JP2019016950A - 電子装置、情報処理装置及び電子装置の制御方法 - Google Patents

電子装置、情報処理装置及び電子装置の制御方法 Download PDF

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    • H01L2224/17Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of a plurality of bump connectors

Abstract

【課題】耐タンパー性を向上させた高いセキュリティ対策のなされた電子装置を提供する。【解決手段】電極が形成された第1の回路基板と、複数の電極が形成された第2の回路基板と、前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、を有し、前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置により上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子装置、情報処理装置及び電子装置の制御方法に関するものである。
暗号の秘密鍵といった機密データを内部に保有するようなIC(Integrated Circuit)では、耐タンパー性を高めることが非常に重要となる。尚、耐タンパー性とは、コンピュータシステム等が持つセキュリティの高さ、外部からの内部解析の困難さを意味する。
ハードウェア的な耐タンパー性を高める方法として、例えば、外部パッドからデータを書き込むROM(Read Only Memory)回路において、メモリアクセス経路にヒューズ素子を設けておき、一度書き込みを行ったら、そのメモリに至るメモリアクセス経路を切断することで、内部解析を困難にするといった方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、プロービングによる解析方法を考えた場合、一般にはプローブ針を解析する対象となるICのピンに接触させて、ICを実際に動作させながらオシロスコープで電圧の変化を測定する方法がある。また、ICの内部の露出していない内部ノードの動作を観測するためには、ICをボードから取り外し、内部ノードを露出させてプロービングした後、再度ボードに接続(リワーク)し、動作させながら電圧の測定を行う方法がある。
特開2006−338671号公報
しかしながら、ヒューズ素子をメモリアクセス経路に設けても、プロービングによる内部ノードの電圧の測定を行うことにより解析がなされる場合が考えられるため、セキュリティは万全ではない。
よって、耐タンパー性を向上させた高いセキュリティ対策のなされた電子装置が求められている。
1つの態様では、電子装置は、電極が形成された第1の回路基板と、複数の電極が形成された第2の回路基板と、前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、を有し、前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されている。
1つの側面として、電子装置の耐タンパー性を向上させることにより、セキュリティを高めることができる。
第1の実施の形態における電子装置の構造図 第1の実施の形態における電子装置の構造の説明図 第1の実施の形態における電子装置の回路図 不可逆的に電気抵抗が変化する構造体の説明図(1) 不可逆的に電気抵抗が変化する構造体の説明図(2) 第1の実施の形態における電子装置の説明図 第1の実施の形態における電子装置の設定方法のフローチャート 第1の実施の形態における電子装置の使用方法のフローチャート 第2の実施の形態における電子装置の構造図 第3の実施の形態における電子装置の構造図 第3の実施の形態における電子装置の回路図 第4の実施の形態における電子装置の構造図 第4の実施の形態における電子装置の回路図 第5の実施の形態における電子装置の構造図 第5の実施の形態における電子装置の設定方法のフローチャート 第5の実施の形態における電子装置の使用方法のフローチャート 第5の実施の形態における情報処理装置の構造図
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
(構造)
第1の実施の形態における電子装置の構造について、図1から図3に基づき説明する。本実施の形態における電子装置は、図1に示されるように、第1の回路基板10と第2の回路基板20とを有している。
第1の回路基板10には絶縁体または半導体により形成された基板の一方の面10aに金属等により配線11が形成されている。第1の回路基板10は、半導体チップ等であってもよく、この場合には、第1の回路基板10には、半導体素子により論理回路等が形成されているものであってもよい。本願においては、配線11についても電極と記載する場合がある。
第2の回路基板20には絶縁体または半導体により形成された基板の一方の面20aに金属等により第1の電極21、第2の電極22、第3の電極23が形成されている。第2の回路基板20は、シリコンにより形成された半導体チップ等であってもよい。第2の回路基板20には、一方の面20aと他方の面20bとを接続するための貫通電極である第1のTSV(through-silicon via)24及び第2のTSV25が形成されている。第2の回路基板20の一方の面20aに設けられた第1の電極21は、第1のTSV24の一方の側と接続されており、第2の回路基板20の一方の面20aに設けられた第2の電極22は、第2のTSV25の一方の側と接続されている。
また、第2の回路基板20には、電圧印加回路31、電圧測定回路32、電圧比較部33等が設けられており、電圧比較部33には、ROM34、比較回路35等が設けられている。電圧測定回路32は、入力された電圧値を測定し、測定した電圧をデジタル値に変換するA/D変換(アナログデジタル変換)機能を有している。ROM34は情報を記憶する記憶部であり、電源を切っても情報の記憶が保持されるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリ等により形成されている。
電圧印加回路31の出力は第1のTSV24に接続されており、第3の電極23は電圧測定回路32の入力に接続されている。電圧測定回路32の出力は電圧比較部33に接続されている。電圧比較部33の出力は制御部61に接続されており、制御部61の出力はロジック回路62に接続されている。
