JP5762966B2 - 物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法、計測装置、及び、計測システム - Google Patents

物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法、計測装置、及び、計測システム Download PDF

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Description

本発明は、物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法、計測装置、及び、計測システムに関する。
本発明は、半導体材料(必然的ではないが、典型的にはシリコン)のスライス片またはウェハの厚さを干渉分析法によって光学的に計測することに対して、有利に適用される。また、それに対して、一般性を喪失すること無く、本明細書において明確に言及がされている。
半導体材料のスライス片は、例えば、半導体材料内に集積回路や他の電気的構成要素を得るために、機械的に加工される。特に、半導体材料のスライス片がかなり薄い場合、当該半導体材料のスライス片は、より高い機械的な丈夫さと、これによる取扱いにおける容易さと、を提供する補助層(典型的にはプラスチックまたはガラスからなる)の上に配置される。
一般的に、一定で所望値に対応する厚さを得るために、研いだり磨いたりすることによって、半導体材料のスライス片を機械的に加工することが必要である。半導体材料のスライス片のこの機械的加工工程の過程で、所望値を得るために、厚さを計測することや厚さを制御下に置くことが必要である。
半導体材料のスライス片の厚さを計測するための既知の装置は、機械加工された半導体材料のスライス片の上面と接触する機械的な隙間ゲージを有する測定子を利用する。この計測技術は、計測作業中において、機械的な隙間ゲージとの機械的な接触のため、半導体材料のスライス片に影響を及ぼしてしまう。更に、この計測技術は、きわめて小さい厚さ(典型的には100ミクロン未満)を計測することを許容しない。
他の異なる装置としては、半導体材料のスライス片の厚さを計測するために、容量性プローブ、誘導性プローブ(渦電流タイプまたはその他のタイプの)、または超音波プローブを使用することが知られている。これらの計測技術は、非接触タイプなので、計測の過程で半導体材料のスライス片に影響を及ぼさず、補助層を取り除く必要性なしで、半導体材料のスライス片の厚さを計測することができる。しかしながら、これらの計測技術のいくつかは、典型的には100ミクロン未満の厚さを計測し得ないので、計測可能な寸法の制限された範囲を示し得る。
光学プローブは、場合によって干渉分析法による測定と関連づけられ、前述した測定技術の制限を克服するために用いられる。例えば、米国特許公開公報US−A1−6437868や日本特許公開公報JP−A−08−216016には、半導体材料のスライス片の厚さを光学的に計測するための装置が記載されている。既知の装置のいくつかは、赤外線放射源、スペクトル計、及び光学プローブを含んでおり、当該光学プローブは、赤外線放射源とスペクトル計とに光ファイバを介して接続されており、計測対象の半導体材料のスライス片と向かい合うように配置されていて、計測対象の半導体材料のスライス片に放射線を集中させるためにレンズを備えている。赤外線放射源は、例えば低コヒーレンスの放射線を構成するような、約1300nmの辺りに位置する有用な波長帯域を有する赤外線放射ビームを放射する。低コヒーレンスとは、単一振動数(時間に対して一定の振動数)とは異なり、放射線源内で実現される放射原理に応じた多数の振動数を利用できることを示している。近年使用されている半導体材料は、主に、赤外線に対する十分な透過性を有するシリコンからなるので、赤外線が採用されている。既知の装置のいくつかにおいて、赤外線放射源は、中心値を中心にして約50nmの大きさの波長帯域幅を有する赤外線放射ビームを放射可能なSLED(高輝度発光ダイオード)から構成されている。
しかしながら、前述のタイプの干渉分析計測に関連する光学プローブを使用しても、約10ミクロンより小さい厚さを有する物体は、機械的加工工程の過程で、許容可能な信頼性をもって、計測又は検査できない。一方で、半導体産業は、今、数ミクロンまたはそれ未満の厚さを計測すること、及び、加工サイクルによって許容される制限時間内に作業環境内で検査を実施すること、を求めている。
本発明の目的は、物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法、計測装置、及び、計測システムであって、前述した不都合を克服すると同時に容易で安価に実施できる方法、計測装置、及び、計測システムを提供することである。
本発明の目的は、添付されている特許請求の範囲内に規定されている物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法、計測装置、及び、計測システムによって、達成される。
