JP2019019916A - 軸受排油口を備えた遊星歯車装置 - Google Patents

軸受排油口を備えた遊星歯車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内歯車に囲まれた空間に軸受損に起因する発熱量によって昇温した潤滑油の流入を回避でき、歯車の昇温を抑制できること。【解決手段】本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置は、上記課題を解決するために、太陽歯車と、遊星歯車と、内歯車と、遊星軸と、第1及び第2の遊星キャリアと、入力軸と、出力軸と、ジャーナル軸受と、スラスト軸受とを備え、遊星歯車とスラスト軸受の間に軸受排油口が形成され、遊星軸に形成されている給油孔を介してジャーナル軸受に供給された潤滑油が、ジャーナル軸受の軸方向両端に流れてスラスト軸受に供給され軸受排油口から排出される歯車装置において、歯車装置は、少なくとも出力軸側のスラスト軸受を覆うように設置され、軸受排油口から排出される潤滑油を回収する排油回収カバーと、この排油回収カバーで回収された潤滑油を装置の外部に排出する排油排出機構とから成る排油回収装置を備えていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は軸受排油口を備えた遊星歯車装置に係り、例えば、ガスタービン用遊星歯車装置等のような高速運転されるものに好適な軸受排油口を備えた遊星歯車装置に関する。
一般的な遊星歯車装置の構造を、図1(a)、図1(b)及び図1(c)を用いて説明する。
図1(a)、図1(b)及び図1(c)に示すように、一般的な遊星歯車装置5Aは、外歯を有する太陽歯車1と、この太陽歯車1の外歯と噛合う複数(図1(a)では3個)の遊星歯車2と、この遊星歯車2と内歯を介して噛合う内歯車4と、遊星歯車2を支持している遊星軸7と、遊星歯車2を挟んで遊星軸7を支持する第1の遊星キャリア3a及び第2の遊星キャリア3bと、太陽歯車1を回転駆動する入力軸6と、内歯車4と嵌合して回転駆動される出力軸11と、遊星歯車2の径方向荷重を支持するジャーナル軸受8と、遊星歯車2の軸方向両端に設置され、遊星歯車2の軸方向荷重を支持するスラスト軸受9a及び9bとを備え、遊星歯車2とスラスト軸受9a及び9bの間には、それぞれ軸受排油口16a及び16bが形成され、遊星軸7に形成されている給油孔15b1を介してジャーナル軸受8に供給された潤滑油が、ジャーナル軸受8の軸方向両端に流れてスラスト軸受9a及び9bに供給され軸受排油口16a及び16bから排出されるように構成されている。なお、出力軸11は、出力軸支持装置10で支持されている。
以上の構成において、遊星歯車装置5Aは、以下のように回転駆動力を伝達する。即ち、例えば、ガスタービン用遊星歯車装置の場合、ガスタービンと連結している入力軸6が回転駆動されると、これと一体となっている太陽歯車1も同時に回転し、これと噛合う遊星歯車2が回転駆動される。更に、遊星歯車2と噛合う内歯車4が回転駆動され、これと嵌合されている出力軸11が回転駆動される。
また、このような場合、遊星歯車装置5Aは、次のような潤滑油供給機構が設けられることがある。
即ち、図1(b)に示すように、オイルタンク12に溜まっている潤滑油は、フィルタ13を介してポンプ14で吸い上げられる。吸い上げられた潤滑油は、給油口15aから太陽歯車1に、給油口15bから給油孔15b1を介してジャーナル軸受8に供給される。
太陽歯車1に供給された潤滑油は、太陽歯車1と噛合う遊星歯車2によって掻き上げられ、内歯車4にも供給される。一方、ジャーナル軸受8に供給された潤滑油は、両軸端の方へと流れてスラスト軸受9a及び9bに供給され、遊星歯車2の側面とスラスト軸受9a及び9bの間に形成される軸受排油口16aと16bから軸受の外に流出する。
軸受排油口16aから軸受の外に流出する潤滑油は、ほとんどが第1の遊星キャリア3aと内歯車4のすき間から内歯車4の外部へと流れ、排油口17を通りオイルタンク12へと戻る。一方、軸受排油口16bから軸受の外に流出する潤滑油は、給油口15aから供給された潤滑油と混合されて、内歯車4に囲まれた空間に停留し、その一部が第1の遊星キャリア3aと内歯車4のすき間から内歯車4の外部へと流れ、排油口17を通りオイルタンク12へと戻る。
ここで、例えば、ガスタービン用遊星歯車装置は、ガスタービンによって回転駆動されるため高速で運転される。そのため、太陽歯車、遊星歯車、内歯車のピッチ円周速は、他の産業用遊星歯車装置に比して非常に大きく、これに起因して発熱量が大きい。
遊星歯車装置の発熱は、非特許文献1に記載のように、歯車の噛合いによる摩擦損、潤滑油の撹拌損、軸受損が主要因子となって発生する。上記因子の中で、潤滑油の撹拌損と軸受損は占める割合が大きく、歯車のピッチ円周速の増加に伴い増加するため、ピッチ円周速が大きいガスタービン用遊星歯車装置は発熱量が大きい。また、遊星歯車装置は、他の形式の歯車装置と比してエネルギー密度が高いという特徴を有するため、前記の発熱量によって歯車が昇温しやすい。
