル47は、提示部の機能を備えてもよい。また、この場合、処理回路35は、撮影範囲40以外の領域に、たとえば撮影条件やガンマ線検出器11および12の近接動作指示や離反動作指示、天板24の移動指示等の入力を受け付けるためのソフトキー48を表示させてもよい(図5参照)。
以上説明した入力部を面上に設けられたコリメータ13によれば、ユーザは、ガンマ線検出器11と被検体Pの位置を直接目視しながら、容易かつ直感的に撮影範囲40を設定することができ、精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができる。
また、第1実施形態に係る提示部と第2実施形態に係る入力部は、共通する構成が複数の機能を有することにより、または異なる構成を備えることにより、組み合わせて利用されてもよい。たとえば、核医学診断装置1は、タッチパネル47を提示部および入力部として備えるとともに、図6に示すポインタ45Aを備えてもよい。
図8は、操作者による撮影条件等の入力を受け付ける第2の入力部60について説明するための図である。
第1実施形態に係る核医学診断装置1および第2実施形態に係る核医学診断装置1のいずれも、図8に示す第2の入力部60を備えてもよい。第2の入力部60は、たとえばコリメータ13の枠体13aや、ガンマ線検出器11の側面などに設けられる(図8参照)。核医学診断装置1が第2の入力部60を備える場合、ユーザは、撮影範囲40の位置決めを行った後、コンソール3まで移動することなく、第2の入力部60を介して容易に撮影条件、ガンマ線検出器11および12の近接動作指示や離反動作指示、天板24の移動指示等を入力することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザがガンマ線検出器11および12と被検体Pの位置を目視しながら精度良く撮影範囲40の位置決めを行なうことができるよう支援することができる。
なお、本実施形態における発光装置41、画像表示装置43、ポインタ45および46ならびにタッチパネル47は、特許請求の範囲における提示部の一例である。また、本実施形態におけるポインタ45Aおよびタッチパネル47は、特許請求の範囲における入力部の一例である。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…核医学診断装置
13…コリメータ
13a…枠体
14…コリメータ
32…ディスプレイ
40…撮影範囲
44…医用画像
45、45A、46…ポインタ
47…タッチパネル
60…第2の入力部
13…コリメータ
13a…枠体
14…コリメータ
32…ディスプレイ
40…撮影範囲
44…医用画像
45、45A、46…ポインタ
47…タッチパネル
60…第2の入力部
Claims (12)
- ガンマ線を検出する検出器と、
前記検出器に入射する前記ガンマ線をコリメートするコリメータと、
前記コリメータの一面に設けられ、撮影範囲に関する情報を提示する提示部と、
を備えた核医学診断装置。 - 前記提示部は、
前記撮影範囲に対応する前記コリメータの面上の範囲を発光させることにより、被検体の体表面における前記撮影範囲を提示する、
請求項1記載の核医学診断装置。 - 前記提示部は、
被検体に対する前記コリメータの位置を取得し、前記撮影範囲に対応する前記コリメータの面上の範囲に、前記コリメータでの収集位置と大きさに対応する前記被検体の医用画像を表示させる、
請求項1または2に記載の核医学診断装置。 - 前記医用画像は、X線CT画像または磁気共鳴イメージング画像である、
請求項3記載の核医学診断装置。 - 前記提示部は、
移動可能な複数のポインタから構成され、当該複数のポインタによって規定される領域によって前記撮影範囲を提示する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の核医学診断装置。 - 前記提示部は、
発光および表示を行なうディスプレイと入力を受け付けるタッチセンサとを有するタッチパネルを含み、前記タッチセンサを介して操作者による撮影条件の入力を受け付ける、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の核医学診断装置。 - ガンマ線を検出する検出器と、
前記検出器に入射する前記ガンマ線をコリメートするコリメータと、
前記コリメータの一面に設けられ、撮影範囲の入力を受け付ける入力部と、
を備えた核医学診断装置。 - 前記入力部は、
移動可能な複数のポインタから構成され、当該複数のポインタによって規定される領域を前記撮影範囲として受け付ける、
請求項7記載の核医学診断装置。 - 前記複数のポインタは、複数の棒状のポインタであり、
前記入力部は、
前記複数の棒状のポインタが囲む領域を前記撮影範囲として受け付ける、
請求項8記載の核医学診断装置。 - 前記入力部は、
タッチパネルを含み、操作者により前記タッチパネル上の範囲が指定されると、この指定された範囲を前記撮影範囲として受け付ける、
請求項7記載の核医学診断装置。 - 前記入力部は、
タッチパネルを介して操作者による撮影条件の入力を受け付ける、
請求項10記載の核医学診断装置。 - 前記検出器の側面または前記コリメータの枠体に設けられ、操作者による撮影条件の入力を受け付ける第2の入力部、
をさらに備えた請求項1ないし11のいずれか1項に記載の核医学診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017140823A JP2019020321A (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 核医学診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017140823A JP2019020321A (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 核医学診断装置 |
Publications (1)
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JP2019020321A true JP2019020321A (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65354196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017140823A Withdrawn JP2019020321A (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 核医学診断装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019020321A (ja) |
-
2017
- 2017-07-20 JP JP2017140823A patent/JP2019020321A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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