JP2019020214A - トルク計測方法及び計測装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルク伝達系における駆動側回転体及び従動側回転体間で伝達するトルクを計測するトルク計測方法において、塵芥の影響を受けにくく、被計測物に対する加工が容易なトルク計測方法を提供する。
【解決手段】外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部9,10を設けた回転体2,3に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつマーカー部9,10を通過するように発光部21から光線Lを照射し、受光部22で受光し、受光量を測定し、受光量の変化によりマーカー部9,10の位置を検出し、トルク伝達に伴って両回転体2,3に発生するマーカー部9,10の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部9,10を設けた回転体2,3に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつマーカー部9,10を通過するように発光部21から光線Lを照射し、受光部22で受光し、受光量を測定し、受光量の変化によりマーカー部9,10の位置を検出し、トルク伝達に伴って両回転体2,3に発生するマーカー部9,10の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転トルク伝達系において伝達トルクの大きさを計測するトルク計測方法及びトルク計測装置に関する。本発明のトルク計測装置は例えば、カップリング用のトルクメータとして用いられる。また本発明のトルク計測装置は例えば、船、プラント又は発電所など工業用カップリングを使用する分野で用いられる。
(1)回転体のトルクを非接触で光学的に計測する方法は、レーザ発光部、反射板及び受光部を有し、反射光を検出する方法で数多く報告されている(特許文献1,2参照)。
(2)また、上記反射板を使用する方法では塵芥の影響を受けやすいため、回転体に光通過溝や通過穴の構造を設け、レーザの直接光を測定する方法も報告されている(特許文献3参照)。
しかしながら、上記(1)の方法では、塵芥の影響が大きいため、粉塵などが多いところでは測定ができない、又は塵埃対策のメンテナンスが必要になる不都合がある。
また、上記(2)の方法では、光通過溝や通過穴の構造は加工量が多いため、加工に手間がかかり、コストも嵩む不都合がある。
本発明は、塵芥の影響を受けにくく、しかも被計測物に対する加工が容易なトルク計測方法及びトルク計測装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のトルク計測方法は、トルク伝達系における駆動側回転体及び従動側回転体間で伝達するトルクを計測するトルク計測方法であって、外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部を設けた前記回転体に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつ前記マーカー部を通過するように発光部から光線を照射し、受光部で受光し、受光量を測定し、受光量の変化により前記マーカー部の位置を検出し、トルク伝達に伴って前記両回転体に発生する前記マーカー部の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出することを特徴とする。
また、本発明のトルク計測装置は、トルク伝達系における駆動側回転体及び従動側回転体間で伝達するトルクを計測するトルク計測装置であって、外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部を設けた前記回転体に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつ前記マーカー部を通過するように光線を照射する発光部と、前記光線を受光する受光部と、受光量を測定し、受光量の変化により前記マーカー部の位置を検出し、トルク伝達に伴って前記両回転体に発生する前記マーカー部の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出する演算処理部と、を有することを特徴とする。
本発明は、被計測物である回転体の外周面の円周上一部に設けた凹状又は凸状のマーカー部の位置を、回転体の接線上に配置した発光部及び受光部によって受光量の変化として検出することを特徴とする。またその際、マーカー部の位置にて、その深さ又は高さに比例した光量が通過するように発光部と受光部の位置を調整する。
本発明によれば、反射方法でないため表面清浄を必要とせず、凹部の深さ又は凸部の高さが残っていればマーカー部の位置を特定しトルクを検出できるため、塵埃の影響を受けにくい特徴を有する。また、回転体の外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部を設ける構造は、回転体に光通過溝や通過穴などを設ける場合と比較して、加工が容易でコストも低減される特徴を有する。したがって以上により本発明所期の目的どおり、塵芥の影響を受けにくく、しかも被計測物に対する加工が容易なトルク計測方法及び計測装置を提供することができる。
実施の形態に係るトルク計測方法は、トルク伝達系としてダイアフラムカップリングにおける駆動側ダイアフラム(駆動側回転体)及び従動側ダイアフラム(従動側回転体)間で伝達する伝達トルクの大きさを計測するものである。
図1に示すように、ダイアフラムカップリング1は、駆動側ダイアフラム2及び従動側ダイアフラム3をセンターチューブ4を介して互いに連結したものであって、駆動側ダイアフラム2からセンターチューブ4を介して従動側ダイアフラム3へトルクを伝達する。駆動側ダイアフラム2は駆動側フランジ5及びガード6間に挟持され、駆動側フランジ5は駆動側の回転軸(図示せず)に接続される。従動側ダイアフラム3は従動側フランジ7及びガード8間に挟持され、従動側フランジ7は従動側の回転軸(図示せず)に接続される。
上記ダイアフラムカップリング1における本発明に特有の構成として、駆動側ダイアフラム2の外周面及び従動側ダイアフラム3の外周面にそれぞれ円周上の位置を合わせて円周上一部の凹状のマーカー部9,10を設ける。凹状のマーカー部9,10の具体例としては図2に示すように、駆動側ダイアフラム2の外周面2a及び従動側ダイアフラム3の外周面3aにそれぞれ切削加工によって円周上一部の切欠状又は溝状の凹部9A,10Aを形成するが、そのほか例えば厚み約0.1〜0.2mmのステンレスシールを各ダイアフラム2,3の外周面に貼付することによりこれを円周上一部の凸部としても良い。マーカー部9,10は円周上に複数個所設けられるが、円周上1箇所のみであっても良い。
