JP2019015981A - 光学フィルム積層体とその製造方法及び該積層体を含む液晶表示パネル - Google Patents

光学フィルム積層体とその製造方法及び該積層体を含む液晶表示パネル Download PDF

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Abstract

【課題】光学補償機能を有する光学フィルム積層体の薄型化【解決手段】上記の課題は、ポジティブCプレート3と、ポジティブAプレート2が積層された光学フィルム積層体1において、感光性基を有する液晶性材料(A)から形成されたホメオトロピック配向層に、直線偏光成分を含む光を照射して液晶配向能を付与し、その後、前記ホメオトロピック配向層上に重合性液晶性材料を積層してホモジニアス配向させ、前記ホメオトロピック配向層からなるポジティブCプレートに直接密着する、前記ホモジニアス配向層からなるポジティブAプレートを形成することにより解決される。ホモジニアス配向層を積層後、非偏光性紫外線を照射することにより、両層における配向を固定するともに両層間界面における密着性が高められる。【選択図】図1

Description

本発明は液晶表示装置に使用する光学フィルム積層体に関し、詳しくは、液晶表示装置の視野角特性を改善する光学補償機能を有する光学フィルム積層体に関する。本発明はまた、かかる光学フィルム積層体の製造方法に関し、該光学フィルム積層体を含む液晶表示パネルに関する。
液晶表示装置には、広視野角化、高コントラスト化が求められている。このような液晶表示装置としてIPS(In−Plane Switching:IPS)モードなどの液晶表示装置(LCD)が挙げられる。しかしながら、このような液晶表示装置においても、液晶表示装置の前面、裏面に配置され、偏光方向が互いに直交する2枚の偏光板を斜めから見た場合、2枚の偏光板の吸収軸が見かけ上直交からずれてくることにより、黒表示時の光漏れが生じ、コントラストが低下するという問題点がある。
このような問題点から、特許文献1では、IPS−LCDにおいて、正の一軸性の光学異方性を有しており、その光軸は基板面に対して垂直な方向(z方向)に延びている第一の補償層(ポジティブCプレート)と、正の一軸性の光学異方性を有しており、その光軸は基板面に平行な方向に延びている第2の補償層(ポジティブAプレート)により観察方向による視角特性を改善する方法がシミュレーションによって提案されている。
また、特許文献2では、延伸フィルム、液晶性材料からなる面内1軸性を発現した層(ポジティブAプレート)と液晶性材料を垂直配向させたホメオトロピック層(ポジティブCプレート)を配置する構成が提案されている。
更に、特許文献3には、ホモジニアス配列に配向させた液晶組成物の固化層または硬化層からなるポジティブAプレートとホメオトロピック配列に配向させた液晶組成物の固化層または硬化層からなるポジティブCプレートからなる構成が提案されている。
本発明者も、特許文献4において、感光性基を有する液晶性ポリマーを垂直配向させたポジティブCプレート上に、直線偏光性紫外線の照射と加熱処理することによって複屈折を誘起する特性(以下、本明細書では、光配向性と称することがある。)を有する液晶性ポリマーを積層し、これに直線偏光性紫外線の照射と加熱処理を加えることにより、ポジティブCプレート上にポジティブAプレートまたは光学的二軸性プレートとを積層した光学フィルム積層体を提案している。
特開平11−133408号公報 特開2009−122715号公報 特許4592005号公報 特開2012−255926号公報
特許文献1においては、具体的なフィルム構成に関する記載はなく、実施例も示されていない。また、特許文献2では、実施例において、ポジティブAプレートとして延伸されたPC(ポリカーボネート)フィルムまたはCOP(シクロオレフィンポリマー)フィルムを用い、ポジティブCプレートとしてUV硬化型垂直配向された液晶フィルムを用いる例が記載されているが、延伸フィルムを用いているため製造加工面から薄型化することについては限界がある。特許文献3では、液晶組成物の固化層または硬化層を用いることは液晶表示装置の薄型化に貢献するものとして提案されている。しかしながら、この方法では配向膜など何らかの水平配向手段を別途形成した基材上で液晶組成物を面内に配向させた層と基材上で液晶組成物を垂直に配向させた層とを予め作製し、これらの層を基材から剥離後、積層する必要がある。このためまた、水平配向膜を別途形成する工程、剥離工程や積層工程など製造工程が煩雑になるという問題点がある。更に、特許文献3では、これらを積層する手段として各光学素子(偏光板、ポジティブAプレート、ポジティブCプレートおよび液晶セル)の隙間に接着剤層または粘着剤層を満たす方法が記載されている。このような方法では、ポジティブAプレートとポジティブCプレートを薄型化できるが、それらを接着または粘着するためには接着剤層または粘着剤層を省くことができず、この接着剤層または粘着剤層の分だけ層厚が厚くなるという問題点があり、薄型化が十分に達成されていない。
特許文献4は、ポジティブCプレートとポジティブAプレートまたは光学的二軸性プレートとが、接着剤を介することなく、直接密着して積層されてなることを特徴とする光学フィルム積層体であり薄型化した光学フィルム積層体を得ることができるが、ポジティブAプレートまたは光学的二軸性プレートを形成する光配向性を有する液晶性ポリマーに関わる製造コストを下げることが難しく、光学フィルム積層体を安価に提供できないという問題点がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ポジティブCプレートとポジティブAプレートとからなる薄型化された光学フィルム積層体をより安価に提供することである。
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意研究した結果、別途形成される配向膜層や接着剤、粘着剤が不要で(以下、本明細書では、接着剤と粘着剤とを総称して単に接着剤と称することがある。)、また、剥離工程や貼合工程の操作を行うことなく、ポジティブCプレートとポジティブAプレートとを積層できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の第一の態様に係る光学フィルム積層体は、ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体であって、前記ポジティブCプレートは、感光性基を有する第1の液晶性材料(材料A)から形成されたホメオトロピック配向層の配向性が固定されたものであり、前記ポジティブAプレートは、重合性を有する第2の液晶性材料(重合性液晶性材料:材料B)から形成されたホモジニアス配向層の配向性が固定されたものであり、前記ポジティブAプレートは、前記ポジティブCプレート上に直接積層されている、光学フィルム積層体である。
