JP2019016319A - 給電装置及び給電装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な受電装置に電力を供給することができる給電装置及び給電装置の制御方法を提供することを課題とする。【解決手段】給電装置は、複数の受電装置に電力をそれぞれ供給するための複数のポート(105)と、前記複数のポートのうちのいずれかのポートに新規の受電装置が接続されたことを検出した場合、前記複数のポートのいずれかに接続されている既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始する制御手段(102,103)とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、給電装置及び給電装置の制御方法に関する。
LANケーブルを利用して電力を供給する技術として、PoE(Power over Ether)がIEEE80.3atとして規格化されている。PoEには、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)と受電装置(PD:Powered Device)がある。一般的に、給電装置は、ポート毎に一定の電力を割り振る。大規模な給電システムを構築する場合、給電装置は、きめ細かに受電装置へ供給する電力を決定することにより、受電装置の収容数を増加することができる。
例えば、特許文献1には、事前の受電装置の消費電力に基づいて、受電装置への供給電力を決定する方法が開示されている。また、特許文献2には、受電装置の通信量に基づいて、受電装置への供給電力を決定する方法が開示されている。
しかし、ポート数が多い給電装置は、全てのポートに給電しようとすると、電源容量が大きくなり、装置の大型化、重量の増加が懸念される。特許文献1及び2は、受電装置個々に対しての給電電力を決定する方法であるため、この課題を解決することができない。
本発明の目的は、必要な受電装置に電力を供給することができる給電装置及び給電装置の制御方法を提供することである。
本発明の給電装置は、給電装置であって、複数の受電装置に電力をそれぞれ供給するための複数のポートと、前記複数のポートのうちのいずれかのポートに新規の受電装置が接続されたことを検出した場合、前記複数のポートのいずれかに接続されている既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始する制御手段とを有する。
本発明によれば、必要な受電装置に電力を供給することができる。
図1は、本発明の実施形態による給電システムの構成例を示す図である。給電システムは、給電装置101と、第1の受電装置110aと、第2の受電装置111と、第3の受電装置110cと、第4の受電装置110dと、無停電電源109と、外部電源112とを有する。無停電電源(UPS)109は、給電装置101に接続される。外部電源112は、第2の受電装置111に接続される。給電装置101は、第1の通信回路ブロック106aと、第2の通信回路ブロック106bと、第3の通信回路ブロック106cと、第4の通信回路ブロック106dと、登録テーブル107とを有する。第1〜第4の通信回路ブロック106a〜106dは、それぞれ、通信制御部102と、PoE制御部103と、パルストランス104と、ポート105とを有する。登録テーブル107は、第1〜第4の通信回路ブロック106a〜106dに接続される。第1〜第4のLANケーブル108a〜108dは、それぞれ、通信線である。
第1の受電装置110aは、第1のLANケーブル108aを介して、給電装置101の第1の通信回路ブロック106aのポート105に接続される。第2の受電装置111は、第2のLANケーブル108bを介して、給電装置101の第2の通信回路ブロック106bのポート105に接続される。第3の受電装置110cは、第3のLANケーブル108cを介して、給電装置101の第3の通信回路ブロック106cのポート105に接続される。第4の受電装置110dは、第4のLANケーブル108dを介して、給電装置101の第4の通信回路ブロック106dのポート105に接続される。
給電装置101は、第1の受電装置110a、第2の受電装置111、第3の受電装置110c及び第4の受電装置110dに電力をそれぞれ供給するための4個のポート105を有する。通信制御部102は、通信を制御する。PoE制御部103は、電力を制御する。パルストランス104は、通信制御部102の通信信号とPoE制御部103の電力を重畳してポート105に出力する。複数のポート105は、それぞれ、複数のLANケーブル108a〜108dを介して、複数の受電装置110a,111,110c,110dに対して通信信号に重畳された電力を供給する。また、パルストランス104は、ポート105の通信信号と電力を分離し、通信信号を通信制御部102に出力し、電力をPoE制御部103に出力する。ポート105は、通信ポートである。登録テーブル107は、各ポート105に接続された第1〜第4の受電装置110a,111,110c,110dの電力及び電源種別を記憶する。第1、第3及び第4の受電装置110a,110c,110dは、給電装置101の電力のみで動作する。第2の受電装置111は、給電装置101の電力と外部電源112の電力を切り替えて動作する。
図2は図1の登録テーブル107の構成例を示す図であり、図3は給電システムの構成例を示す図である。登録テーブル107は、ポート番号と、ポートの優先順位と、ポートに接続されている受電装置への供給電力と、ポートに接続されている受電装置の電源種別を記憶する。受電装置の電源種別には、PoEと外部メインがある。PoEの電源種別は、LANケーブル108a〜108dから電力の供給を受けることができ、かつ外部電源から電力の供給を受けることができない受電装置の電源種別である。外部メインの電源種別は、LANケーブル108b及び外部電源112のいずれかから選択的に電力の供給を受けることができる受電装置の電源種別である。
