JP2019017747A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、特典を付与するか否かを抽選する抽選手段と、抽選手段による抽選結果に基づき、演出を制御可能な演出制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、演出制御手段は、演出の実行中に、操作手段の操作を促す操作画像を表示するとともに、操作手段の操作に基づき、特典の付与に関連した所定情報を表示可能な操作画像制御手段を備え、操作画像制御手段は、抽選手段による抽選結果に基づき、表示手段の表示領域において操作画像の表示位置を制御可能な表示位置制御手段を備えた構成としている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、遊技者にとって有利な遊技状態を有する遊技機に関する。
従来より、遊技機として、複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な表示装置を備え、変動表示ゲームの結果に応じて、遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させるようにしたパチンコ遊技機が知られている。また、複数のリールを備え、遊技者の開始操作に基づき該複数のリールを変動表示させてゲームを実行し、遊技者の停止操作に基づき複数のリールを停止させて、該複数のリールの停止表示態様に応じて、特定遊技状態を発生するようにしたスロットマシンが知られている。また、近年のスロットマシンにおいては、リールの他に表示装置を備えて、表示装置においてゲームに関連した演出を行うようにしたものが増えている。
このような遊技機においては、表示装置で行われる変動表示ゲームや演出の実行中に、遊技者が操作可能な演出ボタンを模した演出ボタン画像を表示して、演出ボタンの操作を促す表示を行うとともに、遊技者が演出ボタンを操作した場合には、変動表示ゲームや演出の結果を報知するものが知られている。(例えば、特許文献1)
特開2017−064268号公報
ところが、このような従来の遊技機には、改善の余地があった。
上記課題を解決するため、本発明の遊技機は、複数の情報を表示可能な表示手段を備え、遊技者にとって有利な特典の付与に関連した演出を該表示手段に表示するようにした遊技機において、前記特典を付与するか否かを抽選する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記演出を制御可能な演出制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、 を備え、前記演出制御手段は、前記演出の実行中に、前記操作手段の操作を促す操作画像を表示するとともに、該操作手段の操作に基づき、前記特典の付与に関連した所定情報を表示可能な操作画像制御手段を備え、前記操作画像制御手段は、前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記表示手段の表示領域において前記操作画像の表示位置を制御可能な表示位置制御手段を備えた構成としている。
遊技機の外観を示す概略正面図である。 遊技機の内部構成を示す概略斜視図である。 遊技機の制御構成を示すブロック図である。 遊技機の遊技状態の遷移を示す状態遷移図である。 ARTの前兆演出中の動作を示すタイミングチャートである。 ARTの後半前兆演出を選択する場合の表示器での表示を説明する図である。 ARTの後半前兆演出の選択画面を決定する場合の各選択領域の選択率を後半前兆演出の種類毎に説明する図表である。 ARTの後半前兆演出の選択画面に予告画像を表示する場合の選択率を説明する図表である。 ARTの後半前兆演出中の動作を示すタイミングチャートである。 演出ボタン画像の表示器での表示位置を説明する図である。 ARTの後半前兆演出の選択率及び演出ボタン画像の表示位置の選択率を説明する図表である。 ARTの後半前兆演出中に演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 ARTの後半前兆演出中に演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 ARTの後半前兆演出中に演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 ARTの後半前兆演出中に演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 ARTの後半前兆演出中に演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 拡大演出ボタン画像を表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 第1変形例における演出ボタン画像を移動表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 第2変形例における演出ボタン画像を移動表示する場合の表示器での表示を説明する図である。 第3変形例におけるARTの後半前兆演出を選択する場合の表示器での表示を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのスロットマシンについて説明を行う。
まず、図1及び図2を参照して、スロットマシン1の全体構成を説明する。図1及び図2に示すように、スロットマシン1は、前面に開口部を有する筐体1bと、開口部を開閉可能に覆う前扉1aとを備えている。
前扉1aの上部には、中央に開口窓部が形成された表示器前面枠17が備えられている。表示器前面枠17の後方には、例えば、液晶表示器から構成され、遊技に応じた表示による演出や各種報知情報など、複数の情報を表示可能な表示手段としての表示器8が備えられている。この表示器8は、表示領域が表示器前面枠17の開口窓部から前方に臨んだ状態で配設されている。表示器8の左右には、音による演出や報知を行うスピーカ9と、発光による演出や報知を行うランプ11が備えられている。
また、表示器8の一側方(正面視右側)には、例えば、液晶表示器から構成され、表示器8と同様に遊技に応じた表示による演出や情報表示を行う補助表示手段としての補助表示器19が隣設されている。また、補助表示器19の下方には、遊技者が操作可能な特定操作手段としての上部演出ボタン21が備えられている。この上部演出ボタン21は、遊技者が前後方向に押圧操作可能に構成されている。
一方、表示器8の他側方(正面視左側)には、モータ等の電気的駆動源(図示省略)の作動により動作する可動役物装置18が隣設されている。可動役物装置18は、表示器前面枠17の後方に配されていて、可動役物装置18には電気的駆動源の作動により動作する可動役物18a(図10参照)が備えられている。この可動役物18aは、常態(第1状態)では、表示器前面枠17に隠れて前方から視認不能になっているが、電気的駆動源の作動により可動役物18aの一部が、表示器8の表示領域の前方に突出して、前方から視認可能な状態(第2状態)に変換される。なお、以下、スロットマシン1を正面視した状態で左右方向を示す。
前扉1aの中央部には、装飾のための絵柄等が描かれた前面パネル14が配され、この前面パネル14の中央部には、後方を視認可能な(例えば、透明の)表示窓6が形成されている。この表示窓6を透して、筐体1bに備えられたリール16の図柄を視認可能にしている。
また、表示窓6の上方には、遊技者に停止ボタン5の操作順序をナビゲートするナビランプ12が備えられている。また、表示窓6の下方には、遊技状態が後述するART等の遊技者にとって有利な特定遊技状態である旨を報知する有利状態ランプ13が備えられている。
前面パネル14の下方には、前側に突出する段部が形成されており、この段部の上面には、メダルセレクタ2b(図3参照)の上流側に位置してメダルを投入するメダル投入口2と、ゲームの開始に際して遊技者の押下操作によりベット数を設定するベットボタン2aと、ゲームの進行には影響を及ぼさないが、遊技者による押下操作により、表示器8における画像演出等に変化を与えることが可能な演出ボタン2cが備えられている。
また、段部の下方には、遊技者がゲームを開始する際に操作するスタートレバー3と、遊技者がリール16を停止する際に押下操作する停止ボタン5が備えられている。
また、前扉1aの下部には、メダルが払い出されるメダル払出口7bが備えられている。
筐体1bの上部には、遊技を統括的に制御する主制御部10と、この主制御部10の制御下で遊技の演出等に関する制御を行う副制御部20とが備えられている。
また、筐体1bのほぼ中央部には、リール16を回転駆動させるドラムユニット4が備えられている。また、ドラムユニット4は、リール16は、リール16a、リール16b、リール16cが水平方向に並設されて構成されていて、これらリール16a〜16cは、ステッピングモータ(図示略)の駆動によりそれぞれ回転可能に構成されている。また、各リール16a〜16cの外周面には、所定の配列に従って複数の図柄(識別情報)が配されていて、リール16の停止状態において、各リール16a〜16cについて、連続する所定数(例えば、3つ)の図柄が表示窓6を透して視認可能となっている。
また、筐体1bの下部には、メダルの払い出しを行うメダル払出装置7が備えられ、このメダル払出装置7から払い出されたメダルはメダル払出口7bを介して遊技者に払い出される。
このようなスロットマシン1は、主制御部10が遊技状態制御手段などとして動作することにより、以下のようなスロットマシン遊技を実行可能に構成されている。
ゲームの開始にあたり、メダル(クレジットメダルも含む)を用いてベット数の設定を行う。
ベット数の設定は、メダル投入口2から直接メダルを投入して設定する方法と、ベットボタン2aを押下操作して設定する方法とがある。
メダル投入口2からメダルを投入してベット数を設定する方法では、投入されたメダルが前扉1a裏面に設けられたメダルセレクタ2b(メダル検出手段)によって検知されることにより、投入分のメダル枚数に対応するベット数(ただし、メダル3枚に対応するベット数「3」が上限)が設定されることになる。
なお、ベット数の上限は、「1」、「2」、又は「4」以上でもよい。
ベットボタン2aは、ベット数の設定に係る遊技者の操作を受け付け可能な操作手段の一例であり、これが押下操作されると、内部的にデータとして記憶されたクレジットメダルから、所定数(例えば、3枚)のメダル数が減算され、減算された分がベット数として設定されることになる。
なお、ベットボタンは、ベットボタン2aのみに限らず、設定されるベット数のそれぞれ異なるベットボタンを複数設けることもできる。また、クレジットメダルは、メダル投入口2からのメダル投入や入賞により加算され、例えば、メダル50枚までクレジット(記憶)することができる。
このように、メダル投入口2からの直接投入やベットボタン2aの押下操作により設定されたベット数は、主制御部10のRAM(記憶手段)に記憶される。
そして、ベット数が所定数(例えば、3枚)になったときに、1回の遊技を実行可能な権利を保有するゲームが開始可能な状態となる。
このゲームの開始可能な状態では、スタートレバー3の操作が有効な状態となる。この有効な状態において、スタートレバー3が傾動操作されると、ゲームが開始され、複数の図柄の表されたリール16a〜16cが変動を開始するとともに、リプレイ役、小役、ボーナス役などの複数の当選役(はずれを含む)の中から今回ゲームの抽選(賞抽選)が行われ、抽選結果をリール16の停止前に事前に決定する内部抽選処理が実行される。
内部抽選処理では、複数の当選役の中から今回ゲームの当選役を所定の当選確率に基づいて抽選により決定する。
なお、本実施形態では、内部抽選処理は、リール16a〜16cが定常回転に達する前に完了するものとするが、リール16a〜16cが回転を開始する前に完了するようにしてもよい。
各リール16a〜16cは、可変表示手段の一例であり、各リール16a〜16cの周面には、識別情報となる複数(通常21個)の図柄として、例えば、「リプレイ」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー」、「7」、「BAR」などがそれぞれ表されており、停止状態から徐々に回転速度を上げた後、一定の速度で回転する定常回転に達する。
このような定常回転に達すると、各リール16a〜16cに対応して設けられた停止ボタン5a〜5cが押下操作可能な状態(停止ボタン5操作の有効化)となる。
停止ボタン5a〜5cは、リール16の停止操作を行うための操作手段の一例であり、例えば、停止ボタン5a〜5cに内蔵されたLED等の発光手段が点灯することにより押下操作可能な状態となり、このような状態において各停止ボタン5が押下操作されると、その操作タイミングと内部抽選の抽選結果とにより許容される図柄の組合せで停止するように、各リール16a〜16cが停止制御される。
なお、当選した役に対応する図柄が入賞ラインに到達する前に押下操作が行われた場合には、リール16a〜16cを停止させるタイミングを遅らせて当該図柄を入賞ライン上に停止させる、所謂引込停止制御が行われる。
停止状態では、リール16a〜16cそれぞれに表された上下方向に連続する3つの図柄が表示窓6から機外に臨むように停止(停止表示ということもある)し、このときの停止表示態様に基づいて入賞の有無が判定される。
入賞の判定は、所定の入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、例えば、上・中・下段3つのラインと斜め2つのラインの計5ラインいずれかの入賞ライン上に停止した図柄の組合せに基づいて判定され、停止した図柄の組合せが入賞に対応した組み合わせであった場合に、入賞が成立する。
なお、入賞ラインの数は、5ラインに限らず、1ラインなどの任意なライン数とすることができる。
判定される図柄の組合せには、小役に対応する図柄の組合せとして、「左リール16a・中リール16b・右リール16c」の順で、「ベル・ベル・ベル」(ベル役)、「チェリー・ANY・ANY」(チェリー役、ただしANYは任意の図柄)、「スイカ・スイカ・スイカ」(スイカ役)などがある。
本実施形態では、「ベル」、「リプレイ」は、すべてのリール16a〜16cにおいて、連続する5コマ以内に配置されているので、4コマの引込停止制御により必ず入賞ライン上に停止させることができる。一方、「ベル」、「リプレイ」以外の図柄は、連続する5コマ以内に必ずしも配置されていないので、4コマの引込停止制御を行っても入賞ライン上に停止できずに、当選役を取りこぼしてしまう場合がある。つまり、これらの図柄を入賞ライン上に停止させるためには、所望の図柄を狙って停止ボタン5a〜5cを押下操作(所謂目押し操作)する必要がある。
また、「ベル役」には、停止ボタン5a〜5cに対する操作順序(押し順という)として6通りある押し順(例えば、「5a→5b→5c」,「5c→5b→5a」など)のうちの1通りの押し順によって、「ベル・ベル・ベル」に対応する図柄の組合せが停止する「押し順ベル」を設けることもできる。「押し順ベル」は、6通りある押し順それぞれに対応する「押し順ベル1〜6」を設けるとともに、各「押し順ベル1〜6」に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
なお、最初に停止するリールのみ合っていれば「ベル役」に対応する図柄の組合せが停止するようにリールの停止制御を行い、最初に停止させる停止ボタンのみを報知するようにしてもよい。この場合には、押し順は3通りとなり、遊技者の煩わしさを低減できる。
また、「リプレイ役」に対応する図柄の組合せとして、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」(通常リプレイという)、「リプレイ・リプレイ・ベル」(チャンスリプレイ)などがある。
また、「リプレイ役」には、停止ボタン5a〜5cに対する操作順序(押し順という)として6通りある押し順のうちの1通りの押し順によって、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止する「押し順リプレイ」が設けられている。「押し順リプレイ」は、6通りある押し順それぞれに対応する「押し順リプレイ1〜6」を設けるとともに、各「押し順リプレイ1〜6」に当選したときのそれぞれに対応する押し順の報知は、ART中(AT中を含む)に行われる。