歯車が昇温することで、非特許文献2に記載のように、歯面に焼付き損傷が発生する可能性が高まる。従って、遊星歯車装置5Aを冷却し、歯車の昇温を抑制する必要がある。
遊星歯車装置5Aでは、前述のとおり、ジャーナル軸受8に供給された潤滑油が軸受排油口16bから内歯車4に囲まれた空間に流出して停留する。このとき、潤滑油は、軸受部において軸受損に起因する発熱量を受取り昇温する。従って、内歯車4に囲まれた空間には昇温した潤滑油が停留し、これによって歯車が昇温してしまう。
一方、特許文献1には、異なる方法によって歯車の昇温を抑制している。即ち、第2の遊星キャリア3bにおいて、遊星歯車2間にある柱状構造部に開口構造を設けることで、内歯車4に囲まれた空間にある潤滑油を回収し、撹拌損に起因する発熱量を減少させ、内歯車4に囲まれた空間に留まっている潤滑油の昇温を、ひいては歯車の昇温を抑制している。
国際公開2015/050116号
Neil E. A., and Stuart H. L., "Spur-Gear-System Efficiency at Part and Full Load", NASA Technical Paper 1622, Technical Report 79-46, 1980. 日本機械学会,歯車損傷図鑑,2006.
上述した特許文献1に記載の構造は、内歯車に囲まれた空間に停留している潤滑油の昇温を、ひいては歯車の昇温を抑制するため、遊星キャリアにおいて遊星歯車間にある柱状構造部に開口構造を設けることで、内歯車に囲まれた空間にある潤滑油を回収し,撹拌損に起因する昇温を、ひいては歯車の昇温を抑制している。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の遊星歯車間にある柱状構造部に開口構造を設ける構造のみでは、軸受において軸受損に起因する発熱量を受取り昇温した潤滑油が内歯車に囲まれた空間に流入することを回避できないため、これに起因した歯車の昇温を抑制できない。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、内歯車に囲まれた空間に軸受損に起因する発熱量によって昇温した潤滑油の流入を回避でき、歯車の昇温を抑制できる軸受排油口を備えた遊星歯車装置を提供することにある。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置は、上記目的を達成するために、外歯を有する太陽歯車と、該太陽歯車の外歯と噛合う複数の遊星歯車と、該遊星歯車と内歯を介して噛合う内歯車と、前記遊星歯車を支持している遊星軸と、前記遊星歯車を挟んで前記遊星軸を支持する第1及び第2の遊星キャリアと、前記太陽歯車を回転駆動する入力軸と、前記内歯車と嵌合して回転駆動される出力軸と、前記遊星歯車の径方向荷重を支持するジャーナル軸受と、前記遊星歯車の軸方向両端に設置され、前記遊星歯車の軸方向荷重を支持するスラスト軸受とを備え、前記遊星歯車と前記スラスト軸受の間に軸受排油口が形成され、前記遊星軸に形成されている給油孔を介して前記ジャーナル軸受に供給された潤滑油が、前記ジャーナル軸受の軸方向両端に流れて前記スラスト軸受に供給され前記軸受排油口から排出される歯車装置において、前記歯車装置は、少なくとも前記内歯車で囲まれた空間側の前記スラスト軸受を覆うように設置され、前記軸受排油口から排出される前記潤滑油を回収する排油回収カバーと、該排油回収カバーで回収された前記潤滑油を装置の外部に排出する排油排出機構とから成る排油回収装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、内歯車に囲まれた空間に軸受損に起因する発熱量によって昇温した潤滑油の流入を回避でき、歯車の昇温を抑制できる軸受排油口を備えた遊星歯車装置を得ることができる。
一般的な遊星歯車装置における歯車の必要最小限の構成を示す図である。 一般的な遊星歯車装置の構成を一部破断して示す斜視図である。 図1(b)における遊星軸の近傍を示す部分断面図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例1における遊星軸の近傍を示す部分斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例1における軸受排油回収装置の概略構成を一部破断して示す斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例2における遊星軸の近傍を示す部分斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例2における軸受排油回収装置の概略構成を一部破断して示す斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例3における遊星軸の近傍を示す部分斜視図である 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例3における軸受排油回収装置の概略構成を一部破断して示す斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例4における遊星軸の近傍を示す部分斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例4における軸受排油回収装置の概略構成を一部破断して示す斜視図である。 