給電装置101は、ポート1と、ポート2と、ポート3と、ポート4とを有する。ポート1は、ポート番号が1であり、優先順位が1番であり、供給電力がa[W]であり、電源種別がPoEである。PoEは、給電装置101のみから受電する受電装置が接続されていることを示す。ポート2は、ポート番号が2であり、優先順位が2番であり、供給電力がb[W]であり、電源種別が外部メインである。外部メインは、給電装置101の電力と外部電源の電力を切り換えて受電する受電装置が接続されていることを示す。ポート3は、ポート番号が3であり、優先順位が3番であり、受電装置が接続されていない状態を示す。ポート4は、ポート番号が4であり、優先順位が4番であり、供給電力がd[W]であり、電源種別がPoEである。
図4は給電装置101の制御方法を示すフローチャートであり、図5は受電装置の検出及び要求電力検出時の印加電圧を示す図であり、図6は供給電力の優先順位変更シーケンスを示す図である。以下、給電装置101の給電優先制御について説明する。図3に示すように、給電装置101は、4個のポート1〜ポート4を有する。第1の受電装置110aは、給電装置101のポート1に接続されている。第2の受電装置111は、給電装置101のポート2に接続されている。第4の受電装置110dは、給電装置101のポート4に接続されている。給電装置101のポート3には、受電装置が接続されていない。
図2の登録テーブル107に示すように、給電装置101の電力供給の優先順位の初期値は、ポート1>ポート2>ポート3>ポート4である。第1の受電装置110aと第4の受電装置110dは、給電装置101の電力のみで動作するPoEの受電装置である。第2の受電装置111は、外部電源112の電力と給電装置101の電力(PoE)を切り替えて動作可能な外部メインの受電装置である。第1の受電装置110aの電力をa[W]、第2の受電装置111の電力をb[W]、第4の受電装置110dの電力をd[W]とする。ここで、電力がc[W]の第3の受電装置110cがポート3に新たに接続される場合の動作を説明する。
ステップS401において、給電装置101の第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、ポート3を監視し、新規の受電装置がポート3に接続されたか否かの検出を行う。各ポートのPoE制御部103は、複数のポートのうちのいずれかのポートに新規の受電装置が接続されたか否かを検出する。次に、ステップS402において、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、新規の受電装置がポート3に接続されたか否かを判定する。第3の通信回路ブロック106cは、新規の受電装置110cがポート3に接続されたと判定した場合には、ステップS403に処理を進め、新規の受電装置がポート3に接続されていないと判定した場合には、ステップS401に処理を戻す。
例えば、ステップS401において、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、一定時間間隔で、図5及び図6に示すように、検出電圧Vdetを、ポート3を介して第3のLANケーブル108c上に印加する。そして、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、ポート3に受電装置が接続されているか否かを検出する。
ステップS403において、第3の通信回路ブロック106cは、第3の受電装置110cの要求電力の検出を行う。例えば、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、図5及び図6に示すように、検出電圧Vdetよりも高い電圧Vclassを、ポート3を介して第3のLANケーブル108c上に印加する。そして、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、ポート3に接続されている第3の受電装置110cの要求電力(電力クラス)の検出を行う。
次に、ステップS404において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、図2の登録テーブル107を参照し、現在、給電装置101に接続されている受電装置110a,111,110dに給電中の電力(a+b+d)[W]を取得する。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、その電力(a+b+d)[W]に対して、ステップS403の第3の受電装置110cの要求電力c[W]を加算し、合計電力(a+b+c+d)[W]を得る。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、その合計電力(a+b+c+d)[W]が給電装置101の最大給電可能電力より大きいか否かを判定する。第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、その合計電力(a+b+c+d)[W]が給電装置101の最大給電可能電力以下であると判定した場合には、ステップS405に処理を進める。また、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、その合計電力(a+b+c+d)[W]が給電装置101の最大給電可能電力より大きいと判定した場合には、ステップS407に処理を進める。
