JP2019017374A - 真空吸着式播種装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】育苗容器内の種子の覆土作業をなくすことができ、育苗容器内の土の一定の位置に一定の姿勢で種子を配置することができる真空吸着式の播種装置を提供する。
【解決手段】播種装置S2は、種子トレイ11内の種子12を取り出してポット部13a内の土14に播種する。播種装置S2は、種子吸着部材15と、真空源16と、種子吸着部材移動機構17と、種子吸着部材回転機構18と、播種ヘッド19と、播種ヘッド移動機構20と、種子撮影装置22と、コントローラ23とを備えている。コントローラ23は、種子吸着部材15が種子12を真空吸着した後、水平方向に伸びるように旋回し、種子吸着部材15が種子12の発根部が下向きとなるよう回転し、播種ヘッド19が真空吸着されている種子12を把持し、播種ヘッド19が下降してポット部13a内の土14に突き刺さり、種子12の把持を解除した後に上昇するように各部を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】播種装置S2は、種子トレイ11内の種子12を取り出してポット部13a内の土14に播種する。播種装置S2は、種子吸着部材15と、真空源16と、種子吸着部材移動機構17と、種子吸着部材回転機構18と、播種ヘッド19と、播種ヘッド移動機構20と、種子撮影装置22と、コントローラ23とを備えている。コントローラ23は、種子吸着部材15が種子12を真空吸着した後、水平方向に伸びるように旋回し、種子吸着部材15が種子12の発根部が下向きとなるよう回転し、播種ヘッド19が真空吸着されている種子12を把持し、播種ヘッド19が下降してポット部13a内の土14に突き刺さり、種子12の把持を解除した後に上昇するように各部を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、種子容器に収容されている草本性の栽培用植物の種子を取り出して、育苗容器に収容されている土の内部に播種する真空吸着式播種装置に関するものである。
一般に、トマト、キュウリ等の草本性の栽培用植物を大量に栽培する場合、栽培用植物の種子を育苗ポット等の育苗容器に収容された土に播き、種子を発芽させて苗を生成し、この苗を所定の程度まで成長させた上で、畑等の栽培地に移植するようにしている。そして、多数の育苗容器内の土に迅速に栽培用植物の種子を播くために自動式の播種装置が広く用いられている。
従来、この種の播種装置としては、種子容器に収容されている栽培用植物の種子を、例えば、真空源に接続された吸着ノズル等の吸着部材の先端に真空吸着させ、この吸着部材を育苗容器の上方に配置し、吸着部材の減圧状態を解除し又は吸着部材に加圧空気を供給して、育苗容器内の土の上に種子を落下させることにより播種を行うようにした真空吸着式播種装置が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、例えば特許文献1〜3に開示された従来の真空吸着式播種装置では、育苗容器内の土の上に落下した種子を発芽させるために種子に覆土を施す必要があり、その作業が煩雑であるといった問題がある。また、育苗容器内の土の上に落下した種子の位置が区々であるので、育苗容器内における苗の位置が一定とならず、高品質の苗が得られないといった問題がある。さらに、育苗容器内の土の上に落下した種子の姿勢ないしは向きが区々であり、種子の発根部が必ずしも下向きとはならないので、発芽後の子葉の延びる方向が揃わず、また成長初期における茎の伸長方向が鉛直上向きとはならず、高品質の苗が得られないといった問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされたものであって、育苗容器内の種子への覆土作業をなくすことができ、かつ育苗容器に収容された土の内部の一定の位置に種子を配置することができる真空吸着式播種装置を提供することを解決すべき課題とする。さらには、育苗容器に収容された土の内部に発根部が下方を向くように種子を配置して、発芽後の子葉の延びる方向が揃った、成長初期における茎の伸長方向が鉛直上向きの苗を生成することができる真空吸着式播種装置を提供することを解決すべき課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明の第1の態様に係る真空吸着式播種装置は、種子容器に収容されている草本性の栽培用植物の種子を取り出して、育苗容器に収容されている土に播種する。