第2の回路基板20の他方の面20bには、パッケージ基板40が接続されており、パッケージ基板40を介し、第1のTSV24の他方の面20b側には、設定用電流源41が接続されており、第2のTSV25の他方の面20b側は接地電位に接続されている。第1の回路基板10と第2の回路基板20は、第1の回路基板10の一方の面10aと第2の回路基板20の一方の面20aとが対向している状態で、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53により接続されている。具体的には、第1の回路基板10の一方の面10aの配線11と第2の回路基板20の一方の面20aの第1の電極21とは第1のバンプ51により接続されている。第1の回路基板10の一方の面10aの配線11と第2の回路基板20の一方の面20aの第2の電極22とは第2のバンプ52により接続されている。第1の回路基板10の一方の面10aの配線11と第2の回路基板20の一方の面20aの第3の電極23とは第3のバンプ53により接続されている。
図2及び図3は、図1に示される電子装置を電子回路として記載したものであり、図2は、図1に示される各々の配置を保った状態での電子回路であり、図3は、更に解りやすくするため、各々の配置を移動した電子回路の回路図である。
本実施の形態においては、第1のバンプ51及び第3のバンプ53を形成している材料と、第2のバンプ52を形成している材料とは異なっている。具体的には、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53に大電流を流した場合、第2のバンプ52は、第1のバンプ51及び第3のバンプ53に比べて、電気抵抗の変化が大きい材料により形成されている。
より詳細に説明すると、大電流を流した場合には、第1のバンプ51及び第3のバンプ53は、電気抵抗が殆ど変化しないものにより形成されており、第2のバンプ52は、不可逆的に電気抵抗が変化するものにより形成されている。即ち、第2のバンプ52は、熱が加わると不可逆的に電気抵抗が高くなるものにより形成されている。
尚、大電流を流した場合には、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53は不可逆的に電気抵抗は変化するが、第1のバンプ51及び第3のバンプ53よりも、第2のバンプ52は、不可逆的な電気抵抗の変化が大きいものにより形成してもよい。具体的には、熱が加わると、第1のバンプ51及び第3のバンプ53よりも、第2のバンプ52は、不可逆的に電気抵抗が高くなるものにより形成してもよい。
大電流を流した場合、不可逆的に電気抵抗が高くなるものとしては、図4に示されるように、CuとSnAg等とを含むバンプ構造体が挙げられる。具体的には、図4(a)に示すように、CuとCuの間にSnAgが設けられているバンプ構造体4Aや、図4(b)に示すように、更に、CuとSnAgとの間にNiが設けられているバンプ構造体4Bが挙げられる。バンプ構造体4Aは、第1の回路基板10と第2の回路基板20との間の一方から他方に向かって、Cu、SnAg、Cuの順に形成されている。また、バンプ構造体4Bは、第1の回路基板10と第2の回路基板20との間の一方から他方に向かって、Cu、Ni、SnAg、Ni、Cuの順に形成されている。
本実施の形態においては、第1の回路基板10の配線11や、第2の回路基板20の第1の電極21、第2の電極22、第3の電極23は、Auにより形成されている。バンプ構造体4AにおけるCuは、Auの電極パッドの上に形成されたCuピラー(柱状構造物)により形成されており、双方から形成されたCuピラーの間がSnAgにより形成されたはんだ材料により接合されているものである。また、バンプ構造体4BにおけるCuは、Auの電極パッドの上に形成されたCuピラーにより形成されており、双方のCuピラーの上にはNi膜が形成されており、双方のNi膜の間がSnAgにより形成されたはんだ材料により接合されているものである。
図5には、図4に示されるバンプ構造体において、電流を流した場合における電気抵抗の不可逆的な変化を示すものである。バンプ構造体4A及びバンプ構造体4Bは、大電流を流した場合に、電流の増加に伴い電気抵抗が不可逆的に高くなり、更には、不可逆的な電気抵抗の変化は、バンプ構造体4Aよりもバンプ構造体4Bの方が大きい。これは、バンプ構造体4A及びバンプ構造体4Bでは、大電流が流れることにより発熱するため、CuとSnAgとの間において、電気抵抗が比較的高い金属間化合物CuSnが生成されるからである。更に、バンプ構造体4Bでは、CuとNiとの間において比較的抵抗の高いCu−Ni合金が生成されるため、バンプ構造体4Aよりも、同じ電流を流した場合における不可逆的な電気抵抗の変化は大きくなる。
本実施の形態は、第1のバンプ51及び第3のバンプ53は、大電流を流しても電気抵抗の不可逆的な変化が殆どない材料、例えば、SnAgにより形成されており、第2のバンプ52は、電気抵抗の不可逆的な変化があるバンプ構造体4A等により形成されている。尚、本実施の形態は、第1のバンプ51及び第3のバンプ53は、バンプ構造体4Aにより形成されており、第2のバンプ52は、バンプ構造体4Aよりも電気抵抗の不可逆的な変化が大きいバンプ構造体4Bにより形成されたものであってもよい。また、この逆に、第1のバンプ51及び第3のバンプ53は、バンプ構造体4Bにより形成されており、第2のバンプ52は、バンプ構造体4Bよりも電気抵抗の不可逆的な変化が小さいバンプ構造体4Aにより形成されたものであってもよい。更には、大電流を流した場合に電気抵抗が高くなる材料に代えて、大電流を流した場合に電気抵抗が低くなる材料等を用いたものであってもよい。尚、本実施の形態においては、第1のバンプ51を第1の構造体と記載し、第2のバンプ52を第2の構造体と記載する場合がある。
(設定方法)