ステップS405において、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、図5に示すように、新規の第3の受電装置110cに対して、電圧Vopを印加し、電力の供給を開始する。次に、ステップS406において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、図2の登録テーブル107に対して、新規の第3の受電装置110cが接続されたポート3の内容を登録し、ステップS401に処理を戻す。登録テーブル107のポート3には、供給電力がc[W]であり、電源種別がPoEであることが登録される。
次に、上記のステップS406の処理を具体的に説明する。図2の登録テーブル107のポート番号が3の供給電力の欄には、ポート3が給電を開始した時点で、c[W]の値が登録される。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)を使用したネゴシエーションにより、第3の受電装置110cの電源種別を取得する。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107のポート番号が3の電源種別の欄に、第3の受電装置110cの電源種別を登録する。なお、第3の受電装置110cがLLDPの機能を持たない場合、登録テーブル107のポート番号が3の電源種別の欄は空欄となる。
ステップS407において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、図2の登録テーブル107を参照する。第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、電源種別が外部メインである受電装置111が接続されたポートがあり、かつその受電装置111の電力b[W]が第3の受電装置110cの電力c[W]以上であることの条件を満たすか否かを判定する。この条件は、複数のポートのいずれかに接続されている一又は複数の既存の受電装置の中に外部メインの電源種別の既存の受電装置が存在し、かつその外部メインの電源種別の既存の受電装置の電力が新規の受電装置の電力以上であることの条件である。次に、ステップS408において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、上記の条件を満たさないと判定した場合には、ステップS409に処理を進め、上記の条件を満たすと判定した場合には、ステップS410に処理を進める。
ステップS409において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107のポートの優先順位に応じて、第1〜第4の通信回路ブロック106a〜106dのPoE制御部103を制御し、給電処理を行う。例えば、図2の登録テーブル107に示すように、優先順位は、ポート3>ポート4である。ポート4は、ポート3より優先順位が低い。そこで、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、ポート1〜ポート3に接続される第1〜第3の受電装置110a,111,110cの合計電力(a+b+c)Wが給電装置101の最大給電可能電力以下であるか否かを判定する。すなわち、通信制御部102は、電力の供給の変更後の供給電力が給電装置101の最大給電可能電力以下であるか否かを判定する。第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、最大給電可能電力以下である場合には、第4の受電装置110dの電力を切断した後に、第3の受電装置110cに給電を開始させるように、通信回路ブロック106c及び110dを制御する。これにより、第4の通信回路ブロック106dのPoE制御部103は、第4の受電装置110dが接続されるポート4への電力の供給を終了する。その後、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、第3の受電装置110cが接続されるポート3への電力の供給を開始する。
第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107を変更する。例えば、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107において、ポート4に接続されている第4の受電装置110dの供給電力欄と電源種別欄を削除する。そして、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107において、ポート3に接続された第3の受電装置110cの電力c[W]をポート3の供給電力欄に記録する。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、LLDPを使用したネゴシエーションにより、ポート3に接続される第3の受電装置110cの電源種別を取得する。次に、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、その取得した電源種別を、登録テーブル107のポート3の電源種別欄に登録する。なお、第3の受電装置110cがLLDPの機能を持たない場合、登録テーブル107のポート3の電源種別の欄は空欄となる。その後、給電装置101は、ステップS401に処理を戻す。
第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、(a+b+c)Wが最大給電可能電力以下でない場合には、第4の受電装置110dの電力を切断せずに第3の受電装置110cには給電しないように、通信回路ブロック106c及び110dを制御する。第4の通信回路ブロック106dのPoE制御部103は、第4の受電装置110dが接続されるポート4への電力の供給を継続する。また、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、第3の受電装置110cが接続されるポート3へ電力を供給しない。その後、給電装置101は、ステップS401に処理を戻す。
