JP2019017893A - 遊技機 - Google Patents

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Daiki Kato
大輝 加藤
豊 豊田
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豊 豊田
飛雄馬 杉浦
Hyuma Sugiura
飛雄馬 杉浦
修弘 黒田
Sanehiro Kuroda
修弘 黒田
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Abstract

【課題】同時変動機能を有する遊技機において、判定回数に基づく回数が短時間に連続して変化することに対する遊技者の混乱を抑制しつつ、特定の遊技状態の進行状況を適切に報知できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機は、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれか一方の変動中に他方を変動させることができる。パチンコ機は、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれかが大当たりの態様で確定表示された場合、大当たり遊技を実行する。パチンコ機は、大当たり遊技の終了後、時短状態を生起できる。時短状態は、判定回数が時短回数に達すると終了する。パチンコ機は、時短回数に達するまでの残りの判定回数を、爆弾画像の導火線の長さで表示する。【選択図】図20

Description

本発明は、複数の図柄を備えた遊技機に関する。
従来、第一図柄および第二図柄のいずれか一方を変動中の場合でも、他方の図柄を変動可能ないわゆる同時変動機能を有する遊技機が知られている。例えば、特許文献1に記載の遊技機は、同時変動機能を有し、且つ時短状態を生起可能である。時短状態は、第一特別図柄および第二特別図柄の変動表示の合計回数である判定回数が所定の時短回数に達した場合に終了する。また、特許文献2に記載の遊技機は、時短回数表示領域が設けられた演出表示部を備える。時短回数表示領域には、時短状態が終了するまでの判定回数である残り時短回数が表示される。
特開2015−77263号公報 特開2016−140643号公報
例えば、特許文献1に記載の遊技機において、特許文献2に記載の遊技機のように残り時短回数を表示することが考えられる。ところで、特許文献1に記載の遊技機のように、同時変動機能を有する遊技機では、一方の特別図柄の停止表示直後に他方が停止表示される場合がある。この場合、表示中の残り時短回数が短時間に連続して減少することとなるので、同時変動機能を有する遊技機に特許文献2に記載の技術をそのまま適用するだけでは、遊技者の混乱を招く可能性がある。
本発明の目的は、同時変動機能を有する遊技機において、判定回数に基づく回数が短時間に連続して変化することに対する遊技者の混乱を抑制しつつ、特定の遊技状態の進行状況を適切に報知できる遊技機を提供することである。
本発明に係る遊技機は、遊技球が第一始動領域を通過したことに起因して、当たりか否かの第一当たり判定を行う第一判定手段と、遊技球が第二始動領域を通過したことに起因して、当たりか否かの第二当たり判定を行う第二判定手段と、第一図柄を変動させた後に、前記第一当たり判定の結果が当たりか否かを示す態様で前記第一図柄を確定表示させる第一図柄制御手段と、第二図柄を変動させた後に、前記第二当たり判定の結果が当たりか否かを示す態様で前記第一図柄を確定表示させる第二図柄制御手段とを備え、前記第一図柄および前記第二図柄のいずれか一方が変動中の場合でも、前記第一図柄および前記第二図柄のいずれか他方を変動可能な遊技機において、複数の遊技状態のうちいずれか一つを生起する状態生起手段と、前記状態生起手段によって前記複数の遊技状態のうち特定の遊技状態が生起されてから前記第一当たり判定によって判定された回数と前記第二当たり判定によって判定された回数との合計である判定回数が、所定の規定回数に達した場合に、前記特定の遊技状態を終了する状態終了手段と、前記判定回数に基づいて特定される回数である特定回数を、前記特定回数に基づく量である特定量として表示制御する表示制御手段とを備える。
本発明に係る遊技機は、判定回数に基づいて特定される特定回数を、特定量として表示する。よって、遊技者は、特定量を確認することで、特定の遊技状態の進行状況を把握できる。また、一方の特別図柄が確定表示された直後に他方が停止表示される場合がある。この場合、判定回数が短時間に増加するので、特定回数が短時間に変化する。本発明に係る遊技機では、特定回数が特定量として表示されるので、特定回数が増加または減少した場合、特定量がアナログ的に変化する。従って、本発明に係る遊技機は、短時間に連続して変化する数値を表示する場合に比べ、特定回数が短時間に変化することに対する遊技者の混乱を抑制しつつ、特定の遊技状態の進行状況を適切に報知できる。
本発明に係る遊技機において、前記表示制御手段は、前記特定回数が複数段階ある所定回数のいずれかに達した場合に、前記特定回数に応じて、表示中の前記特定量を更新し、第一の前記所定回数と前記第一の所定回数の次に少ない回数である第二の前記所定回数との差分の回数は、2回以上であってもよい。この場合、第一の所定回数と第二の所定回数の差分の回数が2回以上なので、特定回数が第一の所定回数に達してから第二の所定回数に達して、表示中の特定量が更新されるまで、2回以上の判定回数を要する。よって、遊技機は、表示中の特定量が短時間に連続して更新されることを抑制できる。従って、遊技機は、特定回数が短時間に変化することに対する遊技者の混乱をさらに抑制できる。
本発明に係る遊技機において、前記第一の所定回数と前記第二の所定回数との差分の回数は、前記第二の所定回数と前記第二の所定回数の次に少ない回数である第三の前記所定回数との差分の回数以下であってもよい。例えば、判定回数が規定回数に近づくに従って、特定の遊技状態が終了する可能性が高くなるので、特定回数への遊技者の注目度が高まる。本発明に係る遊技機では、判定回数がまだ規定回数から遠く、特定回数への遊技者の注目度の低い場合には、表示中の特定量が更新される間隔は長い。一方で、判定回数が規定回数に近く、特定回数への遊技者の注目度が高い場合には、表示中の特定量が更新される間隔が短くなる。このように、遊技機は、特定回数への遊技者の注目度に応じて、表示中の特定量を更新する間隔を変化させることができる。
本発明に係る遊技機において、前記表示制御手段は、前記特定回数が表示終了回数に達した場合に、前記特定量の表示を終了してもよい。この場合、特定量が表示されないと、遊技者は、特定の遊技状態が終了するまでの判定回数を把握できない。よって、遊技機は、特定回数が表示終了回数に達するまでは、特定の遊技状態の進行状況を適切に報知するとともに、特定回数が表示終了回数に達した場合には、特定の遊技状態がいずれのタイミングで終了するか分からないことに対する遊技者のドキドキ感を煽ることができる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一特別図柄決定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第二特別図柄決定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第二変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 パチンコ機1において実行される遊技の説明図である。 主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第一特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第一特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第一特別図柄処理のフローチャートである。 第一特別図柄処理および第二特別図柄処理において行われる強制停止処理のフローチャートである。 第一特別図柄処理および第二特別図柄処理において行われる遊技状態移行処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第二特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第二特別図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる特別電動役物処理のフローチャートである。 サブ制御基板58において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 表示画面28において実行される時短中演出の実行態様を示す図である。 サブ制御基板処理において行われる大当たり遊技終了処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理において行われる報知演出開始処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理において行われる報知演出終了処理のフローチャートである。 報知演出終了処理において行われる時短処理のフローチャートである。 第一の変形例の時短中演出の実行態様を示す図である。 第二の変形例の時短中演出の実行態様を示す図である。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、および右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、および右側とする。
図1および図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図3参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられている。遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた発射強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。
センター飾り8は、表示画面28、可動体31等を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、後述する第一大当たり判定の結果または第二大当たり判定の結果を報知するための演出用の図柄である複数(本実施形態では3つ)の演出図柄100(図20参照)を表示する。パチンコ機1は、第一報知演出および第二報知演出のいずれか一方を表示画面28にて実行できる。第一報知演出は、演出図柄100を変動表示させた後に、後述する第一大当たり判定の結果を示す演出図柄100の組合せを確定表示することで、第一大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。第二報知演出は、演出図柄100を変動表示させた後に、第二大当たり判定の結果を示す演出図柄100の組合せを確定表示することで、第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。以下、第一報知演出および第二報知演出を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「報知演出」ともいう。可動体31は、表示画面28の右方に設けられている。可動体31は、可動部を動作させることで各種演出を行う。
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14の右斜め下方には、第二始動口16が設けられている。第二始動口16の右斜め上方には、大入賞口17が設けられている。大入賞口17の右斜め上方には、第一始動電動役物15が設けられている。第一始動電動役物15の上方には、普通図柄作動ゲート12が設けられている。第一始動電動役物15および大入賞口17は、それぞれ開閉部材を備える。遊技球は、開閉部材が開放された場合にのみ、第一始動電動役物15および大入賞口17のそれぞれに入賞できる。以下、開閉部材が閉塞されたときの大入賞口17の状態を、「閉鎖状態」ともいう。開閉部材が開放されたときの大入賞口17の状態を、「開放状態」ともいう。遊技盤2の最下部には、アウト口18が設けられている。遊技領域4には、上記以外に、各種の電飾部材、普通入賞口、風車および遊技くぎ等が設けられている。
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、第二特別図柄記憶数表示LED、および普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一特別図柄表示部および第二特別図柄表示部は、それぞれ1つの7セグメントLEDからなり、第一大当たり判定および第二大当たり判定の結果を示す第一特別図柄および第二特別図柄を表示する。以下、第一大当たり判定および第二大当たり判定を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「大当たり判定」ともいう。第一特別図柄および第二特別図柄を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「特別図柄」ともいう。パチンコ機1は、第一特別図柄として、大当たりを示す大当たり図柄およびハズレを示すハズレ図柄を備え、第二特別図柄として、大当たり図柄およびハズレ図柄に加え、小当たりを示す小当たり図柄を備える。
普通図柄表示部は、LEDの点灯および消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示LEDおよび第二特別図柄記憶数表示LEDは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である特別図柄保留球数を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である普通図柄保留球数を表示する。また、遊技盤2の後面側には、遊技の主制御、各種演出等を制御する制御部40(図3参照)が設けられる。
上記構成によれば、遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度(以下、「第一発射強度」という。)で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上の発射強度(以下、「第二発射強度」という。)で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球発射装置37によって第一発射強度で遊技球を発射すること、すなわち、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、第二発射強度で遊技球を発射すること、すなわち、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
左打ちされた遊技球は、センター飾り8の右側に設けられた第一始動電動役物15および第二始動口16よりも、左打ちされた遊技球の流下領域(センター飾り8の下方)に設けられた第一始動口14に入賞しやすい。右打ちされた遊技球は、センター飾り8の下方に設けられた第一始動口14よりも、右打ちされた遊技球の流下領域(センター飾り8の右方)に設けられた第二始動口16に入賞しやすい。大入賞口17は、センター飾り8の右方に設けられているので、開放中の大入賞口17には、左打ちされた遊技球よりも右打ちされた遊技球の方が入賞しやすい。遊技領域4を流下する遊技球のうち、第一始動口14、第一始動電動役物15、第二始動口16、大入賞口17、およびその他の普通入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口18を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