次に、本実施の形態における電子装置の設定方法について説明する。本実施の形態における電子装置は、図1に示されるような電子装置を作製した後、設定用電流源41より所定の大電流を流した後に使用される。具体的には、第1の回路基板10の一方の面10aの配線11と、第2の回路基板20の一方の面20aの第1の電極21、第2の電極22及び第3の電極23とを第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53により接続する。具体的には、第1の回路基板10の配線11と第2の回路基板20の第1の電極21とを第1のバンプ51により接続し、配線11と第2の電極22とを第2のバンプ52により接続し、配線11と第3の電極23とを第3のバンプ53により接続する。この後、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53の間に、絶縁体の樹脂材料により埋め込んでもよい。
図6は、電圧印加回路31により印加される電圧Vin及びノードPにおける電圧Vpの値を示したものである。図6における設定前の状態とは、設定用電流源41より、第1のバンプ51及び第2のバンプ52に大電流を流す前の状態であり、便宜上、第1のバンプ51の抵抗R1と第2のバンプ52の抵抗R2は、各々1Ωであるとする。この状態で、電圧印加回路31により1.2Vの電圧を印加すると(Vin=1.2V)、第1のバンプ51と第2のバンプ52との間のノードPにおける電圧Vpは、Vp=R2×Vin/(R1+R2)となる。具体的には、R1=R2=1Ωである場合には、抵抗分割され0.6Vとなる。尚、ノードPにおける電圧Vpは、抵抗R3の第3のバンプ53を介し電圧測定回路32に入力し、電圧測定回路32より出力され電圧比較部33に入力する。
この後、設定用電流源41より、第1のバンプ51及び第2のバンプ52に大電流を流すことにより設定後の状態にする。これにより、第2のバンプ52の抵抗R2は高くなり2Ωになったとする。この場合、電圧印加回路31により1.2Vの電圧を印加すると、第1のバンプ51と第2のバンプ52との間のノードPにおける電圧Vpは、R1=1Ω、R2=2Ωであるため、抵抗分割され0.8Vとなる。この状態は、図6における設定後の状態に相当する。このノードPにおける電圧Vpの値は、電圧測定回路32においてA/D変換され、この情報は電圧比較部33におけるROM34に記憶される。
上記における本実施の形態における電子装置の設定方法について、図7に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53により、第1の回路基板10と第2の回路基板20とを接続する。
次に、ステップ104(S104)において、設定用電流源41より、第1のバンプ51及び第2のバンプ52に大電流を流すことにより、第2のバンプ52の抵抗を高くして、ノードPにおける電圧Vpを設定前の値から変化させ設定後の値にする。
次に、ステップ106(S106)において、電圧印加回路31により電圧を印加し、ノードPにおける電圧Vpを電圧測定回路32により測定する。
次に、ステップ108(S108)において、ステップ106で電圧測定回路32により測定したバンプ間の電圧であるノードPにおける電圧Vpを記憶部となるROM34に記憶させる。本願においては、このようにROM34に記憶させる電圧を初期電圧と記載する場合がある。
以上により、本実施の形態における電子装置の設定を行うことができる。
(使用方法)
次に、本実施の形態における電子装置の使用方法について説明する。本実施の形態においては、電子装置を立ち上げた際に、電圧印加回路31により電圧を印加してノードPにおける電圧Vpを測定し、測定された電圧VpとROM34に記憶されている設定後の電圧値とが略一致していれば、ロジック回路62を起動する。この場合、使用等による電気抵抗の変化を考慮し、図6(a)の時間経過した場合に示されるように、電圧Vpと設定後の電圧との差が小さい場合にも、ロジック回路62を起動させてもよい。この電圧変化の差は、Vinが1.2Vの場合、0.04V以下であってもよい。
電子装置の内部情報を取得する方法としては、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53を取り除き、第1の回路基板10と第2の回路基板20とを分離した後、再度第1の回路基板10と第2の回路基板20とを接続することが想定される。具体的には、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53を取り除いた後、同じ材料等のバンプにより、第1の回路基板10と第2の回路基板20とを接続することによりリワークされた場合を考える。この場合、バンプに設定用電流源41により所定の大電流が流されていないと、ノードPにおける電圧Vpの値は、設定前と同じ値となる。即ち、図6(b)のリワーク後に示されるように、電圧Vpの値は設定前の電位Vpの値と同じとなり、設定後のVpの値との差が大きくなる。本実施の形態においては、このように測定されたノードPにおける電圧Vpの値と設定後の電圧Vpとの差が大きい場合、例えば、差が0.3V以上の場合には、リワークされたものとして、後述するロジック回路62を起動させないように制御する。これにより、リワークされた電子装置から内部情報を読み取られることを防ぐことができる。
上記における本実施の形態における電子装置の制御について図8に基づき説明する。尚、下記の制御は、制御部61において行われる。
最初に、ステップ112(S112)において、本実施の形態における電子装置を立ち上げた際には、電圧印加回路31により電圧を印加する。
次に、ステップ114(S114)において、第1のバンプ51と第2のバンプ52との間のノードPにおける電圧Vpを測定する。
次に、ステップ116(S116)において、電圧比較部33の比較回路35で、測定されたノードPにおける電圧VpとROM34に記憶されている設定後の電圧値と比較し、その差が所定の範囲内であるか否かを判断する。測定されたノードPにおける電圧VpとROM34に記憶されている設定後の電圧値との差が所定の範囲内である場合には、ステップ118に移行し、差が所定の範囲を超える場合には、ステップ120に移行する。
ステップ118(S118)では、リワークされていないものと判断し、ロジック回路62を起動し、このフローは終了する。
ステップ120(S120)では、リワークされているものと判断し、ロジック回路62は起動せず、このフローは終了する。
以上のように、本実施の形態における電子装置は、耐タンパー性を高めることができ、セキュリティを高めることができる。
本実施の形態は、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53等により形成される回路が並列複数設けられているものであってもよい。例えば、16個の並列回路が設けられているものであって、各々の第2のバンプ52の抵抗値が異なるように設定されているものであってもよい。