この真空吸着式播種装置は、種子吸着部材と播種ヘッドとを備えている。ここで、種子吸着部材は、種子容器の上方に配置され、管状に形成されてその中空部内の空気が真空源によって吸引排気され、その先端開口部に種子容器に収容された種子を真空吸着させることができる。一方、種子吸着部材は、上下方向に移動することができるとともに上下方向に伸びる状態と水平方向に伸びる状態との間で回動ないしは回転することができる。播種ヘッドは、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子を把持して下降し、その下方に位置する育苗容器に収容された土の内部に突き刺さった後、該種子の把持を解除して上昇する。
本発明の第1の態様に係る真空吸着式播種装置は、種子撮影手段(カメラ)と種子吸着部材回転手段とを備えているのが好ましい。この場合、種子撮影手段は、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子の画像を撮影する。また、種子吸着部材回転手段は、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、種子撮影手段によって撮影された種子の画像ないしは該画像の解析結果に基づいて、該種子の発根部が下方を向くように種子吸着部材をその中心軸のまわりに回転させる。
本発明の第2の態様に係る真空吸着式播種装置は、種子容器に収容されている草本性の栽培用植物の種子を取り出して、育苗容器に収容されている土に播種する。この真空吸着式播種装置は、管状の種子吸着部材と、真空源と、種子吸着部材移動機構と、播種ヘッドと、播種ヘッド移動機構と、制御手段とを備えている。ここで、種子吸着部材は、種子容器の上方に配置され、種子の最小径(最小寸法)より小径の先端開口部を有する。真空源は、種子吸着部材の中空部内の空気を吸引排気する。種子吸着部材移動機構は、種子吸着部材を上下方向に移動させる一方、上下方向に伸びる状態と水平方向に伸びる状態との間で回動させる。播種ヘッドは、種子を把持し又は該把持を解除することができる種子把持部を有する。播種ヘッド移動機構は、播種ヘッドを上下方向に移動させる。制御手段は、種子吸着部材が上下方向に伸びている状態で下降してその下方に位置する種子容器に収容されている種子を先端開口部に真空吸着し、種子吸着部材が水平方向に伸びるように回動し、種子把持部が先端開口部に真空吸着されている種子を把持し、播種ヘッドが下降してその下方に位置する育苗容器に収容されている土の内部に種子把持部が突き刺さり、種子把持部が種子の把持を解除した後に播種ヘッドが上昇するように、真空源と種子吸着部材移動機構と播種ヘッドと播種ヘッド移動機構とを制御する。
本発明の第2の態様に係る真空吸着式播種装置は、種子撮影手段と種子吸着部材回転手段とを備えているのが好ましい。この場合、種子撮影手段は、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子の画像を撮影する。種子吸着部材回転手段は、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、種子吸着部材をその中心軸のまわりに回転させる。そして、制御手段は、種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、種子撮影手段によって撮影された種子の画像ないしは該画像の解析結果に基づいて、種子吸着部材がその中心軸のまわりに回転して該種子の発根部が下方を向くように、種子撮影手段と種子吸着部材回転手段とを制御する。
本発明の第1又は第2の態様に係る真空吸着式播種装置によれば、育苗容器内の種子への覆土作業をなくすことができるので、栽培用植物の苗の生産工程を簡素化することができる。また、育苗容器に収容された土の一定の位置に種子を配置することができるので、育苗容器内における苗の位置を一定にすることができ、栽培用植物の苗の品質を高めることができる。
また、第1又は第2の態様に係る真空吸着式播種装置に、種子撮影手段と種子吸着部材回転手段とを設けた場合は、育苗容器に収容された土の内部に、発根部が下方を向くように種子を配置することができ、発芽後の子葉の延びる方向が揃った、成長初期における茎の伸長方向が鉛直上向きの苗を生成することができ、栽培用植物の苗の品質を一層高めることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。まず、図1及び図2を参照しつつ、本願出願人に係る現行の真空吸着式播種装置を説明する。