本発明は、非限定的な実施例を示している添付の図面を参照して説明される。
図1は、半導体材料のスライス片の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための本発明による装置の概略図である。明確化のために、いくつかの部品は省略してある。 図2は、厚さを計測される半導体材料のスライス片の側面断面概略図である。 図3は、図1の装置の赤外線放射源の概略図である。明確化のために、いくつかの部品は省略してある。 図4は、半導体材料のスライス片の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための本発明による計測装置の概略図である。明確化のために、いくつかの部品は省略してある。 図5は、シリコンスライス片内の放射線吸収に関連するグラフである。 図6は、半導体材料のスライス片の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための本発明の他の実施の形態による計測装置の概略図である。明確化のために、いくつかの部品は省略してある。 図7は、半導体材料のスライス片の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための本発明による更に他の計測装置の概略図である。明確化のために、いくつかの部品は省略してある。
発明の最良の形態
図1において、参照符号1は、計測装置、更に詳細に言えば、半導体材料のスライス片によって形成された物体2の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための装置の全体を示している。スライス片2は、半導体材料のスライス片の多様な設計要件に従って、単層と同様に多層を表すものであることが留意され、さらに説明される。
それ自体は既知の特徴を含む図1に示された実施の形態によれば、半導体材料のスライス片2は、より高い機械的な丈夫さと、取扱いにおける容易さと、を提供する補助層3(典型的にはプラスチックやガラスからなる)上に設置されている。ここには図示されていない異なる実施の形態によれば、補助層3は省略される。
本装置1は、赤外線放射源4、スペクトル計5、及び光学プローブ6を含んでいる。光学プローブ6は、赤外線放射源4とスペクトル計5とに光ファイバを介して接続されており、計測対象の半導体材料のスライス片2と向かい合うように配置されて、計測対象の半導体材料のスライス片2に放射線を集中させるためにレンズ7を備えている。典型的には、光学プローブ6は、図1に示すように、計測対象の半導体材料のスライス片2の外面に対して、垂直であるかまたはわずかに角度を付けられて、配置されている。典型的には、光学プローブ6は、赤外線が伝播する空気、液体、または他の適切な伝播媒体を介して、半導体材料のスライス片2の外面から離れて配置されている。
図1に示された実施の形態によれば、赤外線放射源4を光学カプラ9へ接続する第一光学ファイバ8と、光学カプラ9をスペクトル計5に接続する第二光学ファイバ10と、光学カプラ9を光学プローブ6へ接続する第三光学ファイバ11と、がある。第一光学ファイバ8、第二光学ファイバ10及び第三光学ファイバ11は、最後には、それ自体は既知であり図1には示されていないサーキュレータに到達する、あるいは、カプラ9として機能する別の装置に到達する。
図1に示された実施の形態によれば、スペクトル計5は、第二光学ファイバ10を介して受光される放射線を回折装置13(例えば格子状又は他の機能的に等価な装置)に向けて平行にする少なくとも一つのレンズ12を含む。そして、回折装置13によって反射された放射線を放射線検出器15に集光する少なくとも一つの更なるレンズ14を含む(典型的には、例えばInGaAsセンサのような、感光性要素の配列によって形成される)。
赤外線放射源4は、赤外線の低コヒーレンスビームを放射する。更に、低コヒーレンスビームは、単一の振動数(時間に対して一定の振動数)ではなく、多数の振動数であることを意味する。
近年使用されている半導体材料は主にシリコンからなり、シリコンは十分赤外線を透過するので、好ましい実施の形態においては赤外線が採用されている。
図2に示され、一般に知られている構成によれば、光学プローブ6が、計測対象の半導体材料のスライス片2に向けて方向付けられる赤外線放射ビームIを放射する。そのような放射線Iの一部(反射される放射線R1)は、半導体材料のスライス片2に入り込むことなく、外面16によって光学プローブ6へ向けて反射されて戻される。赤外線Iの他の一部(反射される放射線R2)は、半導体材料のスライス片2に入り込んで、外面16に対して反対側に位置する内面17によって光学プローブ6へ向けて反射されて戻される。理解のために、図2において、投射される放射線Iと反射される放射線Rとは、半導体材料のスライス片2に対して90°とは異なる角度を形成して描写されていることが留意される。実際には、前述のとおり、これらの放射線は−更に詳細にはそれらの伝播は−、半導体材料のスライス片2に対して垂直または略垂直となることができる。