また、本実施の形態における電子装置は、所定の使用時間が経過したら、使用することができないようにすることも可能である。具体的には、本実施の形態における電子装置は、使用の際に第1のバンプ51及び第2のバンプ52に電流が流れ、電流の流れた時間等に伴い電気抵抗の不可逆的な変化が進行するため、抵抗値が変化し、ノードPにおける電位Vpは徐々に変化する場合がある。このことを用いて、ノードPにおける電位Vpの電圧値とROM34に記憶されている値との差が所定の範囲を超える場合には、本実施の形態における電子装置を使用することができないような制御を行う。これにより、電子装置が所定の使用時間が経過したら使用できなくなるようにすることも可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における電子装置の構造について説明する。本実施の形態における電子装置は、図9に示されるように、第1の回路基板10と第2の回路基板120とを有している。
第2の回路基板120には絶縁体または半導体により形成された基板の一方の面120aに金属等により第1の電極21、第2の電極22、第3の電極23が形成されている。第2の回路基板120は、シリコンにより形成された半導体チップ等であってもよい。第2の回路基板120には、一方の面120aと他方の面120bとを接続するための貫通電極である第1のTSV124及び第2のTSV125が形成されている。第2の回路基板120の一方の面120aに設けられた第1の電極21は、第1のTSV124の一方の側と接続されており、第2の回路基板120の一方の面120aに設けられた第2の電極22は、第2のTSV125の一方の側と接続されている。本実施の形態においては、第1のTSV124を第1の電極または第1の構造体と記載し、第2のTSV125を第2の電極または第2の構造体と記載する場合がある。
また、第2の回路基板120には、電圧印加回路31、電圧測定回路32、電圧比較部33等が設けられており、電圧比較部33には、ROM34、比較回路35等が設けられている。
電圧印加回路31の出力は第1のTSV124に接続されており、第3の電極23は電圧測定回路32の入力に接続されている。電圧測定回路32の出力は電圧比較部33に接続されている。電圧比較部33の出力は制御部61に接続されており、制御部61の出力はロジック回路62に接続されている。
第2の回路基板120の他方の面120bには、パッケージ基板40が接続されている。パッケージ基板40を介し、第1のTSV124の他方の面120b側には、設定用電流源41が接続されており、第2のTSV125の他方の面120b側は接地電位に接続されている。第1の回路基板10と第2の回路基板120は、第1の回路基板10の一方の面10aと第2の回路基板120の一方の面120aとが対向している状態で、第1のバンプ151、第2のバンプ152及び第3のバンプ153により接続されている。本実施の形態においては、第1のバンプ151、第2のバンプ152及び第3のバンプ153は、同じ材料、例えば、SnAg等により形成されている。
本実施の形態においては、第1のTSV124を形成している材料と、第2のTSV125を形成している材料とは異なっている。即ち、第1のTSV124及び第2のTSV125に大電流を流した場合、第2のTSV125は、第1のTSV124に比べて、電気抵抗の変化が大きい材料により形成されている。
具体的には、第1のTSV124は、大電流を流しても電気抵抗の不可逆的な変化が殆どない材料、例えば、Cuにより形成されており、第2のTSV125は、電気抵抗が不可逆的な変化をするバンプ構造体4A等により形成されている。尚、本実施の形態は、第1のTSV124は、バンプ構造体4Aにより形成されており、第2のTSV125は、バンプ構造体4Aよりも電気抵抗の不可逆的な変化が大きいバンプ構造体4Bにより形成されたものであってもよい。
本実施の形態は、第1の実施の形態とは異なり、最初に、第2のTSV125の抵抗値を変化させる必要はない。具体的には、本実施の形態における電子装置においてリワークを行う際には、第1のバンプ151、第2のバンプ152及び第3のバンプ153に熱を加え第1の回路基板10と第2の回路基板120とを分離する。この際、加えられた熱は、第1のTSV124及び第2のTSV125にも加わり、これにより、第2のTSV125の抵抗値が変化する。従って、この後、第1のバンプ151、第2のバンプ152及び第3のバンプ153を用いて、第1の回路基板10と第2の回路基板120とを接続しても、第1のTSV124と第2のTSV125との間の電圧Vpは、最初の状態とは異なっている。従って、最初の状態の電圧Vpとの差が所定の範囲内にあるか否かにより、ロジック回路62を起動するか否かを制御することにより、第1の実施の形態と同様に、耐タンパー性を高めることができ、セキュリティを高めることができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態における電子装置の構造について、図10に基づき説明する。本実施の形態における電子装置は、図10に示されるように、回路基板220とパッケージ基板240とを有するものである。
回路基板220には絶縁体または半導体により形成された基板の一方の面220aには、金属等により第1の電極221、第2の電極222、第3の電極223が形成されている。回路基板220は、シリコンにより形成された半導体チップ等であってもよい。回路基板220には、電圧印加回路31、電圧測定回路32、電圧比較部33等が設けられており、電圧比較部33には、ROM34、比較回路35等が設けられている。
電圧印加回路31の出力は第1の電極221に接続されており、第2の電極222は電圧測定回路32の入力に接続されている。
パッケージ基板240の一方の面240aには、金属等により第1の電極241、第2の電極242、第3の電極243が形成されている。
本実施の形態では、回路基板220の一方の面220aとパッケージ基板240の一方の面240aとが対向している状態で、第1のバンプ251、第2のバンプ252、第3のバンプ253、第4のバンプ254及び第5のバンプ255により接続されている。