図1に示すように、本願出願人に係る現行の真空吸着式播種装置S1(以下、略して「播種装置S1」という。)は、種子トレイ1(種子容器)に収容されている草本性の栽培用植物の種子2を1つずつ取り出して、育苗トレイ3の一部をなす各ポット部3a(育苗容器)に収容されている土4に播種するようになっている。
図1に示すように、本願出願人に係る現行の真空吸着式播種装置S1(以下、略して「播種装置S1」という。)は、種子トレイ1(種子容器)に収容されている草本性の栽培用植物の種子2を1つずつ取り出して、育苗トレイ3の一部をなす各ポット部3a(育苗容器)に収容されている土4に播種するようになっている。
そして、播種装置S1には、播種パイプ5と、播種パイプ5に取り付けられた旋回アーム6と、種子ガイド7とが設けられている。ここで、播種パイプ5は、直管状に形成されて上下方向に伸び、その中空部は真空源(図示せず)又は加圧源(図示せず)に切換・接続することができるようになっている。そして、播種パイプ5が真空源に接続されたときには、中空部内の空気が吸引排気され、その先端開口部に1つの種子2が真空吸着される。この後、播種パイプ5が加圧源に接続されたときには、加圧された空気が中空部内に供給され、その先端開口部に真空吸着されていた種子2が先端開口部から離脱し、重力により落下する。
旋回アーム6は、両矢印Aで示すように播種パイプ5を、種子トレイ1の上方の所定の位置と、育苗トレイ3の上方の種子ガイド7に対応する位置との間で旋回移動させることができる。種子ガイド7は、播種パイプ5の先端開口部から落下する種子2をその下方のポット部3aに案内(ガイド)する。
かくして、育苗トレイ3の各ポット部3a内の土4の上に種子2を播種する際には、およそ下記のような手順により播種装置S1を操作する。
(1) 旋回アーム6により播種パイプ5を種子トレイ2の上方位置に配置する一方、播種パイプ5を真空源に接続し、播種パイプ5の先端開口部に1つの種子2を真空吸着させる。
(2) 旋回アーム6により播種パイプ5を、種子ガイド7のやや上方位置ないしは種子ガイド7内に配置する。
(3) 播種パイプ5を加圧源に接続して中空部内に加圧空気を供給し、播種パイプ5の先端開口部に真空吸着されていた種子2を離脱させ、種子ガイド7を経由して落下させ、所定のポット部3a内の土4の上に着地させる。
(1) 旋回アーム6により播種パイプ5を種子トレイ2の上方位置に配置する一方、播種パイプ5を真空源に接続し、播種パイプ5の先端開口部に1つの種子2を真空吸着させる。
(2) 旋回アーム6により播種パイプ5を、種子ガイド7のやや上方位置ないしは種子ガイド7内に配置する。
(3) 播種パイプ5を加圧源に接続して中空部内に加圧空気を供給し、播種パイプ5の先端開口部に真空吸着されていた種子2を離脱させ、種子ガイド7を経由して落下させ、所定のポット部3a内の土4の上に着地させる。
この場合、種子2を発芽させるには、ポット部3a内の土4の上の種子2に覆土を施す必要があるので、その作業に手間がかかるといった問題がある。また、種子2は重力による落下で着地するので、ポット部3a内における種子2の位置及び姿勢ないしは向きは区々となる。このため、例えば図2に示すように、発芽後の苗8の子葉の延びる方向が揃わず、また苗8の成長初期における茎の伸長方向が鉛直上向きとはならないといった問題がある。
以下、図3及び図4を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る真空吸着式播種装置を説明する。
図3に示すように、本発明の第1実施形態に係る真空吸着式播種装置S2(以下、略して「播種装置S2」という。)は、種子トレイ11(種子容器)に収容されている草本性の栽培用植物(例えば、トマト、キュウリ、ナス、カボチャ等の野菜)の種子12を1つずつ取り出して、育苗トレイ13の一部をなす各ポット部13a(育苗容器)に収容されている土14に播種するようになっている。土14としては、種子12を発芽させて苗を生成し、この苗を育成するのに適した培養土等が用いられる。なお、播種装置S2で用いる種子12は、やや細長い形状ないしはやや細長く扁平な形状を有し、その長手方向の一端側に発根部が形成され、他端側に発芽部が形成されている。