また、「リプレイ役」には、非RT(リプレイ当選低確率状態)からRT(リプレイ当選高確率状態)への移行に係る図柄の組合せに対応する「昇格リプレイ」、RTから非RTへの移行に係る図柄の組合せに対応する「転落リプレイ」もある。これらの当選役についても押し順が対応付けられ、例えば、「昇格リプレイ」に関しては、6通りある押し順のうちの1通りの押し順によって非RTからRTへの移行に係る「昇格リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止し、「転落リプレイ」に関しては、6通りある押し順のうちの5通りの押し順によってRTから非RTへの移行に係る「転落リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止する。
また、「ボーナス役」として、「ビッグボーナス役」と「レギュラーボーナス役」が設定され、「ビッグボーナス役」に対応するビッグボーナス図柄の組合せとして、「7・7・7」があり、「レギュラーボーナス役」に対応するレギュラーボーナス図柄の組合せとして、「BAR、BAR、BAR」がある。
そして、入賞ライン上に停止した図柄の組合せを判定した結果、その図柄の組合せが上記それぞれに対応する図柄の組合せであるときに、入賞が成立して各入賞の成立に応じた特典の付与として、特別遊技状態の発生や所定数のメダルの払い出し等が行われる。
例えば、「ベル役」、「チェリー役」、「スイカ役」などの小役に対応する図柄の組合せの停止により、小役入賞が成立し、メダル払出装置7が駆動制御されることにより、メダルの貯留されたホッパー7aからメダル払出口7bを介して所定数のメダルが払い出される。
具体的には、「ベル役」に対応する図柄の組合せ(「ベル・ベル・ベル」)の停止により8枚のメダルが払い出され、「スイカ役」に対応する図柄の組合せ(「スイカ・スイカ・スイカ」)の停止表示により5枚のメダルが払い出される。
また、「チェリー役」では、左リール16aに停止する「チェリー」の位置に応じて、メダルの払い出し枚数が異なり、「チェリー」が「上段」又は「下段」に停止したときには(上段チェリー又は下段チェリーという)、2枚のメダルが払い出され、「チェリー」が中段に停止したときには(中段チェリーという)、1枚のメダルが払い出される。
各当選役の当選確率は、「ボーナス役」を除く後述の各遊技状態において、「リプレイ役」>「ベル役」>「上段・下段チェリー役」>「スイカ役」>「中段チェリー役」の関係性、つまり、「リプレイ役」が最も当選し易く、「中段チェリー役」が最も当選し難く設定されているものとする。
また、「ベル役」については、ART中において、1ゲーム当りメダルが1.5枚増加するような当選確率に設定されていてもよい。
また、メダルの払い出しは、クレジットメダルの上限数を超える分のみが払い出されるように構成することもできるが、図示しない所定の設定ボタンを事前に操作することにより、入賞が発生するごとに、入賞に対応するメダルが払い出されるように構成することもできる。
また、「リプレイ役」に対応する図柄の組合せ(例えば、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」など)の停止により、リプレイ入賞が成立し、次回ゲームにおいてメダルの投入を行うことなく、すなわち、メダルを費やすことなく遊技可能な状態となる。
また、「ボーナス役」に対応するボーナス図柄の組合せ(例えば、「7・7・7」)の停止により、所定の小役(ベル役)に高確率で当選するボーナス遊技状態(特別遊技状態)に移行する。
なお、上記「ボーナス役」は、それに当選したゲーム及び当該ゲーム以降のゲームにおいても対応する図柄の組合せが停止しない限り、当選した権利を持ち越すことが好ましい。
次に、図3を参照して、スロットマシン1の制御系の構成を説明する。なお、図1及び図2で説明した構成要素と同一もしくは相当する構成要素には同一の符号を付している。
図3に示すように、スロットマシン1の制御系には、遊技を統括的に制御する主制御部10と、この主制御部10の制御下で遊技の演出に関する制御を行う副制御部20とが備えられている。
主制御部10には、各種演算処理等を行うCPU(図示省略)と、制御プログラムや制御データ等が格納されたROM(図示省略)と、各種データを一時記憶する記憶領域やCPUの作業領域等を備えたRAM(図示省略)等が備えられている。
また、主制御部10には、ベットボタン2a、メダルセレクタ2b、スタートレバー3、停止ボタン5(停止ボタン5a〜5c)が接続され、各機器に内蔵されたセンサからの信号を入力可能に構成されている。
ここで、主制御部10は、ベットボタン2aからの信号に基づきRAMに記憶されたクレジットメダル数から所定数(例えば、3)を減算して、その数分をベット数に設定する処理を行う。また、主制御部10は、メダルセレクタ2bからの信号に基づき、投入されたメダルの検出処理を行い、そのメダルの検出に応じてベット数を設定する処理を行うとともに、ベット数の上限を超えるメダルが検出された場合には、RAMのクレジットメダル数を加算する処理を行う。
また、主制御部10は、スタートレバー3からの信号に基づき、ゲームの開始処理や、乱数発生器(図示省略)からの乱数をサンプリングする処理等を行う。そして、主制御部10は、サンプリングされた乱数に基づき役の抽選処理を行う。また、主制御部10は、ROMの制御プログラムに従って、例えば、所定タイミングで乱数を更新することで、乱数の生成処理を行い、生成された乱数に基づきARTの抽選処理や、ART中の上乗せ抽選処理等を行う。すなわち、主制御部10は、特典としての役(ボーナス役)の抽選、ARTの抽選及びART中のゲーム数の上乗せ抽選を行う抽選手段を構成する。なお、乱数を使用した抽選パターンは、前述したパターン以外でもよく、ソフト的に生成された乱数に基づき役の抽選を行い、乱数発生器で生成された乱数に基づきARTの抽選や上乗せ抽選を行うようにしてもよいし、全ての抽選をソフト的に生成された乱数、或いは乱数発生器で生成された乱数で行うようにしてもよい。
また、主制御部10には、確率設定装置15が接続されている。確率設定装置15は、例えば、「ビッグボーナス役」の当選確率を複数段階(例えば、6段階)に変更可能にするもので、主制御部10は、確率設定装置15における確率設定操作に基づき、例えば、「ビッグボーナス役」の当選確率を確率の異なる複数の確率値のうちの何れか1つの確率値に設定する処理を行う。なお、本実施形態においては、「ボーナス役」のうち「ビッグボーナス役」の当選確率は、確率設定装置15で設定変更可能に構成されているが、「レギュラーボーナス役」の当選確率は、確率設定装置15での設定変更は行えないように構成されている。
また、主制御部10には、ドラムユニット4、メダル払出装置7、有利状態ランプ13、副制御部20が接続され、各機器に対して信号を出力可能に構成されている。
主制御部10は、スタートレバー3からの信号に基づき、ドラムユニット4のステッピングモータ(図示省略)を駆動させて、リール16a〜16cを回転させるゲームの開始処理を行う。また、停止ボタン5(停止ボタン5a〜5c)からの信号に基づき、ROMに記憶された停止テーブルを参照して、リール16a〜16cを停止させる処理を行う。
また、主制御部10は、ゲームの終了時におけるメダルの払い出し条件の成立に基づき、メダル払出装置7を駆動させてメダルを払い出す処理を行う。
また、有利状態ランプ13は、例えば、LEDで構成され、主制御部10は、ART等の遊技者にとって有利な特定遊技状態が発生した場合に、有利状態ランプ13を点灯させる処理を行う。なお、主制御部10は、特定遊技状態に内部的に当選した時点で有利状態ランプ13を点灯するようにしてもよい。
副制御部20には、各種演算処理等を行うCPU(図示省略)と、制御プログラムや制御データが格納されたROM(図示省略)と、各種データを一時記憶する記憶領域やCPUの作業領域等を備えたRAM(図示省略)等が備えられている。
主制御部10と副制御部20は、主制御部10から副制御部20へ向かう一方向のみの制御情報の送信が可能な形態になっている。副制御部20には、表示器8及び補助表示器19が接続され、副制御部20は、主制御部10からの制御情報の受信に基づき、表示器8及び補助表示器19において、各種画像を表示する処理を行うように構成されている。表示器8及び補助表示器19で表示される画像としては、例えば、ARTの前兆演出、ボーナスの発生演出、ART中のゲーム数の上乗せ演出、後述する演出ボタン画像の表示等がある。すなわち、主制御部10と副制御部20は、演出を制御可能な演出制御手段を構成している。
また、副制御部20には、演出ボタン2cが接続され、演出ボタン2cのセンサからの信号を入力可能に構成されている。副制御部20は、演出ボタン2cからの信号に基づき、表示器8及び補助表示器19における画像演出を変化させる処理等を行う。さらに、副制御部20には、上部演出ボタン21が接続され、上部演出ボタン21のセンサからの信号を入力可能に構成されている。副制御部20は、上部演出ボタン21からの信号に基づき、表示器8及び補助表示器19における画像演出を変化させる処理等を行うように構成されている。
また、副制御部20には、スピーカ9、ランプ11、ナビランプ12が接続され、各機器に対して信号を出力可能に構成されていて、副制御部20は、主制御部10からの制御情報に基づき、各種演出や報知を行うためのスピーカ9の出力処置や、LED等で構成されたランプ11の点灯処理等を行う。また、ナビランプ12は、例えば、LEDで構成され、副制御部20は、主制御部10からの制御情報に基づき、ART等の特定遊技状態の発生中に、停止ボタン5の操作順序をナビゲートするためのナビランプ12の点灯処理を行う。
また、副制御部20には、可動役物装置18が接続され、可動役物装置18に備えられるモータ等の電気的駆動源(図示省略)に信号を出力可能に構成されている。副制御部20は、主制御部10からの制御情報に基づき、電気的駆動源を作動させて、可動役物装置18の可動役物18aを、常態位置から表示器8の表示領域前方に突出した作動位置に変換可能に構成されている。
また、演出ボタン2c及び上部演出ボタン21には、LED等の発光手段が各々内蔵され、副制御部20からの出力信号に基づき、演出ボタン2c及び上部演出ボタン21を発光させて、各ボタンの操作が有効であることを報知可能に構成されている。
なお、演出ボタン2c、上部演出ボタン21、可動役物装置18を主制御部10に接続し、主制御部10により、演出ボタン2c、上部演出ボタン21、可動役物装置18の制御を行うようにしてもよい。
スロットマシン1は、このような構成に加えて、主制御部10が抽選手段として動作し、主制御部10と副制御部20の協働により演出制御手段、操作画像制御手段、及び表示位置制御手段として動作することにより、以下に示す特徴的なゲーム性を実現可能に構成されている。
図4は、本実施形態に係るスロットマシン1における遊技状態を説明するための状態遷移図である。スロットマシン1は、図4に示すように通常遊技状態ST1、特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2、特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3、特定遊技状態(ART)ST4を発生可能としている。
通常遊技状態ST1では、「ビッグボーナス役」に当選し、対応するビッグボーナス図柄の組合せの停止により、特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2に移行する(a)。
特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2では、通常遊技状態ST1よりも所定の小役(ベル役)の当選確率が高確率となるゲームが実行される。そして、遊技者に払い出されたメダルの総数が所定数(例えば、200枚)に達すると特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2は終了し、通常遊技状態ST1に移行する(b)。
また、通常遊技状態ST1では、「レギュラーボーナス役」に当選し、対応するレギュラーボーナス図柄の組合せの停止により、特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3に移行する(d)。
特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3では、通常遊技状態ST1よりも所定の小役(ベル役)の当選確率が高確率となるゲームが実行される。そして、遊技者に払い出されたメダルの総数が所定数(例えば、100枚)に達すると特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3は終了し、通常遊技状態ST1に移行する(c)。
また、「レギュラーボーナス役」の当選時には、特定遊技状態(ART)ST4の抽選も同時に行われ、特定遊技状態(ART)ST4に当選した場合には、特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3の終了後に、特定遊技状態(ART)ST4に移行する(i)。
また、通常遊技状態ST1では、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」、「中段チェリー役」の当選時に、特定遊技状態(ART)ST4の抽選が行われ、当選した場合には、特定遊技状態(ART)ST4に移行する(e)。
特定遊技状態(ART)ST4は、初期時にセットされたゲーム数と特定遊技状態(ART)ST4中に上乗せされたゲーム数とにより継続期間が管理され、この残りゲーム数が無くなると、特定遊技状態(ART)ST4は終了し、通常遊技状態ST1に移行する(f)。
また、特定遊技状態(ART)ST4中に、「ビッグボーナス役」に当選し、対応するビッグボーナス図柄の組合せの停止により、特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2に移行(h)し、この特別遊技状態(ビッグボーナス)ST2が終了した場合は、特定遊技状態(ART)ST4に復帰する(g)。
また、特定遊技状態(ART)ST4中に、「レギュラーボーナス役」に当選し、対応するレギュラーボーナス図柄の組合せの停止により、特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3に移行(j)し、この特別遊技状態(レギュラーボーナス)ST3が終了した場合は、特定遊技状態(ART)ST4に復帰する(i)。
次に、主制御部10により制御される各遊技状態について詳しく説明する。
〔通常遊技状態〕
まず、通常遊技状態におけるARTの抽選について説明する。
通常遊技状態においては、ゲームの実行によりARTの抽選が行われる。ARTの当選契機となる小役は、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」、及び「中段チェリー役」などを例示することができ、これらの小役に当選したときに、ARTの抽選を実行する。
また、ARTの当選確率は、「中段チェリー役」>「スイカ役」>「上段・下段チェリー役」の関係性を有している。つまり、「上段・下段チェリー役」よりも「中段チェリー役」に当選した方が、ARTの当選確率が高く設定されている。
ARTに当選した場合には、遊技者のARTの発生に対する期待感を高めるために、表示器8で行われる演出として例示する、ART発生前の前兆演出が、表示器8における画像演出で実行される。したがって、ARTに当選しても直ぐにはARTは発生しないようになっている。また、ART発生前の前兆演出は、前半前兆演出、後半前兆演出に大別され、前兆演出の前には前兆前演出が発生する。そして、主制御部10により、前兆前演出のゲーム数、前半前兆演出のゲーム数、後半前兆演出のゲーム数が各々決定される。
また、ARTの抽選契機役である、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」、及び「中段チェリー役」の何れかの小役には当選はしたが、ARTには当選しなかった場合の一部でも、前兆前演出とともに前兆演出(所謂ガセ前兆演出)が発生し、その発生確率は、「中段チェリー役」>「スイカ役」>「上段・下段チェリー役」の関係性を有し、「中段チェリー役」に当選した場合が最も前兆演出(ガセ前兆演出)が発生し易い確率(例えば、1/2)に設定されている。
また、主制御部10から副制御部20に対して、ARTの当選/非当選情報、前兆前演出のゲーム数、前半前兆演出のゲーム数、後半前兆演出のゲーム数、後半前兆演出の種類情報等の制御情報が送信され、表示器8において、ARTの前兆演出を含むARTが発生する前の各種演出の画像表示が行われる。
また、前兆演出中は、スピーカ9で前兆演出に対応した効果音が出力され、ランプ11で前兆演出に対応した点灯等が行われる。
なお、ARTの抽選に関して、例えば、「スイカ役」に当選した場合の所定の確率(例えば、1/10)で、所定回数(例えば、10回)のゲームが実行されるまでの間、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」、及び「中段チェリー役」の当選時のARTの当選確率を通常確率よりも高めた高確率状態(所謂チャンスゾーン)を設けてもよい。また、高確率状態中は、「ベル役」当選時もARTの抽選を行うようにしてもよい。