また、詳しくは後述するが、パチンコ機1は、大入賞口17が閉鎖されており、第一始動電動役物15の開閉部材が開放されにくい遊技状態である通常状態を備える。通常状態において右打ちされた遊技球は、大入賞口17には入賞不可能であり、第一始動電動役物15にもほぼ入賞しないので、第二始動口16に入賞するか、もしくはアウト口18を通過する。本実施形態では、通常状態において右打ちされた遊技球は、約25%が第二始動口16に入賞する。また、通常状態において左打ちされた遊技球は、約6%が第一始動口14に入賞する。つまり、パチンコ機1では、通常状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合は、通常状態において左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞する割合よりも高い。
また、パチンコ機1では、第一始動口14、第一始動電動役物15、第二始動口16、大入賞口17、および普通入賞口に遊技球が入賞した場合、賞球払出装置49(図3参照)によって、それぞれ、所定数(本実施形態では、4個、1個、3個、14個、および10個)の賞球が払い出される。なお、賞球数はこれらに限定されないのはいうまでもない。
次に、パチンコ機1における遊技を概略的に説明する。まず、パチンコ機1の当たり遊技を説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技、小当たり遊技、および普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技では、大入賞口17が開閉される第一開閉遊技(いわゆるラウンド遊技)が複数回行われる。大入賞口17の1回の開閉(つまり、1回の第一開閉遊技)を「1ラウンド(1R)」という。大入賞口17は、各ラウンドにおいて最大開放時間(本実施形態では、30秒)の経過、および規定上限数(本実施形態では、9個)の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。遊技者は、大入賞口17に遊技球が入賞しやすい右打ちで大当たり遊技を消化する。遊技者は、大入賞口17に遊技球を入賞させることにより、多数の賞球を獲得できる。
本実施形態の大当たり遊技は、15R大当たり遊技、5R大当たり遊技、および2R大当たり遊技を含む。15R大当たり遊技では、1回の大当たり遊技中に第一開閉遊技が15回行われる。5R大当たり遊技では、1回の大当たり遊技中に第一開閉遊技が5回行われる。2R大当たり遊技では、1回の大当たり遊技中に第一開閉遊技が2回行われる。ラウンド数が多い大当たり遊技の方が、獲得可能な賞球数が多くなるので、遊技者にとって有利である。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では大当たり遊技の前後で遊技状態が変化する場合がある。
小当たり遊技では、大入賞口17が開閉される第二開閉遊技が少なくとも1回(本実施形態では、1回)行われる。大入賞口17は、最大開放時間(本実施形態では、1.2秒)の経過、および規定上限数(本実施形態では、9個)の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、本実施形態では、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される所定の間隔が0.6秒であるので、9個の遊技球が発射されるのに必要な時間は少なくとも5.4秒である。小当たり遊技における大入賞口17の最大開放時間1.2秒は、9個の遊技球が発射されるのに必要な時間5.4秒よりも短い。このため、本実施形態では、小当たり遊技中に規定上限数(9個)の遊技球が大入賞口17に入賞することは実質ない。
遊技者は、大入賞口17に遊技球が入賞しやすい右打ちで小当たり遊技を消化する。遊技者は、大入賞口17に遊技球を入賞させることにより、賞球を獲得できる。小当たり遊技の第二開閉遊技における大入賞口17の1回の最大開放時間(1.2秒)は、大当たり遊技の第一開閉遊技における大入賞口17の1回の最大開放時間(30秒)よりも短い。すなわち、最大開放時間が長いほど獲得可能な賞球数が多くなるので、大当たり遊技の方が小当たり遊技よりも遊技者にとって有利である。なお、1回の小当たり遊技における大入賞口17の最大開放時間(1.2秒)は、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される所定の間隔(0.6秒)よりも長い時間に設定されている。これにより、小当たり遊技では、遊技球発射装置37によって発射された遊技球が大入賞口17に1個以上入賞しやすくなる。また、本実施形態では、遊技球が大入賞口17に入賞した場合に払い出される賞球数が14個であるので、遊技者の持ち球は小当たり遊技によって増加する。なお、小当たり遊技は、小当たり遊技の前後で遊技状態が変化しない点においても、大当たり遊技とは異なる。
普通当たり遊技では、第一始動電動役物15が少なくとも1回(本実施形態では、3回)開閉される。本実施形態では、遊技球が第一始動電動役物15に入賞した場合に払い出される賞球数は1個であるので、普通当たり遊技が継続して行われていたとしても、遊技者の持ち球は減少する。パチンコ機1は、普通当たり遊技が継続して行われている場合に単位時間あたりに遊技者が獲得可能な賞球数が、小当たり遊技が継続して行われている場合に単位時間あたりに遊技者が獲得可能な賞球数よりも少なくなるように構成されている。
次に、パチンコ機1の遊技状態を説明する。以下、大当たり判定によって大当たりと判定される確率を、「大当たり確率」という。パチンコ機1は、大当たり確率が通常の確率(本実施形態では、約1/287)である非確率変動状態(以下、「非確変状態」という。)と、通常の確率よりも高い確率(本実施形態では、約1/48)である確率変動状態(以下、「確変状態」という。)とを、大当たり遊技の終了後に生起させることができる。また、パチンコ機1は、第一始動電動役物15が開放状態にされる割合が通常の割合である非時短状態と、第一始動電動役物15が開放状態にされる割合が非時短状態よりも高くなる時短状態とを、大当たり遊技の終了後に生起させることができる。パチンコ機1は、これらの組合せにより、「非確変非時短状態」(以下、「通常状態」という。)、「非確変時短状態」、「確変非時短状態」、および「確変時短状態」の4つの遊技状態のいずれかを、大当たり遊技の終了後に生起する。なお、パチンコ機1は、本実施形態に限られず、少なくとも2つの遊技状態に区分けされていれば、5つ以上の遊技状態に区分けされてもよい。
普通当たり判定を説明する。遊技球が普通図柄作動ゲート12を通過すると、普通当たりおよびハズレのいずれであるか判定する普通当たり判定が行われる。普通当たり判定の結果が普通当たりであれば、普通当たり遊技が実行される。以下、普通当たり判定によって普通当たりと判定される確率を、「普通当たり確率」という。本実施形態では、時短状態の普通当たり確率(本実施形態では、99/100)を非時短状態の普通当たり確率(本実施形態では、1/100)よりも高くすることにより、時短状態において第一始動電動役物15が開放状態にされる割合が非時短状態よりも高くなるように構成されている。なお、パチンコ機1は、時短状態において第一始動電動役物15が開放状態にされる回数や時間を非時短状態よりも増加させることにより、時短状態において第一始動電動役物15が開放状態にされている割合が非時短状態よりも高くなるように構成されてもよい。
第一大当たり判定を説明する。遊技球が第一始動口14または普通当たり遊技中に開放された第一始動電動役物15に入賞すると、第一大当たりおよびハズレのいずれであるか判定する第一大当たり判定が行われる。第一大当たり判定の結果が第一大当たりであれば、大当たり遊技が実行される。なお、本実施形態では、第一大当たり判定において小当たりと判定されることはないが、小当たりと判定され得る構成が採用されてもよい。
第二大当たり判定を説明する。遊技球が第二始動口16に入賞すると、第二大当たり、小当たり、およびハズレのいずれであるか判定する第二大当たり判定が行われる。第二大当たり判定の結果が第二大当たりであれば、大当たり遊技が実行される。また、第二大当たり判定の結果が小当たりであれば、小当たり遊技が実行される。なお、第二大当たり判定によって小当たりと判定される小当たり確率(本実施形態では、約1/1.03)は、遊技状態によらず一定であり、確変状態の大当たり確率(本実施形態では、約1/48)よりも高く設定されている。
本実施形態では、大当たり遊技が実行されておらず、且つ、第一特別図柄の変動表示が実行されていない場合に、第一大当たり判定が行われる。パチンコ機1は、第二特別図柄の変動表示が実行されていても第一大当たり判定を実行可能である。また、本実施形態では、大当たり遊技が実行されておらず、且つ、第二特別図柄の変動表示が実行されていない場合に、第二大当たり判定が実行される。パチンコ機1は、第一特別図柄の変動表示が実行されていても第二大当たり判定を実行可能である。つまり、本実施形態のパチンコ機1は、第一特別図柄と第二特別図柄を同時に変動可能な機種である。
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、および電源基板42を主に備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41は、主制御基板CPUユニット50を備える。主制御基板CPUユニット50は、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とを備える。主制御基板CPUユニット50は、割込信号発生回路57と電気的に接続する。主制御基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。
主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介して、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一始動口スイッチ71、第一始動電動役物スイッチ72、および第二始動口スイッチ73と電気的に接続する。出力ポート55は、パチンコ機1の外部に設けられたホールコンピュータ(図示略)にパチンコ機1を接続するためのインタフェイスである。主制御基板41は、出力ポート55を介して、ホールコンピュータに各種情報を出力する。ホールコンピュータは、遊技場にある全遊技機を統括的に管理する。第一始動口スイッチ71は、第一始動口14に設けられ、第一始動口14に入賞した遊技球を検出する。第一始動電動役物スイッチ72は、第一始動電動役物15に設けられ、第一始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する。第二始動口スイッチ73は、第二始動口16に設けられ、第二始動口16に入賞した遊技球を検出する。
サブ制御基板58は、主制御基板41から出力される制御コマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9、およびスピーカ48と電気的に接続する。ランプドライバ基板46は、センター飾り8の各種照明の動作、操作ボタン9、および可動体31の動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431等を備え、サブ制御基板58から受信する制御コマンドに従って表示画面28の表示を制御する。
払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主制御基板41から出力される制御コマンドに従って賞球払出装置49の動作を制御し、遊技球の入賞に応じた所定数の遊技球を賞球として払い出させる。
中継基板47は、普通電動役物開閉ソレノイド69、大入賞口開閉ソレノイド70、普通図柄作動スイッチ74、大入賞口スイッチ75、および図柄表示部24と電気的に接続する。普通電動役物開閉ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第一始動電動役物15の開閉部材を開閉する。大入賞口開閉ソレノイド70は、大当たり遊技中に大入賞口17の開閉部材を開閉する。普通図柄作動スイッチ74は、普通図柄作動ゲート12に設けられ、普通図柄作動ゲート12を通過した遊技球を検出する。大入賞口スイッチ75は、大入賞口17に設けられ、大入賞口17に入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主制御基板41および遊技球発射装置37と電気的に接続し、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に、遊技球を1個ずつ遊技領域4へ向けて発射する。なお、第一発射強度で遊技球が発射された場合も、第二発射強度で遊技球が発射された場合も、発射間隔は一定である。
図4を参照して、RAM52の第一大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一特別図柄処理(図11〜図13参照)において使用される。第一大当たり関係情報記憶エリアには複数の記憶エリアが設けられている。第一始動口14または第一始動電動役物15に遊技球が入賞した際に、特別図柄保留球数のうち第一始動口14または第一始動電動役物15への入賞による第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。本実施形態において、第一始動口14または第一始動電動役物15に入賞した遊技球に対して、大当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。なお、最大第一保留球数は、「4」に限らず、「0」でもよいし、「1」〜「3」または「5」以上であってもよい。
CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理(具体的には、大当たり判定の結果を報知する報知演出、および大当たり判定の結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技)が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。
各記憶エリアには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄、および第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一始動口14または第一始動電動役物15に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一特別図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される第一特別図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。
また、RAM52の第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)は、後述するメイン処理の第二特別図柄処理(図16、図17参照)において使用される。第二大当たり関係情報記憶エリアには、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に、複数の記憶エリアが設けられている。第二始動口16に遊技球が入賞した際に、第二特別図柄が変動中および停止表示中のいずれでもなければ、判定エリアとなっている記憶エリアに乱数が記憶される。すなわち、本実施形態のパチンコ機1は、第二始動口16に入賞した遊技球に対して、大当たり判定を保留できない。なお、パチンコ機1は、第二始動口16に入賞した遊技球に対して、大当たり判定を保留して乱数を記憶できてもよい。