図3に示すように、本発明の第1実施形態に係る真空吸着式播種装置S2(以下、略して「播種装置S2」という。)は、種子トレイ11(種子容器)に収容されている草本性の栽培用植物(例えば、トマト、キュウリ、ナス、カボチャ等の野菜)の種子12を1つずつ取り出して、育苗トレイ13の一部をなす各ポット部13a(育苗容器)に収容されている土14に播種するようになっている。土14としては、種子12を発芽させて苗を生成し、この苗を育成するのに適した培養土等が用いられる。なお、播種装置S2で用いる種子12は、やや細長い形状ないしはやや細長く扁平な形状を有し、その長手方向の一端側に発根部が形成され、他端側に発芽部が形成されている。
詳しくは図示していないが、種子トレイ11は、その中に収容されている複数(多数)の種子12を軽く振動させる振動機構を備えている。このように種子12を軽く振動させることにより、やや細長い形状ないしはやや細長く扁平な形状を有する種子12を、その長手方向の軸がおおむね水平方向を向く、又は扁平な側面が上下方向を向く、真空吸着に適した姿勢に保つことができる。なお、このように複数のポット部13aが一体形成された育苗トレイ13ではなく、例えばトレイ又はパレットの上に碁盤の目状に配列(載置)された複数のポット(育苗容器)を用いてもよい。
播種装置S2は、直管状の種子吸着部材15と、種子吸着部材15に接続された真空源16(例えば、吸引ポンプ、吸引ブロワ等)と、種子吸着部材15を移動させ又はその姿勢を変化させる種子吸着部材移動機構17と、種子吸着部材15をその中心軸まわりに回転させる種子吸着部材回転機構18(例えば、モータ)とを備えている。なお、真空源16は、種子吸着部材15の中空部をさほど高真空に吸引する必要はなく、種子吸着部材15の先端開口部に種子12を吸着できる程度のものでよい。
種子吸着部材15は直管状に形成され、種子トレイ11の上方に配置されている。そして、種子吸着部材15は、種子12を吸い込むことなく真空吸着(減圧吸着)できるように、種子12の最小径ないしは最小寸法より小径の先端開口部(ノズル)を備えている。真空源16は、種子吸着部材15の中空部内の空気を吸引排気する。種子吸着部材移動機構17は、種子吸着部材15を、種子トレイ11の上方において上下方向に伸びる状態で上下方向に移動させることができる。さらに、種子吸着部材移動機構17は、種子吸着部材15を、両矢印Bで示すように、上下方向に伸びる状態と水平方向に伸びる状態との間でおおむね90°の範囲で旋回ないしは回動させることができる。
播種装置S2は、所定のポット部13a内の土14の内部に種子12を播種する播種ヘッド19と、この播種ヘッド19を上下方向に移動させる播種ヘッド移動機構20とを備えている。播種ヘッド19は、種子12を把持(チャッキング)し又は該把持を解除することができる種子把持部21を有する。種子把持部21は、育苗トレイ13の上方において種子吸着部材15が水平方向に伸びる状態にあり、かつその先端開口部に種子12が真空吸着されているときに、この種子12を把持して先端開口部から離脱させることができる。種子把持部21は、種子12の把持を任意に解除することができる。なお、種子把持部21の先端部は、播種ヘッド19が下降して播種する際に、ポット部13a内の土14の内部に容易に突き刺さるように先細り形状に形成されている。また、播種装置S2は、種子吸着部材15が種子を12真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、種子12を撮影してその画像を取得する撮影装置22(種子撮影手段)を備えている。撮影装置22としては、例えばCCDイメージセンサを備えたビデオカメラなどを用いることができる。
さらに、播種装置S2は、コンピュータを搭載した、真空源16と、種子吸着部材移動機構17と、種子吸着部材回転機構18と、播種ヘッド19(種子把持部21)と、播種ヘッド移動機構20と、撮影装置22とを制御するコントローラ23を備えている。なお、図示していないが、播種装置S2には、各ポット部13aに順に種子12を播種するために、育苗トレイ13を水平方向において縦横に移動させる育苗トレイ移動機構が設けられ、この育苗トレイ移動機構もコントローラ23によって制御されるようになっている。
播種装置S2が、所定のポット部13a内の土14の内部に種子12を播種する際に、コントローラ23は、およそ下記のような手順で、真空源16と、種子吸着部材移動機構17と、種子吸着部材回転機構18と、播種ヘッド19(種子把持部21)と、播種ヘッド移動機構20と、撮影装置22とを制御する。