また、ARTに当選した場合、或いはARTの抽選契機役に当選してARTに当選しなかった場合の所定の確率で、前兆前演出を行わずに前兆演出を開始するパターンを設けてもよい。同様に、前兆前演出及び前半前兆演出を行わずに後半前兆演出を開始するパターンを設けてもよい。また、これらのパターンを所定の確率で行うようにしてもよい。
また、主制御部10から副制御部20に対して、高確率状態に関する制御情報が送信され、表示器8等において、高確率状態における画像演出を行うようにしてもよい。この場合、高確率状態中の演出がARTの前兆演出に相当するものとなる。
通常遊技状態中にARTに当選し、前兆演出を経てARTの開始が確定すると、当選した小役の押し順を報知するATの状態となり、「昇格リプレイ役」の押し順が報知されて、「昇格リプレイ役」に対応する昇格リプレイ図柄の組合せの停止によりARTが発生することとなる。
次に、通常遊技状態における「ボーナス役」の抽選について説明する。
通常遊技状態においては、ゲーム毎に「ビッグボーナス役」と「レギュラーボーナス役」の抽選が行われる。
「ビッグボーナス役」は、「チャンスリプレイ役」に当選した場合の所定の割合(例えば、1/4)で重複当選し、「レギュラーボーナス役」は、「チャンスリプレイ役」に当選した場合の所定の割合(例えば、1/5)で重複当選するように設定されている。
また、「ビッグボーナス役」の当選確率は、確率設定装置15(図3参照)により変更可能となっており、この確率設定装置15での確率設定値に応じて、「チャンスリプレイ役」に当選した場合の「ビッグボーナス役」の重複当選割合が変化するようになっている。なお、「ビッグボーナス役」の当選を、「チャンスリプレイ役」との重複当選の他、別の小役の当選時にも行うようにしてもよく、例えば、「中段チェリー役」に当選した場合の所定の割合(例えば、1/6)で重複当選するようにしてもよい。また、「ビッグボーナス役」に単独で当選するようにしてもよい。
一方、「レギュラーボーナス役」の当選確率は、確率設定装置15(図3参照)では変更不能であり、常に固定の当選確率で抽選が行われる。なお、「レギュラーボーナス役」の当選を、「チャンスリプレイ役」との重複当選の他、別の小役の当選時にも行うようにしてもよく、例えば、「中段チェリー役」に当選した場合の所定の割合(例えば、1/8)で重複当選するようにしてもよい。また、「レギュラーボーナス役」に単独で当選するようにしてもよい。
また、「ボーナス役」に当選した場合、最終的に「ボーナス役」に当選したことを報知する所定ゲーム数のボーナスの発生演出が表示器8において実行される。そして、主制御部10により、ボーナスの発生演出のゲーム数が決定される。また、主制御部10から副制御部20に対して、「ビッグボーナス役」或いは「レギュラーボーナス役」の当選情報、発生演出のゲーム数等の制御情報が送信され、表示器8において、ボーナスの発生演出を含むボーナスの発生に関する各種演出の画像表示が行われる。
また、「チャンスリプレイ役」に当選して、「ボーナス役」に当選しなかった場合にも、ボーナスの発生演出(所謂ガセ発生演出)が行われる。また、「ボーナス役」に当選しなかった場合にも、「ボーナス役」に当選した場合と同様に、主制御部10により、ボーナスの発生演出(ガセ発生演出)のゲーム数が決定される。また、主制御部10から副制御部20に対して、「ボーナス役」の非当選情報、発生演出(ガセ発生演出)のゲーム数等の制御情報が送信され、表示器8において、ボーナスの発生演出(ガセ発生演出)を含むボーナスの発生に関する各種演出の画像表示が行われる。
また、表示器8で行われる演出として例示するボーナスの発生演出は、例えば、ARTの後半前兆演出と同様の演出で実行される。したがって、後述する演出ボタン画像30が表示されて、演出ボタン2cを使用する演出など後半前兆演出と同様の各種演出が実行される。
〔特別遊技状態(ビッグボーナス)〕
次に、特別遊技状態としてのビッグボーナスについて説明する。
ビッグボーナスは、各ゲームにおいて「ベル役」の抽選が高確率で行われ、払い出されたメダル数が所定数(例えば、200枚)に達した場合、ビッグボーナスは終了する。また、「ビッグボーナス役」の当選時、「ビッグボーナス役」の当選からビッグボーナスが発生するまでの間のゲーム、及びビッグボーナス中のゲームにおいては、ARTの抽選は行われない。
また、主制御部10から副制御部20に対して、ビッグボーナスに関する制御情報が送信され、主制御部10及び副制御部20の制御により、表示器8において、ビッグボーナス中の各種演出、獲得枚数情報等の画像表示が行われる。
そして、ビッグボーナスの終了後に、通常遊技状態に移行することとなるが、ビッグボーナスがART中に発生したものであった場合には、ビッグボーナスの終了後に、中断したARTが再開することとなる。
また、ARTの前兆演出中に、「ビッグボーナス役」に当選した場合には、ARTの前兆演出を中断し、ビッグボーナスの終了後にARTの前兆演出が再開される。なお、ARTの当選を契機に発生した前兆演出中に「ビッグボーナス役」に当選した場合には、ビッグボーナスの発生とともにARTの発生を報知するようにしてもよい。
〔特別遊技状態(レギュラーボーナス)〕
次に、特別遊技状態としてのレギュラーボーナスについて説明する。
レギュラーボーナスは、各ゲームにおいて「ベル役」の抽選が高確率で行われ、払い出されたメダル数が所定数(例えば、100枚)に達した場合、レギュラーボーナスは終了する。また、「レギュラーボーナス役」の当選時には、ARTの抽選も同時に行われる。
また、主制御部10から副制御部20に対して、レギュラーボーナスに関する制御情報が送信され、主制御部10及び副制御部20の制御により、表示器8において、レギュラーボーナス中の各種演出、獲得枚数情報等の画像表示が行われる。
「レギュラーボーナス役」に当選した場合、ARTの抽選も同時に行われ、所定の確率(例えば、1/10)でARTに当選することとなる。また、ARTへの当選の有無にかかわらず、「レギュラーボーナス役」の当選時のARTの抽選に対応したARTの前兆演出が、レギュラーボーナス中に必ず行われる。
「レギュラーボーナス役」の当選を契機に実行されるARTの前兆演出は、レギュラーボーナス中に終了するように行われ、レギュラーボーナスの最終ゲームで、ARTの当選有無を報知するように実行される。
また、ART中に「レギュラーボーナス役」に当選した場合は、ARTのゲーム数が所定数(例えば、10ゲーム)プラスされ、レギュラーボーナスの終了時に表示器8において、ゲーム数がプラスされた旨が報知される。
また、ART中に「レギュラーボーナス役」に当選した場合にも、ARTの抽選が行われるとともに、ARTの前兆演出がレギュラーボーナス中に行われる。そして、ARTの当選を契機に実行された前兆演出の終了時には、ARTの発生権利が内部的にプラスされた旨が表示器8において表示される。
なお、本実施形態では、「レギュラーボーナス役」の当選時にARTの抽選を行っているが、レギュラーボーナス中のゲームの実行毎に所定確率(例えば、1/50)でARTに当選するようにARTの抽選を行うようにしてもよい。この場合には、レギュラーボーナス中に予め前兆演出を実行しておき、ARTの当選有無に応じて前兆演出の結果を変更するようにすればよい。また、レギュラーボーナスの途中ゲームからARTの前兆演出を開始してもよい。
そして、レギュラーボーナスの終了後に、ARTの発生権利が付与されていた場合には、ARTとしての特定遊技状態が発生し、また、レギュラーボーナスがART中に発生したものであった場合には、レギュラーボーナスの終了後に、中断したARTが再開することとなる。
また、ARTの前兆演出中に、「レギュラーボーナス役」に当選した場合には、ARTの前兆演出を中断し、レギュラーボーナスの終了後にARTの前兆演出が再開される。なお、ARTの当選を契機に発生した前兆演出中に「レギュラーボーナス役」に当選した場合には、レギュラーボーナスの発生とともにARTの発生を報知するようにしてもよい。また、ARTの当選を契機に発生した前兆演出中に、ARTの当選を伴うレギュラーボーナスが発生した場合には、前兆演出分のARTの発生権利を内部的にプラスするようにしてもよい。
〔特定遊技状態〕
次に、特定遊技状態としてのARTについて説明する。
特定遊技状態としてのARTは、遊技者にとって有利にゲームが実行される遊技状態であり、開始時に初期値として所定のゲーム数(例えば、50ゲーム)が設定され、ゲームの実行毎にゲーム数を減算し、このゲーム数が無くなるとARTは終了することとなる。
また、ARTは、ARTに当選することにより移行するATと、このAT中の押し順報知によって「昇格リプレイ」に対応する図柄の組合せが停止することにより移行するRTとが組み合された遊技状態である。
このART中では、内部抽選において「リプレイ役」(通常リプレイ)の当選確率が通常状態(例えば、1/7.3)よりも高いRT(例えば、1/3)と、「押し順ベル1〜6」や「押し順リプレイ1〜6」に当選したときにそれぞれに対応する押し順を報知するATとが重複した遊技状態となっている。
なお、AT中以外でも、押し順が合えば「昇格リプレイ」が成立して、RTに移行することもあるが、この場合は特定遊技状態にはならない。また、特定遊技状態の終了後は、「転落リプレイ」が成立するまではRTが継続しているが、この間も特定遊技状態とはならない。
押し順の報知例として、例えば、ART中において「押し順ベル1〜6」のうち「押し順ベル1」に当選したときに、停止ボタン5が「5a→5b→5c」の順に操作されると、「押し順ベル1」に対応する図柄の組合せ(「ベル・ベル・ベル」)が停止する場合、表示器8において「左→中→右」などの表示を行い、スピーカ9から「左」、「中」、「右」の順でそれぞれの音声を出力する。
また、このとき、図1,3に示す副制御部20によって制御されるナビランプ12を、停止ボタン5の操作に応じて「12a→12b→12c」の順に点灯させる。
つまり、表示器8、スピーカ9、ナビランプ12などの操作情報報知手段を通じて停止ボタン5に対する操作をナビゲートする。
その結果、このナビゲート(報知)に従って遊技者が停止ボタン5を操作することにより、「押し順ベル1」に対応する図柄の組合せが停止され、規定のメダル8枚が払い出されることになる。
一方、「押し順ベル1〜6」に当選したときに、上記のようなナビゲートに従わずに、停止ボタンを操作したときには、「押し順ベル1〜6」に対応する図柄の組合せが停止されず、規定のメダル8枚が払い出されないことになる。
このような押し順の報知は、ART中において「押し順リプレイ1〜6」に当選したときも同様である。
なお、上記のナビランプ12に加えて、主制御部10によって制御されるナビランプを設けることができる。このナビランプは、メダルの払い出し数を視認可能に表示する払出数表示部(例えば、7セグ)に特定の記号を表示したり、払出数表示部を3桁の7セグで構成し「123」「213」等を表示したりして左中右のリールをどの順番に停止させるべきかの押し順を報知する。
次に、ART中に行われる上乗せ抽選について説明する。
ART中においては、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」及び「中段チェリー役」に当選した場合には、ARTの残りゲーム数に所定数がプラスされる上乗せ抽選が行われる。上乗せ抽選に当選する確率は、「中段チェリー役」>「スイカ役」>「上段・下段チェリー役」の関係性を有している。つまり、「上段・下段チェリー役」よりも「中段チェリー役」に当選した方が、上乗せの当選確率が高く設定されている。また、「中段チェリー役」当選時に上乗せされるゲーム数は、例えば、10ゲーム、20ゲーム等が設定され、「スイカ役」当選時に上乗せされるゲーム数は、例えば、30ゲーム、50ゲーム等の比較的大きいゲーム数が設定され、「上段・下段チェリー役」当選時に上乗せされるゲーム数は、例えば、10ゲーム等が設定されている。
また、ART中に、「上段・下段チェリー役」、「スイカ役」、「中段チェリー役」に当選した場合には、主制御部10により、上乗せゲーム数の他、上乗せ演出のゲーム数が決定される。また、主制御部10から副制御部20に対して、上乗せの当選/非当選情報、上乗せゲーム数、上乗せ演出のゲーム数等の制御情報が送信され、表示器8で上乗せ演出の画像表示が行われる。
ここで、表示器8で行われる演出として例示する、上乗せ演出は、ARTのゲーム数がプラスされることに対する遊技者の期待感を高めるための、例えば、表示器8で表示される画像演出であり、本実施形態では、ARTの後半前兆演出と同じ画像演出で実行されるが、別の画像演出でもよい。
また、上乗せ演出は、上乗せの当選/非当選にかかわらず、上乗せ抽選の契機となる小役に当選した場合に実行される。また、上乗せ演出のゲーム数は、この上乗せ演出が継続するゲーム数であり、例えば、2〜4ゲームの何れか1つのゲーム数が選択される。また、上乗せ演出のゲーム数は、上乗せに当選している場合の方が当選していない場合よりも、数が大きくなるようにゲーム数の選択制御が行われる。そして、上乗せに当選していなかった場合には、上乗せ演出の終了時に、その旨が表示器8において表示され、一方、上乗せに当選していた場合には、上乗せ演出の終了時に、上乗せされるゲーム数が表示器8において表示される。また、上乗せの結果を報知する際には、ARTの後半前兆演出と同様に、演出ボタン2cを使用する場合もある。
なお、上乗せ抽選の契機となる小役に当選して、上乗せに当選しなかった場合に、必ず上乗せ演出を行うのではなく、所定の確率(例えば、1/2)で上乗せ演出を行うようにしてもよい。また、上乗せ演出の開始は、上乗せ抽選が行われたゲーム開始からでもよいし、上乗せ抽選が行われたゲームの終了からでもよい。
また、上乗せ演出中は、スピーカ9で上乗せ演出に対応した効果音が出力され、ランプ11で上乗せ演出に対応した点灯等が行われる。
また、ART中においては、前述した通常遊技状態と同条件で、ゲーム毎に「ビッグボーナス役」と「レギュラーボーナス役」の抽選が行われる。ART中にビッグボーナス或いはレギュラーボーナスが発生すると、ARTは一旦中断され、ビッグボーナス或いはレギュラーボーナスの終了後に、中断されたARTは再開される。
また、ART中に「チャンスリプレイ役」に当選した場合には、前述した通常遊技状態のときと同条件で、ボーナスの発生演出(ガセ発生演出も含む発生演出)が実行される。
次に、図5を参照して、ARTが発生する前に実行される演出について詳しく説明する。
図5は、ゲームの実行毎に演出状態がどのように変化するかを示している。
まず、ゲームの実行(図5の1ゲーム目の実行)によりARTに当選もしくはARTに当選せずにARTの前兆演出(ガセ前兆演出)の発生が決定されると、前兆前演出が発生する。
前兆前演出は、後に続く前兆演出の前に実行される演出であり、例えば、10〜15ゲームの間実行される。この間のゲームでは、表示器8において主人公キャラクタが一瞬出現して直ぐに消える等の1ゲームで完結するような演出の発生率が高まり、遊技者に対して前兆演出の発生に対する期待感が高められる。図5で示した例では、14ゲームの間前兆前演出が行われている。
図5に示すように、ARTに当選(或いはガセ前兆演出に当選)してから15ゲーム目になると、前兆演出として先ず前半前兆演出が開始される。
前半前兆演出は、主に後に続く後半前兆演出での期待感を変化させるための演出であり、例えば、8〜13ゲームの間実行される。
ここで、ARTの前兆演出は、表示器8において画像表示で行われる演出であり、例えば、主人公キャラクタと敵キャラクタが最終的に対戦するストーリーとなっており、主人公キャラクタが敵キャラクタをゲームの進行に応じて探し出す所定ゲーム数の前半部と、主人公キャラクタが敵キャラクタを見つけてゲーム毎に対戦する所定ゲーム数の後半部と、からなる一連のストーリーで展開されるように構成されている。この前兆演出の前半部が前半前兆演出となっている。
前半前兆演出では、主人公キャラクタが各種アイテムを獲得する場面があり、アイテムの獲得毎に背景色が、黄色→緑色→赤色の順に変化するようになっている。アイテムの獲得はゲーム毎に抽選され、ARTに当選していない場合には、獲得確率が比較的低い値(例えば、1/15)となるように抽選されるが、ARTに当選している場合には、獲得確率が比較的高い値(例えば、1/10)となるように抽選される。このように、キャラクタによるアイテムの獲得、及びそれに付随する背景色の変化により、後半前兆演出に対する遊技者の期待感に変化を出させるようにしている。なお、アイテムの獲得毎に、次のアイテムを獲得する確率を低くするようにしてもよい。
また、ARTの前半前兆演出が行われるゲーム数は、ARTに当選している場合には、当選していない場合よりも、数の多いゲーム数が選択され易いように選択処理を行うようにしてもよい。