以下の説明では、第一大当たり乱数および第二大当たり乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「大当たり乱数」ともいう。また、第一変動パターン決定乱数および第二変動パターン決定乱数を総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「変動パターン決定乱数」ともいう。また、第一大当たり関係情報記憶エリアおよび第二大当たり関係情報記憶エリアを総称する場合、またはいずれかを特定しない場合、「大当たり関係情報記憶エリア」ともいう。また、大当たり関係情報記憶エリアに記憶された状態で大当たり判定が保留されている大当たり乱数、および大当たり判定が保留されている大当たり乱数とともに取得されて大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して「保留乱数」という。保留乱数のうち第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留乱数の数は、第一保留球数に対応する。なお、RAM52には、普通図柄作動ゲート12への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアは、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。
図5および図6を参照して、特別図柄決定テーブルについて説明する。本実施形態では、特別図柄決定テーブルとして、第一特別図柄決定テーブル(図5参照)と第二特別図柄決定テーブル(図6参照)とがROM53に記憶されている。パチンコ機1は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、大当たり判定の種別に応じて、第一特別図柄決定テーブルおよび第二特別図柄決定テーブルのいずれかを参照する。具体的には、第一特別図柄決定テーブルは、第一大当たり判定によって第一大当たりと判定された場合に参照される。第二特別図柄決定テーブルは、第二大当たり判定によって第二大当たりと判定された場合に参照される。
図5および図6に示すように、各特別図柄決定テーブルには、複数種類の第一特別図柄および第二特別図柄が割り当てられており、各特別図柄と特別図柄決定乱数の値(0〜100)とが対応付けられている。各特別図柄は、複数の大当たり種別のいずれかに分類される。大当たり判定によって大当たりと判定されると、特別図柄決定乱数の値に対応する特別図柄が決定される。決定された特別図柄に対応する大当たり種別に応じて、ラウンド数、大当たり遊技の終了後に確変状態が生起されるか否か、および生起される時短状態の継続条件が決定される。パチンコ機1では、第一大当たり判定の結果が第一大当たりの場合には、「大当たりA〜C」となる割合は、それぞれ、35%、15%、50%である。第二大当たり判定の結果が第二大当たりの場合には、「大当たりD〜H」となる割合は、それぞれ、10%、25%、25%、35%、5%である。
「大当たり種別」欄の「確変状態/非確変状態」は、大当たり遊技の終了後に確変状態が生起されるか否かを示す。「大当たり種別」欄の「時短回数」は、大当たり遊技の終了後に生起される時短状態の継続条件を示す。「40回」は、時短回数が40回であることを示し、大当たり遊技の終了後に行われた第一大当たり判定および第二大当たり判定によって連続して大当たり以外と判定された回数(以下、「判定回数」という。)が40回に達するまで時短状態が継続することを示す。「次回まで」は、大当たり遊技の終了後から次回の大当たり遊技が開始されるまで時短状態が継続することを示す。「0回」は、大当たり遊技の終了後に時短状態が生起されない(つまり、非時短状態が生起される)ことを示す。「大当たり種別」欄の「ラウンド数」は、1回の大当たり遊技中に繰り返される第一開閉遊技の合計回数を示す。
図7および図8を参照して、変動パターン決定テーブルについて説明する。本実施形態では、変動パターン決定テーブルとして、第一変動パターン決定テーブル(図7参照)と第二変動パターン決定テーブル(図8参照)とがROM53に記憶されている。パチンコ機1は、大当たり判定の種別に応じて、第一変動パターン決定テーブルおよび第二変動パターン決定テーブルのいずれかを参照する。具体的には、第一変動パターン決定テーブルは、第一大当たり判定が行われた場合に参照される。第二変動パターン決定テーブルは、第二大当たり判定が行われた場合に参照される。
図7および図8に示すように、各変動パターン決定テーブルは、大当たり判定時の遊技状態(通常状態、確変時短状態、確変非時短状態、または非確変時短状態)、および大当たり判定の結果(大当たり、小当たり、またはハズレ)に応じて、複数のテーブルを備える。各テーブルには1または複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられている。例えば第一大当たり判定が行われると、その時点の遊技状態と判定結果とに応じたテーブルが参照され、大当たり乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
「リーチ演出」とは、例えば3つの演出図柄100のうち2つが同じ図柄で停止するリーチ状態が構成された後に、大当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。「非リーチ」の変動パターンは、リーチ状態に至ることなく演出が終了する報知演出であり、本実施形態では、大当たり判定の結果がハズレの場合にのみ決定される。
図7に示すように、第一変動パターン決定テーブルにおいて、確変非時短状態における第一大当たり判定の結果が第一大当たりの場合には、報知演出が行われない非表示パターンAの変動パターンが割り当てられており、ハズレの場合には、非表示パターンBの変動パターンが割り当てられている。
図8に示すように、第二変動パターン決定テーブルにおいて、確変非時短状態以外の遊技状態における第二大当たり判定の結果が第二大当たりの場合には、非表示パターンCの変動パターンが割り当てられており、第二大当たり以外の場合には、長時間パターンA、Bが割り当てられている。
図7および図8に示すように、確変非時短状態以外の遊技状態における第二大当たり判定の結果が大当たり以外の場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間のうち、最も短い変動時間(本実施形態では、600秒)は、通常状態において第一大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間のうち、最も長い変動時間(本実施形態では、30秒)よりも長い。また、確変非時短状態以外の遊技状態において第二大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均は、通常状態において第一大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均よりも長い。
一方、第二大当たり判定において確変非時短状態中に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均は、第一大当たり判定において通常状態中に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均よりも短い。
パチンコ機1において、主制御基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一特別図柄または第二特別図柄を変動させる。サブ制御基板58は、主制御基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。詳しくは後述するが、サブ制御基板58は、第一報知演出および第二報知演出のうち、遊技状態に応じたいずれか一方のみしか実行しない。第一特別図柄および第二特別図柄の変動時間は、それぞれ、第一報知演出および第二報知演出の演出時間に等しい。
具体的には、主制御基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。また、主制御基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。主制御基板41は、変動パターン決定テーブルが参照されて決定された変動パターンを指定する制御コマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、第一特別図柄および第二特別図柄の変動開始に同期して、演出図柄100の変動表示を開始する。主制御基板41は、変動を開始した第一特別図柄および第二特別図柄の変動時間が終了すると、それぞれ、変動させていた第一特別図柄および第二特別図柄を、所定の停止表示時間(本実施形態では0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一特別図柄および第二特別図柄の停止表示時間に同期して、演出図柄100を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄100による他、表示画面28、可動体31、スピーカ48等によっても、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに応じて報知演出を実行する。
図9を参照して、パチンコ機1の遊技の流れおよび遊技状態の遷移について、通常状態において大当たりした場合を例に挙げて説明する。先述したように、通常状態において第二大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均は、通常状態において第一大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均よりも長い。ここで、変動時間が短い程、大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数は多くなる。よって、通常状態において、第二大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数は、第一大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数よりも少ない。第一大当たり判定における大当たり確率と第二大当たり判定における大当たり確率とは等しいので、大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数が多い程、大当たり遊技が単位時間あたりに実行される回数が多くなる。
また、通常状態(つまり、非時短状態)において、第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合は、時短状態において、第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合よりも低い。よって、通常状態において、遊技球が第一始動電動役物15に入賞することはほとんどない。さらに、本実施形態では、通常状態において右打ちされた遊技球の約25%が第二始動口16に入賞する。第二始動口16に遊技球が入賞した場合の賞球数は3個である。よって、通常状態において右打ちが継続して行われた場合には、遊技者の持ち球は微減する。従って、通常状態では、右打ちを行うよりも左打ちを行う方が遊技者にとって有利である。よって、遊技者は、通常状態には左打ちを行うことで遊技を進める。その結果、通常状態に実行される大当たり判定は、ほぼ第一大当たり判定となる。
通常状態において第一大当たり判定によって第一大当たりと判定されると、5R大当たり遊技が行われる。この大当たり遊技が終了すると、遊技状態は、非確変時短状態(35%)、確変時短状態(15%)、および確変非時短状態(50%)のいずれかに移行する。以下、各遊技状態に移行した場合について、場合分けをして説明する。
通常状態から第一大当たりに基づく大当たり遊技を介して非確変時短状態に移行した場合について説明する。非確変時短状態では、第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合は非時短状態よりも高い。これにより、非確変時短状態では、左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞する割合よりも、右打ちされた遊技球が第一始動電動役物15に入賞する割合の方が高くなる。従って、非確変時短状態では、左打ちを行うよりも右打ちを行う方が遊技者にとって有利である。よって、遊技者は、非確変時短状態には右打ちを行うことで遊技を進める。また、第二始動口16は、第一始動電動役物15の下方に配置されているので、右打ちされた遊技球のうち、第一始動電動役物15に入賞しなかった遊技球は、第二始動口16に入賞し得る。ただし、時短状態において右打ちされた遊技球の一部は第一始動電動役物15に入賞するので、時短状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合は、通常状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合(約25%)よりも低い。なお、本実施形態では、非確変時短状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合は、約10%である。
ところで、非確変時短状態において第二大当たり判定の結果が第二大当たり以外(ハズレまたは小当たり)の場合に決定される第二変動パターンに応じて定められている変動時間は、いずれも600秒以上と非常に長い。従って、非確変時短状態では、遊技球が第二始動口16に入賞し得るものの、入賞したとしても実質的に第二大当たり判定はほぼ行われない。なお、先述したように、本実施形態のパチンコ機1は、第二大当たり判定に基づいて第二特別図柄の変動表示が実行されていても、第一大当たり判定を行うことができる。その結果、非確変時短状態に実行される大当たり判定は、ほぼ第一大当たり判定となる。
非確変時短状態において判定回数が時短回数(本実施形態では、40回)に達すると、大当たり遊技を介さずに非確変時短状態から通常状態に移行することとなる。一方で、判定回数が時短回数に達するまでに第一大当たり判定によって第一大当たりと判定された場合には、5R大当たり遊技が行われる。この大当たり遊技が終了すると、通常状態において第一大当たり判定によって第一大当たりと判定されたときと同様に、遊技状態は、非確変時短状態、確変時短状態、および確変非時短状態のいずれかに移行することとなる。
通常状態から第一大当たりに基づく大当たり遊技を介して確変時短状態に移行した場合について説明する。確変時短状態では、非確変時短状態のときと同様に、遊技者は右打ちを行うことで遊技を進める。確変時短状態では、上記した非確変時短状態のときと比べて、大当たり確率が高くなっている点、および時短状態が次回の大当たりまで継続する点(つまり、判定回数が時短回数に達して通常状態に移行することがない点)が異なるだけである。よって、詳細については説明を省略する。なお、本実施形態では、確変時短状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合は、約10%である。
通常状態から第一大当たりに基づく大当たり遊技を介して確変非時短状態に移行した場合について説明する。先述したように、確変非時短状態において第二大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均は、通常状態において第一大当たり判定が行われた場合に決定される変動パターンに応じて定められている変動時間の平均よりも短い。つまり、上記した非確変時短状態、確変時短状態のときと異なり、第二大当たり判定の結果を報知するための変動パターンに応じて定められている変動時間は、いずれも3秒〜5秒と短い。よって、確変非時短状態において、第二大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数は、第一大当たり判定によって単位時間あたりに判定される回数よりも多い。従って、確変非時短状態では、左打ちを行うよりも右打ちを行う方が遊技者にとって有利である。よって、遊技者は、確変非時短状態には右打ちを行うことで遊技を進める。また、確変非時短状態では、第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合は時短状態よりも低い。よって、確変非時短状態では、遊技球が第一始動電動役物15に入賞することはほぼない。その結果、確変非時短状態に実行される大当たり判定は、ほぼ第二大当たり判定となる。