(1) 種子吸着部材移動機構17を作動させて、種子吸着部材15を上下方向に伸びる状態にセットした上で下降させ、その先端開口部を種子トレイ11に収容されている種子12に近接又は当接させる。
(2) 真空源16を作動させ、種子吸着部材15の中空部を吸引排気し、その先端開口部に1つの種子12を真空吸着(減圧吸着)させる。前記のとおり、種子トレイ11内の種子12は、軽い振動により、先端開口部が種子12の真空吸着に適した姿勢に保たれているので、先端開口部は種子12の側部に当接ないしは密着する。このとき、種子12の発根部が形成された端部は、先端開口部から横方向(種子吸着部材17の中心軸とほぼ垂直な方向)に突出している。すなわち、種子吸着部材15をその中心軸のまわりに回転させることにより、発根部の位置(上下左右)を変えることができる。
(3) 種子吸着部材移動機構17を作動させ、種子吸着部材15を所定の位置まで上昇させた上で、水平方向に伸びる状態となるように旋回ないしは回動させる。このとき、種子吸着部材15は撮影装置22とほぼ同一の高さの位置にセットされ、種子12を真空吸着している先端開口部は、撮影装置22と対向する位置、すなわち撮影装置22が種子12を撮影してその画像を取得することが可能な位置にある。
(4) 撮影装置22を作動させ、種子吸着部材15の先端開口部に真空吸着されている種子12を撮影し、その画像を取得する。ここで、コントローラ23は、種子12の画像を解析し、種子12の発根部の位置を特定する。
(5) 種子吸着部材回転機構18を作動させ、種子12の発根部が鉛直下向きとなるように、ないしは最下位置にくるように、種子吸着部材15をその中心軸のまわりに回転させる。
(5) 種子吸着部材回転機構18を作動させ、種子12の発根部が鉛直下向きとなるように、ないしは最下位置にくるように、種子吸着部材15をその中心軸のまわりに回転させる。
(6) 播種ヘッド移動機構20を作動させ、播種ヘッド19を所定の位置まで下降させる。
(7) 播種ヘッド19(種子把持部21)を作動させ、種子吸着部材15の先端開口部に真空吸着されている種子12を種子把持部21に把持させる。なお、種子把持部21が種子12を把持した後、真空源16による吸引を一時的に停止するようにしてもよい。
(7) 播種ヘッド19(種子把持部21)を作動させ、種子吸着部材15の先端開口部に真空吸着されている種子12を種子把持部21に把持させる。なお、種子把持部21が種子12を把持した後、真空源16による吸引を一時的に停止するようにしてもよい。
(8) 播種ヘッド移動機構20を作動させ、播種ヘッド19を所定の位置まで下降させて種子12を把持している種子把持部21をポット部13a内の土14に突き刺し、種子12を土14の内部の所定の位置に配置する。このとき、種子12は、ポット部13a内の土14の内部の一定の位置に配置される。
(9) 播種ヘッド19(種子把持部21)を作動させ、種子把持部21による種子12の把持を解除(解放)する。これにより、ポット部13a内の土14に種子12が植えつけられる。このように、種子12がポット部13a内の土14の内部に配置されるので、覆土作業を行う必要はない。
(9) 播種ヘッド19(種子把持部21)を作動させ、種子把持部21による種子12の把持を解除(解放)する。これにより、ポット部13a内の土14に種子12が植えつけられる。このように、種子12がポット部13a内の土14の内部に配置されるので、覆土作業を行う必要はない。
(10) 次に、播種ヘッド移動機構20を作動させ、播種ヘッド19を所定の位置まで上昇させる。これにより、1つのポット部13a内の土14への種子12の播種(1回の播種工程)が完了する。
(11) この後、育苗トレイ13を前後ないしは左右に移動させ、次に播種すべきポット部13aを播種ヘッド19の下方に配置し、前記(1)〜(10)の各工程を繰り返し実施する。
(11) この後、育苗トレイ13を前後ないしは左右に移動させ、次に播種すべきポット部13aを播種ヘッド19の下方に配置し、前記(1)〜(10)の各工程を繰り返し実施する。
第1実施形態に係る播種装置S2によれば、播種に際して育苗トレイ13のポット部13a内の種子への覆土作業をなくすことができるので、栽培用植物の苗の生産工程を簡素化することができ、ひいては苗の生産コストを低減することができる。また、ポット部13a内の土14の内部の一定の位置(例えば、平面視でポット部13aの中心部)に種子12を配置することができるので、ポット部13a内における苗の位置を一定にすることができ、栽培用植物の苗の品質を高めることができる。さらに、種子12が、ポット部13a内の土14の内部に、発根部が下方を向くように配置されるので、例えば図4に示すように、発芽後の子葉の延びる方向が揃った、成長初期における茎の伸長方向が鉛直上向きの苗24を生成することができ、栽培用植物の苗の品質を一層高めることができる。