また、図5に示すように、前半前兆演出の最終ゲーム(28ゲーム目)では、後述する後半前兆演出の種類を決定する演出選択演出が実行される。
次に、図5に示すように、演出選択演出の実行後の次ゲーム(29ゲーム目)になると、後半前兆演出が開始される。
後半前兆演出は、最終的にARTの当選の有無を報知するための表示器8で実行される演出であり、例えば、2〜4ゲームの間実行される。また、後半前兆演出は、登場する敵キャラクタが異なる複数種類の演出からなり、後半前兆演出A、後半前兆演出B、後半前兆演出Cの何れか1つが選択的に決定される。
また、各後半前兆演出は、例えば、ARTの当選時には、後半前兆演出Aを20%の確率で、後半前兆演出Bを30%の確率で、後半前兆演出Cを50%の確率で選択されて決定される。一方、ARTに非当選時(ガセ前兆演出時)には、後半前兆演出Aを50%の確率で、後半前兆演出Bを30%の確率で、後半前兆演出Cを20%の確率で選択されて決定される。このような確率で各後半前兆演出の種類が決定されるので、ARTの発生に対する期待度は、後半前兆演出C>後半前兆演出B>後半前兆演出Aの関係性を有することとなる。
後半前兆演出は、前述したように前兆演出の後半部で実行される演出で、主人公キャラクタが敵キャラクタと対戦する場面がゲームの実行毎に展開し、後半前兆演出中の最終ゲームの終了から次ゲームが開始されるまでの間は、図5に示すように結果確定演出が実行される。この結果確定演出において、ARTに当選していた場合には、最終的に主人公キャラクタが勝利する画像が前兆演出の結果として表示されるとともに、ARTの発生が報知される。
一方、ARTに当選しなかった場合(ガセ前兆演出の場合)には、結果確定演出において、最終的に主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する画像が前兆演出の結果として表示されて前兆演出(ガセ前兆演出)が終了する。
また、結果確定演出においては、後述する演出ボタン2c、上部演出ボタン21、可動役物装置18、補助表示器19を使用した演出が実行される。
次に、図6を参照して、前半前兆演出の最終ゲームで実行される演出選択演出(選択演出)について説明する。
演出選択演出は、後に続く演出として、後半前兆演出A、後半前兆演出B、後半前兆演出Cのうちの何れか1つを選択する演出で、選択演出制御手段としての主制御部10及び副制御部20による制御により、図6に示すように、表示器8において行われる。
本実施形態では、前半前兆演出の最終ゲームが終了してから、次ゲームが開始されるまでの間に演出選択演出が実行される。図6に示すように、演出選択演出が開始すると、表示器8の表示領域が、4つに区分けされた選択画面が表示され、例えば、左上の選択領域31に後半前兆演出Aが、右上の選択領域32に後半前兆演出Bが、右下の選択領域33に後半前兆演出Cが、左下の選択領域34に後半前兆演出Aが、各々表示されるとともに、画面中央であって、区分けされた各選択領域に跨るように、演出ボタン2cを模した演出ボタン画像30が表示される。
そして、区分けされた各選択領域31〜34が、徐々に速度を高めるようにルーレット状に移動発光し、移動発光が高速になった所定時間経過後に、演出ボタン2cの操作が有効となるとともに、演出ボタン画像30が発光して、遊技者に対して演出ボタン2cの操作を促す表示が行われる。
この状態で、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すると、事前に決定されている種類の後半前兆演出の選択領域において移動発光が停止して、後半前兆演出の種類が決定されることとなる。そして、演出選択演出が終了するとともに、発光した選択領域に表示されている種類の後半前兆演出が次ゲームから開始されることとなる。
また、各選択領域31〜34においては、移行先の後半前兆演出での演出ボタン2c或いは上部演出ボタン21の使用の示唆等の、後半前兆演出に関する予告画像の表示を可能としている。図6の例においては、選択領域31、32には「?」の文字情報からなる予告画像35が表示され、選択領域33には上部演出ボタン21を模した予告画像36が表示され、選択領域34には演出ボタン2cを模した予告画像37が表示されている。そして、図6の例において、「?」の予告画像35が表示されている選択領域31が選択された場合、移行先の後半前兆演出Aでは、演出ボタン2c或いは上部演出ボタン21の使用と不使用のどちらの可能性もあることを示唆し、上部演出ボタン21を模した予告画像36が表示されている選択領域33が選択された場合、移行先の後半前兆演出Cでは、上部演出ボタン21が使用されることを示唆し、演出ボタン2cを模した予告画像37が表示されている選択領域34が選択された場合、移行先の後半前兆演出Aでは、演出ボタン2cが使用されることを示唆している。
次に、図7は、図6の選択画面の各選択領域(表示領域)における後半前兆演出の種類を決定する際に用いられる表の一例を示している。
図7の表では、全てを同一の後半前兆演出に決定する以外は、選択領域31に後半前兆演出Aを、選択領域32に後半前兆演出Bを、選択領域33に後半前兆演出Cを表示することを基本にして、選択領域34にどの種類の後半前兆演出を表示するかを決定するようになっている。
また、実際に移行する後半前兆演出は、後述の図11(a)で示すように主制御部10で事前に決定されるが、選択画面における後半前兆演出の種類の決定は、事前決定された後半前兆演出の決定結果に基づいて主制御部10において行われて、主制御部10から副制御部20への制御情報の送信により、表示器8において選択画面の表示が行われる。なお、選択画面における後半前兆演出の種類の決定を、副制御部20で行うようにしてもよい。
まず、図7(a)はARTの非当選時(ガセ前兆演出時)に用いられる表で、ARTの非当選時には、移行先が後半前兆演出Aの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示、すなわち、選択領域31に後半前兆演出Aを、選択領域32に後半前兆演出Bを、選択領域33に後半前兆演出Cを表示し、さらに選択領域34にも後半前兆演出Aを表示する選択率が60/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示、すなわち、選択領域34にも後半前兆演出Bを表示する選択率が30/100で決定される。同様に、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が10/100で決定される。また、全て後半前兆演出Aを表示する選択率が0/100で決定される。
また、移行先が後半前兆演出Bの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示する選択率が20/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示する選択率が50/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が30/100で決定される。また、全て後半前兆演出Bを表示する選択率が0/100で決定される。
また、移行先が後半前兆演出Cの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示する選択率が10/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示する選択率が35/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が55/100で決定される。また、全て後半前兆演出Cを表示する選択率が0/100で決定される。
次に、図7(b)はARTの当選時に用いられる表で、ARTの当選時には、移行先が後半前兆演出Aの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示する選択率が45/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示する選択率が35/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が15/100で決定される。また、全て後半前兆演出Aを表示する選択率が5/100で決定される。
また、移行先が後半前兆演出Bの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示する選択率が10/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示する選択率が50/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が33/100で決定される。また、全て後半前兆演出Bを表示する選択率が7/100で決定される。
また、移行先が後半前兆演出Cの場合、2か所で後半前兆演出Aを表示する選択率が5/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Bを表示する選択率が25/100で決定される。また、2か所で後半前兆演出Cを表示する選択率が60/100で決定される。また、全て後半前兆演出Cを表示する選択率が10/100で決定される。
図7の表の傾向としては、ARTの当選時には、ARTの非当選時よりも期待度の高い後半前兆演出が、選択画面上に多く表示されることとなっている。同様に、より期待度の高い後半前兆演出が事前に決定されていると、選択画面上にも期待度の高い後半前兆演出が多く表示されることとなっている。また、全ての選択領域で同じ種類の後半前兆演出が選択された場合には、必ずARTに当選することとなっている。したがって、選択画面の表示態様によりARTの発生に対する遊技者の期待感を変化させることが可能となり、遊技の興趣を高めることが可能となるのである。
なお、後半前兆演出を4種類以上設けてもよい。また、4種類以上の後半前兆演出の全てで、敵キャラクタが異なりARTの当選に対する期待度が異なるものにしてもよいし、一部の後半前兆演出では、ARTの当選に対する期待度は同一であるが、登場する敵キャラクタが異なるものとしてもよい。また、選択領域31〜34の各々に異なる種類の後半前兆演出が配されるように後半前兆演出の選択処理を行うようにしてもよく、この場合、事前に決定されている後半前兆演出以外の後半前兆演出は、ランダムに決定してもよいし、ARTの当選有無に応じて決定するようにしてもよい。また、選択領域31〜34の各々に異なる種類の後半前兆演出を配する場合には、ランダムに各後半前兆演出を配してもよいし、例えば、選択領域34が移行先として選択された場合には、ARTの当選に対する期待度が高くなる等、所定の規則性が生ずるように各後半前兆演出を配するようにしてもよい。
次に、図8を参照して、図6の選択画面で実際に選択される選択領域(表示領域)、及び選択される選択領域以外の選択領域(表示領域)に、予告画像を表示する際に用いられる表について説明する。
また、予告画像の決定は、主制御部10で行われるが、予告画像の決定を、副制御部20で行うようにしてもよい。
まず、図8(a)は、図6の選択画面で実際に選択される選択領域(表示領域)において、表示される予告画像を決定する際に用いられる表の一例を示している。
図8(a)において、事前に決定された後半前兆演出が、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しないものである場合には、ARTの当選の有無に関わらず、選択画面で選択される選択領域に「?」の予告画像35を表示する選択率が100/100となり、演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が0/100となっている。
これら「?」の予告画像35の表示は、同一の後半前兆演出でも、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用する場合と使用しない場合(図11参照)があり、この演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しない後半前兆演出の場合でも、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しないことが事前に確定してしまうことを防止するためのものである。なお、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しない場合には、選択領域に予告画像を表示しないようにしてもよい。
また、事前に決定された後半前兆演出が、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用するものである場合で、ARTの非当選時には、選択画面で選択される選択領域に「?」の予告画像35を表示する選択率が60/100となり、演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が40/100となっている。
また、事前に決定された後半前兆演出が、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用するものである場合で、ARTの当選時には、選択画面で選択される選択領域に「?」の予告画像35を表示する選択率が40/100となり、演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が60/100となっている。
また、後半前兆演出で上部演出ボタン21の使用が決定されていた場合には、演出ボタン2cの予告画像37に替えて上部演出ボタン21の予告画像36の表示が決定される。
このような選択率で演出ボタン2cの予告画像37を表示することが決定されるので、ARTに当選した場合には、当選していない場合よりも、演出ボタン2cの予告画像37が表示される確率が高くなり、選択画面の表示態様によりARTの当選に対する遊技者の期待感を変化させることができ、興趣を高めることが可能となるのである。
次に、図8(b)は、図6の選択画面で実際に選択される選択領域以外の3か所の表示領域3において、表示される予告画像を決定する際に用いられる表の一例を示している。
図8(b)において、ARTの非当選時には、3か所全ての選択領域に「?」の予告画像35を表示する選択率が55/100となり、1か所に演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が30/100となり、2か所に演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が10/100となり、3か所全てに演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が5/100となっている。
また、ARTの当選時には、3か所全ての選択領域に「?」の予告画像35を表示する選択率が40/100となり、1か所に演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が30/100となり、2か所に演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が20/100となり、3か所全てに演出ボタン2cの予告画像37を表示する選択率が10/100となっている。
なお、全ての選択領域に同一の予告画像を表示する以外で、どの選択領域に「?」の予告画像35と演出ボタン2cの予告画像37を割り振るかはランダムに決定するが、ARTに当選している場合には、当選していない場合よりも、より期待度の高い後半前兆演出が表示されている選択領域に演出ボタン2cの予告画像37が表示される確率を高めるようにしてもよい。また、ARTの非当選時には、例えば、5%の確率で、ARTの当選時には、例えば、10%の確率で演出ボタン2cの予告画像37を上部演出ボタン21の予告画像36に差し替える抽選が行われ、上部演出ボタン21の予告画像37が表示されることとなる。
このような選択率で、実際に選択される選択領域以外において演出ボタン2cの予告画像37を表示することが決定されるので、ARTに当選した場合には、当選していない場合よりも、実際に選択される選択領域以外においても演出ボタン2cの予告画像37が表示される確率が高くなり、選択画面全体の表示態様によりARTの当選に対する遊技者の期待感を変化させることができ、興趣を高めることが可能となるのである。