第二大当たり判定では、小当たり確率は約1/1.03と非常に高く設定されている。このため、第二大当たり判定の多くが小当たりと判定されることとなる。小当たりと判定されると、小当たり遊技が行われる。先述したように、小当たり遊技の前後では遊技状態は変化しないので、遊技者は、第二大当たりと判定されるまで、頻発する小当たり遊技にて賞球を獲得することとなる。つまり、確変非時短状態は、小当たり遊技が頻発して実行されるいわゆる小当たりラッシュの状態である。この状態では、大入賞口17が頻繁に開放されるので、確変非時短状態において右打ちされた遊技球が、大入賞口17の下方に配置されている第二始動口16に入賞する割合は、通常状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合(約25%)よりも低くなる。なお、本実施形態では、確変非時短状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する割合は、約23%である。
第二大当たり判定によって第二大当たりと判定されると、15R大当たり遊技、5R大当たり遊技、または2R大当たり遊技が行われる。この大当たり遊技が終了すると、遊技状態は、通常状態(25%)、非確変時短状態(10%)、および確変非時短状態(65%)のいずれかに移行する。確変非時短状態に移行した場合、小当たりラッシュの状態が継続することとなる。
以上のように、本実施形態では、大当たり種別が「大当たりC、F〜H」の場合、大当たり遊技の終了後から次回の大当たり遊技の実行開始まで、確変非時短状態が継続する。また、大当たり種別が「大当たりA、D」の場合、次回の大当たり遊技の実行開始まで、または判定回数が時短回数(本実施形態では、40回)に達するまで、非確変時短状態が継続する。判定回数が時短回数に達した場合には、遊技状態は通常状態へ移行する。大当たり種別が「大当たりB」の場合、大当たり遊技の終了後から次回の大当たり遊技の実行開始まで、確変時短状態が継続する。大当たり種別が「大当たりE」の場合、大当たり遊技の終了後に確変状態および時短状態のいずれも生起されず、通常状態となる。なお、時短状態および確変状態は、大当たり遊技開始時にも終了する。この場合、判定回数は「0回」にリセットされる。
なお、時短状態の継続回数は、本実施形態の時短回数に限られない。また、確変状態の終了条件は、本実施形態の例に限られない。例えば、パチンコ機1は、判定回数が所定回数に達することで確変状態が終了するいわゆるST機であってもよい。また、パチンコ機1は、大入賞口17の内部に特定領域を設け、大当たり遊技中に遊技球が特定領域を通過することを契機として、大当たり遊技の終了後に確変状態を生起することとしてもよい。また、パチンコ機1は、1回の大当たり判定ごとに確変状態を終了させる転落抽選を行い、転落抽選に当選した場合に確変状態を終了させてもよい。
また、本実施形態のパチンコ機1では、通常状態には左打ちを行い、通常状態以外の遊技状態には右打ちを行うことで遊技を進める構成が採用されている。パチンコ機1は、例えば通常状態に右打ちを行い、確変時短状態に左打ちを行う遊技を採用してもよい。
また、通常状態と非確変時短状態とを比較すると、上述したように非確変時短状態では、左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞する割合よりも、右打ちされた遊技球が第一始動電動役物15に入賞する割合の方が高くなる。さらに、第一特別図柄の変動時間の平均時間が通常状態よりも非確変時短状態の方が短くなるように設定されている。従って、非確変時短状態の方が通常状態よりも第一大当たり判定が実行される頻度が高くなる。結果として、大当たり遊技が実行される頻度は非確変時短状態の方が通常状態よりも高くなる。すなわち、非確変時短状態の方が通常状態よりも遊技者にとって有利である。
また、非確変時短状態と確変時短状態とを比較すると、確変時短状態の方が非確変時短状態よりも大当たり確率が高い。従って、大当たり遊技が実行される頻度は確変時短状態の方が非確変時短状態よりも高くなる。さらに、非確変時短状態では、判定回数が40回に達すると時短状態が終了して通常状態に移行する一方で、確変時短状態では、次回の大当たりまで時短状態が継続する。従って、確変時短状態の方が非確変時短状態よりも遊技者にとって有利である。
また、確変時短状態と確変非時短状態とを比較すると、主に実行される大当たり判定の種別が異なる。そのため、確変非時短状態では、第二大当たりと判定されるまで頻発する小当たり遊技にて賞球を獲得することで遊技者の持ち球が増加する一方で、確変時短状態では、第一大当たりと判定されるまで遊技者の持ち球は増加しない。従って、確変非時短状態の方が確変時短状態よりも遊技者にとって有利である。
以上より、パチンコ機1では、複数の遊技状態の中で、確変非時短状態が最も遊技者にとって有利であり、確変時短状態、非確変時短状態、通常状態となるに従って、遊技者にとって不利となる。なお、各遊技状態の有利度の序列は本実施形態に限定されず、パチンコ機1は、例えば確変時短状態が最も遊技者にとって有利になるように構成されてもよい。
図10〜図18を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図10参照)は、割込信号発生回路57(図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図10に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、普通図柄作動ゲート12、第一始動口スイッチ71、第一始動電動役物スイッチ72、第二始動口スイッチ73、大入賞口スイッチ75等の各種スイッチから検出信号が供給されているかが検出される。検出信号が検出された場合は、各種スイッチに対応するフラグ(大入賞口入賞フラグ、第一始動口入賞フラグ、第一始動電動役物入賞フラグ、第二始動口入賞フラグ等)が「ON」となる。このフラグの情報は、後述する第一特別図柄処理、第二特別図柄処理等において参照される。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、各特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一特別図柄変動時間カウンタと第二特別図柄変動時間カウンタの値がそれぞれ減算される。なお、第一特別図柄変動時間カウンタと第二特別図柄変動時間カウンタの値は、それぞれ、大当たり遊技および小当たり遊技の実行中には減算されない。
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、特別電動役物処理では、大当たり遊技および小当たり遊技の動作(主に、大入賞口17の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理と、大当たり遊技の終了後の遊技状態に関する処理とが行われる(図18参照)。
次いで、第一特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、第一特別図柄処理では、第一大当たり判定、第一特別図柄の変動パターンの決定、第一特別図柄の決定、および遊技状態の移行処理等が行われる(図11〜図13参照)。
次いで、第二特別図柄処理が行われる(S15)。詳細は後述するが、第二特別図柄処理では、第二大当たり判定、第二特別図柄の変動パターンの決定、第二特別図柄の決定、および遊技状態の移行処理等が行われる(図16、図17参照)。
次いで、普通電動役物処理が行われる(S16)。普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に普通当たり遊技の動作を制御するための処理が行われる。CPU51は、時短状態が生起されていれば、非時短状態中よりも長く、第一始動電動役物15の開閉部材を開放させる。なお、CPU51は、時短フラグが「ON」とされていれば、時短状態中であると判断する。
次いで、普通図柄処理が行われる(S17)。普通図柄処理では、普通図柄作動スイッチ74が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。先述したように、普通当たり判定は、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの普通当たり確率(99/100または1/100)で判定される。
次いで、払出処理(S18)、エラーチェック(S19)、および情報出力処理(S20)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、ホールコンピュータに各種の情報が出力される。
図11〜図15を参照して、第一特別図柄処理(S14、図10参照)の詳細について説明する。まず、第一特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、先述した第一始動口入賞フラグ、第一始動電動役物入賞フラグ、および第二始動口入賞フラグに加えて、大当たり遊技状態フラグ、小当たり遊技状態フラグ、第一特別図柄表示状態フラグ、第二特別図柄表示状態フラグ、確変フラグ、時短フラグ等が記憶されている。
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。小当たり遊技状態フラグは、小当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、小当たり遊技中でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。第一特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄が変動している場合(変動中)に「1」、第一特別図柄が停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、第一特別図柄が変動中および停止表示中のいずれでもない場合に「0」が記憶される。第二特別図柄表示状態フラグは、第二特別図柄が変動している場合(変動中)に「1」、第二特別図柄が停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、第二特別図柄が変動中および停止表示中のいずれでもない場合に「0」が記憶される。確変フラグは、確変状態中に「1」が記憶されて「ON」となる。時短フラグは、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となる。
図11に示すように、第一特別図柄処理が開始されると、第一始動口入賞フラグの状態によって、第一始動口14に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S51)。第一始動口入賞フラグが「OFF」の場合(S51:NO)、第一始動電動役物入賞フラグの状態によって、第一始動電動役物15に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S52)。第一始動電動役物入賞フラグが「OFF」の場合(S52:NO)、処理はS61(図12参照)の判断へ移行する。
第一始動口入賞フラグが「ON」の場合(S51:YES)、もしくは第一始動電動役物入賞フラグが「ON」の場合(S52:YES)、第一保留球数が「4」であるか否かが判断される(S53)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「4」であれば(S53:YES)、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているので、処理はS61の判断へ移行する。
第一保留球数が「4」でない場合には(S53:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S54)。次いで、各種乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S55)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が、それぞれRAM52に記憶される。
次いで、図12に示すように、大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグの状態によって、当たり遊技状態(大当たり遊技状態または小当たり遊技状態)であるか否かが判断される(S61)。大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグのいずれかが「ON」である場合、当たり遊技状態中であると判断されて(S61:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグのいずれもが「OFF」である場合、当たり遊技状態中でないと判断されて(S61:NO)、第一特別図柄表示状態フラグの状態によって、第一特別図柄が変動中であるか否かが判断される(S62)。第一特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、第一特別図柄が変動中でないと判断されて(S62:NO)、第一特別図柄表示状態フラグの状態によって、第一特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S63)。第一特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、第一特別図柄が停止表示中でないと判断されて(S63:NO)、処理はS71(図13参照)へ移行し、第一大当たり判定等の処理が行われる。
図13に示すように、まず、第一保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S71)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「0」であれば(S71:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一保留球数が「1」以上である場合には(S71:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S72)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(図4参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S73)。
次いで、確変状態であるか否かに応じた第一大当たり判定が行われる(S74)。S74では、確変フラグの状態を参照して、現時点において確変状態が生起されているかが特定される。確変状態が生起されているかが特定された結果に対応して、低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが選択される。図示しないが、ROM53には、第一大当たり判定を行うためのテーブルとして、低確率判定テーブルと、高確率判定テーブルとが記憶されている。低確率判定テーブルは、非確変状態中の第一大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」および「ハズレ」にそれぞれ対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。高確率判定テーブルは、確変状態中の第一大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」および「ハズレ」にそれぞれ対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。確変状態が生起されているか否かが特定された結果に対応して、低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが選択される。選択された低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが参照されて、S73でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が「大当たり」および「ハズレ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一大当たり乱数に基づく第一大当たり判定が、第一大当たり乱数の記憶された順に行われる。