本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例における遊星軸の近傍を示す部分斜視図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例1としての遊星歯車装置5Bの構造を、図2及び図3を用いて説明する。
図2及び図3に示すように、本実施例の遊星歯車装置5Bは、図1(a)、図1(b)及び図1(c)を用いて説明した一般的な遊星歯車装置5Aと同様に、外歯を有する太陽歯車1と、この太陽歯車1の外歯と噛合う複数の遊星歯車2と、この遊星歯車2と内歯を介して噛合う内歯車4と、遊星歯車2を支持している遊星軸7と、遊星歯車2を挟んで遊星軸7を支持する第1の遊星キャリア3a及び第2の遊星キャリア3bと、太陽歯車1を回転駆動する入力軸6と、内歯車4と嵌合して回転駆動される出力軸11と、遊星歯車2の径方向荷重を支持するジャーナル軸受8と、遊星歯車2の軸方向両端に設置され、遊星歯車2の軸方向荷重を支持するスラスト軸受9a及び9bとを備え、遊星歯車2とスラスト軸受9a及び9bの間には、それぞれ軸受排油口16a及び16bが形成され、遊星軸7に形成されている給油孔15b1を介してジャーナル軸受8に供給された潤滑油が、ジャーナル軸受8の軸方向両端に流れてスラスト軸受9a及び9bに供給され軸受排油口16a及び16bから排出されるように構成されている。なお、出力軸11は、出力軸支持装置10で支持されている。
そして、本実施例では、遊星歯車装置5Bは、少なくとも内歯車4で囲まれた空間側のスラスト軸受9bを覆うように設置され、軸受排油口16bから排出される潤滑油を回収する排油回収カバー18と、この排油回収カバー18で回収された潤滑油を装置の外部に排出する排油排出機構とから成る排油回収装置20aを備えていることを特徴とする。
上述した排油排出機構は、排油回収カバー18に一端が接続された排油管19aと、第2の遊星キャリア3bに形成され、排油管19aの他端に一端が接続された第1の排油孔19bと、この第1の排油孔19bに接続された第2の排油孔19cと、第1の遊星キャリア3aに形成され、第2の排油孔19cの他端に一端が接続された第3の排油孔19dとから構成されている。
また、第2の遊星キャリア3bは、遊星軸7を支持する円板状部材3b1と、この円板状部材3b1と一体に形成され、円板状部材3b1から軸方向(図3の下方向)に伸延し、その先端部にフランジ部3b3を有し、フランジ部3b3を介して円板状の第1の遊星キャリア3aが接続される柱部材3b2とから構成され、第2の遊星キャリア3bの円板状部材3b1に上述した第1の排油孔19bが、第2の遊星キャリア3bの柱部材3b2に第2の排油孔19cが、第1の遊星キャリア3aに第3の排油孔19dがそれぞれ形成され、第1の排油孔19bの一端が排油管19aに、第1の排油孔19bの他端が第2の排油孔19cの一端に、第2の排油孔19cの他端が第3の排油孔19dの一端にそれぞれ接続され、第3の排油孔19dの他端は、潤滑油を装置の外部に排出する排油口17となっている。
また、第1の排油孔19bは、排油管19aと接続される側とは反対側の端部に、この端部を封止するため排油孔キャップ21が設置されている。
更に、上述した排油回収カバー18はL字状を成し、このL字状の一方側(図2の符号18a)がスラスト軸受9bの側面に固定され、L字状の他方側(図2の符号18b)がスラスト軸受9bの外周を覆うように構成されている。そして、排油回収カバー18は、L字状の他方側(図2の符号18b)の遊星歯車2と隣接している部分がラビリンスパッキン等のシール構造となっている。
即ち、図2に示すように、排油回収カバー18はL字状を成し、L字状の一方側が空間内に軸受排油口16bを備えるスラスト軸受9bの側面に固定され、L字状の他方側がスラスト軸受9bの外周を覆う構造となっている。排油回収カバー18のうち、遊星歯車2と隣接している部分(L字状の他方側)は、ラビリンスパッキン等のシール構造となっている。また、排油回収カバー18は、排油管19aと接続するための穴が形成されている。
なお、排油管19aは、第1の排油孔19bと接続しても良いし、第2の排油孔19cと直接接続しても良い。即ち、第2の排油孔19cの一端が排油管19aに、第2の排油孔19cの他端が第3の排油孔19dの一端にそれぞれ直接接続しても良い。