光学プローブ6は、半導体材料のスライス片2に入り込むことなく外面16によって反射される放射線R1と、半導体材料のスライス片2に入り込んで内面17によって反射される放射線R2と、の両方を集光する。図2に示されるように、半導体材料のスライス片2に入り込んで内面17によって反射される放射線R2は、内面17におけるたった一回の反射の後、内面17における二回の連続する反射の後、または更に一般的には、内面17におけるN回の連続する反射の後に、半導体材料のスライス片2を離れていく。明らかなように、放射線R2の残りの強度がほぼ零になるまで、各反射の度に、放射線R2の一部が、外面16を透過して半導体材料のスライス片2を離れていく。
同様の物理現象によって、エネルギーの一部が、半導体材料のスライス片2を離れて内面17を介して補助層3に入っていくいく放射線によって伝達されるにつれて失われる、ということが留意される。
前述したように、赤外線ビームは、異なる振動数を有する(すなわち、異なる波長を有する)放射線群からなる。
調査対象の半導体材料のスライス片2の厚さに対する公称値が与えられているので、スライス片2の光学的厚さの2倍が自身の波長の整数倍に等しい、というような波長の放射線が確実に存在するように、放射線源4で利用できる放射線振動数が選択される。光学的厚さは、スライス片2を通過する放射線の横断経路の長さとして表されている。
結果として、この放射線は、内面17によって反射される場合、外面16によって反射される同じ波長の放射線と同位相で半導体材料のスライス片2を離れていき、干渉(建設的干渉)の最大量を決定するように後者の放射線に加えられる。一方で、調査対象の半導体材料のスライス片2の光学的厚さの2倍が半波長の奇数倍に等しい、というような波長を有する放射線は、内面17によって反射される場合、外面16によって反射される同じ波長の放射線と逆位相で半導体材料のスライス片2を離れていき、干渉(相殺的干渉)の最小量を決定するように後者の放射線に加えられる。
反射される放射線R1とR2との間における干渉の結果は、光学プローブ6によって集光されて、スペクトル計5に伝送される。スペクトル計5によって各振動数を(すなわち、各波長を)検知されるスペクトルは、建設的干渉と相殺的干渉との反復によって決定される異なる(一様でない)強さを有する。
演算処理装置18が、スペクトル計5からスペクトルを表す情報を受け取り、それ自体は既知である数学的演算によって当該情報を解析する。特に、スペクトル計5から受け取られたスペクトルの情報のフーリエ解析を実行することと、半導体材料の屈折率を知ることとによって、演算処理装置18は、半導体材料のスライス片2の厚さを決定する(測定する)ことができる。
更に詳細に言えば、演算処理装置18において、受け取られたスペクトルの情報は、(波長の関数として、)周期関数の図表とされ得る。そして、それ自体既知の方法で、フーリエ級数へのモデル化によって数学的に表現され得る周期関数として適切に処理される。反射された放射線R1とR2との特徴的な干渉のパターンは、正弦曲線を描く関数(建設的干渉現象と相殺的干渉現象とが交互に現れる)として広がっている。この正弦曲線の振動数は、放射線が通過する半導体材料のスライス片2の厚みを通る光学的厚さの長さに比例する。結局、前記正弦曲線のフーリエ変換を行うことによって、半導体材料のスライス片2を通る光学的距離の値が決定され、これによって半導体材料のスライス片2の対応厚さ(光学的距離の半分に対応する)が決定され得る。半導体材料のスライス片2の実際の厚さは、半導体材料のスライス片2の前記光学的厚さを半導体材料のスライス片2の屈折率(例えば、シリコンについて、屈折率は約3.5に等しい)で割ることによって、容易に得られる。
上述したように、光学的距離(とこれによる光学的厚さ)は、前記正弦関数の振動数を基に決定される(計算される)。直接的に計測され得る厚さの下限値は、使用される放射線の波長帯域内で利用可能にされた波数の連続的な間隔の大きさに反比例することが、既知の物理法則を適用することによって示され得る。波数は、波長に反比例するものである。
図3に示された構成によれば、放射線源4は、第一波長帯域内にある多数の波長からなる第一低コヒーレンス放射線ビームを放射するエミッタ19と、前記第一波長帯域とは異なる第二波長帯域内にある多数の波長からなる第二低コヒーレンス放射線ビームを放射するエミッタ20と、半導体材料のスライス片2の厚さに応じてエミッタ19又はエミッタ20を選択的に採用することができるコミュテータ21と、を含む。好ましい実施の形態によれば、放射線源4は、第一光ファイバ8で終結し2つのエミッタ19とエミッタ20によって第一光ファイバ8の方へ向けて放射される放射線ビームを伝達するようになっている光ファイバを備える光学伝達装置22を、含んでいる。例えば、光学伝達装置22は、既知の態様で、それ自体は既知の1つ以上のカプラやサーキュレータによって、実現され得る。それ故、詳細は図示されていない。コミュテータ21は、例えば、一端においてエミッタ19とエミッタ20とで終結し、他端において第一光ファイバ8で終結する光学スイッチによって、またはさもなければ、図3で簡略化された形態で示されるように、エミッタ19またはエミッタ20を選択的に切換える装置として、実現され得る。この実施の形態では、エミッタ19とエミッタ20とは、第一光ファイバ8に常に光学的に接続されている。そして、コミュテータ21は、一度に常にただ1つのエミッタ19またはエミッタ20を起動状態にすることによって、エミッタ19とエミッタ20との電気的制御をしており、もう一方のエミッタ20またはエミッタ19は起動されていない状態のままである。