また、本実施形態では、第二大当たり判定の結果が第二大当たりの場合の第二特別図柄の変動中に第一大当たり判定が行われる場合がある。この場合、第一大当たりと第二大当たりとが重複して判定されることを回避するため、大当たりを排除して第一大当たり判定が行われる。すなわち、「大当たり」に対応する乱数値を「ハズレ」に対応する乱数値と定義して第一大当たり判定が行われる。これにより、定義されている大当たり乱数の乱数値がすべて「ハズレ」に対応することになるので、パチンコ機1は、第二大当たりと判定されたことに基づく第二特別図柄の変動中に第一大当たりと判定されることを回避できる。
次いで、第一特別図柄決定処理が行われる(S75)。第一特別図柄決定処理では、第一大当たり判定の結果に応じて第一特別図柄が決定される。具体的には、第一大当たり判定の結果が大当たりの場合、第一特別図柄として大当たり図柄が決定される。より詳細には、第一特別図柄決定テーブル(図5参照)が参照されて、S73でシフトされた判定エリアに記憶されている大当たり乱数と同時に取得された第一特別図柄決定乱数の値に対応する第一特別図柄が決定される。これにより、大当たり種別が決定される。一方、第一大当たり判定の結果がハズレである場合、第一特別図柄としてハズレ図柄が決定される。
次いで、第一変動パターン決定処理が行われる(S81)。第一変動パターン決定処理では、第一特別図柄の変動パターンが決定される。詳細には、ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブル(図7参照)のうち、第一大当たり判定時の遊技状態(時短状態または非時短状態)および第一大当たり判定の結果(大当たりまたはハズレ)に応じたテーブルが参照されて、第一特別図柄の変動パターンが決定される。
第一変動パターンが決定されると、決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドがRAM52に記憶される(S82)。第一変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、サブ制御基板58に送信される。決定された第一変動パターンに応じて定められている第一特別図柄の変動時間が、第一特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S83)。第一特別図柄が変動中であることを示す「1」が第一特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S84)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図12に示すように、S62の判断において、第一特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第一特別図柄が変動中であると判断され(S62:YES)、S83(図13参照)でセットされた第一特別図柄変動時間カウンタの値によって、変動時間が経過したか否かが判断される(S101)。第一特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、変動時間がまだ経過していないと判断され(S101:NO)、処理はメイン処理へ戻る。変動時間が経過した場合には(S101:YES)、RAM52に第一特別図柄停止コマンドが記憶される(S102)。第一特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、図10参照)によって中継基板47およびサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄および表示画面28の演出図柄100の変動停止を指示する。次いで、所定の停止表示時間が第一特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S103)。第一特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が、第一特別図柄表示状態フラグに記憶され(S104)、強制停止処理が行われる(S105)。詳しくは後述するが、強制停止処理では、第一特別図柄および第二特別図柄の一方において、大当たり図柄が停止した場合に、他方の特別図柄を強制的にハズレで停止させる処理が行われる。その後、処理はメイン処理へ戻る。
図14を参照して、強制停止処理(S105、図12参照)について詳細に説明する。強制停止処理が開始されると、まず、第一特別図柄および第二特別図柄のうち停止した特別図柄が大当たり図柄か否かが判断される(S111)。大当たり図柄でない場合(S111:NO)、処理は第一特別図柄処理(図12参照)へ戻る。
大当たり図柄の場合(S111:YES)、第一特別図柄および第二特別図柄のうち停止した特別図柄でない特別図柄(以下、「他方の特別図柄」という。)が変動中であるか否かが判断される(S112)。他方の特別図柄が変動中でない場合(S112:NO)、処理は第一特別図柄処理へ戻る。
他方の特別図柄が変動中の場合(S112:YES)、RAM52に強制停止コマンドが記憶される(S113)。強制停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、図10参照)によって中継基板47およびサブ制御基板58に送信される。強制停止コマンドは、変動中の特別図柄(すなわち、他方の特別図柄)および、演出図柄100を、強制的にハズレの態様で変動停止させることを指示する。ここで、第二大当たり判定において小当たりと判定されたことに基づく第二特別図柄の変動中に、第一特別図柄として大当たり図柄が停止する場合がある。この場合、第二特別図柄は小当たり図柄からハズレ図柄に書き換えられることとなる。同様に、第二報知演出が実行されていれば、演出図柄100も小当たりの態様からハズレの態様に変更されて停止する。
次いで、所定の停止表示時間が他方の特別図柄に対応する特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S114)。特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が、他方の特別図柄に対応する特別図柄表示状態フラグに記憶され(S115)、処理は第一特別図柄処理へ戻る。
また、図12に示すように、S63の判断において、第一特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合には、第一特別図柄が停止表示中であると判断され(S63:YES)、S103でセットされた第一特別図柄停止時間カウンタの値によって、停止表示時間が経過したか否かが判断される(S106)。第一特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、停止表示時間がまだ経過していないと判断され(S106:NO)、処理はメイン処理へ戻る。停止表示時間が経過した場合には(S106:YES)、第一特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、第一特別図柄表示状態フラグに記憶される(S107)。
次いで、遊技状態移行処理が行われる(S108)。詳しくは後述するが、遊技状態移行処理では、大当たりと判定された場合には遊技を大当たり遊技へ移行させ、所定の終了条件が成立した場合には時短状態を終了させるための各種のフラグの制御が行われる。その後、処理はメイン処理へ戻る。
図15を参照して、遊技状態移行処理(S108、図12参照)について詳細に説明する。遊技状態移行処理が開始されると、まず、大当たり判定の結果が大当たりであるか否かが判断される(S121)。大当たりの場合(S121:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」となる(S122)。Rカウンタに大当たり種別に対応付けられたラウンド数がセットされる(S123)。Rカウンタは、大当たり遊技において実行するラウンド数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。具体的には、大当たり種別が「大当たりA〜C、G」のいずれかの場合には、Rカウンタに「5」が記憶される。大当たり種別が「大当たりD〜F」のいずれかの場合には、Rカウンタに「2」が記憶される。大当たり種別が「大当たりH」の場合には、Rカウンタに「15」が記憶される。
次いで、大当たり遊技が開始することを示す大当たり遊技開始コマンドが、RAM52に記憶される(S124)。大当たり遊技開始コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、サブ制御基板58に送信される。本実施形態の大当たり遊技開始コマンドは、大当たり種別を示す情報を含む。次いで、判定回数計数カウンタの値が「0」にリセットされる(S125)。判定回数計数カウンタは、判定回数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。次いで、「ON」となっている時短フラグおよび確変フラグがあれば、ともに「OFF」となる(S126、S127)。つまり、大当たり遊技中の遊技状態は通常状態である。処理は第一特別図柄処理(図12参照)へ戻る。
一方、大当たり判定の結果がハズレの場合(S121:NO)、大当たり判定の結果が小当たりであるか否かが判断される(S131)。小当たりでない場合(S131:NO)、処理はS133へ移行する。小当たりの場合(S131:YES)、小当たり遊技状態フラグが「ON」となる(S132)。
次いで、確変フラグの状態によって、確変状態中であるか否かが判断される(S133)。確変フラグが「ON」の場合(S133:YES)、処理は第一特別図柄処理へ戻る。確変フラグが「OFF」の場合(S133:NO)、時短フラグの状態によって、時短状態中であるか否かが判断される(S134)。時短フラグが「OFF」の場合(S134:NO)、処理は第一特別図柄処理へ戻る。
時短フラグが「ON」の場合(S134:YES)、判定回数計数カウンタに「1」が加算される(S135)。判定回数計数カウンタの値によって、判定回数が時短回数(40回)であるか否かが判断される(S136)。判定回数計数カウンタの値が「40」でない場合(S136:NO)、処理は第一特別図柄処理へ戻る。判定回数計数カウンタの値が「40」の場合(S136:YES)、時短フラグが「OFF」となる(S137)。次いで、処理は第一特別図柄処理へ戻る。
図16および図17を参照して、第二特別図柄処理(S15、図10参照)の詳細について説明する。図16に示すように、第二特別図柄処理が開始されると、大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグの状態によって、当たり遊技状態(大当たり遊技状態または小当たり遊技状態)であるか否かが判断される(S161)。大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグのいずれかが「ON」である場合、当たり遊技状態中であると判断されて(S161:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグおよび小当たり遊技状態フラグのいずれもが「OFF」である場合、当たり遊技状態中でないと判断されて(S161:NO)、第二特別図柄表示状態フラグの状態によって、第二特別図柄が変動中であるか否かが判断される(S162)。第二特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、第一特別図柄が変動中でないと判断されて(S162:NO)、第二特別図柄表示状態フラグの状態によって、第一特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される(S163)。第二特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、第一特別図柄が停止表示中でないと判断されて(S163:NO)、処理はS171(図17参照)へ移行し、第二大当たり判定等の処理が行われる。
図17に示すように、まず、第二始動口入賞フラグの状態によって、第二始動口16に遊技球が入賞しているか否かが判断される(S171)。第二始動口入賞フラグが「OFF」の場合(S171:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二始動口入賞フラグが「ON」の場合(S171:YES)、各種乱数が取得され、第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S172)。具体的には、第二大当たり乱数欄には第二大当たり判定カウンタの値が、第二特別図柄決定乱数欄には第二特別図柄決定カウンタの値が、第二変動パターン決定乱数欄には第二変動パターン決定カウンタの値が、それぞれRAM52に記憶される。次いで、第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S173)。
次いで、確変状態であるか否かに応じた第二大当たり判定が行われる(S174)。S174では、確変フラグの状態を参照して、現時点において確変状態が生起されているか否かが特定される。確変状態が生起されているか否かが特定された結果に対応して、低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが選択される。図示しないが、ROM53には、第二大当たり判定を行うためのテーブルとして、低確率判定テーブルと、高確率判定テーブルとが記憶されている。低確率判定テーブルは、非確変状態中の第二大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」、「小当たり」、および「ハズレ」にそれぞれ対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。高確率判定テーブルは、確変状態中の第二大当たり判定に用いられるテーブルであり、「大当たり」、「小当たり」、および「ハズレ」にそれぞれ対応する大当たり乱数の乱数値が定義されている。確変状態が生起されているか否かが特定された結果に対応して、低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが選択される。選択された低確率判定テーブルまたは高確率判定テーブルが参照されて、S173でシフトされた判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が「大当たり」、「小当たり」、および「ハズレ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第二大当たり乱数に基づく第二大当たり判定が行われる。
また、本実施形態では、第一大当たり判定の結果が第一大当たりの場合の第一特別図柄の変動中に第二大当たり判定が行われる場合がある。この場合、第一大当たりと第二大当たりとが重複して判定されることを回避するため、大当たりを排除して第二大当たり判定が行われる。すなわち、「大当たり」に対応する乱数値を「ハズレ」に対応する乱数値と定義して第二大当たり判定が行われる。これにより、定義されている大当たり乱数の乱数値が「ハズレ」または「小当たり」に対応することになるので、パチンコ機1は、第一大当たりと判定されたことに基づく第一特別図柄の変動中に第二大当たりと判定されることを回避できる。パチンコ機1は、先述したように、第二大当たりと判定されたことに基づく第二特別図柄の変動中に第一大当たりと判定されることを回避できるので、第一大当たりと第二大当たりとが重複して判定されることを回避できる。