ただし、排油管19aを第2の排油孔19cと直接接続する場合は、第1の排油孔19bと排油孔キャップ21は不要である。
図3に示すように、第1の遊星キャリア3aは、第3の排油孔19dを備えているが、この第3の排油孔19dは、第2の排油孔19cと接続される側とは反対側の端部が排油口17となっており、この排油口17から遊星歯車装置5Bの外部に排油が流出される。
次に、本実施例の遊星歯車装置5Bにおける潤滑油の流れにつて説明する。
先ず、図1(b)に示すオイルタンク12に溜まっている潤滑油は、フィルタ13を介してポンプ14で吸い上げられ、吸い上げられた潤滑油は、図2に示す給油口15bから給油孔15b1を介してジャーナル軸受8に供給される。ジャーナル軸受8に供給された潤滑油は、両軸端の方へと流れてスラスト軸受9a及び9bに供給され、遊星歯車2の側面とスラスト軸受9a及び9bの間に形成される軸受排油口16aと16bから軸受の外に排出されるが、本実施例では、排油回収カバー18があるため、軸受排油口16bから排油された潤滑油は、回収カバー18によって回収される。排油回収カバー18によって回収された潤滑油は、排油管19a、第1の排油孔19b、第2の排油孔19c、第3の排油孔19dを通って、排油口17から遊星歯車装置5Bの外部に排出される。
また、上記した排油回収装置20aは、以下の手順で製造されることが望ましい。
即ち、排油回収カバー18は、例えば炭素鋼や構造用合金鋼などで製作し、切削加工によって形成され、また、排油管19aと接続するために、円筒面に穴あけ加工が施されて接続穴が形成されている。一方、排油管19aは、例えば配管用合金鋼鋼管や機械構造用合金鋼鋼管などで製作される。
また、第1の排油孔19bと第2の排油孔19cを備える第2の遊星キャリア3bは、例えば炭素鋼、構造用合金鋼、鋳鉄などで製作され、切削加工または鋳造によって形成されている。概形に形成された後、第1の排油孔19bを形成するために、第2の遊星キャリア3bの外周側(排油孔キャップ21で封止される側)から穴あけ加工を行う。次に、第2の排油孔19cを製作するために、第2の遊星キャリア3bと第1の遊星キャリア3aの接触面側から穴あけ加工を行う。
第3の排油孔19dを備える第1の遊星キャリア3aは、例えば構造用合金鋼などで製作され、切削加工によって形成される。概形に形成された後、第3の排油孔19dを形成するために穴あけ加工が行われる。
また、上記した排油回収装置20aは、以下の方法で組立てられることが望ましい。
即ち、既に組み立てられた遊星歯車2、第1の遊星キャリア3a、遊星軸7、スラスト軸受9a及び9bに対して、排油回収カバー18を図2に示す位置に設置し、排油回収カバー18は、スラスト軸受9bの側面に、例えばボルト締結や溶接などで固定される。
排油管19aは、例えばねじ込みや溶接によって排油回収カバー18に接続される。第2の遊星キャリア3bには予め、例えば圧入などで排油孔キャップ21が設置されており、この第2の遊星キャリア3bは、第2の遊星キャリア3bの柱部材3b2のフランジ部3b3が、例えばボルト締結などで締結されて第1の遊星キャリア3aに設置される。その後、排油管19aが、例えば溶接などで第2の遊星キャリア3bに接続される。このときの作業性向上のために、第2の遊星キャリア3bには、各所に肉抜き構造を設けても良い。
このような本実施例の遊星歯車装置5Bとすることにより、以下のような効果が得られる。
即ち、ジャーナル軸受8において、軸受損が発生して昇温した潤滑油が、軸受排油口16bから排出されると、排油回収カバー18によって回収され、排油回収カバー18によって回収された潤滑油は、排油管19a、第1の排油孔19b、第2の排油孔19c、第3の排油孔19dを通って、遊星歯車装置5Bの外部に排出される。
従って、本実施例によれば、内歯車4に囲まれた空間において、歯車を冷却している潤滑油と混合することを回避できので、内歯車4に囲まれた空間に留まっている潤滑油の昇温を抑制でき、これによって、歯車を従来よりも効果的に冷却でき、歯面の焼付き損傷を回避できる。
つまり、本実施例の構成とすることで、軸受損に起因する発熱量によって昇温した潤滑油が、排油回収カバーにより内歯車に囲まれた空間に流入することを回避でき、内歯車に囲まれた空間に停留している潤滑油の昇温を抑制できる。これによって歯車の昇温を抑制でき、ひいては歯面の焼付き損傷を回避できる。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例2としての遊星歯車装置5Cの構造を、図4(a)及び図4(b)を用いて説明する。
該図に示す本実施例の遊星歯車装置5Cは、実施例1で説明した遊星歯車装置5Bとほとんど同様な構成であるが、本実施例では、遊星歯車2が、ジャーナル軸受8側が出力軸11側に突出する遊星歯車ボス2aを備えている点が実施例1と異なる。