以上のように、主制御部10及び副制御部20は、予め定められた複数種類の後半前兆演出を実行可能な演出制御手段として構成されることとなる。また、演出制御手段は、複数種類の後半前兆演出のうちから何れか1つを、実行する後半前兆演出として決定可能な演出決定手段を備えたこととなる。また、演出制御手段は、演出決定手段による決定結果に基づき、複数種類の後半前兆演出のうち所定数の後半前兆演出を選択肢として、後半前兆演出を選択する選択演出を実行する選択演出制御手段と、選択演出において後半前兆演出が選択される以前の段階で、選択肢とされている所定の後半前兆演出において、演出ボタン2c或いは上部演出ボタン21が使用されること、すなわち遊技者の操作を伴う演出等の特定の演出が実行されることを予告する予告表示手段と、を備えた構成となっている。
また、演出制御手段は、複数種類の後半前兆演出のうち所定数の後半前兆演出を選択肢とした、演出選択画像(選択画面)を表示する演出選択画像表示手段を備えた構成となっている。
したがって、後半前兆演出に移行する前の段階で遊技者の操作を伴う演出等の予告が行われることから、遊技に対する興趣や期待感を高めることが可能となる。特に、後半前兆演出の選択画面において、選択肢毎に期待感の異なる予告画像の表示を可能としているので、演出選択演出に対する期待感を極めて高めることが可能となる。また、予告画像として各演出ボタンを模した画像で予告表示が行われるので、非常に分かりやすい内容で予告を行うことが可能となる。さらに、演出選択演出においては、ルーレット状の選択画面上で演出ボタン画像30が表示され、かつ選択肢である各選択領域にも演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を模した予告画像37(或いは予告画像36)も表示されることから、遊技者参加型の極めて興趣性の高い遊技を実行することが可能となるのである。
なお、選択画面において、演出ボタン2cを模した演出ボタン画像30を表示しているが、上部演出ボタン21を模した演出ボタン画像を表示してもよく、上部演出ボタン21を模した演出ボタン画像が表示された場合には、演出ボタン2cを模した演出ボタン画像30が表示された場合よりも、高い確率でより期待度の高い後半前兆演出が選択されるようにしてもよい。
また、選択画面が表示された状態で、次のゲームの開始のためのベット数の設定、或いはスタートレバー3の操作により演出選択演出をキャンセルすることも可能であるが、演出選択演出をキャンセルした場合には、予め設定された期待度の低い後半前兆演出Aが選択されるようにしたペナルティー手段を設けてもよい。なお、この場合、期待度の低い後半前兆演出Aが選択されても、ARTの抽選結果は変わることはないので、遊技者が不利になることはない。
また、選択画面の各選択領域に、予告画像37或いは予告画像36を表示する際に、予め決定されている移行先の後半前兆演出で、演出ボタン2c或いは上部演出ボタン21の使用態様を予告してもよい。例えば、移行先の後半前兆演出で、結果報知までに演出ボタン2cを複数回の押圧操作を要する、所謂連打演出が予定されていた場合には、選択画面の該当する選択領域に、予告画像37とともに、「連打」の文字情報を表示するようにしてもよい。また、同様に、結果報知までに演出ボタン2cの押圧操作状態の維持を所定時間要する、所謂長押し演出が予定されていた場合には、選択画面の該当する選択領域に、予告画像37とともに、「長押し」の文字情報を表示するようにしてもよい。このようにすれば、より遊技者の期待感を高めることが可能となる。
次に、図9は、図5の前兆演出のタイミングチャートにおける、後半前兆演出の終了間際の詳細なタイミングチャートを示している。
図9に示す例では、ARTに当選(或いはガセ前兆演出に当選)してから31ゲーム目が、後半前兆演出が終了する最終ゲームとなっているが、後半前兆演出は、最終ゲームの次ゲーム(32ゲーム目のゲーム)の開始までが演出の実行期間となっている。そして、最終ゲーム(31ゲーム目のゲーム)が終了するタイミングt0から、次のゲームが開始するタイミングt3までの間において、後半前兆演出の一部として結果確定演出が行われる。
結果確定演出は、後半前兆演出の最終段階において演出の結果を確定する演出で、図9に示すように、最終ゲームの終了タイミングt0から所定時間経過するタイミングt1においては、例えば、表示器8に味方キャラクタと敵キャラクタの対戦結果が確定する直前の画像が表示される。その後、タイミングt1では、対戦結果が確定する直前の画像とともに、遊技者に演出ボタン2cの操作を促す情報として、演出ボタン画像30、及び「押せ!」等の文字情報等が表示されて、遊技者による演出ボタン2cの押圧操作を待機する状態となる。その後、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作したタイミングt2で、対戦結果が確定する画像が表示されることで結果が報知されることとなる。また、後半前兆演出の最終段階で、演出ボタン2cを使用しない演出の場合には、対戦結果が確定する直前の画像の表示の後、所定時間経過後に対戦結果が確定する画像が表示されることとなる。
ここで、結果確定演出のキャンセルについて説明する。
本実施形態においては、結果確定演出の実行中に、スタートレバー3の操作、或いはベット数の設定等の次ゲームを開始するための操作により、演出をキャンセル可能としている。また、演出をキャンセルすると、実行中の結果確定演出が途中で中止されることとなるが、この演出をキャンセルするタイミングに応じて、表示器8における画像表示に変化を持たせている。
まず、図9のタイミングt0からタイミングt1の間、すなわち、演出ボタン画像30が表示器8に表示される以前に、演出がキャンセルされた場合には、一旦演出ボタン画像30を表示するととともに、演出ボタン画像30が押された動画を表示した後、結果報知が行われる。例えば、ARTに当選していた場合には、演出ボタン画像30が押された動画を所定時間(例えば、0.5秒)表示した後、「ART確定!」等の文字情報を含む確定画像が表示され、ARTに当選していない場合には、演出ボタン画像30が押された動画を所定時間表示した後、「残念」等の文字情報を含む画像が表示される。なお、ARTに当選していた場合には、確定画面の前に味方キャラクタが勝利する画像を表示してもよい。また、ARTに当選していない場合には、「残念」の文字情報の表示の前に味方キャラクタが敗北する画像を表示してもよい。
一方、タイミングt1からタイミングt3までの間、すなわち、演出ボタン画像30が表示器8に表示されてから、演出がキャンセルされた場合には、その時点で結果報知が行われる。例えば、ARTに当選していた場合には、キャンセル時点で、「ART確定!」等の文字情報を含む確定画像が表示され、ARTに当選していない場合には、「残念」等の文字情報を含む画像が表示される。なお、ARTに当選していない場合には、「残念」等の文字情報を含む画像を表示せずに、キャンセル時点で、次ゲームの演出を表示してもよい。
したがって、主制御部10及び副制御部20は、演出をキャンセル可能なキャンセル制御手段を備えたこととなる。また、キャンセル制御手段は、演出をキャンセルする時期に応じて、その後の表示器8の表示を変化させるキャンセル表示制御手段を備えていることとなる。
このように、演出のキャンセルタイミングに応じて、表示器8の画像表示に変化を持たせているので、演出の進行に応じた結果報知を行うことができ、特に、演出ボタン画像30が表示される前のキャンセルには、遊技者は演出ボタン画像30が表示されることに気付かずに演出をキャンセルしてしまっている場合も多く、演出ボタン画像30の動画表示により、この場面では演出ボタン画像30が表示されることを知ることになり、次回からは演出をキャンセルしないように注意するようになるため、遊技者の不満感を低減するとともに、用意されている演出が無駄になることを防止できる。
次に、図10は、結果確定演出において、演出ボタン2cを使用する演出が行われる場合において、表示器8の表示領域での演出ボタン画像30の表示位置を示している。
図10(a)〜(d)に示すように、本実施形態では、結果確定演出において、演出ボタン2cを使用する演出が行われる場合に、遊技者に対して操作を促す操作画像としての演出ボタン画像30を、表示器8の表示領域の複数の位置に表示可能としている。
また、演出ボタン2cを使用する演出を行うか否かの決定、演出ボタン画像30の表示位置の決定等を含む後半前兆演出(結果確定演出)の種類の決定は、主制御部10で行われ、主制御部10から副制御部20への制御情報の送信に基づき、副制御部20の制御により表示器8で結果確定演出が表示される。
また、図10に示すように、表示器8の周辺であって、表示器8の近傍の位置には、複数の補助装置が配設されている。表示器8の一側方の上部(右上)には、複数の情報を表示可能な補助表示手段としての補助表示器19が配設され、表示器8の一側方の下部(右下)には、遊技者が操作可能な上部演出ボタン21が配設され、表示器8の他側方の上部(左上)には、可動役物装置18の一構成要素であり、電気的駆動源の作動により動作する可動役物18aが配設されている。
図10(a)は、演出ボタン画像30を表示器8の表示領域の第1の表示位置としての略中央に表示された状態を示し、図10(b)は、演出ボタン画像30を表示器8の右上の表示領域であって、第2の表示位置として例示する補助表示器19の近傍位置に表示された状態を示し、図10(c)は、演出ボタン画像30を表示器8の右下の表示領域であって、第2の表示位置として例示する上部演出ボタン21の近傍位置に表示された状態を示し、図10(d)は、演出ボタン画像30を表示器8の左上の表示領域であって、第2の表示位置として例示する可動役物18aの近傍位置に表示された状態を示している。
これらの演出ボタン画像30の表示領域における表示位置は、ARTの当選の有無に応じて決定されるので、単に演出ボタン画像30が表示されるか否か以外にも、演出ボタン画像30が表示される位置に対しても遊技者の興味を引き付けることを可能としている。
次に、図11(a)は、後半前兆演出の種類を決定する際に用いられる表の一例を示している。
後半前兆演出は、登場する敵キャラクタの異なる後半前兆演出Aと後半前兆演出Bと後半前兆演出Cからなり、ARTの当選の有無に応じて、各後半前兆演出の選択率が異なるように設定されている。
また、後半前兆演出の決定は主制御部10により行われるが、副制御部20で行うようにしてもよい。
図11(a)に示すように、ARTの非当選時には、後半前兆演出Aを50/100の選択率で選択し、後半前兆演出Bを30/100の選択率で選択し、後半前兆演出Cを20/100の選択率で選択するように選択処理が行われる。また、ARTの当選時には、後半前兆演出Aを20/100の選択率で選択し、後半前兆演出Bを30/100の選択率で選択し、後半前兆演出Cを50/100の選択率で選択するように選択処理が行われる。
このような選択率で後半前兆演出が決定されるので、後半前兆演出Aよりも後半前兆演出Bが発生した方が、ARTの当選に対する期待度が高まり、また、後半前兆演出Bよりも後半前兆演出Cが発生した方が、ARTの当選に対する期待度が高まることとなる。したがって、発生した後半前兆演出の種類に応じて、遊技者の期待感に変化を持たせることができ、興趣を向上させることが可能となるのである。
次に、図11(b)及び図11(c)は、後半前兆演出中の結果確定演出において、演出ボタン画像30を表示するか否か、すなわち、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用する演出を行うか否か、及び演出ボタン画像30を表示器8の表示領域に表示する場合に、どの表示位置にするかを決定する際に用いられる表の一例を示している。本実施形態では、同一の後半前兆演出でも、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用する場合と使用しない場合とを設けており、図11(b)及び図11(c)において、演出ボタン画像30の表示無しが選択された場合、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しない後半前兆演出が決定されることとなる。
また、演出ボタン画像30の表示に関する各種決定処理は主制御部10により行われるが、副制御部20で行うようにしてもよい。
図11(b)に示すように、ARTに非当選時には、後半前兆演出Aの場合、演出ボタン画像30の表示無し、すなわち演出ボタン2cを使用しない演出が、40/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、35/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、13/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、7/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、5/100の選択率で選択される。
また、後半前兆演出Bの場合、演出ボタン画像30の表示無しが、35/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、25/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、17/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、13/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、10/100の選択率で選択される。
また、後半前兆演出Cの場合、演出ボタン画像30の表示無しが、30/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、23/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、22/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、20/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、15/100の選択率で選択される。
一方、図11(c)に示すように、ARTに当選時には、後半前兆演出Aの場合、演出ボタン画像30の表示無し、すなわち演出ボタン2cを使用しない演出が、10/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、15/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、20/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、25/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、30/100の選択率で選択される。
また、後半前兆演出Bの場合、演出ボタン画像30の表示無しが、10/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、15/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、17/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、18/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、40/100の選択率で選択される。
また、後半前兆演出Cの場合、演出ボタン画像30の表示無しが、5/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の略中央に表示することが、10/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右上に表示することが、15/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の右下に表示することが、20/100の選択率で選択され、表示器8の表示領域の左上に表示することが、50/100の選択率で選択される。
以上のような選択率で各種の選択が行われるので、抽選手段としての主制御部10による抽選結果が、ARTの当選である場合には、ARTの当選でない場合よりも、演出ボタン画像30が高い確率で表示され、さらに演出ボタン画像30が高い確率で補助装置の近傍位置(第2の表示位置)に表示されることとなる。
したがって、演出ボタン画像30を表示するか否か、及び表示器8の表示領域における演出ボタン画像30の表示位置が決定されるので、ARTの当選に対する期待度が、左下>右下>右上>中央>演出ボタン画像無し、の関係性を有することとなり、演出ボタン画像30の表示位置に応じて遊技者の期待感に変化を持たせることができる。特に、演出ボタン画像30が補助装置の近傍位置に表示された場合には、遊技者の期待感を向上させることが可能となるのである。また、後半前兆演出の種類に応じても、演出ボタン画像30の表示位置が変化することとなるので、遊技者の期待感により変化を持たせることが可能となるのである。