ステップS410において、第2の通信回路ブロック106bの通信制御部102は、図6に示すように、LLDPを使用したネゴシエーションにより、ポート2に接続される第2の受電装置111に対して、外部電源112への変更要求を送信する。すなわち、通信制御部102は、ポート2に接続されている既存の受電装置111に対して、給電装置101の代わりに外部電源112から電力の供給を受けるように指示する。第2の受電装置111は、外部電源112への変更が可能な場合には、電源を給電装置101から外部電源112に切り替えた後に、図6に示すように、給電装置101に対して肯定応答(Ack)を返信する。また、第2の受電装置111は、外部電源112への変更が可能でない場合には、電源を変更せず、給電装置101に対して否定応答(Nack)を返信する。
ステップS411において、第2の通信回路ブロック106bの通信制御部102は、第2の受電装置111から肯定応答を受信した場合には、ステップS412に処理を進める。また、第2の通信回路ブロック106bの通信制御部102は、第2の受電装置111から否定応答を受信した場合には、上記のステップS409に処理を進める。
ステップS412において、第2の通信回路ブロック106bのPoE制御部103は、ポート2の既存の受電装置111への電力の供給を終了する。次に、ステップS413において、第3の通信回路ブロック106cのPoE制御部103は、ポート3の新規の受電装置110cへの電力の供給を開始する。次に、ステップS414において、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107の変更を行う。
ステップS414の動作を以下に説明する。第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107において、ポート2に接続されている第2の受電装置111の供給電力欄と電源種別欄を削除する。そして、第3の通信回路ブロック106cの通信制御部102は、登録テーブル107において、ポート3に接続された第3の受電装置110cの電力c[W]をポート3の供給電力欄に登録する。その後、給電装置101は、ステップS401に処理を戻す。図6は、S401→S403→S410→S412→S413の一連のフローを示す。
図7は、給電装置101の起動時の動作を示すフローチャートである。ステップS701において、給電装置101は、電源投入時に自己の初期化処理を行う。その後、各ポートのPoE制御部103は、各ポート105に検出電圧Vdetを印加し、受電装置の検出処理を行う。
次に、ステップS702において、各ポートのPoE制御部103は、有効な受電装置が検出されない場合には、ステップS701に処理を戻し、一定時間間隔で空きポートに検出電圧Vdetを印加する。また、ステップS702において、各ポートのPoE制御部103は、有効な受電装置が検出された場合には、ステップS703に処理を進める。
ステップS703において、有効ポートのPoE制御部103は、各ポート105に電圧Vclassを印加し、各ポート105の受電装置の要求電力を検出する。次に、ステップS704において、有効ポートのPoE制御部103は、各ポート105に電圧Vopを印加することにより、受電装置への給電を開始する。これにより、受電装置が起動する。
次に、ステップS705において、有効ポートの通信制御部102は、受電装置の電源種別の確認処理を行う。例えば、通信制御部102は、受電装置に対して、LLDPコマンドを送信する。受電装置は、LLDPレスポンス中に、給電装置101のPoEのみで動作するPoEの電源種別と、給電装置101のPoEと外部電源を切り替えで動作する外部メインの電源種別とのいずれであるのかの情報を埋め込み、給電装置101に返信する。通信制御部102は、LANケーブルを介して、返信されたLLDPレスポンスを受信(取得)して、受電装置の電源種別を判別する。
次に、ステップS706において、通信制御部102は、登録テーブル107に、上記の電源種別と供給電力(要求電力)を記録する。このようにして、実際の受電装置の電源種別に基づいた電力供給が可能となる。
以下、LLDP送信時間間隔の変更について説明する。給電装置101と受電装置間のLLDP通信は、設定された一定の送信時間間隔で行われる。給電装置101の通信制御部102は、給電装置101の電源が無停電電源109に切り替わったことを検出した場合には、上記の設定送信時間間隔を待たずに、LLDP通信により、受電装置の電源種別の情報を通信ケーブルを介して受信(取得)する。これにより、給電装置101は、受電装置の電源環境の変化を検出することができる。
本実施形態によれば、給電できる複数のポートに優先順位を付けて制限することができる。新規に接続された受電装置を含めた合計電力が最大給電可能電力を超えると判定された場合、給電装置101は、優先順位の低い受電装置への電力供給を終了させ、新規に接続された受電装置への電力供給を開始する。ただし、外部電源112で動作可能な受電装置111が存在した場合、給電装置101は、受電装置111の電源を外部電源112に変更させ、優先順位の低い受電装置への電力供給を継続し、新規に接続された受電装置への電力供給を開始することができる。給電装置101は、受電装置の電力、電源種別及び電源状況に応じて、給電の優先順位を既存の設定値から変更することにより、柔軟な運用を可能にする。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 給電装置、102 通信制御部、103 PoE制御部、104 パルストランス、105 ポート
Claims (13)
- 給電装置であって、
複数の受電装置に電力をそれぞれ供給するための複数のポートと、