本実施例の排油回収装置20bは、排油回収カバー18、排油管19a、第1の排油孔19b、第2の排油孔19c、第3の排油孔19d、排油孔キャップ21、排油口17によって構成されており、遊星歯車2が、ジャーナル軸受8側が出力軸11側に突出する遊星歯車ボス2aを備えていると共に、軸受排油口16b1は、遊星歯車ボス2aとスラスト軸受9b1の間に形成され、この軸受排油口16b1の位置と、排油回収カバー18と遊星歯車2のシール構造部分の位置が軸方向にずれていることを特徴としており、その構造、製造方法、組立て方法は、実施例1と同様である。
このような本実施例の遊星歯車装置5Cとすることにより、以下のような効果が得られる。
即ち、ジャーナル軸受8において昇温した潤滑油が、軸受排油口16b1から排出されると、排油回収カバー18によって回収されるが、このとき、遊星歯車ボス2aがあることによって、遊星歯車ボス2aとスラスト軸受9b1の間に形成される軸受排油口16b1の位置と、排油回収カバー18と遊星歯車2の隣接部分(シール構造部分)の位置が軸方向にずれているので、軸受排油口16b1から直接、排油回収カバー18と遊星歯車2のシール構造部分に排油が流れないので、排油をより回収しやすくなる。
従って、本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、内歯車4に囲まれた空間にある潤滑油の昇温をより抑制できる。これによって、歯車をより効果的に冷却でき、歯面の焼付き損傷を回避できる。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例3としての遊星歯車装置5Dの構造を、図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。
該図に示す本実施例の遊星歯車装置5Dは、実施例1で説明した遊星歯車装置5Bとほとんど同様な構成であるが、本実施例では、内歯車4に囲まれた空間にない軸受排油口16aからの排油も回収する構造を備えている点が実施例1と異なる。
即ち、本実施例では、第1の遊星キャリア3aに、排油回収カバー18で外周が覆われたスラスト軸受9bとは反対側に配置されたスラスト軸受9aを覆うように第2の排油回収カバー22が設置され、この第2の排油回収カバー22と、排油回収カバー18で外周が覆われたスラスト軸受9bとは反対側に配置されたスラスト軸受9aとの間に空間Pが形成され、この空間Pと連通する第4の排油孔19eが第1の遊星キャリア3aに形成されていることを特徴としており、その構造、製造方法、組立て方法は、実施例1と同様である。
上記した第2の排油回収カバー22はL字状を成し、このL字状の一方側が第1の遊星キャリア3aに固定され、L字状の他方側が排油回収カバー18で外周が覆われたスラスト軸受9bとは反対側の配置されたスラスト軸受9aの外周を覆うと共に、その先端が遊星歯車2と隣接している部分がラビリンスパッキン等のシール構造となっている。
また、第4の排油孔19eの空間Pと連通する側とは反対側は、潤滑油を装置の外部に排出する排油口17aとなっており、第2の排油回収カバー22、第4の排油孔19e及び排油口17aで第2の排油回収装置20a1を構成している。
上記した第2の排油回収装置20a1は、以下の手順で製造されることが望ましい。
即ち、排油回収カバー22は、例えば炭素鋼や構造用合金鋼などで製作され、切削加工によって形成されている。また、第4の排油孔19eを備える第1の遊星キャリア3aは、例えば構造用合金鋼などで製作され、切削加工によって形成されている。概形に形成された後、第4の排油孔19eを形成するために穴あけ加工が施されている。
更に、図5(a)に示すように、第1の遊星キャリア3aは、第4の排油孔19eを備えており、この第4の排油孔19eは、スラスト軸受9aと、スラスト軸受9aの外周を覆っている排油回収カバー22とで形成されている空間Pに接続されているので、排油口17aから遊星歯車装置5Dの外部に排油の流出が可能となる。
また、上記した第2の排油回収装置20a1は、以下の方法で組立てられることが望ましい。
即ち、第1の遊星キャリア3aに遊星歯車2を組み付ける前に、排油回収カバー22を図5(a)に示す位置に設置し、第1の遊星キャリア3aに、例えばボルト締結や溶接などで固定する。
このような本実施例の遊星歯車装置5Dとすることにより、以下のような効果が得られる。
即ち、ジャーナル軸受8において昇温した潤滑油が、軸受排油口16a、16bから排出されると、排油回収カバー18と第2の排油回収カバー22によって回収される。第2の排油回収装置20a1を備えなくとも、軸受排油口16aから排出した潤滑油は、内歯車4に囲まれた空間において歯車を冷却している潤滑油と混合することはほとんどないが、第2の排油回収装置20a1を備えることで、より確実に内歯車4に囲まれた空間にある潤滑油の昇温を抑制できる。これによって、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、歯車をより効果的に冷却でき、歯面の焼付き損傷を回避できる。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例4としての遊星歯車装置5Eの構造を、図6(a)及び図6(b)を用いて説明する。