前記光学フィルム積層体において、前記ポジティブCプレートの前記感光性基が、異方的に光反応していることが好ましい。 異方的な光反応は、前記第1の液晶性材料からなるホメオトロピック配向層を形成した後、この層に直線偏光成分を含む光、好ましくは直線偏光紫外線を照射することにより、生ぜしめることができる。これにより、前記ホメオトロピック配向層には、液晶配向能が付与され、この層の上に形成された第2の液晶性材料をホモジニアス配向させることができる。
上記本発明の構成によれば、液晶性材料から形成されたポジティブCプレートと、液晶性材料から形成されたポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体において、前記ポジティブAプレートの形成時に別途配向膜を形成した基材を用いることなく、更に、前記ポジティブCプレートと前記ポジティブAプレートの積層時に、剥離工程や貼合工程を要することなく、前記ポジティブCプレート上に、ポジティブAプレートが直接積層された光学フィルム積層体を提供することができる。
前記ポジティブCプレートは、第1の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物(溶液)を支持体(支持フィルム)上に塗布して層を形成し、これを乾燥(脱溶媒)・加熱処理して液晶性高分子をホメオトロピック配向させた後、直線偏光成分を含む光、好ましくは直線偏光紫外線を照射して液晶配向能を付与したものであることが好ましい。また、前記ポジティブAプレートは、前記ホメオトロピック配向層上に第2の液晶性材料を溶媒に溶解した溶液を塗布して層を形成し、乾燥・加熱処理することによって液晶性分子をホモジニアス配向させ、ここに非偏光紫外線を照射することによりこの配向を固定したものであることが好ましい。
上記構成の光学フィルム積層体において、前記ポジティブCプレートは、配向固定されていないホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射した後、前記第2の液晶性材料からなる層を積層後、配向固定がなされたものであってもよい。
第2の液晶性材料は、液晶性を乱さない程度に、第1の液晶性材料の感光性基と光によって互いに反応する感光性基を有する化合物を含有していることが好ましい。第1の液晶性材料の感光性基と、第2の液晶性材料に含有される感光性基を有する化合物の感光性基が、同一であることがさらに好ましい。
本発明の第2の態様にかかる液晶表示パネルは、偏光板(第1の偏光板)と、上記本発明の光学フィルム積層体と、液晶セルとを含む液晶表示パネルである。
上記本発明の液晶表示パネルにおいて、偏光板と、ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートと、液晶セルとが、この順に配置されている場合には、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と平行していることが好ましい。偏光板と、ポジティブAプレートと、ポジティブCプレートと、液晶セルとが、この順に配置されている場合には、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と直交していることが好ましい。
本発明の第3の態様は、ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体の製造方法であって、感光性基を有する第1の液晶性材料(材料A)からなるホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射して、前記感光性基を異方的に光反応させる工程と、光照射後のホメオトロピック配向層に、重合性を有する第2の液晶性材料(材料B)を含む組成物を塗布し、前記第2の液晶性材料からなるホモジニアス配向層を形成する工程と、を含む光学フィルム積層体の製造方法である。
上記の製造方法において、直線偏光を含む光は、直線偏光紫外線を含む光であることが好ましい。
上記の光学フィルム積層体の製造方法において、直線偏光成分を含む光の、ホメオトロピック配向層への照射は、前記ホメオトロピック配向層が配向固定されていない状態で行うことが好ましい。
上記の光学フィルム積層体の製造方法において、支持体フィルム上に第1の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物(溶液)を塗布して層を形成し、乾燥・加熱して前記ホメオトロピック配向層を形成してもよい。
上記の光学フィルム積層体の製造方法は、前記ポジティブAプレートを前記ポジティブCプレート上に積層した後に、非偏光紫外光を照射して、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層の配向性を固定する工程を含むものであってもよい。
前記ホモジニアス配向層を形成する工程において、第2の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物(溶液)をホメオトロピック配向層に塗布し、乾燥・加熱処理することにより、第2の液晶性材料をホモジニアス配向させてもよい。
上記の光学フィルム積層体の製造方法において、第2の液晶性材料が感光性基を有する化合物を含み、第1の液晶性材料の感光性基と、第2の液晶性材料に含有される化合物の感光性基とが、光によって互いに反応する感光性基であってもよい。この場合、前記第1の液晶性材料の感光性基と、第2の液晶性材料に)に含有される化合物の感光性基とが、同一であることが好ましい。
本発明によれば、前記ポジティブAプレートの形成時に別途配向膜を形成した基材を用いることなく、また、前記ポジティブCプレートと前記ポジティブAプレートとが、直接積層された光学フィルム積層体が得られることから、該光学フィルム積層体は、薄型化された光学補償フィルムとして用いることができる。
本発明によれば、偏光板と前記の光学フィルム積層体とを含む液晶表示パネルにおいて、前記光配向層の面内遅相軸が偏光板の吸収軸と直交または平行していることにより、正面視の透過光は位相差を受けることなく、直交する2枚の偏光板を斜めから見た場合に生じる光漏れが低減する効果を奏する。
本発明の光学フィルム積層体の一例を示す模式断面図である。 本発明の液晶パネルにおける偏光板と光学フィルム積層体の配置例を示す模式図である。
(光学フィルム積層体の基本構成)
本発明の光学フィルム積層体は、ポジティブCプレートとポジティブAプレートとの積層体から構成されている。
本発明において、ポジティブCプレートとは、面内の主屈折率をnx(遅相軸方向)、ny(進相軸方向)とし、厚み方向の屈折率をnzとしたとき、屈折率分布がnz>nx=nyを満足する正の一軸性位相差光学素子をいう。かかるポジティブCプレートは、感光性基を有する液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層から構成されている。