具体的には、回路基板220の一方の面220aの第1の電極221とパッケージ基板240の一方の面240aの第1の電極241とは第1のバンプ251により接続されている。回路基板220の一方の面220aの第1の電極221とパッケージ基板240の一方の面240aの第2の電極242とは第2のバンプ252により接続されている。回路基板220の一方の面220aの第2の電極222とパッケージ基板240の一方の面240aの第2の電極242とは第3のバンプ253により接続されている。回路基板220の一方の面220aの第3の電極223とパッケージ基板240の一方の面240aの第2の電極242とは第4のバンプ254により接続されている。回路基板220の一方の面220aの第3の電極223とパッケージ基板240の一方の面240aの第3の電極243とは第5のバンプ255により接続されている。
パッケージ基板240の第1の電極241には設定用電流源41が接続されており、第3の電極243は接地電位に接続されている。
本実施の形態においては、第1のバンプ251、第2のバンプ252及び第3のバンプ253を形成している材料と、第4のバンプ254及び第5のバンプ255を形成している材料とは異なっている。具体的には、これらのバンプに大電流を流した場合、第4のバンプ254及び第5のバンプ255は、第1のバンプ251、第2のバンプ252及び第3のバンプ253に比べて、不可逆的な電気抵抗の変化が大きい材料により形成されている。
より詳細に説明すると、大電流を流した場合、第1のバンプ251、第2のバンプ252及び第3のバンプ253は、電気抵抗が殆ど変化しないものにより形成されている。これに対し、第4のバンプ254及び第5のバンプ255は、大電流を流した場合に不可逆的に電気抵抗が変化するもの、具体的には、不可逆的に電気抵抗が高くなるものにより形成されている。
尚、本実施の形態は、大電流を流した場合、第1のバンプ251、第2のバンプ252及び第3のバンプ253よりも、第4のバンプ254及び第5のバンプ255は、不可逆的な電気抵抗の変化が大きいものであってもよい。具体的には、不可逆的に電気抵抗が高くなるものであってもよい。
図11は、図10に示される電子装置を電子回路として記載したものである。本実施の形態における電子装置は、抵抗R11の第1のバンプ251と抵抗R12の第2のバンプ252とが直列に接続されている部分が、第1の実施の形態における電子装置の第1のバンプ51に相当する。また、抵抗R13の第3のバンプ253が、第1の実施の形態における電子装置の第3のバンプ53に相当する。また、抵抗R14の第4のバンプ254と抵抗R15の第5のバンプ255とが直列に接続されている部分が、第1の実施の形態における電子装置の第2のバンプ52に相当する。
本実施の形態においては、設定の際には、最初に設定用電流源41よりバンプに大電流を流すことにより、第4のバンプ254の抵抗R14及び第5のバンプ255と抵抗R15を高くし、ノードPにおける電位Vpが高くなるように設定して使用する。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態における電子装置の構造について、図12に基づき説明する。本実施の形態における電子装置は、図12に示されるように、回路基板320とパッケージ基板340とを有するものである。
回路基板320には絶縁体または半導体により形成された基板の一方の面320aには、金属等により第1の電極321、第2の電極322、第3の電極323が形成されている。回路基板320は、シリコンにより形成された半導体チップ等であってもよい。回路基板320には、電圧印加回路31、電圧測定回路32、電圧比較部33等が設けられており、電圧比較部33には、ROM34、比較回路35等が設けられている。
電圧印加回路31の出力及び設定用電流源41は第1の電極321に接続されており、第2の電極322は電圧測定回路32の入力に接続されている。
パッケージ基板340の一方の面340aには、金属等により第1の電極341、第2の電極342が形成されている。
本実施の形態においては、回路基板320の一方の面320aとパッケージ基板340の一方の面340aとが対向している状態で、第1のバンプ351、第2のバンプ352、第3のバンプ353及び第4のバンプ354により接続されている。
具体的には、回路基板320の一方の面320aの第1の電極321とパッケージ基板340の一方の面340aの第1の電極341とは第1のバンプ351により接続されている。回路基板320の一方の面320aの第2の電極322とパッケージ基板340の一方の面340aの第1の電極341とは第2のバンプ352により接続されている。回路基板320の一方の面320aの第3の電極323とパッケージ基板340の一方の面340aの第1の電極341とは第3のバンプ353により接続されている。回路基板320の一方の面320aの第3の電極323とパッケージ基板340の一方の面340aの第2の電極342とは第4のバンプ354により接続されている。パッケージ基板340の第2の電極342は接地電位に接続されている。
本実施の形態においては、第1のバンプ351及び第2のバンプ352を形成している材料と、第3のバンプ353及び第4のバンプ354を形成している材料とは異なっている。具体的には、これらのバンプに大電流を流した場合、第3のバンプ353及び第4のバンプ354は、第1のバンプ351及び第2のバンプ352に比べて、不可逆的な電気抵抗の変化が大きい材料により形成されている。
より詳細に説明すると、大電流を流した場合、第1のバンプ351及び第2のバンプ352は、電気抵抗が殆ど変化しないものにより形成されている。これに対し、第3のバンプ353及び第4のバンプ354は、大電流を流した場合に不可逆的に電気抵抗が変化するもの、具体的には、不可逆的に電気抵抗が高くなるものにより形成されている。
尚、本実施の形態は、大電流を流した場合、第1のバンプ351及び第2のバンプ352よりも、第3のバンプ353及び第4のバンプ354は、不可逆的な電気抵抗の変化が大きいものであってもよい。具体的には、不可逆的に電気抵抗が高くなるものであってもよい。
図13は、図12に示される電子装置を電子回路として記載したものである。本実施の形態における電子装置は、抵抗R21の第1のバンプ351が、第1の実施の形態における電子装置の第1のバンプ51に相当する。また、抵抗R22の第2のバンプ352が、第1の実施の形態における電子装置の第3のバンプ253に相当する。また、抵抗R23の第3のバンプ353と抵抗R24の第4のバンプ354とが直列に接続されている部分が、第1の実施の形態における電子装置の第2のバンプ52に相当する。
