JP2019019460A - 電子機器システム及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体からの取り外しが容易に行える磁力で電子機器を取り付けるとともに、支持体が衝撃を受けたときの電子機器の支持体からの脱落を抑制することを課題とする。【解決手段】電子機器システムは、磁性体を含む支持体と、前記支持体と磁気結合された第1の磁石と、前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定された筐体を有する電子機器本体と、前記支持体と磁気結合された第2の磁石と、前記第2の磁石を介して前記支持体に固定された補助取付部材と、を備え、前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する。【選択図】図11

Description

本明細書開示の発明は、電子機器システム及び電子機器に関する。
磁石を用いることで、磁性体を含む所望の設置個所に、機械、器具、電子機器等の物品を設置することができる(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開2002−217559号公報 特開2003−158385号公報
ところで、物品の設置場所が衝撃を受けることがある。例えば、橋梁等は、車両が通過することで衝撃を受けることがあり、マンホール蓋は、車両の通過だけでなく、マンホールに設置するときに大きな衝撃を受けることがある。このように衝撃を受けることがある場所に物品を設置する場合、物品の脱落を防止する構造が必要となるが、このような構造を採用するための条件が整っていなければならず、物品の設置先が限定される。物品を設置できるように物品の形状等に応じて設置先の形状を変更することも考えられるが手間である。
このような状況下、物品の設置の自由度を高めるために、特許文献1や特許文献2のように磁石を用いて所望の設置場所に物品を取り付けることが考えられる。しかしながら、衝撃に耐え、物品の脱落を回避することができるほどの強力な磁石を用いることは、物品の取り外しが困難となり、取り付け位置の微調整すらできなくなり、現実的ではない。
1つの側面では、本明細書開示の電子機器システム及び電子機器は、支持体からの取り外しが容易に行える磁力で電子機器を取り付けるとともに、支持体が衝撃を受けたときの電子機器の支持体からの脱落を抑制することを課題とする。
1つの態様では、電子機器システムは、磁性体を含む支持体と、前記支持体と磁気結合された第1の磁石と、前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定された筐体を有する電子機器本体と、前記支持体と磁気結合された第2の磁石と、前記第2の磁石を介して前記支持体に固定された補助取付部材と、を備え、前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する。
また、別の態様では、電子機器は、磁性体を含む支持体と磁気結合される第1の磁石と、前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定される筐体と、前記支持体と磁気結合される第2の磁石と、前記第2の磁石を介して前記支持体に固定される補助取付部材と、を備え、前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する。
さらに、別の態様では、電子機器は、金属体に磁気結合された第1の磁石と、
前記第1の磁石と磁気結合され、前記第1の磁石を介して前記金属体に固定される筐体を備える電子機器と、前記金属体の複数のリブに磁気結合された複数の磁石と、前記複数の磁石に磁気結合された金属製部材と、前記金属製部材は、前記第1の磁石が前記金属体から離間した場合に、前記第1の磁力によって前記電子機器ごと前記金属体に結合可能な距離以下で前記金属製部材が摺動可能に係合されている。
支持体からの取り外しが容易に行える磁力で電子機器を取り付けるとともに、支持体が衝撃を受けたときの電子機器の支持体からの脱落を抑制することができる。
図1は実施形態の電子機器システムを示す斜視図である。 図2は実施形態の電子機器を示す斜視図である。 図3は実施形態の電子機器の平面図である。 図4は実施形態の電子機器本体の斜視図である。 図5は実施形態の電子機器本体の斜視図である。 図6(A)〜図6(F)は実施形態の電子機器本体の6面図である。 図7は実施形態の補助取付部材の斜視図である。 図8は実施形態の補助取付部材の斜視図である。 図9(A)〜図9(F)は実施形態の補助取付部材の6面図である。 図10(A)は電子機器本体がマンホール蓋に固定された状態のときの第1ピンと係合孔との位置関係を示す説明図であり、図10(B)はマンホール蓋が衝撃を受けたときの第1ピンと係合孔との位置関係を示す説明図である。 図11(A)は電子機器がマンホール蓋に固定される様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図であり、図11(B)はマンホール蓋に固定された電子機器を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。 図12はマンホール蓋が衝撃を受けたときの様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。 図13は第1の磁石の磁力線の向きと第2の磁石の磁力線の向きを模式的に示す説明図である。 図14(A)はマンホール蓋に電子機器が固定された様子を示す説明図であり、図14(B)はマンホール蓋から電子機器を取り外す様子を示す説明図である。 図15(A)は他の電子機器がマンホール蓋に固定される様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図であり、図15(B)はマンホール蓋が衝撃を受けたときの他の電子機器の様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。 図16(A)〜図16(D)は第1の磁石と第2の磁石の配置の組み合わせの例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