本発明において、ポジティブAプレートとは、nx、ny、nzを上記のように定義した場合に、屈折率分布がnx>ny=nzを満足する正の一軸性位相差光学素子をいう。かかるポジティブAプレートは、重合性を有する液晶性材料から形成され、通常、ホモジニアス配向層から構成されている。ここで、重合性を有する液晶性材料とは、熱重合または光重合により、液晶性分子が重合しうる材料、または液晶性分子を架橋しうる架橋剤が添加された液晶性材料である。
本発明においては、上記のポジティブCプレートとポジティブAプレートとが直接積層されている。ポジティブCプレートの形成とポジティブAプレートの形成を以下に開示する特定の方法により行うことにより、光学フィルム積層体を得ることができる。
図1は、本発明の光学フィルム積層体の一例を示す模式図である。本発明の光学フィルム積層体1は、ポジティブAプレート2とポジティブCプレート3とが直接積層されている。
(ポジティブCプレート)
本発明において、ポジティブCプレートは、感光性基を有する液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層から構成されている。ここで、ホメオトロピック配向とは、液晶性材料がフィルム法線方向に対し、平行かつ一様に配向した状態、すなわち、垂直配向した状態をいう。ホメオトロピック配向することができる液晶性材料は、液晶性ポリマーからなる材料であっても、液晶性モノマーからなる材料であってもよい。本発明においては、ホメオトロピック配向層の形成後に直線偏光成分を含む光(好ましくは直線偏光紫外線)を照射することにより、感光性基が異方的に光反応し、ホメオトロピック配向層には、液晶配向能が付与される。ここで、液晶配向能とは、その層の上に液晶性材料からなる層を形成した場合に、配向性を付与しうる特性である。
(ポジティブAプレート)
本発明において、ポジティブAプレートは、重合性を有する液晶性材料から形成されたホモジニアス配向層から構成されている。ここで、ホモジニアス配向とは、液晶性材料がフィルム平面に対して平行に、かつ同一方位に配列している状態(光学的一軸性)をいう。ホモジニアス配向させることのできる液晶性材料は、液晶性ポリマーからなる材料であっても液晶性モノマーからなる材料であってもよい。
(感光性基を有する液晶性材料)
本発明において、ポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層)を形成するために用いられる感光性基を有する液晶性材料としては、(i)シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基(または、それらの誘導体)などの感光性基と(ii)液晶性ポリマーのメソゲン成分として多用されているビフェニル、ターフェニル、フェニルベンゾエート、アゾベンゼンなどの置換基と、をスペーサーを介してまたは介さず結合した構造を含む側鎖を有する感光性側鎖型液晶性ポリマーが挙げられる。なお、側鎖末端にカルボキシル基を有する感光性の側鎖を有し、該側鎖末端のカルボキシル基の水素結合による2量化により剛直な構造を形成し、側鎖自体にメソゲン基を構造に含まなくとも液晶性を発現するポリマーも本発明において好ましく用いられる。上記の感光性側鎖型液晶性ポリマーを構成する主鎖としては、上記側鎖をスペーサーを介して結合した炭化水素、アクリレート、メタクリレート、シロキサン、マレインイミド、N−フェニルマレインイミドなどが挙げられる。これらのポリマーは同一の繰り返し単位からなる単一重合体または構造の異なる側鎖を有する複数の単位からなる共重合体、あるいは感光性基を含む側鎖を有する単位に、感光性基を含まない側鎖を有する単位を液晶性を損なわない程度に配合して得られる共重合体のいずれであってもよい。また、配向を増強するために低分子化合物を添加しても構わない。なお、本発明において感光性基とは、光照射により他の分子と結合する官能基をいう。また、本発明において、液晶性材料とは、材料単独に物理的な外部刺激(加熱、冷却、電場、磁場、せん断の印加等)を与えた時に液晶性を示すか、または溶媒や非液晶性成分との混合により液晶性を発現する材料をいう。
さらに、耐熱性を向上させるために、上記ポリマーに反応性基を導入し、イソシアネート材料、エポキシ材料などの架橋剤により、液晶性を損なわない程度に架橋構造を導入したポリマーであってもよく、また、下記の低分子材料として2官能性の低分子材料を加えて重合し、架橋性ポリマーを含有するようにしてもよい。
(液晶配向能が付与されたホメオトロピック配向層の形成)
本発明において、ホメオトロピック配向層は、上記の液晶性材料(例えば液晶性ポリマー)、好ましくは、後述する化学式1〜3で示される側鎖を有する液晶性材料(例えば液晶性ポリマー)から選択される少なくとも一種の液晶性材料を、溶媒に溶解した溶液からフィルムを製膜し、溶媒を除去後、加熱することにより形成される。このように形成されたホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射することによって、液晶配向能が付与される。上述のように、液晶配向能とは、その層の上に液晶性材料からなる層を形成した場合に、配向性を付与しうる特性である。
(ホモジニアス配向層の形成)
本発明において、ホモジニアス配向層は、重合性の液晶性材料に必要により感光性基を有する化合物を加えた組成物を、溶媒に溶解し溶液を調製し、液晶配向能が付与されたホメオトロピック配向層上に塗布することによって製膜し、溶媒を除去、加熱することにより、配向を誘起させ形成することができる。
(液晶配向能を有するホメオトロピック配向層を形成するポリマー)
本発明においてホメオトロピック配向層を形成するために用いられるポリマーとしては、下記の化学式1、2または3で示される側鎖を有するモノマーを用いて形成されるポリマーが好ましい。
Figure 2019015981
Figure 2019015981
前記化学式1および化学式2のそれぞれにおいて、nは1〜12、mは1〜12の整数をそれぞれ示し、XまたはYは、none、−COO、−OCO−、−N=N−、−C=C−または−C4−をそれぞれ表し、Wはシンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基もしくはそれらの誘導体を表すか、または、−H、−OH、もしくは−CNを表し、Wは、シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基もしくはそれらの誘導体を表すか、または、−H、−OHもしくは−CNを表す。
上記の式で表わされる側鎖のなかで、WおよびWが−H、−OHまたは−CNで表わされる側鎖を有するモノマーは感光性を示さないが、この材料を用いる場合には、側鎖に感光性基を有するモノマーと共重合することにより、本発明において用いられる感光性基を有する液晶性ポリマーを得ることができる。共重合する場合において、上記の式で表わされる感光性を示さないモノマーの割合が高いほどホメオトロピック配向しやすいポリマーを得やすいが、共重合割合はホメオトロピック配向性と液晶性とのバランスを見て適宜設定することができる。