本実施の形態においては、設定の際には、最初に設定用電流源41よりバンプに大電流を流すことにより、第3のバンプ353の抵抗R23及び第4のバンプ354と抵抗R24を高くし、ノードPにおける電位Vpが高くなるように設定して使用する。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施の形態における電子装置について説明する。本実施の形態における電子装置400は、図14に示されるように、第1の実施の形態における電子装置の電圧比較部33に代えて復号回路433が設けられている構造のものである。
本実施の形態においては、電圧測定回路32において測定された電圧値を秘密鍵として用いるものである。具体的には、電圧測定回路32において測定された電圧値を秘密鍵のビット列を生成するための数値データとして使用する。外部より入力されたデータの秘密鍵に対応するデータが秘密鍵と一致等した場合には、入力された暗号化データは復号回路433において復号され復号化データとして出力される。本実施の形態においては、このような制御を行う制御部461が設けられていてもよい。
次に、本実施の形態における電子装置の設定方法について、図15に基づき説明する。
最初に、ステップ202(S202)において、第1のバンプ51、第2のバンプ52及び第3のバンプ53により、第1の回路基板10と第2の回路基板20とを接続する。
次に、ステップ204(S204)において、設定用電流源41より、第1のバンプ51及び第2のバンプ52に大電流を流すことにより、第2のバンプ52の電気抵抗を高くして、ノードPにおける電圧Vpを設定前の値から変化させ設定後の値にする。
次に、ステップ206(S206)において、電圧印加回路31により電圧を印加し、バンプ間の電圧、即ち、ノードPにおける電圧Vpを電圧測定回路32により測定する。測定された電圧Vpの値は、外部から暗号化データを入力し復号する際に用いるため、読み取って記録しておいてもよい。
次に、本実施の形態における電子装置の使用方法について、図16に基づき説明する。
最初に、ステップ212(S212)において、暗号化データが入力されると、電圧印加回路31により電圧を印加する。
次に、ステップ214(S214)において、第1のバンプ51と第2のバンプ52との間のノードPにおける電圧Vpを測定する。
次に、ステップ216(S216)において、暗号化データとともに入力された秘密鍵に対応するデータが、電圧Vpより得られた秘密鍵となる数値データと一致しているか否かが判断される。入力された秘密鍵に対応するデータが、秘密鍵となる数値データと一致している場合にはステップ218に移行し、一致していない場合には入力された暗号化データを復号化することなく終了する。
ステップ218(S218)では、復号回路433において、入力された暗号化データを復号化し復号化データとして出力する。
次に、本実施の形態における電子装置400を用いたセキュリティシステムについて、図17に基づき説明する。このセキュリティシステムは、コンピュータ等の情報処理装置450内のボード470に、本実施の形態における電子装置400を搭載したものである。ボード470には、本実施の形態における電子装置400の他、ネットワークチップ471、CPU472、メモリ473が搭載されており、ボード470にはネットワークケーブル480が接続されている。ネットワークケーブル480は、インターネット等のネットワークに接続されている。本願においては、CPU472を情報処理部と記載する場合がある。
本実施の形態においては、ネットワークから入ってくるデータのうち、暗号化されているデータは、暗号化チップとなる本実施の形態における電子装置400において復号化された後、使用される。具体的には、ネットワークから入ってくるデータのうち、暗号化されているデータについては、本実施の形態における電子装置400における秘密鍵となる数値データと一致等している対応するデータを有している場合には復号化し、CPU472に出力する。秘密鍵となる数値データと一致等していない場合には、暗号化されたデータは復号化されない。本実施の形態においては、秘密鍵となる数値データがROM等に記憶されてはいないため、耐タンパー性を高めることができる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態は、第2から第4の実施の形態における電子装置の電圧比較部33を復号回路433に置き換えたものを用いてもよい。第2の実施の形態における電子装置の電圧比較部33を復号回路433に置き換えたものを用いる場合には、上記のような設定を行ってもよい。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
電極が形成された第1の回路基板と、
複数の電極が形成された第2の回路基板と、
前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、
を有し、
前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、
前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
(付記2)
電極が形成された第1の回路基板と、
第1の電極及び第2の電極が形成された第2の回路基板と、
前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の前記第1の電極とを接続する第1のバンプと、
前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の前記第2の電極とを接続する第2のバンプと、
を有し、
前記第1の電極と前記第2の電極は直列に接続されており、
前記第1の電極または前記第2の電極のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の電極及び前記第2の電極は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
(付記3)
複数の電極が形成された回路基板と、
複数の電極が形成されたパッケージ基板と、