該図に示す本実施例の遊星歯車装置5Eは、実施例1で説明した遊星歯車装置5Bとほとんど同様な構成であるが、本実施例では、排油回収カバー18がスラスト軸受9bと一体構造となっている点が実施例1と異なる。
本実施例の排油回収装置20cは、排油回収カバー18と一体構造のスラスト軸受9b、排油管19a、第1の排油孔19b、第2の排油孔19c、第3の排油孔19d、排油孔キャップ21、排油口17によって構成されており、排油回収カバー18と一体構造のスラスト軸受9b以外は、その構造、製造方法、組立て方法が実施例1と同様である。
本実施例の排油回収カバー18と一体構造のスラスト軸受9b1の構造を、以下で説明する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、スラスト軸受9b1は環状構造となっており、排油回収機能を付与するため、その外周近くに円周に沿った溝(排油回収カバー18が一体に形成されたスラスト軸受9bの外周面と遊星歯車2側に延びる排油回収カバー18のL字部分とで形成される空間)を設けている。また、スラスト軸受9bのうち、排油回収機能を備える最外周部において、遊星歯車2と隣接している部分は、ラビリンスパッキン等のシール構造となっている。更に、スラスト軸受9bは、排油管19aと接続するための穴を備えている。
上記した排油回収カバー18と一体構造のスラスト軸受9b1は、以下の手順で製造されることが望ましい。
即ち、排油回収カバー18と一体構造のスラスト軸受9bは、例えば炭素鋼や構造用合金鋼などで製作され、切削加工によって形成されている。また、排油管19aと接続するために、円筒面に穴あけ加工が施されている。
また、排油回収カバーと一体構造のスラスト軸受9bは、他の実施例におけるスラスト軸受と同様の組立て方法で組立てられている。
このような本実施例の遊星歯車装置5Eとすることにより、以下のような効果が得られる。
即ち、歯車の冷却効果については、実施例1の構造と同等であるが、排油回収カバー18をスラスト軸受9bと一体構造とすることで、排油回収カバー18の組立てにかかる手間を省くことができる。
本発明の軸受排油口を備えた遊星歯車装置の実施例5としての遊星歯車装置5Fの構造を、図7を用いて説明する。
該図に示す本実施例の遊星歯車装置5Fは、排油回収カバー18aに実施例1のような排油管19a、第2の遊星キャリア3aに実施例1のような排油孔19dを設けず、遊星軸7に排油孔24を給油孔15b1と同様の経路上に設けている点が実施例1と異なる。
即ち、本実施例では、排油排出機構が、遊星軸7に形成されている給油孔15b1と同様の経路上に設けられ、ジャーナル軸受8の軸受面からの潤滑油が排出される先端部が排油口25となっている排油孔24から成り、排油回収カバー18aと排油口25を有する排油孔24で排油回収装置20d1を構成するものであり、その他の構造、製造方法、組立て方法が実施例1と同様である。排油孔24には、効率よく排油を回収するために、ポンプを接続しても良い。
また、本実施例での排油回収カバー18aはL字状を成し、このL字状の一方側がスラスト軸受8の側面に固定され、L字状の他方側がスラスト軸受9bの外周を覆うように構成されていると共に、排油回収カバー18aは、L字状の他方側の遊星歯車2と隣接している部分がラビリンスパッキン等のシール構造となっている。
このような本実施例の遊星歯車装置5Fとすることにより、以下のような効果が得られる。
即ち、ジャーナル軸受8において、軸受損が発生して昇温した潤滑油は、一部が軸受排油口16a、16bから排出されるが、潤滑油が軸受排油口16bには行かず、ほとんど排油口17によって回収される。
しかし、軸受排油口16bから排出した潤滑油は、排油回収カバー18aによって回収されるため、内歯車4で囲まれた空間内へと排出されることはない。従って、歯車の冷却効果については、実施例1の構造と同等であると期待できる。また、実施例1のような排油管や排油孔などを設ける必要がないため、内歯車4で囲まれた空間内に設置する部品点数が減少し、メンテナンス性が向上する。
なお、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…太陽歯車、2…遊星歯車、2a…遊星歯車ボス、3a…第1の遊星キャリア、3b…第2の遊星キャリア、3b1…遊星キャリアの円板状部材、3b2…遊星キャリアの柱部材、3b3…遊星キャリアのフランジ部、4…内歯車、5A、5B、5C、5D、5E、5F…遊星歯車装置、6…入力軸、7…遊星軸、8…ジャーナル軸受、9a、9b、9b1…スラスト軸受、10…出力軸支持装置、11…出力軸、12…オイルタンク、13…フィルタ、14…ポンプ、15a、15b…給油口、15b1…給油孔、16a、16b、16b1…軸受排油口、17、17a、25…排油口、18、18a…排油回収カバー、19a…排油管、19b…第1の排油孔、19c…第2の排油孔、19d…第3の排油孔、19e…第4の排油孔、20a、20b、20c、20a1、20d1…排油回収装置、21…排油孔キャップ、22…第2の排油回収カバー、24…排油孔。