Figure 2019015981
上記化学式3において、sは0または1を表し、tは1〜3の整数を表し、RはH、アルキル基,アルキルオキシ基またはハロゲンを表す。
上記の化学式1〜3で表わされる側鎖を有するモノマー単位から形成される液晶性ポリマー、必要により、上記の液晶性ポリマーに低分子化合物、その他の成分(重合触媒など)を加え、これらを適当な溶剤に溶解して調製される塗布液を支持体上に塗布し、溶剤を除去することにより液晶性ポリマー層を支持体上に形成することができる。
溶剤としては、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、トルエン、テトラヒドロフラン、o−ジクロロベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられ、これらの溶媒は、単独または混合して用いられる。塗布液を支持体上に塗布して、溶剤を除去する過程において、形成される層はホメオトロピック配向を示し始め、乾燥後、さらに加熱を行うことによりホメオトロピック配向は増強される。乾燥は常温で行ってもよく、材料の等方相転移温度以下の温度に加熱して行ってもよい。なお、材料によっては、支持体フィルムの表面においてホメオトロピック配向を示す場合がある。
支持体は、ガラス基板の他、種々の高分子フィルムの中から適宜選択して用いられる。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ジアセチルセルロースおよびトリアセチルセルロースなどのセルロース系ポリマーフィルム、ビスフェノールA・炭酸共重合体などのポリカーボネート系ポリマーフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン・プロピレン共重合体などの直鎖または分枝状ポリオレフィンフィルム、ポリアミド系フィルム、イミド系ポリマーフィルム、スルホン系ポリマーフィルムなどが挙げられる。
上記の化学式1〜3で表わされる側鎖を有する重合性単位を含む液晶性ポリマーを上記の溶媒に溶解した溶液を上記の支持体上に所定厚みのフィルムになるように、スピンコート、ロールコート、スクリーン印刷法、ナイフコート、スプレーコートなどの塗布方法により塗布し、塗布後、乾燥して溶媒を除去し、さらに、80〜130℃、好ましくは、100〜120℃に加熱後、冷却することにより、ホメオトロピック配向層を形成することができる。上記のようにして形成されたホメオトロピック配向層に液晶配向能を付与するための偏光性紫外線を照射しても、配向にはほとんど影響はなくホメオトロピック配向を維持することができる。このようにして形成されたホメオトロピック配向層は、非偏光性の紫外線を照射することにより配向を固定することができるが、本発明においては、後述するように、ホモジニアス配向層を積層した後で行う必要がある。
(直線偏光性紫外線照射)
感光性基を有する液晶性ポリマーまたは前記ポリマーに低分子材料を混合した混合物を、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、トルエン、テトラヒドロフラン、o−ジクロロベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルセロソルブ、メチルセロソルブなどの溶剤に溶解して調製された溶液を、基材上に塗布乾燥してフィルムを形成する。この場合の乾燥は常温で行ってもよく、材料にもよるが例えば60℃以下の低温度で加熱して行ってもよい。温度を上げすぎると形成されるフィルムが白濁することがある。ついで、形成されたフィルムを材料の液晶相転移温度以上であって等方性転移温度以下(好ましくは等方性転移温度未満)の温度に加熱して冷却することによってホメオトロピック配向が誘起される。次いで、該膜に直線偏光性紫外線が照射される。この照射により、感光性基を有する液晶性ポリマーの感光性基の光反応が異方的に進むことにより、液晶性材料を配向させる液晶配向能が付与される。この光反応を進めるには、感光性基の部分が反応し得る波長の光の照射を要する。側鎖の種類によっても異なるが、一般に200-500nmであり、中でも250-400nmの有効性が高い場合が多い。このような直線偏光性の紫外線照射がなされても、ホメオトロピック配向層の配向は実質的に影響されない。
(ホモジニアス配向層の形成)
上記のようにして形成されたホメオトロピック配向層上に、重合性液晶性材料を溶媒に溶解し溶液として、塗布し、塗布後乾燥し、乾燥加熱処理を行うことにより重合性液晶性材料の配向を誘起させる。ついで、非偏光性の紫外線を照射することにより、この配向を固定することができる。
ここで、必要によってホモジニアス配向層を形成するために用いられる重合性液晶性材料中に、該重合性液晶性材料の液晶性を乱さない程度の量で感光性を有する化合物を添加することができる。この場合、感光性基は、前記ホメオトロピック配向層を形成する感光性基を有する液晶性材料の感光性基と化学構造が同一または類似するものを用いることが、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層との界面における密着を高める点で好ましい。
(ホモジニアス配向層を形成する重合性液晶性材料)
本発明において、配向層上で配向させる重合性液晶性材料は、液晶性ポリマーからなるものであっても、液晶性モノマーからなるものであってもよい。光や熱により重合する官能基を有する重合性液晶性材料や、イソシアネート材料、エポキシ材料などの架橋剤により、液晶性を損なわない程度に架橋構造を導入した液晶性ポリマーであっても、液晶性モノマーであってもよい。また、低分子材料として下記の2官能性の低分子材料を加えて塗布し、重合性液晶性材料を配向させた後、重合させ架橋性ポリマーを含有するようにしてもよい。必要に応じ、光重合開始剤、熱重合開始剤や増感剤を混合してもよい。このような液晶化性材料を液晶配向能を付与されたポジティブCプレート上で配向させその配向を固定することにより、配向層上に光学異方性層を形成できる。
重合性液晶としては、シッフ塩基系、ビフェニル系、ターフェニル系、エステル系、チオエステル系、スチルベン系、トラン系、アゾキシ系、アゾ系、フェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、シクロヘキシルシクロヘキサン系、トリメシン酸系、トリフェニレン系、トルクセン系、フタロシアニン系、ポルフィリン系分子骨格を有する液晶化合物、またはこれら化合物の混合物等が挙げられ、架橋性基の導入あるいは適宜な架橋剤のブレンドによって、液晶状態あるいは液晶転移温度以下に冷却した状態で、熱架橋あるいは光架橋等の手段により配向固定化できるものが含まれる。重合性液晶としては、ネマチック性の液晶相を示す化合物を用いることが好ましい。