前記回路基板の電極と前記パッケージ基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、
を有し、
前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、
前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
(付記4)
直列に接続された第1の構造体及び第2の構造体を有し、
前記第1の構造体または前記第2の構造体のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の構造体及び前記第2の構造体は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
(付記5)
前記第2の回路基板には、
直列に接続された前記第1のバンプ及び前記第2のバンプに電圧を印加する電圧印加回路と、
前記第1のバンプと前記第2のバンプとの間の電圧を測定する電圧測定回路と、
を有することを特徴とする付記1に記載の電子装置。
(付記6)
前記第2の回路基板には、
直列に接続された前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加する電圧印加回路と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧を測定する電圧測定回路と、
を有することを特徴とする付記2に記載の電子装置。
(付記7)
前記回路基板には、
直列に接続された前記第1のバンプ及び前記第2のバンプに電圧を印加する電圧印加回路と、
前記第1のバンプと前記第2のバンプとの間の電圧を測定する電圧測定回路と、
を有することを特徴とする付記3に記載の電子装置。
(付記8)
直列に接続された前記第1の構造体及び前記第2の構造体に電圧を印加する電圧印加回路と、
前記第1の構造体と前記第2の構造体との間の電圧を測定する電圧測定回路と、
を有することを特徴とする付記4に記載の電子装置。
(付記9)
熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものは、銅を含む材料と、スズを含む材料とにより形成されていることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の電子装置。
(付記10)
熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものは、銅を含む材料と、スズを含む材料との間に、ニッケルを含む材料が設けられていることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の電子装置。
(付記11)
制御部と、
電子回路と、
を有し、
前記制御部は、前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された電圧が、所定の範囲内の値である場合には、前記電子回路を動作させ、所定の範囲を超える場合には、前記電子回路を動作させない制御を行うことを特徴とする付記5から8のいずれかに記載の電子装置。
(付記12)
前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された初期の電圧値を記憶する記憶部を有し、
前記所定の範囲内の値は、前記記憶部に記憶されている初期の電圧値に基づき定められていることを特徴とする付記11に記載の電子装置。
(付記13)
制御部と、
暗号化データを復号化する復号回路と、
を有し、
前記制御部は、前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された電圧に基づき得られる数値データと、前記暗号化データとともに入力される数値データとが一致している場合には、前記復号回路は、前記暗号化データを復号化して復号化データとして出力することを特徴とする付記5から8のいずれかに記載の電子装置。
(付記14)
付記13に記載の電子装置と、
前記復号化データの処理を行う情報処理部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記15)
直列に接続された第1の構造体及び第2の構造体と、電子回路と、を有し、前記第1の構造体または前記第2の構造体のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の構造体及び前記第2の構造体は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されている電子装置の制御方法であって、
直列に接続された前記第1の構造体及び前記第2の構造体に電圧を印加する工程と、
前記電圧が印加されている状態で、前記第1の構造体と前記第2の構造体との間の電圧を測定する工程と、
前記測定された電圧が、所定の範囲内の値である場合には、前記電子回路を動作させる工程と、
を有することを特徴とする電子装置の制御方法。
10 第1の回路基板
10a 一方の面
11 配線
20 第2の回路基板
20a 一方の面
20b 他方の面
21 第1の電極
22 第2の電極
23 第3の電極
24 第1のTSV
25 第2のTSV
31 電圧印加回路
32 電圧測定回路
33 電圧比較部
34 ROM
35 比較回路
40 パッケージ基板
51 第1のバンプ
52 第2のバンプ
53 第3のバンプ
61 制御部
62 ロジック回路


Claims (15)

  1. 電極が形成された第1の回路基板と、
    複数の電極が形成された第2の回路基板と、
    前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、
    を有し、
    前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、
    前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
  2. 電極が形成された第1の回路基板と、
    第1の電極及び第2の電極が形成された第2の回路基板と、
    前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の前記第1の電極とを接続する第1のバンプと、
    前記第1の回路基板の電極と前記第2の回路基板の前記第2の電極とを接続する第2のバンプと、