まず、図1乃至図14を参照しつつ実施形態の電子機器システム1について説明する。図1は実施形態の電子機器システムを示す斜視図である。図2は実施形態の電子機器を示す斜視図である。図3は実施形態の電子機器の平面図である。図4は実施形態の電子機器本体の斜視図である。図5は実施形態の電子機器本体の斜視図である。図6(A)〜図6(F)は実施形態の電子機器本体の6面図である。図6(A)は正面図、図6(B)は平面図、図6(C)は底面図、図6(D)は右側面図、図6(E)は左側面図、図6(F)は背面図である。図7は実施形態の補助取付部材の斜視図である。図8は実施形態の補助取付部材の斜視図である。図9(A)〜図9(F)は実施形態の補助取付部材の6面図である。図9(A)は正面図、図9(B)は平面図、図9(C)は底面図、図9(D)は右側面図、図9(E)は左側面図、図9(F)は背面図である。図7は実施形態の補助取付部材の斜視図である。図10(A)は電子機器本体がマンホール蓋に固定された状態のときの第1ピンと係合孔との位置関係を示す説明図であり、図10(B)はマンホール蓋が衝撃を受けたときの第1ピンと係合孔との位置関係を示す説明図である。図11(A)は電子機器がマンホール蓋に固定される様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図であり、図11(B)はマンホール蓋に固定された電子機器を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。図12はマンホール蓋が衝撃を受けたときの様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。図13は第1の磁石の磁力線の向きと第2の磁石の磁力線の向きを模式的に示す説明図である。図14(A)はマンホール蓋に電子機器が固定された様子を示す説明図であり、図14(B)はマンホール蓋から電子機器を取り外す様子を示す説明図である。
電子機器システム1は、支持体の一例であるマンホール蓋50と、このマンホール蓋50に装着された電子機器2を備えている。電子機器システム1は、地下に埋設された下水道管と連通するマンホールに設置され、下水道管及びマンホール内の各種データを収集し、下水道管内、マンホール内の状況を監視する。収集されるデータは、例えば、マンホール内の水位等である。電子機器2の電子機器本体3には、電源、記憶部及びアンテナ等が装備されている。電子機器本体3には、各種センサが接続され、これらのセンサによって取得されたデータは、記憶部に記憶され、また、アンテナを介して外部の装置に送信される。
マンホール蓋50等の支持体は、磁石によって吸着される性質を備えた磁性体を含む。すなわち、磁石の磁力によって、磁石が吸着できるものは、支持体として選定することができる。このため、例えば、鋼鉄製の橋梁等は、支持体とすることができる。また、振動衝撃を受けるものが支持体として想定される。本実施形態におけるマンホール蓋50等の支持体は、金属体である。
マンホール蓋50は、円形板状の本体部50aを備える。ただし、本体部50aは、円形に限定されない。本体部50aは、天井面50a1を備える。天井面50a1は、マンホール蓋50がマンホールに装着された状態となるときに、マンホール内に位置することとなる面である。なお、天井面50a1の裏面側となり、マンホール蓋50がマンホールに装着されたときにマンホール外に位置する面を天面50a2と称する。マンホール蓋50は、マンホールに設置するときや、天面50a2上を車両が通過するときなどに衝撃が加わる。
本体部50aの天井面50a1には、格子状に配置されたリブ50bが設けられている。リブ50bにより、天井面50a1は、領域a1〜領域a9までの9つの領域に区分けされている。図1を参照すると、領域a1、領域a3、領域a7及び領域a9は、概ね扇形の形状となっており、それ以外の領域a2、a4〜a6及びa8は、概ね矩形の形状となっている。矩形の領域のうち、領域a2及び領域a8には、ヒンジ51等が設けられている。このため、電子機器2は、領域a4〜領域a6のいずれかに装着する。本実施形態では、領域a4に電子機器2が固定され、設置されている。本体部50aの中心部に位置する領域a5を囲うリブ50bは、同一高さであるが、領域a4の両側に位置するリブ50bは、本体部50aの中心側から周縁側に向かうに従って、なだらかに低くなっている。すなわち、領域a4の両側に位置するリブ50bのリブ頂面50b2は、なだらかに傾斜している。リブ頂面50b2は、リブ50bの稜線に沿う面である。
電子機器2は、電子機器本体3と、この電子機器本体3に装着された補助取付部材10を備えている。本実施形態における補助取付部材10は、金属製部材である。図4乃至図6(F)を参照すると、電子機器本体3は、支持体としてのマンホール蓋50と磁気結合される第1の磁石5a、5bを備える。第1の磁石5a、5bは、電子機器本体3が備える筐体4をマンホール蓋50の本体部50aに着脱可能な状態で固定する。