Claims (17)

  1. 外歯を有する太陽歯車と、該太陽歯車の外歯と噛合う複数の遊星歯車と、該遊星歯車と内歯を介して噛合う内歯車と、前記遊星歯車を支持している遊星軸と、前記遊星歯車を挟んで前記遊星軸を支持する第1及び第2の遊星キャリアと、前記太陽歯車を回転駆動する入力軸と、前記内歯車と嵌合して回転駆動される出力軸と、前記遊星歯車の径方向荷重を支持するジャーナル軸受と、前記遊星歯車の軸方向両端に設置され、前記遊星歯車の軸方向荷重を支持するスラスト軸受とを備え、前記遊星歯車と前記スラスト軸受の間に軸受排油口が形成され、前記遊星軸に形成されている給油孔を介して前記ジャーナル軸受に供給された潤滑油が、前記ジャーナル軸受の軸方向両端に流れて前記スラスト軸受に供給され前記軸受排油口から排出される軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記遊星歯車装置は、少なくとも前記内歯車で囲まれた空間側の前記スラスト軸受を覆うように設置され、前記軸受排油口から排出される前記潤滑油を回収する排油回収カバーと、該排油回収カバーで回収された前記潤滑油を装置の外部に排出する排油排出機構とから成る排油回収装置を備えていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  2. 請求項1に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油排出機構は、前記排油回収カバーに一端が接続された排油管と、前記第2の遊星キャリアに形成され、前記排油管の他端に一端が接続された排油孔と、前記第1の遊星キャリアに形成され、前記排油孔の他端に一端が接続された排油孔とから成ることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  3. 請求項2に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第2の遊星キャリアは、前記遊星軸を支持する円板状部材と、該円板状部材と一体に形成され、前記円板状部材から軸方向に伸延し、その先端部にフランジ部を有し、該フランジ部を介して円板状の前記第1の遊星キャリアが接続される柱部材とから構成され、
    前記第2の遊星キャリアの円板状部材に第1の排油孔が、前記第2の遊星キャリアの柱部材に第2の排油孔が、前記第1の遊星キャリアに第3の排油孔がそれぞれ形成され、
    前記第1の排油孔の一端が前記排油管に、前記第1の排油孔の他端が前記第2の排油孔の一端に、前記第2の排油孔の他端が前記第3の排油孔の一端にそれぞれ接続されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  4. 請求項3に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第1の排油孔は、前記排油管と接続される側とは反対側の端部に、該端部を封止する排油孔キャップが設置されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  5. 請求項2に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第2の遊星キャリアは、前記遊星軸を支持する円板状部材と、該円板状部材と一体に形成され、前記円板状部材から軸方向に伸延し、その先端部にフランジ部を有し、該フランジ部を介して円板状の前記第1の遊星キャリアが接続される柱部材とから構成され、
    前記第2の遊星キャリアの柱部材に第2の排油孔が、前記第1の遊星キャリアに第3の排油孔がそれぞれ形成され、
    前記第2の排油孔の一端が前記排油管に、前記第2の排油孔の他端が前記第3の排油孔の一端にそれぞれ接続されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第3の排油孔の他端は、前記潤滑油を装置の外部に排出する排油口となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーはL字状を成し、このL字状の一方側が前記スラスト軸受の側面に固定され、前記L字状の他方側が前記スラスト軸受の外周を覆うように構成されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  8. 