換言すれば、コミュテータ21の動作のおかげで、放射線源4は、調査対象の物体2の厚さに応じて、異なる放射線帯域を有する2つの異なる放射線を選択的に放射する。エミッタ19によって放射される第一放射線ビームの第一波長帯域は、エミッタ20によって放射される第二放射線ビームの第二波長帯域の第二中心値より大きい第一中心値を有する。2つの放射線波長帯域とそれらの個別の中心値とは、ここに記述される組合方法のために、第一光ファイバ8で利用可能にされた波数の連続する間隔の大きさの拡張となるよう、目的に合うように選択される。
コミュテータ21は、物体2の厚さが所定のしきい値より大きい場合に、第一エミッタ19を作動させ、物体2の厚さが所定のしきい値より小さい場合に、第二エミッタ20を作動させる。そのような態様で、物体2の厚さが所定のしきい値より大きい場合に、最大の第一中心値を有する第一波長帯域を有する第一放射線ビームが利用される。一方、前記物体2の厚さが所定のしきい値より小さい場合に、最小の第二中心値を有する第二波長帯域を有する第二放射線ビームが利用される。
一例として、半導体材料のスライス片2がシリコンからなる場合、第一波長帯域の第一中心値は、1200nm乃至1400nmであり、第二波長帯域の第二中心値は、700nm乃至900nmである。更に、この場合、所定のしきい値は、5ミクロン乃至10ミクロンである。
理論的考察と実験とに基づいて、半導体材料のスライス片2に向けて方向付けられる放射線ビームIの波長帯域の中心値を下げることによって(即ち、放射線Iの波長を下げること、結果として放射線Iで利用可能にされた波数の連続する間隔の大きさを増加させることによって)、最小計測可能厚さによって決定される制限をかなり減らすことが可能となる、ことが留意される。放射線Iの波長を下げることは、半導体材料のスライス片2の反射率及び吸光度と放射線の波長との間の確実な物理的関係に対する強制的帰結を超えることはできない、ことが留意される。なぜならば、波長を下げることによって、半導体材料内の透過率もまた下がり、そして、放射エネルギーの結果として生じる損失は、適切な計測を遂行することをより困難にさせるからである。
本発明は、半導体材料はある下限値より小さい波長を有する放射線を完全に又はほぼ完全に透過しない、という事実を利用する。波長を下げることによって、物体に入っていく放射線の分量は減少し、材料の吸光現象のせいで、放射線が通過可能な厚さもまた減少する。
しかしながら、シリコンスライス片の厚さが約10ミクロンより小さくなると、放射エネルギー損失への前記吸収の寄与は減少する。また、シリコンスライス片自身をより小さい波長を有する放射線に対して、可視赤色やそれを超える波長を有する放射線に対してさえ、十分に透過性(即ち、通過可能である)にさせる。
上記に関連して、図5のグラフは、シリコンのスライド片内で後者の厚さが増加する場合放射線伝導がどのように変化するか、より詳細にはどのように減少するか、を示している。図5において、破線24は比較的長い波長(例えば1200nm)を示しており、一方で、途切れない線25は短い波長(例えば826nm)を示している。吸収現象は長い波長にとっては無視でき、放射線の波長が減少すると増加することに気付くことができる。しかしながら、既に上述したように、厚さが小さい場合、スライス片は比較的短い波長の放射線を十分に透過する。
本発明の更なる特徴によれば、第二エミッタ20の電力は制御されることが可能である。具体的には、吸収による放射エネルギー損失が好適な結果の達成を危うくすることを避けるべく、電力は増加され得る。半導体材料のスライス片2の厚さが所定のしきい値より大きい場合、長い波長を有し第一放射線ビームを放射する第一エミッタ19が利用される。
半導体材料のスライス片2の厚さが所定のしきい値より小さい場合、より短い波長を有する第二放射線ビームを放射するエミッタ20が利用される。より短い波長を有する第二放射線ビームの採用(半導体材料のスライス片2の厚さが小さい場合に限り可能である)は、より長い波長を有する第一放射線ビームが利用される場合に計測可能な値よりかなり小さい半導体材料のスライス片2の厚さの値を計測することを可能にする。