    を有し、
    前記第1の電極と前記第2の電極は直列に接続されており、
    前記第1の電極または前記第2の電極のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の電極及び前記第2の電極は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
  3. 複数の電極が形成された回路基板と、
    複数の電極が形成されたパッケージ基板と、
    前記回路基板の電極と前記パッケージ基板の電極とを接続する第1のバンプ及び第2のバンプと、
    を有し、
    前記第1のバンプと前記第2のバンプは直列に接続されており、
    前記第1のバンプまたは前記第2のバンプのいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1のバンプ及び前記第2のバンプは、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
  4. 直列に接続された第1の構造体及び第2の構造体を有し、
    前記第1の構造体または前記第2の構造体のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の構造体及び前記第2の構造体は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されていることを特徴とする電子装置。
  5. 前記第2の回路基板には、
    直列に接続された前記第1のバンプ及び前記第2のバンプに電圧を印加する電圧印加回路と、
    前記第1のバンプと前記第2のバンプとの間の電圧を測定する電圧測定回路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記第2の回路基板には、
    直列に接続された前記第1の電極及び前記第2の電極に電圧を印加する電圧印加回路と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電圧を測定する電圧測定回路と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  7. 前記回路基板には、
    直列に接続された前記第1のバンプ及び前記第2のバンプに電圧を印加する電圧印加回路と、
    前記第1のバンプと前記第2のバンプとの間の電圧を測定する電圧測定回路と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
  8. 直列に接続された前記第1の構造体及び前記第2の構造体に電圧を印加する電圧印加回路と、
    前記第1の構造体と前記第2の構造体との間の電圧を測定する電圧測定回路と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  9. 熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものは、銅を含む材料と、スズを含む材料とにより形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の電子装置。
  10. 熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものは、銅を含む材料と、スズを含む材料との間に、ニッケルを含む材料が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の電子装置。
  11. 制御部と、
    電子回路と、
    を有し、
    前記制御部は、前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された電圧が、所定の範囲内の値である場合には、前記電子回路を動作させ、所定の範囲を超える場合には、前記電子回路を動作させない制御を行うことを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の電子装置。
  12. 前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された初期の電圧値を記憶する記憶部を有し、
    前記所定の範囲内の値は、前記記憶部に記憶されている初期の電圧値に基づき定められていることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
  13. 制御部と、
    暗号化データを復号化する復号回路と、
    を有し、
    前記制御部は、前記電圧印加回路により電圧を印加して、前記電圧測定回路により測定された電圧に基づき得られる数値データと、前記暗号化データとともに入力される数値データとが一致している場合には、前記復号回路は、前記暗号化データを復号化して復号化データとして出力することを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の電子装置。
  14. 請求項13に記載の電子装置と、
    前記復号化データの処理を行う情報処理部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  15. 直列に接続された第1の構造体及び第2の構造体と、電子回路と、を有し、前記第1の構造体または前記第2の構造体のいずれか一方は、熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものにより形成されている、または、前記第1の構造体及び前記第2の構造体は、ともに熱により電気抵抗が不可逆的に変化するものであって、熱による電気抵抗の不可逆的な変化が、一方より他方の方が大きいものにより形成されている電子装置の制御方法であって、
    直列に接続された前記第1の構造体及び前記第2の構造体に電圧を印加する工程と、
    前記電圧が印加されている状態で、前記第1の構造体と前記第2の構造体との間の電圧を測定する工程と、
    前記測定された電圧が、所定の範囲内の値である場合には、前記電子回路を動作させる工程と、
    を有することを特徴とする電子装置の制御方法。
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