また、播種装置S2は、下記のとおりの効果を奏する。
(1) 播種作業を効率化することができる。
(2) 種子の発芽時期がほぼ一定となり、苗の成長がほぼ一定となる。
(3) 子葉の方向が揃うので、葉陰が少なくなり、光エネルギを効率的に利用することができる。
(4) 苗の選別の自動化が容易となり、苗の選別作業を効率化することができる。
(5) 苗を接木苗として用いる場合は、接木作業の自動化が容易となり、接木作業を効率化することができる。
(1) 播種作業を効率化することができる。
(2) 種子の発芽時期がほぼ一定となり、苗の成長がほぼ一定となる。
(3) 子葉の方向が揃うので、葉陰が少なくなり、光エネルギを効率的に利用することができる。
(4) 苗の選別の自動化が容易となり、苗の選別作業を効率化することができる。
(5) 苗を接木苗として用いる場合は、接木作業の自動化が容易となり、接木作業を効率化することができる。
以下、図5を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る真空吸着式播種装置を説明する。
図5に示すように、第2実施形態に係る真空吸着式播種装置S3(以下、略して「播種装置S3」という。)は、図3に示す本発明の第1実施形態に係る播種装置S2において、種子吸着部材回転機構18と撮影装置22とを省いてその構成を簡略化したものである。したがって、播種装置S3の構成要素は、播種装置S2の構成要素の一部(大半)と共通である。なお、図5に示す播種装置S3と図3に示す播種装置S2とにおいて共通の構成要素には、同一の参照番号が付されている。
図5に示すように、第2実施形態に係る真空吸着式播種装置S3(以下、略して「播種装置S3」という。)は、図3に示す本発明の第1実施形態に係る播種装置S2において、種子吸着部材回転機構18と撮影装置22とを省いてその構成を簡略化したものである。したがって、播種装置S3の構成要素は、播種装置S2の構成要素の一部(大半)と共通である。なお、図5に示す播種装置S3と図3に示す播種装置S2とにおいて共通の構成要素には、同一の参照番号が付されている。
図5に示す播種装置S3は、播種装置S2における種子吸着部材回転機構18及び撮影装置22を備えていないので、ポット部13a内に種子12を、その発根部が常に下向きとなるように配置することができるわけではない。しかしながら、種子12を、ポット部13a内の土14の内部の所定の位置に配置することができるので、播種に際して育苗トレイ13のポット部13a内の種子への覆土作業をなくすことができ、かつポット部13a内における苗の位置を一定にすることができ、栽培用植物の苗の品質を高めることができる。
S1 現行の真空吸着式播種装置、S2 第1実施形態に係る真空吸着式播種装置、S3 第2実施形態に係る真空吸着式播種装置、1 種子トレイ、2 種子、3 育苗トレイ、3a ポット部、4 土、5 種子吸着部材、6 旋回アーム、7 種子ガイド、8 苗、11 種子トレイ、12 種子、13 育苗トレイ、13a ポット部、14 土、15 種子吸着部材、16 真空源、17 種子吸着部材移動機構、18 種子吸着部材回転機構、19 播種ヘッド、20 播種ヘッド移動機構、21 種子把持部、22 撮影装置、23 コントローラ、24 苗。
Claims (4)
- 種子容器に収容されている草本性の栽培用植物の種子を取り出して、育苗容器に収容されている土に播種する真空吸着式播種装置であって、
前記種子容器の上方に配置され、管状に形成されてその中空部内の空気が真空源によって吸引排気されその先端開口部に前記種子容器に収容された種子を真空吸着させることができる一方、上下方向に移動することができるとともに上下方向に伸びる状態と水平方向に伸びる状態との間で回動することができる種子吸着部材と、
前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子を把持して下降し、その下方に位置する前記育苗容器に収容された土の内部に突き刺さった後、該種子の把持を解除して上昇する播種ヘッドとを備えていることを特徴とする真空吸着式播種装置。 - 前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子の画像を撮影する種子撮影手段と、