図1及び図2は、上記ダイアフラムカップリング1に取り付けるトルク計測装置の構造を併せて示している。
上記したように駆動側ダイアフラム2の外周面2a及び従動側ダイアフラム3の外周面3aにそれぞれ円周上一部の凹状のマーカー部9,10を設け、このように外周面2a,3aの円周上一部に凹状のマーカー部9,10を設けた駆動側ダイアフラム2及び従動側ダイアフラム3に対しそれぞれその外周面2a,3aの接線と平行な方向へ向けてかつ凹状のマーカー部9,10を通過するようにレーザ光線Lを照射する発光部21を配置する。
また、上記発光部21から照射したレーザ光線Lを受光する受光部22を配置し、受光部22における受光量を測定し、受光量の変化によりマーカー部9,10の位置を検出し、トルク伝達に伴って両ダイアフラム2,3に発生するマーカー部9,10の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出する演算処理部23を配置する。受光部22の具体例としては、PINフォトダイオードを挙げることができ、演算処理部23の具体例としては、A/D変換器24及びマイコンまたはEPGAなどを利用した位相及びトルク算出器25を挙げることができる。
上記構成のトルク計測装置において、発光部21から受光部22へ向けてレーザ光Lを照射すると、図3(A)に示すように光線幅内にマーカー部9,10が位置しないときと、図3(B)に示すように光線幅内にマーカー部9,10が位置するときとで、マーカー部9,10通過後の光線幅w1,w2が異なることになり(w1<w2)、結果、受光部22における受光量が異なることになるので、マーカー部9,10の位置を検出することができる。したがってトルク伝達に伴って両ダイアフラム2,3に発生するマーカー部9,10の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出することができる。
1 ダイアフラムカップリング
2 駆動側ダイアフラム(駆動側回転体)
2a,3a 外周面
3 従動側ダイアフラム(従動側回転体)
4 センターチューブ
5,7 フランジ
6,8 ガード
9,10 マーカー部
9A,10A 凹部
21 発光部
22 受光部
23 演算処理部
24 A/D変換器
25 位相及びトルク算出器
2 駆動側ダイアフラム(駆動側回転体)
2a,3a 外周面
3 従動側ダイアフラム(従動側回転体)
4 センターチューブ
5,7 フランジ
6,8 ガード
9,10 マーカー部
9A,10A 凹部
21 発光部
22 受光部
23 演算処理部
24 A/D変換器
25 位相及びトルク算出器
Claims (2)
- トルク伝達系における駆動側回転体及び従動側回転体間で伝達するトルクを計測するトルク計測方法であって、
外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部を設けた前記回転体に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつ前記マーカー部を通過するように発光部から光線を照射し、受光部で受光し、受光量を測定し、受光量の変化により前記マーカー部の位置を検出し、トルク伝達に伴って前記両回転体に発生する前記マーカー部の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出することを特徴とするトルク計測方法。 - トルク伝達系における駆動側回転体及び従動側回転体間で伝達するトルクを計測するトルク計測装置であって、
外周面の円周上一部に凹状又は凸状のマーカー部を設けた前記回転体に対しそれぞれその接線と平行な方向へ向けかつ前記マーカー部を通過するように光線を照射する発光部と、前記光線を受光する受光部と、受光量を測定し、受光量の変化により前記マーカー部の位置を検出し、トルク伝達に伴って前記両回転体に発生する前記マーカー部の回転速度と回転位相差を測定し演算処理することにより伝達トルク値を算出する演算処理部と、を有することを特徴とするトルク計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017137915A JP2019020214A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | トルク計測方法及び計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017137915A JP2019020214A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | トルク計測方法及び計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019020214A true JP2019020214A (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65355642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017137915A Pending JP2019020214A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | トルク計測方法及び計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019020214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113699743A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-11-26 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机的控制方法、控制系统及洗衣机 |
-
2017
- 2017-07-14 JP JP2017137915A patent/JP2019020214A/ja active Pending
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