コミュテータ21は、半導体材料のスライス片2の予測厚さが所定のしきい値より大きいか小さいかに応じて、例えばキーボードによって、コミュテータ21へ制御信号を送信しこれによりエミッタ19またはエミッタ20を起動するコミュテータ21を制御するオペレータによって、手動で制御され得る。別の手段として、コミュテータ21は、演算処理装置18によって自動で制御され得る。この場合、コミュテータ21は経験的に制御され得る。演算処理装置18は、エミッタ19が起動されることを引き起こし、半導体材料のスライス片2の厚さの信頼性ある見積もりが実施され得るかを検査する。肯定的な場合、及び、半導体材料のスライス片2の見積もられた厚さが所定のしきい値より大きい場合、エミッタ19を起動させることは適切である。一方で、否定的な場合、及び/または、半導体材料のスライス片2の見積もられた厚さが所定のしきい値より小さい(またはほぼ等しい)場合、演算処理装置18は、エミッタ20が起動されること(及びエミッタ19が非起動状態とされること)を引き起こし、半導体材料のスライス片2の厚さの信頼できる見積もりが実施され得るかを検査する。半導体材料のスライス片2の厚さの2つの信頼性ある見積もりが、エミッタ19とエミッタ20との両方のビームを続けて利用することによって(典型的には、半導体材料のスライス片2の計測された厚さが所定のしきい値近傍の範囲にあるとき)実施され得る場合には、半導体材料のスライス片2の計測された厚さは、2つの評価の一方に等しいと推定されるか、または、2つの評価の間の平均(例えば加重平均)に等しいと推定される。
一例として、図3に示された実施の形態において、放射線源4は2つのエミッタ19とエミッタ20とを含むが、明らかに、2つより多いエミッタが存在し得る(典型的には、3つ以下または最大で4つのエミッタ)。
例えば、3つのエミッタの場合において、2つのしきい値が前もって決定される。半導体材料のスライス片2の厚さが所定の第一しきい値より大きい場合には、より長い波長を有することを特徴とする第一波長帯域の第一放射線ビームを放射する第一エミッタが起動される。半導体材料のスライス片2の厚さが2つの所定のしきい値の間にある場合には、中間の波長を有することを特徴とする第二波長帯域の第二放射線ビームを放射する第二エミッタが起動される。そして、半導体材料のスライス片2の厚さが所定の第二しきい値より小さい場合には、より短い波長を有することを特徴とする第三波長帯域の第三放射線ビームを放射する第三エミッタが起動される。好ましくは、各エミッタ19またはエミッタ20は、SLED(高輝度発光ダイオード)によって形成される。
図3に示された実施の形態によれば、1つのスペクトル計5、1つの光学プローブ6、及び、2つのエミッタ19及びエミッタ20と半導体材料のスライス片2の厚さに応じて当該エミッタ19またはエミッタ20を選択的に起動させる1つのコミュテータ21とを順に有する放射線源4と、を含む単一のシステム1が使用され得る。
図4に示された他の実施の形態によれば、図4において参照符号1aと1bとで示された2つの別個のシステムを含む計測装置または計測ステーション23がある。各システムは、各々のスペクトル計5a(及び5b)と、光学プローブ6a(及び6b)と、光学カプラ9a(及び9b)と、放射線源4a(及び4b)と、を備える。そして、コミュテータ21は、物体2の厚さに応じて、システム1aまたはシステム1bを選択的に作動させる。スペクトル計5aとスペクトル計5bとは両方とも、受け取られたスペクトルに基づいてスライス片2の厚さを決定する(計算する)ために、同一の演算処理装置18に接続されている。この実施の形態において、システム1aの放射線源4aは、第一波長帯域内にある多数の波長からなる第一放射線ビームを放射する。一方、システム1bの放射線源4bは、第一波長帯域とは異なる第二波長帯域内にある多数の波長からなる第二放射線ビームを放射する。
図4に示された実施の形態において、2つのシステム1は、常にスイッチを入れた状態にされ得る(この場合コミュテータ21は省かれる)。一般的に、(即ち、半導体材料のスライス片2の厚さが、所定のしきい値から離れているとき、)二つのシステム1aとシステム1bのうちの1つだけが、半導体材料のスライス片2の厚さの信頼性ある見積もりを与えるスペクトルの情報を演算処理装置18に提供する。一方で、特別な場合においては(つまり、半導体材料のスライス片2の厚さが、所定のしきい値の近傍の範囲にあるとき、)、二つのシステム1aとシステム1bとの両方が、半導体材料のスライス片2の厚さの信頼性ある見積もりを与えるスペクトルの情報を演算処理装置18に提供する。上記に開示されたように、この状況下では、半導体材料のスライス片2の計測された厚さは、2つの見積もりの一方に等しいと推定されるか、または、2つの見積もりの間の平均(例えば加重平均)に等しいと推定される。
図6は、本発明による他の計測装置26を示す。当該計測装置26は、図4のステーション23に実質的に類似している。しかし、計測装置26は、2つの完全に別個のシステムの代わりに、符号1cと1dを割付けされた2つの別個のアセンブリと単一の光学プローブ6cdとを含む。