前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、前記種子撮影手段によって撮影された種子の画像に基づいて、該種子の発根部が下方を向くように前記種子吸着部材をその中心軸のまわりに回転させる種子吸着部材回転手段とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の真空吸着式播種装置。 - 種子容器に収容されている草本性の栽培用植物の種子を取り出して、育苗容器に収容されている土に播種する真空吸着式播種装置であって、
前記種子容器の上方に配置され、種子の最小径より小径の先端開口部を有する管状の種子吸着部材と、
前記種子吸着部材の中空部内の空気を吸引排気する真空源と、
前記種子吸着部材を上下方向に移動させる一方、上下方向に伸びる状態と水平方向に伸びる状態との間で回動させる種子吸着部材移動機構と、
種子を把持し又は該把持を解除することができる種子把持部を有する播種ヘッドと、
前記播種ヘッドを上下方向に移動させる播種ヘッド移動機構と、
前記種子吸着部材移動機構と前記播種ヘッドと前記播種ヘッド移動機構とを制御する制御手段とを備えていて、
前記制御手段は、前記種子吸着部材が上下方向に伸びている状態で下降してその下方に位置する前記種子容器に収容されている種子を前記先端開口部に真空吸着し、前記種子吸着部材が水平方向に伸びるように回動し、前記種子把持部が前記先端開口部に真空吸着されている種子を把持し、前記播種ヘッドが下降してその下方に位置する前記育苗容器に収容されている土の内部に前記種子把持部が突き刺さり、前記種子把持部が種子の把持を解除した後に前記播種ヘッドが上昇するように、前記真空源と前記種子吸着部材移動機構と前記播種ヘッドと前記播種ヘッド移動機構とを制御することを特徴とする真空吸着式播種装置。 - 前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、該種子の画像を撮影する種子撮影手段と、
前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、前記種子吸着部材をその中心軸のまわりに回転させる種子吸着部材回転手段とを備えていて、
前記制御手段は、前記種子吸着部材が種子を真空吸着しつつ水平方向に伸びているときに、前記種子撮影手段によって撮影された種子の画像に基づいて、前記種子吸着部材がその中心軸のまわりに回転して該種子の発根部が下方を向くように、前記種子撮影手段と前記種子吸着部材回転手段とを制御することを特徴とする、請求項3に記載の真空吸着式播種装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017150244A JP2019017374A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 真空吸着式播種装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017150244A JP2019017374A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 真空吸着式播種装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019017374A true JP2019017374A (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65352420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017150244A Pending JP2019017374A (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 真空吸着式播種装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019017374A (ja) |
-
2017
- 2017-07-14 JP JP2017150244A patent/JP2019017374A/ja active Pending
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