また、重合性液晶は、架橋性基の導入あるいは適宜な架橋剤のブレンドによって、液晶状態あるいは液晶転移温度以下に冷却した状態で、熱架橋あるいは光架橋等の手段により配向固定化できる液晶ポリマーでもよく、メソゲン形成性基で構成されたユニットを有する限り特に限定されない。前記ユニットを液晶ポリマーの主鎖に有していてもよく、側鎖に有していてもよい。主鎖型液晶ポリマーとしては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリカーボネート系、ポリイミド系、ポリウレタン系、ポリベンズイミダゾール系、ポリベンズオキサゾール系、ポリベンズチアゾール系、ポリアゾメチン系、ポリエステルアミド系、ポリエステルカーボネート系、ポリエステルイミド系の液晶ポリマー、またはこれらの混合物等が挙げられる。また側鎖型液晶性ポリマーとしては、ポリアクリレート系、ポリメタクリレート系、ポリビニル系、ポリシロキサン系、ポリエーテル系、ポリマロネート系等の直鎖状又は環状構造の骨格鎖を有する高分子に側鎖としてメソゲン基が結合した液晶ポリマー、またはこれらの混合物等が挙げられる。液晶ポリマーとしては、ネマチック性の液晶相を示すポリマーを用いることが好ましい。
架橋性基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基及びオキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。
光重合開始剤としては、イルガキュア(Irgacure)907、イルガキュア184、イルガキュア651、イルガキュア819、イルガキュア250、イルガキュア369(以上、全てチバ・ジャパン(株)製)、セイクオールBZ、セイクオールZ、セイクオールBEE(以上、全て精工化学(株)製)、カヤキュアー(kayacure)BP100(日本化薬(株)製)、カヤキュアーUVI−6992(ダウ社製)、アデカオプトマーSP−152又はアデカオプトマーSP−170(以上、全て(株)ADEKA製)、TAZ−A、TAZ−PP(以上、日本シイベルヘグナー社製)及びTAZ−104(三和ケミカル社製)など、市販の光重合開始剤も用いることができる。
熱重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;過酸化水素、過硫酸塩、過酸化ベンゾイル等の過酸化物等が挙げられる。
重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物(または重合性液晶ポリマー)100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。上記範囲内であれば、重合性液晶化合物の配向を乱すことなく重合させることができる。
重合開始剤として光重合開始剤を用いる場合、光増感剤を併用してもよい。光増感剤としては、例えば、キサントン及びチオキサントン等のキサントン化合物(例えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等);アントラセン及びアルコキシ基含有アントラセン(例えば、ジブトキシアントラセン等)等のアントラセン化合物;フェノチアジン;ルブレン等が挙げられる。
(重合性液晶性材料に含有される、ホメオトピロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基)
本発明において、重合性液晶性材料中に含有する、ホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物は、(i)シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基または、それらの誘導体などの感光性基である。このような感光性基を重合性液晶性材料に含有させる方法として、感光性基が重合性液晶性材料の分子構造に含まれていてもよく、あるいは該感光性基を有する化合物を添加してもよい。必要によって添加する化合物が重合性液晶性材料自体の重合性基と反応し得る反応性基を有していてもよい。更には、重合性液晶性材料の液晶性を損なわないことが望ましく、このような化合物として結晶性または液晶性を有する化合物が好適に用いられる。
このような液晶配向能を有するホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る、感光性基を有する化合物を、ホモジニアス配向層を形成する重合性液晶性材料に含有させることにより、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層の界面で双方の感光性基が反応して結合するため強固な密着性を得ることができる。この反応を進めるには、感光性基の部分が反応し得る波長の光の照射を要し、重合性液晶性材料の配向を固定するための光照射時に進めることもできる。感光性基の種類によっても異なるが、一般に200−500nmであり、中でも250−400nmの有効性が高い場合が多い。
本出願人により開示された液晶配向能を有するホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物は、化学式4、5または6で示される構造を有する化合物が例示される。
Figure 2019015981
Figure 2019015981
前記化学式4および化学式5のそれぞれにおいて、nは1〜12、mは1〜12の整数をそれぞれ示し、XまたはYは、none、−COO、−OCO−、−N=N−、−C=C−または−C4−をそれぞれ表し、WおよびWはシンナモイル基、カルコン基、シンナミリデン基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基もしくはそれらの誘導体を表す。
Figure 2019015981
化学式6において、sは0または1を表し、tは1〜3の整数を表し、RはH、アルキル基,アルキルオキシ基またはハロゲンを表す。
以上のようにして、ホメオトロピック配向層上に該層の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物を含有する重合性液晶性材料を配向させ、その配向を固定させるとともに、ホメオトロピック配向層と重合性液晶性材料を配向させたホモジニアス配向層の界面の密着性を確保した光学フィルム積層体を作製できる。
例えば、ホメオトロピック配向層を形成する感光性基を有する液晶性材料の感光性基とホモジニアス配向層を形成する液晶性材料が含有あるいは添加される化合物の感光性基がシンナモイル基である場合には、一対のシンナモイル基のそれぞれの二重結合が開いてシクロブタン結合を形成することができることから(下記の化学式7参照)、両層間の界面においても同様な反応により二量化が起こり、界面において強固な密着を得ることができるものと考えられる。
Figure 2019015981
(非偏光性の紫外線照射)