次に、図12は、図9のタイミングt1において、演出ボタン画像30が表示されるときの表示器8の表示を示している。
演出ボタン画像30が表示器8の表示領域に表示される場合、事前に決定されている表示位置に直ぐに表示されるのではなく、図12(a)に示すように、対戦結果が確定する直前の画像とともに、演出ボタン画像30が表示領域における補助表示器19の近傍、上部演出ボタン21の近傍、表示領域中央、可動役物18aの近傍、の各々の位置を一回移動表示した後に、再度同じ軌跡を移動中に、最終的に事前決定されている表示位置となったときに停止して表示位置が確定表示される。このように演出ボタン画像30の表示位置が確定表示されるので、演出ボタン画像30の表示位置に対する遊技者の興味を引き付けることが可能となるのである。
また、図12(b)に示すように、演出ボタン2cを使用する演出の一部では、演出ボタン画像30に替えて拡大演出ボタン画像30aが表示される場合もあり、拡大演出ボタン画像30aが表示される場合も、演出ボタン画像30と同様に移動表示した後、表示位置が確定表示される。
このような演出ボタン画像30及び拡大演出ボタン画像30aの移動表示は、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20により制御される。
拡大演出ボタン画像30aの表示は、例えば、ARTに非当選時は1%、ARTに当選時は5%の確率で、演出ボタン画像30から変更される。したがって、拡大演出ボタン画像30aが表示された場合には、ARTの当選に対する期待度が高めることとなる。
なお、演出ボタン画像30が移動表示をしている間に、演出ボタン画像30を拡大演出ボタン画像30aに変更するようにしてもよい。このようにすれば、演出ボタン画像30の移動表示と拡大との両方で、遊技者の期待感を変化させることが可能となる。
次に、図12の移動表示により演出ボタン画像30(或いは拡大演出ボタン30a)の表示位置が確定した後、表示器8で行われる演出ボタン2c或いは上部演出ボタン21を使用した演出について、図13〜図16を参照して説明する。また、図13〜図16に示す演出は、主制御部10から副制御部20への制御情報の送信に基づき、副制御部20の制御により表示器8で実行される。
また、図13〜図16に示すように、表示器8の周辺には、複数の補助装置が配設されている。補助装置としては、表示器8の右上に配設された補助表示装置としての補助表示器19、右下に配設された特定操作手段としての上部演出ボタン21、左上に配設された可動役物18a(可動役物装置)が例示されている。
まず、図13を参照して、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域の略中央に表示された場合の演出について説明する。
図13(a)は、図12(a)の移動表示により演出ボタン画像30の表示位置が確定した後の表示を示し、演出ボタン画像30は、表示器8の表示領域の略中央に表示されている。このとき、演出ボタン画像30は、対戦結果が確定する直前の画像とともに表示され、演出ボタン画像30の上部には、「押せ!」の文字情報が表示されて、遊技者の操作を促す表示が行われる。また、この状態では、演出ボタン2cが有効となり、内蔵する発光源(LED)が点灯して、演出ボタン2cが有効となっていることが報知される。
この状態で、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すると、ARTに当選していた場合には、図13(b)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに、対戦結果として主人公キャラクタが勝利する勝利画像38が表示され、所定時間経過後、図13(c)に示すように、「ART確定!」の文字情報が表示されて結果が報知される。
一方、ARTに当選していない場合には、図13(d)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに、対戦結果として主人公キャラクタが敗北する敗北画像39が表示され、所定時間経過後、図13(e)に示すように、「失敗」の文字情報が表示されて結果が報知される。
次に、図14は、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域おける補助表示器19の近傍位置(右上)に表示された場合において、図9のタイミングt2である、遊技者が演出ボタン2cを操作したときに、表示器8で行われる特定演出の表示態様を示している。
図14(a)は、図12(a)の移動表示により演出ボタン画像30の表示位置が確定した後の表示を示し、演出ボタン画像30は、対戦結果が確定する直前の画像とともに、表示器8の表示領域における補助表示器19の近傍位置(右上)に表示されている。また、この状態では、演出ボタン2cが発光して操作が有効となり、演出ボタン画像30の上部には、「押せ!」の文字情報が表示されて、遊技者の操作を促す表示が行われる。また、補助表示器19に、対戦に追加参戦するキャラクタである味方キャラクタ画像40が表示され、その後、対戦結果が確定する直前の画像に味方キャラクタ画像40が追加表示される。
この状態で、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すると、ARTに当選していた場合には、図14(b)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに、対戦結果として勝利画像38が表示され、所定時間経過後、図14(c)に示すように、「ART確定!」の文字情報が表示されて結果が報知される。
一方、ARTに当選していない場合には、図14(d)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに、対戦結果として敗北画像39が表示され、所定時間経過後、図14(e)に示すように、「失敗」の文字情報が表示されて結果が報知される。
このように、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域における補助表示器19の近傍位置に表示された場合には、補助表示器19に味方キャラクタ画像40が追加表示されることで、見た目上でも、演出ボタン画像30が略中央に表示された場合よりも遊技者の期待感を高めることが可能となる。また、演出ボタン画像30が補助表示器19の近傍位置に表示されることと、補助表示器19に表示された味方キャラクタ画像40が追加表示されることに関連性を持たせることができ、単に演出ボタン画像30を補助表示器19の近傍位置に表示するよりも、遊技者に分かりやすい形で期待度の高い結果確定演出を実現することができる。
次に、図15は、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域おける上部演出ボタン21の近傍位置(右下)に表示された場合において、図9のタイミングt2である、遊技者が演出ボタン2cを操作したときに、表示器8で行われる特定演出の表示態様を示している。
図15(a)は、図12(a)の移動表示により演出ボタン画像30の表示位置が確定した後の表示を示し、演出ボタン画像30は、対戦結果が確定する直前の画像とともに、表示器8の表示領域における上部演出ボタン21の近傍位置(右下)に表示されている。また、この状態では、演出ボタン2cが発光し操作が有効となり、演出ボタン画像30の上部には、「押せ!」の文字情報が表示されて、遊技者の操作を促す表示が行われる。
この状態で、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すると、図15(b)に示すように、新たに上部演出ボタン21を模した上部演出ボタン画像40が、演出ボタン画像30に替わって表示されるとともに、上部演出ボタン画像40の上部には、「押せ!」の文字情報が表示される。また、このとき、上部演出ボタン21の操作が有効となり、内蔵する発光源(LED)が点灯して上部演出ボタン21の操作が有効となっていることが報知される。
そして、遊技者が上部演出ボタン21を押圧操作すると、ARTに当選していた場合には、図15(c)に示すように、上部演出ボタン画像40が消えるとともに、対戦結果として勝利画像38が表示され、所定時間経過後、図15(d)に示すように、「ART確定!」の文字情報が表示されて結果が報知される。
一方、ARTに当選していない場合には、図15(e)に示すように、上部演出ボタン画像40が消えるとともに、対戦結果として敗北画像39が表示され、所定時間経過後、図15(f)に示すように、「失敗」の文字情報が表示されて結果が報知される。
このように、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域における上部演出ボタン21の近傍位置に表示された場合には、演出ボタン2cよりも期待度が高く設定された上部演出ボタン21を使用した演出に変更されるので、演出ボタン画像30が略中央に表示された場合よりも遊技者の期待感を高めることが可能となる。また、演出ボタン画像30が上部演出ボタン21の近傍位置に表示されることと、上部演出ボタン21を使用することに関連性を持たせることができ、上部演出ボタン21の操作を確実に遊技者に促すことが可能となる。
次に、図16は、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域おける可動役物18a(可動役物装置18)の近傍位置(左上)に表示された場合において、図9のタイミングt2である、遊技者が演出ボタン2cを操作したときに、表示器8で行われる特定演出の表示態様を示している。
図16(a)は、図12(a)の移動表示により演出ボタン画像30の表示位置が確定した後の表示を示し、演出ボタン画像30は、対戦結果が確定する直前の画像とともに、表示器8の表示領域における可動役物18aの近傍位置(左上)に表示されている。また、この状態では、演出ボタン2cは発光して操作が有効となり、表示領域には、「押せ!」の文字情報が表示されて、遊技者の操作を促す表示が行われる。
また、可動役物18aは、下端部に回動中心が設定されていて、電気的駆動源の作動により、上端側が表示器8側に傾倒することで、可動役物18aの上方部分(所定部位)が、表示器前面枠17(図1参照)後方の隠れた第1状態から、表示器8の表示領域の前方側へ突出した第2状態に変換可能に構成されている。
この状態で、遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すると、ARTに当選していた場合には、図16(b)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに可動役物18aが第2状態に変換し、対戦結果として勝利画像38が表示される。そして、所定時間経過後、図16(c)に示すように、「ART確定!」の文字情報が表示されて結果が報知される。
一方、ARTに当選していない場合には、図16(d)に示すように、演出ボタン画像30が消えるとともに可動役物18aが第1状態を維持し、対戦結果として敗北画像39が表示される。そして、所定時間経過後、図16(e)に示すように、「失敗」の文字情報が表示されて結果が報知される。
このように、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域における可動役物18aの近傍位置に表示された場合には、可動役物18aの動作とともに結果の報知が行われるので、演出ボタン画像30が略中央に表示された場合よりもインパクトのある報知が可能となる。また、演出ボタン画像30が可動役物18aの近傍位置に表示されることと、可動役物18aが動作することに関連性を持たせることができ、単に演出ボタン画像30を可動役物18aの近傍位置に表示するよりも、興趣性が高く期待度の高い結果確定演出を実現することができる。
次に、図17を参照して、演出ボタン画像30と、演出ボタン画像30よりも期待度の高い拡大演出ボタン画像30aとの関係を説明する。
図17(a)は、表示器8の表示領域の略中央において、演出ボタン画像30を拡大演出ボタン画像30aに拡大する場合を示し、この場合には、演出ボタン画像30の中心、或いは縦方向の中心線上に設定された拡大基準点30cを基準にして拡大演出ボタン画像30aが拡大表示される。
一方、図17(b)に示すように、例えば、表示器8の表示領域の可動役物18aの近傍位置(左上)において、演出ボタン画像30を拡大演出ボタン画像30aに拡大する場合には、演出ボタン画像30において拡大基準点30cよりも可動役物18a側(左側)に移動した拡大基準点30dを基準にして拡大演出ボタン画像30aが拡大表示される。すなわち、第2の表示位置に拡大演出ボタン画像30aを表示する際には、第1の表示位置に拡大演出ボタン画像30aを表示する際の拡大基準点30cとは位置の異なる、演出ボタン画像30の中心よりも側方に移動した拡大基準点30dを基準にして拡大するのである。
このようにすることで、表示器8の表示領域の可動役物18aの近傍位置において拡大演出ボタン画像30aを表示する際に、拡大演出ボタン画像30aが表示領域外にはみ出すことなく表示することが可能となる。
なお、拡大演出ボタン画像30aを、補助表示器19或いは上部演出ボタン21の近傍位置に表示する場合にも、拡大基準点を補助表示器19或いは上部演出ボタン21側に近い位置に設定して拡大表示が行われる。
なお、拡大演出ボタン画像30aを補助表示器19の近傍位置に表示する場合には、補助表示器19でも拡大演出ボタン画像30aの一部は表示可能であるので、表示領域の略中央に拡大演出ボタン画像30aを表示する場合と同様に、拡大基準点30cを基準にした拡大演出ボタン画像30aの拡大表示を行い、表示器8及び補助表示器19に跨るように拡大演出ボタン画像30aを表示するようにしてもよい。また、一旦、拡大演出ボタン画像30aを表示器8及び補助表示器19に跨るように表示した後、拡大基準点を補助表示器19に近い位置に移動させることで、拡大演出ボタン画像30a全体、或いは拡大演出ボタン画像30aの主要部が、補助表示器19側から表示器8側に移動するようにしてもよい。
以上のように本実施形態では、操作画像制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、結果確定演出の実行中に、操作手段としての演出ボタン2cの操作を促す操作画像として、演出ボタン画像30を表示手段としての表示器8に表示するとともに、演出ボタン2cの操作に基づき、特典の付与に関連した所定情報として、勝利画像38或いは敗北画像39を表示可能としている。また、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、主制御部10による抽選結果に基づき、表示器8の表示領域において演出ボタン画像30の表示位置を制御可能としている。
したがって、表示器8の表示領域における演出ボタン画像30が表示される表示位置に応じて、特典の付与に対する期待度が変化することとなり、興趣を向上させることが可能となるのである。
また、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、演出ボタン画像30を、第1の表示位置と、第1の表示位置よりも補助装置に近い位置である第2の表示位置とに表示可能とし、抽選手段としての主制御部10による抽選結果が、特典を付与するものである場合には、特典を付与するものでない場合よりも、演出ボタン画像30を高い確率で第2の表示位置に表示する構成としている。
したがって、補助装置と関連した演出が実行可能となり、興趣を向上させることができる。また、演出ボタン画像30が第2の表示位置に表示された場合には、遊技者の期待感をより高めることが可能となる。
<第1変形例>
次に、本発明の第1変形例について、図18を参照して説明する。
第1変形例においては、図9のタイミングt2において、演出ボタン画像30の表示位置が事前に決定されている表示位置に表示される前に、一旦、演出ボタン画像30を表示器8の表示領域の略中央に表示した後、移動させる変更演出を実行可能としている。
まず、図18(a)に示すように、図9のタイミングt2において、演出ボタン画像30が表示器8の表示領域の略中央に表示される。このときに、演出ボタン2cの押圧操作状態を所定時間維持する、所謂長押し操作を促す「長押し!」の文字情報が表示器8の表示領域に表示される。
この状態で、遊技者が長押し操作を開始すると、表示領域の略中央に表示された演出ボタン画像30が、例えば、図18(b)に示すように、可動役物18aの近傍位置に移動を開始する。そして、事前に決定されている演出ボタン画像30の表示位置が、可動役物18aの近傍位置であった場合には、遊技者の長押し操作が所定時間(例えば、5秒)経過すると、図18(c)に示すように、演出ボタン画像30が可動役物18aの近傍位置に到達して、以降図16での説明と同様の演出が実行される。