スペクトル計5a、5b、光学カプラ9c、9d、及び、放射線源4c、4dは、各アセンブリ1c、1dのための図6内に示されている。計測装置26の動作は、ステーション23の1つに類似し、コミュテータ21は、物体2の厚さに応じて、アセンブリ1cまたはアセンブリ1dを選択的に作動させる。放射線源4cと4dは、2つの異なる波長帯域内、例えば、前述した第一中心値を有する第一波長帯域内及び前述した第一中心値より小さい第二中心値を有する第二波長帯域内、にある波長を有する第一及び第二放射線ビームをそれぞれ放射することができる。第一スペクトル計5cと第二スペクトル計(または、追加スペクトル計)5dとは、互いに異なっており、例えば、異なる回折格子と、それぞれ前記第一及び第二の波長帯域内にある波長を有する放射線で作動する適切な特徴を有する放射線検出器とを含んでいる。
本発明による別の計測装置27が、図7に示される。当該計測装置27は、1つの放射線源4ef、1つの光学カプラ9ef、1つの光学プローブ6ef、1つの第一スペクトル計5e、及び、1つの第二あるいは追加スペクトル計5fと、を備えるシステムを実質的に含む。スペクトル計5eとスペクトル計5fとは、それぞれ計測装置26(図6)のスペクトル計5cとスペクトル計5dとに実質的に類似している。即ち、各スペクトル計5eとスペクトル計5fとは、それぞれ第一波長帯域または別個の第二波長帯域内にある波長を有する放射線で作動するための適切な特徴を備える。ここで、第一波長帯域の第一中心値は、第二波長帯域の第二中心値より大きい。放射線源4efは、前述した第一及び第二波長帯域の両方の波長を含む広範囲波長域内にある放射線を放射する。そして、放射線源4efは、単一のエミッタ、例えば約750nm乃至1500nm以上の間の波長範囲を有する、例えばハロゲンランプ、または好ましくは、スーパーコンティニュウムレーザ源(Supercontinuum laser source)、を含み得る。放射線源4efによって生成される放射線は、光学プローブ6efへ送られる。そして、干渉の結果(図1と図2とに関連して前述されたように行われる)が、光学プローブ6efによって戻され、光学カプラ9efを介して、スペクトル計5eとスペクトル計5fへ伝達される。物体2の公称厚さに応じて、例えば、そのような公称厚さが所定のしきい値より大きいかまたは小さいかに応じて、コミュテータ21は、適切な特徴を備えるスペクトル計5eまたはスペクトル計5fを選択的に起動させる。図4及び図6の装置23及び装置26について起こることと同様に、スペクトル計5eとスペクトル計5fは、受け取られるスペクトルに基づいてスライス2の厚さを決定する(計算する)ために、演算処理装置18へ接続されている。
わずかに異なる実施の形態においては、コミュテータ21(例えば光学スイッチ)は、物体2の公称厚さが所定のしきい値より大きいか小さいかに応じて、スペクトル計5eまたはスペクトル計5fへ選択的に前記干渉の結果を伝達するために、光学カプラ9efの出力側に配置され得る。
図2に示された実施例は、補助層3上に配置された半導体材料の単一のスライス片2の場合について示している。しかしながら、本発明による方法、計測装置、及び、計測システムの適用は、このタイプの小片の寸法検査に制限されない。実際、そのような方法と計測装置は、例えば一つ以上の半導体材料のスライス片2の厚さ、及び/または、それ自体既知の多層構造内に配置された他の材料からなる層の厚さを計測することにもまた、適用され得る。多層構造内において、単一のスライス片2または単層の厚さは、隣接するスライス片2または隣接する層の集まりの厚さと同様に、計測され得る。
前述した計測装置1、23、26及び27は、容易に安く実現され得るので、多くの利点を有する。特に、前述した装置は、類似の既知のシステムや計測装置によって計測される厚さより、かなり小さい厚さを計測することが可能である。
さらに、本発明による方法と計測装置は、特に、シリコン材料のスライス片のような物質2の機械的加工工程の前、間または後に、作業環境内で検査及び計測を実施するようになっている。

Claims (17)

  1. 外面と、当該外面に対して反対側に位置する内面と、を備える物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法であって、
    少なくとも1つの放射線源によって所定波長帯域内で多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビームを放射する工程と、
    少なくとも1つの光学プローブによって前記物体の前記外面へ向けて放射線ビームを方向付ける工程と、
    前記少なくとも1つの光学プローブによって前記物体によって反射される放射線ビームを集積する工程と、
    少なくとも1つのスペクトル計によって、前記物体に入り込むことなく前記外面によって反射される放射線ビームと、前記物体に入り込んで前記内面によって反射される放射線ビームと、の間の干渉の結果であるスペクトルを分析する工程と、
    前記少なくとも1つのスペクトル計によって提供されるスペクトルの関数として前記物体の厚さを計算する工程と、