次いで、第二特別図柄決定処理が行われる(S175)。第二特別図柄決定処理では、第二大当たり判定の結果に応じて第二特別図柄が決定される。具体的には、第二大当たり判定の結果が大当たりの場合、第二特別図柄として大当たり図柄が決定される。より詳細には、第二特別図柄決定テーブル(図6参照)が参照されて、S173でシフトされた判定エリアに記憶されている大当たり乱数と同時に取得された第二特別図柄決定乱数の値に対応する第二特別図柄が決定される。これにより、大当たり種別が決定される。一方、第二大当たり判定の結果がハズレである場合、第二特別図柄としてハズレ図柄が決定される。第二大当たり判定の結果が小当たりである場合、第二特別図柄として小当たり図柄が決定される。
次いで、第二変動パターン決定処理が行われる(S181)。第二変動パターン決定処理では、第二特別図柄の変動パターンが決定される。詳細には、ROM53に記憶されている第二変動パターン決定テーブル(図8参照)のうち、第二大当たり判定時の遊技状態(時短状態または非時短状態)および第二大当たり判定の結果(大当たりまたはハズレ)に応じたテーブルが参照されて、第二特別図柄の変動パターンが決定される。
第二変動パターンが決定されると、決定された第二変動パターンを指定するための第二変動パターン指定コマンドがRAM52に記憶される(S182)。第二変動パターン指定コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、サブ制御基板58に送信される。決定された第二変動パターンに応じて定められている第二特別図柄の変動時間が、第二特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S183)。第二特別図柄が変動中であることを示す「1」が第二特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S184)、処理はメイン処理へ戻る。
また、図16に示すように、S162の判断において、第二特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第二特別図柄が変動中であると判断され(S162:YES)、S183(図17参照)でセットされた第二特別図柄変動時間カウンタの値によって、変動時間が経過したか否かが判断される(S191)。第二特別図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、変動時間がまだ経過していないと判断され(S191:NO)、処理はメイン処理へ戻る。変動時間が経過した場合には(S191:YES)、RAM52に第二特別図柄停止コマンドが記憶される(S192)。第二特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理(S10、図10参照)によって中継基板47およびサブ制御基板58に送信され、第二特別図柄および表示画面28の演出図柄100の変動停止を指示する。次いで、所定の停止表示時間が第二特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S193)。第二特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が、第二特別図柄表示状態フラグに記憶される(S194)。次いで、強制停止処理(図14参照)が行われて(S195)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S163の判断において、第二特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合には、第二特別図柄が停止表示中であると判断され(S163:YES)、S193でセットされた第二特別図柄停止時間カウンタの値によって、停止表示時間が経過したか否かが判断される(S196)。第二特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、停止表示時間がまだ経過していないと判断され(S196:NO)、処理はメイン処理へ戻る。停止表示時間が経過した場合には(S196:YES)、第二特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、第二特別図柄表示状態フラグに記憶される(S197)。次いで、遊技状態移行処理(図15参照)が行われて(S198)、処理はメイン処理へ戻る。
図18を参照し、特別電動役物処理(S13、図10参照)の詳細を説明する。まず、特別電動役物処理で使用されるフラグを説明する。RAM52には、大入賞口開放中フラグ等が記憶されている。大入賞口開放中フラグは、大入賞口17が開放状態である場合には「1」が記憶されて「ON」となり、大入賞口17が閉鎖状態である場合には「0」が記憶されて「OFF」となる。
図18に示すように、特別電動役物処理が開始されると、まず、大当たり遊技状態フラグの状態によって、大当たり遊技状態であるか否かが判断される(S201)。大当たり遊技状態フラグが「ON」の場合、大当たり遊技状態であると判断されて(S201:YES)、大入賞口開放中フラグの状態によって、大入賞口17が開放状態であるか否かが判断される(S202)。
大入賞口開放中フラグが「OFF」の場合、大入賞口17が閉鎖状態であると判断されて(S202:NO)、大入賞口17の閉鎖時間が経過したか判断される(S203)。タイマカウンタである大入賞口閉鎖時間カウンタの値が「0」でない場合には、閉鎖時間がまだ経過していないと判断されて(S203:NO)、引き続き大入賞口を閉鎖させておくため、処理はメイン処理(図10参照)へ戻る。一方、大入賞口閉鎖時間カウンタの値が「0」である場合には、閉鎖時間が経過したと判断されて(S203:YES)、RAM52に記憶されているRカウンタの値が「0」であるか否かが判断される(S204)。Rカウンタは、S123の処理(図15参照)でセットされ、後述のS206でラウンド毎に1ずつ減算される。
Rカウンタの値が「0」でなく、大入賞口17がまだ所定のラウンド数開放されていないと判断された場合(S204:NO)、大入賞口17を開放させるための大入賞口開放コマンドが、RAM52に記憶される(S205)。大入賞口閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。次いで、RAM52に記憶されているRカウンタの値が「1」減算される(S206)。次いで、大入賞口開放中フラグが「ON」となる(S207)。次いで、タイマカウンタである第一開放時間カウンタに第一開放時間(30秒)がセットされる(S208)。次いで、入賞数カウンタの値がクリアされて「0」にされ(S209)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S202において、大入賞口開放中フラグが「ON」の場合、大入賞口17が開放状態であると判断されて(S202:YES)、大入賞口入賞フラグの状態によって、開放状態である大入賞口17に遊技球が入賞したか否かが判断される(S211)。大入賞口入賞フラグが「OFF」の場合、大入賞口17に遊技球が入賞していないと判断されて(S211:NO)、処理はS213へ移行する。大入賞口入賞フラグが「ON」の場合、大入賞口17に遊技球が入賞したと判断されて(S211:YES)、RAM52に記憶されている入賞数カウンタの値に「1」が加算される(S212)。入賞数カウンタは、1回の第一開閉遊技および第二開閉遊技において、大入賞口17への遊技球の入賞数をカウントする。
次いで、入賞数カウンタの値によって、大入賞口17への遊技球の入賞数が規定上限数(本実施形態では、9個)以上であるか否かが判断される(S213)。S212の処理でカウントされて、RAM52に記憶されている入賞数カウンタの値が「8」以下の場合(S213:NO)、第一開放時間が経過したか判断される(S214)。S208でセットされた第一開放時間カウンタの値が「0」でない場合には、第一開放時間がまだ経過していないと判断されて(S214:NO)、引き続き大入賞口17を開放させておくため、処理はメイン処理へ戻る。
一方、RAM52に記憶されている入賞数カウンタの値が「9」以上の場合(S213:YES)、もしくは第一開放時間カウンタの値が「0」である場合には、第一開放時間が経過したと判断されて(S214:YES)、大入賞口17を閉鎖させるための大入賞口閉鎖コマンドが、RAM52に記憶される(S215)。大入賞口閉鎖コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、中継基板47に送信される。次いで、大入賞口開放中フラグが「OFF」となる(S216)。次いで、タイマカウンタである大入賞口閉鎖時間カウンタに大入賞口17の閉鎖時間がセットされ(S217)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S204において、Rカウンタの値が「0」であり、大入賞口17が所定のラウンド数開放されたと判断された場合(S204:YES)、大当たり遊技を終了させる処理が行われる。具体的には、大当たり遊技を終了することを示す大当たり遊技終了コマンドがRAM52に記憶される(S221)。大当たり遊技終了コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、サブ制御基板58に送信される。次いで、大当たり遊技状態フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S222)。次いで、大当たり種別に応じた遊技状態が生起され(S223)、処理はメイン処理へ戻る。具体的には、「大当たりA、D」のいずれかの場合、時短フラグのみ「ON」となる。「大当たりB」の場合、確変フラグと時短フラグとが、それぞれ「ON」となる。「大当たりC、F〜H」のいずれかの場合、確変フラグのみ「ON」となる。「大当たりE」の場合、確変フラグおよび時短フラグのいずれも「OFF」のままである。
また、S201において、大当たり遊技状態フラグが「OFF」の場合、大当たり遊技状態でないと判断されて(S201:NO)、小当たり遊技状態フラグの状態によって、小当たり遊技状態であるか否かが判断される(S231)。小当たり遊技状態フラグが「OFF」の場合、小当たり遊技状態でないと判断されて(S231:NO)、処理はメイン処理(図10参照)へ戻る。小当たり遊技状態フラグが「ON」の場合、小当たり遊技状態であると判断されて(S231:YES)、小当たり遊技が制御され(S232)、処理はメイン処理へ戻る。小当たり遊技の制御(S232)は、大当たり遊技の制御(S202〜S222)と略同一であるため、詳細な説明は省略する。なお、小当たり遊技の制御は、大当たり遊技の制御の第一開放時間が第二開放時間となる点、および小当たり遊技の前後では遊技状態は変化しないため、大当たり遊技の制御のS223に対応する処理が行われない点が主に異なる。小当たり遊技の制御では、例えば、大入賞口17が最大1.2秒間(第二開放時間)、1回開放するためのコマンドがRAM52に記憶される。このコマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図10参照)において、中継基板47に送信される。
図19〜図24を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理は、パチンコ機1が起動すると、ROM583に記憶されているプログラムに従って、CPU581によって実行される。サブ制御基板処理では、主制御基板41から送信された各種コマンドに従って、主に演出制御に関する処理が実行される。
まず、サブ制御基板処理において使用されるフラグについて説明する。サブ制御基板58のRAM582には、状態フラグ等が記憶されている。状態フラグは、通常状態中に「0」が記憶され、時短状態中(すなわち、確変時短状態中または非確変時短状態中)に「1」が記憶され、確変非時短状態中に「2」が記憶される。
図19に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主制御基板41から大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される(S301)。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合(S301:NO)、処理はS303の判断に移行する。大当たり遊技開始コマンドを受信した場合(S301:YES)、大当たり遊技演出の実行が開始される(S302)。
次いで、主制御基板41から大当たり遊技終了コマンドを受信したか否かが判断される(S303)。大当たり遊技終了コマンドを受信していない場合(S303:NO)、処理はS305の判断に移行する。大当たり遊技終了コマンドを受信した場合(S303:YES)、大当たり遊技終了処理が実行される(S304)。大当たり遊技終了処理では、大当たり遊技演出の終了、状態フラグの制御、時短中演出の制御等の処理が実行される。
ここで、図20を参照して、本実施形態における報知演出および時短中演出の実行態様について説明する。まず、報知演出について説明する。報知演出では、演出図柄100が変動表示された後に、大当たり判定の結果を示す態様で確定表示される。本実施形態では、大当たり判定の結果が大当たりの場合には、複数の演出図柄100が全て同じ図柄(ぞろ目)で停止する。ハズレの場合には、複数の演出図柄100のうち少なくとも1つは他の図柄と異なる図柄で停止する。また、報知演出では、演出図柄100の変動中に、予告演出、リーチ演出等が実行される。これにより、遊技者は大当たり判定の結果を把握するとともに、遊技を楽しむことができる。
ところで、パチンコ機1は、第一特別図柄および第二特別図柄の一方の変動中に他方の特別図柄を変動させることができる。第一特別図柄および第二特別図柄が並行して実行されている場合に、第一報知演出と第二報知演出とが同時に実行されると、遊技者は混乱する可能性がある。そこで、パチンコ機1は、第一報知演出および第二報知演出のうちいずれか一方のみを特定報知演出として実行する。詳細には、パチンコ機1は、第一報知演出および第二報知演出のいずれか一方を、特定報知演出として、生起されている遊技状態に応じて選択する。そして、パチンコ機1は、第一報知演出および第二報知演出のうち特定報知演出として選択された方のみを実行する。以下、特定報知演出とは異なる報知演出、すなわち、第一報知演出および第二報知演出のうち実行されない方の報知演出を、「非特定報知演出」という。非特定報知演出は、第一特別図柄と第二特別図柄とが並行して実行されているか否かに関わらず、対応する特別図柄が変動されても実行されない。
具体的には、実行される大当たり判定がほぼ第二大当たり判定となる確変非時短状態が生起されている場合には、第二報知演出が特定報知演出として選択される。すなわち、この場合には、第一特別図柄が変動されても第一報知演出は非特定報知演出であるので実行されない。実行される大当たり判定がほぼ第一大当たり判定となる通常状態、非確変時短状態、または確変時短状態(すなわち、確変非時短状態以外の遊技状態)が生起されている場合には、第一報知演出が特定報知演出として選択される。すなわち、この場合には、第二特別図柄が変動されても第二報知演出は非特定報知演出なので実行されない。これによれば、パチンコ機1は、生起されている遊技状態において主として実行される大当たり判定の結果を適切に遊技者に報知でき、複数の報知演出が並行して実行されて遊技者が混乱することを抑制できる。また、特定報知演出として実行される報知演出が生起されている遊技状態に応じて異なるので、遊技者は、遊技状態に応じて実行される報知演出を楽しむことができる。パチンコ機1は、複数の報知演出を並行して実行しないので、複数の報知演出を並行して実行する場合に比べて演出制御を簡素化できる。