液晶配向能を付与されたホメオトロピック配向層上に重合性液晶性材料を配向させホモジニアス配向層を形成した後、非偏光性の紫外線を照射するのが好ましい。非偏光性紫外線を照射すると、重合性液晶性材料中の重合性基が反応して配向が固定され、安定したホモジニアス配向層が形成されるともに、ホメオトロピック配向層における配向も固定される。また、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層との界面において、それぞれの層を形成している感光性基を有する液晶性材料と重合性液晶性材料中に含まれる感光性基間に光反応が生じ、両層間の高い密着性に寄与していると考えられる。
以上のようにして、ホメオトロピック配向層上に直接、ホモジニアス配向層を形成することにより、本発明の光学フィルム積層体を形成することができる。支持体上に形成された光学フィルム積層体は、液晶パネルを構成する偏光板または液晶セルに粘着剤を塗布しておけば、その上に転写することにより、支持体フィルムから分離することができる。
(ホメオトロピック配向層およびホモジニアス配向層の厚み)
ホメオトロピック配向層およびホモジニアス配向層の厚みは、それぞれ0.3〜3μmであることが好ましく、0.5〜2.5μmであることがさらに好ましい。
本発明によれば、ホメオトロピック配向層およびホモジニアス配向層とからなる光学フィルム積層体を、0.6〜6μmという非常に薄く形成できることから、従来の液晶表示装置に使用されている光学補償フィルム(薄くても15μmの厚みあり)に比べて、表示装置の薄型化が達成される。
本発明に係る光学フィルム積層体の耐剥離性の点からは、ホメオトロピック配向層を形成する感光性液晶性ポリマーの感光性基と、ホモジニアス配向層を形成する重合性液晶性ポリマーの感光性基とが、光によって互いに反応する感光性基であることが好ましく、さらに、両方の感光性基が同じであることが、ホメオトロピック配向層と光配向層との界面において、紫外線照射により、接するポリマー感光性基同士が化学的な結合をすることにより、密着性が高まることから好ましい。
(液晶表示パネル)
上記の光学フィルム積層体、偏光板および液晶セルとから液晶表示パネルが構成される。偏光板、液晶セルとしては、公知のものがいずれも用いられる。偏光板としては、通常、ヨウ素または二色性染料を含有するポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする一軸延伸フィルムが用いられる。また、液晶セルとしては、透過型、反射型、半透過型の各種液晶セルを挙げることができる。液晶セルにおける液晶配向によるモードとして例を挙げると、TN型、STN型、VA(vertical alignment)型、MVA(multi-domain vertical alignment)型、OCB(optically compensated bend)型、ECB(electrically controlled biriefringence)型、HAN(hybrid-aligned nematic)型、IPS(in-plane switching)、双安定ネマチック(Bistable Nematic)型、ASM(Axially Symmetric Aligned Microcell)型、ハーフトーングレイスケール型、強誘電性液晶、反強誘電性液晶を利用した表示方式等を挙げることができる。
(液晶パネル構成要素の配置)
図2は、本発明に係る液晶パネルを構成する光学フィルム積層体(ポジティブCプレートとポジティブAプレート)と偏光板の配置例を示しており、バックライト15上に、偏光板11b、液晶セル14、光学フィルム積層体(ポジティブCプレートを構成するホメオトロピック配向層12とポジティブAプレートを構成するホモジニアス配向層13を有する)および、偏光板11aが配置されている。なお、この図は、光学的な配置を示すための図であり、実際の光学素子の寸法や層間の距離を示すものではない。2枚の偏光板11a(第1の偏光板)、11b(第2の偏光板)のうち視認側の偏光板11a(バックライト側でない方)と液晶セル14の位置との間に光学フィルム積層体が配置されている。図2(a)の態様では、視認側の偏光板11a側にポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層:矢印は液晶が面に垂直に配向していることを示す)12が配置され、図2(b)の態様では、視認側の偏光板11a側にホモジニアス配向層13が配置されている。図2(a)の態様では、視認側の偏光板11aの吸収軸の方向(矢印で示す)とホモジニアス配向層13の面内遅相軸(矢印で方向を示す)とは平行に配置され、図2(b)の態様では、視認側の偏光板11aの吸収軸とホモジニアス配向層13の面内遅相軸とは直交するように配置されている。なお、図2では、本発明に係る光学フィルム積層体が視認側の偏光板に配置した例を示したが、視認側の偏光板だけでなくバックライト15側の偏光板に配置してもよい。
(液晶表示パネルの用途)
上記の光学フィルム積層体と偏光板とから構成されるが本発明の液晶表示パネルは、パーソナルコンピューター、液晶テレビ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等の液晶表示装置に用いることができる。なかでも、本発明の液晶パネルは、液晶表示装置、なかでもIPSモードの液晶表示装置に好適に用いられ、液晶テレビに特に好適に用いられる。
以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。本発明の実施例において用いた材料に関する合成方法を以下に示す。また、本発明の実施例で得られたサンプルのポジティブCプレートであるかポジティブAプレートであるかの判定は、下記のようにして行った。
(単量体1)
4,4’−ビフェニルジオールと2−クロロエタノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−ヒドロキシ−4’−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。この生成物に、アルカリ条件下で1,6−ジブロモヘキサンを反応させ、4−(6−ブロモヘキシルオキシ)−4’−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。次いで、リチウムメタクリレートを反応させ、化学式8で示される単量体1を合成した。
Figure 2019015981
(単量体2)
単量体1に、塩基性の条件下において、塩化シンナモイルを加え、化学式9に示される単量体2を合成した。
Figure 2019015981
(単量体3)
p−クマル酸と6−クロロ−1−ヘキサノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)桂皮酸を合成した。この生成物にp−トルエンスルホン酸の存在下でメタクリル酸を大過剰量加えてエステル化反応させ、化学式10で示される単量体3を合成した。
Figure 2019015981
(重合体1)