    前記物体の厚さが所定のしきい値より大きい場合に、第一中心値を有する第一波長帯域内にある多数の波長を含む第一放射線ビームを採用する工程と、
    前記物体の厚さが所定のしきい値より小さい場合に、前記第一波長帯域の第一中心値より小さい第二中心値を有する第二波長帯域内にある多数の波長を含む第二放射線ビームを採用する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  2. 前記物体の厚さが所定のしきい値の近傍の範囲である場合に、前記第一放射線ビームと前記第二放射線ビームとのどちらも採用する工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 外面と、当該外面に対して反対側に位置する内面と、を備える物体の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための方法であって、
    少なくとも1つの放射線源によって所定波長帯域内で多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビームを放射する工程と、
    少なくとも1つの光学プローブによって前記物体の前記外面へ向けて放射線ビームを方向付ける工程と、
    前記少なくとも1つの光学プローブによって前記物体によって反射される放射線ビームを集積する工程と、
    少なくとも1つのスペクトル計によって、前記物体に入り込むことなく前記外面によって反射される放射線ビームと、前記物体に入り込んで前記内面によって反射される放射線ビームと、の間の干渉の結果であるスペクトルを分析する工程と、
    前記少なくとも1つのスペクトル計によって提供されるスペクトルの関数として前記物体の厚さを計算する工程と、
    前記物体の厚さが所定のしきい値より大きい場合に、第一中心値を有する第一波長帯域に属する放射線のスペクトルを分析するようになっている少なくとも2つのスペクトル計の一方を採用する工程と、
    前記物体の厚さが所定のしきい値より小さい場合に、前記第一中心値より小さい第二中心値を有する第二波長帯域に属する放射線のスペクトルを分析するようになっている前記少なくとも2つのスペクトル計の他方を採用する工程と、
    を備えたことを特徴とする方法。
  4. 前記第一波長帯域の第一中心値は、1200nm乃至1400nmであり、
    前記第二波長帯域の第二中心値は、700nm乃至900nmである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記所定のしきい値は、5ミクロン乃至10ミクロンである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記物体は、機械加工工程の過程で検査されて、
    前記2つの異なる放射線ビーム又は前記2つのスペクトル計の、一方又は他方が、前記物体の厚さに応じて採用される
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 単一の放射線源を含む計測装置が採用されている
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 2つの個別の独立した装置を採用する、各々が1つのスペクトル計と1つの光学プローブと1つの放射線源とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記物体は、半導体材料のスライス片である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記物体は、シリコンのスライス片である
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記放射線ビームは、前記物体の外面に向けて実質的に垂直に方向付けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 外面(16)と、当該外面(16)に対して反対側に位置する内面(17)と、を有する物体(2)の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための計測装置(23;26;27)であって、
    所定帯域内で多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビーム(I)を放射する少なくとも1つの放射線源(4a;4b;4c、4d;4ef)と、
    前記物体(2)に入り込むことなく前記外面(16)によって反射される放射線ビーム(R1)と、前記物体(2)に入り込んで前記内面(17)によって反射される放射線ビーム(R2)と、の間の干渉の結果であるスペクトルを分析するスペクトル計(5a;5c;5e)と、