本実施形態における筐体4は、側壁部4a、4b、底板部4c及び天板部4dを備える。本実施形態における第1の磁石5a、5bは、筐体4の底板部4cに設けられた第1脚部4c1と第2脚部4c2にそれぞれ装着されている。第1脚部4c1と第2脚部4c2は、第1の磁石5a、5bの高さ方向の位置合わせを行っている。第1の磁石5a、5bは、本体部50aの天井面50a1に磁気結合、すなわち、第1の磁石5a、5bの磁力によって吸着される。
第1の磁石5aは、ネジ6により第1脚部4c1に固定されている。第1の磁石5bは、同様にネジ6により第2脚部4c2に固定されている。これにより、筐体4は、第1の磁石5a、5bを介してマンホール蓋50の本体部50aに着脱可能な状態で固定される。このように、本実施形態では、第1の磁石5a、5bは、ネジ6で筐体4に固定されているため、筐体4自体は、磁性体、すなわち、磁石によって吸着される性質を備えていなくてもよい。筐体4自体が磁性体を含む場合、第1の磁石5a、5bは、マンホール蓋50の本体部50aと筐体4の双方に、その磁力によって吸着(磁気結合)することで、筐体4を本体部50aに着脱可能な状態で固定することができる。このような形態については、後に詳述する。
なお、本実施形態では、第1の磁石5aと、第1の磁石5bの2つの磁石を用いているが、第1の磁石の数は、これに限定されない。また、第1の磁石5a、5bを筐体4に固定する場合、その固定手段は、ネジ6に限定されず、他の公知の手段を用いてもよい。
筐体4が備える側壁部4aには、第1孔4a1と第2孔4a2が設けられている。第1孔4a1には、図2等に表れているように第1ピン8aが取り付けられる。第2孔4a2には、第2ピン8bが取り付けられる。このように、筐体4は、それぞれ側方に突設された第1ピン8aと第2ピン8bとを備える。第1ピン8aは、後に詳説する補助取付部材10が備える板状部12に対する被係合部として機能する。一方、第2ピン8bは、第1ピン8aから離れた位置に突設されており、後に詳説するガイド溝12bに挿し込まれ、ガイド溝12bに対し、相対移動する。
筐体4が備える側壁部4bは、側壁部4aと平行に配置されており、側壁部4aと同様に、第1孔4b1と第2孔4b2が設けられている。第1孔4b1には、図2等に表れているように第1ピン9aが取り付けられる。第2孔4b2には、第2ピン9bが取り付けられる。このように、筐体4は、それぞれ側方に突設された第1ピン9aと第2ピン9bとを備える。第1ピン9aは、後に詳説する補助取付部材10が備える板状部14に対する被係合部として機能する。一方、第2ピン9bは、第1ピン9aから離れた位置に突設されており、後に詳説するガイド溝14bに挿し込まれ、ガイド溝14bに対し、相対移動する。
図4等を参照すると、筐体4には、ケーブル接続部4eが設けられている。ケーブル接続部4eは、他端側にセンサが装備されたケーブルが挿し込まれることで、マンホール内の状況を監視するための各種データを収集できるようになっている。板状部12には、ケーブルを通過させるための窓部12cが設けられている。
つぎに、図7〜図10(B)を参照すると、補助取付部材10は、支持体としてのマンホール蓋50と磁気結合される第2の磁石16a、16bを備える。第2の磁石16a、16bは、補助取付部材10をマンホール蓋50の本体部50aに固定する。
補助取付部材10は、第1腕部11を備える。第1腕部11には、板状部12が連設されている。板状部12は、電子機器2において筐体4が備える側壁部4aと対向配置される。板状部12は、側壁部4aに設けられた第1ピン8aの係合部となる。すなわち、板状部12には、係合孔12aが設けられており、この係合孔12aに第1ピン8aを挿通させる。ここで、図10(A)を参照すると、係合孔12aの直径R1は、第1ピン8aの軸径R2よりも大きい。このような直径R1と軸径R2との関係とすることで、板状部12と第1ピン8aとが遊嵌された状態とすることができる。
補助取付部材10は、第2腕部13を備える。第2腕部13には、板状部14が連設されている。板状部14は、電子機器2において筐体4が備える側壁部4bと対向配置される。板状部14は、側壁部4bに設けられた第1ピン9aの係合部となる。すなわち、板状部14には、係合孔14aが設けられており、この係合孔14aに第1ピン9aを挿通させる。ここで、図10(A)を参照すると、係合孔14aの直径R1は、第1ピン9aの軸径R2よりも大きい。このような直径R1と軸径R2との関係とすることで、板状部14と第1ピン9aとが遊嵌された状態とすることができる。
このように、第1ピン8a、9aは、それぞれ係合孔12a、14aに挿通され、補助取付部材10は、第1ピン8a、9aに対して遊嵌された状態となる。また、第1腕部11と第2腕部13は、それぞれ、第1ピン8a、9aを軸部材として揺動可能に取り付けられた状態となる。第1腕部11には、第2の磁石16aが配置されている。第2の磁石16aは、第1腕部11に沿って設けられている。第2腕部13にも同様に、第2の磁石16bが配置されている。第2の磁石16bは、第2腕部13に沿って設けられている。第2の磁石16a、16bは、それぞれリブ頂面50b2に磁気結合する。