単量体1と単量体2をモル比3:7でテトラヒドロフラン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、70℃で24時間重合することにより感光性の重合体1を得た。この重合体1は液晶性を呈した。
(重合体2)
単量体3をジオキサン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、70℃で24時間重合することにより感光性の重合体2を得た。この重合体2は液晶性を呈した。
(ポジティブCプレート、ポジティブAプレートの判定方法)
自動複屈折率計を用いて、位相差値の角度依存性を求め、その角度依存性に基づいて判定した。
〔実施例1〕
重合体1をシクロヘキサノンに溶解し、ここに100質量部の重合体1に対し2重量部の市販(東京化成)の4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを添加し溶液1を調製した。この溶液1をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上にスピンコーターを用いて約1.3μmの厚みとなるよう塗布した。この基板を室温(約25℃)で乾燥させ、続いて、100℃まで加熱後冷却し、更にこの塗膜に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性として1000秒間照射し、液晶配向能を有するホメオトロピック配向層である第1の塗布膜を形成した。
次に、市販の重合性液晶性材料(BASF製LC242)を90重量%、化合物2を10重量%、光重合開始材(イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)5重量%を混合し、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタートに溶解し溶液2を得た。この溶液2を第1の塗膜上にスピンコーターを用いて約1.2μmとなるように塗布し、95℃の恒温槽内で加熱乾燥すると共に配向を誘起し、続いてこの塗膜に、配向を固定するために高圧水銀灯からの光を直線偏光に変換せずに2000秒間照射した。
このようにして作製した塗膜は、粘着剤を用いて、PET支持体から液晶セルまたは偏光板に転写することができた。また、その光学特性はポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層)とポジティブAプレート(ホモジニアス光配向層)の積層体からなる光学特性を有していることが確認され、図2の構成で配置すると、直交する2枚の偏光板を斜めから見た場合に生じる光漏れを低減することができた。更に、第1の塗布膜と、第2の塗布膜の塗膜界面の密着性を確認するため、セロテープを用いて塗膜界面での剥離を試みたが塗膜界面での剥離は観察されず、良好な密着性を有していることが確認された。
その他、感光性基として、ナフチルアクリロイル基を用いた材料系でも光学フィルム積層体が形成できることを確認している。
〔実施例2〕
重合体2を80重量%と3,4−ジヒドロキシ安息香酸(東京化成工業製)を20重量%を混合し、1,4−ジオキサンに溶解し溶液3を調製した。この溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上にスピンコーターを用いて約1.5μmの厚みとなるよう塗布した。この基板を室温(約25℃)で乾燥させ、続いて、130℃まで加熱後冷却し、更にこの塗膜に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性として100秒間照射し、液晶配向能を有するホメオトピック配向層である第1の塗布膜を形成した。
次に、溶液2を第1の塗膜上にスピンコーターを用いて約1.2μmとなるように塗布し、95℃の恒温槽内で加熱乾燥すると共に配向を誘起し、続いてこの塗膜に、配向を固定するために高圧水銀灯からの光を直線偏光に変換せずに2000秒間照射した。
このようにして作製した塗膜は、粘着剤を用いて、PET基材から液晶セル、偏光板に転写することができた。また、その光学特性はポジティブCプレートとポジティブAの積層体からなる光学特性を有していることが確認され、図2の構成で配置すると、直交する2枚の偏光板を斜めから見た場合に生じる光漏れを低減することができた。更に、第1の塗布膜と、第2の塗布膜の塗膜界面の密着性を確認するため、セロテープ(登録商標)を用いて塗膜界面での剥離を試みたが塗膜界面での剥離は観察されず、良好な密着性を有していることが確認された。
以上のように、本発明の光学フィルム積層体によれば、ホモジニアス配向層を形成するのに、別途、配向膜上で配向させることや、剥離工程、貼合工程を用いることなく、ホメオトロピック配向層上にホモジニアス配向層を直接積層した、薄型化された光学補償機能を有する光学フィルムが得られるので、液晶表示装置の薄型化に貢献することができる。本発明の液晶パネルは、液晶表示装置および液晶テレビに好適に用いられる。
以上の通り、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲に含まれる。
1: 光学フィルム積層体
2: ポジティブAプレート
3: ポジティブCプレート
4: 界面
11a: 偏光板
11b: 偏光板
12: ポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層)
13: ホモジニアス配向層
14: 液晶セル
15: バックライト
(重合性液晶性材料に含有される、ホメオトピロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基)
本発明において、重合性液晶性材料中に含有する、ホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基は、(i)シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基または、それらの誘導体などの感光性基である。このような感光性基を重合性液晶性材料に含有させる方法として、感光性基が重合性液晶性材料の分子構造に含まれていてもよく、あるいは該感光性基を有する化合物を添加してもよい。必要によって添加する化合物が重合性液晶性材料自体の重合性基と反応し得る反応性基を有していてもよい。更には、重合性液晶性材料の液晶性を損なわないことが望ましく、このような化合物として結晶性または液晶性を有する化合物が好適に用いられる。
〔実施例1〕
重合体1をシクロヘキサノンに溶解し、ここに100質量部の重合体1に対し2重量部の市販(東京化成)の4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを添加し溶液1を調製した。この溶液1をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上にスピンコーターを用いて約1.3μmの厚みとなるよう塗布した。この基板を室温(約25℃)で乾燥させ、続いて、100℃まで加熱後冷却し、更にこの塗膜に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性として1000秒間照射し、液晶配向能を有するホメオトロピック配向層である第1の塗布膜を形成した。