次に、時短中演出について説明する。パチンコ機1は、大当たり遊技の終了後、時短状態が生起されると、時短状態の進行状況を遊技者に報知するために時短中演出を実行する。本実施形態の時短中演出では、爆弾画像が表示画面28に表示される。爆弾画像は、爆弾本体と、爆弾本体に繋がる導火線とからなる。爆弾画像は、時短状態の進行状況、すなわち、時短回数に達するまでの残りの判定回数(以下、「残り時短回数K」という。)を、その導火線の長さで示す。すなわち、爆弾画像の導火線の長さは、残り時短回数Kに基づく長さであり、時短状態の進行状況に対応している。残り時短回数Kは、設定された時短回数と現時点の判定回数との差分の回数であり、すなわち、判定回数に基づいて特定される回数である。本実施形態では、時短状態の進行状況が進むに従って(すなわち、残り時短回数Kが少なくなるに従って)、爆弾画像の導火線の長さが短くなる。本実施形態の爆弾画像は、それぞれ導火線の長さが異なる一段階目爆弾画像200A、二段階目爆弾画像200B、三段階目爆弾画像200C、および四段階目爆弾画像200Dを含む。爆弾画像の導火線の長さは、一段階目爆弾画像200A、二段階目爆弾画像200B、三段階目爆弾画像200C、四段階目爆弾画像200Dの順に短くなる。
ところで、パチンコ機1は、一方の特別図柄の変動中に他方の特別図柄を変動させることができるので、一方の特別図柄が確定表示された直後に他方が停止表示される場合がある。この場合、時短回数カウンタの値が短時間に減算され、残り時短回数Kが短時間に減少する。仮に残り時短回数Kが数値として表示されている場合、その数値が連続で減少して表示されることとなり、遊技者の混乱を招く可能性がある。さらに、パチンコ機1は、上述したように、第一報知演出および第二報知演出のうちいずれか一方しか実行しない。そのため、仮に残り時短回数Kが数値として表示されている場合、特定報知演出の実行中に非特定報知演出に対応する特別図柄が確定表示されて、残り時短回数Kとして表示されている数値が減少して表示されると、遊技者の混乱をより招きやすい。しかし、パチンコ機1では、残り時短回数Kが爆弾画像で表示されるので、残り時短回数Kが減少した場合、爆弾画像の導火線の長さがアナログ的に変化する。従って、パチンコ機1は、残り時短回数Kを数値で表示する場合に比べ、残り時短回数Kが短時間に減少することに対する遊技者の混乱を抑制しつつ、時短状態の進行状況を適切に報知できる。
また、パチンコ機1は、残り時短回数Kが複数段階ある段階変化回数のいずれかに達した場合に、残り時短回数Kに応じて、爆弾画像の導火線の長さを更新する。具体的には、大当たり遊技の終了後、時短状態が生起されてから残り時短回数Kが25回に達するまでは一段階目爆弾画像200Aが表示される(図20(A)参照)。残り時短回数Kが25回に達した場合には一段階目爆弾画像200Aから二段階目爆弾画像200Bに切り替えられて、残り時短回数Kが14回に達するまで表示される(図20(B)参照)。残り時短回数Kが14回に達した場合には二段階目爆弾画像200Bから三段階目爆弾画像200Cに切り替えられて、残り時短回数Kが8回に達するまで表示される(図20(C)参照)。残り時短回数Kが8回に達した場合には三段階目爆弾画像200Cから四段階目爆弾画像200Dに切り替えられて、残り時短回数Kが表示終了回数(本実施形態では、5回)に達するまで表示される(図20(D)参照)。このように、一の段階変化回数(例えば25回)とその次に少ない段階変化回数(14回)との差分の回数が2回以上になるように複数段階ある段階変化回数が設定されている。このため、爆弾画像の導火線の長さが更新されるまで、2回以上の判定回数を要する。よって、一方の特別図柄が確定表示された直後に他方が確定表示された場合でも、パチンコ機1は、表示中の爆弾画像の導火線の長さが短時間に連続して更新されることを抑制できる。従って、パチンコ機1は、残り時短回数Kが短時間に減少することに対する遊技者の混乱をさらに抑制できる。また、一の段階変化回数(例えば、25回)とその次に少ない段階変化回数(14回)との差分の回数(11回)は、当該その次に少ない段階変化回数(14回)とその次に少ない段階変化回数(8回)との差分の回数(6回)以上である。これにより、残り時短回数Kが少なくなるに従って、爆弾画像の導火線の長さが短くなる間隔が短くなるので、パチンコ機1は、時短状態が終了してしまうことに対する遊技者のドキドキ感を煽ることができる。
また、パチンコ機1は、爆発演出を実行し、残り時短回数Kが5回に達すると爆弾画像の表示を終了する(図20(E)参照)。爆発演出は、爆弾画像の導火線の長さが「0」になり、爆弾本体が爆発する態様で行われる。その後、残り時短回数Kが0回に達するまで、爆弾画像は表示されないこととなる。そのため、残り時短回数Kが表示終了回数に達した後には、遊技者は、時短状態の進行状況を把握し難くなる。このように、パチンコ機1は、残り時短回数Kが表示終了回数に達した場合に爆弾画像の表示を終了することで、時短状態がいずれのタイミングで終了するか分からないことに対する遊技者のドキドキ感を煽ることができる。以下、爆弾画像の制御、爆発演出の制御等の処理について詳細に説明する。
図21を参照して、大当たり遊技終了処理(S304、図19参照)の詳細について説明する。大当たり遊技終了処理が開始されると、大当たり遊技演出が終了される(S431)。
次いで、大当たり種別に基づいて、大当たり遊技の終了後に時短状態が生起されるか否かが判断される(S432)。大当たり種別が大当たりA、B、Dのいずれかであり、時短状態が生起される場合(S432:YES)、RAM582に記憶されている時短回数カウンタに40または65535がセットされる(S433)。詳細には、大当たり種別が大当たりA、Dのいずれかである場合、時短回数が40回なので、時短回数カウンタに40がセットされる。また、時短回数カウンタに65535がセットされた場合、次回の大当たり遊技が開始されるまでに時短回数カウンタの値が0に達する確率は限りなく0に近い。大当たり種別が大当たりBである場合、次回の大当たり遊技が開始されるまで時短状態が継続するので、時短回数カウンタに65535がセットされる。時短回数カウンタの値は、残り時短回数Kを示す。次いで、時短状態が生起されていることを示す「1」が状態フラグに記憶される(S434)。次いで、表示画面28において、一段階目爆弾画像200A(図20(A)参照)の表示が開始される(S435)。これにより、時短中演出が開始される。次いで、処理はサブ制御基板処理(図19参照)に戻る。
大当たり種別が大当たりC、E〜Hのいずれかであり、時短状態が生起されない場合(S432:NO)、大当たり遊技の終了後に確変状態が生起されるか否かが判断される(S436)。大当たり種別が大当たりC、F〜Hのいずれかであり、確変状態が生起される場合(S436:YES)、確変非時短状態が生起されていることを示す「2」が状態フラグに記憶される(S437)。処理はサブ制御基板処理に戻る。大当たり種別が大当たりEであり、確変状態が生起されない場合(S436:NO)、通常状態が生起されていることを示す「0」が状態フラグに記憶される(S438)。処理はサブ制御基板処理に戻る。
図19に示すように、大当たり遊技終了処理(S304)の後、主制御基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S305)。変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S305:NO)、処理はS307の判断に移行する。変動パターン指定コマンドを受信した場合(S305:YES)、報知演出開始処理が実行される(S306)。報知演出開始処理では、報知演出の開始等の処理が実行される。
図22を参照して、報知演出開始処理(S306、図19参照)の詳細について説明する。報知演出開始処理が開始されると、まず、受信した変動パターン指定コマンドが第一変動パターン指定コマンドであるか否かが判断される(S451)。第一変動パターン指定コマンドであれば(S451:YES)、処理はS454の判断に移行する。第二変動パターン指定コマンドであれば(S451:NO)、処理はS452の判断に移行する。
本実施形態では、確変非時短状態以外の遊技状態が生起されている場合、第一報知演出が特定報知演出となるので、第二変動パターン指定コマンドが受信されても第二報知演出は実行されない。そこで、S452では、状態フラグの状態によって、確変非時短状態が生起されているか否かが判断される(S452)。状態フラグが「0」または「1」となっており、確変非時短状態が生起されていない場合(S452:NO)、第二報知演出の実行は開始されず、処理はサブ制御基板処理(図19参照)に戻る。
状態フラグが「2」となっており、確変非時短状態が生起されている場合(S452:YES)、第二変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに応じて、特定報知演出として第二報知演出の実行が開始される(S453)。これにより、演出図柄100の変動表示が開始される。処理はサブ制御基板処理に戻る。
一方、確変非時短状態が生起されている場合、第二報知演出が特定報知演出となるので、第一変動パターン指定コマンドが受信されても第一報知演出は実行されない。そこで、S454では、状態フラグの状態によって、確変非時短状態が生起されているか否かが判断される(S454)。状態フラグが「2」となっており、確変非時短状態が生起されている場合(S454:YES)、第一報知演出の実行は開始されず、処理はサブ制御基板処理に戻る。
状態フラグが「0」または「1」となっており、確変非時短状態が生起されていない場合(S454:NO)、第一変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに応じて、特定報知演出として第一報知演出の実行が開始される(S455)。これにより、演出図柄100の変動表示が開始される。処理はサブ制御基板処理に戻る。
図19に示すように、報知演出開始処理(S306)の後、主制御基板41から特別図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S307)。特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S307:NO)、処理はS309の判断に移行する。特別図柄停止コマンドを受信した場合(S307:YES)、報知演出終了処理が実行される(S308)。報知演出終了処理では、特定報知演出の終了、時短状態に関する制御等の処理が実行される。
図23を参照して、報知演出終了処理(S308、図19参照)の詳細について説明する。報知演出終了処理が開始されると、まず、受信した特別図柄停止コマンドが第一特別図柄停止コマンドであるか否かが判断される(S481)。第一特別図柄停止コマンドであれば(S481:YES)、処理はS484の判断に移行する。第二特別図柄停止コマンドであれば(S481:NO)、処理はS482の判断に移行する。
確変非時短状態以外の遊技状態が生起されている場合、第一報知演出が特定報知演出となるので、第二特別図柄停止コマンドが受信されても実行を終了する対象の第二報知演出は実行されていない。そこで、S482では、状態フラグの状態によって、確変非時短状態が生起されているか否かが判断される(S482)。状態フラグが「0」または「1」となっており、確変非時短状態が生起されていない場合(S482:NO)、第二報知演出は実行されていないので、処理はそのままS486の判断に移行する。状態フラグが「2」となっており、確変非時短状態が生起されている場合(S482:YES)、特定報知演出として実行されている第二報知演出が終了される(S483)。これにより、変動表示されている演出図柄100が第二大当たり判定の結果を示す態様で確定表示される。処理はサブ制御基板処理(図19参照)に戻る。
一方、確変非時短状態が生起されている場合、第二報知演出が特定報知演出となるので、第一特別図柄停止コマンドが受信されても実行を終了する対象の第一報知演出は実行されていない。そこで、S484では、状態フラグの状態によって、確変非時短状態が生起されているか否かが判断される(S484)。状態フラグが「2」となっており、確変非時短状態が生起されている場合(S484:YES)、第一報知演出は実行されておらず、時短状態でもないので、処理はそのままサブ制御基板処理に戻る。
状態フラグが「0」または「1」となっており、確変非時短状態が生起されていない場合(S484:NO)、特定報知演出として実行されている第一報知演出が終了される(S485)。これにより、変動表示されている演出図柄100が第一大当たり判定の結果を示す態様で確定表示される。
次いで、状態フラグの状態によって、時短状態が生起されているか否かが判断される(S486)。状態フラグが「0」となっており、時短状態が生起されていない場合(S486:NO)、処理はサブ制御基板処理に戻る。状態フラグが「1」となっており、時短状態が生起されている場合(S486:YES)、時短処理が行われる(S487)。時短処理では、時短回数カウンタの計数、時短中演出の制御、フラグ制御等が実行される。
図24を参照して、時短処理(S487、図23)の詳細について説明する。時短処理が開始されると、まず、時短回数カウンタの値が「1」減算される(S491)。次いで、残り時短回数Kが25回であるか否かが判断される(S492)。残り時短回数Kが25回の場合(S492:YES)、一段階目爆弾画像200Aから二段階目爆弾画像200B(図20(B)参照)に切り替えられて表示される(S493)。処理は報知演出終了処理(図23参照)に戻る。
残り時短回数Kが25回でない場合(S492:NO)、残り時短回数Kが14回であるか否かが判断される(S494)。残り時短回数Kが14回の場合(S494:YES)、二段階目爆弾画像200Bから三段階目爆弾画像200C(図20(C)参照)に切り替えられて表示される(S495)。処理は報知演出終了処理に戻る。
残り時短回数Kが14回でない場合(S494:NO)、残り時短回数Kが8回であるか否かが判断される(S496)。残り時短回数Kが8回の場合(S496:YES)、三段階目爆弾画像200Cから四段階目爆弾画像200D(図20(D)参照)に切り替えられて表示される(S497)。処理は報知演出終了処理に戻る。
残り時短回数Kが8回でない場合(S496:NO)、残り時短回数Kが5回であるか否かが判断される(S498)。残り時短回数Kが5回の場合(S498:YES)、爆発演出(図20(E)参照)が実行される(S499)。これにより、表示画面28における爆弾画像の表示が終了する。処理は報知演出終了処理に戻る。
残り時短回数Kが5回でない場合(S498:NO)、残り時短回数Kが0回であるか否かが判断される(S500)。残り時短回数Kが0回でない場合(S500:NO)、処理は報知演出終了処理に戻る。残り時短回数Kが0回の場合(S500:YES)、時短状態が終了して通常状態に移行するので、状態フラグに「0」が記憶される(S501)。処理は報知演出終了処理に戻る。
図19に示すように、報知演出終了処理(S308)の後、主制御基板41から強制停止コマンドを受信したか否かが判断される(S309)。強制停止コマンドを受信していない場合(S309:NO)、処理はS301の判断に戻る。強制停止コマンドを受信した場合(S309:YES)、演出図柄100が他方の特別図柄と同期して変動していれば(すなわち、他方の特別図柄が特定報知演出に対応する特別図柄であれば)、演出図柄100がハズレの態様で強制停止される(S310)。これにより、他方の特別図柄の変動と同期して実行されていた特定報知演出も終了する。すなわち、特定報知演出の実行中に、非特定報知演出に対応する特別図柄が大当たりの態様で確定表示された場合、特定報知演出の実行が終了する。処理はS301の判断に戻る。