第2の磁石16aは、ネジ17により第1腕部11に固定されている。第2の磁石16bは、同様にネジ17により第2腕部13に固定されている。これにより、第1腕部11と第2腕部13は、第2の磁石16a、16bを介してマンホール蓋50の本体部50aに固定される。このように、本実施形態では、第2の磁石16a、16bは、ネジ17でそれぞれ第1腕部11と第2腕部13に固定されている。このため、第1腕部11自体、第2腕部13自体は、強磁性体、すなわち、磁石によって吸着される性質を備えていなくてもよい。第1腕部11自体、第2腕部13自体が強磁性体を含む場合には、第2の磁石16a、16bは、マンホール蓋50の本体部50aと補助取付部材10の双方に、その磁力によって吸着(磁気結合)する。これにより、補助取付部材10を本体部50aに固定することができる。
なお、本実施形態では、第2の磁石16aと、第2の磁石16bの2つの磁石を用いているが、第2の磁石の数は、これに限定されない。また、第2の磁石16a、16bを第1腕部11と第2腕部13に固定する場合、その固定手段は、ネジ17に限定されず、他の公知の手段を用いてもよい。さらに、本実施形態では、二つの腕部を備えているが、電子機器本体3の重量や形状に応じて腕部の数を変更してもよい。
このように、電子機器2は、電子機器本体3が第1の磁石5a、5bを介して本体部50aに磁気結合され、補助取付部材10が第2の磁石16a、16bを介して本体部50aに磁気結合されることで、マンホール蓋50に固定される。
板状部12は、第1ピン8aと遊嵌され、板状部14は、第1ピン9aと遊嵌されている。このため、筐体4、すなわち、電子機器本体3がマンホール蓋50に固定された状態である場合に、図10(A)に示すように、第1ピン8aと板状部12との係合、第1ピン9aと板状部14との係合は解除される。従って、第1の磁石5a、5bは、その磁力によって電子機器本体3を保持した状態となっている。すなわち、第1の磁石5a、5bは、電子機器本体3の重量を支持しており、補助取付部材10の重量は保持していない。一方、第2の磁石16a、16bは、その磁力によって補助取付部材10を保持した状態となっている。すなわち、第2の磁石16a、16bは、補助取付部材10の重量を支持しており、電子機器本体3の重量は保持していない。
これに対し、筐体4、すなわち、電子機器本体3がマンホール蓋50から離間した場合に、図10(B)に示すように、第1ピン8aと板状部12とが係合し、第1ピン9aと板状部14とが係合する。そして、板状部12及び板状部14は、第1ピン8a、9aを介して、筐体4を、第1の磁石5a、5bの磁力によって、マンホール蓋50への固定状態に復帰可能な位置で支持する。ここで、電子機器本体3がマンホール蓋50から離間した場合とは、例えば、マンホール蓋50をマンホールに装着した瞬間等であって、マンホール蓋50が衝撃を受け、電子機器本体3がマンホール蓋50から一時的に脱落した場合である。
電子機器本体3がマンホール蓋50から一時的に脱落した場合、電子機器本体3は、第1ピン8aが板状部12と係合し、また、第1ピン9aが板状部14と係合する。このため、電子機器本体3は、マンホール蓋50への固定状態に復帰可能な位置で支持される。電子機器本体3がマンホール蓋50から離間した状態となった場合であっても、第1の磁石5a、5bは、電子機器本体3をマンホール蓋50へ吸着するための磁力を発し続ける。このため、板状部12、14で支持された筐体4(電子機器本体3)は、第1の磁石5a、5bの磁力によって、即座に、マンホール蓋50への固定状態に復帰することができる。なお、係合孔12a、14aの直径R1は、脱落した電子機器本体3が第1の磁石5a、5bの磁力によって固定状態に復帰することができる範囲内で設定されている。すなわち、軸径R2の第1ピン8a、9aの係合孔12a、14a内での移動可能量は、脱落した電子機器本体3が第1の磁石5a、5bの磁力によって固定状態に復帰することができる範囲内で設定されている。換言すると、補助取付部材10は、第1の磁石5a、5bがマンホール蓋50から離間した場合に、第1の磁力5a、5bの磁力によって電子機器本体3ごとマンホール蓋50に結合可能な距離以下に保つように電子機器本体3に摺動可能に係合されている。
このように、本実施形態の電子機器システム1では、マンホール蓋50が衝撃を受けたときの電子機器本体3の一時的な脱落を許容している。このため、必要以上に大きな磁力を発揮する磁石を採用しなくてもよい。この結果、マンホール蓋50からの取り外しが容易に行える磁力を発揮する範囲内で第1の磁石5a、5bを選定することができる。一方、第2の磁石16a、16bは、補助取付部材10を保持できるとともに、一時的に脱落した電子機器本体3を支持できるだけの磁力を発揮することができればよい。一時的に脱落した電子機器本体3を支持する場合、電子機器本体3には、第1の磁石5a、5bの磁力も作用しているため、第2の磁石16a、16bは、電子機器本体3の重量のすべてを支える必要はない。このため、第2の磁石16a、16bの磁力も取り外しが容易になるような適切な範囲内で選定すればよく、必要以上に大きな磁力を発揮する磁石を選定しなくてもよい。
ここで、第1の磁石5a、5bと、第2の磁石16a、16bの磁力の関係について説明する。まず、補助取付部材10の質量をm[kg]、電子機器本体3の質量を補助取付部材10の質量のA倍、すなわち、Am[kg]とする。ここで、A>1である。衝撃における加速度をa[m/s]とすると、運動方程式(F=m・a)により、電子機器本体3に加わる衝撃力は、Am・a[N]であり、補助取付部材10に加わる衝撃力は、m・a[N]となる。