次に、市販の重合性液晶性材料(BASF製LC242)を90重量%、単量体2を10重量%、光重合開始材(イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)5重量%を混合し、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタートに溶解し溶液2を得た。この溶液2を第1の塗膜上にスピンコーターを用いて約1.2μmとなるように塗布し、95℃の恒温槽内で加熱乾燥すると共に配向を誘起し、続いてこの塗膜に、配向を固定するために高圧水銀灯からの光を直線偏光に変換せずに2000秒間照射した。

Claims (12)

  1. ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体であって、
    前記ポジティブCプレートは、感光性基を有する第1の液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層の配向性が固定されたものであり、
    前記ポジティブAプレートは、重合性を有する第2の液晶性材料から形成された、ホモジニアス配向層の配向性が固定されたものであり、
    前記ポジティブAプレートは、前記ポジティブCプレート上に直接積層されており、
    前記ポジティブCプレートにおいて、
    前記ポジティブCプレートは、配向固定されていないホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射し、前記第2の液晶性材料からなる層を積層後、配向固定がなされたものであり、前記感光性基が異方的に光反応していることを特徴とする、
    光学フィルム積層体。
  2. 請求項1に記載の光学フィルム積層体において、前記第2の液晶性材料が、第1の液晶性材料の感光性基と同じ感光性基を有する化合物を含有していることを特徴とする、光学フィルム積層体。
  3. 請求項1または2に記載の光学フィルム積層体において、前記第1の液晶性材料が、下記式1から3のいずれかで示される側鎖を有するモノマーから形成された高分子を含み、
    前記第2の液晶性材料が下記式4〜6のいずれかで示される化合物を少なくとも一種含むことを特徴とする、光学フィルム積層体。
    Figure 2019015981
    Figure 2019015981
    Figure 2019015981
    Figure 2019015981
    Figure 2019015981
    Figure 2019015981
    前記化学式1、2、4、5のそれぞれにおいて独立に、nは1〜12、mは1〜12の整数をそれぞれ示し、X、Yは、none、−COO、−OCO−、−N=N−、−C=C−または−C6H4−をそれぞれ表し、W1、W2はシンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基もしくはそれらの誘導体を表すか、または、−H、−OH、もしくは−CNを表し、前記化学式3、6のそれぞれにおいて独立に、sは0または1を表し、tは1〜3の整数を表し、RはH、アルキル基,アルキルオキシ基またはハロゲンを表す。
  4. 偏光板と、液晶セルと、請求項1から3のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体と、を含む液晶表示パネル。
  5. 請求項4に記載の液晶表示パネルにおいて、偏光板と、ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートと、液晶セルとが、この順に配置され、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と平行していることを特徴とする液晶表示パネル。
  6. 請求項4に記載の液晶表示パネルにおいて、偏光板と、ポジティブAプレートと、ポジティブCプレートと、液晶セルとが、この順に配置され、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と直交していることを特徴とする液晶表示パネル。
  7. ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体の製造方法であって、
    感光性基を有する第1の液晶性材料からなるホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射し、前記第1の液晶性材料の感光性基を異方的に光反応させる工程と、
    光照射後の前記ホメオトロピック配向層上に、重合性を有する第2の液晶性材料を含む組成物を塗布し、前記第2の液晶性材料からなるホモジニアス配向層を形成する工程と、を含む、
    光学フィルム積層体の製造方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記ホメオトロピック配向層が配向固定されていない状態で、直線偏光成分を含む光の照射を行う、光学フィルム積層体の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の方法において、前記第1の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物を支持体フィルム上に塗布して層を形成し、乾燥・加熱して前記ホメオトロピック配向層を形成する工程を含む、光学フィルム積層体の製造方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載の方法において、前記ホモジニアス配向層を前記ホメオトロピック配向層上に積層した後に、非偏光紫外光を照射して、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層の配向性を固定する工程を含む、光学フィルム積層体の製造方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法において、前記第2の液晶性材料が感光性基を有する化合物を含み、前記第1の液晶性材料の感光性基と、前記化合物の感光性基とが、光によって互いに反応する感光性基である、光学フィルム積層体の製造方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、前記第1の液晶性材料の感光性基と、前記化合物の感光性基とが、同一である、光学フィルム積層体の製造方法。
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