前記複数のポートのうちのいずれかのポートに新規の受電装置が接続されたことを検出した場合、前記複数のポートのいずれかに接続されている既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始する制御手段と
を有することを特徴とする給電装置。 - 前記複数のポートは、それぞれ、複数の通信線を介して、複数の受電装置に対して通信信号に重畳された電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
- 前記制御手段は、前記複数のポートに接続されている一又は複数の既存の受電装置が、それぞれ、前記通信線及び外部電源のいずれかから選択的に電力の供給を受けることができる第1の電源種別と、前記通信線から電力の供給を受けることができ、かつ外部電源から電力の供給を受けることができない第2の電源種別とのいずれであるのかの情報を、前記通信線を介して前記既存の受電装置から取得し、前記第1の電源種別の既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記第1の電源種別の既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
- 前記制御手段は、前記一又は複数の既存の受電装置の中に前記第1の電源種別の既存の受電装置が存在し、かつ前記第1の電源種別の既存の受電装置の電力が前記新規の受電装置の電力以上である場合には、前記第1の電源種別の既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記第1の電源種別の既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項3に記載の給電装置。
- 前記複数のポートは、優先順位を有し、
前記制御手段は、前記第1の電源種別の既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記指示の否定応答を受信した場合には、前記新規の受電装置が接続されるポートよりも優先順位が低いポートに接続される受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項4に記載の給電装置。 - 前記複数のポートは、優先順位を有し、
前記制御手段は、前記一又は複数の既存の受電装置の中に前記第1の電源種別の既存の受電装置が存在しない場合、又は前記第1の電源種別の既存の受電装置の電力が前記新規の受電装置の電力より小さい場合には、前記新規の受電装置が接続されるポートよりも優先順位が低いポートに接続される受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項4又は5に記載の給電装置。 - 前記制御手段は、前記電力の供給の変更後の供給電力が前記給電装置の最大給電可能電力以下である場合に、前記優先順位が低いポートに接続される受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始し、前記電力の供給の変更後の供給電力が前記給電装置の最大給電可能電力以下でない場合に、前記優先順位が低いポートに接続される受電装置への電力の供給を継続し、前記新規の受電装置へ電力を供給しないことを特徴とする請求項5又は6に記載の給電装置。
- 前記制御手段は、前記複数のポートのいずれかに接続されている一又は複数の既存の受電装置の電力と前記新規の受電装置の電力の合計が、前記給電装置の最大給電可能電力より大きい場合には、前記複数のポートのいずれかに接続されている既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の給電装置。
- 前記制御手段は、前記複数のポートのいずれかに接続されている一又は複数の既存の受電装置の電力と前記新規の受電装置の電力の合計が、前記給電装置の最大給電可能電力以下である場合には、前記新規の受電装置への電力の供給を開始することを特徴とする請求項8に記載の給電装置。
- 前記制御手段は、LLDPにより、前記第1の電源種別と前記第2の電源種別とのいずれであるのかの情報を前記通信線を介して受信することを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の給電装置。
- 前記給電装置は、無停電電源に接続され、
前記制御手段は、前記給電装置の電源が前記無停電電源に切り替わったことを検出した場合には、前記LLDPの設定送信時間間隔を待たずに、前記第1の電源種別と前記第2の電源種別とのいずれであるのかの情報を前記通信線を介して取得することを特徴とする請求項10に記載の給電装置。 - 前記制御手段は、前記ポートに第1の電圧を印加することにより、前記ポートに受電装置が接続されているか否かを検出し、前記ポートに第2の電圧を印加することにより、前記ポートに接続されている受電装置の電力を検出することを特徴とする請求項8又は9に記載の給電装置。
- 複数の受電装置に電力をそれぞれ供給するための複数のポートを有する給電装置の制御方法であって、
制御手段により、前記複数のポートのうちのいずれかのポートに新規の受電装置が接続されたことを検出するステップと、
前記制御手段により、前記新規の受電装置が接続されたことを検出した場合、前記複数のポートのいずれかに接続されている既存の受電装置に対して、前記給電装置の代わりに外部電源から電力の供給を受けるように指示し、前記既存の受電装置への電力の供給を終了し、前記新規の受電装置への電力の供給を開始するステップと
を有することを特徴とする給電装置の制御方法。
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2017
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