このとき、第1の磁石5a、5bを合わせた磁力をt[N]、第2の磁石16a、16bを合わせた磁力を、第1の磁石5a、5bの磁力のB倍、すなわち、Bt[N]とする。ここで、B>0である。従って、第2の磁石16a、16bは、第1の磁石5a、5bに対して、AB倍の耐衝撃性能を発揮することができる。
例えば、電子機器本体3の質量が補助取付部材10の質量の10倍、すなわち、A=10であるとする。また、第1の磁石5a、5bの磁力と第2の磁石16a、16bの磁力が同じ、すなわち、B=1であるとする。この場合、第2の磁石16a、16bは、第1の磁石5a、5bに対して、10倍の耐衝撃性能を発揮することができる。
補助取付部材10は、電子機器本体3が衝撃によって一時的に脱落した場合であっても、マンホール蓋50に固定された状態となっていなければならない。このため、第1の磁石5a、5bと、第2の磁石16a、16bが同一面に吸着していると仮定した場合に、第2の磁石16a、16bの磁力は、下記(式1)を満たすことが求められる。
(式1)
(第2の磁石の磁力)>
(第1の磁石の磁力)×(補助取付部材の質量)/(電子機器本体の質量)
実際に第1の磁石5a、5bの磁力に対し、第2の磁石16a、16bの磁力をどの程度に設定するかは、安全率を考慮して決定することができる。上述の例では、B=1とすることで、第2の磁石16a、16bは、第1の磁石5a、5bに対して、10倍の耐衝撃性能を得ている。これに対し、例えば、2倍の耐衝撃性能を確保できればよい場合は、B=0.2とし、第2の磁石16a、16bの磁力を第1の磁石5a、5bの5分の1とすればよい。
これに対し、B=0.1であると、第2の磁石16a、16bは、第1の磁石5a、5bと同等の耐衝撃性能となるため、採用することができない。第2の磁石16a、16bが、第1の磁石5a、5bと同等の耐衝撃性能となると、電子機器本体3が脱落する条件で、補助取付部材10も脱落してしまうからである。従って、上述の例では、第2の磁石16a、16bは、少なくとも、B>0.1の関係を満たすことが求められる。
なお、第1の磁石5a、5bや、第2の磁石16a、16bの磁力の絶対値を決定する際は、電子機器本体3の質量、補助取付部材10の質量、天井面50a1やリブ頂面50b2等のマンホール蓋50の吸着面の表面粗さ等を考慮する。また、第1の磁石5a、5bの吸着面5a1、5b1の面積や、第2の磁石16a、16bの吸着面16a1、16b1の面積も考慮される。第1の磁石5a、5bは、二つの磁石の合計の磁力が第1の磁石の磁力とされる。第2の磁石16a、16bは、二つの磁石の合計の磁力が第2の磁石の磁力とされる。
図11(A)、図11(B)を参照すると、電子機器2は、第1の磁石5a、5b、第2の磁石16a、16bによってマンホール蓋50に吸着し、固定される。第1の磁石5a、5bは、磁力F1によって天井面50a1に吸着し、電子機器本体3を固定する。第2の磁石16a、16bは、磁力F2によってリブ頂面50b2に吸着し、補助取付部材10を固定する。図11(B)に示すように、マンホール蓋50への電子機器2の固定が完了した状態では、第1ピン8a、9aは、係合孔12a、14aの内周に接触しない状態となっている。なお、図11(A)、図11(B)には、第1の磁石5bは、表れていない。
このような状態から、図12に示すようにマンホール蓋50に衝撃による力Fiが加わると、電子機器本体3は、マンホール蓋50から離間する。このとき、補助取付部材10は、マンホール蓋50への固定状態が維持されており、電子機器本体3を支持する。補助取付部材10によって支持された電子機器本体3には、第1の磁石5a、5bの磁力が作用しているため、電子機器本体3は、即座に固定状態に復帰することができる。
本実施形態の電子機器システム1では、第1の磁石5a、5bは、マンホール蓋50の天井面50a1に吸着している。一方、第2の磁石16a、16bは、リブ頂面50b2に吸着している。図13を参照すると、リブ頂面50b2は、天井面50a1に対して傾斜している。このため、第2の磁石16a、16bの磁力線M2の向きは、第1の磁石5a、5bの磁力線M1の向きと異なっている。
このように、第1の磁石5a、5bの磁力線M1の向きと、第2の磁石16a、16bの磁力線M2の向きを異ならせることで、電子機器2として、一方向からの衝撃に対する耐衝撃性を高めることができる。例えば、天面50a2上を車両が通過した場合、その衝撃による力の向きは、概ね天井面50a1に直交する方向であると考えられる。このため、天井面50a1に対し角度を有するリブ頂面50b2では、衝撃による力は、緩和されると考えられ、補助取付部材10に加わる力も小さくなると考えられる。補助取付部材10に加わる力が小さくなれば、補助取付部材10はより脱落し難くなる。すなわち、電子機器本体3が一時的に脱落しても、補助取付部材10は、固定状態を維持し、電子機器本体3を支持することができる。
つぎに、図14を参照しつつ、電子機器2をマンホール蓋50から取り外す様子について、説明する。本実施形態の電子機器2は、電子機器本体3の一時的な脱落を許容するように各磁石の磁力を設定している。しかしながら、マンホール蓋50から電子機器2を取り外すためには、依然として労力を伴う。
そこで、本実施形態の電子機器2は、てこの原理を利用することができる第1腕部11と第2腕部13を備えている。具体的に、電子機器2は、筐体4にそれぞれ第1腕部11と第2腕部13の軸部材となる第1ピン8a、9aを備える。そして、それぞれ第1ピン8a、9aから離れた位置に突設された第2ピン8b、9bを備える。第1ピン8a、第2ピン8bは、側壁部4aに設けられている。第1ピン9a、第2ピン9bは、側壁部4bに設けられている。