請求項7に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーは、前記L字状の他方側の前記遊星歯車と隣接している部分がシール構造となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  9. 請求項8に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記遊星歯車は、前記ジャーナル軸受側が前記出力軸側に突出する遊星歯車ボスを備えていると共に、前記軸受排油口は、前記遊星歯車ボスと前記スラスト軸受の間に形成され、この軸受排油口の位置と、前記排油回収カバーと前記遊星歯車のシール構造部分の位置が軸方向にずれていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  10. 請求項8に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第1の遊星キャリアに、前記排油回収カバーで外周が覆われた前記スラスト軸受とは反対側に配置されたスラスト軸受を覆うように第2の排油回収カバーが設置され、前記第2の排油回収カバーと前記排油回収カバーで外周が覆われた前記スラスト軸受とは反対側に配置されたスラスト軸受との間に空間が形成され、この空間と連通する第4の排油孔が前記第1の遊星キャリアに形成されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  11. 請求項10に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第2の排油回収カバーはL字状を成し、このL字状の一方側が前記第1の遊星キャリアに固定され、L字状の他方側が前記排油回収カバーで外周が覆われた前記スラスト軸受とは反対側に配置された前記スラスト軸受の外周を覆うと共に、その先端が前記遊星歯車と隣接している部分がシール構造となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  12. 請求項11に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記第4の排油孔の前記空間と連通する側とは反対側は、前記潤滑油を装置の外部に排出する排油口となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  13. 請求項8に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーと前記スラスト軸受は、一体構造となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  14. 請求項13に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーが一体構造となっている前記スラスト軸受は、該スラスト軸受の外周面と前記遊星歯車側に延びる前記排油回収カバーのL字状部分とで空間が形成されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  15. 請求項1に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油排出機構は、前記遊星軸に形成されている前記給油孔と同様の経路上に設けられ、前記ジャーナル軸受の軸受面からの前記潤滑油が排出される排油孔から成ることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  16. 請求項15に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーはL字状を成し、このL字状の一方側が前記スラスト軸受の側面に固定され、前記L字状の他方側が前記スラスト軸受の外周を覆うように構成されていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
  17. 請求項16に記載の軸受排油口を備えた遊星歯車装置において、
    前記排油回収カバーは、前記L字状の他方側の前記遊星歯車と隣接している部分がシール構造となっていることを特徴とする軸受排油口を備えた遊星歯車装置。
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WO2024016324A1 (zh) * 2022-07-22 2024-01-25 舍弗勒技术股份两合公司 行星齿轮箱和风电设备
WO2024127930A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 川崎重工業株式会社 遊星歯車装置

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