    前記少なくとも1つの放射線源(4a;4b;4c、4d;4ef)と前記スペクトル計(5a;5c;5e)とに光ファイバ(8,10,11)を介して接続されており、前記物体(2)の前記外面(16)へ向けて前記少なくとも1つの放射線源(4a;4b;4c、4d;4ef)によって放射される放射線ビーム(I)を方向付けると共に、前記物体(2)によって反射される放射線ビーム(R)を集積するべく、計測対象の前記物体(2)の前方に配置される少なくとも1つの光学プローブ(6a;6b;6cd;6ef)と、
    前記スペクトル計(5a;5c;5e)によって提供されるスペクトルの関数として前記物体(2)の厚さを計算する演算処理装置(18)と、
    前記少なくとも1つの光学プローブ(6a;6b;6cd;6ef)に接続される追加スペクトル計(5b;5d;5f)と、
    を備え、
    前記スペクトル計(5a;5c;5e)は、第一波長帯域内で第一中心値を有する多数の波長を有する反射される放射線ビームの間の干渉の結果であるスペクトルを分析するようになっており、
    前記追加スペクトル計(5b;5d;5f)は、第二波長帯域内で第二中心値を有する多数の波長を有する反射される放射線ビームの間の干渉の結果であるスペクトルを分析するようになっている、
    ことを特徴とする計測装置(23;26;27)。
  13. 前記物体(2)の厚さが所定のしきい値より大きい場合に、前記スペクトル計(5a;5c;5e)を起動させ、前記物体(2)の厚さが所定のしきい値より小さい場合に、前記追加スペクトル計(5b;5d;5f)を起動させるコミュテータ(21)を更に備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の計測装置(23;26;27)。
  14. 前記少なくとも1つの放射線源は、
    第一波長帯域内にある多数の波長を含む放射線ビームを放射するようになっている第一放射線源(4a;4c)と、
    第二波長帯域内にある多数の波長を含む放射線ビームを放射するようになっている第二放射線源(4a;4c)と、
    を備え、
    前記第二波長帯域は、前記第一波長帯域と異なっており、
    前記第二中心値は、前記第一波長帯域の第一中心値より小さい
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の計測装置(23;26)。
  15. 前記少なくとも1つの放射線源は、前記第一波長帯域と前記第二波長帯域の波長を含む波長帯域内の放射線ビームを放射するようになっている単一の放射線源(4ef)を有する
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の計測装置(27)。
  16. 少なくとも2つの計測装置(1a、1b)を備えており、
    各計測装置(1a、1b)は、1つの放射線源(4a、4b)と、前記スペクトル計(5a)と前記追加スペクトル計(5b)のうちの1つと、
    を有している
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の計測装置(23)。
  17. 外面(16)と、当該外面(16)に対して反対側に位置する内面(17)と、を有する物体(2)の厚さを干渉分析法によって光学的に計測するための装置(1)であって、 所定帯域内で多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビーム(I)を放射する放射線源(4)と、
    前記物体(2)に入り込むことなく前記外面(16)によって反射される放射線ビーム(R1)と、前記物体(2)に入り込んで前記内面(17)によって反射される放射線ビーム(R2)と、の間の干渉の結果であるスペクトルを分析する少なくとも1つのスペクトル計(5)と、
    前記放射線源(4)と前記少なくとも1つのスペクトル計(5)とに光ファイバ(8,10,11)を介して接続されており、前記物体(2)の前記外面(16)へ向けて前記放射線源(4)によって放射される放射線ビーム(I)を方向付けると共に、前記物体(2)によって反射される放射線ビーム(R)を集積するべく、計測対象の前記物体(2)の前方に配置される光学プローブ(6)と、
    前記少なくとも1つのスペクトル計(5)によって提供されるスペクトルの関数として前記物体(2)の厚さを評価する演算処理装置(18)と、
    を備え、
    前記放射線源(4)は、
    第一中心値を有する第一波長帯域内にある多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビームを放射する第一エミッタ(19)と、
    前記第一波長帯域の第一中心値より小さい第二中心値を有し、前記第一波長帯域とは異なる第二波長帯域内にある多数の波長を含む低コヒーレンスの放射線ビームを放射する少なくとも1つの第二エミッタ(20)と、
    前記物体(2)の厚さに応じて、前記第一エミッタ(19)又は前記第二エミッタ(20)を選択的に採用することができるコミュテータ(21)と、
    を有することを特徴とする計測システム(1)。
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