以上説明したように、パチンコ機1は、第一特別図柄および第二特別図柄のいずれか一方の変動中に他方を変動させることができる。パチンコ機1は、大当たり遊技の終了後に時短状態を生起できる。時短状態は、判定回数が時短回数に達した場合、すなわち、残り時短回数Kが0回となった場合に終了する。パチンコ機1は、残り時短回数Kを、爆弾画像(一段階目爆弾画像200A、二段階目爆弾画像200B、三段階目爆弾画像200C、四段階目爆弾画像200D)の導火線の長さで表示する。よって、遊技者は、爆弾画像の導火線の長さを確認することで、時短状態の進行状況を把握できる。また、一方の特別図柄が確定表示された直後に他方が停止表示される場合がある。この場合、時短回数カウンタの値が短時間に減算され、残り時短回数Kが短時間に減少する。パチンコ機1では、残り時短回数Kが爆弾画像の長さで表示されるので、残り時短回数Kが減少して段階変化回数に達した場合、爆弾画像の導火線の長さがアナログ的に変化する。従って、パチンコ機1は、短時間に連続して減少する数値を表示する場合に比べ、残り時短回数Kが短時間に減少することに対する遊技者の混乱を抑制しつつ、時短状態の進行状況を適切に報知できる。
また、判定回数が複数段階ある段階変化回数のいずれかに達した場合、爆弾画像が更新される。そして、第一の段階変化回数(例えば、25回)とその次に少ない第二の段階変化回数(14回)の差分の回数が2回以上なので、残り時短回数Kが第一の段階変化回数に達してから第二の段階変化回数に達して、表示中の爆弾画像が更新されるまで、2回以上の判定回数を要する。よって、パチンコ機1は、表示中の爆弾画像が短時間に連続して更新されることを抑制できる。従って、パチンコ機1は、残り時短回数Kが短時間に減少することに対する遊技者の混乱をさらに抑制できる。
また、例えば、判定回数が時短回数に近づく(すなわち、残り時短回数Kが「0」に近づく)に従って、時短状態が終了する可能性が高くなるので、残り時短回数Kへの遊技者の注目度が高まる。パチンコ機1では、一の段階変化回数(例えば、25回)とその次に少ない段階変化回数(14回)との差分の回数(11回)は、当該その次に少ない段階変化回数(14回)とその次に少ない段階変化回数(8回)との差分の回数(6回)以上であるので、判定回数がまだ時短回数から遠く、残り時短回数Kへの遊技者の注目度の低い場合には、表示中の爆弾画像が更新される間隔は長い。一方で、判定回数が時短回数に近く、残り時短回数Kへの遊技者の注目度が高い場合には、表示中の爆弾画像が早く更新される間隔が短くなる。このように、パチンコ機1は、残り時短回数Kへの遊技者の注目度に応じて、表示中の爆弾画像を更新する間隔を変化させることができる。判定回数が時短回数に近づくに従って爆弾画像の更新間隔を徐々に短くすることで、パチンコ機1は、時短状態が終了してしまうことに対する遊技者のドキドキ感を煽ることができる。
また、パチンコ機1は、残り時短回数Kが表示流量回数(5回)に達すると、爆発演出を実行する。そして、爆発演出が実行された後には爆弾画像が表示されない。爆弾画像が表示されないと、遊技者は、時短状態が終了するまでの判定回数を把握できない。よって、パチンコ機1は、残り時短回数Kが表示終了回数に達するまでは、時短状態の進行状況を適切に報知するとともに、残り時短回数Kが表示終了回数に達した場合には、時短状態がいずれのタイミングで終了してしまうか分からないこと対する遊技者のドキドキ感を煽ることができる。
なお、上記実施形態において、第一始動口14および第一始動電動役物15が、本発明の「第一始動領域」に相当する。図13のS74を実行するCPU51が、本発明の「第一判定手段」に相当する。第二始動口16が、本発明の「第二始動領域」に相当する。図17のS174を実行するCPU51が、本発明の「第二判定手段」に相当する。第一特別図柄が、本発明の「第一図柄」に相当する。図13のS82および図12のS102を実行するCPU51が、本発明の「第一図柄制御手段」に相当する。第二特別図柄が、本発明の「第二図柄」に相当する。図17のS182および図16のS192を実行するCPU51が、本発明の「第二図柄制御手段」に相当する。図18のS223を実行するCPU51が、本発明の「状態生起手段」に相当する。時短状態が、本発明の「特定の遊技状態」に相当する。時短回数が、本発明の「規定回数」に相当する。図15のS137を実行するCPU51が、本発明の「状態終了手段」に相当する。残り時短回数Kが、本発明の「特定回数」に相当する。爆弾画像の導火線の長さが、本発明の「特定量」に相当する。図21のS435、図24のS493、S495、S497を実行するCPU581が、本発明の「表示制御手段」に相当する。段階変化回数が、本発明の「所定回数」に相当する。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、パチンコ機1は、時短中演出において、時短状態の進行状況を爆弾画像の表示以外の方法で遊技者に報知してもよい。すなわち、上記実施形態では、時短状態の進行状況を爆弾画像の導火線の長さで表示するが、長さに限定せず、数値以外の態様で表示すればよく、例えばシンボルの個数で表示してもよいし、シンボルの面積の大きさ、シンボルの体積の大きさ等で表示してもよい。この場合、シンボルの個数、シンボルの面積の大きさ、シンボルの体積の大きさが、本発明の「特定量」に相当する。具体的には、図25に示すように、パチンコ機1は、爆弾画像の代わりに、個数画像を表示してもよい。個数画像は、時短状態の進行状況を丸い形状のシンボルの個数で示す。個数画像は、それぞれシンボルの個数が異なる一段階目個数画像201A、二段階目個数画像201B、三段階目個数画像201C、および四段階目個数画像201Dを含む。一段階目個数画像201A、二段階目個数画像201B、三段階目個数画像201C、および四段階目個数画像201Dは、それぞれ、一段階目爆弾画像200A、二段階目爆弾画像200B、三段階目爆弾画像200C、および四段階目爆弾画像200Dに対応する。個数画像は、時短状態の進行状況が進むに従って、シンボルの個数が減少する。なお、個数画像は、時短状態の進行状況が進むに従って、シンボルの個数が増加してもよい。また、パチンコ機1は、個数によって時短状態の進行状況を報知する場合、個数画像を表示画面28に表示する代わりに、LED等の発光手段を複数備え、時短状態の進行状況に応じた個数の発光手段を発光させてもよい。
また、図26に示すように、パチンコ機1は、爆弾画像の代わりに、面積画像を表示してもよい。面積画像は、時短状態の進行状況をシンボルの面積の大きさで示す。個数画像は、それぞれシンボルの面積の大きさが異なる一段階目面積画像202A、二段階目面積画像202B、三段階目面積画像202C、および四段階目面積画像202Dを含む。一段階目面積画像202A、二段階目面積画像202B、三段階目面積画像202C、および四段階目面積画像202Dは、それぞれ、一段階目爆弾画像200A、二段階目爆弾画像200B、三段階目爆弾画像200C、および四段階目爆弾画像200Dに対応する。面積画像は、時短状態の進行状況が進むに従って、シンボルの面積の大きさが大きくなる。なお、面積画像は、時短状態の進行状況が進むに従って、シンボルの面積の大きさが小さくなってもよい。
上記実施形態では、残り時短回数Kが表示終了回数に達すると爆弾画像の表示が終了するが、パチンコ機1は、残り時短回数Kが0回になるまで爆弾画像の表示を継続してもよい。この場合、パチンコ機1は、時短状態が終了するまで、時短状態の進行状況を適切に遊技者に報知できる。
また、上記実施形態では、一の段階変化回数(例えば、25回)とその次に少ない段階変化回数(14回)との差分の回数(11回)は、当該その次に少ない段階変化回数(14回)とその次に少ない段階変化回数(8回)との差分の回数(6回)以上であるが、一の段階変化回数とその次に少ない段階変化回数との差分の回数は、当該その次に少ない段階変化回数とその次に少ない段階変化回数との差分の回数と等しくてもよい。すなわち、パチンコ機1は、一定回数の大当たり判定が行われる毎に爆弾画像の導火線の長さを更新してもよい。
また、上記実施形態では、特別図柄停止コマンドが受信された場合において(S307:YES)、残り時短回数Kが段階変化回数に達すると(S492:YES、S494:YES、S496:YES)、爆弾画像が切り替えられて表示される(S493、S495、S497)。これに対して、パチンコ機1は、S493、S495、497で、RAM582に記憶されたそれぞれのステップに対応する所定のフラグを「ON」としてもよい。その後、パチンコ機1は、特定報知演出として第一報知演出の実行を開始するときに、フラグが「ON」となっていれば、爆弾画像を切り替えて表示してもよい。この場合、パチンコ機1は、特定報知演出の実行途中で爆弾画像が切り替えられることを防止できる。従って、パチンコ機1は、特定報知演出の実行途中で爆弾画像が切り替えられることに対して遊技者が覚える違和感を抑制できる。
また、パチンコ機1は、残り時短回数Kが段階変化回数に達した場合に、爆弾画像を切り替えるとともに、スピーカ48から出力する報知音を切り替えてもよいし、表示画面28に表示されている背景画像を切り替えてもよいし、各種電飾部材の発光態様を変化させてもよいし、可動体31の動作態様を変化させてもよい。
また、時短回数、段階変化回数、表示終了回数等は、上記実施形態に限定せず、いずれの回数であってもよい。すなわち、例えば時短回数は、39回以下でもよいし、41回以上でもよい。段階変化回数の段階数も上記実施形態に限定しない。パチンコ機1は、段階変化回数の段階数が多い程、より詳細に時短状態の進行状況を遊技者に報知できる。また、パチンコ機1は、大当たり判定が行われる毎(すなわち、S491で時短回数カウンタの値が「1」減算される毎)に、爆弾画像を更新してもよい。この場合、パチンコ機1は、より詳細に時短状態の進行状況を遊技者に報知できる。また、パチンコ機1は、特定報知演出の実行が終了する毎に、爆弾画像を更新してもよい。この場合、パチンコ機1は、特定報知演出の実行途中で爆弾画像が切り替えられることを防止できる。従って、パチンコ機1は、特定報知演出の実行途中で爆弾画像が切り替えられることに対して遊技者が覚える違和感を抑制できる。
例えば、上記実施形態のパチンコ機1は、一方の特別図柄の変動中に他方の特別図柄が変動可能ないわゆる同時変動機であるが、1回の普通当たり遊技を契機として複数回の普通当たり遊技が連動して行われる、いわゆる一般電役タイプと呼ばれる遊技機等、特別図柄を用いない他の遊技機にも本発明は適用できる。
パチンコ機1は、遊技者にとっての有利度は同じであるが演出の種別が異なる複数の演出モードを備えてもよい。パチンコ機1は、所定の条件(例えば、大当たり遊技が終了して特定の遊技状態が生起された、所定の変動パターン決定乱数が取得された等)が成立した時に、複数の演出モードのうち一つを生起してもよい。パチンコ機1は、判定回数が規定回数に達した場合に生起している演出モードを終了してもよい。この場合において、パチンコ機1は、演出モードの進行状況(すなわち、規定回数に達するまでの残りの判定回数)を爆弾画像の導火線の長さで表示してもよい。
上記実施形態では、報知演出開始処理において、S452、S467で状態フラグの状態によって、確変非時短状態か否かを判断することで、報知演出を実行するか否かを判断している。これに対し、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに基づいて、報知演出を実行するか否かを判断してもよい。すなわち、S452、S467では、変動パターンとして、非表示パターンA、B、C、長時間パターンA、Bのいずれかが指定されている場合には、報知演出を実行しないと判断されてもよい。
上記実施形態では、パチンコ機1は、遊技者にとっての有利度が異なる複数の遊技状態を備え、生起されている遊技状態に応じて、第一報知演出および第二報知演出のうちいずれか一方を特定報知演出として選択している。これに対し、例えば遊技者が操作ボタン9を操作することにより、第一報知演出および第二報知演出のうちいずれか一方を特定報知演出として選択されてもよい。この場合、パチンコ機1は、遊技者が所望する方の報知演出を実行できる。また、例えばパチンコ機1は、遊技者にとっての有利度は同じであるが演出の種別が異なる複数の演出モードを備え、実行中の演出モードに応じて、第一報知演出および第二報知演出のうちいずれか一方を特定報知演出として選択してもよい。さらには、パチンコ機1は、第一報知演出および第二報知演出のいずれか一方の実行中に他方を実行してもよい。
また、上記実施形態では、パチンコ機1は、第一特別図柄として大当たりを示す大当たり図柄およびハズレを示すハズレ図柄を備え、第二特別図柄として大当たり図柄およびハズレ図柄に加え、小当たりを示す小当たり図柄を備える。パチンコ機1は、第一特別図柄として小当たり図柄をさらに備えてもよいし、第二特別図柄として小当たり図柄を備えなくてもよい。さらに、パチンコ機1は、複数種類の小当たり図柄を備えてもよい。
普通図柄作動ゲート12、第一始動口14、第一始動電動役物15、第二始動口16、大入賞口17等の遊技盤2への配置位置は、上記実施形態に限定されない。例えば大入賞口17は、第一始動電動役物15よりも上方に配置されてもよい。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素に付けた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「計数手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
14 第一始動口
15 第一始動電動役物
16 第二始動口
41 主制御基板
51 CPU
52 RAM
53 ROM
58 サブ制御基板
581 CPU
582 RAM
583 ROM

Claims (4)

  1. 遊技球が第一始動領域を通過したことに起因して、当たりか否かの第一当たり判定を行う第一判定手段と、
    遊技球が第二始動領域を通過したことに起因して、当たりか否かの第二当たり判定を行う第二判定手段と、
    第一図柄を変動させた後に、前記第一当たり判定の結果が当たりか否かを示す態様で前記第一図柄を確定表示させる第一図柄制御手段と、
    第二図柄を変動させた後に、前記第二当たり判定の結果が当たりか否かを示す態様で前記第一図柄を確定表示させる第二図柄制御手段とを備え、
    前記第一図柄および前記第二図柄のいずれか一方が変動中の場合でも、前記第一図柄および前記第二図柄のいずれか他方を変動可能な遊技機において、
    複数の遊技状態のうちいずれか一つを生起する状態生起手段と、
    前記状態生起手段によって前記複数の遊技状態のうち特定の遊技状態が生起されてから前記第一当たり判定によって判定された回数と前記第二当たり判定によって判定された回数との合計である判定回数が、所定の規定回数に達した場合に、前記特定の遊技状態を終了する状態終了手段と、
    前記判定回数に基づいて特定される回数である特定回数を、前記特定回数に基づく量である特定量として表示制御する表示制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記特定回数が複数段階ある所定回数のいずれかに達した場合に、前記特定回数に応じて、表示中の前記特定量を更新し、
    第一の前記所定回数と前記第一の所定回数の次に少ない回数である第二の前記所定回数との差分の回数は、2回以上であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一の所定回数と前記第二の所定回数との差分の回数は、前記第二の所定回数と前記第二の所定回数の次に少ない回数である第三の前記所定回数との差分の回数以上であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記表示制御手段は、前記特定回数が表示終了回数に達した場合に、前記特定量の表示を終了することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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