補助取付部材10の板状部12には、第2ピン8bが係合し、第1腕部11の揺動に伴って、第2ピン8bが相対移動する第2ピン8bのガイド溝12bが設けられている。補助取付部材10の板状部14には、第2ピン9bが係合し、第2腕部13の揺動に伴って、第2ピン9bが相対移動する第2ピン9bのガイド溝12bが設けられている。ガイド溝12bとガイド溝14bは、第2ピン8bと第2ピン9bのガイドをするだけでなく、第2ピン8b、第2ピン9bを介して第1腕部11と第2腕部13に加えられた力を筐体4に伝達する。
第1腕部11は側壁部4a側に配置される。第2腕部13は側壁部4b側に配置される。このような第1腕部11と第2腕部13は取手部15を介して連設されている。このため、取手部15を操作することで、第1腕部11と第2腕部13は、同時に作動する。腕部を両側に配置することで、電子機器本体3の全域に均等に力を伝達することができ、電子機器本体3を取り外し易くすることができる。また、取手部15を設けることで、操作性が向上するだけでなく、第1腕部11と第2腕部13を均等に動かすことができ、電子機器本体3を取り外し易くなる。
なお、図14(A)及び図14(B)には、側壁部4a側から観た様子が描かれているが、側壁部4b側においても同様である。以下の説明では、図14(A)及び図14(B)に表れている側壁部4a側の動きについて説明する。
図14(A)に示すように、マンホール蓋50に電子機器2が固定された状態から、電子機器2を取り外すときは、作業者は、取手部15を摘まみ、図14(A)中、下方に第1腕部11を引き下ろす。このとき、第2ピン8bは、係合孔12aの下端側に位置している。第1腕部11が引き下ろされると、第2の磁石16aが取手部15に近い側から順にリブ頂面50b2から引き剥がされる。取手部15は、第1腕部11の端部に位置しており、第2の磁石16aから離れた位置に設けられているため、てこの原理により、小さな力でも、容易に第2の磁石16aを引き剥がすことができる。第2ピン8bは、第1腕部11が引き下ろされる動作に伴って、ガイド溝12b内を相対的に上側に向かって移動する。
そして、第2ピン8bが、ガイド溝12bの上端に到達すると、第1腕部11を引き下ろす力が、筐体4(電子機器本体3)に伝達されるようになる。すなわち、ガイド溝12bは、第1腕部11に加えられた力を筐体4に伝達するための部分として機能する。なお、第2の磁石16aがその全域において引き剥がされる段階になると、第1ピン8aも係合孔12aの内周と接触するようになり、係合孔12a、第1ピン8aを介して第1腕部11に加えられた力が筐体4に伝達されるようになる。
その後、さらに、第1腕部11を引き下げると、第1の磁石5a、5bが天井面50a1から引き剥がされ、電子機器2を取り外すことができる。
第1腕部11と第2腕部13は、傾斜しているリブ頂面50b2に沿って配置されている。このため、電子機器2を取り外すときは、第1腕部11と第2腕部13を傾斜しているリブ頂面50b2に沿って動かす。この結果、作業者は、力を入れ易く、容易に第1腕部11と第2腕部13を操作することができ、第2の磁石16a、16bを引き剥がすことができる。また、本実施形態では、まず、第2の磁石16a、16bを引き剥がし、その後、第1の磁石5a、5bを引き剥がす。すなわち、第1の磁石5a、5bと第2の磁石16a、16bを同時に引き剥がさなくてもよいため、小さな力で電子機器2を取り外すことができる。
以上、説明したように、本実施形態の電子機器システム1では、補助取付部材10を設けることで電子機器本体3の一時的なマンホール蓋50からの脱落を許容するので、マンホール蓋50からの取り外しが容易に行える磁力を選定できる。また、一時的に脱落した電子機器本体3は、補助取付部材10によって支持され、即座にマンホール蓋50への固定状態に復帰することができ、完全な脱落が抑制される。また、本実施形態の電子機器システム1では、第1腕部11、第2腕部13を備え、さらに、第2ピン8b、9bを備えることで、電子機器2を容易にマンホール蓋50から取り外すことができる。
本実施形態の電子機器システム1であれば、汎用性のあるマンホール蓋50を用いることができる。すなわち、電子機器2を設置するための、マンホール蓋50のカスタマイズが不要である。マンホール蓋50をカスタマイズしようとすると、新たに強度設計をし直さなければならない等、設置コストが嵩む。本実施形態の電子機器システム1によれば、これらの問題を解決することができ、接地自由度が高まる。
(変形例)
ここで、図15(A)、図15(B)、図16(A)〜図16(D)を参照しつつ、変形例について説明する。図15(A)は他の電子機器がマンホール蓋に装着される様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図であり、図15(B)はマンホール蓋が衝撃を受けたときの他の電子機器の様子を、図3のA−A線に相当する線で断面として示す説明図である。図16(A)〜図16(D)は第1の磁石と第2の磁石の配置の組み合わせの例を示す説明図である。
図15(A)、図15(B)に示す例は、第1の磁石105aを電子機器本体3の筐体4に取り付ける際に、ネジを用いない例である。この例において、第1の磁石105aは、自身の磁力によって、電子機器本体3に固定されている。なお、この場合、電子機器本体3の筐体4は、磁性体を含んでおり、第1の磁石105aを吸着できるようになっている。図面には、表れていないが、図15(A)において、奥側に配置された第1の磁石についても、同様に、磁力によって、電子機器本体3に固定されている。また、本実施形態では、第2の磁石116a、116bも第1腕部11、第2腕部13に自身の磁力によって固定されている。