一方、事前に決定されている演出ボタン画像30の表示位置が、表示領域の略中央であった場合には、遊技者の長押し操作が所定時間(例えば、5秒)経過しても、演出ボタン画像30が可動役物18aの近傍位置に到達せずに、図18(e)に示すように、演出ボタン画像30が表示領域の略中央に戻るフェイク演出を実行し、以降図13での説明と同様の演出が実行される。
以上のように第1変形例においては、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、第1の表示位置に表示された操作画像として演出ボタン画像30を、第2の表示位置に変更可能な変更演出を行う構成としている。
したがって、第1の表示位置に演出ボタン画像30が表示された場合でも、演出ボタン画像30が第2の表示位置に変更する場合もあるので、演出ボタン画像30が期待度の低い表示位置に表示された場合でも、遊技者の期待感が低下してしまうことを防止できる。
なお、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、補助表示器19、或いは上部演出ボタン21の近傍位置であった場合でも、同様の変更演出を実行可能としている。また、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、表示領域の略中央であった場合の所定の確率で、補助装置の何れかの1つの方向に移動するフェイク演出が行われるが、フェイク演出の発生確率は、期待度の高い補助装置側に移動するものほど、低い発生確率に設定することが好ましい。
また、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が補助装置の何れかの1つの近傍であった場合に、ARTに当選している場合には比較的高い確率で、或いは当選していない場合には比較的低い確率で変更演出の実行を決定することで、演出ボタン画像30の表示位置が、変更演出を経て決定された場合には、変更演出を経ないで決定された場合よりも、ARTの当選に対する期待度が高くなるように設定することが好ましい。
<第2変形例>
次に、本発明の第2変形例について、図19を参照して説明する。
第2変形例では、演出ボタン2cを使用した演出が前述した実施形態と異なっている。また、前述した実施形態では、演出ボタン2cを使用した演出は、図9のタイミングt1以降に実行されているが、第2変形例では、後半前兆演出の最終ゲーム(図9では31ゲーム目のゲーム)の開始から実行される。したがって、第2変形例では、後半前兆演出の最終ゲームの開始時点で、対戦結果が確定する直前の画像が表示されている。
図19に示すように、後半前兆演出の最終ゲームが開始されると、対戦結果が確定する直前の画像とともに、演出ボタン画像30の表示位置が事前に決定されている表示位置に関わらず、表示器8の表示領域の略中央に表示される。また、表示器8の表示領域には「押してみるか?」の文字情報が表示される。
そして、演出ボタン画像30が表示領域の略中央に表示された時点で、演出ボタン2cの操作は有効となり、この時点で遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すれば、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置に対応した演出が実行される。例えば、演出ボタン画像30の表示位置が可動役物18aの近傍位置に事前決定されていた場合には、前述した図16と同様の可動役物18aの動作を伴う最も期待度の高い演出が実行することとなる。
すなわち、この時点では、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、全ての表示位置の可能性を有していて、この全ての表示位置の可能性のある時点で演出ボタン2cの操作が行えるので、たとえ演出ボタン画像30の表示位置が最終的に期待度の低いものであっても、期待度の高い表示位置を期待して演出ボタン2cの押圧操作を可能としている。
次に、遊技者が、演出ボタン2cの押圧操作を行わずに、リール16a〜16cのうちの何れか1つのリールを停止すると、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、表示領域の略中央以外であった場合には、図19(b)に示すように、演出ボタン画像30の表示位置が、表示領域の略中央から補助表示器19の近傍位置に移動する。また、表示器8の表示領域には「まだ押さないのか?」の文字情報が表示される。この時点で遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すれば、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が表示領域の略中央以外の表示位置に対応した演出が実行される。一方、この時点で、演出ボタン画像30が移動しなければ、演出ボタン画像30の表示位置が、表示領域の略中央で確定し、最も期待度の低い状態で演出ボタン2cの押圧操作を行うこととなる。
すなわち、リール16a〜16cのうちの何れか1つのリールを停止時点で、演出ボタン画像30が補助表示器19の近傍位置に移動した場合には、1番目のリールを停止する前に比べて期待度の高い状態で、演出ボタン2cの操作が可能となるが、演出ボタン画像30が移動しなかった場合には、演出ボタン画像30の表示位置が表示領域の略中央に確定するので、1番目のリールを停止する前に比べて他の補助装置側に演出ボタン画像30が移動する可能性がなくなった状態で演出ボタン2cを操作しなければならなくなる。
次に、遊技者が、演出ボタン2cの押圧操作を行わずに、リール16a〜16cのうちの2番目のリールを停止すると、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、補助表示器19の近傍位置以外であった場合には、図19(c)に示すように、演出ボタン画像30の表示位置が、補助表示器19の近傍位置から上部演出ボタン21の近傍位置に移動する。また、表示器8の表示領域には「そろそろ押してみるか?」の文字情報が表示される。この時点で遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すれば、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が上部演出ボタン21の近傍位置、及び可動役物18aの近傍位置の何れかに対応した演出が実行される。一方、この時点で、演出ボタン画像30が移動しなければ、演出ボタン画像30の表示位置が、補助表示器19の近傍位置で確定し、上部演出ボタン21の近傍位置、及び可動役物18aの近傍位置よりも期待度の低い状態で演出ボタン2cの押圧操作を行うこととなる。
すなわち、リール16a〜16cのうちの2番目のリールを停止時点で、演出ボタン画像30が上部演出ボタン21の近傍位置に移動した場合には、2番目のリールを停止する前に比べて期待度の高い状態で、演出ボタン2cの操作が可能となるが、演出ボタン画像30が移動しなかった場合には、演出ボタン画像30の表示位置が補助表示器19の近傍位置に確定するので、2番目のリールを停止する前に比べてより期待度の高い補助装置側に演出ボタン画像30が移動する可能性がなくなった状態で演出ボタン2cを操作しなければならなくなる。
次に、遊技者が、演出ボタン2cの押圧操作を行わずに、リール16a〜16cのうちの最後のリールを停止すると、事前決定された演出ボタン画像30の表示位置が、可動役物18aの近傍位置であった場合には、図19(d)に示すように、演出ボタン画像30の表示位置が、上部演出ボタン21の近傍位置にから可動役物18aの近傍位置に移動する。また、表示器8の表示領域には「押せ!」の文字情報が表示される。この時点で遊技者が演出ボタン2cを押圧操作すれば、演出ボタン画像30の表示位置が可動役物18aの近傍位置に対応した演出が確定して実行される。一方、この時点で、演出ボタン画像30が移動しなければ、演出ボタン画像30の表示位置が、上部演出ボタン21の近傍位置で確定し、可動役物18aの近傍位置よりも期待度の低い状態で演出ボタン2cの押圧操作を行うこととなる。
すなわち、リール16a〜16cのうちの最後のリールを停止時点で、演出ボタン画像30が可動役物18aの近傍位置に移動した場合には、最後のリールを停止する前に比べて期待度の高い状態で、演出ボタン2cの操作が可能となるが、演出ボタン画像30が移動しなかった場合には、演出ボタン画像30の表示位置が上部演出ボタン21の近傍位置に確定するので、最後のリールを停止する前に比べて最も期待度の高い可動役物18a側に演出ボタン画像30が移動する可能性がなくなった状態で演出ボタン2cを操作しなければならなくなる。
以上のように第2変形例においては、操作画像制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、操作画像としての演出ボタン画像30が第2の表示位置に表示されている場合に、操作手段としての演出ボタン2cの操作に基づき、補助装置と関連した特定演出を実行可能とし、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20が、演出ボタン画像30を事前に第2の表示位置に変更を決定している場合には、演出ボタン画像30が第2の表示位置に変更される前であっても、演出ボタン2cの操作に基づき、特定演出を実行する構成としている。
したがって、演出ボタン画像30が期待度の高い表示位置に移動可能として、その移動途中の任意の位置で遊技者による演出ボタン2cの押圧操作を可能としているので、演出ボタン画像30が期待度の高い表示位置に移動する可能性を秘めている時点で、演出ボタン2cの押圧操作を行うか、或いは、期待度の低い表示位置に確定してしまう虞はあるが、演出ボタン2cの押圧操作をせずに、比較的期待度の高い表示位置が確定してから安心して演出ボタン2cの押圧操作を行うか、等を遊技者が選択でき、遊技者の好みに応じて演出を実行することが可能となるのである。
なお、第2変形例で示した演出を、後半前兆演出の最終ゲームの全てで実行してもよいし、所定の確率で実行するようにしてもよい。また、所定の確率で実行する場合には、ARTに当選している場合には、当選していない場合よりも高い確率で実行するようにしてもよい。
<第3変形例>
次に、本発明の第3変形例について、図20を参照して説明する。
第3変形例では、図6に示した前半前兆演出の最終ゲームで実行される演出選択演出で表示される選択画面が、前述した実施形態と異なっていて、その他に関しては前述した実施形態と同様である。
図20(a)に示す変形例では、演出選択演出で表示される選択画面における演出ボタン画像30の表示位置が前述した実施形態とは異なっている。例えば、図20(a)に示す例では、最終的に左下の選択領域の後半前兆演出Aが選択されることが決定しているが、この際に、演出ボタン画像30の表示位置が、選択画面の中央ではなく、最終的に選択される後半前兆演出Aの選択領域方向に所定距離移動した箇所に変更されている。
また、演出ボタン画像30の表示位置を決定する際には、最終的に選択される選択領域以外の選択領域側に移動する場合もあるが、最終的に選択される選択領域側に移動する方が高い確率で決定されるように選択確率が設定されている。例えば、ARTの非当選時には、最終的に選択される選択領域側に移動する確率を20%、中央に表示される確率を71%、最終的に選択されない3か所の選択領域側に移動する確率を各々3%で選択確率が設定され、ARTの当選時には、最終的に選択される選択領域側に移動する確率を30%、中央に表示される確率を55%、最終的に選択されない3か所の選択領域側に移動する確率を各々5%で選択確率が設定されている。したがって、実際に演出ボタン画像30の表示位置が移動した場合には、その移動した側の選択領域が選択される期待度が高くなり、さらに、ARTの当選に対する期待度も高くなっている。
以上のように図20(a)に示す変形例においては、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20は、抽選手段による抽選結果に基づき、演出選択演出における選択画面においても演出ボタン画像30の表示位置を制御するのである。
したがって、演出ボタン画像30の表示位置が変化することで、演出選択演出における遊技者の期待感を変化させることができ、興趣を向上することが可能となる。
また、表示位置制御手段としての主制御部10及び副制御部20の制御により、選択画面の各選択領域上に表示される予告画像の表示位置を変更可能にしてもよく、例えば、図20(b)に示すように、選択画面の左下の選択領域34においては、演出ボタン2cを模した予告画像37の表示位置が、選択領域34における左上に移動している。この場合には、選択領域34の後半前兆演出Aが選択された場合には、移行先の後半前兆演出Aにおいて、演出ボタン画像30が左上、すなわち可動役物18aの近傍位置に表示されて、可動役物18aの動作を伴う特定演出の実行が示唆されることとなる。
また、選択画面の右下の選択領域33においては、予告画像37の表示位置が、選択領域33における右上に移動している。この場合には、選択領域33の後半前兆演出Cが選択された場合には、移行先の後半前兆演出Cにおいて、演出ボタン画像30が右上、すなわち補助表示器19の近傍位置に表示されて、補助表示器19の表示を伴う特定演出の実行が示唆されることとなる。
以上のように図20(b)に示す変形例では、後半前兆演出に移行前の時点で、移行先の演出の内容をより詳細に予告表示できるので、より遊技者の期待感を高められる興趣性の高い演出を実行できる。また、予告画像の表示位置で移行先の演出の示唆を行うので、一目でその内容が分かるような、従来にない斬新でより分かりやすい予告表示が行えるようになる。
また、選択画面の選択領域の配置自体に期待度を持たせるようにしてもよく、例えば、図20(c)に示すように、予告画像37が選択領域の左上に表示されて、可動役物18aの動作を伴う特定演出の実行が示唆された後半前兆演出Cを、表示領域の右上の選択領域31、すなわち、可動役物18aの近傍位置に配置し、予告画像37が選択領域の右上に表示されて、補助表示器19の表示を伴う特定演出の実行が示唆された後半前兆演出Bを、表示領域の右上の選択領域32、すなわち、補助表示器19の近傍位置に配置し、予告画像36が選択領域の右下に表示されて、上部演出ボタン21の使用を伴う特定演出の実行が示唆された後半前兆演出Bを、表示領域の右下の選択領域33、すなわち、上部演出ボタン21の近傍位置に配置してもよい。
以上のように、図20(c)の変形例においては、主制御部10及び副制御部20は、抽選手段による抽選結果に基づき、演出選択演出の選択画面において、選択領域が表示される配置を制御する選択領域表示制御手段を備えた構成としている。
したがって、選択領域の配置自体で、移行先の後半前兆演出で実行される特定演出の内容を示唆できるので、選択領域内の表示内容を細かく確認しなくても、ルーレットで選択された時点で予告内容を把握することができる。
以上、説明したように、本発明に係るスロットマシン1は、特典を付与するか否かを抽選する抽選手段と、抽選手段による抽選結果に基づき、演出を制御可能な演出制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、を備え、演出制御手段は、演出の実行中に、操作手段の操作を促す操作画像を表示するとともに、操作手段の操作に基づき、特典の付与に関連した所定情報を表示可能な操作画像制御手段を備え、操作画像制御手段は、抽選手段による抽選結果に基づき、表示手段の表示領域において操作画像の表示位置を制御可能な表示位置制御手段を備えた構成としている。
ここで、抽選手段、演出制御手段、操作画像制御手段、及び表示位置制御手段は、主制御部10が備えるものであってもよいし副制御部20が備えるものであってもよい。また、主制御部10と副制御部20の協働により構成されるものであってもよい。
また、演出としては、キャラクタによる対戦画像や各種スポーツ画像など、特典を付与するか否かを、その勝敗で報知できる画像のほか、複数の識別情報による変動表示ゲームなどであってもよい。
また、操作画像とは、操作手段を模した画像の他、写真画像等であってもよい。
また、特典としては、ART、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、ARTの上乗せゲーム数などが例示される。
また、操作手段としては、ボタン形式、レバー形式などが例示され、操作形態としては、押圧、引き下げ、引っ張りなどが例示される。