図15(B)を参照すると、マンホール蓋50が衝撃を受けたとき、第1の磁石105aは、天井面50a1に固定され、電子機器本体3のみが、第1の磁石105aから切り離されて、脱落した状態となる。このような形態で脱落した電子機器本体3も、補助取付部材10によって支持される。このため、電子機器本体3は、第1の磁石105aの磁力によって、図15(A)に示すような固定状態へ復帰することができる。
次に、図16(A)〜図16(D)を参照して、第1の磁石5a、5bと、第2の磁石16a、16bの配置の組み合わせについて、説明する。図16(A)は、上述の実施形態と同様の配置であり、第1の磁石5a、5bが天井面50a1に固定され、第2の磁石16a、16bがリブ頂面50b2に固定された例を示している。図16(B)は、第1の磁石5a、5bが天井面50a1に固定され、第2の磁石16a、16bがリブ50bの内側面50b1に固定された例を示している。図16(C)は、第1の磁石5a、5bがリブ50bの内側面50b1に固定され、第2の磁石16a、16bがリブ頂面50b2に固定された例を示している。図16(D)は、第1の磁石5a、5b及び第2の磁石16a、16bがともに、天井面50a1に固定された例を示している。このように、第1の磁石5a、5b及び第2の磁石16a、16bの配置は、種々変更することができる。図16(A)〜図16(C)に示す例では、第1の磁石5a、5bと第2の磁石16a、16bが異なる面に吸着するので、磁力線の方向が異なり、一方向の衝撃に強い配置となる。第2の磁石16a、16bは、リブ50bに含まれる各面に適宜磁気結合され、固定することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
磁性体を含む支持体と、
前記支持体と磁気結合された第1の磁石と、
前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定された筐体を有する電子機器本体と、
前記支持体と磁気結合された第2の磁石と、
前記第2の磁石を介して前記支持体に固定された補助取付部材と、を備え、
前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する電子機器システム。
(付記2)
前記被係合部は、前記筐体の側方に突設された第1ピンであり、前記係合部は、前記第1ピンの軸径よりも大きい直径を有し、前記第1ピンが挿し込まれた係合孔を備えた付記1に記載の電子機器システム。
(付記3)
前記補助取付部材は、前記係合部に連設されるとともに、前記第1ピンを軸部材として揺動可能に設けられた腕部を備え、前記第2の磁石は、前記腕部に沿って配置された付記2に記載の電子機器システム。
(付記4)
前記筐体は、前記腕部の軸部材となる前記第1ピンから離れた位置に突設された第2ピンを備え、
前記補助取付部材は、前記第2ピンが係合し、前記腕部の揺動に伴って、前記第2ピンが相対移動する前記第2ピンのガイド溝を備えた付記3に記載の電子機器システム。
(付記5)
前記腕部は、前記筐体の両側にそれぞれ設けられた付記3又は4に記載の電子機器システム。
(付記6)
それぞれの前記腕部は、取手部を介して連設された付記5に記載の電子機器システム。
(付記7)
前記第2の磁石が生じる磁力線の向きと、前記第1の磁石が生じる磁力線の向きが異なる付記1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器システム。
(付記8)
前記支持体は、天井面と、当該天井面に設けられたリブを備え、
前記第1の磁石は、前記天井面に磁気結合し、前記第2の磁石は、前記天井面又は前記リブが備える面のいずれかに磁気結合する付記1又は2に記載の電子機器システム。
(付記9)
前記第2の磁石の磁力は、
(第2の磁石の磁力)>(第1の磁石の磁力)×(補助取付部材の質量)/(電子機器本体の質量)
の関係を満たす付記1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器システム。
(付記10)
磁性体を含む支持体と磁気結合される第1の磁石と、
前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定される筐体と、
前記支持体と磁気結合される第2の磁石と、
前記第2の磁石を介して前記支持体に固定される補助取付部材と、を備え、
前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する電子機器。
(付記11)
前記被係合部は、前記筐体の側方に突設された第1ピンであり、前記係合部は、前記第1ピンの軸径よりも大きい直径を有し、前記第1ピンが挿し込まれた係合孔を備えた付記10に記載の電子機器。
(付記12)
前記補助取付部材は、前記係合部に連設されるとともに、前記第1ピンを軸部材として揺動可能に設けられた腕部を備え、前記第2の磁石は、前記腕部に沿って配置された付記11に記載の電子機器。
(付記13)
前記筐体は、前記腕部の軸部材となる前記第1ピンから離れた位置に突設された第2ピンを備え、
前記補助取付部材は、前記第2ピンが係合し、前記腕部の揺動に伴って、前記第2ピンが相対移動する前記第2ピンのガイド溝を備えた付記12に記載の電子機器。
(付記14)
前記腕部は、前記筐体の両側にそれぞれ設けられた付記12又は13に記載の電子機器。
(付記15)
それぞれの前記腕部は、取手部を介して連設された付記14に記載の電子機器。
(付記16)
前記第2の磁石が生じる磁力線の向きと、前記第1の磁石が生じる磁力線の向きが異なる付記10乃至15のいずれか1項に記載の電子機器。
(付記17)
前記支持体は、天井面と、当該天井面に設けられたリブを備え、
前記第1の磁石は、前記天井面に磁気結合し、前記第2の磁石は、前記天井面又は前記リブが備える面のいずれかに磁気結合する付記10又は11に記載の電子機器。
(付記18)
前記第2の磁石の磁力は、
(第2の磁石の磁力)>(第1の磁石の磁力)×(補助取付部材の質量)/(電子機器本体の質量)
の関係を満たす付記10乃至17のいずれか1項に記載の電子機器。
(付記19)
金属体に磁気結合された第1の磁石と、
前記第1の磁石と磁気結合され、前記第1の磁石を介して前記金属体に固定される筐体を備える電子機器と、
前記金属体の複数のリブに磁気結合された複数の磁石と、
前記複数の磁石に磁気結合された金属製部材と、
前記金属製部材は、前記第1の磁石が前記金属体から離間した場合に、前記第1の磁力によって前記電子機器ごと前記金属体に結合可能な距離以下で前記金属製部材が摺動可能に係合された、
ことを特徴とする電子機器。
1 電子機器システム
2 電子機器
3 電子機器本体
4 筐体
4a、4b 側壁部
5a、5b 第1の磁石
6 ネジ
8a、9a 第1ピン(被係合部)
8b、9b 第2ピン
10 補助取付部材
11 第1腕部
12 板状部
12a 係合部(係合孔)
12b ガイド溝
13 第2腕部
14 板状部
14a 係合部(係合孔)
14b ガイド溝
15 取手部
16a、16b 第2の磁石
17 ネジ
50 マンホール蓋(金属体)
50a 本体部
50b リブ
50b2 リブ頂面

Claims (11)

  1. 磁性体を含む支持体と、
    前記支持体と磁気結合された第1の磁石と、
    前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定された筐体を有する電子機器本体と、
    前記支持体と磁気結合された第2の磁石と、
    前記第2の磁石を介して前記支持体に固定された補助取付部材と、を備え、
    前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する電子機器システム。
  2. 前記被係合部は、前記筐体の側方に突設された第1ピンであり、前記係合部は、前記第1ピンの軸径よりも大きい直径を有し、前記第1ピンが挿し込まれた係合孔を備えた請求項1に記載の電子機器システム。
  3. 前記補助取付部材は、前記係合部に連設されるとともに、前記第1ピンを軸部材として揺動可能に設けられた腕部を備え、前記第2の磁石は、前記腕部に沿って配置された請求項2に記載の電子機器システム。
  4. 前記筐体は、前記腕部の軸部材となる前記第1ピンから離れた位置に突設された第2ピンを備え、
    前記補助取付部材は、前記第2ピンが係合し、前記腕部の揺動に伴って、前記第2ピンが相対移動する前記第2ピンのガイド溝を備えた請求項3に記載の電子機器システム。
  5. 前記腕部は、前記筐体の両側にそれぞれ設けられた請求項3又は4に記載の電子機器システム。
  6. それぞれの前記腕部は、取手部を介して連設された請求項5に記載の電子機器システム。
  7. 前記第2の磁石が生じる磁力線の向きと、前記第1の磁石が生じる磁力線の向きが異なる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器システム。
  8. 前記支持体は、天井面と、当該天井面に設けられたリブを備え、
    前記第1の磁石は、前記天井面に磁気結合し、前記第2の磁石は、前記天井面又は前記リブが備える面のいずれかに磁気結合する請求項1又は2に記載の電子機器システム。
  9. 前記第2の磁石の磁力は、
    (第2の磁石の磁力)>(第1の磁石の磁力)×(補助取付部材の質量)/(電子機器本体の質量)
    の関係を満たす請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器システム。
  10. 磁性体を含む支持体と磁気結合される第1の磁石と、
    前記第1の磁石を介して前記支持体に着脱可能な状態で固定される筐体と、
    前記支持体と磁気結合される第2の磁石と、
    前記第2の磁石を介して前記支持体に固定される補助取付部材と、を備え、
    前記補助取付部材は、前記筐体が備える被係合部に遊嵌され、前記筐体が前記支持体に固定された状態である場合に、前記被係合部との係合が解除され、前記筐体が前記支持体から離間した場合に、前記被係合部と係合し、前記筐体を、前記第1の磁石の磁力によって、前記支持体への固定状態に復帰可能な位置で支持する係合部を有する電子機器。
  11. 金属体に磁気結合された第1の磁石と、
    前記第1の磁石と磁気結合され、前記第1の磁石を介して前記金属体に固定される筐体を備える電子機器と、
    前記金属体の複数のリブに磁気結合された複数の磁石と、
    前記複数の磁石に磁気結合された金属製部材と、
    前記金属製部材は、前記第1の磁石が前記金属体から離間した場合に、前記第1の磁力によって前記電子機器ごと前記金属体に結合可能な距離以下で前記金属製部材が摺動可能に係合された、
    ことを特徴とする電子機器。
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