また、特典の付与に関連した所定情報とは、ARTやボーナスの発生を報知する情報、ARTのゲーム数の上乗せ情報、ARTやボーナスの発生に対する期待度を報知する情報などが例示される。
また、表示位置を制御とは、画像の表示位置を条件に応じて変化させる制御、表示した画像を別の位置に移動させる制御、などを含む。
したがって、表示手段の表示領域において操作画像が表示される表示位置に応じて、特典の付与に対する期待度が変化することとなり、興趣を向上させることが可能となる。
また、表示手段の周辺に、演出を補助可能な補助装置を備え、表示位置制御手段は、操作画像を、第1の表示位置と、第1の表示位置よりも補助装置に近い位置である第2の表示位置とに表示可能とし、抽選手段による抽選結果が、特典を付与するものである場合には、特典を付与するものでない場合よりも、操作画像を高い確率で第2の表示位置に表示する構成としている。
したがって、補助装置と関連した演出が実行可能となり、興趣を向上させることができる。また、特典の付与に対する期待度により変化を与えることができ、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、補助装置は、複数の情報を表示可能であり表示手段とは個別に設けられる補助表示装置としている。
したがって、表示手段と補助表示装置とにより演出の興趣をより向上させることができる。また、操作手段の操作により補助表示装置に特典の付与に対する期待度を高めるような情報を表示すれば、操作画像の表示位置と補助表示装置との関連性を高めることができ、より興趣の高い演出が可能となるし、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、補助装置は、非作動状態と、所定部位が表示手段の表示領域の前方の位置となる作動状態と、に変換可能な可動役物装置としている。
ここで、所定部位とは、可動役物装置の一部、或いは全部であってもよく、例えば、可動役物装置に備えられる可動役物の一部であってもよく、或いは全部であってもよい。
したがって、表示手段と可動役物装置とにより演出の興趣をより向上させることができる。また、操作手段の操作により可動役物装置を作動状態に変換すれば、操作画像の表示位置と可動役物装置との関連性を高めることができ、より興趣の高い演出が可能となるし、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、補助装置は、遊技者が操作可能であり操作手段とは別個に設けられる特定操作手段としている。
したがって、特定操作手段を使用した演出も可能となり、より興趣をより向上させることができる。また、操作手段の操作により特定操作手段の操作を有効にすれば、操作画像の表示位置と特定操作手段との関連性を高めることができ、より興趣の高い演出が可能となるし、遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、操作画像制御手段は、第1の操作画像と、第1の操作画像を拡大した第2の操作画像とを表示可能とし、第1の表示位置に第2の操作画像を表示する際の第1の操作画像に対する拡大基準点と、第2の表示位置に第2の操作画像を表示する際の第1の操作画像に対する拡大基準点と、を異ならせた構成としている。
したがって、第2の操作画像を補助装置に近い位置である表示手段の表示領域側部に表示する場合に、第2の操作画像を表示領域に確実に表示することが可能となる。
また、表示位置制御手段は、第1の表示位置に表示された操作画像を、第2の表示位置に変更可能な変更演出を行う構成としている。
したがって、第1の表示位置に操作画像が表示された場合でも、操作画像が第2の表示位置に変更する場合もあるので、操作画像の表示位置で遊技者の期待感が低下してしまうことを防止できる。
また、操作画像制御手段は、操作画像が第2の表示位置に表示されている場合に、操作手段の操作に基づき、補助装置と関連した特定演出を実行可能とし、表示位置制御手段が、操作画像を事前に第2の表示位置に変更を決定している場合には、操作画像が第2の表示位置に変更される前であっても、操作手段の操作に基づき、特定演出を実行する構成としている。
ここで、補助装置と関連した特定演出とは、補助装置の動作を伴う演出、補助装置に表示された情報を使用した演出、補助装置の操作を指示する演出、などを含む。
したがって、操作画像が第2の表示位置に変更される前の、第2の表示位置に変更される可能性のある時点で、変更されることを期待して操作手段を操作してもよいし、或いは、操作画像が第2の表示位置に変更後に、安心して操作手段を操作してもよく、遊技者の好みに応じた時期に操作手段の操作を行うことが可能となり、興趣を高めることが可能となる。
一方、特許文献1には、演出の実行中に、演出ボタン画像を表示して、遊技者が演出ボタンを操作すると演出の結果を報知する遊技機が開示されているが、演出ボタン画像の表示は、単に遊技者に対して演出ボタンの操作を促すに過ぎず、遊技が単調化してしまい、遊技者の期待感にメリハリを持たせ難かった。
このように、本実施形態のスロットマシン1によれば、従来の遊技機が改善すべき、このような課題の全部又は一部などを解決することができる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施形態では、特定遊技状態をARTとしたが、AT又はRTでもよい。
また、本実施形態では、後半前兆演出における結果確定演出において、ARTの当選の有無を報知する際に、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用しているが、ARTの当選に対する期待度を報知する際に、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用してもよく、例えば、前半前兆演出中、後半前兆演出中、或いは高確率状態(所謂チャンスゾーン)中の所定時期において、ARTの当選に対する期待度を表示する画像(所謂カットイン画像)を表示する際に、演出ボタン画像30の表示、及び演出ボタン2cを使用するようにしてもよい。この場合、演出ボタン画像30の表示位置に応じて、期待度の異なる画像を表示するようにしてもよく、また、補助装置と関連した特定演出とともに期待度の異なる画像を表示するようにしてもよい。このようにすれば、遊技の興趣をさらに高めることができる。
また、ART中に実行されるARTのゲーム数を加算する上乗せ演出において、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用してもよく、例えば、上乗せを確定する際に演出ボタン2cを使用する場合には、演出ボタン画像30の表示位置に応じて、上乗せの有無に対する期待度を変化させたり、演出ボタン画像30の表示位置に応じて、上乗せされるゲーム数に対する期待度を変化させたりしてもよい。また、演出ボタン画像30の表示位置に応じた特定演出を実行してもよい。このようにすれば、上乗せ演出の興趣を向上でき、遊技者の期待感を高めることができる。
また、「ボーナス役」の抽選契機役、或いはARTの抽選契機役に当選したゲームにおいて、スタートレバー3の操作後直ちに、演出ボタン画像30を表示し、遊技者による演出ボタン2cの押圧操作により、ボーナスの発生演出、或いはARTの後半前兆演出を開始するようにしてもよい。また、この場合に、「ボーナス役」、或いはARTの当選期待度に応じて、表示位置制御手段による演出ボタン画像30の表示位置の制御を行うようにしてもよい。さらに、ボーナスの発生演出、或いはARTの前兆演出として、所定数(例えば、最大3回)のゲームが実行される毎に、例えば、背景色が変化する等の徐々に期待度が高まるステップアップ演出を実行可能とし、このゲームの実行毎に演出ボタン画像30を表示して、遊技者による演出ボタン2cの操作毎に次のステップに移行するようにしてよい。この場合、ステップが移行する毎に、演出ボタン画像30の表示位置を表示領域の中央から右上、さらには左上等に移動して表示位置の期待度を高めるようにしてもよい。このようにすれば、興趣を向上でき、遊技者の期待感を高めることができる。
また、本実施形態においては、演出ボタン画像30よりも拡大演出ボタン画像30aが表示された場合の方が、ARTの当選に対する期待度が高まるようにしているが、拡大演出ボタン画像30aの替わりに、演出ボタン画像30の色を変化させたり、演出ボタン画像30の上に所定のキャラクタが載置された画像を表示させたりすることで、ARTの当選に対する期待度を高めるようにしてもよい。このようにすれば、より多彩な演出で、遊技者の期待感を高めることができる。
また、演出ボタン2c及び上部演出ボタン21にモータ等の作動により振動する振動手段を内蔵して、遊技者が操作する際に振動手段を作動させるようにしてもよい。この際には、ARTの当選に対する期待度が高い演出のときに振動手段を作動させることが好ましい。このようにすれば、さらに遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、遊技者の手が演出ボタン2cに近づいたことを検出可能な検出センサ(例えば、赤外線センサ)を設け、検出センサの検出信号に基づき、演出ボタン画像30の位置を期待度の高い位置に変化させるようにしてもよいし、演出ボタン画像30を拡大演出ボタン画像30aに変化させるようにしてもよい。また、演出ボタン画像30を上部演出ボタン画像40に変化させるようにしてもよい。このようにすれば、演出ボタン2cを押圧操作する直前に、画像が変化するので、従来にない斬新な演出が可能となる。
また、ART、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、高確率状態が一連して発生する間のゲーム数を監視し、このゲーム数が所定の上限数(例えば、1500回)を超えないように制限する手段を設けてもよい。また、上限数を超える条件下での上乗せ演出、及び内部的な発生権利の加算を伴うARTの前兆演出の発生を無効にする手段を設けてもよいし、演出ボタン2c(或いは上部演出ボタン21)を使用する上乗せ演出、或いは期待度の高い表示位置での演出ボタン画像30の表示を伴う上乗せ演出の発生確率を下げるようにしてもよい。このようにすれば、遊技者の不満感を低減することができる。
また、ART中において表示器8で操作順序をナビゲートする情報を表示する場合に、ナビゲート情報を、演出ボタン画像30或いは上部演出ボタン画像40とは異なる位置に表示することが好ましい。
また、本実施形態では、抽選手段などの各種手段としての動作を主制御部10が行ったが、副制御部20がその一部又は全部を行い、副制御部20が各種手段として動作することもできる。
また、反対に、副制御部20が実行する動作を、主制御部10がその一部又は全部を行い、主制御部10が各種手段として動作することもできる。
また、本発明をスロットマシンに適用したがパチンコ(例えば、玉スロ)などその他の遊技機に適用することもできる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。
また、各実施形態では、可変表示手段としてモータにより駆動制御されるリールを用いたが、これに代えて又はこれに加えて、液晶表示器などの表示器にリール等の図柄が変動する画像を表示させることにより、表示器を識別情報の可変表示手段として用いることもできる。
1 スロットマシン
2 メダル投入口
2c 演出ボタン
2a ベットボタン
3 スタートレバー
5 停止ボタン
8 表示器
9 スピーカ
10 主制御部
11 ランプ
16 リール
18 可動役物装置
19 補助表示器
20 副制御部
21 上部演出ボタン
30 演出ボタン画像
上記課題を解決するため、本発明の遊技機は、複数の情報を表示可能な表示手段を備え、遊技者にとって有利な特典の付与に関連した演出を該表示手段に表示するようにした遊技機において、前記特典を付与するか否かを抽選する抽選手段と、前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記演出を制御可能な演出制御手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、前記表示手段の周辺に配置される、前記演出を補助可能な補助装置と、を備え、前記補助装置は、遊技者が操作可能であり前記操作手段とは別個に設けられる特定操作手段であり、前記演出制御手段は、前記演出の実行中に、前記操作手段の操作を促す操作画像を表示するとともに、該操作手段の操作に基づき、前記特典の付与に関連した所定情報を表示可能な操作画像制御手段を備え、前記操作画像制御手段は、前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記表示手段の表示領域において前記操作画像の表示位置を制御可能な表示位置制御手段を備え、前記表示位置制御手段は、前記操作画像を、第1の表示位置と、該第1の表示位置よりも前記補助装置に近い位置である第2の表示位置とに表示可能とし、前記抽選手段による抽選結果が、前記特典を付与するものである場合には、該特典を付与するものでない場合よりも、前記操作画像を高い確率で前記第2の表示位置に表示する構成としてる。

Claims (8)

  1. 複数の情報を表示可能な表示手段を備え、遊技者にとって有利な特典の付与に関連した演出を該表示手段に表示するようにした遊技機において、
    前記特典を付与するか否かを抽選する抽選手段と、
    前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記演出を制御可能な演出制御手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記演出の実行中に、前記操作手段の操作を促す操作画像を表示するとともに、該操作手段の操作に基づき、前記特典の付与に関連した所定情報を表示可能な操作画像制御手段を備え、
    前記操作画像制御手段は、
    前記抽選手段による抽選結果に基づき、前記表示手段の表示領域において前記操作画像の表示位置を制御可能な表示位置制御手段を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示手段の周辺に、前記演出を補助可能な補助装置を備え、
    前記表示位置制御手段は、
    前記操作画像を、第1の表示位置と、該第1の表示位置よりも前記補助装置に近い位置である第2の表示位置とに表示可能とし、
    前記抽選手段による抽選結果が、前記特典を付与するものである場合には、該特典を付与するものでない場合よりも、前記操作画像を高い確率で前記第2の表示位置に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記補助装置は、複数の情報を表示可能であり前記表示手段とは個別に設けられる補助表示装置である
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記補助装置は、非作動状態と、所定部位が前記表示手段の表示領域の前方の位置となる作動状態と、に変換可能な可動役物装置である
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記補助装置は、遊技者が操作可能であり前記操作手段とは別個に設けられる特定操作手段である
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  6. 前記操作画像制御手段は、
    第1の操作画像と、該第1の操作画像を拡大した第2の操作画像とを表示可能とし、
    前記第1の表示位置に前記第2の操作画像を表示する際の第1の操作画像に対する拡大基準点と、前記第2の表示位置に前記第2の操作画像を表示する際の第1の操作画像に対する拡大基準点と、を異ならせた
    ことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の遊技機。
  7. 前記表示位置制御手段は、
    前記第1の表示位置に表示された前記操作画像を、前記第2の表示位置に変更可能な変更演出を行う
    ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の遊技機。
  8. 前記操作画像制御手段は、
    前記操作画像が前記第2の表示位置に表示されている場合に、前記操作手段の操作に基づき、前記補助装置と関連した特定演出を実行可能とし、
    前記表示位置制御手段が、前記操作画像を事前に前記第2の表示位置に変更を決定している場合には、前記操作画像が該第2の表示位置に変更される前であっても、前記操作手段の操作に基づき、前記特定演出を実行する
    ことを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
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